JPH07208236A - 内燃機関の燃料制御装置 - Google Patents

内燃機関の燃料制御装置

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JPH07208236A
JPH07208236A JP6003210A JP321094A JPH07208236A JP H07208236 A JPH07208236 A JP H07208236A JP 6003210 A JP6003210 A JP 6003210A JP 321094 A JP321094 A JP 321094A JP H07208236 A JPH07208236 A JP H07208236A
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pressure
fuel
fuel injection
intake
internal combustion
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Masao Yonekawa
正夫 米川
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NipponDenso Co Ltd
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    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【目的】 燃料噴射弁に供給される燃料の圧力と吸気通
路内の圧力との差圧の変化に応じて常に最適な燃料噴射
量を得ることができるようにし、しかも高温始動時にお
ける燃料噴射量不足を解消して、良好な始動性を確保す
る。 【構成】 燃料ポンプ11により燃料タンク10内から
汲み上げられた燃料を、プレッシャレギュレータ12を
介してインジェクタ17に供給して噴射する。プレッシ
ャレギュレータ12により、インジェクタ17に供給さ
れる燃料の圧力を、燃料タンク10内の圧力に対して一
定値高くなるように調節する。ECU31は、エンジン
1の運転状態に基づいて算出された基本噴射時間を、燃
料圧力と吸気管内圧力との差圧に応じて差圧補正係数に
より補正する。ECU31は、エンジン1が高温始動時
である場合には、燃料噴射時間を長くすべく、差圧補正
係数による補正を行わないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の燃料制御装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子式燃料噴射制御装置を採用
している内燃機関では、吸気通路内に発生する負圧を制
御要素として、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を調
節する圧力調節手段としてのプレッシャレギュレータが
設けられている。例えば、特開昭64−32066号公
報に開示されている技術では、燃料ポンプから燃料噴射
弁に圧送される燃料の一部が、プレッシャレギュレータ
及びリターン配管を通して燃料タンクに戻されるように
なっている。又、通常時、このプレッシャレギュレータ
には吸気負圧導入配管を通して吸気通路内の圧力が導入
されるようになっている。そして、その導入された吸気
通路内の圧力に応じて、プレッシャレギュレータにより
燃料タンクへの燃料の戻し量が調節されることにより、
燃料噴射弁に供給される燃料の圧力と吸気通路内の圧力
との差が、常に一定に保たれるようになっている。
【0003】ところで、前記従来技術において、プレッ
シャレギュレータは、吸気通路内に発生する負圧を制御
要素として燃料の圧力を調節している。このため、吸気
通路内の圧力をプレッシャレギュレータに導入するため
に、吸気負圧導入配管を設ける必要があり、構成が複雑
になりやすいものであった。加えて、燃料噴射弁に圧送
された燃料の一部を、その燃料噴射弁からリターン配管
を通して燃料タンクにまで戻すようにしている。このた
め、リターン配管として、燃料噴射弁から燃料タンクに
まで至る長いものを使用する必要があり、構成の複雑化
を更に招くものであった。
【0004】そこで、上記のような問題を解消するため
に、従来より種々の構成が提案されている。例えば、プ
レッシャレギュレータを燃料タンク内又は燃料タンクの
周囲近傍に設け、燃料ポンプにより汲み上げられた燃料
の一部を、このプレッシャレギュレータに設けられたリ
ターン配管を介して燃料タンクに戻すようにする。又、
そのプレッシャレギュレータには、吸気圧の代わりに、
燃料タンク内の圧力又は燃料タンク周囲の大気圧を導入
するようにする。そして、その導入された圧力に応じ
て、プレッシャレギュレータにより燃料ポンプから燃料
タンクへの燃料の戻し量を調節することにより、燃料噴
射弁に供給される燃料の圧力と前記タンク内圧力又は大
気圧との差を、常に一定に保つようにする。
【0005】このように構成すれば、リターン配管を短
くすることができるとともに、吸気負圧導入配管を設け
る必要が無くなり、その結果、構成の簡素化を図ること
ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成においては、燃料噴射弁に供給される燃料の
圧力が、吸気通路内の圧力の変化に係わらず、燃料タン
ク内の圧力又は大気圧に対して常に一定差圧となるよう
に調節される。即ち、燃料噴射弁から噴射される燃料の
量は、同噴射弁の開口面積及び開弁時間と、噴射される
燃料の流速とで決定される。そして、その燃料の流速
は、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力と吸気通路内の
圧力との差圧が変化するのに伴い変化する。従って、そ
の圧力差の変化に伴い、燃料噴射弁から噴射される燃料
の流速が変化すると、同噴射弁の開口面積及び開弁時間
が同一であっても、実際に噴射される燃料の量が変化し
てしまうという問題が生じる。
【0007】このため、上記のように燃料噴射弁に供給
される燃料の圧力が、吸気通路内の圧力に対して一定差
圧とならないものにおいては、通常、その差圧の変化に
応じて、内燃機関の運転状態に基づいて算出された燃料
噴射弁の開弁時間すなわち燃料噴射時間を補正するよう
にしている。これにより、吸気通路内の圧力が変化した
りして、その吸気圧と燃料圧力との差圧が変化しても、
燃料噴射弁からの実際の燃料噴射量が影響を受けること
はなく、常に最適な燃料噴射量を得ることができる。例
えば、アイドル運転時等のように内燃機関が低負荷の場
合には、吸気圧と燃料圧力との差圧が大きくなるが、こ
のような場合には、内燃機関の運転状態に基づいて算出
された燃料噴射時間を短くして、燃料噴射量を少なくす
る方向に補正が行われる。
【0008】ところが、内燃機関を高温状態で始動した
場合には、燃料タンク内及び燃料噴射弁近傍の燃料温度
が上昇しているので、燃料噴射弁に対してベーパーを含
んだ燃料が供給されて、同噴射弁に対する実際の燃料供
給量が少なくなってしまう。そして、このような内燃機
関の高温始動時に前述した補正が働くと、アイドル運転
時等の内燃機関が低負荷の場合において、燃料噴射時間
を短くするように補正が行われてしまう。従って、この
ような場合には、前記ベーパーによる影響とも相まっ
て、燃料噴射弁からの実際の燃料噴射量が少なくなり、
始動不良を生じたりアイドル状態が不安定になったりす
るという問題があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものである。その目的は、燃料噴射弁に供給され
る燃料の圧力を、吸気通路内の圧力以外の所定圧力に対
して一定になるように調節するようにしたものにおい
て、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力と吸気通路内の
圧力との差圧の変化に応じて常に最適な燃料噴射量を得
ることができ、しかも高温始動時における燃料噴射量不
足を解消して、良好な始動性を確保することができる内
燃機関の燃料制御装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、内燃機関の吸気通路
内に燃料噴射を行う燃料噴射弁と、燃料タンク内の燃料
を前記燃料噴射弁に供給する燃料ポンプと、前記燃料噴
