JPH07205673A - 作業機のpto操作構造 - Google Patents
作業機のpto操作構造Info
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- JPH07205673A JPH07205673A JP291694A JP291694A JPH07205673A JP H07205673 A JPH07205673 A JP H07205673A JP 291694 A JP291694 A JP 291694A JP 291694 A JP291694 A JP 291694A JP H07205673 A JPH07205673 A JP H07205673A
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- Japan
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- pto
- lever
- transmission
- operating
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 機体後部に搭載されるミッションケース5c
の後端部に、リヤーPTO用クラッチとミッドPTO用
クラッチとを、これら両PTOクラッチが互いに上下で
近接させて内装し、ミッションケース5cの上部位置に
装備される単一の左右向きの支軸69に、リヤーPTO
用クラッチを操作する第1操作レバー67と、ミッドP
TO用クラッチを操作する第2操作レバー68とを支承
するとともに、両PTO用クラッチのシフト軸64a,
65aと両操作レバー67,68との夫々を連動連結す
る第1及び第2操作ロッド70,71を、ミッションケ
ース5cから左右に延設される車軸ケース72の上方を
迂回させて架設する。 【効果】 PTO伝動系のミッションケース後端集約配
置構造を踏襲しながら、ミッションの複雑化を招くこと
なく、かつ、ミッドPTO操作用連動部材の保護機能を
高めることができるPTO操作構造が得られた。
の後端部に、リヤーPTO用クラッチとミッドPTO用
クラッチとを、これら両PTOクラッチが互いに上下で
近接させて内装し、ミッションケース5cの上部位置に
装備される単一の左右向きの支軸69に、リヤーPTO
用クラッチを操作する第1操作レバー67と、ミッドP
TO用クラッチを操作する第2操作レバー68とを支承
するとともに、両PTO用クラッチのシフト軸64a,
65aと両操作レバー67,68との夫々を連動連結す
る第1及び第2操作ロッド70,71を、ミッションケ
ース5cから左右に延設される車軸ケース72の上方を
迂回させて架設する。 【効果】 PTO伝動系のミッションケース後端集約配
置構造を踏襲しながら、ミッションの複雑化を招くこと
なく、かつ、ミッドPTO操作用連動部材の保護機能を
高めることができるPTO操作構造が得られた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクタや芝刈機とい
った作業機に係り、詳しくは、PTOクラッチやPTO
変速機構といったPTO用の回転状態切換手段の操作構
造に関するものである。
った作業機に係り、詳しくは、PTOクラッチやPTO
変速機構といったPTO用の回転状態切換手段の操作構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平2‐46350号公報に
示された農用トラクタのミッションでは、ミッションケ
ース後端からリヤーPTO軸を突出するとともに、その
リヤーPTO軸に対する伝動系からデフ機構の下方を通
して入力されるミッドPTO軸をミッションケース下腹
部に突設してある。
示された農用トラクタのミッションでは、ミッションケ
ース後端からリヤーPTO軸を突出するとともに、その
リヤーPTO軸に対する伝動系からデフ機構の下方を通
して入力されるミッドPTO軸をミッションケース下腹
部に突設してある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のミッション構造
では、ミッドPTO軸に対するクラッチは装備されてい
るが、リヤーPTO軸に対するクラッチは装備されてい
ない。そこで、装着された耕耘装置を駆動しない状態で
路上走行するといった具合に、付設作業装置の操作汎用
性を考慮して、リヤーPTO軸用のクラッチも装着した
ミッションが計画されている。
では、ミッドPTO軸に対するクラッチは装備されてい
るが、リヤーPTO軸に対するクラッチは装備されてい
ない。そこで、装着された耕耘装置を駆動しない状態で
路上走行するといった具合に、付設作業装置の操作汎用
性を考慮して、リヤーPTO軸用のクラッチも装着した
ミッションが計画されている。
【0004】そこで、上記構造のミッションをそのまま
利用してリヤーPTO軸用のクラッチを追加設定するこ
とが考えられるが、そのクラッチを何処に設けるかが問
題である。例えば、デフ機構の前側位置に設けるとクラ
ッチの伝動下手側の慣性が比較的大となり、クラッチ切
り時における動力ロス軽減の点では好都合であるが、ミ
ッション本体部分がより複雑化して大幅な構造変更が余
儀無くされる可能性が高い、といった具合である。又、
ミッドPTO軸用のクラッチはミッションから下方に突
出した低い位置にあるため、クラッチ操作軸や操作ロッ
ドが走行に伴って他物に接当し易い傾向にある、という
改善要望もある。これらの点は、各クラッチをPTO変
速機構に置き換えたとしても、同様な問題が生じると考
えられる。
利用してリヤーPTO軸用のクラッチを追加設定するこ
とが考えられるが、そのクラッチを何処に設けるかが問
題である。例えば、デフ機構の前側位置に設けるとクラ
