JPH07211468A - 小型蛍光管点灯装置 - Google Patents

小型蛍光管点灯装置

Info

Publication number
JPH07211468A
JPH07211468A JP1693494A JP1693494A JPH07211468A JP H07211468 A JPH07211468 A JP H07211468A JP 1693494 A JP1693494 A JP 1693494A JP 1693494 A JP1693494 A JP 1693494A JP H07211468 A JPH07211468 A JP H07211468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
small fluorescent
fluorescent tube
lighting
excess current
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1693494A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Tagawa
幸治 田川
Keiichi Matsumoto
圭市 松本
Yukie Setoguchi
裕貴枝 瀬戸口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP1693494A priority Critical patent/JPH07211468A/ja
Publication of JPH07211468A publication Critical patent/JPH07211468A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型蛍光管の点灯開始後の立ち上がり時間が
短い小型蛍光管点灯装置を提供することを目的とする。 【構成】 内径が5mm以下の管型封体30内にスリー
ブ状の電極35を備えてなる小型蛍光管Lを点灯する点
灯装置であって、点灯開始後100秒間以内の設定され
た時間だけ、当該小型蛍光管Lの定格電流の1.1〜4
倍の範囲の過剰電流を当該小型蛍光管Lに供給する過剰
電流供給設定回路20,60を有することを特徴とす
る。更に、小型蛍光管Lの環境温度が設定温度以下であ
ることを検出する低温検出回路21を有し、低温検出回
路21よりの低温検出信号により、過剰電流供給設定回
路が作動状態とされることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特定の小型蛍光管を点
灯するための小型蛍光管点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近においては、液晶表示装置が種々の
分野において使用されるようになっており、携帯型のも
のも開発されるに至っている。そして、液晶表示装置の
バックライトとしては小型蛍光管が好適に使用されてお
り、その点灯装置としては、プッシュプル方式、あるい
はフライバック方式のインバータ回路を有するものが広
く用いられており、また小型蛍光管の調光制御のため
に、上記の点灯装置において、ランプ電流を検出してフ
ィードバック制御する方式のまたは直流電圧をチョッピ
ングして入力する方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】然るに、従来の小型蛍
光管点灯装置、特に内径が5mm以下の管型封体を有す
る小型蛍光管を点灯する点灯装置においては、点灯装置
を始動させて小型蛍光管に電流の供給を開始してから、
当該小型蛍光管の輝度が高くなるまでの立ち上がり時間
が長い、という問題点があることが判明した。
【0004】上記のような現象は、小型蛍光管および導
光板などの周囲部材の熱容量に対する定格入力電力の割
合が小さいために生ずるものと考えられ、特に、液晶表
示装置のバックライトとして導光板に組み合わせて設け
られた小型蛍光管において、顕著に現われる。それは、
そのような小型蛍光管の熱が大きな熱容量を有する導光
板によって奪われる結果であると考えられ、結局、液晶
表示装置における始動後の画面輝度の立ち上がり時間が
長くなることの原因となる。また、上記の現象は、環境
温度が低い場合の顕著であり、寒冷地、例えばスキー
場、スケート場などで携帯型液晶表示装置を用いる場合
には、立ち上がり時間が長くなるので、実際上非常に不
便である。
【0005】本発明は、以上のような問題点を解決する
ためになされたものであって、特定の小型蛍光管を点灯