射弁に供給される燃料の圧力を、吸気通路内の圧力以外
の所定圧力に対して一定になるように調節する圧力調節
手段と、前記内燃機関の回転数を含む運転状態に基づい
て、その内燃機関に噴射すべき燃料噴射量を算出する燃
料噴射量算出手段と、前記燃料噴射弁に供給される燃料
の圧力と吸気通路内の圧力との差圧に応じて、前記燃料
噴射量算出手段により算出された燃料噴射量を補正する
差圧補正手段とを備えた内燃機関の燃料制御装置におい
て、前記内燃機関が高温始動時であることを判別する高
温始動時判別手段と、その高温始動時判別手段により高
温始動時であると判別された場合には、燃料噴射量を多
くすべく、前記差圧補正手段による補正量を変更する差
圧補正量変更手段とを設けたものである。
【0011】請求項2に記載の発明では、前記差圧補正
量変更手段は、差圧補正手段による補正を行わないよう
にするものである。請求項3に記載の発明では、前記差
圧補正量変更手段は、差圧補正手段による補正量を小さ
くするものである。
【0012】請求項4に記載の発明では、吸気通路内の
圧力を検出する吸気圧検出手段を設け、前記差圧補正手
段は、その吸気圧検出手段による検出結果に基づいて吸
気通路内の圧力を認識するものである。
【0013】請求項5に記載の発明では、吸気通路内へ
吸入される空気量を検出する吸気量検出手段と、その検
出された吸入空気量に基づいて吸気通路内の圧力を推定
する吸気圧推定手段とを設け、前記差圧補正手段は、そ
の吸気圧推定手段による推定結果に基づいて吸気通路内
の圧力を認識するものである。
【0014】請求項6に記載の発明では、燃料噴射弁に
供給される燃料を燃料タンクに戻すためのリターン通路
を設け、前記圧力調節手段を、吸気通路内の圧力以外の
所定圧力に応じて、燃料タンクへの燃料の戻し量を調節
するプレッシャレギュレータにより構成したものであ
る。
【0015】請求項7に記載の発明では、前記圧力調節
手段を、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を検出する
燃料圧力検出手段と、前記燃料噴射弁に供給する燃料の
圧力を吸気通路内の圧力以外の所定圧力に対して一定に
するべく、前記燃料圧力検出手段により検出された燃料
圧力に基づいて前記燃料ポンプを駆動制御するポンプ制
御手段とにより構成したものである。
【0016】
【作用】従って、請求項1〜3に記載の発明によれば、
燃料ポンプにより、燃料タンク内の燃料が燃料噴射弁に
供給される。この燃料噴射弁に供給される燃料の圧力
は、圧力調節手段により、吸気通路内の圧力以外の所定
圧力に対して一定になるように調節されている。そし
て、燃料噴射量算出手段により、内燃機関の回転数を含
む運転状態に基づいて、その内燃機関に噴射すべき燃料
噴射量が算出される。又、この算出された燃料噴射量
は、差圧補正手段により、燃料噴射弁に供給される燃料
の圧力と吸気通路内の圧力との差圧に応じて補正され
る。そして、この補正された燃料噴射量で、燃料噴射弁
により、内燃機関の吸気通路内に燃料噴射が行われる。
このため、吸気通路内の圧力が変化したりして、その吸
気圧と燃料圧力との差圧が変化しても、その変化に応じ
て常に最適な燃料噴射量を得ることができる。
【0017】ここで、高温始動時判別手段により内燃機
関が高温始動時であると判別された場合には、差圧補正
量変更手段により、燃料噴射量を多くすべく、前記差圧
補正手段による補正量が変更される。尚、差圧補正量変
更手段としては、差圧補正手段による補正を行わないよ
うにするものでもよいし、或いは差圧補正手段による補
正量を小さくするものでもよい。このため、ベーパーの
影響により燃料噴射量が不足し易い高温始動時でも、燃
料噴射量が不足するおそれはない。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、吸気圧検
出手段により吸気通路内の圧力が検出され、その検出結
果に基づいて、差圧補正手段は吸気通路内の圧力を認識
する。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、吸気量検
出手段により吸気通路内へ吸入される空気量が検出さ
れ、その検出された吸入空気量に基づいて、吸気圧推定
手段により吸気通路内の圧力が推定される。そして、そ
の吸気圧推定手段による推定結果に基づいて、差圧補正
手段は吸気通路内の圧力を認識する。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、吸気通路
内の圧力以外の所定圧力に応じて、プレッシャレギュレ
ータにより、リターン通路を通しての燃料タンクへの燃
料の戻し量が調節される。これにより、燃料噴射弁に供
給される燃料の圧力が、吸気通路内の圧力以外の所定圧
力に対して一定に調節される。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、燃料圧力
検出手段により、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力が
検出される。そして、その検出された燃料圧力に基づい
て、ポンプ制御手段により、燃料ポンプが駆動制御され
る。これにより、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力
が、吸気通路内の圧力以外の所定圧力に対して一定に調
節される。
【0022】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明をガソリンエンジンの燃料
噴射制御装置に具体化した第1実施例を、図1及び図2
に基づいて説明する。
【0023】図1に示すように、内燃機関としてのガソ
リンエンジン1には、吸気通路としての吸気管2と排気
管3とが接続されている。エアクリーナ4は吸気管2内
の最上流部に配置され、このエアクリーナ4を通して空
気が吸気管2内に吸入される。スロットルバルブ5はエ
アクリーナ4の下流側において吸気管2内に配置され、
同バルブ5の開閉に伴い、エンジン1側へ供給される吸
入空気の量が調節される。バイパス通路6はスロットル
バルブ5を迂回するように吸気管2の途中に形成され、
同通路6内にはアイドルスピードコントロールバルブ
(ISCバルブ)7が配置されている。そして、アイド
ル運転時において、このISCバルブ7の開度調節によ
りエンジン回転数が調節される。
【0024】サージタンク8は吸気管2の途中に設けら
れ、吸入空気がこのサージタンク8により脈動を抑制さ
れた状態でエンジン1側へ供給される。又、吸気管2内
の圧力が、このサージタンク8を介して、吸気圧検出手
段としての吸気管内圧力センサ9により検出されるよう
になっている。
【0025】燃料タンク10の内部には電動式の燃料ポ
ンプ11が配置され、同ポンプ11はリレー39のオン
・オフに基づき、バッテリ38から供給される電力によ
り駆動される。圧力調節手段としてのプレッシャレギュ
レータ12は、同じく燃料タンク10内に配置され、燃
料ポンプ11に接続されている。又、このプレッシャレ
ギュレータ12には、リターン通路としてのリターン配
管13が接続されている。燃料供給管14はその一端が
プレッシャレギュレータ12に接続されるとともに、他
端がデリバリパイプ15に接続され、その途中には燃料
フィルタ16が配置されている。燃料噴射弁としてのイ
ンジェクタ17は、エンジン1の各気筒毎に対応するよ
うに吸気管2の最下流部に配置され、デリバリパイプ1
5と連通されている。
【0026】そして、燃料ポンプ11の駆動により燃料
タンク10内から燃料が汲み上げられるとともに、その
燃料が加圧された状態でプレッシャレギュレータ12に
送られる。又、プレッシャレギュレータ12に送られた
燃料は、燃料供給管14及び燃料フィルタ16を介して
デリバリパイプ15に供給される。そして、このデリバ
リパイプ15に供給された燃料が、インジェクタ17に
より吸気管2内に向かって噴射され、同吸気管2内の吸
入空気と混合されて混合気となる。そして、その混合気
が吸気弁18を介してエンジン1の各気筒毎の燃焼室1
9に供給される。
【0027】ここで、前記プレッシャレギュレータ12
は、燃料ポンプ11により汲み上げられた燃料の一部
を、リターン配管13を通して燃料タンク10に戻すこ
とにより、インジェクタ17に供給される燃料の圧力
を、燃料タンク10内の圧力に対して一定値(例えば3.
