JPH07207699A - 建設機械の油圧駆動装置 - Google Patents

建設機械の油圧駆動装置

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Publication number
JPH07207699A
JPH07207699A JP256494A JP256494A JPH07207699A JP H07207699 A JPH07207699 A JP H07207699A JP 256494 A JP256494 A JP 256494A JP 256494 A JP256494 A JP 256494A JP H07207699 A JPH07207699 A JP H07207699A
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JP
Japan
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pipe
hydraulic
port
spindle
housing
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Application number
JP256494A
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English (en)
Inventor
Masaki Egashira
雅樹 江頭
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設機械の油圧駆動装置において、下部走行
体の前部に設置される作業部材の作業性を制限すること
なしに、かつ簡単な構造で、作業部材操作時における作
業部材と上部旋回体との干渉を防止できるようにする。 【構成】 センタージョイント4のスピンドル11はそ
の上端面に開口し第1配管3a,3bと接続された第1
ポート13a,13bを有し、ハウジング12はその外
周面に開口し第2配管5a,5bと接続された第2ポー
ト14a,14bを有し、ハウジング12の内周面にス
ピンドル11とハウジング12の相対回転角度が所定の
角度範囲内にあるときに第1ポート13a,13bと第
2ポート14a,14bとを連通させ、所定の角度範囲
を超えると第1ポート13a,13bと第2ポート14
a,14bの連通を遮断する部分環状溝15a,15b
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は上部旋回体に油圧ポンプ
及びタンクが配置され、下部走行体に油圧アクチュエー
タが配置されている建設機械の油圧駆動装置に係り、特
に上部旋回体が360゜回転可能である旋回式の建設機
械の油圧駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上部旋回体に油圧ポンプ及びタンクが配
置され、下部走行体に油圧アクチュエータが配置されて
いる建設機械の代表例として油圧ショベルがある。この
油圧ショベルでは、上部旋回体側の油圧ポンプ及びタン
クと下部走行体側の油圧アクチュエータとは、それらに
接続された配管がセンタージョイントを介して接続され
ており、このセンタージョイントは上部旋回体に固定さ
れたスピンドル及び下部走行体に固定されかつスピンド
ルを回転可能に支持するハウジングを有している。ま
た、センタージョイントのスピンドルはその上端面に開
口し上部旋回体側の配管と接続されたポートを有し、ハ
ウジングはその外周面に開口し下部走行体側の配管と接
続されたポートを有し、かつハウジングの内周面上に
は、実開昭60―34189号公報に記載のように、ス
ピンドルのポートとハウジングのポートとを連通する3
60°の環状溝が形成され、スピンドルとハウジングの
360°の相対回転角度範囲にわたってスピンドルのポ
ートとハウジングのポートを環状溝を介して連通する構
成となっている。
【0003】また、油圧ショベルの下部走行体に設置さ
れる油圧アクチュエータの典型例としては走行モータが
あるが、下部走行体の前部にブレードを備えたブレード
付の油圧ショベルでは、そのブレードを駆動するための
油圧アクチュエータも下部走行体に設置され、これらの
油圧アクチュエータが前記360゜の環状溝を備えたセ
ンタージョイントを介して、上部旋回体の油圧ポンプに
接続されている。このブレード用アクチュエータは油圧
シリンダであり、油圧シリンダが伸長するとブレードが
上昇し、収縮するとブレードが下降するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では上記のよ
