JPH0720781A - 製品ユニット用書類の書式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】紛失製品のユニットの明確な認識を可能にする
こと。 【構成】タグ１０は、互いに別々に画定された複数の区
画１２，１４，１８を有する。この内、区画１２は、検
出可能なアンチ偽造特徴としての透明度を検出すべき特
定の範囲の選択箇所を示すための箱３０と共に、そこか
ら検出され識別されたアンチ偽造特徴を表わす特徴照合
記号２８としての印刷を有している。また、上記複数の
区画１２，１４，１８にはそれぞれ、これら複数の区画
を一つづつ分離しながらタグ１０が商業ルートを容易に
流れるようにするため、識別記号として機械読み取り可
能な印刷２６，３６，３８がなされている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、製品照合及び追跡シス
テムに於いて、紛失した製品ユニットの明確な認識を可
能とするために使用される書類の書式に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、商品を含む多種多様な物品に使用
するアンチ偽造装置の必要性が認識されてきている。偽
造品により失なわれる売上の問題は、粗悪な偽造品に起
因する得意先の売上減により倍加される。さらには、そ
のような偽造品に関して、間違った生産品責任さえもが
課せられてしまう。アンチ偽造品装置の特定の形は、本
出願人による「偽造不可能な記録システム」と題された
米国特許第４，４２３，４１５号明細書に開示されてい
る。そのような装置及びシステムは、偽造品との闘争に
於いてかなり有効ではあるが、偽造品売買に関連する問
題はまだ商人を悩ませ続けている。特に、例えばタグや
ラベルとして構成されたアンチ偽造品装置が盗まれ、そ
れが偽造品即ち不認可商品を不正に、認可されたもので
あるかのようにするために使用されるときには、問題と
なる。

【０００３】また、アンチ偽造品装置が本物の商品にし
っかりと添付された後であっても、認可された商業ルー
トを通る商品の正しい流通に関してのとがむべき活動
は、なお問題を提出する。例えば、小売商人により受取
を認められた商品の量が、卸売業者からその小売商人に
送られた商品の数と一致しないことがある。そのような
状況に於いて、詳細な情報がない場合には、妥協するし
かない。製品が盗まれるというような問題は、製品のユ
ニットが商業ルートを移動するにつれ、種々の地点で生
じる恐れがある。個々のユニットの明確な識別がなけれ
ば、紛失したユニットを追跡することは、不可能ではな
いとしても、非常に困難である。もちろん、商品の明確
な識別は、棚持ち計画及び制御のような種々の別の状況
に於いても重要である。

【０００４】商業上識別された商品の流通に於ける重大
な問題は、認められた以外の流用である。例えば、一定
の標準価格を維持するために、製造業者は、その製品を
販売する小売上の特定の取り決めを行なう。そのような
取り決めにも係わらず、最低の標準価格に同意しない小
売商人に対してときどき割り引いた値段でかなりの量の
製品を販売するということは、認可された小売商人にと
ってはありふれたことである。さらに、製品の個々のユ
ニットを明確に識別し追跡する能力がなければ、このよ
うな流用された製品のとがむべき源を識別することも、
不可能ではないとしても、困難である。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上記理由の故に、商標
登録された即ち取引上識別された製品のユニットが商業
ルートを流通するにつれて、そのような製品は、偽造
品，流用問題，盗品，総計不足，及び種々の他のとがむ
べき行為により悩まされるということが見られる。従っ
て、そのような問題と闘うシステムの要求に加えて、市
場及び生産計画に於ける使用に関する限りでは、種々の
流通地点で、製品のデータを選択的に得るための実際的
なシステムが要望されている。

【０００６】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、特定の製品のユニットの売買に関する詳細な選択情
報を提供すること、特に、紛失製品のユニットの明確な
認識を可能にすることを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明による製品ユニット用書類の書式は、互い
に別々に画定され、その内の少なくとも一つは識別され
た検出可能なアンチ偽造特徴を有する複数の書類区画
と、前記アンチ偽造特徴を認証するために使用される、
前記区画の少なくとも一つ上の照合記号と、前記複数の
区画を分離しつつ、前記書類が商業ルートを容易に流れ
るようにするための、前記複数の書類区画の上の識別記
号と、を備えることを特徴とする。

【０００８】

【作用】即ち、本発明の製品ユニット用書類の書式は、
製品の個々のユニットに結合された書類をアンチ偽造品
照合装置として機能させるものである。ここで、製品の
ユニットに「結合された書類」とは、製品のユニットに
添付されたラベル又はタグ、もしくはパッケージ、ある
いは当該ユニットの一部であるということを示してい
る。このような書類の書式はそれぞれ、例えば光学式読
取器により機械読み取りされて、製品照合及び追跡シス
テムに製品のデータを提供する独特な機械読み取り可能
な識別（ＩＤ）番号を帯びている。後述されるように、
この製品照合及び追跡システムは、メモリに個々の生産
品のデータを送って、そこに保持するように構成されて
いる。サブセット検査ロジックが上記システムに於いて
実行され、それにより個々のユニットの重要な情報が得
られる。上記システムは、商業ルートを通って適当に移
動する製品をつかまえることよりはむしろ、（盗まれ
た，紛失した，等々の）関心の製品のデータを得るのに
有効なものである。

【０００９】本発明は、商業ルート上の製品の個々のユ
ニットの移動を監査するためのシステムに使用されるタ
グの書式として簡単に要約される。それぞれのタグは、
製品の特定のユニットと関連付けられており、製品の特
定のユニットを示すための印刷と、製品のユニットと製
品の個々のユニットが属するユニットのバッチ即ちセッ
トとのための特定の識別を示すための印刷とを有してい
る。製品のユニットが（通常は他のユニットと一緒に）
商業ルートを動くにつれて、その移動は、位置と顧客に
関して指定される。そのような情報は、メモリに格納さ
れる。そして、特定の論理的な組み合わせでメモリをア
ドレスすることによって、そのユニットの歴史的な移動
が追跡されることができ、例えば「特定の位置で船に積
まれた特定のバッチセットのすべてのユニットを識別す
る」ことができる。従って、バッチセットデータ、位
置、顧客、等の論理的な組み合わせは、特に関心のもの
である製品の個々のユニットの選択的な追跡を可能とす
る。

