JPH07204948A - ハンドリング装置 - Google Patents

ハンドリング装置

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JPH07204948A
JPH07204948A JP421094A JP421094A JPH07204948A JP H07204948 A JPH07204948 A JP H07204948A JP 421094 A JP421094 A JP 421094A JP 421094 A JP421094 A JP 421094A JP H07204948 A JPH07204948 A JP H07204948A
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JP
Japan
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nut
bolt
rotary cylinder
rotary
cylinder
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Application number
JP421094A
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English (en)
Inventor
Takeshi Takano
剛 高野
Osamu Yamaguchi
修 山口
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tokyo Electric Power Co Inc filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】作業ヘッドの操作を手元で容易に操作すること
ができできると共に、安定した作業姿勢で大径ナットや
ナットを接合ボルトに位置合して締付けを可能にしたこ
とにある。 【構成】水平旋回可能に支持された固定ハウジングと、
この固定ハウジングの側面に軸方向にスライド移動可能
に且つ上下方向に回動可能に保持された操作アームと、
固定ハウジング内に保持部を挿入して回転自在に保持さ
れ、且つ内部に駆動モータを設けた旋回ハウジングと、
この旋回ハウジングの先端部に取付けられ、回転筒の上
面にナットを把持する回転爪と円筒状のリングガイドを
設けた位置決め機構と、油圧シリンダの頭部を保持する
クランプ爪を把持または解放させるクランプ機構と、大
径ナットの重さを荷重補償してバランスさせる調心機構
と、旋回ハウジング内に設けられた駆動モータの回転を
回転筒に伝達する回転伝達機構からなる作業ヘッドとを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タービンケーシング等
の大型機器の部材接合用大径接合ボルトの螺合作業を行
う際に用いられるハンドリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば蒸気タービン等の上下2分
割ケーシングを接合する場合には大径ボルトによる接合
が行われている。このような大型機器の部材接合に用い
られる接合ボルトとしては、機器運転時の温度で所定の
締付力値が確保されるように最適なボルト径と本数を選
定し、ケーシングフランジ部に配列される。
【0003】また、分割ケーシングの接合面となるフラ
ンジ部は、ケーシングの剛性強度を確保するために肉厚
に形成され、このフランジ部に配置されるボルト間隔を
接合ボルト同志が干渉しない寸法まで縮めて多数のボル
トを配置すると共に、ケーシングを発電所建屋の床に設
けた据付用開口部内にケーシング接合面近傍まで挿入し
て配置している。
【0004】一方、フランジ部に配列された接合ボルト
は、ケーシング内の蒸気圧力のみならず、上下ケーシン
グを強固に接合するためにボルト軸方向に引張応力が加
算され、さらに運転時における高熱蒸気による熱変形に
抗する応力が付加されるため接合ボルトが巨大化し、例
えば500MW級の蒸気タービンでは接合ボルトの直径
が156mmに達し、この接合ボルトに螺合されるナット
においては、直径が195mmで重さが50kgにも達す
る。また、高圧、中圧タービンの外部ケーシシングに設
けられる接合ボルトの本数は、120本余りにもなる。
【0005】ところで、分割ケーシングのフランジ部に
接合される接合ボルトの分解組立方法としては、予め一
端に大径ナットがネジ込まれた接合ボルトをケーシング
に設けたボルト穴にクレーン等を用いて吊り込んだ後に
複数の作業者がケーシングの下部より大径ナットをネジ
込んで締付ける作業によって行われている。
【0006】他方、大径接合ボルトの締付力を得る方法
には、接合ボルト本体内の軸方向に設けた中空孔にピス
トンを収納し、油や水等の非圧縮流体を加圧導入して接
合ボルトを伸ばして締付力を得る方式(以下流体加圧方
式と称す)と接合ボルト本体内の軸方向に設けた中空孔
に電気式ヒータを挿入して加熱する方式(以下電気式ヒ
ータ方式と称する)が採られている。さらに、電気式ヒ
ータの代替として高温に加熱した空気または熱容量の高
い特殊ガスを中空穴に送気し、接合ボルトを軸方向に伸
ばす方式もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように本数の多い接合ボルトにそれぞれナットを螺合
するには、主に複数の作業者によって重いナットを所定
の場所からケーシングの下部まで運び、ボルトにナット
をネジ込んで締付けているため、ナットの螺合作業に多
くの手間と時間がかかる。また、流体加圧方式によりボ
ルトに締付力を発生させるために用いられる油圧シリン
ダーは、上半部のケーシングに設けられた接合ボルトの
頂部に螺合させるためにケーシング接合面よりやや下が
った位置に設けた上部足場と据付開口部内に設けた下部
足場との間を作業者が頻繁に往復することになり、多く
の労力を必要とする問題がある。
【0008】また、ケーシングに設けられる接合ボルト
には開口部の壁面近傍で、且つ奥まった位置に配列され
るボルトもあり、重い大径ナットを作業者が開口部内に
設けた下部足場から接合ボルト下方から大径ナットを螺
合するのは、作業者の作業姿勢が悪くなるために、作業
能率が下がると共に安全上の問題がある。
【0009】一方、機器停止直後に前述の電気式ヒータ
により、ケーシングボルトの分解作業をする場合は、機
器全体が高温のため、作業者が近寄れないばかりでなく
接合ボルトだけを伸ばすためには、フランジ部との熱膨
脹差が起きる状態まで冷却してから作業することにな
り、定期点検期間の工期を図る上で問題がある。
【0010】また、ケーシングにボルトを取付組立てる
場合においても、接合ボルトを伸延させる作業もヒータ
による加熱作業と伸びたボルトを自然冷却または強制冷
却する時間は次作業を行う上で待ち時間となり、定期点
検工事期間を短縮できない要因となっている。
【0011】本発明は上記の問題点を解決し、作業者に
負担をかけることなく、機器の接合フランジ部に隣接
し、且つ狭い場所に設けられた接合ボルトにナットおよ
び油圧シリンダーの各々収納スタッカより順次供給し、
且つ収納することができるハンドリング装置を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような目
的を達成するため、次のような手段によりハンドリング
装置を構成するものである。 (1)水平旋回可能に支持された固定ハウジングと、こ
の固定ハウジングの側面に軸方向にスライド移動可能に
且つ上下方向に回動可能に保持され、先端部に操作スイ
ッチを設けた操作アームと、前記固定ハウジング内に保
持部を挿入して回転自在に保持され、且つ内部に駆動モ
ータを設けた旋回ハウジングと、この旋回ハウジングの
先端部にガイドを介して取付けられた作業ヘッドとを備
え、作業ヘッドは、回転筒の上面にナットを保持して回
転させる複数個の回転爪が取付けられ、その外周に円筒
状のリングガイドを設けた位置決め機構と、前記回転筒
の上面にその中心より等配に配置され、ナット締付時に
加圧流体をボルトの中空部に挿入されたロッドに与えて
ボルトを軸方向に延ばすための加圧シリンダの頭部を保
持する複数個のクランプ爪と、前記回転筒内に設けら
れ、駆動源により作動するリンクに前記クランプ爪を連
結してこのクランプ爪を把持または解放動作させるクラ
ンプ機構と、前記旋回ハウジングの先端部のベース上に
固定軸により回転可能に支持された歯車と一体の回転体
と前記回転筒の下面に固定軸を中心に回転可能に設けら
れた支持リングとの間を筒形の弾性体により支持して加
圧流体が給排される部屋を構成すると共に、前記回転筒
の固定軸および前記歯車の固定軸とをたわみ継手により
接続した調心機構と、前記歯車に前記旋回ハウジング内
に設けられた駆動モータの回転が伝達され、この回転を
前記歯車の回転体と前記支持リングとを連結した支柱を
介して前記回転筒に伝達する回転伝達機構から構成され
る。 (2)水平旋回可能に支持された固定ハウジングと、こ
の固定ハウジングの側面に軸方向にスライド移動可能に
且つ上下方向に回動可能に保持され、先端部に操作スイ
ッチを設けた操作アームと、前記固定ハウジング内に保
