JPH07213775A - ミシン針穴用糸通し装置 - Google Patents
ミシン針穴用糸通し装置Info
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- JPH07213775A JPH07213775A JP723794A JP723794A JPH07213775A JP H07213775 A JPH07213775 A JP H07213775A JP 723794 A JP723794 A JP 723794A JP 723794 A JP723794 A JP 723794A JP H07213775 A JPH07213775 A JP H07213775A
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- Japan
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- sewing machine
- needle
- hook
- guide
- needle hole
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ミシンアームに使用位置と待機位置との間を
往復回動可能に取付けたミシン針穴用糸通し装置におい
て、針棒の位置決め操作を不必要にする。 【構成】 針棒１１に固定されたミシン針１２の針穴に
片側から出し入れするフック１６をガイド１７に固定
し、このガイド１７をスイングアーム１８に上下方向へ
移動可能に支持させ、このスイングアーム１８をミシン
アーム１０に対し前後方向の水平軸２０を中心にして鉛
直な使用位置と水平な待機位置と間で往復回動できるよ
うに取付け、ガイド１７を上方へ付勢する付勢部材１９
を設けるとともに、ガイド１７には針棒１１の下端面へ
当接可能で且つミシン針１２を挟み込むことにより針棒
１１の下端面およびミシン針の周面に対してフックを位
置決めするための二股体１７ｂを設ける。
往復回動可能に取付けたミシン針穴用糸通し装置におい
て、針棒の位置決め操作を不必要にする。 【構成】 針棒１１に固定されたミシン針１２の針穴に
片側から出し入れするフック１６をガイド１７に固定
し、このガイド１７をスイングアーム１８に上下方向へ
移動可能に支持させ、このスイングアーム１８をミシン
アーム１０に対し前後方向の水平軸２０を中心にして鉛
直な使用位置と水平な待機位置と間で往復回動できるよ
うに取付け、ガイド１７を上方へ付勢する付勢部材１９
を設けるとともに、ガイド１７には針棒１１の下端面へ
当接可能で且つミシン針１２を挟み込むことにより針棒
１１の下端面およびミシン針の周面に対してフックを位
置決めするための二股体１７ｂを設ける。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この出願の発明は、ミシン針穴用
糸通し装置、特にミシン針の上停止機能を有したミシン
のアームに取付けて使用位置と待機位置との間で往復回
動させるようしたミシン針穴用糸通し装置に関する。
糸通し装置、特にミシン針の上停止機能を有したミシン
のアームに取付けて使用位置と待機位置との間で往復回
動させるようしたミシン針穴用糸通し装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の従来装置としては、例えば、特
開平２−１０４３９１号公報に記載されたものがある。
この従来装置は、針棒に固定されたミシン針の針穴に片
側から出し入れするフックをスイングアームに固定し、
このスイングアームをミシンアームに対し左右方向の水
平軸を中心にして使用位置と縫製作業に支障を与えない
待機位置と間で往復回動できるように取付け、糸通し時
にはスイングアームを待機位置から使用位置へ回動操作
してフックを針穴に通し、針穴から突出したフックに糸
を引っ掛けた後、スイングアームを使用位置から待機位
置へ回動させることでフックに引っ掛けた糸を針穴に通
すようにしている。スイングアームを使用位置にした時
のフックの高さが一定であるのに対しミシン停止時の針
穴の高さが多少ばらつき、針穴がフック高さと一致して
いない状態でスイングアームを待機位置から使用位置へ
回動した時にはフックをミシン針との衝突により損傷す
るので、針穴の高さがフック高さと一致する場合のみス
イングアームの待機位置から使用位置への回動を許容
し、針穴の高さがフック高さと一致していない場合には
スイングアームを待機位置から使用位置に向けて回動操
作してもフックがミシン針に衝突する前にスイングアー
ムの回動を阻止するロック機構を付設することによって
フックの損傷を防止している。
開平２−１０４３９１号公報に記載されたものがある。
この従来装置は、針棒に固定されたミシン針の針穴に片
側から出し入れするフックをスイングアームに固定し、
このスイングアームをミシンアームに対し左右方向の水
平軸を中心にして使用位置と縫製作業に支障を与えない
待機位置と間で往復回動できるように取付け、糸通し時
にはスイングアームを待機位置から使用位置へ回動操作
してフックを針穴に通し、針穴から突出したフックに糸
を引っ掛けた後、スイングアームを使用位置から待機位
置へ回動させることでフックに引っ掛けた糸を針穴に通
すようにしている。スイングアームを使用位置にした時
のフックの高さが一定であるのに対しミシン停止時の針
穴の高さが多少ばらつき、針穴がフック高さと一致して
いない状態でスイングアームを待機位置から使用位置へ
回動した時にはフックをミシン針との衝突により損傷す
るので、針穴の高さがフック高さと一致する場合のみス
イングアームの待機位置から使用位置への回動を許容
し、針穴の高さがフック高さと一致していない場合には
スイングアームを待機位置から使用位置に向けて回動操
作してもフックがミシン針に衝突する前にスイングアー
