JPH07213595A - 環境空気中への活性化合物の拡散のための方法とこの方法を実施するための装置 - Google Patents

環境空気中への活性化合物の拡散のための方法とこの方法を実施するための装置

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JPH07213595A
JPH07213595A JP4087742A JP8774292A JPH07213595A JP H07213595 A JPH07213595 A JP H07213595A JP 4087742 A JP4087742 A JP 4087742A JP 8774292 A JP8774292 A JP 8774292A JP H07213595 A JPH07213595 A JP H07213595A
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JP
Japan
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solution
active compound
diffuser
air
reservoir
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Application number
JP4087742A
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English (en)
Inventor
Morris Balon Daniel
ダニエル・モーリス・ベイロン
Jean Maitre Patrick
パトリツク・ジヤン・メートル
Nicola Verney Laurent
ローラン・ニコラ・ベルネー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
INT CONCEPT DIFFUSION
INTERNATL CONCEPT DIFFUSION ICD
Internatl Konseputo Deifuyujion Ii C D
Original Assignee
INT CONCEPT DIFFUSION
INTERNATL CONCEPT DIFFUSION ICD
Internatl Konseputo Deifuyujion Ii C D
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Filing date
Publication date
Application filed by INT CONCEPT DIFFUSION, INTERNATL CONCEPT DIFFUSION ICD, Internatl Konseputo Deifuyujion Ii C D filed Critical INT CONCEPT DIFFUSION
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】環境空気中への活性化合物の拡散のための方法
に係わり、揮発性の不活性溶媒によって前記活性化合物
の希薄溶液を作り、前記溶液を安定化させ、前記溶液を
大気圧下で貯蔵し、前記溶液を空気流の近傍に導き、さ
らに大気圧において前記空気流の中に前記溶液を分散さ
せることから成る装置。 【構成】活性化合物の安定溶液を収容するリザーバと、
空気流の近くに配置され、且つディフューザに導かれる
前記溶液の量に関連して前記溶液と前記空気流との間に
大きな接触面積を有する、環境空気中に前記溶液を分散
させるための該ディフューザと、前記溶液を前記ディフ
ューザに導くための手段とを有する。臭気の分解による
脱臭に適用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば環境空気中での
臭気の除去や芳香の送り込みや害虫の駆除のような環境
空気の処理のために、液体の形にされた化合物を環境空
気の中に拡散させることに係わる。更に特に本発明は、
そうした拡散のための方法とこの方法を実施するための
装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】大気圧噴霧器(atmospheric pressure sp
rayer)、加圧スプレイ缶(pressurised spray can)、多
孔質材料上の液体吸収によって働く「オープンエア」デ
ィフューザ("openair" diffuser)、熱作用によって働く
ディフューザのような、活性生成物を噴霧又は拡散する
ための幾つかの装置が公知である。
【0003】香料の拡散を得るために燃焼が必要である
が故に輸送車両のような不適切な場所内での使用の危険
性を考慮して、このリストは、線香や他の植物や樹皮を
燃やすことから成る、燃焼によって環境空気を芳香で満
たす最も古い型の拡散方法を含んではいない。
【0004】この第1の種類では、その最も単純なシス
テムとしては、使用者自身に香水を付けるために現在使
用されている個人用噴霧器や、アイロンがけの前に洗濯
物を湿らせるための又は植物の世話をするための噴霧器
がその例として挙げられる。一般的にこれらの装置は、
一方では、場合に応じて香料や水や処理溶液のいずれか
であることが可能な散布液体を収容する大気圧のリザー
バと、他方では、上記液体中に浸漬された管が備えられ
た機械式ポンプとを有する。この機械式ポンプは、この
管の中の空気を排出した後に前記液体を吸い上げ、吸い
上げられた前記液体の推進作用によって、この目的のた
めに備えられたオリフィスを経由して微細液滴の形で前
記液体を噴霧することを可能にする。
【0005】これらの装置の主な欠点は、その液体消費
量が多量であることである。
【0006】これに続いて、所謂「消臭」スプレイ缶("
deodorising" spray can) 又は殺虫剤スプレイ缶のよう
な加圧スプレイ缶が開発された。しかし前記加圧スプレ
イ缶では、活性生成物が、推進ガスと共に液体状態の混
合物の形で加圧リザーバ内に収容され、使用者によって
