JPH07203416A - 動画像配送方式 - Google Patents
動画像配送方式Info
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- JPH07203416A JPH07203416A JP5351488A JP35148893A JPH07203416A JP H07203416 A JPH07203416 A JP H07203416A JP 5351488 A JP5351488 A JP 5351488A JP 35148893 A JP35148893 A JP 35148893A JP H07203416 A JPH07203416 A JP H07203416A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 動画像が画像センターから加入者に配送され
る動画像配送方式において、加入者は通常再生のみなら
ず、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生等の多様な
画像モードを設定できるようにする。 【構成】 画像センターの画像ファイルには各動画像情
報に応じて個々の画像情報が画像フレームにアドレス指
定されて記録されている。この画像ファイルに加えて、
加入者からの画像モード設定信号に対応したアドレス選
択手順が収容された画像モードメモリと、画像モードメ
モリのアドレス選択手順に則って画像ファイルから順次
個々の画像情報を読出して送出の制御を行う読出し制御
を備える。画像モードメモリのアドレス選択手順を各画
像モードに対応して収容しておく。例えば、早送りであ
れば画像フレームのアドレスをとばして読出す、巻戻し
であればアドレスを逆方向に指定する等である。
る動画像配送方式において、加入者は通常再生のみなら
ず、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生等の多様な
画像モードを設定できるようにする。 【構成】 画像センターの画像ファイルには各動画像情
報に応じて個々の画像情報が画像フレームにアドレス指
定されて記録されている。この画像ファイルに加えて、
加入者からの画像モード設定信号に対応したアドレス選
択手順が収容された画像モードメモリと、画像モードメ
モリのアドレス選択手順に則って画像ファイルから順次
個々の画像情報を読出して送出の制御を行う読出し制御
を備える。画像モードメモリのアドレス選択手順を各画
像モードに対応して収容しておく。例えば、早送りであ
れば画像フレームのアドレスをとばして読出す、巻戻し
であればアドレスを逆方向に指定する等である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動画像情報の配送方式
に関し、特に複数の動画像情報が蓄積された画像センタ
ーから加入者の要求に応じた受信形態で加入者に動画像
を配送する方式に関する。
に関し、特に複数の動画像情報が蓄積された画像センタ
ーから加入者の要求に応じた受信形態で加入者に動画像
を配送する方式に関する。
【従来の技術】従来、加入者からの要求に応じて動画像
情報を配送する動画像配送方式では、加入者から所望の
動画像情報が選択され、配送要求が画像センターに出さ
れると、指定された動画像情報が先頭から最後まで一様
に送信され、加入者側の画像復号化器で再生されてい
る。
情報を配送する動画像配送方式では、加入者から所望の
動画像情報が選択され、配送要求が画像センターに出さ
れると、指定された動画像情報が先頭から最後まで一様
に送信され、加入者側の画像復号化器で再生されてい
る。
【発明が解決しようとする課題】この種の従来の配送方
式においては、加入者側で再生される動画像情報は、一
様に表示される。すなわち、いわゆる通常の速度の再生
のみが可能である。このため、加入者が画像センターか
ら伝送されてくる符号を復号化して動画像情報を再生し
ているときは、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生
等の多様な再生モードを自由に設定することは不可能で
ある。上述のような多様な機能を実現するためには、画
像センターから伝送されてくる符号化された動画像情報
を復号化し、全て一旦加入者側に備えられるビデオテー
プレコーダ等の動画像記録装置にまず記録し、再生時に
記録装置の機能を利用して再生機能を切換える必要があ
る。従って、動画像が配送されている間は、加入者は通
常の再生機能以外の機能を用いることができず、リアル
