JPH02127957A

JPH02127957A - シリンダヘッドの鋳造方法

Info

Publication number: JPH02127957A
Application number: JP28038488A
Authority: JP
Inventors: Tatsunori Hayashi; 林　達徳
Original assignee: Nissan Motor Co Ltd
Current assignee: Nissan Motor Co Ltd
Priority date: 1988-11-08
Filing date: 1988-11-08
Publication date: 1990-05-16

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、シリンダヘッドの鋳造方法、と（には、複
数個のシリンダヘッドを同時に低圧鋳造するに用いて好
適な方法に関するものであり、油通路中子とセンターメ
タルとの干渉を、置中子を用いることなく有効に防止す
るものである。

（従来の技術）ワンショットで複数個のシリンダヘッドを鋳造する、従
来既知の鋳造方法としては、たとえば、出願人が先に、
実開昭６０−１６０９６９号（実願昭５９−４５１９９
号）として提案したものがある。

この方法では、第５図に示す装置において、下型１に、
ボート中子２．３およびジャケット中子４をセットする
一方、可動プラテン５に固定したダイベース６および、
このダイベース６に予め連結したセンターメタル７に対
して、ダイベース６に水平移動可能に取付けた二個のス
ライドフレーム８および上型９を、それぞれのシリンダ
１０によって、図示のように押圧し、その後、可動プラ
テン５の下降に基づいて、上型９と下型１とを型締゛め
し、さらに、下型上に摺動するそれぞれのサイド型１１
を、シリンダ１２によって進出させて型締めすることに
より金型キャビティ１３を形成することとしている。

従ってここでは、金型キャビティ内の所定位置に、中子
２．３．４およびセンターメタル７がそれぞれ位置決め
配置されることになる。

しかる後、この方法では、上述したようにして形成した
キャビティ内へ、ストーク１４およびフィーダー１５か
ら、下型ｌに設けた湯口１６を経て溶湯を注入する。そ
して、その溶湯の冷却後は、はじめに、サイド型１１を
シリンダ１２によって後退させ、次いで、可動プラテン
５の上昇に基づいて、上型９およびセンターメタル７を
、鋳造製品とともに所定の高さまで持ち上げ、そこにて
、それぞれの上型９の各々を、各鋳造製品とともに後退
作動させて、可動プラテン５およびダイベース６に設け
た貫通孔１７を、スライドフレーム８に設けた貫通孔１
８に整列させ、さらに、可動プラテン５を、それぞれの
上型９および鋳造製品とともに再度上昇させる。

このことによれば、トッププラテン１９に固定したエジ
ェクターバー２０が、それぞれの貫通孔１７゜１８へ進
入して、スライドフレーム８内に収納したエジェクター
プレート２１を下方へ押圧し、この結果として、そのエ
ジェクタープレート２１に取付けたエジェクタービン２
２が、鋳造製品としてのシリンダヘッド粗材の、上型９
からの離型をもたらす。

（発明が解決しようとする課題）ところで、かかる従来技術によって金型キャビティ１３
を形成するに際しては、ダイベース６に予め連結したセ
ンターメタル７を上型９とともに下降させることとして
いるため、鋳造製品としてのシリンダヘッド粗材の余肉
を極力少なくする目的の下で、金型キャビティ内に油通
路中子を配設する場合には、その油通路中子の所要形状
と、間仕切部材として機能するセンターメタル７の所要
形状との関連により、キャビティ１３の形成に際するそ
のセンターメタル７の下降時に、第６図に示すように、
センターメタル７が、所定位置に予めセットした油通路
中子２３に干渉して、それの一部を欠損するという問題
があった。

そこで、かかる問題を解決すべく、製品形状を変更する
ことまたは、センターメタルを置中子に変更することが
提案されているが、前者によれば、他の関連部品をもま
た設計変更することが必要になるという問題があり、ま
た、後者によれば、間仕切部材として機能する大型の中
子の製造、設置その他に多（の作業工数が必要になると
いう問題があった。

この発明は、従来技術のかかる問題点に着目してなされ
たものであり、製品形状の設計変更、センターメタルの
、置中子への変更などを行うことなしに、ともに所要の
形状を有するセンターメタルおよび油通路中子を、相互
の干渉のおそれなしに、所定位置に適正に配設すること
ができるシリンダヘッドの鋳造方法を提供するものであ
る。

