JPH07212772A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH07212772A
JPH07212772A JP6005337A JP533794A JPH07212772A JP H07212772 A JPH07212772 A JP H07212772A JP 6005337 A JP6005337 A JP 6005337A JP 533794 A JP533794 A JP 533794A JP H07212772 A JPH07212772 A JP H07212772A
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泰忠 青山
Norio Chatani
典男 茶谷
Hiroyuki Takada
博之 高田
Koichi Hayashi
宏一 林
Hiroshi Nishikawa
浩 西川
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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EKUSHINGU KK
Brother Industries Ltd
Xing Inc
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/01Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level
    • H04N7/0117Conversion of standards, e.g. involving analogue television standards or digital television standards processed at pixel level involving conversion of the spatial resolution of the incoming video signal
    • H04N7/012Conversion between an interlaced and a progressive signal

Abstract

(57)【要約】 【目的】 飛び越し走査方式で、例えば奇数フィールド
の画像情報を元に補間して偶数フィールドの画像情報を
生成する際に、ラインメモリ容量を低減させ、かつ画質
の大幅な劣化を生ずること無く縦揺れのない補間画像を
出力可能な画像処理装置を提供すること。 【構成】 飛び越し走査において、奇数フィールドはフ
ィールドメモリ21のデータを表示し、偶数フィールド
では赤成分と青成分は奇数フィールドのデータをそのま
ま出力し、緑成分についてはラインメモリ22に記憶し
たnライン目のデータと(n+1)ライン目のデータを
もとに演算回路23により得られる補間画像を出力す
る。赤(R)、緑(G)、青(B)の輝度成分(Y)に
占める割合について、Y=0.59G+0.30R+
0.11Bの関係があるので、緑成分のみの補間でも輝
度成分の59%を補間できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル記録された自
然画像等の映像を、NTSC方式等における飛び越し走
査(インターレース)を行うことにより2回の垂直走査
で1画面を構成する画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、テレビモニタ30に映像を表
示するためのいわゆるビデオ信号31は画面上を走査す
ることにより表示画面を形成していた。1画面分(1フ
レーム)の映像信号が奇数番目の走査線の走査(奇数フ
ィールド)と、偶数番目の走査線の走査(偶数フィール
ド)とに分かれており、図3中に点線で示した走査線は
奇数フィールドであり実線で示した走査線は偶数フィー
ルドである。
【0003】一般に、ビデオ信号31は垂直方向に52
5本の走査を行い、その走査の方式はインターレース走
査と呼ばれる飛び越し方式となっている。実際にモニタ
ー画面上に表示される走査線数は480本程度であり、
残りの45本の非表示期間中は帰線期間と呼ばれ表示に
は使用されない。よって、画像をデジタル化して蓄積す
るには約480本分の情報が必要となる。このときさら
に、外部記憶装置の容量を節約するために例えば、表示
情報の半分を占める偶数フィールドの情報を記憶せず、
