JPH0721314Y2

JPH0721314Y2 - 平台校正印刷機

Info

Publication number: JPH0721314Y2
Application number: JP1985041423U
Authority: JP
Inventors: 宏之林; 俊朗増田
Original assignee: Toppan Inc
Current assignee: Toppan Inc
Priority date: 1985-03-22
Filing date: 1985-03-22
Publication date: 1995-05-17
Anticipated expiration: 2000-03-22
Also published as: JPS61158436U

Description

【考案の詳細な説明】〈考案の技術分野〉本考案は、平台校正印刷機に関し、さらに詳しくは平台
校正印刷機の架台移動の制御と、印刷管理用データ検知
装置の移動に関する。

〈考案の技術的背景と問題点〉本考案の平台校正印刷機は、絵柄と共に印刷される印刷
管理用スケールを測定する印刷管理用データ検知装置を
具備するが、このことに関しては同一出願人に係る特願
昭59-006752（特公平3-067502）「平台校正印刷機」等
で既に提案されている。しかし、これらにおいてはいづ
れも印刷管理用スケールを印刷方向（架台走行方向）に
走査測定するものである。通常、印刷管理用スケールは
印刷物の巾方向に複数個印刷されるので、その印刷管理
用スケールの数だけ印刷管理用データ検知装置が必要に
なっている。本出願人は２色平台校正印刷機の場合、印
刷管理用データ検知装置数を半減させることに関して同
一出願人に係る特願昭59-162537（特公平5-045421）に
おいて提案した。しかし、このような手段をもってして
も、多くの印刷管理用スケールを測定したい場合、多く
の印刷管理用データ検知装置が依然として必要である。
従って、このような先行技術においては複数個のデータ
検知装置が必要となり、コスト高となったりキャリブレ
ーションの手間等が大きいという問題点がある。そこで
本出願人は印刷管理用データ検知装置数を少なくとも一
個まで削減させることに関して、同一出願人に係わる実
願昭59-161709（実公平4-045882）において提案した。
しかし、このような手段をもってしても、印刷管理用ス
ケールの架台進行方向の位置が変わる場合には、作業員
が位置合わせのための操作を行う必要があり、手間等が
大きいという問題点がある。

〈考案の目的〉本考案は、一つの印刷管理用データ検知装置で複数かつ
任意数の印刷管理用スケールを測定可能とすることでコ
スト低減及び濃度測定時の煩雑さを解消することができ
る濃度測定機能を有する平台校正印刷機を提供すること
を目的とする。

〈考案の概要〉本考案の平台校正印刷機は、架台の後端縁に印刷管理用
データ検知装置とタイミング用センサーが取付けられて
おり、駆動装置でワイヤーを動かすことで印刷管理用デ
ータ検知装置が架台走行方向と直交する方向に移動して
印刷管理用スケールの濃度を測定し、また印刷管理用デ
ータ検知装置と印刷管理用スケールとが一定の鉛直距離
を保つ為にガイドレールが設けられているものである。

〈考案の実施例〉第１図において、架台（１）は定盤（21）上を矢印Ａ方
向に走行して印刷版（22）からインキを受け、印刷用紙
（２）に絵柄（10）と印刷管理用スケール（６）とタイ
ミングマーク（５）とを印刷する。印刷管理用スケール
（６）は印刷方向と直交する方向に異なる網点面積率で
印刷されたマークが配された構成を有し、例えば50％と
100％或いは30％、70％と100％の如く印刷され、このよ
うな印刷管理用スケールが複数個（この実施例では３
個）印刷され、またタイミングマーク（５）は印刷管理
用スケール（６）と並列に側縁余白部に印刷される。

架台（１）の後端縁には２本のガイドレール（７）が配
され、このガイドレール（７）に投受光素子を内蔵し、
印刷管理用スケールからの反射光を電気信号に変換する
データ検知装置（３）が印刷方向Ａと直交する方向Ｂに
移動自在に取りつけられている。データ検知装置（３）
にはワイヤー（８）が取りつけられ、ワイヤー（８）は
駆動装置（９）とプーリー等が内蔵される駆動補助装置
（11）にかけ渡されており、駆動装置（９）内のサーボ
モーター等の駆動手段にて駆動される。

第２図に示されるように、データ検知装置（３）はその
裏面に筒状の取付治具（12）を有し、この取付治具（1
2）にガイドレール（７）が通されることによりガイド
レール（７）に沿った移動が可能となっており、また、
ワイヤー（８）はその両端がデータ検知装置（３）に固
定され、これによりデータ検知装置（３）を矢印Ｂ方向
に駆動することが可能となっている。

また、第１図において、（４）はタイミング用センサー
であり、投受光素子が内蔵されて、光学的に前記タイミ
ングマーク（５）を検出する目的で設けられており、架
台（１）の移動時にタイミングマーク（５）上を通過す
る位置にガイドレール（７）に取りつけられている。な
お、ワイヤー（８）はこのタイミング用センサー（４）
には連結されておらず、従って、データ検知装置（３）
はタイミング用センサー（４）に対して無関係に作動す
る。また（13）はリミットスイッチであり、架台（１）
の後端がこのリミットスイッチを切ってからタイミング
センサー（４）が動作することになる。

