JP2000130372A - 内接型ロータ圧縮機及びその製造方法 - Google Patents

内接型ロータ圧縮機及びその製造方法

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JP2000130372A
JP2000130372A JP10302863A JP30286398A JP2000130372A JP 2000130372 A JP2000130372 A JP 2000130372A JP 10302863 A JP10302863 A JP 10302863A JP 30286398 A JP30286398 A JP 30286398A JP 2000130372 A JP2000130372 A JP 2000130372A
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rotor
outer rotor
tooth profile
inner rotor
arc
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JP10302863A
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Inventor
Akira Matsui
昭 松井
Ichiro Sekine
一郎 関根
Atsushi Yamamoto
篤 山本
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Mayekawa Manufacturing Co
Original Assignee
Mayekawa Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残存空間容積を最小として体積効率を向上す
るとともに、歯形加工時の加工時間が最小で、かつ加工
精度の高い加工ができる工具を選定可能とすべく、歯形
の形状を自由に調整できる歯形を備えた内接型ロータ圧
縮機を提供する。 【解決手段】 内接型ロータ圧縮機において、外側ロー
タの歯形のアデンダムの一部とデデンダムとを単一若し
くは複数の円弧で与え、内側ロータの歯形を前記円弧で
創成される曲線にて形成し、さらに、前記外側ロータの
前記円弧からなる歯形以外のアデンダム部を、前記内側
ロータのピッチ円を外側ロータのピッチ円の内側を滑る
ことなく転がしたとき、前記内側ロータの歯形上の点が
描くトロコイド曲線上の包絡線で与えるように構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転軸により駆動
される内側ロータと、該内側ロータの外側にこれと偏心
されて相対回転可能に設けられた外側ロータとを組合わ
せて、流体を圧縮する内接型ロータ圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】内接型ロータ圧縮機は、トロコイド曲線
を利用した歯形を有する内側ロータと該内側ロータの外
側にこれと偏心されて相対回転可能に設けられた外側ロ
ータとを組合わせて、該内側ロータ及び外側ロータの歯
形間に形成される可変空間に吸入口から流体を吸入し、
該可変空間の容積変化によって該流体を加圧し、吐出口
へ送出するように構成されている。
【0003】かかる内接型圧縮機として、本件出願人の
出願に係る特開平9−88843号にて提案されている
ものの構造を図5〜図6に示し、図5はその回転軸心に
沿う縦断面図、図6は図5のA−A線断面図である。
【0004】図5〜図6において、1は外側ロータで、
ケーシング3の内周面に回転自在に嵌合されており、ト
ロコイド形の内歯1aを有する。2は前記外側ロータ1
の内部に設けられた内側ロータで、回転軸13にキー1
4を介して回転不能にかつ軸方向には移動可能に取付け
られている。前記外側ロータ1及びケーシング3の中心
24は、回転軸13及び内側ロータ2の軸心23に対し
て偏心量eだけ偏心せしめられている。
【0005】8は吸入口ブラケット、9及び12は該ブ
