JPH07211092A - フラッシュepromおよびそれを動作させる方法 - Google Patents

フラッシュepromおよびそれを動作させる方法

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JPH07211092A
JPH07211092A JP29670094A JP29670094A JPH07211092A JP H07211092 A JPH07211092 A JP H07211092A JP 29670094 A JP29670094 A JP 29670094A JP 29670094 A JP29670094 A JP 29670094A JP H07211092 A JPH07211092 A JP H07211092A
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voltage
threshold voltage
memory cell
gate
erased
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JP29670094A
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Jian Chen
ジアン・チェン
Lee E Cleveland
リー・イー・クレーブランド
Shane C Hollmer
シェーン・ホルマー
Ming-Sang Kwan
ミン−サン・クアン
David Liu
デイビッド、リウ
Nader Radjy
ナダー・ラジフ
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Advanced Micro Devices Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリセルの狭い消去しきい値電圧分布を達
成するフラッシュEPROM回路を提供する。 【構成】 ゲート、ソースおよびドレインを有するメモ
リセル(110、140、200、250、300、3
50)のアレイは、複数のビット線に結合される。これ
らのビット線はそれぞれ、メモリアレイのセルの列(1
03、203、303)のドレインに結合される。複数
のワード線はそれぞれ、メモリアレイのセルの行(40
3、503)のゲートに結合される。第1の電圧源は、
消去されたメモリセルのしきい値電圧を収束させるため
にビット線に結合される。第2の電圧源は、消去された
メモリセルのしきい値電圧を制御するためにワード線に
結合される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、コンピュータおよび他の電子
装置のためのメモリに関し、より特定的には、フラッシ
ュメモリ、およびフラッシュメモリの消去後のしきい値
電圧の分布を制御する回路に関する。
【0002】
【関連技術の説明】フラッシュEPROM(書換可能な
プログラマブル読出専用メモリ)は、不揮発性記憶集積
回路のうちで成長をとげている種類のものである。これ
らのフラッシュEPROMは、チップ中のメモリセルを
電気的に消去したり、プログラムしたり、読出したりす
ることができる。アレイ全体を同時に電気的に消去する
ことができる。フラッシュEPROMはまたランダムに
読出したりまたは書込んだりすることもできる。
【0003】セル自体は、セルごとに1つの装置しか用
いないが、フローティングゲートを充電または放電する
ことによってセルにデータがストアされるいわゆるフロ
ーティングゲートトランジスタを用いて形成される。フ
ローティングゲートは導電材料、典型的にはポリシリコ
ンからなり、これは酸化物または他の絶縁材料の薄い層
によってトランジスタのチャネルから絶縁され、さら
に、絶縁材料の第2の層によってトランジスタの制御ゲ
ートワード線から絶縁される。
【0004】フローティングゲートを充電する行為は、
フラッシュEPROMのための「プログラム」ステップ
と呼ばれる。これは、ゲートとソースとの間に12ボル
トの大きい正の電圧を確立しかつドレインとソースとの
間にたとえば7ボルトの正の電圧を確立することによる
いわゆるホットエレクトロンの注入によって行なわれ
る。
【0005】フローティングゲートを放電する行為は、
フラッシュEPROMのための「消去」機能と呼ばれ
る。この消去機能は、典型的には、トランジスタのソー
スとフローティングゲートとの間(ソース消去)または
フローティングゲートと基板との間(チャネル消去)の
ファウラー−ノルドハイムトンネルメカニズムによって
実行される。たとえば、ソース消去動作は、ソースから
ゲートに大きい正の電圧を確立しかつそれぞれのメモリ
セルのドレインをフローティングにすることによって引
起こされる。この正の電圧は12ボルトの大きさが可能
である。
【0006】図1は、メモリアレイのセグメントの概略
図である。図1には、メモリセル10、15、20、2
5、30、35が示されている。列1は、メモリセル1
0のドレインとメモリセル25のドレインとに結合され
る。列2は、メモリセル15のドレインとメモリセル3
0のドレインとに結合される。列3は、メモリセル20
のドレインとメモリセル35のドレインとに結合され
る。行4は、メモリセル10のゲート、メモリセル15
のゲート、およびメモリセル20のゲートに結合され
る。行5は、メモリセル25のゲート、メモリセル30
のゲート、およびメモリセル35のゲートに結合され
る。メモリセル10のソース、メモリセル15のソー
ス、およびメモリセル20のソースは、ソース線8に結
合される。メモリセル25のソース、メモリセル30の
ソース、およびメモリセル35のソースは、ソース線9
に結合される。メモリセルのプログラム、読出しまたは
消去を行なうためには、行またはワード線、列またはビ
ット線、およびソース線に信号が与えられる。
【0007】図2は、メモリセル10のプログラミング
を示している。フラッシュメモリセル10は、トンネル
酸化物を有するEPROMである。メモリセル10は、
p基板60に形成される。ソース57およびドレイン5
5は、基板60に形成される。フローティングゲート5
3によって、制御ゲート50はドレイン55およびソー
ス57から隔離される。
【0008】メモリセル10をプログラムするために、
チャネル−ホットエレクトロン注入によってセルのしき
い値電圧が引上げられる。制御ゲート50およびドレイ
ン55は高電圧に接続され、ソース57は接地に接続さ
れる。ゲート50に与えられる電圧Vgは、ドレイン5
5に与えられる電圧Vdよりも大きい。チャネル−ホッ
トエレクトロン注入より、電子52がフローティングゲ
ート53に入る。これらの電子により、セル10のフロ
ーティングゲートが充電される。しきい値電圧は高いし
きい値状態に変化し、セル10がプログラムされた状態
になる。このプログラムされた状態では、読出電圧がセ
ル10に与えられても、この読出電圧はメモリセル10
をオンにするまたは導通させるほど十分に大きくない。
【0009】図3は、プログラムされたメモリセルおよ
び消去されたメモリセルのしきい値電圧の分布のプロッ
トである。X軸はメモリセルの数を表わし、Y軸はメモ
リセルのしきい値電圧に対応する。メモリセルの処理お
よび公差における固有のばらつきによってメモリセルの
しきい値電圧が分布する。図3を参照すると、プログラ
ムされた状態のセルのしきい値電圧は6.5ボルトより
も大きく、消去された状態のセルのしきい値電圧は0.
