JPH07202696A - アナログ−デジタル変換回路 - Google Patents

アナログ−デジタル変換回路

Info

Publication number
JPH07202696A
JPH07202696A JP33610593A JP33610593A JPH07202696A JP H07202696 A JPH07202696 A JP H07202696A JP 33610593 A JP33610593 A JP 33610593A JP 33610593 A JP33610593 A JP 33610593A JP H07202696 A JPH07202696 A JP H07202696A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bit
converter
converters
output
binary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP33610593A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Yajima
秀明 谷島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu VLSI Ltd, Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu VLSI Ltd
Priority to JP33610593A priority Critical patent/JPH07202696A/ja
Publication of JPH07202696A publication Critical patent/JPH07202696A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のA/Dコンバータを用いた比較的に簡
単な回路方式による高ビットのA/Dコンバータを提供
する。 【構成】 2N 個のMビットのA/Dコンバータ1は互
いに並列に接続され、分解能に相当する1LSBが互い
に等しく設定されるとともに各比較電圧が1/2 N LS
Bずつずれるように設定されている。各A/Dコンバー
タ1は各桁上げ設定回路2に接続され、各桁上げ設定回
路2はA/Dコンバータ1から入力したMビットの2進
数コードを桁上げしてM+Nビットの2進数値とし、桁
上げした各値に対して対応するA/Dコンバータ1の比
較電圧がより小さく設定された側から順に、−(2N
1)から2N −1までの整数のうち予め設定した連続す
る2 N 個の整数を小さな順に2進数で加算する。このM
+Nビットの2進数コードは比較回路3に出力され、そ
のうち予め設定された所定番目に大きい2進数コードが
比較回路3から出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアナログ信号をデジタル
信号に変換するA/Dコンバータに係り、詳しくは複数
のA/Dコンバータを組み合わせて使用することによ
り、より高ビットなA/Dコンバータを構成するアナロ
グ−デジタル変換回路に関するものである。
【0002】近年、デジタル技術の発展に伴い、オーデ
ィオ機器をはじめビデオ機器、計測機器等のデジタル化
が進んでおり、音質、画質等の鮮明化や計測精度の向上
等を目的として高分解能なA/Dコンバータが求められ
ている。通常、高分解能を得ようとする場合には比較的
に変換時間の短い並列比較型(フラッシュ型)A/Dコ
ンバータや直並列比較型A/Dコンバータ等が広く使用
されている。
【0003】
【従来の技術】並列比較型A/Dコンバータは例えばN
ビットの場合、それぞれ重みの異なった2N −1個のコ
ンパレータをアナログ入力電圧に対して並列に配置し、
アナログ入力電圧がどのコンパレータのリファレンシャ
ル電圧と一致するかを一度に判定する。そのため、変換
速度が10〜100MSPS(サンプル/秒)と極めて
高速化が可能である。
【0004】また、直並列比較型A/Dコンバータは、
並列比較型A/Dコンバータを2段組み合わせて使用す
る方式であり、直列に接続された上位ビット用のA/D
コンバータと下位ビット用のA/Dコンバータとにより
上位ビットと下位ビットが別々に求められる。そのた
め、直並列比較型A/Dコンバータの場合、コンパレー
タ数はNビットの場合で(2N/2 −1)×2個とするこ
とができ、変換速度は10〜30MSPSと並列比較型
A/Dコンバータに比較して遅くなるもののコンパレー
タ数を大幅に低減することができ、消費電力が小さくて
済む。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、複数のA/
Dコンバータを用いることによりより高ビットなA/D
コンバータを構成することができる。例えば、複数の並
列比較型A/Dコンバータを基準電圧に対して直列に接
続し、アナログ入力電圧を各A/Dコンバータに並列に
入力する構成とすることにより、より高ビットなA/D
コンバータを構成することができる。即ち、2N 個のA
/Dコンバータを使用することによりビット数をNビッ
ト増やすことができ、例えば2ビットのA/Dコンバー
タを2個使用することによりビット数が1ビット高い3
ビットのA/Dコンバータを構成することができる。ま
た、直並列比較型A/Dコンバータは、並列比較型A/
Dコンバータを2段組み合わせて使用する方式であり、
これも複数のA/Dコンバータを使用してより高ビット
なA/Dコンバータを構成する1つの方式と見ることが
できる。
【0006】しかし、従来知られた複数のA/Dコンバ
ータから構成されるA/Dコンバータはその回路構成が
比較的に複雑であるため、複数のA/Dコンバータを使
用して比較的に簡単な回路構成でより高ビットなA/D
コンバータを構成することが可能な回路方式が要望され
