JPH07207579A - 印刷用ラベル - Google Patents

印刷用ラベル

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JPH07207579A
JPH07207579A JP1321794A JP1321794A JPH07207579A JP H07207579 A JPH07207579 A JP H07207579A JP 1321794 A JP1321794 A JP 1321794A JP 1321794 A JP1321794 A JP 1321794A JP H07207579 A JPH07207579 A JP H07207579A
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JP
Japan
Prior art keywords
hydrophilic particles
present
coating
resin
cloth
Prior art date
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Pending
Application number
JP1321794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Shibaoka
浩 柴岡
Shigeru Ikuzuki
茂 生月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
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Pending legal-status Critical Current

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  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】滲みが発生しにくく、ほつれにくく、風合が硬
くなく、しかも全ての素材で提供しうる印刷用ラベルを
提供する。 【構成】布帛に疎水性樹脂被膜が付与されている加工布
において、該樹脂被膜中に被膜表面より少なくともその
一部が突出した1〜20μmの親水性粒子が0.1〜5
0μmの間隔を持って存在することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、品質表示ラベル(ケア
ラベル),POS管理ラベル等に用いられる印刷ラベル
に係わり、更に詳細には印字用インクの滲みが少なく、
かつほつれの発生が少ない印刷用ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】繊維製品の品質表示については、昭和3
8年2月6日付の通商産業告示第二十二号に繊維製品品
質表示規定があり、その中で繊維製品の取扱いについて
は家庭における洗い方,塩素漂白の可否,アイロンの掛
け方,ドライクリーニング,絞り方及び干し方に関する
取扱い方法をJIS L 0217に規定する絵表示に
より表示することが義務づけられている。
【0003】従来かかる絵表示を示すための生布として
は、ポリアミド,ポリエステル,アセテート,レーヨン
等の190本タフタや朱子織物が用いられてきたが、ほ
つれが発生することや、滲み易いという問題があり、こ
れらの問題を解決するために、ナイロン織物にナイロン
塗料、例えば6ナイロンの塩化カルシウム−メタノール
溶液を塗布したものが用いられてきたが、ナイロン織物
以外には応用できないことや、風合が硬くなるため着用
時に不快感が発生するという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
実情に鑑みてなされたものであって、滲みが発生しにく
く、ほつれにくく、風合が硬くなく、しかも全ての素材
で提供しうる印刷用ラベルを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的は、布帛に疎
水性樹脂被膜が付与されている加工布において、該樹脂
被膜中に被膜表面より少なくともその一部が突出した1
〜20μmの親水性粒子が0.1〜50μmの間隔を持
って存在することを特徴とする印刷用ラベルにより達成
される。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明でいうところの布帛を構成する繊維
としては綿,レーヨン,麻,絹,羊毛等の天然繊維、ア
セテート,トリアセテート等の半合成繊維、ポリエステ
ル,ナイロン,アクリル等の合成繊維及びこれらの混用
が挙げられる。布帛としては、織物,編物,不織布等の
形態のもの挙げられるが、織物が好ましい。
