JPH0720549B2 - 吸液性複合体の製造法 - Google Patents

吸液性複合体の製造法

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JPH0720549B2
JPH0720549B2 JP62101468A JP10146887A JPH0720549B2 JP H0720549 B2 JPH0720549 B2 JP H0720549B2 JP 62101468 A JP62101468 A JP 62101468A JP 10146887 A JP10146887 A JP 10146887A JP H0720549 B2 JPH0720549 B2 JP H0720549B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は吸液性複合体の製造法に関するものであり、詳
しくは、生理用ナプキン、使い捨ておむつなどの衛生・
医療用品、並びに野菜などの鮮度保持剤、保水剤などの
農林業分野等、吸液及び吸液した液体の保持が必要とさ
れる用途に好適に利用できる吸液性複合体の製造法に関
するものである。
〔従来の技術及びその問題点〕
近年、自重の数十倍から数百倍の水を吸収するいわゆる
吸水性ポリマーが開発され、生理用ナプキンや紙おむつ
等の衛生用品、コンタクトレンズや縫合部被覆などの医
療用材料、液体クロマトグラフィー担体などの分離精製
材料、あるいは農林業、土木業分野等の保水、吸水材料
に利用されている。
これら吸水性ポリマーとしては、ポリアクリル酸塩の架
橋体やデンプン−アクリル酸グラフト重合体、セルロー
ス−アクリロニトリルグラフト重合体の加水分解物、酢
酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体の加水分解物等
が既知である。このような吸水性ポリマーは、水や尿の
ような低粘性の液体に対しては優れた吸収性能を有し、
速く且つ多量に吸収でき、更に種々の改良も提案されて
いる。
しかしながら、血液で代表される高粘性の液体に対して
は、多孔質化(特開昭55−71728号公報)や、有機及び
/又は無機の水溶性塩の添加(特公表昭58−501107号公
報)、パルプ等の親水性繊維との混合(特開昭59−8665
7号公報)等が提案されているが、その効果は十分とは
言い難い。
従って、低粘性液体はもとより、高粘性液体に対しても
優れた吸収性能、即ち、吸収量、吸収速度、吸収力等に
優れた吸水性ポリマーの出現が望まれている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、上記のような状況に鑑み、鋭意検討の結
果、吸水性ポリマー、水不溶性無機物質及び水不溶性親
水性繊維状物質からなる複合体が、従来にない優れた吸
収性能を示すことを見出し既に特許出願した(特願昭62
−17946号明細書参照)。更に本発明者らは、この吸液
性複合体を工業的に製造するにあたり、容易でかつ吸収
性能が十分に発揮できる製造法を種々検討した結果、本
発明を完成するに到った。
即ち、本発明は、(A)吸水性ポリマー、(B)水不溶
性無機物質、及び(C)セルロース粉末、パルプ及びレ
ーヨンからなる群より選ばれた繊維長50mm以下の水不溶
性親水性繊維状物質の複合比(重合比)が(A):
(B):(C)=100:5〜1200:5〜1200で、嵩比重が0.0
3〜0.7g/ccである吸液性複合体を得るにあたり、(A)
100重量部に対して水70〜3000重量部の存在下に、
(A)、(B)及び(C)を混合することにより、膨潤
した(A)吸収性ポリマーの表面に(B)水不溶性無機
物質及び(C)水不溶性親水性繊維状物質を固定化し、
必要に応じて乾燥させることを特徴とする吸液性複合体
