JPH0626786A - 熱交換プレート - Google Patents
熱交換プレートInfo
- Publication number
- JPH0626786A JPH0626786A JP18265892A JP18265892A JPH0626786A JP H0626786 A JPH0626786 A JP H0626786A JP 18265892 A JP18265892 A JP 18265892A JP 18265892 A JP18265892 A JP 18265892A JP H0626786 A JPH0626786 A JP H0626786A
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- Japan
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- film
- heat exchange
- fluororesin
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- exchange plate
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F13/00—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing
- F28F13/18—Arrangements for modifying heat-transfer, e.g. increasing, decreasing by applying coatings, e.g. radiation-absorbing, radiation-reflecting; by surface treatment, e.g. polishing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F28—HEAT EXCHANGE IN GENERAL
- F28F—DETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
- F28F19/00—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers
- F28F19/02—Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers by using coatings, e.g. vitreous or enamel coatings
Abstract
(57)【要約】
【目的】 付着物を簡単に脱落させることができ、しか
も伝熱性に優れた熱交換プレートを得ること。 【構成】 熱交換プレートの金属板本体（４）の表面
に、ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満のフ
ッ素樹脂（６）を分散させた皮膜（５）を施す。
も伝熱性に優れた熱交換プレートを得ること。 【構成】 熱交換プレートの金属板本体（４）の表面
に、ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満のフ
ッ素樹脂（６）を分散させた皮膜（５）を施す。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器の熱交換板、
流体を内部に通すパイプやダクトの壁面などを構成する
に好適な熱交換プレートに関する。
流体を内部に通すパイプやダクトの壁面などを構成する
に好適な熱交換プレートに関する。
【０００２】
【従来の技術】熱交換器や、流体を送るパイプ、ダクト
などは、普通、金属板により構成されている。金属は一
般的に伝熱性に優れているから熱交換器用素材としては
最適である。一方、液体や気体を送るパイプやダクトは
強度の関係から金属で作られることが多い。
などは、普通、金属板により構成されている。金属は一
般的に伝熱性に優れているから熱交換器用素材としては
最適である。一方、液体や気体を送るパイプやダクトは
強度の関係から金属で作られることが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱交換器の
熱交換板は、それに沿って液体または気体が流れること
になるが、例えば温水または冷水を扱う場合には、それ
に含まれている不純物が熱交換板面に漸次付着してきて
熱交換を妨げるようになり、また流体の流れに対し抵抗
を与えるようになる。そして、一度付着した不純物は簡
単には除去できない。すなわち、化学薬品の使用または