タイムに加入者が要求する多種の受信形態を提供するこ
とができないという問題がある。本発明は、上述の従来
の動画像配送方式の欠点に鑑み、加入者側が画像センタ
ーから受信中でも通常の再生モードに加えて、動画像情
報の受信時に上記早送り、巻戻し、一時停止等の多様な
機能を利用できる動画像配送方式を提供することにあ
る。
式においては、加入者側で再生される動画像情報は、一
様に表示される。すなわち、いわゆる通常の速度の再生
のみが可能である。このため、加入者が画像センターか
ら伝送されてくる符号を復号化して動画像情報を再生し
ているときは、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生
等の多様な再生モードを自由に設定することは不可能で
ある。上述のような多様な機能を実現するためには、画
像センターから伝送されてくる符号化された動画像情報
を復号化し、全て一旦加入者側に備えられるビデオテー
プレコーダ等の動画像記録装置にまず記録し、再生時に
記録装置の機能を利用して再生機能を切換える必要があ
る。従って、動画像が配送されている間は、加入者は通
常の再生機能以外の機能を用いることができず、リアル
タイムに加入者が要求する多種の受信形態を提供するこ
とができないという問題がある。本発明は、上述の従来
の動画像配送方式の欠点に鑑み、加入者側が画像センタ
ーから受信中でも通常の再生モードに加えて、動画像情
報の受信時に上記早送り、巻戻し、一時停止等の多様な
機能を利用できる動画像配送方式を提供することにあ
る。
【課題を解決するための手段】本発明の動画像配送方式
は、上述の欠点を除去するために、複数の動画像情報が
蓄積された画像センターと、複数の加入者が伝送路で接
続され、加入者からの要求に応じて指示された動画像情
報が画像センターから配送される動画像配送方式におい
て、動画像情報を構成する複数の個別の画像情報が各画
像フレームに記録され、画像フレームがアドレス指定さ
れて記録された画像蓄積手段と、読出しアドレスの選択
手順が、あらかじめ設定された複数の画像モードに応じ
て記録された画像モードメモリと、画像モードメモリと
画像蓄積手段に接続され、画像モードメモリに画像モー
ドを指定して、画像モードに対応するアドレスの選択手
順に則って、画像フレームの読出しアドレスを指定する
読出し制御部と、画像蓄積手段に記録された動画像情報
を、読出し制御部で指定されたアドレス順に符号化し
て、伝送路に送出する送信部とを画像センターに備え、
伝送路から入力される画像情報を受信する受信器と、前
記画像情報を表示する画像複号化器と、画像モードの切
替信号を画像センターに送出する画像モード指示器とを
加入者に備えたことを特徴としている。
は、上述の欠点を除去するために、複数の動画像情報が
蓄積された画像センターと、複数の加入者が伝送路で接
続され、加入者からの要求に応じて指示された動画像情
報が画像センターから配送される動画像配送方式におい
て、動画像情報を構成する複数の個別の画像情報が各画
像フレームに記録され、画像フレームがアドレス指定さ
れて記録された画像蓄積手段と、読出しアドレスの選択
手順が、あらかじめ設定された複数の画像モードに応じ
て記録された画像モードメモリと、画像モードメモリと
画像蓄積手段に接続され、画像モードメモリに画像モー
ドを指定して、画像モードに対応するアドレスの選択手
順に則って、画像フレームの読出しアドレスを指定する
読出し制御部と、画像蓄積手段に記録された動画像情報
を、読出し制御部で指定されたアドレス順に符号化し
て、伝送路に送出する送信部とを画像センターに備え、
伝送路から入力される画像情報を受信する受信器と、前
記画像情報を表示する画像複号化器と、画像モードの切
替信号を画像センターに送出する画像モード指示器とを
加入者に備えたことを特徴としている。
【実施例】次に、本発明の動画像配送方式を図面を用い
て詳細に説明する。図1は、本発明の動画像配送方式の
一実施例である。画像センター1は動画像情報を符号化
して、伝送路2を通して加入者3に送信する。加入者3
では、受信された符号化データが復号化され画像表示装
置で再生される。画像センター1には、動画像のアナロ
グ情報が画像ファイル4にディジタル符号化されて蓄積
されている。具体的には、画像センター1において、画
像ファイル4には複数の動画像情報が格納されており、
一つの動画像信号とは、例えば映画1本分、一連のドラ
マ等ある時間にわたって放映される画像情報をいう。符
号化動画像信号は、例えばテレビ放送であれば30画像