ラケット8に設けられた吸入口及び該吸入口9に連通さ
れる勾玉状の吸入孔である。6は吐出口ブラケット、7
は該ブラケット6に設けられた吐出口である。4は円板
状の吐出孔盤で、該吐出孔盤4には前記勾玉状の吸入孔
12と対称位置に勾玉状の吐出孔5が設けられている。
【0006】かかる内接型ロータ圧縮機において、外側
ロータ1はケーシング3の内周面3aに摺接し、内側ロ
ータ2の回転に従動して回転することとなり、これによ
り内側ロータ2の外周に設けられた外歯2aと外側ロー
タ1の内周に設けられた内歯1aとの間に形成される可
変空間10の容積変化により、該可変空間10内の流体
を圧縮する。
【0007】即ち、かかる内接型ロータ圧縮機の運転時
において、吸入口9から吸入された流体は勾玉状の吸入
孔12に入る。そして、内側ロータ2と外側ロータ1と
の回転により可変空間10と該吸入孔12とが連通され
ると可変空間10内に流入し、両ロータ1、2の相対回
転により可変空間10の容積が縮小されるに従い圧縮さ
れ、該可変空間10が吐出孔盤4の勾玉状の吐出孔5に
連通されると、吐出側へ向けて軸方向に流れて該吐出孔
5に流出し、吐出口7を通って外部の使用先(不図示)
に送出される。
【0008】かかる従来の内接型ロータ圧縮機において
は、内側ロータ2及び外側ロータ1の歯形2a,1a
は、内側ロータ2をトロコイド曲線を利用した歯形で与
え、該内側ロータ2のピッチ円を、外側ロータ1のピッ
チ円の内側を滑りを生ずることなく転がしたときに、内
側ロータ2の歯形上の点が描くトロコイド曲線群の包絡
線(トロコイド創成曲線)を外側ロータ1の歯形として
いる。
【0009】また、特開昭59−221489号におい
ては、内側ロータの歯形をエピトロコイド曲線とし、外
側ロータの歯形を内側ロータの歯形で創成する歯形とし
たエピトロコイド型圧縮機が提案されている。このエピ
トロコイド型圧縮機においては、上記のようなエピトロ
コイド歯形を採用して、外側及び内側ロータの寸法をパ
ラメータとして、そのパラメータに範囲を与えることに
より、吐出終わり時における残存空間(詳細は後述)の
容積を最小としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】然るに、かかる内接型
ロータ圧縮機では、その体積効率に影響を及ぼす要因の
一つに、内側ロータ2と外側ロータ1との間に形成され
る残存空間40がある。
【0011】この残存空間40は、図11に示すよう
に、圧縮された流体が可変空間10からの吐出が完了し
た状態で内側ロータ2及び外側ロータ1の歯形壁面と吐
出側端面とで形成された空間であり、前記吐出終わり時
に吐出しきれずにこの残存空間40に残留している流体
は、吸入行程で膨張し、圧縮機の体積効率を低下させ
る。
【0012】かかる内接型ロータにおける、外側ロータ
1の歯形を形成する円弧半径Rとデデンダム長さρ1
比、即ち円弧半径比率R/ρ1と前記残存空間の面積S
との間には、図7に示すような関係があり、前記残存空
間断面積Sは、外側ロータ1の円弧半径比率R/ρ1
よって大きく変化する(ここで、前記デデンダム長さρ
1=(ピッチ円径D−歯底円径D2)/2である)。
【0013】従って、かかる内接型ロータ歯形にあって
は、前記残存空間断面積Sを最小とするような外側ロー
タ1の円弧半径比率R/ρ1を与えることが要求される
が、従来技術にあっては上記のような関係付けがなされ
た内接ロータ歯形は提案されていない。
【0014】一方、かかる内接型ロータ圧縮機の性能に
は歯形の加工精度が大きな影響を及ぼす。従って、該内
接型ロータ圧縮機における外側ロータ1及び内側ロータ
2の歯形の加工については、上記性能を最大値とするよ
うな高い加工精度が得られる加工方法の採用が不可欠と
なる。前記内側ロータ2は外歯歯車であるため、ピニオ
ンカッタによる創成歯切法、総形フライスによる加工等
が高精度で以て適用できるが、前記外側ロータ1は内歯
歯車であるため、その加工方法が限定される。
【0015】前記外側ロータ1の加工方法としては、図
12に示すような、ピニオンカッタ41によって該ロー
タ1の内歯1aを切削加工する創成歯切法を用いること