機械的掻取りなどによってしか除去することができな
い。また、流体を送るパイプやダクトにおいては、例え
ば低温流体を通した場合外壁面に結露または着霜し、そ
の状態が持続する。
熱交換板は、それに沿って液体または気体が流れること
になるが、例えば温水または冷水を扱う場合には、それ
に含まれている不純物が熱交換板面に漸次付着してきて
熱交換を妨げるようになり、また流体の流れに対し抵抗
を与えるようになる。そして、一度付着した不純物は簡
単には除去できない。すなわち、化学薬品の使用または
機械的掻取りなどによってしか除去することができな
い。また、流体を送るパイプやダクトにおいては、例え
ば低温流体を通した場合外壁面に結露または着霜し、そ
の状態が持続する。
【０００４】よって、本発明は、不純物の付着や結露、
着霜などを簡単に防止することができる熱交換プレート
を得ることを目的とする。
着霜などを簡単に防止することができる熱交換プレート
を得ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため
に、本発明による熱交換プレートは、金属板の表面に、
ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満のフッ素
樹脂を分散させた皮膜を施すことにより構成される。
に、本発明による熱交換プレートは、金属板の表面に、
ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満のフッ素
樹脂を分散させた皮膜を施すことにより構成される。
【０００６】
【作用】ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満
のフッ素樹脂を分散させた皮膜は、そのフッ素樹脂の作
用によりきわめて滑り性がよく、それに付着した不純物
や他の付着物は、僅かな衝撃や振動を与えるのみで脱落
する。また、皮膜の主成分をなすニッケルは熱伝導性に
優れ、熱交換性能を向上させる。
のフッ素樹脂を分散させた皮膜は、そのフッ素樹脂の作
用によりきわめて滑り性がよく、それに付着した不純物
や他の付着物は、僅かな衝撃や振動を与えるのみで脱落
する。また、皮膜の主成分をなすニッケルは熱伝導性に
優れ、熱交換性能を向上させる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【０００８】図１は熱交換器の一部を原理的に示したも
ので、同図中、２および３は異なる熱交換流体が例えば
矢印のように通される流路で、両流路２，３は熱交換の
ための境界壁４で仕切られ、熱はこの境界壁４を介して
一方の流体から他方の流体へ移動する。この境界壁４は
本発明による熱交換プレートにより構成されている。ま
た、境界壁４以外の板体も本発明の熱交換プレートによ
り構成してもよい。
ので、同図中、２および３は異なる熱交換流体が例えば
矢印のように通される流路で、両流路２，３は熱交換の
ための境界壁４で仕切られ、熱はこの境界壁４を介して
一方の流体から他方の流体へ移動する。この境界壁４は
本発明による熱交換プレートにより構成されている。ま
た、境界壁４以外の板体も本発明の熱交換プレートによ
り構成してもよい。
【０００９】境界壁４は、例えばステンレス鋼のような
薄鋼板、銅、アルミニウム、またはその合金等の伝熱性
のよい金属板により作られる。図２に拡大して示すよう
に、境界壁４の表面には本発明の特徴をなす皮膜５が施
されている。皮膜５は主成分としてニッケル（Ｎ）を含
み、これにフッ素樹脂の粒子が含まれている。
薄鋼板、銅、アルミニウム、またはその合金等の伝熱性
のよい金属板により作られる。図２に拡大して示すよう
に、境界壁４の表面には本発明の特徴をなす皮膜５が施
されている。皮膜５は主成分としてニッケル（Ｎ）を含
み、これにフッ素樹脂の粒子が含まれている。
【００１０】皮膜５の主成分であるニッケル（Ｎｉ）は
例えば８３乃至９０重量パーセント含ませることができ
る。また、フッ素樹脂としては４フッ化エチレンを微粒
状にして１．５乃至６．５重量パーセント含ませ、これ
にさらに７．５乃至９．５重量パーセントのリン（ｐ）
を含ませることができる。図２に示すように、このよう
なニッケル・フッ素樹脂皮膜５にはフッ素樹脂の微粒子
６が均一に分散している。ニッケル・フッ素樹脂皮膜５
は無電解メッキにより施すことができる。
例えば８３乃至９０重量パーセント含ませることができ
る。また、フッ素樹脂としては４フッ化エチレンを微粒
状にして１．５乃至６．５重量パーセント含ませ、これ
にさらに７．５乃至９．５重量パーセントのリン（ｐ）
を含ませることができる。図２に示すように、このよう