持部を挿入して回転自在に保持され、且つ内部に駆動モ
ータを設けた旋回ハウジングと、この旋回ハウジングの
先端部にガイドを介して取付けられた作業ヘッドとを備
え、作業ヘッドは、回転筒の上面にナットを保持して回
転させる複数個の回転爪が取付けられ、その外周に円筒
状のリングガイドを設けた位置決め機構と、前記回転筒
の上面にその中心より等配に配置され、ナット締付時に
加圧流体をボルトの中空部に挿入されたロッドに与えて
ボルトを軸方向に延ばすための加圧シリンダの頭部を保
持する複数個のクランプ爪と、前記回転筒内に前記クラ
ンプ爪に連結させて設けられ、駆動源により作動させて
前記クランプ爪を把持または解放動作させるリンク機構
と、前記旋回ハウジングの先端部のベース上に固定軸に
より回転可能に支持された歯車と噛合する歯車を有しベ
ース上に固定軸を中心に回転自在に支持された回転リン
グに前記回転筒を支持する固定軸を球面軸受により支持
すると共に、前記回転リングの上面に複数個のボール継
手を等配に設け、前記回転筒を支持する支持金具に前記
ボール継手と同位置の球面軸受にボール継手軸を挿入
し、各々のボール継手軸にバネを介挿して支持金具に作
用する外力に応じて自在に調心する調心機構と、前記歯
車に前記旋回ハウジング内に設けられた駆動モータの回
転が伝達され、この回転を前記回転リングの歯車を介し
て前記回転筒に伝達する回転伝達機構とから構成され
る。 (3)コ字形のスライドフレームと、このスライドフレ
ームの適宜箇所が挿入され、ガイド軸によりスライドフ
レームの両側面を支持するコ字形の揺動フレームと、こ
の揺動フレームの背面をガイド軸にバネを介挿して軸方
向に移動可能に弾性的に支持したサポートと、前記スラ
イドフレームの凹部空間に軸受により支承させて軸方向
に配設された送りネジと、前記スライドフレームに取付
けられ前記送りネジに螺合した送りナットを回転させる
駆動機構と、前記スライドフレームの上、下部の前記送
りナットに作業面が互いに向合うようにして回転自在に
取付けられた作業ヘッド、前記スライドフレーム上部に
取付けられ平行に開閉動作してナットを把持する位置決
めハンドとを備え、作業ヘッドは、回転筒の上面にナッ
トを保持して回転させる複数個の回転爪が取付けられ、
その外周に円筒状のリングガイドを設けた位置決め機構
と、前記回転筒の上面にその中心より等配に配置され、
ナット締付時に加圧流体をボルトの中空部に挿入された
ロッドに与えてボルトを軸方向に延ばすための油圧シリ
ンダの頭部を保持する複数個のクランプ爪と、前記回転
筒内に設けられ、駆動源により作動するリンクに前記ク
ランプ爪を連結してこのクランプ爪を把持または解放動
作させるクランプ機構と、前記旋回ハウジングの先端部
のベース上に固定軸により回転可能に支持された歯車と
一体の回転体と前記回転筒の下面に固定軸を中心に回転
可能に設けられた支持リングとの間を筒形の弾性体によ
り支持して加圧流体が給排される部屋を構成すると共
に、前記回転筒の固定軸および前記歯車の固定軸とをた
わみ継手により接続した調心機構と、前記歯車に前記旋
回ハウジング内に設けられた駆動モータの回転が伝達さ
れ、この回転を前記歯車の回転体と前記支持リングとを
連結した支柱を介して前記リング筒に伝達する回転伝達
機構から構成される。 (4)コ字形のスライドフレームと、このスライドフレ
ームの適宜箇所が挿入され、ガイド軸によりスライドフ
レームの両側面を支持するコ字形の揺動フレームと、こ
の揺動フレームの背面をガイド軸にバネを介挿して軸方
向に移動可能に弾性的に支持したサポートと、前記スラ
イドフレームの凹部空間に軸受により支承させて軸方向
に配設された送りネジと、前記スライドフレームに取付
けられ前記送りネジに螺合した送りナットを回転させる
駆動機構と、前記スライドフレームの上、下部の前記送
りナットに作業面が互いに向合うようにして回転自在に
取付けられた作業ヘッドと、前記スライドフレーム上部
に取付けられ平行に開閉動作してナットを把持する位置
決めハンドとを備え、作業ヘッドは、回転筒の上面にナ
ットを保持して回転させる複数個の回転爪が取付けら
れ、その外周に円筒状のリングガイドを設けた位置決め
機構と、前記回転筒の上面にその中心より等配に配置さ
れ、ナット締付時に加圧流体をボルトの中空部に挿入さ
れたロッドに与えてボルトを軸方向に延ばすための加圧
シリンダの頭部を保持する複数個のクランプ爪と、前記
回転筒内に前記クランプ爪に連結させて設けられ、駆動
源により作動させて前記クランプ爪を把持または解放動
作させるリンク機構と、前記旋回ハウジングの先端部の
ベース上に固定軸により回転可能に支持された歯車と噛
合する歯車を有しベース上に固定軸を中心に回転自在に
支持された回転リングに前記回転筒を支持する固定軸を
球面軸受により支持すると共に、前記回転リングの上面
に複数個のボール継手を等配に設け、前記回転筒を支持
する支持金具に前記ボール継手と同位置の球面軸受にボ
ール継手軸を挿入し、各々のボール継手軸にバネを介挿
して支持金具に作用する外力に応じて自在に調心する調
心機構と、前記歯車に前記旋回ハウジング内に設けられ
た駆動モータの回転が伝達され、この回転を前記回転リ
ングの歯車を介して前記回転筒に伝達する回転伝達機構
とから構成される。
【0013】
【作用】上記(1)または(2)のような構成のハンド
リング装置にあっては、流体加圧方式により大径ボルト
を軸方向に延ばす加圧シリンダを把持する作業ヘッドが
設けられているので、大径ナットの重さを荷重補償して
バランスさせることができ、目的の位置まで作業者に重
いナットを持たせることなくケーシングフランジ部に配
置された大径接合ボルトの頂部と下部に操作ハンドルに
軽い操作力を与えるだけで螺合作業を行うことができ
る。
【0014】また、螺合作業時には、作業ヘッドに内蔵
した調心機構とナットの傾きを補正するリングガイドの
働きにより、螺合時にネジのカジリを起すことなく螺合
作業を行うことができる。
【0015】さらに、作業ヘッドにはナット口径に則し
た回転爪に交換して回転を伝達することで、隣接して間
隙の少ない場所に配された接合ボルトに対してもナット
を螺合することができる。
【0016】特に上記(2)のような構成のハンドリン
グ装置にあっては、作業ヘッドの径方向の寸法Eを上記
(1)に比べて小さくできるので、小径のナットにも対
応させることができと共に、装置の簡素化および小形化
を図ることができる。
【0017】上記(3)または(4)のような構成のハ
ンドリング装置にあっては、位置決めハンドでナットを
把持して揺動フレームをボルトの垂直方向と水平方向に
追従させることにより、ボルトと作業ヘッドの位置を決
めることができる。
【0018】また、スライドフレームの上、下部には作
業ヘッドが設けられているので、下ナットと加圧シリン
ダを各々専用で使用することが可能となり、作業者がケ
ーシングが設置された開口部の下に設けられた足場およ
び床からケーシングまで渡した上足場に移動することな
く、遠隔操作で大径ナットおよび加圧シリンダの螺合作
業を行うことができる。
【0019】
【実施例】以下本発明の第1の実施例を図面を参照して
説明する。図1および図2は自走式バランスアーム方式
のハンドリング装置の構成例をそれぞ示す正面図で、図
1は上半部のケーシングへの作業状態を示し、図2は下
半部のケーシングへの作業状態を示す。
【0020】図1および図2において、100はステア
リング機能付きの走行駆動輪101を備えた自走式台車
で、この自走式台車100の上には平行式リンクのアー
ム104を支持し、且つこのアーム104を上下方向、
前後方向に移動可能で、旋回動作可能な旋回部102が
搭載され、この旋回部の後部にはハンドリング装置を任
意の位置に自由に移動させて位置決めを行うための制御
盤103が設けられている。
【0021】上記旋回部102に支持された平行式リン
クのアーム104のアームの先端には、エクステンショ
ンアーム106の一端が連結され、このエクステンショ
ンアーム106の他端に、水平旋回する軸を内蔵し且つ
荷重を検知するモーメントブロック105が取付けら
れ、このモーメントブロック105の先端にはナットラ
ンナ200が連結されている。
【0022】また、旋回部102本体には、図示しない
サーボモータによりラックピニオンギア機構を駆動して
回転運動を上下運動に変換する機能と、モーメントブロ
ック105に設けたロードセルにより検出されたモーメ
ントブロック105より先端に加わる垂直荷重の検知信
号が図示しないサーボモータのコントローラに伝達され
ると、この荷重とバランスしたトルクをサーボモータか
らラックに伝えてモーメントブロック105の先端にか
かる垂直荷重を静止させる機能とを備え、且つこの静止
状態において外部より可変抵抗器を調整して任意の電圧
をサーボモータに与えることにより、その指令電圧に従
い上下移動するホイスト機能が付加されている。
【0023】なお、図1および図2において、401は
上部ケーシング、402は下部ケーシング、500はこ
れら上部ケーシング401および下部ケーシング402
のフランジ部を接合するボルトである。また、405は
自走台車100が移動する基礎、403はこの基礎40
5上に取付けられ、上部ケーシング401側から作業を
行うための上部足場、404は基礎405にケーシング