5ボルトないし3.5ボルトに制限される。
【0010】ソース消去によるメモリセルの消去は、電
子をフローティングゲートからソースに移動させること
によって行なわれる。フローティングゲートから電子を
取除くことにより、メモリセルのしきい値電圧が低下
し、かつ、読出電圧が与えられるとメモリセルがオンに
なるまたは導通するようになる。
【0011】図4は、プログラムされた状態から消去さ
れたときのメモリセル10を示している。消去は、制御
ゲート50を接地させかつソース57に高い電圧を与え
ることによってフローティングゲートからソース拡散層
への電子のファウラー−ノルドハイムトンネリングを行
なうことにより行なわれる。ソース57に与えられる電
圧Vppは、12ボルトが可能である。電子52は、フ
ローティングゲート53からソース57に移動される。
【0012】メモリセルの消去は、電圧Vppをソース
に繰返し印加することによって行なうことができる。電
圧Vppを印加するたびに(これは、約100m秒持続
可能である)、メモリセルに読出電圧が与えられ、メモ
リセルの引抜き電流が測定される。この引抜き電流の測
定は、メモリセルが適切に消去されたことを確認するた
めに行なわれる。測定された引抜き電流が予想よりも低
ければ、完全には消去されていないメモリセルがあるこ
とになる。プログラムされるメモリセルは読出モードの
間に電流を引抜かず、したがって、引抜き電流を測定す
ることによって、メモリセルが適切に消去されたかどう
かを確認することができる。測定された引抜き電流がメ
モリセルが適切に消去されたことを示す特定の制限範囲
内になるまで、電圧Vppの繰返しのパルスがソースに
与えられる。
【0013】公差および処理のばらつきによりメモリセ
ル間で動作が異なるため、電圧Vppを繰返し印加する
回数はセル間で異なる。メモリセルの動作は、他のファ
クタによっても影響を受ける。たとえば、メモリセルに
行なわれるプログラム/消去サイクルの回数が増えるに
従って、メモリセルを適切に消去できるまでの電圧Vp
pの印加回数も増加する。
【0014】メモリセルを電気的に消去するためにVp
pを過剰に与えると、メモリセルに不所望な影響を与え
る。負のゲートの消去の1つの特徴は、自己制限的でな
いことである。過消去として知られる現象は、フローテ
ィングゲートから電子を取除きすぎてフローティングゲ
ートが正の電荷を有するようになると起こる。過消去
は、既に適切に消去されているメモリセルにVppパル
スを繰返し与えることによって起こる。メモリセルが異
なると、それを適切に消去するために必要なVppの印
加回数も異なる。電気的消去は自己制限的でないため、
必要なVppの印加回数がより少ないメモリセルは過消
去される。電圧Vppを印加するたびに、フローティン
グゲートからソースにわたる電子が取除かれる。電圧V
ppを繰返し印加することによってフローティングゲー
トから電子が取除かれすぎると、メモリトランジスタ
は、デプレッションモードトランジスタ、または常にオ
ンにされているトランジスタになる。デプレッションモ
ードトランジスタはセルの読出しの間にビット線漏洩電
流を引起こし、誤った読出しを引起こす。より重要なこ
とに、漏洩電流はプログラミング電圧から電力を取除
き、これによりプログラミング電圧が減少し、セルのプ
ログラミングが失敗する。
【0015】従来、この過消去の問題の解決策がいくつ
かあった。電気的に書換可能なプログラマブル読出専用
メモリ(EEPROM)に用いられる直列エンハンスメ
ント型トランジスタを、この漏洩電力を防ぐために用い
ることができる。メモリセルを、直列の2つのトランジ
スタとしてみることができる。一方のトランジスタは、
メモリセル10と同様のフローティングゲートメモリト
ランジスタである。他方のトランジスタは、メモリトラ
ンジスタの制御ゲートによって制御される単純なエンハ
ンスメント型トランジスタである。この直列エンハンス
メント型トランジスタは、メモリセルが選択されるとき
にのみそのメモリセルにアクセスするための選択トラン
ジスタとして用いられる。過消去によって生じる漏洩電
流は、過消去されたトランジスタが読出電流に寄与しな
いようにすることによって回避される。エンハンスメン
ト型トランジスタの欠点は、メモリセルのためのスペー
スが損失されることと、選択回路がより複雑となること
とである。
【0016】過消去の問題を低減させるために、消去確
認と呼ばれる方法を用いることができる。最初の消去ス
テップは、メモリアレイ中のすべてのセルのソース接合
部から消去することによって実行される。すべての制御
ゲートを接地させて、ソースに消去電圧が与えられる。
その後、約3.2ボルトの電圧を制御ゲートに印加して
読出動作が行なわれる。印加される電圧は、消去状態の
セルのしきい値電圧に関する上限である。メモリセルの
電流は、メモリセルが消去されたかどうかを判断するた
めに測定される。消去状態に達するまでにまだ時間を必
要とするビットがあれば、再び消去が行なわれる。アレ
イ中のセルがすべて、消去状態のセルのしきい値電圧に
関する少なくとも上限のしきい値電圧を有するまで、消
去確認シーケンスが繰返される。読出動作が5ボルトで
行なわれるとすれば、消去を成功させるのに必要な最小
限の量に対して安全のためのマージンで、フローティン
グゲートから十分な量の電荷を確実に取除くことができ
る。この消去確認法は解決策を与えるものではなく、過
消去の問題を回避するものである。
【0017】過消去の問題を解決するために、自己収束
消去メカニズムを用いることができる。このメカニズム
は、IEEE Tech. Dig. IEDM 1991, PP307-310の「単純な
スタックゲートフラッシュEPROMのための自己収束
消去機構(A Self-Convergence Erasing Scheme For A
Simple Stacked Gate Flash EPROM )」と題された出版
された論文に記載されている。この出版物は、エス・ヤ
マダ(S. Yamada )、ティー・スズキ(T. Suzuki )、
イー・オビ(E. Obi)、エム・オシキリ(M. Oshikiri
)、ケイ・ナクレ(K. Nakure )、およびエム・ワダ
(M. Wada )によって与えられた。この自己収束消去メ
カニズムは、ファウラー−ノルドハイムトンネリングに
よる消去後にアバランシ−ホットキャリア注入を用い
る。アバランシ−ホットキャリア注入により、メモリセ
ルのしきい値電圧が、ある「定常状態」に収束する。フ
ローティングゲートのアバランシ−ホットホール注入と
アバランシ−ホットエレクトロン注入との間のバランス
が取られると、定常状態に達する。このメカニズムを用
いると、過消去されたメモリセルのしきい値電圧をより
高いレベルに引上げることができる。
【0018】図5を参照すると、メモリセル10は、自
己収束消去メカニズムを行なうように接続される。ドレ
イン55に、約6ボルトのドレイン電圧Vdが印加され
る。ゲート50およびソース57は、接地される。メモ
リセルのしきい値電圧が定常状態に収束するまでドレイ
ン電圧Vdが印加される。
【0019】ヤマダ(Yamada)他の出版物に記載される
