JPH0720060Y2 - 容 器 - Google Patents

容 器

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JPH0720060Y2
JPH0720060Y2 JP1989021880U JP2188089U JPH0720060Y2 JP H0720060 Y2 JPH0720060 Y2 JP H0720060Y2 JP 1989021880 U JP1989021880 U JP 1989021880U JP 2188089 U JP2188089 U JP 2188089U JP H0720060 Y2 JPH0720060 Y2 JP H0720060Y2
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JP
Japan
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container
layer
woven fabric
basis weight
thickness
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JP1989021880U
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English (en)
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JPH02114684U (ja
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壮一 井上
雄二 吉田
健一 田中
邦夫 山内
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Nissin Food Products Co Ltd
Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Food Products Co Ltd
Toyobo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、容器特に断熱性、保温性更には美麗性に優れ
た食品用容器に関する。
(従来の技術) 従来、ガラス、紙、プラスチクスや金属等の容器を暖め
たり、熱湯等を容器内へ注いだりすると、容器自体も熱
くなり容器が持ちづらくなるばかりか、容器内容物が冷
めるのが早く、実用性に欠けたものであった。
(考案が解決しようとする課題) 本考案者らは、上記問題点に鑑み鋭意検討した結果、本
考案に到達した。本考案は、断熱性、保温性に優れ、更
には印刷性に優れ、美麗性にも優れた容器を得ることを
目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成した本考案は、容器本体の外壁に筒状断
熱層を備えた容器であって、該断熱層は、目付けが30〜
970g/m2である最内層と目付けが15〜70g/m2である最外
層を有し、総目付けが100g/m2以上とする多層不織布層
から構成され8g/cm2荷重時の厚さが1mm以上であること
を特徴とする容器である。
本考案において、容器本体の外側壁に目付が100〜1000g
/m2で且つ8g/cm2荷重時の厚さが1mm以上の多層不織布層
を設ける。目付が100g/m2未満及び8g/cm2荷重時の厚さ
が1mm未満であれば、容器本体の熱が直接伝導され断熱
効果が大幅に低下するので本考案から除外する。逆に目
付が1000g/m2を越えるとコスト高となり、美麗性も低減
する。
不織布層の厚さの上限は特に限定しないが、触感や実用
性の面から8g/cm2荷重時で7.0mm以下が良い。断熱性、
保温性及び触感、視覚等総合的な点で目付は150〜500g/
m2、8g/cm2荷重時の厚さは1.5〜5.0mmが好ましい。素材
は目的に応じて適宜選択すれば良いが、ポリエステル
系、ポリアラミド系、ポリオレフィン系、ポリアミド
系、ポリフェニレンサルファイド等の合成繊維及び天然
繊維がよく0.3〜20den(デニール)のものが良い。0.3d
en未満であれば不織布の嵩高性が低下し、空隙率が減少
し、保温効果が低減する。逆に20denを超えると、表面
の平滑性が低下し、加工時等の圧着性が低下し好ましく
ない。又、本考案の多層構造不織布の場合、最内層部は
6〜20デニール、最外層部は0.3〜5デニールが好まし
い。但し、耐熱性に劣るものは、本考案の使用目的に不
向きである。又、上記素材は、長繊維でも短繊維でも良
い。又、少なくとも繊維表面に低融点成分を有する繊維
を用いてもよく、その場合は0〜50重量%の割合で通常
の繊維と混合すれば良い。
更に、上記不織布層は、多層で構成することが好まし
く、例えば、最外層部の不織布にプリント等の印刷を施
す場合や触感ならびに美麗性を必要とする場合、最外層
部の不織布の目付が15〜70g/m2の不織布が好ましい。即
ち、15g/m2未満であれば印刷が困難となり外観も劣り、
70g/m2を超えると表面の凹凸がはげしくなり好ましくな
い。又、最内層部は、目付けが30〜970g/m2の不織布を
配し、断熱層となせば良い。目付が30g/m2未満であれば
断熱効果が大幅に低下するので好ましくない。従って、
容器の最外層に印刷等を施す場合は、容器本体の外壁面
に有する不織布層を多層構造とし、その最内層部の目付
けが30〜970g/m2の不織布を、また最外層部の目付が15
〜70g/m2の不織布を配し、且つ不織布全体の厚みを8g/c
m2荷重時で1mm以上の不織布層とすれば良い。
尚、2層構造とした場合の各層の厚さは、内層部は200g
/m2目付で0.2〜6.8mm、外層部は40g/m2目付で0.2〜0.7m
mが好ましい。
又、容器本体と不織布層との間あるいは二種以上の不織
布層間に接着層を介して固定しても良い。又、容器本体
の外側壁に不織布を巻き付けて接着ないし圧着固定して
本考案の容器を得る方法が例示できるが、その際不織布
間の接合部は第3図の如く部分的に重ね合せあるいは隙
間のない突き合せとなし容器本体の胴壁が露出しない方
法をとる。又、不織布が二層構造の場合は、第4図の如
く保温断熱層となる内層部の接合部は重ね合せることな
く、外層部を更にその上から巻き付ければ良い。この場
合外観は凹凸することなく均一なものとなる。
又、不織布自身の熱処理による収縮により、容器本体を
締めつける方法でも良い。
容器本体の材質としては、金属、ガラス、紙、ポリエス
テル系樹脂等の合成樹脂等があげられるが、目的用途に
よって耐薬品性を要する場合を考慮すると金属やガラス
が好ましい。又、容器本体は底面に発熱体を設けた構造
であっても良い。不織布層は容器の外側壁のみならず、
底面や容器本体の側壁の上端の内側に折り曲げて固定し
ても良い。
本考案において重要な点は、不織布層の断熱効果を決定
する条件であって、本考案者らは、断熱特性は素材や繊
度よりもむしろ目付けや厚みに依るところが大きいこと