うに、下部走行体に設置された油圧アクチュエータは3
60°の環状溝を備えたセンタージョイントを介して上
部旋回体の油圧ポンプと接続されており、これにより、
下部走行体に配置される油圧アクチュエータは上部旋回
体と下部走行体の相対旋回角度が360°全範囲にわた
って操作可能である。しかし、下部走行体に配置される
油圧アクチュエータの中には、上部旋回体と下部走行体
の相対旋回角度によっては操作する必要がないか、ある
いは操作すると危険な作業部材を駆動するアクチュエー
タがある。例えば上記ブレード用アクチュエータでは、
上部旋回体を下部走行体に対して180°近くの旋回状
態でブレードを上げると、ブレードが上部旋回体の後部
構造物に干渉し、ブレード又は当該後部構造物が破壊す
るという問題があった。
【0005】このような問題に対し、ブレードが上部旋
回体の後部構造物に干渉することのないように、ブレー
ド上下動の最大高さを制限することも行われている。し
かし、この場合は、制限高さ以上の所では使用できない
ためブレードの作業範囲が十分でない、登坂しようとす
る傾斜角に対するブレードのアプローチ角が大きくとれ
ない、障害物を乗り越えるための乗り越え高さを大きく
とれない等の問題を生じる。
【0006】また、センタージョイントにポテンショメ
ータを取り付けて上部旋回体と下部走行体の相対旋回角
度を検出し、油圧アクチュエータの動作を制御すること
も提案されているが、この場合は、複雑かつ大型のセン
タージョイントやポテンショ取付治具、ポテンショ等が
必要となり、全体的に装置が大規模化するという問題が
生じる。
【0007】本発明の目的は、下部走行体の前部に設置
される作業部材の作業性を制限することなしに、かつ簡
単な構造で、作業部材操作時における作業部材と上部旋
回体との干渉を防止できる建設機械の油圧駆動装置を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1の発明は、上部旋回体に配置された油圧
ポンプ及びタンクと、下部走行体に配置された油圧アク
チュエータと、前記油圧ポンプ及びタンクに接続された
第1配管と、前記油圧アクチュエータに接続された第2
配管と、前記第1配管に接続され油圧アクチュエータの
動作を制御する方向切換弁と、上部旋回体及び下部走行
体の一方に固定されたスピンドル及び他方に固定されか
つ前記スピンドルを回転可能に支持するハウジングを有
するセンタージョイントとを備えた建設機械の油圧駆動
装置において、前記センタージョイントのスピンドルは
その上端面に開口し前記第1配管及び第2配管の一方と
接続された第1ポートを有し、前記ハウジングはその外
周面に開口し前記第1配管及び第2配管の他方と接続さ
れた第2ポートを有し、前記スピンドルの外周面と前記
ハウジングの内周面の一方に、スピンドルとハウジング
の相対回転角度が所定の角度範囲内にあるときに第1ポ
ートと第2ポートとを連通させ、所定の角度範囲を超え
ると第1ポートと第2ポートの連通を遮断する部分環状
溝を設けたことを特徴としている。
【0009】また、上記目的を達成するために、第2の
発明は、上部旋回体に配置された油圧ポンプ及び第1タ
ンクと、下部走行体に配置された油圧アクチュエータ
と、前記油圧ポンプ及び第1タンクに接続された第1配
管と、前記油圧アクチュエータに接続された第2配管
と、前記第1配管に接続され油圧アクチュエータの動作
を制御する方向切換弁と、上部旋回体及び下部走行体の
一方に固定されたスピンドル及び他方に固定されかつ前
記スピンドルを回転可能に支持するハウジングを有し、
前記第1配管と第2配管とを連通するセンタージョイン
トとを備えた建設機械の油圧駆動装置において、上部旋
回体及び下部走行体の一方に配置された油圧源と、他方
に配置された第2タンクと、前記油圧源に接続された第
3配管と、前記第2タンクに接続された第4配管と、前
記第3配管内に発生する圧力を検出する圧力検出手段
と、前記第1配管及び第2配管のうち前記油圧源が位置
する側の配管に接続され、前記圧力検出手段により検出
された圧力に応答して開位置と閉位置との間で切り換え
られる切換弁とをさらに備え、前記センタージョイント
のスピンドルはその上端面に開口し前記第3配管及び第
4配管の一方と接続された第1ポートを有し、前記ハウ
ジングはその外周面に開口し前記第3配管及び第4配管
の他方と接続された第2ポートを有し、前記スピンドル
の外周面と前記ハウジングの内周面の一方に、スピンド
ルとハウジングの相対回転角度が所定の角度範囲内にあ
るときに第1ポートと第2ポートとを連通させ、所定の
角度範囲を超えると第1ポートと第2ポートの連通を遮
