JPH07210360A - コマンド選択方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、コマンド選択に関し、その目的は、
指定した複数のデータを取り扱えるコマンドの選択を容
易にし、操作性を向上させることである。 【構成】アイコンの位置や重なりを管理するアイコン配
置手段１０１と、重ねられたアイコンを指定した場合
に、その重なり順にアイコンの示すデータの属性を取り
出すアイコン選択手段１０２と、その順にそれらのデー
タ属性のデータを取り扱えるコマンドの一覧をメニュー
で表示し、そのなかから選択されたコマンドを実行する
処理選択手段１０３を設けることにより、利用者がデー
タを指定するだけで実行可能なコマンド一覧を提示し、
コマンドの選択を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はコンピュータと利用者と
の間の対話方式に関し、特に、その利用者からコンピュ
ータへの要求の伝達方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】図２は従来のアイコンを用いた利用者か
らコンピュータへの処理の伝達方法を表す図である。

【０００３】図２において、３０４は出力装置に表示さ
れる画面、４０１はデータを示すアイコン、４０２はプ
ログラムを示すアイコン、５０１は入力装置であるポイ
ンティングデバイスから入力される座標を画面３０４に
常に示しているカーソルである。

【０００４】以下、図２を参照して従来の処理の伝達方
法を説明する。

【０００５】利用者は、ポインティングデバイスを操作
することによりカーソル５０１が示す座標を移動させ、
任意のデータを示すアイコン４０１を指すようにする。
次に、利用者は、ポインティングデバイスに付属するボ
タンを押してすぐに離すクリックと呼ばれる操作を２回
続けて行なうダブルクリックと呼ばれる操作を行なう。
これにより、コンピュータは、アイコン４０１の示すデ
ータに対してあらかじめ決められていたプログラムにア
イコン４０１の示すデータを読み込ませてプログラムの
実行を行なう。

【０００６】また、別の方法では、利用者が任意のデー
タを示すアイコン４０１をカーソル５０１が指すように
ポインティングデバイスを操作し、ポインティングデバ
イスに付属するボタンを押したままの状態にする。この
状態でカーソル５０１の指す座標の移動を行なうとドラ
ッグと呼ばれる操作になり、アイコン４０１がカーソル
５０１の代わりに表示される。次に、利用者は、任意の
プログラムを示すアイコン４０２にアイコン４０１の表
示が重なるようにポインティングデバイスを操作する。
この状態でボタンを離すことによりドロップと呼ばれる
操作が行なわれる。これにより、コンピュータは、アイ
コン４０２の示すプログラムにアイコン４０１が示すデ
ータを読み込ませてプログラムの実行を行なう。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】従来のダブルクリック
による伝達方法では、データに対して実行するプログラ
ムが１つに決められているため、そのデータを扱うこと
のできる複数のプログラムから利用者が任意のプログラ
ムを選択して起動することができない。

【０００８】また、ドラッグとドロップによる伝達方法
の場合は、プログラムを示すアイコンが表示されていな
ければならない。さらに、複数のデータをドロップする
場合にデータの順序を、利用者が指定できないという問
題があった。

【０００９】本発明の目的は、上記問題を解決し、指定
した複数のデータを取り扱うことのできるコマンドの選
択を容易にし、操作性を向上させるコマンド選択方式を
提供することにある。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明によるコマンド選
択方式は、利用者のアイコン移動操作により入力装置か
らポインティングデバイスの示す座標を含むアイコン移
動要求が来ると、アイコンをポインティングデバイスか
ら得た座標にあわせて表示位置を移動し、アイコンの表
示位置とアイコンが示すデータ等の情報を格納している
アイコン配置情報格納テーブルの内容の更新を行なうア
イコン配置手段と、利用者のアイコン選択操作により入
力装置からアイコンの選択要求が来ると、アイコン配置
情報格納テーブルから選択されたアイコンとそのアイコ
ンに重なるアイコンを調べ、その調べたアイコンの重ね
られている順にアイコン配置情報格納テーブルの格納位
置を示す項番を処理選択手段に伝えるアイコン選択手段
と、前記アイコン選択手段から選択されたアイコンの項
番の情報が来ると、その送られてきた順にアイコン配置
情報格納テーブルからその項番に対応するデータ属性を
得て、その情報と同じ順で同じ属性を持つメニュー項目
を処理情報格納テーブルから抽出し、抽出されたメニュ
ー項目で構成されたメニューを表示し、利用者のメニュ
ー選択操作が入力装置から来るのを待ち、入力装置より
メニュー終了が来るとメニューを消去し、メニューが選
択されると選択されたメニュー項目に対するコマンド名
を処理情報格納テーブルから得て、前記アイコン選択手
段から送られた項番の順に、その項番に対応するデータ
名をアイコン配置情報格納テーブルから、そのコマンド
名の示すコマンドにそのデータを読み込ませて実行を行
ないメニューを消去する処理選択手段と、利用者の処理
情報編集操作により入力装置から処理情報編集要求が来
ると、利用者の編集操作により入力装置から編集情報が
送られ処理情報格納テーブルを編集し、また、編集終了
が入力装置から来ると編集を終了する処理情報編集手段
とを具備して構成する。