が考えられる。しかしながら、かかるピニオンカッタ4
1による創成歯切法にあっては、図12に示すように、
ピニオンカッタ41の逃げ干渉部42が形成されるた
め、かかる加工方法は外側ロータ1の内歯1aの加工に
は、実用上適用困難である。また、前記内側ロータ2の
歯形加工に用いられる、前記総形フライスによる加工
は、外側ロータ1の内歯1aの加工には適用できない。
【0016】そこで、かかる外側ロータ1の内歯1aの
加工方法として、エンドミルを用いた輪郭切削方法が考
えられる。このエンドミル輪郭切削方法を用いるに当た
っては、加工に使用するエンドミルの選定が重要であ
る。即ち、該エンドミルの径が小さい場合には、切削速
度を上げることができず、また工具(エンドミル)の撓
みによる切削不良の発生の可能性があることから、加工
時間が長くなるとともに、加工精度が低くなる。
【0017】然るに前記従来技術に係る歯形にあって
は、外側ロータ1の歯形をトロコイド曲線を利用した歯
形で与えるような内側ロータ2による創成曲線としてい
るため、該外側ロータの歯形切削用のエンドミルの径の
選択幅が少なくなり、加工時間が長くなる小径のエンド
ミルを使用せざるを得なくなることがある。
【0018】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、残
存空間容積を最小として体積効率を向上するとともに、
歯形加工時の加工時間が最小でかつ加工精度の高い加工
ができる工具を選定可能とすべく、歯形の形状を自由に
調整できる歯形を備えた内接型ロータ圧縮機を提供する
ことを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するため、請求項1の発明として、回転軸に固定さ
れる内側ロータの歯形と、ケーシング内に該内側ロータ
と相対回転可能に設けられた外側ロータの歯形との間に
形成される可変空間内に、吸入孔から流体を吸入して前
記可変空間の容積変化によって圧縮し、前記吸入孔に対
応して設けられた吐出孔から前記流体を吐出するように
した内接型ロータ圧縮機であって、前記内側ロータの歯
数をnとしたとき、前記外側ロータの歯数をn+1に設
定し、前記外側ロータの歯形のアデンダムの一部とデデ
ンダムとを単一若しくは複数の円弧で与え、前記内側ロ
ータの歯形を前記円弧で創成される曲線にて形成し、
さらに、前記外側ロータの前記円弧からなる歯形以外の
アデンダム部を、前記内側ロータのピッチ円を外側ロー
タのピッチ円の内側を滑ることなく転がしたとき、前記
内側ロータの歯形上の点が描くトロコイド曲線群の包絡
線で与えるように構成したことを特徴とする内接型ロー
タ圧縮機を提案する。
【0020】また請求項2の発明は、前記内接型ロータ
圧縮機における外側ロータ及び内側ロータの歯形の加工
方法に係り、回転軸に固定される内側ロータの歯形と、
ケーシング内に該内側ロータと相対回転可能に設けられ
た外側ロータの歯形との間に形成される可変空間内に、
吸入孔から流体を吸入して前記可変空間の容積変化によ
って圧縮し、前記吸入孔に対応して設けられた吐出孔か
ら前記流体を吐出するようにした内接型ロータ圧縮機の
前記外側ロータの内歯及び内側ロータの外歯を加工する
にあたり、前記外側ロータの歯数を内側ロータの歯数よ
りも1枚多く設定し、前記外側ロータのアデンダムの一
部とデデンダムとを単一の円弧若しくは複数の円弧を接
続して形成し、次いで、前記内側ロータの歯形を前記円
弧で創成される曲線にて形成し、さらに、前記外側ロー
タの前記円弧からなる歯形以外のアデンダム部を、前記
内側ロータのピッチ円を外側ロータのピッチ円の内側を
滑ることなく転がしたとき、前記内側ロータの歯形上の
点が描くトロコイド曲線群の包絡線で形成することを特
徴としている。
【0021】然るに、かかる内接型ロータ圧縮機におい
ては、流体の吐出完了状態において、外側、内側ロータ
と吐出側端面との間に形成される残存空間の容積を最小
にして、体積効率を上昇させること、並びに外側ロータ
と内側ロータとの噛み合い時の滑り(滑り率)を最小と
して、機械効率を上昇させることが要求される。
