JPH0720958B2 - ピラゾ−ルスルホンアミド誘導体、製法および除草剤 - Google Patents

ピラゾ−ルスルホンアミド誘導体、製法および除草剤

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JPH0720958B2
JPH0720958B2 JP396186A JP396186A JPH0720958B2 JP H0720958 B2 JPH0720958 B2 JP H0720958B2 JP 396186 A JP396186 A JP 396186A JP 396186 A JP396186 A JP 396186A JP H0720958 B2 JPH0720958 B2 JP H0720958B2
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勝之 森本
栄一 大屋
隆 猪飼
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なピラゾールスルホンアミド誘導体、当該
化合物の製法および当該化合物を有効成分とする除草剤
に関するものである。イネ、小麦、ワタ、ビート等重要
な作物を雑草害から守り増収をはかる為に除草剤を使用
することは欠くことができない。特に近年はこれらの有
用作物と雑草の混在する耕地において、作物の雑草の茎
葉部へ同時処理しても作物に対して薬害を示さず雑草の
みを選択的に枯殺しうる選択性除草剤が望まれている。
また、環境汚染防止、輸送、散布の際の経済コスト低減
等の観点から、できるだけ低薬量で高い除草効果をあげ
る化合物の探索研究が長年にわたり続けられている。こ
のような特性を有する化合物のいくつかは選択性除草剤
として現在使用されているが、依然としてこれらの性質
を備える新しい化合物の需要も存在する。
本発明者らは、重要作物に対して選択性のある除草剤を
開発するため長年にわたる研鑽をつづけ殺草力のより高
い、かつ選択性をもつ化合物を生み出すべく、多くの化
合物についてその除草特性を検討してきた。その結果前
記一般式(I) 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を示し、Xは水素
原子またはフッ素原子を示す。但しXがフッ素原子を示
す場合はRは水素原子を示す。〕 で表されるピラゾールスルホンアミド誘導体(以下本発
明化合物と称する)が土壌処理,茎葉処理のいずれの場
合にも多くの雑草に対して強い殺草力を有しかつ重要作
物に対して高い安全性を有することを見いだして本発明
を完成した。特にこの化合物のうちのいくつかはビート
に対して非常に高い選択性を示す。従来スルホニルウレ
ア構造をもつ化合物は多く知られているがいずれもビー
トに対して極めて強力な活性を示し、例えばコムギ用の
除草剤として知られるクロルスルフロンなどに対しては
ビートは極めて感受性が高く、小麦の後作として栽培す
るビートに対して2年後においても有効成分の土壌中の
微量の残留による著しい薬害の生じることが知られてい
る。また、クロルスルフロン以外のスルホニルウレア化
合物に関しても同様にビートに対する効力は特異的に強
力であると考えられており従来スルホニルウレア系化合
物でビートに選択性を示す化合物はほとんど知られてい
ない。また本発明化合物のあるものはビートの他にコム
ギ、ワタ、トーモロコシ等に対しても選択性を示す。コ
ムギに選択性を示す本発明化合物中のあるものは、野性
エンバクの選択的防除に適する。野性エンバクはコムギ
中の重要雑草として知られているが、コムギと野性エン
バクは近縁の植物種である為、従来知られているコムギ
選択性スルホニルウレア除草剤(例えば前記のクロルス
ルフロン)では野性エンバクにも効果が無く防除困難で
あった。一方、本発明化合物は従来の除草剤に比して非
常に低薬量で高い除草活性を示すことから果樹園、非耕
地用の除草剤としても有用である。本発明化合物に構造
が類似する先行技術としては、例えばヨーロッパ特許出
願公開No.87,780号にピラゾールスルホニルウレアが開
