JPH07212043A - プリント配線基板およびマルチワイヤー配線基板 - Google Patents
プリント配線基板およびマルチワイヤー配線基板Info
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- JPH07212043A JPH07212043A JP450794A JP450794A JPH07212043A JP H07212043 A JPH07212043 A JP H07212043A JP 450794 A JP450794 A JP 450794A JP 450794 A JP450794 A JP 450794A JP H07212043 A JPH07212043 A JP H07212043A
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- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/0213—Electrical arrangements not otherwise provided for
- H05K1/0216—Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference
- H05K1/0218—Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference by printed shielding conductors, ground planes or power plane
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/0296—Conductive pattern lay-out details not covered by sub groups H05K1/02 - H05K1/0295
- H05K1/0298—Multilayer circuits
Abstract
(57)【要約】
【目的】高周波特性に優れ、耐ノイズ性に良好なプリン
ト配線基板およびマルチワイヤー配線基板を提供する。 【構成】多層のプリント配線基板において、該プリント
配線基板の内層に信号線となる回路パターンを形成する
とともに、該信号線を含む回路パターンを絶縁性樹脂等
で囲んだ後、電源線や接地線に接続された導電性樹脂に
よって面状パターンにて囲って疑似同軸構造とした。ま
た、マルチワイヤー配線基板布線層の、アンダーレイプ
リプレグやオーバーレイプリプレグまたは樹脂層および
接着剤等に導電材料を使用し、この層で絶縁被覆ワイヤ
ーを囲って同軸構造にした。
ト配線基板およびマルチワイヤー配線基板を提供する。 【構成】多層のプリント配線基板において、該プリント
配線基板の内層に信号線となる回路パターンを形成する
とともに、該信号線を含む回路パターンを絶縁性樹脂等
で囲んだ後、電源線や接地線に接続された導電性樹脂に
よって面状パターンにて囲って疑似同軸構造とした。ま
た、マルチワイヤー配線基板布線層の、アンダーレイプ
リプレグやオーバーレイプリプレグまたは樹脂層および
接着剤等に導電材料を使用し、この層で絶縁被覆ワイヤ
ーを囲って同軸構造にした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、プリント配線基板お
よびマルチワイヤー配線基板に関し、特に、高周波特性
に優れ、耐ノイズ性に良好なプリント配線基板およびマ
ルチワイヤー配線基板に関する。
よびマルチワイヤー配線基板に関し、特に、高周波特性
に優れ、耐ノイズ性に良好なプリント配線基板およびマ
ルチワイヤー配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来のプリント配
線基板およびマルチワイヤー配線基板を説明する。図7
は従来の多層プリント配線基板の構成の一例を示す断面
図である。即ち、プリント配線基板10は絶縁層となる
基板(プリプレグ)11の表面に電源線,接地線等の銅
箔パターン層12を形成し、その上に絶縁層14を介し
て信号線および回路パターンの銅箔パターン層15を形
成したものである。このため、信号線を形成したは銅箔
パターン層15の信号線はストリップライン構造であっ