図6は、異なる開始しきい値電圧をパラメータとして用
いるドレイン妨害時間の関数としてのフラッシュメモリ
セルのしきい値電圧のプロットである。X軸はドレイン
妨害時間をミリ秒で表わし、Y軸はメモリセルのしきい
値電圧を表わす。ヤマダ(Yamada)他による発見は、U
V消去状態より下のしきい値電圧は、ドレイン妨害電圧
によって影響を受けることを示している。このドレイン
妨害電圧による影響により、しきい値電圧は定常状態の
しきい値電圧に収束する。
【0020】図7もまた、ヤマダ(Yamada)他により開
示される。図7は、メモリセルに関するゲート電圧Vg
の関数としてのゲート電流Igの特性を示すプロットで
ある。X軸はゲート電圧Vgを表わし、Y軸はゲート電
流の対数を表わす。Vg* は、ホール注入とエレクトロ
ン注入とのバランスが取られるポイントを表わす。デー
タトレース58は、ゲート電圧Vgが0ボルトよりも大
きいがVg* 未満であるときにアバランシ−ホットホー
ル注入が低バイアスで起こることを示している。データ
トレース59は、チャネル−ホットエレクトロン注入が
より高いゲートバイアスで起こることを示している。エ
レクトロン注入は、Vg* よりも大きいゲート電圧で起
こる。
【0021】フローティングゲートのようなスタックゲ
ート構造では、ゲート電圧Vgの値に依存して3つのこ
とが生じる。その第1は、ゲート電圧VgがVg* を上
回る場合のデータトレース59によって表わされる。フ
ローティングゲートに電子が注入され、これにより、ゲ
ート電圧がVg* と等しくなるまでゲート電圧が減少す
る。その第2は、ホールがフローティングゲートに注入
される場合のデータトレース58によって表わされる。
注入されたホールにより、ゲート電圧がVg*と等しく
なるまでゲート電圧が増加する。その第3は、ゲート電
圧が0ボルト未満である場合である。ゲート電圧が0ボ
ルト未満である場合には、チャネル電子により誘起され
るホットキャリア注入は起こらない。
【0022】図6に示されるように、UV消去状態(U
V−Vt)に近いかまたはそれを上回るしきい値電圧へ
のドレイン妨害の影響は最小である。ドレイン妨害電圧
の結果、しきい値電圧は変わらない。UV消去状態より
も低いしきい値電圧のみがドレイン妨害電圧によって影
響を受け、定常状態に収束する。
【0023】自己収束メカニズムは、過消去の問題に対
して中間的な解決策を与える。しきい値電圧を定常状態
に収束させるために、アバランシ−ホットキャリア注入
が用いられる。しかしながら、ゲートのアバランシ−ホ
ットホール注入は装置を低下させるものとして既知であ
る。装置が低下すると、装置の寿命および信頼性にも影
響が及ぼされる。自己収束メカニズムにより消去後のし
きい値電圧の分布はより狭くなるが、このメカニズムに
は、分布の広がりがUV−Vtと定常状態の収束しきい
値電圧との間の差に制限されるという不利な点がある。
図6に示されるように、UV−Vtと定常状態収束しき
い値電圧との間の分布は約2ボルトである。しきい値電
圧の分布の広がりの原因となる設計された安全のための
マージンを低減させることができるため、この分布の広
がりを狭くすることは望ましい。速度もまた、メモリ装
置において主に考慮しなければならないことである。装
置が動作できる速度をいかなる程度でも増加させること
もさらに望ましい。
【0024】したがって、現在の自己収束メカニズムの
不利な点には、信頼性に影響を及ぼす装置の低下、設定
されたしきい値電圧の分布の広がり、および自己収束速
度がある。
【0025】したがって、先行技術の不利な点を改善し
かつ克服する狭いしきい値電圧分布が得られる回路を設
計することが望ましい。
【0026】
【発明の概要】本発明は、メモリセルの狭い消去しきい
値電圧分布を達成する回路を提供する。この回路は、消
去しきい値電圧分布を、自己収束定常状態しきい値電圧
を上回る、ある定常状態しきい値電圧に収束させる。メ
モリセルのより狭い消去しきい値電圧分布が得られる。
本発明の従えば、フラッシュEPROMは、ゲートとソ
ースとドレインとを有するメモリセルのアレイを含む。
複数のビット線はそれぞれメモリアレイのセルの列のド
レインに結合される。複数のワード線はそれぞれメモリ
アレイのセルの行のゲートに結合される。第1の電圧源
は、消去されたメモリセルのしきい値電圧を収束させる
ようにビット線に結合される。第2の電圧源は、狭いし
きい値電圧分布を達成するために、消去されたメモリセ
ルのしきい値電圧を制御するようにワード線に結合され
る。第1の電圧を印加することにより、消去されたメモ
リセルのしきい値電圧が収束されるとホール注入および
電子注入が起こる。ホール注入は、メモリ装置の信頼性
に影響を及ぼす酸化物の破壊を引起こすものとして既知
である。メモリセルをこのような悪影響を及ぼすホール
注入に晒さないようにするために、本発明の1つの局面
に従えば、ホール注入を低減するかまたはなくすことが
できるように、第2の電圧が消去されたメモリセルのし
きい値電圧を制御する。本発明の別の局面に従えば、回
路に電力を供給するために1つの電源を用いることがで
きるように、第2の電圧が第1の電圧から引き出され
る。
【0027】本発明は、フローティングゲート、ソース
およびドレインを有するMOS装置を含むメモリセルと
して特徴付けられる。接地は、メモリセルのソースに結
合される。第1の電圧はMOS装置に関して定常状態し
きい値電圧を得るようにドレインに結合され、第2の電
圧は定常状態しきい値電圧をオフセットするようにゲー
トに結合される。定常状態しきい値電圧はホットキャリ
ア注入によって得られる。ホットキャリア注入は、定常
状態しきい値電圧を得るためのフローティングゲートへ
のホットエレクトロン注入およびホットホール注入を含
む。本発明の別の局面に従えば、第2の電圧は第1の電
圧よりも小さく、第2の電圧は定常状態しきい値電圧を
より大きいしきい値電圧にオフセットする。
【0028】本発明はまた、フローティングゲート、ソ
ースおよびドレインを有するメモリセルのアレイを含む
フラッシュEPROMとして特徴付けられる。複数のビ
ット線はそれぞれメモリアレイのセルの列のドレインに
結合され、複数のワード線はそれぞれメモリアレイのセ
ルの行のフローティングゲートに結合される。第1の組
の消去されたメモリセルは第1のしきい値電圧分布を有
し、メモリセルのアレイの第2の組の消去されたメモリ
セルは第2のしきい値電圧分布を有する。第1の電圧源
は、第2の組の消去されたメモリセルの第2のしきい値
電圧分布を収束させるようにビット線に結合される。第
2の電圧源は、第2の組の消去されたメモリセルの第2
のしきい値電圧分布をオフセットするようにワード線に
結合される。第2のしきい値電圧分布は第1のしきい値
電圧分布に近づけられ、より狭い消去後のしきい値電圧
分布が達成される。
【0029】本発明の別の局面に従えば、フローティン
グゲートへのホットホール注入は低減される。第2の組
の消去されたメモリセルの第2のしきい値電圧分布は、
ホットキャリア注入よって収束される。ホットキャリア
注入は、フローティングゲートへのホットエレクトロン
注入およびホットホール注入を含む。第2の電圧は、第
2の組の消去されたメモリセルの第2のしきい値電圧分
