JPH07211961A - レーザ用ターボブロア - Google Patents

レーザ用ターボブロア

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JPH07211961A
JPH07211961A JP576894A JP576894A JPH07211961A JP H07211961 A JPH07211961 A JP H07211961A JP 576894 A JP576894 A JP 576894A JP 576894 A JP576894 A JP 576894A JP H07211961 A JPH07211961 A JP H07211961A
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JP
Japan
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shaft
laser
oil
turbo
cooling oil
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Application number
JP576894A
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English (en)
Inventor
Norio Karube
規夫 軽部
Yasuyuki Morita
泰之 森田
Kenji Nakahara
賢治 中原
Kenji Mitsui
賢治 三井
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガスレーザ装置内にレーザガスを強制的に循
環させるレーザ用ターボブロアに関し、シャフトや軸受
を効果的に冷却できるようにする。 【構成】 シャフト支持部20内のオイルは、シャフト
2の回転に伴う遠心力によりオイル入口130から吸い
上げられ、シャフト2内部の冷却用オイル通路13を通
過してオイル出口131から放出される。オイル出口1
31から放出されたオイルは、オイル戻り通路15を通
ってオイル溜まり18に戻る。オイルはオイル戻り通路
15を通る際に冷却用水路19の冷却水によって冷却さ
れる。また、オイル出口131から放出されたオイルの
一部は、ころがり軸受5に供給されて潤滑に使用され
る。一方、シャフト支持部20内のオイルの一部は、オ
イル吸い上げヘッド17の回転に伴う遠心力によって、
テーパ部分に沿って引き上げられ、ころがり軸受6に供
給されてその潤滑に使用される。冷却用オイル通路13
内を流れる多量のオイルによって、およそ100Wの熱
をシャフト2及びロータ3から奪うことができ、軸受5
及び6も効果的に冷却できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスレーザ装置内にレー
ザガスを強制的に循環させるレーザ用ターボブロアに関
し、特に軸受の長寿命化を図ったレーザ用ターボブロア
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の高速軸流型の炭酸ガスレーザ装置
(CO2 ガスレーザ発振装置)はコンパクトで高出力が
得られ、レーザビームの品質もよく、金属材料や非金属
材料の切断、金属材料等の溶接といったレーザ加工に広
く利用されるようになってきている。特に、CNC(数
値制御装置)と結合したCNCレーザ加工機として、複
雑な形状を高速かつ高精度で切断する分野において急速
に発展しつつある。
【0003】炭酸ガスレーザ装置では、注入電気エネル
ギの約20%がレーザ光に変換され、他はレーザガスの
加熱に消費される。一方、理論的にはレーザ発振利得
は、絶対温度Tの−(3/2)乗に比例する。したがっ
て、発振効率を上昇させるためには、レーザガスを強制
的に冷却し、レーザガス温度をできるだけ低くしてやる
必要がある。そこで、高速軸流型の炭酸ガスレーザ装置
では、レーザガスを装置内で強制的に循環させて冷却器
に送り込むべく、レーザ用ターボブロアが用いられる。
【0004】図3は従来のレーザ用ターボブロア100
Aの構成図である。図示のレーザ用ターボブロア100
Aにおいて、ターボ翼1と、そのターボ翼1の回転を支
持するシャフト80とはナット7で機械的に結合されて
いる。シャフト80にはその外周に沿ってロータ3が焼