【0022】そして、前記残存空間容積及び滑り率は、
外側ロータのトロコイド歯形を形成する円弧の半径Rと
デデンダム長さρ1との比、即ち円弧半径比率R/ρ1
パラメータであり、前記残存空間容積及び滑り率が最小
となる円弧半径比率が夫々存在する(本発明が適用され
る外側ロータにおいては、R/ρ1=10近傍におい
て、前記残存空間容積及び滑り率が最小となる)。
【0023】そこで、かかる発明によれば、外側ロータ
の歯形の主要部、即ちアデンダムの一部とデデンダムと
を、単一の円弧で、あるいは複数の円弧を接続して形成
しているので、外側ロータの前記円弧の半径Rとデデン
ダム長さρ1とを、前記残存空間容積を最小にし、かつ
前記滑り率を最小とする円弧半径比率R/ρ1になるよ
うに容易に調整することができる。
【0024】また、かかる発明によれば、外側ロータの
歯形の主要部、つまり、アデンダムの一部とデデンダム
とを円弧で形成し、内側ロータの歯形は外側ロータの上
記円弧で創成される歯形とし、かつ、歯形の基本諸元で
ある3つの量、すなわち、内側ロータの歯数n、偏心量
e、デデンダム比率ηが与えられれば、単一のパラメー
タ円弧半径比率R/ρ1によって外側ロータの歯形の円
弧部以外の部分が決定されるため、パラメータR/ρ1
によってのみ、エンドミルの径が決定される。したがっ
て、パラメータR/ρ1を変化させることで、エンドミ
ルの径を好適化することができ、経済的かつ高精度加工
が容易に実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。
【0026】図5は本発明が適用される内接型ロータ圧
縮機の回転軸心に沿う断面図、図6は図5のA−A線断
面図である。
【0027】図5〜図6において、1は外側ロータ、2
は回転軸13にキー14を介して回転不能にかつ軸方向
には移動可能に取付けられた内側ロータ、3は環状のケ
ーシング、8は吸入口ブラケット、6は吐出口ブラケッ
ト、21,22は回転軸13の軸受、23は回転軸中心
である。
【0028】前記外側ロータ1はケーシング3の内周面
3aに回転自在に嵌合されており、また該外側ロータ1
及びケーシング3の中心24は回転軸13及び内側ロー
タ2の軸心23に対して偏心量eだけ偏心せしめられて
いる。
【0029】従って、外側ロータ1はケーシング3の内
周面3aに摺接し、内側ロータ2の回転に従動して回転
することとなり、これにより内側ロータ2の外周に設け
られた外歯2aと外側ロータ1の内周に設けられた内歯
1aとの間に形成される可変空間10の容積変化により
該可変空間10内の流体を圧縮する。
【0030】前記吸入口ブラケット8には、流体が導入
される吸入口9及び該吸入口9に連通される勾玉状の吸
入孔12が設けられ、また前記吐出口ブラケット6には
吐出口7が設けられている。そして該吸入口ブラケット
8及びケーシング3及び吐出口ブラケット6は複数本の
ボルト25により固定されている。
【0031】4は円板状の吐出孔盤であり、前記内側、
外側ロータ2,1の吐出側端面30と吐出口ブラケット
6の内面6aとの間に形成される吐出室11内に装着さ
れる。該吐出孔盤4は、図6に示すように、前記吸入口
ブラケット8の勾玉状吸入孔12と対称位置に勾玉状の
吐出孔5が穿設されるとともに、外周部の2箇所(複数
箇所で可)には廻り止め用の突起部(不図示)が形成さ
れている。
【0032】そして、前記吐出孔盤4は、その外周突起
部をケーシング3の凹部に嵌合されるとともに他の外周
面をケーシング3の内周面3aに流体密にかつ摺動可能
に嵌合され、さらには内周面を前記回転軸13に流体密
にかつ摺動可能に嵌合され、回転軸13の軸方向に摺動
可能な状態で前記のように吐出室11内に設けられ、与
圧用板バネ4sで摺接面側に運転の停止時にも接触状態
におかれる。
【0033】前記のように構成された内接型ロータ圧縮
機の運転時において、吸入口9から導入された流体は勾
玉状の吸入孔12に入る。そして、内側ロータ2と外側
ロータ1との回転により可変空間10と該吸入孔12と
が連通されると、可変空間10内に流入し、両ロータ