布を、フローティングゲートへのホットホール注入を低
減するようにオフセットする。第2の組の消去されたメ
モリセルの第2のしきい値電圧分布は、第1のしきい値
電圧分布の方にオフセットされる。消去されたメモリセ
ルは、メモリセルのアレイのサブセットである。
【0030】本発明の別の局面に従えば、ビット線に結
合される第1の電圧源は、第2の組の消去されたメモリ
セルの第2のしきい値電圧分布を定常状態のしきい値電
圧に収束させる。ワード線に結合される第2の電圧源
は、定常状態のしきい値を第1のしきい値電圧分布の方
にシフトさせる。第2の電圧源は第1のしきい値分布に
影響を与えない。
【0031】本発明は、プログラミング電圧の印加によ
りプログラム可能な不揮発性メモリ装置における消去回
路に特に適切である。本発明により、消去されたメモリ
セルの予測可能な狭いしきい値電圧分布が確実となる。
したがって、本発明の好ましい実施例を用いることによ
り、より大きな効率および不揮発性メモリ装置の使用が
可能となる。
【0032】本発明の他の局面および利点は、添付の図
面を参照して、以下に示す説明および前掲の特許請求の
範囲を読めば明らかになるであろう。
【0033】添付の図面を参照することにより本発明を
よりよく理解することができ、この図面において同じ番
号は同じ構成要素を示している。
【0034】
【好ましい実施例の詳細な説明】図8は、フラッシュメ
モリ装置の選択回路100の好ましい実施例である。図
に示される装置は、金属酸化物半導体(MOS)加工を
用いて製造される。より特定的には、トランジスタ装置
を製造するためには相補型金属酸化物半導体(SMO
S)技術が用いられる。n型装置はp基板に形成され、
p型装置はnウェルに形成され、nウェルはまずp基板
に形成される。
【0035】図8の選択回路100を参照すると、pチ
ャネル装置102、104および106のソースおよび
基板は、信号VPX150に結合される。pチャネル装
置102および104のドレインは、ノード105に結
合される。信号XT155は、pチャネル装置102の
ゲートおよびnチャネル装置109のゲートに結合され
る。信号XIN160は、nチャネル装置109のソー
スに結合される。nチャネル装置109のドレインは、
ノード105に結合される。pチャネル装置106およ
びnチャネル装置108のゲートは、ノード105に結
合される。pチャネル装置104のゲートは、pチャネ
ル装置106およびnチャネル装置108のドレインに
結合される。信号WL165は、pチャネル装置104
のゲートに結合される。信号XDS170は、nチャネ
ル装置109の基板と、nチャネル装置108のソース
および基板とに結合される。
【0036】好ましい実施例では、選択回路はフラッシ
ュメモリ装置のメモリセルのアレイに結合される。図9
は、好ましい実施例のメモリセルのアレイのセグメント
を示している。メモリセルセグメント101は、メモリ
セル110、140、200、250、300および3
50からなる。列103は、メモリセル110のドレイ
ンおよびメモリセル250のドレインに結合される。列
203は、メモリセル140のドレインおよびメモリセ
ル300のドレインに結合される。列303は、メモリ
セル200のドレインおよびメモリセル350のドレイ
ンに結合される。行403は、メモリセル110のゲー
ト、メモリセル140のゲート、およびメモリセル20
0のゲートに結合される。行503は、メモリセル25
0のゲート、メモリセル300のゲート、およびメモリ
セル350のゲートに結合される。メモリセル110の
ソース、メモリセル140のソース、およびメモリセル
200のソースは、ソース線803に結合される。メモ
リセル250のソース、メモリセル300のソース、お
よびメモリセル350のソースは、ソース線903に結
合される。
【0037】選択回路100は、メモリセルセグメント
101に結合される。選択回路100は、メモリセルの
ゲートまたはワード線への電圧入力を制御する。WL1
65は、行403に結合され、メモリセル110、14
0および200のゲートへの入力電圧を制御する。同様
の選択回路が、メモリセル250、300、350、お
よびメモリアレイの他のセグメントに結合される。
【0038】プログラムシーケンスでは、約10ボルト
のプログラム電圧がメモリセル110、140および2
00のゲートに印加される。図8を参照すると、選択回
路100の入力は、VPX150、XT155、XIN
160、およびXDS170である。出力WL165
は、図9の行403を介してメモリセル110、140
および200のゲートに結合される。VPX150に
は、プログラム電圧が供給される。XT155は、pチ
ャネル装置102をオフにしかつnチャネル装置109
をオンにするプログラムされた電圧に引上げられる。X
IN160には、ノード105を論理ローにする論理ロ
ーが供給される。ノード105は、pチャネル装置10
6のゲートおよびnチャネル装置108のゲートに結合
される。XDSには、nチャネル装置108が導通しな
いようにするために論理ローが供給される。ノード10
5における論理ローによりpチャネル装置106がオン
になるまたは導通し、これにより、プログラム電圧VP
X150がメモリセル110、140および200のゲ
ートに結合される。
【0039】読出シーケンスでは、メモリセル110、
140および200のゲートにVccまたは5ボルトが
印加される。選択回路100は、プログラム電圧が読出
電圧の代わりに用いられることを除いてプログラムシー
ケンスの場合と同様の入力を備えるように構成される。
VPX150には、読出電圧(Vccまたは5ボルト)
が供給される。XT155は、pチャネル装置102を
オフにしかつnチャネル装置109をオンにする論理ハ
イに引上げられる。XIN160には、ノード105を
論理ローにする論理ローが供給される。ノード105
は、pチャネル装置106のゲートおよびnチャネル装
置108のゲートに結合される。nチャネル装置108
が導通しないようにするために、XDSには論理ローが
供給される。ノード105における論理ローによりpチ
ャネル装置106がオンになるまたは導通し、これによ
り、読出電圧VPX150がメモリセル110、140
および200のゲートに結合される。
【0040】消去シーケンスでは、メモリセル110、
140および200のゲートに約−10ボルトの電圧が
印加される。入力VPX150およびXIN160は論
理ローであるかまたは接地される。XDS170に約−
10ボルトの電圧が供給される。XT155は、nチャ
ネル装置109をオフにしかつpチャネル装置102を
オンにする論理ローに設定される。nチャネル装置10
8はオンになり、−10ボルトの電圧をメモリセル11
0、140および200に伝える。
【0041】nチャネル装置108は、トリプルnウェ
ル装置である。トリプルnウェル装置は、装置のソース
が負の電圧に接続されている場合でも導通することがで
きる。ゲートとソースとの間の電圧電位Vgsが装置を
オンにするのに十分である限り、トリプルnウェル装置
はオンになり導通する。したがって、ソースに印加され