ッチの伝動下手側の慣性が比較的大となり、クラッチ切
り時における動力ロス軽減の点では好都合であるが、ミ
ッション本体部分がより複雑化して大幅な構造変更が余
儀無くされる可能性が高い、といった具合である。又、
ミッドPTO軸用のクラッチはミッションから下方に突
出した低い位置にあるため、クラッチ操作軸や操作ロッ
ドが走行に伴って他物に接当し易い傾向にある、という
改善要望もある。これらの点は、各クラッチをPTO変
速機構に置き換えたとしても、同様な問題が生じると考
えられる。
【0005】本発明の目的は、従来のPTOミッション
構造、すなわち、デフ機構部分を通過する状態で設けら
れる単一の伝動軸からリヤー及びミッドの各PTO軸に
動力伝達させるというPTO伝動系のミッションケース
後端集約配置構造を踏襲しながら、リヤーPTO用回転
状態切換手段を上手く配置し、かつ、ミッドPTO用回
転状態切換手段の操作系が他物と接当し難いように改善
する点にある。
構造、すなわち、デフ機構部分を通過する状態で設けら
れる単一の伝動軸からリヤー及びミッドの各PTO軸に
動力伝達させるというPTO伝動系のミッションケース
後端集約配置構造を踏襲しながら、リヤーPTO用回転
状態切換手段を上手く配置し、かつ、ミッドPTO用回
転状態切換手段の操作系が他物と接当し難いように改善
する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的の達成のために
本発明は、機体後部に搭載されるミッションケースの後
端部に、リヤーPTO用の第1回転状態切換手段とミッ
ドPTO用の第2回転状態切換手段とを、これら両回転
状態切換手段が互いに近接する状態で内装し、ミッショ
ンケースの上部位置に装備される単一の支軸に、第1回
転状態切換手段を操作する第1操作レバーと、第2回転
状態切換手段を操作する第2操作レバーとを支承すると
ともに、両回転状態切換手段と両操作レバーとの夫々を
連動連結する第1及び第2連動部材を、ミッションケー
スから左右に延設される車軸ケースの上方を迂回させて
配設してあることを特徴とするものである。
本発明は、機体後部に搭載されるミッションケースの後
端部に、リヤーPTO用の第1回転状態切換手段とミッ
ドPTO用の第2回転状態切換手段とを、これら両回転
状態切換手段が互いに近接する状態で内装し、ミッショ
ンケースの上部位置に装備される単一の支軸に、第1回
転状態切換手段を操作する第1操作レバーと、第2回転
状態切換手段を操作する第2操作レバーとを支承すると
ともに、両回転状態切換手段と両操作レバーとの夫々を
連動連結する第1及び第2連動部材を、ミッションケー
スから左右に延設される車軸ケースの上方を迂回させて
配設してあることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】リヤーPTO用の第1回転状態切換手段をデフ
機構の後側に配置すると、ミッションケース後端部が若
干大きくなる可能性が高いが他の機構類が殆どないの
で、後部カバーケースのみを変更するといった小規模な
改造で済み、ミッションの主要部には影響がない点で好
ましい。そして、ミッドPTO用の第2回転状態切換手
段を第1回転状態切換手段に近接させて設けたことによ
り、ロッドやワイヤー等の連動部材を車軸ケースの上方
を迂回しての比較的高い位置に配設でき、他物との接当
おそれが軽減されるとともに、その連動部材の前方下方
に位置することになる車軸ケースが、該連動部材の保護
部材として機能するようにもなる。又、各操作レバーが
同軸に支承され、かつ、各回転状態切換手段が近接して
いるから、図3に示すように、各操作レバー67,68
のロッド連結点を支軸69回りで位置ずれ配置する等の
設計工夫次第によって、第1及び第2連動部材70,7
1を同一部品で構成することが可能である。
機構の後側に配置すると、ミッションケース後端部が若
干大きくなる可能性が高いが他の機構類が殆どないの
で、後部カバーケースのみを変更するといった小規模な
改造で済み、ミッションの主要部には影響がない点で好
ましい。そして、ミッドPTO用の第2回転状態切換手
段を第1回転状態切換手段に近接させて設けたことによ
り、ロッドやワイヤー等の連動部材を車軸ケースの上方
を迂回しての比較的高い位置に配設でき、他物との接当
おそれが軽減されるとともに、その連動部材の前方下方
に位置することになる車軸ケースが、該連動部材の保護
部材として機能するようにもなる。又、各操作レバーが
同軸に支承され、かつ、各回転状態切換手段が近接して
いるから、図3に示すように、各操作レバー67,68
のロッド連結点を支軸69回りで位置ずれ配置する等の
設計工夫次第によって、第1及び第2連動部材70,7
1を同一部品で構成することが可能である。
【0008】
【発明の効果】従って、PTO伝動系のミッションケー
ス後端集約配置構造を踏襲しながら、ミッションの複雑
化を招くことなく、かつ、ミッドPTO操作用連動部材
の保護機能を高めることができるPTO操作構造が得ら
れた。
ス後端集約配置構造を踏襲しながら、ミッションの複雑
化を招くことなく、かつ、ミッドPTO操作用連動部材
の保護機能を高めることができるPTO操作構造が得ら
れた。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、作業機の一例であ
るトラクタの場合について図面に基づいて説明する。図
1に農用トラクタが示され、1は前輪、2は後輪、3は
エンジン、Cは主クラッチ、5はミッションである。ミ
ッション5には、クラッチ出力軸Cjからの動力が入力
される静油圧式無段変速装置(以下、HSTと略称す
る)4、前輪変速装置Z、リヤーPTO軸51、ミッド
PTO軸52等を備えている。因みに、図3に示す53
