JPH07196717A - 低結晶性エチレン系ランダム共重合体 - Google Patents

低結晶性エチレン系ランダム共重合体

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JPH07196717A
JPH07196717A JP28241594A JP28241594A JPH07196717A JP H07196717 A JPH07196717 A JP H07196717A JP 28241594 A JP28241594 A JP 28241594A JP 28241594 A JP28241594 A JP 28241594A JP H07196717 A JPH07196717 A JP H07196717A
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JP
Japan
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ethylene
copolymer
propylene
component
mol
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Application number
JP28241594A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Tsutsui
俊之 筒井
Akinori Toyoda
昭徳 豊田
Norio Kashiwa
典夫 柏
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 組成、極限粘度、分子量分布、結晶化度、B
値、13C−NMRスペクトルおよび沸騰酢酸メチル可溶
部について所定の条件を充足するエチレン、プロピレン
および炭素原子数が5〜20の非共役ポリエンからの低
結晶性エチレン系ランダム共重合体。 【効果】 分子量分布、組成分布が狭く、透明性に優
れ、表面非粘着性でありそして低結晶性であるエチレン
系ランダム共重合体が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低結晶性エチレン系ラン
ダム共重合体に関する。さらに詳しくは、分子量分布お
よび組成分布が狭く且つ透明性、表面非粘着性および力
学物性に優れた低結晶性のエチレン系ランダム共重合体
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン・プロピレン・非共役ジ
エン共重合ゴムなどの低結晶性エチレン・α−オレフイ
ン・非共役ポリエン共重合体は耐候性および耐熱性が要
求される弾性重合体の成形用途または種々の樹脂用改質
剤などの用途に需要はますます拡大しつつある。その製
造方法としては、チタン化合物と有機アルミニウム化合
物からなるチタン系触媒またはバナジウム化合物と有機
アルミニウム化合物からなるバナジウム系触媒の存在下
に、エチレン、α−オレフインおよび非共役ポリエンを
共重合する方法が知られている。チタン系触媒で得られ
る低結晶性エチレン・α−オレフイン・非共役ポリエン
共重合体は一般にランダム共重合性に劣り、分子量分布
および組成分布が広く、かつ透明性、表面非粘着および
力学物性が劣つている。また、バナジウム系触媒で得ら
れる低結晶性エチレン・α−オレフイン・非共役ポリエ
ン共重合体はチタン系触媒で得られるそれにくらべてラ
ンダム共重合性が向上し、分子量分布および組成分布が
狭くなりかつ透明性、表面非粘着性、力学物性はかなり
改善されるが、これらの性能が厳しく要求される用途に
はなお不充分であり、さらにこれらの性能の改善された
低結晶性エチレン・α−オレフイン・非共役ポリエン共
重合体が要求されている。
【0003】一方、新しいチーグラー型オレフイン重合
触媒としてジルコニウム化合物およびアルミノオキサン
からなる触媒が次の一連の先行技術文献に提案されてい
る。しかし、これらの先行技術文献にはいずれにも低結
晶性エチレン・α−オレフイン・非共役ポリエン共重合
体を具体的に示唆する記載は存在しない。
【0004】特開昭58−19309号公報には下記式 (シクロペンタジエニル)2MeRHal ここで、Rはシクロペンタジエニル、C1〜C6−アルキ
ル、ハロゲンであり、Meは遷移金属であり、Halは
ハロゲンである、で表わされる遷移金属含有化合物と、
下記式 Al2OR4(Al(R)−O)n ここで、Rはメチル又はエチルであり、nは4〜20の
数である、で表わされる線状アルミノキサン又は下記式 (Al(R)−O)n+2 ここで、Rおよびnの定義は上記に同じである、で表わ
される環状アルミノキサンとから成る触媒の存在下、エ
チレン及びC3〜C12のα−オレフインの1種又は2種