る負の電圧を、トリプルnウェル装置を用いて結合する
ことができる。p基板に形成される典型的なnチャネル
装置とは異なり、トリプルnウェル装置は、p基板に形
成されるnウェルに形成されるpウェルに形成される。
トリプルnウェル装置のソースはp基板から隔離され、
したがって、トリプルnウェル装置は負のソース電圧に
応答することができる。ゲートとソースとの間の電圧が
装置をオンにするのに十分であれば、トリプルnウェル
装置はゲートが論理ローであっても導通する。
【0042】nチャネル装置108にトリプルnウェル
装置を用いる代わりに、トリプルnチャネル装置108
と同じ機能を果たすように典型的な装置の組合せで代用
することができる。
【0043】図10は、好ましい実施例のメモリアレイ
のメモリセルのプログラムおよび消去後の典型的な分布
のプロットである。メモリセルは、図5に示されるもの
に従って消去された。ドレイン55に約6ボルトのドレ
イン電圧Vdが印加され、かつゲート50およびソース
57は接地される。X軸はログスケールにプロットされ
るビット数を表わし、Y軸はメモリセルのしきい値電圧
を表わす。メモリセルのしきい値電圧は、分布75に示
される。UV−Vt72は分布75中に示され、これは
他の消去されたメモリセルのしきい値電圧を比較するた
めの基準電圧である。UV−Vt72は消去後の理想的
なしきい値電圧であり、メモリセルを紫外線に晒すこと
によって得ることができる。参照番号74は、自己収束
メカニズムを用いる定常状態しきい値電圧を表わす。参
照番号76は、過消去されたメモリセルを表わす。
【0044】対応するドレイン電圧Vdをソースに印加
しかつメモリセルのゲートおよびドレインを接地させる
ことにより、同様の消去分布75が得られる。
【0045】図11は、しきい値電圧がある「定常状
態」に収束するときの分布75のメモリセルのプロット
を表わす。ヤマダ(Yamada)他により議論されるような
自己収束メカニズムを分布75の消去されたメモリセル
に適用すると、メモリセルのドレインは6.5ボルトで
妨害され、メモリセルのゲートに0ボルトの電圧が与え
られる。領域77は、UV消去のしきい値電圧72を上
回るしきい値電圧を有するメモリセルを表わし、したが
ってドレイン妨害電圧による影響を受けない。このメモ
リセルは、定常状態の電圧しきい値74に収束せず、ド
レイン妨害電圧によって妨害されない。領域78は、ド
レイン妨害電圧が印加されるとフローティングゲートに
ホールが注入されるメモリセルを表わす。図11は、ホ
ール注入により、領域78のメモリセルのしきい値電圧
が定常状態のしきい値電圧74に低減されることを示し
てる。領域79は、フローティングゲートに電子が注入
されるメモリセルを表わす。電子注入により、メモリセ
ルのしきい値電圧が増加し、定常状態のしきい値電圧7
4で収束する。
【0046】図12は、メモリセルの基板電流Isub
対ゲート電圧Vgを示すグラフ、およびゲート電流Ig
対ゲート電圧Vgを表わすグラフである。データは、自
己収束動作の間にプロットされる。X軸はメモリセルの
ゲート電圧Vgである。電圧Vg* は、ホール注入と電
子注入とのバランスが取られるポイントであり、メモリ
セルが定常状態のしきい値電圧に収束するポイントを表
してる。Y軸はゲート電流Igの対数である。データト
レース78は、ホールがフローティングゲートに注入さ
れる場合に対応する。データトレース79は、電子がフ
ローティングゲートに注入される場合に対応する。デー
タトレースIsub80は、メモリセルの基板電流に対
応する。
【0047】定常状態のしきい値電圧Vth* は、異な
る動作状態の関数として描くことができる。これらの状
態は、ドレイン妨害電圧Vdと、ゲート妨害電圧Vg
と、UV消去しきい値電圧(Vt,UV)、装置の幅、
長さ、結合率およびバランスポイントVg* を含む装置
のパラメータとを含む。Vg* は、ある電圧Vdでのあ
る1つの装置に対する定数である。Vth* は、ドレイ
ン妨害電圧、ゲート妨害電圧およびVt,UVによって
決定される。しかしながら、Vg* は、装置のチャネル
長、ドレイン接合部、および基板のドーピング濃度の関
数である。
【0048】フラッシュEPROM装置に関するバラン
スポイントVg* のゲート電圧は定常状態のしきい値電
圧Vth* をドレイン電圧Vdで妨害し、ゲート電圧V
gは以下の式によって表わすことができる。
【0049】
【数1】
【0050】ここで、αdおよびαgは、装置のドレイ
ンおよびゲート結合率であり、Vgはゲート電圧であ
る。
【0051】
【数2】
【0052】Cdはドレインとフローティングゲートと
の間の結合キャパシタンスである。Cgは、ゲートとフ
ローティングゲートとの間の結合キャパシタンスであ
る。Csは、ソースとフローティングゲートとの間の結
合キャパシタンスであり、Csubは基板とフローティ
ングゲートとの間の結合キャパシタンスである。したが
って以下のような式が得られる。
【0053】
【数3】
【0054】ここで、Vt,UVは、UV消去しきい値
電圧に等しい。Vdh* を解くためにVg* に関する式
を書直すと、この式は、以下のパラメータの関数とな
る。
【0055】
【数4】
【0056】この式から、Vth* は所望の値に制御さ
れかつ設計されることができる。第1の項に関して、V
th* はVt,UVに線形に比例する。上の式の第2の
項により、αd/αgの比が約0.2であるためVth
* を制御することができることがわかる。最も重要なの
は、上の式の第3の項である。これにより、Vth*
Vgに直接関係していることがわかる。この式に従え
ば、Vgの値を変えることによって、Vth* が生じる
ポイントを変えることができる。定常状態のしきい値電
圧Vth* は、正のまたは負のゲート電圧Vgによって
オフセットされ得る。
【0057】図8を参照すると、選択回路100は、消
去後のメモリセルにゲート電圧を印加するために用いら
れる。入力VPX150、XIN160、およびXT1
55は、論理ハイまたはVccに設定される。XDS1
70は、メモリセルに印加されるべきゲート電圧に設定
される。XT155は、nチャネル装置109およびp
チャネル装置102のゲートに論理ハイを与える。論理
ハイにより、pチャネル装置102がオフにされ、nチ
ャネル装置109をオンにするまたは導通させる。ノー
ド105は、XIN160の論理ハイ信号を受取る。論
理ハイによりpチャネル装置106はオフになり、nチ
ャネル装置108がオンになり、これによりXDS17
0、すなわち印加されたゲート電圧がWL165、すな
わちワード線に結合される。WL165は、メモリセル
のゲートに結合される。
【0058】図13は、Vth* がVgに直接関係する
式が引出されることを確認するための実験データを示し
ている。メモリセルのしきい値電圧を定常状態に収束さ
せるために、ドレイン妨害電圧およびゲート電圧が印加
される。図13には、3組のデータが示されている。3
つのデータの組の各々には、6.5ボルトのドレイン妨
害電圧Vdが印加される。データトレース82は、メモ
リセルのゲートにおいて0ボルトを印加することにより
得られる。データトレース84は、0.5ボルトのゲー