奇数フィールドの情報のみを記憶する方法がある。
【0004】そして奇数フィールドと偶数フィールドの
両走査時とも同一の情報、例えば両走査時とも奇数フィ
ールドの情報を表示しても画面は形成されるが、縦方向
に画面全体がちらつくという問題(フリッカ)が発生す
る。そのため、図4に示す構成をとることにより、再生
時に240本の表示情報を疑似的に480本の情報に増
やして表示する方法が考えられている。
【0005】図4において、CPU32は外部記憶装置
20よりデジタル化された画像を読み出しフィールドメ
モリ21に書き込む。同期信号発生回路28より供給さ
れる垂直同期信号33及び水平同期信号34により、フ
ィールドメモリ21の内容の中で画像を構成する赤
(R)の成分が読み出されてブロック26a内のライン
メモリ22と演算回路23に書き込まれる。
【0006】演算回路23にはラインメモリ22の出力
情報も供給され、その結果、演算回路23にはnライン
目の画像情報と(n−1)ライン目の画像情報が入力さ
れ、この2つの垂直方向に隣合う画像情報よりそれらの
間を走査する偶数ラインの画像情報を作成する。
【0007】このようにして得られる偶数ラインの画像
情報とフィールドメモリ21より読み出された奇数ライ
ンの画像情報はともにセレクタ24に送られ、同期信号
発生回路28よりセレクタ24に入力されるフィールド
判別信号29に従ってどちらかが選択出力される。この
とき奇数フィールドであれば奇数ラインの画像情報が選
択され、フィールドメモリ21の内容がそのまま出力さ
れる。また、偶数フィールドであれば演算回路23の演
算結果が選択され出力される。
【0008】セレクタ24の出力はデジタルアナログ変
換器25でアナログ信号に変換されRGBエンコーダ2
7に送られる。また、画像情報を形成する残りの緑
(G)と青(B)の成分についても同様にフィールドメ
モリ21から読み出され、それぞれ緑成分用のブロック
26b、青成分用のブロック26cにおいて、上記赤成
分用のブロック26aと同様に処理されアナログ信号に
変換されてRGBエンコーダ27に送られる。
【0009】RGBエンコーダ27では入力されたアナ
ログの赤(R)、緑(G)、青(B)成分の信号をNT
SCビデオ信号31に変換し、テレビモニタ30に画像
を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
4に示す構成からなる画像処理装置においては、確かに
フィールドメモリ21に奇数フィールドの情報のみを記
憶させておけばよいため、フィールドメモリ21はそれ
までの半分の記憶容量でよくなったが、画像構成要素で
ある赤、緑、青についてそれぞれ補間するため、各ブロ
ック26a,26b,26cにおいてそれぞれラインメ
モリ22等の補間のための構成が必要となっていた。そ
のため装置の複雑化やコストアップの要因となってい
た。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、画像構成要素の赤、青、緑の中
の一部の成分のみについて垂直方向の補間処理を行うこ
とにより、従来必要であったラインメモリ容量を低減さ
せて装置を簡素化させ、かつ画質の大幅な劣化を生ずる
こと無く縦揺れのない補間画像を出力可能な画像処理装
置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に成された請求項1に記載の発明は、赤、青、緑の光の
3原色から任意の色を表現するデジタル情報で1画面が
構成され、画像情報の奇数フィールド及び偶数フィール
ドの内の一方の情報を蓄積するフィールドメモリを有
し、1回目の垂直走査期間中には水平方向に奇数フィー
ルド及び偶数フィールドの内の一方のみを走査し、次の
垂直走査期間では他方のフィールドのみを走査すること
を繰り返し、交互に飛び越し走査を行って2回の垂直走
査で1画面を構成する画像処理装置において、上記赤、
青、緑の3原色の内で、緑の情報については、上記フィ
ールドメモリから読み出される任意の1ライン分の画像
情報を記憶するラインメモリと、該ラインメモリに記憶
された1ライン分の画像情報と、次の水平同期信号に同
期して上記フィールドメモリより読み出される次の1ラ
イン分の画像情報との、垂直方向に隣合う画像情報を1
画素単位で演算して、上記フィールドメモリに蓄積され
ていない方のフィールドの1ライン分の画像情報を生成