きばめによって固定されている。そのロータ3の外側に
はステータ40が設けられている。このステータ40
は、ハウジング120に固定され、ロータ3との間で高
周波モーター30を構成している。ターボ翼1はこの高
周波モータ30によって、数万RPMの高速で回転す
る。
【0005】シャフト80には、その支持のために、高
周波モータ30の両側に一対のころがり軸受50及び6
0が使用されている。ころがり軸受50及び60の潤滑
には、グリースが使用される。また、シャフト80に
は、軸受冷却用の放熱フィン63及び64が焼きばめに
よって固定されている。
【0006】このような構成のレーザ用ターボブロア1
00Aにおいて、レーザガスは図3の矢印9Aのように
吸入され、矢印10Aのように遠心方向に吐出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
レーザ用ターボブロア100Aは、上述したように回転
数が数万RPMと高速回転であるため、モータ30やシ
ャフト80にはかなりの熱が発生する。この熱は、主に
回転磁界による磁束に基づく鉄損及び銅損によるもので
ある。一方、レーザ用ターボブロア100Aの内部は約
0.1気圧程度の希薄なレーザガスしか存在していない
ので、自然対流での冷却効果が期待できず、また放熱フ
ィン63及び64による強制冷却も十分とは言えない。
【0008】このため、ロータ3やシャフト80の熱
は、十分に冷却されないままに、ころがり軸受50及び
60に伝わる。ころがり軸受50及び60が熱を受けて
高温になると、その中に充填されたグリースが劣化し、
ころがり軸受50及び60は焼き付いて損傷する。ま
た、ころがり軸受50及び60の温度上昇は、グリース
の蒸発を促進し、気化したグリースがレーザガス中に混
入して炭酸ガスレーザ装置の光学部品を汚染する。この
光学部品の汚染は、レーザ出力の低下やビームモードの
変形による加工特性不良といった問題を引き起こす。
【0009】さらに、軸受冷却用の放熱フィン63及び
64をシャフト80に設けているために、その放熱フィ
ン63及び64の分だけシャフト80の全長は長くな
る。このため、ターボ翼1の回転数が最高回転数に達す
るまでには、1次及び2次双方の共振点を越えなければ
ならず、その共振点における振動を抑えるために、制振
構造を具備する必要があった。また、ターボ翼1等の回
転体のバランス修正の際にも、精度を出すために多大な
労力を掛けなければならず、組立やメンテナンス時の作
業性も悪かった。
【0010】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、シャフトや軸受を効果的に冷却することがで
きるレーザ用ターボブロアを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、先端にターボ翼を有するシャフト、前記
シャフトを支持する一対の軸受、及び前記シャフトを回
転させるモータから構成されるレーザ用ターボブロアに
おいて、前記シャフトの内部に軸方向に沿って設けられ
た冷却用オイル通路と、前記冷却用オイル通路の一端が
冷却用オイルに接触するように前記一端側に設けられた
オイル溜まりと、を有することを特徴とするレーザ用タ
ーボブロアが、提供される。
【0012】
【作用】冷却用オイル通路が、シャフトの内部に軸方向
に沿って設けられ、その冷却用オイル通路の一端にオイ
ル溜まりが設けられる。冷却用オイル通路の一端は、そ
のオイル溜まりに接触している。
【0013】冷却用オイル通路の一端に接触しているオ
イルは、シャフトの回転に伴って冷却用オイル通路内部
を吸い上げられるように移動し、冷却用オイル通路の他
端側から排出される。すなわち、シャフトの内部を冷却
用オイルが通過することになる。したがって、冷却用オ
イルによってシャフトは内部から効率良く冷却される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明のレーザ用ターボブロアが適用さ
れる炭酸ガスレーザ装置の全体構成を示す図である。図
において、放電管71の両端には出力結合鏡72と全反
射鏡73とからなる光共振器が設置されている。放電管
71の外周上には金属電極74及び75が取りつけられ
ている。金属電極74は接地され金属電極75は高周波
電源76に接続されている。金属電極74及び75の間