なニッケル・フッ素樹脂皮膜５にはフッ素樹脂の微粒子
６が均一に分散している。ニッケル・フッ素樹脂皮膜５
は無電解メッキにより施すことができる。
【００１１】ニッケル・フッ素樹脂皮膜５に含まれるニ
ッケルはその高い熱伝導率により皮膜５に良好な伝熱性
を与える。一方、フッ素樹脂は、皮膜５の表面への付着
物７の剥離を容易にするのに役立つ。フッ素樹脂の量が
多くなると皮膜５の硬度は低下する。ニッケル・フッ素
樹脂皮膜５と鋼等の金属壁４との付着性は良好である。
しかし、付着物７とニッケル・フッ素樹脂皮膜５の付着
性はフッ素樹脂の作用でかなり低く、付着物７は衝撃ま
たは振動により簡単に皮膜５から剥がれ、伝熱性のよい
皮膜５が露出する。なお、この皮膜５は３００℃までの
高温に耐えられることが判明した。
ッケルはその高い熱伝導率により皮膜５に良好な伝熱性
を与える。一方、フッ素樹脂は、皮膜５の表面への付着
物７の剥離を容易にするのに役立つ。フッ素樹脂の量が
多くなると皮膜５の硬度は低下する。ニッケル・フッ素
樹脂皮膜５と鋼等の金属壁４との付着性は良好である。
しかし、付着物７とニッケル・フッ素樹脂皮膜５の付着
性はフッ素樹脂の作用でかなり低く、付着物７は衝撃ま
たは振動により簡単に皮膜５から剥がれ、伝熱性のよい
皮膜５が露出する。なお、この皮膜５は３００℃までの
高温に耐えられることが判明した。
【００１２】以上に述べた構成の熱交換器の流路３に例
えば温水または冷水が流されるとすると、使用につれて
境界壁４に水あかその他の不純物が付着してくる。しか
し、境界壁４に衝撃、振動等を与えると、皮膜５と付着
物７の付着力がかなり低いために、付着物７は簡単に皮
膜５から離れて流出する。一方、皮膜５は金属壁４への
付着性がよく簡単には剥離しない。しかも、皮膜５はそ
の主成分であるニッケルのために優れた伝熱性を有し、
熱交換プレート（境界壁）４を介して良好な熱交換が継
続的になされる。
えば温水または冷水が流されるとすると、使用につれて
境界壁４に水あかその他の不純物が付着してくる。しか
し、境界壁４に衝撃、振動等を与えると、皮膜５と付着
物７の付着力がかなり低いために、付着物７は簡単に皮
膜５から離れて流出する。一方、皮膜５は金属壁４への
付着性がよく簡単には剥離しない。しかも、皮膜５はそ
の主成分であるニッケルのために優れた伝熱性を有し、
熱交換プレート（境界壁）４を介して良好な熱交換が継
続的になされる。
【００１３】本発明の熱交換プレートは流体を通すパイ
プやダクトに用いることもできる。このようなパイプや
ダクトは、熱交換を行う目的ではなく流体を通すために
用いられる場合であっても、熱交換プレートを介して熱
の移動が必然的に起り、熱交換現象が起きているから、
この意味で「熱交換」プレートを備えている。
プやダクトに用いることもできる。このようなパイプや
ダクトは、熱交換を行う目的ではなく流体を通すために
用いられる場合であっても、熱交換プレートを介して熱
の移動が必然的に起り、熱交換現象が起きているから、
この意味で「熱交換」プレートを備えている。
【００１４】流体を通すパイプやダクトの一例として
は、冷凍装置のパイプが挙げられる。パイプの内部に低
温の冷媒または冷却剤が通されてパイプの外面に着霜が
生じても、それに衝撃、振動等を与えることにより霜は
簡単に脱落する。
は、冷凍装置のパイプが挙げられる。パイプの内部に低
温の冷媒または冷却剤が通されてパイプの外面に着霜が
生じても、それに衝撃、振動等を与えることにより霜は
簡単に脱落する。
【００１５】
【発明の効果】以上のように、本発明では熱交換プレー
トにニッケルとフッ素樹脂を含む皮膜を形成したことに
より、この皮膜上に付着する付着物は簡単に剥げるよう
になる。したがって、伝熱性のある金属本体を露出させ
易く、最初の熱交換性能を維持することができる。ま
た、ニッケルを含む皮膜は熱交換プレートに優れた熱交
換性能を与える。
トにニッケルとフッ素樹脂を含む皮膜を形成したことに
より、この皮膜上に付着する付着物は簡単に剥げるよう
になる。したがって、伝熱性のある金属本体を露出させ
易く、最初の熱交換性能を維持することができる。ま
た、ニッケルを含む皮膜は熱交換プレートに優れた熱交
換性能を与える。
【図１】本発明の熱交換プレートを備えた熱交換器の原
理図である。
理図である。
【図２】図１に示す熱交換プレートの拡大断面図であ
る。
る。
２，３ 熱交換器の流路 ４ 境界壁（金属壁） ５ 皮膜 ６ フッ素樹脂微粒子 ７ 付着物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年３月５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 熱交換プレート