する演算手段と、上記フィールドメモリからの画像情報
及び上記演算手段からの画像情報を入力し、奇数フィー
ルドまたは偶数フィールドのいずれを走査しているかを
示す信号に対応するフィールド側の画像情報に切り換え
て出力する切換出力手段と、を備え、上記3原色の内の
緑以外の赤、青の情報については、上記切換出力手段か
ら出力される画像情報との出力タイミングを合わせるた
めの遅延手段をそれぞれ備えたことを特徴とする画像処
理装置である。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、赤、青、
緑の光の3原色から任意の色を表現するデジタル情報で
1画面が構成され、画像情報の奇数フィールドの情報を
蓄積するフィールドメモリを有し、1回目の垂直走査期
間中には水平方向に奇数フィールドのみを走査し、次の
垂直走査期間では偶数フィールドのみを走査することを
繰り返し、交互に飛び越し走査を行って2回の垂直走査
で1画面を構成する画像処理装置において、上記赤、
青、緑の3原色の内で、緑の情報については、上記フィ
ールドメモリから読み出される奇数フィールドの任意の
1ライン分の画像情報を記憶するラインメモリと、該ラ
インメモリに記憶された1ライン分の画像情報と、次の
水平同期信号に同期して上記フィールドメモリより読み
出される次の1ライン分の画像情報との、垂直方向に隣
合う画像情報を1画素単位で演算して偶数フィールドの
1ライン分の画像情報を生成する演算手段と、上記フィ
ールドメモリからの奇数フィールドの画像情報及び上記
演算手段からの偶数フィールドの画像情報を入力し、奇
数フィールドまたは偶数フィールドのいずれを走査して
いるかを示す信号に対応するフィールド側の画像情報に
切り換えて出力する切換出力手段と、を備え、上記3原
色の内の緑以外の赤、青の情報については、上記切換出
力手段から出力される画像情報との出力タイミングを合
わせるための遅延手段をそれぞれ備えたことを特徴とす
る画像処理装置である。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、上記赤、
青、緑の3原色の内で、緑に加えて赤又は青のいずれか
一方の情報についてはそれぞれ、上記ラインメモリと、
上記演算手段と、上記切換出力手段とを備え、上記3原
色の内で、上記ラインメモリ等を備えない青又は赤のい
ずれかの情報については、上記切換出力手段から出力さ
れる画像情報との出力タイミングを合わせるための遅延
手段をそれぞれ備えたことを特徴とする上記請求項1ま
たは2に記載の画像処理装置である。
【0015】
【作用】上記の構成を有する請求項1に記載の発明によ
れば、フィールドメモリが画像情報の奇数フィールド及
び偶数フィールドの内の一方の情報を蓄積しており、1
回目の垂直走査期間中には水平方向に奇数フィールド及
び偶数フィールドの内の一方のみを走査し、次の垂直走
査期間では他方のフィールドのみを走査することを繰り
返し、交互に飛び越し走査を行って2回の垂直走査で1
画面を構成する。
【0016】そして、赤、青、緑の3原色の内で、緑の
情報については、ラインメモリがフィールドメモリから
読み出される1ライン分の画像情報を記憶し、演算手段
が、ラインメモリに記憶された1ライン分の画像情報と
次の水平同期信号に同期してフィールドメモリより読み
出される次の1ライン分の画像情報との、垂直方向に隣
合う画像情報を1画素単位で演算して、フィールドメモ
リに蓄積されていない方のフィールドの1ライン分の画
像情報を生成する。さらに、切換出力手段が、フィール
ドメモリからの画像情報及び演算手段からの画像情報を
入力し、奇数フィールドまたは偶数フィールドのいずれ
を走査しているかを示す信号に対応するフィールド側の
画像情報に切り換えて出力する。
【0017】一方、3原色の内の緑以外の赤、青の情報
については、遅延手段が、上記緑における切換出力手段
から出力される画像情報との出力タイミングを合わせ
る。このように、本発明においては緑成分についてだけ
補間しているので、ラインメモリや演算手段が必要とな
るのは緑成分に関してだけである。そのため、従来と比
べラインメモリが3分の1でよくなり、また演算手段や
切換出力手段も緑成分についてだけ設ければよい。
【0018】ここで、緑成分についてだけ補間しても画
質の大幅な劣化を生ずること無く縦揺れのない補間画像
を出力可能であることを説明する。インターレース方式
では奇数フィールドと偶数フィールドで違ったデータを
