JPH07207446A - チタン系被膜の形成方法 - Google Patents

チタン系被膜の形成方法

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JPH07207446A
JPH07207446A JP32883994A JP32883994A JPH07207446A JP H07207446 A JPH07207446 A JP H07207446A JP 32883994 A JP32883994 A JP 32883994A JP 32883994 A JP32883994 A JP 32883994A JP H07207446 A JPH07207446 A JP H07207446A
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film
coating
titanium
frying pan
tin
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JP32883994A
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Hitoshi Nagaoka
仁 長岡
Yutaka Sugano
裕 菅野
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Niigata Engineering Co Ltd
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    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
    • C23C14/00Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material
    • C23C14/0015Coating by vacuum evaporation, by sputtering or by ion implantation of the coating forming material characterized by the colour of the layer

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  • Materials Engineering (AREA)
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  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属基体の表面に、色調が美しく、かつ高温
に曝しても変色等のない、耐熱性に優れたTi系被膜を
形成させる。 【構成】 基体表面にTi被膜およびTiN被膜を順次
形成した後、この基体を酸素と窒素とからなる混合雰囲
気中にて350〜500℃で加熱し、上記TiN被膜の
表面に透明なTiO2被膜を形成する色調安定化処理を
行う。その結果、大気中の酸素の侵入が、TiO2被膜
により抑制される。しかも、TiO2被膜は透明である
ため、TiN被膜の金色の色調に悪影響をおよぼさな
い。ここで、上記混合雰囲気中における酸素と窒素との
混合比(O2:N2)は、O2:N2=1:5〜1:20の
範囲内にあることが望ましく、かつ上記TiO2被膜の
膜厚は、1000オングストローム未満であることが望
ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基体表面にチタン系被
膜を形成するための方法に係り、特に加熱による変色の
ないチタン系被膜の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばネクタイピンや腕時計のフ
レーム等では、その装飾性を高め高級感を付与するとと
もに、耐蝕性および耐摩耗性等を向上させる目的で、基
体表面に窒化チタン(以下、TiNと略す。)からなる
被膜を形成させる場合がある。このTiN被膜は美しい
金色を呈し、耐蝕性や耐摩耗性も良好なことから、優れ
たコーティング材として、上記装飾品類の他、刃物等の
表面処理にも用いられつつある。
【0003】上記TiN被膜は、上記ネクタイピンや腕
時計のフレーム等の装飾品類のように、通常常温で使用
される物品にあっては、その美しい色調が半永久的に維
持される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
調理用品のように、空気中で高温に加熱される物品で
は、表面に形成したTiN被膜が加熱によって変色し、
美しい金色がくすんだ色になってしまうという問題があ
った。
【0005】その原因は、真空中(1×10-5Torr)加
熱では変色が生じないことや、変色したTiN被膜中か
ら酸化チタン(以下、TiO2と略す。)が検出される
こと等から、被膜中に残存する未反応のTiと、雰囲気
