JPH07213035A - 車両用交流発電機 - Google Patents

車両用交流発電機

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JPH07213035A
JPH07213035A JP617394A JP617394A JPH07213035A JP H07213035 A JPH07213035 A JP H07213035A JP 617394 A JP617394 A JP 617394A JP 617394 A JP617394 A JP 617394A JP H07213035 A JPH07213035 A JP H07213035A
Authority
JP
Japan
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space
alternator
slip ring
bearing
suction port
Prior art date
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Pending
Application number
JP617394A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Terumoto
照本  進
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、車両用交流発電機外部からの
水,塵埃等の影響を受けずに、しかもブラシ摩耗粉も滞
積しないスリップリング部のシール構造を提供すること
である。 【構成】スリップリングとブラシが外気と略密封される
構造の自動車用交流発電機において、リヤ側ハウジング
の側の軸受箱の内周にベアリングの前後の空間をつなぐ
連結溝を設け、更にベアリング後方の空間とリヤ側ハウ
ジング外部の空間をつなぐ吸い込み穴を設け、該吸い込
み穴はオルタネータ中心軸より地方向に位置し、前記連
結溝はオルタネータ中心軸より天方向に位置する車両用
交流発電機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用交流発電機に係
り、更に詳細には車両用交流発電機のスリップリング部
の防水,防塵構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車等の車両用交流発電機は悪
環境で使用されるため、スリップリング部等の箇所に防
水,防塵対策を施すことが必要とされる。そのため、従
来は例えば特公平4−79228号公報等に示される様にスリ
ップリング部外周に合成樹脂製の筒体を配置し、シール
部材を介してリヤ側ハウジングに密着するとともにロー
タ側はスリップリングとの間でラビリンスを形成するこ
とで外部とは略密封状態としていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以下、本発明が解決使
用とする問題点を図3を用いて説明する。
【0004】図3は従来の車両用交流発電機の組立状態
を示す部分断面図で、図中3は車両用交流発電機の本体
を構成するリヤハウジング、11は発電機のロータ、7
はロータ11の一端に装着されたスリップリング、12
はブラシホルダ、4a,4bはブラシホルダ12に装着
されたブラシ、8はスリップリング7の防水,防塵を行
う為の筒状カバーである。ブラシ4a,4bは車両用交
流発電機の使用時には図示しないばねにて付勢され、ス
リップリング7に摺接してロータ11の界磁コイルに界
磁電流を供給する。
【0005】上述の様な構造において、スリップリング
7、及びブラシ4a,4bに対しては外部からの被水や
塵埃等に対しては十分シール可能である。しかしなが
ら、使用時にブラシ4a,4bから発生するブラシ摩耗
粉が筒状カバー8の内部に滞積し、正負極間の絶縁耐圧
の低下,ブラシの摺動不良等の要因となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の点に鑑み
てなされたもので、その目的とするところはスリップリ
ング部に対し十分なシール性を保ちつつ、ブラシ摩耗粉
の滞積を防止するものである。
【0007】従来の車両用交流発電機のスリップリング
部は前述の様に極力外部とのシール性を高めることに重
点をおいているが為に、逆に筒状カバー8の内部で発生
するブラシ摩耗粉を外部に排出する事が困難となってい
た。本発明は前記筒状カバー8の内部に積極的に外気を