【００１１】

【作用】利用者はあらかじめ処理情報編集手段により、
処理情報格納テーブルに、処理とその処理が取り扱える
データ属性を登録しておく。

【００１２】アイコン配置手段により、アイコンを重ね
て表示し、アイコンの重なり状況をアイコン配置情報格
納テーブルに記憶する。アイコン選択手段により、前記
重ねたアイコンを選択し、そのアイコンを示す項番をア
イコン配置情報格納テーブルから調べ、重なりの順に処
理選択手段に伝える。処理選択手段は、前記選択したア
イコンの示すデータの属性を重なり順に読み込んで、そ
のデータを取り扱える処理の一覧を処理情報格納テーブ
ルから調べてメニューにする。このため利用者は選択し
たデータを取り扱える処理群の中から一つの処理を選択
し、実行することができる。

【００１３】

【実施例】以下、本発明の一実施例を説明する。

【００１４】図１は、本発明による一実施例の装置と構
成を示すブロック図であり、図６は本発明による一実施
例の動作を示すフローチャートである。また、図３は本
発明による一実施例の動作の過程における出力装置に表
示される画面の説明図であり、図４は図１のアイコン配
置情報格納テーブルの構造を例示する図であり、図５は
図１の処理情報格納テーブルの構造を例示する図であ
る。

【００１５】図１において、１０１はアイコンの表示位
置の移動およびアイコン配置情報格納テーブルの更新を
行なうアイコン配置手段、１０２は選択された重ねられ
ているアイコンを処理選択手段に伝達するアイコン選択
手段、１０３はメニューを表示しコマンドの実行を行な
う処理選択手段、１０４は処理情報格納テーブルの編集
を行なう処理情報編集手段、２０１はアイコンの表示位
置とアイコンが示すデータ等の情報を格納するアイコン
配置情報格納テーブル、２０２はメニューに表示される
メニュー項目名とコマンド名等を格納する処理情報格納
テーブル、３０１は出力装置、３０２は入力装置、３０
３は処理装置である。

【００１６】図３において、（１）と（２）と（３）
は、本発明の一実施例の動作の過程での画面を表したも
のであり、３０５は画面、４０３及び４０４はデータを
示すアイコン、５０２はポインティングデバイスから入
力される座標を画面３０５に常に示しているカーソル、
６０１はコマンドの選択を行なうためのメニューであ
る。

【００１７】図４において、７０１はアイコン配置情報
格納テーブルの格納順を示す項番、７０２はアイコンの
下に別のアイコンが重なっている場合にそのアイコンの
項番を示す下層項番、７０３はアイコンの上に別のアイ
コンが重なっている場合にそのアイコンの項番を示す上
層項番、７０４はアイコンが示すデータ名、７０５はア
イコンが示すデータの属性、７０６は出力装置３０１に
表示するためのアイコンの図形情報、７０７は表示を行
なうための表示位置である。

【００１８】図５において、７１１はメニューに表示さ
れるメニュー項目名、７１２はコマンド名、７１３はコ
マンドの実行時に読み込まれるデータとして適切なデー
タの属性をデータの読み込む順に格納しているデータ属
性である。

【００１９】次に、図６のフローチャートに基づいて、
図１の各動作について説明をする。

【００２０】利用者の処理情報編集操作により入力装置
３０２から処理情報編集要求が来ると、処理情報選択手
段１０４に制御が渡され処理情報格納テーブル２０２の
編集作業が行なわれる。利用者の処理情報格納テーブル
２０２の編集を終了する操作が行なわれることにより処
理情報選択手段１０４の処理が終了する。

