JPH0719657U - 歯車列装置におけるバックラッシュ除去装置 - Google Patents

歯車列装置におけるバックラッシュ除去装置

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JPH0719657U
JPH0719657U JP5547193U JP5547193U JPH0719657U JP H0719657 U JPH0719657 U JP H0719657U JP 5547193 U JP5547193 U JP 5547193U JP 5547193 U JP5547193 U JP 5547193U JP H0719657 U JPH0719657 U JP H0719657U
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gears
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idle gear
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正広 河上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】支持部材に軸支された少なくとも二つの歯車
と、その間の部位にこれら各歯車に対して同時に噛合す
るように配設したアイドル歯車とを備えて成る歯車列装
置において、前記各歯車と前記アイドル歯車との間にお
けるバックラッシュを、簡単な機構によって除去する。 【構成】前記アイドル歯車8にシザーズ歯車12を設け
て、このシザーズ歯車12を、前記各歯車6、7のうち
一つの歯車7に対して噛合して、シザーズ歯車12およ
びアイドル歯車8における歯を互いにずらせ変位する方
向に付勢するようにしたばね手段13を設ける一方、ア
イドル歯車8の軸支穴とこれに挿入するアイドル歯車の
支持軸9との間に遊隙を設けた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、内燃機関におけるクランク軸の回転を、カム軸および燃料 噴射ポンプ軸の二つの軸に、これら三つの軸上における各歯車に同時に噛合する アイドル歯車を介して伝達する場合のように、少なくとも二つの軸上における各 歯車間の部位に、これら各歯車に対して同時に噛合するアイドル歯車を配設して 成る歯車列装置において、その各歯車相互間のバックラッシュを除去するための 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、このように、少なくとも二つの軸上における各歯車に同時に噛合する アイドル歯車を備えた歯車列装置においては、アイドル歯車と、これに同時に噛 合する各歯車との相互間に存在するバックラッシュのために、騒音が増大するこ とになる。
【0003】 一方、互いに噛合する一対の歯車間におけるバックラッシュに起因する騒音を 低減するために、例えば、実開昭62−22356号公報等に記載されているよ うに、この互いに噛合する両歯車のうちいずれか一方の歯車をシザーズ歯車機構 に構成することが行われる。 すなわち、このシザーズ歯車機構は、前記公報等に記載されているように、所 定の歯幅を有するメイン歯車の側面に、歯幅の薄いシザーズ歯車を回転自在に配 設し、このメイン歯車とシザーズ歯車との間に、これら両歯車における歯を互い にずらせ変位する方向に付勢するようにしたばね手段または油圧手段を設けて、 このメイン歯車およびシザーズ歯車を、相手の歯車に対して同時に噛合した状態 で、前記ばね手段または油圧手段を作用することにより、当該メイン歯車および シザーズ歯車と、これらに噛合する相手の歯車との間におけるバックラッシュを 除去するように構成したものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、このシザーズ歯車機構は、互いに噛合する二つの歯車間におけるバッ クラッシュを除去するものであるから、このシザーズ歯車機構を、本考案が目的 とするように、少なくとも二つの歯車と、これら各歯車に対して同時に噛合する アイドル歯車とを備えた歯車列装置に適用するには、各歯車のうち第1の歯車と アイドル歯車との間にシザーズ歯車機構を適用することに加えて、第2の歯車と アイドル歯車との間にもシザーズ歯車機構を適用しなければならないから、構造 がきわめて複雑になると共に、歯車列装置の大型化および重量のアップを招来す るのであり、しかも、各シザーズ歯車機構に対する調整操作に多大の手数を必要 として、組立てに要する手数が大幅に増大するという問題がある。