側の開口部に向けて取付けられた下部足場である。さら
に、300は基礎405上に移動し、上部ケーシング4
01および下部ケーシング402のフランジ部を接合す
るボルト500に螺合するナットを供給する詳細を後述
するナットストッカである。
【0024】ここで、上記ナットランナ200の構成を
図3および図4により詳細に説明する。図3はナットラ
ンナ200の平面図、図4はその要部を断面して示す側
面図である。
【0025】図3および図4において、210はモーメ
ントブロック105に内蔵するベアリングにより水平旋
回可能に支持された固定ハウジングで、この固定ハウジ
ング210内に旋回ハウジング209の端部に設けられ
た筒形軸受206が回転自在に挿入され、また旋回ハウ
ジング209の先端にはガイド208を介して作業ヘッ
ド250が取付けられている。
【0026】この旋回ハウジング209内には駆動モー
タ214が設けられ、その回転を出力軸端に取付けられ
た歯車257aを介して作業ヘッド250に伝達できる
ようになっている。
【0027】また、固定ハウジング210の下部には旋
回ハウジング209に達するロックボルト207が設け
られている。さらに、旋回ハウジング209の側面に
は、反転ハンドル212が折畳み自在に取付けられてい
る。
【0028】したがって、ロックボルト207を緩めて
反転ハンドル212を筒形軸受206を軸中心に回すこ
とにより、作業ヘッド250の向きを反転させることが
可能である。
【0029】一方、201は適宜離間して平行に設けら
れた一対のスライド管で、このスライド管201の先端
には操作スイッチが設けられた操作箱202a,202
bが取付けられ、他端側の管上にはスライド管を軸方向
にスライド移動可能に且つ上下方向に回動可能に保持す
るクランプ203a,203bが設けられ、これらは操
作アーム220を構成している。この操作アーム220
のクランプ203a,203bに固定ハウジング210
の両側面に一端が連結された固定管211の他端間を連
結する軸が回転節204a,204bを介して接続され
ている。
【0030】また、一対のスライド管201の先端側に
近い適宜の位置間に取付けられて固定軸にディスプレイ
205およびモニタ213が取付けられている。したが
って、操作者はディスプレイ205およびモニタ213
を見ながら操作箱202a,202bの操作スイッチを
操作して、例えばクランプ203a,203bに設けら
れた図示しない例えば空圧シリンダを作動させることに
より、操作アーム220の長さを任意に変更できるよう
になっている。
【0031】次に作業ヘッド250の構成を図5により
詳細に説明する。図5は作業ヘッド250の縦断面図を
示すもので、257aは旋回ハウジング209と一体的
に設けられたベースに垂直に軸263を軸受により支承
してなる歯車で、この歯車257aは駆動モータ214
の出力軸に連結され、駆動モータ214の回転を歯車2
57aに伝達可能にしてある。
【0032】また、ベースに垂直に取付られた軸中心部
に貫通穴を有する固定軸254aに歯車257aと噛合
する歯車257bが軸受を介して回転自在に取付けられ
ている。この歯車257bの上部には回転体が一体的に
設けられている。
【0033】さらに、261はその中心軸が固定軸25
4aと同軸的になるように設けられた回転筒で、この回
転筒261はガイドブラケット208aにサポート20
8bを介して支持されている。これらガイドブラケット
208aおよびサポート208bはガイド208を構成
している。
【0034】上記回転筒261の下部開口面には中心部
に軸挿通穴を有する取付リング260が取付けられ、そ
の軸挿通穴に軸中心部に貫通穴を有する固定軸254b
を回転筒261内に挿通させて設けると共に、この固定
軸254bの軸端部に回転筒261の上部開口面を閉塞
する上板の中心部に取付けられた固定軸254cと同軸
的に接続されている。この固定軸254cには撮像手段
としてCCDカメラ256がその軸中心穴に撮像面を回
転筒261の上板中心部に設けられた穴より上方に臨ま
せて設けられる。
【0035】また、固定軸254bの取付リング260
側端に形成されているフランジ部と固定軸254aの上
端とをたわみ継手225により結合すると共に、取付リ
ング260の下面と歯車257bに有する回転体の上面
との間に軸方向に伸縮可能な筒状の弾性体として例えば
フレキシブル胴体259が接続され、これらは調心機構
を構成している。
【0036】さらに、歯車257bに有する回転体の周
面に支柱258の下端部を取付け、その上端には回転筒
261の軸方向への移動範囲を規制し、且つ歯車257
bの回転を回転筒261に伝達するロックピン258b
が取付けられている。
【0037】上記CCDカメラ256はベース側より固
定軸254c、254bとたわみ継手255および固定
軸254aに設けられた軸中心穴を通して配設されたケ
ーブル280に接続され、またフレキシブル胴体259
と取付リング260および歯車257bに有する回転体
とで形成される部屋にはベース側より固定軸254aを
貫通させて設けられた穴を通して加圧流体ホース279
bより圧力流体が流入できるようになっている。
【0038】また、固定軸254bと取付リング260
との間をシール262cで、固定軸254bとたわみ継
手255間をシール262bで、固定軸254aと歯車
257bに有する回転体との間をシール262aでそれ
ぞ圧力流体に対して密封する構成としてある。
【0039】一方、252は回転筒261の上板の周縁
部に等間隔を存して取付けられた複数個、例えば3個の
回転爪で、この回転爪252にはナットおよび油圧シリ
ンダ501を所定位置に案内するリングガイド251が
取付けられ、このリングガイド251に沿って挿入され
るナット又は油圧シリンダ501を爪位置に対応させて
設けられた溝に回転爪252を係合させて保持する位置
決め機構を構成している。
【0040】また、253は回転筒261の上板面に等
間隔を存して設けられた複数個、例えば3個のクランプ
爪で、このクランプ爪253はA−A矢視図に示すよう
に上板の中心部に向けて配設された一対のガイド275
a,275bに移動可能に保持されている。また、クラ
ンプ爪253の基端部の下面中心に回転筒261の上板
を貫通させて設けられた連結ピン270dの一端が結合
され、この連結ピン270dの他端に回転筒261内に
設けられたクランプ機構270に連結され、このクラン
プ機構270の動作によりクランプ爪253を上板の中
心部に向けて水平方向に移動させ、油圧シリンダ501
に設けられた溝に係合したり、これとは逆方向に動作さ
せて係合を解除したりできるようになっている。
【0041】図6はかかるクランプ機構270の構成を
詳細に説明するための斜視図を示すものである。図6に
示すように単動引込形シリンダ274のロッド先端に先
端金具276を取付けると共に、単動引込形シリンダ2
74本体の後部に設けた後部金具278に連結ピン27
0aを垂直に立てて滑合支持し、回転筒261の上板に
単動引込形シリンダ274を吊支する。
【0042】上記先端金具276上面に、連結ピン27
0eを垂直に立ててLリンク271の一端を回動可能に
支持し、Lリンク271のもう一端を回転筒261の内
側面に固定した支持金具277の溝に挟を挟んで連結ピ
ン270bにて回動可能に支持する。
【0043】また、Lリンク271の中途に設けた孔に
は、Lリンク271が入込む幅の溝を有するリンク27
2の一端を連結ピン270cにより回動可能に支持す
る。さらに、上記リンク272のもう一端は、回転筒2
61の中心からA,B,C点を通る直線で結ぶ同一線上
には回転筒261の上板に設けた長孔溝を配し、この長
孔溝の両側に平行に配設された一対のガイド275a,
275bに各々設けた凹溝部にクランプ爪253の凸部
を摺動可能に組込み、クランプ爪253の下部に前述し
た連結ピン270dが挿入されている。
【0044】また、回転筒261の上板にはLリンク2
71とリンク272、連結ピン270b,270c,2
70dが同一直線で並ぶ位置でLリンク271の内側の
コーナにストッパーピン273の外径が接する位置に固
定している。
【0045】このような構成のクランプ機構270を図
5に示すように回転筒261内に設け、単動引込形シリ
ンダ274に固定軸254a、歯車257bに有する回
転体および取付リング260を通して配設された加圧流
体ホース279aを接続してベース側から加圧流体を給
排することにより、油圧シリンダ501を把持したり、
クランプを解除したりすることができる。
【0046】ここで、その動作について述べる。単動引
込形シリンダ274は常時シリンダに組込まれたスプリ
ングによりロッドが延びた状態にあり、ストッパーピン
273がLリング271の内側のコーナに接しているた
め、動作限界となる。
【0047】この時Lリンク271とリンク272に、
それぞれ回動可能に支持された連結ピン270b,27
0c,270dは図7(a)に示すように回転筒261
の中心を通る直線上に並び、リンク272に固定した連
結ピン270dに挿入されたクランプ爪253がガイド
275a,275bに沿って回転筒261の上板の中心
に向かって移動することにより、予めリングガイド25
1の内径に油圧シリンダ501の外径を挿入することに
