JPH0720093U - シェンケル型直流高電圧電源 - Google Patents

シェンケル型直流高電圧電源

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JPH0720093U
JPH0720093U JP5225093U JP5225093U JPH0720093U JP H0720093 U JPH0720093 U JP H0720093U JP 5225093 U JP5225093 U JP 5225093U JP 5225093 U JP5225093 U JP 5225093U JP H0720093 U JPH0720093 U JP H0720093U
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power supply
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正広 山田
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日新ハイボルテージ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 整流器と保護ギャップを一体にし、整流器及
び整流逓倍部のコンパクト化を図ること。 【構成】 シールド電極4,4’に接続される整流器
6,6’は絶縁デッキ8,8’に取り付けられている。
整流器は整流器スタックとして構成されており、絶縁板
9に配置された複数の整流素子10及び保護抵抗11
は、絶縁板の両端の取付金具12間に直列に接続する。
一端が絶縁デッキに固定される取付金具の他端側に保護
ギャップ7を構成する電極17を取り付ける。保護ギャ
ップはシールド電極4,4’の間隙側に位置し、絶縁デ
ッキ8,8’の間隔が小さくて済み、保護ギャップの電
極は、整流器スタックに作用するシールド電極間の電界
をシールドする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、シールド電極に接続される整流器をコンパクト化したシェンケル型 直流高電圧装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シェンケル型直流高電圧電源は、高エネルギー型のイオン注入装置、電子線照 射装置における荷電粒子の加速電圧源等に用いられており、図3は不平衡(半波 整流)シェンケル型直流高電圧電源の基本回路図である。数10kHzの高周波 電源1に昇圧コイル部2の1次コイル21が接続されており、中点が接地された 2次コイル22,22’は高周波電極3,3’に接続する。これら二つの高周波電 極は円筒を二つ割りした形状のものであり、両電極の内側に各電極に対向して幅 の狭いシールド電極4,4’がそれぞれ多数段、設けられている。
【0003】 2次コイル22,22’の中点と最低圧段のシールド電極4’との間、各段のシ ールド電極間、そして最高圧段のシールド電極4と高電圧タ−ミナル電極5との 間には、図示極性の整流器6,6’が接続されており、これら整流器は、直列接 続された複数の整流素子及び電流制限用の保護抵抗による整流器スタックとして 構成され、各整流器には過大な逆方向電圧が印加されるのを防止するために並列 に保護ギャップ7が接続されている。高周波電源1を除いた部分は高圧絶縁ガス が充填された圧力タンク内に収容されており、各段のシールド電極4,4’と高 周波電極3,3’間の浮遊静電容量には昇圧コイル22,22’の電圧を順次整流 逓倍した直流電圧が生じ、接地電位にある圧力タンク壁との間の浮遊静電容量が 平滑コンデンサとして機能している高電圧タ−ミナル電極5に正極性、高電圧の 直流出力電圧Voが得られる。
【0004】 図4は、整流逓倍部における整流器部分の配置構成図である。整流器スタック として構成されている整流器6,6’はシールド電極4,4’の内側に架設され たアクリルデッキ8,8’に取り付けられている。図5は整流器6,6’の構成 図であり、図5(a)の正面図及び同(a)のA−A線での断面図である図5( b)に示すように、各整流器は、絶縁板9の板面に複数の整流素子10を、そし て絶縁板の他方の板面に複数の保護抵抗11をそれぞれ配置し、これら複数の整 流素子と保護抵抗を、絶縁板の両端に設けられた取付金具12の間に貫通端子を 介して直列に接続することにより整流器スタックとして構成され、同金具を用い てアクリルデッキ8,8’に取り付けられている。
【0005】 整流器6,6’はシールド電極4,4’間に接続される関係上、絶縁体9と共 に複数の整流素子10及び保護抵抗11で構成される整流器スタックは、シール ド電極4と同4’との間の間隙に対向して位置する。これに伴い、整流器6,6 ’は、その不導通時に、同整流器が接続されたシールド電極4と同4’の間隙部 に形成される電界の影響を受ける。整流器6,6’の不導通時、直列接続された 整流素子10にはシールド電極4,4’間の電圧を整流素子のPN接合部静電容 量と保護抵抗11で分圧された電圧分布が形成されるが、シールド電極間の電界 が作用すると、この電圧分布が崩れ、一部の整流素子に過大な逆方向電圧が加わ り損傷するという事態が生ずる。
【0006】 そこで、各整流器スタックにおける各整流素子10の周囲に、各整流素子に接 続された電界緩和用シールド13を設け、整流器スタックの放電を防止している 。このように、整流器6,6’の整流器スタックに電界緩和用シールド13が設 けられていることから、整流器の保護ギャップ7は、アクリルデッキ8の整流器 スタック取り付け面とは反対側に設けられており、ギャップを形成する電極14 は支持部材15を介してアクリルデッキに取り付けられている。