入れることで、ブラシ摩耗粉を外部に排出するものであ
る。
【0008】車両用交流発電機のロータ11は側面にフ
ァン9を有しており、ロータ11の回転により発電機内
部を冷却する。筒状カバー8内の空間8aの一方は筒状
カバー8とスリップリングを構成する合成樹脂5によっ
て構成されるラビリンス5aを介して前記ファン9の内
側の空間9aとつながっており、もう一方はリヤブラケ
ット3に設けられた第一の吸入口3b,リヤブラケット
3とリヤボールベアリング6の間の空間6a,第二の吸
入口3aを経てリヤブラケット3の外部とつながってい
る。また第一の吸入口3bは空間6aの地方向、即ちロ
ータ11の中心軸より下方に位置し、第二の吸入口3a
は空間6aの天方向、即ちロータ11の中心軸より上方
に位置する構造とすることで水,塵埃の吸入を防止する
ものである。
【0009】
【作用】このような構造よりなる本発明によれば、ロー
タ11が回転することによりファン9は送風を行う。即
ちファン9の外周側は正圧となり内周側の空間9aは負
圧となる。前述の様に空間8aは一方が負圧空間9a
と、もう一方が大気圧の外部とつながっている為空気は
リヤブラケットの外部から空間8aを通ってブラシ摩耗
粉とともに負圧空間9aへ流れ、更に発電機の外部へと
吐き出される。従って空間8aにはブラシ摩耗粉が滞積
することは無い。
【0010】次にリヤブラケットの外部から空間8aに
至る吸入経路について説明する。第二の吸入口3aはリ
ヤブラケット3とリヤボールベアリング6の間の空間6
aに対して天方向、即ちロータ11の中心軸より上方に
位置し、その流路断面積は空間6aの主たる流路断面積
に対し、無視できるほど小さい。また、第一の吸入口3
bは空間6aの地方向、即ちロータ11の中心軸より下
方に位置しその流路断面積も空間6aの主たる流路断面
積に対し、無視できるほど小さく方向は略下方向きとな
っている。
【0011】以上の様な構造において空気の流れが生じ
た場合、第一の吸入口3bが略下方向きであることよ
り、水,塵埃等はほとんど吸い込まれることはない。ま
た空気とともに微量吸い込まれた水,塵埃等も次の空間
6aに留まり、筒状カバー8の内部空間8aまで到達す
ることはない。これは狭い流路面積の第一の吸入口3b
を通過する際、空気は大きな速度エネルギを持っている
が、次の空間6aに入った瞬間に流路面積が大きくなる
ため速度エネルギを失ってしまうためである。このため
空気とともに流れてきた微量の水や塵埃はこの空間に留
まり第二の吸入口3aまで到達出来ない。また、これら
微量の水,塵埃は発電機の停止時に略下方向きの第一の
吸入口3bより落下するため滞積することはない。
【0012】従って本発明によれば従来のシール構造と
同等のシール性を確保しつつ筒状カバー内部の空間8a
内のブラシ摩耗粉の排出も可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1,図2を用いて
説明する。
【0014】図1は本発明の一実施例を示す断面図であ
り、図2はその特徴を表す部分拡大図である。図1にお
いて1は車両用交流発電機の本体を構成するフロントハ
ウジング、3は同じくリヤハウジングである。2は磁気
回路を構成するステータ、11は同じくロータである。
ステータ2はフロントハウジング1とリヤハウジング3
との間に挟まれて支持され、ロータ11は前後を各々ボ
ールベアリングにて支持され二つのハウジングの間に回
転自由に固定される。ロータ11は前後にファン9と1
3を、後方にはスリップリング7を有し、フロント側の
端部にはエンジンより回転力を供給されるためのプーリ
14を有する。スリップリング7の外周部には樹脂製の
筒状カバー8が配置される。12はブラシホルダであ
り、内部に2本のブラシ4a,4bを保持しつつゴム製
のシール部材10を介してねじにてリヤハウジング3に
固定される。ブラシ4a,4bはブラシばねにて付勢さ
れ、スリップリング7に摺接し、ロータ内の界磁コイル
に界磁電流を供給する。筒状カバー8はスリップリング
を構成する樹脂部材5との間にラビリンス5aを形成し
ている。
【0015】リヤハウジングの軸受保持部の内周面には
ボールベアリングの前後の空間をつなぐ第二の吸入口3
aが設けられており該第二の吸入口3aはボールベアリ
ング6とリヤブラケット3との間の空間6aの天方向、
即ちロータ11の回転中心に対して上方に位置してい
る。また前記空間6aとリヤブラケット3の外部空間と
は第一の吸入口3bにてつながっており、その位置は空