その推進ガスと共に空気中に噴霧される。
【0007】これらのスプレイ缶は、リザーバ内に存在
する圧力の故に噴霧を得るための労力が少なくて済むが
故に、使用する上でより快適且つ実用的であり更には使
い捨てが可能である。
【0008】それにも係わらず、活性生成物の消費量が
多いことに存する上記の欠点と同じ難点が見出され、推
進ガス(クロロフルオロカーボン類)に特有である大気
汚染とオゾン層破壊の問題が更にこの欠点に加えられ
る。更に拡散が局在化され、その活性溶液の一部分だけ
しか蒸発されず、その残り部分は液体こぼれを形成す
る。そのため実際には、こうしたスプレイ缶は十分に良
好な拡散効率を示さない。
【0009】例えば調理の匂いや煙草の残留臭気を取り
除くために部屋を芳香で満たしたり、脱臭するための他
のシステムも知られている。場合によってはディフュー
ザが、様々な形状の多孔質材料を備えることがあり、そ
の使用者は、予備の瓶内に貯蔵され且つ外界温度での蒸
発が可能なだけの十分の揮発性を有する芳香性液体を、
少量だけその多孔質材料上に付着させる。この液体の付
着の後に、芳香性液体がその多孔質支持物上に拡がり、
空気との接触時に蒸発する。この場合には、多孔質支持
物は、芳香性液体と環境空気との間の接触面積を増大さ
せることによって、消費される液体の量を減少させるよ
うに働く。
【0010】これらの装置は、活性生成物を含む溶液の
比較的多い消費量という欠点を依然として含む。しかし
特にこれらの装置は、多孔質支持体上への芳香液体の付
着に関して実際上の欠点を有し、従って例えば自動車車
両内では使用が困難である。更にこれらのディフューザ
は、短い拡散時間を有して拡散範囲を減少させる。その
拡散は開始時には過剰に激しいことが殆どであるが、そ
の後には直ぐに過剰に弱くなることも指摘されている。
【0011】より最新でより実用的なタイプとしては、
現在では「オープンエア」ディフューザが、そのまま直
ぐに使用可能な形で消費者に提供されている。例えば
「SENTORETTE」の商品名で市販されるディフューザ、又
は蚊駆除パッドのタイプのディフューザが、現在では特
にアパート内や車両内で使用されている。これらのディ
フューザは芳香性溶液又は殺虫剤溶液で含浸された支持
物を有し、これらのディフューザを収容する袋や表示ケ
ーシングが開かれるや否や、これらのディフューザが活
性状態にされる。
【0012】他のタイプは、ボール紙で作られることが
多い、少なくとも一部分が穿孔された包み体の形であ
り、この包み体は小さな液体供給源がその付近に配置さ
れた吸収性の布を収容する。液体が吸収性支持物全面に
流れることを引き起こすために、標示された場所の液体
供給源に例えばピンを用いて穴を開けることによって、
その拡散は開始される。その後でその液体は、この目的
のために備えられた包み体の孔を経由して環境空気中に
拡散する。
【0013】これらのシステムの主な欠点も時間と空間
とにおける限定された効率にあり、この効率は直ちに不
十分になる。従って頻繁な交換を必要とする。
【0014】更に、芳香で満たされた環境を作りだすた
めに、熱の作用による拡散システムが知られている。こ
の種類では、温度作用下の蒸発によって芳香性液体の拡
散を引き起こすことにある商品名「BERGER」で知られた
ランプが取り上げられることが可能である。
【0015】前述の場合と同様に、活性生成物の消費量
が多量であるという欠点が、ここでも見い出される。更
に「BERGER」ランプは、拡散を確実にすべき特殊な条件
の故に車両内では使用不可能である。
【0016】活性生成物で含浸された小さなパッドがそ
の中に入れられる凹所をその前部面に備えた電気コネク
タの形の装置もあり、この装置は電気ソケットへの接続
によって作動させられる。それに続いて熱の作用を受け
て、前記パッドを収容する凹所内に作られた開口を通っ
て、その活性製品が拡散する。このタイプの最も一般的
な装置は「殺虫剤」パッドと共に使用される。
【0017】活性化合物溶液を収容する小さな瓶の形の
詰め替え容器を備える同様装置があり、この詰め替え容
器はその装置のソケットに接続される。
【0018】この場合にも、比較的制限された時間的効
率の故に、その使用者は、前記ソケット内のパッド又は
詰め替え液体容器を交換することを余儀なくされる。更
に、使用者が芳香剤又は殺虫剤を拡散させたいと望む場
所に、電気ソケットが備えられていないことがよくあ
る。この場合には、これらの装置はそこでは使用不可能
である。
【0019】一般的に上記のディフューザ又は噴霧器
は、拡散液体の多量の消費と、時間と空間における非常
に低い効率とを伴っている。
【0020】拡散液体の消費量の視点で実用的で経済的
であり、十分良好で一定不変の効率を有し、且つ定置さ
れた囲い又は可動的な囲いの中で同等に使用されること
が可能であるような装置は、既存のシステムのこの手短
な概観から見て、現在まで存在していないということに
なる。
【0021】更には、悪臭を脱臭するという特殊な場合
に、脱臭性化合物を適切に拡散させるのに十分な拡散効
率をもたらす装置は現在まで存在しない。
【0022】例えばメタクリル酸ラウリルは、他の公知
の大半の脱臭剤のように臭気をマスキングすることによ
るのではなく、臭気を分解することによるその脱臭特性
に関して知られている。しかしこの化合物は、単独であ
る時に又は大量にある時に悪臭を放ち、更には特殊な条
件下に保管されることを必要とする一定の不安定性を示
す。更にこの化合物は、気体状態においてのみ臭気分解
剤として有効である。
【0023】従ってこれらの制限を考慮に入れて、この
生成物は現在では加圧スプレイ缶内の溶液の形で使用さ
れる。不都合にも加圧スプレイ缶を用いて得られる拡散
はそのスプレイ缶の周囲に局在化され、更には噴霧され
た液体の一部分が液体状態のまま残り、こぼれを形成す
る。その結果としてメタクリル酸ラウリルの効率は、得
られる拡散の不十分さによって大きく制限される。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、公知
のディフューザの欠点を改善し、部屋及び車両の環境空