以上を−50℃〜200℃の温度で重合させる方法が記
載されている。同公報には、得られるポリエチレンの密
度を調節するには、10重量%までの少量の幾分長鎖の
α−オレフイン又は混合物の存在下でエチレンの重合を
行うべきことが記載されている。
【0005】特開昭59−95292号公報には、下記
【0006】
【化1】
【0007】ここで、nは2〜40であり、RはC1
6アルキルである、で表わされる線状アルミノキサン
および下記式
【0008】
【化2】
【0009】ここでnおよびRの定義は上記に同じであ
る、で表わされる環状アルミノキサンの製造法に関する
発明が記載されている。同公報には、同製造法により製
造された例えばメチルアルミノキサンとチタン又はジル
コニウムのビス(シクロペンタジエニル)化合物とを混
合して、オレフインの重合を行うと、1gの遷移金属当
り且つ1時間当り、25百万g以上のポリエチレンが得
られると記載されている。
【0010】特開昭60−35005号公報には、下記
【0011】
【化3】
【0012】ここで、R1はC1〜C10アルキルであり、
0はR1であるか又は結合して−O−を表わす、で表わ
されるアルミノキサン化合物を先ずマグネシウム化合物
と反応させ、次いで反応生成物を塩素化しさらにTi、
V、Zr又はCrの化合物で処理して、オレフイン用重
合触媒を製造する方法が開示されている。同公報には、
上記触媒がエチレンとC3〜C12α−オレフインの混合
物の共重合に特に好適であると記載されている。
【0013】特開昭60−35006号公報には、反応
器ブレンドポリマー製造用触媒系として、異なる2種以
上の遷移金属のモノ−、ジ−もしくはトリ−シクロペン
タジエニル又はその誘導体(a)とアルモキサン(アル
ミノキサン)(b)の組合せが開示されている。同公報
の実施例1には、ビス(ペンタメチルシクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジメチルとアルモキサンを触媒とし
て、エチレンとプロピレンを重合せしめて、数平均分子
量15300、重量平均分子量36400およびプロピ
レン成分を3.4%含むポリエチレンの得られたことが
開示されている。また、同実施例2では、ビス(ペンタ
メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジフロライ
ド、ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジフロライドおよびアルモキサンを触媒としてエチレン
とプロピレンを重合し数平均分子量2200、重量平均
分子量11900及び30モル%のプロピレン成分を含
むトルエン可溶部分と数平均分子量3000、重量平均
分子量7400及び4.8モル%のプロピレン成分を含
むトルエン不溶部分から成る数平均分子量2000、重
量平均分子量8300及び7.1モル%のプロピレン成
分を含むポリエチレンとエチレン・プロピレン共重合体
のブレンド物を得ている。同様にして実施例
【0014】
【外2】
【0015】溶性部分と分子量分布3.04及びプロピ
レン成分2.9モル%の不溶性部分から成るLLDPE
とエチレン・プロピレン共重合体のブレンド物が記載さ
れている。
【0016】特開昭60−35007号公報には、エチ
レンを単独で又は炭素数3以上のα−オレフインと共
に、メタロセンと下記式 (R−Al−O)n ここで、Rは炭素数1〜5のアルキル基であり、nは1
〜約20の整数である、で表わされる環状アルモキサン
又は下記式 R(R−Al−O)nAlR2 ここで、Rおよびnの定義は上記と同じである、で表わ
される線状アルモキサンとを含む触媒系の存在下に重合
させる方法が記載されている。同方法により得られる重
合体は、同公報の記載によれば、約500〜約140万
の重量平均分子量を有し且つ1.5〜4.0の分子量分布
を有する。また、特開昭60−35008号公報には、
少くとも2種のメタロセンとアルモキサンを含む触媒系
を用いることにより、巾広い分子量分布を有するポリエ
チレン又はエチレンとC0〜C10のα−オレフインの共
重合体が製造されることが
【0017】
【外3】
【0018】を有することが記載されている。
【0019】さらに、特開昭60−35009号公報に
は、バナジウム化合物と有機アルミ
【0020】
【外4】
【0021】未満と小さいエチレンとα−オレフインの
共重合体を製造する方法が開示されている。
【0022】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は新規
な低結晶性エチレン系ランダム共重合体を提供すること
にある。
【0023】本発明の他の目的は分子量分布および組成
分布が狭く、透明性、表面非粘着性および力学物性に優
れた且つ低結晶性のエチレン系ランダム共重合体を提供