0kg/cm2 )高くするように調節する公知のものである。
従って、燃料温度による燃料蒸発量の変化や大気圧の変
化等に起因して、燃料タンク10内の圧力が変化する
と、その変化に応じて、インジェクタ17に供給される
燃料の圧力も変化する。
【0028】点火プラグ20はエンジン1の各気筒毎の
燃焼室19に対応して配置され、ディストリビュータ2
1から供給される高電圧により点火火花を発生する。そ
して、前記のようにして燃焼室19に供給された混合気
が、ピストン22により燃焼室19内において圧縮され
た状態で、点火プラグ20が発生する点火火花により点
火されて燃焼(爆発)する。燃焼後のガスは排出ガスと
して排気弁23を介して排気管3に排出される。このと
き、排気管3に配置されている酸素濃度センサ24によ
り、排出ガス中の酸素濃度が検出される。
【0029】回転角センサ25はディストリビュータ2
1内に取り付けられ、エンジン1の回転数及び回転角
(クランク角)を検出する。水温センサ26はエンジン
1に取り付けられ、エンジン1を冷却するための冷却水
の温度を検出する。タンク内圧力センサ27は燃料タン
ク10の上面に設置され、燃料タンク10内の圧力を検
出する。吸気温センサ28は吸気管2の入口に設けられ
たエアクリーナ4の近傍に設けられ、吸気管2内に吸入
される空気の温度を検出する。又、スタータスイッチ2
9は図示しないスタータの作動を検出するためのもので
あり、スタータが作動中であるとオンされる。
【0030】電子制御装置(ECU)31は、各種演算
を行う中央演算処理装置(CPU)32、各種制御プロ
グラムや制御マップ等を予め記憶したリードオンリメモ
リ(ROM)33、各種情報を随時更新、記憶するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)34、各種データをやり
とりする入出力装置35、及びこれらを相互に接続する
コモンバス36から構成されている。本実施例では、E
CU31により、燃料噴射量算出手段、差圧補正手段、
高温始動時判別手段、及び差圧補正量変更手段が構成さ
れている。
【0031】又、ECU31には、前述した各センサ
9,24〜28及びスタータスイッチ29からの検出信
号が入力される。そして、ECU31は、吸気管内圧力
センサ9、回転角センサ25、水温センサ26及びタン
ク内圧力センサ27等からの検出信号に基づいてエンジ
ン1の運転状態を判断し、その判断結果に基づいて、イ
ンジェクタ17の燃料噴射タイミング及び燃料噴射量の
制御を行うとともに、ISCバルブ7によるISC制御
等を行う。又、ECU31は、酸素濃度センサ24から
の検出信号に基づいて、インジェクタ17の燃料噴射量
を調整して、空燃比フィードバック制御を行う。更に、
ECU31は、リレー39のオン・オフを制御する。
【0032】前述したように、燃料温度による燃料蒸発
量の変化や大気圧の変化等に起因して、燃料タンク10
内の圧力が変化すると、その変化に応じて、プレッシャ
レギュレータ12によりインジェクタ17に供給される
燃料の圧力が調整されて変化される。
【0033】ところで、インジェクタ17から噴射され
る燃料の量は、同インジェクタ17の開口面積及び開弁
時間と、噴射される燃料の流速とで決定される。そし
て、その燃料の流速は、インジェクタ17に供給される
燃料の圧力や吸気管2内の圧力が変化して、それら両圧
力の差圧が変化するのに伴い変化する。従って、その差
圧の変化に伴い、インジェクタ17から噴射される燃料
の流速が変化すると、同インジェクタ17の開口面積及
び開弁時間が同一であっても、噴射される燃料の量が変
化してしまう。
【0034】そこで、以下に、噴射される燃料の流速変
化に応じて燃料噴射量を補正するための原理について説
明する。ECU31は、インジェクタ17に供給される
燃料の圧力と吸気管2内の圧力との差圧が一定であると
いう条件のもとに、インジェクタ17の開弁時間、即ち
燃料噴射時間を求めている。そして、この燃料を噴射す
る時間の長さにより燃料噴射量が決定される。いま、E
CU31が、インジェクタ17に供給されている燃料の
圧力が一定であるとして、開弁時間τ分だけインジェク
タ17に燃料噴射を行わせたとする。このとき、インジ
ェクタ17の開口面積をs、インジェクタ17から噴射
される燃料の流速をqとしたとき、そのときの燃料噴射
量はqsτで表すことができる。
【0035】しかし、上述したように、本実施例では、
燃料タンク10内の圧力変化に起因して、インジェクタ
17に供給される燃料の圧力が変化する。ここで、その
燃料の圧力が変化して、その燃料圧力と吸気管2内の圧
力との差圧が変化したときのインジェクタ17から噴射
される燃料の流速をq’とすると、そのときの燃料噴射
量は、q’sτとなる。つまり、燃料の流速の変化分の
誤差が生じてくる。
【0036】この誤差をなくすためには、燃料圧力が変
化したときの実際の燃料噴射量q’sτをその時の流速
q’で除算し、その結果にECU31が一定としている
燃料の圧力での流速qを乗算すれば、燃料の圧力が一定
であるとした場合の目標の燃料噴射量qsτとなる。つ
まり、q/q’を、ECU31により求められた燃料噴
射時間(開弁時間τ)に補正係数として乗算すれば、前
述した燃料の圧力と吸気管2内の圧力との差圧の変化に
対する補正を行なうことができる。
【0037】前記流速qは、インジェクタ17に供給さ
れる燃料の圧力をP、インジェクタ17が燃料を噴射す
る吸気管2内の圧力(以下、吸気管内圧力という)をP
m 、燃料の密度をρとしたとき、以下の式(1)で表さ
れる。
【0038】
【数1】 同様に、流速q’は、その時の燃料の圧力をP’とする
と、以下の式(2)で表される。
【0039】
【数2】 よって、補正係数q/q’は、以下の式(3)で表すこ
とができる。
【0040】
【数3】 ここで、燃料タンク10内の圧力(以下、タンク内圧力
という)をPt 、プレッシャレギュレータ12の設定圧
力をPf とする。尚、プレッシャレギュレータ12の設
定圧力Pf とは、燃料タンク内圧力Pt に対して燃料の
圧力をどの程度高くするかを設定した値である。ここ
で、ECU31は、補正前の燃料噴射時間を求める際、
燃料の圧力Pと吸気管内圧力Pm との差圧が一定である
という条件のもとに、燃料の圧力Pとして、吸気管内圧
力Pm に前記設定圧力Pf を加算した値を用いている。
このため、上記式(3)におけるPはPm +Pf で表さ
れ、又、P’はPt +Pf で表される。よって、これら
を代入することにより、上記式(3)の補正係数q/
q’は、以下の式(4)で表すことができる。
【0041】
