JPH07199349A - カメラ用ミラーのバウンド防止装置 - Google Patents
カメラ用ミラーのバウンド防止装置Info
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- JPH07199349A JPH07199349A JP5354435A JP35443593A JPH07199349A JP H07199349 A JPH07199349 A JP H07199349A JP 5354435 A JP5354435 A JP 5354435A JP 35443593 A JP35443593 A JP 35443593A JP H07199349 A JPH07199349 A JP H07199349A
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- mirror
- receiving member
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- Mounting And Adjusting Of Optical Elements (AREA)
- Cameras In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 慣性モーメントの調整を不要にすることで、
部品点数の削減とカメラの組立調整を容易とし、これに
よりコストダウンを図る。 【構成】 観察位置と撮影位置との間を往復回動可能な
ミラー部材と、ミラー部材が衝突した時に回転運動をし
てミラー部材の角運動量を吸収すると共に、ミラー部材
を所定回動角に位置規制するためのミラー受け部材と、
ミラー受け部材のカメラ本体に対する相対移動を制動す
るための制動部材とを有し、ミラー部材とミラー受け部
材とが衝突する部分の形状を、それぞれインボリュート
曲線またはインボリュート曲線に近似した曲線とする。
部品点数の削減とカメラの組立調整を容易とし、これに
よりコストダウンを図る。 【構成】 観察位置と撮影位置との間を往復回動可能な
ミラー部材と、ミラー部材が衝突した時に回転運動をし
てミラー部材の角運動量を吸収すると共に、ミラー部材
を所定回動角に位置規制するためのミラー受け部材と、
ミラー受け部材のカメラ本体に対する相対移動を制動す
るための制動部材とを有し、ミラー部材とミラー受け部
材とが衝突する部分の形状を、それぞれインボリュート
曲線またはインボリュート曲線に近似した曲線とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一眼レフカメラ用ミラ
ーのバウンド防止装置に関するものである。
ーのバウンド防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、特願平5−199117号
において、一眼レフカメラ用ミラーのバウンド防止装置
を既に提案している。ここでまず、本発明者が提案して
いる一眼レフカメラ用ミラーのバウンド防止装置につい
て図2〜図5と共に説明する。
において、一眼レフカメラ用ミラーのバウンド防止装置
を既に提案している。ここでまず、本発明者が提案して
いる一眼レフカメラ用ミラーのバウンド防止装置につい
て図2〜図5と共に説明する。
【0003】図2において、物体mA は軸Aを中心にし
て角速度ベクトルωA で回転している。物体mB は軸B
を中心にして角速度ベクトルωB で回転している。いま
軸Aを原点として、軸Aから軸Bへ向かう方向にX軸を
とり、これと直角な方向にY軸をとる。さらに図2の紙
面に垂直な方向をZ軸にとる。物体mA の慣性モーメン
トをIA で表し、物体mB の慣性モーメントをIB で表
す。物体mA と物体mB とが点Pc で衝突したときの点
Pc における共通法線を線QQとする。また線QQの方
向余弦をベクトルλで表す。衝突によって、物体mA に
作用する力積をベクトル∫F2dt 、物体mB に作用する
力積をベクトル∫F1dt とする。位置ベクトルrAP、r
BP、rB 及び各成分は図2のようにとる。
て角速度ベクトルωA で回転している。物体mB は軸B
を中心にして角速度ベクトルωB で回転している。いま
軸Aを原点として、軸Aから軸Bへ向かう方向にX軸を
とり、これと直角な方向にY軸をとる。さらに図2の紙
面に垂直な方向をZ軸にとる。物体mA の慣性モーメン
トをIA で表し、物体mB の慣性モーメントをIB で表
す。物体mA と物体mB とが点Pc で衝突したときの点
Pc における共通法線を線QQとする。また線QQの方
向余弦をベクトルλで表す。衝突によって、物体mA に
作用する力積をベクトル∫F2dt 、物体mB に作用する
力積をベクトル∫F1dt とする。位置ベクトルrAP、r
BP、rB 及び各成分は図2のようにとる。
【0004】物体mA に角運動量保存の法則を適用す
る。 IA ωA +rAP×∫F2dt =IA ωA´ ・・・・・・・・・(1)
る。 IA ωA +rAP×∫F2dt =IA ωA´ ・・・・・・・・・(1)
【0005】物体mB に角運動量保存の法則を適用す
る。 IB ωB +rBP×∫F1dt =IB ωB´ ・・・・・・・・・(2) ここでωA´、ωB´はそれぞれ物体mA 、物体mB の衝
突後の角速度ベクトルを表す。
る。 IB ωB +rBP×∫F1dt =IB ωB´ ・・・・・・・・・(2) ここでωA´、ωB´はそれぞれ物体mA 、物体mB の衝
突後の角速度ベクトルを表す。