気の中への活性化合物の拡散に特に適し、使用が容易で
且つその活性化合物の消費量を最小限度にする方法及び
装置を提供することである。
【0025】ガスや粒子や分子のような環境空気中に存
在する望ましくない物質でこの場合には汚染除去剤も含
まれる。物質に関するその特性によって、この活性化合
物は選択される。
【0026】更に本発明の目的は、現行の脱臭システム
の場合のように臭気をマスキングすることによるのでは
なく、臭気を分解することによる脱臭手段を提供するこ
とでもある。
【0027】
【課題を解決するための手段】この目的のために本発明
は、環境空気中に活性化合物を拡散させるための方法に
係わり、この方法は − 揮発性で且つ不活性の溶媒によって前記活性化合物
の希薄溶液を作ることと、 − 得られた前記溶液を安定化させることと、 − 前記溶液を大気圧下で貯蔵することと、 − 前記溶液を空気流の近くに導くことと、 − 大気圧において前記空気流の中に前記溶液を分散さ
せることとから成ることを特徴とする。
【0028】本発明の他の特徴によって、さらに − 過剰な不分散溶液が回収され、 − 前記活性化合物がメタクリル酸ラウリルであり、 − 前記揮発性溶媒がエチルアルコールであり、 − 0.1 〜5 %のメタクリル酸ラウリルと、1 〜10%の
グリセリンエチレングリコールヒドロキシステアラート
と、50〜95%のエチルアルコールとを含み、100%まで
の補足分が水である溶液が形成され、 − 更に前記溶液が、メタクリル酸ラウリルと両立性で
ある芳香性組成物を含み、 − 前記溶液が、空気流の中に置かれた平らな非吸収性
材料の上に滴下され、 − 部屋の環境空気中に活性化合物を分散させるため
に、前記部屋内に置かれた通風装置が使用され、 − 空気流の中に置かれた吸収性材料が少なくとも部分
的に含浸され、 − 前記溶液が前記吸収性材料上に滴状に分配され、 − 車両、特に自動車車両の乗客室内に活性化合物を分
散させるために、前記車両の通風装置を介して作り出さ
れた空気流が使用される。
【0029】本発明は、環境空気中に活性化合物を拡散
させるための装置にも係わり、この装置は、 − 前記活性化合物の安定溶液を収容するリザーバと、 − 空気流の近傍に配置され、且つそのディフューザに
導かれる前記溶液の量に関連して前記溶液と前記空気流
との間に大きな接触面積を有する、環境空気中に前記溶
液を分散させるためのディフューザと、 − 前記活性化合物を含む前記溶液を前記ディフューザ
に導くための手段とを有することを特徴とする。
【0030】本発明の他の特徴によって、 − 更に本発明の装置が、過剰な不分散溶液を回収する
ための手段をも備え、 − 前記ディフューザが、一方では回収トレイの上方に
配置された非吸収性材料の支持体と、他方では複数のオ
リフィスを有し且つ実質的に前記支持体の全幅に亙って
前記支持体の上部部分に配置された分配管を備え、 − 過剰な不分散溶液を再循環させるために、前記回収
トレイが前記リザーバと連通しており、 − 部屋の環境空気中に活性化合物を拡散させるため
に、前記ディフューザが、少なくとも1つの扇風機によ
って作り出される空気流の経路内で且つ前記扇風機の付
近に配置され、 − 前記ディフューザが、空気流を通過させるための開
口をその各端部に有する円筒と、前記円筒の内部表面上
に配置された吸収性ライニングと、前記吸収性ライニン
グ上に前記溶液を分配するための手段とを備え、 − 前記吸収性ライニング上に前記溶液を分配するため
の手段が、滴下ノズルから成り、 − 前記滴下ノズルが前記円筒の入口で且つ概ね中央に
配置され、 − 前記吸収性ライニングが、前記活性化合物を含む前
記溶液を毛管現象を介して吸収することが可能な材料か
ら成り、 − 車両の乗客室の中に活性化合物を拡散させるため
に、前記ディフューザが前記車両の通風装置によって作
り出される空気流の経路内で且つ前記通風装置の近傍に
配置され、 −前記装置が、前記リザーバ内に浸漬された少なくとも
1つの管によって前記リザーバ内に収容される溶液を吸
い上げ、且つ別の管によって前記ディフューザに前記溶
液を導くための電気ポンプを備えている。
【0031】
【実施例】本発明は、非限定的な例示のための以下の詳
細な説明と添付図面とを理解することで、よりよく理解
されるだろう。
【0032】本発明は、活性化合物を環境空気中に拡散
するための方法と装置に係わり、先ず最初にこの方法と
装置は、拡散されるべき溶液とその求められる作用が何
かに係わらずに説明されよう。
【0033】図1と図2は、以下では滴下装置と呼ばれ
る本発明による装置の実施例を示す。
【0034】図1から見てとれるように、この装置は一
般的に、環境空気中に拡散されるべき活性化合物溶液を
収容するためのリザーバ10と、前記リザーバ10がそれに
固着される支持体20と、ポンプ30と、ディフューザ40と
を備える。
【0035】図示された実施例では、リザーバ10は瓶の
形であり、ねじ山付きネック14の上にねじ込むことによ
って閉じられるストッパ12が備えられている。しかし他
の形状が使用されてもよい。
【0036】ストッパ12をねじを回して抜き取った後
で、リザーバ10が支持体20に固着される。支持体20は、
ストッパ12に対応するソケット22を有することが有利
で、この場合にはリザーバ10がねじ込みによってそのソ
ケット22に固定される。
【0037】ポンプ30は、任意の公知のタイプの電気ポ
ンプである。このポンプは、リザーバ10内に浸され且つ
この目的で備えられた通路を経由して支持体20を横切る
管16を介して、溶液を吸い上げ、管18によってディフュ
ーザ40に該吸い上げ溶液を導く。
【0038】ディフューザ40は、例えば堅固なプラスチ
ック材料のプレートや金属プレートのような非吸収性材
料の板から成る支持物42を備える。本発明の別の実施例
では、支持物42は活性溶液を保持する特性を有する。
【0039】プレート42は回収トレイ44の上方に配置さ
れる。この回収トレイ44の容量は、溶液が溢れることを
防止するために、ポンプ30の流量に適合させられること
が有利である。そのプレート42がトレイ44の底部上に載