ていた。
【0007】本発明の目的は複数のA/Dコンバータを
使用して比較的に簡単な新しい回路方式により高ビット
のA/Dコンバータを構成することができるアナログ−
デジタル変換回路を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は請求項1〜3に記
載の発明の原理説明図である。少なくとも2個以上の2
N 個のMビットのA/Dコンバータ1は、アナログ入力
電圧Ainを入力する。各A/Dコンバータ1は等間隔
(1LSB)に設定された複数の比較電圧を備え、その
複数の比較電圧とアナログ入力電圧Ainを比較し、それ
ぞれMビットのA/D変換値を出力する。各A/Dコン
バータ1の複数の比較電圧はその1LSBの値は共に同
じ値であって、それぞれ対応する比較電圧はその1LS
Bの値をA/Dコンバータ1の個数2N で割った電圧
値、即ち(1LSBの値/2N )LSBずつ順次ずらし
て設定されている。
【0009】各A/Dコンバータ1はその出力側に桁上
げ設定回路2が接続されている。各桁上げ設定回路2
は、M+Nビットの設定部を有し、その設定部は上位M
ビットの2進数コードが設定される上位ビット設定部2
aと、下位Nビットの2進数コードが設定される下位ビ
ット設定部2bから構成されている。そして、桁上げ設
定回路2は上位Mビットの上位ビット設定部2aにA/
Dコンバータ1から出力されるMビットのA/D変換値
を設定するとともに下位ビット設定部2bに「0」を設
定して桁上げを行う。
【0010】さらに桁上げした各M+Nビットの値に対
して対応するA/Dコンバータ1の比較電圧がより小さ
く設定された側から順に、−(2N −1)から2N −1
までの整数のうち予め設定した連続する2N 個の整数を
小さい整数から順に2進数で加算してM+Nビットの2
進数コードを決定する。そして、各桁上げ設定回路2毎
に決定されたM+Nビットの2進数コードは比較回路3
に出力される。比較回路3は入力した2N 個のM+Nビ
ットの2進数コードを大小比較判定し、そのうち予め設
定した所定番目に大きいM+Nビットの2進数コードを
出力する。
【0011】また、請求項4に記載の発明では、少なく
とも2個以上の2N 個のMビットのA/Dコンバータ2
2〜25は、比較電圧間隔に相当する1LSBが互いに
等しく設定されるとともに、対応する各比較電圧が前記
1LSBをA/Dコンバータ22〜25の個数で割った
電圧幅ずつ順次にずらして設定されている。桁上げ設定
回路36は各A/Dコンバータ22〜25のうち比較電
圧が最も大きく設定されたA/Dコンバータ25から出
力されるMビットの2進数コードを出力コードの上位ビ
ットに設定する。比較回路37は各A/Dコンバータ2
2〜25からアナログ入力電圧値Ainに応じて出力され
る2N 個のMビットの2進数コードを入力し、入力した
2種類の2進数コードを大小比較し、そのうち小さい方
の2進数コードの個数をNビットの2進数で出力コード
の下位ビットに設定する。
【0012】
【作用】上記構成により請求項1〜3に記載の発明によ
れば、少なくとも2個以上の2 N 個のMビットのA/D
コンバータ1は、比較電圧間隔に相当する1LSBが互
いに等しくなるように設定され、しかも対応する各比較
電圧が前記1LSBをA/Dコンバータ1の個数で割っ
た電圧幅すなわち(1LSBの値/2N )LSBずつ順
次にずらして設定される。ここで、2N 個のA/Dコン
バータ1を比較電圧が小さく設定された方から順に1番
〜2N 番の番号を付すと、2N 個のA/Dコンバータ1
のうち比較電圧が最も大きく設定された2N 番目のA/
Dコンバータ1を基準にして、他の2N −1個の各A/
Dコンバータ1の比較電圧値は(1LSBの値/2N
LSBずつ小さい側へ順次にずらして設定されている。
つまり、他の2N −1個の各A/Dコンバータ1により
基準にした2N 番目のA/Dコンバータ1の1LSBが
さらにN個に分割されたに等しくなる。
【0013】(1LSBの値/2N )LSBを新たな1
LSBと見ると、アナログ入力電圧AinはM+Nビット
の2進数コードにA/D変換される。各A/Dコンバー
タ1から出力されるMビットの2進数コードは、アナロ
グ入力電圧AinをM+Nビットの2進数コードにA/D
変換した真のデジタル値に対して、2N 番目のA/Dコ
ンバータ1の比較電圧に対して小さくずれて設定された
各A/Dコンバータ1の各比較電圧値のずれ分だけ常に
大きい。そして、各A/Dコンバータ1の各比較電圧値
と対応するM+Nビットの2進数コードを求めるために
は、各A/Dコンバータ1から出力されるMビットの2
進数コードを上位のMビットに設定するとともに下位の
Nビットに「0」を設定する桁上げを一旦行う。そし
て、各桁上げ値に対して1番目〜2N 番目の各A/Dコ
ンバータ1における比較電圧値のずれ分に相当する−
(2N −1)〜0までの値を2進数で順次に加算すれば
よい。各A/Dコンバータ1から出力されるMビットの
2進数コードは、各A/Dコンバータ1においてアナロ
グ入力電圧Ainより小さな比較電圧のうち1番大きな比
較電圧と対応する2進数コードが出力される。
【0014】ここで、各A/Dコンバータ1に入力され
たアナログ入力電圧Ainが、K番目のA/Dコンバータ
1の比較電圧と、K+1番目のA/Dコンバータ1の比
較電圧との間にある場合を考える。この場合には、1番
目〜K番目のA/Dコンバータ1の対応する各比較電圧
がアナログ入力電圧Ainより小さく、K+1番目〜2 N
番目のA/Dコンバータ1の対応する比較電圧はアナロ
グ入力電圧Ainより大きい。その結果、1番目〜K番目
のA/Dコンバータ1から出力されるMビットの2進数
コードは、K+1番目〜2N 番目のA/Dコンバータ1
から出力されるMビットの2進数コードよりも「1」大
きくなる。即ち、M+Nビットに桁上げ後の2進数で考
えると、1番目〜K番目のA/Dコンバータ1からの出
