JPH07210545A - 並列処理プロセッサ - Google Patents

並列処理プロセッサ

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Publication number
JPH07210545A
JPH07210545A JP29077994A JP29077994A JPH07210545A JP H07210545 A JPH07210545 A JP H07210545A JP 29077994 A JP29077994 A JP 29077994A JP 29077994 A JP29077994 A JP 29077994A JP H07210545 A JPH07210545 A JP H07210545A
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JP
Japan
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vector
memory
block
data
instruction
Prior art date
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Application number
JP29077994A
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English (en)
Inventor
Akihiko Otani
昭彦 大谷
Toshiyuki Araki
敏之 荒木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省面積を実現するメモリ構成の並列処理プロ
セッサを提供する。 【構成】 並列処理プロセッサには、命令メモリ105
と、命令を解読して制御信号を生成するシーケンサ10
6及びデコーダ107と、入力ベクトルデータを複数の
ブロックベクトルデータに分割するベクトル分配器40
0と、各ブロックベクトルデータの演算をパイプライン
方式で実行するためのベクトル演算器600と、各ブロ
ックベクトルデータの記憶・取出しとを行うベクトルメ
モリ200と、演算処理された各ブロックベクトルを結
合するベクトル結合器500とが配設されている。ベク
トルメモリ200は、複数の記憶素子部310に対し、
1つのアドレスデコーダ320と、アドレスデコーダ3
20で共通に指定された番地に対応する任意の複数記憶
素子部310のセルへの書き込み・読み出しを同時に行
わせるよう制御するメモリ制御部320とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、並列処理プロセッサ
に関するもので、特に高速演算処理性能を要するデジタ
ル画像信号分野で利用するデジタル・シグナル・プロセ
ッサ(DSP)に最適なメモリ構成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速演算処理性能を要するデ
ジタル信号処理例えば動画像処理分野においては、DS
Pの処理性能を如何に向上させるか大きな課題である。
一般的なプログラム制御方式のプロセッサ例えばマイク
ロプロセッサ等の命令セットには、演算,メモリ又はレ
ジスタの読みだし,書き込み・分岐等の通常の命令が実
装されており、これらの命令を用いたプログラミングを
1命令ずつ逐次実行していくことで各種の処理を実現し
ているが、演算等の処理をし得る情報量の拡大やその処
理速度を高めることが特に重要である。
【0003】かかる演算処理性能の向上を図る方式の1
つとして、例えば特開平5−61901号公報に記載さ
れている方式が挙げられる。これは、パイプライン演算
器をプロセッサの演算資源として実装し、命令セットの
中にベクトル演算命令を実現することで、演算処理量と
演算処理速度を向上させようとする方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
動画像処理の場合、より高解像度の動画像処理を行うこ
とが求められている。そのためには、より大量のデータ
をより迅速に処理する必要があり、上記従来の方式では
一定の限界があった。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、複数個のプロセッサを配置し1つの
命令に応じて複数のデータ処理の流れを生ぜしめるいわ
ゆるSIMD構成を採ることで処理性能の向上を図りな
