JPH07196873A - 難燃性樹脂組成物 - Google Patents
難燃性樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH07196873A JPH07196873A JP35353293A JP35353293A JPH07196873A JP H07196873 A JPH07196873 A JP H07196873A JP 35353293 A JP35353293 A JP 35353293A JP 35353293 A JP35353293 A JP 35353293A JP H07196873 A JPH07196873 A JP H07196873A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- formula
- component
- copolymer
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
るポリカーボネート系樹脂組成物を提供する。 【構成】 式1および2で示され、かつ2の構造単位の
量は1、2の合計量の2〜90モル%を占める共重合ポ
リカーボネートまたはこれを含む難燃性樹脂組成物。 (上記式中、R4 、R5 は、ハロゲン原子または一価の
炭化水素基であり、Bは−(R1 −)C(−R2 )−
[R1 、R2 は水素原子または1価の炭化水素基]、−
C(=R3 )− [R3 は2価の炭化水素基]、−O
−、−S−、−SO−または−SO2 −であり、R6 は
炭素数1〜10の炭化水素基もしくはそのハロゲン化物
またはハロゲン原子、p、qおよびnは0〜4の整数)
Description
樹脂を含む難燃化された樹脂組成物に関する。
カーボネート樹脂は、耐熱性、耐衝撃性等に優れること
から種々の用途に用いられているが、成形加工温度が高
く、流動性が悪いこと、衝撃強度の厚み依存性が大きい
等の欠点を有している。
ABS(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン)系
樹脂をブレンドし、これらの問題点を解決しようとする
試みがなされている(特公昭38-15225号公報、特公昭48
-12170号公報、特公昭57-21530号公報、特公昭58-46269
号公報等)。
性、耐衝撃性に優れるが、難燃性が不足しているため、
難燃性向上のために種々の試みが成されている(特公昭
54-30417公報、特開昭61-62556号公報)。
軽量化の要請に伴い、薄肉化指向が強まりつつある。材
料においても、薄肉化を達成するため、例えばポリカー
ボネートの分子量を低くしたり、ABSやSANの比率
を高めて流動性の改良を行う試みがなされている。しか
し、このような改良法ではUL94燃焼試験で滴下物
(ドリップ)を生じやすくなり、良好な難燃性が得られ
ない。そこで、他の物性をなるべく損なわず、難燃性を
より改善する方法が強く望まれている。そしてそのよう
な薄肉化指向から、厚さの薄いハウジング用途におい
て、薄肉の(例えば3mm以下)、UL94の5V試験
(5VB)に合格するような優れた難燃性を有する芳香
族ポリカーボネート系の樹脂組成物が望まれている。
は5V試験に代表される難燃性試験において優れた難燃
性を有するポリカーボネート系の樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。
共に特定の2種類のゴムを組合せて、特定のポリカーボ
ネート系の樹脂に添加すると、それぞれを単独で用いた
ときには予測できなかった程飛躍的に難燃性を改善でき
ることを見出し、本発明に至った。
ゲン原子または一価の炭化水素基であり、Bは−(R1
−)C(−R2 )− [ここで、R1 およびR2はそれ
ぞれ独立して水素原子または1価の炭化水素基であ
る]、−C(=R3 )− [ここでR3 は2価の炭化水
素基である]、−O−、−S−、−SO−または−SO
2 −であり、R6 は炭素数1〜10の炭化水素基もしく
はそのハロゲン化物またはハロゲン原子であり、p、q
およびnはそれぞれ独立して0〜4の整数である)で示
される構造単位を有し、かつ前記(化5)の構造単位の
量は(化4)および(化5)の構造単位の合計量の2〜
90モル%を占めるところの共重合ポリカーボネートま
たはこれとポリカーボネート系樹脂1〜100 重量部、な
らびに (A-2) (a) 芳香族ビニル単量体成分および(b) シアン化
ビニル単量体成分を、共重合体の構成成分として含む共
重合体99〜0重量部を含み、かつ、(A)100重量部
に対して、 (B)(a) 芳香族ビニル単量体成分、(b) シアン化ビニ
ル単量体成分および(c)ゴム質重合体を、共重合体の構
成成分として含む共重合体0.5 〜40重量部ならびに (C)ポリオルガノシロキサンおよびポリアルキル(メ
タ)アクリレートを含む複合ゴムにビニル系単量体がグ
ラフトしてなる複合ゴム系グラフト共重合体0.5〜40重
量部を含み、さらに(A)〜(C)の合計100重量部
に対して、 (D)リン酸エステル系化合物1〜30重量部を含むこ
とを特徴とする。
ゴム成分すなわち(B)と(C)および難燃剤(D)を
組合せたところに特徴があり、(B)〜(D)のいずれ
か1つでも欠けると、良好な難燃性は得られない。
は、上記した共重合ポリカーボネートまたはこれとポリ
カーボネート系樹脂である。
は、上記式(化4)および(化5)で示される構成単位
を有することが必要である。まず、(化4)で示される
構成単位はジフェノール成分およびカーボネート成分よ
りなる。ジフェノール成分を導入するために使用できる
ジフェノールを次式(化6)に示す。
のと同義である。
