JPH0720288U - 記録装置の用紙切断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 記録済み記録用紙を所定の長さ寸法に切断す
る記録装置の用紙切断装置において、安価でかつ切断品
質が安定な用紙切断装置を提供する。 【構成】 用紙を切断する切断刃として細長刃を用いる
とともにこの細長刃が切断動作を行っている際に変位す
るよう、細長刃の移動案内機構を記録用紙に対して相対
的に傾斜させた。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、長尺の用紙に所定の文字図形等からなる画像を描くプロッタまた はプリンタのような記録装置に関するもので、特に描画が終了した段階で所定の 長さ寸法に上記用紙を切断する記録装置の用紙切断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の従来の用紙切断装置として典型的なものに、図２に示す用紙切断装置 があった。この装置は、矢印方向に移送される記録用紙６を案内する用紙支持台 １と、この用紙支持台１の後端部に該用紙支持台１と同一平面を成すように取り 付けられるとともに切断すべき記録用紙６の幅寸法をカバーする幅を有した固定 刃５と、この固定刃５に接して移動することにより上記用紙を切断する回転刃４ と、この回転刃４を保持するカッタ保持具３と、上記用紙支持台１と固定刃５の 面と所定の間隙を設けて図示しないハウジングに掛け渡されるとともに上記カッ タ保持具３の移動をガイドする案内機構２と上記カッタ保持具３の移動機構（図 示せず）及びこれらの各手段を制御する制御手段とを有している。 図示しない記録部により所定の画像が施された記録用紙６は、矢印方向に移動 されて切断位置に達する。記録用紙６はこの時点で停止され、カッター保持具３ が記録用紙６を横断する方向に移動されて記録用紙６を切断する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、上述のような従来の用紙切断装置は、一般に回転刃４及び固定刃５ が高価であるという欠点があった。また、回転刃４と固定刃５との接触位置等の 位置合わせ調整を精密に行う必要がある等の欠点のため、回転刃４の交換等にわ ずらわしい点があった。したがって、従来のこの種用紙切断装置は高価な装置と なっていた。 この考案はこの点を改善するために成されたもので、安価でかつ安定した切断 品質をもつ記録装置の用紙切断装置を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

このため、この考案においては、 長尺の用紙に所定の画像を描いた後、所定の長さ寸法に上記用紙を切断する記 録装置の用紙切断装置において、 記録紙を切断する切断刃として細長刃を用いるとともにこの細長刃を上記用紙 に対して移動させる移動機構を設け、 上記細長刃が上記用紙に対して移動して切断する際に、上記細長刃が上記用紙 に対し相対的に垂直方向に変位するように、上記細長刃の移動機構の案内機構と 切断されるべき用紙の支持部材を相対的に傾斜配置する関係として用紙切断装置 を構成した。

【０００５】

【作用】

高価な回転刃に代えて、市販の折れ刃式替え刃のような細長刃を用いることで 安価に実施することができる。また、例えば、カッタ保持具３の移動を案内する 案内部材２を傾斜配置することによりカッタ保持具３に保持された細長刃７を用 紙切断中該用紙に対して変位させることができ切断刃の摩耗等を集中させること がなく長期間安定な切断品質を維持することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の用紙切断装置を説明する。 図１は本考案に関わる用紙切断装置の模式的説明図である。図中、従来と同様 または相当する部分には図２と同一の符号を付している。７は折れ刃式替え刃等 の細長刃である。 図１に示す実施例装置では、細長刃７を保持するカッタ保持具３の移動をガイ ドする案内機構２を用紙支持台１に対して傾斜して配置している。カッタ保持具 ３に対する細長刃７の取付はネジ止めにより行っている。固定刃５はこの実施例 装置においては従来と同様なものを用いているが、切断動作に不可欠なものでは ない。この固定刃５のこの実施例における作用は細長刃７の移動する際のブレを 防止することである。このため、この実施例装置ではこの固定刃５にごく軽い圧 で細長刃７を接触させている。

【０００７】 さて、記録用紙６が切断位置に達したとすると、カッタ保持具３は案内機構２ にガイドされて、図中右端から左端に移動する。この移動に際して細長刃７はし だいに下降する。したがって、この細長刃７による切断は、用紙支持台１に支持 された記録用紙６に対し下方に変位しながら行われる。このため、記録用紙６に 対し細長刃７がすべりながら切断が行われるので、切断品質が良好に保持される 。 なお、上記実施例装置においては、案内機構２の傾斜配置角度をほぼ３度程 度としているが、記録用紙幅によっては１〜３度程度にすることができる。

【０００８】

【考案の効果】

以上、この考案装置によれば、市販の折れ刃式替え刃等の細長刃を用いるとと もにこの細長刃による記録用紙の切断に際し上記細長刃がしだいに変位するよう に構成したので、安価な用紙切断装置を実現することができるとともに切断刃と しての細長刃に対する集中負荷（切断圧力）を防止することができ切断品質を長 期に渡って維持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、本考案の実施例装置を示す模式的構成
図である。

【図２】図２は、従来の用紙切断装置の要部構成図であ
る。

【符号の説明】

２：案内機構 ６：記録用紙 ７：細長刃

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】長尺の用紙に所定の画像を描いた後、所定
   の長さ寸法に上記用紙を切断する記録装置の用紙切断装
   置において、 記録紙を切断する切断刃として細長刃を用いるとともに
   この細長刃を上記用紙に対して移動させる移動機構を設
   け、 上記細長刃が上記用紙に対して移動して切断する際に、
   上記細長刃が上記用紙に対し相対的に垂直方向に変位す
   るように、上記細長刃の移動機構の案内機構と切断され
   るべき用紙の支持部材を相対的に傾斜配置する関係とし
   たことを特徴とする記録装置の用紙切断装置。