て、同軸構造とはなっていない。
線基板およびマルチワイヤー配線基板を説明する。図7
は従来の多層プリント配線基板の構成の一例を示す断面
図である。即ち、プリント配線基板10は絶縁層となる
基板(プリプレグ)11の表面に電源線,接地線等の銅
箔パターン層12を形成し、その上に絶縁層14を介し
て信号線および回路パターンの銅箔パターン層15を形
成したものである。このため、信号線を形成したは銅箔
パターン層15の信号線はストリップライン構造であっ
て、同軸構造とはなっていない。
【0003】図8は、従来のマルチワイヤー配線基板の
構成の一例を示したもので、この断面図に示すように、
従来のマルチワイヤー配線基板21は内層となる電源線
またはグランド線となる銅箔を有する基板22に、布線
用絶縁性接着剤25aと絶縁性アンダーレイプリプレグ
24aが貼り合わせられ、ここに絶縁被覆ワイヤー26
を布線し、その後、この上を絶縁性オーバーレイプリプ
レグ27aにより覆われて構成される。このため、絶縁
被覆ワイヤー26はストリップライン構造であり、この
例の場合も同軸構造とはなっていない。
構成の一例を示したもので、この断面図に示すように、
従来のマルチワイヤー配線基板21は内層となる電源線
またはグランド線となる銅箔を有する基板22に、布線
用絶縁性接着剤25aと絶縁性アンダーレイプリプレグ
24aが貼り合わせられ、ここに絶縁被覆ワイヤー26
を布線し、その後、この上を絶縁性オーバーレイプリプ
レグ27aにより覆われて構成される。このため、絶縁
被覆ワイヤー26はストリップライン構造であり、この
例の場合も同軸構造とはなっていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この種の配線基板は、
実装される部品の高速化が進み、実装密度が高密度して
きており、信号線間の電磁結合が密となるため、静電誘
導、電磁誘導によるノイズやクロストークの影響を受け
やすく、また、近傍に布線された信号線や絶縁被覆ワイ
ヤー、配線パターンおよび部品などの影響により信号線
や絶縁被覆ワイヤーの特性インピーダンスが不均一にな
り、信号線や絶縁被覆ワイヤーに流れる信号に反射波が
生じ、回路動作時の誤動作や電磁波障害の原因となり問
題である。また、基板自身には遮蔽層も無く、外部から
静電誘導等の外来ノイズを受けやすいので、導電性シー
ルドケース等を取り付けて遮蔽を行っていた。なお、上
記問題点を解決する一方法として、従来よりプリント配
線基板やマルチワイヤー配線基板に代えて極細同軸線を
用いたマルチワイヤー配線基板が提案されているが、こ
の方式は布線が難しく配線基板が高価になる傾向があっ
た。
実装される部品の高速化が進み、実装密度が高密度して
きており、信号線間の電磁結合が密となるため、静電誘
導、電磁誘導によるノイズやクロストークの影響を受け
やすく、また、近傍に布線された信号線や絶縁被覆ワイ
ヤー、配線パターンおよび部品などの影響により信号線
や絶縁被覆ワイヤーの特性インピーダンスが不均一にな
り、信号線や絶縁被覆ワイヤーに流れる信号に反射波が
生じ、回路動作時の誤動作や電磁波障害の原因となり問
題である。また、基板自身には遮蔽層も無く、外部から
静電誘導等の外来ノイズを受けやすいので、導電性シー
ルドケース等を取り付けて遮蔽を行っていた。なお、上
記問題点を解決する一方法として、従来よりプリント配
線基板やマルチワイヤー配線基板に代えて極細同軸線を
用いたマルチワイヤー配線基板が提案されているが、こ
の方式は布線が難しく配線基板が高価になる傾向があっ
た。
【0005】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、プリント配線基板に
おいては、信号線を疑似同軸構造とすることにより干渉
や外部からの静電誘導ノイズを大幅に減少させることに
ある。また、マルチワイヤー配線基板においては、絶縁
被覆ワイヤーを同軸構造により布線し、絶縁被覆線ワイ
ヤーを干渉や外部からの静電誘導ノイズを大幅に減少さ
せるマルチワイヤー配線基板を提供するにある。
もので、その目的とするところは、プリント配線基板に
おいては、信号線を疑似同軸構造とすることにより干渉
や外部からの静電誘導ノイズを大幅に減少させることに
