JPH07213378A - アームレスト - Google Patents

アームレスト

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Publication number
JPH07213378A
JPH07213378A JP3417294A JP3417294A JPH07213378A JP H07213378 A JPH07213378 A JP H07213378A JP 3417294 A JP3417294 A JP 3417294A JP 3417294 A JP3417294 A JP 3417294A JP H07213378 A JPH07213378 A JP H07213378A
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JP
Japan
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lid
armrest
holder
box
state
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JP3417294A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Hamamoto
吉昭 浜本
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Nifco Inc
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Nifco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小物入れやカップホルダーが組み込まれたア
ームレストであって、その蓋体を開く際の初期動作を自
動的に行うことができ、しかも少ない部品点数で安価に
構成することができると共に、配設箇所が限定されるな
どの設計上の制約を受けることのないアームレストを得
る。 【構成】 蓋体7を閉状態でロックしたとき、該蓋体7
にアームレスト本体4の弾性材料3aが圧縮状態で弾接
した状態となり、ロック手段12によるロック状態を解
除することにより、上記蓋体7が上記弾性材料3aの弾
発力によって開方向に所定角度まで自動的に回動するよ
うに構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のリアシート用
などとして好適に用いられるアームレストに関し、更に
詳述すると、常時はアームレストとして使用し、必要時
に小物入れやカップホルダーとして使用することができ
るアームレストに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の後部座席等に設けら
れたアームレストに小物入れやカップホルダー等を組み
込み、常時はアームレストとして使用すると共に、必要
時にこのアームレストを小物入れやカップホルダーとし
て使用するようにすることが提案されている。
【0003】従来このようなアームレストとしては、ア
ームレスト本体に引出式のトレー(小物入れ)やカップ
ホルダーを組み込んだもの(実開昭56−162061
号公報)や、アームレスト本体の先端部に収納部を設け
ると共に、回動式の蓋体を取り付けて、該収納部を開閉
するようにしたもの(実開昭64−41449号公報)
などがある。
【0004】そして、上記引出式のトレー(小物入れ)
やカップホルダーにおいては、これらの引出体をバネ等
の付勢手段により引出方向に付勢し、初期の引き出し動
作を自動的に行うようにすることが知られており、また
回動式の蓋体を設けたものにおいては、バネ等の付勢手
段を用いる他、該蓋体を自重により回動させて蓋体を開
くようにすることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記引
出体や蓋体をバネ等の付勢手段により付勢したものにあ
っては、部品点数が多くなったり機構が複雑になるの
で、コスト的に不利があり、また自重により蓋体を回動
させるものにあっては、蓋体をアームレストの上面部に
設けることができない等、その構造上の理由から設計が
制限されるという問題点がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、小物入れやカップホルダーが組み込まれたアームレ
ストであって、その蓋体を開く際の初期動作を自動的に
行うことができ、しかも少ない部品点数で安価に構成す