する装置であって、点灯開始後の立ち上がり時間が十分
に短く、しかも長い使用寿命が得られる小型蛍光管点灯
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の小型蛍光管点灯
装置は、内径が5mm以下の管型封体内にスリーブ状の
電極を備えてなる小型蛍光管を点灯するための点灯装置
であって、点灯開始後100秒間以内の設定された時間
だけ、当該小型蛍光管の定格電流の1.1〜4倍の範囲
の過剰電流を当該小型蛍光管に供給する過剰電流供給設
定回路を有することを特徴とする。
【0007】上記の小型蛍光管点灯装置においては、更
に、当該小型蛍光管の環境温度が設定温度以下であるこ
とを検出する低温検出回路を更に設け、この低温検出回
路よりの低温検出信号により、前記過剰電流供給設定回
路が作動されるよう構成することが好ましい。
【0008】
【作用】以上のような構成によれば、当該小型蛍光管は
内径が5mm以下の管型封体内にスリープ状の電極を備
えてなる特定の構成を有すると共に、この小型蛍光管に
は、過剰電流供給設定回路により、点灯開始後100秒
間以内の設定された時間だけ定格電流の1.1〜4倍の
電流が供給されるため、当該小型蛍光管の封体内の温度
が短時間の内に確実に上昇して当該小型蛍光管の立ち上
がり時間がきわめて短くなる。
【0009】また、低温検出回路よりの低温検出信号に
よって過剰電流供給設定回路を作動させる構成によれ
ば、使用環境が低温である場合には過剰電流供給設定回
路が作動されて立ち上がり時間が確実に短くなり、一
方、使用環境が低温でない場合には過剰電流供給設定回
路が作動されないので、当該小型蛍光管の使用寿命が徒
に短くなることが防止されると共に、電力の浪費が防止
される。
【0010】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明の一実施例に係る小型蛍光管
点灯装置の構成を示す。この例の小型蛍光管点灯装置
は、適宜の直流電源10に、例えばDC−DCコンバー
タよりなる調光回路11が接続され、この調光回路11
には、DC/ACインバータよりなる点灯回路12が接
続され、この点灯回路12に小型蛍光管Lが接続されて
いる。ここに、当該点灯回路12は、プッシュプル増幅
器よりなるものとされている。また、点灯回路12と小
型蛍光管Lとの間には、ランプ電流を検出するランプ電
流検出器15が介挿され、このランプ電流検出器15よ
りの検出信号が調光回路11に加えられて、点灯回路1
2より小型蛍光管Lに供給される電流の大きさがフィー
ドバック制御されるよう構成されている。
【0011】更に、この例においては、調光回路11に
過剰電流供給設定回路20が接続されており、この過剰
電流供給設定回路20には、当該過剰電流供給設定回路
20を作動させるための低温検出信号を発する低温検出
回路21が接続されている。そして、過剰電流供給設定
回路20が作動されることにより、調光回路11が制御
されて点灯開始後100秒間以内の設定された時間だ
け、点灯回路12における出力側の開放電圧が高くな
り、その結果、過剰電流が小型蛍光管Lに供給されるよ
う構成されている。
【0012】以上において、小型蛍光管Lの定格電流が
aである場合において、小型蛍光管Lに供給される過剰
電球は1.1a〜4aの範囲となるよう、各回路の特性
が設定されている。ここに「定格電流」とは、当該小型
蛍光管について使用の基準条件として通常定められてい
る電流値をいう。
【0013】また、過剰電流を供給する時間の長さは、
例えば、当該小型蛍光管が光源として用いられる実際の
液晶表示装置において、その始動後、必要とされる画面
輝度に到達するまでの時間に応じて定められる。この時
間は、具体的には、過剰電流供給設定回路20における
適宜の時間設定機構において設定され、点灯開始後、こ
の設定された時間の間だけ、点灯回路12より過剰電流
が供給される。
【0014】前記低温検出回路21は、小型蛍光管Lの
環境温度が任意に選ばれる設定温度以下であることを検
出して低温検出信号を発するものであり、ここに設定温
度はいわゆる常温(25℃)よりも低い温度範囲におい
て任意に定めることができるが、例えば10℃以下の範
囲から選ばれる。この低温検出回路21は、例えばサー
ミスタまたは熱電対などよりなる温度感応素子を用いて
構成することができる。
【0015】図2は、小型蛍光管Lの一例を示す説明用
断面図である。この小型蛍光管においては、内径が5m
m以下である鉛ガラス製の直管型の封体30の両端部に
それぞれ封止部31が形成されており、この封止部31
の各々を気密に貫通して封体30の軸方向に伸びるリー