表示することで人間の視覚特性のもつ積分効果により約
480本の垂直解像度を実現している。しかし、奇数フ
ィールドと偶数フィールドの両フィールドとも同一のデ
ータを出力すると実際には240本の垂直解像度で1ラ
イン毎に縦揺れした画像となってしまう。この縦揺れは
各画素のもつ輝度成分に起因している。
【0019】その縦揺れが最も顕著に見られる画像パタ
ーンは図2に示すような白い横帯と黒い領域との境界で
ある。境界線に着目するとフィールド毎に輝度成分の最
も大きな変化である白と黒のデータが交互に表示されて
いるためそれが縦揺れとなって視認される。逆に輝度成
分の小さいデータはフィールドの区別無く同一のデータ
を出力しても人間の目には縦揺れを感じる度合いは極め
て少ない。そこで、色の3原色である赤(R)、緑
(G)、青(B)の輝度成分(Y)に占める割合に着目
すると、ビデオ信号には次式の関係がある。
【0020】Y=0.59G+0.30R+0.11B つまり、従来技術では赤、青、緑すべてを補間すること
により輝度成分は100%補間されたことになるが、本
発明では緑成分のみを補間することになるので輝度成分
の59%を補間することになる。つまり、輝度成分の大
きなデータは緑成分を多く含むため補間効果が大きく縦
揺れを改善することができ、輝度成分の小さなデータは
補間されないが人間の目にはあまり縦揺れを感じないの
である。
【0021】また、請求項2に記載の発明は、フィール
ドメモリが奇数フィールドの情報を蓄積し、1回目の垂
直走査期間中には水平方向に奇数フィールドのみを走査
し、次の垂直走査期間では偶数フィールドのみを走査す
ることを繰り返し、交互に飛び越し走査を行うようにし
たものである。請求項1に記載したように、フィールド
メモリには奇数フィールド及び偶数フィールドの内の一
方の情報を蓄積し、その情報を元に他方の画像情報を生
成して飛び越し走査を行えばよいが、好ましくは、請求
項2に記載するように、奇数フィールドより偶数フィー
ルドの画像情報を生成するようにするとよい。
【0022】その理由は、飛び越し走査方式では、奇数
フィールドの映像データに対し偶数フィールドの映像デ
ータは、奇数フィールドの隙間を埋めていくように走査
することで人間の視覚特性の持つ積分効果を利用して解
像度を上げているので、偶数フィールドに基づいて奇数
フィールドの画像情報を生成するようにすると、補間す
ることによって帯域の落ちた映像の隙間を、帯域の広い
元の映像が走査することになり、見た目に幾分不自然で
落ち着きのない画像となるためである。
【0023】また、請求項1及び2においては、赤、
青、緑の3原色の内で緑についてのみラインメモリ、演
算手段及び切換出力手段を設けたが、請求項3に記載の
発明のように、赤、青、緑の3原色の内で、緑に加えて
赤又は青のいずれか一方の情報についてそれぞれ、ライ
ンメモリ、演算手段、切換出力手段とを備え、ラインメ
モリ等を備えない青又は赤のいずれかの情報について
は、遅延手段を備えるようにしても同様に実施できる。
【0024】上記輝度成分(Y)の式(Y=0.59G
+0.30R+0.11B)の関係があるので、緑成分
に加えて赤成分を補間すれば輝度成分の89%を補間す
ることになる。また、緑成分に加えて青成分を補間すれ
ば輝度成分の70%を補間することになる。従って、従
来と比べラインメモリが3分の2でよくなり、また演算
手段や切換出力手段も緑を赤あるいは青についてだけ設
ければよい。
【0025】このように、輝度成分の大きな緑成分に関
しては必ず補間するようにし、請求項1に示すように緑
だけ補間しても59%補間することとなり、実用上を十
分に補間効果があり縦揺れを改善することができる。そ
して、この場合はラインメモリが3分の1でよくなる
等、ラインメモリ容量の低減の点から見れば最良であ
る。また、請求項2に示すようにさらに赤あるいは青の
一方も補間するようにすれば、さらに補間効果が向上し
て縦揺れの改善に寄与する。
【0026】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本画像処理装置の機能ブロッ
ク図である。従来の機能ブロックをあらわした図4につ
いては上記従来技術の項で説明したが、そこで説明した
部分と同様の構成については同じ符号を付して説明を省
略する。
【0027】図4の従来技術においては、ブロック26
a,26b,26cで示すように、赤(R)、緑