は前輪1の駆動及び非駆動を切換えるDTレバー、54
はデフロックペダルである。次に、ミッション5の構造
とPTO伝動系の操作構造について説明する。
るトラクタの場合について図面に基づいて説明する。図
1に農用トラクタが示され、1は前輪、2は後輪、3は
エンジン、Cは主クラッチ、5はミッションである。ミ
ッション5には、クラッチ出力軸Cjからの動力が入力
される静油圧式無段変速装置(以下、HSTと略称す
る)4、前輪変速装置Z、リヤーPTO軸51、ミッド
PTO軸52等を備えている。因みに、図3に示す53
は前輪1の駆動及び非駆動を切換えるDTレバー、54
はデフロックペダルである。次に、ミッション5の構造
とPTO伝動系の操作構造について説明する。
【0010】図12に、前端部に前輪変速装置Zが、前
部にHST4が一体装着されたミッション5の構造が示
され、55はエンジン3の出力回転が伝わるポンプ軸、
56は変速後の動力が伝わるモータ軸、Aは高低2速の
PTO変速機構、BはリヤーPTOクラッチ(第1回転
状態切換手段に相当)、DはミッドPTOクラッチ(第
2回転状態切換手段に相当)、Eは走行用の副変速機
構、Gはデフ機構、57は前輪駆動用の伝動軸である。
部にHST4が一体装着されたミッション5の構造が示
され、55はエンジン3の出力回転が伝わるポンプ軸、
56は変速後の動力が伝わるモータ軸、Aは高低2速の
PTO変速機構、BはリヤーPTOクラッチ(第1回転
状態切換手段に相当)、DはミッドPTOクラッチ(第
2回転状態切換手段に相当)、Eは走行用の副変速機
構、Gはデフ機構、57は前輪駆動用の伝動軸である。
【0011】図3、図13に示すように、各PTO軸5
1,52は、デフ機構Gの上方を通って迂回配置された
PTO伝動軸58からギヤ連動されるものであり、リヤ
ーPTOクラッチBは、軸に対して遊転する第1連動ギ
ヤ59とリヤーPTO軸51とを、ミッドPTOクラッ
チDは、軸に対して遊転する第2連動ギヤ60と中間伝
動軸61とを夫々断続するシフト回転体62,63を備
えて構成されている。各シフト回転体62,63をスラ
イド操作するシフタ64,65の軸部64a,65aは
ミッション後部のカバーケース66の側面を貫通して外
部に取出され、共にシフトレバー64b,65bが装着
されている。
1,52は、デフ機構Gの上方を通って迂回配置された
PTO伝動軸58からギヤ連動されるものであり、リヤ
ーPTOクラッチBは、軸に対して遊転する第1連動ギ
ヤ59とリヤーPTO軸51とを、ミッドPTOクラッ
チDは、軸に対して遊転する第2連動ギヤ60と中間伝
動軸61とを夫々断続するシフト回転体62,63を備
えて構成されている。各シフト回転体62,63をスラ
イド操作するシフタ64,65の軸部64a,65aは
ミッション後部のカバーケース66の側面を貫通して外
部に取出され、共にシフトレバー64b,65bが装着
されている。
【0012】各シフタ64,65の操作部64c,65
cのピン状の先端が各シフト回転体62,63に入込ん
でおり、使用頻度の高いリヤーPTOクラッチBのみ、
操作部64cに回動自在なローラ64dが装備されてい
る。又、第1連動ギヤ59と第2連動ギヤ60は共に常
時回転しており、従って、各PTO軸51,52は互い
に独立してクラッチ操作できるものである。
cのピン状の先端が各シフト回転体62,63に入込ん
でおり、使用頻度の高いリヤーPTOクラッチBのみ、
操作部64cに回動自在なローラ64dが装備されてい
る。又、第1連動ギヤ59と第2連動ギヤ60は共に常
時回転しており、従って、各PTO軸51,52は互い
に独立してクラッチ操作できるものである。
【0013】一方、ミッションケース5c上部のリフト
アーム20駆動用の油圧シリンダ19部位には、リヤー
及びミッドPTOクラッチB,D操作用のクラッチレバ
ー67,68を支承する単一の支軸69が配置されてい
る。そして、各クラッチレバー67,68の操作片67
a,68aと、各シフトレバー64b,65bとは、夫
々操作ロッド70,71で連動連結されている。因み
に、各操作片67a,68a、各シフトレバー64b,
65b、及び各操作ロッド70,71は夫々共通部品で
構成されているとともに、2個の操作ロッド70,71
は、ミッションケース5cにおけるデフ機構G存在部位
の側面に連結される車軸ケース72の上方を迂回して配
置するよう2箇所で屈曲された屈曲ロッドに形成されて
いる。
アーム20駆動用の油圧シリンダ19部位には、リヤー
及びミッドPTOクラッチB,D操作用のクラッチレバ
ー67,68を支承する単一の支軸69が配置されてい
る。そして、各クラッチレバー67,68の操作片67
a,68aと、各シフトレバー64b,65bとは、夫
々操作ロッド70,71で連動連結されている。因み
に、各操作片67a,68a、各シフトレバー64b,
65b、及び各操作ロッド70,71は夫々共通部品で
構成されているとともに、2個の操作ロッド70,71
は、ミッションケース5cにおけるデフ機構G存在部位
の側面に連結される車軸ケース72の上方を迂回して配
置するよう2箇所で屈曲された屈曲ロッドに形成されて
いる。
【0014】リヤーPTOクラッチレバー(第1操作レ
バーに相当)67とミッドPTOクラッチレバー(第2
操作レバーに相当)68とは若干長さを違えてあるが、
その握り部どうしは近接配備され、共握りしての同時操
作が可能になっている。又、前輪1の駆動及び非駆動を
切換えるDTレバー53と、デフロックペダル54とは
支軸69と同軸心回りで揺動操作可能に備えられてい
る。又、図4に示すように、PTO変速機構Aのシフト
レバー73と運転席40横のPTO変速レバー74と
は、HST4の操作系を迂回する湾曲リンク75で連動
連結されている。
バーに相当)67とミッドPTOクラッチレバー(第2