ることができると共に、配設箇所が限定されるなどの設
計上の制約を受けることのないアームレストを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、表面部が弾性材料で形成されたアームレス
ト本体に収納ボックスを組み込んでなるアームレストで
あって、上記収納ボックスが、上記アームレスト本体に
埋設された一面が開放した箱型のボックス本体と、該ボ
ックス本体に回動可能に取り付けられ、その回動操作に
よりボックス本体の開放面を開閉する蓋体と、該蓋体を
閉状態でロックするロック手段とを具備してなり、上記
蓋体を閉状態でロックしたとき、該蓋体に上記アームレ
ストの弾性材料が圧縮状態で弾接した状態となり、ロッ
ク手段によるロック状態を解除することにより、上記蓋
体が上記弾性材料の弾発力によって開方向に所定角度ま
で自動的に回動するように構成したことを特徴とするア
ームレストを提供する。
【0008】また、本発明は好適な実施態様として、蓋
体をその開方向回動限において略水平に保持されるよう
に取り付けると共に、該蓋体の内面側にカップ挿通穴を
有するホルダー体を取り付けてなり、該ホルダー体のカ
ップ挿通穴にカップ類を挿入して、該カップ類の周壁部
を上記カップ挿通穴の内周部で保持すると共に、カップ
類の底部を上記蓋体の内面で支持することにより、カッ
プホルダーとして使用することが可能なように構成した
アームレストを提供する。
【0009】
【作用】本発明のアームレストは、上記のように、アー
ムレスト本体に回動式の蓋体を有する収納ボックスを組
み込んだもので、この場合蓋体を閉状態でロックした際
に、該蓋体にアームレストの弾性材料が圧縮状態で弾接
するように構成したものである。
【0010】そして、このアームレストに組み込まれた
収納ボックスを使用する際は、上記蓋体を閉状態でロッ
クしているロック手段を操作してそのロック状態を解除
する。これにより、蓋体が回動自由な状態となり、蓋体
に圧縮状態で弾接していたアームレスト本体の弾性材料
が弾性復帰してこの蓋体を開方向へと回動させ、該蓋体
が開方向へと自動的に所定角度まで回動するものであ
る。
【0011】このように、本発明のアームレストは、そ
の収納ボックスを使用するために蓋体を開く際、単にロ
ック手段を操作するだけで、蓋体の初期開放動作が自動
的に行われ、蓋体の開放操作を極めて簡便に行うことが
できるものである。しかも、この蓋体の初期開放動作を
自動的に行うための付勢手段としてアームレスト本体を
構成する弾性材料の弾発力を利用しているので、付勢手
段としてバネ等の特別な部品を必要とせず、少ない部品
点数で安価に構成することができると共に、自重により
蓋体を回動させるもののように配設箇所が限定されるな
どの設計上の制約を受けることがない。更に、蓋体を閉
じた状態にあっては、該蓋体に弾接した弾性材料の作用
により蓋体のがたつきが確実に防止される。
【0012】また、上記実施態様のアームレストは、上
記蓋体をその開方向回動限において略水平に保持される
ように取り付けると共に、該蓋体の内面側にカップ挿通
穴を有するホルダー体を取り付けたものであり、蓋体を
その開方向回動限まで回動させた状態で、ホルダー体の
カップ挿通穴にカップ類を挿入し、該カップ類の周壁部
を上記カップ挿通穴の内周部で保持すると共に、カップ
の底部を上記蓋体の内面で支持することにより、カップ
ホルダーとして使用することができるものである。この
場合、カップホルダーとして使用するために蓋体を開く
際、その初期開放動作は上述のようにアームレスト本体
を構成する弾性材料の弾発力により自動的に行われるも
のである。
【0013】このように、この実施態様のアームレスト
によれば、収納ボックスの蓋体をカップホルダーとして
使用することができ、しかもボックス本体はそのまま小
物入れ等の収納ボックスとして使用することができるも
のである。また、この場合蓋体の内面側に取り付けたホ
ルダー体を折畳み可能とすることにより、蓋体を閉じた
とき、ボックス本体の内容積減少を可及的に少なくする
ことができ、収納ボックスとしての機能を低下させるこ
ともない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例につき図面を参照して
説明する。図1〜図9は、本発明の一実施例にかかるア
ームレストを示すものである。このアームレスト1は、
図3,5に示されているように、長四角ブロック状の芯
体2の外表面を弾性材料3で覆ったアームレスト本体4
先端部に収納ボックス5を組み込んだもので、例えば図