断する部分環状溝を設けたことを特徴としている。
【0010】上記切換弁は、例えば、電気信号により作
動するソレノイド切換弁であり、前記圧力検出手段は前
記第3配管内に発生する圧力の高低に応じて前記電気信
号を発生する圧力検出器とする。
【0011】上記切換弁は、パイロット圧により作動す
るパイロット切換弁であってもよく、この場合、前記圧
力検出手段は前記第3配管内に発生する圧力を前記パイ
ロット圧として切換弁に伝える管路とする。
【0012】
【作用】第1の発明による油圧駆動装置において、セン
タージョイントの第1及び第2ポートを第1及び第2配
管に接続し、スピンドルとハウジングの相対回転角度が
所定の角度範囲内にあるときに第1ポートと第2ポート
を連通させ、所定の角度範囲を超えると第1ポートと第
2ポートの連通を遮断する部分環状溝をセンタージョイ
ントに設けることにより、上部旋回体と下部走行体の相
対旋回角度が所定の角度範囲内にあるときは、第1配管
と第2配管とが連通し油圧アクチュエータが操作可能と
なるが、所定の角度範囲外では第1配管と第2配管との
連通が遮断され油圧アクチュエータは操作不能となる。
このため、下部走行体に設置される油圧アクチュエータ
をブレード用のアクチュエータとし、所定の角度範囲を
ブレードを上げたときに上部旋回体の後部構造物に干渉
する角度範囲とすれば、上部旋回体が例えば正面位置か
ら180°近く旋回した上記所定の角度範囲外の位置で
はブレードは操作不能となるので、ブレードの上下動高
さを十分にとり上記所定の角度範囲内の旋回位置で作業
性を確保することができると共に、上記所定の角度範囲
外の旋回位置ではブレードを上げたときにブレードと上
部旋回体の後部構造物との干渉を防止することが可能と
なる。また、360゜の環状溝を部分環状溝に変更する
だけの構成なので、センタージョイントが大型化したり
構造が複雑になることはない。
【0013】また、第2の発明による油圧駆動装置にお
いては、センタージョイントの第1及び第2ポートを第
3及び第4配管に接続し、このセンタージョイントに上
記と同様な部分環状溝を設けることにより、上部旋回体
と下部走行体の相対旋回角度が所定の角度範囲内にある
ときは第3配管と第4配管は連通し第3配管はタンク圧
となるが、所定の角度範囲外では第3配管と第4配管と
の連通が遮断され、第3配管には油圧源の圧力が立つ。
この圧力は圧力検出手段により検出され、第1配管また
は第2配管のいずれかに接続された切換弁を閉位置に切
り換える。これにより下部走行体に配置された油圧アク
チュエータは操作不能となり、第1の発明と同様に、ブ
レードの上下動高さを十分にとり上記所定の角度範囲内
の旋回位置で作業性を確保することができると共に、上
記所定の角度範囲外の旋回位置ではブレードを上げたと
きにブレードと上部旋回体の後部構造物との干渉を防止
することが可能となる。また、この場合も360゜の環
状溝を部分環状溝に変更するだけの構成なので、センタ
ージョイントが大型化したり構造が複雑になることはな
い。
【0014】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。まず、本発明の第1の実施例を図1〜図4により説
明する。図1において、本実施例の油圧駆動装置は油圧
ポンプ1及びタンク2を有し、油圧ポンプ1及びタンク
2は第1配管3a,3b、センタージョイント4及び第
2配管5a,5bを介して油圧アクチュエータ6に接続
されている。この油圧駆動装置は図2に示すような油圧
ショベルに搭載されるものであり、油圧ショベルは上部
旋回体7、下部走行体8、上部旋回体7の前部に取り付
けられたフロント操作部7A及び後部に取り付けられた
カウンタウェイト7B、下部走行体8の前部に取り付け
られたブレード9を有している。油圧ポンプ1及びタン
ク2は上部旋回体7に配置され、油圧アクチュエータ6
はブレード9を上下動するための油圧シリンダとして下
部走行体8に配置されている。油圧シリンダ6を伸長す
るとブレード9が下がり、油圧シリンダ6を収縮すると
ブレード9が上がる。第1配管3a,3bにおいて、油
圧ポンプ1及びタンク2とセンタージョイント4との間
には、オペレータにより操作され油圧シリンダ6の動作
を制御する方向切換弁10が接続されている。
【0015】センタージョイント4は、図3及び図4に
示すように、スピンドル11とスピンドル11を回転可
能に支持するハウジング12を有し、スピンドル11は
上部旋回体7に固定され、ハウジング12は下部走行体
8に固定されている。スピンドル11はその上端面に開
口し第1配管3a,3bと接続された第1ポート13