より回転筒261の中心近傍に位置合わせされた油圧シ
リンダ501の頭部に設けた凹溝部に前記クランプ爪2
53が移動し、把持する状態となる。
【0048】従って、このような構成のクランプ機構2
70を回転筒261内の円周等配位置に最低3個水平状
態にして設けることにより、クランプ爪253で油圧シ
リンダ501の頭部を安定した状態で把持することがで
きる。
【0049】一方、把持を解除する場合は、単動引込形
シリンダ274に図示しない加圧流体口に加圧流体ホー
ス279aを経由して加圧流体を供給することにより、
単動引込形シリンダ274のシリンダロッドが後退し、
Lリンク271が連結ピン270bを支点に摺動するこ
とでLリンク271とリンク272を支持する連結ピン
270cを作用点として回転筒261の外周方向に移動
することができる。
【0050】この時、リンク272に設けた連結ピン2
70dは、回転筒261の上板に設けた長孔溝で移動方
向が制限されることにより、図7(b)に示すように長
孔溝に沿ってクランプ点Sからアンクランプ点Rまでの
距離Lを移動する。
【0051】次に図1および図2に示したナットスタッ
カ300の構成を図8乃至図10を参照しながら説明す
る。図8は下ナットスタッカの正面図、図9は下ナット
スタッカの平面図、図10は下ナットスタッカの送出し
機構を示す図である。
【0052】図8および図9において、移動台車301
の上部に円環状のプレート302を設け、このプレート
302を円周方向に等間隔を存して配置された複数個、
例えば4個の旋回軸受303により旋回可能に支持さ
れ、またプレート302の穴周面に接する位置に例えば
4個のガイド軸受304を等間隔を存して設け、これら
のガイド軸受304を移動台車301上に取付けられた
支持部材に支持されている。
【0053】また、プレート302上には4個の支持フ
レーム305が周方向に等間隔を存して垂直にしてそれ
ぞれ取付けられている。この支持フレーム305は、図
10に示すように対向する一対のフレーム部材305
a,305bの対向面に径方向に矩形溝が設けられたガ
イド320がそれぞれ取付けられ、このガイド320の
矩形溝にT字形のハンガ321の水平部の一端が挿入さ
れて支持されている。
【0054】また、ガイド320の直下のフレーム部材
305a,305bに軸323が取付けられ、その軸端
に巻かれた定圧バネ322によりT字形のハンガ321
の垂直部に定圧が加えられている。さらに、これらT字
形のハンガ321の水平部の他端部間に下ナット507
をその外周面に形成された溝段部に係合させて設けられ
ている。
【0055】これらガイド320、ハンガ321、軸3
23および定圧バネ322はナット支持機構321を構
成し、このナット支持機構321は支持フレーム305
の垂直方向に適宜の間隔を存して複数個それぞれ設けら
れている。
【0056】一方、移動台車301上のプレート304
の穴中心位置にプッシャフレーム308が垂直に取付け
られると共に、このプッシャフレーム308に送りネジ
307を近接させて平行に設けられている。このプレシ
ャアーム308は門型で構成され、両内側にガイドレー
ル324が設けられ、これらガイドレール324にプッ
シャ306が垂直方向に移動可能に支持され、プッシャ
フレーム308の上端部に設置された駆動装置309で
送りネジ307を回転駆動することにより、プッシャ3
06を垂直方向に移動できるようになっている。
【0057】このプッシャ306は油圧シリンダと油圧
により水平方向に移動するピストンロッドから構成さ
れ、このピストンロッドにより支持フレーム305のナ
ット支持機構321に支持された下ナットを支持フレー
ム305の外方へ水平移動させるものである。
【0058】次に上記のように構成されたハンドリング
装置の動作を述べるに、ここでは図11の流体加圧方式
による接合ボルトの組立作業について説明する。図11
は、接合ボルトの組立作業を説明するための構成図を示
すものである。図11において、500は上部ケーシン
グ401および下部ケーシング402のフランジ接合部
に設けられた貫通孔に挿通させて設けられたボルトで、
このボルト500には軸方向中心部に中空孔が設けられ
ると共に、軸方向のほぼ中間部を除く外周にネジ部が形
成されている。
【0059】また、かかるボルト500の上方側ネジ部
に上部ケーシングのフランジ401の上面に位置させて
上ナット506が螺合し、ボルト500の下方側ネジ部
に下部ケーシングのフランジ402の下面に位置させて
下ナット507が螺合している。
【0060】さらに、ボルト500の頂部にボルト50
0に伸びを発生させる油圧シリンダー501が設けられ
ている。この油圧シリンダー501はシリンダー内に形
成されたナットと同様のネジ溝にボルト500の頂部に
形成されたネジ部を螺合させ、またボルト500の中空
孔に挿入されているロッド504を押圧するピストン5
02を備えている。さらに、油圧シリンダ501の上部
には作業ヘッド250が設けられている。
【0061】なお、図中503はピストン502のシリ
ンダーとの摺接面に取付けらたシールである。このよう
なボルト接合構成において、機器停止から直ぐにナット
の螺合作業を行うことができるが、油圧シリンダーには
ナットと同等のネジ部を形成し、且つボルトを伸ばすた
めのピストンを内蔵する構成のため、形状を比較すると
ナットの軸方向長さの約2倍にもなる。従って、油圧シ
リンダ1個の重量が90kgとなり、手作業でネジ込む方
法では油圧シリンダのネジがボルトとの接触部で偏心し
ながら回転する可能性がある。このため、ボルトとネジ
がスムーズに噛み込まず、最悪の状態としてネジ山同志
のカジリを引き起こすことになり、油圧シリンダーによ
る螺合作業ができなくなる。
【0062】また、ボルトにナットおよび油圧シリンダ
ーをネジ込む場合、何ずれもボルトは上ナットだけで吊
り下げられた状態にあり、ネジ込みした場合、ケーシン
グ座面とナット座面との接触面の摩擦だけではボルトと
ナットが共回りを起こし、ネジ込み作業ができなくな
る。
【0063】しかし、上記実施例のハンドリング装置を
用いれば、上記のような問題を解消することができる。
ここで、上記実施例のハンドリング装置による接合ボル
トの組立て作業手順について説明する。 (1)前段取り ボルト500の頂部には、上ナット500がネジ込ま
れ、上半部のケーシング401および下半部のケーシン
グ402のフランジに設けられた貫通孔に挿入され、吊
下げ支持されている。また、ボルト500の中空孔には
ロッド504が挿入されている。
【0064】この状態から図1に示す自走台車100と
ナットスタッカ300を基礎405上を走行させ、アー
ム104にエクステンションアーム106を介して取付
られたナットランナ200の動作範囲110内にそれぞ
れ配置する。 (2)下ナットのハンドリング 図8乃至図10に示すようにナットスタッカ300に有
するナット支持機構350により支持された下ナット5
07を駆動装置309でハンガー321を押出す位置ま
で昇降させ、プッシャフレーム308に内蔵したシリン
ダを前進させ、ガイド320に沿ってハンガー321を
引渡し位置Nまで移動させる。
【0065】この時、ハンガー321はフレーム305
と軸323によって支持されているため、定圧バネ32
2が伸長する。この状態で図3および図4に示すナット
ランナ200を操作アーム220と図1に示す移動台車
100に搭載されている旋回台102に取付け支持され
た平行式リンクアーム104とこのアーム104先端に
取付けられたエクステンションアーム106とこのエク
ステンションアーム106の先端に取付けられたモーメ
ントブロック105とこのモーメントブロック105の
先端に取付けられたナットランナ200を操作アーム2
20での引渡し位置Nの下部まで移動させ、図5に示す
CCDカメラ256により撮像され、モニタ213に映
し出される映像で確認しながらリングガイド251を下
ナット507の外形に差し込んで軸心を合わせる。
【0066】次に図3および図4に示す操作箱202a
に設けられたスイッチを操作して駆動モータ214を動
作させ、図5に示す歯車257a,257bを介して支
柱258に回転を伝達し、回転筒261を回しながら、
回転筒261の上板に等配した回転爪2520下ナット
507の面に等配に設けた矩形溝507aに合わせて嵌
込み、アーム104をホイスト機能で持上げて図10に
示すハンガー321から引出す。この場合、回転爪25
2と下ナット507の溝合せ作業時の回転は、CCDカ
メラ256のモニタ213に映し出される映像を見なが
ら微速で行うことにより容易に位置を合せせることがで
きる。 (3)ボルトと下ナットの位置合せ ナットランナ200に下ナット507を乗せた状態で、
図2に示すようにボルト500の下方にナットランナ2
00を移動させ、下ナット507のネジ孔を通して図3
および図4に示すCCDカメラ256のモニター213
に映し出される映像とボルト500の下方より見えるボ
ルト500の外形の映像にナットランナ200をバラン
スした状態でアーム104を移動させ、ボルト500の
先端に下ナット507を位置合せする。 (4)下ナットのネジ締め 次に下ナット507のネジ部が垂直になるように調整さ
