JP2012059797A - ガスレーザ発振装置およびガスレーザ加工機 - Google Patents

ガスレーザ発振装置およびガスレーザ加工機 Download PDF

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賢起 小山
Hiroyuki Hayashikawa
洋之 林川
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Abstract

【課題】ガスレーザ発振装置において、送風手段に用いられる軸受の消耗の低減が大きな課題となっていた。
【解決手段】レーザガスを送風する送風手段を備えたガスレーザ発振装置において、送風手段は軸駆動手段によって回転を行なう回転部と、回転を行なわない非回転部から成り、前記回転部は先端に翼車部を設けた回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動部と、前記回転軸に結合された上部軸受および下部軸受とを備え、前記上部軸受および前記下部軸受の一部にフッ素樹脂含有の複合メッキ被膜層を設けた。
【選択図】図2

Description

本発明は主として板金切断用途に用いられるkWクラスのガスレーザ発振装置およびガスレーザ加工機に関するものである。
図4に従来の軸流型ガスレーザ発振装置の概略構成の一例を示す。以下、図4を参照しながら従来の軸流型ガスレーザ発振装置を説明する。
この図において、誘電体よりなる放電管901周辺に電極902、903が設けられ、放電管901内に放電空間905を形成する。また、放電空間905の両端には全反射鏡906と部分反射鏡907が固定配置され、光共振器を形成している。放電空間905内を満たすレーザガスは送風手段913によって管内を循環させられている。送風手段913としては、一般的に遠心式の送風手段が用いられる。
図5は従来の送風手段の構成例である。モータロータ922は回転軸923と結合され、回転軸923の先端に翼車926が備えられている。モータロータ922と同軸にモータステータ924が配置され、モータステータ924はケーシング925に固定されている。
モータステータ924へ外部より交流電力が供給されると、発生した回転磁界によりモータロータ922が回転し、回転軸923を介して翼車926を回転させる。翼車926の周囲にはスクロール927が配置され、翼車924の回転によりレーザガス流が発生する。
回転軸923は上下2箇所に配置された軸受928によって回転可能な状態で支持されている。軸受928は回転軸923と結合されている。送風手段13の構成は回転部と非回転部とに分けられ、回転部は前記モータロータ922、回転軸923、翼車924および軸受928から構成されている。軸受928の外周は非回転部であるケーシング925と結合されている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2010−177313号公報
上述の従来技術に係るガスレーザ発振装置は、下記課題を有している。
ガスレーザ発振装置において、送風手段はユーザ先での定期交換部品の一つである。一般的にガスレーザ発振装置は運転時間5万時間以上使用されるが、例えば送風手段は1万6千時間程度で新品への交換が為される。
送風手段の構成部品の内、長期的に消耗する部品は、殆どが回転部に含まれ、特に軸受は最も消耗が早い部品であり、消耗してくると発熱、振動が増大する。寿命に達することで送風手段を交換する必要がある。
すなわち軸受の消耗の低減が大きな課題となっていた。
上記課題を解決するために、本発明のガスレーザ発振装置は、レーザ媒体としてのレーザガスを励起する放電手段と、レーザガスを送風する送風手段と、前記放電手段と前記送風手段との間のレーザガスの循環経路を形成するレーザガス経路とを備えたガスレーザ発振装置であって、前記送風手段は軸駆動手段によって回転を行なう回転部と、回転を行なわない非回転部から成り、前記回転部は先端に翼車部を設けた回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動部と、前記回転軸に結合された上部軸受および下部軸受とを備え、前記上部軸受および前記下部軸受の一部にフッ素樹脂含有の複合メッキ被膜層を設けたものである。
また好ましくは、前記複合メッキ被膜層が、金属皮膜中にフッ素樹脂の微粒子を均一に分散共析させた複合メッキ皮膜であり、さらには前記金属皮膜が無電解ニッケル層で形成したものである。
また好ましくは、前記上部軸受および前記下部軸受の一部にフッ素樹脂含有の複合メッキ被膜層を設けると共に、当該軸受にグリス潤滑を併用したものである。
