JPH07211259A - 偏向装置 - Google Patents

偏向装置

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Publication number
JPH07211259A
JPH07211259A JP93894A JP93894A JPH07211259A JP H07211259 A JPH07211259 A JP H07211259A JP 93894 A JP93894 A JP 93894A JP 93894 A JP93894 A JP 93894A JP H07211259 A JPH07211259 A JP H07211259A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
main body
core
wound
deflection coil
Prior art date
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Pending
Application number
JP93894A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Takagishi
敏哉 高岸
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH07211259A publication Critical patent/JPH07211259A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】組立工数の削減と偏向効率の向上を図る。 【構成】内周面に水平偏向コイルが巻回される巻線用ボ
ビン12を有し、ボビン本体15の後部側に設けられる
後部ベンド部17がボビン本体15に対して装着自在に
構成され、ボビン本体15の外周面側にこの外周面に密
着するようなラッパ状をなす非分割型コア22が装着さ
れると共に、ボビン本体15には後部ベンド部17が装
着固定される。非分割構成とすることによって偏向装置
とするための組立工数を従来よりも著しく軽減できる効
果に加え、巻線用ボビン15や非分割型コア22の装着
固定作業によってもこれらボビンやコアの形状が歪むよ
うなことがなくなるため、最終的には偏向効率を改善で
きる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画面サイズの大きな
大型テレビや次世代テレビさらにはハイビジョンテレビ
などの偏向系にそれぞれ適用して好適な偏向装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現行のテレビジョン受像機を始めとし
て、次世代用の横長テレビさらにはハイビジョンテレビ
などの各種テレビジョン受像機には図4に示すような偏
向装置が使用されている。
【0003】同図において、1はカラー映像用などに用
いられるカラー陰極線管(以下CRTという)であり、
このCRT1のネック部1a側に電子銃2が収納固定さ
れると共に、CRT1のネック部1aとファンネル部1
bとの間のCRT外周には図のような偏向装置10が装
着固定される。
【0004】偏向装置10は周知のように水平偏向手段
10Aと垂直偏向手段10Bとで構成され、水平偏向手
段10Aは図5に示すようなラッパ状をなす巻線用ボビ
ン12の内面に本例では鞍型状に水平偏向コイル14が
巻き付けられている。
【0005】ボビン本体15にはその前部および後部に
前部ベンド部16と後部ベンド部17とが一体成形さ
れ、これらベンド部16,17を使用して鞍型状に水平
偏向コイル14が巻き付けられる。そのため、これらベ
ンド部16,17はCRT蛍光面と平行するように円周
方向に突出するように成形される。水平偏向コイル14
を巻き付けたボビン12をネック部1a側からみると図
6のようになる。
【0006】ボビン本体15の外周面に装着固定される
垂直偏向コイル10Bにあって、そのコア(巻線用コア
という)22は図7に示すようにボビン15の外周面形
状に沿った内面を有するラッパ状の焼結体であって、そ
の外周面の所定位置には垂直偏向コイル24がトロイダ
ル状に巻回される。コイルの巻き方はトロイダル巻きに
限らず、鞍型巻きでもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、現行のテレ
ビジョン受像機は勿論のこと、次世代用のテレビジョン
受像機(横長テレビやハイビジョンテレビなど)あるい
はOA機器用のCRTモニタの場合には、偏向装置の組
立が簡単で、しかも効率よく電子ビームを偏向すると共
に、その偏向に歪が発生しないようにすることが要求さ
れている。
【0008】図に示す従来の偏向装置にあって、これら
の要求を満たすように構成するには、CRT1に装着さ
れる巻線用ボビン12にあっては、これを垂直偏向面と
並行に輪切りにした状態を考えると、輪切りの断面が真
円であることが望ましく、巻線用コア22に関しては巻
線用ボビン12の外周面と密着した状態で装着されるこ
とが望ましい。
【0009】しかし、従来では巻線用ボビン12も巻線
用コア22も共に2分割された構成のものが多く使用さ
れているため、分割ボビンや分割コアを一体化するため
の組立作業が面倒である。また、分割されたこれらボビ
ン12やコア22を一体化するときの締め付けの具合い
などによってその形状が歪む場合が多いので歪のない偏
向を実現できない。形状歪により偏向効率も劣化する。
【0010】これに対して、巻線用ボビン12とコア2
2のそれぞれを分割型から非分割型に変更すると、組立
が簡単になると共に、少なくともボビンやコアの断面形