ト電圧を印加することにより得られ、データトレース8
6は、ゲートにおいて1.0ボルトの電圧を印加するこ
とにより得られる。より大きいゲート電圧Vgを印加す
るたびに定常状態のしきい値電圧は上方向にシフトされ
る。データは、ゲート電圧Vgと定常状態のしきい値電
圧における電圧のシフトとの間に本質的に直接関係があ
ることを示している。このデータの結果により、式の中
で示したように定常状態収束電圧Vth* とゲート電圧
Vgとの間の関係が確認される。
【0059】図14は、ゲート電圧Vgと定常状態しき
い値電圧との関係を用いて、自己収束の間にゲート電圧
Vgを消去後の分布75に与えた場合のデータプロット
を示している。X軸はドレイン妨害時間を秒で表わし、
Y軸はメモリセルに関するしきい値電圧を表わす。自己
収束の間にドレイン電圧Vdを印加するとともにゲート
電圧Vgを印加することにより、定常状態しきい値電圧
をシフトするように動作される。分布75においてメモ
リセルに6.5ボルトのドレイン電圧および1.0ボル
トのゲート電圧が印加される。図14では、過去の定常
状態のしきい値電圧Vth* 74が、UV消去しきい値
電圧72と等しくなるようにシフトされる。定常状態し
きい値電圧のこのシフトは、印加されるゲート電圧Vg
に直接関係する。印加される1.0ボルトのゲート電圧
Vgにより、定常状態しきい値電圧は、1.0ボルトシ
フトされる。
【0060】消去後の分布75の領域79は、しきい値
電圧を定常状態しきい値電圧に増加させるためにフロー
ティングゲートに電子が注入される領域を表わす。消去
後の分布75の領域78は、しきい値電圧を定常状態し
きい値電圧に低減させるためにフローティングゲートに
ホールが注入される領域を表わす。ゲート、すなわち領
域79に注入される電子の数は、ゲート、すなわち領域
78に注入されるホールの数よりもはるかに多い。図1
4の領域78および79を図11の領域78および79
と比較すると、自己収束の間にゲート電圧Vgを印加す
ることによりメモリセルにおける電子の注入が実質的に
増加しかつホール注入が実質的に低減することがわか
る。ホール注入が低減されると、メモリセルの信頼性が
かなり向上する。ホール注入は、酸化物の破壊の重大な
原因であると考えられる。
【0061】酸化物が破壊されると、メモリセルの電荷
保持能力が低減し、かつメモリセルのプログラミング速
度が低減される。メモリセルの相互コンダクタンス(g
m)は、酸化物の破壊が生じると低下する。相互コンダ
クタンス(gm)は、ドレイン電流に線形比例する。g
mの低下の結果ドレイン電流が低減すると、メモリセル
のプログラミング速度に影響を与える読出電流も低減す
る。メモリセルのプログラミングおよび再プログラミン
グの繰返しに対する耐性が低下する。
【0062】自己収束動作の間にゲート電圧Vgを印加
すると、領域78およびホール注入をなくすセルアレイ
を設計することが可能である。ゲート電圧Vgを変える
ことにより、領域78の大きさおよびホール注入を制御
することができる。印加されるゲート電圧Vgは典型的
には5ボルトの電源の電圧範囲内であり、5ボルトの電
力から引出すことができる。
【0063】定常状態しきい値電圧をUV消去しきい値
電圧UV−Vtに近づけるようにシフトさせることによ
り、消去後のしきい値電圧分布をより狭くすることがで
きる。図11を参照すると、定常状態しきい値電圧74
はUV消去しきい値電圧72よりも約2ボルト低い。図
14においてゲート電圧Vgを印加することにより、定
常状態しきい値電圧74とUV消去しきい値電圧72と
の間の差が解消される。したがって、実質的により狭い
消去後のしきい値電圧分布が得られる。
【0064】しきい値電圧分布をより狭くすると、より
幅広い電圧公差が得られ、これにより、低電圧での読出
動作の間にメモリセルの列漏洩が低減される。有効な読
出動作を確実にするための設計された安全のためのマー
ジンを減らすことができる。したがって、より効率的で
信頼性の高いメモリ装置を設計することができる。この
メモリ装置はプログラミングおよび再プログラミングの
サイクルにより多くの回数耐えることができ、これによ
りこのメモリ装置の寿命を延ばすことができる。設計さ
れた安全のためのマージンを減らすことにより、より低
い電圧を必要とすることができるメモリ装置を実現する
ことができる。
【0065】密度が2倍および3倍の応用を用いるメモ
リアレイでは、メモリセルのしきい値電圧を制御し、し
きい値電圧分布を狭くすることがより本質的でかつ有利
である。複数のしきい値電圧レベルを制御するために、
密度が2倍および3倍の応用に、自己収束動作の間にゲ
ート電圧Vgを印加することができる。
【0066】図15は、ゲート電圧Vgの関数としての
ゲート電流Igの特性、およびゲート電圧Vgの関数と
しての基板電流Isubの特性を示している。好ましい
実施例のメモリセルに自己収束メカニズムを適用する
と、このプロットが得られる。X軸はゲート電圧Vgを
表わし、Y軸は、ゲート電流Igおよび基板電流Isu
bの対数を表わす。図15を分析することにより、自己
収束メカニズムの間にゲート電圧Vgを印加しても消去
速度は低下しないことがわかる。ゲート電圧Vgの影響
を分析する際には、考慮しなければならない速度が2つ
ある。1つは、消去されたメモリセルのしきい値電圧を
引上げる電子注入の速度である。2つめは、消去された
メモリセルのしきい値電圧を下げるホール注入の速度で
ある。
【0067】図15を参照すると、Vg* 95は、ホー
ル注入と電子注入とのバランスが取られるポイントを表
わす。自己収束メカニズムによって達成されるのは定常
状態しきい値電圧である。ゲート電圧Vgの印加が電子
注入の速度に与える影響は、ポイント90および94を
参照することにより判断できる。参照ポイント90は、
ゲート電圧Vgが0ボルトである開始ポイントに対応す
る。参照ポイント94は、Vgが1ボルトである開始ポ
イントに対応する。参照ポイント94に対応するゲート
電流Igは、参照ポイント90に対応するゲート電流よ
りもはるかに大きい。参照ポイント94から参照ポイン
ト90に移動するのにかかる時間が参照ポイント90か
らVg* 95に移動するのにかかる時間よりもはるかに
短いとすれば、Vg=0ボルトである場合およびVg=
1ボルトである場合にメモリセルが定常状態に達する速
度はほぼ同じである。
【0068】ゲート電圧のホール注入速度への影響に関
しては、ゲート電圧Vgを印加すると実際にメモリセル
の定常状態への収束が増加する。参照ポイント92は、
ゲート電圧Vgが0ボルトである開始ポイントに対応す
る。参照ポイント96は、Vgが1ボルトである開始ポ
イントに対応する。参照ポイント92のゲート電流はゲ
ート電流のピークの左側にあり、参照ポイント96での
ゲート電流よりも小さい。ゲート電圧Vgの印加によ
り、開始ポイントはVg* により近くなる。したがっ
て、参照ポイント96は参照ポイント92よりもはるか
に速くVg* に達する。
【0069】図13は、自己収束の間にゲート電圧を印
加することにより実際に消去動作の速度が増加できるこ
とを再確認している。電子注入83に関してデータトレ
ース82をデータトレース86と比較することにより、