【００２１】表示装置３０１に、図３（１）のように表
示されているとして図１の各動作の説明を続ける。利用
者のアイコン移動操作により入力装置３０２からポイン
ティングデバイスの示す座標を含むアイコン移動要求が
来ると、アイコン配置手段１０１に制御が渡される。ア
イコン配置手段１０１は、要求時のカーソル５０２の示
す座標に表示されているアイコン４０４をアイコン移動
中のカーソルとし、カーソル５０２と同じようにアイコ
ン４０４をポインティングデバイスから入力される座標
を常に表すように表示する。入力装置３０２の移動が終
了すると、そのときのポインティングデバイスから入力
された座標にアイコン４０４の移動後の表示位置を決定
する。アイコン配置手段１０１はアイコン配置情報格納
テーブル２０１のアイコン４０４の表示位置７０７を移
動後の表示位置に更新する。また、下層項番７０２には
そのアイコンの下に重なるアイコンが存在する場合はそ
の下になるアイコンの項番を格納し、上層項番７０３に
はそのアイコンの上に重なるアイコンの項番を格納し、
該当するアイコンが存在しない場合は存在しない項番で
ある０を格納するというように、移動前のアイコン４０
４の上下に重なっていたアイコンと、移動後のアイコン
４０４の上下に重なるアイコンと、アイコン４０４自身
のそれぞれについて、上層項番７０２と下層項番７０３
を更新し、アイコン配置手段１０１の処理を終了する。

【００２２】利用者のアイコン移動操作により、画面３
０５が図３（１）から図３（２）のように表示され、ア
イコン配置情報格納テーブル２０１が図４のよう更新さ
れたとして図１の各動作の説明を続ける。利用者のアイ
コン選択操作により入力装置３０２からポインティング
デバイスの示す座標を含むアイコン選択要求が来ると、
アイコン選択手段１０２に制御が渡される。アイコン選
択手段１０２は、要求時のカーソル５０２の示す座標に
表示されているアイコンを選択対象とし、アイコン配置
情報格納テーブル２０１の下層項番７０２と上層項番７
０３から選択対象のアイコンに重なる全てのアイコンを
調べ、その重なりの順にアイコン配置情報格納テーブル
２０１の格納位置を示す項番７０１を処理選択手段１０
３に伝え、制御を処理選択手段１０３に渡す。

【００２３】処理選択手段１０３は、アイコン選択手段
１０２から選択されたアイコンの項番７０１を重なりの
順に受け取る。処理選択手段１０３は、アイコン配置情
報格納テーブル２０１から受け取った項番７０１が示す
データ属性７０５を項番７０１を受け取った順に調べ
る。そして、この情報と同じ順で同じデータ属性を持つ
メニュー項目名７１１を処理情報格納テーブル２０２か
ら抽出し、その抽出したメニュー項目名７１１で構成し
たメニュー６０１を図３（３）のように表示する。例え
ば、アイコン選択手段１０２から項番７０１として最初
に１、次に２を渡されたとすると、図４では、項番７０
１が１のときのデータ属性７０５はＡであり、項番７０
１が２のときはデータ属性７０５がＢであるため、選択
されたアイコンの示すデータ属性はＡＢとなり、図５の
処理情報格納テーブル２０２に格納される最初のデータ
属性７１３と順番、データ属性共に一致するので、処理
情報格納テーブル２０２の最初に格納されているメニュ
ー項目名７１１をメニュー項目としてメニュー６０１に
加える。このようにしてメニュー６０１を表示後、処理
選択手段１０３は、利用者からのメニューの選択による
入力装置３０２からの通知を待つ。利用者のメニュー項
目の選択により入力装置３０２からメニュー選択要求が
来ると選択されたメニュー項目名に対応するコマンドを
処理情報格納テーブル２０２のコマンド名７１２から得
て、そのコマンドにアイコン選択手段１０２から送られ
た項番のデータ名７０４をアイコン配置情報格納テーブ
ル２０１から調べアイコン選択手段１０２から送られた
項番の順に読み込ませて実行を行なう。利用者のメニュ
ー選択が取消された場合、あるいはコマンドの実行が終
了した場合、メニュー６０１を消去し、処理選択手段１
０３を終了する。