がら、SIMD構成におけるメモリの占有面積の増大を
有効に抑制し得る並列処理プロセッサを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明の講じた手段は、少なくとも並列ベ
クトル命令を含む命令に従って、入力ベクトルデータを
パイプライン方式により並列処理するための並列処理プ
ロセッサの構成として、上記命令を記憶する命令メモリ
と、上記命令メモリに記憶される命令を解読して制御信
号を生成する制御信号生成部と、上記制御信号生成部で
生成される制御信号を受け、上記入力ベクトルデータを
分割してなる複数のブロックベクトルデータを生成する
ベクトル分配器と、上記ベクトル分配器で生成されるブ
ロックベクトルデータの最大分割数だけ配置され、上記
制御信号生成部から出力される制御信号に応じた各ブロ
ックベクトルデータの演算をパイプライン方式で実行す
るためのベクトル演算器と、上記各ブロックベクトルデ
ータの記憶とその記憶の取出しとを行うためのベクトル
メモリと、上記ベクトル演算器で演算処理された各ブロ
ックベクトルを結合してなる出力ベクトルデータを生成
するベクトル結合器とを設ける。
【0007】さらに、上記ベクトルメモリを、少なくと
も1つのアドレスデコーダと、上記ベクトル演算器と同
数だけ配置され上記各ブロックベクトルデータをそれぞ
れ格納する記憶素子部と、上記アドレスデコーダで共通
に指定された番地に対応する任意の複数記憶素子部のセ
ルへの書き込み・読み出しを同時に行わせるよう制御す
るメモリ制御部とで構成する。
【0008】請求項2の発明の講じた手段は、請求項1
記載の並列処理プロセッサにおいて、上記ベクトルメモ
リに、2種類のブロックベクトルを信号を格納するダブ
ルバッファ構成の2つのメモリ回路と、上記各メモリ回
路にアドレスを入力するためのをアクセスする1つのア
ドレスデコーダとを設けたものである。
【0009】請求項3の発明の講じた手段は、請求項1
又は2記載の並列プロセッサにおいて、上記入力ベクト
ルデータを画像データで構成したものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明では、ベクトル分配器、ベクト
ル結合器、複数のベクトル演算器、複数個のベクトルメ
モリを備えているので、入力ベクトルデータが並列的に
処理され、大量の情報が高速に処理される。しかも、入
力ベクトルデータを分割した複数のブロックベクトルデ
ータに対して同一アドレスに割り当てることによりベク
トルメモリのアドレスデコーダが1個のみでよくなり、
ベクトルメモリの占有面積が削減される。また、n個の
ベクトル演算器を備えたプロセッサにおいて、n個より
小さいm個(n>m)に分割されたブロックベクトルデ
ータしか処理しない場合、余分な記憶素子部を動作させ
る必要がないので、消費電力も低減することになる。
【0011】請求項2の発明では、2つのメモリ回路を
有する複数バッファ構成のプロセッサにおいても、単一
のアドレスデコーダで制御されるので、さらにベクトル
メモリ全体の占有面積が低減する。
【0012】請求項3の発明では、画像データ信号を処
理する場合には特に大量の情報を時々刻々に処理する必
要があるが、かかる場合にも面積の小さい高性能の並列
処理プロセッサで円滑に信号処理を行うことが可能にな
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0014】図1は、実施例に係る並列処理プロセッサ
の構成を示すブロック図である。このプロセッサは、2
系統の画像データ(=入力ベクトルデータ)を受けてこ
れをブロックベクトルデータに分割するベクトル分配器
400と、該ベクトル分配器400により分割された各
ブロックベクトルデータを並列的に処理する並列処理部
100と、該並列処理部100内で処理されたブロック
ベクトルデータを結合して最終的に1系統の画像データ
(=出力ベクトルデータ)となるように結合するベクト
ル結合器500と、プロセッサ内の各回路ブロックの動
作をプログラムとして格納する命令メモリ105と、上
記命令メモリ105内に格納されている命令を順次に読
みだしていくシーケンサ106と、読みだされた命令を
解析して各回路ブロックに制御信号を出力するデコーダ
107とを備え、2系統の画像データをプログラム制御
により処理を行って1系統の画像データを生成するよう
に構成されている。
【0015】上記並列処理部100には、並列ベクトル
命令に基づくベクトル演算をパイプライン方式で実行す