Vgが0ボルトのときとVgが1ボルトのときとの間の
定常状態に達するまでの時間の差は無視できるほどであ
ることがわかる。図13は、電子注入83がホール注入
87よりも速く定常状態に達することを示している。定
常状態が達成される速度は、ホール注入87に依存す
る。ホール注入87に関してデータトレース86をデー
タトレース82と比較すると、電圧Vgを印加して定常
状態に達するまでの時間は、Vgが1ボルトである場合
の方が0ボルトである場合よりも短いことがわかる。し
たがって、自己収束メカニズムの間にゲート電圧Vgを
印加すると、メモリセルが定常状態しきい値電圧に達す
る速度が増加する。
【0070】メモリアレイにおいて付加的な電力が必要
である場合、電力消費量の増加が常に懸念される。ドレ
イン妨害の間に1つのメモリセルにゲート電圧Vgを印
加するには、無視できるほどの量の余分な電力が必要で
ある。これは、−4ボルトのしきい値電圧での過消去さ
れたセルの場合において示されている。0ボルトのゲー
ト電圧Vgを印加する場合と1ボルトのゲート電圧Vg
を印加する場合とが比較される。図15を参照すると、
電力消費量の差は、参照ポイント94から参照ポイント
90に移動するのにかかる時間である。参照ポイント9
0からVg* 95に移動するのにかかる時間と比較する
と、この時間は非常に短い。必要とされる付加的な電力
は最小である。図13の実験データはこの比較を再確認
している。図13は、Vgが1ボルトであれば、しきい
値電圧を−4ボルトから−3ボルトにシフトするのにか
かる時間は10-3秒または1000分の1秒未満である
ことを示している。この余分な電力のために必要な時間
は非常に短く、余分な電力消費量の差も最小である。
【0071】図9を参照すると、消去動作の間、列全体
にドレイン妨害電圧が印加されることがわかる。ほとん
どのビットが過消去されておらずかつその漏洩電流が低
い場合でも、ゲート電圧Vgが印加されると多数のビッ
ト(たとえば、250ビット)が主母集団からの漏洩の
寄与を増加させる。
【0072】ゲートにより誘起される自己収束を列ごと
にではなくバイトごとに行なうことによって、漏洩電流
の量を減らすことができる。ゲート電圧Vgで誘起され
るビット数を減らすことによって、既存の電源が電流お
よび電圧を供給することができるように漏洩電流が制限
される。メモリセルをバイトごとに消去することによ
り、過消去ビット探索回路が必要でなくなり、消去回路
の複雑性を低減することができる。バイトごとに消去動
作を行なうと、消去動作を終了するまでの時間が増加す
る。電力消費量を考慮する必要がなければ、より多くの
メモリセルを同時に動作させることができる。電源の容
量に依存して、装置の設計はセクタの半分または4分の
1、またはその如何なる他の変形例で動作することが可
能である。
【0073】以上のように本発明を図1ないし図15を
参照して特に述べ、フラッシュメモリ回路に強調をおい
たが、図面は例示的なものであって本発明を限定するも
のとして捉えられるべきではないことを理解されたい。
さらに、本発明の方法および装置は、装置のしきい値電
圧を変えることが必要な多くの応用において用いること
ができることは明らかである。本発明に開示されるよう
な本発明の意図および範囲から外れることなく当業者に
よって多くの変形例および変更例を作り出すことができ
ることが企図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】メモリアレイのセグメントの概略図である。
【図2】チャネル−ホットエレクトロン注入によるフラ
ッシュメモリセルのプログラミングを示す概略図であ
る。
【図3】プログラムされたおよび消去されたメモリセル
のしきい値電圧分布のプロット図である。
【図4】フローティングゲートからソースへの電子のフ
ァウラー−ノルドハイムトンネリングにより消去される
フラッシュメモリセルの概略図である。
【図5】自己収束消去動作を行なうように接続されるフ
ラッシュメモリセルの概略図である。
【図6】ドレイン妨害時間が異なる開始しきい値電圧に
与える影響をパラメータとして示す、しきい値電圧対ド
レイン妨害時間のプロット図である。
【図7】メモリセルのゲート電流Ig対ゲート電圧Vg
のプロット図である。
【図8】フラッシュメモリ装置の選択回路を示す図であ
る。
【図9】フラッシュメモリ装置のセグメントの概略図で
ある。
【図10】フラッシュメモリ装置のセルの消去分布を示
す、しきい値電圧対ビット数のプロット図である。
【図11】消去後の分布の定常状態しきい値電圧への収
束を示す、しきい値電圧対ドレイン妨害時間のプロット
図である。
【図12】メモリセルに関するゲート電流Ig対ゲート
電圧Vgのプロット図、および基板電流Isub対ゲー
ト電圧Vgのプロット図である。
【図13】ゲート電圧が異なる際に定常状態収束しきい
値電圧に与える影響を示す、しきい値電圧対時間のプロ
ット図である。
【図14】定常状態収束しきい値電圧のシフトを示す、
ゲート電圧を与える場合のしきい値電圧対ドレイン妨害
時間のプロット図である。
【図15】しきい値電圧の定常状態収束の間のゲート電
圧の影響を示す、ゲート電流Ig対ゲート電圧Vgのプ
ロット図である。
【符号の説明】
103 列 110 メモリセル 203 列 250 メモリセル 403 行 803 ソース線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8247 29/788 29/792 H01L 29/78 371 (72)発明者 ジアン・チェン アメリカ合衆国、94086 カリフォルニア 州、サニィベイル、アカレーンズ、1407、 ナンバー・10 (72)発明者 リー・イー・クレーブランド アメリカ合衆国、95051 カリフォルニア 州、サンタ・クラーラ、ラーセン・プレイ ス、1870 (72)発明者 シェーン・ホルマー アメリカ合衆国、95051 カリフォルニア 州、サンタ・クラーラ、ラーセン・プレイ ス、1870 (72)発明者 ミン−サン・クアン アメリカ合衆国、94577 カリフォルニア 州、サン・リーンドゥロ、マグノリア・コ ート、945 (72)発明者 デイビッド、リウ アメリカ合衆国、95014 カリフォルニア 州、クパーティノ、ブレンダ・コート、 19970 (72)発明者 ナダー・ラジフ アメリカ合衆国、94303 カリフォルニア 州、パロ・アルト、グリーア・ロード、 614

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゲート、ソース、およびドレインを有す
    るメモリセルのメモリアレイと、 複数のビット線とを含み、前記ビット線の各々は前記メ
    モリアレイのセルの列の前記ドレインに結合され、 複数のワード線をさらに含み、前記ワード線の各々は前
    記メモリアレイのセルの行の前記ゲートに結合され、 前記ビット線に結合され、消去されたメモリセルのしき
    い値電圧を収束させるために第1の電圧を有する第1の
    電圧源と、 前記ワード線に結合され、前記消去されたメモリセルの
    前記しきい値電圧を制御するために第2の電圧を有する