することにある。
【0024】本発明のさらに他の目的は例えば破断点応
力、破断点伸び、の如き力学特性において優れた低結晶
性のエチレン系ランダム共重合体を提供することにあ
る。
【0025】本発明のさらに他の目的および利点は以下
の説明から明らかとなろう。
【0026】
【問題点を解決するための手段および作用】本発明のか
かる目的および利点は、エチレン、炭素原子数3〜10
のα−オレフインおよび炭素原子数が5〜20の非共役
ポリエンからの低結晶性エチレン系ランダム共重合体で
あつて、(a) エチレン成分の含有率が50〜95モ
ル%の範囲にあり、α−オレフイン成分の含有率が5〜
50モル%の範囲にあり、そして非共役ポリエン成分の
含有率がゼロモル%ではなく5モル%以下であり、
(b) 135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]が0.5〜10dl/gの範囲にあり、
【0027】
【外5】
【0028】(d) X−線回析法で求めた結晶化度が
30%以下であり、(e) 下記式(I)
【0029】
【数2】
【0030】[式中、PEは共重合体中の非共役ポリエ
ン成分に由来するエチレン成分をエチレン成分の含有モ
ル分率を示し、Poはα−オレフイン成分の含有モル分
率を示し、PoEは全 dyad 連鎖のα−オレフイン・エチ
レン連鎖のモル分率を示す]で表わされるB値が、下記
式(II) 1.00≦B≦2 (II) を満足する範囲にあり、そして(f) 13C−NMRス
ペクトル中には、共重合体主鎖中の隣接した2個の3級
炭素原子間のメチレン連鎖に基づくαβおよびβγのシ
グナルが観測されない、(g) 沸騰酢酸メチル可溶部
が2.0重量%以下であることを特徴とする低結晶性エ
チレン系ランダム共重合体によつて達成される。
【0031】上記本発明の低結晶性エチレン系ランダム
共重合体は、(A) 共役π電子を有する基を配位子と
したジルコニウムハイドライド化合物、および(B)
アルミノオキサンから成る触媒の存在下に、エチレン、
炭素原子数3〜10のα−オレフインおよび炭素原子数
5〜20の非共役ポリエンを共重合せしめる方法によつ
て製造することができる。
【0032】上記共役π電子を有する基を配位子とした
ジルコニウムハイドライド化合物(A)は、例えば下記
式(III) R123ZrH (III) ここで、R1はシクロアルカジエニル基を示し、R2およ
びR3はシクロアルカジエニル基、アリール基、アルキ
ル基、ハロゲン原子または水素原子である、で示される
化合物である。
【0033】シクロアルカジエニル基は、例えばシクロ
ペンタジエニル基、メチルシクロペンタジエニル基、エ
チルシクロペンタジエニル基、ジメチルシクロペンタジ
エニル基、インデニル基、テトラヒドロインデニル基等
である。R2およびR3のアルキル基としては例えばメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基などを例示することができ、アリール基としては、例
えば、フエニル基、ベンジル基、ネオフイル基などを例
示することができ、ハロゲン原子としてはフツ素、塩
素、臭素などを例示することができる。該ジルコニウム
ハイドライド化合物としては次の化合物を例示すること
ができる。
【0034】ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムモノクロリドモノハイドライド、ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムモノブロミドモノハイドライ
ド、ビス(シクロペンタジエニル)メチルジルコニウム
ハイドライド、ビス(シクロペンタジエニル)エチルジ
ルコニウムハイドライド、ビス(シクロペンタジエニ
ル)シクロヘキシルジルコニウムハイドライド、ビス
(シクロペンタジエニル)フエニルジルコニウムハイド
ライド、ビス(シクロペンタジエニル)ベンジルジルコ
ニウムハイドライド、ビス(シクロペンタジエニル)ネ
オペンチルジルコニウムハイドライド、ビス(メチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウムモノクロリドモノハ
イドライド、ビスインデニルジルコニウムモノクロリド
モノハイドライド、上記ジルコニウムハイドライド化合
物はそのまま使用しても差支えないが、ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムモノクロリドモノハイドラ
イドのようなトルエン等の溶媒に難溶な化合物は有機ア
ルミニウム化合物と接触させた後使用することが好まし
い。この操作により、溶媒難溶のジルコニウムハイドラ
イド化合物を溶媒易溶とすることができる。
【0035】上記ジルコニウムハイドライド化合物と接