本発明は、上記の構成によって、軸受の摩擦、振動を低減させ、消耗期間を長くし、送風手段の交換期間を長期間とすることを可能とした。
本発明の実施の形態1に係るガスレーザ発振装置の構成図 本発明の実施の形態1に係る送風手段と軸受の構成を示す断面図 本発明のガスレーザ発振装置を用いたガスレーザ加工機の構成図 従来技術に係るガスレーザ発振装置の構成図 従来技術に係る送風手段の構成を示す断面図
以下に本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1に本発明の軸流型ガスレーザ発振装置の概略構成の一例を示す。
軸流型ガスレーザ発振装置100は、放電管101、電極102及び103、電源104、全反射鏡106、部分反射鏡107、レーザガス流路110、熱交換機111、112、送風手段113、レーザガス導入部114を、その構成として具備する。
放電管101はガラスなどの誘電体で形成されている。電極102と電極103は放電管101周辺に設けられ、各電極102、103には電源104が接続される。そして、電極102と電極103の間に挟まれた放電管101内に放電空間105が形成される。全反射鏡106と部分反射鏡107は放電空間105の両端に固定配置され、光共振器を形成している。矢印108は部分反射鏡107より出力されるレーザビームを象徴的に表現したものである。
矢印109はレーザガス流を示しており、軸流型ガスレーザ発振装置の中のレーザガス流路110を循環している。熱交換機111および熱交換機112は放電空間105における放電と送風機の運転により温度上昇したレーザガスの温度を下げる。送風手段113はレーザガスを循環させるためのものであり、この送風手段113により放電空間5にて約100m/sec程度のガス流を得ている。レーザガス流路110と放電管101は、レーザガス導入部114で接続されている。
以上が本発明のガスレーザ発振装置100の構成である。次にその動作について説明する。
送風手段113より送り出されたレーザガスは、レーザガス流路110を通り、レーザガス導入部114より放電管101内へ導入される。この状態で電源104に接続された電極102、103から放電空間105に放電を発生させる。
放電空間105内のレーザガスは、この放電エネルギーを得て励起され、その励起されたレーザガスは全反射鏡106および部分反射鏡107により形成された光共振器で共振状態となり、部分反射鏡107からレーザビーム108が出力される。このレーザビーム108がレーザ加工等の用途に用いられる。
送風手段113としては、一般的に遠心式の送風手段が用いられる。図2に送風手段113の構成の一例を詳細に示す。
本図において、モータロータ122は回転軸123と結合され、回転軸123の先端に翼車124が備えられている。モータロータ122と同軸にモータステータ124が配置され、モータステータ124はケーシング125に固定されている。
モータステータ124へ外部より交流電力が供給されると、発生した回転磁界によりモータロータ122が回転し、回転軸123を介して翼車126を回転させる。翼車126の周囲にはスクロール127が配置され、翼車126の回転によりレーザガス流109が発生する。
上記のように約100m/sec程度のガス流を得るために、回転軸123は通常数万〜10万RPM程度の高速で回転している。回転数は増加させるほど、送風手段113のレーザガス流109の流量が増加するので、レーザビーム108の出力を増大させることができ、小型で大出力のガスレーザ発振装置を得ることができる。
回転軸123が高速回転可能とするために、回転軸123は上下2箇所に配置された軸受128によって回転可能な状態で支持されている。軸受128は、軸受鋼から成る内輪129と、同じく軸受鋼から成る外輪130と、セラミックから成る軸受球131から構成されている。
内輪129は回転軸123と結合され、モータロータ122、回転軸123、翼車126および内輪129によって回転部を構成する。外輪130はケーシング125と結合され非回転部を構成する。
内輪129と外輪130の一部である少なくとも軸受球131と接する面には、フッ素樹脂含有の複合メッキ被膜層132を設けている。この複合メッキ被膜層132は、金属皮膜中にフッ素樹脂の微粒子を均一に分散共析させた皮膜である。
この金属皮膜としては無電解ニッケル層を用い、フッ素樹脂としてはPTFE(四フッ化エチレン樹脂)用いて、複合メッキ被膜層132として、例えばPTFEの微粒子を含むニッケルメッキのコーティングとすればよい。