ある。また、マルチワイヤー配線基板においては、絶縁
被覆ワイヤーを同軸構造により布線し、絶縁被覆線ワイ
ヤーを干渉や外部からの静電誘導ノイズを大幅に減少さ
せるマルチワイヤー配線基板を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明では多層のプリント配線基板において、該
プリント配線基板の内層に信号線となる回路パターンを
形成するとともに、該信号線を含む回路パターンを絶縁
性樹脂等で囲んだ後、電源線や接地線に接続された導電
性樹脂によって面状パターンにて囲って疑似同軸構造と
する。また、この発明の請求項2の発明は、マルチワイ
ヤー配線基板布線層の、アンダーレイプリプレグやオー
バイレイプリプレグまたは樹脂層および接着剤等に導電
材料を使用し、この層で絶縁被覆ワイヤーを囲って同軸
構造にしたマルチワイヤー配線基板である。即ち、コア
配線基板上に布線された絶縁被覆ワイヤーを、埋め込み
固定するためのアンダーレイプリプレグ,オーバーレイ
プリプレグまたは樹脂層や接着剤に導電性材料を使用し
たことにより、布線された絶縁被覆ワイヤーが同軸構造
となるマルチワイヤー配線基板である。
に、この発明では多層のプリント配線基板において、該
プリント配線基板の内層に信号線となる回路パターンを
形成するとともに、該信号線を含む回路パターンを絶縁
性樹脂等で囲んだ後、電源線や接地線に接続された導電
性樹脂によって面状パターンにて囲って疑似同軸構造と
する。また、この発明の請求項2の発明は、マルチワイ
ヤー配線基板布線層の、アンダーレイプリプレグやオー
バイレイプリプレグまたは樹脂層および接着剤等に導電
材料を使用し、この層で絶縁被覆ワイヤーを囲って同軸
構造にしたマルチワイヤー配線基板である。即ち、コア
配線基板上に布線された絶縁被覆ワイヤーを、埋め込み
固定するためのアンダーレイプリプレグ,オーバーレイ
プリプレグまたは樹脂層や接着剤に導電性材料を使用し
たことにより、布線された絶縁被覆ワイヤーが同軸構造
となるマルチワイヤー配線基板である。
【0007】
【作用】上記構成によって、多層のプリント配線基板に
あっては、基板の内層に信号線を配置し、かつ、基板表
面に導電性の面パターンを形成する際に、信号線両サイ
ドも導電性樹脂で囲み込み疑似同軸構造のプリント配線
基板となる。また、マルチワイヤー配線基板において
は、絶縁被覆ワイヤーを囲って同軸構造とする。従っ
て、信号線や絶縁被覆ワイヤーのインピーダンスを下
げ、信号線間の電磁誘導による干渉を防止することがで
きる。また、基板表面を電源線や接地線の面パターンで
覆うことで隣り合わせとなる信号線をも遮蔽するため
に、この面パターンが静電遮蔽の役割を果し、外部の静
電誘導ノイズを大幅に減少させることができる。
あっては、基板の内層に信号線を配置し、かつ、基板表
面に導電性の面パターンを形成する際に、信号線両サイ
ドも導電性樹脂で囲み込み疑似同軸構造のプリント配線
基板となる。また、マルチワイヤー配線基板において
は、絶縁被覆ワイヤーを囲って同軸構造とする。従っ
て、信号線や絶縁被覆ワイヤーのインピーダンスを下
げ、信号線間の電磁誘導による干渉を防止することがで
きる。また、基板表面を電源線や接地線の面パターンで
覆うことで隣り合わせとなる信号線をも遮蔽するため
に、この面パターンが静電遮蔽の役割を果し、外部の静
電誘導ノイズを大幅に減少させることができる。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は、この発明の実施例のプリント配線基板
の構成を示す要部断面図である。即ち、プリント配線基
板30は、絶縁層よりなる基板(プリプレグ)31の表
層部に銅箔パターン層32が内層として形成される。例
えば、一方の表面に形成される銅箔パターン層32が電
源線となり、他方の表面に形成される銅箔パターン層3
2が接地線となる。このとき、両面とも電源線あるいは
接地線であっても良い。また、この銅箔パターン層32
は、信号線を含む回路パターンを構成しても良い。な
お、銅箔パターン層32の表面は部品取付面や半田取付
面を兼ねていても良い。
明する。図1は、この発明の実施例のプリント配線基板
の構成を示す要部断面図である。即ち、プリント配線基
板30は、絶縁層よりなる基板(プリプレグ)31の表