/秒というように、複数の静止画像信号から構成されて
おり、各静止画像信号ごとに画像フレームが割り当てら
れ、画像ファイル4内でアドレスが指定されて記録され
ている。一方、加入者3では、送受信インタフェース9
により画像情報が受信され、画像復号化器10により複
号化され、画像表示装置11に表示される。また、加入
者3は画像モード指定器12を有しており、これにより
画像センター1に画像モードを指定する画像モード指定
信号が送出される。この画像モード信号は、送受信イン
タフェース9により伝送路2に送出され、画像センター
1の送受信インタフェース8で受信される。さらに、こ
の信号は、読出し制御部6に送出され、画像モードメモ
リ5に収容されている上記アドレス選択手順の選択に用
いられる。
て詳細に説明する。図1は、本発明の動画像配送方式の
一実施例である。画像センター1は動画像情報を符号化
して、伝送路2を通して加入者3に送信する。加入者3
では、受信された符号化データが復号化され画像表示装
置で再生される。画像センター1には、動画像のアナロ
グ情報が画像ファイル4にディジタル符号化されて蓄積
されている。具体的には、画像センター1において、画
像ファイル4には複数の動画像情報が格納されており、
一つの動画像信号とは、例えば映画1本分、一連のドラ
マ等ある時間にわたって放映される画像情報をいう。符
号化動画像信号は、例えばテレビ放送であれば30画像
/秒というように、複数の静止画像信号から構成されて
おり、各静止画像信号ごとに画像フレームが割り当てら
れ、画像ファイル4内でアドレスが指定されて記録され
ている。一方、加入者3では、送受信インタフェース9
により画像情報が受信され、画像復号化器10により複
号化され、画像表示装置11に表示される。また、加入
者3は画像モード指定器12を有しており、これにより
画像センター1に画像モードを指定する画像モード指定
信号が送出される。この画像モード信号は、送受信イン
タフェース9により伝送路2に送出され、画像センター
1の送受信インタフェース8で受信される。さらに、こ
の信号は、読出し制御部6に送出され、画像モードメモ
リ5に収容されている上記アドレス選択手順の選択に用
いられる。
【0002】本発明は、基本的な動画像信号の記録およ
び通信に関しては、従来と同様の方式を採用している。
従って、まず従来の動画像信号の一般的な方式に付いて
説明する。図2は、原画像信号が記録された画像フレー
ムと原画像信号から新たに形成される差分画像信号等の
関係を示している。通常は、動画像情報を構成する符号
化された個別の原画像信号は、原画像信号のみならず画
像の品質を劣化させることなく配送するために、上記差
分画像信号等を形成し、これらも併せて画像フレームに
記録する。すなわち、ある時間の原画像信号とこれに時
間的に隣接する原画像信号の差分から得られる差分画像
信号と、ある原画像信号とすでに得られた差分画像情報
とから得られる予測画像信号を併用している。以下にこ
れら差分画像情報と予測画像情報を含めた画像情報の配
送方式について説明する。図2で、I,P,Bと記され
ているのが1枚1枚の画像フレームであり、上述の通
り、Iと記された画像フレームは、フレーム内の相関の
みを用いた符号化により形成された画像フレームであ
る。すでに述べたように、動画像情報は原画像信号が画
像フレーム単位で符号化されて記録されている(図2
(a)におけるI1、I2、・・・)。各原画像信号
が、動画像を形成することから、時間的に隣接している
原画像信号は近似しており、前後の2つの画像信号I
1、I2の差分からなる差分信号P1 の符号化信号も同
様に画像フレームに記録されている(図2(b)におけ
るP1、P2、・・・)。さらに、元の原画像信号I1
と差分画像信号P1 から予測画像信号B1が形成され、
画像フレームに記録されている(図2(c)におけるB
1、B2)。これらの画像信号は別々に記録されている
のではなく、表示に用いられる原画像では、画像フレー
ムは図2(c)に示されるように配列されている。 一
方、伝送する際には画像フレームは、さらに(d)に示
されるような配列に変換される。上述のように、I1
は、単独で符号化できるのでまず符号化され、次にI1
との相関を用いるP1が符号化される。さらに、I1,
P1との相関を用いるB1が符号化され、さらにI2が
単独で符号化される。このように、一般的な動画像信号
の符号化方式では、実際の動画像のフレーム順序と符号
化されるフレーム順序は、異なり、PとB、IとBの反
転が符号化時に行われる。復号化に際しても、符号化時