ムの回動を阻止するロック機構を付設することによって
フックの損傷を防止している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来装置はミシン停止後に針棒を所定位置に位置決め操作
することで針穴高さを所定高さに調節することが必要で
あり、これが作業能率の向上の支障となっている。
来装置はミシン停止後に針棒を所定位置に位置決め操作
することで針穴高さを所定高さに調節することが必要で
あり、これが作業能率の向上の支障となっている。
【０００４】この出願の発明は、糸通し時に針棒の位置
決め操作が不必要であるミシン針穴用糸通し装置を提供
することを目的とする。
決め操作が不必要であるミシン針穴用糸通し装置を提供
することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は針穴の
高さが針棒の下端面に対しては一定であることに着眼
し、上記目的を達成するために、針棒に固定されたミシ
ン針の針穴に片側から出し入れするフックをガイドに固
定し、このガイドをスイングアームに上下方向へ移動可
能に支持させ、このスイングアームをミシンアームに対
し前後方向の水平軸を中心にして使用位置と待機位置と
間で往復回動できるように取付け、前記ガイドを上方へ
付勢する付勢部材を設けるとともに、前記ガイドには前
記針棒の下端面へ当接可能な上下方向位置決め部と前記
ミシン針の周面へ当接可能な水平方向位置決め部を設け
て成るミシン針穴用糸通し装置としたものである。
高さが針棒の下端面に対しては一定であることに着眼
し、上記目的を達成するために、針棒に固定されたミシ
ン針の針穴に片側から出し入れするフックをガイドに固
定し、このガイドをスイングアームに上下方向へ移動可
能に支持させ、このスイングアームをミシンアームに対
し前後方向の水平軸を中心にして使用位置と待機位置と
間で往復回動できるように取付け、前記ガイドを上方へ
付勢する付勢部材を設けるとともに、前記ガイドには前
記針棒の下端面へ当接可能な上下方向位置決め部と前記
ミシン針の周面へ当接可能な水平方向位置決め部を設け
て成るミシン針穴用糸通し装置としたものである。
【０００６】糸通し作業をより容易とするために、前記
ガイドには前記針穴に通したフックに引っ掛けた糸をフ
ックと共に針穴から抜き出す過程において弾性により糸
に所定の張力を付与しつつ針穴内に送り込ませるための
糸掛け弾性部材を設けることが好ましい。
ガイドには前記針穴に通したフックに引っ掛けた糸をフ
ックと共に針穴から抜き出す過程において弾性により糸
に所定の張力を付与しつつ針穴内に送り込ませるための
糸掛け弾性部材を設けることが好ましい。
【０００７】また、前記フックと針穴の位置を円滑に且
つ確実に一致させるために、前記上下方向位置決め部と
前記水平方向位置決め部は、前記ガイドの上端から前記
ミシン針に向かって水平に延在させ且つ先端部分を下方
へ屈曲させ、然も前記ミシン針を挟み込むようにして成
る二股体であって、先端部分の間隔を先端に近づくにつ
れて漸増させた二股体によって形成することが好まし
い。
つ確実に一致させるために、前記上下方向位置決め部と
前記水平方向位置決め部は、前記ガイドの上端から前記
ミシン針に向かって水平に延在させ且つ先端部分を下方
へ屈曲させ、然も前記ミシン針を挟み込むようにして成
る二股体であって、先端部分の間隔を先端に近づくにつ
れて漸増させた二股体によって形成することが好まし
い。
【０００８】更に、ミシン購入後の必要な時期に購入し
てミシンに装着できるように、前記ミシンアームに着脱
可能な取付用ブラケットにより前記水平軸を支持させ、
前記スイングアームには前記水平軸を中心とする円弧面
とこの円弧面上に位置する凹部とを形成し、前記円弧面
に圧接させる凸部を自由端部に形成した板バネを前記取
付用ブラケットに固定し、これら凹部と凸部とが前記ス
イングアームの前記待機位置で係合して位置保持するよ
うにすることが好ましい。
てミシンに装着できるように、前記ミシンアームに着脱
可能な取付用ブラケットにより前記水平軸を支持させ、
前記スイングアームには前記水平軸を中心とする円弧面
とこの円弧面上に位置する凹部とを形成し、前記円弧面
に圧接させる凸部を自由端部に形成した板バネを前記取
付用ブラケットに固定し、これら凹部と凸部とが前記ス
イングアームの前記待機位置で係合して位置保持するよ
うにすることが好ましい。
【０００９】
【作用】上記のように構成したミシン針穴用糸通し装置
においては、スイングアームを待機位置から使用位置に
回動操作した時、フックを固定したガイドの上下方向位
置決め部が針棒の下端面に係合してフックの高さを針棒
の下端面に対して一定に位置決めするとともに、スイン
グアームの水平方向位置決め部がミシン針の周面に当接
してフックの水平方向位置をミシン針に対して位置決め
する。ミシン針の針穴の高さは針棒の下端面に対しては
一定であることから、フックの高さは針穴の高さに正確
に一致する。そして、ミシン針の針穴の水平方向位置は
ミシン針に対しては一定であることから、フックの水平
方向位置は針穴の水平方向位置に正確に一致する。従っ
て、ミシン停止時の針穴高さが多少ばらついても、スイ
ングアームを待機位置から使用位置へ回動操作するだけ
でフックが的確に針穴に挿入される。この後、従来装置
と同様に、針穴から突出したフックに糸を引っ掛け、ス
イングアームを使用位置から待機位置へと回動操作して
糸を針穴に通すものである。従って、従来装置のような
針穴の高さ調節操作は不必要であり、作業能率を向上す
ることができる。
においては、スイングアームを待機位置から使用位置に
回動操作した時、フックを固定したガイドの上下方向位
置決め部が針棒の下端面に係合してフックの高さを針棒
の下端面に対して一定に位置決めするとともに、スイン
グアームの水平方向位置決め部がミシン針の周面に当接