【００１０】後述するように、本発明は、様々に実行さ
れることができる。例えば、照合装置は、異なったフォ
ーマットで与えられ且つ製品のユニットに様々に取り付
けられる、多種多様なシート状媒体を含み、あるいはそ
のような照合装置は、製品の現実のユニット又はそのパ
ッケージの一部を含むことができる。種々の形式の光学
式読取器又はセンサが、ＩＤを読み取るため即ち検知す
るために使用されることができる。さらに、多種多様な
符号化フォーマットが、商品を識別し、商品を立証し、
且つ商品を追跡するために利用されることができる。ま
た、特定の商品化計画問題に依存して、製品ユニットの
サブセットの選択的有意データを得ることに於いて、セ
ット理論処理を成し遂げるために、種々の論理システム
が実行されることができる。

【００１１】

【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例を説
明する。

【００１２】図１は、特定の生産品即ち商品に使用され
る商品照合タグ１０を示す図である。このタグ１０は、
ラベル，使用説明書，証明書，保証書，もしくは商品に
関連する種々の書類の形を取ることができる。

【００１３】例えば、ラベル状のタグ１０は、特に、変
更可能な光透過率パターンを先天的に有する繊維紙のシ
ートからなっている。そのようなパターンは、光源上に
シートを保持して紙を通してこの光源を見ることによ
り、普通のボンド紙に観察されることができるものであ
る。そのようなパターンが上記シートの自然の構成で固
有であり且つ不揃いであるということが、上記タグ１０
の特徴として、それを実質上複製できなくしている。

【００１４】上記タグ１０には、ミシン目が入れられ
て、３個の別個の区画が定義設定されている。最も大き
な区画１２は、ミシン目の線１６により区画１４から分
離されており、同様に、区画１８が、ミシン目の線２０
により上記区画１４から分離されている。上記区画１４
と１８は同じ大きさのものであるのに対し、上記区画１
２は、それらよりもやや大きく、製品のユニットに直接
取り付けるための紐２２が組み込まれている。

【００１５】このような照合タグ１０は、特定の情報の
多くの異なった項目を帯びている。タグ１０上の記号２
４は、生産品の商品名を示している。通常、そのような
記号は、生産品の予測される購買者にたやすく認識でき
る形式のものである。

【００１６】上記区画１２上の上記記号２４の下方に
は、バッチセットの記号である部分と、タグの特定の識
別（ＩＤ）を示す別の部分とから成る、数字表記形式の
機械読み取り可能な印刷２６がある。例えば「３２−７
４６１２８」という番号は、各照合タグに独特のアドレ
スＩＤとして働くものであって、当該照合タグ１０と結
合された生産品に関連する情報が記憶されている（後述
する）メモリに於ける記憶位置即ちセルを支持するのに
使用される。特に、本実施例に於けるタグ１０に関して
は、上記印刷２６は、その生産品の特定のバッチセット
内の一つのユニットであるということを示すバッチセッ
トＩＤ番号「３２」を示している。さらに、上記印刷２
６は、上記バッチセット中の製品の特定のユニットを識
別するユニットＩＤ番号「７４６１２８」を示してい
る。

【００１７】このような印刷２６の下方の別の数字の列
は、特徴ＩＤであり、当該タグ１０の照合に関係する記
号２８である。この記号２８は、当該タグ１０の特徴Ｉ
Ｄ、即ち箱３０中の特定の範囲の選択箇所での当該タグ
の透明度を表わす。即ち、上記箱３０は、当該タグ１０
の区画１２の断片、つまり上記記号２８により直接的又
は間接的に指定される特徴、例えば光透明度を有する特
定箇所位置を限定するものである。

【００１８】独特な特徴を特定するために上記箱３０内
のタグ１０の媒体を検知し、次に上記記号２８により表
わされたデータと上記観察されたデータとを比較するこ
との詳細な動作は、「偽造不可能な記録システム」と題
された前述の米国特許にかなり詳細に開示されている。

【００１９】タグ１０の下部（箱３０の下方）に沿っ
て、生産品のためのサイズ記号（「３４Ｗ３２Ｌ」）と
ＩＤ記号３４がある。サイズ記号３２は、当該照合タグ
１０が取り付けられる生産品、例えばズボンのサイズを
示し、ＩＤ記号３４は、小売業で広く使用されている生
産品のためのいわゆるＳＫＵ（在庫管理ユニット）デー
タを示している。

【００２０】上記タグ区画１４及び１８はそれぞれ、上
記機械読み取り可能な印刷２６と同様の記号を有してい
る。即ち、区画１４は機械読み取り可能な印刷３６を有
し、区画１８が機械読み取り可能な印刷３８を有してい
る。一般に、バッチ処理の規格化のために、これらの印
刷２６，３６，及び３８を、タグ１０上に水平に配列す
ることが好ましい。

【００２１】ここで、タグ１０が特定のサイズ及び形の
一本のズボンに使用されるものと仮定する。即ち、タグ
１０は、それが取り付けられるべきである製品の特定の
ユニットのために作られる。ある意味で、タグ１０は、
製品のその特定ユニットのための「出生証明書」と同意
であると見なすことができる。

【００２２】本実施例のシステムに於いては、タグ１０
は、紐２２でその関連の製品のユニットに取り付けられ
る。タグ１０が（図示しない）製品のユニットへ取り付
けられたとき、タグ１０は、その製品のユニットが添付
されたタグを有する完成した形となったということを記
録するために、区画１８が取り除かれ、（セットの一部
として）処理される。