9に示したように、その基端部を自動車のリアシートa
の中央後部に回動可能に連結し、前方に倒すことにより
リアシートaの中央部でアームレストとして使用し、か
つ後方へと回動させることによりシートaの背もたれ部
bに形成した格納凹部c内に格納することができるよう
に自動車のリアシートに装備されるものである。
【0015】このアームレスト1に組み込まれた収納ボ
ックス5は、上端面が開放した略四角箱型のボックス本
体6と、該ボックス本体6の上端開放面を開閉可能に閉
塞する蓋体7と、この蓋体7をカップホルダーとして使
用するためのホルダー体8とからなり、上記ボックス本
体6をアームレスト本体4の先端部に形成した凹部内に
嵌入固定することにより、該アームレスト本体5に組み
込まれたものである。
【0016】上記ボックス本体6は、図1〜5に示され
ているように、上端面が開放した四角箱型の基体61の
前端部に該基体61より幅広でかつ前端面が開放した長
四角箱型の蓋体連結部62を形成すると共に、該基体6
1の後壁外面上部に有底四角筒状のロック体装着部63
を設けたものである。また、図1に示されているよう
に、基体61の後壁64は両側壁65,65よりも高く
形成されていると共に、該後壁64及び両側壁65,6
5の上端縁部には、それぞれフランジ66及び67,6
7が外方に向けて形成されている。なお、上記蓋体連結
部62は基体61の両側壁65,65に設けた上記フラ
ンジ67,67よりも外側方に突出している。
【0017】このボックス本体6の上記蓋体連結部62
に蓋体7が回動可能に取り付けられている。該蓋体7
は、上記ボックス本体6の上端面の形状に合わせて湾曲
した基板71の先端側両側縁部内面側に側壁部72,7
2を一体に設けたもので、該先端側よりも幅狭に形成さ
れた基端部の両側端部が上記蓋体連結部62の凹部両側
壁内面に軸着され、後方へと回動させることにより上記
ボックス本体6の上端開放面を完全に閉塞させることが
できると共に(図2,3参照)、前方へと回動させるこ
とによりその前方回動限においてボックス本体6から前
方へと水平に突出した状態(図1,4,5参照)となる
ようになっている。また、上記基板71の先端側は上記
ボックス本体6の幅よりも幅広に形成されており、図3
に示されているように、上記蓋体7の両側壁部72,7
2がボックス本体6の両側壁65,65に形成されたフ
ランジ67,67の外側において、ボックス本体6の両
側壁65,65と後壁64との高さの違いから生じる隙
間をカバーすると共に、このとき両側壁部72,72の
先端縁部がボックス本体6の両側方に位置するアームレ
スト本体4表面部の弾性材料3a,3aに該弾性材料を
圧縮した状態で当接するようになっている。なお、図中
73は蓋体7の先端側内面に前後方向に沿って複数(図
では8個)並設された補強用のリブである。
【0018】この、蓋体7の内面側には、上記蓋体7と
同一の軸体9によりボックス本体6の上記蓋体連結部6
2内に回動可能に取り付けられた略板状のホルダー体8
が配設されている。このホルダー体8は、蓋体7と同様
に湾曲した基板81の先端側に円形のカップ挿通穴8
2,82を並設すると共に、該基板81内面の各カップ
挿通穴82,82の基端側縁部に、カップ挿通穴82,
82の内縁部と同様の曲率で湾曲した支持板83,83
を立設したものである。
【0019】このホルダー体8の下面両側縁部には、そ
れぞれ図7に示したように、リンクアーム10が回動可
能に取り付けられており、該リンクアーム10先端に固
定されたスライド軸11が蓋体7の基板71両側部内面
に設けられたスライドレール部74にスライド自在に連
結されて、該ホルダー体8と蓋体7とがその先端側両側
部で連結されている。上記スライドレール部74は、図
7(B)に示されているように、スライド溝75が長さ
方向に沿って形成された2枚のレール板76,76を前
後方向に沿って並べて立設したもので、この両レール板
76,76のスライド溝75,75内に上記リンクアー
ム10のスライド軸11がスライド自在に嵌挿されてい
る。この場合、スライド溝75,75の前端部(図中左
端部)が下方へと折曲がって係止部77となっており、
上記スライド軸11がこの係止部77に係合することに
より、そのスライド運動が係止されるようになってい
る。
【0020】また、上記ボックス本体6のロック体装着
部63には、図3,5に示されているように、上記蓋体
7を閉状態でロックするロック体12(ロック手段)が
配設されている。このロック体12は、略平板状のロッ
ク板13の下面中央部に長板状の支持片14を突設する