【0006】図2より、位置ベクトルrAP、rBP、rB
には、 rBP=rAP−rB ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) の関係が成り立っている。
には、 rBP=rAP−rB ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3) の関係が成り立っている。
【0007】点Pc において作用反作用の法則を適用す
る。
る。
【0008】 ∫F1dt =−∫F2dt ・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4) 衝突前の物体mA 、物体mB において、点Pc における
速度のλ方向成分を(va)λ、(vb)λで表す。衝突後の物
体mA 、物体mB において、点Pc における速度のλ方
向成分を(va)λ´、(vb)λ´で表す。そして点Pc にお
ける反発係数をeとすると、 e=〔(vb)λ´−(va)λ´〕/〔(va)λ−(vb)λ〕 ・・・・(5) が成り立つ。
速度のλ方向成分を(va)λ、(vb)λで表す。衝突後の物
体mA 、物体mB において、点Pc における速度のλ方
向成分を(va)λ´、(vb)λ´で表す。そして点Pc にお
ける反発係数をeとすると、 e=〔(vb)λ´−(va)λ´〕/〔(va)λ−(vb)λ〕 ・・・・(5) が成り立つ。
【0009】ここで、 (va)λ=(ωA ×rAP)・λ ・・・・・・・・・・・・・・(6) (vb)λ=(ωb ×rbP)・λ ・・・・・・・・・・・・・・(7) (va)λ´=(ωA´×rAP)・λ ・・・・・・・・・・・・・(8) (vb)λ´=(ωb´×rbP)・λ ・・・・・・・・・・・・・(9) の関係がある。
【0010】この式(1)〜(9)を用いて角速度ベク
トルωA´、ωB´のZ軸方向成分ωAZ´、ωBZ´を求め
ると、 となる。
トルωA´、ωB´のZ軸方向成分ωAZ´、ωBZ´を求め
ると、 となる。
【0017】ただしここで、 C1 =−yp λx +(xp −xB )λy ・・・・・・・・(12) C2 =−yp λx +xp λy ・・・・・・・・・・・・(13)
【0018】式(10)において衝突前に物体mB は停
止しているものとし、衝突後は物体mA が停止するとす
る。そのときは、 ωBZ=ωAZ´=0 ・・・・・・・・・・・・・・・・(14) であるから、 C12IA =e C22IB ・・・・・・・・・・・・・・・(15) となる。
止しているものとし、衝突後は物体mA が停止するとす
る。そのときは、 ωBZ=ωAZ´=0 ・・・・・・・・・・・・・・・・(14) であるから、 C12IA =e C22IB ・・・・・・・・・・・・・・・(15) となる。
【0019】すなわち式(15)が成り立てば、衝突前
に運動していた物体mA は衝突によって停止することに
なる。
に運動していた物体mA は衝突によって停止することに
なる。
【0020】物体mA を主ミラー保持枠202側の部材
と考え、物体mB を主ミラー受け222側の部材とみな
して、ほぼ式(15)が成り立つように設計すればバウ
ンド防止装置となることが解る。
と考え、物体mB を主ミラー受け222側の部材とみな
して、ほぼ式(15)が成り立つように設計すればバウ
ンド防止装置となることが解る。
【0021】図3において、一眼レフカメラの主ミラー
1は、不図示のファインダーを通して被写体を観察可能
な位置にある。主ミラー1は半透過部1aを有し、主ミ
ラー保持枠2に固定されている。3及び4は支持部材で
あって、主ミラー保持枠2と一体になっている。支持部
材3には、軸5及び6並びにピン7が固定されている。
支持部材4には、軸8及び9並びにピン10が固定され
ている。軸5及び8は、不図示のカメラ本体に回転可能
に軸支されていて、その中心線は共にLL線である。サ
ブミラー11は、サブミラー保持枠12に固定されてい
る。13及び14はサブミラー支持部材であって、サブ
ミラー保持枠12と一体になっている。サブミラー支持
部材13は、軸6の回りに回転可能に軸支されている。
ピン15はサブミラー支持部材13に固定されている。
このピン15とピン7との間にトグルばね16が掛けて
ある。
1は、不図示のファインダーを通して被写体を観察可能
な位置にある。主ミラー1は半透過部1aを有し、主ミ
ラー保持枠2に固定されている。3及び4は支持部材で
あって、主ミラー保持枠2と一体になっている。支持部
材3には、軸5及び6並びにピン7が固定されている。
支持部材4には、軸8及び9並びにピン10が固定され
ている。軸5及び8は、不図示のカメラ本体に回転可能
に軸支されていて、その中心線は共にLL線である。サ
ブミラー11は、サブミラー保持枠12に固定されてい
る。13及び14はサブミラー支持部材であって、サブ
ミラー保持枠12と一体になっている。サブミラー支持
部材13は、軸6の回りに回転可能に軸支されている。
ピン15はサブミラー支持部材13に固定されている。
このピン15とピン7との間にトグルばね16が掛けて
ある。
【0022】サブミラー支持部材14は、軸9回りに回
転可能に軸支されている。軸6及び9の中心線は、共に
MM線である。軸17及び18並びにピン19及び20
は、不図示のカメラ本体に固定されている。偏心ピン2
1は、不図示のカメラ本体に回転調整可能に取り付けら
れている。主ミラー受け22及び慣性レバー23は、共
に軸18の回りに回転可能に取り付けられている。この