    第2の電圧源とをさらに含む、フラッシュEPROM。
  2. 【請求項2】 前記第1の電圧によりホール注入および
    電子注入を引起こして前記消去されたメモリセルの前記
    しきい値電圧を収束させ、 前記第2の電圧は、ホール注入を低減できるように前記
    消去されたメモリセルの前記しきい値電圧を制御する、
    請求項1に記載のフラッシュEPROM。
  3. 【請求項3】 前記第2の電圧は、ホール注入を大幅に
    低減できるように前記消去されたメモリセルの前記しき
    い値電圧を制御する、請求項2に記載のフラッシュEP
    ROM。
  4. 【請求項4】 前記第2の電圧は、前記第1の電圧から
    引出される、請求項1に記載のフラッシュEPROM。
  5. 【請求項5】 フローティングゲート、ソースおよびド
    レインを有するMOS装置と、 前記ソースに結合される接地と、 前記MOS装置に関して定常状態しきい値電圧が得られ
    るように前記ドレインに結合される第1の電圧と、 前記定常状態しきい値電圧をオフセットするように前記
    フローティングゲートに結合される第2の電圧とを含
    む、メモリセル。
  6. 【請求項6】 前記定常状態しきい値電圧を得るための
    ホットキャリア注入をさらに含む、請求項5に記載のメ
    モリセル。
  7. 【請求項7】 前記ホットキャリア注入は、前記定常状
    態しきい値電圧を得るための前記フローティングゲート
    へのホットエレクトロン注入を含む、請求項6に記載の
    メモリセル。
  8. 【請求項8】 前記ホットキャリア注入は、前記定常状
    態しきい値電圧を得るための前記フローティングゲート
    へのホットホール注入を含む、請求項6に記載のメモリ
    セル。
  9. 【請求項9】 前記第2の電圧は、前記第1の電圧より
    も低い、請求項5に記載のメモリセル。
  10. 【請求項10】 前記第2の電圧は、前記定常状態しき
    い値電圧をより大きいしきい値電圧にオフセットする、
    請求項5に記載のメモリセル。
  11. 【請求項11】 フローティングゲート、ソースおよび
    ドレインを有するメモリセルのアレイと、 複数のビット線とを含み、前記ビット線の各々はメモリ
    アレイのセルの列の前記ドレインに結合され、 複数のワード線をさらに含み、前記ワード線の各々は前
    記メモリアレイのセルの行の前記フローティングゲート
    に結合され、 第1のしきい値電圧分布を有する前記メモリセルのアレ
    イの第1の組の消去されたメモリセルと、 第2のしきい値電圧分布を有する前記メモリセルのアレ
    イの第2の組の消去されたメモリセルと、 前記ビット線に結合され、前記第2の組の消去されたメ
    モリセルの前記第2のしきい値電圧分布を収束させるた
    めに第1の電圧を有する第1の電圧源と、 前記ワード線に結合され、前記第2の組の消去されたメ
    モリセルの前記第2のしきい値電圧分布を制御するため
    に第2の電圧を有する第2の電圧源とをさらに含む、フ
    ラッシュEPROM。
  12. 【請求項12】 前記消去されたメモリセルは、ファウ
    ラー−ノルドハイムトンネリングにより消去される、請
    求項11に記載のフラッシュEPROM。
  13. 【請求項13】 前記第2の組の消去されたメモリセル
    の前記第2のしきい値電圧分布は、ホットキャリア注入
    により収束される、請求項11に記載のフラッシュEP
    ROM。
  14. 【請求項14】 前記ホットキャリア注入は、前記フロ
    ーティングゲートのホットエレクトロン注入およびホッ
    トホール注入を含む、請求項13に記載のフラッシュE
    PROM。
  15. 【請求項15】 前記第2の電圧は、前記フローティン
    グゲートのホットホール注入を低減するように、前記第
    2の組の消去されたメモリセルの前記第2のしきい値電
    圧分布を制御する、請求項14に記載のフラッシュEP
    ROM。
  16. 【請求項16】 前記第2の電圧は、前記第2の組の消
    去されたメモリセルの前記第2のしきい値電圧分布を前
    記第1のしきい値電圧分布の方にオフセットする、請求
    項11に記載のフラッシュEPROM。
  17. 【請求項17】 前記消去されたメモリセルは、前記メ
    モリセルのアレイのサブセットである、請求項11に記
    載のフラッシュEPROM。
  18. 【請求項18】 前記ビット線に結合される前記第1の
    電圧は、前記第2の組の消去されたメモリセルの前記第
    2のしきい値電圧分布を定常状態しきい値電圧に収束さ
    せる、請求項11に記載のフラッシュEPROM。
  19. 【請求項19】 前記ワード線に結合される前記第2の
    電圧は、前記定常状態しきい値電圧を前記第1のしきい
    値電圧分布の方にシフトさせる、請求項18に記載のフ
    ラッシュEPROM。
  20. 【請求項20】 前記ビット線に結合される前記第1の
    電圧は、前記第1のしきい値電圧分布を妨害しない、請
    求項19に記載のフラッシュEPROM。
  21. 【請求項21】 フラッシュEPROMを動作させるた
    めの方法であって、 前記フラッシュEPROMのメモリセルを電気的に消去
    するステップと、 消去されたセルのためにドレイン妨害電圧を印加するス
    テップと、 前記メモリセルの狭いしきい値電圧分布を達成するため
    にホールおよび電子を注入するステップと、 前記メモリセルの前記狭いしきい値電圧分布をシフトさ
    せるために消去されたセルにゲート電圧を印加するステ
    ップとを含む、方法。
  22. 【請求項22】 前記メモリセルの前記狭いしきい値電
    圧分布を達成するためにホールの注入を減らすステップ
    をさらに含む、請求項21に記載の方法。
  23. 【請求項23】 電気的に消去されるフラッシュEPR
    OMにおけるセルの電圧のしきい値を制御するための方
    法であって、 前記セルのしきい値電圧をある定常状態しきい値電圧に
    収束させるために、ドレイン電圧を前記セルに印加して
    フローティングゲートにホットホールおよびホットエレ
    クトロンを注入するステップと、 前記セルの前記しきい値電圧を第2の定常状態しきい値
    電圧に制御するために前記セルにゲート電圧を印加する
    ステップとを含む、方法。
  24. 【請求項24】 前記フローティングゲートへの前記ホ
    ットホールの注入を減らすために前記セルの前記電圧の
    しきい値を制御するステップをさらに含む、請求項23
    に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記フローティングゲートへのホット
    エレクトロンの注入を増やすステップをさらに含む、請
    求項23に記載の方法。
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