れたガイドブラケット208bに回転筒261の外周を
当て、フレキシブル胴体259の内部に例えば空気を所
定圧になるように供給すると、水平軸に対して自由に動
ける状態となる。その後、駆動モータ214を作動させ
て回転筒261を回転させ、回転爪252で予め設定し
たトルクまで下ナット507を螺合させると下半部ケー
シング402の座面に下ナット507に密着させること
ができる。
【0067】この時、フレキシブル胴体259内に供給
する空気の圧力は、予め下ナット507の重さを持上げ
る圧力に設定されている。この場合、制御盤103(図
1に示す)に設けられている選択スイッチにより下ナッ
ト507の種類に応じて選べるようになっている。
【0068】また、下ナット507は取付リング260
の上面で自由に動けるため、ボルト500のネジ部と下
ナット507のネジ孔同士がピッチエラーを起こしてカ
ジル現象を未然に防止することができる。 (5)作業ヘッドの姿勢変更 図4に示すロックボルト207を緩め、筒形軸受206
を中心に垂直方向に反転ハンドル212を動かすことに
より作業ヘッド250の姿勢を上下180度変えた後、
ロックボルト207を締める。 (6)油圧シリンダの把持 次に図1に示すナットランナ200の動作範囲110内
に配置された図示しない油圧シリンダストッカ(例え
ば、ナットストッカと同様の移動式台車に吊り上げ部を
上にして配置したもの)に収納された油圧シリンダの位
置までナットランナ200を移動させ、下ナット507
と位置合せすることにより、図5に示すように油圧シリ
ンダ501の上面に下ナット507に設けた溝と同等の
溝に回転爪252を嵌込ませる。
【0069】一方、この時図6および図7に示す単動引
込型シリンダ274は、Lリンク271を連結ピン27
0bを支点にストッパーピン273に当り止まってい
る。従って、リンク272が連結ピン270cでLリン
ク271に連結しているため、追従して移動する。
【0070】リンク272には連結ピン270dの一端
がクランプ爪253に設けた孔に挿入され、クランプ爪
253の両側面に設けられた凸部にガイド275a,2
75bが嵌まり込むと共に、回転筒261の上板に取付
られているため、ガイド275a,275bの矩形溝に
沿ってS点まで移動し、単動引込型シリンダ274に内
蔵されているスプリングと図示していないバネで押され
ているため、連結ピン270b,270c,270dは
図7(a)に示すように回転筒261の中心を通る直線
上に並ぶため、外部から例えばリンク272に外力Fが
作用してもLリンク271は動くことはなく、常時クラ
ンプ状態にできる。
【0071】この状態から油圧シリンダ501を把持す
るためには、単動引込型シリンダ274に例えば空気を
所定圧供給してLリンク271を引き込むと、図7
(b)に示すように連結ピン270eを支点に動きR点
まで移動することにより、クランプ爪253が解放状態
となる。 (7)接合ボルトへの油圧シリンダの位置合せ 図1に示すようにナットランナ200に油圧シリンダ5
01を把持した状態でボルト509頂部にナットランナ
200を移動させ、目視で位置合せする。この場合、図
示していない外部監視カメラを旋回ハウジング209に
設けることにより油圧シリンダ501の位置合せを容易
に行うことができる。 (8)油圧シリンダの螺合作業 上記(4)項で述べた下ナット507のネジ締め作業と
同様にして行えば、ネジ同志のカジリを起こすことな
く、予め設定されたトルクで螺合させて停止することが
できる。
【0072】作業ヘッドが停止後油圧シリンダ501の
上部に設けた吊上げ部を把持しているクランプ爪253
を上記(5)項で述べた方法で作業することにより、油
圧シリンダ501をボルト500に残しておくことがで
きる。
【0073】その後、図11に示すように油圧シリンダ
501の油圧給排口に設けられた継手508に図示しな
い油圧給排ホースを接続し、図示しない油圧制御装置か
らの制御指令により加圧流体を油圧源よりシリンダ内に
供給してピストン502によりロッド504を押し下げ
ることにより、ボルト509が軸方向に伸びる。この状
態で下ナット507を上記(4)項で述べた手順で下ナ
ット507を締付けることにより所定の締付け力が得ら
れる。
【0074】所定の締付け力が得られた後は上記(6)
項で述べた接合ボルトへの油圧シリンダの位置合せ作
業、上記(5)項で述べた油圧シリンダ501の把持動
作、上記(7)項で述べた油圧シリンダ501の螺合作
業を行うことにより、油圧シリンダ501をボルト50
0より取外すことができる。
【0075】以上の手順により組立作業を行えば、流体
加圧方式による接合ボルトのハンドリングを容易に行う
ことができる。上記では接合ボルトの組立作業手順につ
いて述べたが、ケーシングの保守、点検のため、接合ボ
ルトを分解する場合にも前述したハンドリング装置を使
用しての分解作業を行うことができる。
【0076】このように上記第1の実施例によれば、流
体加圧方式により大径ボルトを軸方向に延ばす油圧シリ
ンダを把持する作業ヘッドが設けられているので、大径
ナットの重さを荷重補償してバランスさせることがで
き、目的の位置まで作業者に重いナットを持たせること
なくケーシングフランジ部に配置された大径接合ボルト
の頂部と下部に操作ハンドルに軽い操作力を与えるだけ
で螺合作業を行うことができる。また、螺合作業時に
は、作業ヘッドに内蔵した調心機構とナットの傾きを補
正するリングガイドの働きにより、螺合時にネジのカジ
リを起すことなく螺合作業を行うことができる。さら
に、作業ヘッドにはナット口径に則した回転爪に交換し
て回転を伝達することで、隣接して間隙の少ない場所に
配された接合ボルトに対してもナットを螺合することが
できる。
【0077】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。図12は本発明によるハンドリング装置の第2の実
施例における作業ヘッドの断面図を示すものであり、図
5と同一部分には同一符号を付して説明する。
【0078】図12において、旋回ハウジング209と
一体的に設けられたベースに軸受によりそれぞれ垂直に
且つ互いに噛合させて歯車284a、284bが支承さ
れ、その一方の歯車284aには旋回ハウジング209
内に設けられた駆動モータ214の出力軸が連結され、
駆動モータ214の回転を歯車284bに伝達可能にし
てある。
【0079】また、ベースに垂直に取付られた軸中心部
に貫通穴を有する固定軸286の外周に歯車を有する回
転リング284が軸受を介して回転自在に支持され、そ
の歯車を歯車284bと噛合させてある。
【0080】回転リング284の上面にボール継手28
1の一端が取付けられ、このボール継手281の他端は
支持金具287に設けられた穴に外輪が固定された球面
軸受282bの内輪に挿入されている。
【0081】また、ボール継手281の軸部を通りボー
ル継手281の上面にプレート291が設けられ、この
プレート291と回転筒261を支持する支持金具28
7との間にバネ290が設けられている。
【0082】支持金具287に設けられた穴を通して回
転筒261の上面より若干上方に固定軸285が設けら
れると共に、球面軸受282aによって支持され、また
固定軸285に設けられた穴にCCDカメラがその撮像
面を上方に向けて設けられている。この場合、球面軸受
282aの内輪は回転軸285の外周に結合され、球面
軸受282aの外輪は回転リング284に設けられた穴
に結合されている。
【0083】上記回転筒261の周縁部に複数個、例え
ば3個の回転爪252が取付けられ、この回転爪252
にはナットおよび油圧シリンダ501を所定位置に案内
するリングガイド251が取付けられ、このリングガイ
ド251に沿って挿入されるナット又は油圧シリンダ5
01を爪位置に対応させて設けられた溝に回転爪252
を係合させて保持する位置決め機構を構成している。
【0084】また、回転筒261の上面に等間隔を存し
て設けられた複数個、例えば3個のクランプ爪253が
回転筒261の上面に固定された図5に示すガイド27
5a,275bの矩形溝に嵌込まれている。
【0085】一方、支持金具287の下面に単動引込み
形シリンダ274が取付けられ、この単動引込み形シリ
ンダ274のロッド先端にはリング283が連結されて
いる。このリング283には、リンク289の一端がピ
ンにより連結され、リンク289の他端はクランプ爪2
53に有する穴にピンで連結されている。
【0086】さらに、リンク288の一端は回転筒26
1にピンで固定され、リンク288の他端はリンク28
9の中程に設けられた穴位置にピンで連結されている。
このような構成の作業ヘッドにおいて、ネジを螺合させ
る際に必要となる調心動作は、回転筒261に挿入され
たナットの重さをバネ290の弾性力で支えて水平状態
に支持し、球面軸受282aの中心を支点として360
度自由に傾斜することができるため、ボルトのネジ部の
軸心に対して傾いた量をバネ290の力で水平状態に復
元する。
【0087】この時、駆動モータ214が作動させると
その回転が歯車284a,284b、歯車を有する回転
リング284、ボール継手281の軸で回転筒261に
伝達され、回転筒261の上面に設けた回転爪252を
ナットおよび油圧シリンダ501に設けた矩形溝に挿入