【００２３】通常の流通並びに売買動作の間、タグ１０
は、種々の商業ルートを（その結合された製品のユニッ
トと共に）移動するだろう。例えば、製品のユニット
は、一時的に倉庫にしまわれ、販売地点に送られ、次に
小売施設に運ばれる。そのような流通動作の一部とし
て、タグは、異なった連絡箇所で検知される。ある段階
では、製品のユニットが特別の小売施設に売られたとい
うことを記録するために、区画１４が大量処理のために
取り除かれることができる。よって、タグのグループ
は、それらの結合された製品の個々のユニットの履歴
（状態及び位置）に関する（上記機械読み取り可能な印
刷に基づかれた）入力データを提供する。従って、セッ
トデータが、関心のサブセットの適切な特徴選択のため
に提供される。

【００２４】消費者に、商業ルートに沿ったターミナル
即ち分岐点で、生産品の情報を提供するために、上記タ
グが機械読み取りされて、データが記録される。そのこ
とについては、上記タグの区画１４及び１８が大量処理
動作に使用するために取り除かれることができ、あるい
は当該技術分野で周知のセンサワンドが個々のＩＤ番号
及びバッチセット番号（印刷２６）を検知するために使
用されることができる。個々の生産品履歴が提供される
につれ、関心のものであるかも知れない生産品を検出し
識別するため、及び特定の生産品の履歴を追跡するため
にも、セット理論技術の使用によるように、記録が検知
のために利用できるようになる。

【００２５】特定の生産品応用のために、これに従った
タグは、製品の種類及び関連した商業ルートに依存して
変化する個数の取り除ける区画（又は何か別のもの）が
組み込まれることができる。本来、取り除かれる区画の
利点は、大量機械処理に適応するということである。あ
るいは、生産品照合タグは、前述したように、光学式読
取器の技術分野で周知の手持ち型ワンドの使用により検
知されること、即ち読み取られることができる。

【００２６】本発明を利用した方法及び処理システムと
協動して、タグ１０のような書類は、このタグと結合さ
れた製品の個々のユニットの照合及び流通情報を提供す
る。一般に、上記情報は、バッチを基礎として製品のユ
ニットを処理し且つ数字のセットとして上記バッチを扱
う技術により与えられる。バッチセットの提供されたサ
ブセットを検査することにより、関心の製品に関する所
望のデータが識別され、照合は問題のタグへのアクセス
を可能にする。上記照合タグ１０と結合された個々のユ
ニットを含む算術セットを構成する商品のバッチを、上
記機械読み取り可能な印刷２６の数字「３２」が識別す
るということを認識することが重要である。すなわち、
製品照合及び追跡システムは、製品のユニットが個々に
識別され、且つユニットが商業ルートを移動するにつれ
て有効なデータを孤立させるための特定のセット及びサ
ブセットのようなバッチ即ちグループで識別されるとい
う動作原理を含む。重要なことは、この製品照合及び追
跡システムは、予定されたように適当に移動する多量の
生産品からはっきりと識別するように、関心のものであ
る生産品の情報を提供することが可能であるということ
である。以下、ある市場発生に関してのサブセット選択
動作を説明する。

【００２７】例えば、照合タグのバッチが、上記タグが
保管されている安全な源から製造施設に提供されるもの
と仮定する。しかしながら、上記バッチの一部が偽造品
つまり認可されていない製品のユニットに使用するため
に流用されるであろうといういくらかの危険は常にあ
る。このような危険にも係わらず、順当に行けば、上記
バッチの大部分の照合タグが製品の個々のユニットに取
り付けられるだろう。そのような個々のユニットをサブ
セットとして扱うこのシステムでは、上記タグのいずれ
が製品のユニットに取り付けられていないか決定するこ
とは、比較的簡単である。使用されていないタグの識別
は、追跡及び捜索動作に役立つ。上記タグは、データが
確実なものであるということを請け合うために、偽造不
可能な構成のものであるということが重要である。

【００２８】ここで、商品のバッチのいくつかが盗まれ
た即ち紛失したと仮定する。この場合には、上記サブセ
ットの検査を行なうことにより、基準外商品が明確に識
別されることができる。製造業者の流通の正規ルートか
ら流用される商品もまた識別されることができる。さら
に、（正規の流通ルート外に位置された）いくつかの流
用された製品のユニットが確認され、そのようなユニッ
トの源が決定されることができる。

【００２９】上記のようなタグ１０を利用する製品照合
及び追跡システムは、図２に概略的に示されている。即
ち、このシステムは、複数の端末と、中央処理装置４０
とを含むもので、それらの端末のいくつかは、上記処理
装置及びメモリ４０の位置から離れた位置にある。管理
のために使用する安全な端末４２は、上記中央処理装置
及びメモリ４０に関して都合のよい位置に設置される。
一般に、この管理端末４２は、上記処理装置４０により
全ての利用し得る動作を命令することができる。本シス
テムの他の端末は、上記管理端末４２と異なり、限定さ
れたアクセスや制御のみを提供する。特に、機能限定さ
れた端末４４は製造場所に配置され、同様の端末４６は
倉庫に配置され、また同様の端末４８は流通センタに配
置される。もちろん、本発明の他の態様に於いては、こ
れらの端末は、商業ルート及び上記タグが使用される特
定の商品に依存して、様々な場所に配置されることがで
きる。

【００３０】図２のシステムは、特定の商品化計画状況
を仮定して、結合された商品が商業ルートを通って移動
するときにタグ１０（図１）を利用する動作を説明する
ことにより、理解されるだろう。従って、先ず、管理端
末４２の位置で、（図１のタグ１０により例示された）
タグのバッチが、商品、特にズボンのバッチでの使用の
ために準備されると仮定する。

【００３１】ＩＤ番号のバッチセット「３２」を定義す
るタグ１０は、前述の米国特許「偽造不可能な記録シス
テム」に詳述されたように、その後の照合のために検知
され且つ準備される。一般に、それぞれのタグの特徴
が、上記箱３０中の選択箇所で検知される。そして、結
果として生じた数字の値が、バッチのため特定されるフ
ォーマットに従って符号化される。次に、結果の符号化
値（例えば、６３４７２１）が、上記機械読み取り可能
な印刷２６を含む他の記号と一緒に、タグ上に印刷され
る。