操作レバーに相当)68とは若干長さを違えてあるが、
その握り部どうしは近接配備され、共握りしての同時操
作が可能になっている。又、前輪1の駆動及び非駆動を
切換えるDTレバー53と、デフロックペダル54とは
支軸69と同軸心回りで揺動操作可能に備えられてい
る。又、図4に示すように、PTO変速機構Aのシフト
レバー73と運転席40横のPTO変速レバー74と
は、HST4の操作系を迂回する湾曲リンク75で連動
連結されている。
【0015】次に、HST4を変速操作する前進用変速
ペダル6及び後進用変速ペダル7等の構成について説明
する。図4、図5に示すようにHST4のトラニオン軸
4aに、円形の防振用ウェイト10が防振ゴム51を介
して取付けられている。HST4の横軸芯P1周りに上
下揺動自在に支持されたアーム11のローラー11a
が、ウェイト10に固定された案内板10aに下側から
当て付けられ、バネ12によりアーム11が上方側に付
勢されて、ウェイト10及びトラニオン軸4aが中立位
置側に戻し付勢されている。
ペダル6及び後進用変速ペダル7等の構成について説明
する。図4、図5に示すようにHST4のトラニオン軸
4aに、円形の防振用ウェイト10が防振ゴム51を介
して取付けられている。HST4の横軸芯P1周りに上
下揺動自在に支持されたアーム11のローラー11a
が、ウェイト10に固定された案内板10aに下側から
当て付けられ、バネ12によりアーム11が上方側に付
勢されて、ウェイト10及びトラニオン軸4aが中立位
置側に戻し付勢されている。
【0016】図4、図10、図11に示すように、円筒
部材8に前進用変速ペダル6を前向きに固定し、後進用
変速ペダル7を後向きに固定して、さらに円筒部材8に
操作アーム9を固定している。これに対し、平板がコ字
状に折り曲げられ機体フレーム13に固定されて、一対
の支持ブラケット14が形成されている。
部材8に前進用変速ペダル6を前向きに固定し、後進用
変速ペダル7を後向きに固定して、さらに円筒部材8に
操作アーム9を固定している。これに対し、平板がコ字
状に折り曲げられ機体フレーム13に固定されて、一対
の支持ブラケット14が形成されている。
【0017】これにより、前進用及び後進用変速ペダル
6,7が固定された円筒部材8を、一対の支持ブラケッ
ト14の間に入れ、支持ピン15を一対の支持ブラケッ
ト14の支持孔14a及び円筒部材8に亘って挿入す
る。そして、機体外側の支持ブラケット14の横片14
bの開孔14cに上側からロールピン16を挿入し、こ
のロールピン16を支持ピン15の開孔15aに挿入す
る。従って、前進用及び後進用変速ペダル6,7が支持
ピン15周りに上下に揺動自在に支持されるのであり、
ロールピン16により支持ピン15の抜け止め及び回り
止めが行われる。
6,7が固定された円筒部材8を、一対の支持ブラケッ
ト14の間に入れ、支持ピン15を一対の支持ブラケッ
ト14の支持孔14a及び円筒部材8に亘って挿入す
る。そして、機体外側の支持ブラケット14の横片14
bの開孔14cに上側からロールピン16を挿入し、こ
のロールピン16を支持ピン15の開孔15aに挿入す
る。従って、前進用及び後進用変速ペダル6,7が支持
ピン15周りに上下に揺動自在に支持されるのであり、
ロールピン16により支持ピン15の抜け止め及び回り
止めが行われる。
【0018】以上の如くに、前進用及び後進用変速ペダ
ル6,7を支持ブラケット14に取付けると、図4に示
すように円筒部材8の操作アーム9とウェイト10に固
定された操作アーム10bとを、リンク17により連結
する。これにより、前進用変速ペダル6及び後進用変速
ペダル7を踏込み操作することより、ウェイト10を介
してHST4を前進側及び後進側に変速操作する。
ル6,7を支持ブラケット14に取付けると、図4に示
すように円筒部材8の操作アーム9とウェイト10に固
定された操作アーム10bとを、リンク17により連結
する。これにより、前進用変速ペダル6及び後進用変速
ペダル7を踏込み操作することより、ウェイト10を介
してHST4を前進側及び後進側に変速操作する。
【0019】この農用トラクタでは、変速レバー18で
もHST4の変速操作が行えるように構成してある、つ
まり、図1〜図4に示すように、ミッションケース5c
の後部上面に固定されたシリンダケース19に、左右一
対のリフトアーム20が上下揺動自在に支持され、この
リフトアーム20用の油圧シリンダがシリンダケース1
9に内装されている。図8、図3、図2に示すように、
シリンダケース19の機体左側の横側部に支持軸21及
び円筒部材31が固定されており、円筒部材31にレバ
ーアーム22が回動自在に支持され、レバーアーム22
の先端の軸芯P2周りに変速レバー18が揺動自在に支
持されている。
もHST4の変速操作が行えるように構成してある、つ
まり、図1〜図4に示すように、ミッションケース5c
の後部上面に固定されたシリンダケース19に、左右一
対のリフトアーム20が上下揺動自在に支持され、この
リフトアーム20用の油圧シリンダがシリンダケース1
9に内装されている。図8、図3、図2に示すように、
シリンダケース19の機体左側の横側部に支持軸21及
び円筒部材31が固定されており、円筒部材31にレバ
ーアーム22が回動自在に支持され、レバーアーム22
の先端の軸芯P2周りに変速レバー18が揺動自在に支
持されている。
【0020】レバーアーム22のボス部にアーム23
a,23bが一体で回動自在に支持されて、一方のアー
ム23aがレバーアーム22に下側から接当しており、
図2〜図4に示すように機体左側のアーム23bと、機
体右側のHST4の操作アーム10bとが、連係ロッド
24、一対のアーム25a,25bを固定した連係軸2