力から決まる2進数値は、K+1番目〜2N 番目のA/
Dコンバータ1からの出力から決まる2進数値よりも
「2N 」だけ大きい。そして、1番目から2N 番目のA
/Dコンバータ1から出力されたMビットの2進数コー
ドを桁上げしたM+Nビットの桁上げ値に対して順次に
−(2N −1)から0までの値を2進数で加算する。こ
うして求められたM+Nビットの2進数コードは、1番
目からK番目の各A/Dコンバータ1からの出力に基づ
く桁上げ値、例えば「A」に対して、−(2N−1)か
ら−(2N −K)までの値を順次に加算した値を2進数
で表した値となる。また、K+1番目から2N 番目のA
/Dコンバータ1からの出力に基づく桁上げ値「A−2
N 」に対して、−(2N −K−1)から0までの値を順
次に加算した値を2進数で表した値となる。こうして決
定された2N 個のM+Nビットの2進数コードのうち、
アナログ入力電圧AinがA/D変換された後のデジタル
値を表すK番目のA/Dコンバータ1からの出力により
決定される2進数コードは、常に最大値となる。
【0015】よって、各桁上げ設定回路2に対してまず
1番目から2N 番目の各A/Dコンバータ1から出力さ
れるMビットの2進数コードを上位ビット設定部2aに
設定するとともに、下位ビット設定部2bにNビットを
「0」に設定する桁上げを行わせる。そして、各桁上げ
値に対して、対応するA/Dコンバータの比較電圧に応
じて各桁上げ設定回路2と対応するA/Dコンバータ1
の各比較電圧値が相対的に小さい側から順に、−(2N
−1)から0までを2進数値で小さい値から順に2進数
で加算してM+Nビットの2進数コードを決定する補正
を行う。そして、こうして得られたM+Nビットの2進
数コードを比較回路3にて大小比較し、そのうちの最大
値を比較回路3から出力させることにより、アナログ入
力電圧Ainは1/2N LSBの分解能でM+Nビットの
2進数コードにA/D変換される。
【0016】また、上記作用説明において、桁上げ後の
M+Nビットの2進数値に対して−(2N −1)〜0ま
での2進数値を順次に加算する補正を行う代わりに、1
<B≦2N の範囲にある自然数Bに対して−(2N
B)〜B−1までを順次に加算する構成とすれば、各桁
上げ設定回路2から出力されるM+Nビットの2進数コ
ードのうちB番目に大きい2進数コードを比較回路3に
て判定して出力する構成とすればよい。例えば、B=2
N とすれば、0〜2N −1までを桁上げ後のM+Nビッ
トの2進数値に対して順次に2進数値で加算する補正を
行い、各桁上げ設定回路から出力されるM+Nビットの
2進数コードのうち2N 番目すなわち最小値がアナログ
入力電圧に対する真のデジタル値となる。その結果、B
=2N とした場合には、比較回路3を各桁上げ設定回路
2から入力したM+N)ビットの2進数コードのうち最
小値を出力させる構成とすればよい。
【0017】一方、請求項4に記載の発明によれば、少
なくとも2個以上の2N 個のMビットのA/Dコンバー
タは、比較電圧間隔に相当する1LSBが互いに等しく
設定されるとともに、対応する各比較電圧が前記1LS
BをA/Dコンバータの個数で割った電圧幅すなわち1
/2N LSBずつ順次にずらして設定されている。ここ
で、各A/Dコンバータに設定された比較電圧が小さい
側から順に1〜2N 番の番号を付すと、比較電圧が最も
大きく設定されたA/Dコンバータすなわち2 N 番目の
A/Dコンバータから出力されるMビットの2進数コー
ドは、M+Nビットの出力コードの上位ビットに設定さ
れる。この上位ビットに設定された2進数コードはアナ
ログ入力電圧がA/D変換された上位のMビットに一致
する。また、各A/Dコンバータから出力されたMビッ
トの2進数コードは比較回路に入力され、比較回路では
入力した2種類の2N 個の2進数コードが大小比較さ
れ、そのうち大きい方の2進数コードの個数がNビット
の2進数で出力コードの下位ビットに出力される。
【0018】比較電圧が最も大きく設定された2N 番目
のA/Dコンバータにおける1LSBは、他の2N −1
個のA/Dコンバータの比較電圧によりさらに1/2N
LSBずつに分解される。そして、2N 番目のA/Dコ
ンバータから出力されるMビットの2進数コードは、ア
ナログ入力電圧を1LSBの分解能でA/D変換された
際の2進数コードであり、1/2N LSBを新たな分解
能と考えた場合にはM+Nビットの出力コードの上位ビ
ットとなっている。ここで、出力コードの下位ビットに
設定される2進数コードを考えるに当たり、アナログ入
力電圧がK番目のA/Dコンバータの比較電圧とK+1
番目のA/Dコンバータの比較電圧との間にある場合を
考える。この場合、1番目〜K番目のA/Dコンバータ
から出力されるMビットの2進数コードは全て同じ数値
であり、K+1番目〜2N 番目のA/Dコンバータから
出力されるMビットの2進数コードも全て同じ数値であ
り、その数値は前者の方が後者よりも「1」大きい。そ
して、この場合は下位ビットに設定される2進数コード
は、「K」の2進数に等しい。よって、比較回路にて入
力したMビットの2進数コードのうち「K」と一致する
大きい方の2進数コードの個数が2進数で出力コードの
下位ビットに設定されることにより、その下位ビットに
設定された2進数コードはアナログ入力電圧がA/D変
換された際の下位のNビットに一致する。従って、請求
項4に記載の発明に示す新たな方式によりアナログ入力
電圧はM+Nビットの2進数コードにA/D変換され
る。
【0019】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図2及び図3に従って説明する。
【0020】図2に示すように、本実施例のA/Dコン
バータ16は2個の2ビットの並列比較型A/Dコンバ
ータ17,18がアナログ入力電圧Ainに対して並列に
接続されて構成されている。各A/Dコンバータ17,