1,2の相対回転により可変空間10の容積が縮小され
るに従い圧縮され、該可変空間10が吐出孔盤4の勾玉
状の吐出孔5に連通されると吐出側へ向けて軸方向に流
れて該吐出孔5に流出し、吐出口7を通って外部の使用
先(不図示)に送出される。
【0034】前記流体の圧縮により吐出室11内の圧力
が上昇すると、該圧力に比例した軸方向力によって吐出
孔盤4は吸入側へ押圧される。該吐出孔盤4は、前記の
ように、軸方向に移動可能に設けられているので、前記
軸方向力によってこれの盤面4aが内側ロータ2、外側
ロータ1の吐出側端面30に当接するまで吸入側へ微動
される。
【0035】さらに、前記吐出孔盤4からの軸方向力に
よって内側ロータ2、外側ロータ1もその吸入側端面3
1が吸入口ブラケット8の内面8aに当接するまで吸入
側へ微動せしめられる。これにより、内側ロータ2、外
側ロータ1はその両端面31、30と吸入口ブラケット
8の内面8a及び吐出孔盤4の壁面4aとの摺接部にて
水密状態を保持しながら回転することとなり、上記摺接
部からの加圧流体の漏洩は殆ど無くなる。
【0036】図1は本発明の実施形態にかかる内接型ロ
ータ圧縮機の外側ロータ及び内側ロータを組合わせたと
きの歯形を示す正面投影図、図2は外側ロータの歯形の
正面投影図である。図1〜図2において、1は外側ロー
タ、1aは該外側ロータ1の内周に形成された内歯、2
は内側ロータ、2aは該内側ロータ2の外周に形成され
た外歯である。
【0037】本発明の実施形態では、前記外側ロータ1
の内歯1a及び内側ロータ2の外歯2aの歯形を次のよ
うに構成している。即ち、図1〜図2において、 D=外側ロータ1のピッチ円径 d=内側ロータ2のピッチ円径 D1=外側ロータ1の歯先円径 d1=内側ロータ2の歯先円径 D2=外側ロータ1の歯底円径 d2=内側ロータ2の歯底円径 δ1=外側ロータ1のアデンダム長さ=(D1−D)/2 δ2=内側ロータ2のアデンダム長さ=(d1−d)/2 ρ1=外側ロータ1のデデンダム長さ=(D−D2)/2 ρ2=外側ロータ1のデデンダム長さ=(d−d2 )/
2 とすると、前記内歯1a及び外歯2bを次の手順で設計
する。
【0038】(1)外側ロータ1のアデンダム(長さδ
1)T部の一部と、デデンダム(長さρ1 )とを、半径
Rの円弧部1bで形成する。該円弧部1bは、複数の円
弧を接続しても良い。またY軸を中心として左右非対称
としてもよい。即ち、左右の円弧半径の大きさを変えて
もよい。 (2)内側ロータ2の歯形2aは、前記外側ロータ1の
円弧部1bで創成される曲線2bで形成する。 (3)外側ロータ1のアデンダム(長さδ1)の前記円
弧部1b以外の部分は、内側ロータ2のピッチ円(径
d)を、外側ロータ1のピッチ円(径D)の内側を滑る
ことなく転がしたとき、該内側ロータ2の歯形2a上の
点が描くトロコイド曲線群の包絡線1dで形成する。
【0039】次に、この実施形態における内接ロータ歯
形の詳細な形成方法について説明する。図2は、外側ロ
ータ1のデデンダム及びアデンダムの一部を、単一の円
弧(複数の円弧でも良いが、説明を簡単化するため、単
一の円弧とする)で与えた場合であって、Y軸を中心に
左右対称の場合を示す。
【0040】図2において、前記円弧部1bの中心はY
軸上(あるいはX軸上)に位置し、その半径Rはデデン
ダム長さρ1よりも大きいことを要する。即ち、R>ρ1
となることを要する。尚、外側ロータ1の円弧部1b
は、図2のA〜Bとなる。
【0041】次に図1〜図2に基づき、この実施形態に
おける内接ロータ歯形は次のようにして形成する。 外側ロータ1のピッチ円半径:R1は、 R1=D/2=(n+1)×e …(1) 内側ロータ2のピッチ円半径:r1は、 r1=d/2=n×e …(2) ここで、n=内側ロータ2の歯数 e=外側ロータ1と内側ロータ2との偏心量
【0042】また外側ロータ1のデデンダム比率:ηを
次のように定義する。 η=1−(R2/R1)=(R1−R2)/R1=ρ1/R1 …(3) ここで、R2 は外側ロータ1の歯底円半径(=D2
2)、ρ1は外側ロータ1のデデンダム長さである。