5、及び連係ロッド26により連動連結されている。
a,23bが一体で回動自在に支持されて、一方のアー
ム23aがレバーアーム22に下側から接当しており、
図2〜図4に示すように機体左側のアーム23bと、機
体右側のHST4の操作アーム10bとが、連係ロッド
24、一対のアーム25a,25bを固定した連係軸2
5、及び連係ロッド26により連動連結されている。
【0021】上記の構造により、図2〜図4に示すよう
に、変速レバー18をレバーガイド38に沿って中立位
置Nから前進位置F側に操作していくと、レバーアーム
22がアーム23aを押して行き、HST4が中立位置
から前進の高速側に変速操作されていく。そして、図4
に示すように変速レバー18、前進用及び後進用変速ペ
ダル6,7の急操作を抑えるダンパー39が、アーム2
5bに取り付けられている。
に、変速レバー18をレバーガイド38に沿って中立位
置Nから前進位置F側に操作していくと、レバーアーム
22がアーム23aを押して行き、HST4が中立位置
から前進の高速側に変速操作されていく。そして、図4
に示すように変速レバー18、前進用及び後進用変速ペ
ダル6,7の急操作を抑えるダンパー39が、アーム2
5bに取り付けられている。
【0022】この農用トラクタでは変速レバー18を摩
擦保持して、一定速度での走行が行えるように構成して
おり、次にこの変速レバー18の摩擦保持の構成につい
て説明する。図8に示すように、複数枚の第1摩擦板2
7,第2摩擦板28及び第3摩擦板29が、交互に重ね
合わされて円筒部材31に外嵌されており、レバーアー
ム22のピン22aに各第1摩擦板27が連結されて、
レバーアーム22と各第1摩擦板27が一体で支持軸2
1周りに回転するようにしている。各第2摩擦板28は
支持板30に固定されたピン30aに連結されて固定さ
れている。
擦保持して、一定速度での走行が行えるように構成して
おり、次にこの変速レバー18の摩擦保持の構成につい
て説明する。図8に示すように、複数枚の第1摩擦板2
7,第2摩擦板28及び第3摩擦板29が、交互に重ね
合わされて円筒部材31に外嵌されており、レバーアー
ム22のピン22aに各第1摩擦板27が連結されて、
レバーアーム22と各第1摩擦板27が一体で支持軸2
1周りに回転するようにしている。各第2摩擦板28は
支持板30に固定されたピン30aに連結されて固定さ
れている。
【0023】図8、図9に示すように、円筒部材31に
リング状の保持部材32が回転自在に外嵌されており、
円筒部材31に開孔された一対の斜めの傾斜孔31a
に、保持部材32のボルト33が挿入されている。図
3、図9、図1に示すように、シリンダケース19に固
定されたブラケット34に、一対のナット35を介して
フックロッド36が取付けられており、このフックロッ
ド36と保持部材32のアーム32aとに亘り、引っ張
りバネ37が架設されている。
リング状の保持部材32が回転自在に外嵌されており、
円筒部材31に開孔された一対の斜めの傾斜孔31a
に、保持部材32のボルト33が挿入されている。図
3、図9、図1に示すように、シリンダケース19に固
定されたブラケット34に、一対のナット35を介して
フックロッド36が取付けられており、このフックロッ
ド36と保持部材32のアーム32aとに亘り、引っ張
りバネ37が架設されている。
【0024】従って、引っ張りバネ37の付勢力で保持
部材32が図9の紙面時計方向に回転するように付勢さ
れると、図8、図9の傾斜孔31a及びボルト33のカ
ム作用で、保持部材32が図5の紙面右方に移動しよう
として第1,2,3摩擦板27,28,29を押圧し、
レバーアーム22及び変速レバー18が摩擦保持され
る。この場合、図1、図3、図9に示すように、ブラケ
ット34及びナット35が運転席40の後面下側におい
て、後方に露出して配置されている。これにより、機体
の後側からナット35を回転操作して、フックロッド3
6の固定位置を図9の紙面左右方向(引っ張りバネ37
の長手方向)に沿って調節することにより、引っ張りバ
ネ37の付勢力、つまりレバーアーム22及び変速レバ
ー18の摩擦保持力を強弱に調節することができる。
部材32が図9の紙面時計方向に回転するように付勢さ
れると、図8、図9の傾斜孔31a及びボルト33のカ
ム作用で、保持部材32が図5の紙面右方に移動しよう
として第1,2,3摩擦板27,28,29を押圧し、
レバーアーム22及び変速レバー18が摩擦保持され
る。この場合、図1、図3、図9に示すように、ブラケ
ット34及びナット35が運転席40の後面下側におい
て、後方に露出して配置されている。これにより、機体
の後側からナット35を回転操作して、フックロッド3
6の固定位置を図9の紙面左右方向(引っ張りバネ37
の長手方向)に沿って調節することにより、引っ張りバ
ネ37の付勢力、つまりレバーアーム22及び変速レバ
ー18の摩擦保持力を強弱に調節することができる。
【0025】以上の構造により、変速レバー18を保持
部材32による摩擦保持力に抗して中立位置Nから前進
位置F側に操作していくと、これに連動して前進用及び
後進用変速ペダル6,7、HST4が、前進の高速側に
操作されていくのであり、所望の位置で変速レバー18
から手を離すと、保持部材32による摩擦保持力により
変速レバー18、前進用及び後進用変速ペダル6,7、
HST4がその位置で保持されて、機体は一定速度で走
行していく。
部材32による摩擦保持力に抗して中立位置Nから前進
位置F側に操作していくと、これに連動して前進用及び
後進用変速ペダル6,7、HST4が、前進の高速側に
操作されていくのであり、所望の位置で変速レバー18
から手を離すと、保持部材32による摩擦保持力により
変速レバー18、前進用及び後進用変速ペダル6,7、