【0005】 本考案は、少なくとも二つの歯車と、これら各歯車に対して同時に噛合するア イドル歯車とを備えた歯車列装置において、アイドル歯車と各歯車との相互間に おけるバックラッシュを、簡単な機構によって、確実に除去できるようにするこ とを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この技術的課題を達成するため本考案は、支持部材に軸支された少なくとも二 つの歯車と、その間の部位にこれら各歯車に対して同時に噛合するように配設し たアイドル歯車とを備えて成る歯車列装置において、前記アイドル歯車または、 前記各歯車のうち一つの歯車のいずれか一方に、歯幅の薄いシザーズ歯車を設け て、このシザーズ歯車を、シザーズ歯車が設けられた歯車に噛合する歯車のうち 一つの歯車に対して噛合すると共に、このシザーズ歯車とこれを配設した歯車と の間に、それらの歯車の歯を互いにずらせ変位する方向に付勢するようにしたば ね手段または油圧手段を設ける一方、この手段によって、シザーズ歯車およびこ れを配設した歯車とこれらに対して同時に噛合する歯車との間に発生するこれら の相手の歯車を押し離す方向の反発力により、アイドル歯車が前記シザーズ歯車 とは噛合しない歯車の方向に移動できるように、アイドル歯車の軸支穴とこれに 挿入するアイドル歯車の支持軸との間に遊隙を設けるという構成にした。
【0007】
【作用】
この構成において、シザーズ歯車とこれを配設した歯車との間に設けたばね手 段または、油圧手段にて、それらの歯車の歯を互いにずらせ変位することにより 、シザーズ歯車およびこれを配設した歯車とこれら両歯車に噛合する歯車との間 におけるバックラッシュを除去できる一方、アイドル歯車の軸支穴とこれに挿入 するアイドル歯車の支持軸との間に遊隙を設けているので、前記ばね手段または 油圧手段による付勢の反力により、アイドル歯車をシザーズ歯車とは噛合しない 歯車に対して接近でき、アイドル歯車と、シザーズ歯車とは噛合しない歯車との 間におけるバックラッシュを除去できる。
【0008】 すなわち、各歯車のうちシザーズ歯車と噛合する一つの歯車とアイドル歯車と の間におけるバックラッシュを、シザーズ歯車にて除去できる一方、各歯車のう ちシザーズ歯車とは噛合しない他の歯車と前記アイドル歯車との間におけるバッ クラッシュを、アイドル歯車の他の歯車に対する接近動によって除去できる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を、内燃機関において、そのクランク軸の回転をカム軸 および燃料噴射ポンプ軸等の二つの軸に伝達する歯車列装置に対して適用した場 合の図面(図1,図2)について説明する。 これらの図において、符号1は、内燃機関におけるシリンダブロック2から突 出するクランク軸を、符号3は、前記内燃機関におけるカム軸を、符号4は、前 記内燃機関に対する燃料噴射ポンプ軸を各々示し、前記クランク軸1には小径の 主動歯車5が、前記カム軸3には大径の從動歯車6が、そして、前記燃料噴射ポ ンプ軸4には大径の從動歯車7が各々嵌着されている。
【0010】 符号8は、前記主歯車5と前記両従動歯車6、7との略中間の部位に、これら 各歯車5、6、7に対して同時に噛合するように配設したアイドル歯車を示し、 このアイドル歯車8は、その支持軸9に、遊隙11を持って回転自在に挿入され 、この支持軸9は、当該支持軸9をその軸方向に貫通する二本のボルト10にて 、前記シリンダブロック2に対して固定されている。上記遊隙11は、アイドル 歯車と支持軸9間に与えられる通常のオイルクリアランス(20〜30マイクロ メートル)より大きく、たとえば、100マイクロメートル以上に設定する。
【0011】 そして、前記アイドル歯車8の側面に、前記燃料噴射ポンプ軸4上の従動歯車 7に対してのみ噛合する歯幅の薄いシザーズ歯車12を回転自在に設け、このシ ザーズ歯車12と前記アイドル歯車8との間には、シザーズ歯車12およびアイ ドル歯車8における歯を互いにずらせ変位する方向に付勢するようにしたばね手 段13を設ける(なお、このばね手段に代えて、例えば、実開昭64−4846 6号公報等に記載されているような油圧手段を使用してもよい)と共に、シザー ズ歯車12をアイドル歯車8に対して締結するためのボルト14を設ける。