と同一の順序で復号化される。通常は、画像品質を維持
するために、これらすべての画像フレームが送信され、
加入者側ではこれらすべての画像フレームの画像情報か
ら画像が再生されて表示される。次に、本発明の動画像
配送方式の動作について説明する。加入者の画像復号化
器7では、その画像フレームの符号化データのみで復号
化処理が可能である。Pと記された画像フレームは、直
前のIフレームとの相関によって符号化された画像フレ
ームであるから、加入者の画像復号化器7で復号化する
には、直前のIフレームの画像と、復号化しようとして
いるPフレームの符号が必要である。さらに、Bと記さ
れている画像フレームは、直前のIフレームと直後のP
フレームの双方との相関を利用して符号化された画像フ
レームである。従って、Bフレームの復号化処理には、
直前のIフレームの画像と、直後のPフレームの画像
と、復号化の対象であるBフレームの符号が必要であ
る。これらの画像フレーム間の関係は図2において、矢
印で示されている。一般に動画像配送方式は、画像セン
ター側にある複数の動画像情報から希望の動画像情報を
指定して、伝送路を通じて加入者側で受信して表示させ
るものである。本発明の動画像配送方式は、特に加入者
側から単に動画像情報を指定するのみならず、画像モー
ド、すなわち、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生
等の画像モードを自由に指示し、その内容に応じた再生
画像を得られることを特徴としている。このような動作
が可能なように、本発明の動画像配送方式では、画像モ
ードメモリ5は、あらかじめ設定された画像モード、す
なわち加入者が要求し得る早送りや巻戻し等の受信形態
に応じて、画像ファイル4のアドレスを指定するための
選択手順が収容されている。ここでいう選択手順とは、
アドレスの順番を決めるための手順をいい、例えば、指
定された最初のアドレスに対して、1つずつアドレス番
号を増加させる、あるいは1つとばしにアドレス番号を
指定する等の手順である。本発明の動画像配送方式で用
いられる各種の機能を実現するためのアドレス選択手順
におけるアドレス番号の指定は、後に詳述するように容
易に実現可能なものである。読出し制御部6は、画像フ
ァイル4および画像モードメモリ4に接続されており、
画像モードメモリ5に対して画像モードを指定すること
ができる。そして、画像モードが指定されると、画像モ
ードメモリ5に収容されている画像モードに対応するア
ドレス選択手順に従って、画像ファイル4から画像フレ
ームに記録された画像情報がバッファ7を介して送受信
インタフェース8に送出される。この画像情報は、順
次、送受信インタフェース8から伝送路2に送出され
る。図3は、画像モードメモリ5に格納されているデー
タの一例を示している。画像情報の種類を識別できるよ
うに、I、P、Bと示されており、これらは上述のI、
P、Bに対応している。また、図3の先頭セクターは、
画像フレームの画像ファイル4上での先頭アドレスを示
している。読出し制御部6は、画像ファイル4のアドレ
スを指定して画像情報のバッファ7への送出を制御す
る。この際、読出し制御部6は、加入者側からの画像モ
ード指定信号に従い、画像モードメモリ5のアドレス選
択手順を検索しその手順に則って画像ファイル4のアド
レス指定と送出の制御を行う。次に、各種受信形態を決
める各再生モードについて、具体的な画像フレームの読
み出し順序を以下に示す。 通常再生 :I1 P1 B1 I2 B2 P2
B3 I3 B4 P3 B5 I4 B6 ・・・(図2(b)参照) 早送り(1):I1 P1 I2 P2 I3 P3
・・・ 早送り(2):I1 I2 I3 ・・・ 早送り(3):I1 I3 I5 ・・・ 巻戻し(1):・・・I4 I3 I2 I1 巻戻し(2):・・・I5 I3 I1 一時停止 :I1 I1 I1 ・・・ スロー再生 :I1 I1 P1 P1 B1 B1
I2 I2 B2 B2 P2 P2 B3 B3 ・・・ なお、画像フレームは、下記の順番にそのままアドレス
指定されて記録されていれば、そのままの順番でアドレ
スを選択して読み出せばよいことになる。通常再生につ
いては、すでに説明した通りである。早送りは、早送り
の早さに合わせて(1)〜(3)の3段階を一例として
記載する。早送り(1)は、通常再生の画像フレームに
おいて、Bフレームを省略したものである。Iフレーム
は、それ自身で復号化でき続くPフレームは、直前のI
フレームを参照して復号化できるため、動画像符号の内
