JPH0721055Y2 - 搬器回収用制動装置 - Google Patents

搬器回収用制動装置

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JPH0721055Y2
JPH0721055Y2 JP1988155617U JP15561788U JPH0721055Y2 JP H0721055 Y2 JPH0721055 Y2 JP H0721055Y2 JP 1988155617 U JP1988155617 U JP 1988155617U JP 15561788 U JP15561788 U JP 15561788U JP H0721055 Y2 JPH0721055 Y2 JP H0721055Y2
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roller
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frame
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勝 野々原
敏昭 児玉
利昭 佐竹
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Fujii Denko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電線、特にOPGW(光ファイバ複合架空地線)
の延線工事において、電線の搬器を回収する際に、それ
の暴走を防止するための制動装置の改良に関するもので
ある。
(従来の技術) 延線径間の複数の鉄塔に張り渡されている既設の支持線
(例えば旧地線)に、牽引ロープRで互いに連結された
多数の搬器を移動自由に吊支し、これらの搬器群に、新
設するOPGWを抱持させ、この状態で搬器群をOPGWと共に
支持線下に展開することによって、OPGWに損傷を与える
ことなくこれを延線する工法が知られている。この工法
においては、支持線が、各鉄塔に支持器A(第11,12
図)を介して支持されているので、搬器は支持器Aを支
障なく通過することができるように構成されている。し
かして、OPGWを延線した後には、既設の支持線(例えば
旧地線)を鉄塔から外してOPGW下に配置し、搬器群を上
下反転させて、今度はこれに支持線を抱持させ、さらに
支持線を搬器群から引き抜いた後、搬器群をOPGW上から
回収する作業を行う。この搬器の回収作業においては、
それがOPGWの傾斜部において暴走してOPGWや搬器自体が
損傷するのを防止するように制動するための装置が用い
られている。この制動装置は、上下の制動ローラ間にOP
GWを弾圧挟持しつつOPGW上を走行するものであって、従
来のものは支持器AのU字状アームaを通過することが
できないものである。従って、搬器の回収時には、制動
装置が各鉄塔の支持器Aに到る度にこれを取り外して付
けなおし、支持器AのU字状アームaをかわしてやる必
要がある。
(考案が解決しようとする課題) 従って、本考案は、支持器Aを支障なく通過することが
できる、小型でしかも堅固な制動装置を提供することを
課題としている。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するため、第1の考案においては、制動
装置本体1を上下二つのフレーム2,3で構成し、上フレ
ーム2には、架空線OPGW上を転動可能な上側ローラ4,5
を軸支すると共に、左右両側面に同心円弧状のガイド鍔
6を突設し、下フレーム3には、架空線OPGW側に付勢さ
れたブラケット12,13を取り付けてこれに下側のローラ1
0,11を回動自在に軸支させ、下フレーム3の左右両側面
には、羽根車16を回転自在に取り付け、羽根車16には、
支持器AのU字状アームaが嵌入するための放射状の複
数の嵌入溝18と、複数の羽根17とを設け、かつ各羽根17
の先端部内側には、ガイド鍔6上に転動自在に乗るガイ
ドローラ19を取り付け、ガイド鍔6とガイドローラ19と
で上下フレーム2,3を互いに結合するようにして搬器回
収用の制動装置を構成した。
第2の考案においては、上フレーム2の左右両側面に、
同心円上にガイドローラ46を列設し、羽根車55の略扇形
の複数の羽根56の周縁部内側に、ガイドローラ46上に乗
るガイド鍔58を突設し、ガイドローラ46とガイド鍔58と
で上下フレーム42,43を互いに結合するようにした。
第3の考案においては、上フレーム42の左右両側面に同
心円弧状のガイド鍔68を突設し、下フレーム43の羽根車
55の羽根56の先端部内側に、ガイド鍔68上に転動自在に