ド線33が設けられ、このリード線33の各々の内端部
に、封体30の軸方向において互いに対向するよう、ス
リーブ状の電極35が設けられている。そして、封体3
0の内周面には、適宜の蛍光体層40が形成されてい
る。
【0016】この例における電極35は、例えばステン
レス、ニッケルなどよりなる金属スリーブ36と、例え
ば(Ba,Sr,Ca)Oよりなるエミッターが表面に
塗布された、タングステンよりなるコイル状のフィラメ
ント37とにより構成されており、金属スリーブ36は
封体30の軸方向に沿って配置されてその開口が互いに
対向する状態とされ、フィラメント37は金属スリーブ
36の内部に収納されるよう配置されている。
【0017】具体的には、金属スリーブ36は、例えば
偏平に圧潰された基端部によってリード線33の相端部
が挟持されることにより、その開口が互いに対向する状
態でリード線33に保持されている。また、フィラメン
ト37は、その基端が、圧潰された金属スリーブ36の
基端部によって挟持されて固定され、その先端は金属ス
リーブ36の先端を越えずに内方に位置された状態で、
金属スリーブ36の筒孔内に配置されている。
【0018】封体30を構成するガラスとしては、鉛ガ
ラス以外に、例えば硼珪酸ガラスを用いることができ
る。この場合には、封体30の内径が5mm以下であっ
ても、実用上、十分に高い強度を有するものとなる。
【0019】また、封体30を構成するガラスとして硼
珪酸ガラスを用いる場合において、リード線33を構成
する材料としては、タングステンを用いることが好まし
い。タングステンの熱膨張係数は、硼珪酸ガラスの熱膨
張係数に極めて近似しており、このため、封体30の封
止部31においてリード線33を直接封着しても十分な
気密性を達成することができるので、特殊な封止構成を
採用する必要がなく、封体30の内径が5mm以下であ
っても、有利に封止部31を形成することができる。
【0020】蛍光体層40を形成するための蛍光体とし
ては、種々の蛍光体を用いることができ、特に限定され
るものではないが、例えば色温度が6500Kとなるよ
う調整された3波長蛍光体よりなるものを好適に用いる
ことができる。蛍光体は希土類元素が含有されてなるも
のであってもよい。蛍光体相40の厚みは、通常、例え
ば10〜30μmである。
【0021】封体30内には、水銀および希ガスが封入
されている。この希ガスは、アルゴンとクリプトンとを
主成分とするものであることが好ましく、一例では、例
えばクリプトンの割合が10モル%のアルゴン−クリプ
トンガスが50Torrの圧力で封入され、水銀が4m
g封入される。
【0022】図3は、本発明において用いられる小型蛍
光管Lの他の例を示す。この小型蛍光管においては、電
極35が金属スリーブ36のみよりなり、その内部にフ
ィラメントが設けられていないこと以外は、基本的に、
図2の小型蛍光管と同様の構成を有する。
【0023】この小型蛍光管の封体30内に封入される
希ガスは、アルゴンとネオンとを主成分とするものであ
ることが好ましく、特に、全希ガスにおけるネオンの割
合が40〜97モル%であることが好ましい。
【0024】本発明において用いられる小型蛍光管は、
以上のように内径が5mm以下の管型封体内にスリーブ
状の電極を備えてなるものであるが、その標準的な定格
を例示すると、定格電流は3〜30mA、好ましくは5
〜20mA、定格電圧は70〜500V、好ましくは9
0〜300V、定格消費電力は0.8〜10.0W、好
ましくは1.0〜6.0Wである。
【0025】また、図2に示すようにフィラメントを有
する電極を備える小型蛍光管においては、定格電流は1
0〜20mA、定格電圧は90〜300V、定格消費電
力は1.2〜6.0Wである。一方、図3に示すように
フィラメントを有しない電極を備える小型蛍光管におい
ては、定格電流は3〜10mA、定格電圧は100〜5
00V、定格消費電力は1.0〜5.0Wである。
【0026】以上のような構成の点灯装置によれば、当
該点灯装置を始動して小型蛍光管Lの点灯を開始したと
きに、環境温度が低温検出回路21の設定温度以下、例
えば10℃以下である場合には、低温検出回路21から
低温検出信号が発せられ、この低温検出信号により過剰
電流供給設定回路20が作動され、その結果調光回路1
1が制御されて、点灯開始後100秒間以内の設定され
た時間だけ、点灯回路12の出力側に定格電流より大き
な過剰電流が流れ、この過剰電流が小型蛍光管Lに供給
される。
【0027】そして、この過剰電流は、当該小型蛍光管
Lの定格電流に対して1.1〜4倍の大きさとされてい
