JP2593682Y2 - シェンケル型直流高電圧電源 - Google Patents

シェンケル型直流高電圧電源

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JP2593682Y2
JP2593682Y2 JP1993052250U JP5225093U JP2593682Y2 JP 2593682 Y2 JP2593682 Y2 JP 2593682Y2 JP 1993052250 U JP1993052250 U JP 1993052250U JP 5225093 U JP5225093 U JP 5225093U JP 2593682 Y2 JP2593682 Y2 JP 2593682Y2
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rectifier
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schenkel
voltage power
rectifiers
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Inventor
正広 山田
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日新ハイボルテージ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、シールド電極に接続さ
れる整流器をコンパクト化したシェンケル型直流高電圧
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シェンケル型直流高電圧電源は、高エネ
ルギー型のイオン注入装置、電子線照射装置における荷
電粒子の加速電圧源等に用いられており、図3は不平衡
(半波整流)シェンケル型直流高電圧電源の基本回路図
である。数10kHzの高周波電源1に昇圧コイル部2
の1次コイル21が接続されており、中点が接地された
2次コイル22,22’は高周波電極3,3’に接続す
る。これら二つの高周波電極は円筒を二つ割りした形状
のものであり、両電極の内側に各電極に対向して幅の狭
いシールド電極4,4’がそれぞれ多数段、設けられて
いる。
【0003】2次コイル22,22’の中点と最低圧段の
シールド電極4’との間、各段のシールド電極間、そし
て最高圧段のシールド電極4と高電圧タ−ミナル電極5
との間には、図示極性の整流器6,6’が接続されてお
り、これら整流器は、直列接続された複数の整流素子及
び電流制限用の保護抵抗による整流器スタックとして構
成され、各整流器には過大な逆方向電圧が印加されるの
を防止するために並列に保護ギャップ7が接続されてい
る。高周波電源1を除いた部分は高圧絶縁ガスが充填さ
れた圧力タンク内に収容されており、各段のシールド電
極4,4’と高周波電極3,3’間の浮遊静電容量には
昇圧コイル22,22’の電圧を順次整流逓倍した直流電
圧が生じ、接地電位にある圧力タンク壁との間の浮遊静
電容量が平滑コンデンサとして機能している高電圧タ−
ミナル電極5に正極性、高電圧の直流出力電圧Voが得
られる。
【0004】図4は、整流逓倍部における整流器部分の
配置構成図である。整流器スタックとして構成されてい
る整流器6,6’はシールド電極4,4’の内側に架設
されたアクリルデッキ8,8’に取り付けられている。
図5は整流器6,6’の構成図であり、図5(a)の正
面図及び同(a)のA−A線での断面図である図5
(b)に示すように、各整流器は、絶縁板9の板面に複
数の整流素子10を、そして絶縁板の他方の板面に複数
の保護抵抗11をそれぞれ配置し、これら複数の整流素
子と保護抵抗を、絶縁板の両端に設けられた取付金具1
2の間に貫通端子を介して直列に接続することにより整
流器スタックとして構成され、同金具を用いてアクリル
デッキ8,8’に取り付けられている。
【0005】整流器6,6’はシールド電極4,4’間
に接続される関係上、絶縁体9と共に複数の整流素子1
0及び保護抵抗11で構成される整流器スタックは、シ
ールド電極4と同4’との間の間隙に対向して位置す
る。これに伴い、整流器6,6’は、その不導通時に、
同整流器が接続されたシールド電極4と同4’の間隙部
に形成される電界の影響を受ける。整流器6,6’の不
導通時、直列接続された整流素子10にはシールド電極
4,4’間の電圧を整流素子のPN接合部静電容量と保
護抵抗11で分圧された電圧分布が形成されるが、シー
ルド電極間の電界が作用すると、この電圧分布が崩れ、
一部の整流素子に過大な逆方向電圧が加わり損傷すると
いう事態が生ずる。
【0006】そこで、各整流器スタックにおける各整流
素子10の周囲に、各整流素子に接続された電界緩和用
シールド13を設け、整流器スタックの放電を防止して
いる。このように、整流器6,6’の整流器スタックに
電界緩和用シールド13が設けられていることから、整
流器の保護ギャップ7は、アクリルデッキ8の整流器ス
タック取り付け面とは反対側に設けられており、ギャッ
プを形成する電極14は支持部材15を介してアクリル
デッキに取り付けられている。
【0007】シェンケル型直流高電圧電源が用いられる
電子線照射装置、イオン注入装置にあっては、直流高電
圧が印加される箇所に、低電圧で駆動される制御機器等
が設けられているのが普通であり、低電圧電源として、
シェンケル型直流高電圧電源の低電圧部に配置された電
動機と高電圧部に配置された発電機による電動発電機が
用いられており、電動機と発電機とを連結する駆動用の
絶縁ロッド16がアクリルデッキ8,8’間の中心部を
通っている。したがって、アクリルデッキの内側に整流
器の保護ギャップ7があると、二つのアクリルデッキ間
の寸法L1を小さくすることができない。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、整流器スタ
ック部分と一体に保護ギャップを設けることにより、整