乗るガイドローラ66を取り付け、ガイド鍔68とガイドロ
ーラ66とで上下フレーム42,43を互いに結合するように
し、さらに下フレーム43に、先端が羽根車55の係合部55
aに係合できるように付勢され、係合時に羽根車55の嵌
入溝57をU字状アームaを受け入れ可能な所定の受け入
れ位置に配置し、かつ嵌入しようとする支持器のU字状
アームaに押されたときに回動して、係合部55aとの係
合を解くことができるストッパレバー59を設けた。
第4の考案においては、上フレーム42の左右両側面に、
同心円上に複数のガイドローラ46を列設し、羽根車55の
略扇形の複数の羽根56の周縁部内側に、ガイドローラ46
上に乗るガイド鍔58を突設し、ガイドローラ46とガイド
鍔58とで上下フレーム42,43を互いに結合するように
し、さらに上フレーム42に同心円弧状のガイド鍔68を突
設し、羽根車55の羽根56の先端部内側にガイド鍔68上に
転動自在に乗るガイドローラ66を取り付け、下フレーム
43に上記ストッパレバー59を設けた。
(作用) 本考案の制動装置は、それの上下のローラ4,5,10間にOP
GWのような架空線を挟むようにして架空線上に取り付け
られ、かつ多数の搬器Bを連結している牽引ロープRの
末端に接続される。そして、制動装置は、牽引ロープR
に引かれて架空線(OPGW)上を適当な抵抗を持って走行
することができるようになっている。架空線(OPGW)は
支持器Aによって鉄塔に吊られているので、制動装置は
走行途上において、その進路を横断するように位置する
支持器AのU字状アームaを通過することができるよう
になっている。いま、制動装置が牽引ロープRに引かれ
てU字状アームaに接近すると、羽根17がU字状アーム
aに当接し、これに押されて羽根車16が所定角度回動
し、U字状アームaを嵌入溝18に受け入れながら後方へ
支障なく通過させる。羽根車16が回動する間、それのガ
イドローラ19は、上フレーム2のガイド鍔6上を転動す
るから、常時上下フレーム2,3の連結状態が維持され
る。ガイドローラ19列を上フレーム2に、またガイド鍔
6を羽根17の先端部に夫々設けた場合にも同様である。
(実施例) 本考案の一実施例を第1図乃至第5図に示す。第1図は
制動装置の正面図、第2図は制動装置の側面図、第3図
は制動装置の一部の縦断正面図、第4図は制動装置の一
部の平面図、第5図は制動装置の使用状態の正面図であ
る。
この実施例の制動装置の本体1は、上下2つのフレーム
2,3で構成されている。
上フレーム2には、架空線(OPGW)上を所定の回転抵抗
を持って転動自在な主ローラ4,5が前後に設けられてい
る。上フレーム2の下縁には、左右両側面に、同心円弧
状のガイド鍔6が突設されている。
下フレーム3は、前方端部に、搬器Bを連結した牽引ロ
ープRの末端を接続するための引手8を、また後方端部
に、必要に応じて他の制動装置を連結するための引手9
を夫々備えている。また、下フレーム3の前後両側に
は、先端に制動ローラ10,11を夫々支持したブラケット1
2,13の基端が枢着されている。ブラケット12,13は、夫
々帯板状の引っ張りばね14,15により回動付勢され、制
動ローラ10,11を架空線(OPGW)の下面に押しつけるこ
とができるようになっている。制動ローラ10,11は、夫
々ブラケット12,13の先端部に、所定の回転抵抗を持っ
て回転自在に設けられている。
下フレーム3の中央部の左右両側面には、一対の羽根車
16が、軸21によって回転自在に設けられている。羽根車
16は、等間隔で放射状に外方へ延びる多数の羽根17を有
し、従って、各羽根17,17間には、外方へ略V字状に開
いた放射状の嵌入溝18が形成されている。これら嵌入溝
18には、支持器AのU字状アームaが嵌入することがで
きるようになっている。そして、各羽根17の先端部内側
には、ガイドローラ19が軸着されている。この羽根車16
の軸21の外周に、引っ張りばね14,15の基端部が巻回さ
れ、常時一定の張力でブラケット12,13を回動付勢して
いる。また、下フレーム3の左右両側面には、羽根車16
の外側に位置して、前後2つずつの補助ローラ22が取り
付けられている。即ち、補助ローラ22は、補助フレーム
23の両端部に軸支され、この補助フレーム23は、中央で
軸21に回動自由に支持されている。
各羽根車16を支持する軸21は、下フレーム3に固着さ
れ、一方の羽根車16は、軸21と共に下フレーム3から抜
け落ちないようになっているが、他方の羽根車16は、軸
21から抜いて、下フレーム3から容易に取り外すことが
できるようになっている。即ち、第3,4図に示すよう
に、羽根車16は、一方の補助フレーム23によって軸21に