IフレームとPフレームのみを復号化する。これによ
り、通常再生の2倍の早送りが実現される。早送り
(2)は、Iフレームのみを復号化するものであり、通
常再生時の4倍の早送りが可能である。早送り(3)
は、さらにIフレームを1枚おきに復号化するもので、
通常再生時の8倍の早送りとなる。巻戻しについては、
早さに応じて2種類の例を示す。巻戻し(1)は、Iフ
レームのみを実際とは逆の方向に復号化することで通常
再生時の4倍の早さでの巻戻しを行う。また、巻き戻し
(2)は、さらにIフレームを1枚おきに逆向きに復号
化するため、通常再生時の8倍の早さで巻き戻しする。
早送りにしても、巻戻しにしても上記パタンに限られる
ものでなく、任意のアドレス選択手順の設定が可能であ
る。次に、一時停止は、Iフレームを連続して配送する
ことで実現できる。なお、繰返されるフレームはBフレ
ームでもPフレームでも良い。これは、加入者の画像復
号化器7では、ある時点で復号化されたIフレームは、
それに続くPフレームとBフレーム0復号化するため
に、次のIフレームが入力されるまで保存されており、
PフレームについてもBフレームを復号化するために保
存されているため、連続して同一のPフレームやBフレ
ームが入力されても正しく復号化されるからである。ス
ロー再生は、通常再生の画像フレーム順序において、例
えば各画像フレームを2回ずつ配送することで実現でき
る。同一の画像フレームが繰返し入力されても画像復号
化器7が正しく動作するのは、一時停止について説明し
たものと同じ理由による。以上各画像モードについて説
明したように、画像ファイル4に蓄積されている動画像
符号を読出し制御部6が、画像モードメモリ5のアドレ
ス選択手順を参照しながら読出し、制御することで、通
常再生に限定されず、多様な画像モードを任意に選択、
切替することが可能になる。また、いうまでもなく、こ
れらの画像モードは受信途中でも自由に切替可能であ
る。
び通信に関しては、従来と同様の方式を採用している。
従って、まず従来の動画像信号の一般的な方式に付いて
説明する。図2は、原画像信号が記録された画像フレー
ムと原画像信号から新たに形成される差分画像信号等の
関係を示している。通常は、動画像情報を構成する符号
化された個別の原画像信号は、原画像信号のみならず画
像の品質を劣化させることなく配送するために、上記差
分画像信号等を形成し、これらも併せて画像フレームに
記録する。すなわち、ある時間の原画像信号とこれに時
間的に隣接する原画像信号の差分から得られる差分画像
信号と、ある原画像信号とすでに得られた差分画像情報
とから得られる予測画像信号を併用している。以下にこ
れら差分画像情報と予測画像情報を含めた画像情報の配
送方式について説明する。図2で、I,P,Bと記され
ているのが1枚1枚の画像フレームであり、上述の通
り、Iと記された画像フレームは、フレーム内の相関の
みを用いた符号化により形成された画像フレームであ
る。すでに述べたように、動画像情報は原画像信号が画
像フレーム単位で符号化されて記録されている(図2
(a)におけるI1、I2、・・・)。各原画像信号
が、動画像を形成することから、時間的に隣接している
原画像信号は近似しており、前後の2つの画像信号I
1、I2の差分からなる差分信号P1 の符号化信号も同
様に画像フレームに記録されている(図2(b)におけ
るP1、P2、・・・)。さらに、元の原画像信号I1
と差分画像信号P1 から予測画像信号B1が形成され、
画像フレームに記録されている(図2(c)におけるB
1、B2)。これらの画像信号は別々に記録されている
のではなく、表示に用いられる原画像では、画像フレー
ムは図2(c)に示されるように配列されている。 一
方、伝送する際には画像フレームは、さらに(d)に示
されるような配列に変換される。上述のように、I1
は、単独で符号化できるのでまず符号化され、次にI1
との相関を用いるP1が符号化される。さらに、I1,
P1との相関を用いるB1が符号化され、さらにI2が
単独で符号化される。このように、一般的な動画像信号
の符号化方式では、実際の動画像のフレーム順序と符号
化されるフレーム順序は、異なり、PとB、IとBの反
転が符号化時に行われる。復号化に際しても、符号化時
と同一の順序で復号化される。通常は、画像品質を維持
するために、これらすべての画像フレームが送信され、
加入者側ではこれらすべての画像フレームの画像情報か
ら画像が再生されて表示される。次に、本発明の動画像
配送方式の動作について説明する。加入者の画像復号化
