JPH0721111U - 濾過器 - Google Patents

濾過器

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JPH0721111U
JPH0721111U JP052183U JP5218393U JPH0721111U JP H0721111 U JPH0721111 U JP H0721111U JP 052183 U JP052183 U JP 052183U JP 5218393 U JP5218393 U JP 5218393U JP H0721111 U JPH0721111 U JP H0721111U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、浴槽水等を循環させて浄化可能と
すると共に、気体で濾材を逆洗可能とした濾過器に関す
る。 【構成】 本考案では、上部に流入口(34)、下部に流出
口(36)を具備すると共に、内部には浄化用濾材を設けた
濾過器であって、底部に濾材を逆洗するための気液2相
流を生成するエジェクタ(E) を設け、内部の底壁(F1)に
前記濾材に向けて気液2相流を噴出する噴出口(53)を開
口すると共に、同噴出口(53)の濾材に臨む部分には、前
記流出口(36)に気体が巻き込まれることを防止する邪魔
板(54)を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、浴槽水等を循環させて浄化可能とすると共に、気体で濾材を逆洗可 能とした濾過器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、浴槽水循環浄化装置の一形態として、浴槽本体に循環パイプの基端と先 端とを接続し、同循環パイプの途中に循環ポンプと濾過器とを取付けて、循環ポ ンプにより浴湯を浴槽本体内と循環ポンプ内を通して循環させながら、濾過器に より浴湯を浄化可能とすると共に、同濾過器を逆洗可能に構成して長寿命化を図 ったものがあった。
【0003】 また、上記濾過器に配設する濾材としては、形状と機能等がそれぞれ異なる複 数の濾材を、それぞれ、カートリッジ等の容器に収容して上下に重合配設したも のがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記した構成の濾過器を逆洗する場合、単に浴槽水等による逆洗で は十分な逆洗効果を得ることができず、そこで、エアにより濾材に付着した汚泥 等を剥離可能としたものがある。
【0005】 しかし、エアによる逆洗では、エアコンプレッサを使用するためコストが上昇 するという問題がある。
【0006】 また、異なる複数の濾材は、その適正な容量も異なることが多く、従って、共 通のカートリッジを用いると濾過器が大型化してしまう問題があった。
【0007】 一方、濾過器をコンパクト化するために、濾材に合わせた異なる大きさのカー トリッジを製造するとなると、コストが上昇するという問題がある。
【0008】 本考案は、上記した課題を解決することができる濾過器を提供することを目的 とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上部に流入口、下部に流出口を具備すると共に、内部には浄化用濾 材を設けた濾過器であって、底部に濾材を逆洗するための気液2相流を生成する エジェクタを設け、内部の底壁に前記濾材に向けて気液2相流を噴出する噴出口 を開口すると共に、同噴出口の濾材に臨む部分には、前記流出口に気体が巻き込 まれることを防止する邪魔板を設けたことを特徴とする濾過器に係るものである 。
【0010】 また、本考案は、上記底壁に、同底壁より立ち上がる円筒状の立上壁を形成し 、同立上壁を介して上記流出口を開口すると共に、同立上壁と濾過器下部の内壁 との間に形成される空間に汚泥貯留部を設けたことにも特徴を有する。
【0011】 また、本考案は、上記汚泥貯留部に、貯留した汚泥を外部に排出する汚泥排出 口を設けたことにも特徴を有する。
【0012】 さらに、本発明は、上記濾過器内に、濾材を収納する複数の容器を上下に重合 状態に配設し、各容器は、容器全周にわたって段部を形成し、同段部で各容器同 士を当接支持したことにも特徴を有する。
【0013】
【実施例】
以下、本考案を、添付図に示す実施例を参照して、具体的に説明する。
【0014】 (浴槽水循環浄化装置Aの全体構成) 図1に、本考案の実施例に係る濾過器Fを用いた浴槽水循環浄化装置Aの概念 的構成を示しており、先ず、全体構成について以下に説明する。