対して抜け止めされており、その補助フレーム23は、軸
21に対して着脱自在に構成されている。補助フレーム23
の内側には、ロックレバー24が軸着されており、その先
端の係合凹所24aは軸21の係合溝21aに係脱自在である。
ロックレバー24の先端側には、ばね25aによって突出方
向に付勢された係止片25が出没自在に設けられており、
これが補助フレーム23の内側に固着された係止舌片26の
孔26aに係脱自在になっている。従って、ロックレバー2
4が軸21の係合溝21aに係合した状態で、係止片25の先端
を係止舌片26の孔26aに係合させれば、補助フレーム23
が、羽根車16と共に軸21に対して抜け止めされることに
なる。係止片25をロックレバー24側へ指で押し込めば、
係止舌片26との係合が外れるから、ロックレバー24を回
動起立させて、軸21との係合を外すことができる。こう
すれば、一方の羽根車16を上フレーム2から外して両者
間に架空線(OPGW)を挿入することができる。
27はバランスウエイトであり、上フレーム2と同様に羽
根車16に連結されている。
この実施例の制動装置は、ロックレバー24を回動起立さ
せて、軸21との係合を外し、一方の補助フレーム23を軸
21から抜取り、一方の羽根車16を上フレーム2から外し
て両者間に架空線(OPGW)を挿入して装着する。そし
て、ブラケット12,13を、ばね14,15に抗して回動させ、
各制動ローラ10,11と主ローラ4,5との間を開いて、ここ
に架空線(OPGW)を挿通させる。こうすると、制動ロー
ラ10,11が架空線(OPGW)の下面に押しつけられる。架
空線(OPGW)を挿入してから、一方の羽根車16を上フレ
ーム2に連結した後、補助フレーム23を軸21に装着し、
ロックレバー24を軸21に係合させて羽根車16を抜け止め
する。そして、第5図に示すように、引手8に牽引ロー
プRの末端を接続して用いる。
しかして、牽引ロープRを引いて搬器B群を架空線(OP
GW)上から回収する際には、制動装置が架空線(OPGW)
上を適当な抵抗を持って制動しなが走行する。架空線
(OPGW)は支持器Aによって鉄塔に吊られているので、
この制動装置は走行途上において、その進路を横断する
ように位置する支持器AのU字状アームaを通過するこ
とができるようになっている。いま、制動装置が牽引ロ
ープRに引かれてU字状アームaに接近すると、羽根車
16の何れかの羽根17がU字状アームaに当接し、これに
押されて羽根車16が適当に回動し、嵌入溝17の一つにU
字状アームaが進入してくる。羽根車16はU字状アーム
aに押されて所定角度回動し、U字状アームaを後方へ
支障なく通過させる。羽根車16が回動する間、それのガ
イドローラ19は、上フレーム2のガイド鍔6上を転動す
るから、常時上下フレーム2,3の連結状態が維持され
る。
第6図には他の実施例の制動装置の正面図を示した。同
図において第1図乃至第4図のものと同等の構成部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
即ち、この制動装置は、第1図乃至第4図のものを前後
2連に接続して成るもので、長い下フレーム33が、前後
2つの羽根車16,16を連結している。そして、制動ロー
ラ30を備えたブラケット32が、下フレーム33の中間部に
設けられ、引っ張りばね引っ張りばね34,35によって回
動付勢されている。36は、羽根車16と同じ軸31上に左右
設けられた補助ローラであり、左右のうち一方は軸31に
対して容易に着脱でき、これを取り外すことによって、
羽根車16を軸31から引き抜き、架空線(OPGW)を羽根車
16と上フレーム2との間に挿入することができるように
なっている。
この実施例の制動装置の作用は、先の実施例のものと略
同等であるから詳細な説明を省略する。
第7図乃至第9図には、本考案のさらに他の実施例を示
した。第7図は制動装置の分解斜視図、第8図は制動装
置の正面図、第9図は制動装置の側面図である。
この実施例の制動装置の本体41は、上下2つのフレーム
42,43で構成されている。
上フレーム42には、前後に夫々架空線(OPGW)上を所定
の回転抵抗を持って転動自在な主ローラ44,45が設けら
れ、これらの主ローラ44,45の下方位置の左右両側面、
同心円上に、複数のガイドローラ46が列設され、これら
ガイドローラ46列の外周に僅かな間隔を置いて、円弧状
のガイド鍔47が設けられている。
下フレーム43は、前方端部に、搬器Bを連結した牽引ロ
ープRの末端を接続するための引手48を備えると共に、
中央部に、架空線(OPGW)の下面を常時押圧するように
上方へ付勢された制動ローラ49を備えている。制動ロー