示されているが本発明化合物のごとくピラゾールに複素
環が置換した化合物は従来全く知られておらず新規化合
物である。
一般式(I)で表される本発明化合物は下記の反応式1
〜3のいずれかを選ぶことにより容易に製造できる。
〔式中、Qは を示し(但しXは水素原子またはフッ素原子を示す。)
Rは水素原子またはメチル基を示す。〕 すなわち、ピラゾールスルホニルイソシアナート誘導体
(II)を、充分に乾燥したジオキサン、アセトニトリル
等の不活性溶媒に溶かし、これに式(III)で表される
ピリミジン誘導体を添加し撹拌することにより、一般的
に速やかに反応して本発明化合物である(I)が得られ
る。反応が進行しがたい場合には適当な塩基、例えばト
リエチルアミン、トリエチレンジアミン、ピリジン、ナ
トリウムアルコキシド、水素化ナトリウム等の微少量を
添加することにより容易に反応が進行する。
〔式中、Q、Rは前記と同様の意味を示す。〕 すなわち、ピラゾールスルホンアミド誘導体(V)を、
アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリル等の溶
媒中、炭酸カリウム等の塩基存在下クロルギ酸エステル
もしくは炭酸エステルと反応させることにより化合物
(IV)を得る。次いでトルエン等の溶媒中にて化合物
(III)と加熱することにより本発明化合物である
(I)を得ることができる。
反応式1及び反応式2で用いられる原料のピラゾールス
ルホニルイソシアナート(II)或いはピラゾールスルホ
ニルカーバメート誘導体(IV)は以下に記載する方法を
適宜選択してピラゾールスルホンアミド(V)を合成
し、さらにヨーロッパ特許出願公開No.87,780号公報及
び特開昭55-13266号公報報に記載されている方法を参考
にして合成できる。
本発明に用いられる中間体のこのピラゾールスルホンア
ミドもまた新規化合物でありこれらは、以下の反応式3
〜6の方法を適宜選択することによって得ることができ
る。
(a)NaNO2・HCl or NaNO2・HBr (b)SO2・Cu塩 (c)NH4OHまたは炭酸アンモニウム (d)Cu塩 (e)POCl3 or POBr3 (f)P2S5 (g)NaSH (h)NaOH・NH4OH・NaOCl (i)NaSCH2Ph (j)Cl2/CH3COOH・H2O (k)BuLiまたはLiN(i-Pr)2次いで、Cl2またはBr2 (1)酸化剤 (n)1)BuLiまたはLiN(i-Pr)2 2)SO2 3)N−クロ
ルコハク酸イミド (o)ClC(=S)NMe2/塩基 (p)加熱 〔式中、Q及びRは前記と同様の意味を示す。〕 ピラゾールスルホンアミド(V)は対応するピラゾール
スルホニルクロライドをアンモニア水または炭酸アンモ
ニウムと反応させて得るのが通常である。ピラゾールに
スルホニル基を導入するには二酸化イオウ存在下アミ
ノ基をジアドニウム分解したピラゾールスルホニルクロ
ライドを得る、ヒドロキシピラゾールをO−ピラゾー
ルチオカーバメートとし、転移反応でピラゾール環にイ
オウ原子を導入し、さらに酸化することによりピラゾー
ルスルホニルクロライドを得る、ハロゲン原子等と求
核置換反応することでピラゾール環にイオウ原子を導入
し、場合によってさらに酸化することによりピラゾール
スルホニルクロライドを得る、塩基を用いてピラゾー
ルのカルバニオンを生成させ二酸化イオウを作用させ、
ついでハロゲン化させることによってピラゾールスルホ
ニルクロライドを得る、直接スルフリルクロライド等
を用いてピラゾールスルホニルクロライドを得る、上
記のいずれかの方法で得たピラゾール誘導体に対してピ
ラゾールの特性を利用して他の官能基の修飾する、等の
方法があげられる。
即ち、反応式3に従えばアミノピラゾールを塩酸また
は臭化水素酸等のなかで亜硝酸ナトリウム等でジアゾニ
ウム塩とし、銅塩等のジアゾニウム分解に通常用いられ
る触媒存在下、二酸化イオウを作用させることで対応す
るピラゾールスルホニルクロライドを得る。これにアン
モニア水を作用させると目的とするピラゾールスルホン