18はそれぞれ3個のコンパレータ(図示せず)を備え
ている。各A/Dコンバータ17,18の3つの比較電
圧はその1LSBが共に2V(ボルト)に設定され、そ
れぞれ対応する比較電圧はその1LSBをA/Dコンバ
ータ16を構成しているA/Dコンバータ数K(K=
2)で割った電圧値1V(0.5LSB)ずつ順次にず
らして設定されている。この比較電圧のずれ「1V」が
A/Dコンバータ16の分解能となる。
【0021】即ち、各A/Dコンバータ17,18の3
個のコンパレータの比較電圧は、A/Dコンバータ17
でそれぞれ1,3,5Vに設定され、A/Dコンバータ
18でそれぞれ2,4,6Vに設定されている。各コン
パレータは基準電圧発生回路と直列に接続され、複数の
基準抵抗(いずれも図示せず)を介することにより所定
の比較電圧に設定される。尚、アナログ入力電圧Ainは
各A/Dコンバータ17,18に入力される。
【0022】各A/Dコンバータ17,18の出力側
は、それぞれ桁上げ設定回路19,20に接続されてい
る。各桁上げ設定回路19,20には3ビットのコード
設定部19a,20bが設定されている。桁上げ設定回
路19のコード設定部19aのうち下位1ビットには
「0」が、桁上げ設定回路20のコード設定部20aの
うち下位1ビットには「1」が予め設定されている。そ
して、各A/Dコンバータ17,18からの2ビットの
出力がコード設定部19a,20bの上位2ビットに設
定されるようになっている。
【0023】コード設定部19a,20bに下位として
設定されるビット数は、A/Dコンバータ16を構成し
ているA/Dコンバータ数Kにより決まり、そのA/D
コンバータ数Kが2N 個の場合にNビットとされる。本
実施例ではA/Dコンバータ16が2個のA/Dコンバ
ータ17,18から構成されているので、K=2であり
N=1となることから下位のビット数が1ビットに設定
されている。
【0024】各桁上げ設定回路19,20はその出力側
が比較回路21に接続されている。比較回路21では各
桁上げ設定回路19,20から入力された各3ビットの
2進数値が大小比較され、そのうち最小値が出力される
ように設定されている。この3ビットの2進数値の大小
比較は公知の方法により行われる。尚、本実施例ではア
ナログ入力電圧は0〜7Vの電圧範囲にある。
【0025】次に前記のように構成されたA/Dコンバ
ータ16の作用を説明する。A/Dコンバータ16が作
動時には、予め基準電圧発生回路が駆動され、各A/D
コンバータ17,18を構成する各コンパレータは所定
比較電圧が印加された状態にある。この状態にあるA/
Dコンバータ16に電圧範囲0〜7Vのアナログ入力電
圧Ainが入力される。
【0026】即ち、アナログ入力電圧Ainは各A/Dコ
ンバータ17,18に入力される。各A/Dコンバータ
17,18は3つの比較電圧とアナログ入力電圧Ainを
比較する。そして、アナログ入力電圧Ainが比較電圧よ
り小さい場合には「0」を、アナログ入力電圧Ainが比
較電圧より大きい場合には「1」をそれぞれ出力する。
こうして各コンパレータからの出力に基づき各A/Dコ
ンバータ17,18では2ビットの2進数コードが決ま
り、これら2ビットの2進数コードは各桁上げ設定回路
19,20に出力される。各桁上げ設定回路19,20
に入力された2進数コードはコード設定部19a,20
aの上位2ビットに設定される。こうして桁上げ設定回
路19ではA/Dコンバータ17から入力した上位2ビ
ットと予め「0」に設定された下位1ビットとにより3
ビットの2進数値が決まり、桁上げ設定回路20ではA
/Dコンバータ18から入力した上位2ビットと予め
「1」に設定された下位1ビットとにより3ビットの2
進数値が決まる。こうして決まった各3ビットの2進数
値は、各桁上げ設定回路19,20から比較回路21に
出力される。比較回路21では各桁上げ設定回路19,
20から入力した各3ビットの2進数値の大小が比較さ
れ、そのうち値の小さい方が当該アナログ入力電圧Ain
のデジタル値として出力される。
【0027】例えば、アナログ入力電圧Ainとして2.
5V(図3の破線)が入力された場合を考えると、図3
に示すように各A/Dコンバータ17,18から出力さ
れる2進数コードは、それぞれ「01」、「01」とな
る。これらの2進数コードは各桁上げ設定回路19,2
0に入力され、各桁上げ設定回路19,20のコード設
定部19a,20aのうち上位2ビットに設定される。
また、各コード設定部19a,20aの下位1ビットに
は、それぞれ「0」、「1」の2進数値が予め設定され
ている。そして、各コード設定部19a,20aにそれ
ぞれ設定された3ビットの2進数値「010」、「01
1」が各桁上げ設定回路19,20から比較回路21に
出力される。比較回路21では入力された2つの3ビッ
トの2進数値「010」、「011」が大小比較され、
そのうち小さい方の2進数値「010」が出力される。
ここで、比較回路21から出力された3ビットの2進数
値「010」は、10進数の「2」に相当し、アナログ
入力電圧Ain=2.5Vは3ビットの2進数コードにデ
ジタル化されている。
【0028】こうして各A/Dコンバータ17,18に
入力されたアナログ入力電圧Ainはデジタル化されて3
ビットの2進数コードとして比較回路21から出力され
る。そして、本実施例では0〜7Vの電圧範囲にあるア
ナログ入力電圧Ainが分解能1Vでデジタル化される。
【0029】以上詳述したように、本実施例における3
ビットのA/Dコンバータ16は2個の2ビットのA/
Dコンバータ17,18と、桁上げ設定回路19,20
と、比較回路21とから構成される。従来、複数のA/
Dコンバータ17,18を使用して、このように比較的
に簡単な回路方式により構成されるA/Dコンバータ1
6はなく、本実施例により複数のA/Dコンバータを用
いることにより新しい回路方式で高ビットのA/Dコン