【００３２】独立した動作として、又はタグの符号化と
同時に、それぞれのタグからのデータを表わす信号が、
伝達チャンネル５１を通って、上記中央処理装置及びメ
モリ４０で記録される。特に、ＩＤ番号（例えば、３２
−７４６１２８），ＳＫＵ番号（例えば、４７３１
８），及び（特定の製造位置へ取り付けられないで送ら
れる）タグの現在の状態が、それぞれのタグと結合され
た製品のそれぞれのユニットの履歴の記録を始めるため
に、後述されるように記録される。

【００３３】初期準備及び記録動作の後で、タグは特定
の製造用地、本実施例に於いては上記端末４４の場所
に、バッチとして運ばれる。管理端末４２の場所から製
造端末４４の場所への移動は、図中、破線５０により示
されているということに注意されたい。

【００３４】製造端末４４は、本質的に、上記処理装置
及びメモリ４０に、商業生産のための次のステップを記
録する能力を持っている。特に、（図１にタグ１０によ
り例示された）タグの仮定されたバッチが、完成した製
品、例えばズボンのユニットに個々に取り付けられたと
き、そのことが記録される。実際の記録は、取り付けら
れたタグの区画１８（図１）が取り除かれて、端末４４
に物理的に供給されたときに成し遂げられる。この端末
４４は、上記タグの区画、例えば区画１８を処理して、
バッチセット番号「３２」及びユニットＩＤ番号、例え
ば「７４６１２８」を示す機械読み取り可能な印刷を表
わす信号を生成する。上記情報を表わす信号は、上記中
央処理装置及びメモリ４０に、チャンネル５２を介して
伝送される。従って、上記バッチセットのそれぞれのユ
ニットの記録は、上記タグが製品のユニットに取り付け
られたことを示すように、ステータスを変更することに
より、更新される。また、上記端末４４は、メモリ４０
のセルの記録のために、特定の倉庫への特定品目の製品
の輸送を示すように付勢される。

【００３５】特定の動作に於いては、上記区画１８の機
械読み取りにより、及び（キーボードのような）捕捉的
なデータ入力により、上記端末４４で提供された情報
が、伝達経路５２を通って上記中央処理装置４０に供給
され、例示的なバッチセット上の記録が増される。ここ
で、上記バッチセットは、複数の分離したサブセットか
ら成っている。例えば、タグのバッチの全てより少ない
ものが、製品のユニットに取り付けられることができ
る。また、バッチセットのタグが、異なった倉庫に送ら
れる商品上にあっても良い。とにかく、上記中央処理装
置４０（図２）は、上記バッチセットのサブセットを見
分けるために、そのようなことを記録する。

【００３６】上記端末４４の場所から上記端末４６の倉
庫位置に送られた製品のユニットが、図２中に破線５４
により示されている。暗示されたように、他の目的地も
また含むことができる。しかしながら、上記端末４６
で、製品のユニットが破線５６により示されるように再
び移動されるとき、前述されたのと同様の動作がなされ
る。特に、上記セットはさらに分割され、そのような分
割を反映する個々のユニットのデータは、端末４６から
チャンネル５８を通って上記処理装置及びメモリ４０に
送られ、個々のセル（又は同等のもの）に記録される。

【００３７】最初のバッチセットは、流通端末４８でさ
らに分割され、この流通端末４８から適当なデータが、
上記メモリ４０にチャンネル６０を通って送られる。製
品のユニットの関連した移動は、破線６１により示され
ており、その結果もまた上記メモリ４０に記録される。

【００３８】製品のユニットのそれぞれ重要な移動と共
に、上記機械読み取り可能な数字記号が検知されて、数
字セット分析に基づかれた製品の個々のユニットの追跡
を可能にする入力信号を上記中央処理装置及びメモリ４
０に提供する。信号に対するデータを減ずるための上記
ラベルタグ１０の使用に於いて、タグの区画１４及び１
８は、光学式読取器によるバッチ処理のために取り除か
れることができる。その結果として、これらの区画は、
上記中央処理装置４０へのアクセスのために端末位置に
運ばれる。あるいは、前述したように、タグ１０上の機
械読み取り可能な数字記号が、製品の個々のユニットに
適所に取り付けられたタグから手持ち型ワンドにより検
知される。

【００３９】製品のユニットが商業ルートを流れるにつ
れ、上記安全な管理端末４２は、上記中央処理装置４０
（及び結合されたメモリ）の内容を検査するために使用
されて、タグかまたは製品かが紛失したことを示すこと
ができる。ここで、上記機械読み取り可能な数字記号
が、指示されたバッチ及び個々の項目を示すということ
を認識することが重要である。サブセットを定義する能
力を有するこの組合せ情報を利用することにより、上記
システムは、商品、特に紛失した商品を追跡するための
詳細な情報を提供するのに有効なものである。種々の算
術セット動作を、適当な売買ルートの外で動く製品のユ
ニットを識別するための図３の（Ａ）のより詳細に示さ
れたシステムに関して、以下に説明する。製品の選択さ
れたユニットの履歴情報もまた利用し得る。例えば、流
通端末４８は、製品の特定のユニットの一項目毎の分析
のために、上記処理装置及びメモリ４０にＩＤ番号を提
供する。

【００４０】図３の（Ａ）は、図２のシステムをより詳
細に示す図であり、以下この図を参照して詳細な動作を
説明する。しかしながら、図３の（Ａ）に於いては、２
個の端末のみが示されている。即ち、位置端末６２は遠
隔端末、例えば上記端末４４，４６，及び４８を表わ
し、管理端末６４は上記端末４２を表わす。つまり、遠
隔位置端末６２が可能な種々の端末の代表であるのに対
して、管理端末６４は、上記中央処理装置に関して包含
的なコンピュータインタフェースを表わしている。