には高周波電源76から高周波電圧が印加される。これ
によって、放電管71内に高周波グロー放電が発生しレ
ーザ励起が行われる。そのレーザ励起によって放電管7
1内にはレーザビーム53が生成され、その一部はレー
ザビーム54となって出力結合鏡72から外部に取り出
される。
【0015】このようなガスレーザ発振装置を起動する
時には必ず最初に真空ポンプ52によって装置内部全体
の気体が排気される。ついでバルブ51が開放になり所
定流量のレーザガスがガスボンベ50から導かれ、それ
により装置内のガス圧は規定値に達する。その後は真空
ポンプ52の排気とバルブ51の補給ガス導入が続き、
装置内ガス圧は規定値に保たれたまま、レーザガスの一
部は継続して新鮮ガスに置換される。これによって装置
内のガス汚染は防止される。
【0016】さらに図2では送風機であるレーザ用ター
ボブロア100によってレーザガスを装置内で循環して
いる。この目的はレーザガスの冷却にある。炭酸(CO
2 )ガスレーザでは、注入電気エネルギーの約20%が
レーザ光に変換され、他はガス加熱に消費される。とこ
ろが、理論的にはレーザ発振利得は絶対温度Tの−(3/
2) 乗に比例するので、発振効率を上昇させるためには
レーザガスを強制的に冷却してやる必要がある。
【0017】本装置では、レーザガスは約200m/s
ec以上の流速で放電管71内を通過して矢印で示す方
向に流れ、冷却器78に導かれる。冷却器78は主とし
て放電による加熱エネルギーをレーザガスから除去す
る。そして、レーザ用ターボブロア100は冷却された
レーザガスを圧縮する。圧縮されたレーザガスは冷却器
77を介して放電管71に導かれる。これは、レーザ用
ターボブロア100で圧縮されたレーザガスが放電管7
1に再度導かれる前に、その圧縮熱を冷却器77で除去
するためである。これらの冷却器77及び78は周知で
あるので詳細な説明は省略する。
【0018】レーザ用ターボブロア100はインバータ
60で駆動される。このレーザ用ターボブロア100の
回転数は数万RPMと高速回転となるので、インバータ
60にはその回転数に応じた高周波インバータが使用さ
れる。
【0019】図1は本発明のレーザ用ターボブロアの構
成を示す図である。図において、レーザ用ターボブロア
100は垂直に設置され、レーザガスは冷却器78(図
2)の方向から矢印9のように吸入され、矢印10のよ
うに二方向に分かれて遠心方向に吐出される。この二方
向は、最終的に一つとなり冷却器77(図2)に流入す
る。
【0020】レーザ用ターボブロア100を垂直に設置
したことに伴い、シャフト2も垂直の状態となる。シャ
フト2はターボ翼1の回転を支持し、その両者は互いに
ナット7で機械的に結合されている。シャフト2にはそ
の外周に沿ってロータ3が焼きばめによって固定されて
いる。そのロータ3の外側にはステータ4が設けられて
いる。このステータ4は、ハウジング12に固定され、
ロータ3との間で高周波モーター30を構成している。
ターボ翼1はこの高周波モータ30によって、数万RP
Mの高速で回転させられる。シャフト2の支持のために
高周波モータ30の両側に一対のころがり軸受5及び6
が設けられている。
【0021】シャフト2の内部には、その軸方向に沿っ
て冷却用オイル通路13が設けられている。この冷却用
オイル通路13のオイル出口131は、ターボ翼1の下
端側に隣接して設けられたころがり軸受5と、シャフト
2に固定されたロータ3との間のシャフト2に4個設け
られる。これら4個のオイル出口131は、シャフト2
と冷却用オイル通路13との間に貫通して設けられた小
口径の穴であり、そのうちの2個は図に示すように水平
方向に、他の2個は図面に垂直の方向に設けられる。な
お、シャフト2は、ターボ翼1が固定される部分では、
ターボ翼1の径に合わせて細くなっているが、オイル出
口131が設けられるころがり軸受5とロータ3との間
は、剛性を確保するためにシャフト2の径が若干太く形
成されている。
【0022】シャフト2の下端側にはシャフト2と一体
にオイル吸い上げヘッド17が設けられている。このオ
イル吸い上げヘッド17にも冷却用オイル通路13が貫
通して設けられている。オイル吸い上げヘッド17は、
外周がテーパ状に形成されて先端に行く程細くなってお
り、その先端には、冷却用オイル通路13のオイル入口
130が形成されている。
【0023】シャフト2の下端側でモータ30の直下に