【数4】 以下、この補正係数q/q’を、差圧補正係数KTPとし
て表すことにする。次に、ECU31により実行される
燃料噴射時間演算の処理動作について、図2のフローチ
ャートに従って説明する。
【0042】燃料噴射時間演算ルーチンが起動される
と、ECU31は、先ずステップ101において、吸気
管内圧力センサ9からの検出信号に基づき、吸気管内圧
力Pmを取り込む。次に、ECU31は、ステップ10
2において、回転角センサ25からの検出信号に基づき
エンジン回転数NEを計算し、その値を取り込む。そし
て、ECU31は、ステップ103において、予めRO
M33に設定されている図示しない噴射量マップに基づ
き、先に取り込まれた吸気管内圧力Pm 及びエンジン回
転数NEに対応する基本噴射時間TPOを求める。
【0043】続いて、ECU31は、ステップ104に
おいて、タンク内圧力センサ27からの検出信号に基づ
き、タンク内圧力Pt を取り込む。そして、ECU31
は、ステップ105において、先に取り込まれた吸気管
内圧力Pm 、タンク内圧力Pt 及び予めROM33に設
定されているプレッシャレギュレータ12の設定圧力P
f に基づき、前記式(4)に従って差圧補正係数KTP
算出する。
【0044】次に、ECU31は、ステップ106にお
いて、水温センサ26からの検出信号に基づき冷却水温
TWHを取り込み、その冷却水温TWHに応じた水温補
正係数FWLを算出する。続いて、ECU31は、ステ
ップ107において、酸素濃度センサ24からの検出信
号に基づき排出ガス中の酸素濃度を取り込み、その酸素
濃度に応じて空燃比フィードバックのための空燃比フィ
ードバック係数FAFを算出する。
【0045】次に、ECU31は、ステップ108にお
いて、先に取り込まれた冷却水温TWHが所定温度α
(例えば100℃)以上か否かを判断する。ここで、冷
却水温TWHが所定温度α以上でない場合には、ECU
31は、エンジン1が高温始動時でないと判断する。そ
して、ECU31は、ステップ112において、先に算
出された基本噴射時間TPO、差圧補正係数KTP、水温補
正係数FWL及び空燃比フィードバック係数FAFに基
づき、以下の式(5)に従って最終的な燃料噴射時間T
P を算出し、処理を一旦終了する。
【0046】
【数5】 以上の処理を行うことにより、タンク内圧力Pt の変化
に伴いインジェクタ17に供給される燃料の圧力が変化
したり、吸気管内圧力Pm が変化したりして、それら両
圧力の差圧が変化しても、その差圧の変化に応じて、イ
ンジェクタ17の開弁時間即ち燃料噴射時間を好適に補
正することができ、常に最適な燃料噴射量を得ることが
できる。
【0047】一方、前記ステップ108において、冷却
水温TWHが所定温度α以上である場合には、ECU3
1は、ステップ109へ移行し、吸気温センサ28から
の検出信号に基づいて取り込んだ吸気温THAが所定温
度β(例えば60℃)以上か否かを判断する。ここで、
吸気温THAが所定温度β以上でない場合には、ECU
31は、エンジン1が高温始動時でないと判断して、前
記ステップ112へ移行し、前記式(5)に従って燃料
噴射時間TP を算出する。
【0048】又、吸気温THAが所定温度β以上である
場合には、ECU31は、ステップ110へ移行し、エ
ンジン1が始動中であるか否かを判断する。尚、エンジ
ン1が始動中であるか否かの判断は、スタータスイッチ
29がオンで、且つ先に取り込まれたエンジン回転数N
Eが所定回転数(例えば500rpm)以下であるか否
かに基づいて行われる。ここで、エンジン1が始動中で
ある場合には、ECU31は、エンジン1が高温始動時
であると判断して、ステップ113へ移行する。
【0049】又、エンジン1が始動中でない場合には、
ECU31は、ステップ111へ移行し、始動後の経過
時間が所定時間Ta(例えば120秒)以内か否かを判
断する。尚、始動後の経過時間とは、オン状態のスター
タスイッチ29がオフとなってからの経過時間である。
ここで、始動後の経過時間が所定時間Ta以内でない場
合には、ECU31は、エンジン1が高温始動時でない
と判断して、前記ステップ112へ移行し、前記式
(5)に従って燃料噴射時間TP を算出する。一方、始
動後の経過時間が所定時間Ta以内である場合には、E
CU31は、エンジン1が高温始動時であると判断し
て、ステップ113へ移行する。
【0050】そして、ECU31は、ステップ113に
おいて、先に算出された基本噴射時間TPO、水温補正係
数FWL及び空燃比フィードバック係数FAFに基づ
き、以下の式(6)に従って最終的な燃料噴射時間TP
を算出し、処理を一旦終了する。
【0051】
【数6】 即ち、ECU31は、エンジン1が高温始動時であると
判断した場合には、インジェクタ17の開弁時間即ち燃
料噴射時間を長くすべく、最終的な燃料噴射時間TP
算出に際し、差圧補正係数KTPによる補正を行わないよ
うにするのである。
【0052】以上のように、この実施例では、インジェ
クタ17に供給される燃料の圧力を、吸気管内圧力Pm
以外の所定圧力(本実施例ではタンク内圧力Pt )に対
して一定になるように、プレッシャレギュレータ12に
より調節するようにしている。そして、このプレッシャ
レギュレータ12は燃料タンク10内に配置され、燃料
圧力の調節に際しては、燃料ポンプ11により汲み上げ
られた燃料の一部を、同レギュレータ12に設けられた
短いリターン配管13を介して、燃料タンク10に直接
戻すようにしている。このため、前記従来技術とは異な
り、吸気管内圧力をプレッシャレギュレータに導入する
ための吸気負圧導入配管を設ける必要が無いとともに、
リターン配管13を短くすることができるので、構成の
簡素化を図ることができる。
【0053】又、この実施例では、最終的な燃料噴射時
間TP の算出に際し、基本噴射時間TPOを差圧補正係数
TPに基づいて補正するようにしている。このため、イ
ンジェクタ17に供給される燃料の圧力や吸気管内圧力
Pm が変化して、それら両圧力の差圧が変化しても、そ
の差圧の変化に応じて、燃料噴射時間を好適に補正する
ことができ、常に最適な燃料噴射量を得ることができ
る。
【0054】更に、本実施例では、エンジン1が高温始
動時であると判断された場合には、最終的な燃料噴射時
間TP の算出に際し、差圧補正係数KTPによる補正を行
わないようにしている。このため、インジェクタ17に
供給される燃料中に含まれるベーパーの影響により燃料
噴射量が不足し易い高温始動時でも、インジェクタ17
からの実際の燃料噴射量が不足するおそれはない。従っ
て、高温始動時における燃料噴射量不足を解消すること