【0015】 浴槽水循環浄化装置Aは、浴槽本体1に循環流路Rを形成する循環パイプ2の 基端と先端とを接続している。
【0016】 循環パイプ2は、浴槽本体1に設けた浴湯吸入口3を循環ポンプPの吸入口と の間に介設した吸入パイプ4と、循環ポンプPの吐出口と浴槽本体1に設けた浴 湯噴出ノズル5との間に介設した強送パイプ6とにより形成している。
【0017】 そして、循環ポンプPにより浴槽本体1内の浴槽水としの浴湯wを浴湯吸入口 3より吸入パイプ4を通して吸込むと共に、強送パイプ6を通して浴湯噴出ノズ ル5より浴槽本体1内へ浴湯wを噴出可能としている。
【0018】 また、循環パイプ2の途中に循環ポンプPと、本考案の要旨ともなる濾過器F と、ヒーターHと、殺菌装置Sとを取付けている。
【0019】 次に、循環ポンプPの上流側をなす吸入パイプ4に取付けた装置や器具につい て説明すると、上流側から下流側に向けて、順に、サーミスタ等の給湯温度検出 手段S3と、圧力センサS4とが吸入パイプ4に取付けられている。
【0020】 ここで、給湯温度検出手段S3は、循環流路R内を流れる浴湯wの温度を常時又 は定期的に検出するものであり、同検出値に基づいて、後述する制御部Qが各種 運転制御を行うことになる。
【0021】 圧力センサS4は浴湯吸入口3に取付けられたヘアーキャッチャー70の目詰まり を検出するものである。
【0022】 一方、循環ポンプPの下流側をなす強送パイプ6に取付けた装置や器具につい て説明すると、上流側から下流側に向けて、順に、水流スイッチS5と、前記した 濾過器Fと、ヒーターHと、殺菌装置Sと、異常温度検出手段S6と、ヒーターON /OFFスイッチS7とが強送パイプ6に取付けられている。
【0023】 ここで、水流スイッチS5は循環パイプ2内を循環する浴湯流量を検出するもの である。
【0024】 濾過器Fは、前述したように、本考案の要旨となるものであり、その構成に特 徴を有するが、構成については後に詳述する。
【0025】 また、機能的には、濾過器F内部に麦飯石等の微生物担体51と、活性炭52とを 濾材として具備することにより、同担体51に微生物を繁殖させて、同微生物の増 殖により形成される生物膜を利用して浴湯の浄化を行なうとともに、活性炭52に よって浄化をさらに促進することができる。
【0026】 ヒーターHは、浴湯wの温度を一定に保つためのものであり、また、浴湯温度 を微生物浄化維持温度(例えば、30℃)に保つことにより、前記濾過器F内の 微生物の環境を良好に確保して、浄化能力が一定レベル以上を確保できるように している。
【0027】 殺菌装置Sは、紫外線ランプ等によって、紫外線を、循環する浴湯wに照射し て、紫外線殺菌を行なうものである。
【0028】 異常温度検出手段S6は、ヒーターH下流側の循環水の温度が異常温度 (例えば 62℃以上) になった場合に、電源を緊急に遮断し、全ての機能を停止する故障停 止モードを制御部Qに取らせるものである。
【0029】 ヒーターON/OFFスイッチS7はトライアック等の半導体からなり、ヒーターのON /OFFを行うと共に、発生する熱を循環水に放熱している。
【0030】 また、本実施例では、を浴湯噴出ノズル5にはエア吸込パイプ7の一端を連通 連結されており、同吸込パイプ7の他端にはエア吸込口7aが設けられている。そ して、同エア吸込パイプ7の中途には、電磁弁からなる第6開閉バルブV6が取付 けられている。
【0031】 そして、エア吸込口7aよりエアをエジェクタ効果により吸込んで、浴湯噴出ノ ズル5より浴槽本体1内に気泡混じりの浴湯wを噴出するブロー運転を可能とし ている。
【0032】 さらに、上記のように構成した浴槽水循環浄化装置Aにおいて、本実施例では 、図6に示すように、流路制御手段Nを設けており、同流路制御手段Nは、実質 的に、以下に説明する複数の開閉バルブV1〜V6及び複数のバイパス流路33,35,37 等からなる。
【0033】 即ち、図1に示すように、吸入パイプ4と強送パイプ6の浴槽本体側同士は第 1バイパス流路33によって連通連結されており、第1バイパス流路33の両端連結 部には、それぞれ、三方切替弁からなる第1, 第2開閉バルブV1,V2 が取付けら れている。
【0034】 また、水流スイッチS5と濾過器Fの流入口34とを結ぶ強送パイプ6の中途には 三方切替弁からなる第3開閉バルブV3が取付けられており、同第3開閉バルブV3 から分岐した第2バイパス流路35の先端が濾過器Fの流入口34a に連通連結され ている。