両者は一端がピン24によって結合されているため、一
体となって運動する。主ミラー受け22の腕22aは偏
心ピン21と接触していて、その先端部にはばね26の
一端が取り付けられている。
転可能に軸支されている。軸6及び9の中心線は、共に
MM線である。軸17及び18並びにピン19及び20
は、不図示のカメラ本体に固定されている。偏心ピン2
1は、不図示のカメラ本体に回転調整可能に取り付けら
れている。主ミラー受け22及び慣性レバー23は、共
に軸18の回りに回転可能に取り付けられている。この
両者は一端がピン24によって結合されているため、一
体となって運動する。主ミラー受け22の腕22aは偏
心ピン21と接触していて、その先端部にはばね26の
一端が取り付けられている。
【0023】ピン25は主ミラー受け22に固定されて
いて、先端部は主ミラー保持枠2と接触している。慣性
レバー23は円弧形状の摩擦面23aを有し、重り27
が取り付けられている。ブレーキレバー28は軸17の
回りに回転可能に取り付けられ、接触面28aを有し、
先端にはピン29が固定されている。ばね26の他端は
このピン29に掛けてある。ばね26は、主ミラー受け
22を軸18の回りに反時計方向に付勢し、ブレーキレ
バー28を軸17の回りに時計方向に付勢している。こ
の付勢力によって、腕22aは偏心ピン21に押し当て
られ、接触面28aは摩擦面23aに押し当てられてい
る。ミラー戻しばね30は一端がピン7に固定され、他
端が不図示のカメラ本体に固定されている。このミラー
戻しばね30によって、主ミラー1は軸5及び8の回り
に反時計方向に付勢されている。この付勢力によって、
主ミラー保持枠2はピン25に押し当てられている。
いて、先端部は主ミラー保持枠2と接触している。慣性
レバー23は円弧形状の摩擦面23aを有し、重り27
が取り付けられている。ブレーキレバー28は軸17の
回りに回転可能に取り付けられ、接触面28aを有し、
先端にはピン29が固定されている。ばね26の他端は
このピン29に掛けてある。ばね26は、主ミラー受け
22を軸18の回りに反時計方向に付勢し、ブレーキレ
バー28を軸17の回りに時計方向に付勢している。こ
の付勢力によって、腕22aは偏心ピン21に押し当て
られ、接触面28aは摩擦面23aに押し当てられてい
る。ミラー戻しばね30は一端がピン7に固定され、他
端が不図示のカメラ本体に固定されている。このミラー
戻しばね30によって、主ミラー1は軸5及び8の回り
に反時計方向に付勢されている。この付勢力によって、
主ミラー保持枠2はピン25に押し当てられている。
【0024】ばね26は、ミラー戻しばね30より強い
付勢力を有している。駆動レバー31は、不図示のカメ
ラ本体に取り付けられている。ピン10はこの駆動レバ
ー31の運動軌跡内にある。
付勢力を有している。駆動レバー31は、不図示のカメ
ラ本体に取り付けられている。ピン10はこの駆動レバ
ー31の運動軌跡内にある。
【0025】不図示のレリーズ釦が押されると、駆動レ
バー31は図3のG方向に動きピン10と係合して主ミ
ラー1を上昇させる。このとき主ミラー1はミラー戻し
ばね30に抗して軸5及び8の回りに時計方向に回動す
る。やがてサブミラー保持枠12とピン20とが非接触
状態になると、ミラー支持部材13は、トグルばね16
の付勢力によって軸6の回りに反時計方向に回転し、ミ
ラー支持部材13の腕13aとピン19とが接触状態に
なる。さらに主ミラー1が上昇すると、軸6とピン7の
中心を結ぶ線に関してピン15が図3とは反対側に来
る。
バー31は図3のG方向に動きピン10と係合して主ミ
ラー1を上昇させる。このとき主ミラー1はミラー戻し
ばね30に抗して軸5及び8の回りに時計方向に回動す
る。やがてサブミラー保持枠12とピン20とが非接触
状態になると、ミラー支持部材13は、トグルばね16
の付勢力によって軸6の回りに反時計方向に回転し、ミ
ラー支持部材13の腕13aとピン19とが接触状態に
なる。さらに主ミラー1が上昇すると、軸6とピン7の
中心を結ぶ線に関してピン15が図3とは反対側に来
る。
【0026】するとトグルばね16の付勢力はミラー支
持部材13を軸6回りに時計方向に回転させるように作
用する。これによって今度はミラー支持部材13の腕1
3bとピン19とが接触するようになる。そして主ミラ
ー1が上昇を完了すると図5のように、カメラ本体に固
定されているストッパー33に接触して停止する。この
ときサブミラー保持枠12と主ミラー保持枠2とは、ト
グルばね16の付勢力によって接触し半透過部1aは遮
光される。このあと主ミラー1が撮影位置に到達して停
止すると、不図示のシャッタが作動して露出を行う。露
出完了後、駆動レバー31は図3のGとは反対方向に動
く。これに追従して、主ミラー1はミラー戻しばね30
の付勢力によって軸5及び8の回りに反時計方向に回転
し、観察位置に戻る。
持部材13を軸6回りに時計方向に回転させるように作
用する。これによって今度はミラー支持部材13の腕1
3bとピン19とが接触するようになる。そして主ミラ
ー1が上昇を完了すると図5のように、カメラ本体に固
定されているストッパー33に接触して停止する。この
ときサブミラー保持枠12と主ミラー保持枠2とは、ト
グルばね16の付勢力によって接触し半透過部1aは遮
光される。このあと主ミラー1が撮影位置に到達して停
止すると、不図示のシャッタが作動して露出を行う。露
出完了後、駆動レバー31は図3のGとは反対方向に動
く。これに追従して、主ミラー1はミラー戻しばね30
の付勢力によって軸5及び8の回りに反時計方向に回転