【0043】前記外側ロータ1のピッチ円半径R1は、
偏心量eと歯数nとによって一義的に決まるので、デデ
ンダム比率:ηを与えて(3)式によりデデンダム長さ
ρ1を求める。そして、このデデンダム長さ:ρ1に対し
て、外側ロータ1の円弧部1bの円弧半径Rを下記
(4)式のように与える。 R=KR ×ρ1 …(4) ここで、KR>1とする。
【0044】上記(4)式で求められる半径Rの円弧部
1bは、図2のAo−Bo−Ao間の歯形となる。上記
のようにして求められた外側ロータ1の円弧部1b(A
o−Bo−Ao)にて創成される曲線により、内側ロー
タ2の歯形が与えられることとなる。
【0045】さらに外側ロータ1の円弧部1b(Ao−
Bo−Ao)以外の歯形については、内側ロータ2のピ
ッチ円(直径d)を、外側ロータ1のピッチ円(直径
D)の内側を滑ることなく転がしたときに、内側ロータ
2の歯形上の点が描く曲線群の包絡線で与える。図1
は、上記のようにして形成した外側ロータ1と内側ロー
タ2との噛み合い状態を示している。
【0046】かかる内接ロータ歯形において、前記デデ
ンダム比率:ηとパラメータKR の選定によって、歯形
の形状及び特性が変化する。図3は、上記e=10m
m、n=4枚、η=0.2、KR=3のときの外側ロー
タ1及び内側ロータ2の歯形を示す。また図3は、上記
e=10mm、n=4枚、η=0.08のときの外側ロ
ータ1及び内側ロータ2の歯形を示す。
【0047】図3〜図4に示されるように、前記パラメ
ータ(η,KR等)が大きく変化しても、上記のように
して形成される内側ロータの歯形2aは滑らかな形状で
ある。 従って、かかる実施形態によれば、パラメータ
に制約条件を持たせることなく任意に歯形を設計するこ
とができる。
【0048】ここで、本発明に係る内接型ロータ圧縮機
にあっては、外側ロータ1と内側ロータ2との噛み合い
において、滑りを小さくすることが要求される。かかる
滑りの大きさの尺度としては、通常、滑り率δを用い
る。
【0049】図8は、かかる歯形の滑りを示す模式図で
あり、図8において、歯形Iと歯形IIとが、同図(A)
において点Pで接触し、この時点から歯形Iが反時計方
向、歯形IIが時計方向に回転して、同図(B)の状態と
なって、歯形I上の点Bと歯形II上の点Aとが接触する
ものとし、かつ同図(A)において曲線の長さPB<P
Aであったものとすると、PBの長さに相当する部分は
歯形Iと歯形IIとが転がり接触し、PA−PBの長さに
相当する部分は両歯形I,IIとが滑り接触することとな
る。
【0050】かかる滑りを伴う接触状態における滑り率
δは、次の(5)式で表わされる。 δ=(PA−PB)/PA …(5) 図9は、内接ロータ歯形における外側ロータ1の歯形を
形成する円弧部1bの半径Rとデデンダムρ1との比、
即ち円弧半径比率R/ρ1と前記(5)式にて定義され
る滑り率δの平均値、即ち平均滑り率δmとの関係を示
す。
【0051】この平均滑り率δmは次の(6)式で定義
する。 δm =∫δ・dr/L …(6) ここで、L=内側ロータ2の歯形曲線の長さ r=内側ロータ2の任意の動径 図9より明らかなように、外側ロータ1の円弧半径比率
R/ρ1 =9〜10のとき、前記平均滑り率δmが最小
となる。
【0052】一方前記のように、かかる内接ロータ歯形
にあっては体積効率を上昇させるには残存空間容積υを
最小とすることが要求されるが、図9に示すように、か
かる内接ロータ歯形においては、外側ロータ1の歯形の
前記円弧半径比率R/ρ1=9程度で以て前記残存空間
断面積Sが最小となる。尚、残存空間容積υは上記面積
Sにロータ歯幅を乗じたものであり、υを最小にするこ
とは面積を最小にすることに他ならない。
【0053】即ち、外側ロータ1の円弧部1bの円弧半
径:Rの大きさによって、前記残存空間容積:υは大き
く変化するが、図5は前記円弧半径:Rとデデンダム長
さ:ρ1との比、即ち円弧半径比率:R/ρ1と残存空間
断面積:Sとの関係を算出した例を示す。この例は、前
記偏心量:e=10mm、内側ロータ2の歯数:n=3
枚、デデンダム比率:η=0.08の歯形についての計