はオイル溜まり18が形成されている。また、シャフト
2の下端側及びオイル吸い上げヘッド17の回りには、
オイル溜まり18と一体に円筒状のシャフト支持部20
が形成されている。オイル溜まり18の下部には、オイ
ル通路180が形成され、このオイル通路180はシャ
フト支持部20の底辺部中央に設けられた貫通口201
に連通している。オイル溜まり18内のオイルは、オイ
ル通路180及び貫通口201を経由してシャフト支持
部20の円筒内側に入る。また、オイル入口130から
冷却用オイル通路13に入る。その結果、静止時には、
オイル溜まり18内のオイルとシャフト支持部20内の
オイルと冷却用オイル通路13内のオイルとは、同一の
高さに保持される。
【0024】シャフト支持部20の内周面には、軸方向
に摺動可能なように軸受スリーブ21が設けられる。軸
受スリーブ21は突出部分210を有し、その突出部分
210の上端はころがり軸受6の外輪に接し、下端はス
プリング16に接している。スプリング16は、ころが
り軸受5及び6に予圧を与えるために設けられたもので
あり、シャフト支持部20の底辺側に固定されて軸受ス
リーブ21の突出部分210を押圧し、その押圧力は、
順にころがり軸受6の外輪、内輪、シャフト2、ころが
り軸受5の内輪及び外輪に伝わり、全体としてシャフト
2をシャフト支持部20とハウジング12の一部との間
に支持する。
【0025】モータ30を構成するステータ4の外回り
のハウジング12には、そのステータ4の長手方向に沿
ってオイル戻り通路15が設けられている。さらにその
外回りのハウジング12には、オイル戻り通路15に沿
って冷却用水路19が設けられている。
【0026】上記構成のレーザ用ターボブロア100に
おいて、オイル吸い上げヘッド17内部の冷却用オイル
通路13に入っているオイルは、シャフト2の回転に伴
う遠心力によって、冷却用オイル通路13の内壁面に押
し当てられる。このとき、オイルには、その内壁面に沿
ってオイルを押し上げようとする方向の分力が作用す
る。その結果、オイルは急速に吸い上げられて、シャフ
ト2内部の冷却用オイル通路13を通過してオイル出口
131から放出される。その一部は、ころがり軸受5に
供給され、ころがり軸受5の潤滑に使用される。放出さ
れたオイルは、オイル戻り通路15を通ってオイル溜ま
り18に戻る。そして、オイル戻り通路15を通る際に
冷却用水路19の冷却水によって冷却される。オイル溜
まり18に戻ったオイルは、オイル溜まり18の下部に
設けられたオイル通路180及び貫通口201を経由し
て再度シャフト支持部20の内部に入る。このように、
オイルは、シャフト2が回転しているときは、常に循環
している。
【0027】一方、シャフト支持部20内のオイルの一
部は、オイル吸い上げヘッド17の回転に伴う遠心力に
よって、そのテーパ部分170の外周に沿って汲み上げ
られ、ころがり軸受6に供給されて潤滑に使用される。
【0028】上記の冷却用オイル通路13内を流れるオ
イルによってシャフト2やロータ3から発生する熱を放
熱させることができる。なお、このオイルは、高い耐熱
性と低蒸気圧性を有しているので、蒸発しにくいオイル
となっており、オイル気化による光学部品の汚染等も発
生しにくくなる。
【0029】このように、シャフト2の内部に冷却用の
オイルを多量に流し、シャフト2及びロータ3をオイル
冷却するようにしたので、ころがり軸受5及び6も効果
的に冷却させることができる。したがって、ころがり軸
受5及び6の高熱化による損傷を防止することができ、
ころがり軸受5及び6を長寿命化させることができる。
また、そのオイルの一部をころがり軸受5及び6の潤滑
に使用するようにしたので、グリースが不要となる。こ
のため、グリースの気化による光学部品の汚染も防止す
ることができる。したがって、全体として、炭酸ガスレ
ーザ装置の信頼性を向上させることができる。
【0030】さらに、上述したようにころがり軸受け5
及び6は、オイルによって十分に冷却されるので、軸受
冷却用の放熱フィンをシャフトに設ける必要がなくな
り、その分だけシャフト2の全長を短くすることができ
る。このため、レーザ用ターボブロア100全体をコン
パクト化することができる。また、シャフト2を短くで
きるのでシャフト2の2次の共振点が通常の最高回転数
以上となり、ターボ翼1の回転数がその最高回転数に達
するまでに、1次の共振点のみをクリアすればよいこと
