JPH072134Y2 - 鋳造用金型 - Google Patents

鋳造用金型

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JPH072134Y2
JPH072134Y2 JP6258089U JP6258089U JPH072134Y2 JP H072134 Y2 JPH072134 Y2 JP H072134Y2 JP 6258089 U JP6258089 U JP 6258089U JP 6258089 U JP6258089 U JP 6258089U JP H072134 Y2 JPH072134 Y2 JP H072134Y2
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剛 佐藤
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は鋳造用金型の構造に関し、さらに詳しくは例え
ば内燃機関のシリンダブロックを低圧鋳造法によって製
造する際に用いられる金型の構造に関する。
従来の技術 シリンダブロックを鋳造するための金型構造として例え
ば第6図〜第9図に示す構造のものがある。ただし、第
8,9図はその右半部と左半部とで異なる断面または状態
を合成して一つの図としてある。この金型は大別して、
下部固定プレート1に固定されてシリンダブロックのク
ランクケース部に対応するところの下型2と、上部可動
プレート3にブラケット4を介して固定されてシリンダ
ブロックのボア部に対応するところの上型5と、これら
下型2および上型5を取り囲む前後型6,7と左右一対の
横型8,9とから構成される。上部可動プレート3は図示
しない昇降用シリンダのピストンロッド10に連結されて
おり、上型5は上部可動プレート3とともに上下動す
る。
前後型6,7は、上部可動プレート3に固定支持された水
平なシリンダのピストンロッド11に連結されており、し
たがって前後型6,7は上型5とともに上下動すると同時
に、上型5に対し水平方向に進退可能な構成となってい
る。
また、一対の横型8,9は第8図および第9図に示すよう
に下型2上に位置している一方、下部固定プレート1に
固定支持された水平なシリンダのピストンロッド12に連
結されていて、横型8,9は下型2に対し水平方向に進退
可能な構成となっている。
上部可動プレート3には複数のエジェクタピン13と四隅
のリターンピン14とを有するエジェクタプレート15が上
下動可能に設けられており、第6図および第8図に示す
ような型締め状態においてはリターンピン14が下型2側
のストッパピン16に当接してエジェクタプレート15を上
昇限位置まで押し上げることになる。
このような金型構造においては、第6図に示すように上
型5に対して前後型6,7を進出姿勢とした上で上型5お
よび前後型6,7を上部可動プレート3とともに下降させ
て下型2と型合わせし、さらに下型2に対し一対の横型
8,9を進出姿勢とすることで第6図および第8図に示す
ように各型の間に製品部空間(キャビティ)Rが形成さ
れる。
ここで、上型5に対し前後型6,7を進出姿勢とする際
に、第6図および第7図に示すように予め用意したウォ
ータジャケット中子17の幅木部18と前後型6,7側の凹部1
9とを嵌合させることにより、上型5と前後型6,7とでウ
ォータジャケット中子17を位置決め支持しつつ製品部空
間R内の所定位置にウォータジャケット中子17を正確に
位置決めすることができる。
そして、第6図および第8図のような型締め状態におい
て注湯口20より溶湯を充填して鋳造を行う。
こののち、溶湯が凝固して製品たるシリンダブロックW
(第9図参照)となったならば、一対の横型8,9を後退
させた上で第9図の右半部に示すように上型5および前
後型6,7を上部可動プレート3とともに上昇させて型開
きする。この時、製品たるシリンダブロックWは第6図
に示すように前後型6,7との間でアンダカット形状(ア
ンダカット部を符号21で示す)となっているために、上
型5および前後型6,7に付着したままで上昇する。
そして、上部可動プレート3の上昇限位置において、第
9図の左半部に示すような突き出しピン22によりエジェ
クタプレート15を押し下げると、各エジェクタピン13が
製品たるシリンダブロックWを押し下げて上型5より離