が制御されていない大気中の酸素との反応に起因する、
無秩序なTiO2被膜の形成によるものと考えられる。
すなわち、大気中にてTiN被膜上に形成されたTi
2被膜は、緻密でなく、多くの欠陥(細孔)を有して
いる。そのため、加熱に伴うTiN被膜と酸素との更な
る反応と、それに伴うTiO2被膜の厚膜化を抑制でき
ず、かつ、膜厚も不均一となる。一方、加熱に伴うTi
N被膜の色調変化の度合はTiO2被膜の厚さに大きく
依存している(ただし、膜厚数100オングストローム
程度のTiO2被膜は透明である。)と推測される。故
に、上記のような理由により無秩序なTiO2被膜が形
成されると、安定した金色が維持できなくなるのであ
る。
【0006】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、色調が美しく、かつ高温に曝しても変色等のない耐
熱性に優れたチタン系被膜の形成方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる問題は、基体表面
にチタン(以下、Tiと略す。)被膜およびTiN被膜
を順次形成した後、この基体を酸素と窒素とからなる混
合雰囲気中にて350〜500℃で加熱し、上記TiN
被膜の表面に透明かつ緻密で細孔等の欠陥を有さないT
iO2被膜を均一に形成することにより解消される。す
なわち、このTiO2被膜は透明であるため、TiN被
膜の金色の色調を変えることなく、かつ緻密で細孔等の
欠陥を有さないため、大気中の酸素の侵入が防止され
る。
【0008】また、上記混合雰囲気中における酸素と窒
素との混合比(O2:N2)は、O2:N2=1:5〜1:
20の範囲内にあることが望ましい。更に、上記TiO
2被膜の膜厚は、1000オングストローム未満である
ことが望ましい。
【0009】更にまた、上記Ti被膜およびTiN被膜
の形成に際しては、アルゴン雰囲気下にて上記基体に電
圧を印加し、かつイオン化されたTi粒子を上記基体に
衝突させて上記基体の表面にTi被膜を形成した後、窒
素ガスを供給し、上記Ti粒子とイオン化された窒素ガ
スとを反応させて上記Ti被膜上に上記TiN被膜を形
成することが望ましい。
【0010】上記構成によれば、基体の表面にTiN被
膜を形成した後、この基体を酸素と窒素とからなる混合
雰囲気中で加熱し、TiN被膜中に残存するTiと酸素
とを反応させることにより、高温時における変色のな
い、色調安定性に優れたTiN系被膜が得られる。
【0011】一方、一般にTiN被膜はそれ自身は耐蝕
性に優れるものの、膜厚方向にピンホールが存在するた
め、基体自身の保護には不十分であった。しかるに、基
体上に予め初層としてTi被膜を形成しておくことによ
り、このピンホールを通過する水分や塩分の基体への到
達がこのTi被膜にて遮断される。そのため、基体の腐
食が防止され、基体自身をも保護できる。
【0012】
【作用】以下、図面を参照して本発明を詳細に説明す
る。図1は、本発明に係るTi系被膜の形成方法の一例
として、フライパンの表面に対するTi系被膜の形成方
法を説明するための図である。図中符号1は、例えば鋼
等の金属材料からなるフライパン基体(基体)、2は基
体の表面にTi被膜およびTiN被膜が形成されたフラ
イパン、3はTiN被膜の表面にTiO2被膜による色
調安定化処理が施されたフライパン、4は研磨洗浄装
置、5はイオンプレーティング装置、6は色調安定化処
理工程を行うための熱処理装置である。
【0013】この装置によりフライパン基体1表面にT
i系被膜を形成するには、まず、フライパン基体1の成
型工程に際してフライパン基体1の表面に形成された凹
凸、あるいは該表面に付着した塵挨や油脂等を、研磨洗
浄装置4により除去する。具体的には、フライパン基体
1の表面を研磨した後、純水、酸、アルカリ等を用いて
順次脱脂洗浄を行う。
【0014】このようにして前処理されたフライパン基
体1の表面に、イオンプレーティング装置5によりTi
N被膜を形成する。このイオンプレーティング装置5
は、図2に示すように、装置本体5Aと、被膜材料のチ
タン7を入れるるつぼ8と、基板電源9と、ガス(A
r、N2)供給調節装置10と、イオン化電極11と、
電子ビーム装置12と、真空装置13と、ヒーター14
と、ガス(Ar、N2)供給口15とを備えている。
【0015】被膜の形成に際しては、フライパン基体1
を、装置本体5A内のるつぼ8と対向する側に設置し、
真空装置13により装置本体5A内を圧力10-5〜10
-7Torr程度の真空状態とするとともに、基板電源9によ
り、数百ボルトの電圧を印加する。そして、この条件下
で、ガス供給調節装置10からArガスを供給し、装置
本体5A内をAr雰囲気として、フライパン基体1の表
面をイオンボンバートさせる。更に、電子ビーム装置1
2により、るつぼ8内のチタン7を加熱蒸散させてTi
粒子とし、そのTi粒子をイオン化電極11によりイオ
ン化してフライパン基体1に衝突させると、フライパン
基体1の表面にTi被膜が形成される。
