JPH0720983U - ティッシュペーパーケース付き携帯収納箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ティッシュペーパー箱とＣＤケース類等の小
物をコンパクトに収納する。 【構成】 器本体１の上部に蓋体５を開閉自在に設け
る。この器本体１内に組立式の仕切り板10，10，11Ａを
設ける。前記蓋体５の内部にティッシュペーパー用収納
部22を設ける。また、その蓋体５の上部にティッシュペ
ーパー取出し口を設ける。 【効果】 ティッシュペーパー箱Ｈと各種小物を一緒に
収納して持ち運ぶことができる。また、仕切り板10，1
0，11Ａを組み合わせて各種の小物を効率よく収納でき
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ティッシュペーパー箱をケース内に収納し、そのティッシュペーパ ーを取出して使用するティッシュペーパーケース付き携帯収納箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のティッシュペーパーケースとして、上面の略中央にティッシュペーパー 取出し口を設けると共に、内部にティッシュペーパー箱を収納するケース本体と 、このケース本体に着脱可能に設けた裏蓋とを備え、前記取出し口からティッシ ュペーパーを取出して使用するものなどが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来技術においては、ティッシュペーパーの使用には適しているが、携帯 には不向きな面があり、例えば自動車の車内等にティッシュペーパー箱とＣＤ（ コンパクトディスク）ケースやカセットケースなどの各種小物を持ち込む場合、 それぞれ別個の箱が必要になると共に、複数の箱を用いるため車内における整理 整頓も煩雑になるという問題があった。

【０００４】 そこで本考案は、ティッシュペーパーと各種小物をコンパクトに収納すること ができ、かつ各種小物の大きさに合わせて効率よく収納することができ、持ち運 びに便利なティッシュペーパーケース付き携帯収納箱を提供することを目的とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、蓋体を開閉可能に設けた器本体と、この器本体内の下部に 着脱自在に設けられる仕切り板と、前記蓋体に設けた取手と、前記蓋体内に設け たティッシュペーパー箱用収納部と、前記蓋体に設けたティッシュペーパー取出 し口とを備えたものである。

【０００６】 請求項２の考案は、前記蓋体の下面に前記ティッシュペーパー箱を出入れ可能 な下蓋板を設け、前記蓋体の一側を着脱自在な枢着ピンを介して前記器本体に枢 着し、前記下蓋板に壁掛け用小孔を設けたものである。

【０００７】

【作用】

請求項１の構成により、ティッシュペーパーをティッシュペーパー取出し口か ら取出して使用することができる。また、仕切り板により、器本体内を、収納す るＣＤケース、カセットケース、ビデオテープなどの収納物の大きさに合わせて 仕切り、ティッシュペーパー箱と一緒に各種収納物を効率よく収納することがで き、さらに、携帯の際には取手を使って簡便に持ち運ぶことができる。

【０００８】 請求項２の構成により、枢着ピンを取り外して器本体から蓋体を分離し、この 分離した蓋体を壁掛け用小孔により壁等に取り付けることができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図１ないし図１２は本 考案の一実施例を示し、合成樹脂製の器本体１は、矩形形状の底面２の四方に長 さ方向の側面３と幅方向の側面３Ａとを立設し、上部が開口した箱型をなし、四 方の角部を挟んで内面に案内用リブ４，４Ａが形成されている。５は前記器本体 １の上部を覆う合成樹脂からなる蓋体であって、ティッシュペーパー箱Ｈを収納 可能な寸法を有するティッシュペーパーケースとなる。前記蓋体５は、その一側 を一対のヒンジ機構６を介して前記器本体１に回動自在に連結し、前記器本体１ の他側上部に固定具７を設けるとともに該蓋体５の一側下部に受け部８を設け、 前記固定具７を前記受け部８に係止して前記蓋体５が器本体１の上部開口を閉成 できるようになっている。また、前記蓋体５の上部には一対の取手９が回動自在 に設けられる。