ラ49は、レバー50の先端部に、所定の回転抵抗を持って
回転自在に設けられている。レバー50の中間部は、軸50
aによって下フレーム43に枢着され、またその基端部は
押しばね51に連結されており、常時レバー50が起立する
ように付勢されている。押しばね51は、第7,8図に示す
ように、調整ボルト52に被挿されて、一端がこれに係止
され、他端は調整ボルト52に移動自在に被挿されたコマ
53に係止されている。そして、レバー50の基端部は、軸
50bによってコマ53に枢着されている。調整ボルト52は
一端側において、軸54aによって下フレーム43に枢支さ
れている。即ち、調整ボルト52は、軸54aによって下フ
レーム43の前方端部に回転自在に支持された回転コマ54
に螺挿され、そのねじ込み量を加減することによって、
レバー50の起立角度を調整することができるようになっ
ている。
下フレーム43の前後の左右両側面には、各一対の羽根車
55が、軸61によって回転自在に設けられている。羽根車
55は、等間隔に配置された3つの扇型の羽根56を有し、
かつ各羽根56,56間に、半径方向外側へ略V字状に開い
た嵌入溝57が放射状に形成されている。これら嵌入溝57
には、支持器AのU字状アームaが嵌入することができ
るようになっている。各羽根56の周縁部には、内側へ直
角に屈折して延出したガイド鍔58を備えている。また、
羽根車55の軸部外周には、各嵌入溝57に対応した位置に
係合凹所55aが設けられており、ストッパレバー59の先
端がこの係合凹所55aに係合可能に臨まされている。ス
トッパレバー59は、軸59aによって下フレーム43に枢支
され、かつばね60により常時先端部を羽根車55の軸部外
周に当接させるように回動付勢されている。そして、ス
トッパレバー59の先端が羽根車55の係合凹所55aに落ち
込んだときに、何れかの嵌入溝57がU字状アームaを受
け入れ可能な所定の受け入れ位置に配置されるようにな
っている。また、ストッパレバー59の他端部は、U字状
アームaの進路上に臨まされ、嵌入溝57に進入してくる
U字状アームaに押されて回動し、このとき先端部が羽
根車55の係合凹所55aから外れて羽根車55の回転を許容
するようになっている。
各羽根車55を支持する軸61の一端側には、下フレーム43
を開き止めするためのロックつまみ62が着脱自在に取付
けられている。そして、つまみ62を回転することによっ
て、これを軸61から外し、一方の羽根車55を軸線方向に
外側へ移動させ、羽根車55とローラ46列との係合を解く
ことによって、上下フレーム42,43間を開放することが
できるようになっている。上下フレーム42,43間を開放
した状態で上下のローラ44・45,49間に架空線(OPGW)
を挿入することができる。
この実施例の制動装置は、下フレーム43を開放した状態
で、上下のローラ44,45間に架空線(OPGW)を挟み込む
ように装着し、牽引ロープRの末端を引手48に接続して
用いる。そして、牽引ロープRを引いて搬器群を回収す
る際には、制動装置が架空線(OPGW)上を適当な抵抗を
持って制動しながら走行する。架空線(OPGW)は支持器
Aによって鉄塔に吊られているので、この制動装置は走
行途上において、その進路を横断するように位置する支
持器AのU字状アームaを通過することができるように
なっている。即ち、いま、制動装置が牽引ロープRに引
かれてU字状アームaに接近するとき、羽根車55は、そ
の嵌入溝57の一つを進行方向に向けた状態で、ストッパ
レバー59によってロックされている。従って、制動装置
の進行により、自然に支持器AのU字状アームaがこの
嵌入溝57に進入してくる。進入と同時に、ストッパレバ
ー59がU字状アームaに押されて回動し、その先端が羽
根車55の係合凹所55aから外れてロックが解除されるか
ら、羽根車55はU字状アームaに押されて所定角度回動
し、U字状アームaを嵌入溝57に受け入れながら後方へ
支障なく通過させる。このとき、羽根車55の他の嵌入溝
57が次のU字状アームaを受け入れ可能な位置に配置さ
れ、この状態でストッパレバー59が羽根車55の係合凹所
55aに係合して、次に別のU字状アームaに押されるま
で羽根車55をロックする。羽根車55が回動する間、それ
のガイド鍔58は、上フレーム42のガイドローラ46列上を
転動するから、常時上下フレーム42,43の連結状態が維
持される。
支持器Aの限られた空間をスムーズに通過するために
は、羽根車15を小型化することが重要である。しかしな
がら、一般に、小型化すると各羽根が脆弱になり、U字
状アームaとの衝突で壊れやすくなる。この実施例の場
合、羽根56の数を減らして(嵌入溝57の数を減らして)