層部に銅箔パターン層32が内層として形成される。例
えば、一方の表面に形成される銅箔パターン層32が電
源線となり、他方の表面に形成される銅箔パターン層3
2が接地線となる。このとき、両面とも電源線あるいは
接地線であっても良い。また、この銅箔パターン層32
は、信号線を含む回路パターンを構成しても良い。な
お、銅箔パターン層32の表面は部品取付面や半田取付
面を兼ねていても良い。
【0009】上記銅箔パターン層32の表面に面状に形
成される導電性紫外線硬化型樹脂等からなる導電性プリ
プレグによる遮蔽層33aを設け、さらに絶縁性紫外線
硬化型樹脂等からなる絶縁層34aを銅箔パターン層3
2の信号線回路パターンよりも幅広く形成し、この絶縁
層34aの表層に銅箔パターン層32による信号線を含
む回路パターン35を形成する。回路パターン35は無
電解メッキやエッチング等により容易に回路パターンを
構成することができる。しかる後に、絶縁層34aや回
路パターン35の上に、さらに絶縁性紫外線硬化型樹脂
等からなる絶縁層34bを形成する。
成される導電性紫外線硬化型樹脂等からなる導電性プリ
プレグによる遮蔽層33aを設け、さらに絶縁性紫外線
硬化型樹脂等からなる絶縁層34aを銅箔パターン層3
2の信号線回路パターンよりも幅広く形成し、この絶縁
層34aの表層に銅箔パターン層32による信号線を含
む回路パターン35を形成する。回路パターン35は無
電解メッキやエッチング等により容易に回路パターンを
構成することができる。しかる後に、絶縁層34aや回
路パターン35の上に、さらに絶縁性紫外線硬化型樹脂
等からなる絶縁層34bを形成する。
【0010】上記絶縁層34b上に形成される遮蔽層3
3bは導電性樹脂で構成され、信号線を含む回路パター
ン35を構成する銅箔パターン層32の信号線の間や両
サイドに信号線に沿わせて銅箔パターン層32に及ぶ層
を構成して得られる。なお、導電性プリプレグまたは導
電性樹脂による遮蔽層33a,33bや絶縁層34a,
34bは紫外線硬化型樹脂等を使用すれば容易にフォト
エッチングが可能であり、回路パターンを構成すること
ができる。導電性プリプレグ33aや導電性樹脂層によ
る遮蔽層33bは銅箔パターン層32に接続され、この
銅箔パターン層32が電源線の場合は電源線となり、銅
箔パターン層32が接地線の場合は接地線となる。
3bは導電性樹脂で構成され、信号線を含む回路パター
ン35を構成する銅箔パターン層32の信号線の間や両
サイドに信号線に沿わせて銅箔パターン層32に及ぶ層
を構成して得られる。なお、導電性プリプレグまたは導
電性樹脂による遮蔽層33a,33bや絶縁層34a,
34bは紫外線硬化型樹脂等を使用すれば容易にフォト
エッチングが可能であり、回路パターンを構成すること
ができる。導電性プリプレグ33aや導電性樹脂層によ
る遮蔽層33bは銅箔パターン層32に接続され、この
銅箔パターン層32が電源線の場合は電源線となり、銅
箔パターン層32が接地線の場合は接地線となる。
【0011】なお、上記構成において工程を簡略化する
ために、導電性プリプレグによる遮蔽層33aを形成す
る工程を省略することも可能である。
ために、導電性プリプレグによる遮蔽層33aを形成す
る工程を省略することも可能である。
【0012】次に、図2に基づいて第2実施例を説明す
る。この例では、図1に示すプリント配線基板30の導
電性樹脂による遮蔽層33bの上に、さらに銅箔層また
はメッキ等による遮蔽層36を形成したことを特徴とす
る。この銅箔層36を形成する場合、無電解メッキ後に
電解銅メッキを施して形成しも良い。この例では、メッ
キ厚の確保に要する時間が短くて済み、経済的である。
また、メッキ厚を厚くできることにより遮蔽効果が改善
できる特徴を持たせることができる。
る。この例では、図1に示すプリント配線基板30の導
電性樹脂による遮蔽層33bの上に、さらに銅箔層また
はメッキ等による遮蔽層36を形成したことを特徴とす
る。この銅箔層36を形成する場合、無電解メッキ後に
電解銅メッキを施して形成しも良い。この例では、メッ
キ厚の確保に要する時間が短くて済み、経済的である。
また、メッキ厚を厚くできることにより遮蔽効果が改善
できる特徴を持たせることができる。
【0013】次に、図3に基づいて第3実施例を説明す