算例である。この例においては、前記のように、円弧半
径比率R/ρ1=9にて残存空間容積υが最小となる。
【0054】従って、かかる実施形態によれば、外側ロ
ータ1の歯形1aのアデンダム(長さδ1)の一部(図
1〜図2のT部)とデデンダム(長さρ1)とを1個の
円弧部1b又は複数の円弧部1bを接続して形成してい
るので、前記円弧部1bの半径を前記平均滑り率δm
が最小となり、かつ前記残存空間断面積Sが最小となる
円弧半径比率R/ρ1=10近傍に設定することが容易
となる。
【0055】即ち、かかる実施形態によれば、前記滑り
率δ(平均滑り率δm )を最小として機械効率を上昇
させ、かつ前記残存空間容積υを最小として体積効率を
上昇させるように、前記外側ロータ1の歯形1aにおけ
る前記円弧半径比率R/ρ1をパラメータとして、円弧
部分1bの半径Rを容易に調整することができる。
【0056】また、かかる実施形態によれば、外側ロー
タ1の歯形1aの主要部、つまり前記のようにアデンダ
ム(長さδ1)の一部及びデデンダム(長さρ1)を円弧
部1bで形成しているので外側ロータ1の歯形を切削す
るエンドミルの径が、内側ロータ2の歯形2aによって
制約されることなく、ある程度自由に選定でき、経済
的、且つ、高精度の加工が実現できる。前記エンドミル
の径に係る実施例を、図10に示す。図10は、偏心量
e=10mm、内側ロータの歯数n=3、デデンダム比
率η=0.08の歯形について計算した例である。同グ
ラフに示すように、R/ρ1=9〜10とするエンドミ
ルの径は最大となる。この結果からわかるように、この
エンドミル径は前記残存空間容積υ、平均滑り率δmを
最適にする値と等しく、これら3つの歯形特性を最適化
することが容易にできる。
【0057】
【発明の効果】以上記載のごとく、本発明によれば、外
側ロータの歯形のアデンダムの一部及びデデンダムを単
一の円弧若しくは複数の円弧を接続して形成しているの
で、前記円弧の半径(R)とデデンダム(ρ1)との
比、即ち円弧半径比率(R/ρ1)のパラメータで与え
られる残存空間容積及び滑り率を最小とするように、前
記円弧の半径(R)及びデデンダム(長さρ1)を容易
に調整することができる。これにより、残存空間容積を
最小として体積効率が向上され、滑り率を最小として機
械効率が向上される、最適な内接ロータ歯形を容易に設
定することができる。
【0058】また、外側ロータの歯形の主要部、即ちア
デンダムの一部とデデンダムとを円弧で形成し、内側ロ
ータは外側ロータの円弧で創成するので、外側ロータを
切削するエンドミルの径を内側ロータに制約されること
なく自由に選定でき、切削速度が大きく、加工精度が向
上可能なエンドミルの使用が可能となり、外側ロータの
歯形の加工時間を短縮するとともに、加工精度を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる内接型ロータ圧縮
機の外側ロータ及び内側ロータの歯形を示す正面投影図
である。
【図2】 上記実施形態における外側ロータの歯形の正
面投影図である。
【図3】 上記実施形態における内接ロータ歯形の第1
例を示す正面投影図である。
【図4】 上記実施形態における内接ロータ歯形の第2
例を示す正面投影図である。
【図5】 本発明が適用される内接型ロータ圧縮機の回
転軸心に沿う断面図である。
【図6】 図5のA−A線断面図である。
【図7】 内接型ロータ圧縮機における残存空間の変化
を示す線図である。
【図8】 内接型ロータ圧縮機における滑りの発生状況
の説明図である。
【図9】 内接型ロータ圧縮機における滑り率の変化を
示す線図である。
【図10】 上記実施形態における円弧半径比率とエン
ドミルの最小工具半径との関係を示す線図である。
【図11】 内接型ロータ圧縮機における残存空間の発
生状況の説明図である。
【図12】 内接型ロータ圧縮機における加工時の逃げ
干渉の発生状況の説明図である。
【符号の説明】