し、観察位置に戻る。
【0027】図4は主ミラー1が下降してきて、ピン2
5と主ミラー保持枠2とが衝突した瞬間を示している。
ここで主ミラー側の部材と主ミラー受け側部材との間に
式(15)がほぼ成り立つように重り27が取り付けて
あるから、衝突後主ミラー側の部材はほとんど停止して
しまい、主ミラー受け側の部材は軸18の回りに時計方
向に回転するようになる。主ミラー側の部材とは、ミラ
ー戻しばね30の付勢力によって主ミラー1が観察位置
に戻る際に運動する全ての部材(すなわち図2において
物体mA に相当する部材)を含む。また主ミラー受け側
部材とは、衝突によってピン25が受けた衝撃力により
運動する全ての部材(すなわち図2において物体mB に
相当する部材)を含む。
5と主ミラー保持枠2とが衝突した瞬間を示している。
ここで主ミラー側の部材と主ミラー受け側部材との間に
式(15)がほぼ成り立つように重り27が取り付けて
あるから、衝突後主ミラー側の部材はほとんど停止して
しまい、主ミラー受け側の部材は軸18の回りに時計方
向に回転するようになる。主ミラー側の部材とは、ミラ
ー戻しばね30の付勢力によって主ミラー1が観察位置
に戻る際に運動する全ての部材(すなわち図2において
物体mA に相当する部材)を含む。また主ミラー受け側
部材とは、衝突によってピン25が受けた衝撃力により
運動する全ての部材(すなわち図2において物体mB に
相当する部材)を含む。
【0028】この衝突によって主ミラー受け側部材の得
た運動エネルギーは、ばね26の歪みエネルギーとして
蓄えられるとともに、接触面28aと摩擦面23aとの
間の摩擦によって消散される。やがて主ミラー受け側部
材は時計方向回転を停止し、こんどはばね26の付勢力
によって反時計方向回転を始める。そしてピン25と主
ミラー保持枠2とは第2回目の衝突を行うが、このとき
は接触面28aと摩擦面23aとの間の摩擦によって、
主ミラー受け側部材の運動エネルギーは十分消散されて
いる。このため主ミラー側部材は殆どバウンドしない。
た運動エネルギーは、ばね26の歪みエネルギーとして
蓄えられるとともに、接触面28aと摩擦面23aとの
間の摩擦によって消散される。やがて主ミラー受け側部
材は時計方向回転を停止し、こんどはばね26の付勢力
によって反時計方向回転を始める。そしてピン25と主
ミラー保持枠2とは第2回目の衝突を行うが、このとき
は接触面28aと摩擦面23aとの間の摩擦によって、
主ミラー受け側部材の運動エネルギーは十分消散されて
いる。このため主ミラー側部材は殆どバウンドしない。
【0029】図5は実際のカメラにおいて実験した結果
である。実験は図3に示す不図示のレンズを通過してき
た光りS1 のうち、測光測距手段32へ向かう光りS3
がミラーダウン後のバウンドによって変化するのを、測
光測距手段32を用いて観察した。ミラーダウン後のバ
ウンドが収まれば、測光測距手段32へ向かう光りS3
も安定するから、測光測距手段32の出力も安定する。
そこで測光測距手段32の出力が安定するまでの時間を
もってミラーダウン後のバウンド時間とみなし、図5の
縦軸にとった。また横軸には主ミラー受け側部材の慣性
モーメントをとってある。図中破線で示した固定のとき
とは主ミラー受け側部材をカメラ本体に固定したときの
バウンド時間を表す。実験にあたっては、必ずしも光り
S3 を測定しなくても、例えば主ミラーで反射した光り
S2 をファインダー側にある測光測距手段32´によっ
て測定してもよい。
である。実験は図3に示す不図示のレンズを通過してき
た光りS1 のうち、測光測距手段32へ向かう光りS3
がミラーダウン後のバウンドによって変化するのを、測
光測距手段32を用いて観察した。ミラーダウン後のバ
ウンドが収まれば、測光測距手段32へ向かう光りS3
も安定するから、測光測距手段32の出力も安定する。
そこで測光測距手段32の出力が安定するまでの時間を
もってミラーダウン後のバウンド時間とみなし、図5の
縦軸にとった。また横軸には主ミラー受け側部材の慣性
モーメントをとってある。図中破線で示した固定のとき
とは主ミラー受け側部材をカメラ本体に固定したときの
バウンド時間を表す。実験にあたっては、必ずしも光り
S3 を測定しなくても、例えば主ミラーで反射した光り
S2 をファインダー側にある測光測距手段32´によっ
て測定してもよい。
【0030】図4において、偏心ピン21を固定して主
ミラー1の45°位置調整を行うと、ピン25と主ミラ
ー保持枠2との衝突点における共通法線PPも変化して
しまう。すると、式(12)および(13)に示したC
1およびC2の値も変わってしまい、バウンド防止の条
件式(15)に誤差が生じてしまうことになる。そこで
特願平5−199117号において開示した一眼レフカ
メラ用ミラーのバウンド防止装置では、この誤差を補正
するために、例えば重り27の重量を調整することで慣
性モーメントを調整するようにしていた。
ミラー1の45°位置調整を行うと、ピン25と主ミラ
ー保持枠2との衝突点における共通法線PPも変化して
しまう。すると、式(12)および(13)に示したC
1およびC2の値も変わってしまい、バウンド防止の条
件式(15)に誤差が生じてしまうことになる。そこで
特願平5−199117号において開示した一眼レフカ
メラ用ミラーのバウンド防止装置では、この誤差を補正
するために、例えば重り27の重量を調整することで慣
性モーメントを調整するようにしていた。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特願平