触させる有機アルミニウム化合物は具体的には、トリメ
チルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリブチ
ルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム、トリ
イソプレニルアルミニウムのようなトリアルケニルアル
ミニウム、ジメチルアルミニウムメトキシドジエチルア
ルミニウムエトキシド、ジブチルアルミニウムブトキシ
ドなどのジアルキルアルミニウムアルコキシド、メチル
アルミニウムセスキメトキシド、エチルアルミニウムセ
スキエトキシドなどのアルキルアルミニウムセスキアル
コキシドのほかに、R1 2.5Al(OR2)0.5などで表わさ
れる平均組成を有する部分的にアルコキシ化されたアル
キルアルミニウム、ジメチルアルミニウムクロリド、ジ
エチルアルミニウムクロリド、ジメチルアルミニウムブ
ロミドのようなジアルキルアルミニウムハライド、メチ
ルアルミニウムセスキクロリド、エチルアルミニウムセ
スキクロリドのようなアルキルアルミニウムセスキハラ
イド、メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニ
ウムジクロリドのようなアルキルアルミニウムジハライ
ドなどの部分的にハロゲン化されたアルキルアルミニウ
ムなどを例示できる。
【0036】両者化合物の反応は光をしや断し、炭化水
素媒体中で行うのが好ましく、有機アルミニウム化合物
とジルコニウム化合物の混合モル比(Al/Zr)は
0.5ないし30、好ましくは1ないし20とし、ジル
コニウムの濃度は液相1l当り0.001ないし1モ
ル、好ましくは0.005ないし0.1モル程度に保ち、
反応温度を0ないし120℃程度とし両者を接触させれ
ばよい。上記炭化水素媒体としては、後記重合用溶媒と
して例示したものから選択することができる。
【0037】上記方法において使用される触媒構成成分
のアルミノオキサン(B)として具体的には、一般式
(IV)又は一般式(V)
【0038】
【化4】
【0039】(式中、Rは炭化水素基を示し、mは25
以上の整数を示す)で表わされる有機アルミニウム化合
物を例示することができる。該アルミノオキサンにおい
て、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どの炭化水素基であり、好ましくはメチル基、エチル
基、とくに好ましくはメチル基であり、mは25以上の
整数、好ましくは30以上の整数、とくに好ましくは3
5ないし100の整数である。該アルミノオキサンの製
造法としてたとえば次の方法を例示することができる。
【0040】(1) 吸着水を含有する化合物、結晶水
を含有する塩類、例えば塩化マグネシウム水和物、硫酸
銅水和物、硫酸アルミニウム水和物などの炭化水素媒体
懸濁液にトリアルキルアルミニウムを添加して反応させ
る方法。
【0041】(2) ベンゼン、トルエン、エチルエー
テル、テトラヒドロフランなどの媒体中でトリアルキル
アルミニウムに直接水を作用させる方法。
【0042】これらの方法のうちでは(1)の方法を採
用するのが好ましい。なお、該アルミノオキサンには少
量の有機金属成分を含有していても差しつかえない。
【0043】上記の方法において、重合反応系に供給さ
れる原料はエチレンとエチレン以外の炭素数3〜10の
α−オレフインおよび炭素数5〜20の非共役ポリエン
からなる混合物である。重合原料オレフイン中のエチレ
ンの含有率は通常は20ないし90モル%、好ましくは
30ないし80モル%、該α−オレフインの含有率は通
常は10ないし80モル%、好ましくは20ないし70
モル%の範囲であり、さらに非共役ポリエンの含有率は
通常1×10-4ないし5モル%、好ましくは5×10-4
ないし3モル%の範囲である。
【0044】本発明の方法において重合原料として使用
されるエチレン以外の炭素数3〜10のα−オレフイン
として具体的には、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−
デセンなどが例示できる。また非共役ポリエンとして具
体的には、1,4−ヘキサジエン、1,5−ヘキサジエ
ン、1,4−ペンタジエン、1,7−オクタジエン、1,
8−ノナジエン、1,9−デカジエン、4−メチル−1,
4−ヘキサジエン、5−メチル−1,4−ヘキサジエ
ン、5−エチリデン−2−ノルボルネン、ジシクロペン
タジエン、5−ビニル−2−ノルボルネン、5−メチレ
ン−2−ノルボルネン、1,5−シクロオクタジエン、
5,8−エンドメチレンヘキサヒドロナフタレンなどを
例示することができる。
【0045】上記の方法において、オレフインの重合反
応は通常は炭化水素媒体中で実施される。炭化水素媒体
として具体的には、ブタン、イソブタン、ペンタン、ヘ
