JPH07206150A - 製品の情報管理方法 - Google Patents

製品の情報管理方法

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JPH07206150A
JPH07206150A JP6004613A JP461394A JPH07206150A JP H07206150 A JPH07206150 A JP H07206150A JP 6004613 A JP6004613 A JP 6004613A JP 461394 A JP461394 A JP 461394A JP H07206150 A JPH07206150 A JP H07206150A
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(57)【要約】 【目的】 製品を搬送媒体に搭載して、製品を搭載した
搬送媒体を一体として扱う一体工程、製品を一時的に別
の支持手段に移載して搬送媒体と分離して扱う分離工程
を含む各工程間を移送するプロセスにおける信頼性が高
くかつ作業効率の良い製品の情報管理方法を提供する。 【構成】 前記搬送媒体及び支持手段に記憶手段を設
け、該搬送媒体の記憶手段に各工程で得られる製品の管
理に必要な製品管理情報、及び一体工程での処理結果か
ら製品管理情報を得るために必要な搬送媒体の情報であ
る補助情報とを記憶させ、分離工程では該搬送媒体の記
憶手段に記憶された製品管理情報のみを分離工程の支持
手段の記憶手段に転送し、補助情報は搬送媒体の記憶手
段に残すようにしたことを特徴とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動搬送ラインの製品
の情報管理方法に関し、さらに詳しくは製品を搭載した
搬送媒体を製品と一体として扱う一体工程と、製品を搬
送媒体から別の支持手段に移載して搬送媒体と分離して
扱う分離工程とが混在する工程の製品の情報管理方法に
関する。
【0002】
【従来技術】検査工程等の如く、自動搬送ラインで各工
程を連結して処理する工程での製品の情報管理は一般に
以下のようになされていた。例えば、製品の重量検査工
程では、製品の重量測定は、一般に自動搬送ラインの搬
送手段であるコンベアにより移送される、製品を搭載す
るトレイと呼ばれる搬送媒体に記憶手段を設け、この記
憶手段に予め空トレイの重量を測定して記憶させてお
き、製品を搭載したトレイの重量を測定し、この全体重
量から記憶手段に記憶した空トレイの重量を差し引くこ
とにより測定される。 ところで、各トレイの重量に
は、使用状況の違い、製造誤差等によりばらつきがある
のが通常である。そこで空のトレイの重量を適時に測定
して記憶手段に記憶させておくことにより、正確な製品
重量の測定をするようにしている。この際、従来は補助
情報である空トレイの重量と、製品管理情報である製品
の重量と、その他の工程で得られたその他の製品管理情
報を全てこの空トレイの記憶手段に記憶させ、製品をト
レイから分離して他の支持手段に移す場合には、製品と
共に記憶手段もトレイから外し、当該支持手段に製品と
記憶手段を一緒に移すようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の方法で
は、製品を搬送媒体のトレイから外して別の支持手段に
保管する場合、逆に別の支持手段に保管してあった製品
を再びラインへ戻入れするためトレイに搭載する場合に
は、製品と記憶手段とを対にして一緒にトレイから抜き
出し又はトレイへ搭載することになる。
【0004】この場合、製品の情報管理上以下の問題が
あった。すなわち、トレイから製品と記憶手段を抜き出
した場合には、空となったトレイには記憶手段が無くな
り、このトレイはラインで利用できなくなり、また新た
な記憶手段をセットした場合には、改めて空のトレイ重
量を記憶させる必要がある等の問題があった。
【0005】また、保管されていた製品と記憶手段を再
びトレイに搭載する場合には、通常搭載するトレイは当
該製品と記憶手段を保管前に搭載していたトレイとは異