5−199117号において開示した一眼レフカメラ用
ミラーのバウンド防止装置で、バウンド防止効果が最も
大きくなる(図5のBmin点付近)ように調整するた
めには、主ミラー保持枠2の位置を調整し、つづいて慣
性モーメントの調整(重り27の重量調整等)をするこ
とになる。すなわち2回の調整が必要であり、調整作業
が煩雑になるという問題点がある。
5−199117号において開示した一眼レフカメラ用
ミラーのバウンド防止装置で、バウンド防止効果が最も
大きくなる(図5のBmin点付近)ように調整するた
めには、主ミラー保持枠2の位置を調整し、つづいて慣
性モーメントの調整(重り27の重量調整等)をするこ
とになる。すなわち2回の調整が必要であり、調整作業
が煩雑になるという問題点がある。
【0032】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たもので、慣性モーメントの調整を不要にすることで、
部品点数の削減とカメラの組立調整を容易とし、これに
よりコストダウンを図ることを目的とする。
たもので、慣性モーメントの調整を不要にすることで、
部品点数の削減とカメラの組立調整を容易とし、これに
よりコストダウンを図ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1発明は、観察位置と撮影位置との間を往復回動
可能なミラー部材と、ミラー部材が衝突した時に回転運
動をしてミラー部材の角運動量を吸収すると共に、ミラ
ー部材を所定回動角に位置規制するためのミラー受け部
材と、ミラー受け部材のカメラ本体に対する相対移動を
制動するための制動部材とを有し、ミラー部材とミラー
受け部材とが衝突する部分の形状を、それぞれインボリ
ュート曲線とするように構成されている。
に、第1発明は、観察位置と撮影位置との間を往復回動
可能なミラー部材と、ミラー部材が衝突した時に回転運
動をしてミラー部材の角運動量を吸収すると共に、ミラ
ー部材を所定回動角に位置規制するためのミラー受け部
材と、ミラー受け部材のカメラ本体に対する相対移動を
制動するための制動部材とを有し、ミラー部材とミラー
受け部材とが衝突する部分の形状を、それぞれインボリ
ュート曲線とするように構成されている。
【0034】第2発明は、観察位置と撮影位置との間を
往復回動可能なミラー部材と、ミラー部材が衝突した時
に回転運動をしてミラー部材の角運動量を吸収すると共
に、ミラー部材を所定回動角に位置規制するためのミラ
ー受け部材と、ミラー受け部材のカメラ本体に対する相
対移動を制動するための制動部材とを有し、ミラー部材
とミラー受け部材とが衝突する部分の形状を、それぞれ
インボリュート曲線の近似円弧とするように構成されて
いる。
往復回動可能なミラー部材と、ミラー部材が衝突した時
に回転運動をしてミラー部材の角運動量を吸収すると共
に、ミラー部材を所定回動角に位置規制するためのミラ
ー受け部材と、ミラー受け部材のカメラ本体に対する相
対移動を制動するための制動部材とを有し、ミラー部材
とミラー受け部材とが衝突する部分の形状を、それぞれ
インボリュート曲線の近似円弧とするように構成されて
いる。
【0035】第3発明は、観察位置と撮影位置との間を
往復回動可能なミラー部材と、ミラー部材が衝突した時
に回転運動をしてミラー部材の角運動量を吸収すると共
に、ミラー部材を所定回動角に位置規制するためのミラ
ー受け部材と、ミラー受け部材のカメラ本体に対する相
対移動を制動するための制動部材とを有し、ミラー部材
とミラー受け部材とが衝突する部分の形状を、それぞれ
インボリュート曲線に近似する折れ線とするように構成
されている。
往復回動可能なミラー部材と、ミラー部材が衝突した時
に回転運動をしてミラー部材の角運動量を吸収すると共
に、ミラー部材を所定回動角に位置規制するためのミラ
ー受け部材と、ミラー受け部材のカメラ本体に対する相
対移動を制動するための制動部材とを有し、ミラー部材
とミラー受け部材とが衝突する部分の形状を、それぞれ
インボリュート曲線に近似する折れ線とするように構成
されている。
【0036】
【作用】上記構成のカメラ用ミラーのバウンド防止装置
においては、ミラー部材とミラー受け部材の衝突する部
分の形状をインボリュート曲線またはその近似曲線とし
たので、ミラー部材の位置を調整しても、衝突点におけ
る共通法線はほとんど変化しないから、バウンド防止の
条件もほとんど変化しない。従って、ミラー部材の位置
を調整しても、バウンド防止の条件に生ずる誤差もほと
んど無く、この誤差を補正するための慣性モーメント調
整装置や調整作業は省略できる。
においては、ミラー部材とミラー受け部材の衝突する部
分の形状をインボリュート曲線またはその近似曲線とし
たので、ミラー部材の位置を調整しても、衝突点におけ
る共通法線はほとんど変化しないから、バウンド防止の
条件もほとんど変化しない。従って、ミラー部材の位置
を調整しても、バウンド防止の条件に生ずる誤差もほと
んど無く、この誤差を補正するための慣性モーメント調
整装置や調整作業は省略できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
するが、その前に図2によって本発明によるカメラ用ミ
ラーのバウンド防止装置の原理について説明する。
するが、その前に図2によって本発明によるカメラ用ミ
ラーのバウンド防止装置の原理について説明する。
【0038】図2において、共通法線QQの方程式を求
めてみる。
めてみる。
【0039】i) 方向余弦λx、λyよりQQ直線の傾