置することも可能である。
【0040】プレート42の上部部分内には、溶液を分配
させるための複数のオリフィス50を有する供給管48が備
えられる。管18は、ポンプ30によって送られた溶液をこ
のように受け取る供給管48と連絡している。
【0041】トレイ44にはリザーバ10に接続された管46
のための通路が備えられ、該通路は、過剰な不拡散溶液
を再循環させるためにその溶液が前記リザーバ10に戻る
ことを可能にする。
【0042】本発明に従ってプレート42は、処理される
べき空気流の中に配置されなければならない。
【0043】アパート部屋のような部屋の場合には、処
理されるべき空気の体積は非常に大きい。従って、適切
な空気流が、ここで説明される実施例では扇風機の助け
によって作り出され、この場合にディフューザ40が、前
記扇風機によって作られる空気流の中に置かれる。しか
しもちろん、処理されるべき体積に応じて複数の扇風機
が使われてもよく、例えば熱(対流暖房器)やタービン
等のような他の空気流発生手段が使用されてもよい。
【0044】本発明による装置は、図1と図2に例示さ
れるような対流暖房器タイプのハウジング60内に配置さ
れることが有利である。ハウジング60は、その前部面の
上部部分内に開口62を有すると共に、その下部部分64内
においても開口している。処理されるべき体積に適合し
た扇風機68が、開口62の付近に配置されている。
【0045】この構造では、プレート42はハウジング60
の後面66に固定されている。従って図2に概略的に示さ
れるようにハウジング60が閉じられている時には、プレ
ート42は、前記扇風機68によって作られる空気流の経路
内で、前記扇風機68の近くに位置している。当然のこと
ながらこのプレートの寸法は、使用可能な空間と望まし
い拡散とに適合させられている。溶液と空気との間に可
能な限り大きな接触面積を得るためには、そのプレート
は、そのプレートが受け入れる溶液の量に対比して可能
な限り大きいことが有利である。
【0046】本発明の装置の他の構成部品、即ち支持体
20、ポンプ30、供給管48、回収トレイ44、更には場合に
応じて接続管と電気ワイヤも、任意の公知手段によって
ハウジング60の後面66に固定されている。
【0047】ポンプ30を制御し従って活性化合物を含む
溶液の分配を制御するために、ハウジング60の側部面上
には、電源装置に接続されたスイッチ70が備えられてい
る。ハウジング60は、扇風機68の運転を制御するために
そのハウジング前部面に配置されたスイッチ72をも備え
る。その別の操作形態の場合には、1つのスイッチが備
えられているだけでよい。必要に応じて、その装置(ポ
ンプ及び/又は扇風機)の始動とその作動時間を制御す
るために、プログラム制御装置74が備えられ得る。
【0048】ハウジング60は、任意の公知の手段によっ
て例えば壁に据え付けられることができる。
【0049】この装置の作動は次の通りである。
【0050】その装置を始動する前に、その使用者は、
望ましい活性化合物溶液を収容したリザーバ10を、支持
体20のソケット22上にねじ込むことによって据え付け
る。
【0051】手動の操作によって、その使用者はスイッ
チ70を押してポンプ30を起動する。それでポンプ30は、
管16を経由してリザーバ10内の前記溶液を吸い上げ、こ
の溶液を管18を経由して供給管48に導く。それに続いて
この溶液は、オリフィス50を経由して連続ジェットの形
で供給され、一種の「カーテン」のようにプレート42上
に滴下して薄層をこのプレート上に形成する。
【0052】その溶液が滴下している間にその溶液がプ
レート42の外側に溢れ出ることを防止するために、フラ
ンジ52、54がプレート42の各々の側部縁部に備えられて
いる。
【0053】プレート42上への前記溶液の滴下の間に、
その使用者はスイッチ72によって扇風機58の始動を制御
し、この扇風機68は、矢印F1、F2の方向にハウジング60
の開口下部面64を経由して環境空気を吸入する。それに
続いてこの空気流は、プレート42上の連続した薄層の形
の前記溶液と接触してその溶液を蒸発させ、前記溶液を
十分に帯びて室内空気の中に前記溶液を拡散させるため
に、開口62を経由してハウジング60から矢印F3とF4の方
向に外に出でいく。
【0054】プレート42上に供給されたけれども空気流
によって伴出されない過剰な前記溶液は、トレー44の中
に落下し且つリザーバ10に戻される。
【0055】プレート42上への前記溶液の滴下及び又は
扇風機68を停止させるためには、使用者がスイッチ70及
び/又は72を再び押すことで十分である。
【0056】この装置の使用条件、拡散される活性化合
物溶液及び/又は支持体42の特徴に従って、その溶液の
滴下は、扇風機68の動作が連続している間に永続的に維
持されるか又は断続的に行われる。他の場合には、支持
体42がその表面上に十分な活性化合物溶液を保持するこ
とが可能であるように、前記溶液に応じて支持体42が選
択される。この時にはその使用者が、扇風機の始動前の
所定の時間の間だけ滴下を行い、その後で前記溶液の分
配を停止させ、次に扇風機の始動を制御する。当然もう
これが必要でない時には、扇風機と従って拡散とが停止
させられることが可能である。
【0057】自動運転のためには、上記の作動方法のど
ちらか一方が、当該装置の所期の目的に従ってプログラ
ム制御されることも可能である。
【0058】従って上記の拡散方法は、溶液の最適使用
によって非常に高い効率を得ることを可能にする。
【0059】更にこの装置は、例えば本書の前文で言及
されたスプレイ缶とは対照的に、特に不拡散溶液の回収
と再循環のための手段の存在の故に必要量の溶液だけを
使用することを可能にする。実際はこうしたスプレイ缶
の場合には、その使用者は、その使用者自身がその中に
いる部屋を計算に入れた上で実際に必要な量がどれだけ
かを知ることなしに溶液を分配させる。しかしこのこと
は過剰で不必要な溶液消費をもたらすことが非常に多
い。更にその部屋の体積全体に亙って活性生成物を分散