【００１０】 前記器本体１内の下部には、長さ方向の仕切り板10，10Ａと幅方向の仕切り板 11が着脱自在に設けられ、長さ方向の仕切り板10，10Ａの側縁は、前記側面３Ａ 内面に３箇所それぞれ対向して縦設された位置決め溝12に係入固定され、その幅 方向の仕切り板11の側縁は、前記側面３の内面に２箇所それぞれ対向して縦設さ れた位置決め溝13に係入固定され、器本体１の上部開口から着脱自在に構成され ている。前記長さ方向の仕切り板10，10Ａには、２箇所の下切欠溝14が縦に形成 されると共に、これら下切欠溝14に対応して前記幅方向の仕切り板11には３箇所 の上切欠溝15が縦に形成され、これら切欠溝14，15を介して長さ方向及び幅方向 の仕切り板10，10Ａ，11を平面格子状に組めるようになっており、前記両側の上 切欠溝14，14の間隔はＣＤケース16に対応して設定されている。また、前記長さ 方向の仕切り板10の一側面には、ＣＤケース16の幅寸法に対応して複数のリブ部 17が等間隔に設けられ、このリブ部17の上下にそれぞれ当接部18が形成されてい る。そして前記仕切り板10，10Ａ，11により器本体１内の下部が仕切られ、かつ それら前記仕切り板10，10Ａ，11の組み合わせにより異なる収納空間が形成され る。

【００１１】 前記蓋体５は、下部が開口した箱型をなし、その内部に仕切りリブ21により前 記ティッシュペーパー箱Ｈを収納するティッシュペーパー箱用収納部22（以下、 収納部という）を設けている。さらに、前記箱体５の下部開口には下蓋板23が設 けられ、この下蓋板23の一側を一対の枢着部24を介して器本体１に枢着し、これ により該下蓋板23を開閉可能に設けている。前記下蓋板23の他側には一対の弾性 係止片25が設けられ、この係止片25が前記蓋体５の下縁内面に設けた係止受部26 に係止して前記下蓋板23を閉成できるようになっている。また、前記下蓋板23の 他側には、一対のだるま形状の壁掛け用小孔27が穿設され、この壁掛け用小孔27 は、前記係止片25に近接して設けられている。前記蓋体５の上面中央には、ティ ッシュペーパー取出し口28（以下、取出し口という）が形成されている。尚、図 中29は、前記下蓋板23に複数形成された弾性当接部材であり、前記ティッシュペ ーパー箱Ｈの下面に当接して該箱Ｈを位置決めする。

【００１２】 前記ヒンジ機構６は、着脱自在な金属製枢着ピン30を備え、前記器本体１の上 縁と前記蓋体５の下縁に対応してそれぞれ複数設けた筒部31，32を一列に並べ、 これらの筒部31，32に前記枢着ピン30が抜き差し自在に構成し、これにより前記 蓋体５を器本体１から取外し及び取付け可能としている。また、前記蓋体５側の 筒部31の長さ方向中央には、断面略Ｕ字型の開口溝33が形成されている。

【００１３】 次に前記構成につきその作用を説明する。上記収納箱は、ＣＤケース，カセッ トテープ，カセットテープを収納するカセットケース，フロッピーディスクのケ ースあるいはビデオテープなどのＣＤケース類を、ティッシュペーパー箱と一緒 に収納でき、例えば複数のＣＤケース16を収納する場合には、図８に示すように 、仕切り板10，11を切欠溝14，15相互を係合して井型に組み合わせ、長さ方向の 仕切り板10，10の間に形成された収納空間にＣＤケース16を並べる。この場合隣 合うＣＤケース16はリブ部17により仕切られ、かつそのＣＤケース16の上下が当 接部18に挟まれるため、ガタツキを起こす事なく安定的に収納される。さらに図 示しないシングルサイズのＣＤケース（以下、シングルＣＤケースという）を収 納する場合は、図９に示すように長さ方向の仕切り板10，10をそれぞれ反転して リブ部17を外側に向け、さらに図１２中上部中央に示すように、長さ方向の仕切 り板10Ａを幅方向中央の上切欠溝15に係入して仕切り、仕切り板10，10Ａ，10間 に２箇所形成された収納空間内に前記シングルＣＤケースを並べて収納する。ま た、図９に示す仕切り板10Ａを組み付ける前の収納空間に、各種小物を収納する こともできる。一方、図８及び図９において、それぞれ側面３と長さ方向の仕切 り板10との間に形成される収納空間にもカセットケースや各種小物を収納する。