るため、後述する実験例の結果からも明らかなように、
点灯開始後の当該小型蛍光管Lの輝度の立ち上がり時間
が非常に短くなり、しかもそれによって生ずる小型蛍光
管Lの使用寿命の短縮の程度が小さい、という効果が得
られる。
【0028】以上において、過剰電流が供給される時間
は、当該点灯装置が始動されて小型蛍光管に対して電流
供給が開始された時点から100秒間以内の設定された
時間である。この過剰電流供給時間の長さは、実際に用
いられる小型蛍光管および点灯装置の具体的な構成、条
件、仕様、その他によっても異なるが、一例においては
10〜30秒間の範囲内である。
【0029】この過剰電流供給時間の長さが100秒間
を超える場合には、電力が無駄に消費されるのみでな
く、小型蛍光管の使用寿命が短縮する問題点が大きくな
る。過剰電流供給時間の長さは最低でも10秒間以上で
あり、これより短い場合には、所期の効果を得るために
は過剰電流の電流値を相当に大きくしなければならず、
その結果小型蛍光管の使用寿命が大幅に短縮され、点灯
装置にも悪影響を与える原因となる。
【0030】過剰電流の大きさは、定格電流の1.1〜
4倍の範囲とされる。この過剰電流が定格電流の1.1
倍未満の場合には、供給時間を長くしても、目的とする
効果が十分に得られず、一方、4倍を超えると、供給時
間が短くても、小型蛍光管の使用寿命が大幅に短縮さ
れ、定格電流による点灯での使用寿命ほ1/2以下とも
なり、実用的でない。この過剰電流の大きさは、好まし
くは定格電流の1.1〜3倍であり、この範囲では、過
剰電流の供給によって小型蛍光管の使用寿命が短縮され
る程度が小さく、過剰電流の供給を行わない場合に比し
て、例えば80%以上の使用寿命を確保することができ
る。
【0031】また、過剰電流の大きさが比較的大きくて
過剰電流供給時間が長い場合には、当該過剰電流を供給
している時間内に、当該小型蛍光管の輝度が、飽和輝度
の大きさを超える場合がある。この現象それ事体は特に
問題となるものではないが、過剰電流の供給によって小
型蛍光管の輝度が飽和輝度を大きく超えることは、小型
蛍光管の使用寿命が著しく短縮される理由から好ましく
なく、過剰電流の供給による最高輝度が飽和輝度に対し
て例えば150%を超えないように過剰電流の大きさお
よび供給時間を設定することが好ましい。
【0032】以上のように、本発明の小型蛍光管点灯装
置によれば、過剰電流を供給するにもかかわらず、小型
蛍光管の使用寿命が大きく犠牲にされることが防止され
る。その理由の一つは、小型蛍光管における電極として
スリーブ状の電極を用いるからである。すなわち、スリ
ーブ状の電極はその損耗の程度が小さくて電流供給能力
が大きいため、過剰電流が供給された状態であっても電
極が損耗する程度はきわめて僅かである。
【0033】また、スリーブ内にフィラメントが設けら
れている電極においても、フィラメントがスリーブによ
ってカバーされているため、イオンんどがフィラメント
に直接衝突することが防止されるので当該フィラメント
の損耗が制御され、フィラメントよりの飛散物質が少な
く、その飛散物質の封体への付着もスリーブによって防
止されるようになる。
【0034】このように、本発明によれば、スリーブ状
の電極を有することによる小型蛍光管の特性が十分に利
用されて、当該小型蛍光管の使用寿命を大幅に犠牲にす
ることなしに、点灯開始後の立ち上がり時間を大幅に短
縮することができる。
【0035】本発明の点灯装置は、点灯開始後に、10
0秒間以内で設定された時間だけ、既述の範囲の過剰電
流を小型蛍光管に供給することができる過剰電流供給設
定回路を有する点灯装置であればよく、具体的な回路構
成には、現在知られている技術を適用することができ
る。
【0036】図4は、本発明の他の実施例に係る点灯装
置の構成を示す。この例の点灯装置は、図3に示した構
成の小型蛍光管のための装置である。この点灯装置にお
いては、直流電源10にチョッパー回路よりなる電流制
御回路51が接続され、この電流制御回路51にはDC
−ACインバータよりなる点灯回路52が接続され、こ
の点灯回路52に小型蛍光管Lが接続されている。ここ
に、当該点灯回路52はプッシュプル増幅器よりなるも
のである。
【0037】更にこの例において、電流制御回路51に
は、チョップ幅制御回路よりなる過剰電流供給設定回路
60が接続されており、この過剰電流供給設定回路60
には、当該過剰電流供給設定回路60を作動させるため
の低温検出信号を発する低温検出回路21が接続されて
いる。そして、過剰電流供給設定回路60が作動される
ことにより、電流制御回路51が制御されて点灯開始後