ができ、良好な始動性を確保することができるととも
に、アイドル状態が不安定になることもない。
【0055】(第2実施例)次に、本発明の第2実施例
を図3〜図5に基づいて説明する。尚、図3において、
前記第1実施例における図1と同一構成部分について
は、同一番号を付してその説明を省略する。
【0056】さて、図3に示すように、この第2実施例
では、前記第1実施例と比較して、吸気管内圧力Pm を
検出する吸気管内圧力センサ9が設けられておらず、代
わりに吸気管2から吸入される空気の量を検出する吸気
量検出手段としてのエアフロメータ41が設けられてい
る。このエアフロメータ41は熱式の空気流量計であ
り、エアクリーナ4の下流側において吸気管2内に配置
されている。そして、エアフロメータ41により検出さ
れた吸入空気量の検出信号が、ECU31に入力される
ようになっている。又、この第2実施例では、ECU3
1により、前記第1実施例の各手段に加えて、吸気圧推
定手段が構成されている。
【0057】次に、この第2実施例において、ECU3
1により実行される燃料噴射時間演算の処理動作につい
て、図4及び図5のフローチャートに従って説明する。
燃料噴射時間演算ルーチンが起動されると、ECU31
は、先ず図4に示すステップ201において、エアフロ
メータ41からの検出信号に基づき、吸入空気量Ga を
取り込む。次に、ECU31は、ステップ202におい
て、回転角センサ25からの検出信号に基づきエンジン
回転数NEを計算し、その値を取り込む。そして、EC
U31は、ステップ203において、先に取り込まれた
吸入空気量Ga 及びエンジン回転数NEに基づいて、基
本噴射時間TPOGAを算出する。この基本噴射時間TPOGA
の算出は、吸入空気量Ga をエンジン回転数NEで除算
した値をパラメータとする、予めROM33に設定され
ている図示しない1次元マップに基づき行われる。続い
て、ECU31は、ステップ204において、タンク内
圧力センサ27からの検出信号に基づき、タンク内圧力
Pt を取り込む。
【0058】次に、ECU31は、ステップ205にお
いて、図5のフローチャートに示す推定吸気管内圧力算
出ルーチンで求められる推定吸気管内圧力Pm(i)を取り
込む。ここで、推定吸気管内圧力算出の処理動作につい
て、図5のフローチャートに従って説明する。本実施例
において、このルーチンは所定クランク角毎に実行され
るものとし、例えばクランク角にして360°CA毎に
実行される。
【0059】この処理が実行されると、ECU31は、
先ずステップ301において吸入空気量Ga を取り込
み、ステップ302においてエンジン回転数NEを取り
込む。次に、ECU31は、ステップ303において、
それら取り込まれた吸入空気量Ga 及びエンジン回転数
NEに基づき、予めROM33に設定されている吸入空
気量Ga とエンジン回転数NEとの図示しない2次元マ
ップから、吸気管内圧力Pmgを検索する。続いて、EC
U31は、ステップ304において、前記検索された吸
気管内圧力Pmgを、以下の式(7)に従って整数nでな
まして、今回の推定吸気管内圧力Pm(i)を算出し、処理
を一旦終了する。
【0060】
【数7】 ここで、整数nはなまし係数であり、Pm(i-1)は前回の
推定吸気管内圧力である。そして、なまし係数nは、エ
アフロメータ41の応答性が良好な程、大きな値に設定
される。即ち、吸気管内圧力の変化は、吸気管3からの
吸入空気量の変化に対して遅れを生じやすい。しかも、
本実施例のように、エアフロメータ41として熱式空気
流量計を使用した場合には、その応答性が比較的良好で
ある。このため、エアフロメータ41により検出された
吸入空気量Ga に基づいて求められる吸気管内圧力Pmg
を、上記式(7)によってなますことにより、そのとき
の正確な推定吸気管内圧力Pm(i)を算出することができ
る。尚、なまし係数nは、各種エアフロメータの応答性
に応じて適宜変更可能であり、又、エアフロメータの応
答性によっては、このステップ304の処理を省いても
よい。
【0061】図4の燃料噴射時間演算ルーチンに戻り、
ECU31は、ステップ206において、先に取り込ま
れた推定吸気管内圧力Pm(i)、タンク内圧力Pt 及び予
めROM33に設定されているプレッシャレギュレータ
12の設定圧力Pf に基づき、以下の式(8)に従って
差圧補正係数KPmを算出する。
【0062】
【数8】 次に、ECU31は、ステップ207において、水温セ
ンサ26からの検出信号に基づき冷却水温TWHを取り
込み、その冷却水温TWHに応じた水温補正係数FWL
を算出する。続いて、ECU31は、ステップ208に
おいて、酸素濃度センサ24からの検出信号に基づき排
出ガス中の酸素濃度を取り込み、その酸素濃度に応じた
空燃比フィードバック係数FAFを算出する。
【0063】次に、ECU31は、ステップ209〜2
12において、前記第1実施例における図2のステップ
108〜111と同様な判断処理を行い、エンジン1が
高温始動時であるか否かを判断する。ここで、ECU3
1は、エンジン1が高温始動時でないと判断した場合に
は、ステップ213へ移行する。そして、ECU31
は、ステップ213において、先に算出された基本噴射
時間TPOGA、差圧補正係数KPm、水温補正係数FWL及
び空燃比フィードバック係数FAFに基づき、以下の式
(9)に従って最終的な燃料噴射時間TPGA を算出し、
処理を一旦終了する。
【0064】
【数9】 以上の処理を行うことにより、インジェクタ17に供給
される燃料の圧力や吸気管内圧力Pm(i)が変化して、そ
れら両圧力の差圧が変化しても、その差圧の変化に応じ
て、燃料噴射時間を好適に補正することができ、常に最
適な燃料噴射量を得ることができる。
【0065】一方、ECU31は、前記ステップ209
〜212の判断処理において、エンジン1が高温始動時
であると判断した場合には、ステップ214へ移行す
る。そして、ECU31は、ステップ214において、
先に算出された基本噴射時間T POGA、水温補正係数FW
L及び空燃比フィードバック係数FAFに基づき、以下
の式(10)に従って最終的な燃料噴射時間TPGA を算
出し、処理を一旦終了する。
【0066】
【数10】 即ち、ECU31は、エンジン1が高温始動時であると
判断した場合には、燃料噴射時間を長くすべく、最終的
な燃料噴射時間TPGA の算出に際し、差圧補正係数KPm
による補正を行わないようにするのである。
【0067】以上のように、この第2実施例において
も、前記第1実施例と同じく、通常は最終的な燃料噴射