は、例えば、ビス(4-ヒドロキシフェニル)メタン、1,
1-ビス(4-ヒドロキシフェニル)エタン、2,2-ビス(4-
ヒドロキシフェニル)プロパン(いわゆるビスフェノー
ルA)、2,2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ブタン、2,
2-ビス(4-ヒドロキシフェニル)オクタン、ビス(4-ヒ
ドロキシフェニル)フェニルメタン、2,2-ビス(4-ヒド
ロキシ-1- メチルフェニル)プロパン、1,1-ビス(4-ヒ
ドロキシ-t- ブチルフェニル)プロパン、2,2-ビス(4-
ヒドロキシ-3- ブロモフェニル)プロパンなどのビス
(ヒドロキシアリール)アルカン類;1,1-ビス(4-ヒド
ロキシフェニル)シクロペンタン、1,1-ビス(4-ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサンなどのビス(ヒドロキシ
アリール)シクロアルカン類;4,4'- ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4,4'- ジヒドロキシ-3,3'-ジメチルフ
ェニルエーテルなどのジヒドロキシアリールエーテル
類;4,4'- ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'-
ジヒドロキシ-3,3'-ジメチルジフェニルスルフィドなど
のジヒドロキシジアリールスルフィド類;4,4'- ジヒド
ロキシジフェニルスルホキシド、4,4'- ジヒドロキシ-
3,3'-ジメチルジフェニルスルホキシドなどのジヒドロ
キシジアリールスルホキシド類;4,4'- ジヒドロキシジ
フェニルスルホン、4,4'- ジヒドロキシ-3,3'-ジメチル
ジフェニルスルホンなどのジヒドロキシジアリールスル
ホン類などが挙げられるが、これらに限定されない。こ
れらを1種または2種以上組合せて使用することができ
る。これらのうちでは、特に2,2-ビス(4-ヒドロキシフ
ェニル)プロパンが好ましい。
駆物質としては、例えばジフェニルカーボネート、ジト
リールカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネ
ート、m-クレジルカーボネート、ジナフチルカーボネー
ト、ビス(ジフェニル)カーボネート、ジエチルカーボ
ネート、ジメチルカーボネート、ジブチルカーボネー
ト、ジシクロヘキシルカーボネートなどの炭酸ジエステ
ル、およびホスゲンなどのハロゲン化カルボニル化合物
等が挙げられる。これらを1種または2種以上組合せて
使用することができる。特にジフェニルカーボネートが
好ましい。
は、ジフェノール成分、レゾルシンおよび/または置換
レゾルシン成分ならびにカーボネート成分から成る。ジ
フェノール成分の導入については、上記したのと同様の
ジフェノールを使用できる。またカーボネート成分とし
ては、上記した炭酸ジエステルまたはホスゲンを使用で
きる。レゾルシンおよび/または置換レゾルシン成分の
導入のためには、次式(化7):
る化合物を1種または2種以上組合せて使用することが
できる。このような化合物としては、例えばレゾルシ
ン、および3-メチルレゾルシン、3-エチルレゾルシン、
3-プロピルレゾルシン、3-ブチルレゾルシン、3-t-ブチ
ルレゾルシン、3-フェニルレゾルシン、3-クミルレゾル
シン、2,3,4,6-テトラフルオロレゾルシン、2,3,4,6-テ
トラブロモレゾルシンなどの置換レゾルシンが挙げられ
る。これらのうち特にレゾルシンが好ましい。
5)で示される上記した2種の構成単位を次の割合で有
している。すなわち、(化5)で示される構成単位の量
が、(化4)および(化5)の合計量の2〜90モル
%、好ましくは2〜40モル%である。(化5)の量が
2モル%より少ないとガラス転移温度(Tg)の低下が
不十分であるので、流動性の改良効果がみられない。ま
た、90モル%より多いと従来のポリカーボネートと同
等の優れた物性、例えば機械的強度、耐熱性等が得られ
ない。
は、通常10,000〜100,000 、好ましくは18,000〜40,000
である。ここでいう重量平均分子量とは、ポリカーボネ
ート用に補正されたポリスチレンを用いて、GPC(ゲ
ル浸透クロマトグラフィー)によって測定されたもので
ある。(また、メチレンクロリド中、25℃で測定した固
有粘度が、0.35〜0.65 dl/g であるものが好ましい。)
共重合ポリカーボネートは、公知のポリカーボネートの
製造方法、例えばホスゲンを用いる界面重合法、溶融重
合法等によって製造できる。特に溶融重合法は毒性物質
であるホスゲンや塩化メチレン等を用いないので、環境
衛生上好ましい。
任意であり、公知の慣用の条件を用いることができる。
具体的には、好ましくは80〜250 ℃、より好ましくは 1
00〜230 ℃、特に好ましくは 120〜190 ℃の温度で、好
ましくは0〜5時間、より好ましくは0〜4時間、特に
好ましくは0〜3時間、常圧下で、ジフェノールおよび
上記式(化7)で示される化合物と炭酸ジエステルとを
反応させる。次いで、反応系を減圧にしながら反応温度
を高めて、ジフェノールおよび上記式(化7)で示され
る化合物と炭酸ジエステルとの反応を行い、最終的には
5mmHg以下、より好ましくは1mmHg以下の減圧下で 240
〜320 ℃の温度で、ジフェノールおよび上記式(化7)
で示される化合物と、炭酸ジエステルとの反応を行うの
が好ましい。
ても良く、バッチ式で行っても良い。また、上記反応を
行う際に使用する反応装置は、槽型であっても、管型で
あっても、塔型であっても良い。
重合ポリカーボネートにおける構造単位(化5)が(化
4)および(化5)の合計の90モル%を超えるような