させるためには、その使用者自身が、その生成物を拡散
させながら動き回らなければならない。いずれにせよこ
のような散布は、ランダムに行われ且つ均一であること
は不可能である。
【0060】本発明にると処理される空気体積に対比し
て活性生成物の消費量は非常に僅かであり、また活性生
成物を分配させるのが空気流自体であるが故に、活性生
成物の分配は均一である。
【0061】しかし上記の実施例は、定置された囲いの
枠組みの中でのみ使用可能であるということが指摘され
てもよい。滴下ディフューザの存在の故に、例えば自動
車車両内ではその車両が移動中に受ける揺れと振動の故
に、上記の実施例は使用不可能であろう。
【0062】更に車両の乗客室内の処理されるべき空気
の体積は、部屋内の場合よりもより小さい。従って活性
溶液と空気との間の接触面積は、分散させられる溶液の
量に対比して大きいということには変わりがないが、や
はり部屋内の場合よりも小さいということが留意される
べきである。
【0063】図3と図5は、移動する囲い内で使用する
のに適した本発明による装置の実施例を例示する。
【0064】図3に見てとれるように、この装置は、上
記の第1の実施例で説明された構成要素と類似した幾つ
かの構成要素を有する。
【0065】実際にはこの装置は望ましい活性化合物の
溶液を収容したリザーバ110 を有し、該リザーバは、ソ
ケット122 の上にねじ込むことによって支持体120 に固
定される。
【0066】リザーバ110 内に収容された溶液を吸い上
げ、もちろん分散されるべき溶液と両立性である可撓性
合成材料で作られた管116 、118 の各々を経由して前記
溶液をディフューザ140 に導くために、ポンプ130 が備
えられている。
【0067】ここで示される第2の実施例の主要な相違
点は、ディフューザ140 に関するものである。実際に、
このディフューザ140 はもはや滴下ディフューザではな
く、吸収ディフューザである。
【0068】図4はディフューザ140 をより詳細に示
す。このディフューザ140 が、一方部分が他方部分の内
側に固着された2つの部分142 と144 で構成された1つ
の円筒形本体から成り、この円筒形本体の各端部には、
空気の通過のための開口146 及び148 が備えられてい
る。
【0069】吸収性材料のライニング150 が、その円筒
形本体の内部表面を覆うように円筒142 と144 の内側に
配置されている。ここで示される実施例では、このライ
ニング150 はスポンジタイプのライニングであり、最初
に円筒部分142 の中に入れられ、その後でそのライニン
グ上に他方の部分144 が固定される。その他の場合に
は、毛管現象による吸収特性を有する織物又はフェルト
が使用可能である。
【0070】ノズル152 は、ライニング150 上への滴下
によって前記溶液の液滴を供給するためのものである。
図5により良好に見てとれるように、ノズル152 は、一
方では、溶液供給のための管118 がその上に固定された
ソケット154 を前記円筒の外側の側部上に有し、他方で
は、座160 と協働するボール158 がその中に収容される
ソケット156 を前記円筒の内側の側部上に有する。ノズ
ル152 は、円筒 142−144 の中心軸線に沿って前記円筒
の入口に配置されることが有利である。
【0071】本発明によると、ディフューザ140 は空気
流の経路内に配置されなければならない。この場合には
自動車車両の乗客室の空気処理が含まれるが故に、この
車両に通風装置又は空気調和装置が装着されている場合
には、この通風装置又は空気調和装置が有利に使用され
得る。
【0072】図3は、その車両の通風装置が使用される
場合を例示している。本発明による装置は、その車両の
前部ボンネットの下の「エンジン」区画内に挿入され、
円筒形本体142-144 が運転時には空気流によって一方の
側から他方の側に通過されるように、ディフューザ140
が通風タービンA の近くに配置されている。
【0073】更にこの装置の制御を可能にするスイッチ
B が、乗客室内の例えばダッシュボード上に備えられて
いる。
【0074】この吸収装置の作動は次の通りである。
【0075】例えばその車両の運転者が、その運転者自
身がその中にいる乗客室の空気を処理しようと望む時に
は、その運転者はスイッチB によってその装置の作動を
起動する。スイッチB はポンプ130 を起動する。それに
続いてポンプ130 が、リザーバ110 内に収容された活性
溶液を管116 を経由して吸い上げることを開始し、更
に、吸い上げた溶液を管118 を経由してディフューザ14
0 に導く。
【0076】図示された実施例では、ポンプ130 から来
る管115 と、ディフューザ140 に供給する働きをする管
118 と、リザーバ140 内に浸された管113 とがその上に
取り付けられたT字管117 が備えられるのが有利であ
る。このT字管117 は、過剰なポンプ能力がその原因で
あろうポンプ130 のどんな妨害をも防止し、また吸い上
げられた過剰溶液を再循環することを可能にする。
【0077】吸い上げられた溶液が、この後に管118 を
経由してノズル152 に到達し、且つボール158 を座160
に押し付ける。
【0078】ボール158 と座160 は、そのボールがその
座に押し付けられる時に残余通路を残すように寸法が決
められており、この通路が、吸収性ライニング150 の上
に滴状に前記溶液を供給することを可能にする。従って
ノズル152 は、分配流量を制御することを可能にする。
分配された溶液が、その後で前記ライニング150 によっ
て毛管現象によって吸収される。
【0079】過剰に高い流量の結果として生じる溶液の
溢れが完全に防止されるか又は少なくとも制限されるこ
とが可能であるように、安全措置として開口146 、148
が、円筒の軸線に概ね平行に且つ円筒上に作られること
が有利である。
【0080】ディフューザ円筒142-144 の配置を考慮す
ることによって、矢印F5の方向に通風タービンA によっ
て吸い込まれた空気が導管C に入り、それに続いて空気
が円筒142-144 内を流れ、開口148 、146 を経由して円