【００４１】上記端末６２及び６４は、アドレスレジス
タ７０及びメモリ７２と結合されている中央処理装置コ
ントローラ６８に順次接続される端末コーントローラ６
６に接続されている。

【００４２】上記メモリ７２は、製品の特別の項目とそ
れぞれ関連する多数の情報項目とを記録するように構成
されている。ここで、前述した例示的なタグ１０（図
１）を考えると、上記メモリ７２のセルは、データが図
３の（Ｂ）に表わされるようなフォーマットを取るもの
である。もちろん、多種多様の異なったデータ記録技術
及び機構が、多数のアドレス及び捜索技術と同様に使用
されることができる。しかしながら、本質に於いては、
上記メモリ７２（図３の（Ａ））は、ここに指示された
製品のユニットの情報と、そのような製品のユニットの
履歴を示す情報を有するバッチセットの情報とを記録す
る。

【００４３】本実施例に於いては、個々のデータ位置
は、バッチの全てのユニットのためか、又はいずれかの
個々のユニットのために、上記メモリ７２のアドレスを
形成することができるＩＤ番号、例えば「３２−７４６
１２８」により特定される。すなわち、上記ＩＤ番号
は、機械アドレスと一対一の算術的な対応である。もち
ろん、多種多様のアドレス及び捜索機構が現在使用され
ており、様々に実行されることができる。おそらくは、
未来に於いては、付加的な機構がさらに進化するであろ
う。重要なことは、上記タグ１０（図１）と結合された
ＩＤ番号（印刷２６）が、上記メモリ７２（図３の
（Ａ））を特定して、図３の（Ｂ）に示されるようなデ
ータセル又はセルのグループを特定するメモリ７２をア
クセスする値がアドレスレジスタ７０に置かれるという
ことである。

【００４４】図３の（Ｂ）に示されたように、メモリセ
ルの最初のデータ区画８０は、機械読み取り可能な印刷
２６（図１）であるＩＤ（バッチ番号「３２」及びユニ
ット番号「７４６１２８」）を含んでいる。このデータ
は、上記ＩＤが上記アドレスを確立するという理由で、
複写であるということに注意されたい。

【００４５】上記メモリセルの次の区画８６（図３の
（Ｂ））は、ＩＤデータをさらに供給する上記ＳＫＵ番
号、例えば「４７３１６」を含んでいる。次の区画８８
は、最後に報告されたステータス、即ち製品の結合され
たユニットの状態を明示する番号を記録している。この
区画８８には、もちろん、多数の状態が割り当てられる
ことができるが、本実施例では、タグ１０と結合された
製品のユニットのため可能な状態のみを含んでいる。本
実施例に於いては、以下の表の状態コードが用いられる
ことができる。

【００４６】

【表１】 製品の項目の状態と結合されたものは、製品のそれぞれ
のユニットの移動の履歴として次々と記録された位置コ
ードである。区画９０のコードは、結合された製品の時
間及び製造位置を示す情報を含む。例えば、数字「３６
４８」は、年，月，及び特定の工場を示すために符号化
されている。この区画９０より後の区画は、製品の個々
のユニットに特定の種々のデータを記録している。その
ことについては、上記バッチセットが、サブセットにさ
らに分割されることができる。区画９２は、倉庫のＩＤ
を記録し、区画９４は販売のデータ及び取引先を示す。

【００４７】これらの履歴記録区画、例えば区画９０，
９２，及び９４の次の区画９５は、タグ１０の特徴照合
番号を記録する。その記号により、製品のユニットと結
合されたタグの真正を確認することができる。

【００４８】上記メモリ区画８０，８６，８８，９０，
及び９５は、タグ１０が初めに処理される時に、同時に
ロードされるということに注意されたい。その後は、上
記履歴区画は、結合された製品のユニットの移動を記録
するための他のデータを受け取り、そして動作を追跡し
検査するためサブセット特徴を処理する。例えば、上記
番号「７２」は特定の倉庫を示し、番号「４１０５７９
３」が販売データ及び特定の小売組合を示す。

【００４９】動作を制御するための上記システムに於け
る上記中央処理装置６８（図３の（Ａ））は、上記メモ
リ７２に関するデータの流れを制御でき、ある論理動作
を成し遂げることのできる種々の機械処理装置のいずれ
かから成ることができる。上記コントローラ６８のため
の論理動作は、かなり変更することができるが、しかし
ながら、例示的な動作が以下の動作コード表に示され
る。

【００５０】

【表２】 図３の（Ａ）のシステムに於いて、中央処理装置６８
は、ソート処理、バッチ処理、及び選択処理を行うよう
当該分野で良く知られているようにプログラムされた種
々の利用可能なコンピュータのいずれをも含むことがで
きるということに注意されたい。

【００５１】一般に、中央処理装置６８に於ける論理動
作に関しては、ルーチンチェックの検査は、関心のもの
になるもしくは関心のものであるべき製品に関連する特
定の番号即ちＩＤ番号のサブセットを識別することを含
むであろう。例えば、製品に取り付けられていない特定
のバッチセットのタグの検査は、紛失した照合タグを識
別し、偽造製品の現われることがかなり予測される。他
の疑わしい製品ＩＤを識別するための他の検査は、売買
及び流通の当業者には容易に理解できるであろう。

【００５２】ここで、本システムの実施例の詳細並びに
その動作は、他のシステムコンポーネントの採用と共
に、売買動作を例に取って説明することにより最もよく
理解されるだろう。従って、タグ１０（図１）により例
示されたようなタグのバッチのための要求を先ず仮定す
る。タグは、複数のタグを切り離し、記録データ即ち記
号２４（取引ＩＤ），機械読み取り可能な印刷２６（Ｉ
Ｄ番号），箱３０，サイズ記号３２，及びＳＫＵ記号３
４を印刷することを含む大量処理の結果として、「未処
理」形態で部分的に完成されることができる。タグは、
それぞれの個々のタグの特徴を表わす信号を処理し且つ
記号２８を印刷するための特徴照合符号化を行なうこと
により完成される。