割合で、すなわちレゾルシンおよび/または置換レゾル
シンを、ジフェノール100モルに対して、90モルを
超えるような量で使用しても、他の方法、例えば界面重
合法等に比べて、色相、耐水性、耐熱性の優れた共重合
ポリカーボネートが得られる。
端がフェノールであっても十分な耐衝撃強度を有する
が、p-t-ブチルフェノール、イソノニルフェノール、イ
ソオクチルフェノール、m-またはp-クミルフェノール
(好ましくはp-クミルフェノール)、クロマニル化合
物、例えばクロマンのような、よりかさ高い末端基を導
入すると、より低温衝撃性が優れた共重合ポリカーボネ
ートを得ることができる。
ートと共に任意的に、ポリカーボネート系樹脂を含むこ
とができる。本発明において使用されるポリカーボネー
ト系樹脂は、公知のホスゲン法または溶融法により作ら
れた芳香族ポリカーボネートである(例えば特開昭63-2
15763 号公報および特開平2-124934号公報参照)。
びポリカーボネート系樹脂の両方を含む場合には、両者
の配合比率は任意である。
測定した固有粘度が、0.32〜0.65 dl/g である
ものが好ましい。
芳香族ビニル単量体成分および(b)シアン化ビニル単量
体成分を含む共重合体を含有することができる。樹脂組
成物の難燃性向上のためには(A-2) 成分は必須ではない
が、(A-2) 成分を含有すると、成形性(流動性)が改善
されるので好ましい。
えばスチレン、α‐メチルスチレン、o-,m- もしくはp-
メチルスチレン、ビニルキシレン、モノクロロスチレ
ン、ジクロロスチレン、モノブロモスチレン、ジブロモ
スチレン、フルオロスチレン、p-tert- ブチルスチレ
ン、エチルスチレン、ビニルナフタレン等を挙げること
ができ、これらを1種または2種以上使用する。好まし
くはスチレン、α‐メチルスチレンである。
例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル等を挙げ
ることができ、これらを1種または2種以上使用する。
これらの組成比は特に制限されず、用途に応じて選択さ
れる。
(A-2) 成分中において好ましくは(a) が95〜50重量
%、(b) が5〜50重量%であり、さらに好ましくは
(a) が92〜65重量%、(b) が8〜35重量%であ
る。
例えばSAN樹脂(スチレン‐アクリロニトリル共重合
体)が挙げられる。
制限はなく、塊状重合、溶液重合、塊状懸濁重合、懸濁
重合、乳化重合など通常公知の方法が用いられる。ま
た、別々に共重合した樹脂をブレンドすることによって
得ることも可能である。
配合比率は、(A-1) 1〜100重量部に対して(A-2) を
99〜0重量部、好ましくは(A-1) 10〜99重量部に
対して(A-2) を90〜1重量部である。
(a) 芳香族ビニル単量体成分、(b)シアン化ビニル単量
体成分および(c) ゴム質重合体を含む共重合体である。
(a)芳香族ビニル単量体成分および(b) シアン化ビニル
単量体成分については、前記した成分(A)の(A-2) に
おいて示したものが挙げられる。(c) ゴム質重合体とし
ては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン‐ブ
タジエンのランダム共重合体およびブロック共重合体、
該ブロック共重合体の水素添加物、アクリロニトリル‐
ブタジエン共重合体、ブタジエン‐イソプレン共重合体
などのジエン系ゴム、エチレン‐プロピレンのランダム
共重合体およびブロック共重合体、エチレン‐ブテンの
ランダム共重合体およびブロック共重合体、エチレンと
α‐オレフィンとの共重合体、エチレン‐メタクリレー
ト、エチレン‐ブチルアクリレートなどのエチレン‐不
飽和カルボン酸エステルとの共重合体、アクリル酸エス
テル‐ブタジエン共重合体、例えばブチルアクリレート
‐ブタジエン共重合体などのアクリル系弾性重合体、エ
チレン‐酢酸ビニルなどのエチレンと脂肪酸ビニルとの
共重合体、エチレン‐プロピレン‐エチリデンノルボル
ネン共重合体、エチレン‐プロピレン‐ヘキサジエン共
重合体などのエチレン‐プロピレン非共役ジエンターポ
リマー、ブチレン‐イソプレン共重合体、塩素化ポリエ
チレンなどが挙げられ、これらを1種または2種以上で
使用する。好ましいゴム質重合体としてはエチレン‐プ
ロピレンゴム、エチレン‐プロピレン非共役ジエンター
ポリマー、ジエン系ゴムおよびアクリル系弾性重合体で
あり、特に好ましくはポリブタジエンおよびスチレン‐
ブタジエン共重合体であり、このスチレン‐ブタジエン
共重合体中のスチレン含有率は50重量%以下であること
が好ましい。
び(c) の組成比は特に制限はなく、用途に応じて各成分
が配合される。
び(c) の他に、(d) これらの成分と共重合可能な単量体
を本発明の目的を損なわない範囲で使用することができ
る。そのような共重合可能な単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸等のα,β‐不飽和カルボン酸、メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)ア
クリレート、2-エチル(メタ)アクリレート、2-エチル
ヘキシルメタクリレート等のα,β‐不飽和カルボン酸
エステル類;無水マレイン酸、無水イタコン酸等のα,
β‐不飽和ジカルボン酸無水物類;マレイミド、N-メチ
ルマレイミド、N-エチルマレイミド、N-フェニルマレイ
ミド、N-o-クロロフェニルマレイミド等のα,β‐不飽
和ジカルボン酸のイミド化合物類;等を挙げることがで
き、これらの単量体は1種または2種以上で使用され
る。
質重合体の存在下にその他の成分がグラフト共重合した