間6aの地方向、即ちロータ11の回転中心に対して下
方に位置し、その開口方向はほぼ周方向、即ち下方向で
ある。ここで述べる“上方”“下方”とは発電機を車両
に搭載した状態での方向である。
【0016】以上の構造において、ロータ11がエンジ
ンにより回転されるとファン9,13は送風を行う。リ
ヤ側ファン9に着目すると、外周側は正圧に、内周側の
空間9aは負圧になる。従ってリヤハウジング3の外部
の空気はリヤハウジング3内に配置された図示しないダ
イオード等の部品を冷却しつつ空間9aに向かって流れ
る。またブラシ4a,4bはスリップリング7に摺接さ
れることにより摩耗粉を発生する。ブラシは振動にてサ
ージングを起こさない程度の弱いばね力で高い面精度に
仕上げられたスリップリングに摺接されるため、摩耗粉
は極微細である。筒状カバー8の内部空間8aは前記ラ
ビリンス5aを介して負圧空間9aと、前記第二の吸入
口3a,空間6a,第一の吸入口6bを介して大気圧の
外部空間と連結されているため該内部空間8aには図2
の矢印で示すような空気の流れが発生する。この空気の
流れにより前述の微細なブラシ摩耗粉は空気とともに発
電機内部を通って更に発電機外部へ排出される。
【0017】ここで第一の吸入口3bはほぼ下方を向い
ていることより、水,塵埃等は殆ど吸入されない。微量
の水,塵埃等は吸い込まれるものの、次の空間6aにて
それらは一旦滞留する。これは空間6aの主たる流路断
面積が第一の吸入口3bの流路断面積より極端に大き
く、第一の吸入口3bから微量の水,塵埃等とともに吸
い込まれた空気の速度エネルギがこの空間6aで殆ど失
われてしまうためである。この空間6bで滞留した水,
塵埃等は発電機が停止している間に下方を向いた第一の
吸入口から落下排出される。
【0018】更に第二の吸入口3aから空間8aに空気
とともに吸い込まれる極微量の水,塵埃等は速度エネル
ギを殆ど持たない空気の中で浮遊する程微細なものであ
る。また、筒状カバー8とスリップリング7の間の空間
8a内の空気は筒上カバー8とスリップリング7との相
対運動により回転中は常に強い流れを持っている。従っ
て空間8a内では、水,塵埃はブラシ摩耗粉とともに空
気中に浮遊しており、全体としてはリヤハウジング3の
外部から第一の吸入口3b,空間6a,第二の吸入口3
a,筒状カバー内の空間8a,ラビリンス5aを通って
負圧空間9aへ流れる空気とともに、外部へ向かって流
れている。
【0019】以上の様に本実施例によれば、発電機外部
からの水,塵埃等の影響を受けずに、しかもブラシ摩耗
粉も滞積しないスリップリング部のシール構造を提供す
ることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、発電機外部からの水,
塵埃等の影響を受けずに、しかもブラシ摩耗粉も滞積し
ないスリップリング部のシール構造を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例の主要部を示す部分断面図であ
る。
【図3】従来の発電機の本発明に相当する部分を示す部
分断面図である。
【符号の説明】
1…フロントハウジング、2…ステータ、3…リヤハウ
ジング、3a…第二の吸入口、3b…第一の吸入口、4
a,4b…ブラシ、5a…ラビリンス、6a…ベアリン
グとリヤハウジングの間の空間、7…スリップリング、
8…筒状カバー、8a…筒状カバー内の空間。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スリップリングとブラシが外気と略密封さ
    れ、該ブラシによって界磁電流を供給される界磁巻線を
    有するクローポール形電機子を備え、該電機子はベアリ
    ングを介して前後を各々のハウジングにて保持される構
    造の自動車用交流発電機において、リヤ側ハウジングの
    軸受箱の内周にベアリングの前後の空間をつなぐ連結溝
    を設け、更にベアリング後方の空間とリヤ側ハウジング
    外部の空間をつなぐ吸い込み穴を設け、該吸い込み穴は
    車両搭載状態でオルタネータ中心軸より地方向に位置
    し、前記連結溝はオルタネータ中心軸より天方向に位置
    することを特徴とする車両用交流発電機。
JP617394A 1994-01-25 1994-01-25 車両用交流発電機 Pending JPH07213035A (ja)

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