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱交換器の熱交換板、
流体を内部に通すパイプやダクトの壁面などを構成する
に好適な熱交換プレートに関する。
流体を内部に通すパイプやダクトの壁面などを構成する
に好適な熱交換プレートに関する。
【０００２】
【従来の技術】熱交換器や、流体を送るパイプ、ダクト
などは、普通、金属板により構成されている。金属は一
般的に伝熱性に優れているから熱交換器用素材としては
最適である。一方、液体や気体を送るパイプやダクトは
強度の関係から金属で作られることが多い。
などは、普通、金属板により構成されている。金属は一
般的に伝熱性に優れているから熱交換器用素材としては
最適である。一方、液体や気体を送るパイプやダクトは
強度の関係から金属で作られることが多い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱交換器の
熱交換板は、それに沿って液体または気体が流れること
になるが、例えば温水または冷水を扱う場合には、それ
に含まれている不純物が熱交換板面に漸次付着してきて
熱交換を妨げるようになり、また流体の流れに対し抵抗
を与えるようになる。そして、一度付着した不純物は簡
単には除去できない。すなわち、化学薬品の使用または
機械的掻取りなどによってしか除去することができな
い。また、流体を送るパイプやダクトにおいては、例え
ば低温流体を通した場合外壁面に結露または着霜し、そ
の状態が持続する。
熱交換板は、それに沿って液体または気体が流れること
になるが、例えば温水または冷水を扱う場合には、それ
に含まれている不純物が熱交換板面に漸次付着してきて
熱交換を妨げるようになり、また流体の流れに対し抵抗
を与えるようになる。そして、一度付着した不純物は簡
単には除去できない。すなわち、化学薬品の使用または
機械的掻取りなどによってしか除去することができな
い。また、流体を送るパイプやダクトにおいては、例え
ば低温流体を通した場合外壁面に結露または着霜し、そ
の状態が持続する。
【０００４】よって、本発明は、不純物の付着や結露、
着霜などを簡単に防止することができる熱交換プレート
を得ることを目的とする。
着霜などを簡単に防止することができる熱交換プレート
を得ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のため
に、本発明による熱交換プレートは、金属板の表面に、
ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満のフッ素
樹脂を分散させた皮膜を施すことにより構成される。
に、本発明による熱交換プレートは、金属板の表面に、
ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満のフッ素
樹脂を分散させた皮膜を施すことにより構成される。
【０００６】
【作用】ニッケルを主成分とし、これに粒径１μｍ未満
のフッ素樹脂を分散させた皮膜は、そのフッ素樹脂の作
用によりきわめて滑り性がよく、それに付着した不純物
や他の付着物は、僅かな衝撃や振動与えるのみで脱落す
る。また、皮膜の主成分をなすニッケルは熱伝導性に優
れ、熱交換性能を向上させる。
のフッ素樹脂を分散させた皮膜は、そのフッ素樹脂の作
用によりきわめて滑り性がよく、それに付着した不純物
や他の付着物は、僅かな衝撃や振動与えるのみで脱落す
る。また、皮膜の主成分をなすニッケルは熱伝導性に優
れ、熱交換性能を向上させる。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【０００８】図１は熱交換器の一部を原理的に示したも
ので、同図中、２および３は異なる熱交換流体が例えば
矢印のように通される流路で、両流路２，３は熱交換の
ための境界壁４で仕切られ、熱はこの境界壁４を介して
一方の流体から他方の流体へ移動する。この境界壁４は
本発明による熱交換プレートにより構成されている。ま
た、境界壁４以外の板体も本発明の熱交換プレートによ
り構成してもよい。
ので、同図中、２および３は異なる熱交換流体が例えば
矢印のように通される流路で、両流路２，３は熱交換の
ための境界壁４で仕切られ、熱はこの境界壁４を介して
一方の流体から他方の流体へ移動する。この境界壁４は
本発明による熱交換プレートにより構成されている。ま
た、境界壁４以外の板体も本発明の熱交換プレートによ
り構成してもよい。
【０００９】境界壁４は、例えばステンレス鋼のような
薄鋼板、銅、アルミニウム、またはその合金等の伝熱性