キサン、オクタン、デカン、ドデカン、ヘキサデカン、
オクタデカンなどの脂肪族系炭化水素、シクロペンタ
ン、メチルシクロペンタン、シクロヘキサン、シクロオ
クタンなどの脂環族系炭化水素、ベンゼン、トルエン、
キシレンなどの芳香族系炭化水素、ガソリン、灯油、軽
油などの石油留分などの他に、原料のオレフインも炭化
水素媒体となる。これらの炭化水素媒体の中では、芳香
族系炭化水素が好ましい。
【0046】上記の方法において、懸濁重合法、溶解重
合法などのような液相重合法が通常採用され、とくに好
適には溶解重合法が採用される。重合反応の際の温度は
−50ないし200℃、好ましくは−30ないし100
℃、とくに好ましくは−20ないし80℃の範囲であ
る。
【0047】上記の方法を液相重合法で実施する際の該
ジルコニウムハイドライド化合物(A)の使用割合は、
重合反応系内のジルコニウム金属原子の濃度としては通
常は10-8ないし10-2グラム原子/l、好ましくは1
-7ないし10-3グラム原子/lの範囲である。また、
アルミノオキサンの使用割合は、重合反応系内のアルミ
ニウム原子の濃度としては通常は10-4ないし10-1
ラム原子/l、好ましくは10-3ないし5×10-2グラ
ム原子/lの範囲であり、また重合反応系内のジルコニ
ウム金属原子に対するアルミニウム金属原子の比として
通常は25ないし107、好ましくは102ないし106
の範囲である。共重合体の分子量は、水素及び/又は重
合温度によつて調節することができる。
【0048】上記の方法において、重合反応が終了した
重合反応混合物を常法によつて処理することにより本発
明の上記低結晶性エチレン系共重合体を得ることができ
る。本発明の低結晶性エチレン系ランダム共重合体の組
成はエチレン成分が50ないし95モル%、好ましくは
60ないし94モル%、該α−オレフイン成分が5ない
し50モル%、好ましくは6ないし40モル%及び該非
共役ポリエン成分がゼロモル%ではなく5モル%以下、
好ましくは0.4ないし4モル%の範囲である。
【0049】また、本発明の低結晶エチレン系ランダム
共重合体は、135℃のデカリン中で測定した極限粘度
[η]の値として、通常0.5ないし10dl/g、好
ましくは1ないし6dl/gの範囲にある値を持つ。
【0050】また、該低結晶性エチレン系ランダム共重
合体のゲルパーミエイシヨンクロマ
【0051】
【外6】
【0052】好ましくは2.5以下、とくに好ましくは
2.2以下の範囲である。該低結晶性エチレン系ランダ
ム共重合体の分子量分布が3より大きくなると、該共重
合体あるいは該共重合体を改質剤として配合した組成物
のベタつきが大きくなつたり、ブロツキングするように
なるので前記範囲にあることが必要である。
【0053】
【外7】
【0054】ロマトグラフイー」に準じて次の如く行
う。
【0055】(1) 分子量既知のポリスチレン(東洋
ソーダ(製)単分散ポリスチレン)を使用して、分子量
MとそのGPC(Gel Permeation Chromatograph)カウ
ントを測定し、分子量MとEV(Elution Volume)の相
関図較正曲線を作成する。この時の濃度は、0.02w
t%とする。
【0056】(2) GPC測定により試料のGPCク
ロマトグラフイーをとり、前記(1)
【0057】
【外8】
【0058】りである。
【0059】[サンプル調製] (イ) 試料を0.1wt%になるようにo−ジクロロ
ベンゼン溶媒とともに三角フラスコに分取する。
【0060】(ロ) 試料の入つている三角フラスコに
老化防止剤2,6−ジtert−ブチル−p−クレゾー
ルをポリマー溶液に対して0.05wt%添加する。
【0061】(ハ) 三角フラスコを140℃に加温
し、約30分間撹拌し、溶解させる。
【0062】(ニ) その濾液をGPCにかける。
【0063】[GPC測定条件]次の条件で実施した。
【0064】(イ) 装置、Waters 社製(150C−
ALC/GPC) (ロ) カラム 東洋ソーダ製(GMHタイプ) (ハ) サンプル量 400μl (ニ) 温度 140℃ (ホ) 流速 1ml/min また、該低結晶性エチレン系ランダム共重合体は低結晶
性であり、X線回折より求めたその結晶化度は30%以
下、好ましくは20%以下、とくに好ましくは0ないし
15%の範囲である。
【0065】さらに、本発明の低結晶性エチレン系ラン
ダム共重合体は、下記式(I)
【0066】
【数3】
【0067】[式中、PEは共重合体中の非共役ポリエ
ン成分に由来するエチレン成分を含のエチレン成分の含
有モルを示し、Poはα−オレフイン成分の含有モル分
率を示し、全 dyad 連鎖のα−オレフイン・エチレン連
鎖のモル分率を示す]で表わされるB値が、下記式(I
I) 1.00≦B≦2 (II) を満足する範囲にある。