バータを提供することができる。
【0030】本実施例の場合、A/Dコンバータ17,
18に備えられたコンパレータ数は計6個である。そし
て、本実施例では3ビットの2進数コード8種類のうち
「000」〜「110」の7種類が出力される。即ち、
本実施例の方式によると、n種類の出力を得るためにn
−1個のコンパレータが必要となる。一方、並列比較型
A/Dコンバータの場合、Nビットすなわち2N 種類の
出力を得るためには、2N −1個のコンパレータが必要
となる。よって、同等の分解能を得ようとした場合に必
要となるコンパレータ数は同じであり、その消費電力は
ほとんど変わらない。しかし、所望する分解能がNビッ
トの2進数コードを全て使用する必要がない場合、例え
ば必要となる2進数コード数が2N -1個以上で2N −N
個以下で足りる場合がある。その場合には従来ではNビ
ットのA/Dコンバータを使用して2N −1個のコンパ
レータが必要となる。しかし、そのような場合でも本実
施例の方式によればコンパレータ数が2N −N個で済む
ため、N−1個分のコンパレータが少なくて済む。そし
て、その分だけこれまでの並列比較型A/Dコンバータ
に比較して消費電力を低減させることができる。また、
本実施例のA/Dコンバータ16では、各A/Dコンバ
ータ17,18を並列比較型A/Dコンバータにより構
成したので、従来からある1個の3ビットの並列比較型
A/Dコンバータと同等のA/D変換時間を達成するこ
とができる。 (第2実施例)次に、第2実施例を図4及び図5に従っ
て説明する。本実施例は複数の2ビットのA/Dコンバ
ータにより4ビットのA/Dコンバータ16を構成す
る。
【0031】図4に示すように、本実施例のA/Dコン
バータ16は4個の2ビットの並列比較型A/Dコンバ
ータ22〜25がアナログ入力電圧Ainに対して並列に
接続されて構成されている。各A/Dコンバータ22〜
25はそれぞれ3個のコンパレータ(図示せず)を備え
ている。各A/Dコンバータ22〜25の比較電圧はそ
の1LSBの値は共に同じ4V(ボルト)に設定され、
各A/Dコンバータ22〜25間では対応する比較電圧
が1V(0.25LSB)ずつずらして設定されてい
る。
【0032】即ち、A/Dコンバータ22の3個のコン
パレータの比較電圧はそれぞれ1、5、9Vに設定さ
れ、以下A/Dコンバータ23では2、6、10V、A
/Dコンバータ24では3、7、11V、さらにA/D
コンバータ25では4、8、12Vに各比較電圧が設定
されている。各コンパレータは基準電圧発生回路と直列
に接続され、基準抵抗(図示せず)を介することにより
所定の比較電圧に設定されている。
【0033】各A/Dコンバータ22〜25はその出力
側がそれぞれ桁上げ設定回路26〜29に接続されてい
る。各桁上げ設定回路26〜29には4ビットのコード
設定部26a〜29aが設定されている。各コード設定
部26a〜29aには上位2ビットに各A/Dコンバー
タ22〜25から入力した2ビットの2進数コードが設
定され、下位2ビットにはそれぞれ「00」、「0
1」、「10」、「11」が予め設定されている。即
ち、桁上げ設定回路26〜29は各A/Dコンバータ2
2〜25から出力された2ビットの2進数コードを上位
2ビットに桁上げするとともに、下位2ビットに2進数
値「00」、「01」、「10」、「11」を設定して
4ビットの2進数コードとして出力する機能を有してい
る。桁上げ設定回路26〜29の各コード設定部26a
〜29aの下位2ビットに予め設定された2進数値は、
各A/Dコンバータ22〜25を構成するコンパレータ
の比較電圧が小さく設定された方から順に2ビットの2
進数のうち小さい方から順に設定される。また、桁上げ
設定回路26〜29に設定された下位のビット数は、前
記第1実施例と同様にA/Dコンバータ16を構成する
A/Dコンバータ22〜25の個数Kにより決まり、そ
の個数Kが2N 個の場合にNビットとされる。本実施例
ではK==4でありN=2となることから下位のビット
数が2ビットに設定されている。
【0034】各桁上げ設定回路26〜29はその出力側
が比較回路30に接続されている。比較回路30は各桁
上げ設定回路26〜29から入力された4つの4ビット
の2進数値を大小比較し、そのうち最小値を出力するよ
うに設定されている。尚、本実施例ではアナログ入力電
圧Ainは電圧範囲0〜13Vにあり、A/Dコンバータ
16による分解能は1Vとされる。
【0035】次に前記のように構成されたA/Dコンバ
ータ16の作用を説明する。A/Dコンバータ16が作
動される際には、予め基準電圧発生回路が駆動され、各
A/Dコンバータ22〜25を構成する各コンパレータ
は所定の比較電圧が印加された状態とされる。この状態
からA/Dコンバータ16に0〜13Vの電圧範囲でア
ナログ入力電圧Ainが入力される。即ち、アナログ入力
電圧Ainは各A/Dコンバータ22〜25に並列に入力
され、各A/Dコンバータ22〜25毎に並列に接続さ
れた各コンパレータにアナログ入力電圧Ainが入力され
る。そして、各コンパレータからの出力に基づき各A/
Dコンバータ22〜25から2ビットの2進数コードが
各桁上げ設定回路26〜29に出力される。
【0036】各桁上げ設定回路26〜29では入力した
2進数コードがそれぞれのコード設定部26a〜29a
の上位2ビットに設定され、コード設定部26a〜29
aの下位2ビットに予め設定された「00」、「0
1」、「10」、「11」とにより4ビットの2進数値
が設定される。こうして各桁上げ設定回路26〜29の
コード設定部26a〜29aに設定された各4ビットの
2進数値は比較回路30に出力される。比較回路30で
は入力した4ビットの2進数値が大小比較され、そのう
ちの最小値が当該アナログ入力電圧Ainの4ビットのデ
ジタル値として出力される。
【0037】例えば、アナログ入力電圧Ainとして7.