相対的に羽根56を大きくしても、U字状アームaが嵌入
溝57に進入する妨げならないように、嵌入溝57の方向を
ストッパレバー59によって規制するようになっている。
第10図には、さらに他の実施例を示した。同図におい
て、先の実施例のものと同一1成部には同一の符号を付
して説明を省略する。この実施例においては、上フレー
ム42の左右両側面に、同心円弧状のガイド鍔68を突設
し、羽根車55の羽根56の周縁部内側に、上フレーム42の
ガイド鍔68上に転動自在に乗るように複数のガイドロー
ラ66を列設し、ガイド鍔68とガイドローラ66とで上下フ
レーム42,43を結合するようにした。この場合の作用は
先の実施例のものと略同等である。なお、前記何れの実
施例についても、ガイド鍔とガイドローラとを入れ替え
て構成することができる。
(考案の効果) 以上のように、第1の考案においては、上下フレーム2,
3がガイド鍔5とガイドローラ19とで連結状態が維持さ
れつつ、回収作業中、上下のローラ4,5、10,11が架空線
OPGWを挟んで架空線OPGW上を適当な抵抗をもって走行す
るから、途上の傾斜部で制動装置が暴走せずに、移動す
ることができ、回収作業時にOPGWや搬器自体が損傷する
ことがないし、また支持器AのU字状アームaを羽根車
16の嵌入溝18が受け入れてこれを後方へ支障なく通過さ
せることができ、搬器回収作業を大幅に効率化すること
ができる。
第2の考案においても、上下フレーム42,43がガイド鍔5
8とガイドローラ46とで連結され、また上下のローラ44,
45、49が架空線OPGWを挟み、しかもU字状アームaを羽
根車56の嵌入溝57が受けるので、第1の考案と同様の効
果を有する。
第3、第4の考案においては、さらに、ストッパレバー
59によって羽根車55がU字状アームaを受け入れ可能な
所定の受け入れ位置に配置された状態でロックされるの
で、制動装置の進行により、自然にU字状アームaが嵌
入溝57に進入し、その後羽根車55のロックが解除される
のでU字状アームaが嵌入溝57から退出して、U字状ア
ームaを円滑に通過させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第10図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は制動装置の正面図、第2図は制動装置の側面図、第
3図は制動装置の一部の縦断正面図、第4図は制動装置
の一部の平面図、第5図は制動装置の使用状態の正面
図、第6図は他の実施例の制動装置の正面図、第7図は
さらに他の実施例の制動装置の分解斜視図、第8図は制
動装置の正面図、第9図は制動装置の側面図、第10図は
他の実施例の制動装置の部分的斜視図であり、第11図は
支持器の正面図、第12図は支持器の側面図である。 1……本体、2……上フレーム、3……下フレーム、4,
5……主ローラ、6……ガイド鍔、10……制動ローラ、1
4,15……ばね、16……羽根車、17……羽根、18……嵌入
溝、19……ガイドローラ、A……支持器、a……U字状
アーム、OPGW……架空線(光ファイバ複合架空地線)、
R……牽引ロープ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 江口 利彦 福岡県福岡市中央区渡辺通2丁目1番82号 九州電気設工事株式会社内 (72)考案者 野々原 勝 東京都品川区南品川6丁目5番19号 三和 テッキ株式会社内 (72)考案者 児玉 敏昭 福岡県福岡市中央区渡辺通1丁目1番1号 三和テッキ株式会社福岡営事所内 (72)考案者 佐竹 利昭 兵庫県加東郡滝野町下滝野4丁目62番地 藤井電工株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−132616(JP,U)

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】架空線に吊支された多数の搬器を連結した
    牽引ロープの末端に接続され、上下のローラで架空線を
    挟んで弾圧しつつ架空線上を進行する制動装置におい
    て、 制動装置本体が上下2つのフレームで構成され、 前記上フレームには、架空線上を転動可能な前記上側の
    ローラが軸支されると共に、左右両側面に同心の円弧状
    ガイド鍔が設けられ、 前記下フレームには、前記架空線を鉄塔に吊支する支持
    器のU字状アームが嵌入するための放射状の複数の嵌入
    溝と、先端部内側に夫々ガイドローラを備えた複数の羽
    根とを有する少なくとも左右一対の羽根車が回転自在に
    取付けられると共に、前記下側の制動ローラを回動自在