筒142-144 を横切る。
【0081】円筒142-144 を通過する際には、その空気
はライニング150 上に吸収された活性溶液と接触し、且
つこの溶液を十分に帯びるようになる。
【0082】溶液を十分に帯びたこの空気流が、矢印F6
の方向に円筒142-144 から出る。最終的には空気流は、
D 、E 、F 、G 、H で示されるオリフィス全てを経由し
て又はそれらの中の選択されたオリフィスを経由して、
矢印F7の方向に、更にはF8、F9、F10 、F11 、F12 の方
向に乗客室内に分散させられる。
【0083】その溶液の分散がもはや望まれず又は必要
でない時には、その使用者は再びスイッチB を動かし
て、ポンプ130 の作動を停止させる。この時にはボール
148 に対して及ぼされる圧力はもはや全く無く、従って
このボール158 は、座160 から動いて離れる。
【0084】ディフューザ140 の閉鎖した円筒形の形状
は、空気と吸収された溶液との間に大きな接触面積を生
じさせるため、特に有利である。更に活性溶液が、その
円筒を横切る空気流の周囲に濃縮させられ、このことが
空気とその溶液との間の接触を更に増大させ、従って拡
散効率を改善する。
【0085】更に本発明による装置は、吸収性支持体上
への活性溶液の適切な吸収を可能にするのに十分なだけ
低速且つ規則正しい活性溶液の供給の制御の故に、その
活性溶液の消費を減少させることを可能にする。
【0086】その溶液の吸収とディフューザの円筒形形
状の故に、その溶液の蒸発速度に従って、その溶液の分
配を停止させた後も一定の時間の間そのディフューザは
依然として有効であり続ける。この場合には、ディフュ
ーザを横切る空気は、ノズルの停止後も上記のように活
性溶液を帯びることが可能である。
【0087】本発明による装置は、特に環境空気を脱臭
する目的における活性化合物の分散に特に良好に適して
いる。
【0088】この目的のために、脱臭性で且つ必要に応
じて芳香性である組成物を使用する実施例が次に示され
る。
【0089】この組成物は、公知の脱臭ディフューザの
場合のように多少は効果的且つ快適な仕方で臭気をマス
キングするのではなく、臭気を分解することを可能にす
るという点で、この組成物は現行のディフューザ又はス
プレイで従来から使用される溶液とは区別される。
【0090】本発明の範囲内で使用される組成物は、揮
発性溶媒中のメタクリル酸ラウリルの安定化溶液から成
る。
【0091】その使用条件に従って、メタクリル酸ラウ
リル溶液は、安定性と安全性に関する一定の必要条件を
満たさなければならない。実際は、例えば本装置が自動
車車両のエンジン室内に取り付けられる場合が考えられ
る時には、その溶液は非引火性でなければならない。同
様に部屋を処理するための家庭用用途の範囲内でも、こ
の条件が満たされなければならない。
【0092】水とエチルアルコールとの混合物が溶媒と
して選択されることが好適である。
【0093】当然この組成物の調合は、メタクリル酸ラ
ウリルの物理的特性と、とりわけ溶媒中での、特に上記
の要件を満たすことが必要な相当低率のアルコール中で
のメタクリル酸ラウリルの低溶解度とに応じても決ま
る。従って前記溶液は、可溶化と乳化を生じさせる生成
物を含む。
【0094】更にこの溶液は、必要に応じて、悪臭の駆
除と同時に環境空気に芳香を与えるための芳香性組成物
を含んでもよい。
【0095】臭気の分解によるメタクリル酸ラウリルの
脱臭特性の故に、この芳香性組成物は、メタクリル酸ラ
ウリルと両立性であるように選択される。この術語「両
立性(compatible)」であるによって、溶液の形での貯蔵
中又は供給中において、更には拡散後において、メタク
リル酸ラウリルと共存することが可能な芳香性組成物が
意味される。この芳香性組成物は、不快な匂いを与えな
いと同時に分解されることがないように選択される。
【0096】本発明による組成物は次の成分を含む。
【0097】− 0.1〜0.5 %のメタクリル酸ラウリル、 − 1〜10%の、BASF社(その登録事務所の所在地は、49
avenue Georges Pompidou, 92593 Levallois Perret,
Franceである)から「CREMOPHOR RH」の商品名で市販さ
れるグリセリンポリエチレングリコールヒドロキシステ
アラートのような乳化剤製品、 − 50 〜95%のエチルアルコール、 − 0〜10%の芳香性組成物、 − 補足分の水。
【0098】本発明による装置の第1の実施例の場合に
は、上記の溶液がリザーバ10内に入れられる。扇風機68
によって作られた空気流が、プレート52の領域において
メタクリル酸ラウリルを主成分とする組成物を帯び、そ
の後で矢印F3、F4の方向に開口62を経由して、その活性
化合物を分散させながら室内に分布させられる。
【0099】ここで説明される実施例では、特にその組
成物の高い有効性と、プレート42上のその組成物の保持
性と、その組成物の蒸発速度との故に、プレート42上に
前記溶液を永続的に滴下させる必要はない。例えばプロ
グラム制御装置74によってプログラムされた所定の時間
間隔で、又はより単純には、望ましい作用が不十分にな
ったように思える時に、スイッチ70によって断続的にポ
ンプ30を動かすだけで十分である。
【0100】溶液の多少の部分が液体状態のまま残り、
低い効率をもたらす溢れ分を形成する加圧スプレイ缶の
場合とは反対に、本発明では組成物の概ね完全な蒸発が
得られる。更に推進ガスの故に水の存在は締め出されて
いるが、これに対して本発明の範囲内では水の存在が容
認される。従って本発明による溶液の引火性の度合いは
低下させられ、この拡散装置は、その効率に関連して最
も好適な場所に配置されることが可能である。
【0101】メタクリル酸ラウリルは環境空気中に微量
に含まれるようになり、こうした条件下では悪臭を生じ
させない。しかしこの微量のメタクリル酸ラウリルは、
拡散の効率の故に十分に有効であり、部屋全体内で優勢
であった匂いを破壊するのに十分である。処理後には臭
気は全く感知されない。