グラフト共重合体等が好ましく、さらに好ましくはAB
S樹脂(アクリロニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重
合体)、AES樹脂(アクリロニトリル‐エチレン‐プ
ロピレン‐スチレン共重合体)、ACS樹脂(アクリロ
ニトリル‐塩素化ポリエチレン‐スチレン共重合体)、
AAS樹脂(アクリロニトリル‐アクリル系弾性重合体
‐スチレン共重合体)である。
は、上記の(A)の(A-2) の共重合体と同様の方法が使
用できる。
部に対して0.5 〜40重量部、好ましくは0.5 〜30重量部
添加する。成分(B)の量が上記の範囲より少ないと、
本発明の効果が発揮されず、上記の範囲より多いと剛性
が低下する。
リオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)
アクリレートゴム成分とが交互に絡み合って複合一体化
されている構造を有する複合ゴムに、1種または2種以
上のビニル系単量体がグラフト重合されてなる複合ゴム
系グラフト共重合体である。
製造は、例えば特開昭64-79257号公報明細書等に記載さ
れた方法を用いることができる。
て製造するのが適している。まずポリオルガノシロキサ
ンゴムのラテックスを調製し、次にアルキル(メタ)ア
クリレートゴムの合成用単量体をポリオルガノシロキサ
ンゴムラテックスのゴム粒子に含浸させてから、アルキ
ル(メタ)アクリレートゴムの合成用単量体を重合させ
るのが好ましい。
ば以下に示すオルガノシロキサンおよび架橋剤(I)を
用いて乳化重合により調製することができ、その際、さ
らにグラフト交叉剤(I)を併用することができる。
メチルシロキサン等の鎖状オルガノシロキサンが挙げら
れる。また、3員環以上、好ましくは3〜6員環の各種
の環状オルガノシロキサンを用いることもできる。例え
ばヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシ
クロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ
サン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、トリメチ
ルトリフェニルシクロトリシロキサン、テトラメチルテ
トラフェニルシクロテトラシロキサン、オクタフェニル
シクロテトラシロキサン等が挙げられる。これらのオル
ガノシロキサンを単独でまたは2種以上混合して用いる
ことができる。これらの使用量は、好ましくはポリオル
ガノシロキサンゴム成分中50重量%以上、さらに好ま
しくは70重量%以上である。
官能性のシラン系架橋剤、例えばトリメトキシメチルシ
ラン、トリエトキシフェニルシラン、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラ-n- プロポキシシ
ラン、テトラブトキシシラン等を用いることができる。
特に4官能性の架橋剤が好ましく、この中でもテトラエ
トキシシランが特に好ましい。架橋剤は単独で用いても
よく、また2種以上併用してもよい。架橋剤の使用量は
ポリオルガノシロキサンゴム成分中0.1〜30重量%
が好ましい。
エチル基、プロピル基等またはフェニル基を表し、R2
は水素原子またはメチル基を表し、nは0、1または2
を表し、pは1〜6の整数を表す)で示される単位を形
成し得る化合物が用いられる。上記式(I−1)の単位
を形成し得る(メタ)アクリロイルオキシシロキサンは
グラフト効率が高いため、有効なグラフト鎖を形成する
ことが可能であり、高い耐衝撃性を発現するという点で
有利である。なお、式(I−1)の単位を形成し得るも
のとしてメタクリロイルオキシシロキサンが特に好まし
い。メタクリロイルオキシシロキサンの具体例として
は、β‐メタクリロイルオキシエチルジメトキシメチル
シラン、γ‐メタクリロイルオキシプロピルメトキシジ
メチルシラン、γ‐メタクリロイルオキシプロピルジメ
トキシメチルシラン、γ‐メタクリロイルオキシプロピ
ルトリメトキシシラン、γ‐メタクリロイルオキシプロ
ピルエトキシジエチルシラン、γ‐メタクリロイルオキ
シプロピルジエトキシメチルシラン、δ‐メタクリロイ
ルオキシブチルジエトキシメチルシラン等が挙げられ
る。これらは単独で用いてもよく、また2種以上併用し
てもよい。グラフト交叉剤の使用量は、好ましくはポリ
オルガノシロキサンゴム成分中0〜10重量%である。
テックスの製造は、例えば米国特許第2891920 号明細
書、同第3294725 号明細書等に記載された方法を用いる
ことができる。本発明の実施では、例えばオルガノシロ
キサンと架橋剤(I)および所望によりグラフト交叉剤
(I)の混合溶液とを、アルキルベンゼンスルホン酸、
アルキルスルホン酸等のスルホン酸系乳化剤の存在下
で、例えばホモジナイザー等を用いて水と剪断混合する
方法により製造することが好ましい。アルキルベンゼン
スルホン酸はオルガノシロキサンの乳化剤として作用す
ると同時に重合開始剤ともなるので好適である。この
際、アルキルベンゼンスルホン酸の金属塩、アルキルス
ルホン酸の金属塩等を併用すると、グラフト重合を行う
際にポリマーを安定に維持するのに効果があるので好ま
しい。
ル(メタ)アクリレートゴム成分は、以下に示すアルキ
ル(メタ)アクリレート、架橋剤(II)およびグラフト
交叉剤(II)を用いて合成することができる。
例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート、n-プ
ロピルアクリレート、n-ブチルアクリレート、2-エチル
ヘキシルアクリレート等のアルキルアクリレートおよび
ヘキシルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレ
ート、n-ラウリルメタクリレート等のアルキルメタクリ
レートが挙げられ、特にn-ブチルアクリレートの使用が
好ましい。
リコールジメタクリレート、プロピレングリコールジメ
タクリレート、1,3-ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1,4-ブチレングリコールジメタクリレート等が挙げ
られる。
ルメタクリレート、トリアリルシアヌレート、トリアリ
ルイソシアヌレート等が挙げられる。アリルメタクリレ
ートは架橋剤として用いることもできる。これら架橋剤
およびグラフト交叉剤は単独で用いてもよく、また2種
以上併用しても良い。これら架橋剤およびグラフト交叉
剤の合計の使用量は、好ましくはポリアルキル(メタ)
アクリレートゴム成分中0.1〜20重量%である。
分の重合は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸
ナトリウム等のアルカリの水溶液の添加により中和され
たポリオルガノシロキサンゴム成分のラテックス中へ上
記アルキル(メタ)アクリレート、架橋剤およびグラフ
ト交叉剤を添加し、ポリオルガノシロキサンゴム粒子へ
含浸させた後、通常のラジカル重合開始剤を作用させて
行う。重合の進行と共にポリオルガノシロキサンゴムの
架橋網目に相互に絡んだポリアルキル(メタ)アクリレ
ートゴムの架橋網目が形成され、実質上分離できない、
ポリオルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メ
タ)アクリレートゴム成分との複合ゴムのラテックスが
得られる。なお、本発明の実施に際しては、この複合ゴ
ムとしてポリオルガノシロキサンゴム成分の主骨格がジ
メチルシロキサンの繰り返し単位を有し、ポリアルキル
(メタ)アクリレートゴム成分の主骨格がn-ブチルアク
リレートの繰り返し単位を有する複合ゴムが好ましく用
いられる。
合ゴムは、ビニル系単量体とグラフト共重合可能であ
る。この複合ゴムをトルエンにより90℃で12時間抽
出して測定したゲル含量は80重量%以上であると好ま
しい。
を満足させるためには、上記の複合ゴムにおけるポリオ
ルガノシロキサンゴム成分とポリアルキル(メタ)アク
リレートゴム成分の割合は、前者が3〜90重量%に対
して後者が97〜10重量%であるのが好ましく、ま
た、複合ゴムの平均粒子径は0.08〜0.6μmであ
るのが好ましい。
ル系単量体としては、スチレン、α‐メチルスチレン、
ビニルトルエン等の芳香族アルケニル化合物;メチルメ
タクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート等のメ
タクリル酸エステル;メチルアクリレート、エチルアク
リレート、ブチルアクリレート等のアクリル酸エステ
ル;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン
化ビニル化合物等の各種ビニル系単量体が挙げられ、こ
れらを単独でまたは2種以上組合せて用いることができ
る。特に好ましいビニル系単量体はメチルメタクリレー
トである。ビニル系単量体は、上記した複合ゴム30〜
95重量%に対して5〜70重量%の割合で含まれると
好ましい。
記ビニル系単量体を上記の複合ゴムのラテックスに加
え、ラジカル重合技術によって一段または多段で重合さ
せて得られる複合ゴム系グラフト共重合体ラテックス
を、塩化カルシウムまたは硫酸マグネシウム等の金属塩
を溶解した熱水中に投入し、塩析、凝固することにより
分離、回収することができる。
(C)は、例えば三菱レイヨン株式会社より、メタブレ
ンS−2001として商業的に入手可能である。
して0.5 〜40重量部、好ましくは0.5 〜 30 重量部使用
する。上記の範囲より少ないと、本発明の効果が発揮さ
れず、上記の範囲より多いと剛性が低下する。
ル系化合物としては、次式(化11):
立して、水素原子または有機基を表すが、R1 =R2 =
R3 =R4 =Hの場合を除く。Xは2価以上の有機基を
表し、pは0または1であり、qは1以上、例えば30以
下の整数、rは0以上の整数を表す。)で示されるリン
酸エステル系化合物が挙げられる。しかし、これ等に限
定されるものではない。
換されていてもいなくてもよいアルキル基、シクロアル
キル基、アリール基等が挙げられる。また、置換されて
いる場合、置換基としては例えばアルキル基、アルコキ
シ基、アルキルチオ基、ハロゲン、アリール基、アリー
ルオキシ基、アリールチオ基、ハロゲン化アリール基等
が挙げられ、またこれ等の置換基を組合せた基(例えば
アリールアルコキシアルキル基等)またはこれ等の置換
基を酸素原子、イオウ原子、窒素原子等により結合して
組合せた基(例えば、アリールスルホニルアリール基
等)を置換基として用いてもよい。また、2価以上の有
機基とは上記した有機基から、炭素原子に結合している
水素原子の1個以上を除いてできる2価以上の基を意味
する。例えばアルキレン基、および好ましくは(置換)
フェニレン基、多核フェノール類例えばビスフェノール
類から誘導されるものが挙げられ、2以上の遊離原子価
の相対的位置は任意である。特に好ましいものとして、
ヒドロキノン、レゾルシノール、ジフェニロールメタ
ン、ジフェニロールジメチルメタン、ジヒドロキシジフ
ェニル、 p,p′- ジヒドロキシジフェニルスルホン、ジ
ヒドロキシナフタレン等が挙げられる。
ては、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェー
ト、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェー
ト、トリブトキシエチルホスフェート、トリフェニルホ
スフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルフェ
ニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、
ジイソプロピルフェニルホスフェート、トリス(クロロ
エチル)ホスフェート、トリス(ジクロロプロピル)ホ
スフェート、トリス(クロロプロピル)ホスフェート、
ビス(2,3-ジブロモプロピル)-2,3- ジクロロプロピル
ホスフェート、トリス(2,3-ジブロモプロピル)ホスフ
ェートおよびビス(クロロプロピル)モノオクチルホス
フェート、R1 〜R4 がアルコキシ例えばメトキシ、エ
トキシおよびプロポキシ、または好ましくは(置換)フ
ェノキシ例えばフェノキシ、メチル(置換)フェノキシ
であるところのビスフェノールAビスホスフェート、ヒ
ドロキノンビスホスフェート、レゾルシンビスホスフェ
ート、トリオキシベンゼントリホスフェート等のポリホ
スフェートが挙げられ、好ましくはトリフェニルホスフ
ェートおよび各種ポリホスフェートである。
の合計100 重量部に対して1〜30重量部、好ましくは
3〜20重量部添加する。成分(D)の量が上記の範囲
より少ないと本発明の効果が十分発揮されず、上記の範
囲より多いと耐熱性が損なわれる。
剤を含むことができる。そのような滴下防止剤として使
用することができるフッ素化ポリオレフィンは、商業的
にも入手できるし、あるいは公知の方法によって製造す
ることもできる。それは、たとえば、遊離基触媒(たと
えばペルオキシ二硫酸ナトリウム、カリウムまたはアン
モニウム)を使用しながら水性媒質中において 100〜10
00psi の圧力および0〜 200℃好ましくは20〜 100℃の
温度下でテトラフルオロエチレンを重合させることによ
って得られる白色の固体である。詳しくは、ブルベーカ
ー(Brubaker)の米国特許第 2,393,967号明細書を参照
されたい。不可欠ではないが、比較的大きな粒子たとえ
ば平均粒度 0.3〜 0.7mm(主として 0.5mm)の粒子の状
態にある樹脂を使用することが好ましい。これは0.05〜
0.5mmの粒度を有する通常のポリテトラフルオロエチレ
ン粉末よりも良好である。かかる比較的大きな粒度の物
質が特に好ましい理由は、それが重合体中に容易に分散
しかつ重合体同志を結合して繊維状材料を作る傾向を示
すことにある。かかる好適なポリテトラフルオロエチレ
ンはASTMによればタイプ3と呼ばれるもので、実際には
デュポン社(E.I.Dupont de Nemours and Company )か
らテフロン6(Teflon 6)として商業的に入手し得る。
あるいは、三井デュポンフロロケミカル社のテフロン30
Jとして商業的に入手し得る。フッ素化ポリオレフィン
は、成分(A)100 重量部に対して、好ましくは0.01〜
2重量部、より好ましくは0.05〜1.0 重量部使用する。
に、その物性を損なわない限りにおいて、その目的に応
じて樹脂の混合時、成形時に、慣用の他の添加剤、例え
ば顔料、染料、補強剤(ガラス繊維、炭素繊維など)、
充填剤(カーボンブラック、シリカ、酸化チタンな
ど)、耐熱剤、酸化劣化防止剤、耐候剤、滑剤、離型
剤、結晶核剤、可塑剤、流動性改良剤、帯電防止剤等を
添加することができる。
に特に制限はなく、通常の方法が満足に使用できる。し
かしながら一般に溶融混合法が望ましい。少量の溶剤の
使用も可能であるが、一般に必要ない。装置としては特
に押出機、バンバリーミキサー、ローラー、ニーダー等
を例として挙げることができ、これらを回分的または連
続的に運転する。成分の混合順は特に限定されない。
説明する。なお、実施例においては以下の成分を使用し
た。成分(A-1) RS−PC:以下のようにして製造した共重合ポリカー
ボネート;ビスフェノールA(日本ジーイープラスチッ
クス株式会社製)0.22キロモル、レゾルシン0.2
2キロモルおよびジフェニルカーボネート(エニィ社
製)0.44キロモルを、第1の槽型撹拌機(容量25
0リットル)に仕込み、140℃で溶融した。この温度
に保持しながら、得られた混合物を、ビスフェノールA
換算で毎時0.16キロモルの速度で、第2の槽型撹拌
機(容量50リットル)に送液した。第2の槽型撹拌機
の温度は180℃に保持した。
ウムヒドロキシドを毎時0.04モルおよび水酸化ナト
リウムを毎時0.00016モル(1×10-6モル/モル
‐ビスフェノールA)添加し、滞留時間が30分間とな
るように時間を調整し、撹拌した。
算で毎時0.16キロモルの速度で、第3の槽型撹拌機
(容量50リットル)に送液した。第3の槽型撹拌機の
温度は210℃、圧力は200mmHgであった。滞留時間
が30分間となるように時間を調整し、フェノールを抽
出除去しながら撹拌した。
算で毎時0.16キロモルの速度で、第4の槽型撹拌機
(容量50リットル)に送液した。第4の槽型撹拌機の
温度は240℃、圧力は15mmHgであった。滞留時間が
30分間となるように時間を調整し、フェノールを抽出
除去しながら撹拌した。反応が定常になって得られた反
応物の極限粘度[η]は0.15dl/gであった。
ビスフェノールA換算で毎時0.16キロモルの速度
で、遠心式薄膜蒸発機に送入し、反応を進めた。薄膜蒸
発機の温度および圧力はそれぞれ、270℃および2mm
Hgに制御した。反応物を、蒸発機下部よりギアポンプに
て、290℃および0.2mmHgに制御された二軸横型撹
拌重合槽(L/D=3、撹拌翼回転直径 220mm、内容
積80リットル)に、ビスフェノールA換算で毎時0.