【００５３】特に、「未処理」タグは、管理端末６４で
完成される。上記処理は、端末コントローラ６６を介し
て上記中央処理装置６８にインタフェースユニット９５
を介して接続された端末６４でのいくらかの特定の動作
を含む。そのような動作は、高速バッチ処理で成し遂げ
られるべきではあるが、しかしながら、ここでは、一つ
のタグに関することのみ考えるものとする。制御は、入
力装置１００により提供され、監視データは、出力装置
１０１により提供される。これら入力装置１００及び出
力装置１０１は、センサ９６，プリンタ９８，及び読取
器１０２はもちろん、上記インターフェースユニット９
５にも接続されている。

【００５４】ラベル読取器１０２は、タグから上記機械
読み取り可能な印刷２６を読み取る。検知されたタグＩ
Ｄ番号は、ハードコピーが望まれる場合には、出力装置
１０１によりそのリストが印刷されることができる。上
記出力装置１０１は、プリンタに加えて、ディスプレィ
を含んでも良い。

【００５５】ＩＤ番号（印刷２６）を検知する読取器１
０２の動作とほぼ同時に、照合センサ９６は、上記箱３
０（図１）中の予めプログラムされた位置で、タグ１０
の光透明度を検知する。その結果の信号（図３の
（Ａ））は、（インタフェースユニット９５を介して）
プリンタ９８を駆動し、上記特徴照合記号２８を完成す
る。ＩＤ番号を表わす信号は、上記中央処理装置及びコ
ントローラ６８に送られて記録される。

【００５６】即ち、中央処理装置コントローラ６８は、
上記ＩＤ番号（機械読み取り可能な印刷２６）を表わす
信号を受け取ると、アドレスレジスタ７０を使用して、
ＩＤ番号「３２−７４６１２８」により特定される上記
メモリ７２のセルにアクセスする。次に、同一のＩＤ番
号「３２−７４６１２８」が、図３の（Ｂ）に見られる
ような指定された区画即ちメモリのセルに記録される。

【００５７】ここで、入力装置１００は、中央処理装置
及びコントローラ６８を始動して、メモリ７２のアドレ
スされたセルに追加のデータを記録するための信号を供
給するために使用される。特に、ＳＫＵ番号（「４７３
１６」）を表わす信号，タグの初期状態（「１」），及
びタグの初期目的地（データ及び特定製造位置を示す
「３６４８」）が、動作メモリから供給されて、上記照
合データ「６３４７２１」と一緒に上記アドレスされた
セルに記録される。

【００５８】上記照合データを検知するための詳細な構
造及び方法は、前述した「偽造不可能な記録システム」
と題された米国特許に開示されている。すなわち、照合
信号は、それぞれのタグ、例えばタグ１０上の個々の記
号２８を印刷するプリンタ９８に供給される。また、照
合センサ９６から、検知されたデータが、例えば番号
「６３４７２１」として、メモリ７２の特定のセルの区
画９５（図３の（Ｂ））に記録のために、インタフェー
スユニット９５及び端末コントローラ６６を介して供給
される。従って、タグ、例えばタグ１０は、バッチ「３
２」として示されたバッチを構成するグループとして、
初期記録を有して準備されるが、しかしながら、それぞ
れのユニットは個々に識別し得るものである。

【００５９】製造施設に本実施例のタグのバッチを運送
する行為自体が、それらのタグによって指定された製品
のユニットの生産を認めることとして働く。また、種々
の確認技術即ち是認技術が、個々のタグのための製品ユ
ニットの生産を命令することに使用されることができ
る。

【００６０】特定の月（組合せ記号「３６４８」）に製
造場所に運ばれたタグのそれぞれで、個々の生産品のグ
ループの履歴即ち「生涯」が始められる。生産のまもな
く後に、あるいは製品の特定のユニットの生産のステッ
プとしてさえも、タグ１０により例示されたような個々
のタグが関連する製品のそれぞれのユニットに取り付け
られる。特に、タグ１０は、サイズ「３４Ｌ３２Ｗ」，
ＳＫＵ番号「４７３１８」の一本のズボンに取り付けら
れる。よって、製品のそのユニットは、上記添付された
照合可能タグ１０によって、本物の物品として確認され
ることができる。さらに、このタグ１０に従って、その
ユニットは、追跡及び検査動作のために識別されること
ができる。

【００６１】上記のような例示的な一連の出来事に続け
て、次に、商品を倉庫に送る準備がなされると仮定す
る。その手続の一部として、区画（例えば図１の区画１
８）が、端末、例えば図３の（Ａ）の端末６２で大量処
理のために、（製品に添付された）タグから取り除かれ
る。上記区画１８により例示されたタグ区画は、ＩＤ番
号「３２−７４６１２８」の形態の機械読み取り可能な
印刷を検知する大量ラベル読取器１０６に供給される。
コントローラ６８にＩＤ番号を伝達するよりも前に、キ
ーボード１０８が操作されて、インタフェースユニット
１０９及び端末コントローラ６６を介したコントローラ
６８への伝達が確立される。上記キーボード１０８は、
上記識別されたユニットのそれぞれの付加的な情報を記
録することを上記コントローラ６８に命令するために操
作される。特に、ステータスコードが、（取り付けられ
ていないタグを示す）「１」から取り付けられたタグで
あることを示す「２」に変更される。さらに、上記商品
の倉庫目的地が示され、それが区画９２（図３の
（Ｂ））に記録される。

【００６２】従って、端末６２と中央処理装置コントロ
ーラ６８との間の予備的な伝達ステップの後に、タグ１
０のようなタグのグループがバッチ処理されて、機械読
み取り可能な印刷２６（図１のタグ１０）を表わす信号
を供給する。それらの信号は、メモリ７２（図３の
（Ａ））のセルにアドレスするよう働き、記録状態（図
３の（Ｂ）の区画８８）を部分的に改めて、製品（区画
９２に於ける記録倉庫「７２」）の履歴記録を補うため
にアクセスされる。

