JPH0721041U - 超音波治療器 - Google Patents

超音波治療器

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JPH0721041U
JPH0721041U JP5744093U JP5744093U JPH0721041U JP H0721041 U JPH0721041 U JP H0721041U JP 5744093 U JP5744093 U JP 5744093U JP 5744093 U JP5744093 U JP 5744093U JP H0721041 U JPH0721041 U JP H0721041U
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vibrating
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章治 平松
均 平松
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オージー技研株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 振動部の振幅を安定させ安全性の高い、又、
患者に適応した周波数の振動を付与して治療を行なえる
超音波治療器を提供すること。 【構成】 導子(1)の振動部(2)に、電力を供給す
る主電極(4)と、振動を検出する副電極(6)を設け
たことを特徴とする超音波治療器である。導子(1)の
振動部(2)は、複数の周波数の超音波振動を発生し、
振動部(2)は、複数の振動子(3)を貼り合わせ、振
動子(3)ごとに、電力を供給する主電極(4)と、振
動を検出する副電極(6)を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、温熱治療やマッサージ治療に用いる超音波治療器の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として実公平2−32289号公報に示されるものがあり、該公報に は、振動子、自励電力発振回路、治療導子、筐体、変調用発振回路、トランジス タ、コンデンサ等からなる装置が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来装置においては、導子へ供給する電力の周波数を、導子に設けた振動子の 持つ固有振動数に一致させるという手段を有するが、振動子の振動を検出しその 振動の振幅の大きさを安定させるためのフィードバック系がないから、振動子の 振幅が一定に押え難く治療における安全性に欠けるという欠点があった。
【0004】 又、複数の適宜な周波数の振動を発生し、且つその振動周波数を容易に変更で きる導子はないから、治療部位に適応した周波数の振動を容易に与えることがで きず好適な治療が困難であった。 本考案は上記問題点を解決したもので、振動部の振幅を安定させ安全性の高い 、又、治療部位に適応した周波数の振動を付与して治療を行なえる超音波治療器 を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本考案は、導子(1)の振動部(2)に、電力を供給する主電極(4)と 、振動を検出する副電極(6)を設けたことを特徴とする超音波治療器である。 導子(1)の振動部(2)は、複数の周波数の超音波振動を発生し、振動部( 2)は、複数の振動子(3)を貼り合わせ、振動子(3)ごとに、電力を供給す る主電極(4)と、振動を検出する副電極(6)を設ける。 又、振動部(2)の振動数を切り換える切換手段(9)を有し、導子(1)が 本体部(7)とケーブル(8)で接続されてなり、切換手段(9)は導子(1) に設けられている。
【0006】
【作用】
施療者は、本考案の超音波治療器における導子1を片手に持ち、該導子1の振 動部2を人体皮膚に接触し且つ摺動させて使用する。 導子1の振動部2に設けた主電極4から振動部2へ電力を供給し、振動部2に 設けた副電極6から振動部2の振動を検出する。
【0007】 複数の振動子3を貼り合わせてなる振動部2は、複数の周波数の超音波振動を 発生する。主電極4から振動部2へ電力を供給し、副電極6で振動部2の振動を 検出する。 振動子3ごとに主電極4から電力を供給し、振動子3ごとに副電極6から振動 子3の振動を検出する。 本体部7に接続された導子1に設けられた切換手段9で振動子3の振動周波数 を切り換える。
【0008】
【実施例】
本考案の実施例について図面を参照して説明すると、図1に示す導子1は、片 手に握ることができる略円筒形状に作成され、該導子1の前部1aは屈曲され、 後部1bは握り部とされ、前部1aの前端下面には振動部2が設けられ、該振動 部2は機器の使用時には患者の表皮に当接される。 振動部2は、数百KHzから数MHzの周波数で振動して超音波を発生する二 枚の上・下振動子3a・3bからなり、該振動子3a・3bは互いに異なる固有 振動数を持つ板状の圧電素材である。
【0009】 前記上・下振動子3a・3bは貼り合わされており、該上・下振動子3a・3 bの露出される両面には、その中央のほぼ全面に電力を付与する上・下主電極4 a・4bが貼られ、上・下振動子3a・3bの貼り合わされる面には共通主電極 5が挟着される。 又、前記上・下振動子3a・3bの露出された両面には、その周縁部分にリン グ状に振動を検出する上・下副電極6a・6bが貼られ、前記共通主電極5は副 電極6にも共用される。 前記導子1には、超音波周波数の電力を発生する本体部7から延出されたケー ブル8が接続され、更に振動部2の振動周波数が手動で切り換えられる切換手段 9が設けられる。
【0010】 図2に示すブロック図において、本体部7には、振動子3の固有振動数と同一 振動数で発振する発振回路10と、該回路10により振動させられ、手動による 指示信号とフィードバック系信号とにより電圧レベルが制御され、振動子3の励 起用直流電力でなる出力制御回路11とが備わる。 前記出力制御回路11は、振動部3へ供給する超音波周波数の電力を手動で調 節し且つ設定する出力調整器12と、該調整器12の出力によって電圧が変更調 節される電圧調整回路13と、該調整回路13の出力を得て直流電圧レベルが調 整される電源回路14と、該電源回路14の出力を前記発振回路10の出力によ って発振させられる出力段回路15とからなる。更に、出力制御回路11には、 副電極6から得たフィードバック信号を得て電圧調整回路13の電圧を制御する 増幅器16が備わる。