アミド(V)が得られる。
反応式6に従えばヒドロキシピラゾールを出発原料と
してO−ピラゾールチオカーバメートを得、加熱して転
移させS−ピラゾールチオールカーバメートとし、酢酸
等の溶媒中塩素で酸化することによりピラゾールスルホ
ニルクロライドを得る。アンモニア水を作用させると目
的とするピラゾールスルホンアミド(V)が得られる。
これらの反応式3および6はいずれも置換位置に左右さ
れない。
ピラゾールに対する求核置換反応は通常はピラゾール
環の5位が最も反応し易く、次いで4位に電子吸引基が
置換している場合等には3位で求核置換反応が起こるこ
ともある。この性質を利用して反応式4に従えば、5位
のハロゲン化ピラゾールを水硫化ソーダ、ベンジルメル
カプタンナトリウム塩等で処理することにより5位にイ
オウ原子を導入し、酢酸等の溶媒中塩素で酸化すること
によりピラゾールスルホニルクロライドを得ることがで
きる。反応式3と同様、アンモニア水を作用させると目
的とするピラゾールスルホンアミド(V)が得られる。
中間で得られる5−メルカプトピラゾールをスルフェン
アミドとし、これを酸化することにより目的のピラゾー
ルスルホンアミド(V)を得ることもできる。出発原料
の5位のハロゲン化ピラゾールは、アミノピラゾールの
ジアゾ分解、ヒドロキシピラゾールとオキシ塩化リン或
いはオキシ臭化リンとの反応或いはブチルリチウム、リ
チウムジイソプロピルアミド等の強塩基を用いて5位の
アニオンとしその後ハロゲン化させることによって得る
ことができる。
1位に置換基がある場合通常はピラゾール環の5位の
水素は比較的酸性が強い。反応式5に従えばブチルリチ
ウム、リチウムジイソプロピルアミド等の強塩基を用い
てアニオンとすることができさらに二酸化イオウ、N−
ハロゲノコハク酸イミドを処理しピラゾールスルホニル
クロライドとしアンモニア水を処理することにより目的
とするピラゾールスルホンアミド(V)を得ることがで
きる。
上記の反応の出発原料として用いられるピラゾール類
は、多くの場合エー.エヌ.コスト(A.N.Kost)および
アイ.アイ.グランドベルグ(I.I.Groundberg)アドバ
ンスト・ヘテロサイクリック・ケミストリー6巻(Adva
n.Heterocylic Chem.)347頁1966年、ティー.エル.
ヤコブス(T.L.Yacobs)ヘテロサイクリック・コンパウ
ンズ(Heterocylic Compounds)アール,シー,エルダ
ーフィールド(R.C.Elderfield)5巻45頁ウィリー,ニ
ューヨーク(Wiley,New York)1957年,ケー.ショーフ
ィールド(K.Shofield),エム.アール.グリムメット
(M.R.Grimmett)およびビー.アール.ティー.ケーネ
(B.R.T.Keene)ヘテロサイクリック・ナイトロジェン
・コンパウンズ ジ アゾールズ(Heterocyclic Compo
unds The Azoles)ケンブリッジユニバーシティプレス
(Cambridge Univ-ersity Press)ロンドン,ニューヨ
ーク,メルボルン(London,New York,Melbourne)1976
年またはケビン.ティー.ポッツ、コンプリヘンシブ・
ヘテロサイクリック・ケミストリー、第5巻、第167頁
(パーガモン・プレス、1984年)(Kevin T Potts,Comp
rehensive Heterocyclic Chemistry,Vol.5,p.167,Perga
mon Press,1984)を参考にして合成することができる。
−Qがピラゾール環の1位に置換している場合は多くの
場合、前記文献においてヒドラジン、メチルヒドラジ
ン、フェニルヒドラジン等の代わりに-QNHNH2を用いる
ことにより合成できる。
通常当業者であれば、前記の記載および前述の公知技術
より実験条件等の検討を行うことにより、本発明化合物
の中間体を得ることは可能である。以下に、本願化合物
の中間体のピラゾールスルホンアミドの合成例を参考例
1〜4に、また参考化合物の合成例を参考例5〜7に具