【0035】 さらに、第3開閉バルブV3と濾過器Fの流入口34とを結ぶ強送パイプ6の中途 から第3バイパス流路37が分岐されており、同第3バイパス流路37の先端は、前 記した第1バイパス流路33の中途に連通連結されている。
【0036】 また、この第3バイパス流路37の中途には三方切替弁からなる第4開閉バルブ V4が取付けられており、同第4開閉バルブV4の一つの開口は大気に開放されてい る。
【0037】 その他の開閉バルブである第5, 第6開閉バルブV5,V6 について説明すると、 第5開閉バルブV5は、逆洗エア供給口Cを濾過器Fの流入口34a に連通連結する エア供給流路29の中途に取付けられており、第6開閉バルブV6は、浴湯噴出ノズ ル5に一端を連通連結したエア吸込パイプ7の中途に取付けられている。
【0038】 一方、本実施例における制御部Qは、その入力側に、浴槽本体1の近傍に配設 した操作パネル部OPと、給湯温度検出手段S3と、圧力センサS4と、水流スイッチ S5と、異常温度検出手段S6と、ヒーターON/OFFスイッチS7とをそれぞれ接続する 一方、出力側に、循環ポンプPのポンプ駆動用モータMと、ヒーターHと、殺菌 装置Sと、電磁弁等からなる第1〜第6開閉バルブV1〜V6とをそれぞれ接続して いる。
【0039】 そして、操作パネル部OPからの操作出力と、各検出手段やセンサからの出力に 基づいて、制御部Qより各駆動部に駆動信号を出力して、後述する浄化運転流路 R1を用いた浄化運転と、エア逆洗流路R2を用いたエア逆洗運転と、逆流排水流路 R3を用いた逆流排水運転とを選択的かつ自動的に行なうことができるようにして いる。
【0040】 (濾過器Fの構成) 上記した構成からなる浴槽水循環浄化装置Aにおいて、本考案の要旨となるの は、上記濾過器Fの濾過器本体50の底部に濾材(微生物担体51と活性炭52)をエ ア逆洗するための気液2相流を生成するエジェクタEを設け、濾過器F内の底壁 F1に前記濾材に向けて気液2相流を噴出する噴出口53を開口すると共に、同噴出 口53の濾材に臨む部分には、前記流出口36に気体が巻き込まれることを防止する 邪魔板54を設けたことにある。
【0041】 ところで、濾過器Fの逆洗用エア吸込口63は逆洗エア供給口Cと接続して構成 している。強送パイプ6、バイパス流路35を浴湯が通り、濾過器Fの流入口34a から濾過器F内に噴出する際のエジェクタ効果を利用して、同供給口Cよりエア を濾過器F内に流入し、同濾過器F内の濾材に付着した汚れを排除するエア逆洗 を行うことができるようにしている。
【0042】 また、上記濾過器F内の底壁F1に、同底壁F1より立ち上がる円筒状の立上壁55 を形成し、同立上壁55を介して上記流出口36を開口すると共に、同立上壁55と濾 過器F下部の内壁F2との間に形成される空間に汚泥貯留部56を設けたことに特徴 がある。
【0043】 また、上記汚泥貯留部56に、貯留した汚泥を濾過器F外に排出する汚泥排出口 57 を設けたこと、上記濾過器F内に、濾材を収納する複数の容器Jを上下に重 合状態に配設し、各容器Jは、容器J全周にわたって段部J1を形成し、同段部J1 で各容器J同士を当接支持したことにも特徴を有する。
【0044】 即ち、図2に示すように、濾過器Fは、円筒状の濾過器本体50の上面を、エア 抜き弁61を備えた蓋体50a で閉塞している。
【0045】 また、同本体50の上部側面には浴湯wの流入口34を設けると共に、底部中央を なす底壁F1に流出口36を設け、さらに、同流出口36の中心に、前記した濾材とし ての微生物担体51と活性炭52に向けて気液2相流を噴出する噴出口53を開口して いる。
【0046】 同噴出口53は、流入口34a と連通連結すると共に、流入口34a に連通連結する エア供給流路29と連通してエジェクタEを構成しており、バイパス流路35を浴湯 が流れる際の濾過器Fの流入口34a でのエジェクタ効果を利用してエアを噴出口 53より濾過器本体50内に、気液2相流を強力に噴出することを可能としている。
【0047】 図2中、63はエア供給流路29に連通する逆洗用エア吸込口である。
【0048】 また、同エジェクタEの噴出口53は、底壁F1より立ち上がり状に形成した円筒 状の立上壁55により囲繞されており、同立上壁55の上方で、噴出口53が濾過器本 体50内に臨む部分には、エア逆洗時に、気体が前記流出口36に巻き込まれること を防止する邪魔板54を取付けている。