してフックの水平方向位置をミシン針に対して位置決め
する。ミシン針の針穴の高さは針棒の下端面に対しては
一定であることから、フックの高さは針穴の高さに正確
に一致する。そして、ミシン針の針穴の水平方向位置は
ミシン針に対しては一定であることから、フックの水平
方向位置は針穴の水平方向位置に正確に一致する。従っ
て、ミシン停止時の針穴高さが多少ばらついても、スイ
ングアームを待機位置から使用位置へ回動操作するだけ
でフックが的確に針穴に挿入される。この後、従来装置
と同様に、針穴から突出したフックに糸を引っ掛け、ス
イングアームを使用位置から待機位置へと回動操作して
糸を針穴に通すものである。従って、従来装置のような
針穴の高さ調節操作は不必要であり、作業能率を向上す
ることができる。
【００１０】針穴から突出したフックに糸を引っ掛け、
スイングアームを使用位置から待機位置へと回動操作す
る際、フックによる糸の針穴への引き込みに対応して糸
の先端側部分を適度な糸張力を与えつつ送り込むもので
あるが、手作業で適度の糸張力を与えることはなかなか
難しい。前記ガイドには前記針穴に通したフックに引っ
掛けた糸をフックと共に針穴から抜き出す過程において
糸に所定の張力を付与しつつ針穴内に送り込ませるため
の糸掛け弾性部材を設けたことにより、かかる手作業を
省略し、糸通し作用をより容易にすることができる。
スイングアームを使用位置から待機位置へと回動操作す
る際、フックによる糸の針穴への引き込みに対応して糸
の先端側部分を適度な糸張力を与えつつ送り込むもので
あるが、手作業で適度の糸張力を与えることはなかなか
難しい。前記ガイドには前記針穴に通したフックに引っ
掛けた糸をフックと共に針穴から抜き出す過程において
糸に所定の張力を付与しつつ針穴内に送り込ませるため
の糸掛け弾性部材を設けたことにより、かかる手作業を
省略し、糸通し作用をより容易にすることができる。
【００１１】また、前記上下方向位置決め部と前記水平
方向位置決め部は、前記スイングアームを使用位置に存
在させた状態にて前記ガイドの上端から前記ミシン針に
向かって水平に延在させ且つ先端部分を下方へ屈曲さ
せ、然も前記ミシン針を挟み込むようにして成る二股体
であって、先端部分の間隔を先端に近づくにつれて漸増
させた二股体によって形成したことにより、二股体の先
端部分が針棒およびミシン針への当接の際の案内作用を
するので、構成部品の寸法精度や組立精度に起因してミ
シンアームに取付けた状態での構成部品の相対位置のば
らつきにかかわらず、前記フックと針穴の位置を円滑に
且つ確実に一致させることができる。
方向位置決め部は、前記スイングアームを使用位置に存
在させた状態にて前記ガイドの上端から前記ミシン針に
向かって水平に延在させ且つ先端部分を下方へ屈曲さ
せ、然も前記ミシン針を挟み込むようにして成る二股体
であって、先端部分の間隔を先端に近づくにつれて漸増
させた二股体によって形成したことにより、二股体の先
端部分が針棒およびミシン針への当接の際の案内作用を
するので、構成部品の寸法精度や組立精度に起因してミ
シンアームに取付けた状態での構成部品の相対位置のば
らつきにかかわらず、前記フックと針穴の位置を円滑に
且つ確実に一致させることができる。
【００１２】更に、前記ミシンアームに着脱可能な取付
用ブラケットにより前記水平軸を支持させ、前記スイン
グアームには前記水平軸を中心とする円弧面とこの円弧
面上に位置する凹部とを形成し、前記円弧面に圧接させ
る凸部を自由端部に形成した板バネを前記取付用ブラケ
ットに固定し、これら凹部と凸部とが前記スイングアー
ムの前記待機位置で係合して位置保持するようにしたこ
とによって、ミシン購入後の必要な時期に購入してミシ
ンに装着できる。
用ブラケットにより前記水平軸を支持させ、前記スイン
グアームには前記水平軸を中心とする円弧面とこの円弧
面上に位置する凹部とを形成し、前記円弧面に圧接させ
る凸部を自由端部に形成した板バネを前記取付用ブラケ
ットに固定し、これら凹部と凸部とが前記スイングアー
ムの前記待機位置で係合して位置保持するようにしたこ
とによって、ミシン購入後の必要な時期に購入してミシ
ンに装着できる。
【００１３】
【実施例】この出願の発明に係る実施例を図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【００１４】図１〜図４において、１０は１本針本縫い
自動糸切りミシンのミシンアーム、１１は針棒、１２は
ミシン針、１３は布押さえ支持棒、１４は布押さえ、１
５はミシン針穴用糸通し装置を夫々示す。ミシン針１２
は、周知のように、その上端取付け部（Ｄ字状横断面を
有する）を針棒の下端面に開口する上下方向の盲穴内に
その上端が盲穴上端壁に当接するまで嵌挿され且つ針棒
に螺合された固定用螺子で固定されているものであり、
針棒１１に固定された状態では針穴が図１で左右方向に
向いており、且つ、ミシン針１２の針棒１１への固定状
態が正常である限りにおいては針棒１１の下端面からミ
シン針１２の針穴までの距離Ｌが一定である。
自動糸切りミシンのミシンアーム、１１は針棒、１２は
ミシン針、１３は布押さえ支持棒、１４は布押さえ、１
５はミシン針穴用糸通し装置を夫々示す。ミシン針１２
は、周知のように、その上端取付け部（Ｄ字状横断面を
有する）を針棒の下端面に開口する上下方向の盲穴内に
その上端が盲穴上端壁に当接するまで嵌挿され且つ針棒
に螺合された固定用螺子で固定されているものであり、
針棒１１に固定された状態では針穴が図１で左右方向に
向いており、且つ、ミシン針１２の針棒１１への固定状
態が正常である限りにおいては針棒１１の下端面からミ
シン針１２の針穴までの距離Ｌが一定である。
【００１５】ミシン針穴用糸通し装置１５は、ミシン針
１１の針穴に図１で右側から出し入れするフック１６
と、このフック１６を固定したガイド１７と、このガイ
ド１７を上下方向へ摺動可能に支持させたスイングアー