(G)、青(B)の3要素についてそれぞれ補間する構
成を採用していたのに対して、本実施例では赤と青の成
分についてはフィールドが奇数であっても偶数であって
もフィールドメモリ21の内容を出力する構成をとる。
具体的には、緑成分については図4の従来技術における
のと同じように、ラインメモリ22、演算回路23、本
発明における切換出力手段としてのセレクタ24及びデ
ジタルアナログ変換器25を有するブロック26bを備
えている。
【0028】一方、赤成分及び青成分については、それ
ぞれ赤成分用の遅延回路35及び青成分用の遅延回路3
6を備えるだけである。これらの遅延回路35,36
は、緑成分の演算回路23及びセレクタ24における処
理で発生する時間の遅れ分を調整するための回路で、さ
らに内部にデジタルアナログ変換を行うためのデジタル
アナログ変換部35a,36aをそれぞれ備えている。
これによって、緑成分のブロック26bからの出力と、
赤成分用の遅延回路35及び青成分用の遅延回路36か
らの出力とのタイミングが合わせられるのである。
【0029】次に本実施例の画像処理装置の作動につい
て説明する。CPU32が外部記憶装置20よりデジタ
ル化された画像を読み出しフィールドメモリ21に書き
込む。同期信号発生回路28より供給される垂直同期信
号33及び水平同期信号34により、フィールドメモリ
21の内容の中で画像を構成する緑(G)の成分が読み
出されてブロック26b内のラインメモリ22と演算回
路23に書き込まれる。ラインメモリ22はまた水平同
期信号34を起点として、前ラインの記憶内容を出力す
るファーストインファーストアウト(FIFO)構造と
なっている。
【0030】演算回路23にはラインメモリ22の出力
データ、つまり(n−1)ライン目の画像情報と、フィ
ールドメモリ21からの出力、つまりnライン目の画像
情報とが入力され、例えば、この2つの垂直方向に隣合
う画像情報m,kより以下の演算を行ってm,kの間を
走査する偶数ラインの画像情報jを作成する。
【0031】j=(m+k)/2 上式によって得られる画像情報とフィールドメモリ21
より読み出された奇数ラインの画像情報はともにセレク
タ24に送られ、同期信号発生回路28よりセレクタ2
4に入力されるフィールド判別信号29に従ってどちら
かが選択出力される。このとき奇数フィールドであれば
奇数ラインの画像情報が選択され、フィールドメモリ2
1の内容がそのまま出力される。また、偶数フィールド
であれば演算回路23の演算結果が選択され出力され
る。そして、セレクタ24の出力はデジタルアナログ変
換器25でアナログ信号に変換されRGBエンコーダ2
7に送られる。
【0032】一方、画像情報を形成する残りの緑(G)
と青(B)の成分については、遅延回路35,36にお
いて、アナログ信号に変換されると共に、緑成分のブロ
ック26bからの出力タイミングと合わせられてRGB
エンコーダ27に送られる。RGBエンコーダ27では
入力されたアナログの赤(R)、緑(G)、青(B)成
分の信号をNTSCビデオ信号31に変換し、テレビモ
ニタ30に画像を形成する。
【0033】このように、本実施例においては緑成分に
ついてだけ補間しているので、ラインメモリ22や演算
回路23、セレクタ24が必要となるのは緑に関してだ
けである。そのため、従来と比べラインメモリが3分の
1でよくなり、また演算回路23やセレクタ24も緑に
ついてだけ設ければよく、従って、装置の構成を簡素化
することができる。
【0034】そして上記作用の項でも説明したが、奇数
フィールドと偶数フィールドの両フィールドとも同一の
データを出力すると実際には240本の垂直解像度で1
ライン毎に縦揺れした画像となり、この縦揺れは各画素
のもつ輝度成分に起因しているいる。最も縦揺れが顕著
に見られる画像パターンは白い横帯と黒い領域との境界
であり、境界線に着目するとフィールド毎に輝度成分の
最も大きな変化である白と黒のデータが交互に表示され
ているためそれが縦揺れとなって視認される。逆に輝度
成分の小さいデータはフィールドの区別無く同一のデー
タを出力しても人間の目には縦揺れを感じる度合いは極
めて少ない。
【0035】そして、赤(R)、緑(G)、青(B)の
輝度成分(Y)に占める割合に着目したビデオ信号に
は、Y=0.59G+0.30R+0.11Bの関係が
あるので、本実施例においては、緑成分のみを補間する
ため輝度成分の59%を補間することになる。輝度成分
