JP5074511B2 - 容積形ガス圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、空冷式のオイルフリースクリューガス圧縮機として用いるのに適した容積形ガス圧縮機に関する。
容積形ガス圧縮機としては、エネルギーの削減、地球環境改善の観点、および、空気の品質を重要視する観点から、油や水を使用しない空冷・回転式のオイルフリー圧縮機が望まれている。
しかしながら、小型のガス圧縮機の分野、すなわち、概ね1.5kW以下の機械においては、空冷式および回転式で、シンプルな構造のオイルフリーガス圧縮機が未だ提案されていない。
例えば、米国特許第3,133,695号の明細書には、回転式および給油式の容積形ガス圧縮機が提案されている。ここに開示のガス圧縮機は、スクリューロータと二組のピニオンギヤが相互に噛み合い、吸引したガスを圧縮する機構である。ロータ間のギャップのガス漏れシール、軸受の潤滑、断熱圧縮による発生熱の冷却を目的として、潤滑油や潤滑水を使用することが基本となっている。
このため、ここに開示されている容積形ガス圧縮機を、潤滑油や潤滑水を使わないオイルフリーガス圧縮機として用いることができない。すなわち、オイルフリーガス圧縮機として用いた場合には、断熱圧縮による発生熱を除去することができず、スクリューロータの溝とピニオン間の最適ギャップの維持、および、ケーシングとスクリューロータ間のギャップの維持ができず、さらには、軸受の潤滑もできない。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、小型で、空冷式および回転式のオイルフリーガス圧縮機として用いるのに適した容積形ガス圧縮機を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の容積形ガス圧縮機は、
駆動側スクリューロータと、
この駆動側スクリューロータの両側に直交する状態に配置され、当該駆動側スクリューロータのスクリュー歯に対して微小ギャップを維持しながら噛み合っている扁平なスクリュー歯を備えた二組の従動側スクリューロータとを有し、
前記駆動側スクリューロータをその中心軸線を含む平面で切断した場合における当該駆動側スクリューロータの輪郭形状は、そのガス吸込側の第1軸端面からガス吐出側の第2軸端面に向けて外径が漸増するように、凹曲線によって規定されており、
当該凹曲線は、前記駆動側ロータの前記中心軸線から当該凹曲線上の点までの距離と、各従動側ロータの中心から当該点までの距離とが同一、あるいは、一定の比率を保持する曲線であることを特徴としている。この曲線の代わりに、当該曲線を近似する近似円弧を採用することも可能である。
ここで、前記従動側ロータの中心から前記凹曲線上の点までの距離lに対して、各駆動側ロータの前記中心軸線から当該凹曲線上の点までの距離が1.0l〜1.5lの範囲内の一定の値に保持されることが望ましい。
また、本発明の容積形ガス圧縮機では、前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における前進面は、その進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに拘らず一定となるように形成され、前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における後進面は、その進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに応じて創成される進み角となるように形成されていることを特徴としている。
この代わりに、前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における前進面および後進面を、それぞれの進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに応じて創成される進み角度となるように形成することもできる。さらには、前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における後進面を、その進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに拘らず一定となるように形成し、前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における前進面を、その進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに応じて創成される進み角となるように形成することもできる。
本発明では、駆動側スクリューロータの外形形状を、上記凹曲線によって規定される砂時計状に形成してある。また、駆動側スクリューロータのスクリュー溝の前進面および後進面の少なくとも一方の進み角を二組の従動側スクリューロータの回転角の進みに応じて創成される進み角となるように形成してある。