    に軸支し、これを架空線の下面に押し付けるように付勢
    されたブラケットが取り付けられ、 前記羽根のガイドローラは、前記上フレームのガイド鍔
    上に転動自在に乗るように係合され、これによって前記
    上下のフレームが互いに連結されていることを特徴とす
    る搬器回収用制動装置。
  2. 【請求項2】架空線に吊支された多数の搬器を連結した
    牽引ロープの末端に接続され、上下のローラで架空線を
    挟んで弾圧しつつ架空線上を進行する制動装置におい
    て、 制動装置本体が上下2つのフレームで構成され、 前記上フレームには、架空線上を転動可能な前記上側の
    ローラが軸支されると共に、左右両側面に、同心円上に
    複数のガイドローラが列設され、 前記下フレームには、前記架空線を鉄塔に吊支する支持
    器のU字状アームが嵌入するための放射状の複数の嵌入
    溝と、略扇型で周縁部内側に夫々ガイド鍔を備えた複数
    の羽根とを有する少なくとも左右一対の羽根車が回転自
    在に取付けられると共に、前記下側の制動ローラを回動
    自在に軸支し、これを架空線の下面に押し付けるように
    付勢されたブラケットが取り付けられ、 前記羽根のガイド鍔は、前記上フレームのガイドローラ
    列上に転動自在に乗るように係合され、これによって前
    記上下のフレームが互いに連結されていることを特徴と
    する搬器回収用制動装置。
  3. 【請求項3】架空線に吊支された多数の搬器を連結した
    牽引ロープの末端に接続され、上下のローラで架空電線
    を挟んで弾圧しつつ架空線上を進行する制動装置におい
    て、 制動装置本体が上下2つのフレームで構成され、 前記上フレームには、架空線上を転動可能な前記上側の
    ローラが軸支されると共に、左右両側面に、同心円弧状
    のガイド鍔が突設され、 前記下フレームには、前記架空線を鉄塔に吊支する支持
    器のU字状アームが嵌入するための放射状の複数の嵌入
    溝と、略扇型の複数の羽根とを有する少なくとも左右一
    対の羽根車が回転自在に取付けられると共に、前記下側
    の制動ローラを回動自在に軸支し、これを架空線の下面
    に押し付けるように付勢されたブラケットが取り付けら
    れ、 前記羽根の周縁部内側には、前記上フレームのガイド鍔
    上に転動自在に乗るように複数のガイドローラが列設さ
    れ、かつ羽根車の軸部外周には、前記嵌入溝に対応した
    数の係合部が所定間隔で設けられ、 前記下フレームにはさらに、先端が前記羽根車の係合部
    に係合できるように付勢され、係合時に羽根車の嵌入溝
    をU字状アーム受け入れ可能な所定の受け入れ位置に配
    置し、かつ嵌入しようとする前記支持器のU字状アーム
    に押されたときに回動して、前記係合部との係合を解く
    ことができるストッパレバーが設けられていることを特
    徴とする搬器回収用制動装置。
  4. 【請求項4】架空線に吊支された多数の搬器を連結した
    牽引ロープの末端に接続され、上下のローラで架空電線
    を挟んで弾圧しつつ架空線上を進行する制動装置におい
    て、 制動装置本体が上下2つのフレームで構成され、 前記上フレームには、架空線上を転動可能な前記上側の
    ローラが軸支されると共に、左右両側面に同心円弧上に
    複数のガイドローラが列設され、 前記下フレームには、前記架空線を鉄塔に吊支する支持
    器のU字状アームが嵌入するための放射状の複数の嵌入
    溝と、略扇型の複数の羽根とを有する少なくとも左右一
    対の羽根車が回転自在に取付けられると共に、前記下側
    の制動ローラを回動自在に軸支し、これを架空線の下面
    に押し付けるように付勢されたブラケットが取り付けら
    れ、 前記羽根の周縁部内側には、前記上フレームのガイドロ
    ーラ列上に転動自在に乗るようにガイド鍔が設けられ、
    かつ羽根車の軸部外周には、前記嵌入溝に対応した数の
    係合部が所定間隔で設けられ、 前記下フレームにはさらに、先端が前記羽根車の係合部
    に係合できるように付勢され、係合時に羽根車の嵌入溝
    をU字状アーム受け入れ可能な所定の受け入れ位置に配
    置し、かつ嵌入しようとする前記支持器のU字状アーム
    に押されたときに回動して、前記係合部との係合を解く
    ことができるストッパレバーが設けられていることを特
    徴とする搬器回収用制動装置。
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