a,13bを有し、ハウジング12はその外周面に開口
し第2配管5a,5bと接続された第2ポート14a,
14bを有し、かつハウジング12の内周面上には、ス
ピンドル11とハウジング12の相対回転角度θが0≦
θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の所定の角度範囲内にある
ときには第1ポート13a,13bと第2ポート14
a,14bとを連通させ、その所定の角度範囲を超える
と第1ポート13a,13bと第2ポート14a,14
bとの連通を遮断する部分環状溝15a,15bが形成
されている。また、スピンドル11の上端面とハウジン
グ12の外周面には下部走行体8に設置された図示しな
い走行用の左右油圧モータを油圧ポンプ1及びタンク2
に接続するためのポート16a,16b,16c,16
d及びポート17a,17b,17c,17dが開口し
ており、ハウジング12の内周面にはこれらポート16
a〜16dとポート17a〜17dを常時連通する36
0°の環状溝18a,18b,18c,18dが形成さ
れている。なお、図示はしないが、スピンドル11及び
ハウジング12にはこれ以外にもブレーキ回路等の補助
回路を構成するためのいくつかのポート及び環状溝が形
成されている。部分環状溝15a,15b及び環状溝1
8a〜18dはシール19で油圧的に遮断されている。
【0016】次に、上記油圧駆動装置の動作について説
明する。まず、上部旋回体7の旋回角度θが正面位置か
ら0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の所定の角度範囲内
にあり、スピンドル11とハウジング12の相対回転角
度θが同じく0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の所定の
角度範囲内にあるときは、第1ポート13a,13bと
第2ポート14a,14bは部分環状溝15a,15b
を介して連通し、第1配管3a,3bと第2配管5a,
5bとはそれぞれ互いに連通し、油圧シリンダ6は操作
可能となる。すなわち、方向切換弁10を操作すると、
その操作方向に応じて油圧ポンプ1から油圧シリンダ6
のボトム側又はロッド側に圧油が供給され、油圧シリン
ダ6は伸長又は収縮し、ブレード9は上下動する。
【0017】一方、上部旋回体7が正面位置から0≦θ
≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の角度範囲を超えて旋回し反
転すると、スピンドル11とハウジング12の相対回転
角度θも0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の外となり、
第1ポート13a,13bと第2ポート14a,14b
との連通は遮断され、第1配管3a,3bと第2配管5
a,5bとの連通も遮断され、油圧シリンダ6は操作不
能となる。すなわち、方向切換弁10を操作しても、油
圧ポンプ1からの圧油の流れはセンタージョイント4で
遮断され、ブレード9は上下動しない。
【0018】以上のように本実施例によれば、ブレード
9の上下動の高さを十分にとり、0≦θ≦θ1 及び0≧
θ≧−θ2 の旋回角度範囲において作業性を確保するこ
とができると共に、0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2
超えた旋回位置では油圧シリンダ6を操作不能とし、ブ
レード9と上部旋回体7のカウンタウェイト7B等の後
部構造物との干渉を防止することができる。また、従来
あった360゜の環状溝を部分環状溝に変更するだけの
構成なので、センタージョイント4が大型化したり、構
造が複雑になることはない。
【0019】本発明の第2の実施例を図5〜図7により
説明する。図中、図1〜図4に示す部材と同等の部材に
は同じ符号を付している。図5において、第2の実施例
の油圧駆動装置は油圧ポンプ1、第1タンク2及び油圧
源21を有し、油圧ポンプ1及び第1タンク2は第1配
管3a,3b、センタージョイント22及び第2配管5
a,5bを介して油圧アクチュエータ6に接続され、油
圧源21は第3配管23、センタージョイント22及び
第4配管24を介して第2タンク25と接続されてい
る。この油圧駆動装置も第1の実施例と同様に、図2に
示すような油圧ショベルに搭載されるものであり、油圧
ポンプ1、第1タンク2及び油圧源21は上部旋回体7
に配置され、油圧アクチュエータ6及び第2タンク25
は下部走行体8に配置されている。油圧アクチュエータ
6はブレード9を上下動するための油圧シリンダであ