通常、軸受鋼自体の表面の摩擦係数は0.1程度である。しかし、上述のように、内輪129と外輪130の軸受球131と接する面に、無電解ニッケル皮膜中にフッ素樹脂(PTFE)の微粒子を均一に分散共析させた複合メッキ皮膜132を施すことで、該当部分の摩擦係数を0.05以下にすることが可能となる。
そして、摩擦係数を低減する作用によって、軸受128の回転時の摩擦による発熱を極端に低減することができる。このことにより、発熱による振動発生も低減させることができ、軸受寿命は2倍以上に伸びることとなる。
従来の手法として、軸受の摩擦係数低減のため、オイル潤滑を用いることが多かった。しかしこの構成では、オイルミストの発生と伴うため、レーザ発振装置の送風手段に用いた場合、真空ガス中へのオイルミスト侵入に伴う、放電の悪化および内部ミラー汚れが発生するという問題がある。
本発明においては、ガス放出の少ない無電解ニッケル皮膜中に、フッ素樹脂(PTFE)の微粒子を均一に分散共析させた複合めっき皮膜を用いるため、放電悪化やミラー汚れなどの弊害は無く、レーザ発振装置に用いて、非常に優れた構成と言える。
さらに、本発明のガスレーザ発振装置の送風手段の軸受の潤滑にグリスを併用すると、顕著な効果を奏することができる。
グリスを用いることは、オイルほどはミスト発生を懸念する必要はないが、潤滑性がオイルに対して劣る欠点がある。しかしながら、グリス潤滑と無電解ニッケル皮膜中にフッ素樹脂(PTFE)の微粒子を均一に分散共析させた複合メッキ皮膜を併用することにより、軸受内のグリスの馴染みがよく、さらに摩擦係数も低くなり、軸受摩擦低減と潤滑に対して非常に優れた構成と言える。
次に、図3は本発明の実施の形態におけるガスレーザ加工機の構成図である。本発明のガスレーザ発信装置100より出力されたレーザビーム108を反射ミラー115によりトーチ117内部に具備された集光レンズ118まで誘導し、集光レンズ118により集光されたレーザビーム108を加工ワーク116に照射し、切断、溶接などの用途に用いている。
加工ワーク116はテーブル119に搭載されており、動力120、121により集光レンズ118を移動させることにより、加工ワーク116を任意の形状に加工している。図2では集光レンズ118を動力120、121により移動させているが、テーブル119側に動力120、121を接続して移動させても同様の効果を得ることができる。
本発明によるガスレーザ発振装置およびガスレーザ加工機は、軸受の消耗期間が長くなるに伴い送風手段の定期点検、交換費用を大幅に抑制する事ができ、ランニングコストを抑えたガスレーザ発振装置およびガスレーザ加工機として有用である。
101 放電管
102 電極
103 電極
104 電源
105 放電空間
106 全反射鏡
107 部分反射鏡
108 レーザビーム
109 レーザガスの流れる方向
110 レーザガス流路
111 熱交換器
112 熱交換器
113 送風機
114 レーザガス導入部
115 反射鏡
116 ワーク
117 トーチ
118 集光レンズ
119 加工テーブル
120 X軸モータ
121 Y軸モータ
122 モータロータ
123 回転軸
124 モータステータ
125 ケーシング
126 翼車
127 スクロール
128 軸受
129 内輪
130 外輪
131 軸受玉
132 複合メッキ皮膜

Claims (5)

  1. レーザ媒体としてのレーザガスを励起する放電手段と、レーザガスを送風する送風手段と、前記放電手段と前記送風手段との間のレーザガスの循環経路を形成するレーザガス経路とを備えたガスレーザ発振装置であって、
    前記送風手段は軸駆動手段によって回転を行なう回転部と、回転を行なわない非回転部から成り、前記回転部は先端に翼車部を設けた回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動部と、前記回転軸に結合された上部軸受および下部軸受とを備え、
    前記上部軸受および前記下部軸受の一部に、フッ素樹脂含有の複合メッキ被膜層を設けたことを特徴とするガスレーザ発振装置。
  2. 前記複合メッキ被膜層が、金属皮膜中にフッ素樹脂の微粒子を均一に分散共析させた複合メッキ皮膜である請求項1に記載のガスレーザ発振装置。
  3. 前記金属皮膜が無電解ニッケル層である請求項2に記載のガスレーザ発振装置。
  4. 前記上部軸受および前記下部軸受の一部にフッ素樹脂含有の複合メッキ被膜層を設けると共に、当該軸受にグリス潤滑を併用した請求項1乃至3に記載のガスレーザ発振装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のガスレーザ発振装置を具備したことを特徴とするガスレーザ加工機。
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