る同一構成の4個のベクトル演算器600と、ベクトル
データを記憶するための3つのベクトルメモリ200a
〜200cとが配置されている。すなわち、ベクトル分
配器400と各ベクトル演算器600の間に配置された
2つの入力側ベクトルメモリ200a,200bに上記
ベクトル分配器400で分割された各ブロックベクトル
を記憶しておき、この記憶データを各ベクトル演算器6
00における演算に供する一方、各ベクトル演算器60
0の出力側に配置された出力側ベクトルメモリ200c
により、各ベクトル演算器600の演算結果を記憶して
おき、この記憶データをベクトル結合器500における
出力ベクトルデータの生成と各ベクトル演算器600に
おける演算とに供するように構成されている。なお、ベ
クトル分配器400及びベクトル結合器500は、起動
命令を実行するとシーケンサ106とデコーダ107と
は独立にベクトル転送が実行可能に構成されている。
【0016】多くの画像処理例えば空間フィルタリン
グ,パターンマッチング,画像圧縮,伸張等では、I画
素×J画素(ブロック)単位で並列処理できるアプリケ
ーションが多く、またそのブロックに対する処理の内容
は全てのブロックに同様のベクトル演算の組み合わせで
あることが多い。上記ベクトル演算とは、1ブロック内
の1画素をベクトルXの1要素Xi としたベクトル演算
である。例えば2ブロックの差分の絶対値Zをもとめる
演算は、下記(1)式で表される。
【0017】 Zi =|Xi ―Yi | (i=1,2....k) (1) 図2は、上記入力側ベクトルメモリ200a(もう1つ
の入力側ベクトルメモリ200b及び出力側ベクトルメ
モリ200cも同様の構成を有する)の構成を示すブロ
ック図である。ベクトルメモリ200aは、2種類のブ
ロックベクトルを格納するダブルバッファ構成の第1,
第2メモリ回路210A,210Bと、各メモリ回路2
10A,210Bにアドレスを入力するためのアドレス
デコーダ220とで構成されている。上記各ベクトルメ
モリ200a(200b,200c)の各メモリ回路2
10A,210Bには、メモリアクセス信号、書込み制
御信号、読出し制御信号が別々に入力される。
【0018】図3は、上記メモリ回路210A(210
B)の構成を示す電気回路図である。メモリ回路210
Aは、多数のメモリセルを有するメモリ部310と、こ
のメモリ部310への書込み信号や読出し信号を生成す
るメモリ制御部320とで構成されている。さらに、上
記メモリ部310には、4分割されたブロックベクトル
データ(例えば各々8ビットからなる信号)をそれぞれ
格納する4つの記憶素子部310- 1〜310- 4が収
納されている。ただし、メモリ制御部320は、メモリ
アクセス信号と書込み制御信号・読出し制御信号を受け
て書込み信号・読出し信号を生成し、ベクトルメモリ内
の各記憶素子部310- 1〜310- 4への入出力を制
御する。
【0019】図3に示す構成のごとく、4個のメモリ素
子部310- 1〜310- 4に対して単一のアドレスデ
コーダを配置することで、ベクトルメモリ全体の面積を
削減することができる。また、図2に示す構成のごと
く、2つのメモリ回路210A,210Bに対しても単
一のアドレスデコーダ220を配置することで、最終的
に8個の記憶素子部に対して共通のアドレスデコーダを
1つ設ければ済むことになり、ベクトルメモリの占有面
積がより低減されることになる。
【0020】図4は、上記ベクトル分配器400の構成
を示すブロック図である。このベクトル分配器400に
は、外部メモリへのアドレス信号を生成する外部アドレ
ス発生器401と、上記各入力側ベクトルメモリ200
a,200bの書き込み動作を制御する書き込み制御信
号を生成する書き込み制御回路402と、内部アドレス
発生器403とが配設されている。外部アドレス発生器
401からのアドレス信号を受けて外部メモリから読み
だされたデータはベクトルメモリ200aに入力され
る。一方、書き込み制御回路402で生成される書き込
み制御信号は、上記データをどの記憶素子部310- 1
〜310- 4に書き込むかを制御するものである。ま
た、その際に各入力側ベクトルメモリ200a,200
bに出力するアドレス信号は内部アドレス発生器403
で生成される。以上のように、ベクトル分配器400
は、プロセッサ外部に格納されている入力ベクトルデー
タ例えば画像データを連続的に読出し、各ベクトルメモ
リ200a,200bで並列処理できる形式の同数の要
素を有したブロックベクトルデータに分割し、各回路に
分配する。