る。この例では、図1に示すプリント配線基板30の遮
蔽層33bを成形する際に、絶縁層34aや34bを面
状に形成した後、遮蔽層33bを形成するために側溝3
3cを形成したことを特徴とする。この側溝33cはフ
ォトエッチングやNCドリル等による機械加工でも形成
することができる。機械加工で施す場合、紫外線硬化型
樹脂等からなる絶縁層34a,34bに代わり、プリン
ト板に一般に使用されている基材(プリプレグ)でも構
成が可能となり、フォトエッチング工程を使用しないで
も実現することが可能となる。
る。この例では、図1に示すプリント配線基板30の遮
蔽層33bを成形する際に、絶縁層34aや34bを面
状に形成した後、遮蔽層33bを形成するために側溝3
3cを形成したことを特徴とする。この側溝33cはフ
ォトエッチングやNCドリル等による機械加工でも形成
することができる。機械加工で施す場合、紫外線硬化型
樹脂等からなる絶縁層34a,34bに代わり、プリン
ト板に一般に使用されている基材(プリプレグ)でも構
成が可能となり、フォトエッチング工程を使用しないで
も実現することが可能となる。
【0014】次に、図4に基づいて第4実施例を説明す
る。この例では、基板を使わずに導電性プリプレグによ
る遮蔽層(基材)33aの表面に面状に形成される紫外
線硬化型樹脂等からなる絶縁層34aを設け、この絶縁
層34aの表層に銅箔層による信号線を含む回路パター
ン35をそれぞれ形成する。この銅箔層35は無電解メ
ッキやエッチング等により容易に回路パターンを構成す
ることができる。しかる後に、絶縁層34aや上記銅箔
層35の上に、さらに紫外線硬化型樹脂等からなる絶縁
層34bを形成させた後、紫外線硬化型樹脂等からなる
導電性樹脂による遮蔽層33bを形成する。同上の手順
によって各層を順次積み重ねて多層のプリント基板が形
成される。この例によれば、基板を使用しないために柔
軟性に富んだフレキシブルなプリント基板の作成が可能
となる。なお、遮蔽層33a,33bの層間にプラスチ
ックフィルムと銅箔層を対にした層等を挿入して構成し
てもかまわない。
る。この例では、基板を使わずに導電性プリプレグによ
る遮蔽層(基材)33aの表面に面状に形成される紫外
線硬化型樹脂等からなる絶縁層34aを設け、この絶縁
層34aの表層に銅箔層による信号線を含む回路パター
ン35をそれぞれ形成する。この銅箔層35は無電解メ
ッキやエッチング等により容易に回路パターンを構成す
ることができる。しかる後に、絶縁層34aや上記銅箔
層35の上に、さらに紫外線硬化型樹脂等からなる絶縁
層34bを形成させた後、紫外線硬化型樹脂等からなる
導電性樹脂による遮蔽層33bを形成する。同上の手順
によって各層を順次積み重ねて多層のプリント基板が形
成される。この例によれば、基板を使用しないために柔
軟性に富んだフレキシブルなプリント基板の作成が可能
となる。なお、遮蔽層33a,33bの層間にプラスチ
ックフィルムと銅箔層を対にした層等を挿入して構成し
てもかまわない。
【0015】次に、この発明の請求項2の発明のマルチ
ワイヤー配線基板の実施例を説明する。図5はマルチワ
イヤー配線基板の構成を示す要部断面図、図6はその変
形例を示す要部断面図である。この例では4層の場合を
示している。即ち、4層マルチワイヤー配線基板41は
基板コア42の両面に電源線またはグランド線となる面
パターンを有する銅箔層43により挟み込まれて形成さ
れる。さらに、この導電層である銅箔層43の外側に導
電性アンダーレイプリプレグまたは導電性樹脂層44
や、導電性接着剤の層45が形成される。そして、この
導電性接着剤の層45に絶縁被覆ワイヤー46が埋め込
まれ、その上に導電性オーバーレイプリプレグまたは導
電性樹脂層47で覆われて構成される。従って、絶縁被
覆ワイヤー46と導電性アンダーレイプリプレグまたは
導電性樹脂層44と導電性接着剤の層45および導電性
オーバーレイプリプレグまたは導電性樹脂層47で同軸
構造を構成する。また、図6に示すように、マルチワイ
ヤー配線基板41に絶縁性プリプレグまたは接着剤49
を介してスルーホール48を形成し、ここを利用して絶
縁被覆ワイヤー46をそのまま通すことも可能である。
ワイヤー配線基板の実施例を説明する。図5はマルチワ
イヤー配線基板の構成を示す要部断面図、図6はその変