ム１８と、こスイングアーム１８に対してガイド１７を
上方へ付勢するスプリング１９と、このスイングアーム
１８の上端を前後方向の水平軸２０により回動可能に支
持させた取付用ブラケット２１とを備える。
１１の針穴に図１で右側から出し入れするフック１６
と、このフック１６を固定したガイド１７と、このガイ
ド１７を上下方向へ摺動可能に支持させたスイングアー
ム１８と、こスイングアーム１８に対してガイド１７を
上方へ付勢するスプリング１９と、このスイングアーム
１８の上端を前後方向の水平軸２０により回動可能に支
持させた取付用ブラケット２１とを備える。
【００１６】取付用ブラケット２１は、コ字状の平面形
状を有した部分２１ａと、この部分２１ａの後方辺の上
端から上方へ延在する取付部２１ｂとを有しており、取
付部２１ｂによりミシンアーム１０の後面に形成された
取付部１０ａに２個の固定螺子２２により固定される。
部分２１ａの後方辺と前方辺とで水平軸２０の前後両端
を回転可能に支持している。
状を有した部分２１ａと、この部分２１ａの後方辺の上
端から上方へ延在する取付部２１ｂとを有しており、取
付部２１ｂによりミシンアーム１０の後面に形成された
取付部１０ａに２個の固定螺子２２により固定される。
部分２１ａの後方辺と前方辺とで水平軸２０の前後両端
を回転可能に支持している。
【００１７】スイングアーム１８は、取付用ブラケット
２１の部分２１ａの後方辺と前方辺との間においてこれ
ら後方辺および前方辺に隣接させて水平軸２０を貫通さ
せるためのフランジ部１８ａ，１８ｂを上端に有してい
る。これらフランジ部１８ａ，１８ｂの間にて水平軸２
０に取付けられた止め輪２３Ａ，２３Ｂにより水平軸２
０の抜け止めがなされている。フランジ部１８ａ，１８
ｂの円弧面１８ｈ８水平軸２０を中心とする）には凹部
１８ｃが設けられ、取付用ブラケット２１の部分２１ａ
に取付けられた板バネ２４の凸部２４ａが凹部１８ｃと
係合することでスイングアーム１８を水平な待機位置
（図８参照）に保持するようになっている。板バネ２４
は、取付用ブラケット２１の部分２１ａの左方辺の外側
上部に螺子で固定され、部分２１ａの左方辺の下側を経
由して左方辺の内側に延在しているものである。
２１の部分２１ａの後方辺と前方辺との間においてこれ
ら後方辺および前方辺に隣接させて水平軸２０を貫通さ
せるためのフランジ部１８ａ，１８ｂを上端に有してい
る。これらフランジ部１８ａ，１８ｂの間にて水平軸２
０に取付けられた止め輪２３Ａ，２３Ｂにより水平軸２
０の抜け止めがなされている。フランジ部１８ａ，１８
ｂの円弧面１８ｈ８水平軸２０を中心とする）には凹部
１８ｃが設けられ、取付用ブラケット２１の部分２１ａ
に取付けられた板バネ２４の凸部２４ａが凹部１８ｃと
係合することでスイングアーム１８を水平な待機位置
（図８参照）に保持するようになっている。板バネ２４
は、取付用ブラケット２１の部分２１ａの左方辺の外側
上部に螺子で固定され、部分２１ａの左方辺の下側を経
由して左方辺の内側に延在しているものである。
【００１８】スイングアーム１８は取付用ブラケット２
１の部分２１ａの位置から前方へ且つ下方へ延在してお
り、スイングアーム１８の前端部分（または下端部分）
１８ｃは上停止されたミシン針１２の図１における右側
に隣接して位置する。この前端部分１８ｃの左側に位置
するガイド１７は、前端部分１８ｃに形成された上下方
向に長い長孔１８ｄに螺子２５の軸部を摺動可能に挿通
してガイド１７に螺合させることによってスイングアー
ム１８に対して上下方向へ移動可能に取付けられてい
る。ガイド１７の下端にはスイングアーム１８の切り欠
き１８ｅ内に摺動可能に貫通する突起１７ａが設けてあ
り、スイングアーム１８の図１における右側においてこ
の突起１７ａの先端とスイングアーム１８に設けられた
突起１８ｆとの間にスプリング１９が張設されている。
スイングアーム１８に対するガイド１７の上下方向移動
は螺子２５の軸部と長孔１８ｄの上下端との当接により
制限される。取付用ブラケット２１の前端には、回動操
作用の摘み部１８ｇが設けられている。
１の部分２１ａの位置から前方へ且つ下方へ延在してお
り、スイングアーム１８の前端部分（または下端部分）
１８ｃは上停止されたミシン針１２の図１における右側
に隣接して位置する。この前端部分１８ｃの左側に位置
するガイド１７は、前端部分１８ｃに形成された上下方
向に長い長孔１８ｄに螺子２５の軸部を摺動可能に挿通
してガイド１７に螺合させることによってスイングアー
ム１８に対して上下方向へ移動可能に取付けられてい
る。ガイド１７の下端にはスイングアーム１８の切り欠
き１８ｅ内に摺動可能に貫通する突起１７ａが設けてあ
り、スイングアーム１８の図１における右側においてこ
の突起１７ａの先端とスイングアーム１８に設けられた
突起１８ｆとの間にスプリング１９が張設されている。
スイングアーム１８に対するガイド１７の上下方向移動
は螺子２５の軸部と長孔１８ｄの上下端との当接により
制限される。取付用ブラケット２１の前端には、回動操
作用の摘み部１８ｇが設けられている。
【００１９】ガイド１７に固定されたフック１６は、図
５〜７に示すように、ガイド１７の側面に対して垂直に
位置させるフック部１６ａと、ガイド１７の側面に対し
て平行に位置させるＬ字状の取付部１６ｂとからなり、
一対のガイド部材２６，２７の間に挟み込んだ状態でガ
イド部材２６，２７とリベット結合される。ガイド部材
２６，２７は、ガイド１７の側面に対して垂直に位置さ
せるガイド部２６ａ，２７ａと、ガイド１７の側面に対
して平行に位置させるＬ字状の取付部２６ｂ，２７ｂと
からなる。これらフック１６，ガイド部材２６，２７
は、これらに形成された上下方向の２個の長孔（図７参
照）を通してガイド１７に螺合される２個の螺子２８に
よりガイド１７に固定される。かかる固定構造により、
ガイド１７に対するフック１６，ガイド部材２６，２７