【0021】図5は、上記ベクトル結合器500の構成
を示すブロック図である。ベクトル結合器500には、
内部アドレス発生器503と、出力側ベクトルメモリ2
00cの読み出し動作を制御する読み出し制御回路50
2と、外部アドレス発生器501とが配設されている。
出力側ベクトルメモリ200cに格納されているブロッ
クベクトルは、内部アドレス発生器503から出力され
るアドレス信号に応じて各ベクトルメモリ200cから
同時に読出される。その際、読出し制御回路502によ
って上記ベクトルメモリ200cのどの記憶素子部31
0- 1〜310- 4から読み出すかが制御される。そし
て、ベクトル結合器500の内部で各ブロックベクトル
が結合されて画像データ(出力ベクトルデータ)が生成
され、この画像データは、外部アドレス発生器501で
生成されたアドレス信号と同時にプロセッサ外部へ順次
出力される。
【0022】図6は、上記各ベクトル演算器600の構
成を示すブロック図である。各ベクトル演算器600
は、算術論理演算器、乗算器などの2つの演算器60
1,602と、2つのパイプラインレジスタ604,6
05とが複数の選択回路607,608,609,61
0を介してパイプライン結合されたものである。各ベク
トル演算器600の動作はすべて同一であり、上記デコ
ーダ107からの信号により制御され、ベクトルメモリ
に格納されているブロックベクトルに対して同じベクト
ル演算を同時並列に行う。
【0023】図7は、本実施例に係る並列処理プロセッ
サが処理する対象データの構成を示す図である。以下、
図7を参照しながらベクトル分配器400とベクトル結
合器500との行う動作の概念を説明する。図7に示す
ように、プロセッサで処理される信号は、画像符号化の
規格MPEG,JPEGに従い、4つのブロックA1〜
A4からなる輝度信号のベクトルデータ730と、2つ
のブロックB1,B2からなる色差信号のベクトルデー
タ740とがある。そして、1枚のフレーム画像710
は、…,n,n,n+1,n+2,…と連続する多数の
X画素×Y画素(例えば16個×16個)からなるメイ
ンブロック720(マクロブロック)で構成されてい
る。このメインブロック720は、輝度信号のベクトル
データ730及び輝度信号のベクトルデータ740を合
成して構成されるものである。
【0024】プロセッサが、4個の記憶素子部310-
1〜310- 4を備えているとすると、ベクトル分配器
400は、画像データを輝度信号730の各ブロックA
1〜A4に分割して、入力側ベクトルメモリ200a
(200b)内の各記憶素子部310- 1〜310- 4
に(X画素×Y画素)/4のブロックベクトルとして格
納する。
【0025】また、ベクトル結合器500は上記分割動
作の逆動作を行い、出力側ベクトルメモリ200c内の
各記憶素子部310- 1〜310- 4に記憶されている
(X画素×Y画素)/4のブロックベクトルを結合させ
て、元の画像データの形式のX画素×Y画素の画像デー
タの出力ベクトルとして生成する。
【0026】例えば、輝度信号のベクトルデータ730
を処理する場合は、全ての記憶素子部310- 1〜31
0- 4にデータに対して書込み/読出しを行なう。しか
し、色差信号のベクトルデータ740を処理する場合
は、4個の内の2個、例えば、記憶素子部310- 1、
310- 2に対して書込み・読出しを行なうのみでよ
く、他の2個の記憶素子部310- 3、310- 4はア
クセスする必要がない。その各記憶素子部の書込み・読
出し制御は、図3に示すメモリ制御部320で生成され
る書込み信号・読出し信号によって行われる。この書込
み信号・読出し信号は各々分割する最大のブロックベク
トル数だけ必要であり、この実施例では、各々4本で構
成されている。
【0027】なお、メモリ部310へのデータの書込み
・読出しを行なうかどうかは命令のビットマップにより
判断する。この判断動作は、例えば、ビットマップの4
ビットをメモリアクセス信号に割り当てることにより実
現可能である。
【0028】以上のように、本実施例における並列処理
プロセッサの構成により、4個のメモリ素子部310-
1〜310- 4に対して、1個のアドレスデコーダ22
0を配置するだけで済むので、ベクトルメモリ全体の占
有面積が削減される。加えて、処理するブロックベクト
ル数に応じてメモリアクセス信号を制御するようにして
いるので、n分割(上記実施例における輝度信号の4分
割)より小さいm分割(n>m)(上記実施例における
色差信号の2分割)でしか処理しない場合、余分な記憶