【0012】 この構成において、先ず、アイドル歯車8における歯に対してシザーズ歯車1 2における歯をその間におけるばね手段13に抗して合わせ、かつ、この歯合わ せた状態をボルト14の締結にて保持し、次いで、このアイドル歯車8を、前記 支持軸9に対して挿入したのち、この支持軸9を、両ボルト10にてシリンダブ ロック2に対して、当該支持軸9上のアイドル歯車8が、主歯車5および両従動 歯車6、7の各々に対して噛合するようにして取付け、締結する。
【0013】 その後、前記アイドル歯車8に対してシザーズ歯車12を締結するボルト14 を緩めて抜き取るのである。 すると、前記アイドル歯車8における歯と、シザーズ歯車12における歯とは 、一方の従動歯車7における歯に噛合した状態で、その間に設けたばね手段13 にて互いにずらせ変位するから、アイドル歯車8およびシザーズ歯車12と、一 方の従動歯車7との間におけるバックラッシュを除去できる一方、前記ばね手段 13による付勢の反力にて、前記アイドル歯車8が、図1に矢印Aで示すように 、前記一方の従動歯車7から離れる方向に移動して、当該アイドル歯車8が、前 記主歯車5および他方の従動歯車6に対して接近することにより、このアイドル 歯車8と前記主歯車5および他方の従動歯車6との間におけるバックラッシュを 除去できる。
【0014】 なお、本考案は、前記実施例のように、シザーズ歯車12をアイドル歯車8に 設ける場合に限らず、前記シザーズ歯車12を従動歯車6、7のいずれか一方に 設ける場合にも適用できることは言うまでもない。また、三つの歯車5、6、7 に対して、その間に配設した一つのアイドル歯車8を同時に噛合する場合に限ら ず、二つの歯車に対して、その間に配設したアイドル歯車を同時に噛合する場合 にも適用できる。
【0015】
【考案の効果】
上記のように、本考案によると、支持部材に軸支された少なくとも二つの歯車 と、その間の部位にこれら各歯車に対して同時に噛合するように配設したアイド ル歯車とを備えて成る歯車列装置において、アイドル歯車と一つの歯車との間に おけるバックラッシュ、およびアイドル歯車と他の歯車との間におけるバックラ ッシュを、一つのシザーズ歯車および、アイドル歯車とそれを支える支持軸との 間に遊隙を設けることにより、除去することができるから、その構造を大幅に簡 単化できると共に、歯車列装置を小型、軽量化できるのであり、しかも、バック ラッシュ調整が簡単にできて、その組立てに要する手数を大幅に軽減できる効果 を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】歯車列の正面図である。
【図2】図1のX−X視拡大断面図である。
【符号の説明】
1 クランク軸 2 シリンダブロック 3 カム軸 4 燃料噴射ポンプ軸 5 主動歯車 6 従動歯車 7 従動歯車 8 アイドル歯車 9 支持軸 11 遊隙 12 シザーズ歯車

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持部材に軸支された少なくとも二つの歯
    車と、その間の部位にこれら各歯車に対して同時に噛合
    するように配設したアイドル歯車とを備えて成る歯車列
    装置において、前記アイドル歯車または、前記各歯車の
    うち一つの歯車のいずれか一方に、歯幅の薄いシザーズ
    歯車を設けて、このシザーズ歯車を、シザーズ歯車が設
    けられた歯車に噛合する歯車のうち一つの歯車に対して
    噛合すると共に、このシザーズ歯車とこれを配設した歯
    車との間に、それらの歯車の歯を互いにずらせ変位する
    方向に付勢するようにしたばね手段または油圧手段を設
    ける一方、この手段によって、シザーズ歯車およびこれ
    を配設した歯車とこれらに対して同時に噛合する歯車と
    の間に発生するこれら相手の歯車を押し離す方向の反発
    力により、アイドル歯車が前記シザーズ歯車とは噛合し
    ない歯車の方向に移動できるように、アイドル歯車の軸
    支穴とこれに挿入するアイドル歯車の支持軸との間に遊
    隙を設けたことを特徴とする歯車列装置におけるバック
    ラッシュ除去装置。
JP1993055471U 1993-09-07 1993-09-07 歯車列装置におけるバックラッシュ除去装置 Expired - Lifetime JP2578486Y2 (ja)

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