JPH0720044A - 木材の水分管理方法 - Google Patents

木材の水分管理方法

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JPH0720044A
JPH0720044A JP16264593A JP16264593A JPH0720044A JP H0720044 A JPH0720044 A JP H0720044A JP 16264593 A JP16264593 A JP 16264593A JP 16264593 A JP16264593 A JP 16264593A JP H0720044 A JPH0720044 A JP H0720044A
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JP
Japan
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wood
moisture content
intensity
water content
measuring
Prior art date
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Pending
Application number
JP16264593A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Toriihara
誠 鳥井原
Kunioki Hirama
邦興 平間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Publication date
Application filed by Obayashi Corp filed Critical Obayashi Corp
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Publication of JPH0720044A publication Critical patent/JPH0720044A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熟練を要せず、非接触かつ広範囲に亘り木材
の水分含有率を容易に求める。 【構成】 予め従来の測定方法で水分含有率を求めた木
材1を測定装置10に設置する。太陽により照射される
電磁波の反射強度であるCCT値をビデオカメラ2を用
いて計測する。この計測結果に基づいてCCT値と水分
含有率との相関関係を定め、この相関関係に当てはめて
木材の水分含有率を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電磁波を用いた木材
の水分管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば定尺ものの木製型枠は、堰板の裏
面に枠状の棧木を裏打ちしたものであり、堰板は複数の
板を相じゃくりにより横接ぎしたものが用いられ、この
表面をコンクリート打設面として用いる。この種の木製
型枠にあっては、コンクリート中の水分を直接吸収する
ことから、堰板を構成する各板の含水率がほぼ同一でな
いと、横接ぎ部分で反りや撓みを生じ、成形精度が低下
することから、型枠組立て前に製材された木材を暫く乾
燥して水分含有率を一定に整える必要がある。
【0003】なお、このことは木製型枠のみでなく、木
製家具や建具その他木製構造物など木工製品全般に亘っ
て必要な事柄である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、乾燥後
のチェック方法は少なからず熟練者の経験的判断や勘に
委ねられているのが現状であり、定量的な評価に基づい
た、厳密な水分管理はなされていないのが現状であっ
た。
【0005】なお、木材の水分含有率を求める一般的方
法としては、電気抵抗計に設けた一対の検出子を木材に
突き刺して電気抵抗値を検出し、この電気抵抗値から水
分含有率を求める接触式水分測定方法があるが、この方
法では、単に検出子間の水分含有率を局部的に求めるに
すぎず、測定に時間がかかるうえに、木材全体の水分含
有率やその分布を一括して求めることはできず、大まか
な目安にしかならなかった。
【0006】この発明は以上の問題を鑑みてなされたも
のであって、熟練を必要せず、非接触、かつ広範囲に亘
りリアルタイムで木材の水分含有率を容易に管理できる
木材の水分管理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、この発明は、予め、木材に照射された電磁波の反射
波若しくは木材から放射される電磁波の強度と木材の水
分含有率との相関関係を定め、木材からの電磁波の強度
を測定し、この測定値を前記相関関係に当てはめて水分
含有率を求めるものである。
【0008】前記計測は電磁波撮像装置を用いて行い、
水分含有率の測定結果をコンター図により表示すること
が好ましい。
【0009】なお、電磁波としては可視、近赤外、遠赤
外若しくは熱赤外領域の波長のものすべてを用いること
ができる。また、これらの電磁波は、照射装置を用いて
積極的に照射されるものでもよく、日光若しくは室内灯
により照射されるものでもよい。
【0010】さらには、電磁波撮像装置としては中間赤
外ビデオ、遠赤外ビデオ、近赤外ビデオ或いは熱赤外ビ
デオ等の赤外ビデオを若しくはフィルムカメラ等を用い
ることが好ましい。
【0011】
【作用】以上の構成によれば、予め定めた相関関係に当
てはめて木材の水分含有率を求めることができるので熟
練を要せず木材の水分含有率を定量的に評価することが
できる。また、木材に照射された電磁波の反射波若しく
は木材自体が放射する電磁波の強度を計測することによ
り、非接触で木材の水分含有率を求めることができる。
【0012】さらには、電磁波撮像装置を用いて計測を
行い、その結果の表示をコンター図により表示すること
により、広範囲に亘り一括して木材の水分含有率の分布
等をリアルタイムで容易に求めることができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を用いて詳
細に説明する。
【0014】図1はこの発明方法に用いる測定装置10
を示すもので、木材1に照射された赤外ないしは赤外領
域の電磁波の反射波の強度であるCCT値を計測する電
磁波撮像装置としての赤外線ビデオカメラ2と、計測さ
れた電磁波の強度の分布を画像へと変換するディジタル
画像解析システム3、その画像情報を演算する演算処理
部4及びその結果を表示するディスプレイ5とを備えて
いる。この測定装置10は、本実施例では屋外に設置さ
れる。
【0015】まず、予め従来の測定方法で水分含有率を
求めた木材1を測定装置10に設置する。本実施例で
は、太陽により照射される電磁波の反射強度であるCC
T値をビデオカメラ2を用いて計測する。このCCT値