体的に記載する。
参考例1 1−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−メトキ
シカルボニルピラゾール−5−スルホンアミドの合成 (1)5−アミノ−1−(6−フルオロピリジン−2−
イル)ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成 2−フルオロ−6−ヒドラジノピリジン10gとエトキシ
メチレンシアノ酢酸メチル12.2gをn−ブチルアルコー
ル50ml中で2時間加熱還流した。減圧下濃縮して生じた
目的の結晶14.9gを濾取した。 融点143〜145℃ (2)5−クロル−1−(6−フルオロピリジン−2−
イル)ピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成。
5−アミノ−1−(6−フルオロピリジン−2−イル)
ピラゾール−4−カルボン酸メチル10gを濃塩酸50mlに
溶解し、−5℃に冷却した。次に水8mlに溶解した亜硝
酸ナトリウム4.0gを滴下した。滴下後30分間撹拌し続い
て尿素0.4gを加えた。この溶液を1,2−ジクロルエタン5
0mlに亜硫酸1.5gおよび塩化第一銅0.4gを加えた溶液に
5℃にて滴下した。室温で一時間撹拌後氷水200mlを加
え、クロロホルムで抽出した。クロロホルムを分離、水
洗、乾燥、濃縮することにより目的物10.0gを得た。 融
点112〜115℃ (3)1−(6−フルオロピリジン−2−イル)−5−
メルカプトピラゾール−4−カルボン酸メチルの合成 5−クロル−1−(6−フルオロピリジン−2−イル)
ピラゾール−4−カルボン酸メチル10gをジメチルホル
ムアミド50mlに溶解し水硫化ソーダ(70%)6.6gを加え
室温で24時間撹拌した。反応後氷水を加え濃塩酸で酸性
にした後クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を分
離、水洗、乾燥、濃縮することにより目的物7.3gを得
た。 融点120〜122℃ (4)1−(6−フルオロピリジン−2−イル)−4−
メトキシカルボニルピラゾール−5−スルホンアミドの
合成 1−(6−フルオロピリジン−2−イル)−5−メルカ
プトピラゾール−4カルボン酸メチル6.8gを85%酢酸10
0mlに溶解し5〜15℃で塩素を飽和になるまで吹き込ん
だ。反応後氷水300mlを加え、1,2−ジクロルエタンで抽
出した。1,2−ジクロルエタン層を分離、水洗、乾燥、
濃縮することにより1−(6−フルオロピリジン−2−
イル)−4−メトキシカルボニルピラゾール−5−スル
ホニルクロライドを得た。得られたスルホニルクロライ
ドを1,2−ジクロルエタン50mlに溶解し、次いで炭酸ア
ンモニウム(30%アンモニア含有)4.4gを加え室温にて
1時間撹拌した。無機塩を濾過後溶媒を留去しエーテル
で洗浄して、4.8gの目的物を得た。 融点174〜175℃ 参考例2 4−メトキシカルボニル−1−(2−ピリジル)ピラゾ
ール−5−スルホンアミドの合成 参考例1に準じて合成した。 融点151〜153℃ 各中間体の物性は以下の通りである。
5−クロロ−1−(2−ピリジル)ピラゾール−4−カ
ルボン酸メチル 融点86〜88℃ 5−メルカプト−1−(2−ピリジル)ピラゾール−4
−カルボン酸メチル 融点120〜121℃ 参考例3 4−メトキシカルボニル−3−メチル−1−(2−ピリ
ジル)ピラゾール−5−スルホンアミドの合成 参考例1に準じて合成した。 融点196〜198℃ 参考例4 4−メトキシカルボニル−3−メチル−1−(2−ピリ
ジル)ピラゾール−5−スルホンアミドの合成(参考例
1別法) 5−アミノ−3−メチル−1−(2−ピリジル)ピラゾ
ール−4−カルボン酸メチル 融点115〜116℃ 5−クロロ−3−メチル−1−(2−ピリジル)ピラゾ
ール−4−カルボン酸メチル 融点111〜112℃ 3−メチル−5−メルカプト−1−(2−ピリジル)ピ
ラゾール−4−カルボン酸メチル 融点102〜105℃ 4−メトキシカルボニル−3−メチル−1−(2−ピリ