の製造法を提供するものである。
本発明において使用される吸水性ポリマーとしては、一
般に吸水性を有するポリマーであればいずれでもよい。
例えば、ポリアクリル酸塩又はその架橋物、ポリエチレ
ンオキシド、ポリビニルピロリドン、スルホン化ポリス
チレン及びポリビニルピリジンの架橋物、デンプン−ポ
リ(メタ)アクリロニトリルグラフト共重合物のケン化
物、デンプン−ポリ(メタ)アクリル酸(及びその塩)
グラフト共重合物(及びその架橋物)、ポリビニルアル
コールと無水マレイン酸との反応物(及びその塩)、デ
ンプン−ポリ(メタ)アクリル酸エステルグラフト共重
合物の加水分解物などが挙げられる。又、ポリビニルア
ルコールスルホン酸塩、ポリビニルアルコール−アクリ
ル酸グラフト共重合物なども例示できる。好ましくは、
アクリル酸又はアクリル酸塩を主成分とする水溶性エチ
レン性不飽和単量体の重合体又はその架橋物であり、そ
の製造法は何れでもよい。
これらのポリマーは、二種以上用いても良い。吸水性ポ
リマーは、20cc/gポリマー以上の水を吸収するポリマー
であって、形状としては粉末状、顆粒状、塊状、シート
状などの形態があり、本発明の複合体を製造するには、
その何れも使用可能である。粉末状、顆粒状の場合、粒
子径が10〜3000μm、好ましくは15〜1000μmのものが
良い。
本発明で用いられている無機物質としては、実質的に水
に不溶であることを必須条件とし、これを満足するもの
であれば何れでもよい。例えばアルミナ、シリカ、二酸
化チタン、タルク、シルコニア、リン酸カルシウム、リ
ン酸バリウム、硫酸カルシウム、粘土、ケイ酸、珪藻
土、ベントナイト、活性炭、ゼオライト、カオリン、酸
性白土、活性白土、バーミュキュライト、その他金属酸
化物等が挙げられる。特にアルミナ、シリカ、ゼオライ
ト、モンモリロナイト族粘土(ベントナイト)、カオリ
ナイト族粘土(カオリン)が好ましい。水不溶性無機物
質の粒子径は特に限定されないが、1500μm以下のもの
であれば好ましく用いられ、特に500μm以下のものが
好ましく用いられる。
本発明に用いられる水不溶性親水性繊維状物質として
は、水不溶性繊維状物質特有の濡れ性、導液性を具備し
た天然セルロース、人工セルロースであるセルロース粉
末、パルプ及びレーヨンからなる群より選ばれる。又、
熱融着による固定化等の機能を付与させる目的で、疎水
性繊維状物質であるポリエステル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、アクリル、ナイロン等も
これらの水不溶性親水性繊維状物質と混合して利用する
こともできる。疎水性繊維状物質は、親水性を損なわな
い限り用途により大きな範囲で混合比率を変えることが
できるが、水不溶性親水性繊維状物質は60重量%以上、
好ましくは80重量%以上含有されることが望ましい。こ
れら繊維状物質の形態は、長繊維から短繊維まで、また
微粉化したもののいずれでもよい。繊維長は50mm以下が
好ましく、40mm以下がより好ましい。
本発明の製造法により吸液性複合体を製造するにあた
り、吸水性ポリマー、水不溶性無機物質、水不溶性親水
性繊維状物質の複合比は、吸水性ポリマー100重量部に
対して、水不溶性無機物質5〜1200重量部、水不溶性親
水性繊維状物質5〜1200重量部であり、好ましくは吸水
性ポリマー100重量部に対して、水不溶性無機物質10〜8
00重量部、水不溶性親水性繊維状物質10〜1000重量部、
更に好ましくは吸水性ポリマー100重量部に対して、水
不溶性無機物質20〜500重量部、水不溶性親水性繊維状
物質20〜800重量部である。これらの構成成分の何れか
が欠けても本発明の効果は認められず、本発明の意図す
るところではない。水不溶性無機物質の含量が5重量部