【0049】 上記邪魔板54により、噴出口53より噴出される気液2相流を泡状気相と液相と に分離して、液相を下方の流出口36へ向かわせるようにし、泡状気相のみを上方 の濾材方向へ向かわせるようにしているので、泡状気相が流出口36へ巻き込まれ ることがない。
【0050】 さらに、上記立上壁55と濾過器本体50下部の内壁F2との間に形成される空間に 汚泥貯留部56を設けると共に、同汚泥貯留部56に、貯留した汚泥を濾過器本体50 外に排出する汚泥排出口57を設けている。57a はドレンプラグである。
【0051】 従って、エア逆洗運転時に排出できなかった濁質、汚泥等や、濾材から分離し た破片等があっても、これらはエア逆洗運転時においても、その他浄化運転時等 においても流出口36へは直接流れ込むことなく、上記汚泥貯留部56内に貯留され 、かかる汚泥等は、上記汚泥貯留部56に設けた汚泥排出口57より、随時濾過器本 体50外へ排出することができる。
【0052】 また、濾過器本体50内部に、濾材としての微生物担体51と活性炭52とをそれぞ れ収容する容器J,J を上下に2段重ねて配設しており、かかる容器Jは、バケツ 状に形成され、上端部の内径を下端部の外形に略等しくしている。
【0053】 そして、各容器Jは、容器J全周にわたって段部J1を形成し、同段部J1で各容 器J同士を当接支持している。
【0054】 従って、上下に配置した各容器J,J の重合部には特別なシール手段を施さなく てもよく、十分なシール性を有するのでエア逆洗時にエアが上下の容器J,J 間か ら容器J外へ漏れ、逆洗効率を低下させるおそれがない。
【0055】 また、濾材としては複数のものを使用しても、容器Jは同一のものを共用でき るので、製造コストを下げることができ、容器Jの着脱も容易で、かつ、濾材の 交換も容易となって使い勝手が向上する。
【0056】 さらに、濾材の容量が異なる場合に、容器J内に無駄な空間が生じないので、 濾過器F全体をコンパクトにすることができる。
【0057】 ところで、容器Jの底面J2には通水方向に貫通する貫通孔62を多数設けている 。なお、同容器Jの上端部には把持部を設けることもできる。
【0058】 上下に配設した容器J,J の上側の容器Jには微生物担体51を濾材として充填し ているが、本実施例では粒状あるいは球状の麦飯石を用いている。しかも、かか る麦飯石の平均粒径及び充填密度は有機物を分解する微生物の繁殖に適したもの としている。
【0059】 なお、麦飯石に代えて、美濃活性石、美濃セラミックボール、鉱物をセメント 系バインダーで固めたものや、ケイソウ土原料、あるいは、三次元網目構造のセ ラミックフォーム、または、繊維状のものを濾材として使用してもよい。
【0060】 また、下側の容器Jには、活性炭52を濾材として収容している。
【0061】 ここで、本考案に係る浴槽水循環浄化装置Aの作用を、浄化運転、エア逆洗運 転、逆流排水運転を行う場合について以下に説明する。
【0062】 浄化運転 浄化運転は、浴槽本体1内と循環パイプ2内との間で浴湯を循環させながら
浴 湯噴出ノズル5より浴槽本体1内に気泡混じりの浴湯を噴出するブロー運転を行 なっている際に、濾過器Fにより浴湯wの浄化を行なうことができるようにした 運転である。
【0063】 そして、かかる浄化運転は、図4に示すように、第1開閉バルブV1をa方向に 切替え、第2開閉バルブV2をa方向に切替え、第3開閉バルブV3をa方向に切替 え、第4開閉バルブV4の吐出口をa方向に切替え、第5開閉バルブを閉塞状態に し、第6開閉バルブV6を開放して、浄化運転流路R1を形成することにより行うこ とができる。
【0064】 即ち、浄化運転流路R1は、図4に示すように、浴湯wを浴槽本体1→吸入パイ プ4→循環ポンプP→強送パイプ6の一部→濾過器F→強送パイプ6の一部→ヒ ーターH→殺菌装置S→強送パイプ6の一部→浴槽本体1に循環させる流路であ る。
【0065】 なお、上記した浄化運転において、第6開閉バルブV6を閉塞することによって ブロー運転でない通常の濾過運転とすることもできる。
【0066】 〔エア逆洗運転〕 エア逆洗運転は、逆洗エア供給口Cより濾過器F内に、同濾過器Fの流入口34 a で発生するエジェクタ効果を利用してエア供給流路29を通してエアを供給し、 同濾過器F内に設けたエア噴出ノズルよりエアを噴出させて、同エアのバブル作 用(気泡による衝撃力や、気泡が衝突によりはじけた際に発生する超音波による 汚泥剥離作用) により微生物担体に付着した汚泥を剥離させる運転である。