り、油圧シリンダ6を伸長するとブレード9が下がり、
油圧シリンダ6を収縮するとブレード9が上がる。第3
配管23は途中で分岐しており、その分岐した配管23
Aに第3配管23内の圧力を検出する圧力検出器26が
接続されている。この圧力検出器26は第3配管23内
の圧力が高くなると電気信号を発生する。また、第1配
管3a,3bにおいて、油圧ポンプ1及び第1タンク2
とセンタージョイント22との間には、オペレータによ
り操作され油圧シリンダ6の動作を制御する方向切換弁
10に加え、圧力検出器26より発生する電気信号に応
じて開位置と閉位置との間で切り換えられ、第1配管3
a,3bを開閉するソレノイド切換弁27が接続されて
いる。
【0020】センタージョイント22は、図6及び図7
に示すように、スピンドル28とスピンドル28を回転
可能に支持するハウジング29を有し、スピンドル28
は上部旋回体7に固定され、ハウジング29は下部走行
体8に固定されている。スピンドル28の上端面には第
1配管3a,3bと接続されたポート33a,33b
が、ハウジング29の外周面には第2配管5a,5bと
接続されたポート34a,34bがそれぞれ開口してお
り、ハウジング29の内周面にはこれらポート33a,
33bとポート34a,34bを常時連通する360°
の環状溝35a,35bが形成されている。また、スピ
ンドル28の上端面には第3配管23と接続された第1
ポート30が、ハウジング29の外周面には第4配管2
4と接続された第2ポート31がそれぞれ開口し、ハウ
ジング29の内周面上には、スピンドル28とハウジン
グ29の相対回転角度θが0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−
θ2の所定の角度範囲内にあるときには第1ポート30
と第2ポート31とを連通させ、その所定の角度範囲を
超えると第1ポート30と第2ポート31との連通を遮
断する部分環状溝32が形成されている。さらに、スピ
ンドル28の上端面とハウジング29の外周面には、下
部走行体8に設置された図示しない走行用の左右油圧モ
ータを油圧ポンプ1及び第1タンク2に接続するための
ポート36a,36b,36c,36d及びポート37
a,37b,37c,37dが開口しており、ハウジン
グ29の内周面にはこれらポート36a〜36dとポー
ト37a〜37dを常時連通する360°の環状溝38
a,38b,38c,38dが形成されている。なお、
図示はしないが、スピンドル28及びハウジング29に
はこれ以外にもブレーキ回路等の補助回路を構成するた
めのいくつかのポート及び環状溝が形成されている。部
分環状溝32及び環状溝35a,35b、38a〜38
dはシール39で油圧的に遮断されている。
【0021】次に、上記油圧駆動装置の動作について説
明する。まず、上部旋回体7の旋回角度θが正面位置か
ら0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の所定の角度範囲内
にあり、スピンドル28とハウジング29の相対回転角
度θが同じく0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の所定の
角度範囲内にあるときは、第1ポート30と第2ポート
31は部分環状溝32を介して連通するので第3配管2
3と第4配管24は連通し、第3配管23内の圧力は第
2タンク25のタンク圧となる。このとき、圧力検出器
26は電気信号を発生せず、ソレノイド切換弁27は開
位置に保たれ、油圧シリンダ6は操作可能となる。すな
わち、方向切換弁10を操作すると、その操作方向に応
じて油圧ポンプ1から油圧シリンダ6のボトム側又はロ
ッド側に圧油が供給され、油圧シリンダ6は伸長又は収
縮し、ブレード9は上下動する。
【0022】一方、上部旋回体7が正面位置から0≦θ
≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の角度範囲を超えて旋回し反
転すると、スピンドル28とハウジング29の相対回転
角度θも0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ2 の外となり、
第1ポート30と第2ポート31との連通は遮断され、
第3配管23と第4配管24との連通も遮断され、第3
配管23内には油圧源21の圧力が立つ。圧力検出器2
6はその圧力を検出して電気信号を発生し、ソレノイド
切換弁27は閉位置に切り換えられ、油圧シリンダ6は
操作不能となる。すなわち、方向切換弁10を操作して
も、油圧ポンプ1からの圧油の流れはセンタージョイン
ト22で遮断され、ブレード9は上下動しない。