1 外側ロータ 1a 外側ロータの歯形 1b 円弧部 1d 包絡線 2 内側ロータ 2a 内側ロータの歯形 3 ケーシング 4 吐出孔盤 7 吐出口 9 吸入口 10 可変空間 11 吐出室 12 吸入孔 13 回転軸 D 外側ロータのピッチ円径 d 内側ロータのピッチ円径 δ1 外側ロータのアデンダム長さ δ2 内側ロータのアデンダム長さ ρ1 外側ロータのデデンダム長さ ρ2 外側ロータのデデンダム長さ R 円弧半径
フロントページの続き (72)発明者 山本 篤 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会 社前川製作所内 Fターム(参考) 3H041 AA02 BB04 CC15 CC20 DD06 DD31 DD38

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定される内側ロータの歯形
    と、ケーシング内に該内側ロータと相対回転可能に設け
    られた外側ロータの歯形との間に形成される可変空間内
    に、吸入孔から流体を吸入して前記可変空間の容積変化
    によって圧縮し、前記吸入孔に対応して設けられた吐出
    孔から前記流体を吐出するようにした内接型ロータ圧縮
    機において、 前記内側ロータの歯数をnとしたとき、前記外側ロータ
    の歯数をn+1に設定し、前記外側ロータの歯形のアデ
    ンダムの一部とデデンダムとを単一若しくは複数の円弧
    で与え、前記内側ロータの歯形を前記円弧で創成される
    曲線にて形成し、 さらに、前記外側ロータの前記円弧
    からなる歯形以外のアデンダム部を、前記内側ロータの
    ピッチ円を外側ロータのピッチ円の内側を滑ることなく
    転がしたとき、前記内側ロータの歯形上の点が描くトロ
    コイド曲線群の包絡線で与えるように構成したことを特
    徴とする内接型ロータ圧縮機及びその製造方法。
  2. 【請求項2】 回転軸に固定される内側ロータの歯形
    と、ケーシング内に該内側ロータと相対回転可能に設け
    られた外側ロータの歯形との間に形成される可変空間内
    に、吸入孔から流体を吸入して前記可変空間の容積変化
    によって圧縮し、前記吸入孔に対応して設けられた吐出
    孔から前記流体を吐出するようにした内接型ロータ圧縮
    機の前記外側ロータの内歯及び内側ロータの外歯を加工
    するにあたり、 前記外側ロータの歯数を内側ロータの歯数よりも1枚多
    く設定し、前記外側ロータのアデンダムの一部とデデン
    ダムとを単一の円弧若しくは複数の円弧を接続して形成
    し、 次いで、前記内側ロータの歯形を前記円弧で創成される
    曲線にて形成し、 さらに、前記外側ロータの前記円弧からなる歯形以外の
    アデンダム部を、前記内側ロータのピッチ円を外側ロー
    タのピッチ円の内側を滑ることなく転がしたとき、前記
    内側ロータの歯形上の点が描くトロコイド曲線上の包絡
    線で形成することを特徴とする内接型ロータ圧縮機及び
    その製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005538289A (ja) * 2002-09-05 2005-12-15 セントレ ナショナル デ ラ レチャーチェ シャーティフィック 回転式変位マシーン
KR100964517B1 (ko) 2002-07-10 2010-06-21 가부시키가이샤 다이야멧트 오일 펌프 로터
CN112583147A (zh) * 2020-12-21 2021-03-30 哈尔滨理工大学 一种新型开关磁阻电机定转子结构
CN115559901A (zh) * 2022-12-07 2023-01-03 中核第七研究设计院有限公司 一种爪式真空泵转子及真空泵

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CN115559901B (zh) * 2022-12-07 2023-03-24 中核第七研究设计院有限公司 一种爪式真空泵转子及真空泵

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