【0067】 そして、かかるエア逆洗運転は、図5に示すように、第1開閉バルブV1をb方 向に切替え、第2開閉バルブV2をb方向に切替え、第3開閉バルブV3をb方向に 切替え、第4開閉バルブV4をb方向に切替えると共に、第5開閉バルブV5を開状 態にして、エア逆洗流路R2を形成することにより行なうことができる。
【0068】 即ち、エア逆洗流路R2は、図5に示すように、浴湯wを吸入パイプ4の一部→ 循環ポンプP→第2バイパス流路35→濾過器Fの逆洗用流入口34a →流出口36→ 強送パイプ6の一部→ヒーターH→殺菌装置S→強送パイプ6の一部→第2開閉 バルブV2→第1バイパス流路33→第1開閉バルブV1→吸入パイプ4の一部に連絡 する小循環閉ループと、同閉ループ内に循環ポンプPの作動によって濾過器Fの 流入口34a に発生するエジェクタ効果を利用して形成される、逆洗エア供給口C →エア供給流路29→濾過器F(噴出口53→濾過器本体50内部)→強送パイプ6の 一部→第3バイパス流路37→第4開閉バルブV4→排出口38とからなる逆洗エア流 路とから構成される。
【0069】 逆洗エア供給口Cからエア供給流路29を通って濾過器Fに供給されるエアは、 濾過器本体50の噴出口53から濾過器本体50内に供給されるが、このときに噴出口 53から強力に噴出される流体は、エアと浴湯wとの気液2相流となっている。そ して、かかる気液2相流は、邪魔板54により泡状気相と、液相とに分離すること ができる。
【0070】 従って、液相は上方へは流れずに、強送パイプ6へと流れることになり、また 、泡状気相のみが活性炭52によって均一に分散されながら上方へ流れ、さらに、 微生物担体51間を上昇し、同担体51表面に付着した濁質等を剥離することができ る。
【0071】 また、濾過器本体50内の底壁F1に、同底壁F1より立ち上がる円筒状の立上壁55 を形成し、同立上壁55を介して上記噴出口53を開口すると共に、同立上壁55と濾 過器本体50下部の内壁F2との間に形成される空間に汚泥貯留部56を設けたことに より、エア逆洗運転時に排出できなかった濁質、汚泥等や、濾材から分離した破 片等があっても、これらはエア逆洗運転時においても、その他浄化運転時等にお いても流出口36へは直接流れ込むことなく、上記汚泥貯留部56内に貯留される。
【0072】 そして、かる汚泥等は、上記汚泥貯留部56に設けた汚泥排出口57より、随時濾 過器F外へ排出することができる。
【0073】 なお、かかるエア逆洗運転は、一定時間(例えば、5分間)行なった後は、次 に説明する逆流排水運転に自動的に切替わるようにしている。
【0074】 〔逆流排水運転〕 逆流排水運転は、浴湯wを第2バイパス流路6を通して濾過器F内に逆流させ て、エア逆洗運転により剥離した汚泥を強制的に排出口38を通して外部へ排出す る運転である。 そして、かかる逆流排水運転は、図6に示すように、第1開閉バルブV1をa方 向に切替え、第2開閉バルブV2をb方向に切替え、第3開閉バルブV3をb方向に 切替え、第4開閉バルブV4をb方向に切替え、逆流排水流路R3を形成することに より行なうことができる。
【0075】 即ち、逆流排水流路R3は、図6に示すように、浴湯wを吸入パイプ4の一部→ 循環ポンプP→第2バイパス流路35→濾過器Fの流入口34a →濾過器Fの内部→ 強送パイプ6の一部→第3バイパス流路37→第4開閉バルブV4→排出口38とから 形成される。
【0076】
【考案の効果】
上部に流入口、下部に流出口を具備すると共に、内部には浄化用濾材を設け た濾過器であって、底部に濾材を逆洗するための気液2相流を生成するエジェク タを設け、内部の底壁に前記濾材に向けて気液2相流を噴出する噴出口を開口す ると共に、同噴出口の濾材に臨む部分には、前記流出口に気体が巻き込まれるこ とを防止する邪魔板を設けたことにより、強力な気液を濾材に向けて噴出するこ とができ、また、邪魔板により気液2相流中の泡状相(気体分)が効率的に濾材 へ供給され、濾材から濁質や汚泥を十分に剥離させることができ、効果的な逆洗 を行うことができる。
【0077】 また、上記した泡状相が流出口に巻き込まれることがなく、循環ポンプがエア ロックにより作動不良になったりすることがない。
【0078】 また、上記底壁に、同底壁より立ち上がる円筒状の立上壁を形成し、同立上 壁を介して上記噴出口を開口すると共に、同立上壁と濾過器下部の内壁との間に 形成される空間に汚泥貯留部を設けたことにより、浴槽水を順方向に流す浄化運 転や、前記した逆洗運転を行う際に、濾材から分離した破片や剥離した濁質、汚 泥等が直接流出口に流れ込むことがなく、浴槽へより清浄な浄化水を供給するこ とができる。