の大きなデータは緑成分を多く含むため補間効果が大き
く縦揺れを改善することができ、輝度成分の小さなデー
タは補間されないが人間の目にはあまり縦揺れを感じな
い。
【0036】よって、緑成分のみを補間すれば、従来に
比べてよりも安価な構成で画質の大幅な劣化を生ずるこ
と無く縦揺れのない補間画像を出力することができる。
上記実施例においては、赤、青、緑の3原色の内で緑に
ついてのみラインメモリ22、演算回路23、セレクタ
24等を設ける構成を採用したが、赤、青、緑の3原色
の内で、緑に加えて赤又は青のいずれか一方の情報につ
いてそれぞれ、遅延回路35,36の代わりに、ライン
メモリ22、演算回路23、セレクタ24、デジタルア
ナログ変換器25を備えるようにしてもよい。
【0037】上記輝度成分(Y)の式(Y=0.59G
+0.30R+0.11B)の関係があるので、緑成分
に加えて赤成分を補間すれば輝度成分の89%を補間す
ることになる。また、緑成分に加えて青成分を補間すれ
ば輝度成分の70%を補間することになる。従って、従
来と比べラインメモリが3分の2でよくなる。
【0038】このように、輝度成分の大きな緑成分に関
しては必ず補間するようにし、図1に示すように緑だけ
補間する構成であっても59%補間することとなり、実
用上十分に補間効果があり縦揺れを改善することができ
る。そして、この場合はラインメモリが3分の1でよく
なる等、ラインメモリ容量の低減の点から見れば最良で
ある。また、さらに赤あるいは青の一方も補間するよう
にすれば、さらに補間効果が向上して縦揺れの改善に寄
与し、ラインメモリも3分の2でよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
画像処理装置によれば、奇数フィールドあるいは偶数フ
ィールドの一方の情報のみをもつデジタル画像情報から
他方のフィールドを表示する際に必要な画像構成要素の
赤、青、緑のなかで緑だけを補間して出力するので、補
間に必要なメモリ容量が従来の3分の1となり装置の簡
素化に寄与し、かつ画質の大幅な劣化を生ずること無く
縦揺れの無い画像を得ることができる。
【0040】なお、この場合、請求項2に示すように奇
数フィールドを元に偶数フィールドの画像情報を生成す
る構成にした方が好ましい。飛び越し走査方式では、奇
数フィールドの映像データに対し偶数フィールドの映像
データは、奇数フィールドの隙間を埋めていくように走
査することで人間の視覚特性の持つ積分効果を利用して
解像度を上げているので、帯域の広い元の映像を奇数フ
ィールドに表示し、また補間により帯域の落ちた映像を
偶数フィールドに表示した方が飛び越し走査方式で利用
している積分効果を得るのに適しており、見た目に自然
な映像を得ることができる。
【0041】そして、請求項3に示すように、赤、青、
緑の3原色の内で、緑に加えて赤又は青のいずれか一方
の情報についても補間する構成とすれば、補間に必要な
メモリ容量が従来の3分の2でありながら、上記緑の場
合よりさらに補間効果が向上して縦揺れの改善に寄与す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の画像処理装置の機能ブロ
ック図である。
【図2】 黒い背景に水平の白い帯を表示した画面をあ
らわす図である。
【図3】 モニタ画面と飛び越し走査線との対応を示す
図である。
【図4】 従来の画像処理装置の機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
20…外部記憶装置、 21…フィールドメモリ、
22…ラインメモリ、23…演算回路、 24…セ
レクタ、 25…デジタルアナログ変換器、26a…
(赤成分用)ブロック、 26b…(緑成分用)ブロッ
ク、26c…(青成分用)ブロック、 27…RGB
エンコーダ、28…同期信号発生回路、 29
…フィールド判別信号、30…テレビモニタ、 31…
NTSCビデオ信号、 32…CPU、33…垂直同期