【0102】芳香性組成物が分散組成物中に入れられる
場合には、その環境空気は拡散の間に芳香を与えられ、
その後では一般にそれが起こるように、この芳香が次第
に減少して完全に消滅する。実際には、その調合を考慮
することによって、その芳香性組成物の活性はメタクリ
ル酸ラウリルの活性によって影響を受けず、これらの構
成成分の各々は独立的に働く。
【0103】本発明は、小部屋や戸棚や洋服箪笥や箱と
いった小さな寸法の包囲体にも適している。従って本発
明は、比較的限定された雰囲気(廃物容器を収容する部
屋、靴戸棚、異臭を放つ物体を収容する洋服箪笥、犬小
屋、子猫のいる場所等)の臭気の分解又は汚染除去のた
めに使用可能である。
【0104】必要に応じて据え付けられる作りつけの装
置を作ることも、有用体積と装置の両方を組み入れるア
センブリを製造することも可能である。
【0105】いずれにしても各々の装置は、送風機と、
所望溶液リザーバと、当該の体積に応じて滴下タイプ
の、一滴ずつの又はプログラム化分配装置を備えるディ
フューザとを有する。
【0106】本発明による装置の第2の実施例の場合に
は、メタクリル酸ラウリルを主成分とする溶液がリザー
バ110 内に入れられる。もし車両の乗客の1人が煙草を
吸い、且つその煙草の臭気で他の乗客を困らせることを
望まない場合には、この乗客に、ポンプ130 を時たま動
かすためにスイッチ70を断続的に押させることで十分で
ある。この時はポンプ130 がディフューザ140 に給液
し、メタクリル酸ラウリルを主成分とする溶液がノズル
152 を介し粒滴状に吸収性ライニング 150上に分配され
る。ライニング150 が少なくとも部分的に飽和すると、
その乗客は通風オリフィスD 、E 、F 、G 、H 全てを又
はそれらの幾つかだけを開くことが可能である。矢印F
5、F6の方向に円筒142-144 を横切り終わり、従って活
性化合物を帯びている空気流がそれからメタクリル酸ラ
ウリルと必要に応じて芳香とを同時に拡散させながら、
乗客室内に分散させられる。その後で、メタクリル酸ラ
ウリルが作用して煙草の臭気を分解することが可能であ
る。
【0107】蒸発させられた組成物をその囲い内に「保
つ」ディフューザ140 の円筒形形状と、こうして得られ
る高い時間的効率とを考慮に入れるならば、この装置を
永続的に作動させることは無益である。非常に少量のメ
タクリル酸ラウリルで十分である。
【0108】メタクリル酸ラウリルを主成分とするこの
溶液の使用によって、乗客が喫煙を続ける場合にさえ、
その煙草又は葉巻の匂いがその発生の直後に概ね瞬時に
分解され且つ、感知不可能であるが故に、このメタクリ
ル酸ラウリルを主成分とする組成物の非常に迅速な効率
も注目されよう。
【0109】同様に、事前に喫煙者がその中にいたけれ
どもメタクリル酸ラウリルを主成分とする溶液によって
すでに処理された車両に人が戻る時には、煙草の臭気は
再び感知されないことが見い出された。これは従来的入
手可能な脱臭剤のようにその臭気のマスキングを行うの
ではなくて、使用された溶液が、臭気を分解するという
ことを示している。実際には従来の脱臭剤の場合には、
芳香が消えると直ぐに悪臭が再び感知可能であった。
【0110】求められる目的に従って、本発明による装
置は、例えば殺虫剤、蚊を駆除するだけの組成物、防腐
化溶液等の他種活性化合物の環境空気内での分散のため
に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】活性化合物の溶液の滴下を示す、部屋の空気を
処理するための本発明による滴下装置の開放概略斜視図
である。
【図2】作動位置における図1による装置の概略斜視図
である。
【図3】自動車車両内に配置された本発明による吸収装
置の部分概略斜視図である。
【図4】図3の装置のディフューザの分解詳細図であ
る。
【図5】図4のディフューザの縦断面図である。
【符号の説明】
10、110 リザーバ 12 ストッパ 14 ねじ山付きネック 16、18、46、113 、116 、118 管 117 T字管 20、120 支持体 22、122 、154 ソケット 30、130 電気ポンプ 40、140 ディフューザ 42 プレート 44 回収トレイ 48 供給管 50、 D、E 、F 、G 、H オリフィス 60 ハウジング 62、146 、148 開口 68 扇風機 70、72、B スイッチ 142 、144 円筒形部分 150 ライニング 152 ノズル 158 ボール 160 座 A 通風タービン C 導管
フロントページの続き (72)発明者 パトリツク・ジヤン・メートル フランス国、69930・ローヌ、サン・クレ マン・レ・プラス、ル・ブール(番地な し) (72)発明者 ローラン・ニコラ・ベルネー フランス国、75002・パリ、リユ・マルカ デ、72

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環境空気中への活性化合物の拡散のため
    の方法であって、揮発性で且つ不活性の溶媒によって前
    記活性化合物の希薄溶液を作ることと、得られた前記溶
    液を安定化させることと、前記溶液を大気圧下で貯蔵す
    ることと、前記溶液を空気流の近傍に導くことと、大気
    圧において前記空気流の中に前記溶液を分散させること
    とから成ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 過剰な不分散溶液が回収されることを特
    徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記活性化合物がメタクリル酸ラウリル
    であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記揮発性溶媒がエチルアルコールであ
    ることを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 0.1 〜5 %のメタクリル酸ラウリルと、
    1 〜10%のグリセリンエチレングリコールヒドロキシス