きはλy/λxである。
きはλy/λxである。
【0040】ii)点Pc(xp、yp)はQQ直線上に
ある。
ある。
【0041】以上のことからQQ直線の方程式は、
【0042】 y=(λy/λx)x+yp−(λy/λx)xp ・・・・(100) となる。
【0043】ここで、QQ直線上の任意の1点P0(x
0,y0)とすると、
0,y0)とすると、
【0044】 y0=(λy/λx)x0+yp−(λy/λx)xp ・・・(101) が成り立つ。
【0045】物体mAとmBとの衝突点がPcからP0
に変わったとき式(12)の値は、
に変わったとき式(12)の値は、
【0046】 C01 =−y0 λx +(x0 −xB )λy ・・・・・・・(102) となる。式(101)を式(102)に代入すると、
【0047】C01 =−((λy/λx)x0+yp−
(λy/λx)xp)λx
(λy/λx)xp)λx
【0048】+(x0 −xB )λy
【0049】=−(λy x0+yp λx−λy xp)
+(x0 −xB )λy
+(x0 −xB )λy
【0050】=−yp λx+λy xp−xB λy
【0051】=C1すなわち、式(12)の値は変化し
ない。
ない。
【0052】同様にして、式(13)の値は、
【0053】 C02 =−y0 λx +x0 λy ・・・・・・・・・・・・(103) となるがやはり、
【0054】C02 =C2 となって、式(13)の値も変化しないことがわかる。
【0055】一方、インボリュート歯車において、噛み
合う一対の歯の接触点は常に作用線上にあり、作用線は
共通法線である。また、噛み合う一対の歯の接触点が移
動してもこの作用線は動かないから、C1およびC2の
値が変化しないための条件を満たしている。即ち、衝突
点がPcからP0に変わったとしても、衝突点PcとP0
が共にインボリュート歯車の作用線(共通法線)上にあ
る場合は、C1およびC2の値は変化せず、条件式(1
5)に誤差が生じないので、慣性モーメントの調整を不
要にすることが可能となる。
合う一対の歯の接触点は常に作用線上にあり、作用線は
共通法線である。また、噛み合う一対の歯の接触点が移
動してもこの作用線は動かないから、C1およびC2の
値が変化しないための条件を満たしている。即ち、衝突
点がPcからP0に変わったとしても、衝突点PcとP0
が共にインボリュート歯車の作用線(共通法線)上にあ
る場合は、C1およびC2の値は変化せず、条件式(1
5)に誤差が生じないので、慣性モーメントの調整を不
要にすることが可能となる。
【0056】図1は、本発明によるカメラ用ミラーのバ
ウンド防止装置の一実施例を示す側面図である。図中、
図2〜図5と同じ構成部材の説明は省略する。
ウンド防止装置の一実施例を示す側面図である。図中、
図2〜図5と同じ構成部材の説明は省略する。
【0057】図1において、軸5、18および17とス
トッパ33は、不図示のカメラ本体に固定されている。
偏心ピン21は不図示のカメラ本体に回転可能に取り付
けられている。ミラー保持枠2は支持部材3と一体にな
っている。支持部材3は軸5の回りに回転可能であっ
て、ばね30の力を受けて反時計方向に付勢されてい
る。
トッパ33は、不図示のカメラ本体に固定されている。
偏心ピン21は不図示のカメラ本体に回転可能に取り付
けられている。ミラー保持枠2は支持部材3と一体にな
っている。支持部材3は軸5の回りに回転可能であっ
て、ばね30の力を受けて反時計方向に付勢されてい
る。
【0058】支持部材3には、軸5を中心として回転す
るインボリュート歯車の歯面3aが形成されている。ば
ね30の一端は支持部材3に取り付けられ、他端は不図
示のカメラ本体に取り付けられている。45°受け部材
22は軸18の回りに回転可能であって、ばね26の力
を受けて反時計方向に付勢されている。
るインボリュート歯車の歯面3aが形成されている。ば
ね30の一端は支持部材3に取り付けられ、他端は不図
示のカメラ本体に取り付けられている。45°受け部材
22は軸18の回りに回転可能であって、ばね26の力
を受けて反時計方向に付勢されている。
【0059】45°受け部材22には、軸18を中心と
して回転するインボリュート歯車の歯面22aが形成さ
れている。歯面22aは、支持部材3に形成されている
歯面3aと噛み合う。点Piは、歯面3aと歯面22a
との接触点を表す。さらにこの点Piを通る直線RR
は、歯面3aと歯面22aとの作用線(共通法線)であ
る。ここで歯面22aと歯面3aとは、それぞれ軸18
および軸5を回転軸として噛み合うことができ、回転で
きる一対のインボリュート歯車の歯面である。慣性レバ
ー23は軸18の回りに回転可能であって、ピン24に
よって45°受け部材22と一体になっている。重り2
7は慣性レバー23に取り付けられている。ブレーキレ
バー28は、軸17の回りに回転可能であって、ばね2
6の力を受けて時計方向に付勢されている。
して回転するインボリュート歯車の歯面22aが形成さ
れている。歯面22aは、支持部材3に形成されている
歯面3aと噛み合う。点Piは、歯面3aと歯面22a
との接触点を表す。さらにこの点Piを通る直線RR
は、歯面3aと歯面22aとの作用線(共通法線)であ
る。ここで歯面22aと歯面3aとは、それぞれ軸18
および軸5を回転軸として噛み合うことができ、回転で
きる一対のインボリュート歯車の歯面である。慣性レバ
ー23は軸18の回りに回転可能であって、ピン24に
よって45°受け部材22と一体になっている。重り2
7は慣性レバー23に取り付けられている。ブレーキレ
