JPH06288369A - スクリュー圧縮機の吸入ポート - Google Patents

スクリュー圧縮機の吸入ポート

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JPH06288369A
JPH06288369A JP7926993A JP7926993A JPH06288369A JP H06288369 A JPH06288369 A JP H06288369A JP 7926993 A JP7926993 A JP 7926993A JP 7926993 A JP7926993 A JP 7926993A JP H06288369 A JPH06288369 A JP H06288369A
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JP
Japan
Prior art keywords
suction port
rotor
operation chamber
volume
suction
Prior art date
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Pending
Application number
JP7926993A
Other languages
English (en)
Inventor
Riichi Uchida
利一 内田
Hidetomo Mori
英智 茂利
Masakazu Aoki
優和 青木
Hitoshi Nishimura
仁 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】作動室16の容積が増加状態から実質的に一定
状態になったときのロータ回転角で吸入ポート8を閉じ
るようにした。 【効果】圧縮が開始された作動室から後続の作動室への
漏れがあっても、後続の作動室が吸入ポートを通過して
いるため、直接吸入行程の作動室に漏れないので圧縮機
性能を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクリュー圧縮機に係
り、特に、吸入口に連通する吸入ポートの位置を改良し
たスクリュー圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクリュー圧縮機の吸入ポート
は、特公昭49−30168 号公報に記載のように雄,雌ロー
タそれぞれの歯先円の弧,歯元円の弧、及び歯形に倣っ
て形成されていた。吸入ポートの吸入締切り位置は歯形
倣い線によって決められるもので、図2においてDE
線,AL線が吸入締切り位置となる。従来は図の噛み合
い状態を回転角ゼロ度としたとき、ロータ2の前進面が
締切り線(歯形倣い線)を通過したときが吸入締切り位
置で、概ね回転角ゼロの位置となっていた。この吸入ポ
ート締切り位置は吸入容積がほぼ最大となる回転角であ
り、また圧縮開始位置でもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般にスクリューロー
タの全巻角(ロータの吐出端面から吸入端面までの螺旋
溝の巻角)は360度以下で、歯数組合せとしては雄ロ
ータ,雌ロータそれぞれ4枚,6枚のものや5枚,6枚
のものが多い。図6は歯数組合せが5枚(雄ロータ),
6枚(雌ロータ),雄ロータの全巻角が125度,22
5度,325度のロータの作動容積曲線を示したもので
ある。横軸が雄ロータの回転角,縦軸が容積比(最大容
積100Vとの比)を表している。作動容積が最大とな
るロータ回転角は、全巻角の大きさによって多少異なる
が、ほぼロータ回転角ゼロ度のときである。回転角ゼロ
度のときの容積は最大容積の99%以上で、従来のよう
にこの位置を吸入締切りとしても実質的には最大容積の
ときに吸入を締め切っていることになる。
【0004】しかし全巻角325度のように最大となる
回転角が一定のときは従来の吸入ポート位置で問題はな
いが、全巻角225度,125度のようにロータ回転角
変化に対して最大容積が実質的に一定な区間を有するも
のにおいては問題となる。この場合、回転角ゼロ度のと
きに吸入を締め切ったのでは圧縮行程に入った作動室か
らの漏れが最大容積の作動室に漏れ、この部屋はまだ吸
入ポートに連通しているため、一度吸い込んだガスが吸
入ポートヘ押し出され、圧縮機の性能が低下する。
【0005】本発明の目的は圧縮行程中の作動室から吸
入ポート側に直接漏れることを低減することで、圧縮機
の性能を高めたスクリュー圧縮機を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、図6に示した全巻角225度,125度ようにロー
タ回転角変化に対して最大容積が実質的に一定な区間を
有するものでは、作動室容積が増加状態から実質的に一
定状態になったときのロータ回転角で吸入ポートを閉じ
る。
【0007】
【作用】作動室容積が減少する圧縮行程中の作動室から
吸入ポート側への直接漏れは、吸入ポート締切り後の実
質的に一定容積で、かつ最大容積の作動室を介してから
漏れる。そのため圧縮行程中の作動室からの漏れが減少
する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図5を参
照して説明する。
【0009】図において、雄ロータ1と雌ロータ2とは
噛み合い状態でケーシングに収納されている。ケーシン