時間TPGA の算出に際し、基本噴射時間TPOGAを差圧補
正係数KPmに基づいて補正するようにしている。そし
て、エンジン1が高温始動時であると判断された場合に
のみ、その差圧補正係数KPmによる補正を行わないよう
にしている。このため、インジェクタ17に供給される
燃料中に含まれるベーパーの影響により燃料噴射量が不
足し易い高温始動時でも、インジェクタ17からの実際
の燃料噴射量が不足するおそれがなく、良好な始動性を
確保することができる。
【0068】又、この第2実施例では、前記第1実施例
とは異なり、吸気管2内の圧力を直接検出することな
く、エアフロメータ41により検出された吸入空気量G
a 及びエンジン回転数NEに基づいて基本噴射時間T
POGAを算出している。更に、その吸入空気量Ga に基づ
いて推定吸気管内圧力Pm(i)を求めるとともに、この推
定吸気管内圧力Pm(i)に基づいて算出された差圧補正係
数KPmにより基本噴射時間TPOGAを補正して、最終的な
燃料噴射時間TPGA を求めるようにしている。このた
め、吸気管内圧力を直接検出する吸気管内圧力センサが
設けられていないエンジン1においても、新たに吸気管
内圧力センサを別途設けることなく、その吸気管内圧力
を推定して、上述した各種演算動作を実行することがで
きる。
【0069】(第3実施例)次に、この発明の第3実施
例を図6及び図7に基づいて説明する。尚、図6におい
て、前記第1実施例における図1と同一構成部分につい
ては、同一番号を付してその説明を省略する。
【0070】さて、図6に示すように、この第3実施例
においては、前記第1及び第2実施例と比較して、プレ
ッシャレギュレータ42が燃料タンク10内に設けられ
ておらず、燃料ポンプ11により汲み上げられた燃料タ
ンク10内の燃料が、プレッシャレギュレータ42を介
することなくデリバリパイプ15に供給されるようにな
っている。又、リターン配管43はその一端がデリバリ
パイプ15に接続され、デリバリパイプ15に供給され
た燃料がこのリターン配管43を通して燃料タンク10
内に戻される。そして、前記プレッシャレギュレータ4
2は、このリターン配管43の途中に介在されている。
【0071】又、この第3実施例において、プレッシャ
レギュレータ42は、大気圧に応じて、デリバリパイプ
15から燃料タンク10への燃料の戻し量を調節するこ
とにより、インジェクタ17に供給される燃料の圧力
を、大気圧に対して一定値高くするように調節するもの
である。従って、大気圧の変化に起因して、燃料タンク
10内の圧力が変化すると、その変化に応じて、インジ
ェクタ17に供給される燃料の圧力も変化する。又、こ
の第3実施例では、タンク内圧力センサが設けられてお
らず、代わりに大気圧を検出するための大気圧センサ4
4が設けられている。そして、この大気圧センサ44に
より検出された大気圧の検出信号が、ECU31に入力
されるようになっている。
【0072】次に、この第3実施例において、ECU3
1により実行される燃料噴射時間演算の処理動作につい
て、図7のフローチャートに従って説明する。尚、この
フローチャートにおいて、前記第1実施例における図2
のフローチャートと同一処理部分については、同一のス
テップ番号を付してその説明を省略する。
【0073】さて、ECU31は、ステップ103にお
いて基本噴射時間TPOを求めた後、ステップ401にお
いて、大気圧センサ44からの検出信号に基づき、大気
圧Pa を取り込む。次に、ECU31は、ステップ40
2において、先に取り込まれた吸気管内圧力Pm 、大気
圧Pa 及び予めROM33に設定されているプレッシャ
レギュレータ12の設定圧力Pf に基づき、以下の式
(11)に従って差圧補正係数KAPを算出する。
【0074】
【数11】 続いて、ECU31は、ステップ106及びステップ1
07の処理後、ステップ108〜111において、エン
ジン1が高温始動時であるか否かを判断する。ここで、
ECU31は、エンジン1が高温始動時でないと判断し
た場合には、ステップ403へ移行する。そして、EC
U31は、ステップ403において、先に算出された基
本噴射時間TPO、差圧補正係数KAP、水温補正係数FW
L及び空燃比フィードバック係数FAFに基づき、以下
の式(12)に従って最終的な燃料噴射時間TP を算出
し、処理を一旦終了する。
【0075】
【数12】 以上の処理を行うことにより、インジェクタ17に供給
される燃料の圧力や吸気管内圧力Pm が変化して、それ
ら両圧力の差圧が変化しても、その差圧の変化に応じ
て、燃料噴射時間を好適に補正することができ、常に最
適な燃料噴射量を得ることができる。
【0076】一方、ECU31は、前記ステップ108
〜111の判断処理において、エンジン1が高温始動時
であると判断した場合には、ステップ404へ移行す
る。そして、ECU31は、ステップ404において、
先に算出された基本噴射時間T POに差圧補正係数KAP
乗算することなく、最終的な燃料噴射時間TP を算出
し、処理を一旦終了する。
【0077】以上のように、この第3実施例において
も、前記第1及び第2実施例と同じく、最終的な燃料噴
射時間TP の算出に際し、エンジン1が高温始動時であ
ると判断された場合には、燃料噴射時間を長くすべく、
差圧補正係数KAPによる補正を行わないようにしてい
る。このため、高温始動時でも、インジェクタ17から
の実際の燃料噴射量が不足するおそれがなく、良好な始
動性を確保することができる。
【0078】又、この第3実施例では、前記第1及び第
2実施例とは異なり、インジェクタ17に供給される燃
料の圧力を、吸気管内圧力Pm 以外の所定圧力(本実施
例では大気圧Pa )に対して一定になるように、プレッ
シャレギュレータ42により調節するようにしている。
そして、このプレッシャレギュレータ42は燃料タンク
10外に配置され、燃料圧力の調節に際しては、デリバ
リパイプ15に供給された燃料をリターン配管43を通
して燃料タンク10に戻すようにしている。このため、
リターン配管43として、デリバリパイプ15から燃料
タンク10にまで至る比較的長いものを使用する必要が
あるが、少なくとも吸気管内圧力をプレッシャレギュレ
ータに導入するための吸気負圧導入配管を設ける必要が
無いので、前記従来技術と比較して、構成の簡素化を図
ることができる。
【0079】(第4実施例)次に、この発明の第4実施
例を図8及び図9に基づいて説明する。尚、図8におい
て、前記第1実施例における図1と同一構成部分につい
ては、同一番号を付してその説明を省略する。
【0080】さて、図8に示すように、この第4実施例
においては、前記第1〜第3実施例と比較して、圧力調