5Vが入力された場合を考えると、図5に示すように各
A/Dコンバータ22〜25から出力される2進数コー
ドは、それぞれ「10」、「10」、「10」、「0
1」となる。これらの2進数コードは各桁上げ設定回路
26〜29に入力され、各コード設定部26a〜29a
の上位2ビットに設定される。そして、各コード設定部
26a〜29aの下位2ビットに予め設定された2進数
値「00」、「01」、「10」、「11」とにより4
ビットの2進数値「1000」、「1001」、「10
10」、「0111」が設定される。こうして各コード
設定部26a〜29aに設定された4ビットの2進数値
は各桁上げ設定回路26〜29から比較回路30に出力
される。比較回路30では入力した4つの4ビットの2
進数値が大小比較され、「1000」、「1001」、
「1010」、「0111」のうち最小値すなわち「0
111」が出力される。ここで、比較回路30から出力
された4ビットの2進数値「0111」は、10進数の
「7」に相当し、確かにアナログ入力電圧Ain=7.5
Vは4ビットの2進数コードにデジタル化されている。
【0038】こうして各A/Dコンバータ22〜25に
入力されたアナログ入力電圧Ainはデジタル化されて4
ビットの2進数コードとして比較回路30から出力され
る。そして、本実施例では0〜13Vの電圧範囲にある
アナログ入力電圧Ainが分解能1Vでデジタル化され
る。
【0039】よって、本発明の方式により4個の2ビッ
トの並列比較型A/Dコンバータ22〜25と、桁上げ
設定回路26〜29と、比較回路30とから4ビットの
A/Dコンバータ16を構成することができる。また、
本実施例のA/Dコンバータ16では、各A/Dコンバ
ータ22〜25を並列比較型A/Dコンバータにより構
成したので、従来からある1個の4ビットの並列比較型
A/Dコンバータと同等のA/D変換時間を達成するこ
とができる。その他、前記第1実施例と同様の効果を得
ることができる。 (第3実施例)次に、第3実施例を図6及び図7に従っ
て説明する。本実施例では、桁上げ設定回路26〜29
及び比較回路30の処理内容が前記第2実施例と異なっ
ている。尚、本実施例において前記第2実施例と同一の
部分は説明を省略し、特に異なった点についてのみ説明
する。
【0040】図7に示すように、A/Dコンバータ16
を構成する4個の2ビットの並列比較型A/Dコンバー
タ22〜25は前記第1実施例と同様に構成され、各A
/Dコンバータ22〜25は1LSBが4Vとなるよう
に3個のコンパレータの比較電圧が設定されている。各
A/Dコンバータ22〜25において対応する比較電圧
は前記第1実施例と同様にA/Dコンバータ22〜25
毎に1Vずつずらして設定されている。
【0041】各A/Dコンバータ22〜25はその出力
側がそれぞれ桁上げ設定回路31〜34と接続されてい
る。各桁上げ設定回路31〜34には上位2ビット及び
下位2ビットの計4ビットのコード設定部31a〜34
aが設定されている。各桁上げ設定回路31〜34は各
A/Dコンバータ22〜25から入力される2ビットの
2進数コードをコード設定部31a〜34aの上位2ビ
ットに設定するとともに、下位ビットに「00」を設定
することにより4ビットの2進数値に桁上げする。
【0042】そして、桁上げされた4ビットの2進数値
から桁上げ設定回路31〜34毎に予め設定された2進
数値を減算する機能を有する。減算される2進数値は各
桁上げ設定回路31〜34毎にそれぞれ「11」、「1
0」、「01」、「00」に設定されている。例えば桁
上げ設定回路31のコード設定部31aの上位2ビット
に「10」が設定された場合には、桁上げされた「10
00」から「0011」が減算されて「0101」が出
力される。また、前記第1実施例と同様に、桁上げ設定
回路31〜34に設定された下位のビット数は、A/D
コンバータ22〜25の個数Kが2N 個の場合にNビッ
トとされ、本実施例では2ビットに設定されている。
【0043】各桁上げ設定回路31〜34の出力側は、
比較回路35に接続されている。比較回路35は各桁上
げ設定回路31〜34から入力した各4ビットの2進数
値を大小比較し、そのうち最大値を出力するように設定
されている。
【0044】次に前記のように構成されたA/Dコンバ
ータ16の作用を説明する。アナログ入力電圧Ainが0
〜13Vの電圧範囲で各A/Dコンバータ22〜25に
共通に入力されると、各A/Dコンバータ22〜25か
らは2ビットの2進数コードが各桁上げ設定回路31〜
34に出力される。各桁上げ設定回路31〜34に入力
された2ビットの2進数コードは各コード設定部31a
〜34aの上位2ビットに設定される。そして、下位2
ビットに設定される「00」とにより4ビットの2進数
値に桁上げされる。この桁上げされた4ビットの2進数
値から桁上げ設定回路31〜34毎に予め設定された2
桁の2進数値「11」、「10」、「01」、「00」
が減算され、その減算後の4ビットの2進数値が比較回
路35に出力される。比較回路35では入力した4種類
の4ビットの2進数値が大小比較され、そのうち最大値
が当該アナログ入力電圧Ainのデジタル値として出力さ
れる。
【0045】例えば、アナログ入力電圧Ainとして7.
5Vが入力された場合を考えると、図6に示すように各
A/Dコンバータ22〜25から出力される2進数コー
ドは、それぞれ「10」、「10」、「10」、「0
1」となる。これらの2進数コードは各桁上げ設定回路
31〜34に入力され、各桁上げ設定回路31〜34の
コード設定部31a〜34aの上位2ビットに設定され
る。そして、各コード設定部31a〜34aの下位2ビ
ットに設定される「00」とにより各桁上げ設定回路3
1〜34に入力された2ビットの2進数コードは4ビッ
トの2進数値「1000」、「1000」、「100
0」、「0100」に桁上げされる。そして、桁上げさ
れた各4ビットの2進数値から桁上げ設定回路31〜3
4毎に予め設定された2桁の2進数値「11」、「1
0」、「01」、「00」がそれぞれ減算され、各桁上
げ設定回路31〜34からそれぞれ「0101」、「0
110」、「0111」、「0100」の4ビットの2
進数値が比較回路35に出力される。比較回路35では
入力した4つの4ビットの2進数値が大小比較され、そ
のうちの最大値すなわち「0111」が当該アナログ入
力電圧Ainのデジタル化された4ビットの2進数コード
として出力される。
【0046】こうしてアナログ入力電圧Ainは各A/D
コンバータ22〜25から入力され、各桁上げ設定回路
31〜34及び比較回路35を介して4ビットの2進数
コードに変換されたデジタル信号として出力される。従
って、本実施例の構成によっても、前記第2実施例と同
様に4個のA/Dコンバータ22〜25を使用すること
により比較的に簡単な全く新しい回路方式により4ビッ
トのA/Dコンバータ16を提供することができる。そ
の他、前記各実施例と同様の効果を得る。 (第4実施例)次に、第4実施例を図8に従って説明す
る。本実施例ではA/Dコンバータ22〜25から出力
される2ビットの2進数コードを先に大小比較する点が
前記各実施例と大きく異なっている。尚、本実施例にお
いて前記第2,第3実施例と同一の部分は説明を省略
し、特に異なった点についてのみ説明する。図8に示す
ように、A/Dコンバータ16を構成する4個の2ビッ
トの各A/Dコンバータ22〜25は、前記第1,第2
実施例と同様に構成されている。比較電圧が最も大きく
設定されたA/Dコンバータ25から出力される2ビッ
トの2進数コードを桁上げ設定回路36と接続され、桁
上げ設定回路36はA/Dコンバータ25から入力した
2ビットの2進数コードを、アナログ入力電圧AinをA
/D変換したデジタル値が出力される4ビットの出力コ
ードのうち上位2ビットに出力するように設定されてい
る。また、各A/Dコンバータ22〜25は比較回路3
7と接続されている。比較回路37は各A/Dコンバー
タ22〜25から入力される2種類の2ビットの2進数
コードを大小比較し、大きい方の2進数コードの個数を
2進数で4ビットの出力コードのうち下位2ビットに出