未満では、吸液性複合体の吸収速度、吸収力が小さく好
ましくない。また1200重量部を越えると複合体の吸収量
が小さくなる他、ポリマーに固定化されず本発明の目的
を達成することができない。水不溶性親水性繊維状物質
においては、含量が5重量部未満のとき、吸液性複合体
の導液性、吸収速度に及ぼす効果が小さく、1200重量部
を越えると、吸液性複合体の吸収量が小さくなり、本発
明の目的を達成することができない。水不溶性無機物質
と水不溶性親水性繊維状物質の合比は、被吸収液の種類
や用途に応じ、適宜上記の範囲内において自由に変化さ
せることができる。
本発明の製造法は、実質的に20cc/gポリマー以上の水を
吸収する吸水性ポリマーに水を添加し、吸水性ポリマー
を膨潤させた状態で、水不溶性無機物質及び水不溶性親
水性繊維状物質を加えて混合することにより、膨潤した
吸水性ポリマー表面に水不溶性無機物質及び水不溶性親
水性繊維状物質を固定化し、必要に応じて乾燥を行うも
のである。
水の添加方法としては、液体で添加する方法の他、噴霧
あるいは蒸気吹き込み等の方法があり、いずれも好まし
く用いられる。
吸水性ポリマー、水不溶性無機物質、水不溶性親水性繊
維状物質及び水の仕込み順序、仕込み方法については、
特に限定されるものではないが、膨潤ポリマー水不溶性
無機物質、水不溶性親水性繊維状物質を一括仕込みする
方法、又は吸水性ポリマー、水及び水不溶性無機物質を
混練後、水不溶性親水性繊維状物質を添加する方法等
が、各素材の機能を十分発現させる上で好ましく用いら
れる。
また、上記各素材の混合方法も特に限定されるものでは
ないが、例えば、回転容器型混合機又は固定容器型混合
機に膨潤ポリマーと水不溶性無機物質及び水不溶性親水
性繊維状物質を加え、混合後乾燥する方法、水不溶性無
機物質と水を混合した後、吸水性ポリマーと水不溶性親
水性繊維状物質を順次加え、混合後乾燥する方法、実質
的に水と相溶しない有機溶媒中に吸水性ポリマー、水、
水不溶性無機物質、水不溶性親水性繊維状物質を撹拌し
ながら順次添加し濾別乾燥する方法等が挙げられる。
上記の吸水性ポリマー、水不溶性無機物質及び水不溶性
親水性繊維状物質を水を介して複合化を行うに際し、水
の存在量は吸水性ポリマー100重量部に対して70〜3000
重量部であり、好ましくは200〜1500重量部である。水
の存在量が70重量部未満のときは、吸水性ポリマーへの
水不溶性無機物質及び水不溶性親水性繊維状物質の固定
化量が不十分となり、それらの複合化による効果が十分
発揮されず、好ましくない。また3000重量部を越えると
吸水性ポリマーのゲル強度が過弱となり、ポリマーの形
態を維持したままの複合化は難しく複合体形態が大きく
変化し、性能の低下をきたすとともに乾燥時間、乾燥コ
ストがかさみ好ましくない。
吸水性ポリマーとして乾燥したものを用いる場合は、前
述のような方法で上記の量の水を添加すればよいが、吸
収性ポリマーが上記水分量の一部又は大部分をはじめか
ら保持していてもよい。即ち、吸水性ポリマーの製造工
程において、乾燥前の含水状態のポリマーをそのまま本
発明により吸液性複合体の製造に供することもできる。
混合後の吸液性複合体は必要に応じて乾燥させるが、そ
の乾燥方法は特別に制限はなく、常圧あるいは減圧下、
常温ないし加熱下、静置又は撹拌下等、適当な方法で行
うことができる。
乾燥後の吸液性複合体の含水量は、製品の取り扱い易
さ、吸収性能等の点から、50重量%以下であることが望
ましく、更に好ましくは30重量%以下であり、特に好ま
しくは20重量%以下である。
本発明により製造された吸液性複合体は、乾燥後更に必
要に応じて、性能低下が生じない程度に粉砕等の処理を
施すことができる。
製品の取り扱い易さ及び吸収性能の点から、嵩比重は0.