のよい金属板により作られる。図２に拡大して示すよう
に、境界壁４の表面には本発明の特徴をなす皮膜５が施
されている。皮膜５主成分としてニッケル（Ｎ）を含
み、これにフッ素樹脂の粒子が含まれている。
薄鋼板、銅、アルミニウム、またはその合金等の伝熱性
のよい金属板により作られる。図２に拡大して示すよう
に、境界壁４の表面には本発明の特徴をなす皮膜５が施
されている。皮膜５主成分としてニッケル（Ｎ）を含
み、これにフッ素樹脂の粒子が含まれている。
【００１０】皮膜５の主成分であるニッケル（Ｎｉ）は
例えば８３乃至９０重量パーセント含ませることができ
る。また、フッ素樹脂としては４フッ化エチレンを微粒
状にして１．５乃至６．５重量パーセント含ませ、これ
にさらに７．５乃至９．５重量パーセントのリン（ｐ）
を含ませることができる。図２に示すように、このよう
なニッケル・フッ素樹脂皮膜５にはフッ素樹脂の微粒子
６が均一に分散している。ニッケル・フッ素樹脂皮膜５
は無電解メッキまたは電解メッキにより施すことができ
る。
例えば８３乃至９０重量パーセント含ませることができ
る。また、フッ素樹脂としては４フッ化エチレンを微粒
状にして１．５乃至６．５重量パーセント含ませ、これ
にさらに７．５乃至９．５重量パーセントのリン（ｐ）
を含ませることができる。図２に示すように、このよう
なニッケル・フッ素樹脂皮膜５にはフッ素樹脂の微粒子
６が均一に分散している。ニッケル・フッ素樹脂皮膜５
は無電解メッキまたは電解メッキにより施すことができ
る。
【００１１】ニッケル・フッ素樹脂皮膜５に含まれるニ
ッケルはその高い熱伝導率により皮膜５に良好な伝熱性
を与える。一方、フッ素樹脂は、皮膜５の表面への付着
物７の剥離を容易にするのに役立つ。フッ素樹脂の量が
多くなると皮膜５の硬度は低下する。ニッケル・フッ素
樹脂皮膜５と鋼等の金属壁４との付着性は良好である。
しかし、付着物７とニッケル・フッ素樹脂皮膜５の付着
性はフッ素樹脂の作用でかなり低く、皮膜５の非粘着性
により、基本的には、イオン化した物を含めて付着物の
付着はない。また、付着したとしても、その付着物７は
衝撃または振動により簡単に皮膜５から剥がれ、また、
流体の移動と共に流体により剥がされてしまい伝熱性の
よい皮膜５が露出する。なお、この皮膜５は３００℃ま
での高温に耐えられることが判明した。
ッケルはその高い熱伝導率により皮膜５に良好な伝熱性
を与える。一方、フッ素樹脂は、皮膜５の表面への付着
物７の剥離を容易にするのに役立つ。フッ素樹脂の量が
多くなると皮膜５の硬度は低下する。ニッケル・フッ素
樹脂皮膜５と鋼等の金属壁４との付着性は良好である。
しかし、付着物７とニッケル・フッ素樹脂皮膜５の付着
性はフッ素樹脂の作用でかなり低く、皮膜５の非粘着性
により、基本的には、イオン化した物を含めて付着物の
付着はない。また、付着したとしても、その付着物７は
衝撃または振動により簡単に皮膜５から剥がれ、また、
流体の移動と共に流体により剥がされてしまい伝熱性の
よい皮膜５が露出する。なお、この皮膜５は３００℃ま
での高温に耐えられることが判明した。
【００１２】以上に述べた構成の熱交換器の流路３に例
えば温水または冷水が流されるとすると、使用につれて
境界壁４に水あかその他の不純物が付着してくる。しか
し、境界壁４に衝撃、振動等が与えられたり、流体が移
動したりすると、皮膜５と付着物７の付着力がかなり低
いために、付着物７は簡単に皮膜５から離れて流出す
る。一方、皮膜５は金属壁４への付着性がよく簡単には
剥離しない。しかも、皮膜５はその主成分であるニッケ
ルのために優れた伝熱性を有し、執交換プレート（境界
壁）４を介して良好な熱交換が継続的になされる。
えば温水または冷水が流されるとすると、使用につれて
境界壁４に水あかその他の不純物が付着してくる。しか
し、境界壁４に衝撃、振動等が与えられたり、流体が移
動したりすると、皮膜５と付着物７の付着力がかなり低
いために、付着物７は簡単に皮膜５から離れて流出す
る。一方、皮膜５は金属壁４への付着性がよく簡単には
剥離しない。しかも、皮膜５はその主成分であるニッケ
ルのために優れた伝熱性を有し、執交換プレート（境界
壁）４を介して良好な熱交換が継続的になされる。
【００１３】本発明の熱交換プレートは流体を通すパイ
プやダクトに用いることもできる。このようなパイプや
ダクトは、熱交換を行う目的ではなく流体を通すために
用いられる場合であっても、熱交換プレートを介して熱
の移動が必然的に起り、熱交換現象が起きているから、
この意味で「熱交換」プレートを備えている。
プやダクトに用いることもできる。このようなパイプや
ダクトは、熱交換を行う目的ではなく流体を通すために