なるため、記憶手段に記憶されている空トレイの重量デ
ータはこの記憶手段が現在セットされているトレイの該
データとは異なるので、当該トレイは該データの訂正を
しない限り、ラインで使用できない問題があった。
【0006】本発明は、かかる問題に鑑みなされたもの
で、上述のような製品を搬送媒体に搭載して、製品を搭
載した搬送媒体を一体として扱う一体工程、製品を一時
的に別の支持手段に移載して搬送媒体と分離して扱う分
離工程を含む各工程間を移送するプロセスの製品の情報
管理方法に関し、前記問題のない、信頼性が高くかつ作
業効率の良い製品の情報管理方法を目的としたものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の目的は、以下の本
発明により達成される。 すなわち、本発明は、製品を
搬送媒体に搭載して、製品を搭載した搬送媒体を一体と
して扱う一体工程、製品を一時的に別の支持手段に移載
して搬送媒体と分離して扱う分離工程を含む各工程に移
送して処理する際の製品の情報管理方法において、該搬
送媒体及び該支持手段に記憶手段を設け、該搬送媒体の
記憶手段に各工程で得られる製品の管理に必要な製品管
理情報、及び一体工程での処理結果から製品管理情報を
得るために必要な搬送媒体の情報である補助情報とを記
憶させ、分離工程では該搬送媒体の記憶手段に記憶され
た製品管理情報のみを分離工程の支持手段の記憶手段に
転送し、補助情報は搬送媒体の記憶手段に残すようにし
たことを特徴とする製品の情報管理方法である。
【0008】上述の本発明においては、補助情報は最新
のものが常に搬送媒体の記憶手段に記憶保持されている
ので、前述の従来法における問題はなく、更にどの工程
においても製品及びこれを搭載した搬送媒体に一致した
正確なデータが常にその記憶手段に同期して記憶されて
いるので、工程トラブルの発生時にも製品の情報管理が
正確にでき、その復旧も容易である。
【0009】以下、本発明の詳細を糸条パッケージの検
査工程に適用した実施例に基づいて説明するが、本発明
はかかる実施例に限定されるものでなく、同様の搬送ラ
インの製品の情報管理に広く適用できるものであること
は、本発明の趣旨から明らかである。
【0010】
【実施例】以下、実施例を図面に基づいて説明する。図
1は、実施例の構成の概略説明図である。
【0011】図1には、糸条パッケージの検査工程のう
ち、製品を搭載した搬送媒体を製品と一体として扱う一
体工程の典型例である重量検査工程と、製品を一時的に
別の支持手段に移載して搬送媒体と分離して扱う分離工
程の典型例である、重量検査工程と次の工程とのバッフ
ァーである一時保管工程の両工程が図示されている。
【0012】図1において、1は自動搬送ラインの搬送
手段であるコンベアラインであり、製品のチーズ形状の
糸条パッケージ2を搭載した搬送媒体であるトレイ3を
搬送するようになっている。トレイ3には、各工程で得
られる製品の管理に必要な製品管理情報、及び一体工程
での処理結果から製品管理情報を得るために必要な搬送
媒体の情報である補助情報とを記憶させる書換え可能な
記憶手段4を読み書きに便利な位置、図の例では支持枠
正面に設けてある。なお、記憶手段4には、市販の光メ
モリ、磁気メモリ、半導体メモリ等の各種カード等の書
換え可能な記憶デバイスが適用できる。本例では、磁気
メモリを用いた。
【0013】図の13は、重量検査工程の重量検査装置
で、トレイ3に搭載されてコンベアライン1で移送され
てきた糸条パッケージ2の重量をトレイ3に搭載された
状態でトレイ3と一体として測定するようになってい
る。図の14はトレイ3の記憶手段4の読み書き装置
で、全体構成を判り易くするためブロック図で図示して
あるが、周知の通り、読み取りヘッドは重量測定装置1
3の測定位置より上流側で、書き込みヘッドはその下流
側でトレイ3の記憶手段の読み取り・書き込みが出来る
ようにこれに対向する位置に設けられている。なお、こ
の読み書き装置14も、用いる記憶手段4に対応した市
販の装置が利用できる。
【0014】本工程において、製品の糸条パッケージ2
の重量は以下のようにして測定される。すなわち、予め