器7では、その画像フレームの符号化データのみで復号
化処理が可能である。Pと記された画像フレームは、直
前のIフレームとの相関によって符号化された画像フレ
ームであるから、加入者の画像復号化器7で復号化する
には、直前のIフレームの画像と、復号化しようとして
いるPフレームの符号が必要である。さらに、Bと記さ
れている画像フレームは、直前のIフレームと直後のP
フレームの双方との相関を利用して符号化された画像フ
レームである。従って、Bフレームの復号化処理には、
直前のIフレームの画像と、直後のPフレームの画像
と、復号化の対象であるBフレームの符号が必要であ
る。これらの画像フレーム間の関係は図2において、矢
印で示されている。一般に動画像配送方式は、画像セン
ター側にある複数の動画像情報から希望の動画像情報を
指定して、伝送路を通じて加入者側で受信して表示させ
るものである。本発明の動画像配送方式は、特に加入者
側から単に動画像情報を指定するのみならず、画像モー
ド、すなわち、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生
等の画像モードを自由に指示し、その内容に応じた再生
画像を得られることを特徴としている。このような動作
が可能なように、本発明の動画像配送方式では、画像モ
ードメモリ5は、あらかじめ設定された画像モード、す
なわち加入者が要求し得る早送りや巻戻し等の受信形態
に応じて、画像ファイル4のアドレスを指定するための
選択手順が収容されている。ここでいう選択手順とは、
アドレスの順番を決めるための手順をいい、例えば、指
定された最初のアドレスに対して、1つずつアドレス番
号を増加させる、あるいは1つとばしにアドレス番号を
指定する等の手順である。本発明の動画像配送方式で用
いられる各種の機能を実現するためのアドレス選択手順
におけるアドレス番号の指定は、後に詳述するように容
易に実現可能なものである。読出し制御部6は、画像フ
ァイル4および画像モードメモリ4に接続されており、
画像モードメモリ5に対して画像モードを指定すること
ができる。そして、画像モードが指定されると、画像モ
ードメモリ5に収容されている画像モードに対応するア
ドレス選択手順に従って、画像ファイル4から画像フレ
ームに記録された画像情報がバッファ7を介して送受信
インタフェース8に送出される。この画像情報は、順
次、送受信インタフェース8から伝送路2に送出され
る。図3は、画像モードメモリ5に格納されているデー
タの一例を示している。画像情報の種類を識別できるよ
うに、I、P、Bと示されており、これらは上述のI、
P、Bに対応している。また、図3の先頭セクターは、
画像フレームの画像ファイル4上での先頭アドレスを示
している。読出し制御部6は、画像ファイル4のアドレ
スを指定して画像情報のバッファ7への送出を制御す
る。この際、読出し制御部6は、加入者側からの画像モ
ード指定信号に従い、画像モードメモリ5のアドレス選
択手順を検索しその手順に則って画像ファイル4のアド
レス指定と送出の制御を行う。次に、各種受信形態を決
める各再生モードについて、具体的な画像フレームの読
み出し順序を以下に示す。 通常再生 :I1 P1 B1 I2 B2 P2
B3 I3 B4 P3 B5 I4 B6 ・・・(図2(b)参照) 早送り(1):I1 P1 I2 P2 I3 P3
・・・ 早送り(2):I1 I2 I3 ・・・ 早送り(3):I1 I3 I5 ・・・ 巻戻し(1):・・・I4 I3 I2 I1 巻戻し(2):・・・I5 I3 I1 一時停止 :I1 I1 I1 ・・・ スロー再生 :I1 I1 P1 P1 B1 B1
I2 I2 B2 B2 P2 P2 B3 B3 ・・・ なお、画像フレームは、下記の順番にそのままアドレス
指定されて記録されていれば、そのままの順番でアドレ
スを選択して読み出せばよいことになる。通常再生につ
いては、すでに説明した通りである。早送りは、早送り
の早さに合わせて(1)〜(3)の3段階を一例として
記載する。早送り(1)は、通常再生の画像フレームに
おいて、Bフレームを省略したものである。Iフレーム
は、それ自身で復号化でき続くPフレームは、直前のI
フレームを参照して復号化できるため、動画像符号の内
IフレームとPフレームのみを復号化する。これによ
り、通常再生の2倍の早送りが実現される。早送り
(2)は、Iフレームのみを復号化するものであり、通
常再生時の4倍の早送りが可能である。早送り(3)
は、さらにIフレームを1枚おきに復号化するもので、