状が設計値通りの形状に近くなり、形状歪みを補正でき
る。しかし、このような非分割型構成とすると今度は以
下のような不都合な問題を惹起する。
【0011】図5、図7および図8からも明らかなよう
に非分割型である巻線用コア22の径小部22aは少な
くとも後部ベンド部17の最外周径(鍔部31の外径)
よりも大きくなくてはならない。そのような内径に巻線
用コア22を選んだときには、ボビン本体15にコア2
2を装着してもコア内面がボビン本体15の外周面に密
着するどころか隙間が相当空いてしまう。隙間を持たせ
ると偏向効率が著しく劣化し、特に大型画面用や、次世
代のテレビジョン受像機用偏向装置としては向かない。
【0012】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、組立工数を削減すると共に偏
向効率を改善できる偏向装置を提案するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、この発明においては、内周面に水平偏向コイルが巻
回される巻線用ボビンを有し、ボビン本体の後部側に設
けられる後部ベンド部がボビン本体に対して装着自在に
構成され、上記ボビン本体の外周面側にこの外周面に密
着するようなラッパ状をなす非分割型コアが装着される
と共に、上記ボビン本体には上記後部ベンド部が装着固
定されるようになされたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】図1に示すように巻線用ボビン12も巻線用コ
ア22も共に非分割型である。巻線用ボビン12は、前
部ベンド部16を有するボビン本体15に対して後部ベ
ンド部17が装着自在に構成されているので、ボビン本
体15の外周面に密着するような内面形状を有する巻線
用コア22とすることができる。垂直偏向コイル24が
トロイダル巻きのときで垂直偏向コイル24を直接コア
に巻き付けたときに、コイル巻き付け面全体がボビン外
周面と密着するようにコアの全体形状が選定される。
【0015】コイルの巻き付けられたコア22がボビン
12の後部側からボビン外周面に装着され、その状態で
後部ベンド部17がボビン本体15にねじ込みされて装
着固定される。コア22と後部ベンド部17の装着固定
後に水平偏向コイル14が巻線機を使用して自動巻きさ
れる。
【0016】この構成によって、CRT1に対するボビ
ン12およびコア22の真円度を保持した状態で偏向装
置10をCRT1に装着固定できる。
【0017】
【実施例】続いて、この発明に係る偏向装置の一例を上
述したテレビジョン受像機に適用した場合につき、図面
を参照して詳細に説明する。
【0018】図1に示すようにこの発明に係る偏向装置
10において使用される巻線用ボビン12と巻線用コア
22は共に一体化された非分割型のものである。
【0019】非分割型であるため巻線用ボビン12の内
面はCRT1のネック部1aおよびファンネル部1bに
密着できるような大きさに成形することができる。巻線
用コア22に関しても同様であって巻線用ボビン12の
外周面と密着できるような大きさに成形できる。
【0020】この場合、垂直偏向コイル24がトロイダ
ル巻きのときで垂直偏向コイル24を直接コアに巻き付
けたときに、コイル巻き付け面全体がボビン外周面と密
着するようにコアの全体形状が選定される。
【0021】これによって、図4のように偏向装置10
を組立た状態でもボビン15やコア22の形状が歪むよ
うなことがないから、組立工数の削減と共に偏向効率の
改善を図ることができる。
【0022】巻線用ボビン15には上述したようにコア
22を装着したあとで水平偏向コイル14が鞍型状に巻
き付けられる。コイルの巻き付けは自動巻線機が使用さ
れる。巻線用コア22には垂直偏向コイル24が自動巻
線機を使用してトロイダル巻きされる。トロイダル巻で
はなく巻枠(ボビン)を使用して鞍型巻きとしてもよ
い。トロイダル巻きとするか鞍型巻きとするかは使用す
るCRTの用途に応じて決まるものである。コイル24
を巻き付けた状態でコア22がボビン15に装着され
る。
【0023】さて、巻線用ボビン15は前部ベンド部1
6を有するボビン本体15に対して後部ベンド部17が
別体構成であって、これがボビン本体15に装着自在と
なるように構成されている。
【0024】後部ベンド部17は図1にも示すように筒
状体30を有し、一側面には環状の鍔部31が形成さ
れ、これと所定の間隔を保持して鍔部31の外側には図
6にも示してあるような複数のL字状爪32が形成され
てコイル巻き取り部が構成される。
【0025】筒状体30の先端部にはネジ部35が形成
され、一方ボビン本体15の後部平坦部15aには図2
に示すようにその内側にネジ部40が形成され、後部ベ
ンド部17をこのネジ部40に螺合することによって後
部ベンド部17がボビン本体15と強固に一体化され
る。
【0026】このように後部ベンド部17をボビン本体
15に対して螺合させて固定する場合には後部ベンド部
17をボビン本体15に強固に固定できるから、水平偏
向コイル14を巻き付けてもそれによる応力には充分耐
えることができる。ネジ構成であれば、後部ベンド部1
7を単に螺合するだけであるからその組立も簡単であ
る。
【0027】後部ベンド部17のボビン本体15に対す
る装着合体手段は図2のネジ構成に限らず図3に示すよ
うにも構成することができる。図3の場合には筒状体3
0として図2よりもその径が大きく形成されると共に、
筒状体30の先端部に一対の係合爪45が形成される。
一対の係合爪45に対峙する後部平坦部15aには係合
孔50が穿設される。
【0028】これら一対の係合爪45は垂直偏向軸上に
位置するように形成される。これは垂直偏向軸付近には