また、タイミング用センサー（４）及びデータ検知装置
（３）は、演算制御装置に接続され、演算制御装置は検
出されたデータに基づき印刷管理用スケールの測定を行
なう。

演算制御装置は第３図に示されるように、CPU（21）、R
OM（22）、RAM（23）を備え、ROM（22）内に格納されて
いる制御プログラムに従い、CPU（21）で所定の演算を
実行する。

タイミングセンサー（４）はバスライン（33）に接続さ
れ、データ検知装置（３）はlogアンプ（32）に接続さ
れ、光電変換された信号が対数変換されて濃度データに
変換された後さらにA/Dコンバータ（27）に送り込ま
れ、所定のサンプリングタイミングでディジタルデータ
に変換される。A/Dコンバータ（27）はバスライン（3
3）に接続されている。

一方、駆動装置（９）のワイヤー駆動用モータ（24）は
モータコントローラ（28）を介してバスライン（28）に
接続され、また、架台（１）駆動用モータ（25）もモー
タコントローラ（29）を介してバスライン（33）に接続
されている。

さらに、測定された濃度データ表示するためのCRTディ
スプレイ（31）がCRTコントローラ（30）を通じてバス
ライン（33）に接続されている。

このような構成の平台校正印刷機にて印刷物に刷られた
印刷管理用スケール（６）の濃度測定を行なうにおいて
は、前記ROM（22）に格納されているプログラムに従
い、実行される。

かかる測定プログラムのフローチャートを第４図に示
し、以下第４図に従い濃度測定の動作を説明する。

まず、架台移動用モータが駆動し、架台（１）が矢印Ａ
方向へ走行して印刷版（22）からインキを受け、印刷用
紙（２）上に絵柄（10）を印刷して行く（ステップS
1）。印刷過程において、架台（１）後端がリミットス
イッチ（13）を切ったとき、タイミング用センサー
（４）が動作し、印刷用紙（10）の側縁余白部を走査
し、タイミングマーク（５）を検出すると、その位置で
架台（１）を停止させる（ステップS2〜S4）。この状態
で、駆動装置（９）のモータを駆動し、ワイヤーを走行
せしめてデータ検知装置（３）をガイドレールに沿っ
て、複数個の印刷管理用スケール（６）を全て検出でき
る範囲、例えば絵柄（10）の一側縁から他の側縁まで間
移動せしめ（ステップS5）、移動過程に存在する複数個
の印刷管理用スケールの濃度を順次測定し、その濃度値
をCRTディスプレイ（31）に表示する。

データ検知装置（３）の移動が終了したならば（ステッ
プS7、S8）、再び架台移動用モータを駆動し、通常通り
架台（１）を矢印Ａ方向に走行させる。

〈考案の効果〉以上に述べたように本考案によれば、校正印刷の如く、
印刷する絵柄の大きさによって印刷用紙の大きさが変動
し、それにつれて絵柄毎に印刷管理用スケールの架台走
行方向の位置が変わる場合であっても、印刷管理用スケ
ールを測定できる位置に架台が停止するため、作業員が
位置合わせのための特別な操作をしなくても、自動的に
印刷する毎に印刷管理用スケールの濃度を測定できる。
また、１個のデータ検知装置で、定盤上に載置された印
刷用紙に架台進行方向に直交する方向に印刷された複数
個の印刷管理用スケールの濃度を測定できるので、複数
個のデータ検知装置を有するものに比べてコストを低減
でき、さらに個々のデータ検知装置間でのキャリブレー
ション等の調整が不要となり、またメンテナンスも１個
のデータ検知装置についてだけ施せば良く、実用上極め
て効果の大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の平台校正印刷機の斜視図、第２図はデ
ータ検知装置の説明図、第３図は演算制御装置のブロッ
クダイヤグラム、第４図は濃度測定における処理プログ
ラムのフローチャートである。１……架台、２……印刷用紙、３……データ検知装置、
４……タイミング用センサー、５……タイミングマー
ク、６……印刷管理用スケール、７……ガイドレール、
８……ワイヤー、９……駆動装置、10……絵柄、11……
駆動補助装置、12……取付治具、13……リミットスイッ
チ、21……定盤、22……印刷版

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ブランケット胴等が装着されている架台が
定盤上を走行することにより、定盤上に載置された印刷
用紙に絵柄と印刷管理用スケールを印刷する平台校正印
刷機において、前記架台の後端縁に架台走行方向と直交する方向に移動
自在に取り付けられ、前記定盤上の印刷された印刷管理
用スケールの濃度を測定する印刷管理用データ検知装置
と、前記印刷管理用スケールと一定の位置関係で設けられた
タイミングマークと、該タイミングマークを検出するタイミング用センサーを
有し、タイミングマークを検出すると、前記データ印刷
管理用検知装置による印刷管理用スケールの測定が可能
となるように、走行中の架台を停止せしめるタイミング
手段と、該架台停止時に印刷管理用データ検知装置を架台走行方
向と直交する方向に自動的に移動せしめる駆動手段とを
有し、定盤上において、印刷する毎に印刷管理用スケールの濃
度を測定することを特徴とする平台校正印刷機。