になる。したがって、制振構造も簡単なものとすること
ができる。ターボ翼1等の回転体のバランス修正も簡単
に行えるようになり、レーザ用ターボブロア100の組
立性及び保守性を改善することができる。
【0031】上記の説明では、レーザ用ターボブロア1
00のターボ翼1に遠心式のものを採用したが、斜流翼
や軸流翼を採用するように構成してもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、シャフ
トの内部に冷却用のオイルを多量に流し、シャフト及び
ロータをオイル冷却するように構成した。このため、シ
ャフトを支持する一対の軸受も効果的に冷却させること
ができる。したがって、軸受の高熱化による損傷を防止
することができ、軸受を長寿命化させることができる。
【0033】また、そのオイルの一部を軸受の潤滑に使
用するようにしたので、グリースが不要となる。このた
め、グリースの気化による光学部品の汚染も防止するこ
とができる。したがって、全体として、炭酸ガスレーザ
装置の信頼性を向上させることができる。
【0034】さらに、軸受けは、オイルによって十分に
冷却されるので、軸受冷却用の放熱フィンをシャフトに
設ける必要がなくなり、その分だけシャフトの全長を短
くすることができる。このため、レーザ用ターボブロア
全体をコンパクト化することができる。
【0035】また、シャフトを短くできるので、ターボ
翼の回転数が最高回転数に達するまでに、1次の共振点
のみをクリアすればよいことになる。したがって、制振
構造も簡単なものとすることができる。ターボ翼等の回
転体のバランス修正も簡単に行えるようになり、レーザ
用ターボブロアの組立性及び保守性を改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザ用ターボブロアの構成を示す図
である。
【図2】本発明のレーザ用ターボブロアが適用される炭
酸ガスレーザ装置の全体構成を示す図である。
【図3】従来のレーザ用ターボブロアの構成図である。
【符号の説明】
1 ターボ翼 2 シャフト 3 ロータ 4 ステータ 5,6 ころがり軸受 13 冷却用オイル通路 15 オイル戻り通路 17 オイル吸い上げヘッド 18 オイル溜まり 19 冷却用水路 20 シャフト支持部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年12月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は本発明のレーザ用ターボブロアが適用さ
れる炭酸ガスレーザ装置の全体構成を示す図である。図
において、放電管71の両端には出力結合鏡72と全反
射鏡73とからなる光共振器が設置されている。放電管
71の外周上には金属電極74及び75が取りつけられ
ている。金属電極74は接地され金属電極75は高周波
電源76に接続されている。金属電極74及び75の間
には高周波電源76から高周波電圧が印加される。これ
によって、放電管71内に高周波グロー放電が発生しレ
ーザ励起が行われる。そのレーザ励起によって放電管7
1内にはレーザビーム93が生成され、その一部はレー
ザビーム94となって出力結合鏡72から外部に放出
れる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】このようなガスレーザ発振装置を起動する
時には必ず最初に真空ポンプ92によって装置内部全体
の気体が排気される。ついでバルブ91が開放になり所
定流量のレーザガスがガスボンベ90から導かれ、それ
により装置内のガス圧は規定値に達する。その後は真空
ポンプ92の排気とバルブ91の補給ガス導入が続き、
装置内ガス圧は規定値に保たれたまま、レーザガスの一
部は継続して新鮮ガスに置換される。これによって装置
内のガス汚染は防止される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】さらに図2では送風機であるレーザ用ター
ボブロア100によってレーザガスを装置内で循環して
いる。この目的はレーザガスの冷却にある。炭酸ガス
(CO 2 )レーザでは、注入電気エネルギーの約20%
がレーザ光に変換され、他はレーザガスの熱として消費
される。ところが、理論的にはレーザ発振利得は絶対温
度Tの−(3/2) 乗に比例するので、発振効率を上昇させ