【００２４】

【発明の効果】アイコンを重ねた順序通りにデータを処
理に渡すため、利用者にデータの読み込み順序が明示さ
れ、実行結果が読み込み順序に依存する処理を容易に行
なえる。また、メニューにより、利用者は選択したデー
タを示すアイコンに対して複数のメニュー項目から任意
の処理を選択することができ、メニューに表示されるコ
マンドの全てが読み込むデータの順序とデータの属性に
適合するため、選択したアイコンの示すデータを扱う処
理として不適切なメニュー項目を選択する恐れがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の構造を示すブロック図であ
る。

【図２】従来例のアイコンを用いた利用者からコンピュ
ータへの処理の伝達方法を示す説明図である。

【図３】本発明の一実施例の画面を示す図である。

【図４】アイコン配置情報格納テーブルの構造を例示す
る図である。

【図５】処理情報格納テーブルの構造を例示する図であ
る。

【図６】本発明の一実施例のフローチャートである。

【符号の説明】

１０１…アイコン配置手段、１０２…アイコン選択手
段、１０３…処理選択手段、１０４…処理情報編集手
段、２０１…アイコン配置情報格納テーブル、２０２…
処理情報格納テーブル、３０１…出力装置、３０２…入
力装置、３０３…処理装置、３０４…画面、３０５…画
面、４０１…データアイコン、４０２…プログラムアイ
コン、４０３…データアイコン、４０４…データアイコ
ン、５０１…カーソル、５０２…カーソル、６０１…メ
ニュー、７０１…項番、７０２…下層項番、７０３…上
層項番、７０４…データ名、７０５…データ属性、７０
６…図形、７０７…表示位置、７１１…メニュー項目
名、７１２…コマンド名、７１３…データ属性。

フロントページの続き (72)発明者 日峰 拓章 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立マイクロソフトウェアシステムズ 内 (72)発明者 羽田 功一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立マイクロソフトウェアシステムズ 内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】アイコンと呼ばれる図形やメニューを表示
   する出力装置と、表示されているアイコン及びメニュー
   を選択するために、出力装置の表示画面上の位置の入力
   を行なうボタンを有するポインティングデバイスを含む
   入力装置と、データを記憶する記憶装置と、選択された
   メニューの処理を実行する処理装置とを有するシステム
   において、利用者のアイコン移動操作により入力装置か
   らポインティングデバイスの示す座標を含むアイコン移
   動要求が来るとアイコンの表示をポインティングデバイ
   スから得た座標にあわせて移動し、アイコンの表示位置
   とアイコンが示すデータ等の情報を格納しているアイコ
   ン配置情報格納テーブルの内容の更新を行なうアイコン
   配置手段と、利用者のアイコン選択操作により入力装置
   からアイコンの選択要求が来ると、アイコン配置情報格
   納テーブルから選択されたアイコンとそのアイコンに重
   なるアイコンを調べ重ねられている順にアイコン配置情
   報格納テーブルの格納位置を示す項番を処理選択手段に
   伝えるアイコン選択手段と、前記アイコン選択手段から
   選択されたアイコンの項番の情報が来るとアイコン配置
   情報格納テーブルから送られた項番が示すアイコンの示
   すデータの属性を送られてきた項番の順に得て、その情
   報と同じ順で同じ属性を持つメニュー項目を処理情報格
   納テーブルから抽出し抽出されたメニュー項目で構成さ
   れたメニューを表示し、利用者のメニュー選択操作が入
   力装置から来るのを待ち入力装置よりメニュー終了が来
   るとメニューを消去し、メニューが選択されると選択さ
   れたメニュー項目に対するコマンド名を処理情報格納テ
   ーブルから得て、前記アイコン選択手段から送られた項
   番の順に、その項番に対応するデータ名を、アイコン配
   置情報格納テーブルから取得し、そのコマンド名の示す
   コマンドに、そのデータを読み込ませて実行を行ないメ
   ニューを消去する処理選択手段と、利用者の処理情報編
   集操作により入力装置から処理情報編集要求が来ると利
   用者の編集操作により入力装置から編集情報が送られ処
   理情報格納テーブルを編集する処理情報編集手段とを具
   備して構成したことを特徴とするコマンド選択方式。