このように形成したスクリュー溝と、これに噛み合う扁平な従動側スクリューロータのスクリュー歯とによって、回転に応じて容積が減少する圧縮室が構成される。また、駆動側スクリューロータと偏平な従動側スクリューロータ間のギャップ、駆動側スクリューロータとロータケーシング間のギャップ、および、ロータケーシングと偏平な従動側スクリューロータ間のギャップが、それぞれ一定に維持されながら、双方のロータが回転する。
駆動側スクリューロータの外形形状が砂時計形であるので、双方のロータの間において、噛み合う歯数が多く取れる。よって、二組の従動側スクリューロータを小さな力で効率良く駆動できる。さらに、駆動側スクリューロータと二組の従動側スクリューロータの間における、従動側スクリューロータの厚さ方向の噛み合い軌跡は、逐次に従動側スクリューロータの回転角に応じて変化するので、これによっても、二組の偏平な従動側スクリューロータを駆動する力が小さくて済む。
さらに、駆動側スクリューロータのスクリュー溝の前進面側の進み角度を溝の深さに拘らず一定角度となるようにした場合には、均一な駆動力を伝達できると共に、ロータ間のガス漏れを防止できる。
次に、本発明の容積形ガス圧縮機においては、前記駆動側スクリューロータの前記第2軸端部には、その円周方向に一定の間隔で配置した冷却ファンが形成されていることを特徴としている。
本発明の駆動側スクリューロータは砂時計形をしているので、ガスの吸込側から吐出側に向かって外径が大きくなる。換言すると、ガスの断熱圧縮熱による温度上昇に応じて駆動側スクリューロータの外径が大きくなる。したがって、断熱圧縮熱の伝熱する面積がガスの吐出側に向かって広くなっているので、熱の放出に適している。また、ガス吐出側の軸端部には冷却ファンが形成されているので、断熱圧縮熱を効率良く放出できる。
次に、本発明の容積形ガス圧縮機においては、前記駆動側スクリューロータおよび前記従動側スクリューロータが内蔵されているロータケーシングを有し、当該ロータケーシングにおける二組の前記従動側スクリューロータの外周側の部位に、ガス吸込口が形成されていることを特徴としている。
二組の偏平な従動側スクリューロータはガスの断熱圧縮熱を直接受けて温度が上昇する。本発明では、二組の偏平な従動側スクリューロータの外周側に沿った位置にガス吸込口が設けられており、ロータケーシング内に吸い込まれたガスは、二組の偏平な従動側スクリューロータそれぞれの外周側から、これらの間の位置している駆動側スクリューロータの吸込側のスクリュー溝に吸引される。よって、外部から吸い込まれたガスによって、二組の偏平な従動側スクリューロータが効率良く冷却される。
ここで、前記駆動側スクリューロータのスクリュー歯の表面および前記従動側スクリューロータの扁平なスクリュー歯の表面には、それぞれ、固体潤滑剤がコーティングされていることが望ましい。また、スクリュー歯の母材として、自己潤滑性を有する材料を用いることが望ましい。
また、一般的には、前記駆動側スクリューロータの前記第2軸端部の側に同軸状態にモータを配置し、このモータのモータシャフトに、前記駆動側スクリューロータを同軸状態に連結固定した構成を採用することができる。
次に、本発明の容積形ガス圧縮機は多段式とすることができ、本発明による典型的な二段ガス圧縮装置は、
両軸モータと、
この両軸モータを挟み、同軸状態に取り付けた前段圧縮機アセンブリおよび後段圧縮機アセンブリと、
前記前段圧縮機アセンブリによって得られた圧縮ガスを前記後段圧縮機アセンブリの吸引側に供給するための圧縮ガス供給路とを有し、
前記前段圧縮機アセンブリおよび前記後段圧縮機アセンブリは、それぞれ、上記構成の容積形ガス圧縮機であることを特徴としている。
ガスを高圧まで圧縮するためには、二段ガス圧縮装置が性能上優れている。本発明によれば、両軸モータを採用して、当該両軸モータの両側に容積形ガス圧縮機を配置しているので、部品点数が少なくシンプルな構造の二段ガス圧縮装置を実現できる。
ここで、モータシャフトの熱膨張による寸法変化が、両側の容積形ガス圧縮機におけるスクリューロータ間のギャップの変動を引き起こすおそれがある。かかる弊害を防止するためには、両軸モータのモータケーシングを二つ割にして、左右のケーシングを複数本のテンションボルトで固定することが望ましい。
また、前記圧縮ガス供給路に圧縮ガス冷却器を取り付け、前段圧縮機アセンブリで圧縮されたガスを冷却した後に後段圧縮機アセンブリに送り込むことが望ましい。
本発明を適用した二段ガス圧縮装置の一例を示す外観斜視図である。 図1における前段ガス圧縮機アセンブリの内部構造を示す斜視図である。 図1の前段ガス圧縮機アセンブリの縦断面図である。 図1の前段ガス圧縮機アセンブリを図3とは直交する平面で切断した場合の縦断面図である。 図1の前段ガス圧縮機アセンブリの横断面図である。 図1の前段ガス圧縮機アセンブリの駆動側スクリューロータと二組の従動側スクリューロータを示す部分拡大斜視図である。 図1の駆動側スクリューロータと従動側スクリューロータのプロファイルの創成方法を示す説明図である。 駆動側スクリューロータおよび従動側スクリューロータの別の例を示す斜視図である。 図8の駆動側スクリューロータおよび従動側スクリューロータを示す斜視図である。 本発明を適用した一段の容積形ガス圧縮機の一例を示す外観斜視図である。