（課題を解決するための手段）この発明の、シリンダヘッドの鋳造方法は、とくに下型
上に、ボート中子およびジャケット中子と、センターメ
タルとを順次に配置した後に、油通路中子のセットを行
い、その後に続く金型キャビティの形成に際して、セン
ターメタルを、上型を取付けたダイベースに連結するも
のである。

（作　用）この鋳造方法では、センターメタルを、下型上の所定位
置に配設した後に、油通路中子をセットすることから、
それらがいかなる形状を有する場合であっても、それら
両者の干渉、ひいては、油通路中子の欠損を完全に防止
することができる。

しかも、この方法によれば、金型キャビティの形成に際
して、センターメタルをダイベースに連結することによ
り、上型の型開きに際し、そのセンターメタルを、上型
および鋳造製品とともに持ち上げることができ、そして
、それぞれの上型の、後退方向への水平変位によって、
それぞれの鋳造製品を、センターメタルから円滑かつ確
実に離間させることができるので、センターメタルの鋳
包みを確実に防止し得ることはもちろん、それの、鋳造
製品からの分離および回収のための特別の作業工数を不
要ならしめることができる。

（実施例）以下に、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１．２図はそれぞれ、この発明の実施装置を例示する
縦断面図であり、図中１１１は下部固定プラテンを、１
１２は、この下部固定プラテン上に固定した下型をそれ
ぞれ示す。

また、１１３は、下型１１２に対向するそれぞれの上型
、いいかえれば、鋳込数量に応じた数の上型を、１１４
は、下型上に摺動して、水平方向へ進退可能なサイド型
をそれぞれ示し、そして、第２図に示す１１５は下型上
に固定したエンド型を示す。

ここで、各上型１１３は、可動プラテン１１６に固定し
たダイベース１１７に、スライドフレーム１１８を介し
て水平方向へ進退可能に取付けられており、その上型１
１３の、ダイベース１１７、ひいては、ダイベース１１
７の中央隔壁１１９に対する進退運動を、スライドフレ
ーム１１Ｂに連結したシリンダ１２０にてもたらす。

ところで、可動プラテン１１６には、トッププラテン１
２１に取付けた昇降シリンダ１２２のピストンロッドを
連結し、そして、そのトッププラテン１２１にはまた、
スライドフレーム１１８、すなわち、上型１１３の後退
姿勢で、可動プラテン１１６およびダイベース１１７に
設けた貫通孔１２３から、そのスライドフレーム１１Ｂ
に設けた貫通孔１２４を経て、スライドフレーム内に収
納したエジェクタープレート１２５を押圧するエジェク
ターバー１２６を下向きに取付け、さらに、そのエジェ
クタープレート１２５には、上型１１３の下方へ突出し
得るエジェクタービン１２７を取付ける。

ここにおいて、金型キャビティの形成は、それぞれの上
型１１３を、シリンダ１２０の作動によって、スライド
フレーム１１８とともに、ダイベース１１７の中央隔壁
１１９に押圧した状態で、それらの所定位置まで下降さ
せた後、それぞれのサイド型１１４を、それぞれに連結
したシリンダ１２８によって、進出限位置まで水平作動
させることにより行われ、このようにして形成される金
型キャビティ１２９は、その中央部に配置されるセンタ
ーメタル１３０にて二分割され、このセンターメタル１
３０の各側部には、ポート中子１３１．１３２およびジ
ャケット中子１３３が配設される他、油通路中子１３４
がセットされる。

なおここで、センターメタル１３０は、第２図に断面図
で示すように、ダイベース１１７に設けたクランパー１
３５のマニュアル操作、油圧操作などにより、中央隔壁
１１９の下端に、筒易、迅速に連結することができ、そ
の連結の解除もまた、極めて簡単に行うことができる。

以上のような装置によるこの発明の実施に際しては、ま
ず、上下型の開放下で、下型上にポート中子１３１．１
３２およびジャケット中子１３３のそれぞれを位置決め
配置し、次いで、可動プラテン１１６の下降により、セ
ンターメタル１３０を連結したダイベース１１７を上型
１１３とともに、第３図に示すように下降させて、その
センターメタル１３０を下型上の所定位置に着座させ、
そこで、ダイベース１１７に設けたクランパー１３５を
操作して、ダイベースｌ１７とセンターメタル１３０と
の連結を解除する。その後は、上型１１３およびダイベ
ース１１７を再び上昇させることにより、下型上にセン
ターメタル１３０を残留させた状態での型開きを行い、
さらに、そのセンターメタル１３０の上方に、第４図に
示すようにして油通路中子１３４をセットする。