03〜0.7g/ccのものが好ましく、更に好ましくは0.05〜
0.6g/ccである。
本発明により製造される吸液性複合体の形態、嵩比重、
含水量、吸収性能等は、素材の種類、複合比、添加水
量、混合方法、乾燥方法等により適宜変えることがで
き、用途に応じた種々の吸液性複合体を得ることが可能
である。
〔実施例〕
以下に、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説
明するが、本発明は、これら実施例のみに限定されるも
のではない。
なお、飽和吸収量、吸収速度、吸収力は、下記の方法に
て評価した。また低粘性液体の代表例として生理食塩
水、高粘性液体の代表例として脱繊維馬血を用いた。
(1) 飽和吸収量 乾燥した吸液性複合体を十分な量の生理食塩水又は馬血
(脱繊維、発売元(株)日本生物材料センター)に浸漬
し、30分間放置した。その後吸引濾過(濾紙No.2,直径1
25mm)し、濾紙も含めた吸液性複合体の重量W1を測定し
た。同様の操作を吸液性複合体のない系(即ち濾紙の
み)について行い濾紙の重量W0を測定した。これらより
以下に示す式により吸液性複合体の飽和吸収量を求め
た。
W:吸液性複合体中の吸水性ポリマー(A)の重量(g) W1:吸液後の濾紙も含めた吸液性複合体の重量(g) W0:吸液後の濾紙の重量(g) (2−1) 吸収速度(a) 第1図に示す装置を用い吸収速度を測定する。ビュレッ
トの上口1に栓をし、測定台2と空気口3を等高位にセ
ットする。測定台2中の直径70mmのガラスフィルター
(No.1)4上に吸液性複合体5を0.3g乗せ、その後20分
間に吸収した馬血の値を吸収速度(a)として表した。
(2−2) 吸収速度(b) (2−1)吸収速度(a)の測定と同様の実験法で、吸
水性ポリマー(A)を0.3gに固定した吸液性複合体が1
分間に吸収した生理食塩水の値を吸収速度(b)として
表した。
(3) 吸収力 吸液性複合体0.05gにスポイトで馬血又は生理食塩水を
0.5cc滴下し、吸収具合を目視にて観察し、4段階にて
表した。
実施例1 撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び窒素導入管を付し
た500mlの4つ口丸底フラスコにシクロヘキサン230ml、
エチルセルロース(N−100:ハーキュレス社製)1.0gを
仕込み、75℃まで昇温した。別に三角フラスコ中でアク
リル酸30gを、水39gに苛性ソーダ13.4gを溶解した水溶
液で中和した。モノマー水溶液中のモノマー濃度は45重
量%(含水量55重量%)となった。次いで、過硫酸カリ
ウム50mgと、オキシエチレンユニット数の平均が12のポ
リオキシエチレングリコールジアクリレート65.5mgを加
えて均一に溶解させた。このモノマー水溶液を上記の4
つ口フラスコに窒素雰囲気下に1.5時間かけて滴下し重
合した後、70〜75℃の温度で0.5時間保持し重合を完了
させた。
重合物を濾過の後、80℃にて減圧乾燥し吸水性ポリマー
(A−1)を得た。
双軸ニーダー混合機に吸水性ポリマー(A−1)20gと
イオン交換水100g及びベントナイト10g、セルロースパ
ウダー(Whatman社CF11,繊維長500μm)10gを撹拌させ
ながら順次加え、約10分間混練後、80℃で減圧乾燥する
ことにより、吸液性複合体を得た。
電子顕微鏡で確認したところ、ベントナイト及びセルロ
ースパウダーが吸水性ポリマー(A−1)の表面に固定
化されていることが認められた。また、この複合体の嵩
比重は0.24g/ccであり、含水量は10重量%であった。
実施例2 撹拌機、還流冷却器、滴下ロート及び窒素導入管を付し
た500mlの4つ口丸底フラスコにシクロヘキサン230ml、
エチルセルロース(N−100:ハーキュレス社製)1.0gを
仕込み、75℃まで昇温した。別に三角フラスコ中でアク