100秒間以内の設定された時間だけ、点灯回路52に
おける出力側のランプ電流供給時間が長くなり、その結
果、当該小型蛍光管Lの定格電流の1.1〜4倍の範囲
の過剰電流が小型蛍光管Lに供給されるよう構成されて
いる。
【0038】このような構成の点灯装置においても、上
述の例と同様に、点灯開始後の立ち上がり時間が非常に
短く、しかもそれによって生ずる小型蛍光管の使用寿命
の短縮の程度が小さい、という効果が得られる。
【0039】〔実験例〕以下、本発明の具体的な実験例
について説明する。
【0040】実験例1 図2の構成に従い、下記の条件により小型蛍光管Aを作
製した。 封体:内径2.35mm、外径3.15mm、全長10
0mmの硼珪酸ガラス管 電極:ステンレス製金属スリーブ(全長5mm、外径
1.4mm、内径1.2mm) タングステン製フィラメント(コイル線材径30μm) 蛍光体層:(Y2 3 :Eu、LaPO4 :Ce,T
b、(Sr,Ca,Ba,Mg)5 (PO4 3 Cl:
Eu)(色温度が6500Kとなるよう調整された3波
長蛍光体) 厚み15μm 封入ガス:10モル%のクリプトンとアルゴンとの混合
ガス、封入圧力50Torr) 水銀封入量:4mg
【0041】この小型蛍光管Aの40kHzの高周波電
力による定格点灯における初期特性は、定格ランプ電流
20mA、定格ランプ電圧90Vであった。
【0042】この小型蛍光管Aを、図1に示された構成
の点灯装置に装着し、温度0℃の環境下において、過剰
電流供給設定回路20を強制的に非作動状態に保持した
状態で、実際に小型蛍光管Aに流れる電流値が20mA
となるよう調光回路11および点灯回路12を調整した
条件下で当該小型蛍光管Aを点灯させ、点灯開始からの
当該小型蛍光管Aの輝度を経時的に測定した。
【0043】結果を図5に曲線(イ)で示す。図5にお
いて、横軸は時間(単位:秒)、縦軸は輝度であって飽
和輝度を100%としたときの相対値で表わされてい
る。この曲線(イ)から明らかなように、過剰電流が供
給されない場合には、飽和輝度の50%の輝度に達する
までに必要な時間は約45秒間以上であった。
【0044】過剰電流供給設定回路20を低温検出信号
によって作動される状態とし、低温検出回路21の設定
温度を0℃とすることにより、点灯開始後の25秒間だ
け小型蛍光管Aに40mAの電流が供給されるが、その
後は電流値が20mAとなるように調光回路11および
点灯回路12を制御したほかは、上記と同様にして小型
蛍光管Aの輝度を経時的に測定した。
【0045】結果を図5に曲線(ロ)で示す。この曲線
(ロ)から明らかなように、定格電流の2倍の過剰電流
が25秒間だけ供給されることにより、飽和輝度の50
%の輝度に達するまでに必要な時間は約20秒間であ
り、立ち上がり時間は過剰電流を供給しない場合の約1
/2以下となる。
【0046】更に、過剰電流の値は40mAとしたま
ま、過剰電流供給時間を50秒間としたほかは上記と同
様にして小型蛍光管Aを点灯させてその輝度の測定を行
ったところ図5に曲線(ハ)で示す結果が得られた。こ
の場合にも、輝度の立ち上がり状況は、曲線(ロ)の場
合とあまり変化がないが、点灯開始後30秒間を経過す
る以前に輝度が100%を超え、その後漸減して飽和輝
度に到達することが理解される。
【0047】実験例2 実験例1で用いたものと同様の構成の小型蛍光管Aを用
いて、本発明に適用されたときの使用寿命を調べた。す
なわち、点灯時間45分間、点灯時間15分間の点灯お
よび消灯を小型蛍光管Aについて繰り返し、各回の点灯
において、点灯開始後の20秒間だけ定格電流のx倍の
過剰電流を供給する点灯テストを温度0℃の環境下で行
い、当該小型蛍光管Aの使用寿命を調べた。ここに、小
型蛍光管Aのランプ電圧が初期値に比して20V上昇し
た状態、例えば初期のランプ電圧が90Vの場合に当該
小型蛍光管Aのランプ電圧が110Vになったときまで
の合計点灯時間を使用寿命とし、合計10本の小型蛍光
管Aについての合計点灯時間の平均値を平均使用寿命と
して求めた。そして、過剰電流の値を種々の大きさとし
てxの値を変えて同様の点灯テストを行い、同様にして
平均使用寿命の値を求めた。結果は表1に示すとおりで
ある。
【0048】
【表1】
【0049】この表1の結果から、過剰電流の定格電流
に対する割合が4倍以下であれば小型蛍光管の使用寿命
が短縮される程度は小さいが、4倍を超えると、小型蛍
光管の使用寿命が略1/2程度あるいはそれ以下に短縮
し、実用的に不利となることが明らかである。
【0050】実験例3 図3の構成に従い、下記の条件により小型蛍光管Bを作