【００１４】 また、ティッシュペーパー箱Ｈの使用にあたっては、まず壁掛け用小孔27に指 等を差し入れて下蓋板23を開成し、収納部22にティッシュペーパー箱Ｈを収納す ると、この箱Ｈの取出し口が蓋体５の取出し口28に対向する。この状態でティッ シュペーパーＴを取出して使用することができる。また、上述したように、器本 体１の内部を、収納物に合わせて仕切り板10，10Ａ，11により仕切り、ＣＤケー ス16などや各種小物を収納し、その蓋体５を閉じると共に、固定具７を受け部８ に係止して固定する。これにより、取手９を用いて収納箱ごと携帯し、ティッシ ュペーパー箱Ｈと各種小物等をコンパクトに持ち運ぶことができる。

【００１５】 また本考案の収納箱は、ティッシュペーパーケースのみに使用することもでき 、この場合は蓋体５を開閉し、枢着ピン30を抜き取って、蓋体５を器本体１から 取り外す。その枢着ピン30を抜き取る際には、筒部31が開口溝33が形成されてい るため、この開口溝33にボールペンの先端等のピン状物を差し入れ、前記枢着ピ ン30を押し出すようにして簡便に抜き取ることができる。そして取り外した蓋体 ５は、壁Ｋ等に設けたフックＦに、小孔27を挿入してほぼ垂直な壁Ｋ等に取り付 けて使用できる。

【００１６】 このように本実施例においては、蓋体５を開閉可能に設けた器本体１と、この 器本体１内の下部に着脱自在に設けられる仕切り板10，10Ａ，11と、蓋体５に設 けた取手９と、蓋体５内に設けたティッシュペーパー箱用収納部22と、蓋体５に 設けたティッシュペーパー取出し口28とを備えたものであるから、収納したティ ッシュペーパーを取出し口28から取出して使用することができ、また仕切り板10 ，10Ａ，11を組み合わせて大きさの異なるＣＤケース類を安定的に収納でき、テ ィッシュペーパー箱と一緒に各種収納物を効率よく整理して収納でき、これらを 取手９を用いて簡便に携帯することができる。

【００１７】 また、このように本実施例においては、蓋体５の下面にティッシュペーパー箱 Ｈを出入れ可能な下蓋板23を設け、蓋体５の一側を着脱自在な枢着ピン30を介し て器本体１に枢着し、下蓋板23に壁掛け用小孔27を設けたものであるから、枢着 ピン30を外して、器本体１から蓋体５を取り外してティッシュペーパー箱Ｈの収 納箱として使用でき、しかも取り外した蓋体５は、壁Ｋ等に設けたフックＦに、 壁掛け用小孔27を挿入して該壁Ｋ等に取り付けて使用することもできる。

【００１８】 また、実施例上の効果として、ヒンジ機構６にあっては、枢着ピン30を抜き差 しする筒部31に開口溝33を形成したから、この開口溝33にピン状物を差し入れ、 前記枢着ピン30を押し出すようにして簡便に枢着ピン30を抜き取ることができる 。さらに、下蓋体23の弾性係止片25に近接して指等を差入れ可能な壁掛け用小孔 27を設けたから、壁掛け用小孔27に指等を差し入れて下蓋板23の開閉を簡便に行 うことができる。さらに、長さ方向の仕切り板10の一側面のみにリブ部17を設け ることにより、ＣＤケース16とシングルＣＤケースといった収納物に合わせて仕 切り板10を反転してリブ部17を選択的に使用することができる。さらに、そのリ ブ部17の上下にはＣＤケース16の上下部分を挟む当接部18を形成したため、持ち 運びに際して、ＣＤケース16がガタツクことなく、安定的に携帯することができ る。