と共に、下面後端部に略くの字状に折曲された弾発板1
5を突設したものであり、その支持片14先端部がロッ
ク体装着部63内に回動可能に軸着されていると共に、
上記弾発板15が装着部63の後部壁内面に当接してロ
ック体12が前方に回動するように付勢されており、そ
の前方回動限において、上記ロック板13の前端縁部が
ボックス本体6の後壁64より前方(基体61の内方)
に突出すると共に、この状態で上記ロック板13の上面
がアームレスト本体4の上面とほぼ一致するようになっ
ている。
【0021】次に、このアームレスト1の使用方法及び
その動作について説明する。本実施例のアームレスト1
は、常時は図2,3に示したように、収納ボックス5の
蓋体7を閉方向に回動させて該蓋体7でボックス本体6
の上端開放面を閉塞し、この状態で上記ロック体12に
よりロックして、通常のアームレスト同様に自動車後部
座席の肘掛として使用する。このとき、蓋体7のロック
は、図3に示されているように、蓋体7の先端縁部(自
由端縁部)幅方向中央部に形成された薄肉部78にロッ
ク板13の先端部が係合することにより行われており、
またこのようにボックス本体6の上端開放面を閉塞した
状態でロックされた蓋体7の両側壁72,72の先端縁
部が、図6(A)に示したように、ボックス本体6の両
側方に位置するアームレスト本体4表面部の弾性材料3
a,3a(図1,4参照)をその弾発力に抗して圧縮し
た状態となっている。
【0022】そして、上記蓋体7を開いてこのアームレ
スト1の先端部に組み込んだ収納ボックス5を使用する
場合は、図8に示したように、ロック体12のロック板
13後端部を押圧P1する(A図)。これにより、ボッ
クス本体6に軸着された支持片14の先端部を軸にして
ロック体12が後方に回動し(B図)、ロック板13と
蓋体7の薄肉部78との係合状態が解除されて蓋体7が
回動自在の状態となり、圧縮状態にあった上記弾性材料
3a,3aが弾性復帰して、その弾発力により蓋体7が
押し上げられ、開方向に所定角度まで自動的に回動す
る。そして、図6(B)に示したように、蓋体7の先端
部(自由端部)がアームレスト本体1上面から持ち上が
った状態となり、この状態で蓋体7先端部に指等をひっ
かけて蓋体7を開方向に回動させ、ボックス本体6の上
端面を開放して(図4参照)その内に小物等の収納物を
出し入れするものである。なお、上記ロック体12はそ
の押圧力を解除することにより弾発片15の弾発力によ
り自動的に前方へと回動し、初期状態に復帰するように
なっている。
【0023】そして、この状態から蓋体7を閉じるとき
には、手動により蓋体7を閉方向に回動させて該蓋体7
の両側壁72,72の先端縁部をボックス本体6の両側
方に位置するアームレスト本体4の弾性材料3a,3a
に当接させ(図6(B))、この状態から蓋体7の先端
部を押圧P2して該弾性材料3a,3aを圧縮させつつ
更に閉方向に回動させ、図8(C)に示したように、蓋
体7先端縁部をロック体12のロック板13前端縁部に
当接させて、この状態で更に蓋体7先端部を押圧P3
る。これにより、蓋体7及びロック板13の両先端縁部
に付けられた丸みの作用によりロック体12が後方に回
動し、蓋体7先端縁部が通過するとロック体12が弾発
片15の弾発力により前方に回動してロック板13の先
端縁部が蓋体7先端縁部の薄肉部78に係合し、自動的
にロックされる(図8(A))。そして、蓋体7により
ボックス本体6の上端開放面が閉塞され、かつ図6
(A)に示されているように、ボックス本体6両側方に
位置するアームレスト本体4の弾性材料3a,3aが蓋
体7の両側壁72,72により圧縮された状態で、蓋体
7がロックされる。
【0024】このように、本実施例のアームレスト1
は、その収納ボックス5を使用するために蓋体7を開く
際、単にロック体12を押圧操作するだけで、蓋体7の
初期開放動作が自動的に行われ、蓋体7の開放操作を極
めて簡便に行うことができるものである。しかも、この
蓋体7の初期開放動作を自動的に行うための付勢手段と
してアームレスト本体4を構成する弾性材料3a,3a
の弾発力を利用しているので、付勢手段としてバネ等の
特別な部品を必要とせず、少ない部品点数で安価に構成
することができるものである。
【0025】しかも、本実施例のアームレスト1に設け
た収納ボックス5はアームレスト本体4の上面に開放す
るタイプのものであり、収納ボックスとして極めて使用
性に優れるものである。この場合、自重により蓋体を回
動させるタイプのものでは、本実施例のようにアームレ
スト本体の上面に開放する収納ボックスを設けることは