節手段としてのプレッシャレギュレータが設けられてい
ない。その代わりに、この第4実施例では、燃料ポンプ
11から圧送されてインジェクタ17に供給される燃料
の圧力を検出する燃料圧力検出手段としての燃圧センサ
45が設けられている。そして、この燃圧センサ45に
より検出された燃料圧力の検出信号が、ECU31に入
力されるようになっている。又、この第4実施例では、
前記第3実施例と同じく、タンク内圧力センサの代わり
に大気圧センサ44が設けられている。
【0081】更に、この第4実施例においては、リレー
39に代えてPWM(パルスワイドモジュレータ)回路
46が設けられ、このPWM回路46により、バッテリ
38からの電圧が所定電圧に調節されて、燃料ポンプ1
1に印加されるようになっている。そして、この第4実
施例では、ECU31により、前記第1実施例の各手段
に加えて、ポンプ制御手段が構成され、圧力調節手段
が、このポンプ制御手段を構成するECU31及びPW
M回路46により構成されている。
【0082】即ち、ECU31は、燃圧センサ45から
の検出信号に基づき、インジェクタ17に供給される燃
料の圧力を取り込む。そして、ECU31は、インジェ
クタ17に供給する燃料の圧力を予め定めた所定圧力に
するべく、前記取り込まれた燃料圧力に基づいてPWM
回路46を制御して、燃料ポンプ11を所定電圧で駆動
させる。これにより、インジェクタ17に供給される燃
料の圧力が、所定圧力に対して常に一定に保たれる。
【0083】次に、この第4実施例において、ECU3
1により実行される燃料噴射時間演算の処理動作につい
て、図9のフローチャートに従って説明する。尚、この
フローチャートにおいて、前記第1実施例における図2
のフローチャートと同一処理部分については、同一のス
テップ番号を付してその説明を省略する。
【0084】さて、ECU31は、ステップ103にお
いて基本噴射時間TPOを求めた後、ステップ501にお
いて、大気圧センサ44からの検出信号に基づき、大気
圧Pa を取り込む、次に、ECU31は、ステップ50
2において、燃圧センサ45からの検出信号に基づき、
燃料圧力Pfpを取り込む。そして、ECU31は、ステ
ップ503において、先に取り込まれた吸気管内圧力P
m 、大気圧Pa 及び燃料圧力Pfpに基づき、以下の式
(13)に従って差圧補正係数KFPを算出する。
【0085】
【数13】 続いて、ECU31は、ステップ106及びステップ1
07の処理後、ステップ108〜111において、エン
ジン1が高温始動時であるか否かを判断する。ここで、
ECU31は、エンジン1が高温始動時でないと判断し
た場合には、ステップ504へ移行する。そして、EC
U31は、ステップ504において、先に算出された基
本噴射時間TPO、差圧補正係数KFP、水温補正係数FW
L及び空燃比フィードバック係数FAFに基づき、以下
の式(14)に従って最終的な燃料噴射時間TP を算出
し、処理を一旦終了する。
【0086】
【数14】 以上の処理を行うことにより、吸気管内圧力Pm が変化
して、その圧力Pm と燃料圧力Pfpとの差圧が変化して
も、その差圧の変化に応じて、燃料噴射時間を好適に補
正することができ、常に最適な燃料噴射量を得ることが
できる。
【0087】一方、ECU31は、前記ステップ108
〜111の判断処理において、エンジン1が高温始動時
であると判断した場合には、ステップ505へ移行す
る。そして、ECU31は、ステップ505において、
先に算出された基本噴射時間T POに差圧補正係数KFP
乗算することなく、最終的な燃料噴射時間TP を算出
し、処理を一旦終了する。
【0088】以上のように、この第4実施例において
も、前記第1〜第3実施例と同じく、最終的な燃料噴射
時間TP の算出に際し、エンジン1が高温始動時である
と判断された場合には、燃料噴射時間を長くすべく、差
圧補正係数KFPによる補正を行わないようにしている。
このため、高温始動時でも、インジェクタ17からの実
際の燃料噴射量が不足するおそれがなく、良好な始動性
を確保することができる。
【0089】又、この第4実施例では、前記第1〜第3
実施例とは異なり、インジェクタ17に供給される燃料
の圧力を、吸気管内圧力Pm 以外の所定圧力(本実施例
では予め定めた所定圧力)に対して一定になるように、
燃料ポンプ11を駆動制御している。このため、前記従
来技術とは異なり、吸気管内圧力をプレッシャレギュレ
ータに導入するための吸気負圧導入配管だけでなく、プ
レッシャレギュレータ及びリターン配管をも設ける必要
がないので、構成の簡素化をより一層図ることができ
る。
【0090】尚、この発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、例えば以下のような態様で具体化するこ
とも可能である。 (1) 第1、第3及び第4実施例において、第2実施
例と同様に、吸気管内圧力センサ9に代えてエアフロメ
ータ41を設け、同メータ41により検出された吸入空
気量に基づいて、基本噴射時間や吸気管内圧力の算出を
行うようにすること。
【0091】(2) 第2実施例において、スロットル
バルブ5の開度を検出するスロットル開度センサを設
け、同センサにより検出されたスロットル開度に基づい
て、基本噴射時間や吸気管内圧力の算出を行うようにす
ること。
【0092】(3) 第1及び第2実施例において、プ
レッシャレギュレータ12を燃料タンク10の周囲近傍
に配置したり、或いはプレッシャレギュレータ12に大
気圧導入管を燃料タンク10外に突出するように設ける
こと。このようにすれば、第3実施例と同様に、プレッ
シャレギュレータ12により、インジェクタ17に供給
される燃料の圧力が、大気圧に対して一定値高くなるよ
うに調節される。尚、この場合には、タンク内圧力セン
サ27に代えて大気圧センサを設け、その大気圧センサ
により検出された大気圧に基づいて、差圧補正用の係数
を算出するようにする。
【0093】(4) 第1〜第4実施例において、高温
始動時か否かの判別に際して、吸気温THAが所定温度
β以上であるか否かの判断処理を省くこと。 (5) 前記第1〜第4実施例では、エンジン1の高温
始動時に差圧補正を全く行わないようにしていたが、差
圧補正による補正量を小さくするようにしてもよい。即
ち、例えば、第1実施例において、高温始動時であると
判断された場合に、前記式(6)に代えて、以下の式
(15)に従って最終的な燃料噴射時間T P を算出する
ようにすること。
【0094】
【数15】 そして、この上式(15)によれば、差圧補正による影