【００１９】 尚、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨の範囲内に おいて種々の変形実施が可能である。例えば実施例では蓋体５の上面に取出し口 28を設けたが、該蓋体５の側面あるいは下蓋板23に該取出し口を設けてもよい。 また、実施例においては、ＣＤケース用の仕切り板を用いて説明したが、カセッ トテープ用、カセットケース用またはビデオテープなどの各種収納物用の仕切り 板を用いてもよく、これらの場合は、長さ方向の仕切り板の間隔及びリブ部の間 隔をカセットテープ、カセットケース、ビデオテープなどに対応して設定すれば よい。

【００２０】

【考案の効果】

請求項１の考案は、蓋体を開閉可能に設けた器本体と、この器本体内の下部に 着脱自在に設けられる仕切り板と、前記蓋体に設けた取手と、前記蓋体内に設け たティッシュペーパー箱用収納部と、前記蓋体に設けたティッシュペーパー取出 し口とを備えたものであり、ティッシュペーパーと各種小物をコンパクトに収納 することができ、かつ各種小物の大きさに合わせて効率よく収納することができ 、持ち運びに便利なティッシュペーパーケース付き携帯収納箱を提供することが できる。

【００２１】 また請求項２の考案は、前記蓋体の下面に前記ティッシュペーパー箱を出入れ 可能な下蓋板を設け、前記蓋体の一側を着脱自在な枢着ピンを介して前記器本体 に枢着し、前記下蓋板に壁掛け用小孔を設けたものであり、ティッシュペーパー と各種小物をコンパクトに収納することができ、かつ各種小物の大きさに合わせ て効率よく収納することができ、持ち運びに便利で、さらに、前記ティッシュペ ーパー箱を壁等に取り付けることが可能なティッシュペーパーケース付き携帯収 納箱を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す仕切り板を取り外し、
下蓋板を開成した状態の斜視図である。

【図２】本考案の一実施例を示す仕切り板を取り外した
状態の断面図である。

【図３】本考案の一実施例を示す蓋体を壁に取り付けた
状態の断面図である。

【図４】本考案の一実施例を示す器本体と蓋体の要部の
平面図である。

【図５】本考案の一実施例を示す図５のＡ−Ａ線断面図
である。

【図６】本考案の一実施例を示す図５のＢ−Ｂ線断面図
である。

【図７】本考案の一実施例を示す全体斜視図である。

【図８】本考案の一実施例を示す要部の一部切欠き斜視
図である。

【図９】本考案の一実施例を示す要部の一部切欠き斜視
図である。

【図１０】本考案の一実施例を示す長さ方向の仕切り板
の正面図である。

【図１１】本考案の一実施例を示す長さ方向の仕切り板
の背面図である。

【図１２】本考案の一実施例を示す幅方向の仕切り板の
正面図である。

【符号の説明】

１ 器本体 ５ 蓋体 ９ 取手 10，10Ａ，11 仕切り板 22 ティッシュペーパー用収納部 23 下蓋板 28 ティッシュペーパー取出し口 30 枢着ピン

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋体を開閉可能に設けた器本体と、この
   器本体内の下部に着脱自在に設けられる仕切り板と、前
   記蓋体に設けた取手と、前記蓋体内に設けたティッシュ
   ペーパー箱用収納部と、前記蓋体に設けたティッシュペ
   ーパー取出し口とを備えたことを特徴とするティッシュ
   ペーパーケース付き携帯収納箱。
2. 【請求項２】 前記蓋体の下面に前記ティッシュペーパ
   ー箱を出入れ可能な下蓋板を設け、前記蓋体の一側を着
   脱自在な枢着ピンを介して前記器本体に枢着し、前記下
   蓋板に壁掛け用小孔を設けたことを特徴とする請求項１
   記載のティッシュペーパーケース付き携帯収納箱。