【0068】上記B値は共重合体鎖中における各モノマ
ーの分布状態を表わす指標であり、J. C. Randall、(M
acromolecules, 15,353(1982))、G. J. R
ay(Macromolecules, 10,773(1977))らの
報告に基づいて、上記定義P、PoおよびPoEを求める
ことによつて、算出される。
【0069】上記B値が大きい程、ブロツク的な連鎖が
少なく、エチレン及びα−オレフインの分布が一様であ
り組成分布の狭い共重合体であることを示している。
【0070】本発明の低結晶性エチレン系ランダム共重
合体は、好ましくは下記の如きB値を有している。
【0071】1.2−0.2×PE≦B≦1/PE、 より好ましくは一般式 1.3−0.3×PE≦B≦1/PE、 とくに好ましくは一般式 1.4−0.4×PE≦B≦1/PE、 なお、組成分布B値は、10mmφの試料管中で約20
0mgの共重合体を1mlのヘキサクロロブタジエンに
均一に溶解させた試料の13C−NMRのスペクトルを、
通常、測定温度120℃、測定周波数25.05MH
z、スペクトル幅1500Hz、フイルター幅1500
Hz、パルス繰り返し時間4.2sec、パルス幅7μ
sec、積算回数2000〜5000回の測定条件の下
で測定し、このスペクトルからPE、Po、PoEを求める
ことにより算出した。
【0072】さらに、本発明の低結晶性エチレン系ラン
ダム共重合体の13C−NMRスペクトル中には、共重合
体主鎖中の隣接した2個の3級炭素原子間のメチレン連
鎖に基づくαβおよびβγのシグナルが観測されない。
【0073】例えばエチレンと1−ブテンとの共重合体
連鎖部分において下記結合:
【0074】
【化5】
【0075】は、1−ヘキサンに由来する左側の3級炭
素からみれば中央の3個のメチレン基は左側からα、
β、γの位置あり、一方右側の3級炭素からみれば右側
からα、β、γの位置にある。それ故、上記結合単位中
には、αγおよびββのシグナルを与えるメチレン基は
あるが、αβおよびβγシグナルを与えるメチレン基は
ない。
【0076】同様に1−ブテン同志が頭対尾で結合した
下結合:
【0077】
【化6】
【0078】には、ααのシグナルを与えるメチレン基
のみが存在し、αβおよびβγのシグナルを与えるメチ
レン基はない。
【0079】他方、下記結合
【0080】
【化7】
【0081】および
【0082】
【化8】
【0083】はそれぞれβγのシグナルおよびαβのシ
グナルを与えるメチレン基を有する。以上の説明から明
らかなとおり本発明の低結晶性エチレン系共重合体はエ
チレンと共重合体としうるモノマー結合方向が規則的で
あることがわかる。
【0084】本発明の低結晶性エチレン系ランダム共重
合体の沸騰酢酸メチル可溶分量は2重量%以下、好まし
くは1.5〜0.01重量%、とくに好ましくは1.0〜
0.03重量%、とりわけ好ましくは0.6〜0.05重
量%の範囲である。低結晶性エチレン系ランダム共重合
体のエチレン成分単位のモル分率PEとした場合に、該
低結晶性エチレン系ランダム共重合体の沸騰酢酸メチル
可溶分量[Ex重量%]は、 好ましくはEx≦2.5−2.0×PE より好ましくはEx≦1.6−1.2×PE とくに好ましいのはEx≦0.85−0.5×PE の範囲である。
【0085】沸騰酢酸メチル抽出量の測定は、試料を1
mm厚のプレスシートを作成した後、このプレスシート
を2mm×2mm角に細断したものを円筒ガラスフイル
ターに入れ、リフラツクス頻度を1回/5分程度にして
ソツクスレー抽出器で6時間行つた。抽出量は、抽出残
部を真空乾燥器で恒量になるまで乾燥して求めた。
【0086】本発明の低結晶性エチレン系ランダム共重
合体は通常0.90g/cc以下の密度を有する。ま
た、破断点応力および破断点伸びはそれぞれ300kg
/cm2以下、400%以上である。なお、密度は試料
を120℃で1時間熱処理し1時間かけて室温まで徐冷
したのち測定した。破断点応力、破断点伸びはJISK
−6301に準じ測定した。
【0087】本発明の低結晶性エチレン系ランダム共重
合体の沃素価は、たとえば2ないし40、好ましくは3
ないし30、とくに好ましくは4ないし25の範囲にあ
る。本発明の低結晶性エチレン系ランダム共重合体は、
チタン系触媒を用いて得られた共重合体と比較して、分
子量分布および組成分布が狭く且つ透明性、表面非粘着
性および力学物性に優れていると云える。また、バナジ
ウム系触媒を用いて得られた共重合体と比較すると、分
子量分布および組成分布はほぼ同程度かあるいはそれよ
り狭くしかし共重合成分の分子鎖内における配列状態が
異なると云える。
【0088】本発明の低結晶性エチレン系ランダム共重
合体は、上記の如くそれ自体極めて特異的な性質を有す
るため、種々の成形品の素材として使用することができ