以下に、図面を参照して本発明を適用した二段ガス圧縮装置の実施の形態を説明する。
(全体構成)
図1は本発明を適用した二段ガス圧縮装置を示す外観斜視図である。二段ガス圧縮装置1は、両軸モータ2と、この両軸モータ2の両側に同軸状態に連結されている前段ガス圧縮機アセンブリ3および後段ガス圧縮機アセンブリ4と、前段ガス圧縮機アセンブリ3で圧縮された後のガスを後段ガス圧縮機アセンブリ4に供給するための吐出配管5と、この吐出配管5を通過する圧縮ガスを冷却するための中間冷却機6とを有している。前段ガス圧縮機アセンブリ3および後段ガス圧縮機アセンブリ4は、空冷式容積形オイルフリースクリューガス圧縮機である。
両軸モータ2のモータケース20は、その中心軸線の方向において二つ割りされた前段側モータケース21および後段側モータケース22から構成されている。前段側モータケース21は、その端部に前段ガス圧縮機アセンブリ3が取り付けられている前段側フランジ23を備えており、後段側モータケース22もその端部に後段ガス圧縮機アセンブリ4が取り付けられている後段側フランジ24を備えている。これら前段側および後段側フランジ23、24は、これらの間に架け渡されている複数本、本例では4本のテンションボルト25によって同軸状態に締結固定されている。
前段ガス圧縮機アセンブリ3は両軸モータ2の中心軸線の方向に対して直交する方向に延びる筒状のロータケーシング30を備えており、このロータケーシング30の両端面にはフィルタ付きのガス吸込口31、32が形成されている。また、ロータケーシング30の上面部分には圧縮ガスの吐出口33が形成されており、ここに、吐出配管5の上流端が接続されている。
後段ガス圧縮機アセンブリ4もロータケーシング30に対称な形状のロータケーシング40を備えている。このロータケーシング40の上面部分には、ガス吸込口41および圧縮ガス吐出口42が形成されている。ガス吸込口41には、吐出配管5の下流端が接続されている。圧縮ガス吐出口42から吐出された圧縮ガスは不図示の供給路を通って、予め定めた供給先、例えば、圧縮ガスを動力源として使用する機器に供給される。
図2は前段ガス圧縮機アセンブリ3の内部構造を示す斜視図である。図3はその縦断面図であり、図4は図3の断面とは直交する面で切断した場合の縦断面図であり、図5はその横断面図である。前段ガス圧縮機アセンブリ3と後段ガス圧縮機アセンブリ4は同一構造であるので、以下においては前段ガス圧縮機アセンブリ3のみを説明し、後段ガス圧縮機アセンブリ4の説明は省略する。
前段ガス圧縮機アセンブリ3は、駆動側スクリューロータ11と、二組の偏平な従動側スクリューロータ12、13を備えている。駆動側スクリューロータ11のロータ軸14は両軸モータ2のモータシャフト26に同軸状態に連結固定されており、その先端部は軸受15を介してロータケーシング30の側に回転自在の状態で支持されている。各従動側スクリューロータ12、13のロータ軸16、17は、それらの上下の軸端部がそれぞれ軸受け18a、18bおよび19a、19bを介して、ロータケーシング30の側に回転自在の状態で支持されている。
駆動側スクリューロータ11の外形形状は砂時計状である。また、駆動側スクリューロータの外周面に形成されている複数条のスクリュー歯111の間の形成されているスクリュー溝112の進み角を二組の偏平な従動側スクリューロータ12、13の回転角の進みに応じて一定になるように構成してある。ここで、スクリュー溝112の前進面側の進み角度は溝の深さに関わらず一定角度となるようにし、スクリュー溝112の後進面側の進み角度は二組の偏平な従動側スクリューロータ12、13の回転角の進みに応じて創成される進み角度となるように形成してある。
かかるプロファイルとなるように形成された駆動側スクリューロータ11のスクリュー溝112と各従動側スクリューロータ12、13の偏平なスクリュー歯121、131の表面とによって、これらのロータの噛み合い部分に、それぞれ、圧縮室が構成される。これらの圧縮室は双方のロータの回転に伴って容積が圧縮される。また、駆動側スクリューロータ11と従動側スクリューロータ12、13との間のギャップ、駆動側スクリューロータ11とロータケーシング30との間のギャップ、および、ロータケーシング30と従動側スクリューロータ12、13との間のギャップがそれぞれ一定に保持されながら、各ロータ11〜13が回転する。
次に、駆動側スクリューロータ11は砂時計形をしているので、ガスの吸入側から吐出側に向かって外径が漸増している。換言すると、ガスの断熱圧縮熱による温度上昇に応じて駆動側スクリューロータ11の外径が大きくなっている。このことは、断熱圧縮熱を伝熱する面積がガスの吐出し側に向かって広くなり、熱の放出に適している。