ジル)ピラゾール−5−スルホンアミド 3−メチル−5−メルカプト−1−(2−ピリジル)ピ
ラゾール−4−カルボン酸メチル20.4gを塩化メチレン2
00mlに溶解した後、水200mlを加えた。5℃以下に保ち
ながら濃塩酸64mlを加え、−5℃にて次亜塩素酸ナトリ
ウム水溶液(有効塩素濃度 6%)250mlを滴下した。
滴下終了後−5℃にて10分間撹拌した。有機層を分離し
た後、水層に塩化メチレン100mlを加え抽出操作を行っ
た。有機層を前の有機層と合わせ、亜硫酸水素ナトリウ
ム水溶液で洗浄した後、10℃以下にて28%アンモニア水
40mlを加えた。室温で10分間撹拌後、溶媒を留去した。
析出した結晶を濾取、水洗、エーテル洗浄した後、乾燥
させて目的物18.3gを得た。
参考例5 N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミ
ノカルボニル〕−4−エトキシカルボニル−1−(2−
ピリジル)ピラゾール−5−スルホンアミドの合成 4−エトキシカルボニル−1−(2−ピリジル)ピラゾ
ール−5−スルホンアミド2.0g、クロル蟻酸メチル0.82
g、無水炭酸カリウム1.4gを脱水アセトニトリル50ml中
4時間加熱還流した。反応終了後、溶媒を減圧下に留去
し氷水で希釈後不溶物を濾別し濾液を希塩酸で酸沈し
た。析出した結晶を濾別し、水洗、乾燥し、N−〔4−
エトキシカルボニル−1−(2−ピリジル)ピラゾール
−5−スルホニル〕メチルカーバメートを2.2g得た。融
点127〜129℃ N−〔4−エトキシカルボニル−1−(2−ピリジル)
ピラゾール−5−スルホニル〕メチルカーバメート0.95
gおよび2−アミノ−4,6−ジメトキシピリミジン0.41g
をトルエン30ml中、トルエンを少量ずつ留去させながら
6時間加熱還流した。減少したトルエンは時々追加し
た。反応終了後、減圧下にトルエンを留去した。残渣に
イソプロピルエーテルを加え撹拌すると目的物結晶1.1g
が析出した。 融点140〜142℃ 参考例6 N−〔(4−メトキシ−6−メチルトリアジン−2−イ
ル)アミノカルボニル〕−4−エトキシカルボニル−1
−(2−ピリジル)ピラゾール−5−スルホンアミドの
合成 4−エトキシカルボニル−1−(2−ピリジル)ピラゾ
ール−5−スルホンアミド8.5g、無水炭酸カリウム6.0g
のアセトン70mlの混合物に、n−ブチルイソシアナート
3.3gを室温で加え、3時間加熱還流した。反応終了後ア
セトンを減圧留去し残渣を氷水にあけ、不溶物を濾別
後、濾液を塩酸で酸沈した。析出した結晶を濾別、水
洗、乾燥することによりN−(n−ブチルカルバモイ
ル)−4−エトキシカルボニル−1−(2−ピリジル)
ピラゾール−5−スルホンアミド10.8gを得た。融点180
〜181℃ 次いでこれを乾燥トルエン100ml中に加え、加熱還流下
ホスゲン7.5gを吹き込み、その後更に1.5時間加熱還流
した。反応終了後溶媒を減圧下に留去し、粗4−エトキ
シカルボニル−1−(2−ピリジル)ピラゾール−5−
スルホニルイソシアナート8.4gを得た。この粗スルホニ
ルイソシアナート1.3gを2−アミノ−4−メトキシ−6
−メチルトリアジン0.42gの乾燥アセトニトリル30ml溶
液に加え室温で撹拌した。濃縮後エーテルを加えて室温
で撹拌し生成した結晶を濾別、洗浄、乾燥することによ
り目的物1.2gを得た。 融点133〜136℃ 参考例7 N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミ
ノカルボニル〕−4−エトキシカルボニル−1−〔(2
−ピリジル)メチル〕ピラゾール−3−スルホンアミド
の合成 N−〔(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミ
ノカルボニル〕−4−エトキシカルボニルピラゾール−
5(3)−スルホンアミド0.7gをテトラヒドロフラン10
mlに溶解し、カリウムt−ブチラート0.6gと2−クロロ