を見い出し、ここで特定の目付けや厚みにのみ効果を発
揮すること見い出した点にある。
(実施例) 単糸デニール2denのポリエステル長繊維不織布をポリエ
ステルの融点附近の温度下で圧着率5〜15%の条件で部
分熱圧着加工を施し、第1表に示す種々の目付のスパン
ボンド不織布Aを得た。一方、上記ポリエステル長繊維
不織布をニードルパンチし第1表に示す種々の目付のス
パンボンド不織布Bを得た。次いで上記A及びB不織布
を両面テープにより積層接着し、第1表に示す厚さの二
層構造不織布を得た。その後金属性のカップ胴壁面に上
記A不織布が外層部側となるようにB不織布と両面テー
プにより接着固定した。印刷性、断熱性等を第1表示す
(実験No.1〜7)。
又、単糸デニール2den*38mmのポリエステル短繊維不織
布を上記同様2層構造となし、以下上記同法により容器
を製造した(実験No.8)。
更に、芯鞘型低融点ポリエステル短繊維(2den*38mm)
20重量%と通常のポリエステル短繊維(2den*38mm)80
重量%との混綿不織布を熱処理により接着固定した不織
布を不織布Aとする以外は、実験No.1〜7と同法により
容器を製造した(実験No.9)。
尚、評価方法は以下のとおりである。
〈厚さ〉 プレッサフートによって8g/cm2荷重時の厚みを5回測定
し、平均化する。
〈印刷性〉 (a)プリントの美麗性 格子柄のプリント加工を行い、被験者5人による官能テ
ストを行い、点数を平均化する。
1:非常に悪い 2:やや悪い 3:どちらともいえない 4:やや良い 5:非常に良い (b)テーパー摩耗性 印刷性は、不織布表面の凹凸性及び毛羽性に関連してい
る為、JIS−L−1096に従ってテーパー摩耗性を3回測
定し、毛羽性を評価する。
〈断熱性〉 (c)容器内温度を140℃として、その時の容器外表面
温度を温度センサーにより3回測定した平均値。
(d)手持ち感 被験者5人による官能テストを行ない、点数を平均化す
る。
1:熱くて持てない 2:非常に熱い 3:熱い 4:熱いが十分持てる 5:暖かい 〈不織布美麗性〉 不織布被験者5人による官能テストを行い、点数を平均
化する。
1:非常に見ばえが悪い 2:やや見ばえが悪い 3:どちらともいえない 4:やや見ばえが良い 5:非常に見ばえが良い 〈触感〉 被検者5人による官能テストを行い、点数を平均化す
る。
1:手持ち感が非常に粗硬である 2:やや粗硬である 3:どちらともいえない 4:やや手触り良い 5:非常に手触りが良い 〈総合評価〉 ○:非常に良い △:良い ×:悪い 第1表に示す如く、本考案のもの(実験No.1,2,3,8,9)
は、断熱性及び印刷特性に優れ、美麗性や触感にも優れ
たものであった。実験No.4,6は最外層の目付けが大きい
ため、印刷特性及び美麗性に劣っていた。また、実験N
o.5は不織布層全体の厚さが1.0mm以下であるため断熱性
能に劣り、実験No.7は総目付けが100g/m2を下回るた
め、同じく断熱性能が劣るものであった。また、実験N
o.10は最外層の目付けが15g/m2以下であるため、印刷
性、美麗性ともに劣っていた。実験No.11は最内層の目
付けが30g/m2を下回るため、断熱性能に劣るものであっ
た。
(考案の効果) 本考案によれば、熱湯等が入った容器でも熱さを感ずる
ことなく持つことが可能であり、しかも容器への印刷性
も優れ、美麗性及び触感にも優れた容器を得ることが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の容器の断面図、第2図は本考案の実施
例における容器の要部断面図、第3図は本考案の容器に
使用する単層不織布の接合部断面図、第4図は本考案の
容器に使用する二層不織布の接合部断面図を示す。 1…容器本体、2…不織布層、3…不織布外層部、4…
不織布内層部、5…接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 健一 大阪府大阪市北区堂島浜2丁目2番8号 東洋紡績株式会社本店内 (72)考案者 山内 邦夫 大阪府大阪市淀川区西中島4丁目1番1号 日清食品株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−186270(JP,U) 実開 昭62−174039(JP,U) 実開 昭51−89003(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体の外壁に筒状断熱層を備えた容器
    であって、 該断熱層は、目付けが30〜970g/m2である最内層と目付
    けが15〜70g/m2である最外層を有し、総目付けが100g/m
    2以上とする多層不織布層から構成され8g/cm2荷重時の
    厚さが1mm以上であることを特徴とする容器。
JP1989021880U 1989-02-27 1989-02-27 容 器 Expired - Lifetime JPH0720060Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989021880U JPH0720060Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 容 器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989021880U JPH0720060Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 容 器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02114684U JPH02114684U (ja) 1990-09-13
JPH0720060Y2 true JPH0720060Y2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=31239500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989021880U Expired - Lifetime JPH0720060Y2 (ja) 1989-02-27 1989-02-27 容 器

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JP (1) JPH0720060Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59186270U (ja) * 1983-05-27 1984-12-11 井上 喬司 飲料容器保持具

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Publication number Publication date
JPH02114684U (ja) 1990-09-13

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