また、駆動側スクリューロータ11の吐出側の軸端面114には、その外周縁側の部位に沿って一定の角度間隔で円周方向に複数枚の冷却フィン115が形成されている。この冷却フィン115にはサクションコーン116が同軸状に取り付けられている。冷却フィン115およびサクションコーン116は、多孔質の円筒状ハウジング117によって覆われている。
駆動側スクリューロータ11が回転すると、冷却フィン115は、円筒状ハウジング117におけるサクションコーン116よりも両軸モータ2側の開口を介して外気を吸引する。吸引された空気により駆動側スクリューロータ11が冷却される。駆動側スクリューロータ11を冷却した後の空気は、円筒ハウジング117におけるサクションコーン116よりも駆動側スクリュータロータ11の側の開口を介して外部に排出される。この結果、圧縮機の吐出温度を一定に保つことができ、駆動側スクリューロータ11、各従動側スクリューロータ12、13、ロータケーシング30の温度を、一定温度以下に保つことができる。
一方、二組の従動側スクリューロータ12、13はガスの断熱圧縮熱を直接受け温度上昇する。しかしながら、ガス吸込口31、32が、各従動側スクリューロータ12、13の外周側に形成されており、これらのガス吸込口31、32から吸い込まれた空気が中央の駆動側スクリューロータ11に吸引される間に、吸込空気によって従動側スクリューロータ12、13が冷却される。
ここで、駆動側スクリューロータ11のスクリュー歯の表面および従動側スクリューロータ12、13の扁平なスクリュー歯の表面には、それぞれ、固体潤滑剤がコーティングされている。また、各ロータ11〜13のスクリュー歯の母材として、自己潤滑性を有する材料を用いることが望ましい。
(ロータのプロファイル創成とシールライン)
図6はロータ11〜13を取り出して示す拡大部分斜視図であり、図7はロータの噛み合い状態とロータのプロファイルの創成方法を示す説明図である。これらの図を参照して、駆動側スクリューロータ11と従動側スクリューロータ12、13の噛み合い状態、および、それらのプロファイルの創成について説明する。
図7において、曲線aは駆動側スクリューロータ11の外形を規定している曲線であり、曲線bは偏平な従動側スクリューロータ12、13の歯先円である。平面Pは、駆動側スクリューロータ11の中心軸線11aを含み、従動側スクリューロータ12、13の中心軸線12a、13aに直交する平面である。駆動側スクリューロータ11の外形を規定している曲線aは、当該曲線a上の点が次の関係を満たすように設定された凹曲線である。
l×cosθ+n×l=L
但し、
θ:二組の偏平な従動側スクリューロータ12、13の回転角
l:θ回転したときの外周曲線a上の点p1までの各従動側スクリューロータ12、13の中心からの距離
n:定数(1.0から1.5までの間の値が好ましい)
L:各従動側スクリューロータ12、13の中心12b、13bから駆動側スクリューロータ11の中心軸線11a、12aまでの距離
曲線aをこのような関係にすると、曲線aにおける駆動側スクリューロータ11の進み角は次式で表され、その進み角γ1は曲線a上において常に一定に保つことができる。
γ1=tan-1{(2πnlθZ2/360Z1)/(2πlθ/360)}=tan-1(n×Z2/Z1)
但し、
Z1:駆動側スクリューロータ11の歯数
Z2:各従動側スクリューロータ12、13の歯数
一方、各従動側スクリューロータ12、13の歯先円b(駆動側スクリューロータ11のスクリュー溝112の歯底円)に関しては、次式が成り立つ。
R×cosθ+(L−R×cosθ)=L
但し、
R:各従動側スクリューロータ12、13の外径
ここで、曲線b上における駆動側スクリューロータ11の進み角は次式で表され、その進み角γ2は下記式で表され、θの変化に応じて変化する。
γ2=tan-1{(2πn(L−Rcosθ)θZ2/360Z1)/(2πRθ/360)}
=tan-1(L−Rcosθ)Z2/RZ1
両曲線a、bの交点Zでは、曲線aと曲線bの関係の中で、「R×cosθ+n×R=L」の関係があるので、進み角γ1、γ2は同一の値となる。
γ1=γ2=tan-1(R×cosθ+n×R−Rcosθ)Z2/RZ1
=tan-1(n×Z2/Z1)
すなわち、駆動側スクリューロータ11のスクリュー溝112の前進面プロファイルA1は、偏平な従動側のスクリュー歯121(131)における進み角一定の直線部分B1によってプロファイルが創成されている。これに対して、スクリュー溝112の後進面プロファイルA2は、スクリュー歯121(131)における円弧上の線B4によってプロファイルが創成されている。すなわち、図7(c)において、点a1、a2は曲線a上の点であり、点b1、b2は曲線b上の点とした場合に、前進面側については、a1〜b1の角度の中で一定値を選定し、進み角γが一定値でプロファイルを創成している。後進面側については、進み角はa2〜b2の範囲内で変動し、それに応じた形状のプロファイルを創成している。