    テアラートと、50〜95%のエチルアルコールとを含み、
    100 %までの補足分が水である溶液が形成されることを
    特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 更に前記溶液が、メタクリル酸ラウリル
    と両立性である芳香性組成物を含むことを特徴とする請
    求項3から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記溶液が、空気流の中に置かれた平ら
    な非吸収性材料の上に滴下されることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 部屋の環境空気中に活性化合物を分散さ
    せるために、前記部屋内に置かれた通風装置が使用され
    ることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 空気流の中に置かれた吸収性材料が少な
    くとも部分的に含浸されていることを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記溶液が前記吸収性材料上に滴状に
    供給されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 車両、特に自動車車両の乗客室内に活
    性化合物を分散させるために、前記車両の通風装置によ
    って作り出された空気流が使用されることを特徴とする
    請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 環境空気中への活性化合物の拡散のた
    めの装置であって、前記活性化合物の安定溶液を収容す
    るリザーバと、空気流の近傍に配置され、且つディフュ
    ーザに導かれる前記溶液の量に関連して前記溶液と前記
    空気流との間に大きな接触面積を有する、環境空気中に
    前記溶液を分散させるための前記ディフューザと、前記
    活性化合物を含む前記溶液を前記ディフューザに導くた
    めの手段とを有することを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 過剰な不分散溶液を回収するための手
    段をも備えていることを特徴とする請求項12に記載の装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ディフューザが、一方では回収ト
    レイの上方に配置された非吸収性材料の支持体と、他方
    では複数のオリフィスを有し且つ実質的に前記支持体の
    全幅に亙って前記支持体の上部部分上に配置された分配
    管とを備えていることを特徴とする請求項12に記載の装
    置。
  15. 【請求項15】 前記過剰な不分散溶液を再循環させる
    ために、前記回収トレイが前記リザーバと連通している
    ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
  16. 【請求項16】 部屋の環境空気中に活性化合物を拡散
    させるために、前記ディフューザが、少なくとも1つの
    扇風機によって作り出される空気流の経路内で且つ、前
    記扇風機の付近に配置されていることを特徴とする請求
    項12から15のいずか一項に記載の装置。
  17. 【請求項17】 前記ディフューザが、空気流を流通さ
    せるための開口をその各端部に有する円筒と、前記円筒
    の内部表面上に配置された吸収性ライニングと、前記吸
    収性ライニング上に前記溶液を分配するための手段とを
    備えていることを特徴とする請求項12に記載の装置。
  18. 【請求項18】 前記吸収性ライニング上に前記溶液を
    分配するための手段が、滴下ノズルから成ることを特徴
    とする請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】 前記滴下ノズルが、前記円筒の入口で
    且つ概ね中央に配置されていることを特徴とする請求項
    18に記載の装置。
  20. 【請求項20】 前記吸収性ライニングが、前記活性化
    合物を含む前記溶液を毛管現象を介して吸収することが
    可能な材料から成っていることを特徴とする請求項17に
    記載の装置。
  21. 【請求項21】 車両の乗客室の中に活性化合物を拡散
    させるために、前記ディフューザが、前記車両の通風装
    置によって作り出される空気流の経路内で且つ前記通風
    装置の近くに配置されていることを特徴とする請求項17
    から20のいずれか一項に記載の装置。
  22. 【請求項22】 前記リザーバ内に浸漬された少なくと
    も1つの管を介して前記リザーバ内に収容された溶液を
    吸い上げ、且つ別の管によって前記ディフューザに前記
    溶液を導くための電気ポンプが備えられていることを特
    徴とする請求項12に記載の装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5868799A (en) * 1996-12-05 1999-02-09 Alliedsignal Inc. Surfactants and drying and drycleaning compositions which utilize said surfactants

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5868799A (en) * 1996-12-05 1999-02-09 Alliedsignal Inc. Surfactants and drying and drycleaning compositions which utilize said surfactants

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