【0011】 切換手段9は、三つの切り換え回路を有し、これらの三つの切り換え回路は同 期して作動するものであり、その第一の回路は、複数の周波数で発振をする発振 回路10中の一発振周波数を選択し、その第二の回路は、出力制御回路11から 出力する電力を付与すべき上・下振動子3a・3bのどちらかを選択し、その第 三の回路は、増幅器16へフィードバック信号を付与すべき入手先として上・下 副電極6a・6bの内どちらかを選択するものである。
【0012】 治療に用いる際に施療者は、導子1の後部1bを片手に握り、切換手段9で振 動周波数を選択設定し、上・下振動子3a・3bのどちらかを選択して振動させ 、患者の治療部の表皮に接触させ且つ摺動させる。 フィードバック系は、副電極6で検出された信号が増幅器16に至って増幅さ れ、増幅器16から出力された信号が電圧調整回路13に至り、該信号と出力調 整器12の信号とが比較され、増幅器16からの出力信号が出力調整器12の信 号に等しくなるように常時電圧調整回路13の電圧が変動制御され、電圧調整回 路13により電源回路14及び出力段回路15が所定形態に制御され振動子3の 振動振幅を制御するという作動をなしている。 即ち、振動子3の出力は副電極6から得る検出信号に置換され該信号が増幅器 16に入力され、該増幅器16からの出力信号が出力調整器12の信号に等しく なると、電圧調整回路13の出力は定常状態に安定し、常に振動子3の出力は出 力調整器12で指示した出力に一致するよう制御する。
【0013】 振動部2は、上振動子3a又は下振動子3bの主電極4と共通電極5に、本体 部7からの電力が付与されて振動する。又、どちらの振動子3を振動させるかは 、施療者によって導子に設けられた切換手段9を用いて選択され、振動部2は患 者に適応する周波数の超音波振動で駆動される。 切換手段9は、各切り換え回路を同期させて切り換えることにより、本体部7 と導子とに渡る電力供給電路及びフィードバック系電路とを同時に切り換え、常 に、振動している振動子3の方の出力が本体部7へフィードバックされ安定な振 動出力が得られるものとなる。
【0014】
【考案の効果】
請求項1に記載した本考案は、振動部2に主電極4と副電極6を設けたので、 振動部2の振動が検出できる。 フィードバック系を併設すれば、振動部2の振動を正確に制御できるものとな り、施療者が設定した値より大出力を患部に当ててしまい当該組織を破壊すると いった危険性を排除でき、安全に治療ができるという効果が生じる。又、設定し た値より小出力を患部へ当てていて治療効果が上がらないという効率悪化を避け ることもできる。 導子1を患部に当てて摺動するという通常の使用状態下では負荷条件が変化す るが、この様な状態下でも振動が安定し安全且つ効率よく治療ができ、好都合で ある。
【0015】 請求項2に記載した本考案は、振動部2が複数の周波数の超音波振動を発生す るものであるから、導子1を他の導子に取り替えることなしに一個の導子1で、 患者の治療に適応する周波数の超音波振動を選択的に発生させることができ、治 療効果を向上できるものとなり好都合である。
【0016】 請求項3に記載した本考案は、振動部2が複数の振動子3を貼り合わせてなる から、各振動子3は、本体部7から出力される電力の発振周波数に合致したクオ リティファクター(=Q)の高いものを使用することができ、各振動子3を確実 に高効率に駆動させることができ、機器の効率を向上させることができるという 効果がある。
【0017】 請求項4に記載した本考案は、振動子3ごとに主電極4と副電極6を設けたの で、フィードバック系を作動させれば、どの振動子3を選択しても設定した振動 を安定に得ることができ、好都合である。
【0018】 請求項5に記載した本考案は、振動部2の振動周波数を切り換える切換手段9 を有するから、準備された複数の周波数の振動の内、より適切な振動周波数を簡 単に得られるという効果がある。
【0019】 請求項6に記載した本考案は、切換手段9が導子1に設けられているので、治 療中に患部の病状や形状の変化に対応して振動部2の振動周波数を切り換えたい 時に、導子1を持っている片手で容易に当該切換手段9の切換操作ができ、好都 合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例における導子の斜視図及び電気
的構成の概略を示すブロック図である。
【図2】本考案の実施例の電気的構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 導子 2 振動部 3 振動子 4 主電極 6 副電極 7 本体部 8 ケーブル 9 切換手段

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導子(1)の振動部(2)に、電力を供
    給する主電極(4)と、振動を検出する副電極(6)を
    設けたことを特徴とする超音波治療器。
  2. 【請求項2】 導子(1)の振動部(2)は、複数の周
    波数の超音波振動を発生することを特徴とする超音波治
    療器。
  3. 【請求項3】 振動部(2)は、複数の振動子(3)を
    貼り合わせたことを特徴とする請求項2記載の超音波治
    療器。
  4. 【請求項4】 振動子(3)ごとに、電力を供給する主
    電極(4)と、振動を検出する副電極(6)を設けたこ
    とを特徴とする請求項3記載の超音波治療器。
  5. 【請求項5】 振動部(2)の振動数を切り換える切換
    手段(9)を有することを特徴とする請求項2記載の超
    音波治療器。
  6. 【請求項6】 導子(1)が本体部(7)とケーブル
    (8)で接続されてなり、切換手段(9)は導子(1)
    に設けられていることを特徴とする請求項5記載の超音
    波治療器。
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