型させ、シリンダブロックWは図示しない受台に移載さ
れることになる。
なお、再び上部可動プレート3を下降させれば第8図に
示したようにリターンピン14とストッパピン16との当接
によりエジェクタプレート15が上部可動プレート3に対
しその上昇降位置まで押し上げられる。
考案が解決しようとする課題 上記のような金型構造においては、実質的に下型2の一
部となる横型8,9および上型5の一部となる前後型6,7が
いずれも可動式であることから、これら横型8,9および
前後型6,7とリターンピン14との干渉を避けるために第
7図のように平面視において横型8,9および前後型6,7か
ら外れた位置にリターンピン14を設置しているものであ
るが、その結果としてリターンピン14とエジェクタピン
13とが取り付けられるエジェクタプレート15の形状、ひ
いては上型5の形状が大きくなり、金型全体の重量増加
と製作工数の増大を招く結果となって好ましくない。
本考案は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、リターンピンをエジェクタプ
レートから切り離して前後型側に支持させ、リターンピ
ン本来の機能を損うことなく金型の小型化を可能とした
金型構造を提供することにある。
課題を解決するための手段 本考案の金型構造においては、下型と、下型に対し水平
方向に進退可能な一対の横型と、下型の上方に配置され
た昇降可能な可動プレートに固定されて前記下型と対向
する上型と、可動プレートとともに昇降動作するととも
に前記上型に対し水平方向に進退可能であって、上型に
対し進出姿勢とした状態で型締めすることで上型,下型
および横型とともに製品部空間を形成する前後型と、前
記前後型に形成されたピン受容部と、可動プレートに上
下動可能に支持されるとともに、押し下げ動作により製
品を上型から離型させるためのエジェクタピンを有する
エジェクタプレートと、前後型のうち上型に対し前後型
を進出姿勢としたときのピン受容部と対応する位置に設
けられるとともにピン受容部の空間内で上下動可能であ
って、型締め時には下端面が下型と当接してエジェクタ
プレートを上昇限位置まで押し上げるリターンピンとか
ら構成される。
作用 この構造によると、上型に対し前後型を進出姿勢とした
上で上型および前後型を下型に対し下降させて型締めす
ると、既にリターンピンとピン受容部の位置が一致して
いるので、リターンピンは下型との当接によりピン受容
部内を上動して従来と同様にエジェクタプレートを原点
位置である上昇限位置まで押し上げる。
一方、溶湯の凝固後に上型および前後型を製品とともに
上昇させて型開きすると、エジェクタプレートはエジェ
クタピンと製品との当接によりなおも可動プレートに対
しその上昇限位置に保持されるのに対して、リターンピ
ンは自重によりピン受容部から逃げて上型には全く関与
しなくなり、そのリターンピンを支持している前後型を
上型から後退させることが可能となる。
そして、上記のように前後型の後退を待ってエジェクタ
プレートを押し下げれば上型からの製品の離型が可能と
なる。
実施例 第1図〜第5図は本考案の一実施例を示す図で、第6図
〜第9図と共通する部分には同一符号を付してある。た
だし、第3図および第4図はその右半部と左半部とで異
なる断面または状態を合成して一つの図としてある。
第1図〜第3図に示すように、エジェクタプレート31に
は製品たるシリンダブロックWを離型させるための複数
のエジェクタピン13のみを支持させ、リターンピン32に
ついてはエジェクタプレート31から切り離して、前後型
6,7に各一対のリターンピン32をそれぞれに支持させて
ある。前後型6,7にはその上下方向に貫通する段付状の
支持孔33が形成されており、これらの各支持孔33に対し
大径部32aと小径部32bとよりなる段付軸状のリターンピ
ン32が上下動可能に挿入されている。
一方、上型34には支持孔33の大径部と同径のピン受容部
としての逃げ孔35が形成されており、この逃げ孔35は第
1図および第4図に示すように上型34に対し前後型6,7
を進出姿勢としたときに初めて前後型6,7側の支持孔33
と一致するように設定されている。そして、上記のよう
に上型34に対し前後型6,7を進出姿勢とした上で上型34
を下降させて型締めしたときには、第1図から明らかな