グは吸入側ケーシング4,メインケーシング3及び吐出
側カバー5よりなり、メインケーシング3にロータ1,
2を収納している。メインケーシング3には吸入口6及
び吐出口7が設けられている。吸入側ケーシング4の内
面には吸入口6と連通する吸入ポート8が形成されてお
り、メインケーシングの内面には吐出口7と連通する吐
出ポート9が形成されている。両ロータ1,2の吐出側
の軸はメインケーシング3に設けたラジアル軸受10
a,10b及びスラスト軸受11a,11bによって支
持され、吸入側の軸は吸入側ケーシング4に設けたラジ
アル軸受10c,10dによって支持されている。12
a,12b,12c,12dは軸封装置で、圧縮ガスの
シールと軸受からの排油のシールをする。両ロータ1,
2の吐出側の軸端には雄タイミングギヤ13と雌タイミ
ングギヤ14が噛み合い状態で装着され、両ロータ1,
2を非接触状態で同期回転させている。雄ロータ1の吸
入側軸端にはピニオン15が装着され、ピニオン15は
ブルギヤ(図示省略)と噛み合っている。作動室16は
両ロータ1,2とメインケーシング3及び吸入側ケーシ
ング4で構成される。
【0010】図5はロータ回転角ゼロ度の位置のロータ
歯溝を展開したもので、a〜pは作動室16である。図
において、例えば、f,nのようにお互いが噛み合って
いは歯は同一の作動室となる。作動室a,b,c,i,
j,kは吸入作動室、作動室d,lは容積変化のない移
送作動室、作動室e,f,g,m,n,oは圧縮作動
室、作動室h,pは吐出作動室である。吸入作動室は吸
入ポート8を介して吸入口6に連絡し、吐出作動室は吐
出ポート9を介して吐出口7に連絡している。本実施例
はロータの全巻角が225度の場合で、吸入ポート8の
締切り位置は雄ロータ回転角でー72度である。これは
従来の締切り位置に対して、雄ロータ一歯分早く吸入ポ
ートを閉じていることになる。なお比較のために従来の
吸入ポート位置を図7に示す。
【0011】このように構成されたスクリュー圧縮機の
動作について説明する。ピニオン15がブルギヤの回転
力を受けると、雄ロータ1と雌ロータ2はタイミングギ
ヤ13,14によって微小すきまを保持しながら同期回
転する。これにより吸込ガスが吸入口6及び吸入ポート
8を通って作動室16に吸入される。作動室16はロー
タ1,2が回転するに従い容積が変化し、所定圧力に圧
縮された後、吐出ポート9を通って吐出口7に吐き出さ
れ、種々の用途に利用される。
【0012】図5において、作動室dは作動容積が増加
状態から実質的に一定状態になったときで、この状態か
ら雄ロータ回転角で72度の間は実質的に容積変化はな
い。圧縮作動室efgのガスの一部はロータ周りのすき
まから後続の作動室へ漏れ込むが、作動室eからの漏れ
は従来のように直接吸入ポート側に漏れ込むことはな
い。
【0013】吸入ポート締切り位置は全巻角によって異
なり、図6に示した125度の場合はー170度とな
る。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、圧縮が開始された作動
室から後続の作動室への漏れがあっても、吸入ポート締
切り後に容積変化のない作動室を設けたので、圧縮行程
中の作動室からの漏れが直接吸入行程中の作動室に漏れ
ないので圧縮機性能を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A断面から見た本発明の吸入ポート
の説明図。
【図2】本発明のスクリュー圧縮機の縦断面図。
【図3】図2のB−B断面図。
【図4】図2のC−C断面図。
【図5】ロータ歯溝展開図。
【図6】作動容積曲線図。
【図7】従来の吸入ポートの説明図。
【符号の説明】
1…雄ロータ、2…雌ロータ、3…メインケーシング、
4…吸入側ケーシング、8…吸入ポート、16…作動
室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 仁 静岡県清水市村松390番地 株式会社日立 製作所清水工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに噛み合う雄ロータ及び雌ロータと、
    このロータを収納するケーシングと、両ロータの軸を支
    える軸受と、前記ケーシングに設けられた吸入口及び吐
    出口と、ケーシングの内面に形成されて前記吸入口と連
    通する吸入ポートとを備え、両ロータとケーシングで構
    成される作動室容積がロータ回転角変化に対して実質的
    に一定な回転角範囲を有するスクリュー圧縮機におい
    て、作動室容積が増加状態から実質的に一定状態になっ
    たときに吸入ポートが閉じられることを特徴とするスク
    リュー圧縮機の吸入ポート。
JP7926993A 1993-04-06 1993-04-06 スクリュー圧縮機の吸入ポート Pending JPH06288369A (ja)

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JP7926993A JPH06288369A (ja) 1993-04-06 1993-04-06 スクリュー圧縮機の吸入ポート

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ID=13685151

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