メチルピリジン塩酸塩0.29gを加え、5時間還流した。
減圧下テトラヒドロフランを留去し、氷水20mlを加え、
不溶物を濾別した。得られた水層に35%塩酸を加え酸性
にした後、クロロホルムを加え抽出操作を行った。有機
層を水洗、乾燥、溶媒留去して油状物0.3gを得た。これ
を少量のアセトニトリルに溶解し、少量のジイソプロピ
ルエーテルを加えると、純粋な目的物が晶出したので濾
取した。得量0.18g。
融点95〜96℃。
次に本発明に含まれる化合物の例を第1表に示す。
参考例に準じて合成された化合物について第2表に物性
値を示す。なお以下の記述において、化合物No.は第1
表の化合物No.に対応する。
発明化合物を除草剤として施用するにあたっては一般に
は適当な担体、例えばクレー、タルク、ベントナイト、
珪藻土等の固体担体あるいは水、アルコール(メタノー
ル、エタノール等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、ト
ルエン、キシレン等)、塩素化炭化水素類、エーテル
類、ケトン類、エステル類(酢酸エチル等)、酸アミド
類(ジメチルホルムアミド等)などの液体担体と混用し
て適用することができ、所望により乳化剤、分散剤、懸
濁剤、浸透剤、展着剤、安定剤などを添加し、液剤、乳
剤、水和剤、粉剤、粒剤等任意の剤型にて実用に供する
ことができる。
次に本発明化合物を有効成分とする除草剤の配合例を示
すがこれらのみに限定されるものではない。なお、以下
の配合例において「部」は重量部を意味する。
配合例1 水和剤 本発明化合物 No.1 …10部 ジークライトPFP …83部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5039 …5部 (非イオン系界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学(株)商品名) カープレックス(固結防止剤) …2部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
配合例2 水和剤 本発明化合物 No.132 …20部 ジークライトPFP …73部 (カオリン系クレー:ジークライト工業(株)商品名) ソルポール5039 …5部 (非イオン系界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混
合物:東邦化学(株)商品名) カープレックス(固結防止剤) …2部 (ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名) 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
また、本発明化合物は必要に応じて製剤または散布時に
他種の除草剤、各種殺虫剤、殺菌剤、共力剤などと混合
施用しても良い。特にビート畑に用いる場合はフェンメ
ディファム、デスメディファム、レナシル、PAC.、ノル
トロンなどが有用である。
上記の他種の除草剤としては、例えば、ファーム・ケミ
カルズ.ハンドブック(Farm Chemicals Handbook)70
版(1984)に記載されている化合物などがある。
なお、本発明化合物は畑地、水田、果樹園などの農園芸
分野以外に運動場、空地、線路端など非農耕地における
各種雑草の防除にも適用することができ、その施用薬量
は適用場面、施用時期、施用方法、対象草種、栽培作物
等により差異はあるが、一般には有効成分量としてヘク
タール当たり0.25g〜10kg程度が適当である。特にビー
トに対しては0.25〜500g/ha、望ましくは0.5〜250g/ha
が適当である。
次に、本発明化合物の除草剤としての有用性を以下の試
験例において具体的に説明する。
試験例−1 土壌処理による除草効果試験 縦15cm、横22cm、深さ6cmのプラスチック製箱に殺菌し
た洪積土壌を入れ、稲、ノビエ、メヒシバ、カヤツリグ
サ、イヌホーズキ、ハキダメギク、イヌガラシ、トーモ
ロコシ、コムギ、ダイズ、ワタ、ビートを混播し、約1.