【0079】 また、上記汚泥貯留部に、貯留した汚泥を濾過器外に排出する汚泥排出口を 設けたことにより、濾過器を分解する必要無しに、汚泥貯留部に溜まった汚泥等 を濾過器内から極めて容易に外部へ取り出すことができ、メンテナンス性を向上 させることができる。
【0080】 さらに、上記濾過器内に、濾材を収納する複数の容器を上下に重合状態に配 設し、各容器は、容器全周にわたって段部を形成し、同段部で各容器同士を当接 支持したことにより、特別なシール手段を施さなくても、エア逆洗用のエアが上 下の容器同士の隙間から容器外へ漏れて逆洗効率を低下させることがない。
【0081】 また、濾材としては複数のものを使用しても、容器は同一のものを共用できる ので、製造コストを下げることができ、容器の着脱も容易で、かつ、濾材の交換 も容易となって使い勝手が向上する。
【0082】 さらに、濾材の容量が異なる場合に、容器内に無駄な空間が生じないので、濾 過器全体をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る濾過器を用いた浴槽水循環浄化装
置の概念的説明図である。
【図2】本考案に係る濾過器の説明図である。
【図3】図2のI−I線における断面図である。
【図4】浄化運転流路の概念的説明図である。
【図5】エア逆洗流路の概念的説明図である。
【図6】逆流排水流路の概念的説明図である。
【符号の説明】
A 浴槽水循環浄化装置 E エジェクタ F 濾過器 F1 底壁 F2 内壁 J 容器 J1 段部 P 循環ポンプ R 循環流路 1 浴槽本体 34 流入口 36 流出口 53 噴出口 54 邪魔板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 原田 英次 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)考案者 法月 仙一郎 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)考案者 杉本 立央 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)考案者 安田 寛仁 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内 (72)考案者 森 秀和 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機株 式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部に流入口(34)、下部に流出口(36)を具
    備すると共に、内部には浄化用濾材を設けた濾過器であ
    って、底部に濾材を逆洗するための気液2相流を生成す
    るエジェクタ(E) を設け、内部の底壁(F1)に前記濾材に
    向けて気液2相流を噴出する噴出口(53)を開口すると共
    に、同噴出口(53)の濾材に臨む部分には、前記流出口(3
    6)に気体が巻き込まれることを防止する邪魔板(54)を設
    けたことを特徴とする濾過器。
  2. 【請求項2】上記底壁(F1)に、同底壁(F1)より立ち上が
    る円筒状の立上壁(55)を形成し、同立上壁(55)を介して
    上記流出口(36)を開口すると共に、同立上壁(55)と濾過
    器下部の内壁(F2)との間に形成される空間に汚泥貯留部
    (56)を設けたことを特徴とする請求項1記載の濾過器。
  3. 【請求項3】上記汚泥貯留部(56)に、貯留した汚泥を外
    部に排出する汚泥排出口(57)を設けたことを特徴とする
    請求項2記載の濾過器。
  4. 【請求項4】上記濾過器内に、濾材を収納する複数の容
    器(J),(J) を上下に重合状態に配設し、各容器(J) は、
    容器全周にわたって段部(J1)を形成し、同段部(J1)で各
    容器同士を当接支持したことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の濾過器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014226604A (ja) * 2013-05-21 2014-12-08 住友電気工業株式会社 水処理装置及びこれを用いた水処理方法

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