HST4がその位置で保持されて、機体は一定速度で走
行していく。
【0026】この状態で一時的に加速したい場合には、
前進用変速ペダル6を踏込み操作すれば良く、この操作
は図3のアーム23aがレバーアーム22から紙面下方
に離れる操作なので、支障なく行える。そして、一時的
な加速後に前進用変速ペダル6から足を離すと、図5の
アーム11の作用でHST4及び前進用変速ペダル6が
戻されるのであり、図3のアーム23aがレバーアーム
22で接当する元の位置でHST4及び前進用変速ペダ
ル6が止まり、元の一定速度での走行状態に戻る。
前進用変速ペダル6を踏込み操作すれば良く、この操作
は図3のアーム23aがレバーアーム22から紙面下方
に離れる操作なので、支障なく行える。そして、一時的
な加速後に前進用変速ペダル6から足を離すと、図5の
アーム11の作用でHST4及び前進用変速ペダル6が
戻されるのであり、図3のアーム23aがレバーアーム
22で接当する元の位置でHST4及び前進用変速ペダ
ル6が止まり、元の一定速度での走行状態に戻る。
【0027】前述の一定速度を高速側に変更したい場合
には、保持部材32による摩擦保持力に抗して変速レバ
ー18を前進位置Fの高速側に操作すれば良く、前述の
一定速度を低速側に変更したい場合には、保持部材32
による摩擦保持力に抗して変速レバー18を前進位置F
の低速側に操作するか、又は後進用変速ペダル7を踏み
操作して変速レバー18を前進位置Fの低速側に操作す
れば良い。
には、保持部材32による摩擦保持力に抗して変速レバ
ー18を前進位置Fの高速側に操作すれば良く、前述の
一定速度を低速側に変更したい場合には、保持部材32
による摩擦保持力に抗して変速レバー18を前進位置F
の低速側に操作するか、又は後進用変速ペダル7を踏み
操作して変速レバー18を前進位置Fの低速側に操作す
れば良い。
【0028】又、逆に機体を後進させたい場合は、先ず
図3の中立位置Nに在る変速レバー18を後進位置R側
の最高速にまで操作する。この場合、前進用及び後進用
変速ペダル6,7、HST4は図5のアーム11の作用
で中立位置に残っており、この後に後進用変速ペダル7
を踏み込んでHST4を後進側に変速操作する。後進時
には前進時のような変速レバー18による一定速度での
走行は行うことはできず、後進用変速ペダル7から足を
離せば、図5のアーム11の作用で後進用変速ペダル7
及びHST4が中立位置に戻る。
図3の中立位置Nに在る変速レバー18を後進位置R側
の最高速にまで操作する。この場合、前進用及び後進用
変速ペダル6,7、HST4は図5のアーム11の作用
で中立位置に残っており、この後に後進用変速ペダル7
を踏み込んでHST4を後進側に変速操作する。後進時
には前進時のような変速レバー18による一定速度での
走行は行うことはできず、後進用変速ペダル7から足を
離せば、図5のアーム11の作用で後進用変速ペダル7
及びHST4が中立位置に戻る。
【0029】前述の一定速度での走行中に、機体の停止
操作を行うと、変速レバー18の摩擦保持が自動的に解
除されるように構成してある。すなわち、左右の後輪2
を各々独立で制動可能なサイドブレーキ(図示せず)を
夫々備えており、図4、図6に示すように、左右のサイ
ドブレーキと各々機械的に連結されたサイドブレーキペ
ダル41が左右一対備えてある。左右のサイドブレーキ
ペダル41の軸芯P3周りに一対のリンク42が揺動自
在に支持されており、左右のリンク42の下端がピン連
結されて、このピン連結部にローラー43が取付けられ
ている。
操作を行うと、変速レバー18の摩擦保持が自動的に解
除されるように構成してある。すなわち、左右の後輪2
を各々独立で制動可能なサイドブレーキ(図示せず)を
夫々備えており、図4、図6に示すように、左右のサイ
ドブレーキと各々機械的に連結されたサイドブレーキペ
ダル41が左右一対備えてある。左右のサイドブレーキ
ペダル41の軸芯P3周りに一対のリンク42が揺動自
在に支持されており、左右のリンク42の下端がピン連
結されて、このピン連結部にローラー43が取付けられ
ている。
【0030】これに対して平板を山型(図6参照)に折
り曲げた操作部材44が、機体フレーム13の横軸芯P
4周りに上下揺動自在に支持され、バネ45で上向き付
勢されて、ストッパー46により図7に示す姿勢で止め
られている。そして、図3、図4に示すように、操作部
材44のアーム44aと保持部材32のアーム32aと
に亘ってワイヤ47が接続されている。又、図3及び図
8に示すように、レバーアーム22とブラケット34に
亘りバネ48が接続されており、変速レバー18がレバ
ーガイド38の中立位置N側に付勢されている。
り曲げた操作部材44が、機体フレーム13の横軸芯P
4周りに上下揺動自在に支持され、バネ45で上向き付
勢されて、ストッパー46により図7に示す姿勢で止め
られている。そして、図3、図4に示すように、操作部
材44のアーム44aと保持部材32のアーム32aと
に亘ってワイヤ47が接続されている。又、図3及び図
8に示すように、レバーアーム22とブラケット34に
亘りバネ48が接続されており、変速レバー18がレバ
ーガイド38の中立位置N側に付勢されている。
【0031】従って、変速レバー18を摩擦保持しての
一定速度での走行中に、左右のサイドブレーキペダル4
1を同時に踏み操作して機体の停止操作を行うと、図5
及び図6に示すように左右のリンク42及びローラー4
3が略真下に移動して、操作部材44を下方に押し操作
する。これにより、ワイヤ47が操作部材44側に引き
操作されて、保持部材32が図9の紙面反時計方向に回
転操作されて、図8及び図9の傾斜孔31a及びボルト
33のカム作用で、保持部材32が第1摩擦板27等か
ら図8の紙面左方に離し操作される。
