JPH07206508A - 軽量、高強度の磁器用坏土及びその製造方法 - Google Patents

軽量、高強度の磁器用坏土及びその製造方法

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JPH07206508A
JPH07206508A JP3407594A JP3407594A JPH07206508A JP H07206508 A JPH07206508 A JP H07206508A JP 3407594 A JP3407594 A JP 3407594A JP 3407594 A JP3407594 A JP 3407594A JP H07206508 A JPH07206508 A JP H07206508A
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JP
Japan
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weight
clay
particle size
water
porcelain
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Application number
JP3407594A
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English (en)
Inventor
Kunishige Kato
邦茂 加藤
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MARUI TORYO KK
Original Assignee
MARUI TORYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、磁器用坏土とその磁器用坏土の製造
方法、とくにシラスバルーンを配合して軽量、高強度の
磁器製造を可能にする磁器用坏土とその磁器用坏土の製
造方法にかんする。 【構成】可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の原料4
0〜50重量%と水60〜50重量%を混合して粒径8
μm以下のものが65〜70%の範囲内にある泥漿に、
水と塩化マグネシュウム溶液で混合された、粒径が20
〜70μmのシラスバルーン10〜20重量%を有する
軽量、高強度の磁器用坏土とその製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁器用坏土とその磁器
用坏土の製造方法、とくにシラスバルーンを配合して軽
量、高強度の磁器の製造を可能にする磁器用坏土とその
磁器用坏土の製造方法にかんする。
【0002】
【従来技術】従来、一般の高強度の食器類(食卓用ある
いは業務用)は、比重の高いアルミナを多量に有する坏
土を使用しているため他の食器類に比べ15〜20重量
%前後の重量差があり、かなりの重さとなっている。
【0003】そこで無機質の発泡中空球体であるシラス
バルーン、ガラス質火山岩(真珠岩、黒曜岩等)を原料
とするパーライト等の軽量骨材により製品の軽量化を図
ることが提案されている。しかしこの場合は製品を軽量
化できる一方、強度の著しい低下をきたし、また吸水性
が大きくなるという欠点がある。また「器のよごれ」を
誘発しやすく、美観をそこなうだけでなく衛生的にも好
ましくない。これらの欠点は、主に無機発泡中空球体が
多孔質であって吸水性の大きいという性質に起因すると
考えられる。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】そこで実験と研究を重ねた結果、緻密であ
って吸水性が小さく、軽量で高強度の磁器の製造を可能
としたシラスバルーン配合の坏土とその製造方法を開発
した。その主要点は、基本原料による坏土の形成条件の
設定と、坏土の基本原料に対するシラスバルーンの配合
量とその粒径の選択などである。
【課題を解決するための手段】
【0005】本発明にかかる軽量、高強度の磁器用坏土
は、可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の原料40〜
50重量%と水60〜50重量%を混合して粒径8μm
以下のものが65〜70%の範囲内にある泥漿に、水と
塩化マグネシュウム溶液で混合された、粒径が20〜7
0μmのシラスバルーン10〜20重量%を有する。
【0006】また本発明にかかる軽量、高強度の磁器用
坏土は、可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の坏土原
料に粒径が20〜70μmであって10〜20重量%の
シラスバルーンを均一に分布してなる。
【0007】本発明にかかる軽量、高強度の磁器用坏土
の製造方法は、可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の
原料40〜50重量%と水60〜50重量%を混合し微
粉砕をおこない粒径8μm以下のものが65〜70%の
範囲内にある泥漿を形成する工程と、この泥漿に塩化マ
グネシュウム溶液で混合された、粒径が20〜70μm
のシラスバルーン10〜20重量%を配合して撹拌分散
する工程と、さらにこの泥漿の水分を脱水して脱泡土練
する工程とからなる。
【0008】また本発明にかかる軽量、高強度の磁器用
坏土の製造方法は、可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ
等の原料40〜50重量%と水60〜50重量%を混合
して微粉砕し、粒径8μm以下のものが65〜70%の
範囲内にある泥漿を形成する工程と、この泥漿を篩いに
かけて粗粒物を除去し、またマグネットで金属性の異物
を除去する工程と、この泥漿に塩化マグネシュウム溶液
で混合された、粒径が20〜70μmのシラスバルーン
10〜20重量%を配合して撹拌分散する工程と、さら
にこの泥漿の水分を23〜25%の範囲に調整する工程
からなる。
【0009】
【実施例】本発明にかかる軽量、高強度の磁器用坏土お
よびその製造方法の実施例を説明する。まず可塑性粘
土、長石、珪石、アルミナ等の原料40〜50重量%
と、水60〜50重量%を湿式微粉砕機(トロミル)に
投入して微粉砕し、8μm以下の粒径のものが65%〜
70%の範囲内にあるような泥漿を形成する。前記原料
と水との混合比率は、前記原料が40%未満の場合、特
定の原料(例えば可塑性粘土)が過粉砕されるため成形
性の低下という欠点を生じ、また原料が50%を越える
場合、粗粒原料の粉砕が不十分であって成形性の低下を
きたすとともに、特定の原料(例えば可塑性原料)が過
粉砕されるため、粒径のバラツキを生じる。