ようにリターンピン32の下端面が下型2に当接してリタ
ーンピン32全体が逃げ孔35を通して上動し、それによっ
てエジェクタプレート31を原点位置である上昇限位置ま
で押し上げる構成となっている。
このような金型構造においては、第1図および第3図の
状態のもとで注湯口20から溶湯を充填し、溶湯の凝固を
待って型開きを行う。より詳しくは第4図の右半部に示
すように、一対の横型8,9を後退させた上で上型34およ
び前後型6,7を上部可動プレート3とともに上昇させて
型開きすると、製品であるシリンダブロックWは上型34
および前後型6,7に付着したまで上昇する。そして、リ
ターンピン32はその下端面が下型2から離れることによ
って自重により下降し、第4図に示すように逃げ孔35か
ら抜け出ることによってリターンピン32は上型34には何
ら関与しなくなる。この時、リターンピン32が下降した
としてもエジェクタピン13はシリンダブロックWに当接
したままであるので、エジェクタプレート31はなおも上
昇限位置に保持される。
次いで、上記のようにリターンピン32が下降するのを待
って第5図に示すように前後型6,7を後退させ、さらに
突き出しピン22にてエジェクタプレート31を押し下げる
ことにより、第5図および第4図の左半部に示すように
シリンダブロックWが上型34から離型されて図示外の受
台に移載されることになる。
このように本実施例によれば、リターンピン32をエジェ
クタプレート31から切り離して前後型6,7に支持させた
ことにより、第2図と第7図とを比較すると明らかなよ
うにエジェクタプレート31および上型34の形状を従来に
比べて大幅に小さくできる。
考案の効果 本考案によれば、エジェクタプレートを上昇限位置に復
帰させるためのリターンピンとエジェクタプレートから
切り離し、上型に対し進退可能な前後型にリターンピン
を上下動可能に支持させたことにより、従来構造と比べ
てエジェクタプレートおよび上型の形状を大幅に小さく
することができ、金型全体の小型軽量化と併せて型製作
工数の削減に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の鋳造用金型の一実施例を示す半断面説
明図、第2図は第1図の平面説明図、第3図は第1図の
右側面説明図、第4図は第3図の状態から型開きした時
の状態を示す説明図、第5図は第4図の右側面説明図、
第6図は従来の鋳造用金型の一例を示す半断面説明図、
第7図は第6図の平面説明図、第8図は第6図の右側面
説明図、第9図は第8図の状態から型開きした時の状態
を示す説明図である。 1……下部固定プレート、2……下型、3……上部可動
プレート、6,7……前後型、8,9……横型、13……エジェ
クタピン、22……突き出しピン、31……エジェクタプレ
ート、32……リターンピン、33……支持孔、34……上
型、35……ピン受容部としての逃げ孔、R……製品部空
間、W……シリンダブロック。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】下型と、 下型に対し水平方向に進退可能な一対の横型と、 下型の上方に配置された昇降可能な可動プレートに固定
    されて前記下型と対向する上型と、 可動プレートとともに昇降動作するとともに前記上型に
    対し水平方向に進退可能であって、上型に対し進出姿勢
    とした状態で型締めすることで上型,下型および横型と
    ともに製品部空間を形成する前後型と、 前記前後型に形成されたピン受容部と、 可動プレートに上下動可能に支持されるとともに、押し
    下げ動作により製品を上型から離型させるためのエジェ
    クタピンを有するエジェクタプレートと、 前後型のうち上型に対し前後型を進出姿勢としたときの
    ピン受容部と対応する位置に設けられるとともにピン受
    容部の空間内で上下動可能であって、型締め時には下端
    面が下型と当接してエジェクタプレートを上昇限位置ま
    で押し上げるリターンピン、 とを備えたことを特徴とする鋳造用金型。
JP6258089U 1989-05-30 1989-05-30 鋳造用金型 Expired - Fee Related JPH072134Y2 (ja)

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