16キロモルの速度(約40kg/ 時間)で送り込み、滞
留時間30分間にて重合させた。このときの生成物の極
限粘度[η]は0.49dl/gであった。生成物は、
次式(化12)および(化13)をモル比50:50で
有する共重合ポリカーボネートであった。以下ではこれ
をRS−PCと略記する。
標;レキサン、日本ジーイープラスチックス株式会社
製)、塩化メチレン中、25℃で測定した固有粘度0.5
6dl/g PC(2):ビスフェノールAのポリカーボネート(商
標;レキサン、日本ジーイープラスチックス株式会社
製)、塩化メチレン中、25℃で測定した固有粘度0.5
0dl/g PC(3):ビスフェノールAのポリカーボネート(商
標;レキサン、日本ジーイープラスチックス株式会社
製)、塩化メチレン中、25℃で測定した固有粘度0.4
4dl/g成分(A-2) SAN樹脂:商標SR 30B(ウベサイコン株式会社製)成分(B) ABS樹脂:商標UX 050(ウベサイコン株式会社製)成分(C) メタブレン S−2001:商標、メチルメタクリレー
ト‐ブチルアクリレート‐ジメチルシロキサンコポリマ
ー、三菱レイヨン株式会社製成分(D) CR733S:商標、フェニルレゾルシンポリホスフェート、
大八化学株式会社製任意成分 テフロン30J :商標、ポリテトラフルオロエチレン、三
井デュポンフロロケミカル社製実施例1および比較例1〜4 各成分を表1に示す割合(重量比)で混合し、240 ℃、
150rpm に設定した2軸押出機(30mm)で押出し、ペレ
ットを作成した。次いで、このペレットを、設定温度25
0 ℃、金型温度60℃で射出成形した。得られた成形品に
ついてアイゾット衝撃強度およびメルトインデックス
(MI)を測定し、難燃性の評価を行った。結果を表1
に示す。
うにして行った。 (1) アイゾット衝撃強度(Kg-cm/cm) ASTM D 256に従って、厚み 1/8 インチ、ノッチ付で測
定した。 (2) メルトインデックス(MI) ASTM D 1238 に従って、温度260℃、5kg荷重の条件
で測定した。 (3) 難燃性試験UL94/V0,VI,VII試験 5個の試験棒をアンダーライターズラボラトリーズイン
コーポレーションのブレチン94”材料分類のための燃
焼試験”(以下、UL−94という)に示される試験方
法にしたがって、厚み1/16インチで試験した。この試験
方法により、供試材料を、5個の試料の結果に基づいて
UL−94 V−0、V−IおよびV−IIのいずれか
の等級に評価した。UL−94についての各Vの等級の
基準は概略次の通りである。 V−0:点火炎を取り除いた後の平均火炎保持時間が5
秒以下であり、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎
を落下しない。 V−I:点火炎を取り除いた後の平均火炎保持時間が25
秒以下であり、かつ全試料とも脱脂綿に着火する微粒炎
を落下しない。 V−II:点火炎を取り除いた後の平均火炎保持時間が
25秒以下であり、かつこれらの試料が脱脂綿に着火する
微粒炎を落下する。
級に合格しなければ、その等級に分類してはならない旨
を規定している。この条件を満たさない場合には、その
5個の試験棒は最も成績の悪い1個の試験棒の等級を与
えられる。例えば1個の試験棒がV−IIに分類された
場合には、5個の全試験棒に対する等級はV−IIであ
る。UL94/5V(5VB)試験(5インチフラムテス
ト) A法(バー試験)により、試験片をバーナに5回あて
て、(1) 燃焼時間とグローイングの時間、(2) 試験片の
燃えた距離、(3) 滴下物(ドリップ)の有無、(4)変形
と物理的強度の観察を行った。なお、試験片の厚みは
2.5mmであった。5VB合格判定基準:どの試験片
も試験炎を5回あてた後の燃焼時間および、またはグロ
ーイングは60秒を超えない。かつどの試験片も滴下物
がない。
が著しく優れたポリカーボネート系樹脂組成物を提供す
ることができる。本発明の樹脂組成物は特に、滴下物抑
制効果が高い。よって、本発明の樹脂組成物は、工業的
に非常に有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 (A)(A-1) 次式(化1): 【化1】 および次式(化2): 【化2】 (上記式中、R4 およびR5 はそれぞれ独立して、ハロ
ゲン原子または一価の炭化水素基であり、Bは−(R1
−)C(−R2 )− [ここで、R1 およびR2はそれ
ぞれ独立して水素原子または1価の炭化水素基であ
る]、−C(=R3 )− [ここでR3 は2価の炭化水
素基である]、−O−、−S−、−SO−または−SO
2 −であり、R6 は炭素数1〜10の炭化水素基もしく
はそのハロゲン化物またはハロゲン原子であり、p、q
およびnはそれぞれ独立して0〜4の整数である)で示
される構造単位を有し、かつ前記(化2)の構造単位の
量は(化1)および(化2)の構造単位の合計量の2〜
90モル%を占めるところの共重合ポリカーボネートま
たはこれとポリカーボネート系樹脂1〜100 重量部、な
らびに (A-2) (a) 芳香族ビニル単量体成分および(b) シアン化
ビニル単量体成分を、共重合体の構成成分として含む共
重合体99〜0重量部を含み、かつ、(A)100重量部
に対して、 (B)(a) 芳香族ビニル単量体成分、(b) シアン化ビニ
ル単量体成分および(c)ゴム質重合体を、共重合体の構
成成分として含む共重合体0.5 〜40重量部ならびに (C)ポリオルガノシロキサンおよびポリアルキル(メ
タ)アクリレートを含む複合ゴムにビニル系単量体がグ
ラフトしてなる複合ゴム系グラフト共重合体0.5〜40重
量部を含み、さらに(A)〜(C)の合計100重量部
に対して、 (D)リン酸エステル系化合物1〜30重量部を含む難
燃性樹脂組成物。 - 【請求項2】 成分(A)の(A-1) において、式(化
1)および(化2)中のBが−(R1 −)C(−R2 )
− (R1 およびR2 は上記と同義である)で示される
請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 成分(A)において、(A-1) 10〜99
重量部に対して(A-2) が90〜1重量部配合される請求
項1または2記載の樹脂組成物。 - 【請求項4】 成分(B)において、(b−1)がAB
S樹脂、AES樹脂、ACS樹脂およびAAS樹脂から
選択され、かつ(b−2)がSAN樹脂である請求項1
〜3のいずれか1項記載の樹脂組成物。 - 【請求項5】 成分(D)リン酸エステル系化合物が、
次式(化3): 【化3】 (ここで、R1 、R2 、R3 およびR4 は、それぞれ独
立して、水素原子または有機基を表すが、R1 =R2 =
R3 =R4 =Hの場合を除く。Xは2価以上の有機基を
表し、pは0または1であり、qは1以上の整数、rは
0以上の整数を表す。)で示される化合物である請求項
1〜4のいずれか1項記載の樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35353293A JP3675493B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 難燃性樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35353293A JP3675493B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 難燃性樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196873A true JPH07196873A (ja) | 1995-08-01 |
JP3675493B2 JP3675493B2 (ja) | 2005-07-27 |
Family
ID=18431476