することにより、油圧ユニット501を接合ネジに容易
に螺合させることができる。
【0088】また、油圧シリンダの把持は単動引込み形
シリンダ274に例えば所定圧の空気を供給すると、リ
ング283が下降し、リンク289はリンク288の一
端が回転筒261と固定連結して動けず、他端はリンク
289とピンで可動できる状態で連結しているため、リ
ンク289とリンク288で連結した点を支点にして移
動でき、リンク288の一端に連結しているクランプ爪
253はガイド275a,275bの矩形溝に沿って移
動する。
【0089】従って、クランプ爪253が回転筒261
の外周方向に移動し、アンクランプ状態になる。また、
クランプ爪253を回転筒261の内周方向に移動する
場合は、単動引込み形シリンダ274に供給した空気圧
を解放することにより、単動引込み形シリンダ274に
内蔵したバネによって引き戻され、クランプ状態にな
る。
【0090】以上のような構成の作業ヘッドを図1に示
すナットランナ200の先端部に設けることにより、上
記第1の実施例と同様の作用効果を得ることができると
共に、作業ヘッドの径方向の寸法Eをさらに小さくでき
るので、装置の簡素化および小形化ができ、さらに前述
した実施例の図5に示す作業ヘッドより小径のナットに
も対応できる。
【0091】なお、第1の実施例および第2の実施例で
は、ボルトの中心孔に挿入されたロッドを加圧する手段
として油圧シリンダを用いたが、水等の非圧縮流体によ
る加圧シリンダを用いてもよいことは勿論である。
【0092】次に本発明の第3の実施例について説明す
る。図13は本発明によるハンドリング装置の第3の実
施例の側面図であり、図14は図13のA−B−C−D
線に沿う矢視断面図、図15(a)は図13のE−E線
に沿う矢視断面図,同図(b)は(a)の側面図であ
る。
【0093】図13乃至図15において、607は断面
矩形状のサポートで、このサポート607の上下部に設
けられた穴に軸受609を設けると共に、ガイド軸60
8aを挿通して軸受609に支持されている。この場
合、ガイド軸608aの両端には支持板が設けられ、こ
の支持板と軸受609の両端面間にはスプリング604
aがそれぞれ介挿され、このスプリング604aの弾性
力によりサポート607が軸方向への動きが可能になっ
ている。また、このサポート607の背面中央部に図示
しない走行台車に取付けるための取付座650が設けら
れている。
【0094】このようなサポート607のガイド軸60
8aの一端に取付けられた支持板がコ字形の揺動フレー
ム613の背面に取付けられている。この揺動フレーム
613の凹部内に長形なコ字形のスライドフレーム60
1が挿入され、揺動フレーム613の上下部の両側面に
設けられた穴より挿入されたガイド軸608bによりス
ライドフレーム601の両側面を支持している。この場
合、ガイド軸608bにはスプリング604bがそれぞ
れ介挿され、このスプリング604bの弾性力により軸
方向の動きを可能にしてスライドフレーム601と揺動
フレーム613との間隙が均等になるように調整できる
ようにしてある。
【0095】上記スライドフレーム601の上方及び下
方部の凹部中央空間に適宜長さの送りネジ602をそれ
ぞれフレーム長手方向に配してその対向端側が軸受61
6に回転自在に支持され、また送りネジ602の両側に
ガイド軸617a,617bをそれぞれ平行に配してそ
の対向端側が図示しない支持板を介してスライドフレー
ム601に支持されている。
【0096】また、スライドフレーム601の上方の凹
部空間に送りナット614が設けられ、この送りナット
614の中央部に設けられたネジ孔を送りネジ602に
螺合させ、このネジ孔の両側に設けられた孔をガイド軸
617a,617bに挿入して送りネジ602の回転に
より送りナット614が上下方向に移動可能に支持され
ている。
【0097】上記スライドフレーム601の上方及び下
方の送りナット614の外周よりフレーム外方に水平に
延びる支持体に図5又は図12に示す構造の上部作業ヘ
ッド605および下部作業ヘッド606がそれぞれ取付
けられると共に、支持体上に駆動モータ603a,60
3bが取付けられ、この駆動モータ603a,603b
の回転が歯車257aを介して上部作業ヘッド605お
よび下部作業ヘッド606にそれぞれ伝達されるように
結合されている。
【0098】さらに、スライドフレーム601の上方の
送りネジ602より下方の凹部空間には適宜長さのコ字
形のフレーム612を背面を外方に向けて嵌込むように
取付け、このフレーム612の背面に平行チャック61
1が取付けられている。この平行チャック611の移動
ロッド両端には位置決めハンドを構成する爪610a,
610bが取付けられ、これら爪610a,610bの
内側面には曲面を形成したゴムライニング615a,6
15bがそれぞれ取付けられている。
【0099】次に上記のように構成されたハンドリング
装置による図11に示す流体加圧方式の作業手順を図1
6を用いて説明する。まず、図8に示すナットストッカ
より下ナットを図16(a)に示すように下部作業ヘッ
ド606にハンドリングして下部作業ヘッド606をボ
ルト500位置まで移動する。
【0100】次にスライドフレーム601を下降させ、
図16(b)に示すように位置決めハンドの爪610
a,610bを解放状態にして上ナット外周をクランプ
する。その後、下部作業ヘッド606を上昇させ、下ナ
ットをボルト500に螺合して下部作業ヘッドを下降さ
せる。そして、位置決めハンドの爪610a,610b
を解放状態にした後、スライドフレーム601を上昇さ
せ、位置決めハンドの爪610a,610bが上ナット
を外れる位置で停止させる。
【0101】次に図16(c)に示すように所定の位置
に置かれた油圧シリンダまで上部作業ヘッド605を移
動して油圧シリンダを把持し、さらにボルト位置まで移
動する。
【0102】次に図16(d)に示すようにスライドフ
レーム601を下降し、位置決めハンドの爪610a,
610bを解放状態にして上ナット位置で停止後、上ナ
ット外周をクランプする。そして、上部作業ヘッド60
5を回転させながら下降し、ボルトに油圧シリンダを螺
合した後、上部作業ヘッド605の油圧シリンダを解放
する。その後、上部作業ヘッド605を上昇させ、手作
業により油圧シリンダに流体を加圧供給する。次いで下
部作業ヘッド606を上昇し、さらに下部作業ヘッド6
06を回転させながら上昇させ,増し締めが完了すると
下部作業ヘッド606を下降させ、その後スライドフレ
ーム601を上昇させる。
【0103】次に前述した手順で作業を行う場合の動作
について述べる。スライドフレーム601の上下移動
は、走行装置に設けた上下移動機構を用いて行ない、取
合いは走行装置に取付座を介して連結することにより行
われる。
【0104】上部および下部作業ヘッド605,606
は送りネジ602の一端に設けられた図示しない駆動モ
ータを作動させて送りネジ602を回転させ、、送りナ
ット614を移動させることにより昇降する。
【0105】位置決めハンド610は、平行チャック6
11に空気等の圧力流体を供給すると爪610a,61
0bを均等に開閉する機能により動作し、爪610a,
610bによりナット外形を把持する。この場合、爪6
10a,610bの曲面部に取付けられたゴム615
a,615bにより滑らないようにしてある。
【0106】この動作の目的は、ハンドリング装置が走
行装置の先端に装着されて走行装置と共にケーシングに
設けたボルト位置まで移動するが、走行装置が近寄れる
範囲は例えば500MW級の高圧外部ケーシングの場
合、保守用および機器構成上設けられたケーシング周囲
の開口部があり、最も接近しているところでも3m前後
にもなる。
【0107】従って、重量物を持って3m前後も繰出し
た状態では、到底ボルトとナットの螺合作業ができず、
走行装置を構成する上でも困難である。そこで、走行装
置で大まかな位置決めをした後に位置決めハンド610
で上ナットを把持することにより、揺動フレーム613
をボルトの垂直方向と水平方向に追従させることによ
り、ボルトと締付装置の位置を決めることができる。
【0108】また、下ナットおよび油圧シリンダの螺合
は図5に示す構造の作業ヘッドを備えることにより、問
題なく行うことができる。さらに、上記ハンドリング装
置は、スライドフレーム601の両端に作業ヘッドを備
え、下ナットと加圧シリンダ各々専用で使用できるた
め、作業者が開口部の下方に設けた足場および床からケ
ーシングまで渡した上足場に移動することなく、遠隔操
作で大径ナットおよび加圧シリンダの螺合作業を行うこ
とができる。
【0109】次に本発明の第4の実施例について説明す
る。図17図および図18は、図13に示すハンドリン
グ装置を図1とは異なる構成の走行装置に適用した場合
の平面図および側面図である。
【0110】図17および図18に示すように、床に付
設したレール700上にケーシングを跨ぐ一対の平行な
梁とこれら一対の梁相互間を支持する支柱により門形に
構成したフレーム711がその支柱下部に設けられた図
示しない走行車輪により移動可能に設けられている。ま
た、フレーム711の支柱の下部にY1軸駆動機構71
0を設け、さらにフレーム711の梁部にX1軸駆動機