通常再生時の8倍の早送りとなる。巻戻しについては、
早さに応じて2種類の例を示す。巻戻し(1)は、Iフ
レームのみを実際とは逆の方向に復号化することで通常
再生時の4倍の早さでの巻戻しを行う。また、巻き戻し
(2)は、さらにIフレームを1枚おきに逆向きに復号
化するため、通常再生時の8倍の早さで巻き戻しする。
早送りにしても、巻戻しにしても上記パタンに限られる
ものでなく、任意のアドレス選択手順の設定が可能であ
る。次に、一時停止は、Iフレームを連続して配送する
ことで実現できる。なお、繰返されるフレームはBフレ
ームでもPフレームでも良い。これは、加入者の画像復
号化器7では、ある時点で復号化されたIフレームは、
それに続くPフレームとBフレーム0復号化するため
に、次のIフレームが入力されるまで保存されており、
PフレームについてもBフレームを復号化するために保
存されているため、連続して同一のPフレームやBフレ
ームが入力されても正しく復号化されるからである。ス
ロー再生は、通常再生の画像フレーム順序において、例
えば各画像フレームを2回ずつ配送することで実現でき
る。同一の画像フレームが繰返し入力されても画像復号
化器7が正しく動作するのは、一時停止について説明し
たものと同じ理由による。以上各画像モードについて説
明したように、画像ファイル4に蓄積されている動画像
符号を読出し制御部6が、画像モードメモリ5のアドレ
ス選択手順を参照しながら読出し、制御することで、通
常再生に限定されず、多様な画像モードを任意に選択、
切替することが可能になる。また、いうまでもなく、こ
れらの画像モードは受信途中でも自由に切替可能であ
る。
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動画像配
送方式は、画像センターにある動画像情報が収容された
画像ファイルの他に、加入者からの画像モード設定信号
に対応したアドレス選択手順が収容された画像モードメ
モリと、画像モードメモリのアドレス選択手順に則って
画像ファイルから順次個々の画像情報を読出して送出の
制御を行う読出し制御を備えることにより、通常再生の
他に、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生等の多様
な画像モードの設定が可能になる。
送方式は、画像センターにある動画像情報が収容された
画像ファイルの他に、加入者からの画像モード設定信号
に対応したアドレス選択手順が収容された画像モードメ
モリと、画像モードメモリのアドレス選択手順に則って
画像ファイルから順次個々の画像情報を読出して送出の
制御を行う読出し制御を備えることにより、通常再生の
他に、早送り、巻戻し、一時停止、スロー再生等の多様
な画像モードの設定が可能になる。
【図1】本発明の動画像配送方式の一実施例のブロック
図。
図。
【図2】図1に示される本発明の動画像配送方式におけ
る画像センターの画像ファイルに収容される動画像情報
の符号化方式と伝送される符号情報との関係を示す図。
る画像センターの画像ファイルに収容される動画像情報
の符号化方式と伝送される符号情報との関係を示す図。
【図3】画像センターの画像モードメモリに蓄積される
内容の一例を示すデータ構成図。
内容の一例を示すデータ構成図。
1 ・・・ 画像センター 2 ・・・ 伝送路 3 ・・・ 加入者 4 ・・・ 画像ファイル 5 ・・・ 画像モードメモリ 6 ・・・ 読出し制御部 7 ・・・ バッファ 8 ・・・ 送受信インタフェース 9 ・・・ 送受信インタフェース 10 ・・・ 画像復号化器 11 ・・・ 画像表示器 12 ・・・ 画像モード指定器
Claims (8)
- 【請求項1】 複数の動画像情報が格納された画像セン
ターと、複数の加入者が伝送路で接続され、前記加入者
からの要求に応じて指示された動画像情報が画像センタ
ーから配送される動画像配送方式において、 前記動画像情報を構成する複数の画像情報が個別に各画
像フレームに記録され、前記画像フレームがアドレスが
指定されるよう収容される画像蓄積手段と、 前記読出しアドレスの選択手順が、あらかじめ設定され
た複数の画像モードに対応して記録されている画像モー
ドメモリと、 前記画像モードメモリと前記画像蓄積手段に接続され、
前記画像モードメモリに画像モードを指定して、該画像
モードに対応する前記アドレスの選択手順に則って、前
記画像フレームの前記読出しアドレスを指定する読出し
制御部と、 前記画像蓄積手段に記録された前記画像情報を、前記読
出し制御部で指定されたアドレス順に前記伝送路に送出