るためにはレーザガスを強制的に冷却してやる必要があ
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】レーザ用ターボブロア100はインバータ
40で駆動される。このレーザ用ターボブロア100の
回転数は数万RPMと高速回転となるので、インバータ
40にはその回転数に応じた高周波インバータが使用さ
れる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】さらに、上述したようにシャフト2は十分
に冷却されるので、シャフト冷却用の放熱フィンをシャ
フトに設ける必要がなくなり、その分だけシャフト2
の全長を短くすることができる。このため、レーザ用タ
ーボブロア100全体をコンパクト化することができ
る。また、シャフト2を短くできるのでシャフト2の2
次の共振点が通常の最高回転数以上となり、ターボ翼1
の回転数がその最高回転数に達するまでに、1次の共振
点のみをクリアすればよいことになる。したがって、制
振構造も簡単なものとすることができる。ターボ翼1等
の回転体のバランス修正も簡単に行えるようになり、レ
ーザ用ターボブロア100の組立性及び保守性を改善す
ることができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
フロントページの続き (72)発明者 中原 賢治 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 (72)発明者 三井 賢治 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端にターボ翼を有するシャフト、前記
    シャフトを支持する一対の軸受、及び前記シャフトを回
    転させるモータから構成されるレーザ用ターボブロアに
    おいて、 前記シャフトの内部に軸方向に沿って設けられた冷却用
    オイル通路と、 前記冷却用オイル通路の一端が冷却用オイルに接触する
    ように前記一端側に設けられたオイル溜まりと、 を有することを特徴とするレーザ用ターボブロア。
  2. 【請求項2】 前記シャフトは略垂直に配置され、前記
    オイル溜まりは前記冷却用オイル通路の下端側に設けら
    れ、前記冷却用オイルは前記シャフトの回転に伴う遠心
    力によって前記冷却用オイル通路内を吸い上げられて前
    記シャフトの下端から前記シャフトに設けられたオイル
    出口まで通過することを特徴とする請求項1記載のレー
    ザ用ターボブロア。
  3. 【請求項3】 前記冷却用オイルはその一部が前記一対
    の軸受の潤滑オイルとして用いられることを特徴とする
    請求項1記載のレーザ用ターボブロア。
  4. 【請求項4】 前記冷却用オイルは高耐熱性でかつ低蒸
    気圧性を有するオイルであることを特徴とする請求項1
    記載のレーザ用ターボブロア。
JP576894A 1994-01-24 1994-01-24 レーザ用ターボブロア Pending JPH07211961A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP576894A JPH07211961A (ja) 1994-01-24 1994-01-24 レーザ用ターボブロア
US08/366,696 US5461636A (en) 1994-01-24 1994-12-30 Turbo blower for lasers

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP576894A JPH07211961A (ja) 1994-01-24 1994-01-24 レーザ用ターボブロア

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7497659B2 (en) 2004-05-19 2009-03-03 Delta Electronics Inc. Heat-dissipating device
US7607886B2 (en) 2004-05-19 2009-10-27 Delta Electronics, Inc. Heat-dissipating device

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