【0008】本発明でいうところの疎水性樹脂被膜は、
乾式コーティング法又はパディング法により得られるも
のが適当であり、樹脂液の布帛への付与はマングルキッ
シングロール,フローティングナイフコーター,ロール
ナイフコーター,グラビアコーター,ロータリースクリ
ーン等を利用する一般的コーティング法,一般的パッデ
ィング法により達成でき、付与後乾燥して樹脂被膜を得
ることができる。
【0009】又、使用される疎水性樹脂としては、特に
限定されるものではなく、アクリル共重合体,シリコン
を主成分とする高分子物質、塩化ビニルを主成分とする
高分子物質、クロルスルフォン化ポリエチレンの単体又
は共重合体、もしくはこれらの混合物等、通常コーティ
ング加工に使用されているエラストマーであれば使用可
能であるが、一般的には、アクリル共重合体,シリコン
を主成分とする高分子物質が好適に使用できる。
【0010】具体的にアクリル共重合体としては一般に
使用されているものがいずれも適用可能であるが、例え
ば水酸基又はカルボキシル基含有エチレン性不飽和単量
体重合物と架橋剤をケトン類,キシレン,トルエン,ハ
ロゲン化炭化水素等の有機溶剤に溶解した溶液が主に使
用される。
【0011】水酸基又はカルボキシル基含有エチレン性
不飽和単量体重合物はその一例を挙げるならば、一般式
【化1】 (式中R7 は水素又は炭素数1〜2のアルキル基、R3
はアルキル基,アリール基,ハロゲン置換アルキル基,
ハロゲン置換アリール基,ニトリル基又は炭素数2〜1
9のアルコキシカルボニル基を表わす。ただし、R3
ニトリル基であるときR7 は水素である。)で示される
水酸基及びカルボキシル基の何れも持たないエチレン性
不飽和単量体と、一般式
【化2】 (式中R9 は水素,アルキル基又はカルボキシアルキル
基、R10は水素又はカルボキシル基、R11は水素又はヒ
ドロキシアルキル基を表わし、nは0又は正の整数を表
わす。)で示される水酸基又はカルボキシル基を有する
エチレン性不飽和単量体とを公知の適宜の方法により重
合すれば極めて容易に得られる。ここに一般式(1)に
て示される単量体の具体的の一例を示すならばアクリロ
ニトリル,アルキルアクリレート,アルキルメタクリレ
ート,スチレン等が、また一般式(2)にて示される単
量体としてはアクリル酸,メタクリル酸,イタコン酸,
フマル酸,マレイン酸等のエチレン性不飽和酸、ヒドロ
キシアルキルアクリレート,ヒドロキシアルキルメタク
リレート,3−クロル−2−ヒドロキシアルキルメタク
リレート等が挙げられ、これら(1)又は(2)式にて
示される単量体は重合に際して、その各々を2種以上を
用い3元或いはそれ以上の多元重合物としてもよいこと
はいう迄もない。
【0012】シリコンを主成分とする高分子物質として
は末端に水素,アルキル基,水酸基を持つシリコンプレ
ポリマーの脱水素反応、脱アルコール反応、付加反応生
成物が一般に使用されるが、これらは一般に次式で生成
される高分子物質であり、工業的に生産されている。 (イ)脱水素反応型
【化3】 (ロ)脱アルコール反応型
【化4】 (ハ)付加反応型
【化5】
【0013】シリコンプレポリマーはトリクロルエチレ
ン,テトラクロルエチレン,1,1,1−トリクロルエ
タン等のハロゲン化炭化水素、又はベンゼン,トルエン
の単体或いはそれらの混合溶剤で固形分濃度5〜40
%、粘度3000〜50000cpsに調整し、Pt,
Zn,Sn,Pb等の金属を含む触媒を併用して、繊維
構造物上にシリコンを主成分とする樹脂被膜を形成せし
める。
【0014】その他本発明に使用される樹脂は特に限定
されるものではない。
【0015】本発明で用いる親水性粒子としては、二酸
化ケイ素,酸化チタン,酸化ジルコニア,酸化アルミニ
ウム等が用いられ特に二酸化ケイ素が好ましい。かかる
親水性粒子の平均粒子径は1〜20μm、更には2〜1
0μm程度であって、後述する樹脂被膜の膜厚の1.1
〜3.0倍程度とすることが好ましい。親水性粒子の粒
子径が1μm未満であると、樹脂被膜表面より親水性粒
子の一部を突出せしめることが困難であり、20μmを
超えると樹脂被膜の膜厚が厚くなり風合が硬くなるので
好ましくない。又、親水性粒子は多孔性であることが吸
湿性,透湿性を付与できる点で好ましく、粒子中の細孔
の総孔容積が0.2〜5ml/g程度のものが好ましい。
具体的にはミリミクロンオーダーのシリカゲル一次粒子
がシロキサン結合により三次元的に繋かった鋼目構造の
ものが挙げられる。
【0016】本発明は樹脂被膜中に前記親水性粒子が存
在したものであるが、親水性粒子は0.1〜50μmの
間隔を持って存在することが必要である。即ち、親水性
粒子がある程度の間隔を持って存在することが肝要であ
り、0.1μm未満であると親水性粒子の突出部に付着
した印刷インクが隣接する親水性粒子に移動し、滲みが