の固定位置を調節可能である。
５〜７に示すように、ガイド１７の側面に対して垂直に
位置させるフック部１６ａと、ガイド１７の側面に対し
て平行に位置させるＬ字状の取付部１６ｂとからなり、
一対のガイド部材２６，２７の間に挟み込んだ状態でガ
イド部材２６，２７とリベット結合される。ガイド部材
２６，２７は、ガイド１７の側面に対して垂直に位置さ
せるガイド部２６ａ，２７ａと、ガイド１７の側面に対
して平行に位置させるＬ字状の取付部２６ｂ，２７ｂと
からなる。これらフック１６，ガイド部材２６，２７
は、これらに形成された上下方向の２個の長孔（図７参
照）を通してガイド１７に螺合される２個の螺子２８に
よりガイド１７に固定される。かかる固定構造により、
ガイド１７に対するフック１６，ガイド部材２６，２７
の固定位置を調節可能である。
【００２０】ガイド１７の上端には、図１において左方
向へ延在する二股体１７ｂが形成されている。この二股
体１７ｂは、図１〜４に示すように、ガイド１７の上端
からミシン針１２に向かって水平に延在させ且つ先端部
分１７ｂ1 を下方へ屈曲させ、然もミシン針１２を挟み
込むようにして形成し、更に先端部分１７ｂ1 の間隔を
先端に近づくにつれて漸増させたものである。二股体１
７ｂの上面は針棒１１の下端面へ当接可能な上下方向位
置決め部１７ｃを形成し、二股体１７ｂの対向面はミシ
ン針の周面へ当接可能な水平方向位置決め部１７ｄを形
成する。スイングアーム１８が待機位置に位置する状態
ではガイド１７はスイングアーム１８に対して図１〜図
３に示す位置よりも少し上方へ変位した状態にあり、ス
イングアーム１８を待機位置から図１〜図３に示す使用
位置へ回動操作した場合、図８に示したように、二股体
１７ｂの先端部分１７ｂ1 が針棒１１の下端面へ当接し
て上下方向位置決め部１７ｃを針棒下端面への当接に導
くとともにミシン針１２の周面へ当接して水平方向位置
決め部１７ｄをミシン針周面への当接に導く。水平方向
位置決め部１７ｄの図１における右端はミシン針１２と
の当接によりスイングアーム１８の回動ストッパ、つま
り使用位置決め用ストッパとして機能する。
向へ延在する二股体１７ｂが形成されている。この二股
体１７ｂは、図１〜４に示すように、ガイド１７の上端
からミシン針１２に向かって水平に延在させ且つ先端部
分１７ｂ1 を下方へ屈曲させ、然もミシン針１２を挟み
込むようにして形成し、更に先端部分１７ｂ1 の間隔を
先端に近づくにつれて漸増させたものである。二股体１
７ｂの上面は針棒１１の下端面へ当接可能な上下方向位
置決め部１７ｃを形成し、二股体１７ｂの対向面はミシ
ン針の周面へ当接可能な水平方向位置決め部１７ｄを形
成する。スイングアーム１８が待機位置に位置する状態
ではガイド１７はスイングアーム１８に対して図１〜図
３に示す位置よりも少し上方へ変位した状態にあり、ス
イングアーム１８を待機位置から図１〜図３に示す使用
位置へ回動操作した場合、図８に示したように、二股体
１７ｂの先端部分１７ｂ1 が針棒１１の下端面へ当接し
て上下方向位置決め部１７ｃを針棒下端面への当接に導
くとともにミシン針１２の周面へ当接して水平方向位置
決め部１７ｄをミシン針周面への当接に導く。水平方向
位置決め部１７ｄの図１における右端はミシン針１２と
の当接によりスイングアーム１８の回動ストッパ、つま
り使用位置決め用ストッパとして機能する。
【００２１】上下方向位置決め部１７ｃからフック１６
のフック部１６ａまでの距離は針棒１１の下端面からミ
シン針１２の針穴までの距離Ｌに等しく、また水平方向
位置決め部１７ｄとフック１６のフック部１６ａは前後
方向において同一位置を占める。従って、ミシン停止時
のミシン針１２の上停止位置がばらついても、また構成
部品の寸法精度や組立精度に起因してミシンアームに取
付けた状態での構成部品の相対位置のばらつきにかかわ
らず、スイングアーム１８を待機位置から使用位置へ回
動操作するだけでフック１６のフック部１６ａを針穴の
位置に円滑に且つ確実に一致させることができる。
のフック部１６ａまでの距離は針棒１１の下端面からミ
シン針１２の針穴までの距離Ｌに等しく、また水平方向
位置決め部１７ｄとフック１６のフック部１６ａは前後
方向において同一位置を占める。従って、ミシン停止時
のミシン針１２の上停止位置がばらついても、また構成
部品の寸法精度や組立精度に起因してミシンアームに取
付けた状態での構成部品の相対位置のばらつきにかかわ
らず、スイングアーム１８を待機位置から使用位置へ回
動操作するだけでフック１６のフック部１６ａを針穴の
位置に円滑に且つ確実に一致させることができる。
【００２２】スイングアーム１８の前端部分の上側部位
に設けられた取付け部１８ｊには、糸掛け弾性部材であ
るトーションコイルスプリング２９がフック１６の上方
において水平に前後方向へ延在するように螺子３０によ
り取付けられている。このトーションコイルスプリング
２９は、その後端を糸掛け部２９ａとしており、糸通し
時に、フック１６に引っ掛けた糸の先端側部分（フック
から指で掴まれた先端までの間の部分）、或いは天秤の
孔からフックまでの間の部分を糸掛け部２９ａに引っ掛
ける。
に設けられた取付け部１８ｊには、糸掛け弾性部材であ
るトーションコイルスプリング２９がフック１６の上方
において水平に前後方向へ延在するように螺子３０によ
り取付けられている。このトーションコイルスプリング
２９は、その後端を糸掛け部２９ａとしており、糸通し
時に、フック１６に引っ掛けた糸の先端側部分（フック
から指で掴まれた先端までの間の部分）、或いは天秤の
孔からフックまでの間の部分を糸掛け部２９ａに引っ掛
ける。
【００２３】次に、ミシン針穴用糸通し装置１５を使用
したミシン針穴への糸通しについて説明する。縫製作業
中は、スイングアーム１８は図８において二点鎖線で示
す水平な待機位置に回動操作されており、スイングアー