形例を示す要部断面図である。この例では4層の場合を
示している。即ち、4層マルチワイヤー配線基板41は
基板コア42の両面に電源線またはグランド線となる面
パターンを有する銅箔層43により挟み込まれて形成さ
れる。さらに、この導電層である銅箔層43の外側に導
電性アンダーレイプリプレグまたは導電性樹脂層44
や、導電性接着剤の層45が形成される。そして、この
導電性接着剤の層45に絶縁被覆ワイヤー46が埋め込
まれ、その上に導電性オーバーレイプリプレグまたは導
電性樹脂層47で覆われて構成される。従って、絶縁被
覆ワイヤー46と導電性アンダーレイプリプレグまたは
導電性樹脂層44と導電性接着剤の層45および導電性
オーバーレイプリプレグまたは導電性樹脂層47で同軸
構造を構成する。また、図6に示すように、マルチワイ
ヤー配線基板41に絶縁性プリプレグまたは接着剤49
を介してスルーホール48を形成し、ここを利用して絶
縁被覆ワイヤー46をそのまま通すことも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のプリン
ト配線基板およびマルチワイヤー配線基板は、プリント
配線基板の信号線が疑似同軸構造およびマルチワイヤー
配線基板の絶縁被覆ワイヤーが同軸構造を有すること
で、それぞれの特性インピーダンスが小さく均一にする
ことが可能である。従って、信号線や絶縁被覆ワイヤー
を流れる電流に反射波が少なくなり、それら相互間の電
磁的干渉を小さくできる。また、静電誘導,電磁誘導に
よるノイズやクロストークの影響を受けにくく、回路動
作時の誤動作や電磁波障害の問題が大幅に軽減される。
さらに、プリント配線基板の信号線やマルチワイヤー配
線基板の絶縁被覆ワイヤーに同軸線を使用した場合に比
べ、従来のプリント配線基板やマルチワイヤー配線板の
製造ラインで製造することが可能であり、同軸線のスル
ーホールへの接続処理も不要であり、安価に製造するこ
とができる。
ト配線基板およびマルチワイヤー配線基板は、プリント
配線基板の信号線が疑似同軸構造およびマルチワイヤー
配線基板の絶縁被覆ワイヤーが同軸構造を有すること
で、それぞれの特性インピーダンスが小さく均一にする
ことが可能である。従って、信号線や絶縁被覆ワイヤー
を流れる電流に反射波が少なくなり、それら相互間の電
磁的干渉を小さくできる。また、静電誘導,電磁誘導に
よるノイズやクロストークの影響を受けにくく、回路動
作時の誤動作や電磁波障害の問題が大幅に軽減される。
さらに、プリント配線基板の信号線やマルチワイヤー配
線基板の絶縁被覆ワイヤーに同軸線を使用した場合に比
べ、従来のプリント配線基板やマルチワイヤー配線板の
製造ラインで製造することが可能であり、同軸線のスル
ーホールへの接続処理も不要であり、安価に製造するこ
とができる。
【図1】この発明のプリント配線基板の第1実施例の構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図2】プリント配線基板の第2実施例の構成を示す断
面図である。
面図である。
【図3】プリント配線基板の第3実施例の構成を示す断
面図である。
面図である。
【図4】プリント配線基板の第4実施例の構成を示す断
面図である。
面図である。
【図5】この発明のマルチワイヤー配線基板の実施例の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図6】図5の変形例の構成を示す断面図である。
【図7】従来のプリント配線基板の構成を示す断面図で
ある。
ある。
【図8】従来のマルチワイヤー配線基板の構成を示す断
面図である。
面図である。
30 プリント配線基板 31 基板(プリプレグ) 32 電源線または接地線の面パターン 33a,33b 導電性プリプレグまたは導電性樹脂に
よる遮蔽層 33c 遮蔽層を形成するための側溝 34,34a,34b 絶縁層 35 銅箔パターン層 36 銅箔またはメッキ等の遮蔽層 41 マルチワイヤー配線基板 42 基板(コア) 43 銅箔パターン層 44 導電性アンダーレイプリプレグまたは導電性樹脂
層 45 導電性接着剤 46 絶縁被覆ワイヤー 47 導電性オーバーレイプリプレグまたは導電性樹脂
層 48 スルーホール 49 基板または絶縁性プリプレグまたは絶縁性樹脂層