一定速度での走行中に、左右のサイドブレーキペダル4
1を同時に踏み操作して機体の停止操作を行うと、図5
及び図6に示すように左右のリンク42及びローラー4
3が略真下に移動して、操作部材44を下方に押し操作
する。これにより、ワイヤ47が操作部材44側に引き
操作されて、保持部材32が図9の紙面反時計方向に回
転操作されて、図8及び図9の傾斜孔31a及びボルト
33のカム作用で、保持部材32が第1摩擦板27等か
ら図8の紙面左方に離し操作される。
【0032】そこで、保持部材32による摩擦保持力が
消え、図3に示すようにバネ48の作用で変速レバー1
8が前進位置F側から中立位置Nに戻され、レバーガイ
ド38の中立位置Nの角部に当たって停止するのであ
り、前進及び後進用変速ペダル6,7、HST4が図5
のアーム11の作用で中立位置に戻るのである。図4、
図5に示すように、操作部材44の操作片44bにリミ
ットスイッチ49が接当しており、前述のようにして左
右のサイドブレーキペダル41を同時に踏み操作し、操
作部材44の操作片44bがリミットスイッチ49から
下方に離れると、ブレーキランプ50が点灯するように
構成している。
消え、図3に示すようにバネ48の作用で変速レバー1
8が前進位置F側から中立位置Nに戻され、レバーガイ
ド38の中立位置Nの角部に当たって停止するのであ
り、前進及び後進用変速ペダル6,7、HST4が図5
のアーム11の作用で中立位置に戻るのである。図4、
図5に示すように、操作部材44の操作片44bにリミ
ットスイッチ49が接当しており、前述のようにして左
右のサイドブレーキペダル41を同時に踏み操作し、操
作部材44の操作片44bがリミットスイッチ49から
下方に離れると、ブレーキランプ50が点灯するように
構成している。
【0033】畦際等での旋回の場合、前輪1を操向操作
すると同時にサイドブレーキにより旋回中心側の後輪2
に制動を掛けて、小回り旋回することがある。この場
合、図7に示すように例えば紙面左のサイドブレーキペ
ダル41を踏み操作しても、紙面右のリンク42の軸芯
P3は下方に移動しないので、ローラー43は操作部材
44の上面に沿って紙面右に移動していくだけで、操作
部材44は下方に操作されない。これにより、一定速度
での走行中に前輪1を操向操作して片方のサイドブレー
キペダル41を踏み操作した場合は、変速レバー18の
摩擦保持力が消えることはなく、変速レバー18を摩擦
保持した一定速度での小回り旋回が行える。
すると同時にサイドブレーキにより旋回中心側の後輪2
に制動を掛けて、小回り旋回することがある。この場
合、図7に示すように例えば紙面左のサイドブレーキペ
ダル41を踏み操作しても、紙面右のリンク42の軸芯
P3は下方に移動しないので、ローラー43は操作部材
44の上面に沿って紙面右に移動していくだけで、操作
部材44は下方に操作されない。これにより、一定速度
での走行中に前輪1を操向操作して片方のサイドブレー
キペダル41を踏み操作した場合は、変速レバー18の
摩擦保持力が消えることはなく、変速レバー18を摩擦
保持した一定速度での小回り旋回が行える。
【0034】図12、図14に、公知技術の前輪変速装
置Z及びその操作系が示されている。前輪変速装置Z
は、前輪駆動用の伝動軸57にギヤ連動された変速軸7
6、この変速軸76上に備えられる変速部、及び出力軸
78とで構成されている。変速部は、標準駆動ギヤ79
と標準従動ギヤ80とが咬合しての標準駆動状態を現出
するよう、変速軸76と標準駆動ギヤ79とを噛合させ
る噛合回転体81と、増速駆動ギヤ82と増速従動ギヤ
83とが咬合しての増速駆動状態を現出するよう、変速
軸76と増速駆動ギヤ82とを連動させる多板摩擦クラ
ッチ77とで構成されている。
置Z及びその操作系が示されている。前輪変速装置Z
は、前輪駆動用の伝動軸57にギヤ連動された変速軸7
6、この変速軸76上に備えられる変速部、及び出力軸
78とで構成されている。変速部は、標準駆動ギヤ79
と標準従動ギヤ80とが咬合しての標準駆動状態を現出
するよう、変速軸76と標準駆動ギヤ79とを噛合させ
る噛合回転体81と、増速駆動ギヤ82と増速従動ギヤ
83とが咬合しての増速駆動状態を現出するよう、変速
軸76と増速駆動ギヤ82とを連動させる多板摩擦クラ
ッチ77とで構成されている。
【0035】つまり、ピストン84には連結ピン85を
介して噛合回転体81が一体連結され、通常はバネ86
によって標準駆動状態に付勢復帰されている。そして、
操向ハンドル87による前輪切れ角が所定以上になると
カム機構88が作動して変速用バルブ89が切換えら
れ、変速軸76中に形成された油路を介して圧油が供給
されてピストン84が図14中右方に押圧されること
で、先ず噛合回転体81と標準駆動ギヤ79との噛合が
解除され、次いで摩擦クラッチ77が接続されて増速駆
動状態になる。
介して噛合回転体81が一体連結され、通常はバネ86
によって標準駆動状態に付勢復帰されている。そして、
操向ハンドル87による前輪切れ角が所定以上になると
カム機構88が作動して変速用バルブ89が切換えら
れ、変速軸76中に形成された油路を介して圧油が供給
されてピストン84が図14中右方に押圧されること
で、先ず噛合回転体81と標準駆動ギヤ79との噛合が
解除され、次いで摩擦クラッチ77が接続されて増速駆
動状態になる。
【0036】摩擦クラッチ77には、クラッチ接続時に
ショックを軽減させる皿バネ90が介装されているとと
もに、絞り91と逆止弁92との並列配置により、圧油
の供給時に絞り作用して漸次に昇圧させ、かつ、摩擦ク
ラッチ77からの排油時には抵抗なくドレンさせるショ
ックレス機構93が装備されており、このショックレス
機構93によっても増速駆動状態への変速ショックを緩
和できるようにしてある。