【0023】したがって第2の実施例においても、ブレ
ード9の上下動の高さを十分にとり、0≦θ≦θ1 及び
0≧θ≧−θ2 の旋回角度範囲において作業性を確保す
ることができると共に、0≦θ≦θ1 及び0≧θ≧−θ
2 を超えた旋回位置では油圧シリンダ6を操作不能と
し、ブレード9と上部旋回体7のカウンタウェイト7B
等の後部構造物との干渉を防止することができる。ま
た、この場合も360゜の環状溝を部分環状溝に変更す
るだけの構成なので、センタージョイント22が大型化
したり構造が複雑になることはない。
【0024】第2の実施例の変形を図8に示す。この変
形実施例は、第2の実施例において、ソレノイド切換弁
27の代わりにパイロット圧により作動するパイロット
切換弁40を設け、圧力検出器26の代わりに第3配管
23内に発生する圧力をパイロット圧としてパイロット
切換弁40のパイロット部に伝える管路23Bを設けた
ものである。この実施例においても、パイロット切換弁
40は旋回角度に応じて発生するパイロット圧によりソ
レノイド切換弁27と同様に動作し、同様の効果が得ら
れる。
【0025】なお、第1及び第2の実施例において、セ
ンタージョイント4;22のスピンドル11;28は上
部旋回体7に固定され、ハウジング12;29は下部走
行体8に固定される構成としたが、これとは逆に、スピ
ンドル11;28は下部走行体8に固定され、ハウジン
グ12;29は上部旋回体7に固定される構成であって
もよく、この場合は、センタージョイント4;22のス
ピンドル11;28の上端面に開口した第1ポート13
a,13b;30を第2配管5a,5b又は第4配管2
4と接続し、第2ポート14a,14b;31を第1配
管3a,3b又は第3配管23と接続することによっ
て、同様な作用効果が得られる。また、センタージョイ
ント4;22の部分環状溝15a,15b;32はハウ
ジング12;29の内周面に設ける構成としたが、スピ
ンドル11;28の外周面に設けてもよい。
【0026】また、第2の実施例においては、油圧源2
1、圧力検出器26及び切換弁27;40は上部旋回体
7に配置され、第2タンク25は下部走行体8に配置さ
れる構成としたが、これとは逆に、油圧源21、圧力検
出器26及び切換弁27;40は下部走行体8に配置さ
れ、第2タンク25は上部旋回体7に配置される構成で
あってもよく、この場合は、切換弁27;40を第2配
管5a,5bに接続することにより、同様な作用効果が
得られる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、センタージョイントに
部分環状溝を設け、上部旋回体と下部走行体の相対旋回
角度が所定の角度範囲内にあるときのみ、油圧アクチュ
エータを操作可能としたので、作業部材の作業性を制限
することなしに、かつ簡単な構造で、作業部材動作時に
おける作業部材と上部旋回体との干渉を防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による建設機械の油圧駆
動装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す油圧駆動装置が搭載される油圧ショ
ベルの側面図である。
【図3】本発明の第1の実施例によるセンタージョイン
トの上面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例による建設機械の油圧駆
動装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例によるセンタージョイン
トの上面図である。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】本発明の第2の実施例の変形による他の建設機
械の油圧駆動装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 タンク;第1タンク 3a,3b 第1配管 4 センタージョイント 5a,5b 第2配管 6 油圧アクチュエータ(油圧シリンダ) 7 上部旋回体 7A フロント操作部 7B カウンタウェイト 8 下部走行体 9 ブレード 10 方向切換弁 11 スピンドル 12 ハウジング 13a,13b 第1ポート 14a,14b 第2ポート 15a,15b 部分環状溝 19 シール 21 油圧源 22 センタージョイント 23 第3配管 23A,23B 配管 24 第4配管 25 第2タンク 26 圧力検出器 27 ソレノイド切換弁 28 スピンドル 29 ハウジング 30 第1ポート 31 第2ポート 32 部分環状溝 33a,33b,34a,34b ポート 35a,35b 環状溝 39 シール 40 パイロット切換弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部旋回体に配置された油圧ポンプ及び