ライン稼働前等適当な時期に本工程に使用する全トレイ
3を空の状態で流して全トレイ3について空の重量を測
定し補助情報として各トレイ3の記憶手段4に書き込
み、記憶させておく。重量測定装置13は、測定に際
し、先ず読み書き装置14の読み取りヘッドによりトレ
イ3の記憶手段4から読み取られた、これに予め記憶さ
れた補助情報の空のトレイ重量を記憶し、次いで測定部
で糸条パッケージ2とトレイ3を含めた全重量を測定
し、この全重量から記憶した空のトレイ重量を差し引く
ことにより糸条パッケージ2の重量を算出する。そして
この糸条パッケージ2の重量を読み書き装置14に送信
し、その書き込みヘッドによりトレイ3の記憶手段4に
製品管理情報として書き込む。以上により、本工程での
重量検査処理は完了となり、製品の糸条パッケージ2は
次工程の一時保管工程へ移送される。
【0015】一時保管工程では、糸条パッケージ2は、
必要に応じてトレイ3から外されて製品保管台車11に
一時的に保管される。
【0016】製品保管台車11には、製品の糸条パッケ
ージ2を差し込み保管するための支持手段である複数の
ペグ11aが図の如く配設されている。また、各ペグ1
1aの各々には、各々に保管される糸条パッケージ2の
製品管理情報を記憶するための記憶手段12が配設され
いる。なお、この記憶手段12にも、前述のトレイ3の
記憶手段4で述べた記憶デバイスが適用できる。本例で
は、非接触式で確実な読み書きができるハンデイな読み
書き装置10が利用できるICカードを用いた。なお、
ICカード及びその読み書き装置10は市販のものを用
いた。
【0017】この読み書き装置10は、コンベアライン
1の糸条パッケージ2の取り出し・戻入れ位置に設けら
れたトレイ3の記憶手段4の読み書き装置7と双方向の
通信ライン9で接続され、トレイ3の記憶手段4と各ペ
グ11aの記憶手段12との間で必要なデータ交換をで
きるようになっている。また、取り出し・戻入れ位置に
は、トレイ3の記憶手段4の読み書き装置7がその読み
書きに適した位置に設けられ、トレイ3から糸条パッケ
ージ2を人手で取り出すのに容易な位置まで押し出す押
し出し装置5が設けられている。図の8は、この押し出
し装置5及び読み書き装置7の操作用の押しボタンであ
る。なお、読み書き装置7は、基本的には読み書き装置
14と同じで、両ヘッドを同一位置に配したものを用い
た。
【0018】本工程において、糸条パッケージ2の一時
保管及びラインへの戻入れは以下のように行われる。重
量検査工程からコンベアライン1で搬送されてきた糸条
パッケージ2を搭載したトレイ3は、取り出し・戻入れ
位置に達すると、コンベアライン1に設けられたストッ
パー6が作動し、この位置に止められる。
【0019】当該糸条パッケージ2が一時保管する必要
がある場合には、作業者は当該糸条パッケージ2を保管
するペグ11aの記憶手段12にその読み書き装置10
をセットした後、押しボタン8の取り出しボタンを押
す。すると、押し出し装置5が動作して糸条パッケージ
2を所定の位置まで押し出すと同時に、取り出し・戻入
れ位置の読み書き装置7がトレイ3の記憶手段4の製品
管理情報の製品重量を読み取り、読み書き装置10をセ
ットしたペグ11aの記憶手段12に書き込み、その後
トレイ3の記憶手段のデータのうち補助情報のトレイ3
の空重量を除いた他のデータを全て消去する。作業者は
押し出された糸条パッケージ2をトレイ3から取り外
し、その記憶手段12に製品重量を書き込んだ該当ペグ
11aに挿入する。糸条パッケージ2は、この状態で戻
入れまで保管される。糸条パッケージ2が取り出されて
空となったトレイ3はコンベアライン1により空トレイ
3の待機場所へ移送される。
【0020】戻入れが必要になると、コンベアライン1
により空のトレイ3が移送されてきて、取り出しの場合
と同様にストッパー6により取り出し・戻入れ位置に停
止し、位置決めされる。作業者は、製品保管台車11の
戻入れする糸条パッケージ2が挿着されたペグ11aの
記憶手段12にその読み書き装置10をセットした後、
押しボタン8の戻入れボタンを押す。すると、記憶手段