素子部(上記実施例では記憶素子部310- 3,310
- 4)が動作せず、消費電力の低減をも図ることができ
る。
【0029】次に、本実施例におけるプロセッサの動作
について説明する。
【0030】(手順1)最初に2系統の画像データを連
続的なブロックからなる入力ベクトルデータとし、各画
素を連続的にベクトル分配器400によって2個の入力
側ベクトルメモリ200a,200b内の第1メモリ回
路210Aに入力する。この時の分配は、メモリ210
A内の記憶素子部310― 1〜310― 4に同じ画素
数を格納するように行う。
【0031】(手順2)次に、入力側ベクトルメモリ2
00a,200bの各第1メモリ回路210Aに分配さ
れた各ブロックベクトルデータの差(各要素同士の差)
のベクトル演算を行い、その結果をベクトルメモリ20
0a,200b内の第1メモリ回路210Aへ格納する
並列ベクトル命令を実行する。
【0032】また、第1メモリ回路210A内のメモリ
を用いてベクトル演算を行なうのと並行して、手順1と
同様のことを第2メモリ回路210B内のメモリに対し
て行なう。
【0033】(手順3)そして、上記第1メモリ回路2
10Aへの並列ベクトル命令と第2メモリ回路210B
へのベクトルデータの入力が終了すると、第1メモリ回
路210Aには各差ベクトルが格納されているので、ベ
クトル結合器500を用いて、入力データと同様の形式
になるように結合してから、これを出力する。
【0034】また、ベクトル結合器500を介して第1
メモリ回路210Aから出力を行うのと並行して、手順
2の第1メモリ回路210Aのベクトル演算と同様の制
御を第2メモリ回路210Bに対して行なう。
【0035】(手順4)ベクトル結合器500を介して
第1メモリ回路210Aから出力を行う上記手順3の制
御と同様の出力制御を第2メモリ回路210Bに対して
行なう。
【0036】上記一連の手順において、第1メモリ回路
210Aと第2メモリ回路210Bとは、図2に示すよ
うに、同一アドレスを入力する構成となっているので、
同じアドレスに対して同時にアクセスが行われる。
【0037】また、すでに述べたように、第1メモリ回
路210Aと第2メモリ回路210Bとは、ある期間に
おいて、例えば一方のベクトルメモリがベクトル演算器
600との間でブロックベクトルを転送可能(アクセス
権がベクトル演算器600)であるときは、他方のベク
トルメモリはベクトル分配器400またはベクトル結合
器500との間での転送可能(アクセス権がベクトル分
配器400またはベクトル結合器500)であるように
排他制御される。つまり、その期間が終了すると、アク
セス権の交換を行う。このアクセス権の交換の制御は内
部の特定の命令または外部からの同期信号で行う。
【0038】つまり、図1に示すプロセッサの動作は、
入力ベクトルの入力、ベクトル演算処理、出力ベクトル
の出力をパイプライン並列で行われる。その動作につい
て、図8のタイミングチャートを参照しながら説明す
る。図8に示すn−1,n,n+1,n+2,…等の符
号は、図7に示すメインブロック720に相当する。図
8に示すように、各回路を通過するデータの処理の流れ
において、左側から順に、輝度信号,色差信号,輝度信
号,色差信号,…の各1ブロックを交互に処理するパイ
プが形成されている。
【0039】図8の左から2列目のパイプを例にして考
えると、n番目のデータを演算処理している期間には、
(n+1)番目のデータを入力しており、また、(n−
1)番目のデータの演算結果を出力している。
【0040】すなわち、図1のプロセッサは、入出力ベ
クトルの外部との転送と演算処理が並列に行われ、ベク
トルデータの高速処理が行なえ、実時間性の要求される
動画像処理にも対応できる。
【0041】以上説明してきたように、本実施例のプロ
セッサは、例えば画像処理分野で画像分割方式で並列処
理可能なアプリケーションにおいて、外部との転送と演
算処理が並列に行われることにより性能向上を実現する
とともに、従来であれば、2個のメモリ部と2個のアド
レスデコーダで構成されていたダブルバッファ構成メモ
リが、この発明では、ダブルバッファ構成メモリのアド
レスを共通にすることによりアドレスデコーダが1個の
みでよくなり面積削減になる。
【0042】なお、図7で示した分割・結合の方法は画
像データを矩形のブロックに分割しているが、アプリケ
ーションによって1ライン毎に分割するなどの様々な分
割・結合方式が採れる。
【0043】またこの実施例では画像データの4個に分
割して並列処理をしたが任意の数に分割しても何ら問題