る。また、加硫により、更に力学強度の優れた素材とし
て使用することもできる。
【0089】
【実施例】次に、本発明を実施例によつて具体的に説明
する。
【0090】実施例1 ジルコニウム触媒の調製 充分に窒素置換した100mlのガラス製フラスコにト
ルエン30mlとビス(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムモノクロリドモノハイライド2ミリモルを装入し
スラリー状にした。それにトルエンで希釈したトリメチ
ルアルミニウム(1M溶液)20ミリモルを室温下で滴
下した。
【0091】滴下終了後、60℃に昇温し1時間反応さ
せた。ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムモノ
クロリドモノハイライドはトルエンに溶解し溶液は暗赤
色となつた。尚、上記反応は、光をしや断し行つた。
【0092】メチルアミノオキサンの調製 充分にアルゴンで置換した400mlのガラス製フラス
コに塩化マグネシウムの6水和物13.9gとトルエン
125mlを装入し、0℃に冷却後、トルエン125m
lで希釈したトリメチルアルミニウム250ミリモルを
滴下した。滴下終了後、70℃に昇温しその温度で96
時間反応させた。反応後、濾過により固液分離を行い更
に、分離液より減圧下にトルエンを除去し白色固体のメ
チルアミノオキサン7.3gを得た。ベンゼン中での凝
固点降下により求められた分子量は、1910であり、
該アルミノオキサンのm値は31であつた。尚、重合時
には前記アルミノオキサンをトルエンに再溶解して用い
た。
【0093】重合 2lの連続重合反応器を用いて、精製トルエンを1l/
hr、メチルアルミノオキサンをアルミニウム原子換算
で5ミリグラム原子/hr、前記で調製したジルコニウ
ム触媒をジルコニウム原子換算で1×10-2ミリグラム
原子/hrの割合で連続的に供給し、重合器内において
同時にエチレン360l/hr、1−ブテン240l/
hr、およびジシクロペンタジエン3g/hrの割合で
連続的に供給し重合温度25℃、常圧、滞留時間1時
間、ポリマー濃度15g/lとなる条件下に重合を行つ
た。生成したポリマー溶液を重合器より連続的に抜き出
し、少量のメタノールを添加することにより重合を停止
し、更にそのポリマー溶液を多量のメタノール中に移
し、析出したポリマーを80℃で12時間減圧乾燥し
た。エチレン含量89.4モル%、1−ブテン含量9.4
モル%、ジシクロペンタジ
【0094】
【外9】
【0095】2.13、結晶化度6.1%、B値1.0
9、沸騰酢酸メチル可溶部0.25重量%、密度0.88
8g/cm3のゴム状のポリマーが得られた。このポリ
マーのJIS K−6301に準じて測定した破断点応
力、破断点伸び、JIS A硬度、およびJIS K−6
758に基づいて成形した厚さ1mmのシートの透明度
(ヘイズ値)はそれぞれ110kg/cm2、980
%,74、2.1%であつた。得られたポリマーの13
−NMRスペクトルには隣接した2個の3級炭素原子間
のメチレン連鎖に基づくαβおよびβγのジクナルは観
測されなかつた。単位ジルコニウム当りの活性は、15
00g−ポリマー/ミリグラム原子−Zrであつた。
【0096】さらに、共重合体100重量部、亜鉛華5
重量部、ステアリン酸、1.5重量部、カーボンブラツ
ク55重量部、ナフテン系オイル10重量部、2−メル
カプトベンゾチアゾール0.5重量部、テトラメチルチ
ウラムモノサルフアイド1.5重量部、イオウ1.0重量
部の割合で8インチオーブンロールを用いて、ロール温
度50℃で30分間混練して配合物を作成した。この配
合物を160℃、30分間プレス加硫して得られた加硫
物をJIS K−6301によつて引張試験を行つた。
加硫物性は300%モジユラス180kg/cm2、破
断点応力350kg/cm2、破断点伸び440%、J
IS A硬度85であつた。
【0097】実施例2〜9、比較例1 表1に示した条件下に重合した以外は実施例1と全く同
様に行つた。得られたポリマーの13C−NMRスペクト
ルには隣接した2個の3級炭素原子間のメチレン連鎖に
基づくαβ位およびβγのシグナルは観測されなかつ
た。結果を表3に示した。
【0098】なお実施例7〜9における加硫時の配合処
法は、以下のように変更した。
【0099】実施例7においては、共重合体100重量
部、亜鉛華5重量部、ステアリン酸1重量部、カーボン
ブラツク80重量部、ナフテン系オイル10重量部、イ
オウ1.0重量部、2−メチルカプトベンゾチアゾール
0.5重量部、テトラメチルチウラムモノサルフアイド
1.0重量部 実施例8、9においては、共重合体100重量部、亜鉛
華5重量部、ステアリン酸1重量部、カーボンブラツク
40重量部、ナフテン系オイル30重量部、イオウ1.