用いられる場合であっても、熱交換プレートを介して熱
の移動が必然的に起り、熱交換現象が起きているから、
この意味で「熱交換」プレートを備えている。
【００１４】流体を通すパイプやダクトの一例として
は、冷凍装置のパイプが挙げられる。パイプの内部に低
温の冷媒または冷却剤が通されてパイプの外面に着霜が
生じても、それに衝撃、振動等を与えることにより霜は
簡単に脱落する。なお、パイプやダクトの外面へもニッ
ケル・フッ素樹脂皮膜を施して、ごみ等の付着を防ぐこ
とができる。
は、冷凍装置のパイプが挙げられる。パイプの内部に低
温の冷媒または冷却剤が通されてパイプの外面に着霜が
生じても、それに衝撃、振動等を与えることにより霜は
簡単に脱落する。なお、パイプやダクトの外面へもニッ
ケル・フッ素樹脂皮膜を施して、ごみ等の付着を防ぐこ
とができる。
【００１５】
【発明の効果】以上のように、本発明では熱交換プレー
トにニッケルとフッ樹脂を含む皮膜を形成したことによ
り、この皮膜上に付着する付着物は簡単に剥げるように
なる。したがって、伝熱性のある金属本体を露出させ易
く、最初の熱交換性能を維持することができる。また、
ニッケルを含む皮膜は熱交換プレートに優れた熱交換性
能を与える。
トにニッケルとフッ樹脂を含む皮膜を形成したことによ
り、この皮膜上に付着する付着物は簡単に剥げるように
なる。したがって、伝熱性のある金属本体を露出させ易
く、最初の熱交換性能を維持することができる。また、
ニッケルを含む皮膜は熱交換プレートに優れた熱交換性
能を与える。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の熱交換プレートを備えた熱交換器の原
理図である。
理図である。
【図２】図１に示す熱交換プレートの拡大断面図であ
る。
る。
【符号の説明】 ２，３ 熱交換器の流路 ４ 境界壁（金属壁） ５ 皮膜 ６ フッ素樹脂微粒子 ７ 付着物
Claims (1)
- 【請求項１】金属板の表面に、ニッケルを主成分とし、
これに粒径１μｍ未満のフッ素樹脂を分散させた皮膜を
施したことを特徴とする熱交換プレート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18265892A JPH0626786A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 熱交換プレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18265892A JPH0626786A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 熱交換プレート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0626786A true JPH0626786A (ja) | 1994-02-04 |
Family
ID=16122174
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18265892A Pending JPH0626786A (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 熱交換プレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0626786A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000040773A2 (de) * | 1998-12-30 | 2000-07-13 | Basf Aktiengesellschaft | Wärmeüberträger mit verringerter neigung, ablagerungen zu bilden und verfahren zu deren herstellung |
| JP2012110858A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Honda Motor Co Ltd | 内部熱交換型蒸留装置 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP18265892A patent/JPH0626786A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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