力するように設定されている。比較回路37は排他的論
理和ゲート回路(ExOR回路)から構成され、各A/
Dコンバータ22〜25から出力される2ビットの2進
数コードのうち下位1ビットをそれぞれ排他的論理和す
るように構成されている。尚、比較回路37に入力され
た2ビット2進数コードが全て同じ値の場合には、その
数値が出力される。
【0047】例えばアナログ入力電圧Ainが7.5Vの
ときには、各A/Dコンバータ22〜25からそれぞれ
「10」、「10」、「10」、「01」が出力され
る。そして、4ビットの出力コードの上位2ビットに
は、A/Dコンバータ25から出力された「01」が設
定される。また、比較回路37では各A/Dコンバータ
22〜25から入力した2種類の2ビットの2進数コー
ドが大小比較され、そのうちの大きい方の個数が2進数
で出力コードの下位2ビットに出力される。即ち、入力
した2進数コードは「10」、「01」で、そのうち大
きい方すなわち「10」の個数は3個であるので、
「3」の2進数「11」が出力コードに設定される。こ
うして7.5Vのアナログ入力電圧Ainに対して「01
11」が出力される。こうして得られた4ビットの2進
数コードはアナログ入力電圧Ainのデジタル化された値
と一致する。
【0048】従って、本実施例によれば4個のA/Dコ
ンバータ22〜25、桁上げ設定回路36及び比較回路
37とにより前記第2及び第3実施例と異なる回路構成
で、全く新しい回路方式の4ビットのA/Dコンバータ
16を提供することができる。
【0049】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに変更することができる。 (1)上記各実施例において比較回路21,30,3
5,37における判定方法は適宜な方法に変更すること
ができる。例えば第3実施例において、桁上げ設定回路
31〜34に各A/Dコンバータ22〜25からの入力
値を上位2ビットに設定するとともに下位2ビットに
「00」を設定して4ビットの2進数値を設定する。そ
して、桁上げ設定回路31〜33に対しては桁上げされ
た4ビットの2進数値から2桁の2進数値「10」、
「01」、「00」をそれぞれ減算し、桁上げ設定回路
34に対しては桁上げされた4ビットの2進数値に2桁
の2進数値「01」を加算する。そして、比較回路35
にこれらの4つの4ビットの2進数値のうち2番目に大
きな2進数値を判定させて出力させる構成としてもよ
い。さらにこの方法を4個以外の2N 個のA/Dコンバ
ータを備えたA/Dコンバータ16に適用してもよい。
【0050】(2)上記各実施例ではA/Dコンバータ
16を構成する各A/Dコンバータを2ビットとした
が、2ビットに限定されず適宜なビット数の複数のA/
DコンバータによりA/Dコンバータ16を構成しても
よい。例えば、A/Dコンバータ数が同じならば、3ビ
ットや4ビットとすることにより2ビットのときに比較
して高分解能とすることができ、それぞれ2ビットのと
きに比較して7/3倍、5倍の高分解能を実現すること
ができる。
【0051】(3)上記各実施例ではA/Dコンバータ
16を並列比較型A/Dコンバータにより構成したが、
並列比較型A/Dコンバータに限定されない。たとえ
ば、直並列型A/DコンバータによりA/Dコンバータ
16を構成してもよい。この場合、A/D変換速度が遅
くなるが、消費電力は低減される。
【0052】(4)アナログ入力電圧Ainの電圧範囲は
適宜に設定することができる。また、分解能は1Vに限
定されず、適宜な値に設定してもよい。 (5)A/Dコンバータ16を構成するA/Dコンバー
タの個数は2個や4個に限定されない。例えば8個、1
6個、32個等のように2個や4個以外の2N個のA/
DコンバータによりA/Dコンバータ16を構成しても
よい。例えばA/Dコンバータ16を8個のA/Dコン
バータで構成する場合には、桁上げ設定回路において下
位ビットに3ビットの2進数値が設定される。
【0053】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項4
に記載の発明によれば、複数のA/Dコンバータを使用
して比較的に簡単な新しい回路方式により高ビットのA
/Dコンバータを構成することができるという優れた効
果を奏する。また、請求項5に記載の発明によれば、複
数のA/Dコンバータを並列比較型A/Dコンバータと
したので、高速変換が可能となるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明を具体化した第1実施例のA/Dコンバ
ータを示す回路図である。
【図3】A/Dコンバータ及び桁上げ設定回路からの出
力を示すグラフである。
【図4】第2実施例のA/Dコンバータを示す回路図で
ある。
【図5】A/Dコンバータ及び桁上げ設定回路からの出
力を示すグラフである。
【図6】第3実施例のA/Dコンバータ及び桁上げ設定
回路からの出力を示すグラフである。
【図7】A/Dコンバータを示す回路図である。
【図8】第4実施例のA/Dコンバータを示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1,16〜18,22〜25 A/Dコンバータ 2,19,20,26〜29,31〜34,36 桁上
げ設定回路 2a 上位ビット設定部 2b 下位ビット設定部 3,21,30,35,37 比較回路 19a,20a,26a〜29a,31a〜34a 上
位ビット設定部及び下位ビット設定部としてのコード設
定部 Ain アナログ入力電圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 比較電圧間隔に相当する1LSBが互い
    に等しく設定されるとともに、対応する各比較電圧が前
    記1LSBをA/Dコンバータ(1)の個数で割った電
    圧幅ずつ順次にずらして設定された少なくとも2個以上
    の2N 個のMビットのA/Dコンバータ(1)と、 前記各A/Dコンバータ(1)の出力側とそれぞれ接続
    されるとともに、前記各A/Dコンバータ(1)により
    アナログ入力電圧(Ain)がA/D変換されたMビット
    の2進数コードを設定する上位ビット設定部(2a)
    と、Nビットの「0」が設定される下位ビット設定部
    (2b)とにより新たに設定される(M+N)ビットの
    2進数コードに対して、対応する各A/Dコンバータ
    (1)の比較電圧値が小さく設定された側から順に、−
    (2N −1)から2N −1までの値のうち予め設定した
    N 個の連続する数値を小さい値から順に2進数で加算
    することにより決定されるM+Nビットの2進数コード
    を出力する2N 個の桁上げ設定回路(2)と、 前記各桁上げ設定回路(2)から出力されるM+Nビッ
    トの2進数コードを入力し、該各2進数コードを大小比
    較判定することにより入力した2N 個の2進数コードの
    うち常に予め設定された所定番目の大きさの2進数コー
    ドを出力する比較回路(3)とを備えたことを特徴とす
    るアナログ−デジタル変換回路。
  2. 【請求項2】 前記各桁上げ設定回路(2)の下位ビッ
    ト設定部(2b)に、対応する各A/Dコンバータ
    (1)の比較電圧が小さく設定された側から順にNビッ
    トの2進数コードを「0」から「2N −1」と対応する
    2進数値まで順番に設定するとともに、前記比較回路
    (3)に入力した2N 個のM+Nビットの2進数コード
    のうち最小値を出力させるようにした請求項1に記載の
    アナログ−デジタル変換回路。
  3. 【請求項3】 前記各桁上げ設定回路(2)の上位ビッ
    ト設定部(2a)に設定されたMビットの2進数コード
    と下位ビット設定部(2b)にNビットで「0」を設定
    することによりM+Nビットの2進数コードを設定し、
    該各M+Nビットの2進数コードから、対応する各A/
    Dコンバータ(1)の比較電圧が大きく設定された側か
    ら順にN桁の2進数コードを「0」から「2N −1」と