【００６３】ここで、指示されたユニットのバッチが、
異なった倉庫に送られることができるということを思い
出されるべきである。そのことは、異なった倉庫の符号
化された記号により記録され、メモリセルの区画９２に
記録されるであろう。そのことについては、バッチセッ
トのサブセットが定義される。

【００６４】前述したように仮定された例を続けると、
商品即ち製品は、倉庫（例えば、図３の（Ｂ）に「７
２」で示された倉庫）から、種々の異なった流通ターミ
ナルに送られることができる。その場合に、ＩＤ番号
は、機械読み取り可能な印刷２６（図１）を操作するた
めの読取器１０６のような読取器と協動する手持ち型ワ
ンドを使用して検知される。次に、この検知された情報
（ＩＤ番号）は、付加的な情報の記録のために、メモリ
７２（図３の（Ａ））のセルにデータを位置決めするの
に使用される。特に、流通センタは、製品のそれぞれの
項目のために記録されることができる。

【００６５】商品の移動パターンを追跡すると、やがて
それらは小売商人に送られるであろう。その段階で、製
品の肩書は、別のステータスへの変更が適切であるとい
う結果におそらく移るだろう。このデータは、製品の受
取人（又は受取人達）の識別と一緒に重要なものであ
る。よって、（端末６２として例示された）流通位置付
近の端末を使用して適切な命令が出され、タグからのデ
ータがバッチ処理される。従って、前述されたように、
メモリ７２のセルが訂正され更新される。すなわち、製
品が売られたことを示すためにメモリ区画８８にステー
タス「３」が入れられ、「受取日」及び「日付」コード
「４１０５７９３」が区画９４に入れられる。

【００６６】履歴記録が提供されるにつれ、製品を追跡
するため及び適当な商業ルートからはぐれた製品又はタ
グの検査のための基礎が提供される。問題の状況を分離
するためにセット分類を使用する多数の検査は、売買専
門家を含む人々に理解できるであろう。しかしながら、
入力装置１００及び出力装置１０１を使用して管理端末
６４で行なわれるいくらかの検査の例を以下に説明す
る。

【００６７】すなわち、バッチ中の大部分のタグが商品
に取り付けられるべきであるとき、同時に、製品のユニ
ットに取り付けられていないバッチのタグのサブセット
のための簡単な検査が有益である。まだ状態コード
「１」であるバッチ「３２」の全てのタグの検査は、問
題を暗示することができる特定のタグのサブセットを識
別するだろう。従って、識別されたタグが失われ、即ち
盗まれたかもしれないときには、さらなる調査がおそら
く適当であるだろう。もし適当ならば、そのようなラベ
ルの特定のＩＤ番号は、可能な偽造製品又は他の行為が
取られることができるので、リストされることができ
る。

【００６８】製品のタグを識別するためのセット検査も
また、失った即ち盗まれた製品のありかを見つけるため
に重要である。例えば、動作コード「４」の検査は、状
態コード「３」により示されるような売られていないバ
ッチセット「３２」の製品のいくつかの特定のユニット
を識別することができる。バッチの全てのユニットが売
られたことが普通期待された後では、いくつかの残りの
ユニットの検査は、盗まれた製品に関して有益である。

【００６９】関心の商品を指す別の検査は、購買者が空
配達をクレームした事件に使用される。特に、動作コー
ド「７」に従った捜索は、特定の時間の後に上記購買者
に売られたユニットのサブセットを識別するためになさ
れることができる。そのようなリストは、盗まれたよう
な紛失商品の識別の目的での在庫品チェックを可能にす
るだろう。そのような紛失商品の照合可能なＩＤ番号
は、上記状況をチェックするための重要な基礎を提供す
るであろう。

【００７０】盗まれた又は流用された商品を見つけるこ
とに於いては、製品の個々のユニットは、メモリ７２に
記録された履歴から追跡されることができる。例えば、
盗まれた製品のユニットは、端末６４で検査されること
ができる。ラベル読取器１０２は、ユニットのＩＤ番号
を検知し、照合センサ９６は、タグが本物であることを
照合するために、その固有の特徴を検知する。入力装置
１００は、照会を命令するために使用され、結果とし
て、メモリ７２中の識別されたセルが出力装置１０１に
信号を供給し、図３の（Ｂ）に示されたようなセル内容
を明らかにする。それ故に、製品ユニットの履歴が供給
され、紛失する前のそのユニットの最終位置とステータ
スを決定するためのデータを供給する。そのような情報
を用いたさらなる調査は、矯正されることができる問題
の源を完全に決定することができる。

【００７１】特定の売買動作に熟練した人々は、記録さ
れたステータスデータ，位置情報，ＩＤ番号，及びバッ
チの問題の関係を含む種々のセット論理検査の実行によ
り、重要な情報が、製品の分離されたユニットの種々の
段階で得られ、そのことについての普通の問題と闘うこ
とができるということを即座に悟るであろう。別の例と
しては、倉庫や取引先の特別のグループに送られた由の
セットのユニットをチェックするようにしても良い。一
連の取引のとがむべき関係者が識別されることができ
る。

【００７２】前述したように、タグは、種々の形態を取
ることができる。図４及び図５は、このような別の構造
のタグの形態の例を示している。特に、製品の容器即ち
箱１２６が、この箱１２６の折り畳まれたパネル１３０
上の剥ぎ取り可能なタグ上張り１２８を有して提供され
ている。この上張り１２８は、天然繊維媒体，特に紙か
らなっている。

【００７３】タグ上張り１２８は、取引ＩＤ印刷１３
２，特徴位置矩形１３４，及び機械読み取り可能な形態
のＩＤ番号記号１３６を含むアートワークを有して提供
される。返却指令１３７、特に「貴方の購入を確認する
ためにこのカードを返却してください」もまた、上記上
張り１２８上に提供されている。