【0007】 シェンケル型直流高電圧電源が用いられる電子線照射装置、イオン注入装置に あっては、直流高電圧が印加される箇所に、低電圧で駆動される制御機器等が設 けられているのが普通であり、低電圧電源として、シェンケル型直流高電圧電源 の低電圧部に配置された電動機と高電圧部に配置された発電機による電動発電機 が用いられており、電動機と発電機とを連結する駆動用の絶縁ロッド16がアク リルデッキ8,8’間の中心部を通っている。したがって、アクリルデッキの内 側に整流器の保護ギャップ7があると、二つのアクリルデッキ間の寸法L1を小 さくすることができない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、整流器スタック部分と一体に保護ギャップを設けることにより、整 流器及び整流逓倍部のコンパクト化を図ったシェンケル型直流高電圧電源の提供 を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、絶縁デッキに取り付けられ、シールド電極に接続された整流器を有 するシェンケル型直流高電圧電源において、各整流器は、各整流器は、複数の整 流素子と、これら整流素子がその板面上に配置される絶縁板と、この絶縁板の両 端部に設けられ、その各一端が前記絶縁デッキに固定される取付金具とを有し、 この取付金具間に前記複数の整流素子を直列に接続することにより、整流器スタ ックとして構成されていると共に、各整流器の保護ギャップが、前記取付金具の 各他端側にそれぞれ取り付けられた電極により構成されていることを特徴とする ものである。
【0010】
【作用】
保護ギャップは、その電極が整流器の取付金具に取り付けられることにより整 流器と一体に構成されると共に、シールド電極間の間隙側に位置するから、保護 ギャップの電極が整流器スタックの電界緩和用シールドとしても機能し、整流器 を取り付けている二つの絶縁デッキの配置間隔が小さくなる。
【0011】
【実施例】
本考案の一実施例について図面を参照して説明する。図1は実施例の要部であ る整流器部分の構成図、図2はシェンケル型直流高電圧電源における整流逓倍部 の配置構成図であり、図3ないし図5と同一符号は同等部分を示す。整流器スタ ックとして構成されている整流器6,6’はシールド電極4,4’の内側に架設 されたアクリルデッキ8,8’に取り付けられている。各整流器6ないし6’は 、絶縁板9の一方の板面に複数の整流素子10を、そして絶縁板の他方の板面に 複数の保護抵抗11をそれぞれ配置し、これら複数の整流素子と保護抵抗を、絶 縁板の両端に設けられた取付金具12の間に直列に接続することにより整流器ス タックとして構成されており、各整流器6ないし6’は取付金具12の各一端部 121をアクリル製の絶縁デッキ8,8’に固定することにより、これらデッキ に取り付けると共に、同取付金具を介してシールド電極4,4’に電気的に接続 する。
【0012】 各整流器6ないし6’における絶縁板9の両端に設けられた取付金具12の各 他端部122は絶縁板の側端部上に延びており、保護ギャップ7を構成する電極 17が支持用のネジ軸部材18を介して取付金具の他端部122に取り付けられ ている。ネジ軸部材18は取付金具の他端部に形成されたネジ孔19に螺合して おり、さらにナット20を用いて、電極間のギャップが調節可能に取り付けられ ている。
【0013】 絶縁板9の側端部したがって整流器スタックの側部に配置されて保護ギャップ 7を構成する電極17は、その径が絶縁板9の厚さの例えば2倍程度のやや太め のものであり、これにより図2に示すように整流器スタックとして構成されてい る整流器6ないし6’がシールド電極4,4’の間隔部に対向して配置されたと きに、整流器が接続されたシールド電極4と同4’の間隙に形成される電界から 整流器スタックをシールドする働きをする。両電極17間の保護ギャップ7に形 成される電界は局部的であり、整流器6ないし6’の不導通時における複数の整 流素子10の電圧分布を阻害しない。保護ギャップ7はシールド電極4,4’間 の間隙側に位置するから、図2に示すようにアクリルデッキ8,8’の配置間隔 L2は小さくて済む。
【0014】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように、整流器と保護ギャップが一体に構成されてお り、保護ギャップを構成する電極が整流器スタックの電界緩和用シールドとして も機能し、従来、各整流器に設けていた電界緩和用シールドが不要になる。そし て、保護ギャップはシールド電極間の間隙側に位置するから整流器を取り付けて いる二つの絶縁デッキの配置間隔を小さくすることができ、整流器及び整流逓倍 部のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の要部である整流器部分の構成
図である。
【図2】シェンケル型直流高電圧電源の整流逓倍部につ
いての実施例の配置構成図である。
【図3】シェンケル型直流高電圧電源の基本回路図であ
る。
【図4】従来のシェンケル型直流高電圧電源における整
流逓倍部の配置構成図である。
【図5】従来の整流器部分の構成図である。
【符号の説明】
3,3’ 高周波電極 4,4’ シールド電極 5 高電圧タ−ミナル電極 6,6’ 整流器 7 保護ギャップ 8,8’ 絶縁デッキ 9 絶縁板 10 整流素子 11 保護抵抗 12 取付金具 17 電極

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁デッキに取り付けられ、シールド電
    極に接続された整流器を有するシェンケル型直流高電圧
    電源において、各整流器は、複数の整流素子と、これら
    整流素子がその板面上に配置される絶縁板と、この絶縁
    板の両端部に設けられ、その各一端が前記絶縁デッキに
    固定される取付金具とを有し、この取付金具間に前記複
    数の整流素子を直列に接続することにより、整流器スタ
    ックとして構成されていると共に、各整流器の保護ギャ
    ップが、前記取付金具の各他端側に取り付けられた電極
    により構成されていることを特徴とするシェンケル型直
    流高電圧電源。
JP1993052250U 1993-09-02 1993-09-02 シェンケル型直流高電圧電源 Expired - Lifetime JP2593682Y2 (ja)

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