【0010】微粉砕された前記原料は、その粒径が8μ
mを越えると密度が下がり、製品の強度が低下するた
め、粒径が8μm以下のものがよい。またその粒径8μ
m以下のものが65%〜70%の範囲内にあるように泥
漿を形成するのがよい。粒径8μm以下のものが65%
〜70%の範囲にある場合、焼上げ収縮、強度が安定す
るという効果がある。しかし65%未満の場合、粒径が
大きくなると焼上げ、強度が低下するという欠点があ
り、また70%を越えた場合、焼上げ強度は高くなる反
面、収縮が大きくなるという欠点がある。
【0011】この泥漿は180〜250メッシュの金属
網(ステンレス)の振動篩いを用いて泥漿中の粗粒物を
除去する前処理をおこなう。通常は200メッシュを使
用して粗粒物を除去し、粗粒物は180メッシュで前処
理できるとともに、粗粒物の前処理としては250メッ
シュを越える必要はない。またマグネットを用いて金属
等の異物を除去する。
【0012】このように精製された泥漿に、予め水と塩
化マグネシュウム溶液で混合された、平均粒径が20〜
70μmのシラスバルーン(軟化温度摂氏850〜10
00度)を10〜20重量%を配合し、攪拌混合をおこ
ないシラスバルーンを泥漿中に分散させる。この場合、
シラスバルーンを泥漿中に均一に、かつ沈殿しないよう
に分散させることが肝要であるが、水と塩化マグネシュ
ウム溶液で混合されたシラスバルーンを配合すると、泥
漿中のシラスバルーンの沈殿を防止し、泥漿中に十分に
分散できる。これによりシラスバルーンを均一に分布し
た坏土が形成される。
【0013】たとえば、塩化マグネシウム25%溶液を
5%水に混合し、シラスバルーンを攪拌混合し泥漿に配
合すると、シラスバルーンを泥漿中に十分に分散しその
沈殿を防止するのに効果的である。
【0014】シラスバルーンの粒径は20〜70μmの
範囲にあり、その平均粒径が40μm前後であると特に
成形性がよい。70μmを越えると、坏土の粘性が不足
して成形が困難であり、また20μmに達しないと、坏
土の粘性は増すが、軽量効果は低下する。粒径が20μ
mに達しないもので、粒径が小さくなり過ぎるとシラス
バルーンを配合しない状態に近くなり、軽量効果が低下
する。またシラスバルーンの配合は10重量%以下であ
るとその軽量効果が少なく、また20重量%を越えると
軽量効果は大きくなるが、磁器素材としての機械的強度
が低くなり、高強度磁器を形成することができない。
【0015】このように攪拌混合された泥漿は、高圧プ
レスで15Kg/Cm程度まで圧力を上げて脱水し、
坏土の水分が23〜25%の範囲になるように水分調整
する。また真空土練機で脱泡土練して坏土中の気泡を抜
く。坏土の水分が23〜25%であると成形性がもっと
もよく、水分が23%に達しない場合土練した坏土が硬
く、また水分が25%を越えると、逆に坏土が軟らかく
成形が困難である。そしてこの坏土を使用して一般磁器
と同じように成型、乾燥、施釉、焼成などを行なうと、
シラスバルーンを有する軽量で高強度の磁器が形成され
る。
【0016】従来の一般磁器との比較上、本発明にかか
る坏土と従来の一般磁器用坏土をそれぞれ同一条件下、
同じ手順で試験体を作成し、坏土の特性試験を行った。
すなわち各坏土の水分、硬度(成形時における坏土の硬
さ)等、同一条件でコーヒーカップ用受皿(直径165
mm、焼上げ140mm)、小鉢(直径170mm、高
さ60mm、焼上げ145mm、高さ50mm)を成形
した後、乾燥機を用いて脱水乾燥し仕上げをした。これ
を800℃で素焼きをおこない、素焼きの素地にうわ薬
をかけ1300〜1350℃の温度範囲で高温焼成し
た。その結果、従来の高強度磁器、一般磁器との比較し
たところ、従来の高強度磁器に対しては20〜25%、
また一般磁器製品と比べても5〜8%軽量化できた。
【0017】坏土の配合例、及び一般磁器との比較特性
値を示すと次のようになる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の原
    料40〜50重量%と水60〜50重量%を混合して粒
    径8μm以下のものが65〜70%の範囲内にある泥漿
    に、水と塩化マグネシュウム溶液で混合された、粒径が
    20〜70μmのシラスバルーン10〜20重量%を有
    する軽量、高強度の磁器用坏土。
  2. 【請求項2】可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の坏
    土原料に粒径が20〜70μmであって10〜20重量
    %のシラスバルーンを均一に分布してなる軽量、高強度
    の磁器用坏土。
  3. 【請求項3】可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の原
    料40〜50重量%と水60〜50重量%を混合し微粉
    砕をおこない粒径8μm以下のものが65〜70%の範
    囲内にある泥漿を形成する工程と、この泥漿に塩化マグ
    ネシュウム溶液で混合された、粒径が20〜70μmの
    シラスバルーン10〜20重量%を配合して撹拌分散す
    る工程と、さらにこの泥漿の水分を脱水して脱泡土練す
    る工程とからなる軽量、高強度の磁器用坏土の製造方
    法。
  4. 【請求項4】可塑性粘土、長石、珪石、アルミナ等の原
    料40〜50重量%と水60〜50重量%を混合して微
    粉砕し、粒径8μm以下のものが65〜70%の範囲内
    にある泥漿を形成する工程と、この泥漿を篩いにかけて
    粗粒物を除去し、またマグネットで金属性の異物を除去
    する工程と、この泥漿に塩化マグネシュウム溶液で混合
    された、粒径が20〜70μmのシラスバルーン10〜
    20重量%を配合して撹拌分散する工程と、さらにこの
    泥漿の水分を23〜25%の範囲に調整する工程からな
    る軽量、高強度の磁器用坏土の製造方法。
JP3407594A 1994-01-20 1994-01-20 軽量、高強度の磁器用坏土及びその製造方法 Pending JPH07206508A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011042544A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Toko Perlite Kogyo Kk セラミックスの製造方法
CN116217204A (zh) * 2023-02-14 2023-06-06 九江诺贝尔陶瓷有限公司 一种连续球磨陶瓷废水在线回收利用方法

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