水平偏向コイル14が巻き付けられていないため、この
水平偏向コイル14に制約されることなく比較的自由な
大きさと位置に係合爪45や係合孔50を形成できるか
らである。
【0029】係合爪45の先端部は図3に示すように短
くするのではなく、後部平坦部15aの内面に多少突出
させても水平偏向コイル14の自動巻線処理には悪影響
を与えることはない。この部分の内面には水平偏向コイ
ル14が巻き付けられないからである。
【0030】このような係合爪を使用した固定手段を採
用する場合には、後部ベンド部17を単にボビン本体1
5に対して差し込むだけで両者を強固に固定できるた
め、組立作業工数を著しく簡略化できるし、コイル巻き
によって発生する応力にも充分耐用できる。
【0031】この発明に係る偏向装置10はCRT1の
画面サイズに拘らず適用できるものであるから、現行サ
イズのテレビジョン受像機の他、次世代用の横長テレビ
やハイビジョンテレビさらにはOA機器などに使用され
ているCRTモニタなどに適用して好適である。
【0032】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る偏向装置
では水平偏向コイルを巻き付けるための巻線用ボビンを
分割構成ではなく非分割型とすると共に、後部ベンド部
をボビン本体に対して装着自在に構成したものである。
【0033】これによれば、垂直偏向コイルを巻き付け
るための非分割型コアを巻線用ボビンの外周形状に充分
密着できるように焼成できる。そのため、まず非分割構
成とすることによって偏向装置とするための組立工数を
従来よりも著しく軽減できる効果に加え、巻線用ボビン
やコアの装着固定作業によってもこれらボビンやコアの
形状が歪むようなことがなくなり、また非分割型コアを
ボビンに密着させることができるため、最終的には偏向
効率を改善できる特徴を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る偏向装置の組立状態を示す分解
図である。
【図2】組立後の要部断面図である。
【図3】図2とは別の実施例を示す組立後の要部断面図
である。
【図4】従来の偏向装置を説明するための図である。
【図5】非分割型巻線用ボビンを使用した水平偏向手段
の側面図である。
【図6】図5をネック部側から見た図である。
【図7】非分割型巻線用コアを使用した垂直偏向手段の
側面図である。
【図8】図7をネック部側から見た図である。
【符号の説明】
1 CRT 1a ネック部 1b ファンネル部 10 偏向装置 10A 水平偏向手段 10B 垂直偏向手段 12 巻線用ボビン 14 水平偏向コイル 15 ボビン本体 15a 後部平坦部 16 前部ベンド部 17 後部ベンド部 22 巻線用コア 24 垂直偏向コイル 30 筒状体 35,40 ネジ部 45 係合爪 50 係合孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に水平偏向コイルが巻回される巻
    線用ボビンを有し、ボビン本体の後部側に設けられる後
    部ベンド部がボビン本体に対して装着自在に構成され、 上記ボビン本体の外周面側にこの外周面に密着するよう
    なラッパ状をなす非分割型コアが装着されると共に、 上記ボビン本体には上記後部ベンド部が装着固定される
    ようになされたことを特徴とする偏向装置。
  2. 【請求項2】 上記ボビンには鞍型状に水平偏向コイル
    が巻回され、上記非分割型コアにはトロイダル状に垂直
    偏向コイルが巻回されるようになされたことを特徴とす
    る請求項1記載の偏向装置。
  3. 【請求項3】 上記ボビンには鞍型状に水平偏向コイル
    が巻回され、上記非分割型コアには鞍型状に垂直偏向コ
    イルが巻回されるようになされたことを特徴とする請求
    項1記載の偏向装置。
  4. 【請求項4】 水平偏向コイルを巻回するラッパ状をな
    す非分割型のボビンと、垂直偏向コイルを巻回する非分
    割型コアとで構成され、 上記ボビンは前部ベンド部を有するボビン本体と、ボビ
    ン本体の後部側に装着される後部ベンド部とからなり、 この後部ベンド部が上記ボビン本体にねじ込みされてこ
    の後部ベンド部が上記ボビン本体に固定されると共に、 上記コアは上記ボビン本体に密着するようにラッパ状に
    形成されたことを特徴とする請求項1記載の偏向装置。
  5. 【請求項5】 水平偏向コイルを巻回するラッパ状をな
    す非分割型のボビンと、垂直偏向コイルを巻回する非分
    割型コアとで構成され、 上記ボビンは前部ベンド部を有するボビン本体と、ボビ
    ン本体の後部側に装着される後部ベンド部とからなり、 この後部ベンド部に設けられた爪によって上記ボビン本
    体にこの後部ベンド部が係合されて上記ボビン本体に固
    定されると共に、 上記コアは上記ボビン本体に密着するようにラッパ状に
    形成されたことを特徴とする請求項1記載の偏向装置。
JP93894A 1994-01-10 1994-01-10 偏向装置 Pending JPH07211259A (ja)

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JP93894A JPH07211259A (ja) 1994-01-10 1994-01-10 偏向装置

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JP93894A JPH07211259A (ja) 1994-01-10 1994-01-10 偏向装置

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