よる遮蔽層 33c 遮蔽層を形成するための側溝 34,34a,34b 絶縁層 35 銅箔パターン層 36 銅箔またはメッキ等の遮蔽層 41 マルチワイヤー配線基板 42 基板(コア) 43 銅箔パターン層 44 導電性アンダーレイプリプレグまたは導電性樹脂
層 45 導電性接着剤 46 絶縁被覆ワイヤー 47 導電性オーバーレイプリプレグまたは導電性樹脂
層 48 スルーホール 49 基板または絶縁性プリプレグまたは絶縁性樹脂層
Claims (2)
- 【請求項1】多層のプリント配線基板において、該プリ
ント配線基板の内層に信号線となる回路パターンを形成
するとともに、該信号線を含む回路パターンを絶縁性樹
脂等で囲んだ後、電源線や接地線に接続された導電性樹
脂によって面状パターンにて囲って疑似同軸構造とした
ことを特徴とするプリント配線基板。 - 【請求項2】マルチワイヤー配線基板布線層の、アンダ
ーレイプリプレグやオーバーレイプリプレグまたは樹脂
層および接着剤等に導電材料を使用し、この層で絶縁被
覆ワイヤーを囲って同軸構造にしたことを特徴とするマ
ルチワイヤー配線基板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP450794A JPH07212043A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | プリント配線基板およびマルチワイヤー配線基板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP450794A JPH07212043A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | プリント配線基板およびマルチワイヤー配線基板 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07212043A true JPH07212043A (ja) | 1995-08-11 |
Family
ID=11585975
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP450794A Pending JPH07212043A (ja) | 1994-01-20 | 1994-01-20 | プリント配線基板およびマルチワイヤー配線基板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07212043A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10262968A (ja) * | 1997-03-27 | 1998-10-06 | Hitachi Medical Corp | 超音波探触子 |
US6613413B1 (en) | 1999-04-26 | 2003-09-02 | International Business Machines Corporation | Porous power and ground planes for reduced PCB delamination and better reliability |
CN108617084A (zh) * | 2018-06-19 | 2018-10-02 | 信利光电股份有限公司 | 一种抗电磁干扰软性电路板和制作方法 |
US10651526B2 (en) | 2016-08-16 | 2020-05-12 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Flexible flat cable comprising stacked insulating layers covered by a conductive outer skin and method for manufacturing |
-
1994
- 1994-01-20 JP JP450794A patent/JPH07212043A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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