構720aを設け、このX1軸駆動機構720aの上部
にY2軸駆動機構730aを設け、さらにこのY2軸駆
動機構730aの上にX2軸駆動機構760aを搭載し
ている。
【0111】上記X2軸駆動機構760aの下面に、Z
軸駆動機構740aが設けられており、Z軸駆動機構7
40aの先端に旋回軸750aを設け、この旋回軸75
0aの先端に図13に示す走行装置取付座650を連結
してハンドリング装置を装着している。
【0112】以上はケーシングの一側方に配設される走
行装置の構成であるが、ケーシングの他側方にも同一符
号に添字bを付して示す上記と全く同様に構成された走
行装置が対称的に配設されている。
【0113】次に上記構成の作用について述べるに、ハ
ンドリング装置620によるナットおよび油圧シリンダ
の螺合作業動作は既に説明しているので、ここでは走行
装置による位置決め動作を説明する。
【0114】ケーシングに設けられたボルト位置までハ
ンドリング装置を移動するためには、最初に大まかな移
動を行い、その後図13に示すハンドリング装置620
に設けた位置決めハンド610でナット外形を把持して
行う。予め床に敷設してあるレール700上をフレーム
711に設けたY1軸駆動機構710を駆動して走行装
置全体を移動させると共に、X1軸駆動機構720aを
駆動してケーシングの近傍まで移動する。その後、X1
軸駆動機構720a上部に搭載したY2軸駆動機構73
0aの下部に設けたZ軸駆動機構740aを遠隔操作
し、上半部のケーシングより配管される蒸気管等を回避
し、前段で行った位置決め速度より低い速度で行い、作
業ヘッド250に内蔵したCCDカメラによりボルト頂
部と下部の映像を見ながらボルト軸心と作業ヘッドの中
心を±10mm以内に納めることができる。
【0115】従って、前段で説明した位置決めハンド6
10を作動させて作業ヘッドを使うことにより、ナット
および油圧シリンダの螺合作業ができる。通常ケーシン
グをボルト結合する順番は、ケーシングの両側から対象
の位置にある物を同時に締付けて行くため、図17、図
18に示すようにハンドリング装置620を2台設けた
方がケーシングに変形を与えることなく締付けることが
でき、作業の後戻りがなく作業能率および品質を向上さ
せることができる。
【0116】次に本発明の第5の実施例について説明す
る。図19は、図13に示すハンドリング装置を図1と
は異なる構成の走行装置に適用した場合の側面図であ
る。
【0117】床に敷設したレール700上にY軸駆動機
構810を移動可能に設け、このY軸駆動機構810の
上部にスライドフレーム820a,820b,820c
を搭載し、スライドフレーム820cの上部に旋回軸駆
動機構830を設けると共に、コラム840を取付け、
このコラム840にZ軸駆動機構850を取付け、その
下端に走行装置取付座650を介して図13に示すハン
ドリング装置620を装着している。この場合、レール
700上に転倒しないように設けられたY軸駆動機構8
10が図示しない駆動モータとスライドフレーム820
a,820b,820cを順次伸縮させるための案内ガ
イドと送りネジが設けられている。
【0118】図19においては、ケーシングの一側方に
設けられた走行装置の構成であるが、これと全く同一構
成の図示しない走行装置がケーシングの他側方にも設け
られている。
【0119】次に上記構成の作用について述べるに、こ
こでは前述同様に走行装置による位置決め動作を説明す
る。移動時にはスライドフレーム820a,820b,
820cをY軸駆動機構810上に積重ねて収納されて
いる。この状態から最初はケーシング長手方向のY軸に
移動し、その後スライドフレーム820a,820b,
820cの順番に延ばし、スライドフレーム820cの
上面に設けた旋回軸駆動装置830とZ軸駆動機構85
0を作動させることでハンドリング装置620をケーシ
ングに設けたボルト位置まで移動することで大まかな位
置決めができる。前段で行った位置をより近付けるため
に作業ヘッド250に内蔵したCCDカメラによりボル
ト頂部と下部の映像を見ながらボルト軸心と作業ヘッド
の中心を±10mm以内に納めるようにする。
【0120】従って、図13に示す構成の位置決めハン
ド610を作動させて作業ヘッドを使うことにより、ナ
ットおよび油圧シリンダの螺合作業ができる。なお、上
記各実施例で使用されるナットストッカは、移動台車の
上部に旋回軸受けを設けると共に、プレート中央に設け
られた孔の側面に接する位置に軸受を等配し、支柱をプ
レートの外周部に等配に取付けると共に門形に構成した
プレッシャフレームをプレートの中心に設け、その両側
面にガイドレールを設けてナットを送り出しプッシャを
設け、またフレーム内側にナットを支持するハンガーを
ガイドの矩形溝に移動可能に嵌込み、さらにハンガーの
先端に定圧バネの一端を固定し、もう一端の固定側をフ
レーム側に支持させるようにしたものである。
【0121】従って、このような構成のナットストッカ
を用いることにより、作業ヘッドに対してナットを作業
順序に従って自動供給することが可能となり、ナットの
移動および作業ヘッドへの把持作業を迅速に行うことが
できる。
【0122】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、狭く
且つ奥まった場所に作業者が入り込むことなく、作業ヘ
ッドの操作を手元で容易に操作することができので、安
定した作業姿勢で大径ナットや軸力発生ナットを接合ボ
ルトに位置合せすることができ、ネジのカジリを起すこ
となく螺合作業を行うことができるハンドリング装置を
提供できる。
【0123】また、本発明によるハンドリング装置を自
走式走行台車上に荷重補償するバランスアーム機能を持
たせ、大径ナットおよび軸力発生ナット収納し、作業順
に従い各々のナットを供給できるナットストッカを用い
ることにより、作業者は重いナットを等を直接運ぶ必要
がなく、所定位置に置かれたそれぞれのストッカより作
業ヘッドにバランスジョウタイで把持させて支持するこ
とにより、作業者がバランスアームに軽い操作力を与え
るだけでケーシングフランジ部に設けられた接合ボルト
位置まで大径ナットおよび軸力発生ナットを移動するこ
とができる。
【0124】従って、作業ヘッド内に設けられたCCD
カメラにより奥まった位置に配置された接合ボルトに大
径ナットを容易に位置合せすることができるので、作業
者に負担をかけることなく、螺合作業を行うことができ
ると共に、大幅に作業時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるハンドリング装置の第1の実施例
を示す上半部ケーシングへの作業状態時における正面
図。
【図2】同実施例を示す下半部ケーシングへの作業状態
時における正面図。
【図3】同実施例におけるナットランナを示す平面図。
【図4】同実施例におけるナットランナの要部を断面し
て示す側面図。
【図5】同実施例における作業ヘッドの内部構成を詳細
に示す断面図。
【図6】同じく作業ヘッドにおけるクランプ機構の構成
を詳細に示す斜視図。
【図7】図5をA方向から見たクランプ機構を示すもの
で、(a)はクランプ状態時の作用説明図、(b)はア
ンクランプ状態時の作用説明図。
【図8】同実施例のハンドリング装置にナットを供給す
るための下ナットストッカを示す正面図。
【図9】同じく下ナットストッカを示す平面図。
【図10】図9をC−4B4から見た下ナットストッカ
の送り出し機構の断面図。
【図11】同実施例において、流体加圧方式による接合
ボルトの組立作業を説明するための構成を示す断面図。
【図12】本発明によるハンドリング装置の第2の実施
例における作業ヘッドの内部構成を示す断面図。
【図13】本発明によるハンドリング装置の第3の実施
例における作業ヘッドを示す側面図。
【図14】図13のA−B−C−D線に沿う矢視断面図
【図15】図13のE−E線より断面して示し、(a)
は平面図、(b)は側面図。
【図16】第3の実施例における作業ヘッドによる作業
手順の説明図。
【図17】本発明の第4の実施例として、第3の実施例
における作業ヘッドを門型方式の走行装置に適用した場
合を示す平面図。
【図18】同実施例を示す側面図。
【図19】本発明の第5の実施例として、第3の実施例
における作業ヘッドをスライド方式の走行装置に適用し
た平面図。
【符号の説明】
100……自走台車、102……旋回台、103……制
御装置、104……アーム、105…ーモーメントブロ
ック、106……エクステンションアーム、200……
ナットランナ、201……スライド管、202a,20
2b……操作箱、203a,203b……クランプ、2
04a,204b……回転節、205……ディスプレ
イ、206……軸受、207……ロックボルト、208
……ガイド、209……旋回ハウジング、210……固
定ハウジング、211……固定管、220……操作アー
ム、212反転ハンドル、214……駆動モータ、25
0……作業ヘッド、251……リングガイド、252…
…回転爪、253……クランプ爪、254a,254
b,254c……固定軸、255……たわみ継手、25
6……CCDカメラ、257a,257b……歯車、2
58……支柱、259……フレキシブル胴体、260…