響を半分にすることができる。或いは、上式(15)に
おける「0.5」の部分を、「t/Ta」に置き換えて
もよい。ここで、tは始動後の経過時間であり、Taは
予め定めた所定時間(例えば120秒)である。このよ
うにすれば、高温始動時であると判断された場合におい
て、エンジン1の始動時点から時間が経過するのに従っ
て、差圧補正による影響が徐々に大きくなっていく。こ
のため、燃料噴射量の急変を抑制することができる。
【0095】(6) 前記第1〜第4実施例では、回転
角センサ25からのクランク角検出信号に同期して燃料
噴射を実行する同期噴射に対して差圧補正を行っている
が、エンジン1の始動時や加速時等に実行される、クラ
ンク角検出信号に同期しない非同期噴射に対して、本発
明を適用してもよい。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、燃料
噴射弁に供給される燃料の圧力を、吸気通路内の圧力以
外の所定圧力に対して一定になるように調節するように
したものにおいて、燃料噴射弁に供給される燃料の圧力
と吸気通路内の圧力との差圧の変化に応じて常に最適な
燃料噴射量を得ることができ、しかも高温始動時におけ
る燃料噴射量不足を解消して、良好な始動性を確保する
ことができるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化したガソリンエンジンの燃料噴
射制御装置の第1実施例を示す全体構成図である。
【図2】その第1実施例において、ECUにより実行さ
れる燃料噴射時間演算ルーチンを説明するフローチャー
トである。
【図3】燃料噴射制御装置の第2実施例を示す全体構成
図である。
【図4】その第2実施例において、ECUにより実行さ
れる燃料噴射時間演算ルーチンを説明するフローチャー
トである。
【図5】第2実施例において、ECUにより実行される
推定吸気管内圧力算出ルーチンを説明するフローチャー
トである。
【図6】燃料噴射制御装置の第3実施例を示す全体構成
図である。
【図7】その第3実施例において、ECUにより実行さ
れる燃料噴射時間演算ルーチンを説明するフローチャー
トである。
【図8】燃料噴射制御装置の第4実施例を示す全体構成
図である。
【図9】その第4実施例において、ECUにより実行さ
れる燃料噴射時間演算ルーチンを説明するフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのガソリンエンジン、2…吸気通路
としての吸気管、9…吸気圧検出手段としての吸気管内
圧力センサ、10…燃料タンク、11…燃料ポンプ、1
2,42…圧力調節手段としてのプレッシャレギュレー
タ、13,43…リターン通路としてのリターン配管、
14…燃料供給管、17…燃料噴射弁としてのインジェ
クタ、25…回転角センサ、26…水温センサ、27…
タンク内圧力センサ、28…吸気温度センサ、29…ス
タータスイッチ、31…燃料噴射量算出手段、差圧補正
手段、高温始動時判別手段、差圧補正量変更手段、吸気
圧推定手段、圧力調節手段及びポンプ制御手段を構成す
るECU、41…吸気量検出手段としてのエアフロメー
タ、44…大気圧センサ、45…燃料圧力検出手段とし
ての燃圧センサ、46…圧力調節手段を構成するPWM
回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気通路内に燃料噴射を行う
    燃料噴射弁と、 燃料タンク内の燃料を前記燃料噴射弁に供給する燃料ポ
    ンプと、 前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を、吸気通路内
    の圧力以外の所定圧力に対して一定になるように調節す
    る圧力調節手段と、 前記内燃機関の回転数を含む運転状態に基づいて、その
    内燃機関に噴射すべき燃料噴射量を算出する燃料噴射量
    算出手段と、 前記燃料噴射弁に供給される燃料の圧力と吸気通路内の
    圧力との差圧に応じて、前記燃料噴射量算出手段により
    算出された燃料噴射量を補正する差圧補正手段とを備え
    た内燃機関の燃料制御装置において、 前記内燃機関が高温始動時であることを判別する高温始
    動時判別手段と、 その高温始動時判別手段により高温始動時であると判別
    された場合には、燃料噴射量を多くすべく、前記差圧補
    正手段による補正量を変更する差圧補正量変更手段とを
    設けたことを特徴とする内燃機関の燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 前記差圧補正量変更手段は、差圧補正手
    段による補正を行わないようにするものである請求項1
    に記載の内燃機関の燃料制御装置。
  3. 【請求項3】 前記差圧補正量変更手段は、差圧補正手
    段による補正量を小さくするものである請求項1に記載
    の内燃機関の燃料制御装置。
  4. 【請求項4】 吸気通路内の圧力を検出する吸気圧検出
    手段を設け、前記差圧補正手段は、その吸気圧検出手段
    による検出結果に基づいて吸気通路内の圧力を認識する
    請求項1〜3の何れかに記載の内燃機関の燃料制御装
    置。
  5. 【請求項5】 吸気通路内へ吸入される空気量を検出す
    る吸気量検出手段と、 その検出された吸入空気量に基づいて吸気通路内の圧力
    を推定する吸気圧推定手段とを設け、前記差圧補正手段
    は、その吸気圧推定手段による推定結果に基づいて吸気
    通路内の圧力を認識する請求項1〜3の何れかに記載の
    内燃機関の燃料制御装置。
  6. 【請求項6】 燃料噴射弁に供給される燃料を燃料タン
    クに戻すためのリターン通路を設け、前記圧力調節手段
    を、吸気通路内の圧力以外の所定圧力に応じて、燃料タ
    ンクへの燃料の戻し量を調節するプレッシャレギュレー
    タにより構成した請求項1〜5の何れかに記載の内燃機
    関の燃料制御装置。
  7. 【請求項7】 前記圧力調節手段を、 燃料噴射弁に供給される燃料の圧力を検出する燃料圧力
    検出手段と、 前記燃料噴射弁に供給する燃料の圧力を吸気通路内の圧
    力以外の所定圧力に対して一定にするべく、前記燃料圧
    力検出手段により検出された燃料圧力に基づいて前記燃
    料ポンプを駆動制御するポンプ制御手段とにより構成し
    た請求項1〜5の何れかに記載の内燃機関の燃料制御装
    置。
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