ない。
【0044】さらに、この実施例ではダブルバッファ構
成のベクトルメモリについて説明したが、ベクトルメモ
リを任意の数のバッファ構成にしても本発明は有効であ
る。
【0045】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、入力ベ
クトルデータを並列的に処理可能な並列処理プロセッサ
において、ベクトルメモリの占有面積の低減と消費電力
の低減とを図ることができる。
【0046】請求項3の発明によれば、面積の小さい高
性能の並列処理プロセッサで画像データ信号の信号処理
を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における並列処理プロセッサの構成を示
すブロック図である。
【図2】図1におけるベクトルメモリの構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図2におけるメモリ回路の構成を示すブロック
図である。
【図4】図1におけるベクトル分配器の構成例を示すブ
ロック図である。
【図5】図1におけるベクトル結合器の構成を示すブロ
ック図である。
【図6】図1におけるベクトル演算器の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】実施例における並列処理プロセッサの処理対象
データの構成を示すブロック図である。
【図8】実施例における並列処理プロセッサの動作を示
すタイミング図である。
【符号の説明】
105 命令メモリ 106 シーケンサ 107 デコーダ 200 ベクトルメモリ 210 メモリ回路 310 メモリ部 320 メモリ制御部 400 ベクトル分配器 500 ベクトル結合器 600 ベクトル演算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/80

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも並列ベクトル命令を含む命令
    に従って、入力ベクトルデータをパイプライン方式によ
    り並列処理するための並列処理プロセッサであって、 上記命令を記憶する命令メモリと、 上記命令メモリに記憶される命令を解読して制御信号を
    生成する制御信号生成部と、 上記制御信号生成部で生成される制御信号を受け、上記
    入力ベクトルデータを分割してなる複数のブロックベク
    トルデータを生成するベクトル分配器と、 上記ベクトル分配器で生成されるブロックベクトルデー
    タの最大分割数だけ配置され、上記制御信号生成部から
    出力される制御信号に応じた各ブロックベクトルデータ
    の演算をパイプライン方式で実行するためのベクトル演
    算器と、 上記各ブロックベクトルデータの記憶とその記憶の取出
    しとを行うためのベクトルメモリと、 上記ベクトル演算器で演算処理された各ブロックベクト
    ルを結合してなる出力ベクトルデータを生成するベクト
    ル結合器とを備えるとともに、 上記ベクトルメモリは、 少なくとも1つのアドレスデコーダと、 上記ベクトル演算器と同数だけ配置され上記各ブロック
    ベクトルデータをそれぞれ格納する記憶素子部と、 上記アドレスデコーダで共通に指定された番地に対応す
    る任意の複数記憶素子部のセルへの書き込み・読み出し
    を同時に行わせるよう制御するメモリ制御部とで構成さ
    れていることを特徴とする並列処理プロセッサ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の並列処理プロセッサにお
    いて、 上記ベクトルメモリは、 2種類のブロックベクトルを信号を格納するダブルバッ
    ファ構成の2つのメモリ回路と、 上記各メモリ回路にアドレスを入力するための1つのア
    ドレスデコーダとを有することを特徴とする並列処理プ
    ロセッサ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の並列プロセッサに
    おいて、 上記入力ベクトルデータは画像データであることを特徴
    とする並列処理プロセッサ。
JP29077994A 1994-01-24 1994-11-25 並列処理プロセッサ Pending JPH07210545A (ja)

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