    対応する2進数値まで順番に減算した値を有するM+N
    ビットの2進数値を前記各桁上げ設定回路(2)から出
    力させるとともに、前記比較回路(3)に入力した2N
    個のM+Nビットの2進数コードのうち最大値を出力さ
    せるようにした請求項1に記載のアナログ−デジタル変
    換回路。
  4. 【請求項4】 比較電圧間隔に相当する1LSBが互い
    に等しく設定されるとともに、対応する各比較電圧が前
    記1LSBをA/Dコンバータ(22〜25)の個数で
    割った電圧幅ずつ順次にずらして設定された少なくとも
    2個以上の2 N 個のMビットのA/Dコンバータ(22
    〜25)と、 前記各A/Dコンバータ(22〜25)のうち比較電圧
    が最も大きく設定されたA/Dコンバータ(25)から
    出力されるMビットの2進数コードを出力コードの上位
    ビットに設定する桁上げ設定回路(36)と、 前記各A/Dコンバータ(22〜25)からアナログ入
    力電圧値に応じて出力される2種類の2N 個のMビット
    の2進数コードを大小比較し、そのうち大きい方の2進
    数コードの個数を出力コードの下位ビットに2進数で設
    定する比較回路(37)とを備えたことを特徴とするア
    ナログ−デジタル変換回路。
  5. 【請求項5】 前記各A/Dコンバータ(1,22〜2
    5)を並列比較型A/Dコンバータとしたことを特徴と
    する請求項1から請求項4に記載のアナログ−デジタル
    変換回路。
JP33610593A 1993-12-28 1993-12-28 アナログ−デジタル変換回路 Withdrawn JPH07202696A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33610593A JPH07202696A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 アナログ−デジタル変換回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33610593A JPH07202696A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 アナログ−デジタル変換回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07202696A true JPH07202696A (ja) 1995-08-04

Family

ID=18295751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33610593A Withdrawn JPH07202696A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 アナログ−デジタル変換回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07202696A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7102693B2 (en) * 2002-03-27 2006-09-05 Renesas Technology Corp. Data acquisition circuit which changes a range of a reference potential
JP2009267808A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> アナログ・ディジタル変換回路
JP2013251868A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Fujitsu Ltd Adコンバータ、及び、電子装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7102693B2 (en) * 2002-03-27 2006-09-05 Renesas Technology Corp. Data acquisition circuit which changes a range of a reference potential
JP2009267808A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> アナログ・ディジタル変換回路
JP2013251868A (ja) * 2012-06-04 2013-12-12 Fujitsu Ltd Adコンバータ、及び、電子装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4978957A (en) High-speed analog-to-digital converter
US5539405A (en) DAC achieving monotonicity with equal sources and shift array therefor
US5243348A (en) Partitioned digital encoder and method for encoding bit groups in parallel
JPH0253974B2 (ja)
US6239734B1 (en) Apparatus and a method for analog to digital conversion using plural reference signals and comparators
WO2010074601A1 (ru) Параллельный аналого-цифровой преобразователь динамического типа
US20020181257A1 (en) Logarithmic a/d converter, method of logarithmic a/d conversion logarithmic d/a converter, method of logarithmic d/a conversion, and system for measuring physical quantity
JPH07202696A (ja) アナログ−デジタル変換回路
US5455583A (en) Combined conventional/neural network analog to digital converter
KR100789700B1 (ko) 가분할 저항 셀을 구비하는 dac
US6304203B1 (en) Successive approximation AD converter and microcomputer incorporating the same
EP0200970B1 (en) Digital-to-analog converter
JPH04235418A (ja) Ad変換器
KR100301041B1 (ko) 플래쉬방식아날로그/디지털변환장치
JPH07231256A (ja) アナログ/ディジタル変換器
JPH07212232A (ja) 区分的線形ガンマ補正されたアナログからデジタルへの変換装置
US5684483A (en) Floating point digital to analog converter
JP2877983B2 (ja) A/dコンバータ回路
JPH02278918A (ja) A/dコンバータ及びそれを備えたマイクロコンピュータ
GB2042838A (en) Analogue to digital conversion
KR100339542B1 (ko) 고속 아날로그/디지털 변환기
JPS62175018A (ja) Ad変換器
JPH06104760A (ja) アナログデイジタル変換回路
JPH0685675A (ja) A/d変換器
JPH05129953A (ja) アナログ−デジタル変換回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306