バー28は、軸17の回りに回転可能であって、ばね2
6の力を受けて時計方向に付勢されている。
【0060】ばね26の一端は45°受け部材22の腕
22bに取り付けられ、他端はブレーキレバー28に固
定されているピン29に取り付けられている。ばね26
はばね30より強い付勢力を有している。45°受け部
材22の腕22bは、ばね26の付勢力によって、偏心
ピン21に押し当てられる。また、ブレーキレバー28
の接触面28aは、ばね26の付勢力によって、慣性レ
バー23の摩擦面23aに押し当てられている。
22bに取り付けられ、他端はブレーキレバー28に固
定されているピン29に取り付けられている。ばね26
はばね30より強い付勢力を有している。45°受け部
材22の腕22bは、ばね26の付勢力によって、偏心
ピン21に押し当てられる。また、ブレーキレバー28
の接触面28aは、ばね26の付勢力によって、慣性レ
バー23の摩擦面23aに押し当てられている。
【0061】つづいて本発明の動作を説明する。
【0062】カメラ本体のレリーズ釦が押されると、公
知の方法によって支持部材3は、ばね30に抗して時計
方向に回転する。そしてストッパ33に衝突すると停止
する。このときの支持部材3の状態を図1に破線で示
す。
知の方法によって支持部材3は、ばね30に抗して時計
方向に回転する。そしてストッパ33に衝突すると停止
する。このときの支持部材3の状態を図1に破線で示
す。
【0063】次に不図示のシャッタが作動してフィルム
は露光される。この後、支持部材3は、ばね30の作用
によって反時計方向に回転してくる。やがて歯面3aは
点Piにおいて歯面22aと衝突する。ここで重り27
を適切に設定してあれば、式(15)で説明したよう
に、支持部材3はほとんどバウンドせずに停止し、バウ
ンドを防止することができる。
は露光される。この後、支持部材3は、ばね30の作用
によって反時計方向に回転してくる。やがて歯面3aは
点Piにおいて歯面22aと衝突する。ここで重り27
を適切に設定してあれば、式(15)で説明したよう
に、支持部材3はほとんどバウンドせずに停止し、バウ
ンドを防止することができる。
【0064】以上で説明した実施例によれば、ミラー部
材と45°受け部材の衝突点の形状をインボリュート曲
線としたので、ミラー保持枠2の位置を偏心ピン21に
よって調整しても、共通法線RRは変化しないから、バ
ウンド防止の条件式(15)も変化しない。このため、
ミラー保持枠2の位置を調整しても、バウンド防止の条
件に誤差を生じることがなく、この誤差を補正するため
の慣性モーメント調整装置や調整作業は省略できる。従
って、カメラの組立調整が容易となり、部品点数の削減
とコストダウンを図ることができる。
材と45°受け部材の衝突点の形状をインボリュート曲
線としたので、ミラー保持枠2の位置を偏心ピン21に
よって調整しても、共通法線RRは変化しないから、バ
ウンド防止の条件式(15)も変化しない。このため、
ミラー保持枠2の位置を調整しても、バウンド防止の条
件に誤差を生じることがなく、この誤差を補正するため
の慣性モーメント調整装置や調整作業は省略できる。従
って、カメラの組立調整が容易となり、部品点数の削減
とコストダウンを図ることができる。
【0065】実施例では、歯面3aおよび歯面22aを
インボリュート歯車の歯面として説明しているが、これ
に限らず、接触点Piが共通法線RRに近似したライン
上を移動することが可能な歯車、例えば折れ線形状や円
弧形状の歯車の歯面としても良い。
インボリュート歯車の歯面として説明しているが、これ
に限らず、接触点Piが共通法線RRに近似したライン
上を移動することが可能な歯車、例えば折れ線形状や円
弧形状の歯車の歯面としても良い。
【0066】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ミラー部
材とミラー受け部材の衝突する部分の形状をインボリュ
ート曲線またはその近似曲線としたので、ミラー部材の
位置を調整しても、衝突する部分の共通法線はほとんど
変化しないから、バウンド防止の条件もほとんど変化し
ない。従って、ミラー部材の位置を調整しても、バウン
ド防止の条件に生ずる誤差は非常に小さく、誤差補正の
ための慣性モーメント調整装置や調整作業は省略でき、
部品点数の削減とカメラの組立調整を容易とし、これに
よりコストダウンを図ることが可能となる。
材とミラー受け部材の衝突する部分の形状をインボリュ
ート曲線またはその近似曲線としたので、ミラー部材の
位置を調整しても、衝突する部分の共通法線はほとんど
変化しないから、バウンド防止の条件もほとんど変化し
ない。従って、ミラー部材の位置を調整しても、バウン
ド防止の条件に生ずる誤差は非常に小さく、誤差補正の
ための慣性モーメント調整装置や調整作業は省略でき、
部品点数の削減とカメラの組立調整を容易とし、これに
よりコストダウンを図ることが可能となる。
【図1】本発明によるカメラ用ミラーのバウンド防止装
置の一実施例を示す側面図である。
置の一実施例を示す側面図である。
【図2】従来および本発明によるカメラ用ミラーのバウ
ンド防止装置の原理について説明する概念図である。
ンド防止装置の原理について説明する概念図である。
【図3】本発明によるカメラ用ミラーのバウンド防止装
置の第1実施例を示す斜視図である。
置の第1実施例を示す斜視図である。
【図4】本発明によるカメラ用ミラーのバウンド防止装
置の第1実施例を示す側面図である。
置の第1実施例を示す側面図である。