製した。 封体:内径2.45mm、外径3.15mm、全長10
0mmの硼珪酸ガラス管 電極:ステンレス製金属スリーブ(全長5mm、外径
1.4mm、内径1.2mm) 蛍光体層:(Y2 3 :Eu、LaPO4 :Ce,T
b、(Sr,Ca,Ba,Mg)5 (PO4 3 Cl:
Eu)(色温度が6500Kとなるよう調整された3波
長蛍光体) 厚み15μm 封入ガス:5モル%のアルゴンとネオンの混合ガス、封
入圧力60Torr) 水銀封入量:4mg
【0051】この小型蛍光管Bの40kHzの高周波電
力による定格点灯における初期特性は、定格ランプ電流
5mA、定格ランプ電圧230V、定格消費電力1.6
Wであった。
【0052】この小型蛍光管Bを用いて、小型蛍光管A
についての実験例1と同様の測定を行ったところ、過剰
電流の供給を行わない場合には、小型蛍光管Bの輝度
が、その飽和輝度の50%に達するまでの立ち上がり時
間は約40秒間であった。
【0053】然るに、点灯開始後25秒間だけ定格電流
の2倍の10mAの過剰電流を供給した場合には、小型
蛍光管Bの輝度が飽和輝度の50%に達するまでの立ち
上がり時間は約20秒間であった。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の小型蛍光管点灯
装置によれば、きわめて簡単な構成により、内径が5m
m以下の管型封体内にスリーブ状の電極を備えてなる小
型蛍光管を、点灯開始後100秒間以内の設定された時
間だけ、当該小型蛍光管の定格電流の1.1〜4倍の範
囲の過剰電流を当該小型蛍光管に供給する過剰電流供給
設定回路を有することにより、短時間のうちに高い輝度
状態をなるよう当該小型蛍光管を点灯することができ、
しかもそれによって生ずる当該小型蛍光管の使用寿命の
短縮の程度は僅かである。
【0055】そして、低温検出回路を設けることによ
り、環境温度が設定温度以下の場合には確実に過剰電流
の供給が実行されて確実に立ち上がり時間が短縮され、
また環境温度が設定温度より高い場合には、過剰電流の
供給作動が禁止されて電力が浪費されることがなく、ま
た小型蛍光管の使用寿命が徒に短縮されることが防止さ
れる。
【0056】従って、本発明の小型蛍光管点灯装置は、
液晶表示装置においてバックライトとして用いられる小
型蛍光管の点灯装置としてきわめて好適であり、始動さ
せてから作動状態に達するまでの待ち時間が短い液晶表
示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型蛍光管点灯装置の一実施例に係る
回路構成を概略的に示す説明図である。
【図2】本発明の小型蛍光管点灯装置に用いられる小型
蛍光管の一例の構成を示す説明用断面図である。
【図3】本発明の小型蛍光管点灯装置に用いられる小型
蛍光管の他の例の構成を示す説明用断面図である。
【図4】本発明の小型蛍光管点灯装置の他の実施例に係
る回路の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】図1の小型蛍光管点灯装置により点灯された小
型蛍光管の点灯開始後の輝度を経時的に測定した結果
を、過剰電流の供給がなされた場合およびなされない場
合につて示す特性曲線図である。
【符号の説明】
10 直流電流 11 調光回
路 12 点灯回路 L 小型蛍
光管 15 ランプ電流検出器 20 過剰電
流供給設定回路 21 低温検出回路 30 封体 31 封止部 33 リード
線 35 電極 36 金属ス
リーブ 37 フィラメント 40 蛍光体
層 51 電流制御回路 52 点灯回
路 60 過剰電流供給設定回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内径が5mm以下の管型封体内にスリー
    ブ状の電極を備えてなる小型蛍光管を点灯するための点
    灯装置であって、 点灯開始後100秒間以内の設定された時間だけ、当該
    小型蛍光管の定格電流の1.1〜4倍の範囲の過剰電流
    を当該小型蛍光管に供給する過剰電流供給設定回路を有
    することを特徴とする小型蛍光管点灯装置。
  2. 【請求項2】 当該小型蛍光管の環境温度が設定温度以
    下であることを検出する低温検出回路を有し、この低温
    検出回路よりの低温検出信号により、前記過剰電流供給
    設定回路が作動されることを特徴とする請求項1に記載
    の小型蛍光管点灯装置。