流器及び整流逓倍部のコンパクト化を図ったシェンケル
型直流高電圧電源の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案は、絶縁デッキに
取り付けられ、シールド電極に接続された整流器を有す
るシェンケル型直流高電圧電源において、各整流器は、
各整流器は、複数の整流素子と、これら整流素子がその
板面上に配置される絶縁板と、この絶縁板の両端部に設
けられ、その各一端が前記絶縁デッキに固定される取付
金具とを有し、この取付金具間に前記複数の整流素子を
直列に接続することにより、整流器スタックとして構成
されていると共に、各整流器の保護ギャップが、前記取
付金具の各他端側にそれぞれ取り付けられた電極により
構成されていることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】保護ギャップは、その電極が整流器の取付金具
に取り付けられることにより整流器と一体に構成される
と共に、シールド電極間の間隙側に位置するから、保護
ギャップの電極が整流器スタックの電界緩和用シールド
としても機能し、整流器を取り付けている二つの絶縁デ
ッキの配置間隔が小さくなる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例について図面を参照して説
明する。図1は実施例の要部である整流器部分の構成
図、図2はシェンケル型直流高電圧電源における整流逓
倍部の配置構成図であり、図3ないし図5と同一符号は
同等部分を示す。整流器スタックとして構成されている
整流器6,6’はシールド電極4,4’の内側に架設さ
れたアクリルデッキ8,8’に取り付けられている。各
整流器6ないし6’は、絶縁板9の一方の板面に複数の
整流素子10を、そして絶縁板の他方の板面に複数の保
護抵抗11をそれぞれ配置し、これら複数の整流素子と
保護抵抗を、絶縁板の両端に設けられた取付金具12の
間に直列に接続することにより整流器スタックとして構
成されており、各整流器6ないし6’は取付金具12の
各一端部121をアクリル製の絶縁デッキ8,8’に固
定することにより、これらデッキに取り付けると共に、
同取付金具を介してシールド電極4,4’に電気的に接
続する。
【0012】各整流器6ないし6’における絶縁板9の
両端に設けられた取付金具12の各他端部122は絶縁
板の側端部上に延びており、保護ギャップ7を構成する
電極17が支持用のネジ軸部材18を介して取付金具の
他端部122に取り付けられている。ネジ軸部材18は
取付金具の他端部に形成されたネジ孔19に螺合してお
り、さらにナット20を用いて、電極間のギャップが調
節可能に取り付けられている。
【0013】絶縁板9の側端部したがって整流器スタッ
クの側部に配置されて保護ギャップ7を構成する電極1
7は、その径が絶縁板9の厚さの例えば2倍程度のやや
太めのものであり、これにより図2に示すように整流器
スタックとして構成されている整流器6ないし6’がシ
ールド電極4,4’の間隔部に対向して配置されたとき
に、整流器が接続されたシールド電極4と同4’の間隙
に形成される電界から整流器スタックをシールドする働
きをする。両電極17間の保護ギャップ7に形成される
電界は局部的であり、整流器6ないし6’の不導通時に
おける複数の整流素子10の電圧分布を阻害しない。保
護ギャップ7はシールド電極4,4’間の間隙側に位置
するから、図2に示すようにアクリルデッキ8,8’の
配置間隔L2は小さくて済む。
【0014】
【考案の効果】本考案は、以上説明したように、整流器
と保護ギャップが一体に構成されており、保護ギャップ
を構成する電極が整流器スタックの電界緩和用シールド
としても機能し、従来、各整流器に設けていた電界緩和
用シールドが不要になる。そして、保護ギャップはシー
ルド電極間の間隙側に位置するから整流器を取り付けて
いる二つの絶縁デッキの配置間隔を小さくすることがで
き、整流器及び整流逓倍部のコンパクト化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の要部である整流器部分の構成
図である。
【図2】シェンケル型直流高電圧電源の整流逓倍部につ
いての実施例の配置構成図である。
【図3】シェンケル型直流高電圧電源の基本回路図であ
る。
【図4】従来のシェンケル型直流高電圧電源における整
流逓倍部の配置構成図である。
【図5】従来の整流器部分の構成図である。
【符号の説明】
3,3’ 高周波電極 4,4’ シールド電極 5 高電圧タ−ミナル電極 6,6’ 整流器 7 保護ギャップ 8,8’ 絶縁デッキ 9 絶縁板 10 整流素子 11 保護抵抗 12 取付金具 17 電極

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁デッキに取り付けられ、シールド電
    極に接続された整流器を有するシェンケル型直流高電圧
    電源において、各整流器は、複数の整流素子と、これら
    整流素子がその板面上に配置される絶縁板と、この絶縁
    板の両端部に設けられ、その各一端が前記絶縁デッキに
    固定される取付金具とを有し、この取付金具間に前記複
    数の整流素子を直列に接続することにより、整流器スタ
    ックとして構成されていると共に、各整流器の保護ギャ
    ップが、前記取付金具の各他端側に取り付けられた電極
    により構成されていることを特徴とするシェンケル型直
    流高電圧電源。
JP1993052250U 1993-09-02 1993-09-02 シェンケル型直流高電圧電源 Expired - Lifetime JP2593682Y2 (ja)

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JPH0720093U JPH0720093U (ja) 1995-04-07
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