…リング、261……回転筒 263……軸、270……クランプ機構、208a……
ガイドブラケット、208b……サポート、300……
ナットストッカ、301……移動台車、302……旋回
軸、303……ガイド軸受、304……プレート、30
5……フレーム、306……プッシャ、307……送り
ネジ、308……プッシャフレーム、309……駆動装
置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平旋回可能に支持された固定ハウジン
    グと、この固定ハウジングの側面に軸方向にスライド移
    動可能に且つ上下方向に回動可能に保持され、先端部に
    操作スイッチを設けた操作アームと、前記固定ハウジン
    グ内に保持部を挿入して回転自在に保持され、且つ内部
    に駆動モータを設けた旋回ハウジングと、この旋回ハウ
    ジングの先端部にガイドを介して取付けられた作業ヘッ
    ドとを備え、 作業ヘッドは、回転筒の上面にナットを保持して回転さ
    せる複数個の回転爪が取付けられ、その外周に円筒状の
    リングガイドを設けた位置決め機構と、前記回転筒の上
    面にその中心より等配に配置され、ナット締付時に加圧
    流体をボルトの中空部に挿入されたロッドに与えてボル
    トを軸方向に延ばすための加圧シリンダの頭部を保持す
    る複数個のクランプ爪と、前記回転筒内に設けられ、駆
    動源により作動するリンクに前記クランプ爪を連結して
    このクランプ爪を把持または解放動作させるクランプ機
    構と、前記旋回ハウジングの先端部のベース上に固定軸
    により回転可能に支持された歯車と一体の回転体と前記
    回転筒の下面に固定軸を中心に回転可能に設けられた支
    持リングとの間を筒形の弾性体により支持して加圧流体
    が給排される部屋を構成すると共に、前記回転筒の固定
    軸および前記歯車の固定軸とをたわみ継手により接続し
    た調心機構と、前記歯車に前記旋回ハウジング内に設け
    られた駆動モータの回転が伝達され、この回転を前記歯
    車の回転体と前記支持リングとを連結した支柱を介して
    前記回転筒に伝達する回転伝達機構からなり、 前記操作スイッチにより前記作業ヘッドの調心機構、ク
    ランプ機構および回転伝達機構を操作して接合部材に挿
    入されたボルトにナットを螺合させて締付け可能にした
    ことを特徴とするハンドリング装置。
  2. 【請求項2】 水平旋回可能に支持された固定ハウジン
    グと、この固定ハウジングの側面に軸方向にスライド移
    動可能に且つ上下方向に回動可能に保持され、先端部に
    操作スイッチを設けた操作アームと、前記固定ハウジン
    グ内に保持部を挿入して回転自在に保持され、且つ内部
    に駆動モータを設けた旋回ハウジングと、この旋回ハウ
    ジングの先端部にガイドを介して取付けられた作業ヘッ
    ドとを備え、 作業ヘッドは、回転筒の上面にナットを保持して回転さ
    せる複数個の回転爪が取付けられ、その外周に円筒状の
    リングガイドを設けた位置決め機構と、前記回転筒の上
    面にその中心より等配に配置され、ナット締付時に加圧
    流体をボルトの中空部に挿入されたロッドに与えてボル
    トを軸方向に延ばすための加圧シリンダの頭部を保持す
    る複数個のクランプ爪と、前記回転筒内に前記クランプ
    爪に連結させて設けられ、駆動源により作動させて前記
    クランプ爪を把持または解放動作させるリンク機構と、
    前記旋回ハウジングの先端部のベース上に固定軸により
    回転可能に支持された歯車と噛合する歯車を有しベース
    上に固定軸を中心に回転自在に支持された回転リングに
    前記回転筒を支持する固定軸を球面軸受により支持する
    と共に、前記回転リングの上面に複数個のボール継手を
    等配に設け、前記回転筒を支持する支持金具に前記ボー
    ル継手と同位置の球面軸受にボール継手軸を挿入し、各
    々のボール継手軸にバネを介挿して支持金具に作用する
    外力に応じて自在に調心する調心機構と、前記歯車に前
    記旋回ハウジング内に設けられた駆動モータの回転が伝
    達され、この回転を前記回転リングの歯車を介して前記
    回転筒に伝達する回転伝達機構とからなり、 前記操作スイッチにより前記作業ヘッドの調心機構、ク
    ランブ機構および回転伝達機構を操作して接合部材に挿
    入されたボルトにナットを螺合させて締付け可能にした
    ことを特徴とするハンドリング装置。
  3. 【請求項3】 コ字形のスライドフレームと、このスラ
    イドフレームの適宜箇所が挿入され、ガイド軸によりス
    ライドフレームの両側面を支持するコ字形の揺動フレー
    ムと、この揺動フレームの背面をガイド軸にバネを介挿
    して軸方向に移動可能に弾性的に支持したサポートと、
    前記スライドフレームの凹部空間に軸受により支承させ
    て軸方向に配設された送りネジと、前記スライドフレー
    ムに取付けられ前記送りネジに螺合した送りナットを回
    転させる駆動機構と、前記スライドフレームの上、下部
    の前記送りナットに作業面が互いに向合うようにして回
    転自在に取付けられた作業ヘッドと、前記スライドフレ
    ーム上部に取付けられ平行に開閉動作してナットを把持
    する位置決めハンドとを備え、 作業ヘッドは、回転筒の上面にナットを保持して回転さ
    せる複数個の回転爪が取付けられ、その外周に円筒状の
    リングガイドを設けた位置決め機構と、前記回転筒の上
    面にその中心より等配に配置され、ナット締付時に加圧
    流体をボルトの中空部に挿入されたロッドに与えてボル
    トを軸方向に延ばすための加圧シリンダの頭部を保持す
    る複数個のクランプ爪と、前記回転筒内に設けられ、駆
    動源により作動するリンクに前記クランプ爪を連結して
    このクランプ爪を把持または解放動作させるクランプ機
    構と、前記旋回ハウジングの先端部のベース上に固定軸
    により回転可能に支持された歯車と一体の回転体と前記
    回転筒の下面に固定軸を中心に回転可能に設けられた支
    持リングとの間を筒形の弾性体により支持して加圧流体
    が給排される部屋を構成すると共に、前記回転筒の固定
    軸および前記歯車の固定軸とをたわみ継手により接続し
    た調心機構と、前記歯車に前記旋回ハウジング内に設け
    られた駆動モータの回転が伝達され、この回転を前記歯
    車の回転体と前記支持リングとを連結した支柱を介して
    前記リング筒に伝達する回転伝達機構から構成されたこ
    とを特徴とするハンドリング装置。
  4. 【請求項4】 コ字形のスライドフレームと、このスラ
    イドフレームの適宜箇所が挿入され、ガイド軸によりス
    ライドフレームの両側面を支持するコ字形の揺動フレー
    ムと、この揺動フレームの背面をガイド軸にバネを介挿
    して軸方向に移動可能に弾性的に支持したサポートと、
    前記スライドフレームの凹部空間に軸受により支承させ
    て軸方向に配設された送りネジと、前記スライドフレー
    ムに取付けられ前記送りネジに螺合した送りナットを回
    転させる駆動機構と、前記スライドフレームの上、下部
    の前記送りナットに作業面が互いに向合うようにして回
    転自在に取付けられた作業ヘッドと、前記スライドフレ
    ーム上部に取付けられ平行に開閉動作してナットを把持
    する位置決めハンドとを備え、 作業ヘッドは、回転筒の上面にナットを保持して回転さ
    せる複数個の回転爪が取付けられ、その外周に円筒状の
    リングガイドを設けた位置決め機構と、前記回転筒の上
    面にその中心より等配に配置され、ナット締付時に加圧
    流体をボルトの中空部に挿入されたロッドに与えてボル
    トを軸方向に延ばすための加圧シリンダの頭部を保持す
    る複数個のクランプ爪と、前記回転筒内に前記クランプ
    爪に連結させて設けられ、駆動源により作動させて前記
    クランプ爪を把持または解放動作させるリンク機構と、
    前記旋回ハウジングの先端部のベース上に固定軸により
    回転可能に支持された歯車と噛合する歯車を有しベース
    上に固定軸を中心に回転自在に支持された回転リングに
    前記回転筒を支持する固定軸を球面軸受により支持する
    と共に、前記回転リングの上面に複数個のボール継手を
    等配に設け、前記回転筒を支持する支持金具に前記ボー
    ル継手と同位置の球面軸受にボール継手軸を挿入し、各
    々のボール継手軸にバネを介挿して支持金具に作用する
    外力に応じて自在に調心する調心機構と、前記歯車に前
    記旋回ハウジング内に設けられた駆動モータの回転が伝
    達され、この回転を前記回転リングの歯車を介して前記
    回転筒に伝達する回転伝達機構とから構成されたことを
    特徴とするハンドリング装置。
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