JP1693494A 1994-01-18 1994-01-18 小型蛍光管点灯装置 Pending JPH07211468A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1693494A JPH07211468A (ja) 1994-01-18 1994-01-18 小型蛍光管点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1693494A JPH07211468A (ja) 1994-01-18 1994-01-18 小型蛍光管点灯装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07211468A true JPH07211468A (ja) 1995-08-11

Family

ID=11929960

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1693494A Pending JPH07211468A (ja) 1994-01-18 1994-01-18 小型蛍光管点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07211468A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0852391A2 (en) * 1997-01-07 1998-07-08 Sharp Kabushiki Kaisha Illumination device, method for driving the illumination device and display device including the illumination device
JP2006261050A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Nec Lighting Ltd 冷陰極放電管用インバータ回路
DE10016743B4 (de) * 1999-03-30 2007-04-26 Nec Corp. Steuervorrichtung zur Verbesserung der Anlaufzeitcharakteristik einer Lichtquelle
US7414609B2 (en) 2004-04-20 2008-08-19 Lg Display Co., Ltd. Method of driving lamp and driving circuit therefor
US7595785B2 (en) 2004-07-22 2009-09-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Display device and driving device for a light source
KR101136238B1 (ko) * 2004-12-31 2012-04-17 엘지디스플레이 주식회사 램프 구동장치 및 이를 구비한 액정표시장치

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0852391A2 (en) * 1997-01-07 1998-07-08 Sharp Kabushiki Kaisha Illumination device, method for driving the illumination device and display device including the illumination device
EP0852391A3 (en) * 1997-01-07 1998-09-30 Sharp Kabushiki Kaisha Illumination device, method for driving the illumination device and display device including the illumination device
US6066920A (en) * 1997-01-07 2000-05-23 Sharp Kabushiki Kaisha Illumination device, method for driving the illumination device and display including the illumination device
KR100428920B1 (ko) * 1997-01-07 2004-04-29 샤프 가부시키가이샤 조명 장치, 그 구동 방법 및 그 조명 장치를 포함한 표시장치