【0016】このTi被膜の膜厚が数百オングストロー
ムとなった時点で、フライパン基体1への印加電圧を下
げ、イオンプレーティング装置本体5A内にガス供給口
15からN2ガスを供給し、同時に、ガス(Ar、N2
供給調節装置10により、装置本体5Aの内圧を10-5
Torr程度に調節する。そして、前述のイオン化したTi
粒子と、同様にイオン化電極11によりイオン化された
2ガスとを反応させて、フライパン基体1表面のTi
被膜上に、膜厚2〜3μmのTiN被膜を形成させる。
その結果、Ti被膜の表面にTiN被膜が形成されたフ
ライパン2が得られる。
【0017】次に、このフライパン2を熱処理装置6内
に設置する。この熱処理装置6は、図3に示すように、
処理装置本体6Aと、窒素(N2)ガスボンベ16と、
酸素(O2)ガスボンベ17と、純化器18,19と、
ヒーター20と、棚21と、ポンプ22を備えている。
膜の形成に際しては、熱処理装置本体6A内の棚21に
設置されたフライパン2を加熱し、かつN2ガスボンベ
16およびO2ガスボンベ17から、それぞれ純化器1
8,19を経てN2ガスおよびO2ガスを熱処理装置本体
6A内に供給し、熱処理装置本体6A内を、O2とN2
からなる混合雰囲気に保つ。
【0018】特に、本発明を鍋類等に適用した場合にお
けるTi系被膜の美観の維持およびTi系被膜に対する
焼き付き防止の観点からは、TiN被膜表面に透明かつ
緻密で細孔等の欠陥を有さないTiO2被膜が均一に形
成され、かつTiO2被膜の表面が鏡面状をなしている
ことが重要となる。これらの条件を満たすためには、上
記混合雰囲気のO2:N2の比率を=1:5〜1:20の
範囲内に維持することが望ましい。
【0019】更に、ヒーター20によりフライパン2を
350〜500℃に加熱し、これによってTiN被膜表
面に均一な数100A°程度の膜厚のTiO2被膜を形
成させることにより、加熱による変色のないTi系被膜
を持つフライパン3が得られる。ここで、上記操作にお
ける温度を350〜500℃の範囲に限定した理由は、
この範囲が、本発明を鍋類等に適用した場合における上
限付近の温度であり、かつこの範囲であれば、TiO2
被膜の膜厚が1000オングストローム未満に保たれる
ためである。すなわち、膜厚が1000オングストロー
ム未満であればTiO2被膜は概ね透明となり、その結
果、表面にTiO2被膜を形成させても、TiN本来の
色調である金色が失われることはない。
【0020】また、このTi系被膜の形成方法において
は、イオンプレーティング法によりTiN被膜を形成す
る際のTiとNとの組成割合を変えることにより、熱処
理後のTiN系被膜を様々な色調にすることができる。
例えば、本例におけるイオンプレーティング装置の条件
をTi/N=2.0前後とすればTiN成膜時は薄金色
で熱処理後に金色をなす被膜が得られ、Ti/N=1.
0前後とすればTiN成膜時は金色で熱処理後に濃金色
をなす被膜が得られる。
【0021】以上のようにして、図4に示すような、フ
ライパン基体1表面に、高温条件における色調安定性に
優れたTi系被膜29が形成されたフライパン3が得ら
れる。
【0022】このTi系被膜の形成方法によれば、Ti
N被膜中のTiを酸素と窒素の混合雰囲気中で加熱して
TiN被膜表面に透明かつ緻密で細孔等の欠陥を有さな
いTiO2被膜を均一に形成させることにより、TiN
被膜の美しい色調が加熱に対しても変色することのな
い、耐熱性に優れたTi系被膜が得られる。また、イオ
ンプレーティング装置による被膜の形成条件のうち、T
i/Nの割合を適宜に調節することにより、種々の色調
のTiN被膜を形成することができる。しかも、基体自
身は、基体上に初層として形成されたTi被膜により予
め保護されているため、基体が腐食することもない。
【0023】従って、本発明の方法を、例えば上記例で
示したフライパンを始めとする比較的底の浅い調理用鍋
類や、あるいは調理用のへら等の様々な加熱調理用品に
適用した場合には、表面に美しい金色の色調を持つ、装
飾性が高く高級感が付与された調理用品が得られる。し
かも、このTi系被膜は色調安定化処理されているた
め、調理時に加熱しても変色することがなく、美しい金
色の色調が維持される。
【0024】なお、上記の例においては、イオンプレー
ティング法を用いてTiN被膜を形成しているが、その
他の成膜方法、例えばスパッタ法や蒸着法あるいは化学
蒸着法等を用いてTiN被膜を形成してもよい。
【0025】
【実施例】図1ないし図3に示す装置を用いて、表面に
TiO2被膜が形成されたTiN被膜を有するフライパ
ンを作製した。
【0026】まず、スチール製のフライパン基体1を研
磨洗浄装置4内に入れ、表面研磨の後、水洗浄、純水洗
浄、酸洗浄、アルカリ洗浄、再水洗浄、アルコール洗浄
の順で順次洗浄した。
【0027】このフライパン基体1を更にイオンプレー
ティング装置本体5A内に設置した後、イオンプレーテ
ィング装置本体5A内を、真空装置13により圧力10
-5〜10-7Torr程度の真空状態とし、かつフライパン基