は物体の表面温度に応じた電磁波の強度であり、物体の
表面温度は物体に含まれている水分の蒸発散と関係があ
るため、CCT値を計測することにより物体の水分含有
率を求めることができる。
【0016】そして、既知の水分含有率と前記したCC
T値との関係をグラフにプロットする。このとき、CC
T値の結果は周囲の気温や日照条件等に影響されるため
これらの計測条件も併せて記録することが好ましい。次
いで、木材1の水分含有率を変えて数ケースプロットし
水分含有率とCCT値との相関関係を定める。
【0017】図2は上記計測により得られた周囲温度2
0℃における木材1の水分含有率(%)とCCT値との
相関関係を示すグラフである。このグラフから水分含有
率とCCT値とは直線的な関係にあることが示される。
【0018】例えば水分含有率20〜30%の木材のC
CT値の範囲はAとなる。この範囲Aにある水分含有率
の木材を合格品として設定し、前記測定装置によって以
後の木材の水分管理しようとする場合、水分含有率未知
の木材を計測した結果が設定範囲A以内にあるか否かに
よって合否を判定できることになる。
【0019】さらに、測定条件を変えて木材1に関する
相関関係を定め、これらをデータファイルとして演算処
理部4の設定部6に保存しておき、計測の際には、木材
の種類及び計測条件に応じてデータファイルを適宜選定
し、このデータに当てはめて電磁波の強度から木材の水
分含有率を求める。
【0020】そして、以上のように準備された測定装置
10を用いての木材1´の水分測定は以下の手順で行わ
れる。
【0021】まず、水分含有率を求める木材1´を測定
装置10に設置し、木材1´に照射された電磁波の反射
波のCCT値をビデオカメラ2によって計測し、このC
CT値をディジタル画像解析システム3により解析する
とともにディジタル信号に変換し、このディジタル信号
に基づいて木材1´の種類及び測定条件により設定部6
に保存されたデータファイルを適宜選択し、比較部7に
おいて、CCT値をこのデータファイルに当てはめて水
分含有率を求める。なお、この比較部7には、図1に示
すように、比較した結果が前記設定範囲Aを上回るかま
たは下回った場合に警報を発生するブザーなどの警報発
生部8を設けて撮像された水分含有率未知の木材の品質
を警報の有無によってチェックできるようにし、警報発
生と同時にディスプレイ5を観察すれば、特異的に水分
含有率が高い部位や低い部位も特定できるようにしても
よい。このとき、実際の木材1´の前記画像情報に対応
する部位にマーキングなどを施し、その後の木取りなど
に役立てるようにしてもよい。
【0022】そして、上記演算処理の結果はディスプレ
イ5によって表示される。この表示は、例えば図3に示
すように、ディスプレイ5のビデオ画像における色分け
されたコンター図として等高線表示される。このコンタ
ー図によって水分含有率の分布を一括して且つリアルタ
イムで把握することができる。このとき、水分含有率の
分布と木材の反りや撓みとの相関関係を予め求めておく
ことで、水分含有率から木材の加工後の反りや撓みを簡
易的に推測することができる。
【0023】なお、本実施例において、電磁波撮像装置
に赤外線ビデオカメラを用いたが本発明はこれに限定さ
れるものではなく、赤外線ビデオカメラに代えて赤外線
フィルム撮影装置を用いて一旦リアルカラー写真に現像
しこの画像情報に基づいて評価するようにしてもよい。
さらには、これらのビデオカメラ及びフィルムカラー写
真等の画像情報をディジタル画像解析システム3によっ
て複合処理してより精度の高い画像解析を行ってもよ
い。
【0024】また、本実施例では木材に照射される電磁
波は、屋外で太陽により照射されるものを用いたが本発
明はこれに限定されず、室内では室内灯により照射され
るものを用いてもよく、或いは赤外線等の電磁波照射装
置を用いて積極的に照射されるものでもよい。さらに
は、当該電磁波は、木材外部から照射されるものに限定
されず、木材自体が放射するものでもよい。
【0025】
【発明の効果】以上実施例によって詳細に説明したよう
に、この発明による木材の水分測定方によれば、予め定
めた相関関係に当てはめて木材の水分含有率を求めるこ
とができるので熟練を要せず木材の水分含有率を定量的
に評価することができる。また、木材に照射された電磁
波の反射波若しくは木材自体が放射する電磁波の強度を
計測することにより、非接触で木材の水分含有率を求め
ることができる。
【0026】さらには、電磁波撮像装置を用いて計測を
行い、その結果の表示をコンター図により表示すること
により、広範囲に亘り一括して木材の水分含有率の分布
等をリアルタイムで求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法に用いられる測定装置のブロック
図である。
【図2】木材の水分含有率とCCT値の関係を示すグラ
フである。
【図3】木材における水分含有率の分布状態を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 水分含有率既知の木材 2 赤外線ビデオカメラ 3 ディジタル画像解析システム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め、木材に照射された電磁波の反射波
    若しくは木材から放射される電磁波の強度と木材の水分
    含有率との相関関係を定め、木材からの電磁波の強度を
    測定し、この測定値を前記相関関係に当てはめて水分含
    有率を求めることを特徴とする木材の水分測定方法。
  2. 【請求項2】 前記測定は電磁波撮像装置を用いて行
    い、水分含有率の測定結果をコンター図により表示する
    ことを特徴とする請求項1記載の木材の水分測定方法。
JP16264593A 1993-06-30 1993-06-30 木材の水分管理方法 Pending JPH0720044A (ja)

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JP16264593A JPH0720044A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 木材の水分管理方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016045104A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 パイオニア株式会社 マーキング装置及びマーキング方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016045104A (ja) * 2014-08-25 2016-04-04 パイオニア株式会社 マーキング装置及びマーキング方法

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