DE10016743B4 (de) * 1999-03-30 2007-04-26 Nec Corp. Steuervorrichtung zur Verbesserung der Anlaufzeitcharakteristik einer Lichtquelle
DE10016743B8 (de) * 1999-03-30 2007-08-30 Nec Corp. Steuervorrichtung zur Verbesserung der Anlaufzeitcharakteristik einer Lichtquelle
US7414609B2 (en) 2004-04-20 2008-08-19 Lg Display Co., Ltd. Method of driving lamp and driving circuit therefor
US7595785B2 (en) 2004-07-22 2009-09-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Display device and driving device for a light source
KR101136238B1 (ko) * 2004-12-31 2012-04-17 엘지디스플레이 주식회사 램프 구동장치 및 이를 구비한 액정표시장치
JP2006261050A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Nec Lighting Ltd 冷陰極放電管用インバータ回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6166491A (en) Lighting device and display equipment
US4967118A (en) Negative glow discharge lamp
US4137484A (en) Color improvement of high pressure sodium vapor lamps by pulsed operation
EP0840353A2 (en) Low-pressure mercury vapour-filled discharge lamp, luminaire and display device
GB2219431A (en) Electrodeless discharge lamp
JPH07211468A (ja) 小型蛍光管点灯装置
JPH09503096A (ja) 低圧水銀蒸気放電ランプ
US4097779A (en) Fluorescent lamp containing a cathode heater circuit disconnect device
US5847508A (en) Integrated starting and running amalgam assembly for an electrodeless fluorescent lamp
JPS5838449A (ja) 高圧ナトリウムランプ装置
JPH0529085A (ja) 希ガス放電灯装置
US6274986B1 (en) Method and apparatus for driving a discharge lamp with pulses that terminate prior to the discharge reaching a steady state
US5216322A (en) Method of producing a gas discharge light source
JP3399763B2 (ja) 液晶バックライト用セラミック製高圧水銀放電ランプ
US6635991B1 (en) Method of adjusting the light spectrum of a gas discharge lamp, gas discharge lamp, and luminaire for said lamp
JP2000058285A (ja) 照明装置および表示装置
JP2010055854A (ja) 希ガス放電ランプ装置
JPH09306432A (ja) 小型蛍光管および小型蛍光管装置
US5041765A (en) Negative glow discharge lamp device
JPH0452930Y2 (ja)
JP2848969B2 (ja) 小型蛍光ランプ
JP3460365B2 (ja) 放電ランプおよび照明装置
JPH06196290A (ja) 小型蛍光ランプ点灯方法
JPH024097B2 (ja)
US2182776A (en) Gaseous electric discharge device