信号、 34…水平同期信号、 35,36…遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 茶谷 典男 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 高田 博之 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 林 宏一 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブ ラザー工業株式会社内 (72)発明者 西川 浩 愛知県名古屋市昭和区桜山町6丁目104番 地 株式会社エクシング内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤、青、緑の光の3原色から任意の色を
    表現するデジタル情報で1画面が構成され、画像情報の
    奇数フィールド及び偶数フィールドの内の一方の情報を
    蓄積するフィールドメモリを有し、 1回目の垂直走査期間中には水平方向に奇数フィールド
    及び偶数フィールドの内の一方のみを走査し、次の垂直
    走査期間では他方のフィールドのみを走査することを繰
    り返し、交互に飛び越し走査を行って2回の垂直走査で
    1画面を構成する画像処理装置において、 上記赤、青、緑の3原色の内で、緑の情報については、 上記フィールドメモリから読み出される任意の1ライン
    分の画像情報を記憶するラインメモリと、 該ラインメモリに記憶された1ライン分の画像情報と、
    次の水平同期信号に同期して上記フィールドメモリより
    読み出される次の1ライン分の画像情報との、垂直方向
    に隣合う画像情報を1画素単位で演算して、上記フィー
    ルドメモリに蓄積されていない方のフィールドの1ライ
    ン分の画像情報を生成する演算手段と、 上記フィールドメモリからの画像情報及び上記演算手段
    からの画像情報を入力し、奇数フィールドまたは偶数フ
    ィールドのいずれを走査しているかを示す信号に対応す
    るフィールド側の画像情報に切り換えて出力する切換出
    力手段と、 を備え、 上記3原色の内の緑以外の赤、青の情報については、上
    記切換出力手段から出力される画像情報との出力タイミ
    ングを合わせるための遅延手段をそれぞれ備えたことを
    特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 赤、青、緑の光の3原色から任意の色を
    表現するデジタル情報で1画面が構成され、画像情報の
    奇数フィールドの情報を蓄積するフィールドメモリを有
    し、 1回目の垂直走査期間中には水平方向に奇数フィールド
    のみを走査し、次の垂直走査期間では偶数フィールドの
    みを走査することを繰り返し、交互に飛び越し走査を行
    って2回の垂直走査で1画面を構成する画像処理装置に
    おいて、 上記赤、青、緑の3原色の内で、緑の情報については、 上記フィールドメモリから読み出される奇数フィールド
    の任意の1ライン分の画像情報を記憶するラインメモリ
    と、 該ラインメモリに記憶された1ライン分の画像情報と、
    次の水平同期信号に同期して上記フィールドメモリより
    読み出される次の1ライン分の画像情報との、垂直方向
    に隣合う画像情報を1画素単位で演算して偶数フィール
    ドの1ライン分の画像情報を生成する演算手段と、 上記フィールドメモリからの奇数フィールドの画像情報
    及び上記演算手段からの偶数フィールドの画像情報を入
    力し、奇数フィールドまたは偶数フィールドのいずれを
    走査しているかを示す信号に対応するフィールド側の画
    像情報に切り換えて出力する切換出力手段と、 を備え、 上記3原色の内の緑以外の赤、青の情報については、上
    記切換出力手段から出力される画像情報との出力タイミ
    ングを合わせるための遅延手段をそれぞれ備えたことを
    特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記赤、青、緑の3原色の内で、緑に加
    えて赤又は青のいずれか一方の情報についてはそれぞ
    れ、上記ラインメモリと、上記演算手段と、上記切換出
    力手段とを備え、 上記3原色の内で、上記ラインメモリ等を備えない青又
    は赤のいずれかの情報については、上記切換出力手段か
    ら出力される画像情報との出力タイミングを合わせるた
    めの遅延手段をそれぞれ備えたことを特徴とする上記請
    求項1または2に記載の画像処理装置。
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