ここで、駆動側スクリューロータ11と、二組の従動側スクリューロータ12、13の間のシールラインは次の部位によって規定される。図7(b)を参照して説明すると、前進面においては直線部分B1、B2によって規定され、後進面においては円弧の点で創成される曲線B3と、円弧状の外表面上の線B4によって規定され、溝底面においては凸曲面上または平面上の線B5によって規定され、ロータケーシング内周面と従動側スクリューロータ12、13の間においては直線部分B6によって規定される。
また、駆動側スクリューロータ11と、従動側スクリューロータ12、13の間の駆動接触部は、直線部分B1、B2である。回転角θの変化に伴って、直線部分B1における接触部長さと、直線部分B2の接触位置が変化し、駆動面圧は噛み合っている偏平なスクリュー歯121によって分担される。
したがって、例えば、後段ガス圧縮機アセンブリ40側の二組の偏平な従動側スクリューロータに関しては、圧縮するガスの圧力が前段側よりも高くなるので、その角度を偏平な従動側スクリューロータの歯厚が厚くなるように設定してプロファイルを創成することにより、駆動接触面の接触線を長く取れるように設定することができる。このようにすると、ロータ面圧を小さくすることができるという効果が得られる。
また、駆動側スクリューロータ11の外形形状が砂時計状であるので、ロータ11、12間、および、ロータ11、13間で噛み合う歯数が多くなり、従動側スクリューロータ12、13を駆動する力(面圧)をより小さな値に設定できる。
さらには、駆動側スクリューロータ11と、二組の従動側スクリューロータ12、13との間における、従動側スクリューロータ12、13の厚さ方向の噛み合い軌跡は、従動側スクリューロータ12、13の回転角に応じて変化する。よって、軸線方向に外形が同一の円筒形のスクリューロータなどに比べて、従動側スクリューロータ12、13を駆動する力(面圧)を小さくできる。
(その他の実施の形態)
上記の例では、駆動側スクリューロータ11のスクリュー溝112の前進面側の進み角を一定とし、その後進面側の進み角を従動側スクリューロータ12、13の回転角の進みに応じて創成される進み角となるようにしている。この代わりに、前進面側および後進面側の双方の進み角を従動側スクリューロータ12、13の回転角の進みに応じて創成される進み角となるように、スクリュー溝112を形成することも可能である。
図8および図9に示す駆動側スクリューロータ11Aは、後進面側を規定している円弧により前進面側のプロファイルが創成されている。偏平な従動側スクリューロータ12A、13Aは、a<bの関係となる寸法により、前進面プロファイルを創成し、駆動側スクリューロータ11Aとの間で最適なシールラインを構成している。また、ロータケーシング30Aは、駆動側スクリューロータ11Aと相補的な砂時計形状の内周面部分を備えている。このロータケーシング30Aと、偏平な従動側スクリューロータ12A、13Aとの間のシールライン部には最適ギャップが保持されるようになっている。この構成の駆動側スクリューロータ11A、従動側スクリューロータ12A、13Aを備えている場合においても、上記の例の場合と同様な作用効果を得ることができる。
次に、上記の例は本発明を適用した二段ガス圧縮装置に関するものである。一方のガス圧縮機アセンブリを省略して一段の容積形ガス圧縮機とすることもできる。例えば、図10に示すように、一段圧縮機130とモータ150のみから空冷式容積形オイルフリースクリューガス圧縮機100を構成してもよい。
また、容積形ガス圧縮機は、真空ポンプとして用いることができ、吸入ガスの圧力が大気圧よりも高いガスを吸入するブースタ圧縮機として用いることもできる。さらに、上記の例ではオイルフリースクリューガス圧縮機に限って説明しているが、断熱圧縮熱の冷却、ロータ間ギャップのシール、潤滑などを目的とした、油や水を活用したガス圧縮機にも用いることができる。

Claims (12)

  1. 駆動側スクリューロータと、
    この駆動側スクリューロータの両側に直交する状態に配置され、当該駆動側スクリューロータのスクリュー歯に対して微小ギャップを維持しながら噛み合っている扁平なスクリュー歯を備えた二組の従動側スクリューロータとを有し、
    前記駆動側スクリューロータをその中心軸線を含む平面で切断した場合における当該駆動側スクリューロータの輪郭形状は、そのガス吸込側の第1軸端面からガス吐出側の第2軸端面に向けて外径が漸増するように、凹曲線によって規定されており、