【図5】本発明によるカメラ用ミラーのバウンド防止装
置の第1実施例を示す特性図である。
置の第1実施例を示す特性図である。
2 ミラー保持枠 3 支持部材 3a 歯面 13 ストッパ 17 軸 18 軸 21 偏心ピン 22 部材 22a 歯面 22b 腕 23 慣性レバー 23a 摩擦面 24 ピン 28 ブレーキレバー 28a 接触面 29 ピン 33 ストッパ
Claims (3)
- 【請求項1】観察位置と撮影位置との間を往復回動可能
なミラー部材と、 前記ミラー部材が衝突した時に回転運動をして前記ミラ
ー部材の角運動量を吸収すると共に、前記ミラー部材を
所定回動角に位置規制するためのミラー受け部材と、 前記ミラー受け部材のカメラ本体に対する相対移動を制
動するための制動部材とを有し、 前記ミラー部材と前記ミラー受け部材とが衝突する部分
の形状を、それぞれインボリュート曲線としたことを特
徴とするカメラ用ミラーのバウンド防止装置。 - 【請求項2】観察位置と撮影位置との間を往復回動可能
なミラー部材と、 前記ミラー部材が衝突した時に回転運動をして前記ミラ
ー部材の角運動量を吸収すると共に、前記ミラー部材を
所定回動角に位置規制するためのミラー受け部材と、 前記ミラー受け部材のカメラ本体に対する相対移動を制
動するための制動部材とを有し、 前記ミラー部材と前記ミラー受け部材とが衝突する部分
の形状を、それぞれインボリュート曲線の近似円弧にし
たことを特徴とするカメラ用ミラーのバウンド防止装
置。 - 【請求項3】観察位置と撮影位置との間を往復回動可能
なミラー部材と、 前記ミラー部材が衝突した時に回転運動をして前記ミラ
ー部材の角運動量を吸収すると共に、前記ミラー部材を
所定回動角に位置規制するためのミラー受け部材と、 前記ミラー受け部材のカメラ本体に対する相対移動を制
動するための制動部材とを有し、 前記ミラー部材と前記ミラー受け部材とが衝突する部分
の形状を、それぞれインボリュート曲線に近似する折れ
線にしたことを特徴とするカメラ用ミラーのバウンド防
止装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35443593A JP3326944B2 (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | カメラ用ミラーのバウンド防止装置 |
US08/634,128 US5768644A (en) | 1993-07-16 | 1996-04-19 | Apparatus for preventing mirror bounce in camera |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35443593A JP3326944B2 (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | カメラ用ミラーのバウンド防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07199349A true JPH07199349A (ja) | 1995-08-04 |
JP3326944B2 JP3326944B2 (ja) | 2002-09-24 |
Family
ID=18437553
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35443593A Expired - Lifetime JP3326944B2 (ja) | 1993-07-16 | 1993-12-30 | カメラ用ミラーのバウンド防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3326944B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101503751B1 (ko) * | 2011-04-08 | 2015-03-18 | 캐논 가부시끼가이샤 | 카메라 |
KR101532603B1 (ko) * | 2008-07-31 | 2015-07-01 | 삼성전자주식회사 | 이미지 처리 장치, 이를 구비하는 촬상 장치 및 촬상 방법 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109870111B (zh) * | 2019-03-18 | 2020-05-29 | 吉林大学 | 基于机器视觉的渐开线圆柱齿轮齿距累积误差测量方法 |
-
1993
- 1993-12-30 JP JP35443593A patent/JP3326944B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101532603B1 (ko) * | 2008-07-31 | 2015-07-01 | 삼성전자주식회사 | 이미지 처리 장치, 이를 구비하는 촬상 장치 및 촬상 방법 |
KR101503751B1 (ko) * | 2011-04-08 | 2015-03-18 | 캐논 가부시끼가이샤 | 카메라 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3326944B2 (ja) | 2002-09-24 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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