12に記憶された当該糸条パッケージ2の製品管理情報
が、読み書き装置10で読み出され、通信ライン9を介
して取り出し・戻入れ位置の読み書き装置7に転送さ
れ、トレイ3の記憶手段4に書き込まれ、記憶される。
次いで、作業者は当該糸条パッケージ2を製品保管台車
11のペグ11aから抜き出し、トレイ3に搭載する。
ここで、読み書き装置10は、ペグ11aの記憶手段1
2の製品管理情報をトレイ3の記憶手段4に転送後クリ
アするようになっている。糸条パッケージ2を搭載され
たトレイ3はコンベアライン1により次工程へ移送され
る。
【0021】以上により、糸条パッケージ2の重量等の
製品管理情報は、ペグ11aに挿着されている時には当
該ペグ11aの記憶手段12に記憶され、トレイ3に搭
載されている時にはトレイ3の記憶手段4に記憶され
る。一方、空のトレイ重量等の補助情報は、常に空トレ
イ3の記憶手段4に保持される。従って、空トレイ3の
記憶手段4には常に正しい空のトレイ重量等の補助情報
が保持され、空のトレイ3は常に使用できる状態にあ
る。また、製品管理情報は常に製品の糸条パッケージ2
が保持されているトレイ3、ペグ11aの記憶手段4、
12に製品の保持と同期して記憶されている。よって、
前述した従来方法の問題がなく、その上工程トラブルの
発生時にも製品の情報管理が正確にでき、その復旧も容
易であるという効果が得られる。
【0022】
【発明の効果】以上に説明の通り、本発明によれば、製
品を搬送媒体に搭載して、製品を搭載した搬送媒体を一
体として扱う一体工程、製品を一時的に別の支持手段に
移載して搬送媒体と分離して扱う分離工程を含む各工程
に移送して処理する際の製品の情報管理方法において、
製品管理情報を得るのに必要な搬送媒体の空重量等の補
助情報が搬送媒体の記憶手段に保持され、製品重量等の
製品管理情報は製品の移載に同期してトレイ、ペグ等の
各保持手段の記憶手段に記憶されるので、空の搬送媒体
は常に使用可能であり、且つ工程トラブルの発生時にも
製品の情報管理が正確にでき、その復旧も容易であり、
製品移載作業も簡単であり、信頼性が高く且つ作業効率
も良い搬送ラインの製品の情報管理方法が実現される。
【0023】以上、本発明は各種の工程の自動化に広く
適用できるもので、非常に有用なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の糸条パッケージの重量検査工程と一時
保管工程の説明図である。
【符号の説明】
1 コンベアライン 2 糸条パッケージ 3 トレイ 4 記憶手段 5 押し出し装置 6 ストッパー 7 読み書き装置 8 押しボタン 9 通信ライン 10 読み書き装置 11 製品保管台車 12 記憶手段 13 重量検査装置 14 読み書き装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製品を搬送媒体に搭載して、製品を搭載
    した搬送媒体を一体として扱う一体工程、製品を一時的
    に別の支持手段に移載して搬送媒体と分離して扱う分離
    工程を含む各工程に移送して処理する際の製品の情報管
    理方法において、該搬送媒体及び該支持手段に記憶手段
    を設け、該搬送媒体の記憶手段に各工程で得られる製品
    の管理に必要な製品管理情報、及び一体工程での処理結
    果から製品管理情報を得るために必要な搬送媒体の情報
    である補助情報とを記憶させ、分離工程では該搬送媒体
    の記憶手段に記憶された製品管理情報のみを分離工程の
    支持手段の記憶手段に転送し、補助情報は搬送媒体の記
    憶手段に残すようにしたことを特徴とする製品の情報管
    理方法。
  2. 【請求項2】 製品管理情報が製品の重量であり、補助
    情報が搬送媒体の重量である請求項1記載の製品の情報
    管理方法。
  3. 【請求項3】 製品が糸条パッケージである請求項1又
    は請求項2記載の製品の情報管理方法。
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