不可能であり、アームレスト本体の先端面が開放するタ
イプ等に限定されてしまう。
【0026】このように、本実施例のアームレスト1
は、アームレストとして使用される他に収納ボックスの
機能をも備えたものであるが、更に必要に応じてカップ
ホルダーとしても使用し得るものである。
【0027】カップホルダーとして使用する場合、まず
上述の手順により収納ボックス5の蓋体7を開き、その
開方向回動限まで回動させる。これにより、蓋体7がア
ームレスト本体4の先端部から前方に向けて略水平に突
出した状態となり、次いで蓋体7の内側に配設されたホ
ルダー体8の先端部を上方へと引き上げる。
【0028】すると、図7に示されているように、ホル
ダー体8に取り付けられたリンクアーム10先端部のス
ライド軸11が蓋体7に設けられたスライドレール部7
4のスライド溝75内を後方から(A図の状態から)前
方へとスライドし、リンクアーム10が立ち上がってい
くと共に、そのスライド軸11がスライド溝75の前端
部に達した時点でリンクアーム10が直立状態となり、
ホルダー体8と蓋体7との間に所定の間隔が形成され
る。そして、ホルダー体8を引き上げる力を解除する
と、ホルダー体8の自重によりスライド軸11がスライ
ド溝75の係止部77に係合し、上記状態が保持され
る。
【0029】この状態で、図5に示したように、ホルダ
ー体8のカップ挿通穴82にカップ類cを挿入し、該カ
ップc類の周壁部を上記カップ挿通穴82の内周部で保
持すると共に、カップcの底部を上記蓋体7の内面で支
持することにより、カップホルダーとして使用する。な
お、このときホルダー体8の基端側に上記カップ挿通穴
82の縁部と接して立設された支持板83が蓋体7とホ
ルダー体8との間隔が狭い後方側において、カップcの
周壁に当接して支持し、これによりカップcが安定的に
ホールドされるものである。
【0030】また、カップホルダーとして使用した後
は、ホルダー体8を一旦上に持ち上げスライド軸11と
係止部77との係合状態を解除し(図7(B)参照)、
この状態でリンクアーム10を後方へと押圧P4して、
スライド軸11を後方へとスライドさせると共に、ホル
ダー体8を持ち上げる力を解除することにより、リンク
アーム10が倒れ、ホルダー体8が蓋体7内面に近接し
た初期状態となる。そして、この状態で上述した手順に
より蓋体7を閉じることによりアームレストとしての使
用状態に戻すものである。なお、カップホルダーとして
使用しているときも、該カップホルダーを構成する蓋体
7及びホルダー体8は、アームレスト本体1の先端から
前方へ突出した状態となるので、アームレスト本体1の
上面は通常通り肘掛として使用することができるもので
ある。なお、カップホルダーとして使用するために蓋体
を開く際、その初期開放動作は上述のようにアームレス
ト本体を構成する弾性材料の弾発力により自動的に行わ
れる。
【0031】ここで、図3に示されているように、蓋体
7を閉じた状態においては、ホルダー体8が折畳まれて
蓋体7の内面に沿って近接した状態となり、かつホルダ
ー体8の支持板83は蓋体連結部62内に格納された状
態となるので、ボックス本体6の内容積を大きく減少さ
せることがなく、収納ボックスとしての機能を低下させ
ることがないものであり、更にボックス本体6内に小物
等を収容したままの状態で、そのままカップホルダーと
して使用することができるものである。
【0032】このように、本実施例のアームレスト1に
よれば、収納ボックス5の蓋体7をカップホルダーとし
て使用することができ、しかもボックス本体6はそのま
ま小物入れ等の収納ボックスとして使用することができ
るものである。また、この場合蓋体7の内面側に取り付
けたホルダー体8が折畳み可能となっているので、蓋体
7を閉じたとき、ボックス本体6の内容積減少を可及的
に少なくすることができ、収納ボックスとしての機能を
低下させることもない。
【0033】なお、本発明のアームレストは、上記実施
例に限定されるものではない。例えば、ホルダー体8や
蓋体7の取り付け態様や蓋体7のロック機構等は適宜変
更することができ、またホルダー体8を省略することも
できる。また、収納ボックス5のアームレスト本体4へ
の取り付け態様も適宜変更することができ、蓋体が閉じ
られてロックされたときに、該蓋体がアームレスト本体
の弾性材料に該弾性材料を圧縮した状態で弾接するよう
になっていればよい。更に、その他の構成についても本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更して差し支えな