5cm覆土した後、有効成分量が所定の割合となるように
土壌表面へ均一に散布した。散布の際の薬液は、前記配
合例の水和剤を水で希釈して小型スプレーで全面に散布
した。薬液散布4週間後に稲および各種雑草に対する除
草効果を下記の判定基準に従い調査した。結果は第3表
に示す。
本発明化合物のいくつかは、ある種の作物に対して選択
性を有する。
判定基準 5……殺草率 90%以上(ほとんど完全枯死) 4……殺草率 70〜90% 3……殺草率 40〜70% 2……殺草率 20〜40% 1……殺草率 5〜20% 0……殺草率 5%以下(ほとんど効力なし) 但し、上記の殺草率は、薬剤処理区の地上部生草重およ
び無処理区の地上部生草重を測定して下記の式により求
めたものである。
試験例−2 茎葉処理による除草効果試験 縦15cm、横22cm、深さ6cmのプラスチック製箱に殺菌し
た洪積土壌を入れ、稲、ノビエ、メヒシバ、カヤツリグ
サ、イヌホーズキ、ハキダメギク、イヌガラシ、トーモ
ロコシ、コムギ、ダイズ、ワタ、ビートの種子をそれぞ
れスポット状に播種し約1.5cm覆土した。各種植物が2
〜3葉期に達したとき、有効成分量が所定の割合となる
ように茎葉部へ均一に散布した。散布の際の薬液は、前
記配合例の水和剤を水で希釈して小型スプレーで各種雑
草の茎葉部の全面に散布した。薬液散布4週間後に稲お
よび各種雑草に対する除草効果を試験例−1の判定基準
に従い調査した。結果は第4表に示す。
試験例3 コムギ薬害試験 縦15cm、横22cm、深さ6cmのプラスチック製箱に殺菌し
た洪積土壌を入れ、コムギ、野性エンバクの種子をそれ
ぞれスポット状に播種し約1.5cm覆土した。植物が3〜
4葉期に達したとき、有効成分量が所定の割合となるよ
うに茎葉部へ均一に散布した。処理後20日目に雑草に対
する効果及び小麦に対する薬害を調査した。結果第5表
に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大屋 栄一 千葉県船橋市坪井町722番地1 日産化学 工業株式会社中央研究所内 (72)発明者 猪飼 隆 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物化学研究所内 (72)発明者 縄巻 勤 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物化学研究所内 (72)発明者 服部 憲治 埼玉県南埼玉郡白岡町大字白岡1470 日産 化学工業株式会社生物化学研究所内 審査官 佐伯 とも子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I): 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を示し、Xは水素
    原子またはフッ素原子を示す。但しXがフッ素原子を示
    す場合はRは水素原子を示す。〕で表されるピラゾール
    スルホンアミド誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(I): 〔式中、Rは水素原子またはメチル基を示し、Xは水素
    原子またはフッ素原子を示す。但しXがフッ素原子を示
    す場合はRは水素原子を示す。〕で表されるピラゾール
    スルホンアミド誘導体を有効成分として含有することを
    特徴とする除草剤。
JP396186A 1985-01-18 1986-01-11 ピラゾ−ルスルホンアミド誘導体、製法および除草剤 Expired - Lifetime JPH0720958B2 (ja)

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JP680085 1985-01-18
JP60-6800 1985-01-18
JP7878485 1985-04-13
JP60-78784 1985-04-13
JP23678085 1985-10-22
JP60-236780 1985-10-22
JP60-295477 1985-12-27
JP29547785 1985-12-27

Publications (2)

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JPS62195376A JPS62195376A (ja) 1987-08-28
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