JPH07208362A - スクリュー圧縮機の吐出ポート - Google Patents

スクリュー圧縮機の吐出ポート

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JPH07208362A
JPH07208362A JP193694A JP193694A JPH07208362A JP H07208362 A JPH07208362 A JP H07208362A JP 193694 A JP193694 A JP 193694A JP 193694 A JP193694 A JP 193694A JP H07208362 A JPH07208362 A JP H07208362A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge port
rotor
port
discharge
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP193694A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichi Uchida
利一 内田
Hidetomo Mori
英智 茂利
Masakazu Aoki
優和 青木
Hitoshi Nishimura
仁 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Publication of JPH07208362A publication Critical patent/JPH07208362A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】半径方向吐出ポート9aを薄肉鋳造で形成さ
せ、低圧力比及び高速回転で使用するときは薄肉部を切
除する。 【効果】吐出ポートの大きさを容易に最適化できるの
で、一つの鋳物ケーシングで広い運転条件下で高効率を
得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクリュー圧縮機に係
り、特に、運転条件が変化しても常に最適な吐出ポート
が容易に得られるスクリュー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクリュー圧縮機の吐出ポート
は、特公昭49−30168 号公報に記載のように雄,雌ロー
タそれぞれの歯先円の弧,歯元円の弧、及び歯形に倣っ
て形成されていた。また吐出ポートの大きさは特開昭57
−24487 号公報に記載のように運転条件によって固定さ
れていた。この大きさは設計容積比Vi で決まるもの
で、ロータ溝最大吸入容積をV1,ロータ溝最終吐出容
積をV2とすると、Vi =V1/V2 で表すことができ
る。このVi と運転条件で決まる設計圧力比πi との関
係は
【0003】
【数1】
【0004】ようになる。
【0005】ここで、P1=吸入圧力、P2=ロータ溝内
最終圧力、n=断熱指数である。
【0006】したがって、最適な吐出ポート大きさは吐
出圧力Pdとしたとき、Pd=P2になるように決める
と、最高効率を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】産業用に使用されるス
クリュー圧縮機では、一つの圧縮機ブロックを吐出ポー
トの大きさを変えずに、数種類の運転条件で使用するこ
とがある。また吐出ポートは形状が複雑であるので、ケ
ーシング鋳造時に形成されることが多い。そのため、ケ
ーシングの製作工数低減を図るには、運転条件が多少変
わっても吐出ポートの大きさは変えないことが望まし
く、圧縮機の性能が犠牲になっていた。
【0008】例えば、図7に示すように、圧縮機の性能
は吐出ポートの大きさを一定でロータ回転速度を変化さ
せると、高回転速度では理想状態で最高効率となる吐出
圧力より高い圧力で最高効率となる。これは吐出圧損Δ
Pによるもので、高回転速度で最高効率を得るにはPd
=P2+ΔP となるような吐出ポートの大きさとしなけ
ればならない。一方、吐出圧力に対しては図8のように
なる。図はPd=P2で設計された圧縮機をP0、すなわ
ち、Pd<P2で運転したときの圧縮機性能で、ロータ
溝内で過圧縮が生じるため、P2での圧力よりP0での圧
力のときの性能が低くなる。
【0009】このように吐出ポートの大きさが固定され
ると、ロータ回転速度及び吐出圧力が変わると、圧縮機
効率を最高値で維持することができない。
【0010】本発明の目的は吐出ポートの単純な加工の
みで、ロータ回転速度や吐出圧力変化に対して最高効率
を維持したスクリュー圧縮機を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は低速ロータ回転速度及び高吐出圧力での吐
出ポートはケーシング鋳造時に形成させる。このとき半
径方向の吐出ポートはロータの外周のねじれに沿ってお
り、このポートの肉厚がケーシングボア肉厚より薄く、
それぞれの肉厚の境界は半径方向の吐出ポートに対して
平行であり、運転条件に応じてこの薄肉部を切除する。
【0012】
【作用】ケーシング鋳造時の吐出ポートは低速ロータ回
転速度及び高吐出圧力のときロータ溝内最終圧力が吐出
圧力とほぼ等しいので、高効率を得ることができる。ま
た低圧力比運転や高速運転時には半径方向の吐出ポート
が大きくなっているのでロータ溝内での過圧縮及び吐出
の際の圧力損失が減少し、低圧力比運転や高速運転時で
も高効率を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図6を参
照して説明する。
【0014】図において、雄ロータ1と雌ロータ2とは
噛み合い状態でケーシングに収納されている。ケーシン
グは吸入側ケーシング4,メインケーシング3及び吐出
側カバー5よりなり、メインケーシング3に前記ロータ
1,2を収納している。メインケーシング3には吸入口
6及び吐出口7が設けられている。吸入側ケーシング4
の内面には吸入口6と連通する吸入ポート8が形成され
ており、メインケーシングの内面には吐出口7と連通す
る吐出ポート9が形成されている。両ロータ1,2の吐
出側の軸はメインケーシング3に設けたラジアル軸受1
0a,10b及びスラスト軸受11a,11bによって
支持され、吸入側の軸は吸入側ケーシング4に設けたラ
ジアル軸受10c,10dによって支持されている。1
2a,12b,12c,12dは軸封装置で、圧縮ガス
のシールと軸受からの排油のシールをする。両ロータ
1,2の吐出側の軸端には雄タイミングギヤ13と雌タ
イミングギヤ14が噛み合い状態で装着され、両ロータ
1,2を非接触状態で同期回転させている。雄ロータ1
の吸入側軸端にはピニオン15が装着され、ピニオン1
5はブルギヤ(図示省略)と噛み合っている。作動室1
6は両ロータ1,2とメインケーシング3及び吸入側ケ
ーシング4で構成される。