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35353293A Expired - Lifetime JP3675493B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 難燃性樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3675493B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998010019A1 (fr) * | 1996-09-02 | 1998-03-12 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Composition de polycarbonate aromatique |
WO2000039210A1 (en) * | 1998-12-24 | 2000-07-06 | General Electric Company | Polycarbonate resin composition |
US7057004B2 (en) | 2004-01-29 | 2006-06-06 | General Electric Company | Process for the production of copolycarbonates with reduced color |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP35353293A patent/JP3675493B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998010019A1 (fr) * | 1996-09-02 | 1998-03-12 | Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha | Composition de polycarbonate aromatique |
CN1097618C (zh) * | 1996-09-02 | 2003-01-01 | 旭化成株式会社 | 芳族聚碳酸酯组合物 |
WO2000039210A1 (en) * | 1998-12-24 | 2000-07-06 | General Electric Company | Polycarbonate resin composition |
EP1493776A3 (en) * | 1998-12-24 | 2005-04-13 | General Electric Company | Polycarbonate resin composition |
US7057004B2 (en) | 2004-01-29 | 2006-06-06 | General Electric Company | Process for the production of copolycarbonates with reduced color |
US7501481B2 (en) | 2004-01-29 | 2009-03-10 | Sabic Innovative Plastics Ip B.V. | Process for production of copolycarbonates with reduced color |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3675493B2 (ja) | 2005-07-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5602201A (en) | Impact resistant resin composition | |
US6613820B2 (en) | Polycarbonate resin composition | |
KR101404907B1 (ko) | 낮은 광택도 및 저온 충격 성능을 갖는 열가소성 조성물 | |
KR100817563B1 (ko) | 내스크래치 난연성 열가소성 수지 조성물 | |
EP0307963A2 (en) | Polycarbonate resin composition | |
KR20010074740A (ko) | 금속성 외관을 갖는 난연성 폴리카보네이트/고무-변성된그래프트 공중합체 수지 블렌드 | |
JP3611227B2 (ja) | ポリカ−ボネ−ト系樹脂組成物 | |
KR100373384B1 (ko) | 폴리카보네이트수지조성물 | |
JPS61247754A (ja) | 熱可塑性成形用組成物 | |
JPH08259791A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
KR20110078238A (ko) | 내스크래치성이 우수한 난연성 열가소성 수지 조성물 | |
WO1993022382A1 (en) | Polycarbonate resin composition | |
JPH07316409A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP3675493B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP2860856B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP4100734B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3777118B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物およびその用途 | |
JPH04298554A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP2002371177A (ja) | ポリカーボネート系樹脂組成物 | |
JP2977690B2 (ja) | 耐衝撃性樹脂組成物 | |
JPH07238218A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP4462665B2 (ja) | ポリカーボネート系樹脂組成物 | |
JP2007270156A (ja) | ポリカーボネート系樹脂組成物成形体 | |
JPH083397A (ja) | 難燃性熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3526643B2 (ja) | ポリカーボネート系難燃性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20050415 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050426 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080513 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080513 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080513 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080513 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080513 Year of fee payment: 3 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080513 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 4 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513 Year of fee payment: 5 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |