JPH0720147B2 - 自律論理要素による統合データリンク制御装置 - Google Patents

自律論理要素による統合データリンク制御装置

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JPH0720147B2
JPH0720147B2 JP6242091A JP6242091A JPH0720147B2 JP H0720147 B2 JPH0720147 B2 JP H0720147B2 JP 6242091 A JP6242091 A JP 6242091A JP 6242091 A JP6242091 A JP 6242091A JP H0720147 B2 JPH0720147 B2 JP H0720147B2
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、高速電気通信網のデ
ータリンク制御装置に関し、特に、多様に構成された回
路網チャンネルに対してリンク制御機能を行い、回路網
リンクとデータ処理システムとの間でデータを転送する
装置に関する。更に詳細には、この発明は、現時の同等
の装置より融通性および処理速度が大きく、音声および
データ信号の両者を非常な高速で運ぶ回路網、特に、た
だし限定はしないが、統合サービス・ディジタル回路網
(ISDN)プロトコルの国際仕様のもとで動作する回
路網、に使用する独特な適応性を有するこの種の装置に
関する。
【0002】この発明は更に、現時のCMOS技術を用
いて高密度に集積された1個の半導体チップに便利に且
つ効率的にパッケージすることができる前述の種類の装
置に関する。この最後の特性、および機能を組込む一定
の能力に基き、このような装置は現在、「総合データリ
ンク制御」(またはIDLC)装置と呼ばれている。
【0003】
【従来の技術】この種の通信データリンク制御装置は米
国特許第4,493,051号及び第4,504,901号に開示されてい
るように、各線路による種々な伝送速度、モデム・イン
ターフェース、および通信プロトコル(たとえば、SD
LC、BSC、など)を選択的に支援する能力を備え
て、遠隔処理回路網内の線路とホストプロセッサとの間
の柔軟なモジュール式インターフェースとなっている。
このような各装置は、他の場合にはこのような異なる伝
送速度、モデム・インターフェース、およびプロトコル
を支援するのに必要となる多様な異なる装置または部品
数に置き換わろうとするものである。
【0004】この発明の一つの局面は、このような同等
の装置が、外部的にも内部的にも、あいまい且つ不可避
な制限または依存性を有し、その性能を制限したりまた
は限定したりする傾向があるということの当面の認識で
ある。回路網による信号速度が次第に増大するにつれて
(この傾向は終末の小さな徴候を示しているように思わ
れる)、現在考えられている形式の装置は、現時の同等
の装置では満たすことのできない処理量および性能の要
求事項を満たさなければならないであろう。
【0005】上に言及した外部依存性は、外部のマイク
ロプロセッサに対するリアルタイム輸送要件から生じ、
装置と外部システムとの間の機能分布の性格、および
(装置と外部システムとの間の輸送時に情報を待つため
の)装置に局部的に利用できるバッファ記憶装置の深さ
すなわち容量を含む、使用される構成の結果として現わ
れたものと思われる。
【0006】上述の内部依存性は、その動作の基本クロ
ックサイクルが回路網インターフェースにおける線路ま
たはチャンネルの走査期間と厳格に調整されている、一
つのコヒーレントな処理実体のような、従来技術の装置
における内部論理の機能組織から生ずる。典型的には、
このような論理は、動作の或るクロックサイクルで一つ
の個別機能を実行することができるだけであり。或る1
チャンネル走査期間(多数の基本サイクルに亘って広が
っている)に同じ論理は、走査されているチャンネルに
対するデータの単一ビットの受信または伝送に関連する
処理機能に限定されている。更に、所定の回路網チャン
ネルに対して処理に関する外部要求を開始してから、こ
のような論理は、そのチャンネルに対して信号をやり取
りするそれぞれの走査期間中に(通信データの他に、割
込事象状態情報の)関連情報転送を完了しなければなら
ない。このような制約から所要走査期間の長さが不当に
長くなり勝ちであり、これによりこのような装置が耐え
得る最大信号処理速度が回路網およびこのような装置が
実行し得る機能に対して(たとえば、音声・データ混合
チャンネルに対して)制限される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、同
等の従来技術の装置より制限および時間的制約が少く、
その結果同等装置より機能の融通性および動作速度が大
きい、データ通信リンクとデータ処理システムとの間に
使用する、データリンク制御装置を提供することであ
る。
【0008】他の目的は、従来技術の装置より機能履行
能力の範囲が広いばかりでなく外部処理システムに対し
て機能自律性の程度が高い、通信リンクとデータ処理シ
ステムとの間に使用する、多用途データ制御装置を提供
することである。
【0009】他の目的は、データを処理インターフェー
スと回路網インターフェースとの間で転送するパイプラ
インを形成する相互接続自律論理回路区画を有し、該区
画が互いに且つ外部装置に対して有する臨界時間依存性
の少いことを特徴とする、上記のような装置を提供する
ことである。このようなパイプラインは、時間多重に多
様に構成されたチャンネルに対して多様な任務を実行
し、各パイプラインが或る瞬間に単一チャンネルに対し
て並列に且つ同時に複数の機能を行っておりまたは行っ
ていることができる複数の個別処理段を有する限り、こ
こでは多任務および多処理の履行能力を有するものとし
て特徴づけられる。
【0010】他の目的は、時分割多重モードで走査され
る複数の電気通信チャンネルとデータ処理システムとの
間で、前記各チャンネルに対して転送されているデータ
に関して複数のデータ処理機能を行いながらデータを転
送する装置であって、前記機能が複数の自律論理要素に
よりパイプライン的に行われる、多用途データリンク制
御装置を提供することである。関連する目的は、前記チ
ャンネルがデータを種々な速度で且つ複数の異なる通信
プロトコルに従って処理するよう多様に構成することが
でき、前記複数の各自律要素がそれぞれのチャンネルの
構成に従って前記チャンネルに対してデータを処理する
多任務ユニットとして論理的に構成されている、上述の
ような装置を提供することである。
【0011】 他の関連する目的は、前記自律
要素の一つ以上が前記チャンネルの一つを通過するデー
タに対して複数の機能を行うことができる、上述のよう
な装置を提供することである。他の関連目的は、前記各
チャンネルに対する前記複数の自律要素の各々により処
理されるデータに関連する状態情報を格納するあらかじ
め割当てられた記憶空間を備えた局部的に関連するラン
ダムアクセス「時間交換」記憶装置を有し、且つ該記憶
装置および前記複数の要素と接続されて前記記憶装置と
前記複数の要素との間で前記チャンネルと関連するタイ
ムスロットで状態情報の交換を動的に行い、これにより
前記複数の要素の各々が前記各チャンネルに対するその
処理任務を、前記関連タイムスロットで行う資源管理要
素を有する、上述のような装置を提供することである。
【0012】他の関連する目的は、前記記憶装置に前記
各チャンネルおよび前記複数の要素に対して前記各要素
に対するデータの複数のバイトを保持するのに充分な記
憶空間が割当てられている、上述のような装置を提供す
ることである。関連する目的は、前記複数の要素を、前
記資源管理要素により指示されたとき、状態情報と前記
記憶装置との交換を準備して安定な論理状態に整列し、
そのように指示された要素により現在処理されているチ
ャンネルに対して始められた処置を明確に保留し、同じ
チャンネルに割当てられた処理の次の期間に継続するこ
とができるようにするのに充分な論理的知能を有する、
一つ以上の論理状態機械ユニットとして構成することで
ある。
【0013】他の目的は、一つの回路網データ通信チャ
ンネルからの情報の受信に関連する各種の異なる機能を
複数の自律論理要素(後の「自律論理要素」の定義を参
照)により並列に行い、このような機能の実行が、同じ
機能を単一の技術的に同等の要素により行う場合に必要
となるよりもチャンネル当り必要とする時間が少いよう
に受信処理する、データ処理システムと通信回路網リン
クとの間に使用する、モジュール式データリンク制御装
置を提供することである。
【0014】他の目的は、一つの回路網データチャンネ
ルへの情報の伝送に関連する各種異なる機能を複数の自
律論理要素により並列に行い、このような機能の実行
が、同じ機能を単一の技術的に同等な要素により行う場
合に必要となるよりもチャンネル当り必要とする時間が
少いように送信処理する、データ処理システムと通信回
路網リンクとの間に使用する、モジュール式データリン
ク制御装置を提供することである。
【0015】更に他の目的は、装置と回路網内の複数の
チャンネルの各々との間での情報信号の転送に関係する
各種機能が処理を受信し伝送する複数の自律論理要素に
より同時に且つ並列に行われ、前記要素を前記チャンネ
ルの異なるものに対して動的に初期設定するのに必要な
機能が資源管理用自律論理要素により行われる、データ
処理システムと通信回路網との間に使用する、モジュー
ル式データリンク制御装置を提供することである。関連
する目的は、今特徴について述べた装置を使用し、該装
置により現在動作している各チャンネルに対して初期状
態情報を保持するように組織されている局部ランダムア
クセス「時間交換」記憶装置を備え、前記装置の前記資
源管理要素に直接アクセス可能な、データリンク制御装
置を提供することである。更に他の目的は、複数の割込
処理用自律論理要素を備え、このような要素は他の自律
要素からの状態情報を受取り処理し、関連する割込要求
信号を外部処理システムに伝えるように協同動作する、
上述の特徴を備えた装置を提供することである。関連す
る目的は、前記装置と外部処理システムとの間を通過す
る割込状態情報を回路網チャンネルに基き一時的に格納
する待合せ設備を組込んだ自律動作割込処理要素を有す
る装置を提供することである。関連目的は、このような
待合せ設備を先入れ先出し(FIFO)的に動作させる
ことである。
【0016】他の目的は、今特徴を述べた装置におい
て、少くとも一つの前記割込処理要素が、状態情報を前
記待合せ設備に入れ、前記外部処理システムにより設定
された指示子を監視して前記待合せ設備からの登録事項
の取出しを表示し、顕著な割込要求の数を前記監視指示
子の関数として示す制御パラメータの更新を管理するよ
う多任務的に動作することができる、装置を提供するこ
とである。関連目的は、充分な情報を前記外部処理シス
テムに提供して前記システムが、前記装置からの割込要
求を処理する際に、前記待合せ設備から状態登録事項を
取出す際に、および取出しの前記指示子を設定する際
に、効率的な多任務基準で動作することができるように
することである。
【0017】関連する目的は、今特徴を述べた装置であ
って、二重通信チャンネルで丁度受信した個別通信フレ
ームに対する状態を表わす状態情報を前記待合せ設備に
入れることができ、且つ前記状態情報と共に前記装置に
より同じチャンネルで伝送されたフレームの累積数を示
す「伝送カウント」情報を備えることができ、前記伝送
カウントが、前記外部処理システムにおいて前記装置の
伝送の完全さを確認するのに役立つと共にその他の場合
に必要な、前記装置からの割込要求および前記装置から
の個別フレームの伝送に対する関連状態の伝送を行わな
くて済むようにする、装置を提供することである。
【0018】他の目的は、先に特徴を述べた装置におい
て、自律送受信要素の状態がそれぞれのチャンネルに対
して処理動作を行う装置の外部通信インターフェースで
チャンネル・タイムスロットの出現に同期して変化し、
前記状態が前記要素の各々に対して前記時関交換RAM
に格納されているチャンネル当りの状態情報に従って変
化するものであり、前記格納されている状態情報が前記
送受信要素が他の要素に対する情報転送作用のため前記
送受信要素により開始された要求を条件付きに延期して
元の状態に復帰させるのに充分であり、これによりこの
ような各要素が、それぞれのチャンネル・タイムスロッ
トが要求位置が取られる前に終了し、同じチャンネル・
タイムスロットの次の出現時に要求を元の状態に復帰さ
せれば、所定のチャンネルと関連する要求を保留するこ
とができる、装置を提供することである。この「状態交
換」プロセスの独特の局面は、格納されている状態情報
がそれぞれの要素とその外部インターフェースとの間の
交換が未決定の状態に対する充分な情報を備えており、
要素が情報を失うことなく且つ各チャンネルに対する動
作を確実に継続して前述の要求保留および原状復帰の動
作を達成することができるようにすることである。
【0019】他の目的は、先に特徴を述べた装置におい
て、二重回路網チャンネルに対する装置の下りリンク外
部インターフェースにおける信号交換がそれぞれのチャ
ンネルに割当てられた走査期間中に−「割込事象サンプ
リング」が最初、「伝送指示」が二番目、「受信サンプ
リング」が最後の順に−時間動揺し、割込、伝送、およ
び受信の各処理機能に対してそれぞれ独特の状態決定変
数が、その走査期間中時間動揺区間に対応して装置の自
律要素に加えられ、前記処理機能のすべてに共通な全体
的状態決定変数が前記装置内の共通にアクセス可能なレ
ジスタに前記走査期間内の他の位相点で転送され、これ
により前記時間交換RAMの使用法を最適にすることが
できる、装置を提供することである。
【0020】更に他の目的は、上に特徴を述べたような
装置であって、装置と前記外部処理システムとの間のデ
ータおよび制御情報の流れを管理する一つ以上の自律要
素を備えている装置を提供することである。関連する目
的は、このような流れに対する待合せ設備を設け、該設
備の格納機能をFIFO的に動作させることである。他
の関連する目的は、前記設備を装置に組込むことであ
る。他の関連する目的は、この組込んだ待合せ設備を複
数の自律要素の間に部分的に分布させ、該設備の組込み
を位相数学的に効率良くすることである。
【0021】他の関連する目的は、流れ管理用自律要素
の一つとして前記待合せ設備と前記外部処理システムに
関連する記憶装置との間のデータの転送を制御するよう
に動作することができる直接記憶アクセス(DMA)制
御要素を提供することである。関連目的は、このような
DMA制御自律要素を受取ったデータを前記外部記憶装
置の円形緩衝空間に対して自動的に転送するようにし、
前記外部記憶装置の書込み可能に決定された境界記憶位
置内にある前記データの内容を管理することである。他
の関連目的は、前記DMA制御要素が回路網チャンネル
に伝送すべきデータを前記外部記憶装置に設けるためD
CBアレイを使用するようにし、前記DCBの連鎖指示
に応じて前記外部記憶装置から別のDCBを自動的に取
出し、これにより前記DCBおよび伝送すべきデータを
前記外部記憶装置の散布空間に設置することができるよ
うにすることである。
【0022】他の目的は、上に特徴を述べた装置を使用
して、自律割込処理区画、およびホストシステムとの通
信を遅延させる状態情報を集めるように動作することが
できる局部記憶装置を備えた通信制御器を提供すること
である。
【0023】他の目的は、上に特徴を述べた装置を使用
して、外部ホスト処理システムの記憶装置に直接アクセ
スする自律DMA制御区画、および前記システムにより
供給され、前記ホストシステムから前記回路網チャンネ
ルへのデータの伝送に使用されるDCB制御ブロック情
報を格納する関連局部RAM、を備えており、前記区画
は前記DCBの連鎖指示に応じて前記ホストシステムの
記憶装置内の散布空間から別のDCBを取出し、前記装
置は更に前記別のDCBによる制御情報に従って種々の
プロトコル・チャンネルに対して回路網のフレーミング
および伝送データのフォーマットを決定するように動作
する、通信制御器を提供することである。
【0024】他の目的は、当代のチップ設計技術を用い
て一つのLSIチップに全体をパッケージすることがで
きる、上に特徴を述べた装置を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】先に述べたような依存性
を全く除くかまたは大幅に減らすことにより、この発明
は、当代の装置の能力を超える速度で動作する将来のI
SDNおよび他の回路網の支持を行うことを模索するも
のである。したがって、このような当代の装置が毎秒35
0,000 受信または送信ビット以下の線路またはチャンネ
ル走査速度で回路網接続の支持を行うところを、この発
明の装置は、毎秒2,000,000 送受信ビットを超える走査
速度を必要とする接続に適応する。
【0026】更に、このような当代の装置では、最大速
度毎秒64000ビットで動作する各全二重音声チャンネル
が装置の処理能力の20%もの多くを消費するので、デ
ィジタル音声の伝送を支持する能力は非常に限られてい
る。しかしながらこの発明の装置は、複数の音声チャン
ネルと高速ディジタル・データチャンネルとの組合せに
容易に適応できる。
【0027】本発明の装置は、同期部および非同期部か
ら構成されており、各部は特殊目的の論理回路および記
憶装置から成る複数の区画を備えている。前述の目的
は、区画を、今後「自律論理要素」と呼ぶ、モジュール
式自律ユニットで構成し、回路網とホスト・インターフ
ェースとの間の通信データの処理に対して分布論理パイ
プラインを形成することにより達成される。これら分布
パイプライン構成により、回路網チャンネルに対して並
列同時に行うことができる論理機能の数に関して、およ
び設計適応性(すべての要素は、たとえば新しい機能を
必要とする将来のリンクを支持するための機能的に異な
る要素により、同じパイプライン中の他の要素の構成に
影響を与えずに、置き換えることができる)に関して、
当代のシステムに対して有利となり、またパイプライン
構成は、追加要素をどんなパイプラインにも直列に効率
良く組込むようにすることができる。
【0028】各自律要素は、同じパインプライン内の要
素を含む他の要素に対して高度の機能的自律性および情
報待合せ能力を備えており、パイプライン内部の要素間
データ転送に関して時間があまり決定的でないようにし
ている。同期部は、回路網インターフェースにおけるチ
ャンネル・タイムスロットの出現に同期して動作する
が、非同期部の動作は、このような出現に比較的非同期
である。これら各部における自律要素は、連続するパイ
プライン段階部のチャンネルにつき通信データの分布処
理間の情報転送に対する時間依存性が比較的小さくなる
ような程度の自律性で、それぞれのパイプライン内部の
チャンネルについて通信データの分布処理を行う。した
がって、同期部内の要素は、差迫って終了する回路網タ
イムスロットに関連するチャンネルに対してその要素に
より開始された処置要求を保留すると共に同じチャンネ
ル・タイムスロットの次の出現時に要求を再び発するこ
とができる。
【0029】チャンネル状態情報は、同期部の要素と
「時間交換」(TS)RAM(ランダムアクセス記憶装
置)との間の「取り換え」交換により回路網におけるそ
れぞれのチャンネル・タイムスロットの出現に同期して
転送される。各交換の保存された状態情報は、同じチャ
ンネル・タイムスロットの次の走査においてそれぞれの
要素の初期状態を確定するのに使用される。
【0030】この「状態交換」プロセスの独特な局面
は、格納状態情報が一つの要素により他の要素に対して
発せられた情報転送処置に関する未決定要求の状態に対
する充分な情報を含み、一つの要素が、要求された処置
が始まる前にスロットが終了する場合、その要求を取り
下げるかまたは保留することができ、同じチャンネル・
タイムスロットの次の出現期間中に要求を明確に再作動
させることができることである。このプロセスの他の独
特な局面は、二つの部分のデータ待合せ能力が前述の要
求保留および行うべき復帰処置を、装置の外部インター
フェースで情報転送の連続性をオーバランしたりアンダ
ーランしたりすることなく、しかも装置に待合せ設備を
効率良く分布組込みして装置の大きさ、消費電力、およ
び費用が悪影響を受けないようにするのに充分であると
いうことである。
【0031】装置の他の局面は、割込み処理区画および
ホスト処理システムの記憶装置に直接アクセスするDM
A(直接記憶アクセス)制御区画を備え、ホストシステ
ムの要素に対して自律性があり、且つ一層高い処理レベ
ルで通常行われる動作の負担が無いこと、を特徴とする
ことである。
【0032】他の特徴は、DMA制御区画が、ホストシ
ステムの記憶装置にアクセスする母線にアクセスする際
にマスタ入出力区画を通して動作するということであ
る。マスタ入出力区画は、母線にアクセスするのに必要
な調停機能を行い、多様な異なる母線に接続するための
この発明の装置設計に適応する焦点として小さな論理体
となる。
【0033】装置の他の特徴は、データを同期的に処理
する区画とDMA制御部との間の通信が、同期および非
同期のインターフェースを備え、同期部からの要求を受
けてこれをDMA制御区画に非同期的に提示するDMA
要求待行列区画を通して処理されることである。
【0034】割込処理区画(INT)の一つは、装置内
部、および装置と回路網との間のインターフェースで
(ハードウェアの状態およびリンクチャンネルに対する
活動を含む)事象を監視し、関連する状態の詳細を装置
内の局部記憶装置に収集し、他の区画(SIO)に警告
指示を設定する。ホストシステム内の処理要素はこのよ
うな指示があるかSIOを監視し、装置の局部記憶装置
にSIOを通して直接アクセスし、格納された状態の詳
細を収集する。これにより時間関連事象の通報に関する
時間の重要さが軽減される。
【0035】ホストシステムと装置との間のプログラム
作成インターフェースを通して、ホストシステムは情報
を幾つかの局部記憶装置に格納し、(全般的および個別
回路チャンネルの両者を含む)装置動作を開始する。こ
のような情報には、回路網チャンネルに対するデータ伝
送動作を開始するDCB(装置制御ブロック・アレ
イ)、および受信情報をホストシステムの記憶装置のア
ドレス空間に設置する別の制御情報がある。これらDC
Bおよび別の制御情報は、この発明の装置では局部DM
A RAMに格納されている。
【0036】受信処理における上述の別の制御情報の用
法の独特な特徴は、DMA制御区画がその情報を使用し
て受信情報を直接アクセス可能IOP/ホスト記憶装置
空間に設けられた無端円形バッファに設置し、書込み可
能境界アドレス内部のそのデータの内容を管理すること
である。この利点は、IOP/ホストシステムが、その
受信処理の期間中データを動的に再配置し且つデータ転
送プロセスが越境状態にあるか監視する責任から解放さ
れることである。
【0037】上述のDCBの使用法の独得な局面は、伝
送プロセスにおいてDMA制御区画がDCBの連鎖指示
に応じて別のDCBを、IOP/ホスト記憶装置の直接
アクセス空間から呼出し、これによりIOP/ホストシ
ステムからこのような別のDCBを装置の局部DMA
RAMにロードする責任を除くということである。また
IOP/ホストシステムがその記憶装置にある連鎖DC
Bを分散させることによりその記憶装置を効率良く使用
することができる。この特徴により、この発明の装置
は、このような分散DCBを取出し、該DCBにより連
結されているプロセスを連続的に行うよう自動的に動作
する。更に、このようなプロセスで伝送されるデータも
IOP/ホスト記憶装置に分散させることができる。そ
の他、この特徴を自律的に行われるプロトコル・フレー
ミング機能(プロトコル関連フレーミング情報の送信/
受信時における挿入/除去)と組合せることにより、こ
の発明の装置がホストシステムをホストシステム内で更
に高いレベルで通常行われる機能責任から更に解放する
ことができる。
【0038】この発明の割込処理に対する他の局面は、
状態待行列が複数のチャンネルの各々に対して設けら
れ、各待行列が、異なる時間に発生し、IDLCにより
異なる時間に検出されるプロセス事象(たとえば、受取
ったフレーム、受取った中止信号、検出された伝送連鎖
の終り、など)に対する複数の状態機能をそれぞれのチ
ャンネルに格納する複数の状態格納空間を備えている、
ということである。これら状態機能はIOPにより非同
期にアクセスされることができ、待行列への1回のアク
セスでIOPが異なる事象に関する複数の登録事項を取
出すことが可能である。これにより割込状態を処理する
IOPに課される要求事項が軽減されるばかりでなく、
その他の場合にはIOPとIDLCとの間の協同を維持
するのに必要となるリアルタイム処理の制限が少くな
る。
【0039】DMAC区画による伝送DCB連鎖および
上記の多状態待合せの有利な用途は、IDLCが他の場
合には必要となる受信フレーム終了事象(個々のフレー
ム受信の完了)の通報に対するIOPシステムの中断を
排除することができることである。しかしながら、ID
LCは現在のところ個々の受信フレーム終了事象を通報
するのにIOPを中断せず、IDLCは各受信フレーム
端に関連する状態語の専用部分にある伝送カウント情報
を供給する。伝送カウントはILDCが受信フレームの
源に送ったフレームの数を示す。一定の受信フレーム
は、遠隔受信フレーム源により決まる、IDLCノード
から受取ったフレームの数を示すから、IOPは伝送カ
ウント状態を、二重チャンネルでその伝送の完全さを維
持する手段として(たとえば、比較パラメータ間に食違
いがあれば、フレームを再伝送することにより)遠隔の
源により示された数と比較する。要約すれば、(時間お
よび帯域幅を多く消費する割込によりIOPに伝送フレ
ーム端状態を供給する代りに、二重通信チャンネルに対
してIDLCは伝送フレームカウント情報を、受信フレ
ーム端割込に設けられている状態の割当部分に挿入する
という現在のところ一層効率の良い手段を使用してい
る。
【0040】
【実施例】1.用語、定義、および概念 ここに使用する用語は下記の意味を持つ。
【0041】自律論理要素ここに使用する範囲では、デ
ータの入力および出力、および論理状態の有限個の貯
え、典型的には一つ以上の論理状態機械回路を備えた一
組の論理回路、を有し、その状態の一つに設定されるや
否や外部の状態または事象の関数として他の状態に移り
変り、そのように移り変りながら前記データの入力およ
び出力に対して、それが接続されている他の要素に対す
る、データを交換するかまたは外部の状態制御を受ける
その動作がこのような他の要素の動作と並列且つ同時に
行うことができるように、論理機能を行う特殊目的の論
理回路構成を意味する。
【0042】CCITT 国際電信電話諮問委員会。最初1865年の国際電気通信連
合(ITU)条約のもとで形成された組織であり、現在
は国際連合の専門機関である。この組織は、ここに随所
に引用する、電気通信プロトコルの国際規格を規定する
出版物を発行している。加入者にはATTおよびDTE
Telenetのような電気通信業者がある。
【0043】CMOS 現時の集積半導体装置に使用されているような相補性金
属酸化物シリコン。
【0044】CMOS2 線路間隔1μmに適応し、2入力ANDゲートの場合回
路切替速度1nsを発生するCMOS技術の特定の形態
[(1)IEEE J. Solid State Circuits、V.23、N
5 Oct. 1988、pp. 1095〜11、Wong、D.T.他、「0.5mum
装置を用いる11ns8K×18 CMOS静止RAM」、
(2)IEEE主催1987年特製集積回路会議議事録、p
p. 248〜252、Aldridge、A.W.他、「40K当価ゲートC
MOS標準セルチップ」、(3)IEEE主催1987年特
製集積回路会議議事録、pp. 245〜247、Hornung、F.他
「ゲートアレイおよび標準セル回路を同一チップ上に組
合せる多用途VLSI設計システム」を参照]。
【0045】 ホストシステム データ処理回路網内の主データ処理ユニットまたはシス
テム
【0046】Hチャンネル (今後ハイパーチャンネルと言う)CCITTによりそ
のI.412定義で規定された高速時分割チャンネルの一形
態[CCITT Red Book、Vol.III、FascicleIII.5、
「統合サービス・ディジタル回路網(ISDN)、シリ
ースI、Geneva1985の推奨規格、を参照]。
【0047】HDLC(高レベル・データリンク制御) ここに規定するLap B、Lap D、およびSDLCの各プ
ロトコルを包含する一般用語。
【0048】ハイパーチャンネル 上のHチャンネルを参照。
【0049】IOPシステム 主(またはホスト)プロセッサの制御下で動作する入出
力プロセッサ
【0050】ISDN CCITTにより規定された統合サービス・ディジタル
回路網[CCITTRed Book、VIII、Fascicle III.5を
参照]。
【0051】ISDN層1および2(L1、L2) それぞれ、ISDN回路網の論理信号処理の物理層およ
びデータリンク制御層。物理層は、回路網の線路による
送信および受信、およびこのような線路による回路網接
続の作動および解除を行う。リンク制御層は、物理層に
対してエラーチェックおよび他の高レベルの機能に関係
する[CCITT Red Book、VIII、Fa-scicle III.5、
Part IV、Section 3 and 4を参照]。
【0052】LAPB CCITT X.25推奨規格により規定されるX.25回路網
用の特定のデータリンク・プロトコル[CCITT Fas
cicle VIII.3−推奨規格X.25、「データ端末機器(DT
E)とパケットモードで動作し、専用回路により公衆デ
ータ回路網に接続されている端末のデータ回路終端用機
器(DCE)との間のインターフェース」、Geneva 197
6年、修正1980年および1984年、を参照]。
【0053】LAPD CCITT推奨規格Q.920で規定されたDチャンネル用
特定リンクアクセス・プロトコル[CCITT Fascicl
e III.5、Part IV、Section 4を参照]。
【0054】モトローラ 68000 母線 記憶装置および他の周辺装置に取付けるためモトローラ
68000マイクロプロセッサが使用する母線[M68000 8-/1
6-/32ビット・マイクロプロセッサ取扱説明書、第6
版、Prentice Hall、1985、Section 5(信号および母線
の動作説明)を参照]。
【0055】回路網ノード 端末機器が回路網に取付けられる点。
【0056】物理的インターフェース 層1インターフェース[上のISDN層1および2を参
照]。
【0057】RAM ランダムアクセス記憶装置。
【0058】SDLC 同期データリンク制御。SNAで使用されるリンク制御
プロトコル[IBM出版物GA27-3093-3、「同期データ
リンク制御−概念」、1979、1986を参照]。
【0059】SNA システム回路網構造[IBM出版物GC30-3072-3、「シ
ステム回路網構造−概念と製品」、1981、1986を参
照]。
【0060】有限状態機械 有限数の可能な安定動作位置または段階を備えている論
理回路であり、各位置または段階は特性動作または出力
を発生し、このような位置または段階の間で外部剌戟の
関数として遷移を受ける。
【0061】2.回路網の概観 図1は、ディジタル通信リンク3により接続されたデー
タ処理ノード2を有し、この発明のIDLC装置4を有
利に採用することができる回路網1を示す。二つのノー
ドのみを示してあるが、このような回路網は多数のノー
ドを備えることができることが理解されるであろう。各
装置4は、ホスト処理システム6または7と関連する入
出力処理システム5の一部とすることができる。典型的
には、このような回路網は、個別の音声ユーザ端末9お
よびデータ・ユーザ端末10を処理システム6により図示
構成に設けられている処理サービスと連結する共通の担
体切換ノード8を備えることができる。各形式の端末
9、10の一つを示してあるだけであるが、どのノードに
もこのような端末多数を接続できることを理解すべきで
ある。このような端末に設けられているデータ処理サー
ビスおよびそのユーザは、いわゆる「音声メール」サー
ビス(電話使用者用音声メッセージの集中保管および転
送」を備え、公共または私的のデータベース(法律図書
館、特許図書館など)にアクセスすることができる。現
在考えている環境では、リンク3は複数の時分割チャン
ネルを支持する高速T1またはT3ディジタル信号通信
線路を備えることができる。この発明の装置4の有効使
用には必要ないが、回路網をISDNの要事項に合致す
るよう構成することができ、リンク3のチャンネルをデ
ィジタル音声・データ信号トラフィックに動的に割当て
ることができる。
【0062】このような回路網では、信号速度は、T−
1線路では毎秒全二重4,096メガビットの速さに達する
ことができ、T−3線路では更にかなり大きい速さにな
る。したがって、このような線路の要求を満たすに好適
なデータリンク制御装置は毎秒全二重5メガビットを超
す速さで動作することができるべきである。現在の1マ
イクロメートルCMOS技術で実現されるこの発明のI
DLC装置の構造は、一つのLSIチップ構造内部の完
全占有T−1またはT−3線路に対して現在考えられる
最高の全二重速度を支持することができる。
【0063】同等の従来技術の装置−上に引用した特許
第4,493,051号の欄6を参照−は、その最大信号速度が
(半二重を示唆する)毎秒350,000 送受信ビットであ
り、開示してあるように完全T−1線路の要求を満たす
ことができず、または音声・データ混合チャンネルに適
応することができない。したがって、このような装置
は、特にISDNの用途に、または一層高速のデータだ
けの用途にも、適しておらず、したがってこの発明の形
態の装置が必要である。
【0064】3.システムの概観 図2を参照すると、この発明のIDLC装置20が一般
に、線路制御回路22とホストデータ処理システム23との
間を接続する通信制御器システム21の全部または一部を
構成している。今ここに使用した表現「全部または一
部」とは以下に説明する用途を言う。すなわち装置チッ
プ内部の制御器システムのすべての要素をパッケージす
ることができるか、またはシステムに使用する局部RA
M記憶装置の一つを別にパッケージする必要があるかと
いうことである。線路制御回路は、第1図に示すリンク
3に対応する24のような(典型的には、上に記したよう
に、時間多重T−1、またはT−3線路)それぞれの回
路網線路の物理的信号レベル(レベル1または省略して
L1とも言う)で動作する。
【0065】制御器システム21は一般に、後に述べる状
態交換の目的でIDLC装置に直接アクセスできる情報
を格納するのに使用する局部RAM記憶装置25を備えて
いる。上述のとおり、IDLC装置は、従来の1マイク
ロメートルCMOS技術を用いて一つのLSIチップで
実現することができる。意図する使用法(受持つすべき
チャンネルの数、各チャンネルで行われるサービスの範
囲、など)により、装置は二つの異なるチップ形態で実
施することができる。一つはチップ構造内にTSR25を
備え、もう一つはこれを備えていない。
【0066】これから説明する好適実施例では、IDL
CおよびL1回路は、L1回路から発する信号により歩
度調整される「バースト時分割多重」(BTDM)イン
ターフェース(IF)27で接続されている。このような
信号は、IDLCとL1回路との間の平均信号転送速度
が線路24の時分割チャンネルに対して、それぞれのチャ
ンネルによる平均信号転送速度よりわずか高く、正常動
作状態下で線路チャンネル21とシステム23との間の信号
プロセスが、回路22の内部クロックと他の回路網ノード
のクロックとの間の滑りすなわちドリフトに無関係に、
線路から受取るときオーバランすることができず、線路
に伝送するときアンダーランすることができないよう
に、配列されている。ここでは「積極滑り」動作と言う
この作用およびその実現は、上に相互参照した「統合デ
ータリンク制御器用バースト時分割多重インターフェー
ス」と題する出願書に完全に説明されており、その出願
書中の説明をここにこの引用により取り入れてある。し
たがって、IF27の属性および動作はここでは一般的に
説明するに止める。
【0067】 ホストシステムは図示のように入出力処
理サブシステム28および主処理サブシステム29の双方を
備えることができ、これにより制御用回路網の用途に関
連する処理活動と情報処理全般に関連する活動との間に
一層の自律性を発揮する。サブシステム28は入出力処理
ユニット(IOP)30および局部RAM記憶装置31の双
方を備えることができ、主サブシステム29は同様に中央
処理ユニット(CPU)32および主RAM記憶装置33を
備えることができる。サブシステム28および29は他のサ
ブシステムとの接続ができるシステム母線34により連結
されている。サブシステム29およびIDLC20は複数の
IDLC装置と接続することができるIOPサブシステ
ム母線35により連結されている。
【0068】この説明の後の方で説明するように、ID
LCは直接記憶アクセス(DMAC)用自律論理要素を
備えており、これは図示の構成では直接アクセスモード
でRAM31へのアクセスを行う。更に注記したように、
或るシステム用途では別の入出力サブシステムが不要の
ことがあり、このような構成では、IOPシステム28お
よびホストシステム29の機能は、母線35とのインターフ
ェースで現われる一つのシステム実体に、実質上組合わ
される。この場合には、IDLCのDMA制御要素は主
記憶装置33へのアクセスを制御するように動作する。
【0069】動作にあたり、システム始動時、CPU32
はサブシステム28、制御器21、およびL1回路22を始動
させる。L1回路の始動は制御径路26を通して行われ
る。L1回路は、反復フレームパターンを探して線路24
を走査し、これを検出すると、線路24に、入出とも、ビ
ット、バイト、チャンネル、およびフレームの各時分割
スロットに内部クロック同期を確立する。
【0070】BTDMで異なる構造の時分割フレームで
動作すれば、回路22は入チャンネル・タイムスロットか
ら受取った信号を以後の処理のためIDLC20に伝え
る。IDLCは、宛先アドレス情報を抜出して評価し
(その宛先が局部ノード以外である信号を無視して)、
プロトコルおよび、チャンネルおよびフレームスロット
からのフレーム区切りのようなリンク特有情報を適切に
取除き(音声信号を含んでいるチャンネルは区切り無し
で「きれいな」形になっている)、パリティをチェック
し、残りの情報を更に処理するためシステム23に伝え
る。到来流れの中の制御データ・メッセージは応答を要
求することができ、このような場合には、適切な応答用
情報がシステム23で準備されてIDLCに伝えられる。
IDLCは、発信元および宛先のアドレス、フレーム区
切り信号、およびパリティ信号を付加し、情報を回路22
に伝え、線路24に伝送する。双方向に向けたこのような
一連のメッセージにより、二重接続が、線路24の時間チ
ャンネルの局部ノードと遠隔ノードとの間に確立され、
データおよびディジタル・オーディオ情報(たとえば音
声)を表わす信号がこのような接続によって交換され
る。
【0071】IF27におけるデータ転送に対するIDL
Cの処理では線路24のチャンネルスロットのタイミング
と本質的に同期しているが(わずかな相対的位相変位が
あるが)、母線35による信号の転送に対する処理は線路
24のチャンネルタイミングに関して本質的に非同期であ
ることに注目すべきである。
【0072】4.IDLC装置の構造 図3、この発明のIDLC装置の論理構成のブロック
図、はIOP母線35と先に説明したIF27との間の装置
の位置、および装置回路が同期部50および非同期部51に
分割されていることを示している。この区割りは現在の
ところ特に興味あるものである。また各部における主要
論理区画を示してあり、各区画が後に図示し説明する一
つ以上の自律要素を備えていることがわかる。部分50
は、IF27にチャンネルタイムスロットが現われたこと
に同期して動作し、それぞれの通信チャンネルに対する
動作を行う。すべてのチャンネルに対する部分51の動作
は、IF27にそれぞれのタイムスロットが現われたこと
に関して非同期的に行われる。RAM(ランダムアクセ
ス記憶装置)ユニット52および53は、双方の部分の区画
にアクセスすることができるが、RAMユニット54は非
同期部の区画にしかアクセスすることができない。同期
部は論理区画60〜64を備えており、非同期部は区画65〜
67を備えている。
【0073】区画およびRAMユニットはすべて、先に
注記したとおり一つのLSIチップ封皮に入れることが
できるが、後に説明する或る用途では、TS RAMユ
ニット53を共通のカードまたは基板上にIDLCチップ
に近接して設けられた別のモジュールに設置するのが望
ましいことがある。RAMユニットは、後に説明する所
定のアクセス特性、容量、アドレス配置、および機能用
途を備えている。
【0074】区画60、62、65、および66は、時分割チャ
ンネルでIF27から受取った通信データ(「受信デー
タ」)に対するパイプライン式論理処理連鎖を形成して
おり、該連鎖は部分50および51を橋渡ししている。区画
61、62、65、および66は、IF27でチャンネルにより伝
送されるデータ(「伝送データ」)に対する同様なパイ
プライン式連鎖を形成している。区画64は、IDLCお
よびL1回路を通じて状態情報(装置状態、L1状態、
チャンネル状態など)を集める論理連鎖を形成してお
り、区画67と協同してこのような情報をIOP/ホスト
システムにこれらシステムに割込むことにより伝える。
【0075】区画67は、ホストシステムの「スレーブ」
として働き、ホストシステムにIDLC記憶装置52〜54
への双方向アクセスを行わせ、これによりホストシステ
ムは前記記憶装置にアクセスしてIDLCの動作を制御
する情報をロードしたり、区画64が集めた状態情報を取
出したりすることができる。この構成の特徴は、区画67
を通る別の径路が、その径路を経由して行われる動作と
区画65および66を経由して行われる線路内通信プロセス
との間に起り得る妨害の程度を減らすことである。
【0076】各区画の自律要素は、レジスタおよび特殊
目的の個別論理回路(プログラム論理アレイ、マイクロ
プロセッサなどから区別される限り)を備えており、そ
れらの大部分は現在のところ有限状態機械として実施さ
れている。ここに使用する用語「自律」は、(受信デー
タ、伝送データ、および状態データに対する)上述のパ
イプライン式連鎖の各々における要素間の機能自律性の
程度を示そうとするものであり、回路網チャンネルに対
する、連鎖内の要素による機能の性能が、IF27におけ
るそれぞれのスロット持続時間に微秒に時間依存せず、
また他の場合に、このような自律性無しに実施される場
合よりも同じ連鎖内の他の要素の活動への時間依存性が
少くなるようにしようとするものである。
【0077】資源管理要素63(略してRSM)は、IF
27でL1回路から受取った信号に応答して動作し、TS
R53と同期部50の、区画60〜62および64を含む他の区画
との間の状態交換動作を行うチャンネル・タイムスロッ
ト遷移動作を示す。これら転送は双方向に行われるの
で、そのスロットが終了区画にあるチャンネルに対して
は状態が(同じチャンネルスロットが27に現われたとき
それぞれの要素でそれぞれのチャンネル・プロセスを継
続するため)保存され、そのスロットが開始区画にある
活動チャンネルに対しては状態がそのチャンネルに対し
てプロセスサービスを継続するように設定される。この
ように始動されるにつれて、各区画の有限状態機械は、
新しいスロットの継続する期間、そのチャンネルの現在
の状態に対してそれぞれの区画に割当てられたL2プロ
セスを行う。
【0078】受信区画60は、どのプロトコルが現在各回
路網データチャンネル(SDLC、HDLC、LAP−
B、LAP−D、など)で活性であっても、IF27から
データ(および/または音声)信号を受ける責任があ
る。音声チャンネルは「きれい」である(プロトコル特
有の区切りが無い)。各データチャンネルに対して、区
画60は、プロトコル特有情報を除外し(たとえばHDL
Cスタッフビットをデスタッフし)、アドレスを認識
し、プロトコル特有制御機能(たとえば、HDLCにお
ける中絶/アイドル指示、フレーム境界指示など)を検
出し、受信事象(たとえば、CRCエラー、FIFOバ
ッファおよびIOPバッファのあふれ状態、フレームの
終了、など)に対する割込状態指示を形成する責任があ
る。
【0079】伝送区画61は、現在どのプロトコルが各チ
ャンネル(SDLC、LAP−B、LAP−Dなど、音
声はクリアで送られる)で活性であっても、データおよ
び制御ビットのビット直列転送を処理する。また、送る
べきプロトコル特有情報をデータ(たとえば、HDLC
スタッフビット、HDLCにおける中絶/アイドル指
示、フレームの区切り、など)と共に発生し、伝送事象
(たとえば、FIFOバッファのアンダーラン、伝送用
制御ブロック連鎖の終り、など)に対する割込状態指示
を形成する。
【0080】FIFO管理区画62はFIFO RAM52
(後にはFIFORと略称する)と受信区画および送信
区画との間を接続して送受信データをRAMのチャンネ
ルとごの待行列とそれら区画との間でFIFO(先入れ
先出し)形式で転送し、このような待行列の利用を管理
する。区画62は、RAM52の各チャンネル待行列の占有
の状態を監視し、マスタ入出力(MIO)区画66を通し
て処置を要求する非同期部のDMA(直接記憶アクセ
ス)区画に要求を出し、データをそれぞれの待行列とホ
ストシステムの記憶装置との間で母線35を経由して転
送させる。区画から62から区画65への要求は、図3には
図示しない別のDMA要求待行列(DMARQ)区画に
よりラッチされ、この待行列区画により非同期的に処理
される。
【0081】かくして、受信データ待行列は、IF27で
活動の結果あふれを起す前にFIFO的に空になり、伝
送データ待行列は、IF27に対してアンダーフローする
前に新しいデータで補充される。
【0082】同期部50および非同期部51の双方で動作す
る回路部分を有する割込(INT)区画64は、報告価値
あるハードウェア事象およびチャンネルプロセス事象、
および状態をすべての他のIDLC要素およびL1回路
から受取り、関連するフラグ掲揚要求をスレーブ入出力
(SIO)区画67に伝え、IOP/ホストシステムが非
同期的に取出すためのこのような事象および状態に関す
る状態を収集するように動作する。このような事象およ
び状態には、ハードウェア・エラー、チャンネル・エラ
ー、チャンネル処理事象(フレーム境界遷移、伝送の終
り、など)がある。このような要求に対して、区画67
は、関連状態情報を転送するため母線35によるホストシ
ステムとの割込通信に従事する。
【0083】先に示したように、各区画内の各自律要素
(および/またはサブシステム)は、一般に一つ以上の
「有限状態機械」として実施されている論理を備えてい
る。これらは一続きの状態を通して各活性回路網チャン
ネルに対してそれぞれの割当てられた機能を行う。回路
網リンク上のチャンネルはすべて所定の音声またはデー
タの通信プロトコルのもとで動作するように構成されて
いるので、一組の状態変数パラメータがホストインター
フェース35から(SIOの区画67を経由して)TSR53
に挿入され、その構成に対して区画60〜64の自律要素に
対する初期状態が設定される。
【0084】IF27にそれぞれのチャンネル・タイムス
ロットが続いて現われる期間に、RAM53と区画60〜64
の自律要素との間の状態交換により該要素が間欠的に動
作してそのスロットで送受信される通信データに対して
割当てられた論理プロセスを行う。
【0085】5.全般的動作 図3および図4を参照して、パワーアップ時ホストイン
ターフェース35に提示された信号によりIDLCおよび
L1回路がリセットモードになる。このモードで、すべ
てのIDLC区画の論理要素が非関連状態にクリアさ
れ、アイドル状態に設定される。次にL1およびIDL
C回路が、再びインターフェース35に提示されるホスト
信号により、初期設定される。このような情報には、チ
ャンネル処理用臨界初期パラメータ、チャンネルの作動
を制御する情報、およびDMA区画65の基本動作を制御
する情報がある。L1回路に対する初期設定情報は、線
路69を経由してL1部の図示してないレジスタに転送さ
れる。IDLCの非同期部51に対する初期設定情報は、
母線35、MIO66、およびDMA区画65を経由してRA
M52および54に伝えられる。同期部50に対する初期設定
情報は、母線35およびSIO67を経由してRAM53に伝
えられる。
【0086】初期設定後、IDLCは活動モードに設定
され、回路網チャンネル機能を作動させるための処理が
始まる。チャンネルは個別に作動される。IDLCの初
期設定中の各チャンネルに対して初期パラメータがロー
ドされる他に、チャンネルを作動できる前に制御パラメ
ータをRAM52〜54および後に説明するレジスタに入れ
てすべての処理区画をそれぞれのチャンネル形式に必要
な機能を行うように調節しなければならない。作動した
ら、それぞれのチャンネル・タイムスロットが現われた
ことを示す信号がL1からBTDM IF27を経由して
IDLCに送られ、チャンネルに対する処理が始まる。
このような処理中、全二重リンクが回路網チャンネル
の、局部ノードと遠隔ノードとの間に確立され、情報が
このようなリンクにより転送され、このようなチャンネ
ルに対する状態情報がRAM53に集められてSIO67を
経由してホストシステムに利用できるようになる。
【0087】図4を参照して、BTDMインターフェー
スにおけるタイムスロット(この図では、連続するスロ
ットNおよびN+1)に関連する通信チャンネルに対し
て、RSMにより行われる状態交換プロセスが、四つの
形式の変数、伝送特有、受信特有、割込特有、および全
体的、の転送に関係している。状態交換(現在終ってい
るタイムスロットに関連するチャンネルに対する要素処
理状態の保存、およびそのタイムスロットが現在始まっ
ているチャンネルに対する前に保存しておいた状態の再
ロード)が活性チャンネルに対してのみ行われる。全体
的変数は伝送、受信、および割込の各処理に共通であ
る。チャンネル形式を示す、一つの全体的変数の小さな
部分は、活性チャンネルおよび非活性チャンネルの両者
に対してこのようなチャンネルを区別するため事前に呼
出される。
【0088】伝送特有変数は、伝送パイプライン区画61
および62の要素に対して転送される。受信特有変数は、
受信パイプライン区画60および62の要素に対して転送さ
れる(後にわかるように、区画62は、それぞれ受信およ
び伝送の処理動作を行う別々のサブ区画62Rおよび62T
から構成されている)。割込特有変数は、INT区画64
に対して転送される。全体的変数は資源管理(RSM)
区画63に対して転送される。
【0089】全体的変数は。チャンネル特有構成および
プロトコル連合を規定するが、構造レジスタCCR(構
成制御レジスタ)およびRSM63のHPCRに対してチ
ャンネル処理と同期して転送される(次のRSMの中間
のおよび詳細の説明を参照)。RSMに登録される一
方、これらの変数はすべての区画により有効に共有され
る。
【0090】割込事象状態の処理に関連するほかの遷移
変数は、INTのレジスタCEISR(チャンネル事象
割込状態レジスタ)に、INTのEOPISR(プロセ
ス割込状態の終りレジスタ)に、INTのIHEISR
(IDLCハードウェア・エラー割込事象状態レジス
タ)に、およびSIOのVHR(ベクトル保持レジス
タ)に保持されている。CEISRおよびEOPISR
の内容は、TSRに対してチャンネル・タイムスロット
の出現に同期して交換される。IHEISRおよびVH
Rの内容は、IOPにより取出されるまで静止のままで
ある。
【0091】ハイパーチャン連合を規定する他の全体的
変数は、SIOのレジスタHCR(ハイパーチャンネル
構成レジスタ)に静的に(同期的に保存および再ロード
されずに、ハイパーチャンネルに関する後の説明を参
照)保持される。どのチャンネルにも特有でない装置構
成パラメータを規定する他の変数は、SIOのレジスタ
ICR(IDLC構成レジスタ)に静的に保持されてい
る。
【0092】受信、伝送、および割込の各変数の転送
は、真の保存「交換」および再ロード「交換」である
が、チャンネル特有全体的変数のRSM63のレジスタC
CRおよびHPCRに対する転送は、一方向だけであ
る。(これら変数はチャンネルごとに変ることがあり、
どのチャンネルに対するIDLC処理の関数としても変
化せず、それ故チャンネルスロットが終るとき保存する
必要はない)。
【0093】状態交換作用は、各タイムスロット期間内
で、全体的および割込が最初に、伝送特有が次に、受信
特有が最後に、位相が動揺する。全体的変数はロードさ
れているが、両パイプライン内の区画は停止している。
これら作用は非活性チャンネルに関連するタイムスロッ
ト中は省略されることが勿論理解される。
【0094】新しいチャンネル・タイムスロットN+1
が始まるにつれて(BOS/N+1)、RSM信号が伝
送パイプラインの同期区画に伝送特有交換を準備するよ
う指示する。チャンネルN及びN+1が共に活性であれ
ば、その状態機械が、チャンネルNのタイムスロットが
次に現われるときそこから開始することができる安定状
態にある伝送パイプライン内の要素が、直ちに「完了」
状態をRSMに示し、その伝送プロセス状態をTS R
AMのそれぞれの状態格納域に対して交換させる(Nが
非活性であれば、状態情報がTS RAMに転送され
ず、N+1が非活性であれば、状態情報がTS RAM
からロードされない)。チャンネルNに対して保存され
ている状態情報は(チャンネルNが活性であると仮定し
て)それぞれの要素に、それぞれのタイムスロットが繰
返されるとき連続性を失うことなくそのチャンネルに対
する処理を始めさせることができるのに充分である。
【0095】活性チャンネルNに対して処理するとき安
定状態になく、且つRSMにより状態交換を準備するよ
う指示されている要素は、完了状態を宣言し、状態交換
を受ける前にその次の安定状態に進む。後に示すよう
に、伝送および受信プロセスに対する交換作用の動揺、
およびその方向特有および全体的段階への細分は、IF
27に対する信号転送の特定の現在の位相と協同して行わ
れるが、RAM53および送信区画および受信区画の利用
を非常に効率良くする(これが無ければ、パイプライン
区画に一層大きなRAMおよび一層多くの回路を必要と
するであろう)。
【0096】6.IDLCの構成−中間 この章および次の副章では、特に図5を参照して、ID
LCの論理構成および動作の中間レベルの説明を行う。
【0097】6.1 略号 この章では、図5に使用する要素および登録名称の略号
を、各名称の品目が行う機能の説明と共に、アルファベ
ット順に示す。星印(*)を付けた品目はすべてのチャ
ンネルに共通である。
【0098】CCR チャンネル構成レジスタ/チャン
ネル化されている(各チャンネルについて繰返され
る)。これはチャンネル・プロトコル(SDLC、Lap
B、LapD、クリア/音声、その他)を選択し、チャン
ネル形式(指示、B/D、HO番号1〜5、H1、H1
1、H12、など)を指示するのに使用される。
【0099】CEISR チャンネル化エラー割込状態
レジスタ/ホストに転送するためのチャンネル・エラー
状態情報を格納する。
【0100】DMAC DMA制御要素/MIOと協同
してFIFORとホスト母線35との間でデータを転送す
る。MIOとFIFORとの間の遷移時にデータを格納
するレジスタを含む。
【0101】DMAR DMA RAM/DMAC用
のチャンネルごとの制御情報を格納する。
【0102】DMARQ DMA要求待行列/チャンネ
ルごとのデータ転送処置の要求をRFMおよびTFMか
ら受取り、待合わせる。
【0103】EOPISR プロセス終端割込状態レジ
スタ/プロセス終端状態情報をSIOに転送するため緩
衝する。
【0104】FIFOR FIFO RAM/FIFO
管理器(伝送および受信)とDMACとの間の遷移時に
チャンネルごとのデータを格納する。
【0105】HCR* ハイパーチャンネル構成レジス
タ/ハイパーチャンネル構成を規定する。
【0106】HPCR プロトコル構成レジスタ/CC
Rの一部と共にHDLC形プロトコルに対するチャンネ
ルを特別に構成する。
【0107】I_RQ 割込要求/L1割込要求の径
路。
【0108】ICR* IDLC構成レジスタ/チップ
要素を各種モード、すなわち通常動作、リセット、強制
エラー通常、強制エラー・リセット、および休息、にす
る共通レジスタ。
【0109】IHEISR* IDLCハードウェア・
エラー割込レジスタ/すべてのチャンネルに影響するI
DLCハードウェア・エラー条件に対してエラー状態を
緩衝する。
【0110】L1 レベル1/レベル1回路22を言う
(図2を参照)。
【0111】MIO マスタ入出力装置/ホストIOP
母線とIDLC DMAC要素との間を接続するIDL
C要素。
【0112】MUX マルチプレクサ/IOP母線をM
IOおよびSIOに連結する回路。
【0113】RDCR1〜4 受信DMA構成レジスタ
(DMACに4個、RFMに2個、FIFORおよびD
MARにチャンネルごとのバックアップを有する)は、
受信データのDMA転送のためのDMACおよびRFM
のチャンネル構成組立を規定する。図5の括弧付表示
「(R)」および「(U)」はそれぞれ読取り専用およ
び読取/書込(更新可能)モードに使用されるレジスタ
の特性を示す。
【0114】RFM 受信FIFO管理器/RV1とF
IFO RAMとの間の受信データの転送を管理し、D
MARQに置かれた要求を通して、FIFO RAMに
格納されているデータに対して、DMACによる処置を
開始するIDLC要素。
【0115】RFM_TS1、2 受信FIFO管理
器時間交換語1および2/時間交換のときに保存しなけ
ればならない保持状態情報をRFMに登録する。
【0116】RL1 受信層1/BTDMインターフェ
ース27(図2を参照)とRVとの間で受信データを転送
するIDLC要素。
【0117】RL1_TS1、2 受信層1の時間交換
語/時間交換に関して保存しなければならない保持状態
情報をRL1に登録する。
【0118】RSM 資源管理器/TSRと受信、送信
区画と割込区画との間の時間交換を制御するIDLC区
画。
【0119】RV 受信立証/プロトコル特有情報の
除去、アドレス検査、エラーチェックなどを含む受信デ
ータの層2処理を行うIDLC要素。
【0120】RV_TS1 受信立証時間交換語/時
間交換時に保存するRV状態情報。
【0121】TDCR 伝送DMA構成レジスタ/DM
ACのチャンネルあたり四つのレジスタとTFMのチャ
ンネルあたり二つのレジスタであって、それぞれのチャ
ンネルにおける送信データのDMA取出しに対するDM
ACおよびTFMの構成組立を規定する。図5の括弧付
き指示「(R)」および「(U)」はそれぞれ読取り専
用モードおよび読取/書込(更新可能)モードに使用さ
れるレジスタの特性を示す。
【0122】TFM 伝送FIFO管理器/FIFOR
とTV1との間で伝送データの転送を管理し、DMAR
Qに置かれた要求を通して、FIFORにおける伝送待
行列を補充するDMAC処置を開始するIDLC要素。
【0123】TFM_TS1、2 伝送FIFO管理
器時間交換語1および2/時間交換時に保存しなければ
ならないTFM状態情報。
【0124】TL1 伝送層1/TVとBTDMインタ
ーフェース27との間で伝送データを転送するIDLC要
素。
【0125】TL1_TS1、2 伝送層1時間交換
語/時間交換時に保存しなければならないTL1状態情
報。
【0126】TSR 時間交換RAM/IDLCに外部
から、ただし局部的にアクセス可能なRAM(図3のR
AM53を参照)。
【0127】TV 伝送立証/データチャンネルでの
プロトコル特有情報の挿入、エラーチェック参照などを
含む、伝送データの層2論理を行うIDLC要素。
【0128】TV_TS1 伝送立証時間交換語/時
間交換の時に保存するTV状態情報。
【0129】VHR* ベクトル保持レジスタ/チップ
およびチャンネルの割込状態ベクトルに対する共通レジ
スタ。
【0130】6.2 伝送/受信データ径路 図5において可能な場合には、先に図3に示した区画の
数を保持し、それら区画内の要素を一つ以上の文字(た
とえば6L)を有する類似番号により区別する。
【0131】図5は、IDLC内およびIDLCを通る
主要情報処理径路を示している。これらは、伝送データ
(IF35でホストから受取り、IDLCによる中間処理
の後IF27でチャンネル・タイムスロットにより伝送さ
れたデータ)および受信データ(IF27で受信され、I
DLC内で処理されてホストインターフェース35に転送
されるデータ)を取扱う径路、ホストシステムからID
LC RAMへの初期設定用情報および制御情報を転送
する径路、割込によりホストに通報する価値のある情報
(事象および条件を示すデータ、および事象および条件
に特有の状態データ)を集めるための径路、(IDLC
要素とTSR53との間で)状態交換を行う径路、および
IDLC RAMへのホストのアクセス径路(これを通
して格納情報、たとえばチャンネル事象状態、が監視の
ためホストシステムにアクセスすることができる)から
構成されている。この章では伝送および受信のデータ径
路について説明する。
【0132】6.2.1 伝送データ IF27でチャンネル・タイムスロットにより伝送すべき
データ(「送信データ」)は、母線35、MUX回路80、
およびMIO区画66を経由してIDLCに入る。MUX
80は、ホストシステムの記憶装置とMIO66との間およ
びホストシステムの処理装置とSIO67との間で母線35
を通して信号の道筋を決めるスイッチの役目をする。伝
送データ用原始データは、ホストシステムによりDMA
R内に準備されたDCB(データ制御ブロック)命令ベ
クトルに応じてDMAC要素65Cで制御されるDMA
(直接記憶アクセス)プロセスによりホスト記憶装置か
ら取出される。
【0133】本発明の特徴は、このようなDCBによる
連鎖指示に応じてDMACがIOP/ホスト記憶装置か
ら別のDCBを取出すよう動作することである。これに
よりこのような別のDCBに関するIOP/ホストの処
理活動が減少する。これにより主題の装置が別のDCB
およびこれらDCBに関連する伝送データの双方をIO
P/ホスト記憶装置に分散している区域から取出すこと
ができる。その他の利点および長所については以下に説
明することにする。
【0134】MIOを通過してから、伝送原始データ
は、DMACで緩衝され、FIFOR52のチャンネルご
との待行列空間に保管される。このようなデータをホス
ト記憶装置から取出すプロセスは、伝送FIFO管理器
(TFM)がFIFOR内のそれぞれのチャンネル待行
列を空にするよう動作するにつれてTFM要素62Tから
DMA要求待行列(DMARQ)要素65Qに転送される
要求に応じて個々のチャンネルに対して呼出される。
【0135】TFMは、伝送データをFIFOR内のチ
ャンネルごとの待行列空間から先入れ先出し方式で取出
し、データに関して一定の妥当性レベルの処理を行う、
伝送立証(TV)要素61Tに伝える。61Tによる処理か
ら得られるデータは、要素61L(TL1)に伝えられ、
この要素はレベル1の処理を行い、得られるデータビッ
トをL1回路(図3の22)によりIF27に提示される特
定の要求に応じてIF27に直列に転送する。データ・チ
ャンネルに対するTV61Vでの処理には、プロトコル特
有フレーミング情報を挿入する操作がある。これは、D
MACによる上述のDCB連鎖作成特徴と共に、IDL
Cにデータの大塊をホスト記憶装置の分散空間から転送
し、多様に形成され且つ配置されたプロトコル・フレー
ミング情報を個々のチャンネル構成に従ってこのような
データに導入させる。その結果、広範な処理責任がIO
Pおよびホストシステムから取除かれる。
【0136】上述の要素61V、61L、62T、65C、およ
び65Qに関して、図3に61、62、および65で示したそれ
ぞれの区画が各々複数の要素を備えており、或る場合に
は細区分されていることに注目のこと。伝送区画61は、
送信データに関して異なる処理機能を行う要素61Tおよ
び61Lを備えている。FIFO区画62は、伝送FIFO
区画62T(TFM)および受信FIFO区画62R(RF
M)に実際に細区分されており、伝送データおよび受信
データをのFIFO待行列を別々に管理する。DMA区
画65は、機能的に自律的な要素、総合DMA制御用の65
C(DMAC)および区画62Tおよび62Rからチャンネ
ルごとの要求を受取り、このような要求をDMACに対
して待行列させる65Q(DMAQ)、を備えている。
【0137】伝送データに関しては、TFMにより65Q
に転送され、65Qにより65Cに提示された要求は、それ
ぞれのチャンネル・データの待行列が減少していること
を示す。このような要求に応じて、且つ1F27にそれぞ
れのチャンネル・タイムスロットが現われることに同期
して、要素65CおよびMIOは、(母線35に接続されて
いるものにより)母線35(またはホストシステム記憶装
置)を通してIOP記憶装置にアクセスして、FIFO
R内のそれぞれのチャンネル待行列に転送される伝送デ
ータを取出すように動作する。
【0138】DMACのこれらの動作は、DMACにあ
るレジスタTDCR1〜4を経由して制御され、これら
レジスタは、FIFOR52のチャンネルごとのTDCR
1〜2の空間およびDMAR54のチャンネルごとのTD
CR3〜4の空間からロードされる。どれかのチャンネ
ルに対してDMACが動作している間、レジスタTDC
R1、TDCR3、およびTDCR4は、外部記憶装置
にアクセスするのに必要なそれぞれのチャンネル制御情
報をロードされ、伝送データ(最大4バイトの組合せを
成す)を取出し、このようなバイトをFIFORに設置
する。レジスタTDCR2は、4バイトのバッファであ
って、これに伝送データがFIFORへの途中で保持さ
れる。レジスタTDCR1、TDCR3、およびTDC
R4は、DMAC(これについては後に図示し、説明す
る)にある図示してない「伝送DMA状態機械」がサー
ビスを必要とするチャンネル待行列に対して初期設定さ
れるとき、ロードされる。
【0139】伝送データをIOP/ホスト記憶装置から
FIFORに転送するプロセスは、それぞれのチャンネ
ル・タイムスロットが(BTDM)インターフェース
(IF)27に現われる時間と同期して行われる。しか
し、62T、61V、および61Lが前記スロットの出現に同
期して行われる要素による伝送データの処理、およびこ
れら要素の活性チャンネルによる伝送プロセスに対する
状態は、それぞれのスロットの出現に同期して循環的に
交換される。先に注記したとおり、状態交換は、RSM
63の指揮下にそれら要素とTSR53との間で行われる。
【0140】要素61Vは、伝送データをチャンネルの要
求事項に従って処理し、これを要素61Lに送って最終的
に直列にし、インターフェース27に転送する。27での伝
送データの転送はビット直列であるが、どのチャンネル
・タイムスロットの期間中でもデータのバイト全部を同
様に転送することができる。各ビット転送は、レベル1
の回路とTL1との間で要求承認ハンドシェークにより
行われ、転送はすべて後に説明する目的のためにスロッ
ト内の小さな時間窓の期間に行われる。その窓の期間
中、活性チャンネルのタイムスロットで、L1回路はビ
ット転送用の、1から8までの、可変数の要求を送り、
TLは応答して承認信号付き伝送データビットを提示す
る。
【0141】活性データチャンネルに対し、61Vにより
処理を行う第2層(立証レベル)は、プロトコル特有フ
レーミング情報の挿入、およびアドレスおよびチェック
照合情報(たとえば、CRCチェックビット)の挿入を
含んでいる。先に注記したとおり、ディジタル音声信号
はクリア状態で転送され、それぞれのチャンネル・リン
クが確立されているときその宛先が一定である限り明瞭
な宛先アドレスを必要としない。
【0142】要素61Vおよび61Lを通過するデータは、
インターフェース27にそれぞれのチャンネル・タイムス
ロットが現われたことと同期してではあるが、並列且つ
同時に、パイプライン式に、処理される。パイプライン
化に関しては、チャンネルに対する61Vおよび61Lの状
態がIF27でのそれぞれのチャンネル・タイムスロット
の遷移と同期して交換されるが、伝送データはIF27に
ビット直列で且つL1回路22(図2)により要素61Lに
提示されるビットあたりの要求に応じてのみ伝えられる
(要素61Lおよび61Vの内部で伝送データはビット並列
組合せで処理される)ことに注目のこと。したがって、
これら要素でデータのバイトまたは他の単位をIF27に
転送するのに必要な処理は、27でのそれぞれのチャンネ
ル・タイムスロットの一つまたは繰返しにわたることが
あるが、一部は今述べたパイプライン化により(および
一部は非同期部51における待行列処理により)、このよ
うなデータは、IF27にチャンネル内の定格信号速度に
通常釣合った速さで「組立ライン」的に提示される。
【0143】6.2.2 受信データ径路 受信データは、IF27から要素60L(RL1)でビット
直列で受信され、その要求で幾らか処理を加えて(宛先
データを区別し、局部ノードに必要としないデータを捨
てる処理を含む)直列を解いてバイトにし、「第2レベ
ル」の処理のため、立証レベル要素60V(RV)に引渡
す。この処理には、データチャンネルで受取ったデータ
からプロトコル特有フレーミング情報を取除くこと、こ
のようなデータのCRCチェック、および得られたデー
タをRFM(受取りFIFO管理)要素62Rに転送して
それぞれのチャンネルに割当てられているFIFOR52
の受信データ待行列空間にロードすること、が含まれ
る。RAM52の受信データ待行列の満杯の状態は要素62
Rで監視され、処置が必要なときは、DMARQ65Qに
要求が提示されてDMAC65Cに待行列受信データをF
IFORからホストIOP記憶装置のチャンネルごとの
「円形バッファ」に先入れ先出し式に転送するよう動作
させる。
【0144】IDLC部50で、要素60L、60V、および
62Rは、回路網チャンネルに対して、IF27にそれぞれ
のチャンネル・タイムスロットが現われたことと同期し
て「交換」され、すべてのチャンネルに対する受信デー
タの処理がそれぞれのタイムスロットの出現と同期して
行われる。それぞれの要素とTSR53との間の状態交換
プロセスは、資源管理要素(RSM63)により行われ
る。IDLC部51で受信データに対するすべての操作は
それぞれのチャンネル・タイムスロットの出現と同期関
係で行われる。
【0145】伝送径路の場合のように、図3に60で示し
た受信要素は、IF27で受取ったデータのそれぞれ第1
層および第2層の処理を行う自律副要素60Lおよび60V
を実際に備えている。伝送の場合のように、これら要素
の状態は、IF27にチャンネル・タイムスロットが現わ
れることと同期して交換され、したがって、これら要素
によるすべてのチャンネルでのデータ処理は、それぞれ
のタイムスロットの出現と同期して一定不変に行われる
(ただしこれら要素のいずれかによる受信データのバイ
トの転送に必要な処理は、数フレームのタイムスロット
の繰返しにわたることがあり、各要素およびTSR53に
よる、各チャンネルに割当てられたチャンネルあたりの
緩衝のためこのようなデータのパイプライン式処理をこ
れら要素を通してのこのようなデータの転送の最終的速
さがIF27を横断する送信の割合と釣合うように行うこ
とができ、これにより正常状況の下ではオーバランが発
生しない)。
【0146】要素60L(RL1)は、受信データについ
て第1層の処理動作(直列の解消、HDLCオープニン
グの除去、およびフラグの閉鎖、など)を行い、要素60
RV(RV)は、60Lから伝えられたデータについて第
2層(立証)の処理(アドレス認識、プロトコル特有情
報の除去、CRCチェック、など)を行う。データが要
素60RVから伝達するのに利用できるようになるにつれ
て、その要素により提示された要求がRFM62Rにこの
ようなデータをFIFOR52のそれぞれのチャンネル待
ち行列に転送させる。このようなチャンネル待ち行列が
所定の満杯状態(これはあふれを生ずる可能性のあるよ
り充分前である)に達するにつれ、RFM62Rは、DM
ARQ65Qを通して、DMAC65Cにより処置を要求
し、これにより最終的にDMACによりそれぞれの待ち
行列を(先入れ先出し的に)空にする処置が取られる。
【0147】6.3 割込径路 割込管理要素(INT)64は、ホストシステムに報告す
る必要がある状態情報(IDLCおよびL1回路に関す
るハードウェア状態およびチャンネル・プロセス状態)
を収集し局部的に格納する責任がある。スレーブ入出力
(SIO)要素67は、母線35を経由してホストシステム
と接続し、状態情報が局部的に利用可能であるとき割込
要求指定を発生し、またホストシステムからRAM52〜
54、およびINTおよびSIOの双方のレジスタへの直
接アクセス径路89を提供し、これを用いてホストは局部
的に格納されている状態情報に直接アクセスすることが
できる。
【0148】径路89は、初期要素状態および制御情報を
RAM52〜54に設定することにより、ホストシステムが
ILDCの動作を直接プログラムすることもできるよう
に双方向性になっている(以下のホスト制御径路の項の
径路89の説明を参照)。INT64は、他のすべてのID
LC要素との接続を有し、「全部」と記した径路90およ
びL1回路22への同様の径路91を通して事象フラグ信号
および関連する事象状態情報を受取る。SIO67からL
1回路22まで延びるチップ選択線92は、それらの状態情
報を転送するL1回路を準備する。先に説明した線69
は、初期設定情報を直接ホストインターフェース35から
回路22に伝えるのに使用される。
【0149】SIO67にあるレジスタICR、HCR、
およびVHR、およびINT64にあるレジスタIHEI
SR(上の定義を参照)は、IDLCチップ/装置全体
に共通である。ICRおよびHCRの出力は、IDLC
を通じて要素64および径路90を通して放送し、動作条件
を確立することができる。ICRはチップを通じてアイ
ドル動作モードを確立し、HCRはハイパーチャンネル
動作構成(ハイパーチャンネルに関する、相互参照した
同時係属中の出願書を参照)を確立することができる。
VHRは、径路64、90を経由してIDLCを通じて収集
されたチップおよびチャンネル状態のルポルタージュに
関連する割込ベクトルを保持する。INT64のレジスタ
IHEISRは、径路90を経由してIDLCを通じて、
および径路91を経由してL1回路から、ハードウェア・
エラー情報を集める焦点として働く。
【0150】INT64の他の二つのレジスタ、CEIS
RおよびEOPISR、はすべてのチャンネルに共通で
あるが、実質的に「チャンネル化」(回路網上の各チャ
ンネルについて複製)されている。TSR53の各チャン
ネル割当てられている空間の内部に、これらレジスタの
「像」が存在する。前に説明したタイムスロット同期状
態交換プロセスの期間中、RSM63はINTのレジスタ
CEISRに(TSRから呼出したCEISR像情報
を)ロードするので、その内容はそのタイムスロットが
IF27に同時に現われるチャンネルのものと同期して対
応する。INTのレジスタEOPISRは、プロセス終
了チャンネル状態情報の収集の焦点であるが、その内容
がタイムスロット期間中に変っていれば、その情報はR
SMによりそれぞれのチャンネルに割当てられているT
SR空間の16個のEOPISRバッファの一つに転送さ
れる。選択されるバッファは、タイムスロット期間中に
レジスタCEISR内のポインタ情報により指定された
ものである。以下の時間交換径路およびTSRの説明を
も参照のこと。チャンネルに関連する16個のEOPIS
Rバッファの内容は、それぞれのチャンネルに対する深
さ16の状態待ち行列を形成する。
【0151】レジスタCEISRは、チャンネルごとの
エラー割込状態情報をホストに転送する場合の焦点とな
り、レジスタEOPISRは、チャンネルごとのプロセ
ス終了状態情報をホストに提示す場合の焦点を形成す
る。このような状態情報は、VHRを通過する一層一般
的な情報とは異なり、一層一般な情報を補うのに必要で
ある。チャンネルごとのプロセス終了状態情報にはタイ
ムスロット・フレームの速さで繰返されるチャンネルご
とのフレーム終端状態情報(したがってこの種の情報に
対する深さ16の待ち行列の必要)がある。
【0152】INT64の論理構成は、未決定の割込状態
/事象の相対的時間的緊急性を決定させ、このような決
定に従って関連の割込要求および状態情報の提示を命令
させるので、母線35およびホストシステムが、重要でな
い事象通信に先制的に使用されることはない。
【0153】6.4 状態交換径路 RSM63は、TSR53と送受信データを処理する要素と
の間の他、TSR53とRSMおよびINTの双方の状態
レジスタとの間のタイムスロット同期状態交換活動を指
導する。状態レジスタ転送の或るものは次のとおりTS
Rに対して一方向的(読出し専用または書込み専用)で
ある。RSMのレジスタCCRおよびHPCRは、処理
中個々のチャンネルに対して変らない情報を保持してい
る(TSR内の支援情報は、チャンネルが構成されてか
らチャンネルが再構成されるまでIOP/ホストシステ
ムからロードされる)。したがって、TSRからのそれ
ぞれの転送は読出し専用である。INTのレジスタEO
PISRからTSRへの転送は書込み専用である。この
レジスタは、チャンネル処理中に発生する事象を表わす
状態情報を保持し、その内容をレジスタCEISRのポ
インタ情報に従ってそれぞれのチャンネルに割当てられ
たTSR内の16個の支援バッファ記憶装置の一つに置
く。支援記憶装置でのポインタおよび状態情報の取扱い
およびEOPISRに格納されている情報フィールド
は、TSRからそのレジスタへのローディングを決して
必要としないような性格のものである。
【0154】同期部内のすべての送受信要素(60L、60
V、62R、62T、61V、61L)に対して、状態交換転送
は双方向性である。そのタイムスロットが終っているチ
ャンネルに対する各要素の状態は、TSR内のあらかじ
め割当てられている空間に保存され、そのタイムスロッ
トが始まっているチャンネルに対する同じ要素の状態
は、TSR内のあらかじめ割当てられている空間にある
前に保存された情報から始められる(図6を参照)。
【0155】RSMは、IF27から線94を経由して、フ
レームおよびチャンネル・タイムスロットの遷移を進め
る指示を受け、これを、その状態を交換すべき要素を考
慮するタイミング許容度で状態交換活動を準備し、現在
終っているタイムスロットが次に現われたとき、処理を
明確に連続させる安定状態に整列することができるよう
にする。図4を参照すると、この準備は、次のチャンネ
ル形式を規定するCCRビットをあらかじめ取出す
(P)ことから成る。
【0156】その後、前のおよび次のチャンネルでの送
信処理に関連する状態変数が交換され、次のチャンネル
での送受信処理に共通な全体的変数の(RSM内のレジ
スタCCRおよびHPCRへの)ローディングが続き、
前および後のチャンネルに関連する受信状態変数の交換
が続く。全体的変数のローディングは事実、予備取出し
中にロードされたチャンネル形式フィールドを再ロード
する。しかし、このフィールドは内部IDLC処理中は
変らないので、再ロードの処理によって変ることはな
い。送受信要素に対する状態交換の交換は95〜97で示し
た径路を通って行われる。
【0157】INTに対し、チャンネル状態情報の収集
は、それぞれのチャンネル・タイムスロットの期間中に
のみ行われる。状態情報は、CEISRおよびEOPI
SRで緩衝され、INTの状態交換段階中にTSRに保
存される。割込指示は、SIOに転送され、母線インタ
ーフェース35にSIOにより提示される。後に、チャン
ネル・タイムスロットに非同期で、保存された情報がI
OP/ホストシステムによりSIOおよび径路89を経由
するTSRへの直接アクセスにより収集される。
【0158】6.5 ホストプログラム制御インターフェ
ース SIOからINTおよびRAM52〜54への径路89は双方
向性である。IDLCからインターフェース35への方向
で、これらの径路はIOP/ホストシステムに状態情報
をTSRおよびSIOおよびINTのレジスタ(特に、
SIOのレジスタおよびINTのレジスタIHEIS
R)から収集させる。反対方向(ホスト制御インターフ
ェースと言う)で、これら径路は、IOP/ホストシス
テムに初期状態および制御情報をRAM52〜54におよび
IDLCの論理要素内のレジスタに設定させる。
【0159】このようにして、たとえば、ホスト/IO
P複合体は、状態情報をTSRに挿入して所定のチャン
ネルに対するIDLCの同期部内の要素に初期動作状態
を確立することができる。この別の径路を設ける長所
は、この径路がMIOインターフェースで正常通信径路
を妨害しないこと、および各チャンネルを他のすべての
チャンネルと無関係に作動させたり作動解除させたりす
ることができることである。また、ホスト/IOPがこ
の同じ径路を通してIDLC動作を構成しまたは制御す
る個々の要素のレジスタを、或る場合には、動的に且つ
通信プロセスへの妨害をできる限り少くして設定するよ
うにすることができる。たとえば、SIOのレジスタI
CRおよびHCRを修正してIDLCを一定の動作モー
ドに構成することができ、RSMのHPCRのようなレ
ジスタを修正してINTのような要素にTSRの一定の
割込状態待行列に対して取られる処置を動的に通報する
ことができる(6.6章の割込処理動作の説明およびR
SMおよびINTの詳細な説明を参照)。
【0160】所定のチャンネルに対して、TSRに要素
状態情報をロードする径路89の上述の使用法について
は、図6を参照。TSR53が各チャンネルに専用の空間
のブロックを備えており、各チャンネルに割当てられた
ブロック内に「時間交換」語「ABC--_TSON」を
保管しておく多数の語空間があることに注目すること。
ここでABCは同期処理要素(たとえば、RV、TVな
ど)を表わし、TSは「時間交換語」を表わし、NはO
または1である。各チャンネルブロックは、それぞれの
チャンネルに関する構成および通信プロトコルを特別作
製するための制御情報(CCR、HPCR)および割込
によりホスト/IOPシステムに報告する価値のある事
象を示す状態情報(CEISR、EOPISR)に対し
て保留してある空間を備えている。
【0161】図7および図8を参照すると、FIFOR
52およびDMAR54にアクセスするのに径路89を使用し
て、IOP/ホストは、IDLCから発せられたDMA
データのインターフェース35を横断して転送する処理を
決定する、DMA制御パラメータ、TDCRおよびRD
CR、を初期設定することができる。これらパラメータ
は、データブロックの長さ、バイト連鎖(TDCR1お
よびRDCR1)、および個々のチャンネルに対してD
MAC区画の動作を規定するのに使用することができる
制御語(TDCR3およびTDCR4、RDCR3およ
びRDCR4)がある。
【0162】TDCR3は、IOP/ホスト記憶装置内
の、伝送データを転送すべき空間を規定するアドレス情
報を保持する。TDCR4は、伝送動作を規定するDC
B命令アレイを保持する(連鎖インジケータにより動作
をIDLC DMACの作用を通じて別のDCBに拡張
する可能性がある)。PDCR3およびPDCR4は、
受信データを転送すべきIOP/ホスト記憶装置の円形
バッファ空間の境界を規定するアドレスパラメータを保
持する。
【0163】6.6 動作−中間 ISDNの基本速度の環境で、IDLCは各チャンネル
で最大データ速度毎秒64,000ビット(64 kbps)全二重
で、または各128 kbps の総合速度で、32チャンネルを
支持する。この速さはデータまたはディジタル音声をど
のチャンネルでも全二重伝送に適応させるのに充分であ
り、更に高速のデータチャンネルをハイパーチャンネル
に可変に組分けすることができる。
【0164】パワーオン・リセット時、IOP/ホスト
システムでは、IDLCおよびL1回路のすべてのレジ
スタ、およびRAM52〜54のすべての記憶装置を初期値
に設定し、SIO内のICR(IDLC構成レジスタ)
に書込むことによりIDLCを使用可能にする(以下の
そのレジスタの説明を参照)。これらの処置はすべて母
線35を横断しておよびSIOを通して取られる。各ID
LC論理区画のレジスタは、径路89の図示してない延長
部を通してアクセス可能である。SIOは、個々のRA
Mユニットおよび区画レジスタのアドレスを複号し、適
切な要求信号をユニットおよび区画に伝える。区画およ
びRAMユニットは、これら要求を他の区画からの要求
と共に調停し、準備が整うと、SIOに承認を表明し、
これが行われるや否や関連情報の(IOPからRAMユ
ニットのアドレス位置または個々の区画レジスタへの)
転送が完了する。
【0165】次に、IOPは径路69を経由してL1論理
を初期設定し、その径路を通して動作を行い、L1回路
が回路網を横断してデータを順調に転送することができ
ることを確認する。
【0166】この点で、RSMは、BTDM IF27お
よび接続94を経由して、L1回路からチャンネル・タイ
ムスロットの遷移を表わす信号を受取り、IDLCの同
期部の他の要素とTSRとの間の状態交換転送を行って
いる。また、他の要素は既に作動されており、いつでも
データを処理できるようになっている。
【0167】これがなされてから、IDLC内の個々の
チャンネルは、適切な値を関連レジスタに書込むことに
より(SIOを経由してIOPから)作動することがで
きる。すべてのチャンネルを作動させてからIOPは、
L1回路によるデータ転送を可能とし、これらの回路に
データをIDLCからチャンネルに転送し、受取ったデ
ータをIDLCに送るよう要求させる。データ転送はす
べてそれぞれのチャンネルのタイムスロットのBTDM
IF27を横断し、IDLCの周期部での送受信データ
の処理はすべてそれぞれのタイムスロットの期間中での
み行われる。
【0168】データの伝送は、DMARの関連チャンネ
ル空間に格納されているDCBにより規定されているD
MAC動作により、IOP記憶装置からデータを取出す
こと、これらのデータをFIFORのそれぞれのチャン
ネル空間に転送してデータをTFMによりTVへ更に転
送すること、およびTVおよびTL1でデータを処理し
て所要フォーマットを作成すること、により行われる。
データはTFM、TV、およびTL1によりバイト単位
で処理され、L1回路により通報された個々のビット転
送要求に応じてIF27を横断してビット直列で伝えられ
る。1チャンネル・タイムスロット中に最大1バイト
(8ビット)までのデータを転送することができる。I
OPインターフェース35で、伝送データは4バイト単位
で転送され、FIFOR内には各チャンネルが4バイト
を保持するバッファ格納空間を備えている。
【0169】データの受信は、RL1およびRVによる
データの処理と逆に、得られたデータをRFMに、およ
びRFMを経由してFIFORのチャンネル受信空間に
転送し、データをFIFORからDMARにあらかじめ
設定されている制御情報に応じてDMACを動作させる
ことによりIOP記憶装置内の円形バッファ空間に伝え
ることにより、行われる。IF27で、チャンネル・タイ
ムスロット期間中にL1回路により提示された個別の要
求に応じて、ビット直列で受信される。最大1バイトま
でのデータをタイムスロット期間中に転送することがで
きる。RL1、RV、およびRFMでは、データはバイ
ト単位で扱われる。FIFORは、チャンネルあたり最
大4バイトまでの受信データを保持することができる。
IOPインターフェース35では、受信データは4バイト
単位で転送される。
【0170】たとえばHDLCフォーマットでの伝送デ
ータに対し、TVは、出フレーム用CRCを発生してデ
ータをTL1に送る。TL1は、各フレームに対して開
閉フラグを発生し、必要に応じてデータにスタッフ・ビ
ットを挿入して(制御特性に関するデータを)明白に
し、CRCおよびフラグ付きデータをIF27にビット直
列で伝える。たとえばHDLCフォーマットの受信デー
タに対して、RL1は、開閉フレームフラグを探してそ
れらを捨て、データ内のスタッフ・ビットを検出してこ
れを捨て、残りのデータに関してオクテット整列チェッ
クを行い、このデータをRVに伝える。RVは、データ
をTFMへ伝える前にアドレス認識およびCRCチェッ
クの機能を行う。
【0171】DMACと母線35との間のすべての転送は
MIOを通して行われる。MIOは、DMACからの転
送要求を母線に対して調停し、母線制御アドレス信号お
よびデータ信号を整列させて転送を行うようにしてサー
ビスする。
【0172】臨界チャンネルプロセス条件に対する割込
要求は、RSM、RFM、TFM、およびTL1からI
NTに提示される。RSMはTSRAMのパリティエラ
ーをINTに報告する。RFMおよびTFMは、チャン
ネル化ハードウェアエラー(母線エラー、FIFOパリ
ティエラーなど)を、それぞれの区画およびDMAC区
画での事象に対してINTに報告するための焦点であ
る。RFMは、RL1およびRVに対する割込要求の焦
点としても働き、TFMは同様にTVに対する割込要求
の焦点として働く。したがって、RFMからの要求は受
信パイプライン内部で発生するすべての「報告に値す
る」チャンネルプロセス条件を網羅しており、TFMお
よびTL1からの要求は、伝送パイプライン(DMA
C、TFM、TV、TL1)で発生するこのような条件
をすべて網羅している。
【0173】このような要求に応じて、INTは、それ
ぞれのチャンネルの一つ以上のタイムスロット期間中に
CEIS(チャンネル化エラー割込状態)語およびEO
PIIS(プロセス終端割込状態)語をアセンブルする
よう働く。CEIS語はチャンネルエラー条件を記述す
るが、EOPIS語はチャンネル通信フレーム遷移事象
を記述する。CEIS語はEOPIS語の位置を示すア
ドレス情報をも含んでいる。
【0174】これらの語は、RSMの状態交換機構の動
作によりINTからTSRに書込まれる。TSRで、こ
れらの状態語はそれぞれのチャンネルの専用の空間に保
存されている。各EOPIS語は待行列としてEOPI
Sパラメータに割当てられた16空間の一つに保存されて
いる。各アクセスで書込まれるEOPIS待行列の特定
の空間は、INTによりRSMに供給されるポインタ情
報により規定される。待行列は「循環」的に使用され
る。ポインタは、単位歩進で最後の空間まで進み、その
空間から最初の空間まで「巻付く」。ポインタ情報はま
たRMSを経てTSRに書込まれるCEIS状態語にI
NTにより格納され、これにより監視用にIOPに利用
できるようになる。CEIS語はまた、待行列内の未解
決語の数を規定する情報を含んでおり、これは新しいエ
ントリが待行列に書込まれるにつれてINTにより更新
される。
【0175】TSRに書込まれたこのような各状態語に
対して、INTは関連チャンネルを識別するベクトルを
アセンブルし、これを要求と共にSIOに送る。SIO
は、ベクトルをレジスタVHRに格納し、母線35により
割込信号を作動させ、IOPが承認すると、ベクトルを
母線に載せる。
【0176】後に、IOPは、ベクトルを複号し、どの
チャンネルが関係しているかを判定し、SIOを通して
関連のCEIS語を取出すように動作する。この語を調
べることにより、IOPは未解決エントリがEOPIS
待行列に存在するか判定する。存在すれば、IOPがこ
れらパラメータを処理する態勢が整ったとき、SIOを
通して待行列エントリの一つ以上を取出すように動作す
る。アドレス情報を先に取出したCEISにあるポイン
タ情報から得られたSIOに供給し、TSRのCEIS
情報を修正してそれぞれのEOPIS待行列に未解決の
ままでいるエントリの数を反映させる。
【0177】このようなときに、IOPは更にSIOお
よびプログラム制御径路89を通して、RSMのHPCR
レジスタにアクセスし、このレジスタ内の情報を変えて
関連チャンネルのEOPIS待行列の内容が変っている
ことを示し、更に除去された未解決待行列エントリを示
すように動作する。INTはこのHPCR情報を使用し
て待行列が空であるか否かを、すなわち、待行列に対し
て他の割込を発生する必要があるか否かを、判定する。
【0178】INTがEOPIS語を各チャンネル待行
列に書込み、関連するCEIS語を更新して現在未解決
のエントリの数を示すにつれて、その数が16に達する
と、INTは16番目のエントリにビットを設定して待行
列の満杯状態を指示する。IOPがそのエントリを取出
すと、ドグルされた全ビットを後続の幾つかのエントリ
が書込まれてしまっていることがあるという指示とし
て、すなわち、それぞれのチャンネルの通信フレーム情
報に対するその情報が不完全であるかもしれぬという指
示として注目する。
【0179】IOPは、まづL1論理のそのチャンネル
によるデータ転送を停止し、次にIDLC内のチャンネ
ルをそれぞれのチャンネル制御レジスタ(CCR)内の
チャンネル形式ビットを不活性チャンネルを示す値に設
定することにより使用禁止にすることにより、チャンネ
ルを使用禁止にすることができる。IOPは、ICRレ
ジスタのモードフィールドを所定の値に設定することに
よりIDLC全体を使用不能にすることができる(これ
以上の事項に関しては、今後のSIO要素の詳細説明を
参照)。
【0180】ここに注記する一定の例外事項を除き、I
DLCとその外部インターフェースとの間、およびID
LC内部の要素間、の情報転送は要求および承認の信号
を交換することにより行われる。データの送受信に関す
る例外ばBTDMインターフェースおよびRL1とRV
との間のインターフェースにある。
【0181】BTDMインターフェースでは、TL1
は、ビット転送のためL1回路からの要求が現われてか
ら所定時間内に1ビットの伝送データを提示しなければ
ならず、RL1は、L1が受信ビットを送っていること
を示してから所定時間内に受信ビットを受取らなければ
ならない。ビット転送の要求が27に現われたとき、TL
1のデータバイト・バッファ(二つある)が二つとも空
であれば、アンダーランの指示がTVに与えられ、TV
は割込指示をINTに提示する。同様に、RL1の(一
つの)データバイト・バッファが受信ビットの転送が27
に示されたとき満杯であれば、RL1は、オーバラン指
示を表明し、これがRVおよびRFMを経由してINT
に伝えられる。INTは次に関連状態情報を収集、格納
し、関連割込要求をSIOを経由してIOPに発する。
【0182】RL1とRVとの間のインターフェースに
同様の同期転送制約が現われる。すなわち、RVは、R
L1がそのバイトを提示していることを示してから所定
時間内にRL1により提示された受信データのバイトを
受取らなければならない。この時間はBTDMインター
フェースにおける現在のスロット段階により変る可能性
がある。一般に、この時間はBTDMインターフェース
で他のビットを受取ることができた最も早い時間、また
は、RVの状態を保存した時間より少い(この後のRS
Mの説明中の「終了」指示の説明を参照)。
【0183】他のすべてのIDLC転送は、完全ハンド
シェーク要求承認である。TFMは、伝送チャンネルデ
ータをFIFORのそれぞれの4バイト・バッファから
一度に1バイトづつTVに移動する。各転送は、TVか
らの要求により開始され、TFMからの承認で終了す
る。最後の4バイトがFIFORバッファから転送され
るや否や、その転送により終結しない動作により、TF
Mは別のデータをDMARQに送る要求を送る。非同期
的に、DMARQによる要求は、MIOと相互作用して
母線35を調停し、IOP記憶装置に直接アクセスし、4
バイトの別の伝送原始データをFIFORに転送するD
MACによりサービスされる。母線35の大きさにより、
4バイトの転送は一つ以上の段階で行うことができる
が、DMACに対しては転送は単一動作として現われ
る。各伝送データバイトのその処理を完了すると、TV
は転送要求をTL1に表明し、TL1は、準備が整って
いれば、バイトを受取り、承認を表明する。
【0184】同様に、受信データ処理時、RVは、受信
バイトの処理を完了するにつれてRFMからの転送処理
を要求して、RFMは、準備が整っていればバイトを受
取り、承認を表明する。バイトは、それぞれのチャンネ
ルに割当てられている4バイトの受信データ格納空間内
のFIFORに格納され、その空間が最後の4バイトで
一杯になると、RFMは要求をDMARQに送る。非同
期的に、DMACは、その要求にサービスし、MIOに
よる母線35に対する中間調停の後、4バイトをFIFO
RからIOP内の直接アクセスされる指定円形バッファ
空間に移動させる。
【0185】IDLC構成は、単にMIOおよびSIO
の構成を変えることにより、他の区画のいずれをも変え
ずにまたは装置の総合回路カウントを大して変えずに、
多様な異なる母線インターフェース35に適応するように
変えることができる。
【0186】7.時間交換RAM(TSR)および資源
管理器(RSM) 時間交換RAM(TSR)は、BTDMインターフェー
ス(RL1、RV、およびRFM)からデータを受取
り、データをBTDM(TFM、TV、およびTL1)
に伝送する責任のあるIDLCの同期部の個別処理要素
に割当てられた空間のブロックを備えている。各ブロッ
クは、IDLC同期処理要素によりサービスされる時分
割多重(TDM)処理時間チャンネル専用の空間を備え
ているが、これはBTDMの関連するタイムスロット位
置でサンプルされL1回路で接続される回路網通信チャ
ンネルに対応する。
【0187】各チャンネル空間は、それぞれの回路網チ
ャンネル/スロットの通信状態を示し、活性チャンネル
に対してそれらのチャンネルに対する「時間交換」状態
語および割込状態情報を備えている。時間交換状態は、
BTDMインターフェースに関連タイムスロットが最後
に現われてからのそれぞれのチャンネルに対する関連I
DLC要素の処理状態を規定する。割込状態情報は、そ
れぞれのチャンネルで発生する事象を規定し、TSRに
格納されて最終的にIOP/ホスト複合体に転送され
る。
【0188】割込状態情報は、割込処理要素(INT)
の指揮のもとに集められ、格納される。このような情報
に割当てられているTSR空間は、異なる時間に発生す
る複数の事象に対し各チャンネルの状態を待たせ、IO
P/ホスト複合体による取出し処置を複数の事象に対し
て効率良く行うことができるようにするに充分である。
INT要素はこれら待行列を管理する責任がある。
【0189】活性で且つ現在通信に使用可能になってい
る処理チャンネルは、IDLC処理要素によりBTDM
インターフェースにそれぞれのタイムスロットに現われ
ることに同期してサービスされる。活性チャンネルに関
連する各スロットの終りに、それぞれの処理要素は、資
源管理器RSMと協同してその最後の処理状態をそのチ
ャンネルおよびそれぞれの要素に関連するTSR空間に
保存し、次の活性チャンネルと関連するタイムスロット
の始まりに、要素はRSMと協同してその最後のサービ
ス/スロットの出現期間中にその次のチャンネルに対し
て保存されている状態を再ロードする。
【0190】各活性チャンネル処理スロットの期間中
に、且つRSMからの信号に関して、IDLC処理要素
は、関連するチャンネル内の要素を通して送受信される
データに対する処理および緩衝の動作を協同して行う。
データは、BTDMインターフェースでビット直列に扱
われ(複数のビットをどのスロット期間中でも転送する
ことができる)、且つビット並列、バイト直列で処理要
素間で転送される。
【0191】BTDMに直接接続される要素(TL1、
RL1)は、データに関して直列化および直列解除の機
能を行い、その他に要素は、処理の各段階でフレーム化
フォーマットで運ばれるデータに対して(たとえば、H
DLCプロトコル構成に対して構成されたチャンネルに
対して)処理機能を行う。これら機能には現在のところ
フォーマット化チャンネルに対する境界画定フラグおよ
び充填パターンの挿入および削除、スタッフ・ビットの
プロトコル・チャンネル内のデータへの挿入および削除
(制御特性に対する明瞭さを維持するため)、IDLC
/IOPの局部ノードに対して適切にアドレスされたデ
ータに対して選択的に限定する処理を受ける際のアドレ
ス認識、CRC(循環式冗長性チェック)の挿入および
チェック、などがある。
【0192】TSRは、要素およびチャンネルに対する
初期設定情報のIOPによるプログラム可能エントリの
ため、およびチャンネルに対する割込状態情報の取出し
のため、スレーブ入出力要素SIOを経由してIOPに
アクセスすることもできる。エントリのため、およびチ
ャンネルに対する割込状態情報の取出しのため、スレー
ブ入出力要素SIOを経由してIOPにアクセスするこ
ともできる。
【0193】7.1.TSRの組織図9は、TSRの物
理的および論理的構成を示し、図6は、TSRの空間を
通信チャンネルに割当てる方法および各チャンネルの空
間を使用する方法を示す。
【0194】図9を参照すると、TSRは2048×36静的
RAM101を備えている(個々のチャンネル・パラメー
タに割当てられる空間に関しては以下の図6の説明を参
照)。RAM障害の許容度が重要な場合には、2個の20
48×36RAMを設け、どれが全体としてエラーが無いか
により一方または他方を使用すべきである。最小限、T
SRは受入れ可能な保留空間が少い場合1024×36の容量
を必要とする。
【0195】アクセス制御器は、論理102、マルチプレ
クサ回路103、およびレジスタ104を備えている。RAM
内部の格納空間へのアドレス動作は、アドレス・マルチ
プレクサ回路105およびアドレス・レジスタ106により制
御される。データは、データ・マルチプレクサ回路107
およびバッファレジスタ108を通してTSRに入力さ
れ、バッファレジスタ109を通してTSRから出力され
る。レジスタ109の出力は、選択に応じて区画の一つを
指定する承認信号(TS_RSM_ACKまたはTSR_
SIO_ACK)と共にRSMおよびSIOの入力に加
えられる。
【0196】回路102、103、105、および107への入力の
他、回路102からの出力も、記号「A_B_C」で表わし
てあることに注目する。ここでAおよびBは区画の略号
であり、Cを機能を示す。すべての区画に関する下記の
説明を通じて広範に使用されるこの記法では、最初に指
定される区画は、それぞれの信号の源を表わし、2番目
に指定される区画は、図示回路内のその信号の宛先を表
わす。或る場合には宛先の区画は省略されるが、少くと
も図示した区画のものであることを理解すべきである。
【0197】したがって、図9では、「RSM_ADD
R_ESS」は「RSM_TSR_ADDRESS」を表
わすものとして且つマルチプレクサ105を経由してレジ
スタ106へ転送し得るRSMからの一組のアドレス信号
を示すものとして理解される。同様に、図9の、指示源
としてRMSを有するすべての入力は、TSRに排他的
に向けられると理解される。SIOからのTSR入力
は、SIOがRA区画TSR、FIFOR、およびDM
ARQのすべてにアクセスするから、上記規則の例外で
ある。この図のSIO入力に関しては、アドレス、デー
タ、およびパリティの各機能の宛先は、IDLCのすべ
てのRAM区画である。排他的宛先としてTSRを選定
する機能は、(図示のSIOからの明白な宛先を有する
信号である)「SIO_TSR_RD」または「SIO_
TSR_WR」のうちの活性のものである。
【0198】マルチプレクサ回路103、105、および107
は、RSMおよびSIOにより提示されたそれぞれの入
力の間の選択を行う。マルチプレクサ105は、これら区
画により提示されたアドレス入力間の選択を行い、マル
チプレクサ107は、これら区画により提示されたデータ
入力間の選択を行い、マルチプレクサ103は、これらの
区画により提示されたパリティ入力間の選択を行う。選
択された入力データは、対応する入力パリティと共に対
応するアドレス入力により指定されたTSRのアドレス
部分に書込まれる。入力データは、実際データの個別8
ビット・バイト・サブセットに関連する4ビット並列組
合せの入力パリティが後に付いた「実際データ」の32ビ
ット並列組合せで提示される。その結果バッファ109へ
の出力はそれぞれ4個のパリティビットの付いた4出力
データバイトから構成されることになる。
【0199】制御論理102は、図示のような制御入力、
図示のようなRSMおよびSIOへの承認出力、および
RAMへのアクセス有効化およびアクセスの方向(読出
または書込)を制御するRAM制御出力102Aを有する有
限状態機械回路である。読出および書込アクセスは以下
ではそれぞれ取出し動作および格納動作とも言う。状態
機械回路は、下記の可能な状態を備え、下記の状態連鎖
規則に従って動作する。
【0200】1.リセット状態−「SIO_RESE
T」が活性である場合にのみ考えられ、次の状態(「S
IO_RESET」が不活性になるとき)は状態0であ
る。
【0201】2.状態0(RSM所有権状態)−以下の
動作を行う。「RSM_LOCK_UP」が活性であれ
ば、「TSR_RSM_ACK」がSIO入力に対してR
SM入力を先制的に選択するよう表明される。この機能
は、マルチプレクサ103、105、107でおよび図示しない
論理102の中の選択回路で、「RSM_RD_WR」およ
びRSM_REQに対するRSM入力選択の有効化を必
要としているものとして理解される(前者は動作が読出
であるか書込であるかにより一方の状態か他方の状態か
にあり、後者は読出か書込かについて表明されてい
る)。最後のアクセスが読出であり且つRSMが書込を
要求していれば、制御器102Aによるチップ選択機能がR
AM101に対して待たされる。この付加サイクルは、チ
ップ外ドライバの周回時間を適当にするのに必要であ
る。現在のアクセスが読出であれば、内部LAST_A
CCESS_READラッチ102Lをセットし、そうでな
い場合はリセットする。このラッチ動作は、先に行った
アクセスの形式のトラックを維持するのに必要である
(下の状態3の説明を参照)。RSM_LOCK_UPが
不活性であれば、SIO要求を調査する。SIO_TS
R_WRが活性であれば、SIOデータおよびパリティ
をRAM101に転送し(SIO_ADDRESSにより指
定されたアドレスで)、ラッチ102Lをリセットする。
SIO_TSR_RDが活性であれば、すべての制御信号
をアサートするが、RAM101へのアクセスを待たせる
(下の状態1の説明を参照)。
【0202】下記に従って状態0、1、または3に進
む。次の状態は、RSM_LOCK_UPが活性で且つ状
態3に進む他の条件が存在しなければ、または未決定の
要求が無ければ、状態0である。次の状態は、未決定に
なっている唯一の要求がSIO読出し(SIO_TSR_
RDが活性でRSM_LOCK_UPが不活性である)で
あれば、1である。次の状態は、RSM_LOCK_UP
およびLAST_ACCESS_READが活性であり、
RSM_RD_WRが書込要求を示していれば、3であ
る。
【0203】3.状態1(SIO読出し所有権)−SI
O_TSR_RDが活性であれば、SIO_ADDRES
Sで指定された記憶装置への読出アクセスを有効にす
る。次の状態は無条件に状態2である。
【0204】4.状態2(SIO承認)−SIO要求に
対してTSR_SIO_ACKを表明する。SIO_TS
R_RDが活性であれば、且つその場合に限りTSR_D
ATAが有効である。次の状態は無条件に状態0であ
る。
【0205】5.状態3(RSM警察状態)−この状態
は、RSMにより背中合せの読書きアクセスに対して介
在時間を不充分にして防護し、RAM入出力を安定にす
る。この状態には、LAST_ACCESS_READが
活性であるときにRSMが書込アクセスをしようとする
ときに入る(上の状態0を参照)。第2の要求動作が書
込であれば、書込をこの状態で遅れなく行うことができ
る。次の状態は0である。読出アクセス時のRAM101
の出力、TSR_DATA、は区画の一つを選択する承
認と共にRSMおよびSIOに提示される。RSMがT
SRにアクセスすると、RSM_LOCK_UPを表明
し、SIOアクセスを先制的に妨げる。RSMが読出ア
クセスしようとしていれば、対応するRSM入力でTS
R_DATAの受取りを自動的に可能にし、その他の場
合にはその入力を無視する。SIOおよびRSMが同時
に読出アクセスしようとしていれば、SIOは、TSR
_SIO_ACKが不活性であるから、そのTSRデータ
入力を無視する。次の状態は状態0である。
【0206】7.2 TSR空間の割当 図6を参照すると、基本速度ISDN環境において、T
SRの2048個の36ビット幅の「語」空間が(望ましい
TSRの大きさが2048X36 であるという先の説明を想起
すること)32チャンネルに同等に割当てられているの
で、各チャンネルには64語の空間が割当てられてい
る。このような各空間は、4個の18ビット・データバイ
トを4個の関連パリティビットと共に格納するのに使用
することができる。チャンネル0に対する特定の語空間
の割当をすべてのチャンネルに対するものの代表として
図示してある。アドレスの境界は16進法で示してある。
チャンネル空間に対するものを左に示し、代表チャンネ
ル0の中の語空間に対するものを右に示してある。
【0207】各チャンネル空間には特定の語パラメータ
用の27語空間および37予備空間(拡張および用途の変化
に利用できる)がある。各チャンネルに対する特定の語
空間には、全体のチャンネル構成および特定のHDLC
プロトコル構成(CCR、HPCR)を規定する2語、
時間交換(TX_TS1)時に伝送要素状態を保存する
3語、時間交換時に受信要素状態を保存する5語(3R
X_TS1、2RX_TS2)、および17のチャンネル状
態語(CEISRおよびEOPISR01〜EOPISR
16)がある。これら各語の特定ビットおよび機能につい
ては後に説明することにする(RMS要素の説明中構成
語CCRおよびHPCR、個々の送受信要素の説明中の
時間交換語およびINTおよびSIO要素の説明中の状
態語)。
【0208】7.3 RSM 資源管理器区画(RSM)は、TSRの専用記憶位置に
対する送受信処理要素状態の時間交換の他に、INTと
TSRとの間のチャンネル割込状態処理の管理に必要な
情報の双方向転送を管理する。RMSはまた、IDLC
チップおよびL1回路のすべての部分に対するハードウ
ェア・エラー状態を検出し、記録する焦点としても働
く。
【0209】RSMは、インターフェースでの1タイム
スロットの終りおよび他のタイムスロットの始まりを意
味する「スロットの始まり」(BOS)指示についてB
TDMインターフェースを監視し、IDLCの伝送要素
(TV、TL1)、受信要素(RL1、RV)、FIF
O待行列管理要素(RFM、TFM)、およびINTに
対して必要な時間交換活動を準備する。RSMはまた、
状態保存および再ロード機能を特別に作り出して不活性
チャンネルに対してこれらが行われないようにする。た
だし、RSMはそれぞれのチャンネルが活性であるか否
かを判定するために各チャンネル(活性または不活性)
に関連するCCR(チャンネル構成レジスタ)語の一部
を取出す予備ロード動作を行う。
【0210】不活性チャンネルに対する要素状態を保存
しない(このような処置の不用な局面を無視して)理由
は、ホスト/IOP/SIOがTSRのそれぞれのチャ
ンネル状態格納域に独立に書込みアクセスするので、R
SMによる保存活動は不正状態情報を有するIOP/S
IOにより新しく書込まれた状態情報をオーバライトす
る可能性があるからである。不活性チャンネルに対する
要素状態をロードしない(再びこのようなものの不用局
面を無視して)理由は、TSRと要素との間を通る状態
情報がRSMによりパリティチェックされ、したがっ
て、不確定形態の状態情報を含む不活性チャンネルに対
するローディング・プロセスが不必要なパリティ・エラ
ー指示/割込みを生ずることがあるからである。
【0211】状態保存するその準備の一部として、処理
は活性チャンネルに対して終結するが、RSMは、各同
期処理要素によるそのチャンネルに対する処理が保存に
適切な安定終結状態に達していることを確認する。
【0212】状態交換を受ける同期処理要素(RL1、
RV、RFM、TL1、TV、TFM、およびINT)
は、活性チャンネルに対して処理しながらRSMに状態
信号を連続的に提示する。このような状態信号は、保存
のためRSMによりTSRに書込むことができるが、R
SMは、正常環境のもとで、保存された状態が有効なデ
ータを表わす処理/スロット・サイクルの所定の段階ま
でこのような転送を行わない。
【0213】活性チャンネルに対する処理期間中に、同
期要素は、RSMから早期に「スロット終了」指示(E
OS)を受取り、したがってこれら要素内の状態機械は
所定の時間を有するが、その時間はそれぞれのチャンネ
ルスロットが再び現われたとき処理をそこから明確に再
開することができる安定状態に達するには不足である。
この時間は、要素ごとに異っている。正常動作中、これ
ら要素は、EOSが明示されるとき瞬間的に安定状態に
なければ、所要時間内にこのような状態に達することに
なり、一旦このような状態になれば、これら要素はそれ
ぞれの終了指示をRSMに表明する。
【0214】今記した所定時間の終りに、RSMはそれ
ぞれの要素状態をTSRに書込む(保存する)が、それ
ぞれの終了指示についてもチェックする。当然の時期に
終了指示が戻っていなければ、RSMは、内部的に論理
的タイムアウト指示を発生するが、これはSIO/IO
Pに対して関連状態記録および割込処理を必要とするハ
ードウェア・エラー状態としてINTにより検出され
る。
【0215】RSMはまた、BTDMインターフェース
による信号転送活動を監視して信号転送がIDLCの状
態交換活動に対して正しい段階にあることを確認する。
RSMが状態がロードまたは保存されている間に転送処
理を検出すれば、INTに対してタイミング・エラー指
示、RSM_L1L2_ERROR、を発生し、処理を続
ける。この指示により指定されるデータ変造の可能性
は、最終的にIOP/ホストに報告され、必要ならホス
トシステムにより更に適切なレベルの周期を維持するL
1回路の動作を調節する処置が取られる(今後のBTD
Mの説明を参照し、そこでL1とIDLCとの間の「バ
ースト」データ転送が許容される時間窓期間の規定に注
目すること)。
【0216】TSRからの同期要素の状態に関して、こ
れら要素が出現または再出現するチャンネルスロットに
対する処置を準備するについて、RSMは「開始」信号
をEOSの後適切な瞬間に要素に提示することにより処
理の開始をそのチャンネルに対して同期させる。これら
開始信号はデータを交換する要素がすべて状態をロード
されてしまうまで提示されない。
【0217】模範的な基本速度ISDN環境では、スロ
ット時間の最小持続時間は3.8マイクロ秒であり、ID
LCは、20MHzのクロックで動作し、これに対する最小
スロット時間は76クロックサイクルである。RSMで
は、その各種機能に対する時間の割当は、オーバヘッド
時間(すべてのTSRが格納し、取出すのに必要な時
間)を最小スロット時間から差引き、残ったクロック時
間を他のすべての時間交換機能に均等に分配することに
よって決まる。オーバヘッド時間はTSRの利用可能性
により影響されるので、SIO/ホストのTSRへのア
クセス(割込状態取出しおよび/またはデータの初期設
定のため)は、どんなタイムスロット期間中でも他の機
能に考慮される時間を減らすことがある。オーバヘッド
時間の追跡は以下に記すサイクルカウンタ121を使用し
て行われる。
【0218】図10を参照すると、RSMは、構成レジス
タ115および116、マルチプレクサ回路117および118、パ
リティ発生回路119、パリティチェック回路120、サイク
ルカウンタ121、スロット発生回路122、および状態機械
123から構成されている。状態機械123は、以下に説明す
るが、TSRチャンネル空間のアドレッシングを決定
し、このようなアドレッシングを動的に変化するハイパ
ーチャンネル・マッピングに対して支持するアドレス発
生論理を備えている。
【0219】レジスタ115および116は、構成規定語のバ
ッファとして働く32ビット幅のレジスタである。レジス
タ115は、構成制御レジスタ(CCR)であるが、それ
ぞれのチャンネルに時分割で割当てられたタイムスロッ
トを処理する期間中に個々のチャンネル構成を規定する
構成制御語を受取る。レジスタ116は、HDLCプロト
コル構成レジスタ(HPCR)であるが、プロトコル様
式化通信を行っているチャンネルに割当てられたタイム
スロットを処理する期間中にプロトコル構成を規定する
制御語を受取る。
【0220】これらレジスタに転送可能な構成語は、T
SR(図6を参照)の、個々のチャンネルに割当てられ
た空間に格納されているかまたは格納可能であり、各語
の内部での特定のビット・フィールドの割当については
図11(CCRに対して)および図12(HPCRに対し
て)図示してある。レジスタ115および116の出力は、32
ビットの並列ケーブルバンク(1本の線で示してある)
でマルチプレクサ117およびIDLC同期部のすべての
自律要素の関連入力まで延びている。図10〜図12を参照
して、これらレジスタ内のビット・フィールドの定義お
よび用法は次のとおりである。
【0221】CCR(チャンネルあたり1個) RES(予備)−13ビット(左に10、右に3)−拡張ま
たは将来の用途のため取ってある。
【0222】チャンネル形式(CT)−3ビット−B/
D(最大64kbpsまで、層1に依存)、HO番号1、2、
3、4、または5、H11、またはH12の一つとしてチャ
ンネル形式を区別する。
【0223】プロトコル・コード(PC)−4ビット−
16の規定可能な値を有し、その内12は予備用であり、4
は以下のプロトコルの個々の一つを指定する。SDL
C、LapB、LapD、クリア(プロトコル無し、たとえ
ば、音声チャンネル用)。
【0224】伝送DMA使用可能化(TDE)−1ビッ
ト−DMACにより伝送DMA制御動作を使用可能にし
たり使用禁止にしたりする。ビットはTDCR1〜TD
CR4が正しく初期設定された(以下のDMAC区画の
説明を参照)後にのみ使用可能状態に設定すべきであ
る。
【0225】受信DMA使用可能化(RDE)−1ビッ
ト−受信DMA動作(FIFORからIOP/ホスト記
憶装置への受信データの転送)を使用可能にしたり使用
禁止にしたりする。PDCR1〜PDCR4が正しく初
期設定された(以下のDMACの説明を参照)後にのみ
使用可能状態に設定すべきである。
【0226】受信器使用可能化(RE)−1ビット−指
定されたプロトコルに従って受信データの処理を可能に
したり禁止したりする。データチャンネル(たとえば、
SDLC/LapB/LapD)に対しては、フラグの検
出、打切、アイドル、ビットの詰込み解除、ビットから
バイトへの組立、FIFORでのバイト待合せ、宛先ア
ドレスの認識、CRCチェック、および語(4バイト)
を一度にIOP記憶装置に転送すること。クリア・チャ
ンネルに対しては、ビット直列からバイトへの組立、バ
イトのFIFORへの格納、および一度に1語(4バイ
ト)をIOP記憶装置に転送すること。データの処理は
最上位ビットが最初に到着するという仮定のもとに行わ
れる。
【0227】打切り要求(AR)−2ビット−下記処置
の一つを呼出す。(受信)データのオーバラン状態時に
のみ打切る、打切データパターン(7個の1の後に所定
のパターンが続く)を送る、アイドル・パターン(15個
の1の連続)を送る、逆アイドル・パターン(15個の0
の連続)を送る。フィールドはプロトコル・コードがS
DLC、LapB、またはLapDに対するものであるとき
のみ有効である。ARが最後の3つの処置のどれかを指
定するときは、TDEビットを0に設定(使用禁止)し
なければならず、TEビットを1に設定(使用可能)し
なければならない。
【0228】打切り割込マスク(AIM)−1ビット−
フレーム間に発生する打切りに対し、ビット値に応じ
て、割込を発生させるか処置を取らないかする。
【0229】連鎖間詰込み選択(ICS)−1ビット−
伝送DCB連鎖の期間中にDMACの動作に影響する。
ビット値に応じて、DMACに連鎖データ間に一連の
「詰込み」フラグ(「01111110」)を挿入させるか終結
フラグと新しい連鎖データとの間に「アイドル・パター
ン」(「111……111」、少くとも15個の1)を挿入させ
る。ビット機能はPCがSDLC、LapB、またはLap
Dに対する値に設定されているときのみ有効である。
【0230】フレーム間詰込み選択(IFS)−1ビッ
ト−データ・プロトコル・フレーム間に終結フラグに続
く詰込みフラグまたはアイドル・パターンとして挿入す
べき詰込みパターンを選択する(ICSの定義を参
照)。
【0231】アドレス認識オプション(ARO)−2ビ
ット−オプションのフィールド値に応じて受信データフ
レームを選択的に進めさせる。オプションには、使用禁
止(すべてのフレームが進んでいる)、前進1(放送フ
レームおよび単一バイトの宛先アドレスを有するフレー
ムのみを進める)、前進2(放送フレームおよび2バイ
トの特別の宛先アドレスを有するフレームのみを進め
る)、前進3(SDLCおよびLapDに対する放送アド
レスを備えたフレームのみを進める(LapBおよびクリ
ア・チャンネルには放送アドレスが存在しないから、こ
のようなチャンネルのフレームはすべて進められ
る))、がある。オプションの値はPC値がSDLC、
LapB、またはLapDに対するものであるときにのみ有
効である。認識される放送アドレスは、(SDLCに対
しては)開始フラグが16進の「FF」である後の最初の
バイトであり、(LapDに対しては)開始フラグが16進
「FF」である後の2番目のバイトであり、(LapBに
対しては)無い。
【0232】伝送可能化(TE)−1ビット−FIFO
Rからの伝送データの転送を可能にしたり禁止したりす
る。禁止されると、BTDM IFからフラグ、打切
り、アイドル、またはCRCチェック記号が伝送されな
い。可能であると、データおよびフレーミング記号が層
1ハードウェアの要求があると直ちにBTDM IFか
ら伝送される。
【0233】逆データ流れ(IDS)−1ビット−この
ビットが活性であると、データばBTDMインターフェ
ースで逆の形で(その他の場合には真の形で)送受信さ
れる。このビットの可能状態の目的は64kpbsの制限動作
を支持することである。ICSおよびIFSは共に、こ
のビットがリンク上で8個以上の連続する0が伝送され
るのを回避するように使用可能になっているときは、使
用禁止状態にあるべきである。
【0234】HPCR(チャンネルあたり1個) トグル−1ビット−SWRC値が有効であることを示す
のに使用される。IOPは、TSRからの割込状態の取
出しに関連してSWRCフィールドが更新されるごとに
このビットの値をトグルする。ビットはICR(以下の
SIOの説明を参照)のQMビットが使用可能であると
きに限り有効である。
【0235】状態語読出しカウント(SWRC)−5ビ
ット−割込の後TSR内の関連チャンネルの16語のEO
PISR待行列から読出された状態語の数をIOPがI
NT区画に示すのに使用される。INTはこのカウント
を使用して待行列の現在の内容に対して他の割込を発生
する必要があるか判断する。フィールドは、ICRのQ
Mビットが使用可能であるときに限り有効である。
【0236】リンク・ステーション・アドレス(LS
A)−16ビット−CCRのAROフィールドが1または
2バイトのアドレス認識を要求する値を有するとき認識
すべき特定のアドレスをプログラムするのに使用され
る。1バイトの認識の場合、このフィールドの上位8ビ
ットをステーションのアドレス値に設定し、下位8ビッ
トを0に設定すべきである。2バイトの認識の場合、フ
ィールド全体をステーション・アドレス値にプログラム
する。フィールド値は、CCRのPCパラメータがSD
LC、LapB、またはLapDのプロトコルを指定してい
るときに限り有効である。LapDを受信するときは、命
令/応答ビット(フレームの最初のバイトの最下位ビッ
トの次のビット)が受信区画要素により自動的にマスク
され、フレームは(1バイト認識モードでは)同じバイ
ト内の残りの7ビットまたは(2バイト認識モードで
は)それらのビットと次のバイトのビットとを合せたも
のがLSA値に合っているか、または放送パターンが検
出される場合にのみ進められる。
【0237】レジスタ115および116からのその入力に加
えて、マルチプレクサ117は、別に32ビット幅の並列入
力の10個のバンク、すなわち全体で12個の入力バンクを
備えている。マルチプレクサ117は、状態論理123により
一度に一つの入力バンクを、論理123からの図示しない
選択制御入力に従って、その出力125に選択的に接続す
るように動作する。他の10入力バンクは、保存する(T
SRに書込まれる)時間交換語を、伝送処理要素(TL
1、TV、TFM)から3、受信要素から5(RL1か
ら1、RVおよびRFMから2づつ)、およびINT
(CEISRおよびINT_EOP)から2、転送する
働きをする。
【0238】マルチプレクサの出力125は、TSR、パ
リティ発生器119、およびSIOのRSM_DATA入力
に接続される。パリティ発生器119の出力は、TSRお
よびSIOのRSM_PARITY入力に接続される。
RSMがTSRへの書込選択を表明されていれば(RS
M_TSR_RD_WR)およびRSM_LOCK_UPは
活性であるがRSM_TSR_REQは不活性)、RSM
_DATAおよびRSM_PARITYにより形成される
総合36ビット幅の表現が論理123の関連RSM_ADDR
ESS出力により指定されたTSRの記憶位置に書込ま
れる。このようにして、どんなタイムスロット期間中で
も、論理123は、マルチプレクサ117およびTSRのアク
セス制御器を繰返し動作させてマルチプレクサに入力す
ることができるパラメータの幾つかまたは全部を順次格
納し、これにより要素状態交換に関連する各種状態保存
動作を行うことができる。
【0239】RSM自身はTSRに対して状態交換を受
けるのではなく後続のチャンネルスロットを準備するに
つれて、読出専用の文脈でCCRおよびHPCRを呼出
すだけであることに注目すべきである。関連レジスタに
格納されている値は、タイムスロットの始めから終りま
で変化しないのでTSRには書込まれない。しかし、こ
のような値は、一定の時間にはIOP/ホスト複合体に
とって関心のあるものであり、したがってマルチプレク
サ117および母線125を経由してSIOにアクセス可能に
される。
【0240】マルチプレクサ118は、RSMのTSRへ
の読出しアクセスから生ずるTSR_DATA出力を受
取り、これらをその時間交換状態ローディング母線(R
SM_TS_BUS)126に選択的に接続する。この母線1
26はすべての時間交換要素の入力に接続されている。個
々の出力を受取る特定の要素は、論理123のRSM_XX
X_LOAD出力により指定される(ここでXXXは宛
先要素の略号を表わす)。したがって、TSRから読出
される状態語をそれぞの要素に分配することができる。
【0241】TSRからマルチプレクサ118への入力
は、パリティチェック回路120にも加えられ、これによ
りチェックされる。パリティエラーが検出されると、回
路120は、エラーが検出されたチャンネルに割当てられ
た数の奇/偶値の関数として二つのエラー指示出力(T
SR_PARITY_ODDまたはTSR_PARITY_
EVEN)の一つを作動させる。この値は回路122およ
び123により得られる。これらパリティエラー指示は、
エラー割込処置を呼出すためINT区画に送られ、IN
Tの活動により連続スロットが送受信要素の活動に関連
して連結されるので、二つの出力により可能となる奇/
偶の区別がINTをエラーを正しいチャンネルに関連さ
せることができるようにするのに必要となる。
【0242】マルチプレクサ108はまた、SIOのSI
O_DATA出力から入力を受け、これら出力を時間交
換要素に分配する。この機能は、状態ローディングの通
常の源がTSRであるから、診断用にのみ設けられてい
る。SIO_DATAの作動に関連して、SIOは状態
制御入力SIO_RESETを論理123に供給してRSM
を適切な初期状態に調節し、SIO_DATAの分配を
指揮する入力SIO_RSM_RD、SIO_ADDRE
SS、およびSIO_RSM_WRをRSMマルチプレク
サ118を経由して時間交換要素に供給する。後者のRD
およびWD入力に応じて、RSMはアドレスを復号し、
適切な制御入力をマルチプレクサ117および宛先要素に
送る(RSM_XXX_LOADを宛先要素に)。これは
RSMがTSRと要素との間でリアルタイム・チャンネ
ル状態交換を行っていないときにのみ許容される。
【0243】サイクルカウンタ121は、各スロットの現
在の状態を判断するのに使用される。このカウンタは利
用できるスロット時間(最小3.8マイクロ秒)を、前の
スロットの後処理、可変のTSRアクセス時間、次スロ
ットの前処理、およびデータ転送時間の各区間に分割す
る。論理123の状態機械部の警察機構は、データの転送
がそれぞれの区画が準備されているときのみ行われるよ
うにする。カウンタ121は、BTDMインターフェース
からL1_LSOF(フレームの最後のスロット)また
はL1_BOS(スロットの始まり)指示を受取ると直
ちにリセットされる。L1_BOS指示は現在のスロッ
トの終りおよび次のスロットの始めに近付いていること
を示す。(IDLCの別の用途環境で)持続時間の異な
るタイムスロットの範囲に適応させるには、カウンタ12
1がその範囲内であふれないようにする。
【0244】スロット発生論理122は、2個のレジスタ
および1個の6ビット・カウンタから構成されている
が、BTDMインターフェースに現われるタイムスロッ
トとIDLCの処理チャンネルとの間の関連を決定す
る。IDLCにおけるハイパーチャンネルのマッピング
が可変であるため、BTDMでの個々のタイムスロット
は個々のチャンネルに対して同一にマップしないことが
ある(すなわち、或るチャンネルに対してスロット・マ
ッピングは多数体1である)。論理122は、BTDMイ
ンターフェースから状態論理123からのマッピング制御
入力と共にL1_LSOFおよびL1_BOS指示を受取
り、現在のチャンネル/スロット関係を示す出力を論理
123に供給する。論理122におけるカウンタの歩進および
関連するハイパーチャンネルのマッピングは、少くとも
部分的にはCCR115のCT(チャンネル形式)フィー
ルドで調節される論理123の内部のアドレス発生機能に
より決定される。
【0245】スロット発生論理122はまた、5ビットの
タイムスロット指示子RSM_TSI、5ビットのH0
指示RSM_DMARQ_H0、および1ビットのH1指
示RSM_DMARQ_H1を含む三つの指示をDMAR
Q区画に提示する。TSI指示は、同期部で現在処理さ
れているチャンネルと関連するBTDMタイムスロット
を識別する。H0およびH1の指示は、論理123とCC
R115のチャンネル形式フィールドCT(図11)の出力
との接続を通して論理123から得られるが、現在のスロ
ットのH0形式とH1形式とのハイパーチャンネル関連
を識別するのに使用される(上のCCRフィールドの説
明および次のDMARQおよびハイパーチャンネルの説
明を参照)。
【0246】7.3.1 RSMアドレス論理および状
態機械 状態機械論理123は、説明するような関連出力効果を有
する下記状態を通して一連の動作をする。TSR呼出し
動作に対して、呼出されたデータにはそれぞれの呼出し
を開始した状態から2状態サイクル後にアクセス可能で
あることに注目すべきである。
【0247】状態30(初期状態) BTDM IFからのスロット遷移指示(L1_BOS
またはL1_LSOF)を待ち、内部モード値(RSM
の現在の動作モードを規定する値)を更新すべきか否か
判断する。モード値は次のスロット・カウントが0であ
るときサンプルされ更新されるだけであるから、RSM
は、ISDNフレームの中間でリセットモード(SIO
/ホストにより設定されている)を動作し終ることはな
い。この状態サイクルで、カウンタ121がリセットさ
れ、RSMレジスタおよびTSRへのSIOのアクセス
が可能になる。L1指示の後、次の状態遷移は、現在モ
ードの機能である。「リセット」モードにあれば、遷移
は行われない。「診断モード」にあれば、次の状態は状
態2である。「通常モード」(リセットモードでもなく
診断モードでもない)にあれば、次の状態は状態0であ
る。
【0248】状態0(CCRの読出し) TSRへのアクセス制御が作動されて次のタイムスロッ
トに関連するチャンネルに対するCCRを呼出す。これ
は実際には、CCRの小さな部分だけ、特に3ビットの
チャンネル形式フィールドCT、がラッチされてRSM
に使用される予備呼出しである。この情報は、次のチャ
ンネルが活性であるか否かを判定する論理を使用可能に
するためだけに使用される。先に注記したとおり、この
および他の呼出し動作で、呼出された情報は呼出しが開
始されてから2状態サイクルまたは2内部クロックサイ
クル後までRSMで利用することができない。TSRへ
のこのおよび他のRSMアクセス、RSM_LOCK_U
P、はTSRへ先制アクセスすることを表明される。R
SMは、TSR_ACKが戻るとTSRへのそのインタ
ーフェースを効果的に総合制御し、RSMはSIOイン
ターフェース無しで必要なアクセス動作を行うことがで
きる。TSRへのこのおよび他の呼出しアクセスで、R
SM_TSR_RD_WRおよびRSM_REQが表明さ
れ、後者は動作を呼出/読出として区別する。この状態
はTSR_ACKが活性になるまで保持され、その時点
で次の状態、状態23、に入る。
【0249】状態23(CCR読出を待つ状態) これはTSRの単独読出しを待つ状態であり、この期間
中に、サービスされるべき次のチャンネルに対するCC
RがTSRからTSR_DATA母線に読出される(再
び、呼出されたデータが利用できるには、現在のところ
呼出し開始から2状態サイクル遅らせることに注目のこ
と)。次の状態は状態31である。
【0250】状態31(予備CCRレジスタにロードす
る) TSR_DATAに現われるCCR語のCTフィールド
が状態機械論理の内部「予備CCR」レジスタにラッチ
される。TSRからのすべてのデータ呼出しの場合のよ
うに、パリティがパリティチェック回路120でチェック
される。回路120からのパリティエラー出力はINT区
画に入力され、奇数または偶数のスロット時間(TSR
_PARITY_ERROR_ODDまたはTSR_PAR
ITY_ERROR_EVEN)中に発生したものとして
区別される。INTの活動により連続スロットの部分が
他の区画の関連活動に対して接続されるので、この区別
は、INTを正しいチャンネル/スロットでエラーと関
連づけることができるようにするのに必要である。次の
状態は状態25である。
【0251】状態25(ハイパーチャンネル・マッピング
状態) 予備CCRラッチが調査され、RSMは予備CCRのチ
ャンネル形式(CT)ビットに従ってTSRをアドレス
するようにそれ自身を調節する。たとえば、或るチャン
ネルは一つのBTDMタイムスロット(通常BおよびD
形式のチャンネルおよび音声チャンネル)で処理される
が、他のチャンネル(ハイパーチャンネル)は複数のタ
イムスロットにわたる。このようにして、予備CCRの
調査によりRSMはTSRのどのチャンネル・アドレス
・ブロックに現在アクセスしなければならないかを判断
することができる。このことは以下のSIOの説明中の
HCRレジスタの説明から更に理解されよう。更に、予
備CCRの使用可能ビットはチャンネルを活性か不活性
か区別し、不活性チャンネルに対して状態パラメータを
保存しロードする動作が抑制され、これによりTSRが
他の目的(たとえばSIOデータのIOP/ホスト複合
体との間の転送)でアクセスされることができる。この
状態で、論理はサイクルカウンタ121から供給された情
報に基き、L1_BOSまたはL1_LSOFを受取って
から29内部クロックサイクルが経過するまで待ち、次の
状態、状態2、に入る。
【0252】状態2(TFM_TS01状態の格納) 前のチャンネル(BTDM指示の前に有効であったスロ
ットに関係するチャンネル)が活性であれば、TSRへ
の書込みアクセスに対する制御器が作動され(RSM_
LOCK_UPおよびRSM_TSR_RD_WR)、TF
Mの最初の状態語が提示され、前のチャンネルに関連す
るTSR内のチャンネル・アドレス空間に対して保存さ
れる。この、および他の「時間交換」要素状態語に関し
ては、各語内のフィールドの詳細およびそれぞれの要素
およびINTに対するそれぞれの使用法についてそれぞ
れの要素の下記説明を参照されたい。状態論理は、TS
Rからの承認(TSR_RSM_ACK)の出現を待ち、
TFM、TV、およびTL1からの終了信号がすべてそ
の時間により表明されていることをチェックする。表明
されていなければ、エラー指示子RSM_LOGIC_T
MがINTに対して表明される。要素状態語の格納は、
現在のBTDM IFスロットの異なる段階で動的に行
われる。ただし、そのスロットは活性チャンネルと関連
しており、関連CCRのそれぞれのTDEビットは使用
可能になっている場合である。TFM状態語の保存に関
しては別の条件は、DCB連鎖状態の終りまたはFIF
OパリティエラーがTFMに発生していないということ
である。次の状態は状態4である。
【0253】状態4(TV_TS01状態の保存) この状態および次の状態ではTSR_RSM_LOCK_
UPへの書込みアクセスの呼出しが表明されており、T
SMが(SIOを除くRSMに対して)完全に先制して
いる。前のチャンネルが活性であり且つ関連CCRのビ
ットTEが有効であれば、伝送要素TVの最初の状態変
数が保存される。CCRのビットTEおよびTDEは特
に、IOPの指揮下で動作するSIOがそれぞれのTS
R記憶位置にある値をRSMに更新された値を送受信要
素からの時期はずれの状態情報でオーバライトさせない
ようにして更新することができるように設けられてい
る。次の状態は状態6である。
【0254】状態6(TL1_TS01の格納) 第3の伝送変数、TL1_TS01、が関連CCRのT
Eビットが使用可能である場合に格納される。次の状態
は状態7である。
【0255】状態7(TSR_TL1_TS01の呼出) 次のチャンネルが活性であれば、TSRの適切なアドレ
ッシングにより、RSM_LOCK_UPおよびRSM_
REQが表明され、そのチャンネル(TL1_TS0
1)に対してTL1の最初の状態変数を呼出すプロセス
がTSRに対して開始される。TSRの読出での現在許
容されている2サイクルの遅れのため、呼出プロセスは
この状態で開始されるが、それぞれのデータは、この状
態から2状態後まではTSR_DATA母線上で有効に
ならない。次の状態は状態5である。
【0256】状態5(TSR_TV_TS01の呼出) これは、次のチャンネルが活性であれば、TSRに対し
て次のチャンネルに関連するTVの状態変数を呼出すプ
ロセスを開始する。次の状態は状態3である。
【0257】状態3(TFM_TS01の呼出/TSR_
TL1_TS01のロード) 次のチャンネルが活性であれば、これは、2状態サイク
ル前に呼出された状態変数をロードするロード信号をT
L1に対して表明しながら、そのチャンネルに対するT
FMの最初の状態変数の呼出を開始する。ロードされて
いるデータは母線126に現われ、そのデータのパリティ
チェックがRSM論理120により行われる。パリティエ
ラーに関し、適切な指示が前に説明したようにINTに
提示される。次の状態は状態9である。
【0258】状態9(HPCRの呼出、TVのロード) 次のチャンネルのHDLCプロトコル構成項をHPCR
レジスタに呼出し、TVに状態5(RSM_TV_LOA
Dの表明)で呼出した状態変数をロードする。TV_T
S01のパリティがチェックされ、受信側終了信号(R
FM、RV、RL1)が確認される。発生するすべての
除外事項がINTにより同期して確実に記録されるよう
にするためINTが各スロット内の送受信要素より早く
始動し、長く動作することに注目のこと。次の状態は状
態1である。
【0259】状態1(CCRの呼出、TFMのロード) 二つの理由でCCRが再読出しされる(状態0を参
照)。第1は、所要のハイパーチャンネル・マッピング
を処理することであり、第2は、予備CCRレジスタで
利用できないビットを呼出すことである(上に注記した
とおり、先の予備CCR呼出しにはチャンネル形式フィ
ールドのみの呼出しおよび使用が含まれているので、効
率を良くするため予備CCRレジスタを完全なCCR表
現ではなく形式フィールドに合せて特別製作する。ハイ
パーチャンネルの再マッピングに関して、ハイパーチャ
ンネルは、複数のBTDMタイムスロットに広がってお
り、このようなチャンネルに関連するCCRは、最初の
スロットの時刻に予備呼出しされたものではないことが
ある。前のチャンネルが活性であれば、TFMに(前に
アクセスされたTFM_TS01を)ロードする信号R
SM_TFM_LOADが表明され、ロードされている変
数のパリティがチェックされる。次の状態は状態28であ
る。
【0260】状態28(待ち状態/HPCRのロード) これは周回すべきチップ外ドライバを考慮に入れる待ち
状態である。総合変数HPCRをRSMレジスタ116に
ロードする信号が表明され、そのパラメータのパリティ
がチェックされる。次の状態は状態22である。
【0261】状態22(EOPISRの格納/CCRのロ
ード) この状態により、INTは、その終了信号(INT_D
ONE)を表明しているべきであり、もしこのような表
明をしていれば、INTがSIOを経由するIOPアク
セスに利用できるようになる関連チャンネルの深さ16の
待行列(図6を参照)に対して、新しいEOPIS状態
(プロセス終端割込状態)を提示しているべきである。
終了が表明されていなければ、論理タイムアウト・エラ
ーが掲示され、処理が続く。前のチャンネル(現在終っ
ているチャンネル)が活性であったとすれば、且つ関連
するEOP有効ビットが設定されていれば、EOPIS
が掲示される(以下のINTの説明を参照)。パリティ
がチェックされている前の状態のいずれかでは、エラー
が検出されるとパリティエラーの発生がINTに知らさ
れることに注目のこと。それぞれの宛先要素の関連チャ
ンネルに関する処理区間に先行するか一致することのあ
る時間、およびこの時間関係がそれぞれのPARITY
_ERROR_ODDまたはPARITY_ERROR_E
VENの指示を表明することになりINTに示される。
このような方法でのEOPISRの掲示は、ハードウェ
アエラーに関連する割込状態ベクトルCEISR(チャ
ンネル化エラー割込状態ベクトル)がすべて(ホストシ
ステムへの冗長なエラー報告を避けるため)すべてのチ
ャンネルに対して確実に1回且つ1回だけ掲示するのに
必要である。CCRをRSMのレジスタ115にロードす
る信号が表明され、CCR変数のパリティがチェックさ
れる。次の状態は状態12である。
【0262】状態12(INT_TS01の格納) INTに対する状態変数は、前のチャンネル(終ってい
る)が活性であったかまたはパリティエラーがそのチャ
ンネルに対して発生しているかすれば、格納される。こ
れは、要素内のハードウェアの故障に関連するがパリテ
ィエラーにより繰返し示される割込がホストシステムに
対して確実に1回且つ1回だけ発生するのに必要である
(状態22を参照)。次の状態は状態13である。
【0263】状態13(TSR_INT_TS01の呼出) 新しいチャンネルが活性であるかまたはそのチャンネル
に対する予備CCR呼出し操作で先にパリティエラーが
発生しているかすれば、INTに対する関連状態変数が
呼出される。再び、これは、INTがスロット連鎖期間
中に繰返されるエラーに対して確実に一つだけの割込を
登録するようにする。次の状態は状態29である。
【0264】状態29(待ち状態) チップ外ドライバを周回させる待ち状態。次の状態は状
態14である。
【0265】状態14(RV_TS01の格納/TSR_I
NT_TS01のロード) これは、前のチャンネルに対する受信要素状態を保存す
る第1の状態である。そのチャンネルが活性であり且つ
受信がそのCCRで有効であった(REビットがオン)
とすれば、RVのそれぞれの状態が適切なアドレスおよ
び選択機能と共にTSRに送られる。この状態には(以
下のRVの説明を参照)、前のチャンネルに対してRV
により保存されたCCRビットREおよびRDEの状態
を示すビットがある(これは次のチャンネルのCCRが
ロードされているので必要である)。INT状態語に対
するロード信号が表明され、その語のパリティがチェッ
クされる。次の状態は状態16である。
【0266】状態16(RL1_TS01の格納) この状態では、次のチャンネルが活性かまたは現在の状
態連鎖の前の状態でパリティエラーが発生している場合
には、INT区画に対する開始パルスが表明される。最
後のチャンネルに対するRL1の状態語は、チャンネル
が活性であり且つそのCCWに有効受信ビットREがあ
る場合には、TSRに格納される。次の状態は状態18で
ある。
【0267】状態18(RFM_TS01の格納) 前のチャンネルが活性であった場合且つそのCCR R
DEビットが有効であった場合に前のチャンネルに対す
るRFM状態を格納する。次の状態は状態20である。
【0268】状態20(RFM_TS02の格納) 前のチャンネルが活性であり且つRDEが有効であった
場合、RFMに対する第2の状態語を格納する。次の状
態は状態10である。
【0269】状態10(RV_TS02の格納) 前のチャンネルが活性であり且つREビットが有効であ
った場合、RVに対する第2の状態語を格納する。次の
チャンネルが活性であり且つパリティエラーが発生して
いなければ要素を伝達する開始パルス(RSM_XMI
T_START)が表明される。次の状態は状態11であ
る。
【0270】状態11(TSR_RV_TS02の呼出) 次のチャンネルが活性であればRVに対する次の状態が
呼出される。次の状態は状態21である。
【0271】状態21(TSR_RFM_TS01の呼出) 次のチャンネルが活性であれば、RFMに対する第1の
状態語が呼出される。次の状態は状態19である。
【0272】状態19(TSR_RFM_TS02の呼出/
RVにTS01を格納) 次のチャンネルが活性であればRFMに対する第2の状
態語が呼出され、チャンネルが活性であれば第2の状態
語がRVにロードされ、パリティがチェックされる。次
の状態は状態17である。
【0273】状態17(RL1状態の呼出/RFMのロー
ド) 次のチャンネルが活性であれば、RL1に対する状態語
を呼出され、RFMに対する第1の状態語がRSMにロ
ードされ、パリティがチェックされる。次の状態は状態
15である。
【0274】状態15(第1のRV状態の呼出/第2のR
FM状態のロード) 次のチャンネルが活性であれば、RVに対する第1の状
態語(TSR_RV_TS01)が呼出され、第2の状態
語がRFMにロードされ、そのパリティがチェックされ
る。次の状態は状態26である。
【0275】状態26(RL1のロード) 次のチャンネルが活性であれば、RL1に対する第1の
状態語がロードされ、パリティがチェックされる。次の
状態は状態27である。
【0276】状態27(RV1のロード) チャンネルが活性であれば、第1の状態語(TSR_R
V_TS01)をRVにロードし、その語のパリティを
チェックする。次の状態は状態24である。
【0277】状態24(受信開始) これは連鎖の最後の状態である。L1_LSOFまたは
L1_BOSを受取ると直ちに次のスロットが前のスロ
ットになるので、スロット発生論理が、そのレジスタを
それらの一つが現われたとき更新するように調節され
る。現在のチャンネルが活性であり且つパリティエラー
が呼出し時に発生していなければ受信開始(RSM_R
CV_START)が表明される。次の状態は初期状態3
0である。
【0278】状態虚偽(エラー状態) これは、状態論理にハードウェアエラーが発生したこと
によってのみ入ることができる禁止状態である。この状
態に達すると、ハードウェアエラー指示RSM_ERR
OR_STATEがINTに対して表明され、状態30に
続いて動作することにより回復の試みが行われる。
【0279】8.BTDMインターフェース バースト時分割多重(BTDM)インターフェース(I
F)での線路、信号交換、および動作の方法について次
に図13〜図15のタイミング図に関して説明する。このイ
ンターフェースに関連はするが、現在権利を主張してい
る主題事項に関連するとは考えられない特定のL1回路
の詳細は先に引用した「統合データリンク制御器に対す
るバースト時分割多重インターフェース」と題する同時
係属中の相互参照出願書に述べられている。前記出願書
およびその開連開示の詳細をここにそれらを参照するこ
とにより取入れてある。今後は、簡単のため、BTDM
インターフェースを簡単に「BTDM」および「インタ
ーフェース」と称することにする。
【0280】BTDMは、国際標準機構(ISO)の開
放システム相互接続(OSI)仕様により規定されてい
る、層1のプロセスと層2のプロセスとの間を正確に機
能的および論理的に遮断する。層2のプロセスは、全体
としてまたは一部をこの発明のIDLC装置の内部で行
うことができる(ISDNの基本速度環境に対する現在
説明中の実施例においては、多数ではあるが全部ではな
い層2機能がIDLCで行われるが、他の層2の機能的
責任はIOPまたはホストシステムで考えなければなら
ない)。
【0281】BTDMそれ自身は、OSIにより規定さ
れてもいなければまたは考えられてもいない。むしろ、
BTDMは、層1のハードウェアと層2のハードウェア
との間で、IDLCの現在必要とする処理量をIDSN
の代表的な基本速度環境の範囲内およびそれを超えて達
成することができるように、機能を転送するタイミング
を形成する独特の方法を構成するのに現在考えているも
のを表わしているのである。
【0282】BTDMは、IDLCとL1回路との間で
データを高速で(最大毎秒2.048メガビット全二重で)
転送するどちらかといえば少数の線路を使用している。
BTDMは、このような転送に模範的なIDSN基本速
度環境で適応するのに必要な柔軟性を備えている。たと
えば、32個の全二重B形式チャンネルに対して、各チャ
ンネルでのデータ転送速度は各方向に最大64kbpsであ
る。勿論、L1回路が結合している特定の回路網または
媒体により、このような回路は多様な形態を取ることが
できることが理解される。現在関連するものの中には、
BTDMの特定の信号、信号タイミング、および信号位
相特性を支持するのに必要なこれら回路の一般的構成が
ある。その一般的構成については、上述の同時係属中の
特許出願書に完全に説明されており、現在権利請求する
事項には関係していない。したがって、関連する回路機
能についてのみここで説明する。
【0283】このインターフェースは、L1ハードウェ
アにチャンネルあたり0から64kbps全二重のスロットに
よりデータ速度を制御させ、これにより音声/クリア・
チャンネル、B形式チャンネル、および更に低速のD形
式チャンネル(チャンネルあたり16kbps全二重)、M形
チャンネル、およびS形チャンネルの他に、複数のB形
チャンネルのタイムスロット容量を集合して形成したハ
イパーチャンネルにも適応させるようにする(ハイパー
チャンネルについての後の説明を参照のこと)。更に、
インターフェースの転送タイミングの柔軟性にはスロッ
トおよびフレームの持続時間の変動を動的に考慮して必
要な通信トラフィックの変動に耐えるようになってい
る。
【0284】L1プロトコルとしてISDNの基本速度
およびISDNの基礎速度の両者を、および主要L2プ
ロトコルとしてHDLCを、支持するのに好適であるよ
うに実施されているが、BTDMはこれらプロトコルに
限定されるものではない。それ故BTDMは、OSIま
たはIBMにより規定された他のL1、L2プロトコル
(たとえばAsyncまたはBisync)を支持するのに使用
することができ、どんなチャンネルによる符号化音声の
転送に適応させるにも好適な速さおよび特性を備えてい
る。
【0285】インターフェース・データ転送信号は、各
チャンネル・タイムスロット内に時間の短い持続時間窓
を占有する鋭く時間圧縮されたバーストで行われる。伝
送および受信の転送は同時に行われる。バースト間の
「無効時間」は、セットアップ時間とも呼ばれるが、I
DLCで行われるチャンネル処理および状態交換機能の
効率を最適化するよう設計されており、マルチチャンネ
ル通信サービスに必要なLSI回路のセル・カウントを
本質的に最少にすると共にIDLCでチャンネルあたり
必要なバッファ記憶装置の容量を最少にすると信ぜられ
ている。
【0286】このインターフェースは、成層プロトコル
(OSIおよびSNA)のもとで局部と遠隔とのチップ
モジュールの間でデータを転送するのに使用することが
できる方法において高度な柔軟性を備え、IDLCと多
様なL1回路とのような層2装置の間でHDLCフォー
マットによる時分割多重(TDM)チャンネル化データ
の転送を容易にする。
【0287】このインターフェースは、各々が持続時間
「Z」のチャンネルごとのTDMタイムスロットにより
全二重データの「Y」ビットを転送することができる、
「X」TDMデータチャンネルを支持する。ここで、
「X」は1から32までの範囲とすることができ、「Y」
は0から8までの範囲とすることができ、「Z」は最小
3.8マイクロ秒であり、「X」×「Z」は125マイクロ秒
以下である。上の特徴はISDNヨーロッパ仕様に合せ
て特別に設計されたものであり、特にISDN北米仕様
に特に設計された実施例では、「X」は1から25までの
範囲とすべきであり、「Y」はB形およびD形のチャン
ネルに対して0から8までの範囲とすべきであり、
「Z」は同じく最小3.8マイクロ秒にすべきであること
に注目。
【0288】上述のパラメータに関して、これらは現在
企図しているISDN環境に合せて特別設計されている
ものであることに注意。他の環境では、XおよびYの指
示限界に対してY(スロット窓あたり転送可能なビッ
ト)の範囲は、困難無く16まで増加することができる。
現在のBTDM実施例は単一L1回路ユニットを単一I
DLC型の装置と結合するため特に設計されているもの
であるが、同様なインターフェース設計を複数のL1回
路モジュールを単一のIDLC装置にまたは複数のID
LC装置にさえ結合させるのに使用することができると
考えられていることにも注目すべきである。
【0289】関連特許出願書に更に詳細に説明されてい
るインターフェースの特徴は、すべてのチャンネルでの
「積極滑り」といわれているものである。インターフェ
ースのタイミングは現在のところ、L1回路内の特定の
要素により正常動作条件下で、内部L1クロックと遠隔
回路網ノードとの間のクロックのドリフトによる、オー
バランおよびアンダーラン(L1からIDLCへの受信
データの転送に関するオーバランおよびIDLCからL
1への伝送データに関するアンダーラン)の可能性が効
果的に除去されるかまたは少くとも可能最小限になるよ
うに調節されている。他の時間依存インターフェースで
は、時々予想され且つ掲示されたエラー指示およびホス
ト起源のクレーム再伝送により処理されるように間欠滑
り効果を生ずるのはクロックのドリフトにとっては正常
と考えられている。このようなエラーの掲示および再伝
送は、明らかにホストシステムの処理時間にとって無駄
であり、インターフェースの帯域幅を浪費し、またはそ
の使用を制限し勝ちであるが、積極滑り動作により効果
に除去し、または可能な限り少くすることができる。
【0290】BTDMは、図13および図14に示す相対信
号タイミングを有するデータ線および制御線を備えてい
る。単独線路、RDATAおよびTDATAは、それぞ
れ受信データおよび伝送データ(L1からIDLCへの
受信データ、IDLCからL1への伝送データ)を運
ぶ。制御線LSOFおよびBOSは、TDMタイムフレ
ームおよびタイムスロットに対するそれぞれ「フレーム
の最後のスロット」および「時間のスロット点の始ま
り」を示す、基準タイミング・パルスを転送する。LS
OFは、最後のフレームスロットに対するスロット指示
の始まりであると共にフレーム指示の前進端である。L
SOFおよぼBOSに関するパルスの持続時間は、50+
1秒すなわち1(IDLC、L1)機械クロックサイク
ルである。各フレームスロットは、通信チャンネルに割
当てることができ、各通信チャンネルにはフレームにつ
き一つ以上のスロットを動的に割当てることができる。
活性のB、Dチャンネルおよびクリア/音声チャンネル
は、各々フレームあたり1スロットを割当てられ、数ス
ロット(必らずしも時間的に連続していない)を一つの
ハイパーチャンネルにまとめて割当てることができる
(下のハイパーチャンネルの説明を参照)。
【0291】各スロット期間中、送受信データの転送は
800+1秒の「窓」の中でビット直列に発生する。受信
データ用窓は、次のスロットの始まりを示すBOSパル
スより800+1秒前に始まり、そのパルスより50+1秒
前に終る。伝送データ用窓は、受信窓と同じ時刻に始ま
るが、伝送要求および対応する伝送ビットの転送の位相
のため、次のBOS指示とほとんど一致して終る。
【0292】各ビットは、L1側からのそれぞれのパル
ス(L1により送られる各受信ビットに伴うRDATA
_VALIDパルスおよびIDLC要素TL1により送
られる各伝送ビットに対して表明されるTDATA_R
EQパルス)により規定される100+1秒の時間間隔内
に転送される。どんなスロット期間中でも、各方向に転
送されるビットの数(L1回路により提示される「RD
ATA_VALIDパルスおよびTDATA_REQパル
スの数)は可変である(現在のISDNの環境では0か
ら8までである)、この可変性によりL1はその送受信
バッファを上述の積極滑り動作を達成するように調整す
ることができる。
【0293】スロット間隔の残り、接続時間で少くとも
2.95マイクロ秒、は「セットアップ」時間であり、ID
LCに前のスロット(それぞれの転送に続くBOSパル
スの前のスロット)で受取ったデータの必要最少限のす
べての処理を完了させ、次のスロット(転送窓後の次の
BOSと共に始まるもの)に対してチャンネル状態交換
を行わせ、次のスロットに関連するチャンネルおよび転
送窓に対して伝送データの必要最少限のすべての処理を
完了させる。
【0294】ヨーロッパISDN速度(毎秒2.048メガ
ビット)に対する理論的(公称)スロット接続時間は3.
91マイクロ秒であるが、この発明のインターフェースで
の持続時間はわずか短い時間(最小限3.8マイクロ秒)
に保持されている。すなわち、BTDMでのスロット速
度は局部L1クロックと遠隔クロックとの間の「最悪の
場合のドリフト」を考慮して回路インターフェースで予
想される公称スロット速度よりわずかに大きい。この
「前進スロット速度」に維持すること、およびスロット
あたり転送されるビット数のL1レベルに調整すること
により積極滑り動作が効果的に行われる。すなわち、L
1側での送受信バッファ(チャンネルあたり2バイトの
各々に最少限の容量を有する)が内部L1クロックと回
路網側クロックとの間のクロックのドリフトによるオー
バーフローおよびアンダーフローが確実に発生しないよ
うにする。IDLC側では、送受信パイプライン内の処
理の速度およびDMACのIOP記憶装置へのアクセス
の最悪の場合の予想速度は、積極滑り制御のためにL1
によって設定された歩調に合わせるのに適当な能力以上
を確保するように設計されている。
【0295】図15は、BTDMデータビット・クロック
機能TDATA_REQおよびRDATA_VALIDの
発生に関連する内部L1クロック、C1_CLOCKお
よびB2_CLOCK、のタイミングを示す。C1はマ
スタクロックであり、B2は(C1から得られる)スレ
ーブクロックである。各内部クロックパルスの持続時間
は20+1秒(ns)である。連続するC1パルスおよびC
2パルスは重なり合わず、B2の始まりは約5nsの「防
護」スペースで直前のC1の終りに続く。L1での各機
械サイクル(50ns)はB2パルスの立上りと共に始ま
り、4クロック位相から構成されている。一つはB2パ
ルスの持続時間に関連し、もう一つはそのB2の終りか
ら次のC1の立上りまでの時間間隔に関連し、第3はそ
のC1パルスの持続時間に関連し、第4はそのC1から
次のB2の立上りまでの防護スペースと関連する。
【0296】送受信ビットの転送には受取り承認が出さ
れない。IDLCは、「****」で示されるRDAT
A_VALIDの所定の位相で受信データビットをラッ
チすることを、および「****」で示されるTDAT
A_REQの所定の位相でビット転送のL1要求をラッ
チすることを要求される。L1は、IDLCにより提示
される伝送データビットを「####」で示されるTD
ATAの所定の位相でラッチしなければならない。
【0297】上記データ線および制限線の他に、多数の
線がBTDMに関連するとして示されているが、実際に
はL1回路をIOP/ホストシステムに結合する線であ
り、或るものはIOP母線に直接接続し、他のものはI
DLCのSIO要素を通して間接的にIOP母線に接続
する。これらの線によりIOPはL1回路の始動を直接
制御し、これら回路から直接割込状態情報を取出すこと
ができる。これら線の名称および機能を以下に示す。
【0298】CHIP_SELECT SIOからL
1への入力で、L1アドレス空間にある有効IOP起源
アドレス(およびIOPにより要求される動作が書込み
であれば、IOP起源データ)の検出を示す。この信号
は、その有効状態が線:READ/WRITE、ADD
RESS、ADDRESS_PARITY、および書込
動作:DATAおよびDATA_PARITYに関連す
ることをも示す。この線はアドレスが除去されるまで活
性のままになっている。
【0299】READ_WRITE SIOからL1
への入力で、指定アドレスに対して行われるデータ転送
動作を指定する。この線上の2進数1および0のレベル
はそれぞれ読出しおよび書込の機能を指定する。線の信
号状態はCHIP_SELECTが活性であるとき有効
である。
【0300】ADDRESS SIOからL1への12
ビットの入力で、CHIP_SELECTが活性である
ときデータを転送すべきL1内部のアドレス(A12〜A
0。A12が最上位ビット)を指定する。ADDRESS
は、CHIP_SELECTが活性であればいつでも有
効である。SIOは実際にIOPから24ビットのアドレ
ス(A23〜A0)を受取り、高次ビット(A23からA1
2)を複写してCHIP_SELECTを発生すると共
にL1に(必要に応じて更にL1により複写するため
に)低次ビットを転送する。
【0301】DATA IOP母線とL1との間のT
TL3状態双方向16ビット(2バイト)母線。読出動作
中、L1側はCHIP_SELECTの表明解除後20+
1秒以内にそのデータ・ドライバを使用禁止にしなけれ
ばならない。
【0302】DATA_PARITY 書込動作中I
OPから入力されるL1パリティで、DATAのそれぞ
れ高および低バイトに関連する高(H)および低(L)
のパリティビットから成る。L1がパリティエラーを検
出すると、−DTACKを表明せずに、エラーをデータ
と関係づける状態ビットを設定する。そのビットはIO
P/SLOにより読取られ、関連するDTACK時間切
れの原因をつきとめることができる。
【0303】ADDRESS_PARITY SIO
からのL1入力(2ビット)で、ADDRESSの関連
(全および半)バイトのパリティを示す。L1がアドレ
ス・パリティエラーを検出すれば、データ・パリティエ
ラーに関する限り−DTACKの表明を禁止し、エラー
をアドレスに関連づける状態ビットを設定する。IOP
/SIOはそのビットを読取って関連するDTACKタ
イムアウトの原因をつきとめることができる。
【0304】−DTACK データ転送の承認に使用
されるL1からの3状態出力。読出動作中有効データが
DATAに静置されてからのみ、または書込み動作時デ
ータがラッチされてから、且つ関連するデータおよびア
ドレスの各パリティが正しいときに限り表明される。信
号はCHIP_SELECTの表明解除後20+1秒以内
に除去されるべきである。
【0305】−CHIP_INTERRUPT ID
LCのINT要素へのL1出力で、INTによりL1ハ
ードウェア障害手動割込ベクトルの要求発生に使用され
る。INT/SIOはIOP母線インターフェースでI
OPによりあらかじめ指定されたレベルで関連割込を発
生する。この線は、L1の内部状態レジスタから状態読
出動作を要求することによりIOPがIDLC割込要求
に応答するまでL1により活性に保持すべきである。こ
の線はその後少くとも100ns不活性に保持して連続動作
を完了させるべきである。INTはL1の手動割込要求
を待合わせないので、L1回路は、それら回路の局部状
態レジスタ内の複数のL1事象に対する状態の収集に責
任がある。更に、INTによる手動ベクトル発生は他の
割込状態交換活動に対して遅らせることができるので、
このような遅れに対する許容差をL1プロセスに設けな
ければならない。
【0306】−CHANNEL_INTERRUPT
INTによりL1チャンネル割込手動ベクトルの発生
を要求するのに使用されるL1出力。この割込は、上の
チップ割込と同じに処理される。唯一の差違は、IDL
Cにあってそこではこの割込にチップ割込より低いパリ
ティが与えられる。また、この割込は、チップ割込ベク
トルとは異なる独特のベクトルを発生させる。
【0307】−RESET SIOからL1への入力
で、すべてのL1回路をリセット状態にマスタリセット
させる。−RESETは、何時でも作動させることがで
き、CHIP_SELECTで遮断されることはない。
これは最小100ミリ秒だけ活性のままでいる。
【0308】9.受信レジスタおよび受信論理要素 本章では要素RL1およびRVについて述べ、且つ各要
素内のレジスタおよび状態機械の論理について説明す
る。
【0309】9.1 RL1の機能 この副章ではRL1の機能および論理組織について述べ
る。
【0310】RL1の機能は次のとおりである。 1)受信データの直列解消。RL1はデータをBTDM
で、チャンネル・タイムスロットあたり0から8ビット
のバーストでビット直列で受取り、データを8ビット・
バイトに直列を解き、この8ビット・バイトを更にビッ
ト並列処理のためRVに送る。
【0311】2)RVに送られたデータからプロトコル
特有の文字および制御信号パターンを検出し削除する。
たとえば、HDLCフラグパターン(01111110)、アイ
ドルパターン(15以上連続する1)、および打切パター
ン(7から14までの1の連続)。このような文字および
パターンが検出されるにつれて、これらは捨てられる
(RVに送られない)。
【0312】3)透明のため伝送ノードに挿入されるビ
ットの除去。たとえば、フラグ文字または特殊パターン
(アイドルまたは打切)のシミュレーションを防止する
よう「メッセージ・データ」に挿入されている詰込み0
ビットのHDLCからの除去。
【0313】4)INT要素にフレーム受信状態を、お
よびHDLC打切りパターンおよびアイドルパターンの
ようなプロトコル特有パターンの受信を、警報する指示
子を設定すること。受取ったHDLCデータに対して、
RL1は、フラグ文字、アイドルパターン、および打切
パターンを検出すると直ちに指示子を設定する。フラグ
文字を検出すると直ちに、RL1のパターン検出論理
は、その文字がフレームの始まりまたは終りを表わして
いるか否か見分ける動作をする。フレームの始まりを表
わしていれば、RL1は、そのことを示す内部フレーム
状態指示子を設定する。フレームの終りを表わしていれ
ば、RL1は、そのことを示す内部フレーム状態指示子
を設定し、フレームの終りの指示、eof_ind、を
RVに提示し、RVはこれを処理してINTに送る。フ
レーム状態の内部開始の設定に続いて非フラグ・バイト
が検出されれば、フレームの中間を示す内部フレーム状
態が設定される。アイドルパターンが検出されれば、R
L1は、アイドル指示子、idle_ind、をRVに
提示し、RVはこれをINTに送る。打切パターンが検
出されれば、RL1は打切指示子、abort_in
d、をRVに提示し、RVはこれをINTに送る。
【0314】5)打切陰蔽。RL1は(SIO、RS
M、およびTSRを介してホスト/IOPにより)フレ
ームの外側の打切パターンの検出を選択適に陰蔽するよ
う動的に調節することができ、これによりこのような検
出に関連する不必要な割込を除去する柔軟なホストプロ
グラムを作ることができる。
【0315】オクテット整列チェック。フレーム閉鎖フ
ラグを検出すると直ちに、RL1はオクテット整列チェ
ックを行ってフレーム期間中に受取ったビットの数(デ
スタッフされた数より少い)が8の倍数を表わしている
ことを確認する。
【0316】7)プロトコル特有パターン内の共有記号
の検出/削除。連続するフラグ(011111101111110)の
間に共有0を使用して伝送するビットの総数を減らすよ
うにしているHDLCの源に対して、RL1はこのよう
なフラグを検出し、削除する責任がある。また、フレー
ム間に一つの共有フラグを使用し(一つのフレームの終
りおよび他のフレームの始まりを表わし)ているHDL
Cの源に対して、RL1はまた、このようなフラグを区
別し、適切な内部フレーム状態およびフレームの外部終
端指示を設定する責任を有する。
【0317】8)データの反転。RL1は、反転データ
プロトコル(たとえば、反転HDLC)の受取りを支持
するが、反転形態で受取ったフラグ文字、アイドルパタ
ーン、および打切パターンの検出、削除、および指示の
責任を有する。
【0318】9.2 RL1の論理 図16〜図18を参照すると、RL1は、RL1のすべての
動作を制御する他に、受信データに対して一定のパター
ン検出機能を行う状態機械論理150を備えている。RL
1はまた8ビットのチェックレジスタ152、8ビットの
データレジスタ153、および6ビットのサービスレジス
タ154を備えている。論理150およびレジスタ154の出は
RL1状態語、RL1_TS01、を形成するが、これ
は状態交換保存のためTSMに提示される。
【0319】図18を参照すると、時間交換状態語、RL
1_TS01、はRLCRおよびRLDRと言う2個の
8ビット・フィールド、RLTCという名の4ビット・
フィールド、RLDCという名の3ビット・フィール
ド、RLFSという名の2ビット・フィールド、および
RLSTATという名の7ビット・フィールド、から構
成されている。それぞれのフィールド名称の意味および
各フィールドに提示されている情報について次に示す。
RLCR−はRL1チェックレジスタ状態を表わす。こ
れはチェック・シフトレジスタ152の内容を絶えず反映
する。
【0320】RLDR− RL1データレジスタの状
態を表わす。これはデータレジスタ153の内容を絶えず
反映している。
【0321】RLTC− RL1の透明度カウントの
状態を表わす。これは透明度カウント、すなわち、フラ
グ文字、アイドルパターン、および打切パターンの検出
の他に、HDLCの規則に従うデスタッフィング動作の
必要性の認識に使用される連続的に受信される1のビッ
ト、の状態に絶えず対応している(下の状態機械の説明
を参照)。
【0322】RLDC− RL1データ・カウント、
受取った有効データ・ビットの数のカウント(モジュロ
8)、を表わす。これはオクテット整列を決定する有効
フレーム閉鎖フラグの検出後に使用される。このカウン
トは、打切、アイドル、またはフラグが検出されるとリ
セットされる。
【0323】RLFS− RL1フレーム状態カウン
トを表わす(以下の状態機械の説明中のフレーム状態
0、1、2、および3の説明を参照)。その値は、HD
LCのフレーム受信の位相を区別するもので、受信デー
タがRVに伝えるメッセージデータを何時表わすかを確
認するのに使用される。
【0324】RLSTAT− 図17に示すようにRL
1状態レジスタ154の状態を表わす。そのビットは、ビ
ット0〜6で示してあるが、以下のようにそれぞれのチ
ャンネルで受信した最も最近の状態を示す。 ビット0−アイドルパターンを受信。 ビット1−フレームパターンの終りを受信。 ビット2−打切パターンを受信。 ビット3−予備。 ビット4−オクテット整列エラーを検出。 ビット5−予備。 ビット6−予備。
【0325】BTDMにより提示されたデータビット
(BTDM_DATA_VALIDの付いたBTDM_
DATA)は、その提示のクロックサイクル(50ns)内
にチェックレジスタ152に移される。チャンネルプロト
コルに応じて、このようなデータはデータレジスタ153
に選択的に移され、異なる処置がそれに続く。
【0326】クリアチャンネルに対して、ビットは特別
なパターンチェック無しでレジスタ153に移され、(状
態機械151で決定されるのであるが)連続の第8ビット
が受信されるについて、データレジスタ153の並列出
力、RL1_RV_DATA、が準備完了指示、RL_
RV_DATA_RDYと共にRVに提示される。この
ような指示が示されると、RVは、その提示のクロック
サイクル内に8ビットをラッチしなければならない(す
なわち、転送は同期しており、承認は発せられない)。
【0327】HDLC、または所定のビットパターンの
選択的検出、このようなパターンの選択的削除、および
このようなパターンの検出に関連する指示の転送、を必
要とする特別にフレームされた伝送プロトコルに対して
構成されたデータチャンネルに対しては、RL1は次の
ような動作を行う。
【0328】ビットは、チェックレジスタ152およびデ
ータレジスタ153の双方に直列に移され、各ビットが到
着するにつれて論理150は、そのビットおよび前に受取
った7ビットがフラグ(01111110)を表わしているか判
定するように動作する。これらビットがフラグを表わし
ていれば、データレジスタ153はRVへの転送を行わず
にクリアされ、更にフレーム開閉状態の判断が成され、
該当すればRVへの指示がレジスタ154に設定される。
【0329】各ビットを受信するにつれて、論理150は
また、そのビットおよびその先行6ビットがアイドルパ
ターンまたは打切パターン(1が7個以上連続している
パターン)の一部を形成しているか判定する。これが検
出されれば、データレジスタはRVへの転送を行わずに
クリアされ、アイドル状態または打切状態の指示がRV
に対して設定される。打切またはアイドルパターン(こ
れは事実、新しい開放フラグが到着するまで後続データ
を無効にする)を検出してから、論理150は、到着ビッ
トを検査してフラグを探し続け、フラグを検出されるま
で、RVへの転送を行わずにデータレジスタをクリアす
ることにより、受信した8ビット群を捨て続ける。
【0330】開放フラグを検出してから、論理150は、
上述のようにフラグ、アイドルパターン、および打切パ
ターンをチェックし続けるが、各受信ビットをその6個
の先行ビットと共にチェックしてそのビットが「詰込
み」ビット(0の後に1が5個連続したものに続く0ビ
ット)であるかの確認も行う。各詰込みビットは(デー
タレジスタの、およびそのビットのデータレジスタへの
移行を防止することにより)捨てられ、このように捨て
てから残っている各8ビット群は同期転送によりRVに
転送される(上述のクリアデータの説明を参照)。
【0331】開閉フラグ、アイドルパターン、および打
切パターンを検出すると、論理150は、サービスレジス
タ154に関連指示を設定し、新しい指示をレジスタ154に
設定するにつれて、論理150は、レジスタの内容をRV
に提示する。レジスタ154のビット配置を図17に示し、
以下に説明する。
【0332】図17を参照すると、レジスタ154は、ID
LE、EOF、ABORT、RES、およびOCTET
という名の5個の1ビット・フィールドおよびRESと
いう名の2ビット・フィールド1個を含む7ビットを備
えている。3個のRESビットは予備に取ってあり、他
のビットは、活性のとき、それぞれの名に関連する指示
機能を行う。すなわち、IDLEおよびABORTはそ
れぞれアイドルパターンおよび打切パターンの検出を指
示し、EOFは閉鎖(フレームの終り)フラグの検出を
指示し、OCTETはオクテット整列不良の検出を指示
する。
【0333】反転形態で伝送されたHDLCに対して動
作するときは、レジスタ152および153の入力に配設され
た図示しないインバータ・ゲートがすべての受信ビット
を反転するように作動される。したがって、このような
信号に対する論理150の動作は、事実上非反転HDLC
信号に対する動作と同じである。
【0334】9.3 RL1状態機械の状態 状態機械論理150には次のようにリセット状態と名付け
られた状態および状態0から5がある。
【0335】リセット状態 SIO_RESETが活性のときに入る。内部状態レジ
スタがすべてリセットされ、出力制御および状態指示は
デアサートされる。次の状態は状態0である(SIO_
RESETが不活性になると直ちに)。
【0336】状態0および1 BTDMからのRDATA_VALID指示を待つ。こ
のような指示を受取ると直ちに下記処理の一つを取る。
【0337】−クリアチャンネル・モードでは、RDA
TA線にあるビットを単にデータレジスタに移す。
【0338】−ビット志向プロトコル・モードでは、R
DATAビットをチェックレジスタに移し、(内部)透
明度カウントを検査して受信ビットが詰込み0であるか
判定する。詰込み0でなければ、そのビットをデータレ
ジスタに移し、受信ビットのカウントを増す。デスタッ
フィングが必要であれば、データレジスタの(したがっ
て受信したばかりのビットのそのレジスタへの)移行を
禁止し、ビット・カウントは増さない。次の状態は状態
2である。
【0339】状態2 クリアチャンネル・モードでは、データレジスタへ移し
たビットの内部カウントをチェックする。このチェック
によりレジスタが満杯であることが示されると、データ
準備完了信号(RL1_RV_DATA_RDY)をR
Vに表明する(上に注記したように、これは同期転送で
あり、RVはデータを50nsクロックサイクル内に受取る
かまたはエラー指示を掲示しなければならない。ビット
志向プロトコルモードでは、チェックレジスタを検査し
てフラグ(01111110)が受取られているか確認する。フ
ラグが検出されてと、(RVに伝えられる信号の流れか
らフラグを効果的に下ろして)データレジスタをクリア
し、必要に応じて下記によりフレーム変数を更新する。
【0340】−フレーム状態0は有効プロトコルフレー
ム(「開放フラグの探索」)の外側での受信を示す。
【0341】−フレーム状態1は、フレームの可能な始
まりを示すが、フレーム状態が0または1(連続するフ
ラグが伝送可能)である間にフラグが検出されると設定
される。フラグを検出すると直ちに、データレジスタを
クリアし、ビットカウントをリセットする。
【0342】−フレーム状態2は、開放フレームを示す
が、フレーム状態が1である間に非フラグバイトが検出
されれば設定される。このフレーム状態では、ビットカ
ウントが検査され、データカウントが満杯であることが
示されれば、準備完了指示がRVに対して設定され、バ
イトが、クリアチャンネル・モードの動作時のようにデ
ータレジスタからRVに移される。
【0343】−フレーム状態3は、フレームの終りを示
すが、フレーム状態が2である間にフラグが検出されれ
ば設定される。データレジスタがクリアされ、フレーム
終端指示子がINTに対して表明される。このフレーム
状態では、ビットカウントがオクテット整列について検
査され、8の倍数でなければ、オクテット整列エラー指
示子がINTに対して設定される。フラグが検出されな
ければ、チェックレジスタをアイドルパターンまたは打
切パターン(1が7個以上連続する)について検査す
る。このようなパターンが検出されれば、適切なアイド
ルまたは打切の指示子をINTに対して設定し、データ
レジスタをクリアし、ビットカウントをリセットする。
RDATA_VALIDが不活性であれば、次の状態は
状態1であり、そうでなければ、次の状態は状態3であ
る。
【0344】状態3RDATA_VALIDが不活性に
なるのを待つ。次の状態は状態1である。
【0345】9.4 RVの機能 RVは、データおよび状態情報をRL1から受取り、C
RC(循環冗長チェック)の計算を行い、あふれ状態を
チェックし、別の状態情報を付加してデータをRFMに
伝える。フレーム終端の指示をRL1から受取ると、R
Vは、CRCチェック結果をRL1およびRVの双方の
状態と共にRFMに送る。RVはまた、受取ったデータ
フレームについてCRCのアドレス認識オプション・ビ
ットARO(上のRSMの説明を参照)に基き、アドレ
ス認識を行い、このような認識に基きフレームを選択的
に捨てることができる。許容可能なオプションは、全フ
レームの受信、所定の宛先アドレスバイトまたは所定の
放送アドレスを有するフレームのみの認識/転送、所定
の2バイトの宛先アドレスまたは放送アドレスを有する
フレームのみの認識、および放送アドレスを有するフレ
ームのみの認識、である。
【0346】9.5 RV論理 図19を参照すると、RVの主要回路要素は、レジスタ17
0および171、CRC計算器回路172、および状態機械論
理173である。
【0347】レジスタ170および171は、RL1から受取
った通信データおよび状態のパイプライン式記憶装置に
対する深さ2の待行列を形成する。各レジスタは、デー
タおよび関連状態情報のバイトの記憶装置となる。RL
1により提示されるデータ、RL1_RV_DATA、
の各バイトは、RL1指示レジスタ154(フレーム終
端、打切、アイドル、およびオクテット整列の各状態を
示す)からの関連フレーム状態、RL1_RV_STA
TUS、と共にレジスタ170にラッチされ(DATA_
STATUS_A)、続いてレジスタ171に並列に移さ
れる(DATA_STATUS_B)。
【0348】このようにして、RVは、BTDMで支持
可能な見掛けのバースト速度を支持する。RL1は1チ
ャンネル・タイムスロットでデータの1バイトまでを受
取ることができるので、RL1にとってはそれぞれのタ
イムスロットの連続出現時に1チャンネルに対して2バ
イトのデータを受取ることが可能であり、それ故RVに
2バイトの待行列容量が必要である。
【0349】CRC計算器172は、CRCチェック機能
をこれを必要とするデータに対して累積計算し、結果
を、有効なフレーム終端フラグ検出指示を受取ると直ち
にRFMに伝える。
【0350】RVは、同期時間多重で動作する。各活性
チャンネルに対するその状態は、それぞれのチャンネル
スロットが終結するにつれてRSMを経由してTSRに
保存され、そのスロットが再出現するとRSMを経由し
て再ロードされる。各チャンネルに対する処理は、開始
指示、RSM_RCV_START、がRSMにより作
動されると始まり、スロット終端指示、RSM_RCV
_EOS、がRSMにより示されると終る。その状態は
1活性チャンネルに対して保存され、他の活性チャンネ
ルに対して再ロードされるが、RV(論理173)は、休
止状態に置かれる。
【0351】開始指示を受取ると直ちに、RV処理が、
同じチャンネルスロットに対する処理が最後に終結した
とき保持された状態で始まる。RSMからスロット終端
指示を受取ると直ちに、RV状態論理173は、安定終結
状態になければ、休止する前にそのように動作を続ける
(たとえば、データをRL1から受取らなければならな
い状態にあれば、データは休止状態を取る前にレジスタ
170にラッチされる)。このような状態に達すると直ち
に、論理173は、区画の終了指示、RV_DONE、を
RSMに表明する。
【0352】データおよび状態指示は、それぞれの準備
完了指示、RL1_RV_DATA_RDYおよびRL
1_RV_STATUS_RDY、と共にRL1により
提示される。後者は論理173を、それぞれのデータおよ
び状態のラッチを制御するように調節する。前に注記し
たように、RL1からRVへの転送は同期しており、R
Vはその提示の50ns機械サイクル周期以内にデータおよ
び状態をラッチしなければならない。RVからRFMへ
の転送は非同期要求承認動作である。RV状態論理173
はRV_RFM_REQを提示し、RFMはRFM_R
V_ACKを返送する。
【0353】RV交換状態は、それぞれ図20および図21
に示す二つの時間交換状態語、RV_TS01、および
RV_TS02、から構成されている。RV_TS01
はレジスタ170および171の混合内容を表わし、RV_T
S02はチェック回路172の状態を表わす。再ロード
時、対応する交換状態情報がRSMによりTSRから呼
出され、RSM_DATAによりRV内のすべての主要
回路ユニットのレジスタに提示される。
【0354】図20を参照すると、RV_TS01のフィ
ールドは下記の名称および機能の意味を有している。
【0355】RVD0 RVデータレジスタ0(8ビ
ット)。レジスタ170のデータバイト部(データA)に
対応し、最も最近に受取ったデータバイトを表わす。一
方このレジスタではデータはCRC計算処理を受ける。
【0356】RVD0P RVデータ0のパリティ
(1ビット)。RVD0のバイトに対する奇数パリテ
ィ。
【0357】RVD1 RVデータレジスタ1(8ビ
ット)。レジスタ171のデータバイト部(データB)に
対応し、必要なら(たとえば、アドレス認識のため)更
に処理してRFMに伝えるべきデータを表わす。準備完
了しているときは、データはRVD0からこのレジスタ
に移される。
【0358】RVD1P RVデータレジスタ1にあ
るデータの奇数パリティ(1ビット)。
【0359】RVARS アドレス認識オプションを
受けるデータフレームに対するRVアドレス認識状態
(2ビット)。4状態の中の一つを指示する。 1.ア
ドレス認識を行うデータを待つ。 2.アドレスが認識
されているかまたは認識が禁止されている(フレーム内
のすべてのデータがRFMに送られ、フレーム終端指示
を受取ると直ちに割込が発生する)。3または4、アド
レスが認識されず、このフレームは無視される。
【0360】RVDF RVデータレジスタ満杯(2
ビット)。4状態の中の一つを指示する。 1.RVD
0およびRVD1が共に空。 2.RVD1だけが有効
データを備えている。 3.RVD0だけが有効データ
を備えている。 4.RVD0およびRVD1が共に有
効データを備えている。
【0361】RVLBF フレーム指示の最後のバイ
ト(2ビット)。次の状態の中の一つを指示する。
1.RVD0およびRVD1が共に現在フレームの最後
のバイトそ備えていない。 2.RVD1が現在フレー
ムの最後のバイトを備えている。3.RVD0が現在フ
レームの最後のバイトを備えている。 4.RVD0お
よびRVD1が共に現在フレームの最後のバイトを備え
ている(すなわち、レジスタ170および171が共にフレー
ム終端指示を備えている)。
【0362】RV1 RV初期設定指示(1ビッ
ト)。IOP/SIOにより設定され、現在のチャンネ
ルスロットに対するRVの状態交換変数の初期設定を示
し、RVによりリセットされてこれを検知し且つチャン
ネルに対する正常処理状態に移ったことを知らせる。
【0363】RVLAR RVの最後アドレス認識オ
プション(2ビット)。このチャンネルに関連するCC
RのAROフィールド内の最後の値。各RSM始動時
に、RV論理はこのフィールドを現在のAROと比較
し、ARO値が(IOP/SIOにより)変えられてし
まっているか判定する。変更が検出されれば、AROの
新しい値がこのフィールドに移される。フレームの次の
開始が検出されると直ちに、RVはこのフィールドの新
しいARO値に従ってアドレス認識処理を始める。
【0364】図21を参照すると、RV_TS02のフィ
ールドが下記の名称および機能の意味を有している。
【0365】RVCRC RV CRCの残部(16ビ
ット)。RL1からフレーム終端指示を受取ると、この
フィールドをチェックしてフレームの受信が正しいこと
を確認し、全部1にリセットする。
【0366】RVS0 RV状態レジスタ0(7ビッ
ト)。RL1から最も最近に受取った状態。3ビットは
使用せず、他はフレーム状態(EOF、アイドル検出、
中絶検出、オクテット整列状態)を示す。
【0367】RVS1 RV状態レジスタ1(8ビッ
ト)。RFMに伝えるべき次の状態。準備完了すると、
状態はRVS0からこのレジスタに移される。このレジ
スタの4ビットはフレーム状態を示し、他のビットはC
RCチェック状態を示し、もう一つのビットはRL1
RVパイプラインにおけるバッファあふれ状態を示し、
2ビットは使用しない。
【0368】RVIO RV内部あふれ指示(1ビッ
ト)。レジスタがRVの内部にあれば内部あふれ状態を
示す。このビットが設定されると、データがRFMに伝
えられない。
【0369】9.6 RV状態機械 論理173は、2個の状態機械、およびRL1に接続して
先に述べた同期クロックの制約のもとにRL1データお
よび状態をレジスタ170に通す別の複合論理回路から構
成されている。複合論理は、RL1からデータおよび状
態を、それぞれの準備完了指示(RL1_DATA_R
DYおよびRL1_STATUS_RDY)と共に単に
受取り、レジスタが満杯か空かをチェックして確認し、
レジスタが満杯と示されなければ転送を終了する。転送
が完了すれば、ラッチが設定されてこのことを指示する
(そのラッチはレジスタ170の内容がレジスタ171に移さ
れるとMOVE状態機械の動作によりリセットされ
る)。データまたは状態の準備完了指示を受取ったとき
レジスタ170が満杯であれば、データまたは状態は捨て
られ、レジスタ170の中にあるビットがあふれ状態を指
示するように設定される。
【0370】MOVEおよびPROCESSと名付ける
二つの状態機械は、他のすべてのRV機能を制御する。
MOVEは、「A」レジスタ170(DATA_STAT
US_A)から「B」レジスタ171(DATA_STA
TUS_B)へのデータおよび状態の転送を制御し、P
ROCESSは、データの処理(CRCチェック、アド
レス認識など)およびRFMとの接続を制御する。これ
ら状態機械について次に説明する。
【0371】MOVE状態機械 状態0(アイドル状態) −この状態では、RSMは、RV_DONE指示子が活
性であれば、状態状態および状態データを安全に交換す
ることができる。新しい状態状態およびデータが活性チ
ャンネルに対してロードされてしまってから、RSMは
RSM_RCV_STARTを表明し、MOVEが状態
1に進む。
【0372】状態1(処理状態) −データおよび状態はレジスタAからレジスタBまで条
件付きで移動し、データはレジスタAからCRC計算器
172に条件付きで移動する。RSMからスロット終端指
示(RSM_RCV_EOS)を受取れば、MOVE
は、同時RL1データまたは状態準備完了機能の処理が
レジスタAに対して終了してから、状態0に戻る。
【0373】−休止していず且つデータ/状態がレジス
タAで利用可能であれば、次の処置はレジスタBの状態
およびCRC計算によって決まる。
【0374】−レジスタBがフレーム終端状態だけを備
えていれば、MOVEは、レジスタBがPROCESS
状態機械により空にされるまで周回する。
【0375】−レジスタBがフレーム終端状態およびフ
レームの最後のデータバイトを共に備えていれば、MO
VはCRCの残りについて有効性をチェックする(16進
「1D0F」倍でなければならない)。残りが有効でな
ければ、MOVEはレジスタBにCRC無効ビットを設
定し(状態2を参照)、レジスタBがPROCESSに
より空にされるまでこの状態で周回する。
【0376】−レジスタBが有効データのみを備え、レ
ジスタAがフレーム終端状態のみを備えていれば、フレ
ーム状態はレジスタAからレジスタBに移動し、レジス
タBにあるデータがフレームの最後のバイトとして指示
され、レジスタAをRL1からデータおよび状態を受取
るのに利用できるようになる。
【0377】−レジスタBが有効データもフレーム終端
状態も備えていず、レジスタAが双方を備えている場合
には、有効データおよびフレーム終端状態が共にレジス
タAからBに移動する。この事態において、データはC
RC計算器に同時に入り、レジスタAは更に多くのデー
タおよび状態を受取るのに利できるようになり、レジス
タBはフレームの最後のバイトを保持しているとしてマ
ークされ、MOVEは状態2に進む。
【0378】ーレジスタBがデータおよびフレーム終端
状態を共に備えていず、レジスタAがフレーム終端状態
だけを備えていれば、状態はレジスタBに移動する。C
RCの剰余(下の状態2および3を参照)が有効性につ
いてチェックされる。CRCの剰余の比較が不合格であ
れば、レジスタBにCRC無効ビットが設定される。レ
ジスタAが有効ビットだけを備えていれば、データはレ
ジスタBおよびCRC計算器に同時に送られ、MOVE
は状態3に進む。
【0379】状態2(フレームの最後のバイトに関する
CRC計算を待つ) −CRC計算は1ビットを計算するのに1機械サイクル
かかり、データ移動は一度に8ビットであるから、全計
算には8機械サイクルかかる。MOVEは内部カウント
を連続機械サイクルで8から0に減らして状態1に戻
り、CRCの剰余をフレームの最終のCRC剰余として
有効性についてチェックする(上述のこの状態の入り方
に注意)。
【0380】状態3(最後のバイト以外についてCRC
計算を待つ) −機械サイクルが上述のように8から0までカウントダ
ウンされ、MOVEは状態1に戻る。
【0381】PROCESS状態機械 状態0(アイドル状態) −MOVEにおける状態0(RSM_RCV_STAR
T)に同じ。開始指示を受取ると、PROCESSは状
態3に進む。
【0382】状態1(アドレス認識処理) −RSM_RCV_EOSにより休止すれば、状態0に
戻る。休止せず且つAROがすべてのフレームが受信可
能であることを示し、認識状態(RV_TS01のRV
ARSフィールド)が無効アドレスが認識されているこ
とを示していれば、レジスタB(レジスタ171)の中の
データは、フレーム終端指示がレジスタBを通過してし
まうまで捨てられる。この状況(すべてのフレームが受
信可能で且つ無効アドレスが認識されている)に対する
シナリオは、現在のフレームが始まっているのでARO
が変ってしまっており、現在のフレームが無効になるこ
とであることに注目。
【0383】−レジスタBがデータかまたは終了フレー
ム状態かを備えており且つ認識状態が有効状態が認識さ
れていることを示せば、PROCESSは状態2(デー
タまたは終了フレーム状態をRFMに伝える)に進む。
【0384】−AROがアドレスが認識可能であること
を示し、認識状態が無効アドレスが認識されていること
を示せば、レジスタBにあるデータは、新しいフレーム
の開始まで捨てられる。レジスタBがデータかまたはフ
レーム終端状態かを備えており且つ有効アドレスが認識
されていれば、PROCESSは状態2(データまたは
フレーム終端状態をRFMに送る)に進む。アドレスを
現在認識しなければならないようなフレーム状態である
場合、レジスタAおよびBにあるデータは、RSMのH
DLCレジスタのLSA部に保持されているアドレスパ
ターンと比較される。パターンが合致すれば、認識状態
が設定されて有効アドレスが認識されていることを示
し、アドレス認識がこのフレームに対して終結し、PR
OCESSは状態2に進んでデータを伝える。比較した
アドレスが合致しなければ、状態は無効アドレスを認識
したことを示すように設定され、PROCESSは状態
1に留まって後に続くすべてのデータを捨てさせる。
【0385】状態2(データ/状態をRFMに転送す
る) −RV_RFM_REQがRFMに表明される。承認、
RFM_RV_ACK、を受取ると直ちに、レジスタB
が(Bのどの部分が満杯かにより)データまたは状態の
転送に利用できることの指示が設定され、PROCES
Sは状態1に戻る。フレーム終端状態が転送されれば、
状態1に戻ったとき、PROCESSは単にRSMから
のスロット終端指示を待ち、次いで状態0に戻る。デー
タだけが転送されれば、状態1に戻ったとき、PROC
ESSは別のデータが送られるのを待ち、次いでこの状
態に戻る。
【0386】状態3(AROにおけるプロセスの動的変
化) −RSMによりロードされた状態が新しく初期設定され
たチャンネル(RV_TS01セットにあるRVIビッ
ト)を示せば、PROCESSは、新しく初期設定され
た指示をリセットし、最後のアドレス認識オプション
(ARO)ビット(RSM_CCRの)を前のARO状
態(RV_TS01のRVLARフィールド)と比較し
てARO状態が変っているか判定する。変っていれば、
最後のオプションが次の保存されたRV_TS01のR
VLARフィールドの状態位置に複写される。次の状態
は状態1である。
【0387】−ロードされた状態が新しく初期設定され
たチャンネルを示さなければ、最後のAROおよび現在
のAROが更に比較され、これらが合致しなければ、現
在のAROが最後のAROフィールド位置に書込まれ
る。次ぎの状態は状態1である。
【0388】−AROがアドレスを認識することからす
べてのフレームを認識することに変っており且つ認識状
態が現在のところ無効アドレスの認識を示さなければ、
認識状態が設定されて有効アドレスが認識されたことを
示すので、フレームの残りが通常どおり受信される。次
の状態は状態1である。
【0389】10. 伝送レジスタおよび伝送論理要素 10.1 伝送層1(TL1)の機能 TL1は、伝送有効化要素TVと伝送データをTVから
回路網に転送するBTDMとの間を接続する。TVは伝
送データをFIFOR(FIFO RAM)から、伝送
FIFO管理要素TFMを経由して受取り、このような
データをTFMからDMARQ(DMA要求要素)に表
明された要求に応じてDMACの非同期部を経由してF
IFORにロードされることを想起すること。
【0390】TL1は、RL1で行われるものと逆の機
能を行う。これには次の動作が含まれる。 −データバイトの直列化。 −フラグ、打切、およびアイドルの発生。 −透明度−0ビットの詰込み。 −アンダーランの検出。 −フラグの分配。 −データの反転。 −データを出力するためレジスタを交互に使用。
【0391】TL1は、データバイトをTVから受取
り、L1回路によりBTDMに提示されたビット要求T
DATA_REQに応じてデータビットをBTDMに直
列に転送する。TL1では、データは1対のバイトレジ
スタ、TLD1およびTLD2(以下のTL1論理の説
明で説明する)、を通して送り込まれるので、どんなス
ロットタイム期間中でもTL1は、次にサーブされるチ
ャンネルに対して最大2バイトまでのデータを格納する
ことができ、これによりBTDMの速度範囲内でのどん
な速度のL1要求をも処理するように準備することがで
きる。これにより最大八つまでの要求をスロット内でバ
ーストさせることができ、これにより(伝送は一般にオ
クテット整列しないので)1スロット期間中に2連続バ
イトのビットを送ってしまうことがあると考えられる。
【0392】これにもかかわらずアンダーランが発生す
れば、TL1は、割込処理用の適切なアンダーラン指示
を発生し、続いて打切パターンを伝送し、続いてアイド
ル詰込みパターンを送り、打切パターンが送られてしま
ってからその事象の適切な指示を発生する。その他に、
TL1は、CCRの打切制御ビット(ARおよびAI
M)に生じた変化に迅速に反応し、打切パターンを伝送
し始めるようになっている。したがって、TL1は、S
IOおよびTSRを通して働くIOP/ホストによりい
つでも効果的に制御されて伝送を打切ることができ、こ
れによりたとえばエラーとわかっている伝送を続ける回
路網チャンネルの無用の使用を減少することができる。
【0393】HDLCプロトコルで通信するチャンネル
に対して、TL1は、非区切データ(フラグでなく、ア
イドルでなく、打切でない)を表わす5個連続する1の
伝送を検出し、0ビットを挿入してこのようなデータを
区切として受取らないようにする。更に、TL1は、プ
ロトコル・メッセージ・フレームの始めと終りとを区別
して伝送のそれぞれの段階に開閉フラグを挿入する。プ
ロトコルがビット反転を必要とすれば、TL1はそれを
処理する。
【0394】TL1は、時分割多重同期で動作し、これ
により活性チャンネルに対するその状態が関連するBT
DMタイムスロット出現期間中に(TSRからRSMを
経由して)ロードされ、(RSMを経由してTSRに)
スロット端として保存される。その時間交換状態は、図
24を参照して以下に説明する一つの語、TL1_TS0
1、から構成される。TL1は、図23を参照して以下に
説明する9ビットの情報指示レジスタを備えており、そ
の内容は、TL1_TS01の一部として時間交換によ
り保存される。
【0395】10.2 TL1状態指示 図23に示すTL1状態指示は、8個の使用指示子ビット
(ビット0〜6および8)および1不使用ビット(ビッ
ト7)から構成されている。
【0396】「サービス打切」ビット(ビット0)は、
打切パターン(または反転HDLCが有効である場合に
は反転打切パターン)が伝送されていることを示す。こ
のビットは、ハードウェアにより設定され、状態交換中
保存され、伝送される打切パターンをBTDMフレーム
を横断して思い出すことができる機構を作る。フレーム
終端ビット(ビット1)は、TVから要求されたバイト
がTVによりフレームの最後のデータバイトであると示
されたとき設定される。このビットがオンであると、T
L1は、最後のデータバイトの後閉鎖フラグを自動的に
送り、TL1は、そのフラグが送られてしまったときこ
のビットをリセットする。閉鎖フラグが送られてしまっ
たら、一連のフラグまたはアイドルから成る詰込みパタ
ーンが必要に応じて伝送される。詰込みパターンは、T
Vが特定の終了指示、TV_ENDFRAMEまたはT
V_ENDCHAN、を送るとき必要である。パターン
の形態は、CCR内のビットにより決まる。ENDFR
AMEが指示されていればIFS(フレーム間詰込み選
択)ビット、またはENDCHANが指示されていれば
ICS(連鎖間詰込み選択)。
【0397】データ・レジ順序ビット(ビット2)は、
データ・レジ1およびデータ・レジ2空き指示子ビット
(ビット3および4)の状態と関連して、上述のデータ
レジスタTLD1およびTLD2に対するデータ転送の
順序を決定する。TVに対すデータ呼出し動作は、ビッ
ト3または4がオンであるとき呼出され、それぞれのレ
ジスタが空であることを示す。これらビットが二つとも
オフであるときは、データはBTDMに転送するため順
序ビットで指示された順序でレジスタから取出される。
二つのビットが共にオンであれば、順序ビットはレジス
タへのデータのローディングの順序を決める。
【0398】アンダーラン指示ビット(ビット5)は、
データのアンダーランが発生したことを思い出させるの
に使用される。この状態が発生すると、ビット0(サー
ビス打切)も設定される。TVにフレームの最終バイト
の後に送る新しいフレームデータが無く且つ閉鎖フラグ
が送られてしまっていれば、アンダーラン指示子が設定
されてTL1に詰込みパターンを発生するよう要求す
る。フレーム間詰込み選択ビット(RSM_CCRのI
FS)のオン/オフ状態は、パターンの形態を決定す
る。オンならばアイドル、オフならばフラグである。
【0399】打切掲揚ビット(ビット6)は、打切がI
NTに対して指示されていることを示すのに使用され
る。このビットはTFMによる関連要求が行われている
とき設定され、INTによりリセットされる。
【0400】TFMリセットビット(ビット8)は、T
FMがリセット(不活性化、再初期設定、および再作
動)されていることを示すのに使用される。このビット
は打切状態をリセットするのに使用される。
【0401】10.3 TL1論理 TL1論理を図22に概略示してある。詳細について以下
に示す。この論理は、3個の個別状態機械ユニット176
A、176B、および176Cから成る状態機械論理176、それぞ
れ177および178で示してあるデータレジスタTD1およ
びTD2、打切/アイドル/フラグ発生器179、マルチ
プレクサ回路180、図23に示す状態ビット指示を保持す
る状態指示レジスタ181(TLSI)、TDBP(伝送
データ・ビット・ポインタ)とも呼ばれるビット・ポイ
ンタ・レジスタ182、TLDSS(伝送層1データ源セ
レクタ)とも呼ばれる源セレクタ・レジスタ183、およ
びTLTC(伝送層1透明度カウンタ)とも呼ばれる透
明度カウンタ184、を備えている。
【0402】状態機械ユニット176A(TL1状態機械と
云う)は、TVからの伝送データバイトの受取りおよび
状態指示レジスタ181による順序および空きの指示に従
うデータレジスタ177および178への前記伝送データバイ
トのローディングを制御する。データがレジスタ177お
よび178に転送されるにつれて、ユニット176Aは、レジ
スタ181による順序および空きの指示を適切に調節す
る。このユニットの状態の詳細については後に10.3.1で
示す。
【0403】状態機械ユニット176B(リセット状態機械
と云う)は、伝送FIFO管理器TFMの状態を監視
し、データ伝送がTFMの初期設定状態と確実に正しく
調整されているようにする。RSMからの入力RSM_
CCRおよびユニット176AからのTL1_DONE出力
のTDE(伝送データ有効化)ビットを観察することに
より、ユニット176Bは、TFMがSIOを介するIOP
の外部行動を通して何時作動解除され、再初期設定さ
れ、再作動されるかを判断する。これら外部行動は、デ
ータの各後続ブロックに対する動作をDMACによりそ
の転送命令(下記DMACの説明を参照)に対して行わ
れる連鎖機能と調整するためにデータブロックの各単位
の回路網への転送が完了するにつれて必要になる。この
状態機械ユニットの状態の詳細については後に10.3.2で
示す。
【0404】状態機械ユニット176C(L1転送状態機械
とも云う)は、レジスタ177および178からBTDMイン
ターフェースへの伝送データの転送、およびこのような
転送に関連する動作を監督する。これら動作には直列
化、ゼロビット挿入、および特殊文字挿入(フラグ、ア
イドル、打切、など)がある。このユニットの状態およ
び動作の詳細については後に10.3.3で示す。その機能を
遂行するにあたり、このユニットは、マルチプレクサ18
0、および179、180a、および182〜184で示した補助論理
ユニットを使用し、制御する。マルチプレクサ180およ
び論理ユニット179、180a、および182〜184については1
0.3.3のこのユニットの状態の説明のところで述べる。
【0405】10.3.1 TL1状態機械 TL1状態機械176Aは、TVから通信伝送データを、一
度に1バイトづつ受取り、これをどちらが空であるかに
よりレジスタ181および182に交互にロードする(二つと
も空であれば最も長く空いているものにロードする)。
これらレジスタの空き状態は、状態指示レジスタ181に
よる「レジ順序」および「レジ空き」指示(図23)から
決まり、このような指示は、各レジスタがロードされて
それぞれのレジスタが空ではないことが示され、次のロ
ードの宛先として他のレジスタが指されるにつれて、修
正される。空き指示子は各データレジスタにある最後の
データビットがBTDMインターフェース(下の10.3.3
を参照)に送られるとL1転送状態機械ユニット176Cに
よりオンにされる(空状態を示す)。外部リセット指
示、SIO_RESET、を受取ると、この状態機械
は、状態指示レジスタをクリアし、その状態0を取る。
この状態機械の状態を次に要約する。
【0406】状態0(開始を待つ) −RSMから開始信号、RSM_XMIT_STAR
T、を受取ると直ちに、このユニットはTL1_DON
Eの表明を解除し、状態1に移る。TL1_DONEの
表明には、TL1_DONEがRSMにTL1が全体と
して状態時間交換動作の準備が整っていることを示して
いるかぎり、このユニット176AおよびL1転送ユニット
176CによるDONEの表明が一致する必要があることに
注意。このような一致表明は図において176aで論理的ド
ット・アンド接続を表わすドットにより表わしてある。
【0407】状態1(データを待つ) ・休止指示(RSM_XMIT_EOS)、または打切
指示(状態5を参照)に対処する場合には、ユニットは
状態0に移る。
【0408】・TVからのフレーム終端指示(TV_T
L1_ENDFRAME)に対処する場合には、フラグ
が(レジスタ181のフレーム終端指示ビットをクリアす
ることにより示してあるように、L1転送ユニット176C
により)送られてしまうまで待ち、状態1に留まる。
【0409】−前述の条件が関係せず、且つ一方または
両方のデータレジスタ177および178が空でデータをロー
ドするのに利用できる(TV_DATA_RDYが表明
されている)場合には、ユニットは状態2に移る。この
動作と関連して、ユニットは先づTVからのデータにフ
レーム終端指示が付いているか確認し、もし付いていれ
ば、ユニットはフレーム終端指示子をレジスタ181に設
定してから状態2に移る。
【0410】−その他すべての状況では、ユニットは状
態1に留まっている。
【0411】状態2(TVからバイトを受取る) −ユニットは、レジスタ181に打切掲揚状態指示がある
かチェックする。打切掲揚指示が存在しなければ、ユニ
ットは、データを適切な空データレジスタ177または178
にラッチし、そのレジスタに対する空指示ビットをリセ
ットし、データ受取りの承認をTVに表示し(TL1_
TV_DATA_ACKを発生することによる)、状態
0に移る。データ転送を行う前に打切についてチェック
することにより、ユニットが、DMCおよびTFMが適
切に再初期設定されるまでTVにより提示されるデータ
を受取ることのないようにする。
【0412】その他の場合(ハードウェア・エラー状
態) −この状態は、破滅的ハードウェアエラーが検出された
ときに限り取られる。DONEが表明され、エラー状態
指示、TL1_INT_ERSTATE、がINTに表
明される。ユニットはこの状態から状態0まで連鎖動作
することにより絶えず回復しようとする。
【0413】10.3.2 TFMリセット状態機械(176B) このユニットは、RSM_CCRおよびTL1_DON
E指示のTDE(伝送DMA有効化)ビットを監視し、
伝送FIFO管理器TFMが何時外部作用(SIO/I
OP)により作動解除され、再初期設定され、再作動さ
れたかを確認する。この機構は、アンダーラン、パリテ
ィエラー検出、または特定の外部要求により打切が発生
してから動作を再開するのに必要である。この機構によ
り、それぞれのチャンネルが再初期設定されるまでは新
しいデータが送出されない。
【0414】リセットモード −(このユニットが下記の番号の付いた状態のどれかに
ある間に)SIO_RESETが作動されると直ちに、
ユニットはTFM_RESET指示ビットをレジスタ18
1に設定し、レジスタ181の打切掲揚指示ビットまたは打
切対処指示ビットをリセットし、状態0に移る。これは
TFMが前の打切の後外部作用により適切に再初期設定
されていることを示す。
【0415】状態0(TFMの作動解除を待つ) −TL1_DONEが表明されず、CCRのTDEビッ
トが活性でなければ(TFMが使用禁止になっているこ
とを示す)、状態1に移る。
【0416】状態1(TFMの再作動を待つ) −TL1_DONEが表明されていないがTDEが活性
である(TFMが再作動されていることを示す)場合に
は、ユニットは、状態レジスタ(図23)のTFM_RE
SETビットの他に活性打切指示子(打切掲揚または打
切対処)をもすべてリセットし、状態0に戻る。
【0417】10.3.3 L1転送状態機械(180C) このユニットは、BTDM母線にビット直列に接続する
こと、および関連機能(直列化)、ゼロビット挿入、フ
ラグ発生)を行うことに責任がある。外部リセット(S
IO_RESET)が検出されると、このユニットは状
態指示レジスタの関連部分をリセットし、状態0を取
る。
【0418】このユニットは、マルチプレクサ180、お
よび補助論理179、180a、および182〜184を使用し且つ
制御することによりその動作を行う。マルチプレクサ18
0は、必要に応じてデータレジスタ177および178に対し
てデータ直列化機能を行ってこれらレジスタの内容をビ
ット直列でBTDMインターフェースを経由して回路網
に転送する。マルチプレクサ180をこれらレジスタに対
して制御するにあたり、ユニット176Cはカウンタ・レジ
スタ182〜184に設けられているポインタ指示を使用して
マルチプレクサ180への入力のバイト源を判定し、所定
の源からの特定のビットを選択する。ユニット176Cは、
これらポインタ指示を、使用するにつれて調節する。
【0419】レジスタ183(伝送層1データ源セレクタ
レジスタ)は、転送すべき次のバイトの源(レジスタ17
7、レジスタ178、または特殊文字発生器179)を指示
し、レジスタ182(伝送データビット・ポインタ・レジ
スタ)は、所定のバイト源から転送すべき次のビットを
指示する。ビットが源レジスタから転送されるにつれ
て、ビット・ポインタは歩進してその源にある次のビッ
トを指し、ビット・ポインタが最後のビットの位置に対
応する値に達するにつれて、そのビットの転送に続いて
指示レジスタ181に対し適切な状態指示(たとえば、レ
ジスタ177または178に対する空状態の指示)が設定され
る。
【0420】カウンタ・レジスタ184(伝送層1透明度
カウンタ)は、ビット志向プロトコルのもとで動作する
チャンネルに対してデータを伝送している間にゼロビッ
ト挿入を決定するのに使用される。このようなチャンネ
ルでは、伝送データは特殊な(フラグ、アイドル、また
は打切)文字として現われないようにしなければならな
い。この目的で、伝送データの流れに6個以上論理1が
連続する信号が現われないようにすることが必要であ
る。カウンタ184を使用してレジスタ177および178に対
する論理1の連続するデータ信号の転送をカウントし、
カウント値が5に達したら、マルチプレクサ180にゼロ
ビットを挿入させ(その源として0発生器180aを使用し
て)、カウント値を0にリセットする。回路179は、打
切、アイドル、およびフラグの各文字を発生するが、そ
の個々のビットは、出て行く信号ビットの流れに打切、
アイドル、またはフラグ(フレーム終端)の各状態を示
す必要のあるとき回路網に転送するためマルチプレクサ
180により選択される。
【0421】ユニット176Cの状態を要約すれば下記のと
おりである。
【0422】ユニットが或る状態にある間にSIO_R
ESETが表明されれば、ユニットはレジスタ181の状
態指示子をクリアして状態0に移る。
【0423】状態0(開始を待つ) −RSM_XMIT_STARTを検出すると直ちに、
ユニットは状態1に進む。その他の場合にはユニットは
状態0に留まる。この状態では信号が表明されず、状態
指示は修正されない。この状態では、TL1時間交換状
態、TL1_TS01、がRSMによる時間交換記憶装
置について、およびRSMからの次のチャンネル・ロー
ディングについて有効である。
【0424】状態1(現在の状態の決定) −RSM_CCRのプロトコルコードを評価して現在の
チャンネルが「クリア」(プロトコル無し)であるかま
たはビット志向プロトコル(HDLC/LAPB/LA
PD)で動作しているかを判定する。
【0425】−ビット志向であれば、ユニットは打切要
求オプション(RMS_CCRのARフィールド)をチ
ェックし打切を強制すべきか否か判定する。打切はデー
タパリティエラー指示、TV_PARITYE、を受取
った場合にも強制される。打切パターンを送らなければ
ならない場合には、TL1_TS01のビットポインタ
・フィールドTLDBPを7(反転HDLCで動作して
いる場合には8)にリセットし、状態指示ビットを設定
して打切が行われていることを示す。また、源選択指示
子(TL1のレジスタ183にあるように示してあるが実
用上はTVのレジスタにあってTL1への入力として提
示される)がTL1により設定されてマルチプレクサ回
路180に、BTDMに送るべき信号の現在のバイト源と
して打切発生論理(特殊文字発生論理179の一部)を選
択すべきことを指示する。TDBP値が0まで整列する
と(所要パターンが完全に送られてしまったことを示
す)、TLDSSおよびTDBPが更新されて次のデー
タ源としてRSM_CCRにより指定された(これはチ
ャンネル初期設定の始まりでのみ発生する)フレーム間
詰込みパターンの源(論理179の他の部分)を指す。次
の状態は状態4である。
【0426】・クリア・チャンネルの場合には、次の状
態は状態2である。
【0427】状態2(L1がデータを取るのを待つクリ
ア・チャンネル) −伝送データ要求、BTDM_TDATA_REQ、が
活性であれば、ビットポインタおよびレジスタポインタ
により指定されたデータビットを提示し、ビットポイン
タ(TLDBP)を歩進させると共にアンダーランエラ
ーについてチェックする。アンダーラン指示子が設定さ
れていれば、内部指示をクリアし、(源ポインタTLD
BSを経由して)送られた最後のバイトのレジスタ源を
つきとめ、源ポインタを設定してそのバイを(不法なオ
クテットを伝送させないようにする詰込みパターンとし
て)絶えず送出する。次の状態は状態3である。
【0428】状態3(L1がデータを取ってからのクリ
ア・チャンネル) ・伝送データ要求が不活性であれば、データポインタT
DBPおよび指示子をチェックしてアンダーランエラー
が発生している(両データレジスタが空で、TLDBP
値が0である)か確認する。もしアンダーランであれ
ば、ポインタTLDBPをリセットし、源レジスタの指
示を保持し、割込指示をINTに表明する。アンダーラ
ンではないがTLDBP値が0であれば、TLDSSを
設定して他のデータレジスタを源として指し、TLDB
P値を8に設定する。伝送データ要求が不活性になって
いなければ、次の状態は状態2である(伝送データ要求
が不活性になっている場合には状態3に留まり、前記要
求が不活性になるのを待つ)。
【0429】状態4(ビットプロトコル、L1がデータ
を取るのを待つ) −伝送データ要求が活性であれば、ビットポインタおよ
びレジスタポインタにより指定されたビットを提示し、
ビットポインタを歩進させる。透明度カウンタ(TL1
_TS01のTLTC)をチェックし、必要なら、詰込
みビットを提示する(カウントは5であり、TLDSS
はデータレジスタの一つを指している)。1データビッ
トが送出されていればTLTCを歩進させ、0データビ
ットが送出されていればTLTCをリセットする。RS
Mによりスロット終端指示が表明されていなければ、次
の状態は状態5である(表明されている場合には、次の
状態は状態0である)。伝送データ要求が不活性であり
且つ未処置中絶要求またはパリティエラーが未解決であ
れば、次の状態は状態5であり、その他の場合は状態4
に留まる。
【0430】状態5(ビットプロトコル、L1がデータ
を取ってから) −伝送データ要求が不活性であれば、打切およびパリテ
ィエラーの指示子およびデータポインタをチェックす
る。指示子が打切またはパリティエラー処置を要求して
いれば、TLDBPを7(反転HLDCの場合は8)に
リセットし、TLDSSを設定して打切パターンを源と
して選択する。打切が必要でなければ、TLDBPは0
であり、データはなおも送られ(フレーム終端指示無
し)どのレジスタを次に送る必要があるかを決定し、T
LDSSを設定してこの旨を指示する。データを利用で
きなければ、閉鎖フラグまたは詰込みパターンを選択す
る(TV_TL1_ENDCHAINは送るべき詰込み
パターンを決定する際フレーム終端指示をすべて無視す
る)。両データレジスタが空であり且つTVからのフレ
ーム終端指示が無ければアンダーランが発生する。アン
ダーランを検出すると直ちに適切な指示子ビットが設定
され、TLDSSが次の源として打切パターン発生器を
指すように設定される。次の状態は状態4である。
【0431】10.4 TL1時間交換語TL1_TS01 TL1時間交換語TL1_TS01は、図24に図示して
あり、以下に説明するが、2個の8ビット・フィールド
TLD1およびTLD2、4ビット・フィールドTLD
BP、3ビット区画TLTC、および9ビット・フィー
ルドTLSI、から構成されている。図22におけるこれ
らフィールドの源は、TLD1およびTLD2に対する
レジスタ177および178、TLDBPに対するレジスタ18
2、TLTCに対するカウンタ・レジスタ184、およびT
LSIに対するレジスタ181、である。これらフィール
ドのTL1での用法は次のとおりである。
【0432】TLD1およびTLD2(TL1データレ
ジスタ1およびTL1データレジスタ2) −これらは図22に177および178で示すデータレジスタ1
およびデータレジスタ2の内容を反映している。これら
レジスタはデータをTVから交互に(「ピンポン式に)
受取る。
【0433】TLDBP(TL1データビット・ポイン
タ) −現在のデータ源からBTDMに送るべき次のビットを
指す。現在の源は、TLDSS(図26および図22のレジ
スタ183)により指示され、データレジスタ1、データ
レジスタ2、または打切/アイドル/フラグ発生器179
(図22)とすることができる。
【0434】TLTC(TL1透明度カウント) −ビット・プロトコル・チャンネルにより送出される連
続する1データ・ビットをカウントし、カウント値が5
になったとき、詰込みビットを挿入する。値は、1デー
タ・ビットが送られると増加し、詰込みビットか0デー
タ・ビットかが送られればリセットされる。
【0435】TLS1(TL1状態指示子) −状態指示子の最後の状態を反映する(図23)。
【0436】10.5 伝送有効性(TV)機能 伝送有効性要素(TV)は、伝送FIFO管理器(TF
M)とTL1との間を接続して伝送データを転送する。
TVは、時分割多重で、RSMにより規定されるBTD
Mタイムスロットと同期して動作し、RSMおよびTS
Iを経由して活性チャンネルスロットに対して状態交換
を受ける。TVの主要機能は次のとおりである。
【0437】データ転送 伝送データバイトがTFMから内部データレジスタに、
一度に一つ、取出され、以下に説明するように処理さ
れ、TL1に転送される。内部レジスタが空のときは呼
出要求がTFMに対して発せられる。
【0438】CRC発生 プロトコル志向チャンネルでは、伝送データの呼出され
た各バイトがビット直列に、CRCの剰余の計算および
パリティチェックを行う計算論理に加えられる。プロト
コル・フレームの最後のデータバイトがTL1に送られ
てから、2バイトのCRC剰余が反転されて、高次バイ
トを先にして、TL1に転送される。
【0439】CRCバイパス クリア・チャンネル内のデータ(たとえば、ディジタル
音声)に対して、CRC発生およびパリティチェックが
バイパスされる。すなわち、これら機能の適用がCCR
のチャンネル形式フィールドCTの関数として選択され
る。
【0440】10.6 TV論理 図25を参照すると、TVは、データレジスタ190、状態
機械191、CRC計算論理192、およびマルチプレクサ19
3から構成されている。レジスタ190は、伝送データをT
FMから194で示したTFM_TV_DATAを受取
り、その出力をCRC計算論理192およびマルチプレク
サ193に加える。計算器192の出力は、マルチプレクサ19
3の第2の入力に加えられる。マルチプレクサ193は、状
態論理191により制御され、データレジスタ190からのそ
の入力をデータを処理しながら選択する。プロトコル志
向チャンネルでは、フレーム終端で、マルチプレクサ19
3が計算器192からのその入力を選択するよう制御され
る。
【0441】計算器192は、CRCの剰余発生およびパ
リティチェックを行う。パリティエラーが発生すれば、
回路192は、状態論理191を図示しない接続を経由して調
節し、パリティエラー発生の出力指示、TV_PARI
TYE、を発生する。
【0442】状態機械191は、SIO_RESET線に
接続された入力を有し、SIOがその線を作動させると
リセットされる。ユニット191は、時間的なスロット終
端処理点およびスロット開始処理点を規定するRSMか
らの制御入力(それぞれRSM_XMIT_EOSおよ
びRSM_XMIT_START)を受取る。活性スロ
ットに対する処理を開始する前に、状態情報がRSMに
よりTSRから(RSM_TS_BUS、続いてRSM
_TV_LOADを経由して)TVに転送され、チャン
ネル構成情報がRSM_CCRを経由して提示される。
【0443】状態論理191は、レジスタ190の空状態を識
別し、識別したとき、データ要求をTV_TFM_RE
QによりTFMに提示する。準備完了すると、TFM
は、TFM_TV_DATAでデータバイトを、続いて
TFM_TV_ACKで承認信号を提示する。レジスタ
190にデータが入っているときは、ユニット191は、デー
タ準備完了指示をTV_TL1_DATA_RDYを経
由してTL1に提し、マルチプレクサ193を作動させて
データをTV_TV1_DATAで提示する。データを
受取ると、TL1はTL1_ACKで承認を返す。
【0444】プロトコル志向チャンネルに対して、TF
Mは、TVにフレーム終了状態の指示、TFM_TV_
EOF、および連鎖終了状態の指示、TFM_TV_E
OC、を提示する。TVはこれらの指示を利用してCR
Cバイトを挿入し、その動作の終結を準備する。
【0445】RSM_XMIT_EOSにより示される
スロットの終りに、TVは、その時間交換状態を保存さ
せる準備をする。この状態は連続的にTV_TS01で
提示されるが、TVは、保存機能を実行する前にその終
了指示をRSM_TV_DONEに提示しなければなら
ない。
【0446】10.7 TV状態機械 状態機械191は以下のような状態のレパートリを備えて
いる。
【0447】リセット状態 −これはSIO_RESETが作動されたとき取る状態
である。CRC計算器がクリアされ、状態機械は強制的
にそのアイドル状態(状態0)にされる。
【0448】状態0(アイドル状態) −RSM_XMIT_STARTを待ち、TV_DON
Eを表明し、状態1に進む。
【0449】状態1(状態決定状態) −現在のチャンネルの状態を、チャンネル形式およびR
SM_CCRのプロトコル規定コードを検出して確定す
る。
【0450】−クリア・チャンネルでは、TVがCCR
剰余(プロトコル・モードに対してのみ有効)を送ろう
としていないことを確認する。TVデータレジスタが満
杯であれば、TV_DATA_RDYを表明する。TV
データレジスタが満杯でなければ、TFMに更に多くの
データを要求するTV_TFM_REQ要求を表明す
る。次の状態は状態2である。
【0451】−ビット・プロトコル・チャンネルでは、
TL1からの打切指示を検査する。打切条件が存在すれ
ば、次の状態は状態8である。データレジスタに有効デ
ータが存在すれば、TL1にTV_DATA_RDYを
表明し、次の状態は状態2である。データレジスタが有
効でなければ、CRCバイトをTL1に送るかまたは必
要に応じてTV_TFM_REQをTFMに表明する。
更に多数のデータが要求されていれば、次の状態は状態
3である。最初のCRCバイトが送られていれば、次の
状態は状態5である。第2のCRCバイトが送られてい
れば、次の状態は状態6である。
【0452】状態2(TL1_ACKを待つ) −TL1_ACKが活性であれば、TV_DATA_R
DYを下ろし、データレジスタに対する有効データビッ
トをリセットする。ビットプロトコル・チャンネルが利
用されていれば、次の状態はCRC計算に対する状態7
である。この状況では、CRCロード制御信号を設定し
て計算の開始を指示する。その他の場合では、次の状態
は、TFMから更に多数のデータを要求する状態1であ
る。RSM_XMIT_EOSがTL1承認データの転
送の前に活性になっていれば、TV_DATA_RDY
を下ろし、アイドル状態0に進んで交換を準備する(こ
れは先に説明した「適応」施設の一例であって、このよ
うな自律要素に、RSMからのスロット終端指示が他の
要素に対するデータ転送の未返答要求と一致するとき交
換の前に、その状態を変えさせる)。上述以外の他のす
べての状況では、次の状態は状態2である。
【0453】状態3(TFM_ACKを待つ) −TFM_ACKおよびTFM_TV_DATAが活性
であれば(TFM_TV_DATAはTFM_TV_N
DIによって活性であることを更に証明されることに注
意)、データレジスタにロードし、データレジスタに対
する有効データ状態を設定する。TFM_TV_DAT
AおよびTFM_TV_EOFが活性であれば、これは
フレームの最後のバイトがTFMから転送されているこ
とを示すから、関連制御指示を設定して、TFMにより
指示された最後のバイトの受取りを承認するのに続いて
CRCバイトを送出することを伝え、状態6に進む。そ
の他の場合には状態2に進む。
【0454】状態5(最初のCRCバイトを送る) −TL1_DATA_ACKが活性であれば、TV_D
ATA_RDYを下ろし、第2のCRCバイトの転送を
準備し、状態6に進む。RSM_XMIT_EOSがT
L1承認バイトの転送前に活性になっていれば、TV_
DATA_RDYを下ろし、アイドル状態0に進む。T
L1_DATA_ACKが不活性のままであれば、次の
状態は状態5である。
【0455】状態6(第2のCRCバイトを送る) −TL1_DATA_ACKが活性であれば、TV_D
ATA_RDYを下ろし、データバイト転送の準備をし
てから、状態1に進む。またCRCカウンタを次のフレ
ームについてプリセットする。TL1承認バイトを転送
する前にRSM_XMIT_EOSが活性になっていれ
ば、TV_DATA_RDYを下ろして状態0に進み、
その他の場合には、次の状態は状態5である。
【0456】状態7(CRCを計算する) −CRCユニットが0になるのを待つ。次の状態は更に
多数のデータを要求する状態1であり、その他の場合、
次の状態は状態7である。
【0457】状態8(中絶状態) −RSM_XMIT_EOSが活性であれば次の状態は
状態0であり、その他の場合は状態1である。CRCカ
ウントを次のフレームについてプリセットする。
【0458】10.8 TV状態交換語TV_TS01 TVに対する状態交換語、TV_TS01を図26に示
す。この語には、8ビット・フィールドTVDR、16ビ
ット・フィールドTVCR、1ビット・フィールドTV
DV、2ビット・フィールドTVDS,1ビット・フィ
ールドTVOE、1ビット・フィールドTVEC、1ビ
ット・フィールドTVDP、および2ビット・フィール
ドTLDSSがある。これら各々の使用法および意味に
ついて以下に説明する。
【0459】TVDR(伝送有効性データレジスタ) −データレジスタ190の内容。
【0460】TVCR(伝送有効性CRCレジスタ) −現在のフレームに対する累積CRC剰余計算の状態。
フレームの終端に遭遇すると、このフィールドはTL1
に伝えられる出データに付加される。
【0461】TVDV(伝送有効性データ有効) −このビットの状態は、データレジスタが有効データを
備えているか否かを示す(オンは伝えるべき有効データ
を示し、オフはデータレジスタが空であることを示
す)。
【0462】TVDS(伝送有効性データ選択) −TL1に送るべき次のバイトの源を指す(源は、TV
データレジスタ、TV CRCレジスタの上位8ビッ
ト、またはTV CRCレジスタの下位8ビット、の一
つである)。
【0463】TVOE(伝送有効性動作エラー) −活性のときこのビットは動作エラーが検出されている
ことを示し(たとえば、無効状態)、TV処理動作をす
べて休止させる)。
【0464】TVEC(伝送有効性連鎖終端) −TFMから受取った連鎖終端指示。TL1へのCRC
転送の最後のバイトの後に連鎖終端指示を付加してTL
1がパターン伝送を詰める準備をする必要がある。
【0465】TVDP(伝送有効性データパリティ) −TVDRの内容に対する奇数パリティ。
【0466】TLDSS(伝送層1源選択) −TS1に対して必要な時間交換語の数を可能な限り少
くするために、これらビットは、TVを通して保存さ
れ、チャンネル処理の開始時にTL1により使用され
る。これら2ビットは、TL1に送出する次のデータバ
イトの四つの源、TL1のデータレジスタ1および2、
TLのフラグ信号の源、およびTL1のアイドル/打切
パターンの源、の中の一つを指すように動作する。
【0467】11. FIFO RAM(FIFOR)およ
びFIFO管理区画 FIFO RAM(FIFOR)およびFIFO管理器
(RFMおよびTFM)は協同して、DMA制御器(D
MAC)と同期送受信要素(RL1、RV、TL1、T
V)との間の遷移時に通信データを待つ。時間交換RA
M(TSR)と同様、FIFORは、他の区画に対する
そのデータ流れを指揮する論理を備えている。
【0468】11.1 FIFORの構造 図27を参照すると、FIFOR区画は、(SIO、RS
M、RFM、TFM、およびDMACから)母線セレク
タ回路201を通して入力を受け、203で示したデータ母線
(FIFOR_DATA)に202から出力を発生する128
×36静的RAMアレイ200から構成されている。母線203
は、SIO、RFM、TFM、およびDMACまで延び
ている。要求ラッチ205と協同して動作する状態機械論
理204は、セレクタ201およびアレイ200の動作を制御す
る。
【0469】アレイ200は、128個のデータ語記憶空間を
備えており、各語空間は36ビットの記憶空間(各語空間
に32データビット空間および4パリティビット空間)か
ら構成されている。図7を参照して、模範的な基本速度
ISDNの用途において、各チャンネルに割当てられた
空間の半分を伝送DMA構成レジスタ語TDCR1、T
DCR2に対して取ってあり、他の半分を受信DMA構
成レジスタ語RDCR1、RDCR2に対して取ってあ
る。各活性チャンネルのRDCR1、2、およびTDC
R1、2空間は、それぞれのチャンネルに対する状態情
報および通信データ情報を格納する。各語空間のビット
の用法について以下に図33〜図36を参照して説明する。
【0470】SIO、RFM、TFM、およびDMA制
御(DMAC)の各区画からアレイ200へのデータ入力
は、セレクタ回路201を通して供給される。データ出力
は、特定の宛先を状態論理204の206からの承認出力によ
り割当てられて、母線203を経由してそれら区画に伝え
られる。アレイのアドレッシングは或る場合には直接で
あり、他の場合には間接である。それぞれの場合に、ア
クセス区画は、要求ラッチ205に対し所要アクセスの読
み書き方向の指示(たとえば、SIO_FIFOR_R
DまたはSIO_FIFOR_WR)を発する。このよ
うな読み書き要求に関して、TFMおよびDMACは、
1語または連続する2語の読み書きを要求する別々の入
力を備えている(RFMおよびSIOは常に1語の読み
書き要求を発する)。
【0471】SIOがアレイにアクセスするときは、S
IOは明白なアドレス入力をSIO_ADDRESS_
BUSを経由して供給し、これをセレクタ201がアレイ2
00のアドレス入力に転送する。データを書込む場合に
は、SIO_DATAに供給されるデータ語がセレクタ
201によりアレイのデータ出力に転送される。SIO
(または他の区画)に呼出されるデータが母線203に現
われる。206におけるFIFOR_SIO_ACKは宛
先としてSIOを指定するものである。
【0472】データをTFMまたはRFMからアレイに
書込むとき、またはアレイからそれら区画に呼出すとき
は、セレクタ201へのアドレス入力は、RSMからのタ
イムスロット指示、RSM_TSI、と状態論理204の
出力207に現われる選択機能との組合せとして間接的に
供給される。RMS_TSIは、それぞれのチャンネル
に割当てられた(4語の)位置のブロックに効果的にア
クセスし、207における選択機能は、ブロック内の特定
の語位置をアドレス・オフセットさせる。一度に1バイ
であるRFMからのデータ転送を受取ることに関して、
RFMは、アドレス選択を所定の語空間内部のバイト位
置まで分解する別のアドレス入力RFM_FIFOR_
BPP(BPPは「バイト位置ポインタ」を表わす)を
発生する。
【0473】RFMがアレイに書込むときは、受信デー
タのバイトをバイト位置ポインタ、RFM_FIFOR
_BPP、と共にRFM_FIFOR_DATAで提示
する。バイト位置ポインタRFM_FIFOR_BPP
は、RSM_TSIおよび207で選択された語によりア
ドレスされるブロック内の特定のバイト位置を指定す
る。TFMがアレイに書込むときは、TFMは状態語情
報だけを書込み、これをTFM_TDFSW_DATA
で提示する。データがRFMまたはTFMに呼出される
と、完全な語が、宛先区画を指定する働きをする206に
現われる関連承認、FIFOR_RFM_ACKまたは
FIFOR_TFM_ACK、と共に母線203に出力さ
れる。
【0474】DMACがアレイにアクセスするときは、
アドレス入力はDMACからのチャンネル番号入力、D
MAC_CHN_NBRと、207における選択入力との
組合せとして発生される。データは書込み用にDMAC
_FIFOR_DATAで提示され、呼出されたデータ
は、206に現われるFIFOR_DMC_ACKと共に
母線203を経由してDMACに転送される。
【0475】アレイ200から母線203への出力は、データ
に関してパリティチェックを行うパリティチェック回路
202aに並列で伝えられる。パリティエラーが検出されれ
ば、その回路は202bからエラー指示、FIFOR_PA
RITY_ERROR、を発生する。このようなエラー
指示は、要求区画に提示され、該要求区画によりエラー
割込指示をINT区画に発するのに使用される(ラッチ
状態をCEISR/TSRに記録するため、およびチャ
ンネル化エラー状態としてIOPに通知するため。後の
INTの説明を参照)。
【0476】アレイの読み書きおよびクロックの機能
は、208に現われる論理204の出力(入力から要求ラッチ
205に得られる)により制御される。一つの読み書き要
求は完了するのに3機械クロック/状態サイクル(3×
50ns)かかる。1サイクルは要求選択機能を組立て、ア
レイの読み書き入力および図示してないクロック使用可
能入力を作動させる。次のサイクルはクロックの有効性
および選択機能をラッチし、アレイに対して欠陥の無い
クロックを提供する。次の第3サイクルは、承認出力を
作動させ、クロックおよび選択信号を不活動にする。連
続(2重語)アクセスは、第2アクセスの最初のサイク
ルを第1サイクルの最後のサイクルと重ねることによ
り、5サイクルで完了する。
【0477】11.2 FIFO RAMの状態およびDA
TA FIFORでは、各通信チャンネルスロットに4
語空間が割当てられている(図7)。これら空間の内二
つ(RDCR1、TDCR1)は、それぞれのチャンネ
ルに対するDMA制御情報を保持し、他の二つ(RDC
R2、TDCR2)は、受信されたり伝送されたりする
データを待合せるバッファとして働く。
【0478】アレイ200のDMA構成レジスタ語空間R
DCR1、2、およびTDCR1、2のビットの用法に
ついての詳細を図33〜図37に示してある。RDCR1お
よびTDCR1は、それぞれの(活性)チャンネルに対
する一定の状態および制御のパラメータを保持するのに
使用され、RDCR2およびTDCR2の各空間は、そ
れぞれの(活性)チャンネルを通過する受信および伝送
の通信データに対する4バイトの待行列として使用され
る。
【0479】受信径路を有する各活性チャンネルにおい
て、受信データは、一度に1バイト、RVからRFMを
経由してアレイ200のそれぞれのRDCR2空間の(特
別にアドレスされた)バイト位置に転送される。活発に
伝送する各チャンネルに対して、伝送データは、一度に
1バイト、TDCR2/FIFORからTFMへ、およ
びTFMからTVへ転送される。TFMへの転送では、
完全語TDCR2が呼出され、バイト選択がTFMによ
り行われる。RFMからアレイ200までおよびアレイか
らTFMまでの転送は、以下に説明するRFMおよびT
FMのそれぞれの同期(時間交換式)動作の期間中に行
われる。
【0480】RDCR2空間が4バイトで一杯になる
と、RFMは要求をDMARQ(DMA要求待行列)に
提示し、これによりDMAC区画がMIO区画と協同し
て4バイトをRDCA(受信DMA現在アドレス。22
ビット)という名のそれぞれのRDCR1フィールドの
アドレス情報により指定された外部(IOP/ホスト)
記憶装置の空間に転送するよう(非同期的に)動作す
る。外部記憶装置は、円形バッファとしてアドレスされ
る(下記のDMACの詳細説明を参照)。RDCR1の
残りの10ビット空間は、8予備ビット空間(RE
S)、FIFOR出力で検出されたパリティエラーをD
MACに示す1ビット空間RPE(受信パリティエラ
ー)、および転送中に生じた境界チェック条件を示す1
ビット空間RBC(受信境界チェック)から構成される
(DMACの説明を参照)。
【0481】同様に、FIFORのTDCR2活性チャ
ンネル語空間が空になると、TFMはDMARQに要求
を提示し、関連TDCR1空間に部分的に設けられた制
御情報を使用してDMACに外部(IOP/ホスト)記
憶装置からデータを(非同期的に)取出させる(TDC
R1フィールドの完全な説明についてはDMACの説明
を参照のこと)。手短かに言えば、各TDCR1語のフ
ィールドは、予備ビット(RES)、現在の外部データ
バッファ空間のバイト長を規定する16ビットのTDBC
(伝送DMAバイト・カウント)フィールド、3個の2
ビット・フィールド、および3個の1ビット・フィール
ドから構成されている。2ビット・フィールドは、TV
に転送すべきTDCR2の中の次のバイトを指すTBC
(伝送バッファ・カウント)、TCR2の第1の有効バ
イト位置を指す(更に4バイト未満がTCR2にロード
されているとき特に必要になる)TOPQ(待行列の先
頭)、および外部記憶装置およびFIFORのいずれか
または双方に対するDMAC転送にパリティエラーが発
生したか否かを示すPE(伝送DMAパリティエラ
ー)、である。1ビット・フィールドは、DMACによ
り設定可能な外部アクセス条件の指示を表わす(明細に
関してはDMACの説明を参照)が、ECD(検出され
た連鎖の端)、EFD(検出されたフレームの端)、お
よびNDI(データ指示子無し)である。
【0482】11.3 FIFO RAM状態機械の状態 以下の説明を簡単にするため、FIFORに関連するT
DCR1の1ビットおよび2ビットの状態関数を総括的
に伝送DMA FIFO状態語(TDFSW)と称し、
FIFORへのDMACチャンネル番号アドレス入力を
DMACアドレスと呼び、RSMからFIFORへのタ
イムスロット・アドレス指示を、どの区画が実際にFI
FORにアクセスしているかに応じて、RFMアドレス
またはTFMアドレスと呼ぶ。
【0483】状態0(調停状態) −FIFORにアクセスするすべての要求が(要求ラッ
チ205に)絶えずラッチされている。この状態は、所定
の調停規則に従って要求に優先順序を付け、優先要求に
関連するデータをFBS(FIFOR母線セレクタ)20
1にロードする。
【0484】−優先権は高い方から順に、TDFSWが
TFMから更新すること、DMACの2語読出し要求、
DMACの1語書込み要求、DMACの1語読出し要
求、DMACの2語書込み要求、DMAC書込みパリテ
ィエラー、RFMの読出し要求、RFMの書込み要求、
TFMの1語読出し要求、TFMの2語読出し要求、S
IOの読出し要求、およびSIOの書込み要求である。
【0485】−所定の要求がTFMに対するTDFSW
更新の書込み(TFM_FIFOR_WR1)であると
きは、アドレスおよび更新されたTDFSWデータ(T
FM_TDFSW_DATA)がFBS(FIFO母線
セレクタ)201により選択される。最初のバイト選択、
書込み、およびクロック使用可能化の各制御入力が作動
される。この状況では次の状態は状態1である。
【0486】−要求が2語をFIFORからDMACに
読出すこと(DMAC_FIFOR_RD2)であると
きは、DMACは、DMACアドレスによりアドレスさ
れたRDCR1語空間のRDCAフィールドに格納され
ている現在の外部アドレス、および関連するRDCR2
空間に格納されている受信データの双方を要求されてい
るものと考える(両空間は部分的にDMAC_CH_N
BRで指定される)。関連する語空間に順次アドレス
し、読出し制御器を作動させる。次の状態は状態1であ
る。
【0487】−要求が1語をDMACからFIFORに
書込むこと(DMAC_FIFOR_WR1)であると
きは、DMACが関連チャンネルのRDCAを含む語を
更新していると考え、関連するFIFORアドレスがF
BSにより選択される。アレイ制御信号は書込みに対し
て作動される。次の状態は状態18である。
【0488】−要求が1語をDMACに読出すこと(D
MAC_FIFOR_RD1)であるときは、DMAC
が関連するチャンネルのTDCR1空間のTDBCを要
求されていると考える。それぞれのアドレスがFBSに
より選択され、アレイ信号は書込に対して作動される。
次の状態は状態2である。
【0489】−要求がMDACから2語を書込むこと
(DMAC_FIFOR_WR2)であるときは、DM
ACはTDBCおよび伝送データを共に格納している。
FBSは適切な語のアドレスを選択し、アレイ制御器は
連続書込みに対して作動され、次の状態は状態12であ
る。
【0490】−要求がDMACからFIFORへのパリ
ティエラー指示の書込み(DMAC_FIFOR_PE
_WRがラッチされている)であるときは、FIFOR
から1語または2語を読出すDMACの結果、パリティ
エラーがDMACにより検出されている。それぞれのT
DCR1またはRDCR1がDMAC_CHN_NB
R、DMAC_RCV_REQ、およびFBSの各選択
の組合せを通して選択される。次の状態は状態14であ
る。
【0491】−要求がRFM読出し(REM_FIFO
R_RDが活性)であるときは、RFMは関連するRD
CR1から状態情報を要求している。その結果アドレス
選択が(RSM_TSIおよび状態機械からの語位置選
択出力の機能として)行われ、制御器は読出しに対して
作動される。次の状態は状態4である。
【0492】−要求が受信データのバイトを転送するた
めのRFMからの1バイト書込み(RFM_FIFOR
_WR1が活性)であるときは、バイトアドレスがRF
M_FIFOR_BPPに応じてFBSにより選択さ
れ、制御器は書込みに対して作動される。次の状態は状
態15である。
【0493】−要求が伝送データのTFMへの読出し
(TFM_FIFOR_RD1が活性)であるときは、
所要のTDCR2アドレスが(RSM_TSIおよび内
部発生した語位置指示の機能として)FBSにより選択
され、制御器は読出しに対して作動される。次の状態は
状態5である。
【0494】−要求がTFMに対する2語読出し(TF
M_FIFOR_RD2)であるときは、TFMはそれ
ぞれのチャンネルのTDCR1空間およびRDCR2空
間の双方にアクセスしようとしている。これら空間が
(RSM_TSIおよび内部発生した語位置選択信号の
機能として)順次アクセスされ、制御器は読出しに対し
て作動される。次の状態は状態6である。
【0495】−要求がSIOに対する1語読出し(SI
O_FIFOR_RDが活性)であるときは、SIO
(SIO_ADDRESS)により供給されたアドレス
が選択され、アレイ制御器が読出しに対して作動され
る。次の状態は状態7である。
【0496】−要求がSIOからFIFORへの1語書
込み(SIO_FIFOR_WRが活性)であるとき
は、SIOアドレスが選択され、制御器は書込みに対し
て作動される。次の状態は状態17である。
【0497】状態1(RDCAのDMACへの読出し) −アレイ制御器がアレイにアクセスしてDMACアドレ
ス(DMAC_CH_NBR)のRDCR1位置を読出
すように作動される。次の状態は状態8である。
【0498】状態2(TDBCのDMACへの読出し) −アレイ制御器がアレイにアクセスしてDMACアドレ
スのTDCR1位置を読出すように作動される。次の状
態は状態20である。
【0499】状態3(伝送データを書込み、更新された
TDBCに対する書込みを開始する)−FIFOR_D
MAC_ACKを表明してDMACに、伝送データが書
込まれ、更新されたTDBCおよびTDFSWを次に書
込むよう提示しなければならないことを知らせる。アレ
イはこの後使用禁止になるが、選択および書込みのアク
セス制御器は活性のままである。次の状態は状態13であ
る。
【0500】状態4(境界チェックおよびPE状態をR
FMに読出す) −アレイ制御器が関連チャンネルのRDCR1に対し読
出しに対して作動され、次いで作動解除される。次の状
態は状態21である。
【0501】状態5(伝送データをTFMに読出す) −アレイ制御器が関連チャンネルのTDCR2を読出す
ように作動され、次いで作動解除される。次の状態は状
態23である。
【0502】状態6(TDFSWのTFMへの読出し) −アレイ制御器が関連チャンネルのTDCR1を読出す
ように作動され、次いで作動解除される。次の状態は状
態10である。
【0503】状態7(語をSIOに読出す) −アレイ制御器が語をSIO_ADDRESSで読出す
ように作動され、次いで作動解除される。次の状態は状
態22である。
【0504】状態8(2語受信側読出しに関するDMA
Cへの最初の承認) −FIFOR_DMAC_ACKがDMACに表明され
る。DMACのアドレスが同じチャンネルの第2の語
(RDCR2)位置に調節される。クロック使用可能化
信号が第2の読出しアクセスに対して作動される。次の
状態は状態9である。
【0505】状態9(DMACの後受信データを読出
す) −アレイ制御器が第2の読出しに対して作動され、次い
で作動解除される。次の状態は状態20である。
【0506】状態10(最初にTFMに対し承認、TDF
SWおよび伝送データの2語読出し) −FIFOR_TFM_RD_ACKを表明してTFM
に母線203にあるTDFSW情報を受入れさせ、次に伝
送データの受入れの準備をさせる。クロックが次の読出
しに対して使用可能となり、TFMアドレスが次の語
(TDCR2)位置に対して調節される。次の状態は状
態16である。
【0507】状態11(TDFSWをTFMに対して更
新) −アレイ・クロックを適切なTDFSW/TDCR1空
間に書込むように作動する。クロックが使用禁止にな
る。次の状態は状態19である。
【0508】状態12(TDBCを伴う伝送データの書込
み) −アレイ・クロックが伝送データをDMACから関連チ
ャンネルのTDCR21空間に書込むように作動される。
アドレスは次の語空間(関連TDCR1のもの)に調節
される。クロックの作動は解除される。次の状態は状態
3である。
【0509】状態13(データを伝送後TDFSWおよび
TDBCを書込む) −クロックがTDCR1空間に書込むためアレイにアク
セスするよう作動され、次いで作動解除される。次の状
態は状態20である。
【0510】状態14(DMACパリティエラーの書込
み) −クロックがTDCR1PE空間に書込むためアレイに
アクセスするよう作動される。次の状態は状態20であ
る。
【0511】状態15(RFMに対する受信データ・バイ
トを書込む) −アレイがデータ・バイトをRFMから関連チャンネル
/スロットのRDCR2空間に書込むようアクセスされ
る。クロックが作動解除される。次は状態21である。
【0512】状態16(TDFSWを読出させてから伝送
データをTFMに読出す) −アレイが伝送データを関連チャンネルのTDCR2空
間からTFMへ読出すようにアクセスされる(TFMは
適切なバイトを選択する)。クロックが作動解除され
る。次は状態23である。
【0513】状態17(SIOに対するデータ語を書込
む) フラグが検出されなければチェックレジスタをアイドル
パターンまたは打切パターン(1が7個以上連続してい
る)があるか検査する。このようなパターンが検出され
れば、INTに対して適切なアイドルまたは打切の指示
子を設定し、データレジスタをクリアし、ビットカウン
トをリセットする。READ_VALIDが不活性であ
れば、次の状態は状態1である。その他の場合には、次
の状態は状態3である。
【0514】−アレイがアクセスされ、SIO_DAT
A語がSIO_ADDRESSの位置に書込まれる。ク
ロックが使用禁止になる。次は状態22である。
【0515】状態18(DMACに対するRDCAの書込
み) −アレイがDMACにより示されたチャンネル番号のR
DCR1空間に書込むようにアクセスされる。クロック
が使用禁止になる。次は状態20である。
【0516】状態19(TFMのTDFSW書込みを承
認) −FIFOR_TFM_ACKが表明される。アレイ制
御器が作動解除される。次は状態0である。
【0517】状態20(DMACへの承認) −FIFOR_DMAC_ACKが表明される。アレイ
制御器が作動解除される。次は状態0である。
【0518】状態21(RFMへの承認) −FIFOR_ACK_FRMが表明される。アレイ制
御器が作動解除される。次の状態は状態0である。
【0519】状態22(SIOへの承認) −FIFOR_SIO_ACKが表明される。アレイ制
御器が作動解除される。次の状態は状態0である。
【0520】状態23(TFMへの伝送データ読出しの承
認) −FIFOR_TFM_RD_ACKが表明される。ア
レイ制御器が作動解除される。次は状態0である。
【0521】11.4 RFMの機能 RFM(受信FIFO管理器)は、受信データ・バイト
をRVとFIFORのRDCR2空間の特にアドレスさ
れたバイト位置との間で転送し、またDMARQへの要
求により受信データを(DMACの指揮のもとに)FI
FORからホストIOP記憶装置へ転送を開始する。R
FMはまた、(たとえばFIFORからホストIOP記
憶装置に関連DMAC転送を行っている間にパリティエ
ラーが発生したか確認するため)FIFORのRDCR
1空間にある状態情報にアクセスすることもできる。
【0522】RFMは、時分割多重エンジンとして、R
VおよびRL1と同期して動作し、BTDMにそれぞれ
のチャンネル・タイムスロットが現われるのと同期して
活性チャンネルにサービスする。他の同期要素の場合の
ように、RFMはRSMにより前記スロット出現に関連
する規則正しい時間間隔で始動し、休止する。休止する
よう指示される(RSM_RCV_EOS)と、RFM
はアイドル状態に移り、RSMに終了および開始のタイ
ムスロットに関連する状態語(RFM_TS01および
RFM_TS02)の時間交換交替に適する安定状態に
あることを指示するRFM_DONEを表明する。RS
Mからのロード制御信号(RSM_RFM_LOAD1
およびRSM_RFM_LOAD2)に応じて新しい状
態語がロードされる。新しいチャンネル状態をロードし
てから、RFMはRSM_RCV_STARTにより始
動するよう指示される。
【0523】活性チャンネルに対して動作するとき、R
FMは、RVにより提示された受信データバイトを受入
れ、これをFIFORの関連チャンネル語空間RDCR
2の特定のバイト記憶位置に格納する。このような各空
間が満杯になるにつれて、RFMは、DMACにその空
間の内容を外部IOP記憶装置に(非同期的に)移させ
る要求をDMARQにより提示する。RFMはまた、R
Vから受取った状態情報を処理し、各フレームで受取っ
たバイト数のトラックを確保し、フレーム終端状態をI
NT区画に指示する。RFMはまた、DMACによりF
IFORのRDCR1空間に掲示された状態条件を処理
し、掲示された境界チェックおよびパリティエラーの状
態をINT区画に通報する。
【0524】11.5 RFM時間交換語1および2 RSMの制御下でRFMとTSRとの間で転送される時
間交換語(RFM_TS01およびRFM_TS02)
を図29および図30に示してある。
【0525】RFM_TS01は、RVから受取って未
だFIFORに転送していないデータが入っている8ビ
ット・フィールドRFMD、RFMDに格納されている
データのパリティを示す1ビット・フィールドRFMD
P、現在のチャンネルに対する受信データが転送される
FIFOR/PDCR2の次のバイト位置を指すバイト
ポインタを保持する2ビット・フィールドRFMBP、
それぞれのチャンネルに対するRFMの現在の状態を、
アイドル(有効データを受取っていない)、アクチブ
(FIFORに置く有効データを受取っている)、また
は「フレーム間」(アイドル、打切、またはフレーム終
端の指示をRVから受取っており、関連するFIFOR
内容がIOPにDMAされたらRFMによりINTに関
連状態を提示する必要がある)の一つとして示す3ビッ
ト・フィールドRFMS、RFMの割込状態を、アイド
ルパターンを受取った、フレーム終端を検出した、打切
パターンを検出した、CRCエラーを検出した、FIF
OR/RDCR2に対してバッファのあふれ状態を検出
した、のいずれか一つとして示す8ビット・フィールド
RFMIS、および予備の8ビット位置(現在のところ
使用しないが他の指示に利用することができる)、から
構成されている。
【0526】RFM_TS02は、現在のフレーム期間
中にそれぞれのチャンネルに対してRFMが受取ったバ
イトの数を示す16ビット・フィールドRFMFBC、お
よび予備/未使用の16ビットから構成されている。フレ
ーム終端、アイドル状態、または打切状態を検出すると
直ちに、RFMはRFMFBCにある値を調節し(その
CRCバイトがカウントに確実に入らないようにす
る)、調節した値をRFM_TS01にあるRFMIS
の値と共にINTの割込要求処理プロセス中にINT
(により拾い上げられる)に伝える。
【0527】11.6 RFMの論理 RFMの論理の組織を図28に示す。RFMは、状態機械
論理220、(状態論理220により供給された選択機能に応
じて)RVにより提示された受信データおよび状態情報
を転送する母線セレクタ221、(状態論理220により供給
された制御信号に応じて)セレクタ221により選択され
た情報を受取るデータレジスタ222、およびRFMの現
在有効な時間交換状態語を保持する時間交換状態レジス
タ223(この区画にはこのような語が二つとそれらを保
持する二つのレジスタ223がある)、から構成されてい
る。
【0528】RFMの正常動作においては、状態論理22
0は次のような遷移を行う。アイドル状態(状態0)か
ら出発し、RSM_RCV_STARTを受取ると直ち
にFIFORバッファが満杯でないことの指示を待ち且
つチェックする状態4に移り(バッファが満杯であれば
処理に入る前にバッファが満杯でなくなるまで状態4で
待つ)、FIFORパリティエラーについてチェックす
ると共にDMACにより掲示されたRDCR1状態を読
むことにより境界チェック条件についてもチェックする
状態10に移る。パリティエラーまたは境界チェック条件
が存在しないときは、状態1に移ってRVからのデータ
転送要求を待ち、次いで状態5に移ってデータをFIF
ORに格納し、スロット終端指示RSM_RCV_EO
Sを受取ると直ちにアイドル状態0に戻る。状態論理22
0の詳細は下記のとおりである。
【0529】状態0(アイドル状態) −これはRFMがその時間交換状態語を完全に交換でき
る状態である。この状態では、(RSM_RCV_EO
Sの受取りに続いて)RFM_DONE指示を表明し、
RSMにTSRをレジスタ223から出力RFM_TS0
1およびRFM_TS02に提示されたRFMの現在の
状態を格納するように動作させることができる。また、
この状態では、RSMからのロード制御信号(RSM_
RFM_LOAD1、RSM_RFM_LOAD2)に
応じて新しい状態をRFM_TS_BUSからレジスタ
223にロードすることができる。状態をロードしてから
RSMはRSM_RCV_STARTを表明することに
よりRFM処理を開始する。
【0530】−この状態では、RFMは、RSM_RC
V_STARTを待つ。この信号が活性であるときは、
RSM_CCRの受信DMA有効化ビット(RDE)の
状態がチェックされる。そのビットがオフ(現在のチャ
ンネルが受信に対して使用可能になっていない)であれ
ば、次の状態は状態8である。そのビットがオンであり
且つRFM状態状勢(RFM_TS01のRFMSフィ
ールドおよびRFMISフィールド)がこのチャンネル
での前のエラーを示していれば、状態8に進む。その他
の場合には、状態4に進む。
【0531】状態1(RFM_TS01、02に新しく
ロードされた状態を検査する) −状態状勢をチェックして現在の状態に対して必要な任
務を開始する。この状態にある間にRSMにより休止さ
れれば、状態0に進む。状態が前にアイドルパターンを
検出したことを示していれば、状態2に進む。状態が前
にデータを受取ったが未だFIFORに書込んでいない
ことを示していれば、FIFORに書込み要求、RFM
_FIFOR_WR_REQ、を掲げ、状態5に進む。
状態が前にフレーム終端指示をRVから受取っているこ
とを示していれば、状態9に進んでこのことをINTに
通報する。状態が前にパリティエラーまたは境界チェッ
ク条件を受取ったことを示していれば、状態8に進む。
状態がひどい論理エラーに遭遇したことを示していれ
ば、状態0に戻る。
【0532】状態2(プロセスデータおよびフレーム状
態をRVから受取っている) −この状態では、RVにより提示されたデータおよび状
態(フレームの終端、打切、またはアイドル)を処理す
る。RV_RFM_REQが活性であることはデータが
セレクタ221へのRV_RFM_DATA入力で有効で
あることを示す。RV_RFM_REQ_STATUS
が活性であることは状態がセレクタ221のRV_RFM
_STATUS入力で有効であることを示す。データま
たは状態のうちどの入力が活性であるかにより、それぞ
れの承認、RFM_RV_D_ACKまたはRFM_R
V_S_ACK、が作動される。
【0533】−フレーム終端状態およびデータをRVか
ら同時に受取れば、フレーム終端受取りを示すように状
態状勢を設定し、データ受信承認をRFM_RV_D_
ACKによりRVに与える。RDCR2のFIFORデ
ータバッファの状態をチェックし、有効データの2バイ
ト以上を保持しているか確認する。保持していれば、R
FM_DMARQ_SETを作動させてDMACサービ
スを要求し、次の状態は状態11である。この時点でFI
FORに保持されているバイトの数が2より少なけれ
ば、RFM_DMARQ_SETは作動されず、次の状
態は状態6である。
【0534】−RVからデータだけを受取れば、状態状
勢はデータバイトの受取りを示すように設定され、承認
がRFM_RV_ACKを経由してRVに与えられ、受
信データバイトのカウント(RFM_TS02のRFM
BC)が1だけ増加し、次の状態は状態5である。
【0535】−フレーム終端状態だけを受取れば、状態
状勢はそのことを示すように修正され、フレームバイト
・カウントは、0より大きければ、1だけ減り(CRC
の転送について調節し)、承認がRFM_RV_S_A
CKを経由してRVに戻され、FIFORデータバッフ
ァに入っている有効バイトの数がチェックされる。バッ
ファに少くとも3個の有効バイトが存在すれば、DMA
RQへの要求ビット(RFM_DMARQ_SET)が
作動され、次の状態が状態11になる。バッファに存在す
るバイトが3個未満であればDMARQへの要求を作動
させずに次の状態が状態6になる。フレーム終端を受取
ったときのFIFORにある有効バイトの数は、この条
件が、RVから転送された最後の2バイトがフレームデ
ータ・カウントの一部でないCRCの剰余バイトであ
る、HDLCプロトコルのもとで動作するチャンネルで
のみ生ずるので、重要である。したがって、カウントを
正しい受信データ・カウントを反映するように進行中に
調節しなければならない。
【0536】−RVから打切またはアイドルのフレーム
状態を受取れば、FIFORにある有効データバイトの
数がチェックされる。FIFORに有効データバイトが
存在しなければ、次の状態は状態9である。1バイトが
存在すれば、次の状態は状態6である。2バイトが存在
すれば、フレームバイト・カウントを1だけ減らし、次
の状態が状態6になる。3バイト存在すれば、フレーム
バイト・カウントを1だけ減らし、次の状態は状態3で
ある。
【0537】状態3(フレームバイト・カウントを1だ
け減らす) −フレームバイト・カウントを1だけ減らし、次の状態
は状態6である。
【0538】状態4(FIFORデータバッファを空に
するDMACを待つ) −この状態にある間にRSMにより休止されると、状態
0に移る。この状態では、DMARQからの要求信号
(DMARQ_RFM_REQ)は、活性のときDMA
RQサービスがFIFORデータバッファに対して要求
されていることを示す(このようなサービスが完了する
とDMACはこの信号をオフにする)が、FIFORデ
ータバッファに対するDMACサービスの完了が示され
ているかについて繰返しチェックされる。このような指
示を受取ると直ちに状態10に移る。
【0539】状態5(FIFORデータバッファへの受
信データを待つ) −この状態では、FIFORに書込み要求、RFM_F
IFOR_WR_REQ、を表明する。FIFORが
(FIFOR_REM_ACKで)承認すると、バイト
位置ポインタRFM_FIFOR_BPPを適用して、
受信データバイトを書込むFIFORデータバッファの
バイト記憶装置にアドレスする。ポインタを更新して次
の位置を示すようにし、データを示す状態状勢はFIF
ORに書かれてしまっている。FIFORデータバッフ
ァの状態をチェックする。満杯であれば、RFM_DM
ARQ_SETを作動させてDMACサービスを要求
し、状態4に進む。バッファが満杯でなければ、DMA
RQに対する処置を行わずに状態2に進む。前述の処置
が完了する前にRSMにより休止されれば、状態0に戻
る。
【0540】状態6(フレームバイト・カウントを1だ
け減らす) −フレームバイト・カウント値を1だけ減らし、次の状
態は状態9である。
【0541】状態7(状態を清掃する) −フレームバイト・カウントをクリアし、状態状勢を新
しいフレームの始まりを示すように設定し、状態4に移
る。
【0542】状態8(フレーム状態をRVからINTに
送る) −この状態にはRSM_CCRのRDE(受信DMA有
効化)がオフである結果入る。この状態ではRVから受
取ったすべてのフレーム状態がRFM_INT_REQ
の作動によりINTに伝えられ、RFM_TS01、0
2で提示されたRFM状態のINTにより処理される。
受取ったデータはすべて捨てられる。RSM_RCV_
EOSが作動されると状態0に戻る。データをそのチャ
ンネルに関する正常なDMA処置により受取るべき場合
にチャンネルのCCRの中のRDEビットが活性に設定
されていることを確認するのはホスト/IOP複合体の
責任である。
【0543】状態9(エラーまたはフレーム状態をIN
Tに報告する) −INTへの割込要求、RFM_INT_REQ、が掲
げられてエラーまたはフレーム状態が報告される。可能
な割込は次のとおりである。FIFORパリティエラー
(状態10を参照)、境界チェック条件発生、またはフレ
ーム終端指示を受取った。パリティエラーまたは境界チ
ェック条件が存在すれば状態8に進み、正常フレーム終
了状態が報告されれば状態7に進む。
【0544】状態10(境界チェックビットをFIFOR
から読出す) −現在のチャンネルのRDCR1空間に関してRFM_
FIFOR_RD_REQを表明する。FIFORがこ
の要求を承認すると、FIFORのパリティエラー(F
IFOR_PARITY_ERROR活性)をチェック
する。このようなエラーが示されれば、状態9に進み、
この発生を表示する状態指示子を設定する。RDCR1
が関連DMAC転送中に境界チェックが発生したことを
示せば、この状態を示すように状態状勢を設定し、状態
9に進む。FIFORパリテイエラーも境界チェック条
件も発生していなければ、状態1に進む。RSMにより
休止されれば、状態0に進む。
【0545】状態11(フレームバイト・カウントを減ら
す) −フレームバイト・カウントを1だけ減らし、状態4に
進む。
【0546】11.7 TFMの機能 伝送FIFO管理器TFMは時分割多重同期素子であ
る。TFMは、BTDMにチャンネル・タイムスロット
が現われることに同期してRSMにより始動および停止
される。TFMは、FIFORからTVへの(活性チャ
ンネルに関する)通信伝送データの転送を管理する。こ
のようなデータはFIFORのTDCR(伝送データ構
成レジスタ)空間で、特にTDCR2空間(図7、図3
6)で、(4個以下のバイトの組合せで)待ち行列され
る。データはDMACにより(4個以下のバイトの組合
せで)外部IOP記憶装置からFIFORに転送され、
TFMによりFIFORから一度に1バイトづつ抜取ら
れる。各チャンネルの待行列に対する制御情報はFIF
ORの関連TDCR1空間に格納される。
【0547】FIFORのTDCR1およびTDCR2
の各空間に格納されている情報の形態および内容を図35
および図36に示してあるが、両者についてここにおよび
以下のDMACの説明で手短かに述べる。
【0548】TDCR1(図35)は、1ビット指示空間
3個、2ビット指示空間3個、16ビット指示空間1個、
および予備/未使用空間7個、を備えている。1ビット
指示は、ECD(連鎖の終りを検出した)、EFD(フ
レームの終りを検出した)、およびNDI(データ指示
無し。DMACサービスがバッファ終端条件に遭遇し、
伝送すべきそれ以上のデータが残っていないことを意味
する)である。2ビット指示は、TBC(伝送バッファ
カウント。TVに転送すべきFIFOR/TDCR2に
ある次のバイトを指す)、TOPQ(待行列の先頭。待
行列サービスの如何なる場合においても、DMACは4
データバイト以下を転送することができ、この指示子は
最初の「有効」バイトの記憶位置を指す)、およびPE
(下記四つのDMAパリティエラー状態の一つを示す。
すなわち、エラー無し、FIFORパリティエラー、D
MAC制御RAMパリティエラー、FIFORおよびD
MAC制御RAMの双方で発生したパリティエラー)、
である。16ビット指示、TDBC(伝送DMAバイトカ
ウント)、はDMACがデータを取出す現在の外部デー
タバッファのバイト長を表わし、DMACに対する命令
連鎖点を間接的に示す(更に詳細については下のDMA
Cの説明を参照のこと)。
【0549】TDCR2(図36)は、4個の伝送データ
バイト空間、TDB1〜TDB4、から成る待行列を備
えており、これにDMACにより取出された伝送データ
を入れる。上に注記したように、DMACの如何なる場
合においても、4以下のバイトが取出されて待行列に置
かれ、そのように設置された最初の有効バイトの記憶位
置がTDCR1のTOPQ指示子により規定される。
【0550】TFMは、チャンネル通信プロセスのリア
ルタイム要件に従って、FIFORの伝送データ待行列
の補充を適時に開始する責任をも有する。TFMは、F
IFORの伝送データ待行列の状態を各活性チャンネル
について監視し、待行列が空きになるにつれてTFMは
DMARQに外部IOP記憶装置に対してDMACによ
る(同期)補充処置を開始する要求を表明する。
【0551】各活性チャンネルに対するDMACサービ
スの状態を示す制御情報は、FIFORのそのチャンネ
ルのTDCR1語空間(図7)に格納されており、TF
Mは、TDCR1の最初のバイトの制御情報TDFSW
(伝送データFIFO状態語)を監視し、伝送データ流
のフレーム終端点を検出すると共に関連信号をTVを経
由してTF1に伝え、TF1がビット志向プロトコル用
に構成されたチャンネル(たとえば、HDLC)に関し
てCRCおよびフラグ挿入機能を行うことができるよう
にする。このようなときに、TFMはその時間交換語の
フレームカウントを1だけ増加させ、フレーム伝送情報
をホストシステムに伝える割込要求をINTに送る(実
際に情報を伝える方法の詳細については下のINTの説
明を参照)。
【0552】伝送データを取出すDMACプロセスは、
IOP/ホストシステムに対して或る程度の自律性を有
するIOP記憶装置内のデータブロック(詳細について
は下のDMACの説明を参照)に対する取出し命令の連
鎖化を考慮している。TFMはまた、TDCR1/TD
FSW情報を連鎖終端検出(FCD)指示について監視
する。このような指示を検出すると直ちに、TFMは、
関連指示をTVを経由してTL1に中継し、連鎖ブロッ
クに対するDMACサービスが有効になるまでTL1が
必要なら詰込みパターンを挿入することができるように
する。連鎖伝送条件はINTにも報告される。(下のI
NTの説明を参照)。このようなときに、TFMは、関
連チャンネルに関して活性になり、チャンネルを初期設
定しTFMを再作動させるにはSIO/IOPによる明
白な処置が必要である(下のSIOの説明を参照)。I
OP/ホストシステムとDMACとの間の必要な協同に
よる確実な連鎖化はチャンネル通信を再開する前に行わ
れる。
【0553】TFMが、活性チャンネルに関する動作を
行っている間に、RSMからのスロット終端指示、RS
M_XMIT_EOS、により休止されると、そのチャ
ンネルに対するTFMの状態を規定する時間交換語、T
FM_TS01がRSMによりTSRに保存される。次
に現われるチャンネルが活性であれば、そのチャンネル
に対するTFMの状態を規定するもう一つの語TFM_
TS01が(RSMによりTSMから)TFMにロード
され、TFMがRSMからの信号RSM_XMIT_S
TARTにより始動され、新しいチャンネルに対する処
理が再開される。
【0554】交換期間中RSMにより保存されているT
FM状態語は、TFMによりFIFORから取出されて
RSMが現在のチャンネルスロット動作を休止したとき
は未だ転送されていない伝送データバイトを、もしあっ
たとしても、含んでいない。その理由は、TFMにより
取出された各伝送データが、TVからの要求により始ま
り、TFM承認と共にバイトをTVに転送して正常に
(休止を挟まずに)終了するからである。TVの論理
は、休止したときTFMへの未解決の(承認を受取って
いない)データ取出要求を持っていればその要求を取り
下げ、それを必要とする状態を保存し、同じチャンネル
に対して次に再始動するとき同じ要求をTFMに提示す
るように構成されている。TFMの論理は、FIFOR
からの伝送データの呼出しを完了する前に休止したと
き、要求を取り下げて同じチャンネルの次のサービス時
にTVがその要求をTFMに再び発するように構成され
ている。FIFOR伝送バッファ待行列からデータを呼
出すためのTFMに対する次のバイト位置を規定するポ
インタTBCは呼出されたバイトがTVに伝えられてし
まうまでTFMによって変えられることはないから、T
FMが呼出しが完了しない間に休止すれば、TVがその
要求を繰返すとき正しいバイトをTFMによりFIFO
Rから確実に呼出すのに特別な処置は不要である。
【0555】11.8 TFMの時間交換語 TFMの時間交換語TFM_TS01の形態および内容
を図32に示す。この語は、実際に使用される6ビットと
予備/未使用の26ビットとから構成されている。上に説
明した理由から、および後に状態0および6の説明で再
び述べる理由から、この語は、不完全呼出し(TFMが
RSMにより休止させられたとき完了していない呼出
し)に関連する伝送データを含んでいない。6使用ビッ
トは、関連チャンネルに対して既に伝送されている伝送
データのフレームの数を示す4ビット・フィールドTF
MFC(TFMフレーム・カウント)、および関連チャ
ンネルに対するTFMの状態を、(SIO/IOPの外
部動作により)初期設定された状態(下のSIOの説明
を参照)、正常処理、パリティエラーまたは論理エラー
により休止された状態、または連鎖終端条件により休止
された状態、の一つとして規定する2ビット・フィール
ドTFMS(TFM状態)を備えている。
【0556】11.9 TFM論理 TFMの論理組織を図31に示す。TFMは、状態機械論
理240、FIFOR/TDCR1から呼出したTDFS
Wを格納するレジスタ241、TFMで現在処理されてい
るチャンネルに関連するTFM時間交換語TFM_TS
01を格納するレジスタ242、および245に現われる伝送
データ語のデータバイト部分を選択し、選択されたバイ
トを出力246に転送するマルチプレクサ/セレクタ回路2
43、から構成されている。
【0557】レジスタ241は、FIFORからFIFO
R_DATA母線245を経由してTDCR1状態情報を
受取り、その出力状態データを、たとえば、制御出力T
FM_FIFOR_WR1が論理240により与えられた
ときFIFORに書込み逆転送するため、その出力、T
FM_TDFSW_DATA、に提示する。時間交換語
レジスタ242は、RSMによる時間交換動作中に、RS
M_TS_BUSからロードされ、その現在の内容をT
FM_TS01出力に提示し、TFMが休止し且つ論理
240がTFM_DONEを提示して(時間交換語の保存
に適切な安定状態0にあることを示して)いるときRS
MによりTSRに保存されるようにする。
【0558】マルチプレクサ/セレクタ243は、論理240
により動作され、その入力245に関する伝送データバイ
トをFIFORから選択する。TVからの呼出要求TV
_TFM_REQに応じて、伝送データは、FIFOR
からセレクタ入力245に語並列形態で読出される。論理2
40は、TDFSWレジスタ241のバッファ・カウント・
ポインタ情報TBCを使用して、TVの出力246に提示
すべき適切なバイト、TFM_TV_DATA、を選択
する。出力246にあるデータがTVへの転送に対して有
効であるとき、論理240は、TVにTFM_TV_AC
Kを表明し、データがTVにより瞬時に(50+1秒以内
に)受入れられる。
【0559】論理240は、TDFSWのECD(連鎖の
終端を検出した)指示子部をレジスタ241からTVに伝
えるときTFM_TV_EOCを、TDFSWのEFD
(フレームの終端を検出した)指示子部をTVに伝える
ときTFM_TV_EOFを、表明する。論理は、プロ
セス終端状態をINTに伝えるときTFM_INT_R
EQと協同してTFM_EOP_STATUSを表明す
る(プロセス終端割込状態の処理の詳細については以下
のINTの説明を参照のこと)。論理の他の出力および
入力については以下にその状態の記述で説明する。
【0560】論理240の状態は次のとおりである。 状態0(アイドル状態) −RSMが(TFMとTVまたはFIFORまたはDM
ARQとの間の過渡的相互作用による損失またはあいま
いさの可能性なしに)TFM_TS01情報の時間交換
を行うのに「安全」である状態。この状態ではTFM
は、その終了指示(TFM_DONE)をRSMに表明
し、TFMがRSMによる状態時間交換の安全な実行に
適する安定状態にあることを示すことができる。RSM
からのスロット終端/休止指示(RMS_XMIT_E
OS)の後この状態に入ると、RSMはレジスタ242の
内容をTSRの関連チャンネル空間に格納する。次のチ
ャンネルスロットが活性チャンネルに関連していれば、
RSMは、前に保存した関連状態語をRSM_TS_B
USで提示し、RSM_TFM_LOADを表明して論
理240にその語をレジスタ242にロードさせる。RSM_
TFM_LOADが作動されると直ちに論理240は内部
状態ビット(図示せず)NEW_TDFSWをもリセッ
トする。このビットは設定されると、TDFSW/TD
CR1の状態が変っていてFIFOR内の関連情報を更
新するTFMによる特別な処置を要求することができる
ことを指示する(下の状態2および状態6の説明を参
照)。
【0561】−状態時間交換が完了してから、RSMは
RSM_XMIT_STARTを表明してTFMを再始
動させる。この時点で、RSM_CCRの伝送DMA有
効化ビット(TDE)がオンであれば状態論理が状態1
に移り、その他の場合は状態9に移る。
【0562】状態1(新たにロードされた状態を調べ
る) −この状態では、状態0の動作(現在扱われているチャ
ンネルに対するTFM_TS01)期間中にレジスタ24
2に新たにロードされた状態を調べる。状態がFIFO
Rの伝送データ待行列(新しく初期設定された状態を示
すフィールドTFMS)を埋めるDMACの処置が必要
であることを示していれば、DMARQへの要求、TF
M_DMARQ_SETが表明され、論理が状態2に移
る。DMARQへの要求は、瞬時に(50+1秒以内に)
要求をDMARQ(下のこの要素の説明を参照)にラッ
チさせ、承認指示DMARQ_TFM_REQを論理24
0に戻す。DMARQへの要求により伝送データを外部
IOP記憶装置からFIFORに取出すというDMAC
による非同期動作が生じ、信号DMARQ_TFM_R
EQはDMACがその動作(関連するチャンネルに関す
るTFMサービスの2サイクル以上を含むことができ
る)を完了するまでオフにならない。しかし、DMAR
QはそのDMARQ_TFM_REQ指示機能に関して
TFMと同期して動作するので、信号は、関連チャンネ
ルがDMACの動作によりオフにならない限りおよびオ
フになるまで、関連チャンネルがTFMによりサービス
されるごとにオンになっている。
【0563】−レジスタ242の状態状勢が処理状態を示
していれば、論理240は、それぞれDMARQ_TFM
_REQが活性であるか不活性であるかにより、状態2
または状態3に移る。上に注記したとおり、DMACは
FIFOR再詰込みに関するTFM要求を処理するにあ
たり非同期的に動作するが、DMARQはこのDMAR
Q_TFM_REQ承認指示機能(下のDMARQの説
明を参照)に関してRSMおよびTFMと同期して動作
し、この機能は、DMACが所要動作を完了したときに
限りすべてのチャンネルに対して作動解除される。それ
故この信号の活性状態はTFMにより現在処理されてい
るチャンネルに常に関連しており、要求されたDMAC
機能(FIFOR待行列の詰込み)が不完全であること
を示す。
【0564】−状態ステータスが同じチャンネルの前の
処理区間からのエラーまたは連鎖終端条件を検出したこ
とを示していれば、論理は状態9に移る。
【0565】状態2(詰込むべきFIFORのデータ・
バッファを待つ) −この状態(状態1または状態6から入る)では、状態
論理は、現在処理されているチャンネルに対して先にT
FM_DMARQ_SETを表明することにより要求さ
れているDMACの動作を通して詰込まれるべきFIF
ORの伝送データ・バッファを待つ。
【0566】−この動作が完了したことの指示は、DM
ARQ_TFM_REQが現在処理されているチャンネ
ルに対してオフになると与えられる(上の状態1の説明
を参照)。動作が現在のスロット期間中に終了すれば、
論理は状態3に移る。
【0567】−完了前にスロットの終端(RSM_XM
IT_EOS)を受取ると、論理は、それぞれ内部ラッ
チ、NEW_TDFSW、が設定されてTDFSWが変
っていることを示しているかまたは設定されていないか
により、状態12または状態0に移る。ラッチが設定され
ていれば論理は状態12に移る前にTFM_FIFOR_
WR1を表明する(出力TFM_TDFSW_DATA
からFIFOR/TDCR1へ、交互にTDFSWの書
込みを開示する)。先に注記したように、このラッチは
要求された処置の完了によりTDFSWが変っていると
きに限り設定され、ラッチは各新しいスロットの始まり
に常にリセットされる。それ故スロット期間中に設定条
件にそれが現われることは常に、現在処理されているチ
ャンネルに対して要求された処置が完了したこと、およ
び関連する新しいTDFSW情報をFIFORに格納す
る必要があることを示している。
【0568】状態3(TVからのデータ要求を待つ) −TV_TFM_REQが活性(TVがデータを呼出す
ことを要求している)であれば、論理は、TFM_FI
FOR_RD2を表明して状態(TDCR1)語および
伝送データ(TDCR2)語のFIFORからの背中合
せ呼出しを開始し、状態4に移る。データ呼出しは全4
バイトのTDCR2待行列を生ずるが、論理はマルチプ
レクサ/セレクタ243を動作させ、呼出したTDFSW
のバッファ・カウント・ポインタTBCを使用してTF
M_TV_DATAに現われる一つのバイトだけを選択
する。到着すると直ちに、状態語はレジスタ241に置か
れ、データの所定のバイトが直ちにセレクタ243および
TFM_TV_DATAを経由してTVに伝えられる。
これら動作が完了すれば、TBCの値が呼出すべき次の
データバイトを指すように調節され、NEW_TDFS
Wラッチが設定される。
【0569】−スロット終端(休止)指示RSM_XM
IT_EOSをこの状態期間中に受取れば、論理は、N
EW_TDFSWの状態により、状態12または状態0に
移る。そのラッチが設定されていれば、論理はTFM_
FIFOR_WR1(新しいTDFSW情報をFIFO
Rに書き戻す)を表明し、状態12に移る。ラッチが設定
されていなければ、論理は状態0に移る。
【0570】状態4(TDFSWおよび伝送データをF
IFORから受取る) −FIFORがFIFOR_TFM_RD_ACKを作
動させることにより最初の読出要求(状態3)を承認す
れば、TDFSW情報がレジスタ241にラッチされ、F
IFORパリティ指示(FIFOR_PARITY_E
RROR)がチェックされる。パリティエラーが示され
れば、パリティエラーを示すようにステータスを設定し
て状態11に進む。その他の場合には状態13に進み(状態
3で発せられた)第2の読出要求からの伝送データの到
着に対する準備をする。
【0571】−RSM_XMIT_EOSにより休止さ
れれば、論理は、TFM_FIFOR_WR1を表明
し、NEW_TDFSWが設定されている場合状態12に
移る。ラッチが設定されていなければ状態0に移る。
【0572】状態5(FIFORから送られた伝送デー
タのバイトを選択する) −この状態では、状態3で発せられた二重読出要求のデ
ータ部分がFIFOR_DATAに到着し、FIFOR
からの明白な承認無しに受取られる。受取られるデータ
は全語(TDCR2)であり、その語のバイトの選択は
論理により状態4の期間中にレジスタ241に格納された
TDFSWバッファ・カウント値の機能として行われ
る。選択されたバイトはTFM_TV_DATAで提示
され、その位置で有効なときは、TFM_TV_ACK
が表明され、TDFSWのNDIビットもTFM_TV
_NDIとしてTVに伝えられる。TBCが選択された
バイトがTDCR2待行列の最後のバイトであることを
示していれば(レジスタ241の出力にある)TDFSW
の連鎖終端指示(ECD)およびフレーム終端指示(E
FD)もそれぞれTFM_TV_EOCおよびTFM_
TV_EOFを介してTVに提示される。これらの処置
が完了すれば、論理は状態10に移る。
【0573】−RSMにより休止され、NEW_TDF
SWが設定されていれば、論理はTFM_FIFOR_
WR1を表明し、状態12に移る。休止され、ラッチが設
定されていなければ、論理は状態0に進む。
【0574】状態6(TDFSWのECD指示子および
EFD指示子の状態をチェックする) −この状態には状態10を経由して状態5から入る。
【0575】−レジスタ241に現在保持されているTD
FSWに連鎖終端およびフレーム終端の双方が示されて
いれば、伝送フレームのカウント(TFM_TS01レ
ジスタ242のTFMFC)が1だけ増加し、状態状勢
(レジスタ241のTFMS)が到達した連鎖終端状態を
示すように調節され、論理は状態11に移る。連鎖終端だ
けが示されていれば、状態状勢TFMSだけが到達した
連鎖終端状態を示すように変り、論理が11に進む。フレ
ーム終端だけが示されていれば、フレーム・カウントが
1だけ増加し、TFM_DMARQ_SETが表明さ
れ、論理が状態2に進む。連鎖終端もフレーム終端も示
されていなければ、TFM_DMARQ_SETが表明
され、論理は状態2に移る。
【0576】状態7(TVからの別のデータ要求を待
つ) −この状態は、TDFSWが現在レジスタ241で利用で
きるという点で状態3と異なる。したがって、TVがこ
の状態中にデータを要求していれば、論理は、FIFO
R_TDCR2に関して、唯一つの読出、TFM_FI
FOR_RD1、だけを表明し、状態8に移る。
【0577】−RSMにより休止され、且つNEW_T
DFSWが設定されていれば、論理は、TFM_FIF
OR_WR1(FIFORに変化後のTDFSWを書込
む)を表明し、状態12に進む。休止し、且つTDFSW
が変っていなければ、論理は状態0に進む。
【0578】状態8(データがFIFORから到着する
のを待つ) −データがFIFORから到着すると、TDFSWのT
BCビットを使用して適切なバイトを選択し、TBC値
をもチェックして選択されているバイトが最後の待行列
位置にあるか(すなわち、待行列がこのバイトの転送に
より空になるか)をチェックし確認する。選択されたバ
イトが最後であれば、TDFSWのECDおよびEFD
指示子が選択されたデータバイトと共にTVに送られ、
論理は状態6に移る。選択されたバイトが待行列の最後
のバイトでなければ、TBC値を待行列の次のバイトを
指すように更新し、NEW_TDFSWを設定し、論理
は状態7に進む。
【0579】−RSMにより休止され、且つNEW_T
DFSWが設定されていれば、論理はTFM_FIFO
R_WR1(FIFORに変化後のTDFSWを書込
む)を表明し、状態12に進む。休止され、且つTDFS
Wが変化していなければ、論理は状態0に進む。
【0580】状態9(TDFSWを更新する必要性をチ
ェックする) −この状態(状態1または状態11から到達する)では、
論理はTDFSWを更新すべき必要性をチェックし確認
する。必要性があれば、論理は状態12に移る。更新の必
要性がなければ、論理は状態0に進む。
【0581】状態10(FIFORから受取ったTDFS
Wの有効性をチェックする) −状態4の期間中にFIFORから受取ったTDFSW
がその待行列の先頭(TOPQ)およびバッファ・カウ
ント(TBC)ポインタを評価することにより有効性に
ついてチェックされる。
【0582】−TOPQがTDCR2待行列の最初のバ
イト記憶位置を指し、TBCが待行列の最後のバイト位
置を指していれば、論理は状態6に進む。TOPQが最
初の位置を指しており、TBCが最後の位置以外を指示
していれば、論理は状態7に進む。
【0583】−TOPQが第2のバイト位置を指し、T
BCが最初のバイト位置を指していれば、TDFSWは
無効である。この状況では、状態状勢TFMSはエラー
を示すように設定され、論理は状態11に進む。TOPQ
が第2のバイト位置を指し、TBCが最後の位置を指し
ていれば、論理は状態6に進む。TOPQが第2の位置
を指し、TBCが最初または最後の位置以外を指してい
れば、論理は状態7に進む。
【0584】−TOPQが第3のバイト位置を指し、T
BCが最初または第2の位置を指していれば、TDFS
Wは無効である。状態状勢はエラーを示すように設定さ
れ、論理は状態11に進む。TOPQが第3の位置を指
し、TBCが最後の位置を指していれば、論理は状態6
に進む。TOPQおよびTBCが共に第3の位置を指し
ていれば、論理は状態7に進む。
【0585】−TOPQが最後のバイト位置を指し、T
BCが同じ位置を指していれば、論理は状態6に進む。
TOPQが最後の位置を指し、TBCが他のどれかの位
置を指していれば、エラー状態状勢が設定され、論理は
状態11に進む。
【0586】−この状態を出る前に、TBC伝送データ
バイト・ポインタは、(最後のバイト位置が指されてい
ない場合)TVから次の要求を受取るときFIFORか
ら呼出すべき次のバイトを指すように調節される。この
状態には、状態5から入るが、状態5の伝送データ取出
動作がTVに対して完了している場合に限られているこ
とに注意する。また、ポインタTBCがこの時点で最後
の位置を指していれば、DMACの処置についての要求
が掲示されていてDMARQ_TFM_REQ(TFM
に待行列が処理されていることを示す)の作動を生じ、
この信号が(処理の完了後DMACにより)作動解除さ
れると直ちに、TFM状態論理が、新しいTBC値およ
びTOPQ値を備えているDMACにより供給された新
しいTDFSW情報を取出すことを要求されることにも
注目すること。
【0587】状態11(INTに割込要求を発生する) −状態状勢がパリティエラーを示していればTFM_P
ARITY_ERRORを経由して、その他の場合には
TFM_INT_REQを経由して、INTに割込要求
を表明し、状態9に進む。TFM_INT_REQの表
明はINTに論理により現在表明されているTFM_E
OP_STATUSが有効であることを示す(この情報
の処理の方法については下のINTの説明を参照)。
【0588】状態12(更新されたTDFSWをFIFO
Rに書込む) −(TDFSWを更新するため)他のどれかの状態で発
せられた書込要求、TFM_FIFOR_WR1、をF
IFORが承認するのを待つ。FIFOR_TFM_W
R_ACKが活性になると、書込要求の表明を解除し、
状態0に進む。
【0589】状態13(RD2動作の第2の読出に対して
整列する。 −この状態は、FIFORのタイミングをTFM_FI
FOR_RD2により開始された1対の連続読出要求の
第2の読出に関して整列させるのに使用される。次の状
態は状態5である。
【0590】12. 割込処理要素−INT、SIO
【0591】12.1 概観 IOP/ホストに関する割込報告は割込ハンドラ(IN
T)およびスレーブ入出力(SIO)区画により処理さ
れる。INTは、IDLCを通じておよびL1回路か
ら、通信チャンネル事象に関連する要求ばかりでなくハ
ードウェアの故障に関連する要求をも監視し、関連する
割込要求を割込源を指す関連ベクトル情報と共にSIO
に提示し、関連状態情報をTSRおよび下に説明するI
NT共通レジスタ(IHEISR)の一つに格納するの
を管理する。SIOは、割込要求およびベクトルをIO
P/ホストシステムに伝え、IOPからTSRおよびI
DLCおよびL1回路の双方のレジスタへのアクセス径
路となってIOPが割込要求に関連する格納状態を非同
期に取出すことができるようにする(たとえば、図5の
径路85を、また下のSIOの説明をも参照)。SIO
は、割込処理以外のプロセス(初期設定/リセット機
能、時間交換状態の動的プログラミングなど)にも関係
しているが、その主な係り合いが割込要求および状態情
報の転送にあるのでこの章で説明する。
【0592】12.2 INTの機能 INTは、報告に値する事象に関係する要求を、IDL
Cを通じておよびL1回路から、監視し、関連条件また
は事象の源を識別するベクトル(1バイト)を組立て、
事象/条件に関係する状態情報の格納を監督し、ベクト
ルを要求と共にSIOに伝える。SIOは、対応する要
求をSIO_INT(図43)、すなわちIOPにより連
続的に監視される線、を経由してIOPに提示される。
その線が活性であり、且つIOPがこれの処理に利用で
きるときは、IOPは要求を承認し、関連ベクトルをS
IOから取出す。所要割込処理プロセスを行う準備が整
っているときは、IOPはベクトルを使用してIDLC
またはL1の割込源を確定するテーブル・ルックアップ
動作を行い、SIOを通して関連状態情報を取出すよう
に動作する。
【0593】IDLCからINTに報告する価値ある事
象は、主に三つの部類、プロセス終端(EOP)チャン
ネル割込、チャンネル化エラー割込、およびハードウェ
アエラー割込、に分類される。EOPおよびチャンネル
化エラー割込は各々、個々の源チャンネルに対応する32
の亜分類を有している。EOP割込は個別チャンネルに
おける予想事象(たとえば、フレーム端の検出)を示
す。チャンネル化エラー割込は、特定のチャンネルに影
響するハードウェアエラー状態(たとえば、特定のチャ
ンネルのデータまたは状態情報をIDLC RAMの一
つから取出す際のパリティエラー)を示す。ハードウェ
アエラー割込は、すべてのチャンネルに影響する可能性
のある破滅的ハードウェアエラーを示す。
【0594】二つのベクトル部類がL1回路により行わ
れる要求に割当てられている。これらはL1要求をハー
ドウェアエラー事象およびチャンネル条件/エラー事象
として区別する。L1要求/ベクトルは、チャンネル化
IDLC要求より前に参加するよう優先権が与えられて
いるが、IDLC非チャンネル化ハードウェアエラーよ
り前ではない。割込の各部類に関して対応するベクトル
がINTにより形成され、関連要求と共にSIO/IO
Pに伝えられる。L1およびIDLCから発せられる要
求に関連する状態情報はそれぞれL1回路およびIDL
Cに格納され、IOP/SIOの非同期動作により取出
される。IDLCハードウェアエラーに関連する状態情
報は、INTレジスタ(IHEISR)に格納され、I
DLCチャンネル化事象およびエラー条件に関連する状
態はTSRに格納される(下のEOPISR待行列およ
びCEISRレジスタ空間の説明を参照)。
【0595】INTにより発生されSIO/IOPに伝
えられるベクトルは割込部類/源を示す。ベクトルの形
成および用法については下の12.2.6に説明する。IDL
C状態パラメータのフォーマットおよび機能的取扱いに
ついて次に説明する。
【0596】12.2.1 プロセス終端(EOP)チャンネ
ル割込 これらは通信チャンネルでの特定の予想事象(たとえ
ば、送受信プロセスに関する、受信フレーム終端および
伝送連鎖終端の各事象の検出、など)を示す。関連する
プロセス終端割込状態(EOPIS)語(32ビットづ
つ)は、個々の送受信要素によりラッチされ、INTの
指導下にRSMによりTSRのプロセス終端割込チャン
ネル・レジスタ(EOPISR)空間に格納される(図
6)。
【0597】各チャンネルは、TSR内のこのような空
間16個(図6、図41のEOPISR01〜EOPISR1
6)から成る待行列が割当てられ、これはINTおよび
IOPにより円形バッファとして管理される。各チャン
ネルはまた、TSRに以下に説明するチャンネル化エラ
ー割込状態(CEIS)語を格納する一つのレジスタ空
間(CEISR)を備えている。各チャンネルのCEI
SRに格納されている情報は、そのチャンネルのEOP
ISR待行列の状態を示し、新しいEOPIS情報を格
納するのに利用できる次の待行列位置を示す次期状態記
憶位置(NSL)ポインタを備えている(下の12.2.2を
参照)。NSLポインタは、記述事項がポインタの現在
値により指定された待行列位置に書込まれるにつれてI
NTにより修正される。
【0598】EOP状態を示す各IDLCベクトルにつ
いて、IOPは待行列から(SIOを経由して)一つの
EOPIS語を読出さなければならない。各チャンネル
の待行列について現在未決定のベクトルの数の指示(N
OV)がそれぞれのCEISR/TSR空間に格納され
ている。この指示は、状態エントリの待行列への書込と
関連してINTにより歩進され、一つ以上の状態語が待
行列からIOPにより取出されたことの指示を受取った
ときINTにより減らされる(下の単一状態モードおよ
び多数状態モードの説明を参照)。それ故この指示は待
行列の「満杯」を示すものである。INTは、一定数の
ベクトル(その数は下に説明する単一状態動作モードお
よび多数状態動作モードについて異なっている)がその
待行列について未決定になっているとき待行列のあふれ
が差迫っていることを検出する。
【0599】語が何時待行列から取出されたかの明白な
指示は存在しないし、このような取出しを待行列に入力
する順序と合せて順序づける要求事項も存在しない。更
に、多数状態モードで行われる待行列エントリに関し
て、以下に説明するように、IOPは、関連ベクトルを
処理する割込処理ルーチンにある間に(このようなルー
チンの簡単化を考慮して)このようなエントリを読出す
必要がない。またこのようなエントリの処理をその状態
取出し処理に従って承認する必要もないが、下に説明す
るようにHPCRトグルおよびSWRCパラメータの更
新によりその処理の指示を与える。これにより、他の場
合にIOP状態取出しプロセスに課されることになるリ
アルタイムの束縛が緩和される。
【0600】上述のHPCRトグル機能およびSWRC
(状態語読出しカウント)機能をINTが監視してCE
ISR機能NOVおよびNSLを更新する時期を判断
し、後者により新しいEOPISエントリが何時何処で
行われるかが決まる。トグルおよびSWRCを格納する
HPCRレジスタはRSMに設けられている(上のRS
Mの説明を参照)。
【0601】IOPにより(「多数状態」モードで)一
度に取出すことができる待行列エントリの数についての
制限も存在しない。したがって、待行列に所定時刻に10
個のEOPIS語が入っていれば、IOP/SIOはそ
の取出しプロセスを1回実行するだけで10個すべて(ま
たはそれより少く)取出すことが可能である。HPCR
のトグルおよびSWRCパラメータのIOP更新はその
待行列処理にきつく結び付いている必要はないので、I
OPが先のエントリにアクセスしてから更に多数のエン
トリをINT/RSMにより待行列に置くこと、および
このような更に多数のエントリをHPCRエントリが更
新される前に取出すことが可能である。したがって、I
OPがそのHPCRの更新にあたり別々に行われる待行
列アクセス・プロセスで取出されたエントリを捕えるこ
とができる。
【0602】当業者には遠隔地起源の伝送が遠隔モード
で受取ったフレームの数の指示を示すことが理解される
はずである。したがって、IOPにはIDLCにより実
際に伝送されたフレームの数を遠隔モードでおそらく受
取ったこのようなフレームの数と比較する能力がある。
IOPはまたどんな瞬間にでもどれだけの伝送フレーム
を連鎖処理のためIDLC/DMACに利用可能になっ
ているかを知っているので、IOPは、必要なら、受信
フレーム終端割込状態取出し(EOPISR待行列エン
トリ)のその処理に対して、利用可能になるフレームの
数を調整し、IDLC待行列のあふれという禁止的異常
動作が生ずる可能性がないようにすることができる。
【0603】ここで注目すべき点は、IOPの過負荷を
防止しながら回路網でのチャンネル・リンクの使用を不
充分にしないように、伝送ロードと割込状態取出し活動
とを釣合わせることはIDLC機構の機能であるという
ことである。ただし、この釣合せは、IDLC EOP
ISR多数状態モード待行列エントリ(受信フレーム終
端事象を表わす)のIOPによる取出し処理を関連割込
ベクトルの処理と別に、またトグルおよびSWRCの各
パラメータの更新と別に処理することができる(すなわ
ち、これら機能をIOP内部でマルチタスクで効率良く
処理することができる)ので、現在のところ容易である
ということが明らかなはずである。また、IDLCベク
トルの提示にあたり、状態待合せおよび待行列管理が効
率的なマルチタスク式に管理可能であることも明らかな
はずである。
【0604】注目する他の点は、EOPISエントリが
たとえば音声電話信号を運ぶクリア・チャンネルとは別
にプロトコル通信に対して構成されたチャンネル(たと
えば、HDLC)に対してのみ行われることである(ク
リア・チャンネルは、特別なフレーム限界画定フラグな
どの無い連続流れでデータを処理し、関連するリンク
は、別のチャンネルで運ばれる制御信号の交換により確
立される)。
【0605】EOPIS語の形態を図40に示す。各フィ
ールドのビットの数は、フィールドの簡略記憶記号の下
に括弧内に示してある。フィールドIQO(割込状態あ
ふれ指示子)の下の「A」は、このパラメータが常に有
効であること、したがって関連エントリが待行列から取
出されたときはいつでもIOPルーチンによりチェック
されるべきであること、を示す。IQOが設定されて待
行列があふれていることを示すと、それぞれのチャンネ
ルのCEISRパラメータが(IOP/SIO)により
再初期設定されるまで、それ以上のエントリは待行列に
入ることができない。
【0606】TおよびRと記したフィールドは、それぞ
れ伝送および受信のプロセス状態に関連する。Tフィー
ルドは、三つの1ビット指示、XMIT EOS(到達
したまたは到達しない連鎖の伝送終端)、XMIT A
BT/IDL(送られたまたは送られない伝送打切/ア
イドル、チャンネルでアンダーラン検出の連続として送
られる)、XMIT UNDR(発生したまたは発生し
ない伝送アンダーラン)、から構成されている。
【0607】Rフィールドは、4個の1ビット「源」指
示および6個の状態指示を備えている。後者の内4個は
1ビット・パラメータ、1個は4ビット・パラメータ、
残りの1個は16ビットの項である。源指示は、SRC
EOF(源は発生したフレームの終りでありまたは終り
でない)、SRC ABC(源は発生したアドレス境界
チェックでありまたはそうでない)、およびSRC I
DL(源が受取ったアイドル指示でありまたはそうでな
い)を備えている。状態指示は、RDD(受信RMA使
用禁止。それぞれのチャンネルのCCRでのDMA受信
が使用禁止であるか使用可能であるかを示す)、TX
CNT(それぞれの割込要求が掲示されたときまでに現
在の連鎖で伝送されたフレームの数のカウント)、RC
V OAS(要求が掲示されたとき受信オクテット整列
状態が有効であった)、RCVCRC(掲示の時刻に検
出されたまたは検出されなかったCRCエラー)、RC
V OVF(FIFORの受信側があふれたまたはあふ
れなかった)、およびRCV DBC(受信DMAバイ
ト・カウント。現在の受信フレーム期間中にIOP記憶
装置にDMAされたデータバイトの数を示す。HDLC
プロトコルに関するこの指示にはデータおよびCRCバ
イトの総数が入っており、RCV OVFがあふれを示
していず且つ源指示子SRC ABT、SRC ID
L、またはSRC EOFの一つが活性であるときに限
り有効である)、を備えている。前述のRフィールドに
関して下記に注目すべきである。
【0608】EOFが活性であるとき、伝送カウントT
X CNTが有効であり、IOPは状態パラメータをチ
ェックしてその記憶装置(RCV DBC)にDMAさ
れたデータの長さを確認し、フレームの受信中にOA
S、CRC、またはOVFエラー状態が発生したか確認
しなければならない。
【0609】SRC ABCが活性であるとき、RCV
DBC状態は有効である。伝送割込は処理され続ける
が、受信割込は抑制される。IOPはそれぞれのチャン
ネルへの受入れを禁止し、新しい境界アドレスをプログ
ラムし、受入れを再び可能にすることによりこの状態か
ら回復する。
【0610】SRC ABTが活性であるとき、遠隔地
起源の打切信号が検出されるとチャンネルはそれとなく
フレームを受信している。これが発生すると、RCV
DBC状態だけが状態フィールドで有効である。RCV
CRC状態指示は活性に設定され、無視されるべきで
ある。
【0611】SRC IDLが活性であり且つそれぞれ
のチャンネルが半二重モードで動作していれば、IOP
は、チャンネル線を周回してそのチャンネルでの伝送を
可能とすべきことを効果的に知らされる。この状況で
は、RCV DBC状態だけが有効である。RCV C
RCはIDLCにより活性に設定されるが、無視すべき
である。
【0612】RDDが受信DMAが使用禁止であり且つ
SRC ABCが不活性であることを示していれば、R
CV DBCを無視すべきである(この環境は、DMA
Cが先に使用禁止になっており、したがって有効データ
をIOP記憶装置にDMAすることができなかったこと
を意味している)。
【0613】TX CNTは、IDLCにより伝送され
たフレーム数の累積カウントである。これは幾つかの理
由でフレームの受入れに関連する各EOPIS語に対し
て(すなわち、Rフィールドに)IDLCにより挿入さ
れる。IDLCの伝送DMA連鎖能力により(下のDM
ACの説明を参照)、個々のフレームの伝送を報告する
IOPのIDLC割込を除去することによりIOP母線
の帯域幅および処理時間を維持することが決定された。
それにもかかわらず、各全二重チャンネル・リンクの受
信側の完全さを確保するために、受信フレームが源によ
り受取られたフレーム数を表わすこのようなフレームの
それぞれの源により送られた受信カウントを備えている
限り、この伝送フレーム・カウント情報をIOPに適時
に供給する必要がある。したがって、伝送フレームのカ
ウントはIOPが誤り受信カウント指示を区別して伝送
の完全性を(たとえば、実際に受取らなかったフレーム
を再伝送することにより)保つのに必要になる。
【0614】伝送DMA連鎖可能性を有するIDLCの
ような装置に関して、伝送フレーム・カウントをIOP
に適時に示すことの他の利点または可能な用途は、IO
Pがバッファ空間を適時に解放して連鎖伝送活動を動的
に支持することができるようにすることである。少くと
も一定のフレームがIDLCにより伝送され、遠隔点で
受信されたことを確認するのにTX CNTを使用し
て、IOPは、新しい伝送データをそのバッファ記憶装
置空間の、少くともそれら一定のフレームの既に伝送さ
れたデータの入っている、部分に挿入することができ
る。このようにして、連鎖式IDLC伝送を支持するの
に必要なIOPバッファ空間の量を、IOPがバッファ
空間を解放する前にIDLCからの(伝送)連鎖終端指
示を待たなければならない場合に必要となる量に対し
て、減らすことができる。
【0615】RCV OASがオクテット整列を示す
と、またはRCV CRCがCRCエラーを示すと、そ
れぞれのフレームには見掛上エラーが入るから、そのフ
レームをIOPが捨てなければならない。
【0616】RCV OVFがFIFORあふれを示す
と、RCV DBCの値は、0以外であれば、IOP記
憶装置にDMAされ且つIOP記憶装置内の、次の受信
フレームのDMA伝送を始めるべき記憶位置を確定する
のに有用になる、最後のバイトの記憶位置を間接的に示
す。DBCの値が0であれば、その次の記憶位置を決め
るのにそれ以上の計算は不要である。
【0617】12.2.2 チャンネル化エラー割込 これら割込は、特定のチャンネルに影響し他のチャンネ
ルには影響しないハードウェアエラー、すなわちチャン
ネル空間に対するFIFORパリティエラーかまたはT
SRパリティエラー、に関係している。上に注記したと
おり、これら割込に関連する状態は、関連チャンネルの
EOPIS待行列を管理するパラメータを備えている。
独特なベクトルを各チャンネルのチャンネル化エラー割
込について発生することができる。この種の割込の後、
チャンネルは使用禁止になり、再使用前に再び使用可能
にならなければならない。
【0618】CEISR情報の形態を図39に示す。15個
の予備/未使用空間および17個の活動的に使用されるフ
ィールドがある。後者は、4個の1ビット指示WVA、
PTV、IQO、およびSWA、2個の2ビット指示P
EおよびIM、1個の4ビット・パラメータNSL、お
よび1個の5ビット・パラメータNOV、を備えてい
る。活動フィールドについては下に個別に説明する。
【0619】12.2.3 ハードウェア・エラー割込 これらは、すべてのチャンネルに影響する可能性のある
破滅的なハードウェア関連エラーに関係する。関連状態
は、INT内の専用レジスタ(IHEISレジスタ)に
保持されているIDLCハードウェア割込状態(IHE
IS)語から構成されている。この語は、図38に示す簡
略記憶記号ラベルおよび形態を有する14個の活動的に使
用される1ビット・パラメータから構成されている。I
HEISRレジスタの残りの18空間は未使用/予備であ
る。14個の活動的に使用される指示子は、10個の「状
態」指示子および4個の「源」指示子から構成される。
【0620】状態指示子はIDLCから公式的に割込ま
ずにIOPにより活性に設定される。関連状態条件は、
IDLCがIOPと通信を行いながら、IOP/SIO
直接アクセスまたはDMAC動作の結果として、エラー
を検出したとき発生する。このようなエラーが検出され
ると、IDLCはIOPへの承認を保留し、これにより
IOPにタイムアウト経過/エラーが発生する(これに
より公式的割込処理を行わずにIHEISR状態指示子
が設定される)。源指示子は破滅的エラー条件が発生す
る結果として活性に設定される。このようなエラー条件
は典型的には回復不能であり、通常はIDLCが動作不
能であることを示す。源ビットは診断故障分離の目的に
有用である。
【0621】個々の状態指示子および源指示子、および
それらの用法については下の12.2.9.2に説明する。
【0622】12.2.4 伝送割込処理 IDLCは、如何なるチャンネルの伝送処理中でも三つ
の明確な割込を発生することができる(EOPISR
「T」ビット指示の上の説明を参照)。すなわち、連鎖
終端を検出した、データのアンダーランを検出した、お
よび打切/アイドルを送った、である。先に注記したよ
うに、個々のプロトコル・フレーム伝送の完了に対して
は割込は発生されない。このような事象に対してIOP
が必要とする情報は、受信フレーム終端割込状態により
(この割込状態に挿入されたTXCNTを経由して)間
接的に供給されるからである。
【0623】12.2.4.1 連鎖の終端 連鎖終端検出割込の発生と共に最高潮に達するプロセス
は、そのECI(連鎖終端指示)ビットが活性に設定さ
れている連鎖状DCB命令のDMAC取出しと共に始ま
る(別の情報については下のDMACの説明を参照)。
普通この環境ではDCBのEFI(フレーム端指示)ビ
ットも活性に設定されている。この条件は、DCBによ
り指されているIOPバッファの伝送データの最後のバ
イトがフレーム終端および連鎖終端(転送すべき最後の
データ)の双方を表わしていることを示す。
【0624】IOPバッファから連鎖の最後のデータバ
イトを取出すと直ちに、DMACはこれをFIFORに
格納し、FIFOR内のチャンネルのTDCR1状態語
のECDおよびEFDの各ビットを活性に設定する。D
MACは、この条件に関するこれ以後のすべての動作を
TFMが呼出されなければならないので、連鎖の終端が
検出されてしまってもDMARQを同じチャンネルに対
するサービス要求について監視し続ける。
【0625】TFMが連鎖の最後のデータバイトをFI
FORから取出し、これをTVに伝えると、TFMはま
たTDCR1のECDおよびEFDの指示子をチェック
する。これら指示子が設定されると、これらは(別々に
またはそのバイトが既に伝えられていなければ最後のデ
ータバイトと共に)TVに伝えられる。また、伝送フレ
ーム・カウンタを更新してから、TFMは、INTに送
られる連鎖終端指示子を設定する。これはINTに関連
EOPIS語のその内容をEOPISR待行列に入れる
準備としてフレーム・カウントをラッチアップさせる。
TFMは次にそれぞれのチャンネルに対する連鎖終端状
態に移り、IOPが(チャンネルの再初期設定と関連し
て)TFM_TS01語を再初期設定するまでこの状態
に留まる。連鎖終端状態では、TFMは、それぞれのチ
ャンネルに対するTVからのデータ要求に応答せず、そ
のチャンネルに関するDMARQに伝送DMA要求を提
示しない。
【0626】連鎖終端指示を受取り、フレーム・カウン
トをラッチし、チャンネルスロット同期で動作しなが
ら、INTはその状態利用可能指示子を設定し、有効な
次の状態語の記憶位置がそれぞれのEOPISR待行列
で利用可能であることをチェックし確認する。RSMが
それぞれのチャンネルスロットでINT関連状態変数を
交換すると、INT CEISRレジスタの内容をTS
RのそれぞれのチャンネルのCEISR空間に格納し、
状態語の利用可能指示子をチェックする。その指示子が
活性に設定されていることを検出すると、RMSは(I
NTのINT_EOP出力に提示されている)EOPI
S(下のINT論理を参照)をそれぞれのチャンネルの
EOPISR待行列の、INTのCEISRの次の記憶
位置ラッチにより指示されている記憶位置に格納する
(下のINT論理の説明を参照)。
【0627】現在処理されているチャンネルに未解決の
割込が存在しなければ、または、チップが単一ベクトル
・モードで動作していれば、INTは割込の源(チャン
ネルおよび条件)を識別する1バイト・ベクトルを構成
し、これを要求と共にSIOに送る。利用可能なとき
は、SIOはベクトルおよび関連要求をラッチし、IO
P母線上で活性な割込線を駆動する(下のSIOの説明
を参照)。後に、IOPは、割込線活性条件を承認し、
その時点でSIOはベクトルをIOPデータ母線の低バ
イト区画に設置する。更に後に、IOPは、その割込処
理プログラム・ルーチンに分岐し、SIOを経由して、
それぞれのチャンネルの待行列からEOPIS状態を取
出すように動作する。
【0628】12.2.4.2 データのアンダーラン チャンネルでの伝送処理中に、TLが「フレームの中
間」状態にあり(フレームの開放フラグおよび少くとも
1ビットの有効データを送っており)、その二つのデー
タ・レジスタが空であり(上のTL1の説明を参照)、
送るべき伝送データのBTDM要求を受取っていれば、
データのアンダーランが発生する。
【0629】これが発生すると、TL1は、アンダーラ
ンエラーを示す内部状態ビットを設定し、打切パターン
の伝送を始める。打切を送ってから、TL1は関連CC
RのIFSフィールドにより指定された詰込みパターン
を送る。TL1はまた関連CCRのTDEビットを監視
して、それぞれのチャンネルが何時IOPにより再初期
設定されたかを確認する。そのTDEビットが使用禁止
され且つ再作動されたことを検知すると直ちに、TL1
は内部アンダーランエラー指示子をクリアし、TVから
のデータ準備完了指示子を監視する。その信号が活性に
なれば、TVからのデータが受入れられ、通常伝送処理
が再開する。
【0630】TVは、TL1アンダーラン状態指示子を
監視し、そのデータレジスタをクリアし、再初期設定
し、通常処理を再開する前にクリアする指示子を待つ。
この打切状態にある間には、TVはTFMへのデータ要
求信号またはTL1へのデータ準備完了指示子(TV_
TL1_DATA_RDY)を作動しない。
【0631】TL1がそのアンダーランエラー指示子を
設定すると、TL1はまた関連指示をINTに送る。応
答して、INTはTFMからの現在の伝送フレーム・カ
ウントをラッチし、RSMへの状態利用可能指示子を作
動させ、その内部CEISRレジスタからRSMへオフ
セットアドレスを供給し、EOPISR待行列の次の有
効エントリ空間を設置する。INTはまたベクトルを構
成し(下のベクトルの説明を参照)、これを要求と共に
SIOに伝え、IOPに提示する。RSMは、更新した
CEISRをTSRに(オフセット・アドレスを待行列
の基本アドレスに結び付けることにより決定される空間
に)格納する。
【0632】12.2.4.3 打切/アイドル送出 TL1は、アンダーランが検出されるか、IOPがCC
Rの打切要求オプションをこのような動作を指定する値
に設定すると、打切パターンを伝送する。TL1は、所
定の形態の詰込みパターンを、CCRのICSフィール
ドまたはIFSフィールドの値によりフレーム間または
DMA連鎖間で伝送する。TL1はまた、IOPが打切
要求CCRオプションを特定の値に設定すると詰込みパ
ターンを送出する。
【0633】打切パターンの伝送を完了すると、TL1
は、打切/アイドル送出済指示子をINTに送り、IN
Tに伝送フレーム・カウント値を送り、先に説明したと
おり、INTに伝送フレーム・カウント値をラッチさ
せ、EOPIS状態語およびベクトルを構成させる。C
CR打切要求オプションが打切パターンの伝送を指定し
ていれば、打切およびアイドルを共に送ってから打切/
アイドル指示子が送られる。
【0634】12.2.5 受信割込処理 12.2.5.1 受信処理 (RL1、RV、およびRFMによる)同期処理中に、
RL1はBTDMからの受信データ準備完了指示子に応
答して受信データビットをRL1のチェック・レジスタ
に移す。プロトコル・チャンネル内の各ビットに対し
て、RL1は、そのビットが制御連鎖(フラグ、打切、
アイドル)の一部であるか判定し、そのビットを透明度
の決定に従ってその受信データレジスタに選択的に移す
(そのビットが1が5個連続した後の最初の0ビットで
あれば、そのビットを削除し、そうでない場合は、その
ビットをデータレジスタに移して保持する)。そのビッ
トが保持されると、データ・カウントが増加する。
【0635】ビットのこの処理は、データ・カウントが
8になるまで続く。データ・カウントが8になり、且つ
制御連鎖が検出されなければ、バイトはデータレジスタ
からRVに伝えられ(RL1がデータ準備完了指示子を
送り、RVが承認して)、RVのデータレジスタ0にラ
ッチされる。
【0636】RL1が制御連鎖を受取ってしまったこと
を確認すれば、そのデータレジスタを一掃してそのデー
タ・カウントをリセットする(制御連鎖はRVに送られ
ないが、その受入れの指示は送られる)。次にRL1は
指示を作動させて以下に概述するように割込活動に入
る。
【0637】受信制御連鎖がフレームの最初のフラグで
あることが確認されると、RL1はそのフレーム状態指
示子をフレームの始まりを示すように調節する。連鎖が
終結フラグであることが確認されると、フレーム状態指
示子がフレーム終端状態を示すように調節され、フレー
ム終端状態の対応する指示がRVに伝えられる。その後
で、RL1はその状態をクリアし、次のフレームの処理
を始める。
【0638】打切またはアイドルの連鎖を受信すると、
RL1はその状態指示子を初期状態にリセットし、その
データレジスタおよびデータ・カウントをクリアし、受
取った関連打切またはアイドル指示を関連状態と共にR
Vに送り、フレーム終端検出の場合のように新しいフレ
ーム処理を始める。
【0639】各フレームスロットで、RVは、RSMか
ら始動指示を受取るまでRL1からすべての入力を無視
する。始動指示を受取ると直ちに、RVはそのデータレ
ジスタ1をチェックし、FIFORに送るべき有効デー
タを保持しているか確認する。有効データがあれば、R
Vはそれに対する奇数パリティを発生し、データ準備完
了指示をRFMに表明し、承認を受取ると直ちにデータ
レジスタ1が空であるという指示を設定する。この時点
でデータレジスタ0が占有されていれば、その内容がデ
ータレジスタ1に直ちに移され、データレジスタ0に空
のマークが付けられる。
【0640】RFMへの転送動作と平行して、RVはR
L1からのそのデータ準備完了指示子を監視し、この指
示子が活性になると、データバイトをデータレジスタ0
にラッチする(ただしレジスタ0が空である場合)。デ
ータレジスタ0にラッチされたデータがフレームの最初
のバイトであることを示していれば、そのバイト(およ
び恐らくは次のバイト)をアドレス認識についてその機
能が使用可能になっているか調べる。アドレスがその比
較で考えられているものと合わなければ、そのフレーム
内のすべてのデータを捨てさせる内部指示子を設定す
る。アドレスが合えば、フレーム内のすべてのデータを
CRC計算論理を通してその動きと平行してデータレジ
スタ1に移す。
【0641】フレーム終端を認識し、且つすべてのフレ
ームデータをRFMに伝えてしまうと、RVは、CRC
剰余を確認し、CRC状態をRL1状態およびフレーム
終端受信条件をRFMに報告する。RVがフレーム終端
指示をRL1から受取ると、CRCバイトをCRC発生
器を通して直ちに移し、これらをRFMに伝えることに
注目すること。それ故、フレーム終端指示を受取ると、
RVはCRCレジスタをチェックして有効フレーム連鎖
および正しいCRCチェック・バイト(16進の1DO
F)の転送と関連する所定の値を備えているか判定す
る。したがって、RVがCRCチェック・バイトを、R
FMに送る前に、最終のCRC剰余と明白に比較する必
要はない。
【0642】RL1から打切またはアイドルの指示を受
取ると直ちに、RVはその状態をRFMに報告し、初期
設定する。RSMによりどれかのスロットにより始動さ
れると、RFMはその内部状態をチェックして先に要求
をDMARQに掲示したか否か確認する。掲示していれ
ば、DMARQの要求ビットがDMACの動作によりリ
セットされたことを検知するまでRVからのすべてのデ
ータ要求を無視する。次いでRFMはFIFOR状態語
(TDCR1)を読出すことにより転送状態を調べ、適
切であれば、FIFORバッファ(TDCR2)の空の
マークを付ける。
【0643】FIFORバッファが空(または部分的に
詰まっているだけ)であるときは、RFMは、RVから
の活性データ準備完了指示子に応答してそれぞれのデー
タを適切なFIFOR/TDCR2バイト記憶位置に書
込み、そのバイト記憶位置ポインタを更新する。書込ん
だ最後のバイトでバッファが満杯になれば、DMARQ
への要求が設定され、バッファがDMACの動作により
結局空になる。データをFIFORバッファに書込むと
直ちにRFMは、RVに承認を表明し、RVデータ準備
完了指示が表明解除されて再び表明されるのを待つ。バ
ッファを待つと直ちに、RFMは受信バイト・カウント
をも更新する。
【0644】フレーム終端指示をRVから受取ると、R
FMは、バッファ状態を調べてバッファに残っているバ
イトの数を決定する。残っているのが2バイト以下であ
れば、RFMはそれらが(IOP記憶装置に転送しなく
てよい)CRCフィールドの一部であると考える。バッ
ファ3バイト以上残っていれば、RFMは、DMARQ
への要求を設定し、DMACの動作を示す適切な応答を
待つ。丁度終ったばかりのフレームに対するすべてのデ
ータがIOP記憶装置に送られてしまったことを確認す
ると、RFMは、受信データバイトを調節してCRCバ
イトが入っていないことを確認して、カウントを関連割
込指示および他の関連状態と共にINTに伝える。RF
Mは次にバイト・カウントをリセットし、次のフレーム
に対する処理を始める。
【0645】DMACは、受信要求をその伝送要求の処
理と同様に(ただし反対方向に)処理する。FIFOR
からの受信データの転送ごとに、DMACは、MIOと
協同してIOP母線へのアクセスを調停し、アクセスを
得ると直ちに適切なアドレス・パラメータおよび制御指
示を転送してデータをIOP記憶装置に書込む。受信プ
ロセスは現在のところDMA命令またはブロックの連鎖
を考えていないが、IOP記憶装置のバッファ空間はI
OPにより管理され、DMACにより円形バッファとし
てアクセスされる。したがって、適切なIOP管理およ
びIOP/SIO/IDLCの協同により、IOPのバ
ッファ容量より大きい任意の長さの受信データ・ブロッ
クをバッファを通してFIFORから移動することがで
きる。
【0646】受信区画とINTとの間で行われる各種割
込プロセスについて次に説明する。
【0647】12.2.5.2 フレーム終端受信割込処理 先に注記したとおり、RL1がフレームの終端を検出す
ると、対応する指示子および状態をRVに送り、RVは
指示子および(RVとRL1との)複合状態を、まずC
RCチェックについて調節してから、RFMに伝える。
【0648】FIFORから(DMACを経由して)I
OPに送られたデータからCRCバイトを除外し且つ最
終データバイト・カウントからのバイトを除くように調
節してから、RFMは、フレーム終端指示をINTに提
示してINTにRFMからのRL1/RV/RFM状態
をそのEOPISレジスタにラッチさせる。INTは次
に関連ベクトルを構成してこれを要求と共にSIOを経
由してIOPに送る。INTはまた、状態をRSMを経
由してTSRのEOPIS待行列に書込む動作をする。
INTによる動作はあふれ状態にない待行列に関して調
節される(あふれ状況ではIOPに関するその動作はあ
ふれ動作を示すように変る。)
【0649】12.2.5.3 打切/アイドル受信割込処理 打切またはアイドル連鎖の受入れを検出すると、RL1
は、対応する指示および状態をRVに送り、RVは対応
する指示と複合状態(RL1、RV)をRFMに送る。
フレーム終端状況の場合のように、RFMは、対応する
指示および状態をINTに伝える。INTは、対応する
ベクトルを形成し、これを要求と共にSIOを経由して
IOPに伝え、また対応する状態をTSRのEOPIS
待行列に、もし空間が利用できれば、格納する。待行列
のあふれはこの状況ではフレーム終端状況と同じに処理
される。
【0650】12.2.5.4 DMA境界チェック受信割込処
理 DMACが(DMARQを経由して中継された)RFM
要求の処理を終了すると、現在の受信DMAアドレスを
更新し、これを(IDLC初期設定時にIOP/SIO
により設定された)計画境界アドレス値と比較する。比
較したアドレスが等しければ、DMACはDMARステ
ータス(RDCR3、RDCR4)を更新し、FIFO
RにあるRDCR1に境界チェック・ビットを設定し、
DMARQの要求設定ビットをクリア(してRFMに対
するサービスの効果的な承認/指示終了)する。
【0651】DMACの終了を検出すると、RFMは、
RDCR1の状態を調べる。境界チェック指示が見つか
ると、RFMは、状態を対応する指示と共にINTに報
告する。前のように、INTは、ベクトルおよび状態語
を構築し、ベクトルを要求と共に(SIOを経由して)
IOPに、状態語をRSMを経由してTSRのEOPI
S待行列に、送る。状態をINTに示してから、RFM
は、IOPがそれぞれのチャンネルに関するその時間変
換語(RSM_TS01)を初期設定するまで使用禁止
状態になる。この状態ではRFMは、RVからのデータ
要求を承認するが、RVからのデータをFIFORに転
送せず、また受信DMAバイト・カウントを増加させた
りデータ転送要求をDMARQに送ったりもしない。し
かしフレーム終端、打切、またはアイドルのパターンの
受入れの受信指示に関して現在の割込指示をINTに送
る。
【0652】12.2.5.5 受入れ中のハードウェアエラー
の処理 受入れ処理中に検出されたチャンネル化ハードウェアエ
ラー(TSR、FIFOR、またはDMARから読出す
際のパリティエラー、受信区画から終了指示を待ってい
る間にRSMにより発生された論理タイムアウト、受信
区画状態機械で検出された禁止状態、インターフェース
のタイミングエラー(BTDMデータ準備完了およびR
L1準備未了)、SIOがIDLCに割当てられていな
いアドレスにアクセスしようとしたことに関連するエラ
ー、およびMIOがIOP母線で通信する期間中に検出
されるエラー)は、伝送処理中に検出された対応するエ
ラーと事実上同様に処理される。このような各エラーに
対して指示がエラーを検出した受信区画からINTに伝
えられ、INTは対応する割込ベクトルを発生する処理
を取る。
【0653】受信処理期間中にパリティエラーを検出す
ると、エラーを検出した区画はエラー指示をINTに送
り、INTはエラー状態に入り、エラーベクトルをSI
O/IOPに送ってIOP/SIO呼出の再始動を未定
にしている処理を中止する。RAMはチャンネル化され
ているので、このようなエラーは通常チャンネル化され
ている。その結果、中止はエラーが発生したとき処理さ
れていたチャンネルに限定される。
【0654】論理タイムアウトエラーを検出すると、R
SMは割込指示をINTに伝える。INTはLTO(論
理タイムアウトビット)をそのIHEISR(IDLC
ハードウェア割込状態レジスタ)レジスタにラッチし
(下の12.2.8を参照)、エラー・ベクトルを発生し、こ
れを要求と共にSIO/IOPに伝え、関連状態をその
IHEISRレジスタに保持してIOP/SIOによる
取出しに備える。処理は、IOPがIDLCを使用禁止
にするまで続く。
【0655】ハードウェア状態エラーを検出すると、関
係する区画はエラー指示をINTに送る。INTはES
D(エラー状態検出)ビットをそのIHEISRレジス
タにラッチし、論理タイムアウトの状況の場合と同様に
進行する。
【0656】インターフェース・タイミング(受信)エ
ラーを検出すると、PL1は、指示をINTに送り、I
NTはITE(インターフェース・タイミング・エラ
ー)ビットをそのIHEISRレジスタに設定して前の
二つの状況の場合のように進行する。
【0657】SIOアドレッシング・エラーを検出する
と、SIOはIOPからの指定転送の承認を差しひかえ
(IOPに承認タイムアウト・エラーを検出させ)、指
示子をINTに送る。INTは適切な状態ビットをその
IHEISRレジスタに設定するが、割込は発生しない
(IOPがそのタイムアウトによりエラーを検出するか
らである)。
【0658】MIOエラーを検出すると、エラー指示が
DMACおよびINTに提示される。INTはDTO
(DMAタイムアウト)ビットをそのIHEISRレジ
スタに状態指示として設定する。DMACは、その要求
をエラー発生の時点でサービスしていたチャンネルのF
IFOR/RDCR1に設定し、DMARQの要求ビッ
トをリセットする。DMARQの承認/リセットを認識
し、FIFOR状態を調べると直ちに、RFMはエラー
状態を検出しチャンネル化エラー指示子をINTに送
る。INTは直ちにベクトルおよびチャンネル化状態を
構成してIOPに通報し、IOPはこれをハードウェア
エラー状態と共に使用して母線故障の源を確認する。ほ
とんどの場合に、関係チャンネルに対する処理はIOP
呼出再始動が発生するまで中止される。
【0659】12.2.6 割込ベクトルの形態、発生、およ
びIOPの使用法 INTにより発生される割込ベクトルは割込の源に対応
する各1バイトに符号化された数値である。源は、ID
LCチップレベルのハードウェアエラー、L1チップレ
ベルのハードウェアエラー、L1チャンネル化事象また
はエラー、IDLCチャンネル化エラーまたはIDLC
チャンネル・プロセス事象、の内の一つである。IDL
Cチャンネル化エラーおよびプロセス事象に対して源は
更に、それぞれの(パリティ)エラーまたはプロセス事
象が検出されたときにサービスされていた32チャンネル
の内の特定の一つを示すように分解される。したがっ
て、ベクトル数の範囲は事実67個の値を超える(IDL
CおよびL1チップレベルのハードウェアエラー2個、
L1チャンネル化事象またはエラーに関する1個、ID
LCチャンネル化エラーに関する32個、およびIDLC
チャンネル・プロセス事象に関する32個)。
【0660】IOPは、IOP記憶装置のルックアップ
テーブルの67個のエントリのそれぞれの一つにアクセス
するのにベクトルを使用する。テーブルのエントリは、
上に注記したように、IOPがその割込処理プロセスを
行うのに必要な別の情報と共にそれぞれの割込源の正体
を特別に指示する。INTがベクトルを構成する方法に
より、テーブルおよびその部分は、IOPによりその記
憶装置の256語区画の中の異なる部分に、すなわち8ビ
ットによりアドレス可能な範囲、および(INTベクト
ル)、およびIOPにより固定されている基本値に、再
配置することができる。
【0661】割込源がIDLCチャンネル化事象または
エラー以外(すなわち、IDLCハードウェア関連、L
1ハードウェアエラー関連、またはL1チャンネル事象
関連)であれば、INTは、SIO(図5および図43)
に設置されているICR(IDLC構成)レジスタの6
ビットIIVO(IDLC割込ベクトル・オフセット)
値および源に関連する2ビット値を使用してベクトルを
形成する。2ビット値は、INTのINT_CHP状態
機械の構成要素により発生され(下の12.2.7を参照)、
その状態機械によりSIO/ICRから転送されたII
VOオフセット値に連結されて完全ベクトル(INT_
CHP_VECTOR)を形成する。オフセット値は、
IOPにより計画的に選定され、IDLCが初期設定さ
れるときIOP/SIOによりICRに設定されるが、
IOPにより64オフセット位置の一つを(IOPにより
固定されている基本記憶位置に対して)選択するのに使
用される。各オフセット位置は、位置の4語群の境界を
表わす。INT状態機械により連結される2ビット値は
IOPによりオフセット値により指定された位置群内の
4個の記憶位置から1個を選択するのに使用される。
【0662】割込源がIDLCチャンネル化であると
き、ベクトルは、ICRレジスタのCIVO(チャンネ
ル割込ベクトル・オフセット)フィールドから取った2
ビット・オフセット値およびINTのINT_CHN状
態機械により内部的に決定された6ビット値を使用して
形成される。オフセット値および内部的に決定された値
は状態機械で連結されて完全ベクトル(INT_CHN
_VECTOR)を形成し、これはSIO/IOPに提
示される。オフセット値は、IOPにより計画的に決定
され、IDLC初期設定中にICR内に設定される。I
OPは、2ビット・オフセットを使用して、IOP記憶
装置の記憶装置のそれぞれ別個の64語群の境界に、IO
Pにより固定された基本位置/値に対して、4オフセッ
ト位置の一つを設置する。IOPは6ビット値を使用し
てオフセット値により指定された空間内の64記憶位置の
一つにアドレスする。アドレスされる記憶位置は、IO
Pがベクトルに割込んで所定の割込処理プロセスと連結
するのに必要な情報を備えている。
【0663】12.2.7 INT区画の論理 図37は、割込(INT)区画の主要論理構成要素(状態
機械など)をそのレジスタ、外部インターフェース、お
よび制御信号と共に示す。この区画は、状態機械260
(INT_CHN)および261(INT_CHP)、C
EISレジスタ262、EOPISラッチ263、およびIH
EISRレジスタ264、を備えている。
【0664】状態機械260および261は、個別に分離され
た論理ユニットとして動作し、ユニット260は、プロセ
ス事象およびチャンネル化パリティエラー発生に対して
チャンネル化モードとして動作し、ユニット261は、I
DLCおよびL1回路の両者でのハードウェアエラー事
象の他L1回路で発生するチャンネル事象に対しても非
同期的に動作する。
【0665】レジスタ262は、CEIS情報を現在サー
ビスされるチャンネルに対してラッチするのに使用され
る。ラッチ263は、EOPIS情報をそのチャンネルに
対してラッチするのに使用される。レジスタ264は、状
態情報をハードウェアエラーに対して保持するのに使用
される。
【0666】INT区画の主要機能は、内部IDLC要
求およびL1回路からの外部要求を含む割込指示に応答
し、このような指示に関する割込情報を収集、格納し、
(TSRの)(チャンネル化)EOPISR待行列を管
理し、他の区画からの指示に対してベクトルを構成し、
このようなベクトルを関連割込要求と共に、IOPに転
送するためSIO区画に提示することである。IOP
は、テーブル・ルックアップ動作でベクトルを使用して
それぞれの割込源(L1チャンネル、L1チップ・ハー
ドウェア、IDLCチップ・ハードウェア、32IDLC
チャンネルの特定の一つにおけるプロセス事象、または
32IDLCチャンネルの特定の一つにおけるパリティエ
ラー発生)を識別し、テーブル情報を使用して適切な割
込処理ルーチンと連結し、そのルーチンを使用して関連
割込状態をSIOを経由してIDLCから取出す。
【0667】INT_CHN状態機械260は、チャンネ
ル化IDLCプロセス事象に関して動作するが、INT
_CHP状態機械261は、IDLCハードウェア関連エ
ラー状態およびL1状態(チップレベルエラーおよび/
またはチャンネル化事象)に関して動作する。
【0668】INT_CHNは、時間交換環境で動作す
る。活性チャンネルに関連するタイムスロットで、RS
Mは、TSRからのチャンネル化時間交換状態をレジス
タ262に、RSM_TSR_BUSを経由してロード
し、INT_CHN状態機械の動作をRSM_INT_
STARTパルスで開始する。CEISRにおけるビッ
ト割当を図39に示し、下の12.2.8で説明する。その動作
中、INT_CHNは、チャンネル事象入力を、それぞ
れの要求指示(TL1_INT_REQ、TFM_IN
T_REQ)に応じて、EOPISR状態ラッチ263の
TL1、TFM、およびRFMから受取る。これらラッ
チは、受信プロセスまたは伝送プロセスのどれかが始ま
る前にクリアされる。INT動作中のそれらの値は、I
NT_CHNにより特別に解釈されることはない。
【0669】INT_CHNは、2ビットの内部レジス
タを使用して、タイムスロットを横断して保存されるこ
とのない一時的EOP WAIT STATE LAT
CH値を保持し、INT_CHNがその状態7で取るべ
き処置を、EOPISR状態に格納、EOPISRの無
視、またはEOPISRのクリア、の内の一つとして決
定する。EOPISまたはCEISの状態を格納すべき
場合には、INT_CHNは、スロットの終りにINT
_EOPをRSMに表明し、CEISRレジスタ262の
内容をRSMに転送する。RSMは、転送されたCEI
S情報のSWA(状態語利用可能)ビットを調べてスロ
ット期間中にEOPIS状態が(TL1、TFM、また
はRFMで)ラッチされたか確認する。状態がラッチさ
れていたならば、それぞれのラッチ区画からの状態を、
書込むべき待行列空間を設置するという転送CEIS情
報内の次期状態位置(NSL)ビットを使用して、TS
RのEOPISR待行列に格納するのはRSMの責任で
ある。RSMは、NSLをチャンネル番号の所定の機能
である(TSRの)基本アドレスに連結することにより
EOPISRが書込まれる実際のTSRアドレス位置を
発生する。
【0670】RSMはTSRに対しEOPISR転出入
を行うが、EOPISR待行列の管理はINT_CHN
状態機械の責任である。INT_CHN状態機械は、E
OPISR状態待行列を、待行列が16事象の深さを超え
てまさにあふれようとしているとき、またはパリティエ
ラーがTSR、FIFOR、またはDMARに関して検
出されているとき、「遮断する」責任もある。TSRお
よびDMARに対するパリティエラーは、それぞれTS
R_PARITY_ERRORおよびDMAR_PAR
ITY_ERRORを経由して示される。FIFORに
関連するパリティエラーはそれぞれRFM_PARIT
Y_ERRORおよびTFM_PARITY_ERRO
Rを経由して示される。
【0671】各パリティエラーに関して、エラーが発生
したチャンネルに対して独特なハードウェア割込が発生
する。差迫った待行列あふれエラーに関して、IQOビ
ットが待行列の最終の(最後に入った)EOPISR状
態語内に設定される。
【0672】INT_CHN状態機械は、二つのレジス
タ、すなわち、SIOのICR(IDLC構成レジス
タ)およびRSMのHPCR(HDLCプロトコル構成
レジスタ)から入力を受取る。ICRの内容は、IDL
C初期設定時にIOPによりプログラムされ、チャンネ
ル化されていない(すべてのチャンネル・プロセスに不
変に適用される)。HPCRは、チャンネル化されてお
り(チャンネルごとに異なっている)、時間交換中に各
チャンネルのTSR空間(図7を参照)からロードされ
る。各チャンネルのHPCR語の内容は、IOP/SI
Oによりプログラム可能に設定される。これらレジスタ
の現在関係しているフィールドについて以下に特に説明
する。
【0673】INT_CHN状態機械は、EOPISR
待行列をICRレジスタに設定するQMビットに基き二
つのプログラム可能モードの一つで管理される。ICP
/QMビット値は、IDLC初期設定時にIOPにより
プログラムされる。INTはこのビットをICR_QM
(図37)で受取り、QMビット値に基き単一状態語また
は多数状態語の形成を支持する。単一状態モードでは、
単一割込ベクトルを発生し、EOPISR待行列に関す
る事象エントリごとにIOPに送られる。多数状態モー
ドでは単一ベクトルをEOPISR待行列に関する多数
状態事象エントリに対して発生することができる。
【0674】多数状態モードにはIOP割込処理ルーチ
ンの割込径路長が短くなるという点で性能上の利点があ
るが、待行列へのIOPアクセスの管理に関してルーチ
ンの複雑さが増すという短所がある。多数状態モードを
使用するとき、IOPは、待行列から取出した状態語の
数を、関連する値を(チャンネル化)HPCRレジスタ
に書込み、そのレジスタ内のトグル・ビットの極性を転
回させることにより、承認する。下のSWRC(状態語
読出カウント)およびHPCRのトグル・フィールドの
説明を参照のこと。これらフィールドは、HPCR_E
OP_TOGGLEおよびHPCR_MIC_ACKで
INTに入力される(図37)。
【0675】CEISRレジスタ262の前トグル・ビッ
ト値(PTV)は、IOPがそれぞれのチャンネルの待
行列にアクセスし、一つ以上のエントリをそこから取出
したことを示す不釣合についてHPCR_EOP_TO
GGLEと比較される。この機構はINTにより未取出
し/未決定待行列エントリのオーバライティングに対し
て保護するのに使用される。未解決ベクトルの数(NO
V)は、INTが多数状態モードにあるときEOPIS
R待行列にある状態語の数を実際に意味する。NOV
は、IOPが待行列から取出した状態語の数を承認して
からHPCR_MIC_ACKにある値を用いてINT
によって減らされる。これによりTSRの関連記憶位置
が解放されて再び使用できるようになり、したがって待
行列の循環性が維持される。
【0676】IOPによるEOPISR待行列アクセス
には次のような動作の連鎖がある。(1)CEISRを
(SIOを経由してTSRから)読出し、未決定状態語
カウントNOV(未解決ベクトルの数)および未決定エ
ントリの始めに対する待行列オフセット・アドレスNS
L(次の状態記憶位置)を得る。(2)EOPISR語
(単数または複数)を待行列から読出す(単一状態モー
ドでは1語、多数状態モードでは1語以上16語まで)、
(3)HPCRを(TSRから)読出す、および(4)
更新された(反転された)トグル極性、SWRCおよび
LSA(リンク・ステーション・アドレス)、の値を必
要ならHPCR/TSRに書込む(先に注記したよう
に、INTはHPCRのトグルおよびSWRC機能を監
視し、該当するとき関連CEISRパラメータPTVお
よびNOVを更新する)。
【0677】単一状態モードでの待行列エントリの読出
しには、(各ベクトルが一つのしかも一つだけの状態語
にしか関係しないので)明白なIOP承認を必要とせ
ず、TOGGLEビットおよびSWRCビットはこのモ
ードでは使用されず、変らない。単一状態モードの短所
については下にEOPISR待行列(14)に格納するこ
とができる状態語の数、およびIOP割込処理ルーチン
の別の径路長に関連して説明する。このモードでは、割
込要求およびベクトルは、各待行列エントリごとにIO
Pに伝えられ、INTは、待行列/ベクトルの未決定エ
ントリの数が14になったとき(待行列の容量は16である
が、この予防措置はSIOでのベクトル待合せ、および
待行列エントリ取出しのIOPの特別承認が無いため必
要である)待行列のあふれを検出する(IQOビットを
最後の待行列エントリに設定する)。IOPはこのモー
ドでは待行列エントリの取出しを特別には承認しない
が、割込処理ルーチンにある間はエントリ取出しを行わ
なければならない(すなわち、IOPは、待行列への状
態のオーバライティングを避けなければならない場合に
は、このモードが終るまで、ルーチンに割込んだりその
タスク・レベルに戻ったりすることができない)。
【0678】多数状態モードでは、IOPは、各ベクト
ルに関して読出した状態語の数を、対応する値をHPC
RのSWRCフィールドに書込むことにより、明白に承
認しなければならない。INTは、16個のベクトルが待
行列で未決定であるとき割込待行列あふれ(IQO)を
検出する(と共に最後のエントリのIQOビットを1に
設定する)。このモードでは、待行列アクセスのIOP
実行は、多数のエントリを一連のTSRアクセスで取出
すことができるので、タスク・レベルに戻ることにより
遅らすことができる。
【0679】IDLCチャンネル状態に関連するベクト
ルがSIOに提示する準備が整っていると、INT_C
HN状態機械はSIO_CHN_BSY、INT_CH
N_VECTOR、およびINT_CHN_REQの各
信号によりSIO区画と接続する。INT_CHNはS
IO_CHN_BSY信号を監視し、SIOのチャンネ
ル・ベクトル・ラッチが使用中か利用可能かを判定す
る。利用可能であればベクトル(INT_CHN_VE
CTOR)をSIO区画にラッチし、ここでSIOはベ
クトルのIOPプロセッサ母線への提示を管理する。
【0680】INT_CHNによりSIOに発生される
8ビットの値は、IDLCチャンネル状態(プロセス終
端事象およびパリティエラー)に関連するが、すべての
チャンネルに対する関連テーブル・エントリが入ってい
る空間のIOP記憶装置内のオフセットを示すのにIC
Rレジスタの2ビットのチャンネル割込ベクトル・オフ
セット(CIVO)を源IDLCチャンネルと関連する
エントリの記憶位置を更に区別するのにRSM_TSI
からの5ビットのチャンネル・タイムスロット指示子
を、および割込に関連する特定のエントリの記憶位置を
区別するのにINT_CHNが発生した単一ビット(こ
のビットは、関連の割込が終端プロセス事象に関係する
場合には一つの値であり、関連の割込がチャンネル化、
パリティエラーに関係する場合には反対の値である)
を、使用する。
【0681】INTが転送するベクトルを備えていると
きSIO_CHN_BSYが活性であれば、INT_C
HNはそれぞれのチャンネルを処理する後続タイムスロ
ットの期間中に同じ指示を調べる。このようにして、I
NT_CHNは、IDLCのすべてのチャンネルに対す
るそのサービスにおいてチャンネル化を基礎として、S
IOおよびその単チャンネル・ベクトル・ラッチへのア
クセスを う。SIOのチャンネル・ベクトル・ラッチ
へのアクセスは、多数の変数(たとえば、IOP割込ル
ーチン径路長、IDLCチャンネル・フレームの大き
さ、など)に基き、アルゴリズムに従わず、ランダムで
ある。チャンネルあたり16エントリというEOPISR
待行列の深さは、すべてのチャンネルについて待行列の
あふれの確率を非常に小さくしている。
【0682】INT_CHNは、INT_DONE信号
を設定することにより実行の終了を指示する。このIN
T_DONE信号はCEISRが安定で交換に利用でき
ることをRSMに示す。この指示はRSMからのタイム
スロット指示の終り(RSM_INT_EOS)に先立
って発生すべきである。この時点でINT_DONEが
活性でなければ、RSMは、論理/ハードウェアエラー
が発生していると判断し、IHEISRにLTO(論理
タイムアウト)を設定する(下のIHEISRビットの
説明を参照)。INT_CHP状態機械は、IHEIS
Rを監視し、関連する割込要求/ベクトルを発生する。
【0683】INT_CHP状態機械は、タイムスロッ
トの始めから終りまで連続して動作し、可能な三つの
源、L1ハードウェア、L1チャンネル、IDLCハー
ドウェア、のいずれかに関すチップレベル割込ベクトル
を管理する。L1ハードウェアエラーおよびチャンネル
状態は、それぞれL1_CHP_VRQおよびL1_C
HN_VRQによりINT_CHPに示される(図3
7)。IDLCハードウェアエラーに関する源は、IH
EISEレジスタ(図38)の源フィールド部分にビット
を設定することにより示される。ビットITE(インタ
ーフェース・タイミング・エラー)はIDLCとL1回
路との間の同期の破綻を示し、ビットLTO(論理タイ
ムアウト)はIDLC論理が臨界時間内に動作(たとえ
ば、上述のようにRSM_EOSの前にINT_DON
Eを作動させること)を完了するのに失敗したことを示
し、ビットESD(エラー状態検出)はIDLC区画の
状態機械が未使用/禁止状態に移っていることを示し、
ビットDTO(DMAタイムアウト)はDMAとIOP
母線との間の母線アクセスの失敗を示す。これらビット
のどれかが設定されれば、IHEISRレジスタからI
NT_CHPへの信号線IDLC_CHP_VRQが活
性になる(すなわち、IDLC_CHP_VRQがIH
EISRのビットITE、LTO、EST、およびDT
Oの論理和を表わす)。
【0684】INT_CHPは図37に示すようにSIO
_CHP_BSY、INT_CHP_VECTOR、お
よびINT_CHP_REQの各信号を経由してSIO
に接続されている。SIO_CHP_BSYは、INT
_CHP_VECTORと関連してINTからSIOに
提示されるINT_CHP_REQにより設定可能なS
IOのチップ・ベクトル・ラッチからINTに送り返さ
れる。INT_CHIP_VECTORのベクトル出力
は、SIO_CHP_BSYが不活性であるときSIO
にラッチされ、割込源を上述の三つの内の一つとして区
別する。SIO_CHP_BSYは活性のとき、ベクト
ル/要求がINTから受取られたが未だSIOからIO
Pに転送されていないことを示す。
【0685】INT_CHP_VECTOR値は、6ビ
ットのIDLC割込ベクトル・オフセット値(IIV
O)およびINT_CHPが発生した2ビット値を備え
ている。オフセット値は、SIOのICRレジスタから
INTにより抜取られ、IOP記憶装置空間の基本記憶
位置に関して、INTにより報告される価値のあるハー
ドウェア関連割込状態に関連する一群のテーブル・ルッ
クアップ・エントリのオフセットを表わす。INTが発
生する2ビット値は、報告されている特定の状態と関連
する特定のエントリの群の中の記憶位置を表わす。共に
8ビットはIOPが特定のテーブル・エントリにアクセ
スし、このエントリを経由して関連状態情報をINTの
IHEISRレジスタからまたはL1回路のレジスタか
ら取出すのに適切なIOP割込処理ルーチンに連結する
のに使用される。
【0686】12.2.8 INTの状態機械
【0687】12.2.8.1 INT_CHN状態機械 SIO_RESETであれば、状態=0である。
【0688】状態0(RSM始動パルスを待つ) −RSM始動パルス(RSM_INT_START)が
不活性であれば、状態0に留まる。
【0689】−RSM始動パルスが活性であり且つ割込
モード(CEISRのIM)が「00」(INTがこの
チャンネルで始めて作動されることを示す)であれば、
FIFORパリティエラー指示(CEISRのPE)を
リセットし、状態語利用可能指示(CEISRのSW
A)をリセットし、IMを「11−通常モード」に設定
し、状態1に進む。
【0690】−RSM_INT_STARTが活性であ
り且つIMが「10−使用禁止」(FIFORパリティエ
ラーを示す)または「01−使用禁止」(TSRパリティ
エラーを示す)であれば、このチャンネルに対するEO
PISR待行列が「遮断」されている。EOP STA
TE LATCHを「CLEAR EOPISR ST
ATUS」に設定し、状態7に進む。
【0691】−RSM_INT_STARTが活性であ
り且つIMが「11−正常」であれば、通常EOPISR
待行列処理状態の動きと共に進行する。SWA/CEI
SRが活性(このチャンネルの前のスロット・プロセス
から利用できる状態)であれば、次期状態語位置(CE
ISRのNSL)を歩進させ、SWAをリセットし、状
態1に進む。
【0692】状態1(チャンネル化TSR、RFM、ま
たはTFMのパリティエラーについてチェックする。パ
リティエラーが無ければ、EOPISR待行列状態読出
しのIOP承認についてチェックする。IOP承認が無
ければ、EOPISR待行列あふれ状態についてチェッ
クする。)
【0693】−チャンネル化パリティエラーについてチ
ェックする。CEISRのPEビットがパリティエラー
を示していれば(このチャンネルに関する前の処理にお
いてTSRまたはFIFORに関する未報告のパリティ
エラーが発生していることを意味する)、またはTSR
_PARITY_ERRORまたはRFM_PARIT
Y_ERRORまたはTFM_PARITY_ERRO
Rが現在活性であれば、SIO_CHN_BSYを検査
してSIOのチャンネル・ベクトル・ラッチの利用可能
性を判定し、他のチャンネル化ベクトルを受取る(下の
SIOの説明および図43の項目297を参照)。
【0694】−SIO_CHN_BSYが活性であれ
ば、EOP WAITSTATEを「CLEAR EO
PISR STATUS」に設定し、状態7に進む。
【0695】−SIO_CHN_BSYが活性でなけれ
ば、このチャンネルに対するチャンネル化ハードウェア
エラー割込ベクトルを発生し、これをSIOチャンネル
・ベクトル・ラッチにラッチし、エラー原因を識別する
次の動作と共に進行する。
【0696】−原因がRFM_PARITY_ERRO
RまたはTFM_PARITY_ERRORであった場
合には、IMモードを「10−使用禁止FIFORパリテ
ィエラー」に設定し、状態2に進む。
【0697】−原因がTSR_PARITY_ERRO
Rであった場合には、IMを「使用禁止TSRパリティ
エラー」に設定し、状態2に進む。
【0698】−パリティエラーが示されず、且つ状態が
「ベクトル承認を待っている」(CEISRレジスタ26
2のWVAビットが活性)であれば、CEISRレジス
タの前トグル・ビット値(PTV)をIOPにより設定
可能なHPCRレジスタのトグル・ビット(HPCR_
TOGGLE入力)と比較する。
【0699】−PTVビットおよびHPCR_TOGG
LEビットが同じでなければ、IOPがEOPISR待
行列からの状態の取出しを承認している。HPCRの読
出し語数指示SWRC(この状態機械へのHPCR_M
IC_ACK入力により示される)が有効である。状態
4に進む。
【0700】−PTVビットおよびHPCR_TOGG
LEビットが同じであれば、IOPはこのチャンネルに
対するEOPISR転送を承認していず、EOPISR
はその待行列に対して発生された最後のベクトルに関す
る待行列について未だ決定を下していない。このチャン
ネルに対してはそれ以上ベクトルは発生されない。待行
列のあふれをチェックする次の動作と共に進む。
【0701】−EOPISR待行列がこのチャンネルに
対してあふれていれば(IQOがCEISRに設定され
ている)、EOP WAIT STATEを「CLEA
REOPISR STATUS」に設定し、状態7に進
む。
【0702】−EOPISR待行列がこのチャンネルに
ついてあふれようとしていなければ、EOP WAIT
STATEを「STORE EOPISRSTATU
S」に設定し、状態7に進む。
【0703】−TSRまたはFIFORのパリティエラ
ーが無く、IOPベクトル承認を待っていなければ(W
VAが不活性)、状態6に進む。
【0704】状態2(SIO_CHN_BSYを待つ) −SIO_CHN_BSYが利用可能であれば、INT
_CHN_REQを作動させ、同じ状態に留まる。
【0705】−SIO_CHN_BSYが使用中であり
且つベクトルがチャンネル化ハードウェアエラー割込用
であった場合には、EOP WAIT STATEを
「CLEAR EOPISR STATUS」に設定
し、状態7に進む。
【0706】−SIO_CHN_BSYが使用中であり
且つベクトルがEOPISR状態用であった場合には、
EOPISR待行列のあふれをチェックする。
【0707】−EOPISR待行列があふれていれば
(CEISRのIQOが活性)、EOP WAIT S
TATEを「CLEAR EOPISR STATU
S」に設定し、状態7に進む。
【0708】−EOPISR待行列があふれていなけれ
ば(CEISRのIQOが不活性)、EOP WAIT
STATEを「STORE EOPISRSTATU
S」に設定し、状態7に進む。
【0709】状態3(EOPISR待行列のあふれ状態
をチェックする) −このチャンネルについてEOPISR待行列のあふれ
を、NOVとEOPISR状態語の最大数とをICR_
QMモード・ビットを基に比較することにより、チェッ
クする。QMビットが1(多数状態モードを示す)であ
れば、EOPISR状態語の最大数は16である。QMビ
ットが0(単一状態モードを示す)であれば、EOPI
SR状態語の最大数は14である。
【0710】−QMビットが活性で、NOVカウントが
16であれば、待行列あふれビット(EOPISRのIQ
O)を設定して待行列があふれていることを示す。
【0711】−QMビットが不活性で、NOVが14であ
れば、待行列あふれビット(EOPISRのIQO)を
設定して待行列があふれていることを示す。
【0712】−EOP WAIT STATEを「ST
ORE EOPISR STATUS」に設定し、状態
7に進む。
【0713】状態4(IOP承認に基きベクトル・カウ
ントを調節する) −IOPにより承認された状態語の数HPCR_MIC
_ACKが現在格納されている状態語の数(NOV)よ
り大きければ、IOPプログラムエラーまたは未検出の
TSRパリティエラーが発生していると考える。いずれ
の場合でもチャンネル化ハードウェアエラーを発生し、
PEを「11−TSRの読出し中にパリティエラーが検出
された」に設定し、状態1に進む。
【0714】−IOPが0より大きな数を承認(HPC
R_MIC_ACK)すれば、IOP承認(HPCR_
MIC_ACK)およびベクトル・カウント(NOV)
値の双方を減らし、状態4に留まる。各減少および比較
には1状態遷移だけかかることに注意。
【0715】−HPCR_MIC_ACKが0に等しけ
れば、承認の待合せ(WVA)をリセットし、状態7に
進む。
【0716】状態5(使用しない)
【0717】状態6(EOPISRベクトルを発生す
る) −現在のベクトル・カウント値が0より大きければ、こ
のチャンネルに対してベクトルを発生する必要がある。
【0718】−SIO_CHN_BSYが使用中(活
性)であれば、このタイムスロット期間中ベクトル発生
を飛び越し、再び次のタイムスロットを試みるが、下記
の通常EOPISR状態処理を続ける。
【0719】−EOPISR待行列があふれていれば
(CEISRにIQOが設定されている)、EOP W
AIT STATEを「CLEAR EOPISR S
TATUS」に設定する。待行列があふれていなけれ
ば、EOP WAIT STATEを「STORE E
OPISR STATUS」に設定する。状態7に進
む。
【0720】−SIO_CHN_BSY信号が利用可能
であれば、このチャンネルに対するEOPISRベクト
ルを発生する。待行列モード(ICR_QM)が多数状
態であれば、HPCRレジスタの現在のトグル・ビット
(HPCR_TOGGLE)を(後の比較のため)捕
え、ベクトル承認待合せ(WVA)を活性に設定する。
待行列モード(ICR_QM)が単一状態であれば、ベ
クトル・カウント(NOV)レジスタを減らし、状態2
に進む。
【0721】−現在のベクトル・カウント(NOV)が
0に等しければ、ベクトルを発生する必要がない。状態
7に進む。
【0722】状態7(EOPISR状態を待つ) −伝送要素または受信要素からの状態利用可能指示を待
つ(SWA活性)。
【0723】−RSMからスロット終端指示(RSM_
INT_EOS)を受取れば、状態0に進む。
【0724】−TSR_PARITY_ERRORが活
性であれば、PEを「11−TSRの読出し中にパリティ
エラーを検出した」に設定し、状態7に留まる。
【0725】−SWAビットが活性(受信器区画または
送信器区画が状態をEOPISRSTATUS LAT
CHにラッチしていることを示す)であり、EOP W
AIT STATEが「STORE EOPISR S
TATUS」であれば、NOVを歩進させ、EOP W
AIT STATEを「IGNOREEOPISR S
TATUS」に設定し、状態3に進む。
【0726】−SWAが活性であり且つEOP WAI
T STATEが「IGNOREEOPISR STA
TUS」であれば、状態7に留まる。
【0727】−SWAが活性であり且つEOP WAI
T STATEが「CLEAR EOPISR STA
TUS」であれば、SWAビットをリセットし、状態7
に留まる。
【0728】−SWAが活性であり且つEOP WAI
T STATEが現在のEOP WAIT STATE
に等しく設定されていれば、状態7に留まる。
【0729】12.2.8.2 INT_CHP状態機械 SIO_RESETであれば状態=0である。
【0730】状態0:L1_CHP_VRQ、L1_C
HN_VRQ、またはIDLC_CHP_VRQが活性
であるのを待つ。−L1_CHP_VRQが活性であれ
ば、関連ベクトルをSIOに与える。状態4に進む。
【0731】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態2に進む。
【0732】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態1に進む。
【0733】状態1:L1_CHP_VRQまたはL1
_CHN_VRQが活性になるのを、またはIDLC_
CHP_VRQが不活性になるのを待つ。−L1_CH
P_VRQが活性であれば、ベクトルをSIOに与え、
状態5に進む。
【0734】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態3に進む。
【0735】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態0に進む。
【0736】状態2:L1_CHP_VRQが活性、L
1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CHP
_VRQが活性であるのを待つ。−L1_CHP_VR
Qが活性であれば、ベクトルをSIOに与え、状態6に
進む。
【0737】−L1_CHN_VRQが不活性であれ
ば、状態3に進む。
【0738】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態0に進む。
【0739】状態3:L1_CHP_VRQが活性、L
1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CHP
_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが活性であれば、ベクトルをSIOに与え、状態7
に進む。
【0740】−L1_CHN_VRQが不活性であれ
ば、状態1に進む。
【0741】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態2に進む。
【0742】状態4:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが活性、またはIDLC_CHP
_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが不活性であれば、状態0に進む。
【0743】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態6に進む。
【0744】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態5に進む。
【0745】状態5:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが活性、またはIDLC_CHP
_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが不活性であれば、状態1に進む。
【0746】−L1_CHN_VRQが活性であれば、
ベクトルをSIOに与え、状態7に進む。
【0747】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態4に進む。
【0748】状態6:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CH
P_VRQが活性であるのを待つ。−L1_CHP_V
RQが不活性であれば、状態2に進む。
【0749】−L1_CHN_VRQが不活性であれ
ば、状態4に進む。
【0750】−IDLC_CHP_VRQが活性であれ
ば、ベクトルをSIOに与え、状態7に進む。
【0751】状態7:L1_CHP_VRQが不活性、
L1_CHN_VRQが不活性、またはIDLC_CH
P_VRQが不活性であるのを待つ。−L1_CHP_
VRQが不活性であれば、状態3に進む。
【0752】−L1_CHN_VRQが不活性であれ
ば、状態5に進む。
【0753】−IDLC_CHP_VRQが不活性であ
れば、状態6に進む。
【0754】12.2.9 INTレジスタ 状態パラメータCEISおよびEOPISの詳細を上に
示した。CEISRの用法に関して、状態機能IHEI
SRの詳細および構成指定機能ICRおよびHPCRの
詳細を次に示す。
【0755】12.2.9.1 CEISR 個々のフィールドの標題および機能を全般的に上に示し
てある。特に機能制限および注記を以下に示す。
【0756】WVA(ベクトル承認を待つ) −IOPからのベクトル承認が未決定であることを示
す。
【0757】−承認が未決定であるときは、INTは新
しい割込ベクトルを発生することを禁止されている。
【0758】NOV(5ビット、未解決ベクトルの数) −待行列上の有効未解決ベクトルの数を示す。IOPが
割込を承認すると、IOPはこの値にアクセスして待行
列から読出されるのを待っている有効EOPISRエン
トリの数を決定することができる。INTはこの値を使
用して待行列あふれ状態が何時発生するかを決定する。
【0759】PTV(前トグル・ビット値) −HPCRトグル・ビットの前の値を示す。このビット
を、多数状態モードで動作しながら、HPCRトグル・
ビットと比較することにより、INTはIOPがEOP
ISR待行列に何時アクセスしたかを決定する。
【0760】IQO(割込待行列あふれ) −EOPISR待行列があふれているか否かを示す。
【0761】PE(パリティエラー。2ビット) −IDLC RAMに関する下記状態の一つを示す。パ
リティエラーが検出されない。TSRを読取っている間
にパリティエラーが検出された。FIFORを読取って
いる間にパリティエラーが検出された。
【0762】−このフィールドはチャンネル化ハードウ
ェアエラー割込がINTにより特定のチャンネルに対し
て発生されるごとにIOPにより読取られるべきであ
る。
【0763】IM(割込モード) −このビットは、関連チャンネルに関するIDLCの下
記動作モードの一つを示す。初期設定(RSMによる未
決定作動)、TSRパリティエラーによる使用禁止、F
IFORパリティエラーによる使用禁止、(正常動作に
対する)使用禁止。
【0764】SWA(状態語利用可能) −状態がEOPISR待行列に(RSMにより)格納す
るのに利用できるときを示す。
【0765】NSL(次の状態語の位置。4ビット) −TSRの、次のEOPIS状態を格納すべき、現在の
チャンネルのEOPISR待行列区画内のオフセット記
憶位置を指す。状態を格納に利用できる(SWAが活性
である)ときは、RSMはこのフィールドをTSRアド
レスの低位4ビットとして使用して待行列にアクセスす
る(他のビットはチャンネル数によって決まる)。
【0766】注記 −INTからの新しいCEIS値は、関連ベクトルが発
生されてから最大3.8マイクロ秒後にRSMによりTS
Rに書込まれる。したがってベクトル発生後3.8マイク
ロ秒の遅れより前にCEISR/TSRにアクセスしよ
うとすると、古いCEIS情報が読出される。したがっ
て、IOP/ISOによるこのパラメータへのアクセス
は、IOPがベクトルを受取ってから少くとも3.8マイ
クロ秒だけ遅らすべきである(通常、IOPがタスク・
モードを出て割込処理ルーチンに結びつくのに必要な時
間は、3.8マイクロ秒を超すので、この要求事項を満た
すのにIOPによる特別の遅れ処置は必要がないはずで
ある)。
【0767】12.2.9.2 IHEISR 図38を参照すると、このレジスタは、活発に使用される
10個の「状態指示」ビット(WPE、APE、LID、
PWE、PIA、DPE、NDS、WSE、PEE、D
BE)および活発に使用される4個の「源指示」ビット
(ITE、LTO、ESD、DTO)を備えており、こ
れらの用途は次のとおりである。
【0768】WPE(保護書込みエラー) −IOPがその割当アドレス空間の保護部分(書込み行
為が禁止されている)に未認可の書込みを行おうとする
ことを示す。
【0769】APE(アドレス・パリティエラー) −IDLC/SIOがIPOによるSIOを経由するプ
ログラム動作中に(その動作が書込であれば、その動作
は抑制される)使用されるアドレスにパリティエラーを
検出した。
【0770】LID(損失割込検出) −IDLC(SIO)が割込承認サイクル(IACK)
を検出したが、IOPに与える未決定ベクトルは無い。
【0771】PWE(プログラムによる入出力書込のエ
ラー) −IOP/SIOがIDLCのレジスタの32ビットの記
憶位置に対して背中合せの書込みを非順次に行う無効な
試みを指す。
【0772】PIA(プログラムによる入出力無効アド
レス) −IOP/SIOがIDLCに割当てられたシステム・
アドレス空間の保留部分にアクセスする無効な試みを指
す。
【0773】DPE(データ・パリティエラー) −IOP/SIOがIDLC RAMにプログラムによ
る入出力書込動作中にデータ・パリティエラーを検出し
たことを示す。このエラーが検出されたときアドレスさ
れた記憶位置は更新されない。
【0774】NDS(データ・ストローブ無し) −IDLCアドレスに対して読み書きを行う間に予想さ
れる二つのデータ・ストローブ(上部または下部ストロ
ーブ)のいずれも動作中活性でなかった。
【0775】WSE(書込データ・ストローブ・エラ
ー) −幅32ビットと規定されている内部IDLCレジスタへ
の書込み動作時に上部および下部のデータ・ストローブ
が共に不活性であった。
【0776】PPE(プログラムによる入出力パリティ
エラー) −IDLCアドレスの(IOP/SIOによる)プログ
ラムによる読出し中にデータ・パリティエラーが検出さ
れた。
【0777】DBE(DMA母線エラー) −IOP母線に対するDMAC/MIO動作中BUS_
ERRORが活性である。IOPは、その状態レジスタ
を一層詳細に読取らなければならないが、これは通常、
動作中にアドレス・パリティエラーまたは二重ビットE
CCエラーが(IOPにより)検出されたことを示す。
【0778】ITE(インターフェース・タイミング・
エラー) −IDLCが応答する準備をしていなかったとき(すな
わち、最もありそうなのはハードウェアの故障によるた
めであるが、IDLCとL1との間の同期が取れていな
いとき)L1回路により提示されるデータ転送要求を示
す。
【0779】LTO(論理タイムアウト) −所定の割当時間内に所要動作を完了するIDLC論理
の故障を示す(通常は、内部ハードウェアの故障を示
す)。
【0780】ESD(エラー状態検出) −IDLC区画状態機械ユニットに無効状態が検出され
た。
【0781】DTO(DMAタイムアウト) −IOPが50マイクロ秒以内にIDLC DMA/MI
O要求に応答しなかった。この時間は通常MIOがIO
P母線の制御を得るには充分であり、そのようにするこ
とができなかった場合には一般にハードウェアエラーを
示す。
【0782】12.2.9.3 ICR このレジスタのフィールドは、下のSIOの説明に詳記
してある(12.3.2を参照)。
【0783】12.2.9.4 HPCR このレジスタに設けられているフィールドおよびその用
法の詳細はRSMの説明中に示してある(7.3を参
照)。
【0784】12.3 SIO区画
【0785】12.3.1 SIOの動作 SIOは、INTとIOPとの間を接続して、割込要求
および関連ベクトルをIOPに運び、IDLCを通じて
個々のレジスタおよびRAMアドレス空間の記憶位置へ
のIOPアクセスを行い、割込状態および/または診断
情報のIOP取出しを支持すると共にIOPがIDLC
の要素およびチャンネルの初期状態をプログラム可能に
確立することができるようにする。IOP母線と通信す
るときは、SIOはIOPの「スレーブ(奴隷)」であ
る。すなわちIOP母線を通して情報を転送するその動
作はすべて実行に関してIOPの主導による。またIO
Pおよび他のIDLC要素に関するその動作は、IDL
Cチャンネルによる処理動作と非同期時間関係で行われ
る。
【0786】12.3.2 SIOの論理組織 図43は、SIO区画の論理組織および外部インターフェ
ースを示す。この区画は、IDLC内でINT区画と、
他のすべての区画のすべてのIDLC RAMおよび主
要レジスタと、接続される。外部的には、この区画はI
OP母線およびL1回路に接続される。
【0787】区画の論理機能は、独立に動作する二つの
状態機械ユニット280(ICMまたはIOP制御管理器
状態機械)および281(PIOまたはプログラム入出力
写像器状態機械)により主として行われる。その名称に
より示されているように、ICM状態機械はIOP母線
282との接続の責任があり、PIO状態機械はデータを
プログラム可能入出力インターフェース283〜284を通し
てSIOとIDLCRAMおよび他の区画との間で動か
す責任がある。ICM状態機械は、単独でINT区画か
らIOP母線への割込要求およびベクトルの転送に関し
てINT区画と接続する責任を有し、またIDLC状態
情報を、PIO状態機械の制御のもとにこのようなデー
タが書込まれるラッチ285から転送するのを制御するよ
うに動作する。
【0788】ICM状態機械はIOP母線と286〜288で
直接接続し、制御信号を、SIOとIOPとの間のデー
タ転送を制御するIOPと交換する。これら制御信号は
記法「X_Y」で示してある。ここでXは駆動源であ
り、Yは信号機能である。終止符(「.」)を信号名の
左か右かに置いてその名称をそれぞれ左側または右側の
線と関係づける。たとえば、「.IOP_INTAC
K」は(IOPにより駆動される)その左の線286と関
連し、割込要求/ベクトル組合せを受取ったことのIO
Pの承認を表わす。また「SIO_INT.」はその右
の線288と関連し、ICM/SIOにより駆動される割
込要求指示を表わす。
【0789】IOPから外へ出るデータは、ICM状態
機械の有効制御のもとにSIO母線駆動回路289からI
OP母線に転送される。IOP母線から内側へ入るデー
タは、291におけるIOP駆動アドレス信号と共に290で
受取られる。内側に入るデータおよびアドレスはそれぞ
れ、ICMにエラーを示すためのICMへの図示してな
い出力接続を有するパリティチェック回路292および293
によりチェックされる。
【0790】外に出るデータは、共にICM状態機械28
0により制御されるセレクタ回路294および295を経由し
て母線駆動器289に提示される。セレクタ回路294は、割
込ベクトル・ラッチ源296および297から入力を受取る。
ラッチ296は、上述したINT_CHP状態機械の制御
のもとにINTから送られるハードウェアエラー・ベク
トルを受取る。ラッチ297は、先に説明したINT_C
HN状態機械の制御のもとにチャンネル化事象/状態ベ
クトルを受取る。
【0791】セレクタ回路295は、読出データ・ラッチ2
98からデータを受取る。ラッチ298は、セレクタ回路300
の出力からロードされる。回路300の動作およびラッチ2
98のローディングはPIO状態機械280により制御され
る。回路300は、データをRSM、TSR、FIFO
R、DMAR、および数個のレジスタから選択的に転送
する。RSMからのデータ径路は、RSMに設置されて
いるHPCR(HDLCプロトコル構成レジスタ)の内
容の転送を考慮している。セレクタ300に供給するレジ
スタには、INTに設けられているIHEISRレジス
タ、および2個のSIOレジスタ、ICR(IDLC構
成レジスタ)301およびHCR(ハイパーチャンネル構
成レジスタ)302、がある。ICRフィールドの割当の
詳細を以下に示し、HCRフィールドの詳細をハイパー
チャンネルの説明(15章)のところで示す。
【0792】図44を参照すると、フィールドは次のとお
りである。
【0793】RES(予備12ビット)
【0794】MTO(マスタ・タイムアウト。4ビッ
ト) −マスタ動作を行うときIDLCがスレーブの承認を待
つ時間の長さを決めるプログラム可能なタイマー値。
【0795】SEM(スレーブ・エラー・モード) −IDLCがスレーブのアクセスを承認しないというこ
とであってこれはSEMビットが不活性の場合エラーで
ある。SEMビットが活性の場合にはスレーブ・アクセ
スが誤りであるとき承認を発し、母線エラー指示を表明
する。
【0796】RST(リセット) −このビットはソフトウェアにSIOを経由してシステ
ムリセットを行う手段を提供する。
【0797】QM(待行列モード) −このビットはベクトルが提示されるとき単一状態語を
取るべきか複数状態語を取るべきかを決める(詳細につ
いてはINT論理要素を参照)。
【0798】WP(書込保護) −このビットはIDLCの外部にある電気的消去可能読
出専用記憶装置(EEROS要素の内容を保護するのに
使用される。
【0799】IIVO(IDLC割込ベクトル・オフセ
ット、6ビット) −このフィールドはIDLCチップレベルの割込のすべ
てに対して8ビットの手引きベクトルの中の上位6ビッ
トを発生するのに使用される。
【0800】CIVO(チャンネル割込ベクトル・オフ
セット、2ビット) −このフィールドはチャンネルレベルのすべての割込に
対して8ビットの手引きベクトルの中の上位2ビットを
発生するのに使用される。
【0801】TPS(TSRページ選択) −このビットはTSRの上部または下部のページを選択
するのに使用される(TSRのページは1K×36である
ことに注意)。
【0802】MODE(3ビット) −このフィールドはIDLCを各種モード、通常動作、
リセット、強制エラー正常、強制エラー・リセット、お
よび休息、で動作させるのに使用される。各種モードは
診断目的の特徴を与える。通常動作モードが設定される
と、IDLCは動作を開始する。リセットモードが設定
されると、IDLCはアイドルモードになる。強制エラ
ー正常モードが設定されると、IDLCは通常モードで
動作し、SIO書込み動作のすべてにパリティエラーを
押しつける。強制エラー・リセットモードが設定される
と、IDLCはリセットモードで動作し、SIO書込み
動作のすべてにエラーを押しつける。休息モードが設定
されると、IDLCは通常動作モードで動作するが、I
DLCにより割込が表明されることはない。
【0803】IOP母線は、SIOへの18ビットのイン
ターフェース(16データビットおよび2パリティビッ
ト)となり、SIOはIDLCの幅32ビットの内部デー
タ母線に接続する。境界内のデータおよび外に出て行く
データは、286にあるどのバイトが有効であるかを示す
上部および下部のストローブ機能(.IOP_UDSお
よび.IOP_LDS)が随伴する18ビット並列単位
(関連する二つのパリティビットを有する二つの8ビッ
ト・バイト)でIOP母線を通して転送される。外に出
て行くデータは、36ビット並列単位(4バイトとパリテ
ィ)でラッチ298にロードすることができ、2サイクル
転送動作でIOP母線を通して転送することができる。
この2サイクル転送動作では、データの18ビット部分が
ICMデータ・セレクタ295を通して母線に多重化され
る。
【0804】IOP母線からSIOへの境界内データ
は、IDLC内の最終宛先を指定する24ビット・アドレ
ス単位が随伴する18ビット並列データ単位(8ビット・
バイト二つおよび関連パリティビット)で転送可能であ
る。IOPは、データをIDLCの幅32ビットのレジス
タに1対の18ビット境界内データ単位を母線を通して2
サイクル転送動作で順次転送することにより伝えること
ができる。このような一組の最初の18ビット単位はデー
タ・ラッチ304にラッチされ、幅36ビットの拡張母線305
(ラッチ304からの18ビット単位一つおよび他の、IO
P母線から直接)でこの一組を並列提示することができ
る。母線305(SIO_DATA_BUS)は他のID
LC区画およびRAMまで延びている。
【0805】境界内アドレス単位は、ICMデコーダ30
6を通してICM状態機械280に、およびPIOデコーダ
307を通してPIO状態機械281に、加えられる。2ビッ
トラッチ308(「最初のサイクルの情報」ラッチ)は、
ICMにより2サイクル背中合せ転送動作の最初のサイ
クルの制御パラメータを、すなわち、最初のサイクルの
転送がIOPからの読出しであるかIOPへの書込みで
あるかを、および最初のサイクルの最下位アドレスビッ
トが奇数であるか偶数であるか(この後者の情報は背中
合せの転送が語の境界で発生したことを確認するのに使
用される)を、覚えるのに使用される。
【0806】他のIDLC要素への境界内データ転送に
おいて、ICMデコーダ306で復号されたアドレスは、
ICM状態機械におよびそこからICMアドレス・ラッ
チ309に加えられ、PIO状態機械に送られる。この情
報を使用して、PIO状態機械は何時そのデコーダ307
の出力を作動させて、他のIDLC区画およびRAMに
内部的に分配されるアドレスSIO_ADDRESS_
BUSを提供すべきかを判断する。RSMからのデータ
径路(インターフェース283、および284にあるRSM_
DATA)は、IOPが時間交換に使用されるRSMの
内部ラッチに関して診断用読書き機能を行うことができ
るようにする。
【0807】ICMおよびPIO状態機械は、要求/承
認インターフェースを通して相互に通信する。ICMは
読書き要求(ICM_PIO_RD、ICM_PIO_
WR)を提示し、これをPIOが(PIO_RD_AC
K、PIO_WR_ACKで)承認する。
【0808】ICM状態機械は以下に説明する32の状態
を備えており、これによりスレーブ転送の非同期IOP
母線プロトコルおよび母線の16ビット構造とIDLCの
32ビット内部構造とを接続する内部プロトコルを管理す
る。IOPからの制御信号(.IOP_RD/WR、.
IOP_LDS、.IOP_UDS、.IOP_ADD
R_STRB、.IOP_CHP_SEL、.IOP_
RESET、および.IOP_INTACK)はすべ
て、50nsのクロックで動作するICM状態機械への同期
入力に先立ってラッチされる。IOPのアドレスおよび
データ母線(IOP_ADDRESS、およびIOP_
DATA_BUS)に関するパリティチェックはバイト
基準で行われる。
【0809】IOP母線サイクルの開始は、チップ選択
(.IOP_CHP_SEL)およびアドレス・ストロ
ーブ(.IOP_ADDR_STRB)の双方が同時に
活性であるときに指示される。.IOP_RD/WR信
号の極性はサイクルがIDLCへの書込みであるかIO
Pからの読出しであるかを示す(論理1は読出しを示
し、論理0は書込みを示す)。下位データ・ストローブ
(IOP_LDS)および上位データ・ストローブ(I
OP_UDS)は、データ母線(IOP_DATA_B
US)の上位または下位の8ビットが書込みサイクルで
有効であるかまたはいずれかまたは双方のバイトが読出
しサイクルで有効であるか否かを示す。IDLCの32ビ
ット・データレジスタへの書込みサイクルにはこれを行
うのに16ビットIOP母線サイクルの2サイクルが必要
であり、ICMは最初のサイクルでデータおよびパリテ
ィの双方を一時的にラッチ304に捕える。第2のサイク
ルでICMは36ビット(32ビットと4ビットのパリテ
ィ)全部をPIO状態機械に供給する。
【0810】32ビット・データレジスタからの読出しサ
イクルも16ビットIOP母線サイクルの2サイクルを必
要とし、ICMは、PIOの読出しデータ・ラッチ298
からの32ビット(32データビットと4パリティビット)
を多重化するセレクタ295を使用して最初の18ビット(1
6データビットと2ビット・パリティ)を選択する。I
CMアドレス・ラッチ309は、最初のサイクルの終りに
現在のIOPアドレスをラッチし、第2のサイクルで、
二つのサイクルのアドレスの第2の最下位ビットA1
(IOPアドレスはA0からA24まで番号を付けてあ
る)を比較することによりアドレスの変化だけで背中合
せのアドレスを確認する比較を行うのに使用される。I
CMの第1サイクル情報ラッチ308は、最初のサイクル
が読出しか書込みかを、およびA1ビットの値を、覚え
ている。この情報は、32ビット読み書きの後半の16ビッ
ト・サイクルで使用される。2サイクルが順調に済んで
からまたはICMが検出したエラーサイクルの後に、第
1サイクル情報を「無沿革」値にクリアする。ICMは
読出サイクルでデータのパリティチェックを行い、内部
データ・パイティエラーをIOP母線パリティエラーか
ら更に分離する。
【0811】ICMは、そのデータ承認線(SIO_D
TACK)を活性にして読出しサイクルまたは書込みサ
イクルの完了を指示する。読出しまたは書込み母線サイ
クル中にスレーブ・エラーを検出すると、ICMはSI
O_DTACKの作動を差控え、IHEISRレジスタ
に適切なスレーブ・エラー状態指示ビットを設定する
(先のINTの説明でのこのレジスタの説明を参照)。
IOPは、すべての読み書き動作でのICMからのSI
O_DTACK承認をタイムアウトし、エラーが示され
ると適切な診断または他の処置を取る。
【0812】ICMがIOPプロセッサに利用可能な割
込ベクトルが存在することを示す機構は、「SIO_I
NT」信号を非同期的に活性にすることである。これに
より結局はIOPのタスクプログラムの実行が中止さ
れ、IOP母線に割込承認サイクルが発生する。この時
点でIOPは、「.IOP_INTACK」を活性に
し、チップベクトル(CHIP_VECTOR_LAT
CH)またはチャンネルベクトル(CHA_VECTO
R_LATCH)をICMによりIOP_DATA_B
USの下位8ビットにする。
【0813】ベクトルラッチ296および297は、ベクトル
保持レジスタ(VHR)と言われ、IOPによりプログ
ラム入出力サイクルで(たとえば診断目的で)アクセス
することができる。
【0814】ICMは、読出しまたは書込みのデータ転
送でL1回路、PIO(他のIDLC部分)、またはV
HRの選択を決定する1層のアドレス復号(ICM A
DDRESS DECODE)を行う(VHRレジスタ
は通常SIO動作では読出し専用であることに注意)。
L1復号によりL1チップ選択(L1_CHP_SE
L)信号が活性になり、データをIOP母線とL1回路
との間に送る。VHR復号によりVHRレジスタの読出
しが可能になる。PIO空間への復号は、L1回路およ
びVHRレジスタのアドレスとは異なるIDLCの記憶
装置写像入出力空間へのアクセスであると規定される。
このような復号によりICMは、IOP母線サイクルの
方向に応じて、.ICM_PIO_RDまたは.ICM
_PIO_WRを作動させることにより、PIOからの
サービスを要求する。PIO状態機械は、PIO_IC
M_ACK信号を使用してICMの要求を承認する。
【0815】PIOはICMで行われたものの他に更に
1層のアドレス復号307(PIOADDRESS DE
CODE)を行う。PIOは、内部36ビットIDLC母
線(32ビットはデータ、4ビットは奇数パリティ。ただ
し、DMARでは32ビットのデータ、1ビットの奇数パ
リティ)の間のデータの多重化およびラッチを管理す
る。PIOは、それぞれのRAMを指示する要求および
承認の信号、たとえば、SIO_TSR_RD(または
WR)およびTSR_SIO_ACK、を使用してTS
R、FIFOR、およびDMAR RAMにアクセスす
る。
【0816】セレクタ300を経由して、PIOは、PI
O読出しサイクル中にTSR、ESM、FIFOR、D
MACR、IHEISRレジスタ、ICRレジスタ、お
よびHCRレジスタからの36ビット・データ母線を読出
しデータラッチ298に多重化する。セレクタ300へのRS
M_DATA入力は、診断目的のためのRSM内の時間
交換レジスタへの読出し径路である。セレクタへのIH
EISR_DATA、ICR_DATA、およびHCR
_DATAの各入力はそれぞれ(INTの)IHEIS
レジスタ、ICRレジスタ、およびHCRレジスタから
の読出し径路である。
【0817】書込み動作時、PIOは36ビット・データ
を母線283(SIO_DATA_BUS)を経由して同
じIDLC要素に分配する。ICRレジスタおよびHC
RレジスタはIDLC内部で構成およびハイパーチャン
ネル情報をRSM区画に分配するのに使用される(先に
示したRSMの説明およびHCRおよびICRのビット
の説明を参照)。SIO_IHEISR_SELはPI
OからINTまで延びており、IHEISRデータをI
OPに転送するときIHEISRレジスタの選択に使用
される。
【0818】12.3.3 状態機械の状態
【0819】12.3.3.1 ICMの状態機械 SIO_RESETであれば、状態=0である。
【0820】状態0:IOPプロセッサ母線サイクルの
開始を待つ。 −IOP母線上のIOPチップ選択(IOP_CHP_
SEL)およびIOPアドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRB)が共に活性であれば、50ns待って
アドレス・パリティを安定にさせ、状態31に進む。
【0821】−割込承認(IOP_INTACK)およ
びアドレス・ストローブ(IOP_ADDR_STR
B)が活性であれば、VECTOR_SELECTOR
径路を設定してベクトルをCHIP_VECTOR_L
ATCHまたはCHAN_VECTOR_LATCH
(CHIP_VECTOR_LATCHの優先度はCH
AN_VECTOR_LATCHより高い)から転送す
る。IOP_INT信号を作動させる元々の原因は、I
OPにIOP_INTACKで応答させるものである
が、CHN_VECTOR_LATCHにベクトルをロ
ードすることができたとしても、ICMによるチャンネ
ル・ベクトルまたはチップ・ベクトルかの選択はIOP
_INTACKサイクルの期間中に行われる。
【0822】−ベクトルが未決定(すなわち、CHP_
VECTOR_LATCHおよびCHN_VECTOR
_LATCHが空)でなければ、損失割込ビット(LI
D)をIHEISRに設定し、状態1に進む。
【0823】状態1:ベクトル・パリティ発生遅延 −1クロックサイクル(50ns)遅らせてVECTOR_
SELECTOR294の出力に有効パリティを発生させ
る。状態2に進む。
【0824】状態2:ベクトル・パリティのチェック −294aでベクトル・セレクタのパリティをチェックす
る。
【0825】−パリティが良好であれば、IOP母線に
データ承認(PIO_DTACK)を表明し、状態3に
進む。
【0826】−パリティが不良であれば、データ承認P
IO_DTACKを差控え、IOPにDTACKタイム
アウト状態を発生する。IHEISRにプログラム入出
力読出パリティエラー・ビット(PPE)状態指示を設
定し、状態4に進む。
【0827】状態3:INTに対するSIO_CHN_
BSYまたはSIO_CHP_BSY指示をリセットす
る(これら信号はINTによりCHIP_VECTOR
_LATCHおよびCHAN_VECTOR_LATC
Hの満杯状態または空状態の指示として監視される)。 −VECTOR_SELECTORの現在の多重位置に
基きSIO_CHP_BSYまたはSIO_CHN_B
SYをリセットする(すなわち、CHIP_VECTO
R_LATCHが選択されればSIO_CHP_BSY
をリセットし、CHAN_VECTOR_LATCHが
選択されればSIO_CHN_BSYをリセットす
る)。
【0828】−IOP_INTACKが不活性であれば
状態15に進む。
【0829】−IOP_INTACKが活性であれば状
態7に進む。
【0830】状態4:PIO読出承認(PIO_RD_
ACK)の活性またはアドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRBの不活性を待つ。 −PIOが読出を承認すれば(PIO_RD_AC
K)、現在のIOP母線アドレス・ビットをICMアド
レス・ラッチ309に保存し、308の第1サイクル情報を保
存する(これでPIO状態機械からデータを要求する必
要がないので、次の連続読出しサイクルでラッチ298か
らデータの高速アクセスが可能になる)。状態5に進
む。
【0831】−IOPアドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRB)が不活性であれば、現在のサイク
ルが尚早に終りつつあるので、第1サイクル情報を「無
沿革」にクリアする。
【0832】−チップ選択(IOP_CHP_SEL)
が活性であれば状態15に進む。
【0833】−チップ選択(IOP_CHP_SEL)
が不活性であれば状態0に進む。
【0834】状態5:読出しデータパリティ発生遅延状
態 −1クロックサイクルが経過するのを待つことにより
(すなわち、50ns遅らせて)読出しデータパリティがI
CMデータ・セレクタ母線に発生するのを待つ。状態6
に進む。
【0835】− 状態6:PIO読出しデータパリティ
をチェックする。
【0836】−上部および下部データ母線にあるパリテ
ィをプロセッサ母線制御信号IOP_UDSおよびIO
P_LDSに基いてチェックする。
【0837】−パリティが良ければ、PIO_DTAC
Kを出し、状態14に進む。
【0838】−パイティが悪ければ、第1サイクル情報
を「無沿革」にクリアし、プログラム入出力読出しパリ
ティエラー(PPE)状態指示をIHEISRレジスタ
内に設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に
進む。
【0839】状態7:割込承認が不活性になるのを待つ −割込承認(IOP_INTACK)信号が不活性にな
れば、状態0に進む。
【0840】−割込承認(IOP_INTACK)が活
性のままであれば、状態7に進む。
【0841】状態8:使用しない。
【0842】状態9:PIO書込。データ・ストローブ
(IOP_UDSおよび/またはIOP_LDS)が活
性になるのを、またはアドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRB)が不活性になるのを、待つ −ラッチされているデータ・ストローブ(IOP_UD
SまたはIOP_LDS)が活性になっていれば、ラッ
チされていないデータ・ストローブ信号を使用して有効
な16ビット母線サイクルが要求されていることを確認す
る。IOPデータ母線からのデータ・パリティをチェッ
クする。第1サイクルの情報が前のサイクルが書込みで
あったことを示しているときは有効な背中合せ16ビット
・サイクルを確認する。
【0843】−データ・ストローブ(UDS、LDS)
またはアドレス・ストローブIOP_ADDR_STR
Bが活性であれば、状態9に留まる。
【0844】−パリティが良く、32ビット・サイクルの
前半であれば、データをラッチし、第1サイクル情報
(「A1=0を用いて書込む」)を保存し、アドレスを
ICMADDRESS LATCHにラッチし、PIO
_DTACKをIOPに対して活性にし、状態14に進
む。
【0845】−パリティが良く、32ビット・サイクルの
後半であれば、PIOに書込要求(ICM_PIO_W
R)を発し、状態10に進む。
【0846】−パリティが悪ければ、データ・パリティ
エラー・ビット(DPE)をIHEISRに設定し、P
IO_DTACKを発生せず、状態14に進む。
【0847】ラッチされていないIOP_DUSかまた
はIOP_LDSが不活性であれば、IOPが両データ
・ストローブを活性にすることができなかったかまたは
プログラミング制限が侵されているかである。いずれの
場合でもこれは16ビット・サイクルではなく、したがっ
て無データ・ストローブ(NDS)状態指示をIHEI
SRに設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14
に進む。
【0848】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性であれば、IOPがPIO_D
TACKのタイムアウトを知り、現在のサイクルが尚早
に終了していると考える。状態0に進む。
【0849】状態10:PIO書込承認またはアドレス・
ストローブが不活性になるのを待つ−PIO書込承認
(PIO_WR_ACK)が不活性であるかまたはアド
レス・ストローブ(IOP_ADDR_STRB)が活
性であれば、状態10に留まる。
【0850】−PIO書込承認(PIO_WR_AC
K)が活性であれば、第1サイクル情報(「A1=1で
書込む」)を保存し、PIO_DTACKを発生し、状
態14に進む。
【0851】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性であれば、PIO_DTACK
のタイムアウトと考え、第1サイクル情報を「無沿革」
にクリアし、状態0に進む。
【0852】状態11:使用しない
【0853】状態12:使用しない
【0854】状態13:層1書込み。データ・ストローブ
の活性またはアドレス・ストローブの不活性を待つ −データ・ストローブ(IOP_UDSまたはIOP_
LDS)が不活性のままであるかまたはアドレス・スト
ローブ(IOP_ADDR_STRB)が活性のままで
あれば、状態13に留まる。
【0855】−ラッチされたデータ・ストローブ(IO
P_UDSまたはIOP_LDS)が活性になっていれ
ば、L1チップ選択(L1_CHP_SEL)を出し、
状態14に進む。L1チップ自身は、IDLCではなくプ
ロセッサPIO_DTACKを戻す責任があるが、SI
O区画は、プロセッサ母線IOP_ADDR_STRB
を監視し続けて現在の母線サイクルが何時終了するか
(すなわち、プロセッサ・アドレス・ストローブが何時
不活性になるか)を判定しなければならないことに注目
すること。
【0856】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性になれば、PIO_DTACK
タイムアウトと考える。状態0に進む。
【0857】状態14:アドレス・ストローブ(IOP_
ADDR_STRB)の不活性を待つ −アドレス・ストローブ(IOP_ADDR_STR
B)が活性であれば、状態14に留まる。
【0858】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性でチップ選択(IOP_CHP
_SEL)が不活性であれば、状態0に進む。
【0859】−アドレス・ストローブ(IOP_ADD
R_STRB)が不活性でチップ選択(IOP_CHP
_SEL)が活性であれば、状態15に進む。
【0860】状態15:チップ選択が不活性になるのを待
つ −チップ選択(IOP_CHP_SEL)が活性であれ
ば、状態15に留まる。
【0861】−チップ選択(IOP_CHP_SEL)
が不活性であれば、状態0に進む。
【0862】状態16:EEROS読出状態0 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持してEEROS読出アクセス時間を
満足させる(EEROSはこの説明には関係しないオプ
ションの診断用読出し専用記憶装置である)。状態17に
進む。
【0863】状態17:EEROS読出状態1 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時
間を満足させる。状態18に進む。
【0864】状態18:EEROS読出状態2 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時
間を満足させる。状態19に進む。
【0865】状態19:EEROS読出状態3 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時
間を満足させる。状態20に進む。
【0866】状態20:EEROS読出状態4 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時
間を満足させる。状態21に進む。
【0867】状態21:EEROS読出状態5 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS読出アクセス時
間を満足させる。EEROSからのデータは、IOPデ
ータ母線上では有効であるべきであるが、他のクロック
・サイクルを有効パリティに対して発生させる。状態22
に進む。
【0868】状態22:EEROS読出状態6 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS読出データをE
EROSからIOPデータ母線に伝えることができるよ
うにし、IOP_DTACK信号を発生し、状態14に進
む。
【0869】状態23:ベクトル保持レジスタ(VHR)
を読出す −活性ベクトル使用中信号(SIO_CHP_BSYま
たはSIO_CHN_BSY)に基きチップベクトル
(CHIP_VECTOR_LATCH)または(CH
AN_VECTOR_LATCH)チャンネルベクトル
を選択し、チップレベル・ベクトルの発生に高い優先権
を与える。
【0870】−ベクトルがラッチされていなければ(す
なわち、SIO_CHP_BSYもSIO_CHN_B
SYも活性でなければ)、ハードコード空ベクトル値を
データ母線に提示する。所定のベクトル使用中指示をリ
セットし、状態1に進む。
【0871】状態24:EEROS書込状態0 −ICRレジスタのEEROS書込保護ビット(WR)
が活性でなければ、EEROS書込保護エラーが検出さ
れ、WPEビットをIHEISRに設定し、PIO_D
TACKを発生せず、状態14に進む。
【0872】−ICRレジスタのEEROS書込保護ビ
ットが活性であれば、これは有効EEROS書込サイク
ルであり、EEROSチップ選択(SIO_EEROS
_CE)およびEEROS書込信号(SIO_EERO
S_WE)を発生し、PIO_DTACKを発生し、状
態25に進む。
【0873】状態25:EEROS書込状態1 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_WEを活性に保持し続け、EEROS書込みのセット
アップおよび保持の時間を満足させ、状態26に進む。
【0874】状態26:EEROS書込状態2 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_WEを活性に保持し続け、EEROS書込みのセット
アップおよび保持の時間を満足させ、状態27に進む。
【0875】状態27:EEROS書込状態3 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS書込みのセット
アップおよび保持の時間を満足させ、状態28に進む。
【0876】状態28:EEROS書込状態4 −SIO_EEROS_CEおよびSIO_EEROS
_OEを活性に保持し続け、EEROS書込みのセット
アップおよび保持の時間を満足させ、状態29に進む。状
態29:EEROS書込状態5 −EEROSへのSIO_EEROS_CEおよびSI
O_EEROS_WE信号を作動解除し、状態30に進
む。
【0877】状態30:EEROS書込状態6 −IOP_DTACK信号をIOPに発生し、状態14に
進む。
【0878】状態31:アドレス・パリティ・チェック。
スレーブの読出しまたは書込みを決定し、PIO記憶装
置写像アクセス、L1記憶装置写像アクセス、またはベ
クトル保持レジスタ(VHR)アクセスを決定する。 −IOPアドレス・パリティが不良であれば、アドレス
・パリティエラー(APE)ビットをIHEISRに設
定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に進む。
【0879】−プロセッサ母線読出/書込信号(IOP
_RD/WR)が読出サイクルを示し且つベクトル保持
レジスタ記憶装置写像が復号されていれば、状態23に進
む。
【0880】−IOP_RD/WR信号が読出サイクル
を示し且つPIO記憶装置写像が復号されてTSR、D
MAR、またはFIFOR、ICRレジスタ、IHEI
SRレジスタ、またはHCRへのアクセスを示していれ
ば、データ母線ドライバを使用可能にし、上部または下
部PIOデータ母線マルチプレクサを選択する。
【0881】−ICM ADDRESS LATCHの
最後の読出サイクル・アクセス・アドレスが現在のIO
Pアドレスに合致すると共にA1=1であれば、PIO
データラッチのデータは有効であり、且つIOP母線に
伝えることができる。状態5に進む。
【0882】−現在のIOPアドレスにA1=0があれ
ば、PIO区画にアクセスしなければならない。ICM
_PIO_RD信号をPIO状態機械に出力する。状態
4に進む。
【0883】−A1=1で且つ最後のアクセスが書込で
あったならば、これはプログラム入出力32ビット書込連
鎖エラーであり、WSE状態ビットエラーをIHEIS
Rレジスタに設定し、第1サイクル情報を「無沿革」に
設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に進
む。
【0884】−IOP_RD/WR信号が読出サイクル
を指示し、且つL1アドレスが復号されていれば、L1
_CHP_SEL選択を活性に設定し、状態14に進む。
【0885】−IOP_RD/WR信号が読出サイクル
を指示し且つEEROS記憶装置写像が復号されていれ
ば、状態16に進む。
【0886】 −IOP_RD/WR信号が書込サイク
ルおよびPIO記憶装置写像アドレスが復号されている
ことを示していれば、TSR、DMAC、FIFO、I
CR、IHEISR、またはHCRへのアクセスが試み
られている。
【0887】−A1=0であり且つ最後のアクセスがア
ドレスビット1(A1)=0によるPIO書込みであっ
た場合には、現在のサイクルはプログラム入出力書込シ
ーケンス・エラーであり、WSEビットをIHEISR
に設定し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に進
む。
【0888】−A1=0であり且つ最後のアクセスがA
1=0による書込サイクルではなかった場合には、これ
は最初の16ビットに対する有効PIO書込サイクルであ
り、状態9に進む。
【0889】−A1=1であり且つ最後のアクセスがA
1=0による書込であり、前のアドレスと現在のアドレ
スとが合致していれば、これは第2の16ビットに対する
有効PIO読出サイクルであり、状態9に進む。
【0890】−A1=1であるが前のサイクルがA1=
0による書込みでなかったかまたは現在と前とのアドレ
スが合致していない場合には、これはプログラム入出力
書込エラーであり、PWEビットをIHEISRに設定
し、PIO_DTACKを発生せず、状態14に進む。
【0891】−IOP_RD/WRが書込を示してお
り、L1チップ・アドレスが復号されておれば、L1_
CHP_SEL作動させ、状態13に進む。
【0892】−IOP_RD/WRが書込サイクルを示
しており、EEROS記憶装置写像が復号されていれ
ば、状態24に進む。
【0893】−PIO、EEROS、L1チップ、また
はVHRレジスタ、のアドレスが復号されていない場合
には、IDLC記憶装置写像のプログラム入出力有効ア
ドレスにアクセスしており、PIAビットをIHEIS
Rレジスタに設定し、IOP_DTACKを発生せず、
状態14に進む。
【0894】12.3.3.2 PIO状態機械 すべての選択を作動解除させるSIO_RESETが承
認され、使用可能になっていれば、状態1に進む。
【0895】状態1:ICM_PIO_RDまたはIC
M_PIO_WRを待つ −ICMからの読出ICM_PIO_RD要求または書
込ICM_PIO_WR要求を待つ。
【0896】−要求が活性でなければ、状態1に留ま
る。
【0897】−ICM_PIO_RDかICM_PIO
_WRのいずれかが活性になれば、PIO ADDRE
SS DECODE論理を使用してIOPアドレスの復
号を始め、状態2に移る。
【0898】状態2:アドレスに基き区画を選択する −区画(TSR、DMAR、FIFO、またはRSM)
またはレジスタ(IHEISR、ICR、またはHC
R)のアドレスがいずれもPIO ADDRESSDE
CODERにより復号されていなければ、無効アドレス
が復号され、状態5に進む。
【0899】−区画に対する有効アドレスが復号されて
おれば、復号されたアドレスおよびIOP_RD/WR
信号の状態に基き、適切な区画への選択線(SIO_D
MACR_RD、SIO_DMACR_WR、SIO_
FIFO_RD、SIO_FIFO_WR、SIO_T
SR_RD、SIO_TSR_WR、SIO_RSM_
RD、またはSIO_RSM_WR)を使用可能にす
る。状態3に進む。
【0900】−レジスタに対する有効アドレスが復号さ
れており且つIOP_RD/WR信号が書込サイクルを
示していれば、適切なレジスタへの選択線を使用可能に
してSIO_DATA_BUSからのデータをレジスタ
にストローブし、PIO_WR_ACKを発生し、状態
4に進む。
【0901】−レジスタに対する有効アドレスが復号さ
れており且つIOP_RD/WR信号が読出サイクルを
示していれば、適切なレジスタへのPIO SELEC
TOR および READ DATA LATCH を
使用可能にし、PIO_RD_ACKを発生し、状態4
に進む。
【0902】 状態3:読出しに対する区画承認を待つ −適切な区画承認(DMACR_SIO_ACK、FI
FO_SIO_ACK、TSR_SIO_ACK、また
はRSM_SIO_ACK)を、またはICM_PIO
_RD信号が不活性になるのを、待つ。
【0903】−承認が無いかまたはICM_PIO_R
Dが活性のままであれば、状態3に留まる。
【0904】−ICM_PIO_RD信号が不活性にな
れば、これはIOP母線サイクルの終了が早過ぎること
を示しており、プログラム入出力読出パリティエラー・
ビット(PPE)をIHEISRに設定し、状態1に進
む。
【0905】−適切な区画承認が発生すれば、PIO_
RD_ACK信号を発生し、状態4に進む。
【0906】状態4:ICM要求の表明解除を待つ −ICM_PIO_RD要求またはICM_PIO_W
R要求が表明解除されるのを待つ。
【0907】−ICM_PIO_RDまたはICM_P
IO_WRが活性であれば、この状態に留まる。ICM
_PIO_RDおよびICM_PIO_WRが不活性で
あれば、状態1に進む。
【0908】状態5:無効アドレス状態 −PIOアドレス空間の無効アドレスが復号されていれ
ば、プログラム入出力無効アドレス・ビット(PIA)
をIHEISRレジスタに設定し、ICM要求に応答し
ない。これはIOPにデータ承認IOP_DTACKを
究極的にタイムアウトさせる。ICM_PIO_RDま
たはICM_PIO_WRが不活性になるのを待つ。状
態1に進む。
【0909】残りの状態はすべて無効/未使用である。
これらのどれかに入れば、エラー状態検出ビット(ES
D)をIHEISRに表明する。状態1に進む。
【0910】13. DMARQ、DMA RAMおよびD
MAC要素
【0911】13.1. DMARQ DMARQ(DMA要求待行列)は、FIFO管理器
(RFM、TFM)からDMAC(DMA制御器)区画
への動作要求を伝え、DMACから要求元区画へ承認
(リセット)指示を返送する「要求」レジスタと選択論
理の組合せである。DMARQは、IDLC(RFM、
TFM)の同期処理要素と非同期処理要素(DMAC)
との間の動作インターフェースとなる。RFMおよびT
FMからの要求はDMARQレジスタ・ラッチに同期的
に、すなわち、RFM、TFMによってそれぞれのタイ
ムスロットが提示されている間に、受取られる。
【0912】DMARQの論理組織を図47に示す。要求
レジスタは、330、331、および332で示す三つの異なる
レジスタ待行列に組織されている。入力セレクタ回路33
3は、要求設定およびリセットの入力を個別待行列330〜
332に、および待行列内の所定のビット位置に伝える。
設定入力はTFMおよびRFMから発し、リセット入力
はDMACから発する。
【0913】出力セレクタ334は、待行列内の要求ビッ
ト状態の指示をRFMおよびTFMに時間多重で、すな
わち、チャンネル/スロット処理と同期して、提示す
る。RFMへの指示、DMARQ_RFM_REQ、は
いずれかのタイムスロットで活性のとき、そのスロット
に関連するチャンネルの受信側に関するDMAデータ転
送処理の要求が未定になっていることを示す。TFMへ
の指示、DMARQ_TFM_REQは同様に、それぞ
れのスロットに関連するチャンネルの発信側に関するデ
ータ転送の要求が未定であることを示す。
【0914】待行列330〜332のすべての位置の出力はま
たそれぞれ330a〜332aと記した出力からDMACに並列
に提示される。未定要求を有する位置は活性出力を有
し、他の位置は不活性出力を有している。選択制御器33
5は、要求設定およびリセットの信号の道筋を(それぞ
れFIFO管理器およびDMACから)入力セレクタ33
3を通して導き、待行列した要求状態機能の指示の道筋
を多重セレクタ335を通してDMARQ_RFM_RE
QおよびDMARQ_TFM_REQとしてタイムスロ
ット出力に導く。
【0915】ハイパーチャンネルおよびB形チャンネル
へのBTDMスロットタイム位置の許容写像について以
下に全般的に説明するにつれて明らかになる理由によ
り、DMACは、330a〜332aでのその要求の処理に優先
度を与えるが、これによれば、330aでのH1ハイパーチ
ャンネル要求に対する優先度が331aおよび332aにおける
H0ハイパーチャンネルおよびB/Dチャンネルの要求
に対するものより高く、331aでのH0要求に対する優先
度が332aにおけるB/D要求に対するものより高い。受
信要求と伝送要求との間では、優先権は、各ハイパーチ
ャンネルおよび各チャンネルによる受信要求の方に同じ
チャンネルによる伝送要求を超えて(任意に)与えられ
る。
【0916】各待行列は、待行列に関係し得るそれぞれ
のチャンネルの最大数に相当する多数の要求掲示(ビッ
ト)位置を備えている。BTDMタイムフレームあたり
利用可能な32のスロットタイムの内一つのH1形ハイパ
ーチャンネルしか支持され得ない(後の15章のハイパー
チャンネルの説明を参照)から、関連する待行列330は
2ビット位置(一つは受信データ要求用、他は伝送デー
タ要求用)を備えている。(H1ハイパーチャンネルが
活性でないとき)5つのH0形ハイパーチャンネルを支
えることができるから、待行列331は、10ビット位置
(5つは5つのH0ハイパーチャンネル、H01からH
05、の各々からの受信データ要求用、5つは同じハイ
パーチャンネルからの伝送データ要求用)を備えてい
る。最後に、BTDMの基本スロットタイム位置は個々
のB/D形チャンネルに割当てることができるから、待
行列332は、64ビット位置(32はこのようなチャンネル
に対する受信データ要求用、32は同じチャンネルでの伝
送データ要求用)を備えている。
【0917】330a、331a、および332aにおける並列待行
列出力は、それぞれの待行列ビット位置の各々からの線
を備えている。したがって、330aは2線(一つは受信
用、他は伝送用)を備えており、331aは10線(5つは受
信、5つは伝送)を備えており、332aは64線(32は受
信、32は伝送)を備えている。各線は活性のとき要求が
それぞれの待行列位置で活動的に未決定になっているこ
とを示す。
【0918】ハイパーチャンネルは、各BTMフレーム
の複数のタイムスロット期間中にIDLCのサービスを
受けるが、B形チャンネルは、フレームあたり一つのス
ロットでのみサービスを受けるから、DMAデータ転送
に関するハイパーチャンネルの要求は、割当てられた帯
域幅を効率的に使用するとすれば、Bチャンネル要求よ
り速いDMACサービスを必要とすることは明らかであ
る。更に、H1ハイパーチャンネルに割当てられている
帯域幅はH0形ハイパーチャンネルのものより大きいか
らH1の要求はH0またはB/Dチャンネルの要求より
速いDMAサービスを受けなければならない。したがっ
てDMAC優先権を与えることについて上に概説した基
本(H0またはB/Dチャンネルの要求よりH1の要求
に、およびBチャンネル要求よりH0要求に)を今や理
解すべきである。
【0919】選択制御器335は、RFMおよびTFMか
ら要求入力を受けてDMARQレジスタによる受信およ
び伝送サービスの要求、それぞれRFM_DMARQ_
SETおよびTFM_DMARQ_SET、を設定し、
DMACからの入力を分離してこのような要求をそれら
がサービスされるときリセットする(それぞれDMAC
_DMARQ_RCV_RESETおよびDMAC_D
MARQ_XMIT_RESET)。
【0920】RFMおよびTFMからの設定要求に関し
て、制御器335は、別の選択指導入力をRSMから受取
る。RSM_DMARQ_H1またはRSM_DMAR
Q_H0は待行列330〜332の一つを効果的に指定する
(H1の選択が活性であれば待行列330、H0の選択が
活性であれば待行列331、およびどの選択源も活性でな
ければ待行列332)。5ビットのタイムスロット指示ポ
インタ、RSM_TSI、は1対の(受信および伝送)
要求位置を所定の待行列に効果的に指定する。要求源、
RFM_DMARQ_SETまたはTFM_DMARQ
_SET、は所定の組のどの位置が(受信または伝送の
位置が)実際に設定されているかを判断する。
【0921】DMACからのリセット要求に対して、制
御器335は、待行列330〜332の一つの選択を指定する符
号化入力DMAC_H−B_SELをおよびその待行列
内の1対のレジスタ位置の選定を指定するポインタ入
力、それぞれDMAC_H_PTRまたはDMAC_B
_PTR、をDMACから受取る。リセット要求源、D
MAC_DMARQ_RCV_RESETまたはDMA
C_DMARQ_XMIT_RESET、は所定の組の
どのメンバー(受信メンバーか伝送メンバー)がリセッ
トされているか判定する。
【0922】その各々が複数のBTDMスロット位置を
取囲んでいるハイパーチャンネルに対して(下のハイパ
ーチャンネルの説明を参照)、タイムスロット指示RS
M_TSIはRSMにより現在のタイムスロット・カウ
ントに関連する値からそのハイパーチャンネルに組込ま
れているタイムスロットの基準の(最初に現われる)一
つの時間位置に関連する値に変換する。このようにし
て、それぞれのハイパーチャンネルに関して(DMAR
Qでは、TSRに関する時間交換時に、およびFIFO
Rに関する転送時に)取られるすべての処置は、それぞ
れの基準タイムスロットに関する位置に向けられる。R
SMによるハイパーチャンネルのTSI変換は、ハイパ
ーチャンネルの写像が確立されるとき(下のハイパーチ
ャンネルの説明を参照)IOP/SIOによりHCRレ
ジスタに設置される情報の機能として決定される。
【0923】このように行う準備が整うと、DMACサ
ービス要求が待行列330〜332に、一度に一つづつ、優先
度が高い方から低い方へ、H1の受信、H1の伝送、H
0の受信、H0の伝送、B/通常チャンネルの受信、B
/通常チャンネルの伝送、の順に、掲示される。DMA
C状態論理は、サービスされるように選択された各要求
の起源を覚えており、DMARQにある要求をリセット
する準備が整っているとき、その情報を使用して適切な
リセット選択信号、セレクタDMAC_H−B_SE
L、二つのポインタDMAC_H_PTRまたはDMA
C_B_PTRの内の活性の一つ、および二つの受信/
伝送リセット指示子DMAC_DMARQ_RCV/X
MIT_RESETの内の活性の一つ、の状態を判定す
る。このようにして、DMACは選択制御器335への入
力、すなわち(1)三つの待行列330〜332の一つを選択
するDMAC_H−B_SEL、(2)所定の待行列内
の一対の位置を区別する。DMAC_B_PTRまたは
DMAC_H_PTRの一つ、および(3)その組のど
の位置をリセットするかを示す、DMAC_DMARQ
_RCV_RESETまたはDMAC_DMARQ_X
MIT_RESETの一つ、を作動させることによりそ
れぞれの要求をリセットする。
【0924】ハイパーチャンネルに割当てられた各スロ
ットの処理時間中に、RSMは、RSM_TSIを示す
タイムスロットをそれぞれのハイパーチャンネルに関連
する値に変換し、RSM_DMARQ_H1またはRS
M_DMARQ_H0のそれぞれの一つを作動させる。
時間多重により、およびRSM_TSI、RSM_DM
ARQ_H1、およびRSM_DMARQ_H0の瞬時
値に基き、選択制御器335は、出力セレクタ334にその出
力334Rおよび334Tに、関連する待行列の関連するビット
位置の状態に対応する信号を設置させる。このような出
力は現在同期的にサーブされているチャンネル(TSI
に対応するもの)で処理している受信DMA要求および
伝送DMA要求の状態に対応する。
【0925】出力334Rおよび334Tは、それぞれRFMお
よびTFMに伝えられる。したがって、334Rが設定状態
を示してはいるがRFMが関連要求設定出力を備えてい
るときは、RFMは、それぞれのチャンネルに関して未
決定になっている要求をかかえていることを覚えている
内部状態を維持しながらその出力を作動解除することに
なる。334Rがリセット状態を示していると、内部RFM
指示は未決定要求の指示(これによりRFMにその要求
がDMACによりサーブされてしまっていることを示
す)であるが、RFMは、その内部指示をリセットし、
FIFORに対する受信データの処理を再開する。同様
な処置はTFMにより334Tでの指示に対して取られる。
【0926】システム・リセット時、待行列330〜332の
すべてのレジスタがリセットされる。続く受信データ処
理の期間中に、RFMが受信データの第4のバイトをF
IFORの、現在サーブされているチャンネルに割当て
られているバッファ空間(そのチャンネルのRDCR2
空間)にロードするにつれて、RFMはDMARQへの
要求設定指示RFM_DMARQ_SETを作動させ
る。これによりDMARQはそれぞれのビット位置をそ
の待行列の一つに設定し、これにより設定指示を330a、
331a、または332aの対応する線に提示する。この指示は
DMACへの対応する要求(受信データ転送サービス要
求)の未決定であることを知らせる。DMACが(それ
ぞれのFIFORバッファからIOP記憶装置へのデー
タ転送を完了することにより)その要求処理を完了する
と、述べたとおり、関連待行列位置をリセットする働き
をする入力をDMARQに与え、関連タイムスロット期
間中にRFMに334RでDMA転送が完了していることを
効果的に示す。
【0927】同様に、TFMが現在サーブされているチ
ャンネルに割当てられているFIFORのバッファ空間
(関連するTDCR2空間)を空にすると、設定要求T
FM_DMARQ_SETを作動させ、そのチャンネル
に対するDMACに要求を転送させる。また、DMAの
サービスが完了すると、それぞれのFIFORバッファ
にIOP記憶装置からデータをロードし、その事態を33
4TでTFMに示す。
【0928】13.2 DMA RAMおよびアクセス制御
器アクセス制御器を有するDMA RAM(DMAR)
ユニットを図48に示す。このユニットはDMACおよび
SIOにより提示されたデータを格納し、データをこれ
ら区画に取出すのに使用される。そのチャンネル化され
た内容(チャンネル空間割当あたりの)を全般的に図8
に示してある。図8に示してあるとおり、各チャンネル
には、下に説明する図50〜図53に示す形態を有する。項
目RDCR3、RDCR4、TDCR3、およびTDC
R4(RDCRおよびTDCRはそれぞれ受信および伝
送構成レジスタを指す)を格納するための4語空間が割
当てられている。
【0929】図28を参照すると、このユニットは、セレ
クタ回路351からデータ入力およびアドレス入力を受取
り、352でデータ出力を母線353に供給する128×33RA
Mアレイ350を備えている。入力セレクタ351は、(アド
レスおよびデータ)入力をSIO(SIO_ADDRE
SS_BUSおよびSIO_DATA_BUS)および
DMAC(DMAC_CHN_NBRおよびDMAC_
DMAR_BUS)から受取る。アレイからのデータ出
力(DMAR_DATA)は、どの区画がデータを受取
ることになっているかを効果的に指定する、以下に説明
する、承認出力と共に母線353を経由してDMACおよ
びSIOに供給される。
【0930】セレクタ351への入力DMAC_CHN_
NBRは、アレイ350の関連チャンネル空間の部分アド
レスを表わす。これは、現在サーブされているDMAC
要求の形式に応じて、B/Dチャンネルのスロット数
(DMAC_B_PTRの値に等しい)かまたはハイパ
ーチャンネルの基準スロット数(DMAC_H_PTR
値)に対応するようにDMACの状態論理により調節さ
れる(下の要求ラッチ335の説明を参照)。各チャンネ
ルにはアレイ350に4語空間(関連するRDCR3、R
DCR4、TDCR3、およびTDCR4の各パラメー
タが入っているもの)が割当てられているので、チャン
ネル数機能はそれ自身では個々の語空間をアドレスする
には不充分である。
【0931】アレイ350の動作は、DMA要求ラッチ
(DRL)355で受取った読み書き要求に応じて状態機
械論理354により制御される。ラッチ355への入力は、S
IO(SIO_DMAR_RD、SIO_DMAR_W
R)およびDMAC(DMAC_DMAR_WR1、D
MAC_DMAR_RD2、およびDMAC_DMAR
_WR2)から発生する。状態機械は、ラッチされた要
求を監視し、共存要求間の内容を分解して一度に一つづ
つ要求を選択し、制御信号出力を356からアレイ350に、
承認出力を357からSIOに、および承認出力を358およ
び359からDMACに、供給する。356からの制御信号に
はDMAC_CHN_NBRにより指定された部分アド
レスを完了するのに必要な別のアドレスビットが含まれ
ている。
【0932】DMACは、修飾入力をラッチ355に供給
し、DMAC_RCV_REQ、状態論理354が受信チ
ャンネル機能に関連するRD2要求(DMAC_DMA
R_RD2)を伝送チャンネル機能に関連するWR2要
求(DMAC_DMAR_WR2)から区別することが
できるようにする(前者にはRDCR3、RDCR4の
取出しが必要であり、後者にはTDCR3、TDCR4
の取出しが必要である)。修飾入力は状態論理により適
切な部分アドレスを発生するのに使用される。
【0933】状態機械論理はまた、360からDMACに
承認および最終完了指示(DMAR_DMAC_ACK
0、_ACK1、_DONE)を供給し、DMACがア
レイ内の連続する記憶位置に対して2語書込(WR2)
または2語読出(RD2)(DMACの読出しはすべて
2語読出しである)に関する連続する一組の動作の内の
第2の動作を開始する時期を決めることができるように
する。状態機械はまた出力パリティチェック動作を行
い、パリティエラー(DMAR_PARITY_ERR
OR)の指示を出力361からINTに供給する。
【0934】状態機械は各アレイ・アクセス動作を行う
のに三つの状態を通して進行する。第1の状態は、選択
制御信号を362からセレクタ351に供給してセレクタ351
にDMAC入力またはSIOアドレス/データ入力を選
択させる(説明を簡単にするため、DMACからセレク
タ351への「チャンネル数」入力、DMAC_CHN_
NBR、をDMACのアドレス入力で呼ぶが、このよう
な各入力には、その数により指定されるチャンネルに関
連して読み書きすべき4語空間の特定の一つを決定する
のに−−362で受取る特定の選択入力に応じてセレクタ3
51により供給される−−オフセットが必要である)。
【0935】13.2.1 (DMAR)状態機械の状態 リセットされれば、状態0に進む。
【0936】状態0(調停状態) −この状態は、セレクタ351に同時に提示されるDMA
C要求およびSIO要求に優先度を決め、DMAC要求
にSIO要求より高い優先度を与える。
【0937】−DMACからの読出要求は、1語づつま
たは多数語づつとすることができる書込要求とは異な
り、すべて2語読出(DMAC_DMAR_RD2)で
ある。このような読出要求では、状態機械からアレイへ
の(356による)アレイ制御信号が作動される。これら
はアレイ選択、読出し、およびクロック使用可能化の各
機能を指定する。セレクタ351は、読出すべきアドレス
(オフセットを有するDMAC_CHN_NBR)をア
レイ・アドレス線に伝えるように動作する。状態6に進
む。
【0938】−DMACからの1語書込(DMAC_D
MAR_WR1)では、アレイ制御信号は、アレイ選
択、書込み、およびクロック使用可能化について作動さ
れる。DMACのアドレスおよびデータはセレクタ351
からアレイに伝えられる。状態7に進む。
【0939】−DMACからの2語書込(DMAC_D
MAR_WR2)では、アレイ選択制御器が作動され、
DMACのアドレスおよびデータが、1語書込の場合の
ように、アレイに入力される。しかし、次には状態8に
進む。
【0940】−SIOからの読出要求(すべて1語の
み)では、アレイ制御器が読出しに対して作動され、セ
レクタ351がSIOアドレス(SIO_ADDRESS
_BUS)をアレイ・アドレス入力に伝えるように動作
する。状態3に進む。
【0941】−SIOからの書込要求(すべて1語の
み)では、アレイ制御器が書込選択に対して作動され、
セレクタ351がSIOのアドレス入力およびデータ入力
をそれぞれのアレイ入力に伝えるように動作する。状態
9に進む。
【0942】状態1(DMACへの最初のACKおよび
第2の読出アクセスに対するアレイ準備) −DMAC読出(すべて2語のみ)では、この状態は、
要求の第1の部分を承認し、第2語の呼出しに対するア
レイを準備する。DMAR_DMAC_ACK0が第1
の承認として表明され(母線353がDMACに対する有
効データを備えていることを示す)、出力データのパリ
ティがチェックされる。パリティエラーが検出されれ
ば、DMACに対するエラー指示(DMAR_PARI
TY_ERROR)が設定される。セレクタ351により
選択されるべきアドレス・オフセットは、次に読出すべ
き位置を指すように調節される。読出しおよびアレイ選
択の制御入力は前の状態(状態6)から活性のままであ
り、アレイクロック使用可能化信号は再作動される。状
態5に進む。
【0943】状態2(2語DMAC書込の最初のAC
K) −DMAR_DMAC_ACK0がDMACに対して表
明される。DMACアドレス・オフセットが次に書込む
べき位置を指すように調節される。書込選択およびアレ
イ選択の機能は前の状態(状態8)から活性のままであ
り、クロック使用可能化が再作動される。状態10に進
む。
【0944】状態3(SIO読出に対するアレイへのア
クセス) −アレイ制御器が読出しに対して作動される(アレイク
ロックが活性になってから作動解除される)。状態13に
進む。
【0945】状態4(第2のDMAC読出アクセスにつ
いてパリティをチェックする) −DMAR_DMDC_DONEおよびDMAR_DM
AC_ACK1がDMACに表明される。アレイ出力デ
ータがパリティチェックされる。パリティエラーが存在
すれば、DMACに対するパリティエラー指示が作動さ
れる。アレイ制御信号はすべて作動解除される。状態0
に進む。
【0946】状態5(DMAC読出の第2語の読出) −アレイクロック(状態1で再作動されている)が作動
解除される。状態4に進む。
【0947】状態6(DMAC読出要求に関し第1デー
タ語を読出す) −アレイクロックが瞬時活性になってから不活性にな
る。状態1に進む。
【0948】状態7(DMAC1語書込要求に対する語
の書込) −アレイクロックが瞬時活性になってから不活性にな
る。状態11に進む。
【0949】状態8(DMAC2語書込要求の第1語の
書込) −アレイクロックが瞬時活性になってから不活性にな
る。状態2に進む。
【0950】状態9(SIO書込に対するアレイへのア
クセス) −アレイクロックが瞬時活性になってから不活性にな
る。状態13に進む。
【0951】状態10(DMAC2語書込に関する第2語
の書込) −アレイクロックが瞬時活性になってから不活性にな
る。状態12に進む。
【0952】状態11(DMAC2語書込の承認) −DMAR_DMAC_ACK0を表明し、DMACの
データがアレイに書込まれていることを示す。アレイ制
御信号が作動解除される。状態0に進む。
【0953】状態12(2語書込に関するDMACへの第
2の承認) −DMAR_DMAC_ACK1がDMACに表明され
る。アレイ制御器が作動解除される。状態0に進む。
【0954】状態13(SIO書込を承認) −DMAR_SIO_ACKが表明される。アレイ制御
器が作動解除される。状態0に進む。
【0955】13.2.2 DMARに格納される制御語 FIFO管理器およびDMACにより使用されるチャン
ネル化制御情報は、各基本チャンネルに割当てられてい
るRDCR1およびTDCR1(受信DMA制御レジス
タおよび伝送DMA制御レジスタ)空間のFIFORに
格納される(図7を参照)。DMACによってのみ使用
されるチャンネル化制御情報は、各基本チャンネルに割
当てられたRDCR3、RDCR4、TDCR3、およ
びTDCR4の各語空間のDMARに格納される(図8
を参照)。これら語空間に格納される情報の特定の形態
および用途は次のとおりである。
【0956】RDCR1(図33を参照)は、8予備/未
使用ビット(RES)、1受信境界チェック(RBC)
ビット、1受信パリティエラー(RPE)ビット、およ
び22ビット受信DMA現在アドレス(RDCA)フィー
ルド、から構成されている。RBCビットは、FIFO
R受信データ待行列に関するRFM要求をサービスして
いる間にDMACが境界チェック条件(RDCAが下に
説明するRDCR4内の所定の境界アドレスRDBAに
合致する)に遭遇するとき活性に設定される。RFM
は、RBCビットを監視し、RBCビットが活性である
とき、指示をINTに伝え、これにより最終的にIOP
が割込を経てチェック条件を通報される。
【0957】RDCR3(図50)は、2予備/未使用ビ
ット、8ビットRDLAH(受信DMA最終アドレス
高)、および22ビットのRDFA(受信DMA第1アド
レス)フィールド、から構成されている。RDLAHフ
ィールドは、それぞれのチャンネルのIOP受信バッフ
ァの終端を示す20ビット・アドレスの上位8ビットを表
わす。RDCR4のRLALフィールドと共に、RDL
AHフィールドは、それぞれのチャンネルのIOP受信
バッファの全終端アドレスを決定するのに使用される。
RDFAは、それぞれのチャンネルのIOP受信バッフ
ァの開始アドレスを表わす(IOP記憶装置アドレスは
24ビットであるが、受信バッファは、慣例により、4バ
イト境界で始まり且つ終る。したがって、下位2ビット
は常に0であり、このフィールドの22ビットが開始アド
レスを完全に決定する)。
【0958】RDCR4(図51)は、12ビットRDLA
L(受信DMA最終アドレス低)フィールド、および20
ビットRDBA(受信DMA境界アドレス)フィール
ド、から構成されている。RDLALは、それぞれのチ
ャンネルのIOP記憶装置受信バッファの終端のアドレ
スの下位12ビットを表わす。これは上述のRDLAHフ
ィールドと連結されて受信バッファの最後の有効アドレ
スを表わす完全終端アドレスを形成する。DMACが境
界チェックに遭わずにこのアドレスに達すると、開始ア
ドレスRDFAに隣るデータを転送し始める。RDBA
は、最後のアドレスを超える境界アドレス(通常はRD
LA+1)の上位20ビットを表わす。受信バッファがデ
ータが一杯になるにつれて、IOPは、このアドレスを
IOP記憶装置の保護部分に関連する値に設定すること
によりバッファの始まりでデータのオーバライティング
を防止することができる。DMACがこのアドレスに書
込もうとすれば、境界チェック条件が設定され、それ以
上のすべての受信データが無視される。
【0959】実際上は、バッファの大きさはフレームよ
り大きく、RDAは(IOP/SIOにより)RDFA
とRDLAとの間の値にプログラム可能に設定されてい
る。最初、RDBAにより指定される位置はフレームの
最後のバイトを保持するのに使用される位置の向うにあ
る。その結果、DMACが最初のフレームをバッファに
ロードし終ってから、IOPはフレーム終端割込を受取
り、バッファを空にし、RDBAポインタをバッファの
空いた空間を指す別の位置に動かす。
【0960】その間、DMACはバッファの詰込みを続
け、最後のアドレスに到達すると、最初のアドレスに巻
付き、そこから詰込みを続ける。正常動作では、バッフ
ァの大きさ、フレーム終端割込に応ずるIOPによる処
置のタイミング、および動かされなかった最初の有効バ
ッファに関する境界アドレスの位置は、バッファ内の有
効受信データを確実にオーバライトさせないよう適切で
あるべきである。
【0961】しかし、DMACが使用している現在のア
ドレスが境界アドレスに合致していれば、IOPは見掛
け上バッファを適当な歩度で空けていず、有効データが
オーバライトされることがある。したがって、このよう
な状況では、影響を受けたチャンネルで受信処理が休止
し、境界チェック指示がRDCR1を経由してRFMに
伝えられ、INT割込を発生してIOPに異常状態を知
らせる。
【0962】TDCR1(図35)は、7予備ビット(R
ES、1ECD(連鎖終端検出)ビット、1EFD(フ
レーム終端検出)ビット、1NDI(データ指示子無
し)ビット、2ビットのTBC(伝送バッファ・カウン
ト)フィールド、2ビットのTOPQ(待行列の先
頭)、2ビットのTPE(伝送パリティエラー)フィー
ルド、および16ビットのTDBC(伝送DMAバイト・
カウント)、から構成されている。1ビットの指示子
は、それぞれの連鎖終端、フレーム終端、または無デー
タ指示状態に遭遇したときDMACにより設定される
(連鎖終端およびフレーム終端はDCBビットにより示
され、無データ指示子はDMACが伝送データ取出しの
要求を処理している間にバッファ終端状態に遭遇したと
き作動される)。
【0963】TDCR3(図52)は、8予備ビットおよ
び24ビットのTDBA(伝送DMAバッファ・アドレ
ス)フィールドを備えている。TDBAフィールドは、
伝送データの次の源を指示する(24ビットの長さである
が、最良の実施法では低次2ビットを0にし、伝送デー
タのみを語に(4/バイト境界)置くことであろう)。
この理由は、もしデータを任意のバイト境界で取出すこ
とができるとした場合、たとえばFIFORに単一バイ
トが呼出され、FIFORが今度はIDLC伝送径路
(FIFOR、TFM、TV、TL1)を通して4バイ
トよりはるかに速く伝送し、このためアンダーランの可
能性が増す可能性があることになるからである。
【0964】最後に、TDCR4(図53)は、10予備/
未使用ビット、1ECI(連鎖終端指示子)ビット、1
EFI(フレーム終端指示子)ビット、および20ビット
DCBA(DCBアドレス。DCBはDMA制御ブロッ
クの略称である)フィールド、から構成されている。E
CIおよび/またはEFIは、DMACが現在のDCB
で連鎖終端指示および/またはフレーム終端指示に遭遇
したときそれぞれ作動される。活性ECIは、DMAC
に現在使用中のIOP伝送データ・バッファが空になっ
てからそれ以上DCBを取出すべきでないことを指示す
る。活性EFIは、現在のバッファが空になってから、
TFMがフレーム終端指示を発生してTL1に最後のデ
ータバイトを送出してからフレーム終端シーケンスを挿
入させなければならないことを意味する。DCBAは、
未だ空にならないDCB連鎖の次のDCBを取出すべき
アドレスである。
【0965】13.3 DMAC DMA制御器DMACは、DMARおよびFIFORに
接続してFIFORからの受信データをIOPに、IO
Pからの伝送データをFIFORに、DMARに格納さ
れている制御情報の指揮のもとに転送する。このような
転送は、RFMおよびTFMによりDMARQ区画に掲
示された要求に応じて開始され、先に説明したようにD
MARQの個々のレジスタ位置にラッチされる。DMA
Cは、DMARQに接続してラッチされた要求を受取
り、それについて所定の優先順位で処置し、(先に説明
したようにDMARQへの入力をリセットすることによ
り)それらをクリアする。DMARQから要求を受取る
と直ちに、DMACは、MIO区画、DMAR、および
FIFORと協同してIOP記憶装置とFIFORとの
間でDMAデータ転送を行う。この過程で、MIOは、
IOP母線へのアクセスを調停し、アクセス権を得れば
直ちにDMACとIOP記憶装置との間でデータ転送を
行う。DMACは、FIFORおよびDMARに対して
別々に転送を処理する。そのデータ転送動作において、
MIOは信号(読出/書込およびアドレス制御信号、お
よびデータ書込信号)をDMACからIOP母線に伝え
る。現在説明中の実施例では、受信データに関するDM
ACの動作は、幾つかの観点から伝送データに関する動
作と異なっている。受信データは、IOP記憶装置の単
一ブロックに対して、DMACのすべての動作が、制御
情報をSIOを経由してDMARおよびFIFORにプ
ログラム・ロードすることによりIOPから厳密に制御
されている状態で、処理される。
【0966】伝送データは、「連鎖可能」なDMARに
格納されているデータ制御ブロック(DCB)命令アレ
イに応じてDMACにより処理される。連鎖の最初のD
CBはIOPにより(SIOを経由して)DMARにロ
ードされるが、IDLCがそのDCBで規定されるデー
タ伝送機能を完了し、DCBにある連鎖指示を認識して
からは、DMACは、他のDCBをIOP記憶装置から
DMARに呼出し、プロセスを繰返す。各DCBはIO
P記憶装置の異なるブロックを伝送データの源として指
すことができ(るので散在するブロック内のデータを連
鎖DCBの動作を通してDMACにより集めることがで
きる)、連鎖DCBに関する動作をIOPの割込無しに
行うことができ(伝送プロセスでのフレーム終端点を指
示することができ)る。
【0967】受信データは、FIFORから(DMAC
およびMIOを経由して)IOPにより円形バッファと
して管理されているIOP記憶装置空間の一つのブロッ
クに書込まれる。通常の状況では、このようなデータ
は、バッファの連続記憶位置に、最高アドレス位置から
最低アドレスへ、ロードされ、次いでDMACは最低位
置に自動的に巻付き/戻り、進行を繰返す。このような
状況で、IOPはフレーム終端割込を(INTから)受
取り、バッファを繰返して使用できるように、データを
バッファから適時に取出すように管理する。
【0968】バッファの大きさは、(IOP記憶装置管
理ソフトウェアにより)各活性チャンネルに関する受信
データのフレームより多くを保持するように選択され
る。各フレーム終端割込の後、バッファされたデータは
(IOPまたはホストの記憶装置の別の記憶位置に)取
出され、IOPは関連チャンネルおよびDMAR内の制
御情報を(SIOを経由して)再初期設定する。このよ
うな各再初期設定時に、IOPは新しい境界アドレス値
を設定するが、これはDMACのIOP記憶装置空間へ
のアクセスに制限を加える。この境界アドレスは、次に
受取るフレームを入れるのに必要な空間の前にあるよう
に次第に前進する。
【0969】正常動作では、IOPによるデータの取出
しおよび境界アドレスの再設置は、DMAC/MIOの
データ・ローディング動作に対して、境界アドレス位置
がオーバランされないように充分速く行われる。DMA
Cの重要な機能は、受信データに対するその現在のIO
P記憶装置アドレスが上述の境界アドレスと何時一致す
るかを検出し、その時点で(IOPに有効データがオー
バライトされてしまっていることを、INTおよびSI
Oにより処理されている関連割込を経由して、知らせる
ため)境界チェック指示を発生することである。
【0970】伝送データは、DCBの初期アドレス機能
により指定されたIOP記憶装置のブロックから転送さ
れる。このブロックは連鎖可能である。すなわち、それ
には最初DCBがIOP記憶装置にロードされたとき、
またはDCBが存在している間にSIOを経由するプロ
グラム動作により、連鎖指示子が設置されている(これ
によりIOPは、その処理能力が許すときDCB連鎖の
長さを随意に動的に拡張することができる)。伝送デー
タの連鎖ブロック(すなわち、その最初の記憶位置が連
鎖DCBにより指定されているブロック)は、それによ
り分散させることができ、IOPの処理能力に応じてI
OP記憶装置内で位置的に一部重ねたりまたは一致させ
たりすることができる。
【0971】伝送データに関してDMACの重要な機能
は、フレーム境界を伝送中のデータに限定し、フレーミ
ング・プロトコルのもとで動作しているチャンネルを連
結し、この旨を対応するINT割込無しにIOPに指示
することである。先に説明したとおり、これはこのよう
な境界画定情報をフレーム終端受信データ割込の一部と
して設けることにより行われる。
【0972】13.3.1 DMACの論理組織 DMACの論理組織を図49に示す。DMAC論理は、全
般に380で示した状態機械論理、381〜385で示す5個の
レジスタ、386で示す多重化回路、および387で示す比較
回路、を備えている。
【0973】状態論理380は、それぞれDMAC_Aお
よびDMAC_B状態機械と名付けられる2個の状態機
械ユニット380Aおよび380Bから構成されている。これら
ユニットによりそれぞれ制御される動作、および特定の
状態の詳細については後に説明する。
【0974】レジスタ381は、RFA_NDA(受信第
1アドレスおよび次のDCBアドレス)と名付けられて
いるが、送受信データ処理に関連するDMAC動作中異
なる用途を有する。DMACが受信データを処理し、I
OP記憶装置に書込んでいるとき、レジスタ381は、D
MARのそれぞれのチャンネルのRDCR3記憶位置に
格納されているRDFA(受信データの最初のアドレ
ス)語をラッチし、保持するのに使用される。
【0975】DMACが伝送関連DCBを処理し/取出
しているとき、レジスタ381は、DMARまたはIOP
から(DMARはDMAR_DATA_BUSを経由し
て、IOPはMIO_DATA_BUSを経由して)取
出された次のDCBアドレスを保持するのに使用され
る。次のDCBアドレスは、TDCR4のDCBAフィ
ールドを使用するときDMARから、現在の伝送データ
が消し去られ、次のDCBアドレスがTDCR4で利用
できないとき(たとえば、DCBが空きデータバッファ
を指すが次の連鎖DCBアドレスを備えているようにな
るとき)直接IOPから、取られる。DMACが次のD
CBを呼出す準備が整うと、レジスタ381の内容が下に
説明するレジスタ382に転送され、DMAC_MIO_
ADDRを経由してIOP母線に載せられるアドレスと
して使用される。DMAC_MIO_ADDR信号はユ
ニット382または385からマルチプレクサ386Aを経由して
作られる。新しいDCBがIOPから呼出されてから、
TDRC3およびTDRC4のデータバッファ・アドレ
スおよび次のDCBアドレスは、新しいDCBのそれぞ
れの内容で置き換えられる。DMACがTDCR3およ
びTDCR4の内容を更新する準備が整うと、レジスタ
381の内容がレジスタ385に転送され、レジスタ385の内
容がTDCR3に格納されてからDMAC_DMAR_
DATAを経由してTDCR4に格納される。
【0976】レジスタ382は、RBCA(受信境界チェ
ック・アドレス)レジスタと名付けられているが、DM
AR_DATA母線388を経由してRDCR4から抜出
されたRDBA機能を保持するのに使用される。この機
能は、比較回路387により、レジスタ385に保持されてい
る現在のIOPアドレスと比較される。両者が合致すれ
ば、このことは受信バッファが満杯であることを示し、
DMACにそれぞれのチャンネルでの受信データ処理を
終らせ、境界チェック指示を設定してRFMによりIN
T割込を経てIOPに伝えさせる。
【0977】次のDCBアドレスを保持するレジスタ38
2の用途については上のレジスタ381で既に説明してあ
る。
【0978】レジスタ383、RLA_TBC(受信最終
アドレスおよび伝送バイト・カウント)レジスタ、は送
受信処理において二重の用途を有する。受信処理におい
て、このレジスタは、DMARのRDCR3/4空間か
ら母線388を経由して取出した受信データ最終アドレス
成分RDLALおよびRDLAHをラッチし、保持す
る。伝送データ処理の期間中、レジスタ383は、FIF
OR_DATA母線389を経てFIFOR(TDCR
1)から、またはMIO_DATA母線390を経てIO
P記憶装置から受取った伝送バイト・カウント情報を保
持する。FIFORデータは、現在のバイトカウントを
得るのに使用され、IOPルートは、新しいDCBの取
出期間中に新しいバイトカウントを得るのに使用され
る。
【0979】受信最終アドレスがレジスタ383にラッチ
されると、このアドレスは比較器387によりレジスタ385
にある現在のアドレスと比較される。このような比較で
一致することは、受信バッファの物理的終端に到達して
おり、DMACが現在のアドレスを母線388を経由して
RDFA/RDCR3から来る受信第1アドレスで置き
換えなければならないことを示す。伝送バイトカウント
が保持されると、そのカウントは減らされて、FIFO
Rに転送し戻すため「データ保持」レジスタ384を通し
て伝えられる。
【0980】データ保持レジスタ384にも複数の用途が
ある。伝送データが母線390を経由して呼出されると、
マルチプレクサ386の出力DMAC_FIFO_DAT
Aを経由してFIFORへの途中で一時的にレジスタ38
4に保持される。このレジスタでの伝送バイトカウント
情報の処理については上で既に説明した。受信データが
処理されると、このデータは母線389を経由してFIF
ORから取出され、そのレジスタから391で示すDMA
_MIO_DATAへの出力径路を経由してIOP記憶
装置までの途中で一時的にレジスタ384に保持される。
【0981】現在のアドレスレジスタ385にも複数の用
途がある。DMAC処理の種々な段階で、このレジスタ
は、IOP記憶装置に(DMAC_MIO_ADDRを
経由して)加えるアドレスを受取り、歩進した伝送アド
レス値をDMAC_DMAR_DATAをDMARに書
戻し、歩進した受信アドレス値をマルチプレクサ386の
DMAC_FIFOR_DATA出力を経由してFIF
ORに書戻す。受信アドレス値および伝送アドレス値は
それぞれ(母線389を経由して)FIFORからおよび
(母線388を経由して)DMARからレジスタに入力さ
れる。このレジスタへの次のDCBアドレスの入力につ
いては既に説明してある。
【0982】13.3.2 DMAC状態機械 状態機械ユニットDMAC_AおよびDMAC_Bは論
理的に堅固に結合されている。DMAC_Aは主として
MIO、DMAR、およびDMARQ(MRQにより提
示されるデータ転送の要求を調停すること、およびサー
ビスの完了時DMARQにリセット制御指示を供給する
こと、を含む)に接続する責任がある。DMA_Bは主
としてFIFORに接続する責任がある。
【0983】DMARQからDMAC_Aにより受入れ
られた要求がFIFORにアクセスする必要があるとき
は、DMAC_AからDMAC_Bへの出力DMAC_
A_REQが作動される。これに応じて、DMAC_B
がDMAC_A_MSGでDMAC_Aにより表明され
たメッセージ・コードで指定されたように必要な任務を
行う。2ビットのメッセージ・コードは下記四つの任務
の一つを指定する。(1)FIFORから伝送バイト・
カウントを読取る。(2)更新された伝送バイト・カウ
ントおよびデータをFIFORに書込む。(3)現在の
受信バッファ・アドレスおよびデータをFIFORから
読出す。(4)更新された現在の受信バッファ・アドレ
スをFIFORに書込む。
【0984】下記入力および出力は状態論理380とDM
ARとの間に供給される。 DMAR_DMAC_ACK0 − 2語転送の第1の
転送のDMARによる承認 DMAR_DMAC_ACK1 − 第2の転送のDM
ARによる承認 DMAR_DMAC_DONE − 完了のDMAR指
示 DMAC_DMAR_WR1 − DMACによる1
語書込の要求 DMAC_DMAR_WR2 − DMACによる2
語書込の要求 DMAC_DMAR_RD2 − DMACによる2
語読出要求
【0985】DMAC_RCV_REQ − 完全指定
はDMAC_DMAR_RCV_REQ。受信チャンネ
ル動作に関連するDMAC_DMAR_RD2要求を伝
送チャンネル動作に関連する類似要求から区別するため
のDMARへの補助アドレス機能。RDCR3、RDC
R4パラメータのはじめに必要な記憶位置およびTDC
R3、TDCR4の後半記憶位置。
【0986】状態論理380とMIOとの間の入力および
出力は次のとおりである。 MIO_DMAC_ACK0 − DMACとIOPと
の間の第1の語転送のMIOの承認。 MIO_DMAC_ACK1 − 第2の語転送のMI
Oの承認。 MIO_DMAC_DONE − MIOの完了指示。 MIO_DMAC_PE − IOPインターフェ
ースにおけるパリティエラーのMIO指示。
【0987】DMAC_MIO_RD1 − DMAC
によるIOP記憶装置1語読出の要求。 DMAC_MIO_RD3 − DMACによる3語読
出(伝送データ2語とDCB1語)要求。 DMAC_MIO_WR2 − DMACによる1語書
込要求。
【0988】論理380とFIFORとの間の入力および
出力は次のとおりである。FIFOR_DMAC_AC
K − 転送のFIFORによる承認。 DMAC_FIFOR_RD1 − DMACによる1
語読出要求。 DMAC_FIFOR_RD2 − DMACによる2
語読出要求。 DMAC_FIFOR_WR1 − DMACによる1
語書込要求。 DMAC_FIFOR_WR2 − DMACによる2
語書込要求。 DMAC_FIFOR_PE_WR − DMACによ
る書込パイティエラー。
【0989】DMAC_CHN_NBR − DMAC
のチャンネルスロット指示子/アドレス。受信および伝
送のビット指示を含み、読出しおよび書込みに関してF
IFORが必要とする完全なアドレス情報を作り上げ
る。
【0990】DMARQに関連する入力/出力は次のと
おりである。HCR− SIOのHCRレジスタからの
入力であり、活性ハイパーチャンネル割当を示すと共に
FIFORおよびDMARにアドレスする際に使用する
それぞれのハイパーチャンネルに関するポインタとなる
(上のDMARQの説明および後のハイパーチャンネル
の説明をも参照のこと)。
【0991】RCV_RESET − (完全指定はD
MAC_DMARQ_RCV_RESET)DMARQ
に丁度サービスしたばかりの受信DMA要求をリセット
するよう合図する。
【0992】XMIT_RESET − (完全指定は
DMAC_DMARQ_XMIT_RESET)DMA
RQに丁度サービスしたばかりの伝送DMA要求をリセ
ットするよう合図する。
【0993】DMARQ_B_REQ’S − Bチャ
ンネル要求に関連するDMACへのDMARQによる要
求の入力。DMARQ_H0_REQ’S − DMA
RQによるH0ハイパーチャンネル要求入力。DMAR
Q_H1_REQ’S − DMARQによるH1ハイ
パーチャンネル要求入力。
【0994】DMAC_H_PTR − ハイパーチャ
ンネルに対するサービスが完了したとき、MARQにD
MAC_DMARQ_RESETを供給する出力であ
り、リセットされるべき特定のDMARQ要求ビット位
置を指す(特定のハイパーチャンネルおよびその受信ま
たは伝送の位置に分解する)。
【0995】DMAC_H−B_SEL − ハイパー
チャンネル要求またはBチャンネルからのリセット要求
の選択を区別するDMAC_DMARQ_RESETを
有するDMARQへの出力。
【0996】DMAC_B_PTR − Bチャンネル
がリセットについて選択されたとき、リセットすべき特
定の要求位置を指すDMARQへの出力(特定のチャン
ネル数およびその受信または伝送の位置に分解する)。
【0997】他の出力は次のとおりである。DMAC_
PARITY_ERROR − MIOを経由してFI
FOR、DMAR、またはIOP記憶装置に関して検出
されたパリティエラーのINTへのDMAC指示。CO
NTROL SIGNALS − レジスタ381〜385へ
の状態論理380の出力。TRUE/FALSE − 比
較回路387から状態論理380への入力。
【0998】状態機械ユニットDMAC_AおよびDM
AC_Bの特定の状態は次のとおりである。DMAC_
A以下の説明において、RDCR1〜RDCR4および
TDCR1〜TDCR4のフィールドパラメータ部分
は、そのそれぞれの略称(たとえば、RDFA、RDL
AH、など)により示してある。また、説明を簡単にす
るため、3個の単独ビット指示および2個の2ビット指
示を備えているTDCR1の最初のバイトをTDFSW
(伝送データFIFO状態語)と称する。
【0999】状態0(DMARQサービス要求の第1レ
ベルの優先権付与) −DMARQからの活性サービス要求は、H1が最高の
優先度、H0がその次、Bチャンネルの要求が最後の優
先度を得るように、優先権が与えられる。
【1000】−H1要求が活性であれば、DMARQに
DMAC_H−B_SELを表明し(事実H要求の選択
を示す)、H1要求位置に対応するコード値を用いてD
MARQに対するDMAC_H_PTRを作動させ、状
態1に進む。
【1001】−H1要求が活性であり、H1要求が無け
れば、DMAC_H−B_SELおよび(H0要求をリ
セットすべきことを示す)DMAC_H_PTRを作動
させ、状態2に進む。
【1002】−B要求が活性であり、H要求が無けれ
ば、DMAC_H−B_SELを設定してサービスされ
るBチャンネルを示し、サービスされる特定のBチャン
ネル要求を指定する値を有するDMAC_B_OTRを
掲げ、状態3に進む。
【1003】状態1(所定のハイパーチャンネルの状態
および制御情報を読出す) −2語読出要求(DMAC_DMAR_RD2)をDM
ARに表明して所定のH1ハイパーチャンネルに対する
状態および制御情報を含む2語を取出す。受信プロセス
がサーブされているか伝送プロセスがサーブされている
かにより、ハイパーチャンネルの基準チャンネルを表わ
す基本チャンネルスロットに割当てられているDMAR
内のRDCR3またはTRCR4に要求された情報が存
在する(上のDMARQの説明および下のハイパーチャ
ンネルの説明を参照)。同時に、DMAC_A_REQ
およびDMAC_A_MSGをDMAC_B状態機械に
提示して必要なFIFOR読出アクセス(伝送が処理さ
れていれば1語、受信であれば2語)を要求する。状態
4に示す。
【1004】状態2(H0要求の優先権付与) −H0要求の中に競争が存在すれば、これを所定の選択
順序で解決する。すべてのH0要求の時間にわたりサー
ビスを均等にするために選択されたH0チャンネルに次
のサービスのためのH0チャンネルの中の最後の優先度
を割当てる。内部Hカウントを現在のH0選択の値に設
定する(その値に次のH0競争に対する最低のH0優先
度を与えて)。状態1に進む。
【1005】状態3(Bチャンネルの競争を解決する) −Bチャンネル要求の中の競争、もし存在すれば、を所
定の順序で解決する。次に選択されたチャンネルに次の
選択に対する最後の優先度を与え、すべてのBチャンネ
ル要求の時間にわたりサービスを等しくする。内部Bカ
ウントを現在の選択の値に設定する。状態1に進む。
【1006】状態4(DMARが語取出要求を完了する
のを待つ) −終了指示(DMAR_DMAC_DONE)を待ち、
状態5に進む。
【1007】−受信プロセスにサービスするとき、DM
ARからの最初の語(利用可能性がDMAR_DMAC
_ACK0活性により示されている)は第1のアドレス
の情報RDFAおよび最後のアドレスのRDLAH部分
を備えている。RDFAはレジスタ381にロードされ、
RDLAHはレジスタ382にロードされる。第2の語
(利用可能性がDMAR_DMAC_ACK1活性によ
り示されている)は、境界アドレスRDBAおよび最後
のアドレスRDLALの低位部分を備えている。RDB
Aはレジスタ382にロードされ、RDLALはレジスタ3
81にロードされる(既に処理されたRDFAを置き換え
て)。
【1008】−伝送プロセスで、最初に到達する語は、
レジスタ385にロードされた伝送データバッファ・アド
レスTDBAを備えている。第2の語は、連鎖終端指示
子ECI、フレーム終端指示子EFI、および次のDC
Bアドレス(DCBA)を備えている。すべてがレジス
タ383にロードされる。
【1009】状態5(DMAC_Bが要求サービスを完
了するのを待つ) −この状態では、状態1で設定されたDMAC−A要求
ビットが絶えずチェックされる。ビットはDMA_Bが
FIFORに関する読出サービス要求を終了したときD
MA_Bによりリセットされる。受信サービスの場合に
は状態6に進み、伝送サービスの場合には状態9に進
む。
【1010】状態6(パリティエラーまたは境界チェッ
ク条件についてチェックする) −すべての情報がDMARおよびFIFORから取出さ
れてから、パリティエラーの関連指示をチェックし(パ
リティエラー条件が存在すればDMAC_Bの状態3の
期間中に設定されたRDCR1のPEビットを調べ
る)、状態8の期間中に設定された境界チェック条件
(RDCR1の活性RBCビット)をチェックする。パ
リティエラーがあれば、このチャンネルに対するすべて
の処理を見合わせる。エラーまたは境界チェック条件が
見つかれば状態15に進む。両者とも見つからなければ、
DMAC_MIO_WR1を表明して受信データ(状態
5を参照)をIOP記憶装置受信バッファに書込む。こ
の書込みに対するアドレスは、レジスタ385にある現在
のアドレスから得られ、DMAC_MIO_ADDRに
より提示される。状態7に進む。
【1011】状態7(MIOが受信データ書込を終了す
るのを待つ) −MIOがMIO_DMAC_ACK0により状態6に
書込要求を承認すると、現在のアドレスレジスタのアド
レスを歩進させる。状態8に進む。
【1012】状態8(サービス中のチャンネルの制御情
報を更新する) −アドレスレジスタの現在の内容がRDFAに合致すれ
ば、RDFAをアドレスレジスタに移す。アドレスレジ
スタがレジスタ382のRDBA機能に合致すれば、境界
チェック条件が発生している。それ故指示ビットRBC
を設定し、レジスタ385のアドレスと連結してFIFO
Rに書戻す。現在のアドレスが受信バッファの下に無
く、境界チェック条件にも関係していなければ、DMA
C_A_REQおよびDMAC_A_MSGを作動さ
せ、FIFORのそれぞれの受信チャンネル空間に関す
るDMAC_B1語書込サービスを要求する。状態15に
進む。
【1013】状態9(パリティエラーおよび伝送チャン
ネルに対する現在のバイト・カウントの消耗をチェック
する) −伝送要求(TDCR1、TDCR3、TDCR4)に
対するすべての語が取出されてしまって(状態5)か
ら、(FIFORに関する場合にはDMAC_Bの状態
3で設定され、DMARに関する場合にはDMAR_P
ARITY_ERRORで掲げられた)パリティエラー
指示についてチェックする。パリティエラーが見つかれ
ば、状態15に進む。エラーが無ければ、(DMAC_B
によりレジスタ383に取出された)伝送バイト・カウン
トが0であるかチェックする。0であれば、新しいDC
Bが必要である。3語読出をMIOに提示し(DMAC
_MIO_RD3)、DCBA(DCBアドレス)をレ
ジスタ381からレジスタ382に移してMIOによるその使
用に備え、状態11に進んで新しいDCBを待つ。伝送バ
イト・カウントが無くなっていなければ、MIOから読
出したデータ語をレジスタ383の出力から発生されたD
MAC_MIO_ADDRにより設置されたアドレスに
伝送し、状態12に進む。
【1014】状態10(新しいDCBが空であるかチェッ
クする) −状態11で受取った新しいDCBを「空」状態(伝送バ
イト・カウント値0)についてチェックする。空であり
且つECIおよびEFIのいずれも新しいDCBに設定
されていなければ、別のDCBが必要である。したがっ
て新しいDCB取出要求を発し、状態11に戻る。空であ
るがECIまたはEFIが設定されていれば、フレーム
および/または連鎖がそれ以上のデータを送ることなく
終了している。したがってTDFSWを更新し、これを
伝送バイト・カウントと結び付け、関連1語書込要求を
DMAC_Bに発して更新されたTDCR1語をFIF
ORに戻し、状態15に進む。新しいDCBが空でなけれ
ば、DMAC_MIO_RD1を作動させて(状態11の
期間中にレジスタ385にロードされたアドレスを使用し
て)伝送データ語読出を要求し、状態12に進む。
【1015】状態11(MIOが新しいDCBを取出すの
を待つ) −新しいDCB語を待つ。MIOからの最初の語は、M
IO_DMAC_ACK0が活性のときレジスタ385に
ロードされている伝送データバッファのアドレスであ
る。MIOからの第2の語は、MIO_DMAC_AC
K1が活性であるときレジスタ381に共にロードされる
ECIビット、EFIビット、および次のDCBのアド
レスを含んでいる。MIOからの第3の語(MIO_D
MAC_ACK2が活性のとき利用可能))は、レジス
タ383にロードされている伝送バイト・カウントであ
る。MIO_DMAC_DONEが作動されると、状態
10に進む。
【1016】状態12(MIOが伝送データ語の取出しを
完了するのを待つ) −伝送データ語が到着する(MIO_DMAC_ACK
0が活性)と、これをレジスタ384にロードし、伝送ア
ドレスを歩進させ、伝送バイト・カウントを減じ、DM
AC_Bを作動させてFIFORのTDFSW/TDC
R1状態バイトを更新し、状態13に進む。
【1017】状態13(伝送バイト・カウント状態をチェ
ックする) −更新された伝送バイト・カウントを0/空状態につい
てチェックする。空であれば、TDCR1/FIFOR
のECIビットおよびEFIビットをTDCR3/DM
ARの中の対応するビットの値に更新する。DMAC_
A_REQおよび適切なメッセージDMAC_A_MS
GをDMAC_Bに転送し、1語または2語書込(新し
いDCBが空であれば1語、空でなければ2語)により
FIFORを更新する。同時に、1語または2語の書込
要求をDMARに発する(古いDCBの伝送バッファ・
アドレスだけを更新する場合は1語、伝送バッファ・ア
ドレスおよび次のDCBアドレスを共に更新する場合に
は2語)。状態14に進む。
【1018】状態14(DMARがDCBを更新し終るの
を待つ) −DMARから承認が到着すると、ECI、EFI、お
よび次のDCBアドレスをレジスタ381からレジスタ385
に転送し、DMARに第2語書込をする。状態15に進
む。
【1019】状態15(レジスタを清掃し、サイクルを再
開する) −DMAC_A_REQがDMAC_Bの動作でリセッ
トされるまでこの状態に戻まり、すべてのレジスタ381
〜385をリセットし、状態0に戻って新しい動作サイク
ルを開始する。
【1020】DMAC_Bリセットであれば、状態0に
進む。
【1021】状態0(DMAC_A_REQビットをポ
ールする) −この状態では、DMAC_Aからの要求ビットを絶え
ずポールとしてFIFORに関するサービスが必要であ
るか確認する。要求ビットが活性になれば、DMAC_
FIFOR_REQを掲げてDMAC_A_MSGのメ
ッセージを復号する。次にDMA_CHN_NBRをF
IFORに出力してFIFORが部分アドレスとして使
用できるようにする。DMAC_Aからのメッセージに
より、FIFORにDMAC_FIFOR_RD1また
は_RD2または_WR1または_WR2を提示し、ア
ドレス情報を完成する。DMAC_Aメッセージが「F
IFORから伝送バイト・カウントを読出せ」を指定し
ていれば状態1に進む。メッセージが「更新されたバイ
ト・カウントおよびデータをFIFORに書込め」を指
定していれば状態2に進む。メッセージが「受信現在バ
ッファ・アドレスおよびデータをFIFORから読出
せ」であれば状態3に進む。メッセージが「更新された
受信現在バッファ・アドレスをFIFORに書込め」で
あれば状態4に進む。
【1022】状態1(伝送バイト・カウントをFIFO
Rから読出す) −FIFOR承認(FIFOR_DMAC_ACK)を
受取ると、伝送バイト・カウントをFIFOR_DAT
A_BUS389からレジスタ383に転送する。パリティ条
件をチェックする。パリティエラーが存在すればDMA
C_Aに通知し、パリティエラー状態ビットをFIFO
RのTDCR1のPEフィールドに設定し(TFMおよ
びINTを経由してIOPに通知し)、状態8に進む。
エラーが無ければ、DMAC_A_REQビットをリセ
ットして状態0に戻る。
【1023】状態2(伝送バイト・カウントおよびデー
タをFIFORに書込む) −FIFORからの承認で、TDFSWおよび伝送バイ
ト・カウントをレジスタ384に転送し、状態0で示され
たWR2指令の第2語としてFIFORに書込む。書込
まれる第1語は、FIFORへ状態0指令が発せられた
ときレジスタ384にある伝送データである。状態5に進
む。
【1024】状態3(受信現在データバッファ・アドレ
スおよび受信データをFIFORから読出す) −FIFORからの承認で、受信現在データバッファ・
アドレスがFIFOR_DATA_BUSからレジスタ
385にラッチされ、そのパリティがチェックされる。
エラーが無ければ、状態6に進んでパリティエラー指示
をRDCR1/FIFORのPEビットに書込む(最終
的にはRFMによるパリティエラー状態の認識およびI
NT割込によるIOPの通知が発生する)。エラーが無
ければ、状態9に進んで第2語をFIFORから受取
る。
【1025】状態4(更新された受信現在データバッフ
ァ・アドレスをFIFORに書込む) −FIFORか
らの承認(状態0で提示された受信現在データバッファ
・アドレスに関する書込動作を承認すること)により、
DMAC_A_REQをリセットし、状態0に進む。
【1026】状態5(2語書込について調節する) −この状態は、2語書込の期間中FIFORに関してタ
イミングを再調整する働きをする(状態2を参照)。
【1027】状態6(受信チャンネルに対するパリティ
エラー指示子を書込む) −FIFORがRDCR1を書込んでパリティエラー指
示ビットを改訂すると、INTへのDMAC_PARI
TY_ERROR指示(INTのDMAR_PARIT
Y_ERROR入力に現われる、図37)を作動させる。
DMAC_A_REQビットをリセットし、状態0に戻
る。
【1028】状態7(2語読出の第2状態) −FIFORからの承認で、受信データ語(FIFOR
から読出された第2語)のパリティエラーをチェックす
る。エラーが発生していれば、状態6に進んでパリティ
エラー指示子をRDCR1/FIFORに書込む。エラ
ーが無ければ、DMAC_A_REQをリセットし、状
態0に戻る。
【1029】状態8(FIFORがTDCR1にエラー
指示子が入っている状態語を書込み終るのを待つ) −FIFORからの(状態1でのTDCR1書込セット
アップの)承認があると、DMAC_A_REQビット
をリセットし、状態0に戻る。
【1030】状態9(2語読出に対するバッファ状態) −この状態は、2語読出(状態3を参照)の第2語の読
出期間中のタイミング再調整に備えるのに使用される。
【1031】14. MIO マスタ入出力(MIO)区画は、DMACのためにIO
P母線の制御を調停する。制御権を得ると、MIOは、
DMACにより転送されたアドレスおよび制御パラメー
タを使用してIOP記憶装置に対して直接記憶装置アク
セス転送を行う(転送がIOP記憶装置への書込である
ときは、データ、通常は受信データをも使用する)。
【1032】典型的環境においては、IOP処理エンジ
ンをモトローラ68000プロセッサおよびマスタ制御を外
部で引受けることができるようにする68000の母線とす
ることができる。別の典型的環境では、IOPプロセッ
サは、やはり調停による複数母線支配権を考慮するマイ
クロチャンネル母線構成(マイクロチャンネルはIBM
社の商標である)を使用するIBM社のプロセッサのフ
ァミリの一つとすることができる。このような環境で
は、MIOは、母線の制御権を得ると直ちに母線マスタ
(68000の環境では16ビット母線マスタ、マイクロチャ
ンネル母線環境では32ビット・マスタ)として動作す
る。
【1033】図54を参照すると、MIOは、状態機械ユ
ニット400、データレジスタおよびパリティチェック回
路401(IOP母線の並列データ容量に対応する多数の
ビットを収容する)、DMACのデータ出力(DMAC
_MIO_DATA)に接続するマルチプレクサ回路40
2、IOP母線のデータ部IOP_DATA_BUSに
接続する受信機回路およびトライバ回路、それぞれ403
および404、DMACからのアドレス入力(DMAC_
MIO_ADDR)とIOP母線のアドレス部(IOP
_ADDRESS)との間に結合するドライバ回路40
5、およびタイムアウト・タイマ406、から構成されてい
る。IOP_DATA_BUSは、現在のところ16デー
タビットおよび2パリティビットの双方向並列転送に適
応している。IOP_ADDRESSは、MIOからの
24アドレスビットおよび3パリティビットの並列転送に
適応している。
【1034】状態機械400の左側にある線は、IOP母
線の制御線要素まで延びており、ユニット400の右側の
線はDMACまで延びている。ユニットの右側にある線
には、異なる読み書き制御機能(DMAC_MIO_R
D1、_RD3、_WR1)を指定するMIOからDM
ACへの三つの入力、およびMIOからDMACへの四
つの出力、三つはDMACの3入力(MIO_DMAC
_ACK0、_ACK1、_ACK2)により指定され
たそれぞれの動作を承認し、一つは終了指示(MIO_
DMAC_DONE)を発生する、が存在する。ACK
0は、3語読出の最初の転送および/または1語読み書
きの1語の転送を承認する。ACK1はおよびACK2
は、3語読出の第2語および第3語の転送をそれぞれ承
認する。
【1035】ユニット400の左側で、線IOP_RD/
WRの状態は、(母線からMIOへのデータの転送に関
する)読出要求と(MIOから母線へのデータの転送に
関する)書込要求とを区別する。IOP_BUS_RE
Qは、活性のとき、外部母線調停回路にMIOが母線へ
のアクセスを探していることを指示する。IOP_MI
O_BUS_GRは、母線調停回路からMIOへ母線が
使用に利用可能であることを示す「承諾」信号を運ぶ。
IOP_BUS_GR_ACKは、MIOから母線調停
回路への承諾を承認する信号である。IOP_ADDR
_STRBは、母線サイクルの始まりを規定するMIO
からのアドレス・ストローブ信号である。IOP_LD
SおよびIOP_UDSは、データ母線上の下位8ビッ
トおよび上位8ビットが有効であることをそれぞれ示す
MIOからの下位データ・ストローブ信号および上位デ
ータ・ストローブ信号である。IOP_DTACKは、
母線サイクルが終結していることを示す(IOP記憶装
置に関連する)母線のスレーブ側からの承認である。
【1036】IOP側のパリティエラー指示は、IOP
_BUS_ERROR入力を経由して状態機械400に供
給され、ユニット400からDMACへのパリティエラー
指示は、MIO_DMAC_PEを経由して供給され
る。タイマ406は、ユニット400から母線に発せられた信
号に対する予想応答をタイムアウトし、予想応答が所定
の時間内に現われないとき母線アクセスの再調停を始め
るようにユニットを調節する(下の状態機械の状態の説
明を参照)。
【1037】DMACから要求を受取ると、MIOはI
OP_BUS_REQを表明する。外部調停回路がIO
P_MIO_BUS_GRでアクセスを承諾すると、M
IOは応答してIOP_BUS_GR_ACKを表明
し、IOP_ADDR_STRBを作動させながら、D
MACからのアドレスをIOP_ADDRESSに設置
する。IOP_RD/WRの極性は、MIOにより転送
の方向を決定するように設定される。書込サイクルで、
MIOは、DMACからのデータをIOP母線に載せ
る。読出サイクルで、受信器403は、IOP記憶装置制
御器が母線を駆動することができるように母線を交差さ
せ、これによりデータが母線からMIOにより受取られ
るようにする。MIOは、データを転送する必要に応じ
て上位および下位のデータ・ストローブ(IOP_UD
S、_LDS)を選択的に表明し、サイクルのデータ転
送部分が完了したことを示すIOP_DTACK指示を
待つ。
【1038】MIOは、DMAC4に関するデータを一
度に4バイトづつ転送し、DCBはIOP記憶装置から
12バイトを取出す(TDCR1、TDCR3、およびT
DCR4)。IOPデータ母線の幅は2バイトに過ぎな
いから、データおよびDCBの転送には複数の母線サイ
クルが必要である。したがって、アクセスが承諾される
と、MIOは、データを転送するのに2母線サイクル、
DCBを転送するのに6母線サイクルだけ、母線を保持
する。
【1039】読出転送の最初のサイクルで、データレジ
スタ401(幅16ビット)はデータをラッチする。同じ転
送の第2サイクルで、受取ったデータがレジスタ401に
保持されている16ビットと共に幅4バイトの転送径路を
通ってDMACに直接伝えられる。このような方法で、
DMACに一度に32ビットのデータが提示される。デー
タレジスタ401は、パリティエラー指示を発生するよう
にユニット400によりラッチされることができるパリテ
ィ位置を備えている。
【1040】マルチプレクサ402は、書込動作中にDM
ACにある32ビットの源レジスタから一度に16ビット
を、ドライバ404を経由して、IOP_DATA_BU
Sに、下位および上位の16ビット部分を交互に、伝える
のに使用される。タイマ406は、母線調停回路またはI
OP記憶装置のスレーブ制御器からの紛失応答をタイム
アウトするためMIOにより使用される。これが発生す
ると、MIOは母線を解放してアクセスを再調整しなけ
ればならない。
【1041】14.1 MIOの状態機械の状態 状態0(アイドル状態) −IOP母線制御信号のすべてをリセットし、DMAC
_MIO_WR1、_RD1、および_RD3の各信号
線を監視する。これらの線のどれかが活性であれば、I
OP_BUS_REQを表明して、タイマ406による50
マイクロ秒の母線タイムアウトを開始する。状態1に進
む。
【1042】状態1(IOP母線の制御を待つ) −IOP_BUS_GRが活性のとき、母線の制御がM
IOに対して承諾される。ユニット400は、IOP_A
DDR_STRB、IOP_BUS_GR_ACK、お
よびIOP_DTACK(これらの線はすべて双方向、
3者にまたがっており且つ母線を制御しているマスタに
より駆動される)に関する外部起源の活動についてチェ
ックすることにより他の母線が母線上で「ぐずぐずし
て」いないことを確認する。ユニット400は、これらの
線が静かになるのを待ってからIOP_BUS_GR_
ACKを表明して受取った承諾信号に応答し、他の母線
マスタをしりぞける。同時に、DMACアドレスが母線
のアドレス線に載せられ、IOP記憶装置に対する動作
が書込みであれば、DMACデータが母線データ線に載
せられる。状態2に進む。
【1043】−母線タイムアウトが母線要求が承諾され
る前に盡きれば、母線タイムアウトエラー状態が検出さ
れる。ユニット400は、(状態0で表明された)IOP
_BUS_REQを表明解除し、状態14に進んでDMA
Cに通知する。
【1044】状態2(母線要求の表明解除) −状態0で表明された母線要求を表明解除し、母線タイ
ムアウト・タイマを再始動させ、状態3に進む。
【1045】状態3(母線データ転送サイクルを開始す
る) −IOP_ADDR_STRBを表明してサイクルを開
始し、IOP記憶装置制御装置からのIOP_DTAC
K応答を待つ。応答を受取り、動作がIOP記憶装置か
らの読出であれば、母線上のデータをデータレジスタ40
1にラッチし、状態4に進む。
【1046】−タイマが応答無しで切れると、IOP_
BUS_GR_ACKを表明解除して母線を放棄し、母
線エラー状態をDMACに知らせる状態14に進む。
【1047】状態4(タイミング遅延状態) −この状態は、(M68000)母線のタイミング要請を満た
すために、IOP_DTACKが(状態3で)活性にな
ってから母線サイクルを延長するのに使用される。状態
5に進む。
【1048】状態5(母線サイクルの除外例をチェック
する) −この状態は、転送サイクル中に発生する母線除外例
(受信機403とMIO_DATAの間のパリティチェッ
ク回路407からの図示しない入力により示される読出動
作時のIOP_BUS_ERRORまたはデータ・パリ
ティエラー)をチェックするのに使用される。除外例が
発生すれば、データ・パリティ指示と共にMIO_DM
AC_ACK0およびMIO_DMAC_DONEをM
IO_DMAC_PEを経由して表明することにより、
除外例をデータ・パリティエラー、承認、および完了指
示子をDMACに写像し、状態0に進む。除外例が発生
しなければ、どのDMAC要求が活性であるかに無関係
に状態6に進む。
【1049】状態6(最初の母線サイクルを終る) −第2の母線サイクルを始めることができるように、I
OP記憶装置がIOP_DTACKを表明解除するのを
待つ。次いでIOP_DTACKの再表明を待ち、状態
7に進む。再表明前にタイマが満期になれば、状態14に
進む。
【1050】状態7(第2母線サイクルを開示する) −歩進したDMAアドレス(IOP記憶装置の次の16ビ
ット記憶位置を指す)を、書込動作が要求されていれば
DMACデータと共に、母線に載せ、IOP_ADDR
_STRBを表明して第2母線サイクルを開始し、IO
P記憶装置制御器からの応答を待つ。応答を受取れば状
態8に進む。応答が無くてタイマが満期になれば、母線
を放棄して状態14に進む。
【1051】状態8(DMACにその要求に対し承認) −DMACからの要求の形式をチェックする。要求が1
語書込であれば、状態9に進む。要求が1語読出であれ
ば、MIO_DMAC_ACK0を表明して状態13に進
む。要求が3語(DCB)読出であれば、三つの承認の
一つを最後の2アドレスビットの機能として表明する
(転送はすべて4バイト境界で始まるので、最後の2ビ
ットは第2の転送では00から01に変り、第3の転送では
01から11に変る。したがってユニット400は、アドレス
ビットが00であればMIO_DMAC_ACK0を表明
し、ビットが01であればMIO_DMAC_ACK1を
表明し、ビットが11であればMIO_DMAC_ACK
2を表明する)。第2の読出で、母線上のデータビット
はレジスタ401のデータビットと連結され、DMACは3
2データビットでMIO_DATAで提示される。状態1
0に進む。
【1052】状態9(第2母線書込サイクルの終り) −IOP_BUS_ERRORを経由して母線除外例エ
ラーを再びチェックする。エラーが存在すれば、エラー
指示を(MIO_DMAC_PEにより)設定する。状
態12に進む。
【1053】状態10(第2読出サイクルで母線除外例を
チェックする) −除外例IOP_BUS_ERRORまたはデータ・パ
リティエラー指示(407での)をチェックする。除外例
があれば状態13に進んでDMACに通知する。除外例が
無く、且つDMAC要求が1語読出であれば、状態13に
進む。DMAC要求が3語読出であり、且つ最後の2ア
ドレスピットが11以外であれば、状態11に進んでDMA
Cアドレスを歩進させて更に多くのデータを読出す。最
後の2アドレスビットが11であれば、状態13に進む。
【1054】状態11(DMACのDCBを読出す) −IOP_DTACKが表明解除され、再び表明される
と、状態3に進む。タイマが表明解除、再表明しないで
満期になれば、母線制御を放棄して状態14に進む。
【1055】状態12(書込要求の最後の状態) −IOP_DTACKが表明解除されると、MIO_D
MAC_ACK0をDMACに表明し、タイマをリセッ
トし、母線制御を放棄し、状態0に進む。タイマがIO
P_DTACKの表明解除前に満期になれば、母線制御
を放棄して状態14に進む。
【1056】状態13(読出転送の最後の状態) −MIO_DMAC_DONEをDMACに表明して状
態0に進む。
【1057】状態14(除外例の状態) −MIO_DMAC_DONEをDMACに表明し、D
MACがその要求を表明解除するのを待ち、状態0に進
む。
【1058】15. ハイパーチャンネル ハイパーチャンネルは、Hチャンネルとしても知られて
いるが、より小さなチャンネルを組合せて帯域幅を増す
ように形成された集合体である。ISDN環境において
のハイパーチャンネルに関するCCITTの勧告は、38
4kbpsで動作するH0形ハイパーチャンネル、1,536Mbps
で動作するH11ハイパーチャンネル、および1,920Mbps
で動作するH12ハイパーチャンネル、を考えている。
【1059】前述のように構成されている主題のIDL
C装置は、各々が64kbpsで動作する32個の全二重「基
本」チャンネル(「B」または「D」チャンネル)を支
持する。各基本チャンネルにはBTDMに関する32個の
「基本」処理タイムスロットの対応する一つが割当てら
れている。この構成では、RSM、DMARQ、DMA
C、およびINTの論理は、ハイパーチャンネルあたり
6個の基本チャンネルスロットを組合せることにより最
大5個までのH0ハイパーチャンネルを、または24基本
スロットにまたがる1個のH11ハイパーチャンネルを、
または30基本スロットにまたがる1個のH12ハイパーチ
ャンネルを、形成し、支持することを考慮している。H
11またはH12ハイパーチャンネルを構成するときは、H
0ハイパーチャンネルを形成することはできないが、B
/Dチャンネルはハイパーチャンネルが使用しないスロ
ット(H11が使用しない8スロットまたはH12が使用し
ない2スロット)内で共存することができる。
【1060】IDLCはCCITTの勧告を超えて進
み、どんな数の基本スロットをも一層大きなチャンネル
に割当てて帯域幅に関する柔軟性を最大にすることがで
きる他、隣接しないスロットをも割当てることができる
(現在B/Dチャンネルに使用しているため充分な数の
隣接チャンネルを利用することができないときでもハイ
パーチャンネルを形成することができる)。ハイパーチ
ャンネル内の基本タイムスロットの構成は、(IOPに
より)動的にプログラムすることができると共にIDL
Cの処理要素に対して論理的に透明である。
【1061】15.1 ハイパーチャンネルの形成および使
用 IDLCでは、ハイパーチャンネルの形成および使用
は、SIO、RSM、DMARQ、およびDMACの各
区画に分散している論理を経由して実施される。ハイパ
ーチャンネルの創成および動作は、他のすべての区画に
対して論理的に透明である。ハイパーチャンネルは、現
在のところ「構成要素」スロットと名付けている不活性
基本タイムスロットを集合的に割当てることにより形成
される。
【1062】ハイパーチャンネルの実施に関するこの発
明の技法の背後にある根本的且つ独特の考え方は、各ハ
イパーチャンネルに最も早く現われる構成要素スロット
をいわゆる「基準」スロットとして割当てることであ
る。ハイパーチャンネル全体のプロセス状態および構成
パラメータはすべてそのスロットに対して(TSR、F
IFOR、DMAR、および下に説明する一定のレジス
タに)格納されている。
【1063】ハイパーチャンネルの各構成要素スロット
は、RSMおよびDMACの論理のためにそれぞれの基
準スロットと論理的に関連している。基準スロット以外
の構成要素スロットに関する処理期間中、(TSRおよ
びFIFORに関する)関連アドレッシング・パラメー
タは、基準スロットのものに変換される。したがって、
各構成要素スロットに対して、構成制御およびプロセス
状態の各機能は、基準スロットに割当てられているTS
R記憶位置に関して時間交換され、FIFO管理制御パ
ラメータは、基準スロットに割当てられたFIFOR記
憶位置に対して格納され、取出される。
【1064】この多数対1再写像は、CCRレジスタの
CT(チャンネル形式)フィールドおよびHCR(ハイ
パーチャンネル構成レジスタ)の内容により規定され
る。基本チャンネルのCCRはそれぞれのチャンネルに
割当てられたTSR空間に格納され、それぞれのチャン
ネルに対するタイムスロット・サービス中にRSMのハ
ードウェアCCRレジスタに取出されるということを想
起すること(図5および図10、および先のRSMの説明
を参照)。また、HCRは共通レジスタ(タイムスロッ
トを超えて複製されることのない固定パラメータを保持
するもの)であってSIOに物理的に設置されており
(トポロジー的選択の結果であるが他の区画にも同様に
設置することができる)、その出力は他の区画に結合さ
れている(図5および図43、および下のHCRフィール
ドの割当の説明を参照)ことをも想起すること。
【1065】ハイパーチャンネルが作られると、HCR
レジスタがIOPによりプログラム可能に設定され、関
連ポインタを構成要素基準スロットに示すがこれはBT
DMのスロットのフレームに最も早く現われる(このス
ロットは、FSCすなわちそれぞれのハイパーチャンネ
ルの最初のスロットとも言われる)。ハイパーチャンネ
ルの各構成要素スロットに対して、関連CCRにCT
(チャンネル形式)フィールドが(IOP/SIOによ
り)設定されてそれぞれのチャンネル形式および番号
を、B/D、H01、H02、H03、H04、H05、またはH
1(用途環境に応じてH11またはH12)の内の一つとし
て示す。
【1066】HCRは、最大5個のハイパーチャンネル
と関連し得る6ビット・フィールド5個を備えている
(下の詳細を参照)。このような各フィールドは、関連
チャンネルが活性であるか否かを示す役目をする1個の
活動ビット、および関連基準スロットを指すFSCポイ
ンタを構成する5個のビットを備えている。経済および
簡単のため、ハイパーチャンネルの構成パラメータおよ
び状態パラメータはすべて基準スロットに関して格納さ
れており、FSCポインタは、関連構成要素スロットに
関する処理活動中基準スロットにアドレスするのに使用
される。各スロットに対する処理を開始する前に、RS
Mはそのスロットに関連するCCRを予備呼出しし(図
4の項目「P」を参照)、その中の情報を使用してその
スロットに関して動作する区画に関連する処理パラメー
タを組立てる。このようなパラメータの一つはタイムス
ロット指示子RSM_TSIであって、これはB/D形
チャンネルに対してそれぞれのチャンネルの物理的時間
位置に対応する。
【1067】各チャンネルに関する予備呼出しされたC
CR内のCT(チャンネル形式)フィールドは、それぞ
れのチャンネル形式を通常のB/D形式またはハイパー
チャンネルの6形式(H1または特別に番号を付けたH
0形式H01〜H05)の一つとして識別する3ビット符号
である。RSMは、予備呼出しされた各CCRのCTフ
ィールドを検査してそれぞれの次のスロットのチャンネ
ル関係を判定する。RSMは、B/Dチャンネルに関し
て他の区画に対するその外部タイムスロット指示子RS
M_TSIとして使用されるスロット・カウントを維持
する。次のスロットがハイパーチャンネルに割当てられ
たものであることを確認すると直ちに、RSMは、HC
Rの関連活動ビットを通してハイパーチャンネルの活動
状態を判定する。ハイパーチャンネルが活性であれば、
RSMはその現在のスロットカウントをHCRの関連F
SCフィールドにある値で置き換え、その外部タイムス
ロット指示子RSM_TSIが基準スロットの時間位置
に対応する値を取るようにする。
【1068】したがって、次のスロットに関する新しい
状態情報を(同期処理区画に)ロードしている間に、基
準スロットに関連するTSR内の空間がアドレスされ、
そのスロットに関する処理中にFIFORへのアクセス
が基準スロットに関連する空間に対して行われる。更
に、同期領域(DMAC)におけるデータ転送処理に関
して、DMARQで未定になっている要求の状態が時間
多重同期でRFMおよびTFMに提示される。この目的
で、RSMはDMARQにそのタイムスロット指示RS
M_TSIを供給し、ハイパースロットに関連するタイ
ムスロット期間中に、それぞれのハイパーチャンネル形
式の制御指示(それぞれのハイパーチャンネル形式H
1、H01、H02、…、H05を区別するRSM_DMAR
Q_H1またはRSM_DMARQ_H0)を供給す
る。したがって、ハイパーチャンネルに関連するタイム
スロット期間中に、DMARQはRSMからの関連形式
指示を使用してRFM/TFMに提示する関連要求状態
を選択し、B/Dチャンネルに関連するタイムスロット
期間中にDMARQはRSM_TSIを使用して提示用
関連要求状態を選択する。他の詳細については先のDM
ARQの説明を参照のこと。
【1069】DMARQが待合わせる要求は、DMAC
により一度に一つづつ、所定の優先順序(DMARQの
説明を参照)でサービスされる。ハイパーチャンネル要
求がDMACによりサービス用に選択されると、その区
画内の状態論理が(DMARQ H0またはH1待行列
の)要求位置を思い出してHCR内のそれぞれのFSC
機能をFIFORおよびDMARに関する関連アドレス
ポインタDMAC_CHN_NBRとして選択する。D
MAC状態論理はまた関連アドレスポインタ(DMAC
_H_PTR)およびリセット・オペレータ機能(DM
AC_DMARQ_RCV_RESETまたはDMAC
_DMARQ_XMIT_RESET)を発生し、これ
らは共に所定要求の特定の待行列位置を指すが、これら
がDMARQに示してその要求をリセットする(DMA
RQの説明を参照)。
【1070】15.2 HCRフィールドの割当 HCR(図45)は、2ビット・フィールドHCT(ハイ
パーチャンネル形式)および最大5個までのH0形式ハ
イパーチャンネルH0n(n=1〜5)に関連し得る6
ビット・フィールド5個を備えている。各6ビット・フ
ィールドは、活動指示ビットHnA(n=1〜5)を備
えており、5ビット・フィールドは、それぞれのハイパ
ーチャンネルが活性のとき基準スロット(n=1〜5)
の時間位置を指定するポインタFSCn(n=1〜5)
として使用される。
【1071】(IOP/SIOにより)HCTフィール
ドに格納されている値は、次のようにハイパーチャンネ
ル形式に関する二つの制限の一つを示している(2ビッ
トは4状態を考慮しているが、それらの二つだけを現在
のところ使用している)。(1)H1ハイパーチャンネ
ルの形成禁止(H0およびB/Dは可能)、または
(2)H1ハイパーチャンネル使用中(H0の形成は不
可であるがB/Dはなお可能である)。
【1072】HnAビットは、活性のとき関連ハイパー
チャンネルが活性であることを示す。H2A〜H5Aは
H0ハイパーチャンネルの形成を考えている状態(H1
ハイパーチャンネルの形成が禁止されている)でのみ活
性になることができる。H2A〜H5Aの活性状態は、
それぞれ対応する番号の付いたハイパーチャンネルH02
〜H05の活性状態を示す。H1Aの活性状態は、HCT
の状態に応じてH1形ハイパーチャンネルが活性である
かまたはH01形ハイパーチャンネルが活性であるかを示
す(HCTがH1が使用中であることを示していればH
1形、その他の場合にはH01形)。
【1073】HCRのHCTフィールドおよびHnAフ
ィールドにより与えられる情報は冗長のように思われる
が、この情報は特定の同期化目的を有している。一般的
な意味において、同じ情報は、関連スロットのCCR
で、特にそれぞれのチャンネル形式フィールドCTおよ
び通信用データ転送の有効性を示すそれぞれのビット
で、利用できる。しかし、HCR情報はハイパーチャン
ネルの始動を同期化するのに必要である。
【1074】ハイパーチャンネルが形成されると、IO
Pは、(TSR、FIFOR、およびDMAR内の)す
べての構成要素スロットに対する制御パラメータをプロ
グラムし、HCRに適切な基準スロット・ポインタを設
定し、HCR内の関連HnAビットを作動させる。この
最後の動作は、すべての構成要素スロットに関する活性
状態を瞬時に確立する。そうでない場合には、或る一つ
の構成要素による通信の開始が未だ活性にはなっていな
い別の次に現われる構成要素による動作と矛盾すること
がないように、すべての構成要素スロットに対するCC
R情報のローディングを同期化する必要がある。これ
は、このような通信はオーバランまたはアンダーランを
避けるのに必然的にすべての構成要素スロットの全帯域
幅を必要とするので、エラーを生ずることになる。
【1075】活性ハイパーチャンネル指示HnAに関し
て、それぞれのFSCnフィールドは、RSMおよびD
MACに使用される基準スロットポインタを備えてい
る。RSMはこのようなポインタを各構成要素スロット
に対して使用して、それぞれのスロットの物理的時間位
置を効果的に指定する内部スロット・カウントを関連基
準スロットの時間位置を指定する外部論理タイムスロッ
ト指示RSM_TSIに変換する。外部指示はこのよう
にして、構成要素スロットがサービスされるときはいつ
でも、基準スロットに割当てられたTSRおよびFIF
OR:の記憶位置をアドレスするのに使用される。
【1076】各活性ハイパーチャンネルに関し、RSM
はまた、制御信号をDMARQに対して発生し(RSM
_DMARQ_H1、RSM_DMARQ_H0)、R
FMおよびTFMからの要求をDMARQ内の特定の待
行列位置に向ける(先のDMARQの説明を参照)。
【1077】DMACは、FSCポインタを使用してハ
イパーチャンネル要求に関するそのチャンネル番号(D
MAC_CHN_NBR)制御機能およびHポインタ
(DMAC_H_PTR)制御機能を決定する(先のF
IFOR、DMAR、DMAQR、およびDMACの説
明を参照)。チャンネル番号機能はFIFORおよびD
MARに関する(部分)アドレスとして使用されるが、
Hポインタ値は(DMAC_DMARQ_RCV_RE
SETまたはDMAC_DMARQ_XMIT_RES
ETと関連して)DMARQに対するリセット操縦機能
として使用されることを想起すること。
【1078】15.3 ハイパーチャンネル論理の概要 図55はハイパーチャンネルの形成および使用に適用でき
るIDLCの論理の概略を示す。このような論理は図示
のとおりRSM、DMAC、およびDMARQの各区画
内に分散されている。分散されている部分について以下
に別々に説明する。論理的に明白にするため、図55は、
「個別の」論理要素(たとえば、セレクタ回路、デコー
ダ、など)により行われる一定の機能を示しているが、
提示した実施例ではこれら機能の多くがそれぞれの区画
の状態論理内部に組込まれている。
【1079】15.3.1 ハイパーチャンネル論理のRSM
部 ハイパーチャンネルの使用に関連するRSM論理は、セ
レクタ回路450を備えている。ハイパーチャンネルの各
構成要素スロットの始まりで、回路450は、HCRレジ
スタにある5個の番号付きフィールド群(群HnA、F
SCn。n=1〜5)の一つの中の情報をその出力に転
送するよう動作する。所定の活動指示ビットHnAは活
動指示出力「Act.Ind.」に転送され、関連する
基準スロット・ポインタFSCnは「基準スロット・ポ
インタ」出力に転送される。
【1080】HCRレジスタは、この図および図5では
SIOにあるように示してあるが、これはトポロジー的
および信号伝送の便利のため行われていることを理解す
べきである(トポロジー的便利さは区画内の回路計数の
分布に関するものであり、信号伝送の便利さはIOPか
らこのレジスタの入力までの最短径路を設けることに関
する)。勿論これは論理的に不可欠なことではない(す
なわち、レジスタをRSM内に論理的に一層一貫性のあ
るように設置することができ、または他の或る区画に全
体としての便利さが恐らくは少くなるようにして配置す
ることができる)。
【1081】論理450により行われるHCR群の選択
は、451に加えられる予備CCRのCTフィールドで決
まるが、予備CCRはRSMによりTSRから各スロッ
ト期間の初期に、関連スロットに対するIDLC同期処
理の開始の前に取出される(図4を参照)。所定のフィ
ールド群中の活動指示ビットHnAは、ANDゲート45
2に加えられ、所定群のFSCn部は別のセレクタ453に
加えられる。
【1082】セレクタ453は、予備呼出CCRのCTに
応じてセレクタ450により供給される基準スロット・ポ
インタFSCnかまたはスロット・カウンタ454により
提示されるスロット・カウントを選択する。カウンタ45
4は、BTDMからのスロット指示の始めにより規定さ
れるスロット遷移、モジュロ32、をカウントする。FS
Cn機能は、予備呼出CCRのCTがハイパーチャンネ
ル形式を指定していれば選択され、スロット・カウント
454の値はその他の場合に選択される。
【1083】ANDゲート452の入力455は、デコーダ45
6により復号されるCT機能がハイパーチャンネル形式
を指定していれば作動される。ANDゲート452の入力4
57は、RSMにより現在のスロットに関するプロセス活
動の開始に関連する遷移段階に、一般的用語では、状態
変換プロセスの或る点で、瞬間的に活性になるとき作動
され、先にラッチされたRSM_TSIの値が、先行ス
ロットに対する同期処理の状態を保存すべきTSR空間
にアドレスするのに役立つようになり、また同じパラメ
ータの新しくラッチされた値が予備呼出CCRに関連す
るスロットに対する状態をそこからロードすべきTSR
空間にアドレスするのに役立つようになる。
【1084】セレクタ453の出力458は、図示しないラッ
チにラッチされ、ANDゲート452の出力からセレクタ
出力458までの点線の接続459で示そうとしたように、こ
のようなラッチは、ANDゲートの作動と時間的に同期
して(特にRSM_ENABLEが上昇するときに)行
われる。したがって、新しいカウント・スロットが活性
ハイパーチャンネルに関連するものであるときは、セレ
クタ453の出力にラッチされているRSM_TSIの値
は、セレクタ450により選択された基準スロット・ポイ
ンタFSCn機能となるが、現在のスロットが活性B/
D形チャンネルに関連していれば、RSM_TSIのラ
ッチされた値は現在のスロット・カウントとなる。
【1085】RSM_TSIにラッチされている機能
は、今現在のタイムスロット指示として他の区画(TS
R、FIFOR、INT、およびDMARQ)に提示さ
れる。このようにして、これら区画のアドレッシング機
能は、現在のスロットがハイパーチャンネルの構成要素
スロットであるとき基準スロットの時間位置を言い、他
の場合にはスロット・カウントで表わされる実際の時間
位置を言う。RSM_TSI値がラッチされるにつれ
て、前の値を図示しないラッチに保存して前のスロット
に関する状態情報の保存を完了するのに必要なアドレス
パラメータを保護していることに注目する。
【1086】現在のスロット期間中に、CCRが再び呼
出され(先のRSMの説明を参照)、そのCTフィール
ドがデコーダ460に加えられる。加えられたCTがH1
ハイパーチャンネル形式を指定しているときは、デコー
ダ460のそれぞれの出力461が作動される。加えられたC
TがH0n形ハイパーチャンネル(n=1〜5)を指定
しているときは、デコーダ出力462の5本の線のそれぞ
れの一つが作動される。加えられたCTがB/D形チャ
ンネルを指定しているときはデコーダ460の図示してな
い別の出力が作動される。デコーダ出力461および462
は、それぞれのハイパーチャンネル形指示RSM_DM
ARQ_H1およびRSM_DMARQ_H0nとして
DMARQに加えられ、DMARQにより入力要求設定
信号を(RFMおよびTFMから)および要求リセット
信号を(DMACから)H1形およびH0形ハイパーチ
ャンネルに関連するDMARQ待行列内の位置に向ける
のに使用される(これ以上の詳細については、下のハイ
パーチャンネル論理のDMARQ部の説明、および先の
DMARQ区画の説明を参照)。
【1087】15.3.2 ハイパーチャンネル論理のDMA
C部 ハイパーチャンネルに使用するDMAC論理は、「縦続
接続」セレクタ470および471を備えている。前のDMA
C区画の説明で、これらセレクタの機能は区画の状態論
理により行われるが、論理的に明白にするため、これら
機能をここでは個別の復号装置と関連して示してある。
【1088】セレクタ470は、選択可能入力としてHC
RのFSCフィールドを受取り、DMACがハイパーチ
ャンネル要求をサービスしているときDMAC_H_P
TRにより動作し、Hポインタ値により特に指定された
FSCnフィールドを選択する。Hポインタは、DMA
C_A状態機械により発生される(図49および先のDM
ACの関連説明を参照のこと)。
【1089】セレクタ471は、選択可能入力としてセレ
クタ470の出力およびやはりDMAC_状態機械(図4
9)により発生されるDMAC_B_PTRを受取り、
これらの一つをその制御入力DMAC_H−B_SEL
(これも状態機械により発生される)の機能として選択
する。この制御入力は、どの形式のチャンネル要求がD
MAC、ハイパーチャンネル、またはB/D形チャンネ
ルによりサービスされているかを区別する。
【1090】DMACは、(前に説明したようにIOP
記憶装置に関する)DMA転送サービスのためDMAR
Qからの未決定要求を、一度に一つづつ所定の優先順序
(先のDMARQおよびDMACの説明を参照)で選択
する。サービス用に要求が選択されると、DMAC状態
論理はそのDMARQ出力位置を記憶し、これを使用し
てそれぞれの要求をリセットするとき発生すべきDMA
C_H_PTR、DMAC_B_PTR、およびDMA
C_H−B_SELの値を決定する。
【1091】DMACの論理はまた、472で示した機
能、DMAC_DMARQ_RCV_RESET、DM
AC_DMARQ_XMIT_RESET、およびDM
AC_RCV_REQ、を発生する。これらの最初の二
つは上記のHおよびBポインタと共にDMARQに供給
され、リセット信号をHポインタで指定されるハイパー
チャンネルに対するそれぞれ受信動作および伝送動作に
関連する待行列位置に向ける(DMACの説明を参
照)。DMAC_RCV_REQは、DMARに供給さ
れ、DMARを受信要求に関連する動作をアドレスする
ため調節する(先のDMARの説明を参照)。
【1092】15.3.3 ハイパーチャンネル論理のDMA
RQ部 ハイパーチャンネル論理のこの部分は、選択制御器およ
びハイパーチャンネルのDMACサービス要求を処理す
ることに関連する要求待行列の部分を備えている。
【1093】選択制御器480は、ハイパーチャンネル要
求の処理に関係する、図47に示す選択制御器335の部分
を表わす。入力選択制御器481は、ハイパーチャンネル
要求の処理に関係する、図47の入力選択制御器333の部
分を表わす(この制御器は、設定要求およびリセット要
求をDMARQ要求登録待行列の適切な部分に向ける責
任を有する)。483および484で示したH1ハイパーチャ
ンネル要求に対する待行列は図47に示す待行列330およ
び331にそれぞれ対応する。最後に、485で示す出力選択
制御器はハイパーチャンネル要求状態をRFMおよびT
FMに提示することに関連する、図47の出力選択制御器
334の部分である。出力制御器485は、要求待行列状態を
時間多重でチャンネルスロットのサービスと同期して
(ハイパーチャンネルに関して構成要素スロットのサー
ビスと同期して)提示する。DMA受信データ・サービ
スを要求する状態は、(図47の出力ポート334Rに待応す
る)DMARQ_RFM_REQでRFMに提示され、
DMA伝送データ・サービスを要求する状態は、(図47
の出力334Tに対応する)DMARQ_TFM_REQで
TFMに提示される。
【1094】15.4 動的ハイパーチャンネル形成の例 ハイパーチャンネル形成の一例は次のシナリオと共に進
む。最初の状態:IDLCがH1形ハイパーチャンネル
の形成に対して使用禁止されており(すなわち、H0は
可能)、現在はBTDMスロット3〜7、12〜19、およ
び25〜30を使用して活性B形チャンネルおよび/または
一つ以上の(ただし5未満の)H0形ハイパーチャンネ
ルを支持している。
【1095】前述の状態およびスロットの使用により13
個のBTDMスロットが他の使用(スロット0〜2、8
〜11、20〜24、および31)に利用できるようになってい
る。一般に、6基本スロットから成る群をH0形ハイパ
ーチャンネルの形成に使用することができる。したがっ
て、利用可能なスロットは上述のようにH0ハイパーチ
ャンネル二つ(このようなハイパーチャンネル三つ以下
が現在活性である場合)およびB形チャンネル一つに、
またはH0ハイパーチャンネル一つおよび別々のB形チ
ャンネル七つに、または別々のB形チャンネル13個に、
割当てる可能性のある候補である。以下に述べるのは利
用可能なスロットの内の6個を新しく構成したH0全二
重形ハイパーチャンネルに動的に(現在活性なスロット
による処理が新しいH0ハイパーチャンネル形成中に中
断せずに継続する意味で)割当てることができる方法の
説明である。
【1096】H0ハイパーチャンネルを確立するには、
局部IOP/ホストが連結しようとする遠隔IOP/ホ
ストと(恐らく、局部システムと遠隔システムとの間に
現存する活性Dチャンネル信号伝送リンクを通して)最
初に通信しなければならない。このような通信にはH0
ハイパーチャンネル・リンクを組立てる必要がある。遠
隔システムからの応答は、このようなリンクについての
その利用可能性を示すことになる(遠隔システムがH0
を形成できる状態にあり且つアイドル・スロット6個を
所持している場合に限り利用可能になる)。
【1097】局部ノードおよび遠隔ノードの双方がH0
形成を構成可能であり且つこのような形成の能力がある
(と共にその通信でそのように指示されている)と仮定
する。次の段階は、局部IOP/ホストが遠隔ノードに
(現存する信号伝送リンクを経由して)H0ハイパーチ
ャンネルを形成するよう指令することである。この通信
の承認を受けると直ちに、局部IOP/ホストは新しい
H0ハイパーチャンネルを形成し始める。
【1098】形成の第1段階は、局部IOP/ホストが
局部スロット1、2、および8〜11に関連するCCR
を、特別に番別の付いたH0ハイパーチャンネルの隣接
スロットとして各々を指定する形式フィールド(CT)
を割当てることによりプログラムすることである。これ
はそれらCCRに割当てられた局部TSR内の空間に
(局部SIOを経由して)アクセスし、適切な情報をそ
れにロードすることにより行われる。
【1099】次に、局部IOP/ホストは、TSR、F
IFOR、およびDMARにある制御パラメータを基準
スロット位置に関連する空間にロードし、関係するすべ
ての区画に必要なハイパーチャンネル動作を維持しなけ
ればならない。これらローディング動作は勿論SIOを
経由して行われ、(1)TSRに指定ハイパーチャンネ
ルで同期送受信処理を開始するのに必要な時間交換状態
パラメータをロードすること、(2)FIFORにその
ハイパーチャンネルによるFIFOR管理に必要な初期
RDCR1およびTDCR1制御パラメータをロードす
ること、および(3)DMARにIOP記憶装置および
そのハイパーチャンネルに対するFIFORへのDMA
Cアクセスを制御するのに必要なRDCR3、4および
TDCR3、4制御パラメータをロードすること、から
成る。
【1100】次に、局部IOP/ホストは、その記憶装
置内にH0チャンネル通信を支持する空間を準備し、更
に通信を遠隔IOP/ホストに(現存する信号伝送リン
クを通して)送り、そのH0形成が終了して新しいハイ
パーチャンネルを作動させる準備が整っていることを示
す。遠隔IOP/ホストがこの状態で承認すると、局部
IOP/ホストは、新しいハイパーチャンネルのH0番
号に関連するFSCnおよびHnAフィールドを(局部
IDLCのHCRレジスタに)設定する。FSCフィー
ルドはそれぞれのハイパーチャンネルに対する基準スロ
ットとしてスロット1を指すように設定され、HAビッ
トはその活性状態に設定される。恐らく、遠隔システム
の同じことを行うであろう。これによりプロセスが終了
し、今度は新しいハイパーチャンネルが活性データ通信
に利用可能である。
【1101】
【要約】今や、特殊目的論理回路により個別に実現され
る自律要素により形成される通信制御装置について述べ
られたことが認められるはずである。これら要素の或る
ものは、通信データが外部時分割リンクと外部ホスト/
IOP処理複合体との間の遷移時に動作する複数処理/
複数任務パイプラインを形成している。複数動作は、通
信データの各バイトについてこのようなデータが外部と
通信されるそれぞれの時分割スロットの出現と同期して
行われる。
【1102】処理用パイプラインは、高率の通信データ
伝送を装置を通して、およびこれにより外部時分割リン
クとホスト/IOP処理システムとの間で、支持する広
範なバッファ待行列を備えている。更に容易に高速転送
を行うため、装置は、同期パイプラインと外部IOPシ
ステムとの間を接続する特別のDMARQ区画およびD
MAC区画を備えている。DMARQは、同期的に発生
されたデータ転送要求を非同期的にサービス可能な要求
に変換するよう動作し、DMAC区画は、このような要
求に基き装置とIOPに関連する記憶装置との間でDM
A(直接記憶アクセス)モードでデータ転送動作を非同
期に行うように動作する。
【1103】データ転送プロセスを更に速めるため、デ
ータの移動に付随する事象に対して、装置からIOPへ
の情報の通信を上述のパイプラインからはっきり分離さ
れている状態通信径路を通して行う。装置は、前記パイ
プラインによるプロセスに関して割込要求および割込要
求ベクトルを同期的に準備するよう動作する割込処理区
画を備えている。このような要求およびベクトルは状態
通信径路を通してIOPに非同期的に提示される。
【1104】装置はまた、前記要求に関連する事象状態
情報を前記パイプラインによる処理活動を管理する制御
パラメータを格納するよう分配されている記憶装置に同
期的に格納することを考慮している。装置はまた、前記
分配された記憶装置内の通信チャンネル内部で発生する
時間的に隔てられた複数の事象に対して、前記記憶装置
内の事象状態を、前記割込処理区画の管理指導のもと
に、待行列で維持することを考慮している。最後に、装
置は、IOPに前記待行列状態に対し発信データ通信プ
ロセスをほとんど妨害せずに非同期的にアクセスしたり
取出したりさせるスレーブ入出力区画を備えている。
【1105】その周期パイプライン内部に装置は通信中
のデータに関して復数の異なる任務を行うように並列に
動作する複数の自律送受信処理要素を備えている。各要
素は、装置内の記憶装置により行われる緩衝を補足する
データの内部緩衝を行う。要素は、処理要素と装置内の
時間交換記憶装置との間で、状態制御パラメータ−−処
理中のデータを含む−−の時間交換を制御する資源管理
要素の指導のもとに同期的に動作する。
【1106】
【発明の効果】本発明は、データ通信リンクとデータ処
理システムとの間に使用するデータリンク制御装置を提
供するもので、同等の従来技術の装置と比較して制限お
よび時間的制約が少く、その結果同等の装置より機能の
柔軟性および動作速度が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置を使用する典型的なデータ通信回
路網のブロック図であり、回路網内のこの装置の位置を
示している。図示した特定の回路網システムは、基本速
度ISDN音声・データ通信用のものであるが、本発明
の装置は、他の多数の回路網の用途に有用であると考え
られる。
【図2】図1に示した回路網内のデータ処理ノードのブ
ロック図であり、本発明のIDLC装置のノード内部の
構成およびその関連の局部TS(「時間交換」)RAM
記憶装置を示している。
【図3】本発明の装置の内部論理組織の高レベルのブロ
ック図であり、その主要論理区画およびTS RAMを
含む関連RAM記憶装置ユニットを示す。
【図4】本発明の装置の同期部内で装置内の資源管理論
理要素の指導のもとに行われ、その部内の他の自律論理
要素の状態を、装置外のレベル1リンク信号伝達プロセ
スと同期して、動的に構成する機能のタイムチャートで
ある。
【図5】IDLCの中間レベルのブロック図であり、論
理要素およびサブ要素の他に各要素およびサブ要素の主
要レジスタをも示している。
【図6】TS RAMのブロック図であり、その大きさ
およびチャンネルあたりの空間割当を示している。
【図7】FIFO RAMのブロック図であり、その大
きさおよびチャンネルあたりの空間割当を示している。
【図8】DMA RAMのブロック図であり、その大き
さおよびチャンネルあたりの空間割当を示している。
【図9】TS RAMの論理的および物理的組織を示す
ブロック図である。
【図10】RSM(資源管理器)区画のブロック図であ
る。
【図11】CCR(チャンネル構成レジスタ)語および
HPCR(HDLCプロトコル構成レジスタ)語の中の
ビット割当を示す。これらの語はRSM区画の専用レジ
スタと関連しており、TS RAMのチャンネルごとの
専用語空間に格納されている。
【図12】CCR(チャンネル構成レジスタ)語および
HPCR(HDLCプロトコル構成レジスタ)語の中の
ビット割当を示す。これらの語はRSM区画の専用レジ
スタと関連しており、TS RAMのチャンネルごとの
専用語空間に格納されている。
【図13】本発明のIDLC装置とL1回路との間のB
TDMインターフェースを説明するためのタイミング図
である。
【図14】本発明のIDLC装置とL1回路との間のB
TDMインターフェースを説明するためのタイミング図
である。
【図15】本発明のIDLC装置とL1回路との間のB
TDMインターフェースを説明するためのタイミング図
である。
【図16】IDLCの受信層1(RL1)回路要素の論
理組織のブロック図である。
【図17】RL1の状態指示レジスタの配置を示す。
【図18】BTDMインターフェースで各活性通信チャ
ンネルに対するRSMを経由してRL1とTS RAM
との間で交換される「チャンネル化」時間交換状態語R
L1_TS01のフォーマットを示す。
【図19】IDLCの受信有効性(RV)回路要素のブ
ロック図である。
【図20】RVとTS RAMとの間でRSMを経由し
て交換される二つの時間交換状態語RV_TS01およ
びRV_TS02のフォーマットを示す。
【図21】RVとTS RAMとの間でRSMを経由し
て交換される二つの時間交換状態語RV_TS01およ
びRV_TS02のフォーマットを示す。
【図22】IDLCの伝送層1(TL1)回路要素のブ
ロック図である。
【図23】TL1状態指示レジスタの配置を示す。
【図24】TL1とTS RAMとの間でRSMを経由
して交換される時間交換状態語TL1_TS01のフォ
ーマットを示す。
【図25】IDLCの伝送有効性要素(TV)のブロッ
ク図である。
【図26】TVとTS RAMとの間でRSMを経由し
て交換される時間交換語TV_TS01のフォーマット
を示す。
【図27】IDLCのFIFO RAM部のブロック図
である。
【図28】IDLCの受信FIFO管理要素RFMのブ
ロック図である。
【図29】RFMとTS RAMとの間でRSMを経由
して交換される二つの時間交換状態語、RFM_TS0
1およびRFM_TS02、のフォーマットを示す。
【図30】RFMとTS RAMとの間でRSMを経由
して交換される二つの時間交換状態語、RFM_TS0
1およびRFM_TS02、のフォーマットを示す。
【図31】IDLCの伝送FIFO管理要素TFMのブ
ロック図である。
【図32】TFMとTS RAMとの間で交換される時
間交換状態語TFM_TS01のフォーマットを示す。
【図33】チャンネルごとの二つの受信DMA構成レジ
スタRDCR1およびRDCR2のために取ってあるF
IFO RAMの中の語空間の配置を示す。
【図34】チャンネルごとの二つの受信DMA構成レジ
スタRDCR1およびRDCR2のために取ってあるF
IFO RAMの中の語空間の配置を示す。
【図35】チャンネルごとの二つの伝送DMA構成レジ
スタTDCR1およびTDCR2のために取ってあるF
IFO RAMの中の語空間の配置を示す。
【図36】チャンネルごとの二つの伝送DMA構成レジ
スタTDCR1およびTDCR2のために取ってあるF
IFO RAMの中の語空間の配置を示す。
【図37】IDLCの割込区画INTのブロック図であ
る。
【図38】INTで発生される状態機能IHEISR
(IDLCハードウェアエラー割込状態レジスタ)の形
態を示す。
【図39】INTで発生され、各活性通信チャンネルに
対してTS RAMに格納されている状態語CEISR
(チャンネル化エラー割込状態レジスタ)およびEOP
ISR(プロセス終端割込状態レジスタ)の形態を示
す。
【図40】INTで発生され、各活性通信チャンネルに
対してTS RAMに格納されている状態語CEISR
(チャンネル化エラー割込状態レジスタ)およびEOP
ISR(プロセス終端割込状態レジスタ)の形態を示
す。
【図41】(最大16までの)状態項目EOPISRの
各通信チャンネルに関するTSRAM内の待行列を示
す。
【図42】IOPに対するIDLC割込ベクトルのレベ
ルおよび優先度のチャートである。
【図43】IDLCのスレーブ入出力区画SIOのブロ
ック図である。
【図44】SIOに登録されている構成規定機能ICR
(IDLC構成レジスタ)およびHCR(ハイパーチャ
ンネル構成レジスタ)の形態を示す。
【図45】SIOに登録されている構成規定機能ICR
(IDLC構成レジスタ)およびHCR(ハイパーチャ
ンネル構成レジスタ)の形態を示す。
【図46】SIOに登録されているVHR(ベクトル保
持レジスタ)状態機能の形態を示す。
【図47】IDLCのDMARQ(DMA要求待行列)
区画のブロック図である。
【図48】IDLCのDMAR(DMA RAM)区画
のブロック図である。
【図49】IDLCのDMAC(DMA制御)区画のブ
ロック図である。
【図50】各活性チャンネルに関してDMARに格納さ
れ、DMACによりそれぞれの通信チャンネルで受信さ
れているデータに関するその転送動作を制御するのに使
用される項目RDCR3およびRDCR4の形態を示
す。
【図51】各活性チャンネルに関してDMARに格納さ
れ、DMACによりそれぞれの通信チャンネルで受信さ
れているデータに関するその転送動作を制御するのに使
用される項目RDCR3およびRDCR4の形態を示
す。
【図52】各活性チャンネルに関してDMARに格納さ
れ、DMACによりそれぞれの通信チャンネルに伝送さ
れているデータに関するその転送動作を制御するのに使
用される項目TDCR3およびTDCR4の形態を示
す。
【図53】各活性チャンネルに関してDMARに格納さ
れ、DMACによりそれぞれの通信チャンネルに伝送さ
れているデータに関するその転送動作を制御するのに使
用される項目TDCR3およびTDCR4の形態を示
す。
【図54】IDLCのMIO(マスタ入出力)要素のブ
ロック図である。
【図55】ハイパーチャンネル構成の確立および使用に
関係する本発明のIDLC内部の回路の概要図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9371−5K H04L 13/00 309 Z (72)発明者 ジェフレイ・スコット・ゴードン アメリカ合衆国バージニア州センタビル、 ナンバー203、ウッドメア・ドライブ 5107番地 (72)発明者 ダニエル・シー・クール アメリカ合衆国フロリダ州デルレイ・ビー チ、チェリー・ウエイ 16416番地 (72)発明者 ティモシー・ビンセント・リー アメリカ合衆国フロリダ州ボカ・ラトン、 サウス・ウエスト・イレブンス・ストリー ト 1798番地

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】時分割データ通信回路網インターフェース
    とデータ処理システムとの間に接続するデータリンク制
    御装置であって、データが複数の通信チャンネルに割当
    て得る周期的に反復する時分割スロットにより前記イン
    ターフェースで転送されるものにおいて、前記回路網に
    個別反復時分割スロットに専用の空間を有し、該空間は
    それぞれのスロットおよび該スロットに割当て得る通信
    チャンネルに関する前記装置の動作を規定する制御情報
    のために確保してあるデータ格納待行列を備えている、
    記憶装置手段と、前記回路網と前記記憶装置手段との間
    に縦続に接続されて前記チャンネルに関する複数段のデ
    ータ処理パイプラインを形成する要素であって、前記パ
    イプラインが前記スロットと同期してそれぞれのスロッ
    トとデータ格納待行列との間でそれぞれのチャンネルの
    通信データを転送するよう動作し、前記パイプラインの
    各段は前記データが輸送されるにつれて該データに関し
    て各種処理任務を選択的に行い、個別の前記要素は前記
    パイプライン内で個別の段を形成し、これにより前記パ
    イプラインが各チャンネルに関して複数任務アレイをお
    よびすべてのチャンネルに関して複数処理および複数任
    務のアレイを形成している、複数の自律特殊目的論理回
    路要素と、前記記憶装置手段および前記データ処理シス
    テムに結合されてそれぞれのデータ記憶装置空間と前記
    データ処理システムとの間で前記チャンネルに関するデ
    ータを転送する手段とを具備する、データリンク制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記チャンネルのいずれも全二重モードで
    動作することができ、前記パイプラインは自律要素の個
    別構成により形成された個別の伝送パイプライン部およ
    び受信パイプライン部から成り、前記パイプライン部は
    各チャンネルに関する通信データを前記回路網タイムス
    ロットと前記データ格納待行列との間で反対方向に運ぶ
    と共に該データが運ばれるにつれてチャンネル内のデー
    タに関して処理動作を行う、請求項1に記載のデータリ
    ンク制御装置。
  3. 【請求項3】前記チャンネルが多様な異なる通信フォー
    マットおよびプロトコルのデータに適応するよう動的に
    構成可能であり、前記伝送および受信のパイプライン部
    の各段を構成する要素がそれぞれのチャンネル構成に従
    って前記チャンネルでデータを処理すると共にそれぞれ
    のフォーマットおよびプロトコルに従って前記データに
    関する処理任務を行うよう個々に適応可能であり、これ
    によりデータを前記データ格納待行列にすべてのチャン
    ネルに共通の形で入れることができると共に前記回路網
    タイムスロットでそれぞれの構成に関連する多様な形態
    で交換することができる、請求項2に記載のデータリン
    ク制御装置。
  4. 【請求項4】複数の前記チャンネルがディジタル音声お
    よびHDLCデータに同時に適応するように構成するこ
    とができ、前記パイプライン部が前記チャンネルに同時
    に適応するのに必要な任務を行うように動作することが
    できる、請求項3に記載の制御装置。
  5. 【請求項5】前記伝送パイプライン部の各段を構成する
    前記要素がHDLCプロトコルに従って前記回路網にデ
    ータを転送するよう構成されたチャンネルに関してHD
    LCフレーム区切り記号およびCRCチェック記号を前
    記データに埋込む処理動作を行うようになっており、前
    記受信パイプラインの各段を構成する前記要素がHDL
    Cプロトコルに従って前記回路網からデータを受信する
    よう構成されたチャンネルに関して受信データからHD
    LCフレーム区切り記号を剥脱し、前記データについて
    CRCチェックを行う処理動作を行うようになってい
    る、請求項4に記載の制御装置。
  6. 【請求項6】前記記憶装置手段および前記伝送および受
    信パイプラインが128kbps の各チャンネルによる総合デ
    ータ速度で少くとも32の全二重チャンネルの同時動作を
    支持するようになっている、請求項5に記載の制御装
    置。
  7. 【請求項7】装置全体を一つのLSIチップに収納可能
    である、請求項5に記載の制御装置。
  8. 【請求項8】活性チャンネルに関する前記回路網インタ
    ーフェースでのデータ交換が、xが0からnまでの範囲
    であり、nが2より大きいとして、スロット期間中に転
    送されるビットの可変数xで、ビット直列に行われ、前
    記伝送および受信パイプライン部の各要素が各チャンネ
    ルに関するデータについてビット並列バイト順次モード
    で動作するようになっている、請求項5に記載の制御装
    置。
  9. 【請求項9】活性チャンネルに関する前記データ交換が
    それぞれのスロットの持続時間の短い窓期間中に爆発的
    に行われ、これにより各スロット期間の主要部が連続す
    るスロットに関するパイプライン状態を変えるのに利用
    可能である、請求項8に記載の装置。
  10. 【請求項10】各チャンネルに関連する前記パイプライ
    ン部に対する状態制御情報を格納するように確保してあ
    る前記記憶装置手段の空間が前記パイプライン部の各段
    を形成する各要素に関する状態制御情報を格納するサブ
    空間を備え、これにより前記各段をそれぞれのタイムス
    ロット期間中に各チャンネルに関して別々に構成するこ
    とができる、請求項9に記載の装置。
  11. 【請求項11】前記記憶装置手段および前記パイプライ
    ン部の各要素と協同して前記要素と前記記憶装置との間
    での状態制御情報の転送を前記タイムスロットと同期し
    て制御する手段を備え、これにより各要素の瞬時処理状
    態を規定する情報を周期的に保存すると共に各活性チャ
    ンネルに対して回収し、前記要素がすべての活性チャン
    ネルに関するデータを同時に処理することができるよう
    にする、請求項10に記載の装置。
  12. 【請求項12】前記協同手段が、前記パイプライン部の
    前記要素と前記記憶装置手段との間の状態の周期的保存
    および回収を管理する特殊目的資源管理(RSM)要素
    を備えており、該RSM要素は前記パイプライン要素に
    開始および終了の指示を与え、前記パイプライン要素を
    現在のスロットに関連するチャンネルに関する処理任務
    を開始し、終了するように指導し、前記パイプライン要
    素は現在のスロットが活性チャンネルに割当てられてい
    るものであるとき前記終了指示に応じて前記RSM要素
    に終了指示を表明し、前記パイプライン要素は更に各ス
    ロット期間中にその処理状態の連続出力指示を発生し、
    前記RSM要素がそれぞれのパイプライン要素からの前
    記終了指示に応じて前記パイプライン要素の前記処理状
    態の前記記憶装置手段への保存を指導し、前記終了指示
    は前記パイプライン要素が処理をあいまいさなしに再開
    することができる安定な処理状態に到達することができ
    るように前記パイプライン要素により遅延され得る、請
    求項10に記載の装置。
  13. 【請求項13】前記資源管理要素が、回路インターフェ
    ースと結合して連続スロットの始まりを示す信号を受取
    る手段と、スロット信号の前記始まりに応じて連続する
    終了指示および開始指示を前記パイプライン要素に供給
    する手段と、スロット信号の各始まりを受取る前に前記
    記憶装置手段と対話して現在のスロットが活性チャンネ
    ルに割当てられているか否かを示す構成制御(CCR)
    情報を取出す手段と、スロット信号の始まりを受取ると
    直ちに前記記憶装置と対話して始まっているスロットが
    活性チャンネルに割当てられているか否かを示す構成制
    御(予備CCR)情報を取出す手段と、前記CCR情報
    が活性チャンネルスロットが終了していることを示して
    いるとき前記パイプライン要求からの前記終了記号に応
    じて前記スロットに関する処理状態指示の前記パイプラ
    イン要素から前記記憶装置手段への保存を指導する手段
    と、始まっているスロットが活性チャンネルに割当てら
    れていることを示す前記予備CCR情報に応じてそれぞ
    れのチャンネルに関する状態制御情報の前記記憶装置手
    段から前記パイプライン要素へのローディングを指導す
    る手段とを具備する、請求項11に記載の装置。
  14. 【請求項14】前記記憶装置手段が処理に関する状態情
    報を前記各チャンネルに格納する手段を具備しており、
    前記パイプラインの少くとも一つが、前記チャンネル・
    プロセス期間中に発生した事象に関する状態情報を収集
    し、該収集した情報を前記記憶装置手段に転送する手段
    と、前記格納された状態情報を、前記記憶装置手段と前
    記処理システムとの間の通信データの転送をほとんど妨
    害しない径路を通して前記処理インターフェースから処
    理システムにアクセス可能にする手段とを具備する、請
    求項1に記載の制御装置。
  15. 【請求項15】状態情報を格納する前記手段が前記各チ
    ャンネルに関する複数の状態情報語を格納することがで
    き、複数の異なる事象を表わすいずれか一つのチャンネ
    ルに関する前記語が前記一つのチャンネル内でデータの
    処理中に発生する、請求項14に記載の装置。
  16. 【請求項16】前記パイプラインと前記処理インターフ
    ェースとの間を接続し、前記データ処理システムに関連
    する外部記憶装置に直接アクセスし、通信データを前記
    装置記憶装置手段と前記外部記憶装置との間で転送する
    自律DMA制御(DMAC)要素を具備する、請求項1
    に記載の装置。
  17. 【請求項17】前記記憶装置手段が、前記DMAC手段
    にアクセス可能な、前記DMAC要素が前記チャンネル
    の関連するものに対して行うべき動作を規定する制御情
    報を格納する、手段を備えており、前記制御情報は、通
    信データを関連チャンネルに対して転送すべき前記外部
    記憶装置内のアドレスを規定するものである、請求項1
    6に記載の装置。
  18. 【請求項18】前記装置が前記データ処理システムに接
    続されたスレーブ入出力(SIO)要素を備えており、
    該SIO要素は前記システムを前記記憶装置手段に結合
    させて前記処理システムが前記記憶装置手段に対し前記
    外部記憶装置に関連する前記DMAC要素のデータ通信
    動作をほとんど妨害せずに情報を転送し、情報を取出す
    ことができるようにする、請求項17に記載の装置。
  19. 【請求項19】前記SIO要素を経由して前記記憶装置
    手段に転送可能な前記情報が個々の前記チャンネルに関
    する前記DMAC要素の動作を制御する前記情報を含ん
    でいる、請求項18に記載の装置。
  20. 【請求項20】前記記憶装置手段が個々の前記チャンネ
    ルに関する前記装置で発生するプロセス事象に関する状
    態情報を格納するようになっており、前記記憶装置手段
    から前記スレーブ入出力手段を介して前記処理システム
    により取出し可能な前記情報は前記プロセス事象状態情
    報を含んでいる、請求項18に記載の装置。
  21. 【請求項21】前記記憶装置手段が、前記インターフェ
    ース間の途中で処理する途中の各チャンネルに関連する
    通信データを格納する第1のRAMユニットと、前記チ
    ャンネルに関するデータの処理と関連する個々の前記パ
    イプライン要素に関する状態制御情報を格納する第2の
    RAMユニットと、前記データ処理システムに関する前
    記装置の動作を制御する制御情報を格納する第3のRA
    Mユニットとを具備する、複数の個別ランダムアクセス
    記憶装置(RAM)ユニットから構成されている、請求
    項1に記載の装置。
  22. 【請求項22】前記状態情報を収集し且つ該情報を前記
    記憶装置手段に転送する前記手段を備えた自律要素を具
    備している、請求項15に記載の装置。
  23. 【請求項23】前記自律要素および前記記憶装置ユニッ
    トはすべて一つのLSI半導体チップに収載可能であ
    る、請求項22に記載の装置。
  24. 【請求項24】前記格納された制御情報が連鎖指示を含
    んでおり、且つ前記DMAC要素が前記連鎖指示に応じ
    て別の制御情報を前記外部記憶装置から自動的に取出
    し、これによりいずれのチャンネルに関するプロセスの
    動作をも拡張することができる、請求項17に記載の装
    置。
  25. 【請求項25】前記外部記憶装置が円形バッファとして
    構成された空間を備えており、且つ前記DMAC要素が
    前記制御情報に応じて前記円形バッファに関する通信デ
    ータおよび前記バッファの所定境界内にある前記データ
    の内容の転送を管理する、請求項17に記載の装置。
  26. 【請求項26】前記装置が一つのLSI半導体チップに
    収載可能である、請求項11に記載の装置。
  27. 【請求項27】前記装置が一つのLSI半導体チップに
    収載可能である、請求項13に記載の装置。
  28. 【請求項28】前記装置が一つのLSI半導体チップに
    収載可能である、請求項19に記載の装置。
  29. 【請求項29】前記装置が一つのLSI半導体チップに
    収載可能である、請求項20に記載の装置。
  30. 【請求項30】前記装置が一つのLSI半導体チップに
    収載可能である、請求項21に記載の装置。
  31. 【請求項31】時分割データ通路回路網と並列データ転
    送母線との間に接続するデータリンク制御装置であっ
    て、前記母線は外部データ処理装置および該システムに
    関連する外部記憶装置に接続され、前記装置は通信デー
    タを前記回路網により複数の通信チャンネルに割当て得
    る周期的に反復する時分割タイムスロットでビット直列
    に交換するものにおいて、前記装置が各々が個別の前記
    スロットに関連して確保されている空間を備えた、第1
    および第2のRAM記憶装置ユニットを具備し、前記第
    1のRAMユニット内の前記空間はそれぞれのスロット
    に関する遷移時に通信データの複数のバイトを保持する
    ために確保してあるデータ格納待行列と、前記装置によ
    り次に処理されるべき前記待行列内の個別バイト空間の
    位置を規定する制御情報とを含んでおり、前記第2のR
    AMユニット内の前記空間はそれぞれのスロットに関す
    る前記装置の瞬時処理状態を規定する制御状態情報を保
    持する空間を含んでおり、前記装置は更に、前記回路網
    と前記第1のRAMユニットとの間に縦続に接続されて
    前記スロットに関連する通信チャンネルにより受信され
    るデータに関する複数段の受信データ処理パイプライン
    を形成する回路要素であって、該要素が、前記スロット
    と同期して動作してそれぞれのスロットと前記第1のR
    AMユニットのそれぞれのデータ記憶待行列との間でそ
    れぞれのチャンネルの通信データを運搬し、前記パイプ
    ラインの各段は前記受信データが運ばれたときこれに関
    する各種処理任務を選択的に行い、個々の前記要素は前
    記受信パイプライン内に個別の各段を形成し、これによ
    り前記パイプラインがすべてのチャンネルスロットに関
    するマルチタスク・アレイおよびすべてのチャンネルス
    ロットに関する複数処理・マルチタスク・アレイを形成
    する、第1の複数の自律特殊目的論理回路要素と、前記
    回路網と前記第1のRAMユニットとの間に縦続に接続
    され、前記回路網を通して伝送するための、前記スロッ
    トに関連する通信チャンネルに転送される伝送データに
    関する複数段の伝送データ処理パイプラインを形成する
    第2の要素であって、該第2の要素が、前記スロットと
    同期して動作して前記チャンネルにある通信データを前
    記第1のRAMユニットのそれぞれのデータ格納待行列
    から前記回路網と接続される装置のそれぞれのスロット
    に運搬し、前記第2の要素が、前記伝送データが運ばれ
    たときこれに関する各種処理任務を選択的に行い、個々
    の前記第2の要素は、前記伝送パイプライン内に個別の
    各段を形成し、これにより前記伝送パイプラインがすべ
    てのチャンネルスロットに関するマルチタスク・アレイ
    およびすべてのチャンネルスロットに関する複数処理・
    マルチタスク・アレイを形成する、第2の複数の自律特
    殊目的論理回路要素と、前記RAMユニットおよび前記
    母線に結合してそれぞれのデータ格納待行列と前記外部
    記憶装置との間で前記チャンネルに関するデータを転送
    する手段とを具備して成る、データリンク制御装置。
  32. 【請求項32】前記回路網スロットは音声およびHDL
    Cフォーマットのデータを運ぶ複数のチャンネルに同時
    に割当て可能であり、前記いずれのスロットの期間中に
    おいても、xを0からnまでの範囲で変えることができ
    且つnを少くとも8としたとき、可変数のxデータビッ
    トを前記スロットにそれぞれ割当てられたチャンネルに
    関する前記回路網インターフェースで転送可能であり、
    前記受信および伝送の各パイプラインの前記要素が、各
    スロット期間中に前記回路網に接続してそれぞれのチャ
    ンネルに関して直列にデータビットを受信し、転送する
    層1接続要素(RL1、TL1)と、該層1接続要素に
    結合していずれのチャンネルに関してもビット並列バイ
    ト順次の形でデータを層1接続要素と交換する有効性要
    素(RV、TV)と、該有効性要素といずれかのチャン
    ネルの前記第1のRAMアレイとの間でビット並列バイ
    ト順次の形でデータを転送する記憶装置管理要素(RF
    M、TFM)とを備えており、前記受信パイプライン内
    の前記RL1接続要素は、HDLCデータ通信用に構成
    されたチャンネルに関する前記回路網から受取ったデー
    タビットについて動作して透明のため挿入されたビット
    を検出、除去し、ビットを集めてバイトを形成し、フレ
    ーム区切り特性を表わすバイトを除去し、残りのバイト
    を同じパイプライン内の前記RV要素に順次転送し、前
    記RV要素は、前記HDLCデータの残りの受信バイト
    に関して動作して前記バイトについてCRCチェックを
    行い、前記チェックしたバイトを同じパイプラインのR
    FM要素に転送し、前記RFM要素は、前記HDLCチ
    ャンネルに関する前記バイトを前記第1のRAMのそれ
    ぞれのデータ格納待行列のバイト空間に転送するように
    動作し、前記伝送パイプライン内の前記TFM要素は、
    HDLC通信用に構成されたチャンネルに関して動作し
    てデータバイトを前記第1のRAMのそれぞれのデータ
    格納待行列のバイト空間から順次に取出し、前記バイト
    を同じパイプライン内の前記TV要素に順次に転送し、
    前記TV要素は、前記HDLCチャンネルに関して動作
    してこれについてCRCチェックを行い、バイトを同じ
    パイプライン内のTL1要素に順次に転送し、基準CR
    C剰余文字を発生して前記転送データに挿入し、前記T
    L1要素は、前記HDLCチャンネルに関して動作して
    透明ビットを挿入し、フレーム区切りバイトを挿入し、
    前記データビットをそれぞれのチャンネルに割当てられ
    たスロットで前記回路網に直列に転送し、前記第1のR
    AMユニットは、各スロットに関するデータ待行列空間
    を有し、伝送パイプラインに関するデータの少くとも4
    バイトおよび受信パイプラインに関するデータの少くと
    も4バイトを格納する、請求項31に記載の装置。
  33. 【請求項33】前記各パイプライン要素でそれぞれの瞬
    時処理状態の指示を連続的に明示する手段、および前記
    各パイプライン要素で或るスロット期間中にそれぞれの
    要素がそのスロットに割当てられたチャンネルに関する
    処理を終結するに適する安定処理状態にあるとき終了指
    示を発生し、後にそのチャンネルに関するこのような処
    理を再開する手段と、前記回路網、前記第1および第2
    のRAMアレイ、および前記パイプライン要素に接続さ
    れて前記回路網スロットに関する前記アレイおよび前記
    パイプライン要素の同期動作を指導する資源管理(RS
    M)要素と、を備えており、該RSM要素は、前記回路
    網と結合して前記回路網インターフェースからスロット
    期間の始まりを示すスロット開始(BOS)信号の始ま
    りを受取る手段と、前記BOS信号に応じて前記第2の
    RAMアレイからそのとき始まっているスロットが活性
    チャンネルに割当てられているか否かを示す構成制御
    (予備CCR)情報を直ちに取出し、続いて前記第2の
    アレイからスロットが活性チャンネルに割当てられてい
    るか否かを示す別の構成制御(完全CCR)情報を取出
    す手段と、 前記BOS信号を受取ってから有効にな
    り、前に受取った完全CCR情報からそのとき終了して
    いるスロットが活性チャンネルに割当てられているか否
    か、およびスロット終了(EOS)指示を前記各パイプ
    ライン要素に送っているか否かを判定する手段と、前記
    EOS指示の後前記パイプライン要素により返送された
    終了指示に応じてそれぞれのパイプライン要素処理状態
    情報を前記第2のRAMアレイへ保存させる手段と、そ
    のとき始まっているスロットが活性チャンネルに割当て
    られていることを示す前記予備CCR情報に応じてその
    チャンネルに関する前に保存された処理状態情報を前記
    第2のRAMアレイから前記パイプライン要素に転送さ
    せる手段と、前記前に保存した状態情報の転送後有効に
    なり、前記パイプライン要素に開始指示を与えてそのと
    き始まっているスロットに割当てられているチャンネル
    に関する処理を開始させる手段とを備えている、請求項
    32に記載の装置。
  34. 【請求項34】いずれのスロット期間中においても前記
    回路網インターフェースでの前記ビット転送は、それぞ
    れのスロットの持続時間の短いウィンドウ期間中に行わ
    れ、スロット時間の大部分が前記状態保存動作およびロ
    ーディング動作を準備し且つ遂行するため前記RSM要
    素および前記パイプライン要素に利用可能なようになっ
    ている、請求項33に記載の装置。
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