ショックを軽減させる皿バネ90が介装されているとと
もに、絞り91と逆止弁92との並列配置により、圧油
の供給時に絞り作用して漸次に昇圧させ、かつ、摩擦ク
ラッチ77からの排油時には抵抗なくドレンさせるショ
ックレス機構93が装備されており、このショックレス
機構93によっても増速駆動状態への変速ショックを緩
和できるようにしてある。
【0037】〔別実施例〕例えば、リヤー及びミッドP
TO軸51,52の変速機構を操作するものでも良く、
これらPTO変速機構やPTOクラッチを総称して、
「回転状態切換手段」と定義するものである。又、各シ
フトレバー64b,65bと各クラッチレバーの操作片
67a,68aとをプッシュプルワイヤで連動連結して
も良く、ワイヤやロッド等を総称して「連動部材」と定
義する。
TO軸51,52の変速機構を操作するものでも良く、
これらPTO変速機構やPTOクラッチを総称して、
「回転状態切換手段」と定義するものである。又、各シ
フトレバー64b,65bと各クラッチレバーの操作片
67a,68aとをプッシュプルワイヤで連動連結して
も良く、ワイヤやロッド等を総称して「連動部材」と定
義する。
【0038】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】農用トラクタの全体側面図
【図2】変速レバー及びHST付近の正面図
【図3】PTOクラッチの操作構造を示すレバー操作部
付近の側面図
付近の側面図
【図4】HST、前進用及び後進用変速ペダル付近の側
面図
面図
【図5】サイドブレーキペダル及びHSTのトラニオン
軸付近の側面図
軸付近の側面図
【図6】サイドブレーキペダル付近の正面図
【図7】一方のサイドブレーキペダルを踏み操作した状
態を示す正面図
態を示す正面図
【図8】変速レバーを摩擦保持する保持部材付近の縦断
正面図
正面図
【図9】変速レバーを摩擦保持する保持部材付近の縦断
側面図
側面図
【図10】前進用及び後進用変速ペダルを支持する支持
ブラケット付近の縦断正面図
ブラケット付近の縦断正面図
【図11】前進用及び後進用変速ペダル、支持ブラケッ
ト等の分解斜視図
ト等の分解斜視図
【図12】ミッション構造を示す線図
【図13】PTOクラッチ部分を示す断面図
【図14】前輪変速装置及びその油圧操作回路図
5c ミッションケース 67 第1操作レバー 68 第2操作レバー 69 支軸 70 第1連動部材 71 第2連動部材 72 車軸ケース
Claims (1)
- 【請求項1】 機体後部に搭載されるミッションケース
(5c)の後端部に、リヤーPTO用の第1回転状態切
換手段(B)とミッドPTO用の第2回転状態切換手段
(D)とを、これら両回転状態切換手段(B),(D)
が互いに近接する状態で内装し、前記ミッションケース
(5c)の上部位置に装備される単一の支軸(69)
に、前記第1回転状態切換手段(B)を操作する第1操
作レバー(67)と、前記第2回転状態切換手段(D)
を操作する第2操作レバー(68)とを支承するととも
に、前記両回転状態切換手段(B),(D)と前記両操
作レバー(67),(68)との夫々を連動連結する第
1及び第2連動部材(70),(71)を、前記ミッシ
ョンケース(5c)から左右に延設される車軸ケース
(72)の上方を迂回させて配設してある作業機のPT
O操作構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP291694A JPH07205673A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 作業機のpto操作構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP291694A JPH07205673A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 作業機のpto操作構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205673A true JPH07205673A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11542680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP291694A Pending JPH07205673A (ja) | 1994-01-17 | 1994-01-17 | 作業機のpto操作構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07205673A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2872100A1 (fr) * | 2004-06-25 | 2005-12-30 | Kubota Kk | Tracteur avec prise de force |
-
1994
- 1994-01-17 JP JP291694A patent/JPH07205673A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2872100A1 (fr) * | 2004-06-25 | 2005-12-30 | Kubota Kk | Tracteur avec prise de force |
US7421917B2 (en) | 2004-06-25 | 2008-09-09 | Kubota Corporation | Tractor with a PTO apparatus |
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