【0015】図1は本発明の吐出ポートの詳細を示した
図で、吐出ポートは半径方向に開口した半径方向吐出ポ
ート9aと軸方向に開口した軸方向吐出ポート9bとか
らなる。半径方向吐出ポート9aは雄ロータ1と雌ロー
タ2の外周のねじれに沿って形成されており、軸方向吐
出ポート9bは雄,雌ロータそれぞれの歯先円の弧,歯
元円の弧、及び歯形に倣って形成されている。半径方向
吐出ポート9aの肉厚h2はロータ1,2が収容される
ケーシングボア肉厚h1に比べて薄く、それぞれの肉厚
の境界17は半径方向吐出ポート9aに対して平行であ
る。この吐出ポートポート9は鋳造時に形成され、運転
条件に応じて薄肉部(肉厚h2 )は切除される。
【0016】このように構成されたスクリュー圧縮機の
動作について説明する。ピニオン15がブルギヤの回転
力を受けると、雄ロータ1と雌ロータ2はタイミングギ
ヤ13,14によって微小すきまを保持しながら同期回
転する。これにより吸込ガスが吸入口6及び吸入ポート
8を通って作動室16に吸入される。作動室16はロー
タ1,2が回転するに従い容積が変化し、所定圧力に圧
縮された後、吐出ポート9を通って吐出口7に吐き出さ
れ、種々の用途に利用される。
【0017】図1から図3において、ケーシング鋳造時
の吐出ポート、すなわち、9a,9bは低速ロータ回転
速度及び高吐出圧力のときロータ溝内最終圧力が吐出圧
力とほぼ等しくなる。また薄肉部(肉厚h2 )切除後の
吐出ポート9b,17は低圧力比運転や高速運転時には
半径方向の吐出ポートが大きくなっているのでロータ溝
内での過圧縮及び吐出の際の圧力損失が減少する。薄肉
部(肉厚h2 )の切除は、必ずしも境界17でなくて
も、9aと17の範囲であれば過圧縮及び圧力損失減少
の効果がある。半径方向の吐出ポートの加工は吐出口か
らでき、また肉厚も薄いので吐出ポート大きさを容易に
最適化できる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、圧力比やロータ回転速
度などの運転条件が変わっても、半径方向吐出ポートの
機械加工のみで吐出ポートの大きさを最適化できるの
で、一つの鋳物ケーシングで広い運転条件下で高効率を
得ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】図4の吐出ポートの説明図。
【図2】図1のC断面図。
【図3】図1のB矢視図。
【図4】本発明のスクリュー圧縮機の断面図。
【図5】図4のE−E断面図。
【図6】図4のD−D断面図。
【図7】断熱効率の特性図。
【図8】断熱効率の特性図。
【符号の説明】
1…雄ロータ、2…雌ロータ、3…メインケーシング、
7…吐出口、9a…半径方向吐出ポート、9b…軸方向
吐出ポート、17…境界。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 仁 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所空調システム事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに噛み合う雄ロータ及び雌ロータと,
    このロータを収納するケーシングと,前記両ロータの軸
    を支える軸受と,前記ケーシングに設けられた吸入口及
    び吐出口と,前記ケーシングの内面に形成されて前記吐
    出口と連通する吐出ポートを備え、前記吐出ポートが半
    径方向の吐出ポートと軸方向の吐出ポートからなるスク
    リュー圧縮機において、前記吐出ポートを鋳造時に形成
    させ、前記半径方向の吐出ポートは前記ロータの外周の
    ねじれに沿っており、前記ポートの肉厚がケーシングボ
    ア肉厚より薄く、それぞれの肉厚の境界は前記半径方向
    の吐出ポートに対して平行であり、運転条件に応じてこ
    の薄肉部を切除することでポートの大きさを最適化した
    ことを特徴とするスクリュー圧縮機の吐出ポート。
JP193694A 1994-01-13 1994-01-13 スクリュー圧縮機の吐出ポート Pending JPH07208362A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP193694A JPH07208362A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 スクリュー圧縮機の吐出ポート

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP193694A JPH07208362A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 スクリュー圧縮機の吐出ポート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07208362A true JPH07208362A (ja) 1995-08-08

Family

ID=11515501

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP193694A Pending JPH07208362A (ja) 1994-01-13 1994-01-13 スクリュー圧縮機の吐出ポート

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JP (1) JPH07208362A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2143951A2 (en) 2008-07-10 2010-01-13 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Screw compressor
CN102650290A (zh) * 2011-02-23 2012-08-29 株式会社神户制钢所 螺杆压缩机

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2143951A2 (en) 2008-07-10 2010-01-13 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Screw compressor
US8147231B2 (en) 2008-07-10 2012-04-03 Kobe Steel, Ltd. Screw compressor having rotor casing with removable discharge opening neighborhood portion
CN102650290A (zh) * 2011-02-23 2012-08-29 株式会社神户制钢所 螺杆压缩机

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