ム１８の凹部１８ｃと板バネ２４の凸部２４ａとの係合
によりスイングアーム１８が待機位置に保持されるもの
である。
したミシン針穴への糸通しについて説明する。縫製作業
中は、スイングアーム１８は図８において二点鎖線で示
す水平な待機位置に回動操作されており、スイングアー
ム１８の凹部１８ｃと板バネ２４の凸部２４ａとの係合
によりスイングアーム１８が待機位置に保持されるもの
である。
【００２４】ミシンの停止状態では針棒１１およびこれ
に固定されたミシン針１２は上停止位置にある。ミシン
針１２の針穴に糸通しを行うには、待機位置にあるスイ
ングアーム１８を図１〜３に示す使用位置に回動操作す
る。針棒１１およびミシン針１２の上停止位置には多少
のばらつきがあるが、スイングアーム１８が待機位置か
ら使用位置に回動する過程においてガイド１７の二股体
１７ｂの先端部１７ｂ1 が針棒１１の下端面へ当接して
上下方向位置決め部１７ｃを針棒下端面への当接に導く
とともにミシン針１２の周面へ当接して水平方向位置決
め部１７ｄをミシン針周面への当接に導く。その際、必
ずガイド１７がスイングアーム１８に対して下方向へ移
動することになる。上下方向位置決め部１７ｃと針棒１
１の下端面との当接および水平方向位置決め部１７ｄと
ミシン針周面との当接によりガイド１７に固定されたフ
ック１６のフック部１６ａの高さおよび前後方向位置が
針棒１１の下端面およびミシン針１２の周面を夫々基準
として自動的に決められる。水平方向位置決め部１７ｄ
とフック１６のフック部１６ａは前後方向において同じ
位置にあり、上下方向位置決め部１７ｃからフック１６
のフック部１６ａまでの距離は針棒１１の下端面からミ
シン針１２の針穴までの距離Ｌに等しいので、フック１
６のフック部１６ａの高さはミシン針１２の針穴の高さ
に一致し、従ってスイングアーム１８を使用位置にした
時にはフック部１６ａがミシン針１２の針穴を図１にお
いて右側から左側へ貫通する。このようにフック部１６
ａがミシン針１２の針穴を図１において右側から左側へ
貫通する際、ガイド部材２６，２７がミシン針１２の針
穴が設けてある部分の周面と接触してフック部１６ａの
針穴への進入を的確にする。
に固定されたミシン針１２は上停止位置にある。ミシン
針１２の針穴に糸通しを行うには、待機位置にあるスイ
ングアーム１８を図１〜３に示す使用位置に回動操作す
る。針棒１１およびミシン針１２の上停止位置には多少
のばらつきがあるが、スイングアーム１８が待機位置か
ら使用位置に回動する過程においてガイド１７の二股体
１７ｂの先端部１７ｂ1 が針棒１１の下端面へ当接して
上下方向位置決め部１７ｃを針棒下端面への当接に導く
とともにミシン針１２の周面へ当接して水平方向位置決
め部１７ｄをミシン針周面への当接に導く。その際、必
ずガイド１７がスイングアーム１８に対して下方向へ移
動することになる。上下方向位置決め部１７ｃと針棒１
１の下端面との当接および水平方向位置決め部１７ｄと
ミシン針周面との当接によりガイド１７に固定されたフ
ック１６のフック部１６ａの高さおよび前後方向位置が
針棒１１の下端面およびミシン針１２の周面を夫々基準
として自動的に決められる。水平方向位置決め部１７ｄ
とフック１６のフック部１６ａは前後方向において同じ
位置にあり、上下方向位置決め部１７ｃからフック１６
のフック部１６ａまでの距離は針棒１１の下端面からミ
シン針１２の針穴までの距離Ｌに等しいので、フック１
６のフック部１６ａの高さはミシン針１２の針穴の高さ
に一致し、従ってスイングアーム１８を使用位置にした
時にはフック部１６ａがミシン針１２の針穴を図１にお
いて右側から左側へ貫通する。このようにフック部１６
ａがミシン針１２の針穴を図１において右側から左側へ
貫通する際、ガイド部材２６，２７がミシン針１２の針
穴が設けてある部分の周面と接触してフック部１６ａの
針穴への進入を的確にする。
【００２５】図１〜図３の状態で天秤の孔を通して下方
へ導いた糸（図示省略）を図９，１０に示すように針棒
１１の孔を通し且つフック１６の下側に通してフック部
１６ａに引っ掛け、糸の先端側部分を適当な長さとした
状態でトーションコイルスプリング２９の糸掛け部２９
ａに引っ掛ける。或いは、天秤の孔を通して下方へ導い
た糸（図示省略）を先ずトーションコイルスプリング２
９の糸掛け部２９ａに引っ掛け、次いでフック１６の下
側に通してフック部１６ａに引っ掛ける。この後、図１
１に示すようにスイングアーム１８を使用位置から待機
位置へ向けて回動操作することにより、フック部１６ａ
が糸を引っ掛けたままミシン針１２の針穴から抜け出
し、糸が針穴の左側から右側へ通る。その際、トーショ
ンコイルスプリング２９の弾性変形により糸掛け部２９
ａが二点鎖線の状態から実線の状態に変位することで糸
の先端側部分（天秤とフックとの間の部分を糸掛け部２
９ａに引っ掛けた場合は天秤とフックとの間の部分）が
適度の張力を加えた状態で送り出されるものである。
へ導いた糸（図示省略）を図９，１０に示すように針棒
１１の孔を通し且つフック１６の下側に通してフック部
１６ａに引っ掛け、糸の先端側部分を適当な長さとした
状態でトーションコイルスプリング２９の糸掛け部２９
ａに引っ掛ける。或いは、天秤の孔を通して下方へ導い
た糸（図示省略）を先ずトーションコイルスプリング２
９の糸掛け部２９ａに引っ掛け、次いでフック１６の下
側に通してフック部１６ａに引っ掛ける。この後、図１
１に示すようにスイングアーム１８を使用位置から待機
位置へ向けて回動操作することにより、フック部１６ａ
が糸を引っ掛けたままミシン針１２の針穴から抜け出
し、糸が針穴の左側から右側へ通る。その際、トーショ
ンコイルスプリング２９の弾性変形により糸掛け部２９
ａが二点鎖線の状態から実線の状態に変位することで糸
の先端側部分（天秤とフックとの間の部分を糸掛け部２
９ａに引っ掛けた場合は天秤とフックとの間の部分）が