このようにして、金型キャビティ内に配設すべき全ての
中子１３１．１３２．１３３．１３４およびセンターメ
タル１３０の適正な配置が終了した後は、上型１１３の
再度の下降と、サイド型１１４の進出作動とをもたらす
ことによって、第１図に示すような所定金型キャビティ
１２９を形成するとともに、その金型キャビティ１２９
の画成前もしくは画成後において、上型１１３とともに
下降したダイベース１１７の中央１ｉ”Ｊ１１９に、セ
ンターメタル１３０を、クランパー１３５によって、第
２図に示すように再び連結する。

しかる後は、従来技術について述べたと同様、ストーク
１３６、フィーダー１３７および湯口１３８を経て、金
型キャビティ内へ溶湯を注入し、それの冷却を待って、
サイド型１１４および上型１１３を順次に型開きする。

ここで、上型１１３の型開きに際しては、鋳造製品とし
てのシリンダヘッド粗材も、センターメタル１３０とと
もに、所定高さまで上昇されるので、その後は、シリン
ダー１２０によってそれぞれの上型１１３を後退作動さ
せることによって、それぞれのシリダヘッド粗材の、セ
ンターメタル１３０からの円滑なる分離をもたらすとと
もに、スライドフレーム１１８に形成した貫通孔１２４
と、可動プラテン１１６およびダイベース１１７に形成
した貫通孔１２３との整列をもたらし、次いで、可動プ
ラテン１１６を、そこからさらに上昇させることによっ
て、両頁通孔１２３．１２４に進入したエジェクターバ
ー１２６による、エジェクタープレート１２５の下降、
ひいては、上型１１３からのエジェクタービン１２７の
突出をもたらして、それぞれのシリンダヘッド粗材を上
型１１３から離型させる。

かくしてここでは、センターメタル１３０の配設後に、
油通路中子１３４を所定位置にセットすることにより、
それらの所要形状がいかなるものであっても、それら両
者の、セットに際する干渉を確実に防止することができ
る。

また、所定位置に配設したセンターメタル１３０を、金
型キャビティ１２９の形成に際してダイベース１１７に
連結することによりセンターメタル１３０からの製品の
分離を円滑かつ確実に、しかも、簡易、迅速に行うこと
ができるとともに、それの回収のための工数を全く不要
ならしめることができる。

（発明の効果）以上に述べたところから明らかなように、この発明によ
れば、製品形状の変更、センターメタルの、中子への変
更の必要なしに、所要の形状を有するセンターメタルお
よび油通路中子を、干渉のおそれなしに、所定位置に適
正に配置することができる。

【図面の簡単な説明】

第１，２図はそれぞれ、この発明の実施装置を例示する
縦断面図、第３，４図はそれぞれ、この発明の工程を示す縦断面図
、第５図は、従来方法を示す縦断面図、第６図は、センターメタルと油通路中子との干渉状態を
示す縦断面図である。１１２・・・下型　　　　　　　１１３・・・上型１１
４・・・サイド型　　　　　１１５・・・エンド型１１
６・・・可動プラテン　　　１１７・・・ダイベース・
・・スライドフレーム１２８・・・シリンダ・・・センターメタル・・・ジャケット中子・・・クランパー１１９・・・中央隔壁１２９・・・金型キャビティ１３Ｌ　１３２・・・ポート中子１３４・・・油通路中子特許出願人日産自動車株式会社第１図＋１９−−−一中＊ｒｉｌ第２図ｍ−ｎｖめ口１ｆ５−−・工゛／ドタ１３５−・７ランハー第３図第４図

Claims

【特許請求の範囲】１、上下の型と、サイド型およびエンド型とで区画され
る金型キャビティ内へ、中子およびセンターメタルの配
設下で注湯を行って複数個のシリンダヘッドを鋳造する
に当り、下型上に、ポート中子およびジャケット中子とセンター
メタルとを順次に配置した後、油通路中子のセットを行
い、その後に続く金型キャビティの形成に際し、前記セ
ンターメタルを、上型を取付けたダイベースに連結する
ことを特徴とするシリンダヘッドの鋳造方法。