5重量部、2−メチルカプトベンゾチアゾール1.5重
量部、テトラメチルチウラムモノサルフアイド0.5重
量部 加硫時間 20分比較例2 15lの連続重合反応器を用いて精製ヘキサンを5l/
hr、バナジルトリクロリドとエタノールを1/1のモ
ル比で反応させたバナジウム触媒をバナジウム原子換算
で3.5ミリグラム原子/hr、エチルアルミニウムセ
スキクロリドとエチルアルミニウムジクロリドを7/3
のモル比で混合した有機アルミニウムをアルミニウム原
子換算で35ミリグラム原子/hrの割合で連続的に供
給し重合器内において同時にエチレン380l/hr、
1−ブテン270l−hr、水素2l−hrおよびジシ
クロペンタジエン30g/hrの割合で連続的に供給し
重合温度60℃、滞留時間1時間、ポリマー濃度70g
/lとなる条件下に重合を行つた。この時、重合器内圧
力は7.2kg/cm2(ゲージ)であつた。その後の操
作は実施例1と同様に行つた。
【0100】このポリマーの13C−NMRスペクトルに
は隣接した2個の3級炭素原子間のメチレン連鎖に基づ
くαβ位、βγ位のシグナルが観測された。結果を表3
に示した。
【0101】比較例3、4 表2に示した条件下に重合した以外は、比較例2と全く
同様に行つた。得られたポリマーの13C−NMRスペク
トルには、隣接した2個の3級炭素原子間のメチレン連
鎖に基づくαβ位およびβγ位のシグナルが観測され
た。結果を表3に示す。
【0102】比較例5 チタン触媒の調製 2.8kgのSUS製ボール(15mmφ)を内臓した
800mlのSUS製ポツトにテトラブトキシチタン2
gおよび無水の塩化マグネシウム20gを入れ、窒素雰
囲気下8時間粉砕した(振動ミル)。共粉砕物をエチレ
ンジクロリド200ml中に移し80℃で2時間熱し
た。その後、共粉砕物を濾別し、n−デカンで遊離の四
塩化チタンが検出されなくなるまで洗浄した。このよう
にして得られた触媒1g中に21mgのチタン原子が担
持されていた。
【0103】重合 実施例1と同様の重合装置を用いて精製デカン1l/h
r、エチルアルミニウムセスキクロリドをアルミニウム
原子換算で5ミリグラム原子/hr、前記で調製したチ
タン触媒をチタン原子換算で0.25ミリグラム原子/
hrの割合で連続的に供給し、重合器内において同時に
エチレン300l/hr、1−ブテン100l/hr、
および5−エチリデン−2−ノルボルネン10g/hr
の割合で連続的に供給し、重合温度110℃常圧、滞留
時間1時間、ポリマー濃度22g/lとなる条件下に重
合を行つた。その後の操作は実施例1と同様に行つた。
単位チタン当りの活性は90g−ポリマー/ミリグラム
原子−Tiであつた。得られたポリマーの13C−NMR
スペクトルには隣接した2個の3級炭素原子間のメチレ
ン連鎖に基づくαβ位およびβγ位のシグナルが観測さ
れなかつた。
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
【0106】
【表3】
【0107】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の低結晶性エチレ
ン系ランダム共重合体は分子量分布、組成分布が狭く、
透明性に優れ、表面非粘着性でありそして低結晶性であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共重合体の製造工程を示すフローチヤ
ート図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン、プロピレンおよび炭素原子数
    が5〜20の非共役ポリエンからの連続的に重合して得
    られる低結晶性エチレン系ランダム共重合体であつて、
    (a) エチレン成分の含有率が50〜95モル%の範
    囲にあり、プロピレンの含有率が5〜50モル%の範囲
    にあり、そして非共役ポリエン成分の含有率がゼロモル
    %ではなく5モル%以下であり、(b) 135℃のデ
    カリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜10dl
    /gの範囲にあり、 【外1】 (d) X−線回析法で求めた結晶化度が30%以下で
    あり、(e) 下記式(I) 【数1】 [式中、PEは共重合体中の非共役ポリエン成分に由来
    するエチレン成分を含まないエチレン成分の含有モル分
    率を示し、Poはプロピレン成分の含有モル分率を示
    し、PoEは全 dyad 連鎖のプロピレン・エチレン連鎖の
    モル分率を示す]で表わされるB値が、下記式(II) 1.00≦B≦2 (II) を満足する範囲にあり、(f) 13C−NMRスペクト
    ル中には、共重合体主鎖中の隣接した2個の3級炭素原
    子間のメチレン連鎖に基づくαβおよびβγのシグナル
    が観測されない、そして(g) 沸騰酢酸メチル可溶部
    が2重量%以下であることを特徴とする低結晶性エチレ
    ン系ランダム共重合体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023182473A1 (ja) * 2022-03-24 2023-09-28 三井化学株式会社 エチレン・α-オレフィン・5-ビニル-2-ノルボルネン共重合体、当該共重合体を含む組成物、および、架橋体

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