適度の張力を加えた状態で送り出されるものである。
【００２６】
【発明の効果】以上に説明したように、この出願の発明
に係るミシン針穴用糸通し装置においては、スイングア
ームを待機位置から使用位置に回動操作した時、フック
を固定したガイドの上下方向位置決め部が針棒の下端面
に係合してフックの高さを針棒の下端面に対して一定に
位置決めするとともに、スイングアームの水平方向位置
決め部がミシン針の周面に当接してフックの水平方向位
置をミシン針に対して位置決めする。ミシン針の針穴の
高さは針棒の下端面に対しては一定であることから、フ
ックの高さは針穴の高さに正確に一致する。そして、ミ
シン針の針穴の水平方向位置はミシン針に対しては一定
であることから、フックの水平方向位置は針穴の水平方
向位置に正確に一致する。従って、ミシン停止時の針穴
高さが多少ばらついても、スイングアームを待機位置か
ら使用位置へ回動操作するだけでフックが的確に針穴に
挿入される。この後、従来装置と同様に、針穴から突出
したフックに糸を引っ掛け、スイングアームを使用位置
から待機位置へと回動操作して糸を針穴に通すものであ
る。従って、従来装置のような針穴の高さ調節操作は不
必要であり、作業能率を向上することができる。
に係るミシン針穴用糸通し装置においては、スイングア
ームを待機位置から使用位置に回動操作した時、フック
を固定したガイドの上下方向位置決め部が針棒の下端面
に係合してフックの高さを針棒の下端面に対して一定に
位置決めするとともに、スイングアームの水平方向位置
決め部がミシン針の周面に当接してフックの水平方向位
置をミシン針に対して位置決めする。ミシン針の針穴の
高さは針棒の下端面に対しては一定であることから、フ
ックの高さは針穴の高さに正確に一致する。そして、ミ
シン針の針穴の水平方向位置はミシン針に対しては一定
であることから、フックの水平方向位置は針穴の水平方
向位置に正確に一致する。従って、ミシン停止時の針穴
高さが多少ばらついても、スイングアームを待機位置か
ら使用位置へ回動操作するだけでフックが的確に針穴に
挿入される。この後、従来装置と同様に、針穴から突出
したフックに糸を引っ掛け、スイングアームを使用位置
から待機位置へと回動操作して糸を針穴に通すものであ
る。従って、従来装置のような針穴の高さ調節操作は不
必要であり、作業能率を向上することができる。
【００２７】また、前記ガイドには前記針穴に通したフ
ックに引っ掛けた糸をフックと共に針穴から抜き出す過
程において弾性により糸に所定の張力を付与しつつ針穴
内に送り込ませるための糸掛け弾性部材を設けたことに
より、針穴から突出したフックに糸を引っ掛け、スイン
グアームを使用位置から待機位置へと回動操作する際、
糸の先端を単純に指で掴んでいるだけで、フックによる
糸の針穴への引き込みに対応して糸を適度な糸張力を与
えつつ送り込むことができ、糸通し作用をより容易にす
ることができる。
ックに引っ掛けた糸をフックと共に針穴から抜き出す過
程において弾性により糸に所定の張力を付与しつつ針穴
内に送り込ませるための糸掛け弾性部材を設けたことに
より、針穴から突出したフックに糸を引っ掛け、スイン
グアームを使用位置から待機位置へと回動操作する際、
糸の先端を単純に指で掴んでいるだけで、フックによる
糸の針穴への引き込みに対応して糸を適度な糸張力を与
えつつ送り込むことができ、糸通し作用をより容易にす
ることができる。
【００２８】更に、前記上下方向位置決め部と前記水平
方向位置決め部は、前記スイングアームを使用位置に存
在させた状態にて前記ガイドの上端から前記ミシン針に
向かって水平に延在させ且つ先端部分を下方へ屈曲さ
せ、然も前記ミシン針を挟み込むようにして成る二股体
であって、先端部分の間隔を先端に近づくにつれて漸増
させた二股体によって形成したことにより、二股体の先
端部分が針棒およびミシン針への当接の際の案内作用を
するので、構成部品の寸法精度や組立精度に起因してミ
シンアームに取付けた状態での構成部品の相対位置のば
らつきにかかわらず、前記フックと針穴の位置を円滑に
且つ確実に一致させることができる。
方向位置決め部は、前記スイングアームを使用位置に存
在させた状態にて前記ガイドの上端から前記ミシン針に
向かって水平に延在させ且つ先端部分を下方へ屈曲さ
せ、然も前記ミシン針を挟み込むようにして成る二股体
であって、先端部分の間隔を先端に近づくにつれて漸増
させた二股体によって形成したことにより、二股体の先
端部分が針棒およびミシン針への当接の際の案内作用を
するので、構成部品の寸法精度や組立精度に起因してミ
シンアームに取付けた状態での構成部品の相対位置のば
らつきにかかわらず、前記フックと針穴の位置を円滑に
且つ確実に一致させることができる。
【００２９】更には、前記ミシンアームに着脱可能な取
付用ブラケットにより前記水平軸を支持させ、前記スイ
ングアームには前記水平軸を中心とする円弧面とこの円
弧面上に位置する凹部とを形成し、前記円弧面に圧接さ
せる凸部を自由端部に形成した板バネを前記取付用ブラ
ケットに固定し、これら凹部と凸部とが前記スイングア
ームの前記待機位置で係合して位置保持するようにした
ことによって、ミシン購入後の必要な時期に購入してミ
シンに装着できる。
付用ブラケットにより前記水平軸を支持させ、前記スイ
ングアームには前記水平軸を中心とする円弧面とこの円
弧面上に位置する凹部とを形成し、前記円弧面に圧接さ
せる凸部を自由端部に形成した板バネを前記取付用ブラ
ケットに固定し、これら凹部と凸部とが前記スイングア
ームの前記待機位置で係合して位置保持するようにした
ことによって、ミシン購入後の必要な時期に購入してミ
シンに装着できる。
【図１】この出願の発明の一実施例をミシンに取付けた
状態の正面図である。
状態の正面図である。
【図２】図１の左方向から見た図である。
【図３】図１の右方向から見た図である。
【図４】図１中のＡ−Ａ線に沿う断面図である。