    タンクと、下部走行体に配置された油圧アクチュエータ
    と、前記油圧ポンプ及びタンクに接続された第1配管
    と、前記油圧アクチュエータに接続された第2配管と、
    前記第1配管に接続され油圧アクチュエータの動作を制
    御する方向切換弁と、上部旋回体及び下部走行体の一方
    に固定されたスピンドル及び他方に固定されかつ前記ス
    ピンドルを回転可能に支持するハウジングを有するセン
    タージョイントとを備えた建設機械の油圧駆動装置にお
    いて、 前記センタージョイントのスピンドルはその上端面に開
    口し前記第1配管及び第2配管の一方と接続された第1
    ポートを有し、前記ハウジングはその外周面に開口し前
    記第1配管及び第2配管の他方と接続された第2ポート
    を有し、前記スピンドルの外周面と前記ハウジングの内
    周面の一方に、スピンドルとハウジングの相対回転角度
    が所定の角度範囲内にあるときに第1ポートと第2ポー
    トとを連通させ、所定の角度範囲を超えると第1ポート
    と第2ポートの連通を遮断する部分環状溝を設けたこと
    を特徴とする建設機械の油圧駆動装置。
  2. 【請求項2】 上部旋回体に配置された油圧ポンプ及び
    第1タンクと、下部走行体に配置された油圧アクチュエ
    ータと、前記油圧ポンプ及び第1タンクに接続された第
    1配管と、前記油圧アクチュエータに接続された第2配
    管と、前記第1配管に接続され油圧アクチュエータの動
    作を制御する方向切換弁と、上部旋回体及び下部走行体
    の一方に固定されたスピンドル及び他方に固定されかつ
    前記スピンドルを回転可能に支持するハウジングを有
    し、前記第1配管と第2配管とを連通するセンタージョ
    イントとを備えた建設機械の油圧駆動装置において、 上部旋回体及び下部走行体の一方に配置された油圧源
    と、他方に配置された第2タンクと、前記油圧源に接続
    された第3配管と、前記第2タンクに接続された第4配
    管と、前記第3配管内に発生する圧力を検出する圧力検
    出手段と、前記第1配管及び第2配管のうち前記油圧源
    が位置する側の配管に接続され、前記圧力検出手段によ
    り検出された圧力に応答して開位置と閉位置との間で切
    り換えられる切換弁とをさらに備え、前記センタージョ
    イントのスピンドルはその上端面に開口し前記第3配管
    及び第4配管の一方と接続された第1ポートを有し、前
    記ハウジングはその外周面に開口し前記第3配管及び第
    4配管の他方と接続された第2ポートを有し、前記スピ
    ンドルの外周面と前記ハウジングの内周面の一方に、ス
    ピンドルとハウジングの相対回転角度が所定の角度範囲
    内にあるときに第1ポートと第2ポートとを連通させ、
    所定の角度範囲を超えると第1ポートと第2ポートの連
    通を遮断する部分環状溝を設けたことを特徴とする建設
    機械の油圧駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記切換弁が電気信号により作動するソ
    レノイド切換弁であり、前記圧力検出手段は前記第3配
    管内に発生する圧力の高低に応じて前記電気信号を発生
    する圧力検出器であることを特徴とする請求項2記載の
    建設機械の油圧駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記切換弁がパイロット圧により作動す
    るパイロット切換弁であり、前記圧力検出手段は前記第
    3配管内に発生する圧力を前記パイロット圧として切換
    弁に伝える管路であることを特徴とする請求項2記載の
    建設機械の油圧駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100719244B1 (ko) * 2006-06-13 2007-05-18 권경억 중장비의 2중 제어 장치
WO2020039972A1 (ja) * 2018-08-23 2020-02-27 コベルコ建機株式会社 作業機械

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