リル酸30gを、水39gに苛性ソーダ13.4gを溶解した水溶
液で中和した。モノマー水溶液中のモノマー濃度は45重
量%(含水量55重量%)となった。次いで、過硫酸カリ
ウム50mgを加えて均一に溶解させた。このモノマー水溶
液を上記の4つ口フラスコに窒素雰囲気下に1.5時間か
けて滴下し重合した後、70〜75℃の温度で0.5時間保持
し重合を完了させた。
この後、共沸脱水(シクロヘキサンは還流)により、シ
クロヘキサン中に懸濁しているポリマー中の含水量を35
重量%とした。
この後に、テトラグリセロールテトラグリシジルエーテ
ル(商品名デナコールEX−512、長瀬産業(株)製)0.0
3gを水1mlに溶解した水溶液を73℃の温度のもとで添加
し、この温度にて2時間保持した後、シクロヘキサンを
除去し、ポリマーを80℃で減圧下に乾燥し、吸水性ポリ
マー(A−2)を得た。
双軸ニーダー混合機に吸水性ポリマー(A−2)20g、
イオン交換水200g、カオリン5gを撹拌させながら順次加
え、5分間混練後、カオリン5g、セルロースパウダー10
gを加え、更に15分間混練後80℃で減圧乾燥することに
より吸水性ポリマー(A−2)にカオリンとセルロース
パウダーが固定化された吸液性複合体を得た。この複合
体の嵩比重は0.28g/ccであり、含水量は14重量%であっ
た。
実施例3 実施例1においてベントナイトの代わりにアルミナ10g
を用い、イオン交換水100gを20gに変え、又、イオン交
換水を添加から噴霧添加に変えた他は同様な操作により
吸水性ポリマー(A−1)にアルミナとセルロースパウ
ダーが固定化され、且つその複合体の嵩比重が0.22g/cc
である吸液性複合体を得た。この吸液性複合体の含水量
は8重量%であった。
実施例4 吸水性ポリマー(A−1)10gをシクロヘキサン500gに
加え、撹拌しながらイオン交換水100gを滴親し、次いで
カオリン10g、パルプ(繊維長5mm)10gを加え、約1時
間撹拌後、濾別乾燥することにより吸水性ポリマー(A
−1)にカオリンとパルプが固定化された吸液性複合体
を得た。この複合体の嵩比重は0.16g/ccであり、含水量
は13重量%であった。
実施例5 特開昭61−62463号公報の実施例4の方法に従って、ト
ウモロコシデンプン、アクリル酸、アクリルアミド及び
エチレングリコールジメタクリル酸エステルより白色粉
末状の水不溶性吸水性ポリマー(A−3)を製造した。
回転容器型V型ブレンダーに吸水性ポリマー(A−3)
10gとイオン交換水200g及びタルク100g、セルロースパ
ウダー100gを順次加え約1時間回転した後、80℃で減圧
乾燥することにより吸水性ポリマー(A−3)にタルク
とセルロースパウダーが固定化され、嵩比重が0.25g/cc
である吸液性複合体を得た。この吸液性混合体の含水量
は16重量%であった。
実施例6 スクリュー回転羽根式混合器に、ベントナイト2gと水10
0gを混合した後、実施例1で用いた吸水性ポリマー(A
−1)20gとセルロースパウダー2gを順次加え、5分間
混練後80℃で減圧乾燥することにより、吸水性ポリマー
(A−1)にベントナイト、セルロースパウダーが固定
化され、且つその複合体の嵩比重が0.52g/ccである吸液
性複合体を得た。この吸液性複合体の含水量は11重量%
であった。
実施例7 実施例1において双軸ニーダー混合機を80℃に加温し、
密閉した状態で混練する他は同様な操作により吸水性ポ
リマー(A−1)にベントナイト、セルロースパウダー
が固定化され、嵩比重が0.22/ccである吸液性複合体を
得た。この吸液性複合体の含水量は9重量%であった。
比較例1 実施例1で使用した吸水性ポリマー(A−1)のみを用
いて比較例1とした。
比較例2 イオン交換水を添加しない他は実施例1と同様な操作に
より、吸水性ポリマー(A−1)、ベントナイト及びセ