体1に数100ボルトの電圧を印加した。次いで、装置
内にArガスを供給し、Ar雰囲気にてフライパン基体
1表面をイオンボンバートし、膜厚200オングストロ
ームのTi被膜をフライパン基体1表面に形成させた。
その後、フライパン基体1の印加電圧を下げ、イオンプ
レーティング装置本体5A内にガス供給調節装置10に
よりTi/N=1.0となるようにN2ガスを供給し、
かつイオンプレーティング装置本体5Aの内圧を10-5
Torr程度として、膜厚2〜3μmのTiN層を形成させ
た。
【0028】上記方法により得たフライパン2を熱処理
装置本体6A内の棚に設置し、N2ガスボンベ16およ
びO2ガスボンベ17から、N2ガスおよびO2ガスをそ
れぞれ純化器18,19を経て熱処理装置本体6A内に
供給した。このようにして熱処理装置本体6A内を
2:N2=1:20〜1:5の雰囲気に保ち、この条件
でフライパンをヒーター20によって350℃に加熱
し、膜厚数百オングストローム程度のTiO2被膜を形
成させた。その結果、表面に濃金色の美しい色調のTi
系被膜が形成されたフライパン(以下、実施例とい
う。)が得られた。
【0029】上記方法により得られた実施例のフライパ
ンについて、加熱によるTi系被膜の変色、食品の耐焼
き付き性、および耐摩耗性をテストした。
【0030】まず、加熱による変色について、実施例の
フライパンおよび、TiO2を形成せず、単にTiN被
膜のみを形成したフライパン(以下、比較例という。)
を、それぞれ300℃で加熱した。その結果、実施例の
フライパンには変色は見られなかったが、比較例のフラ
イパンは黒味を帯びた暗黄色に変色した。また、この加
熱テスト後の各々のフライパンについてX線回析を行っ
た。その結果を図5に示す。
【0031】ここで、図5中記号Aは、実施例のTi系
被膜が形成されたフライパンを300℃で加熱したも
の、Bは比較例のフライパンを300℃で加熱したも
の、Cは加熱前の比較例のフライパンを示す。その結
果、比較例では、加熱後に実施例を上回る量のTiO2
が出現していることがわかる。
【0032】一方、食品の焼き付き性については、実施
例のフライパンを用いて、魚と餅とを焼いて永い期間に
わたりテストしたところ、焼き付きは全く見られなかっ
た。また、耐摩耗性については、実施例のフライパンの
表面を金属たわしを用いて強力に擦過したが、膜表面の
傷つきや膜の剥離は見られず、優れた耐摩耗性を有する
ことが確認された。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、本発明におけるTi
系被膜の形成方法によれば、色調が美しく、かつ高温に
曝しても変色等のない、耐熱性に優れたTi系被膜が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTi系被膜形成方法を実施する装置の
一例を示す概略構成図である。
【図2】図1で示す装置で用いたイオンプレーティング
装置を示す概略構成図である。
【図3】図1で示す装置で用いた熱処理装置の一例を示
す概略構成図である。
【図4】本発明の実施により得られたフライパンの斜視
図である。
【図5】本発明の実施例を説明するためのX線回析図で
ある。
【符号の説明】
1 フライパン基体(基体) 2 フライパン(TiN被膜形成) 3 フライパン(TiO2被膜形成) 4 研磨洗浄装置 5 イオンプレーティング装置 5A イオンプレーティング装置本体 6 熱処理装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体表面にチタン被膜および窒化チタン
    被膜を順次形成した後、この基体を酸素と窒素とからな
    る混合雰囲気中にて350〜500℃で加熱し、上記窒
    化チタン被膜の表面に透明な酸化チタン被膜を形成する
    色調安定化処理を行うことを特徴とするチタン系被膜の
    形成方法。
  2. 【請求項2】 上記混合雰囲気中における酸素と窒素と
    の混合比(O2:N2)が、O2:N2=1:5〜1:20
    の範囲内にあることを特徴とする請求項1記載のチタン
    系被膜の形成方法。
  3. 【請求項3】 上記酸化チタン被膜の膜厚が1000オ
    ングストローム未満であることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のチタン系被膜の形成方法。
  4. 【請求項4】 アルゴン雰囲気下にて上記基体に電圧を
    印加し、かつイオン化されたチタン粒子を上記基体に衝
    突させて上記基体の表面にチタン被膜を形成した後、窒
    素ガスを供給し、上記チタン粒子とイオン化された窒素
    ガスとを反応させて上記チタン被膜上に上記窒化チタン
    被膜を形成することを特徴とする請求項1,2または3
    記載のチタン系被膜の形成方法。
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