【図５】図１中のフック組立体の正面図である。
【図６】図１中のフック組立体の左側面図である。
【図７】図１中のフック組立体の平面図である。
【図８】この出願の発明の一実施例の作用を説明する図
である。
である。
【図９】この出願の発明の一実施例の作用を説明する図
である。
である。
【図１０】この出願の発明の一実施例の作用を説明する
図である。
図である。
【図１１】この出願の発明の一実施例の作用を説明する
図である。
図である。
１０・・・ミシンアーム １１・・・針棒 １２・・・ミシン針 １５・・・ミシン針穴用糸通し装置 １６・・・フック １６ａ・・フック部 １７・・・ガイド １７ｂ・・・二股部 １７ｃ・・・上下方向位置決め部 １７ｄ・・・水平方向位置決め部 １７ｂ1 ・・・二股部の先端部 １８・・・スイングアーム １８ｃ・・・スイングアームの凹部 １８ｈ・・・スイングアームの円弧面 １９・・・スプリング ２０・・・水平軸 ２１・・・取付用ブラケット ２４・・・板バネ ２４ａ・・・板バネの凸部 ２９・・・トーションコイルスプリング（糸掛け弾性部
材） ２９ａ・・・トーションコイルスプリングの糸掛け部
材） ２９ａ・・・トーションコイルスプリングの糸掛け部
Claims (4)
- 【請求項１】 針棒に固定されたミシン針の針穴に片側
から出し入れするフックをガイドに固定し、このガイド
をスイングアームに上下方向へ移動可能に支持させ、こ
のスイングアームをミシンアームに対し前後方向の水平
軸を中心にして使用位置と待機位置と間で往復回動でき
るように取付け、前記ガイドを上方へ付勢する付勢部材
を設けるとともに、前記ガイドには前記針棒の下端面へ
当接可能な上下方向位置決め部と前記ミシン針の周面へ
当接可能な水平方向位置決め部を設けたことを特徴とす
るミシン針穴用糸通し装置。 - 【請求項２】 請求項１記載のミシン針穴用糸通し装置
において、前記ガイドには前記針穴に通したフックに引
っ掛けた糸をフックと共に針穴から抜き出す過程におい
て弾性により糸に所定の張力を付与しつつ針穴内に送り
込ませるための糸掛け弾性部材を設けたことを特徴とす
るミシン針穴用糸通し装置。 - 【請求項３】 請求項１または２記載のミシン針穴用糸
通し装置において、前記上下方向位置決め部と前記水平
方向位置決め部は、前記スイングアームを使用位置に存
在させた状態にて前記ガイドの上端から前記ミシン針に
向かって水平に延在させ且つ先端部分を下方へ屈曲さ
せ、然も前記ミシン針を挟み込むようにして成る二股体
であって、先端部分の間隔を先端に近づくにつれて漸増
させた二股体によって形成したことを特徴とするミシン
針穴用糸通し装置。 - 【請求項４】 請求項１〜３の何れか１つに記載のミシ
ン針穴用糸通し装置において、前記ミシンアームに着脱
可能な取付用ブラケットにより前記水平軸を支持させ、
前記スイングアームには前記水平軸を中心とする円弧面
とこの円弧面上に位置する凹部とを形成し、前記円弧面
に圧接させる凸部を自由端部に形成した板バネを前記取
付用ブラケットに固定し、これら凹部と凸部とが前記ス
イングアームの前記待機位置で係合して位置保持するよ
うにしたことを特徴とするミシン針穴用糸通し装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00723794A JP3486940B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ミシン針穴用糸通し装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00723794A JP3486940B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ミシン針穴用糸通し装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07213775A true JPH07213775A (ja) | 1995-08-15 |
| JP3486940B2 JP3486940B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=11660398
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00723794A Expired - Fee Related JP3486940B2 (ja) | 1994-01-26 | 1994-01-26 | ミシン針穴用糸通し装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3486940B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0414228A2 (en) * | 1989-08-25 | 1991-02-27 | Nicca Chemical Co., Ltd. | Washability improver for textile article |
-
1994
- 1994-01-26 JP JP00723794A patent/JP3486940B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0414228A2 (en) * | 1989-08-25 | 1991-02-27 | Nicca Chemical Co., Ltd. | Washability improver for textile article |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3486940B2 (ja) | 2004-01-13 |
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