発生し、50μmを超えると親水性粒子の突出部が少な
くなり濃度が出なくなるので0.1〜50μmの間隔が
必要となる。
【0017】本発明において重要な点は、樹脂被膜表面
より前記親水性粒子の一部が突出していることにある。
かかる形状は、親水性粒子の粒子径,樹脂被膜の厚み,
粒子の性状,コーティング方法,コーティング圧力,パ
ディング圧力等を考慮して加工することにより得られ、
通常樹脂被膜の平均厚みを親水性粒子径の0.9〜0.
3倍、具体的には0.9〜18μm程度とするとよい。
【0018】即ち、図1に示すように布帛(1)の疎水
性樹脂被膜(2)中に親水性粒子(3)が各々間隔を持
って存在し、しかも突出しているため印刷インクは親水
性粒子(3)の突出部のみに付着し、確実に印刷され、
しかも親水性粒子(3)は繋って存在しないので滲みが
発生しないようになるのである。
【0019】
【実施例】
実施例1 エチルアクリレート/ブチルアクリレート/アクリロニ
トリル/2−ヒドロキシエチルメタクリレート(重量比
20:68:10:2)からなる共重合体をテトラクロ
ルエチレンに溶解して固型分12%、粘度50000c
psの溶液を準備し、該溶液100部に対して、シリコ
ンオイル10部と、2,4,6−トリブトキシメチルア
ミノ−1,3,5−トリアジン30%、テトラクロルエ
チレン溶液5部混入して樹脂液を調整した。
【0020】又、特公昭62−53632号公報の実施
例1で用いられている粒子径約10μmの多孔質シリカ
液を調整した。
【0021】更に、75deポリエステルフィラメント
平織物(経115本/2.54cm、緯100本/2.
54cm)を染色加工後、該ポリエステル布帛に対し
て、前記樹脂液を単独でコーティング加工したものと、
シリカ液を表1に示した割合で混合したものとで縫目滑
脱抵抗(ほつれ性)及び印刷性を比較した。尚、印刷性
は非常に良好◎,良好○,不良×で判定した。
【0022】コーティングはフローティングナイフコー
ターにより接圧3cmで実施して、コーティング膜圧を
8μmにした。次に、120℃で2分間乾燥後、ピンテ
ンターで170℃、2分間乾熱処理した。
【0023】
【表1】 ( )はシリカ量
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように本発明で得られた製
品は滲みが発生しにくく、ほつれにくく、風合が硬くな
く、しかも全ての素材で提供しうるので、品質表示ラベ
ル,POS管理ラベル等に頗る有用である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年7月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】追加
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷用ラベルを模式的に示す図であ
る。
【符号の説明】 1 布帛 2 疎水性樹脂被膜 3 親水性粒子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布帛に疎水性樹脂被膜が付与されている
    加工布において、該樹脂被膜中に被膜表面より少なくと
    もその一部が突出した1〜20μmの親水性粒子が0.
    1〜50μmの間隔を持って存在することを特徴とする
    印刷用ラベル。
JP1321794A 1994-01-10 1994-01-10 印刷用ラベル Pending JPH07207579A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102031701A (zh) * 2010-11-12 2011-04-27 湖州新利商标制带有限公司 一种环保不散边印刷商标带及其制作方法
WO2022138853A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 ダイキン工業株式会社 スリップ防止効果のある撥水性有機微粒子

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102031701A (zh) * 2010-11-12 2011-04-27 湖州新利商标制带有限公司 一种环保不散边印刷商标带及其制作方法
WO2022138853A1 (ja) * 2020-12-25 2022-06-30 ダイキン工業株式会社 スリップ防止効果のある撥水性有機微粒子
JP2022103125A (ja) * 2020-12-25 2022-07-07 ダイキン工業株式会社 スリップ防止効果のある撥水性有機微粒子

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