い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアームレ
ストは、収納ボックスやカップホルダーが組み込まれた
もので、この場合その蓋体を開いて収納ボックスやカッ
プホルダーを使用する際に、蓋体の初期開放動作を自動
的に行うことができ、しかもこの初期開放動作を行う付
勢手段としてアームレスト本体の弾性材料を用いている
ので、バネ等の特別な部品を必要とせず比較的安価に構
成することができる上、自重により蓋体を回動させるも
ののように配設箇所が限定されるなどの設計上の制約を
受けることもないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかるアームレストを示す
部分斜視図である。
【図2】同アームレストを示す部分平面図である。
【図3】同アームレストに組み込んだ収納ボックスの蓋
体を開いた状態を示す部分平面図である。
【図4】同アームレストを示す図2のA−A線に沿った
断面図である。
【図5】同アームレストに組み込んだ収納ボックスの蓋
体を開いた状態を示す図3のB−B線に沿った断面図で
ある。
【図6】同アームレストを示す部分側面図であり、
(A)は蓋体を閉じてロックした状態、(B)は蓋体の
ロックを解除した状態である。
【図7】同アームレストに組み込んだ収納ボックスの蓋
体部分を示す部分斜視図であり、(A)はホルダー体を
折畳んだ状態、(B)はホルダー体を持ち上げた状態で
ある。
【図8】同アームレストに組み込んだ収納ボックスのロ
ック機構の動作を説明する部分概略断面図である。
【図9】同アームレストを自動車の後部座席に装備した
状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 アームレスト 3a 弾性材料 5 収納ボックス 6 ボックス本体 7 蓋体 8 ホルダー体 12 ロック体(ロック手段) 82 カップ挿通穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面部が弾性材料で形成されたアームレ
    スト本体に収納ボックスを組み込んでなるアームレスト
    であって、上記収納ボックスが、上記アームレスト本体
    に埋設された一面が開放した箱型のボックス本体と、該
    ボックス本体に回動可能に取り付けられ、その回動操作
    によりボックス本体の開放面を開閉する蓋体と、該蓋体
    を閉状態でロックするロック手段とを具備してなり、上
    記蓋体を閉状態でロックしたとき、該蓋体に上記アーム
    レストの弾性材料が圧縮状態で弾接した状態となり、ロ
    ック手段によるロック状態を解除することにより、上記
    蓋体が上記弾性材料の弾発力によって開方向に所定角度
    まで自動的に回動するように構成したことを特徴とする
    アームレスト。
  2. 【請求項2】 蓋体をその開方向回動限において略水平
    に保持されるように取り付けると共に、該蓋体の内面側
    にカップ挿通穴を有するホルダー体を取り付けてなり、
    該ホルダー体のカップ挿通穴にカップ類を挿入して、該
    カップ類の周壁部を上記カップ挿通穴の内周部で保持す
    ると共に、カップ類の底部を上記蓋体の内面で支持する
    ことにより、カップホルダーとして使用することが可能
    なように構成した請求項1記載のアームレスト。
  3. 【請求項3】 ホルダー体が蓋体内面に折畳み可能に取
    り付けられた請求項2記載のアームレスト。
JP3417294A 1994-02-07 1994-02-07 アームレスト Pending JPH07213378A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008195227A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Nhk Spring Co Ltd カップホルダー
JP2015182562A (ja) * 2014-03-24 2015-10-22 トヨタ紡織株式会社 乗物用シートのアームレスト装置

Cited By (2)

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JP2008195227A (ja) * 2007-02-13 2008-08-28 Nhk Spring Co Ltd カップホルダー
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