する送信器とを前記画像センターに備え、 前記伝送路から受信される画像情報を受信する受信器
と、 前記画像情報を表示する画像表示器と、 前記画像モードの切替を指示する画像モード指示信号を
入力する画像モード指示器と、 画像モード指示信号を前記画像センターに送出する送信
器とを前記加入者に備えたことを特徴とする動画像配送
方式。 - 【請求項2】 前記画像フレームは、動画像情報を構成
する順にアドレス番号の若い順にアドレスが指定されて
前記画像蓄積手段に収容されていることを特徴とする
「請求項1」記載の動画像配送方式。 - 【請求項3】 前記画像モードメモリに収容される前記
アドレス選択手順に、前記アドレスをアドレス番号の若
い方から順次選択する手順が含まれていることを特徴と
する「請求項2」記載の動画像配送方式。 - 【請求項4】 前記画像モードメモリに収容される前記
アドレス選択手順に、前記アドレスをアドレス番号の若
い方から少なくとも一つずつアドレスをとばして順次選
択する手順が含まれていることを特徴とする「請求項
2」記載の動画像配送方式。 - 【請求項5】 前記画像モードメモリに収容される前記
アドレス選択手順に、前記アドレスを番号の若い方か
ら、同じアドレスを少なくとも一つずつ重複させながら
順次選択する手順が含まれていることを特徴とする「請
求項2」記載の動画像配送方式。 - 【請求項6】 前記画像モードメモリに収容される前記
アドレス選択手順に、前記アドレスを番号の大きい方か
ら若い方へアドレスを順次選択する手順が含まれている
ことを特徴とする「請求項2」記載の動画像配送方式。 - 【請求項7】 前記画像モードメモリに収容される前記
アドレス選択手順に、前記アドレスを番号の大きい方か
ら若い方へ、少なくとも一つずつとばしながらアドレス
を順次選択する手順が含まれていることを特徴とする
「請求項2」記載の動画像配送方式。 - 【請求項8】 前記画像モードメモリに収容される前記
アドレス選択手順に、同じアドレスを保持する選択する
手順が含まれていることを特徴とする「請求項2」記載
の動画像配送方式。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5351488A JPH07203416A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 動画像配送方式 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5351488A JPH07203416A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 動画像配送方式 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07203416A true JPH07203416A (ja) | 1995-08-04 |
Family
ID=18417638
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5351488A Pending JPH07203416A (ja) | 1993-12-29 | 1993-12-29 | 動画像配送方式 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07203416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0790740A3 (en) * | 1996-02-15 | 1998-04-01 | Nec Corporation | Multi-media communication terminal capable of performing special reproducing modes |
-
1993
- 1993-12-29 JP JP5351488A patent/JPH07203416A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0790740A3 (en) * | 1996-02-15 | 1998-04-01 | Nec Corporation | Multi-media communication terminal capable of performing special reproducing modes |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980916 |