【００７４】上張り１２８は、領域で，折り目で，及び
主要なアートワークで、パネル１３０と一致している。
上張り１２８に折り畳まれた区画を含むことは、この上
張り１２８の除去の痕跡を残すことなしに、それを取り
除くことをより困難にすることができる。

【００７５】上張り１２８は、図５に示すように、粘着
性の層１３８によってパネル１３０に剥ぎ取り可能に接
着されている。この層１３８は、上張り１２８の綺麗な
除去に関して剥ぎ取り可能である。普通は、そのような
除去は、図４の図示された位置まで、組み合わされた上
張り１２８とパネル１３０の折返しを開かなければなら
ない。次に、上張り１２８は、パネル１３０上に残る上
記粘着性の層１３８と共に、右上方の角に示されるよう
に、簡単に取り除かれることができる。上記パネル１３
０が、印刷１３２ａにより示されたように、上張り１２
８のそれと同様のアートワークを有するということに注
意されたい。

【００７６】ひとたび、上記箱１２６から取り除かれれ
ば、タグ上張り１２８は、平らなシート形状となり、大
きなグループの一つとしてバッチ処理されることができ
る。いくらかの状況に於いては、特徴照合データのため
に上張り１２８の領域を使用することが好ましいが、他
の状況に於いては、箱１２６の領域を使用することが好
ましい。個々の状況が、そのような詳細を決定するだろ
う。そのことについては、選択バッチＩＤ又は履歴デー
タを基礎とするサブセットを特定することに加えて、ラ
ベル，箱，又はパッケージの形態で個々の装置の真正を
確認することができる動作を提供することが重要であ
る。すなわち、もしＩＤ装置が簡単に偽造することを許
すならば、監視に関して前述したような動作は、信頼性
が関心をもたれる限り、疑いを向けられるだろう。

【００７７】上記案内記号即ち指令１３７は、真正を照
合するのに有効であり、特にしばしば偽造される製品の
ユニットに関して有効である。しばしば、購買者は、購
入した製品が販売の状況を考慮して本物でないことに気
づくかもしれない。そのような状況に於いて、購買者
は、単に好奇心を満足させるためと仮定しても、上張り
１２８の一部又は全部を結構返却するだろう。本システ
ムでは、そのような返却された上張りの真正を検査する
ことは、非常に有益である。もし、上張りが本物でない
ならば、偽造品が知られ、改善のステップが遂行される
ことができる。もし、上張りが本物であれば、生産品の
履歴は、前述したように、他の可能性に関連しているだ
ろう。

【００７８】以上の詳細な記述から、本発明の製品ユニ
ット用書類の書式及びそれを利用したシステムが、取引
上識別された製品の流用又は代用を含む他の技術と同様
に、偽造品と闘うための有効な手段を提供するというこ
とがみられる。本システムのあるキーとなる態様の重要
性を認識すれば、商品の性質及びそのような商品のため
の商業ルートを含む目的に依存して、多種多様のテクニ
ック及び装置が使用されるということを理解されるべき
である。従って、本発明は、上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変
更実施可能なものである。

【００７９】

【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
特定の製品のユニットの売買に関する詳細な選択情報を
提供すること、特に、紛失製品のユニットの明確な認識
を可能にすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の書類の書式の一実施例の適用された認
証者タグの平面図である。

【図２】図１のタグが利用される製品照合及び追跡シス
テムのブロック構成図である。

【図３】（Ａ）は図２のシステムのより詳細なブロック
構成図であり、（Ｂ）は（Ａ）のシステムに於けるメモ
リセルの構成を示す図である。

【図４】本発明の書類の書式の他の実施例の適用された
認証者タグを組み込んたパッケージの斜視図である。

【図５】図４の６−６線に沿って得られた断面図であ
る。

【符号の説明】

１０…タグ、１２，１４，１８…区画、２６，３６，３
８…機械読み取り可能な印刷、２８…特徴照合記号、３
０…箱、４０…中央処理装置及びメモリ、４２…管理端
末、４４，４６，４８…端末。

フロントページの続き (72)発明者 ロバート・ノーマン・ゴールドマン アメリカ合衆国 ハワイ州 96734 カイ ルア、ラニポ・ドライブ 157

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 製品ユニット用書類の書式であって、 互いに別々に画定され、その内の少なくとも一つは識別
   された検出可能なアンチ偽造特徴を有する複数の書類区
   画と、 前記アンチ偽造特徴を認証するために使用される、前記
   区画の少なくとも一つ上の照合記号と、 前記複数の区画を分離しつつ、前記書類が商業ルートを
   容易に流れるようにするための、前記複数の書類区画の
   上の識別記号と、 を具備することを特徴とする製品ユニット用書類の書
   式。
2. 【請求項２】 前記識別記号は前記書類のためのバッチ
   と書類の指標を含むことを特徴とする請求項１に記載の
   製品ユニット用書類の書式。
3. 【請求項３】 前記照合記号は前記一つの区画上の記録
   を含むことを特徴とする請求項１に記載の製品ユニット
   用書類の書式。
4. 【請求項４】 前記複数の書類区画は分離のためのミシ
   ン目によってつながれていることを特徴とする請求項１
   に記載の製品ユニット用書類の書式。
5. 【請求項５】 前記複数の書類区画は複数のミシン目の
   線によって相互に接続された複数の紙の区画を含むこと
   を特徴とする請求項１に記載の製品ユニット用書類の書
   式。
6. 【請求項６】 前記識別記号は前記書類のためのバッチ
   と書類の指標を含み、前記複数の書類区画は分離のため
   のミシン目によってつながれていることを特徴とする請
   求項１に記載の製品ユニット用書類の書式。
7. 【請求項７】 前記照合記号は前記一つの区画上の記録
   を含み、前記複数の書類区画は複数のミシン目の線によ
   って相互に接続された複数の紙の区画を含むことを特徴
   とする請求項１に記載の製品ユニット用書類の書式。