    当該凹状曲線は、前記駆動側ロータの前記中心軸線から当該凹曲線上の点まで距離と、各従動側ロータの中心から当該点までの距離とが同一、あるいは、一定の比率に保持される曲線、または、当該曲線の近似円弧であることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  2. 請求項1に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記従動側ロータの中心から前記凹曲線上の点まで距離lに対して、各駆動側ロータの前記中心軸線から当該凹曲線上の点までの距離が1.0l〜1.5lの範囲内の一定の値に保持されることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  3. 請求項2に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における前進面は、その進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに拘らず一定となるように形成され、
    前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における後進面は、その進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに応じて創成される進み角度となるように形成されていることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  4. 請求項2に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記駆動側スクリューロータのスクリュー溝における前進面および後進面は、それぞれの進み角が前記従動側スクリューロータの回転角の進みに応じて創成される進み角度となるように形成されていることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  5. 請求項1に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記駆動側スクリューロータの前記第2軸端部には、その円周方向に一定の間隔で配置した冷却ファンが形成されていることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  6. 請求項1に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記駆動側スクリューロータおよび前記従動側スクリューロータが内蔵されているロータケーシングを有し、
    当該ロータケーシングにおける二組の前記従動側スクリューロータの外周側の部位に、ガス吸込口が形成されていることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  7. 請求項1に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記駆動側スクリューロータのスクリュー歯の表面、および、前記従動側スクリューロータの扁平なスクリュー歯の表面には、それぞれ、固体潤滑剤がコーティングされていることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  8. 請求項1に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記駆動側スクリューロータおよび前記従動側スクリューロータは自己潤滑性を有する材料から形成されていることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  9. 請求項1に記載の容積形ガス圧縮機において、
    前記駆動側スクリューロータの前記第2軸端部の側に同軸状態に配置されたモータを有し、
    このモータのモータシャフトに、前記駆動側スクリューロータが同軸状態に連結固定されていることを特徴とする容積形ガス圧縮機。
  10. 両軸モータと、
    この両軸モータを挟み、同軸状態に取り付けた前段圧縮機アセンブリおよび後段圧縮機アセンブリと、
    前記前段圧縮機アセンブリによって得られた圧縮ガスを前記後段圧縮機アセンブリの吸引側に供給するための圧縮ガス供給路とを有し、
    前記前段圧縮機アセンブリおよび前記後段圧縮機アセンブリは、それぞれ、請求項1ないし9のうちのいずれかの項に記載の容積形ガス圧縮機であることを特徴とする二段ガス圧縮装置。
  11. 請求項10に記載の二段ガス圧縮装置において、
    前記両軸モータのモータケースは、前記前段圧縮機アセンブリを取り付けるための前段側フランジを備えた前段側ケースと、前記後段圧縮機アセンブリを取り付けるための後段側フランジを備えた後段側ケースとに分割されており、
    これら前段側フランジおよび後段側フランジの間に、複数本のテンションボルトが張架して、前記前段側ケースおよび前記後段側ケースが同軸状態に締結固定されていることを特徴とする二段ガス圧縮装置。
  12. 請求項10に記載の二段ガス圧縮装置において、
    前記圧縮ガス供給路には圧縮ガス冷却器が取り付けられていることを特徴とする二段ガス圧縮装置。
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