ルロースパウダーを混合した。電子顕微鏡で確認したと
ころ、ベントナイト及びセルロースパウダーは吸水性ポ
リマー(A−1)の表面に固定化されていないことが認
められた。混合物の嵩比重は0.25g/ccであった。
比較例3 イオン交換水を800gに変えた他は実施例1と同様な操作
を行った。ところが混練時において混合物がペースト状
となり、混練が困難になるとともに、後の乾燥及び粉砕
の工程で手間を要した。得られた複合体の嵩比重は0.31
g/ccであり、含水量は18重量%であった。また電子顕微
鏡で観測したところベントナイト及びセルロースパウダ
ーは大部分が複合体の内部に包括されていた。
実施例1〜7及び比較例1〜3で得られたそれぞれの吸
液性複合体について飽和吸収量、吸収速度、吸収力を評
価した。
その結果を表1及び表2に示した。
表1及び表2から明らかなように、本発明によって得ら
れた吸液性複合体は、低粘性液体、高粘性液体いずれに
対しても優れた吸収性能を示した。特に、高粘性液体に
対する飽和吸収量、吸収速度、吸収力が、比較例で得ら
れたものに比べ際立って優れていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は吸収速度測定用装置の略示断面図である。 1:ビュレットの上口 2:測定台 3:空気口 4:ガラスフィルター 5:吸液性複合体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61F 13/46 (56)参考文献 特開 昭61−58657(JP,A) 特開 昭59−105448(JP,A) 特開 昭52−59086(JP,A) 特開 昭60−99339(JP,A) 特開 昭56−89839(JP,A) 特開 昭61−113900(JP,A) 特開 昭56−58541(JP,A) 実開 昭60−82498(JP,U) 実公 昭60−31716(JP,Y2)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)吸水性ポリマー、(B)水不溶性無
    機物質、及び(C)セルロース粉末、パルプ及びレーヨ
    ンからなる群より選ばれた繊維長50mm以下の水不溶性親
    水性繊維状物質の複合比(重合比)が(A):(B):
    (C)=100:5〜1200:5〜1200で、嵩比重が0.03〜0.7g/
    ccである吸液性複合体を得るにあたり、(A)100重量
    部に対して水70〜3000重量部の存在下に、(A)、
    (B)及び(C)を混合することにより、膨潤した
    (A)吸収性ポリマーの表面に(B)水不溶性無機物質
    及び(C)水不溶性親水性繊維状物質を固定化し、必要
    に応じて乾燥させることを特徴とする吸液性複合体の製
    造法。
  2. 【請求項2】吸水性ポリマーが、アクリル酸又はアクリ
    ル酸塩を主成分とする水溶性エチレン性不飽和単量体の
    重合体又はその架橋物である特許請求の範囲第1項記載
    の吸液性複合体の製造法。
  3. 【請求項3】水不溶性無機物質が、アルミナ、シリカ、
    ゼオライト、モンモリロナイト族粘土及びカオリナイト
    族粘土からなる群より選ばれたものである特許請求の範
    囲第1項記載の吸液性複合体の製造法。
  4. 【請求項4】水不溶性親水性繊維状物質が、天然セルロ
    ース又は人工セルロースから選ばれたものである特許請
    求の範囲第1項記載の吸液性複合体の製造法。
JP62101468A 1987-01-28 1987-04-24 吸液性複合体の製造法 Expired - Fee Related JPH0720549B2 (ja)

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