JPH07196055A - オ−プンカ−の車体構造 - Google Patents
オ−プンカ−の車体構造Info
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- JPH07196055A JPH07196055A JP5351249A JP35124993A JPH07196055A JP H07196055 A JPH07196055 A JP H07196055A JP 5351249 A JP5351249 A JP 5351249A JP 35124993 A JP35124993 A JP 35124993A JP H07196055 A JPH07196055 A JP H07196055A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lift
- spoiler
- adjusting means
- vehicle body
- time
- Prior art date
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60J—WINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
- B60J7/00—Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
- B60J7/20—Vehicle storage compartments for roof parts or for collapsible flexible tops
- B60J7/206—Vehicle storage compartments for roof parts or for collapsible flexible tops being arranged at the vehicle front
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オ−プン時におけるオ−プンカ−の操縦安定
性を向上させる。 【構成】 車体後部にリアスポイラ8を設け、該リアス
ポイラ8をオ−プン時に非作動とし、オ−プン時とクロ
−ズ時との間でリフトバランスが崩れることを極力防止
する。
性を向上させる。 【構成】 車体後部にリアスポイラ8を設け、該リアス
ポイラ8をオ−プン時に非作動とし、オ−プン時とクロ
−ズ時との間でリフトバランスが崩れることを極力防止
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オープンカーの車体構
造に関する。
造に関する。
【0002】オープンカーの車体構造には、特開昭63
ー18852号公報に示すように、幌を外したオ−プン
状態での走行において、車体上側の空気の主流が、フロ
ントヘッダで剥離した後、シ−トヘッドレスト後方側か
ら車内に巻込んでくることに着目し、シ−ト後方に巻込
み空気流抑止板を設けたものがある。これにより、車内
側への巻込み空気流の進入が巻込み空気流抑止板によっ
て抑止され、乗員の髪が乱されるようなこと等が防止さ
れることになる。
ー18852号公報に示すように、幌を外したオ−プン
状態での走行において、車体上側の空気の主流が、フロ
ントヘッダで剥離した後、シ−トヘッドレスト後方側か
ら車内に巻込んでくることに着目し、シ−ト後方に巻込
み空気流抑止板を設けたものがある。これにより、車内
側への巻込み空気流の進入が巻込み空気流抑止板によっ
て抑止され、乗員の髪が乱されるようなこと等が防止さ
れることになる。
【0003】ところで、上記巻込み空気流が、上述のよ
うに、シ−トヘッドレスト後方において車内側に巻込む
ことから、その巻込み空気流に基づく力は、車体後部に
上方側から作用することになる。したがって、巻込み空
気流に基づく力は、オープンカーのオ−プン時におい
て、いわゆるダウンフォ−スとして利用でき、車体後部
の正の揚力(以下、揚力(リフト)と称す)を低減でき
ることになる。
うに、シ−トヘッドレスト後方において車内側に巻込む
ことから、その巻込み空気流に基づく力は、車体後部に
上方側から作用することになる。したがって、巻込み空
気流に基づく力は、オープンカーのオ−プン時におい
て、いわゆるダウンフォ−スとして利用でき、車体後部
の正の揚力(以下、揚力(リフト)と称す)を低減でき
ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、オ−プン時に
おいて、上記ダウンフォ−スが車体後部に作用して該車
体後部の揚力を低下させる結果、車体前部の揚力が車体
後部の揚力よりも大きくなり、車体前部が車体後部に対
して相対的に浮き傾向となる。このため、クロ−ズ時と
オ−プン時との間で、リフトバランスに変化が生じ、操
縦安定性が低下せざるを得ない。本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、オープン時における
操縦安定性を向上させることができるオ−プンカ−の車
体構造を提供することにある。
おいて、上記ダウンフォ−スが車体後部に作用して該車
体後部の揚力を低下させる結果、車体前部の揚力が車体
後部の揚力よりも大きくなり、車体前部が車体後部に対
して相対的に浮き傾向となる。このため、クロ−ズ時と
オ−プン時との間で、リフトバランスに変化が生じ、操
縦安定性が低下せざるを得ない。本発明は上記実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、オープン時における
操縦安定性を向上させることができるオ−プンカ−の車
体構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明にあっては、揚力調整手段が備えら
れ、前記揚力調整手段は、幌を外すオ−プン時に、該オ
−プン時におけるリフトバランスが幌を取付けるクロ−
ズ時のリフトバランスに近づくように設定されている、
ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造とした構成と
してある。上述の構成により、オ−プン時に、クロ−ズ
時と同等のリフトバランスを得ることができ、オ−プン
時とクロ−ズ時との間で、リフトバランスの変化が生じ
ることを抑えることができることになる。このため、オ
−プン時における操縦安定性を向上させることができる
ことになる。
に請求項1の発明にあっては、揚力調整手段が備えら
れ、前記揚力調整手段は、幌を外すオ−プン時に、該オ
−プン時におけるリフトバランスが幌を取付けるクロ−
ズ時のリフトバランスに近づくように設定されている、
ことを特徴とするオ−プンカ−の車体構造とした構成と
してある。上述の構成により、オ−プン時に、クロ−ズ
時と同等のリフトバランスを得ることができ、オ−プン
時とクロ−ズ時との間で、リフトバランスの変化が生じ
ることを抑えることができることになる。このため、オ
−プン時における操縦安定性を向上させることができる
ことになる。
【0006】前述の目的を達成するために請求項2の発
明にあっては、請求項1において、前記揚力調整手段
は、車体後部に設けられ、前記オ−プン時におけるリフ
トバランスが幌を取付けるクロ−ズ時のリフトバランス
に近づくように設定されることが、前記揚力調整手段に
基づく揚力を増大させることである、とした構成として
ある。上述の構成により、オ−プン時に、車体後部にお
ける揚力の減少が車体前部における揚力の減少よりも多
くなりすぎることに対して、直接的に対処することにな
る。このため、オ−プン時における走行性能をクロ−ズ
時における走行性能に近いものに維持することもできる
ことになる。
明にあっては、請求項1において、前記揚力調整手段
は、車体後部に設けられ、前記オ−プン時におけるリフ
トバランスが幌を取付けるクロ−ズ時のリフトバランス
に近づくように設定されることが、前記揚力調整手段に
基づく揚力を増大させることである、とした構成として
ある。上述の構成により、オ−プン時に、車体後部にお
ける揚力の減少が車体前部における揚力の減少よりも多
くなりすぎることに対して、直接的に対処することにな
る。このため、オ−プン時における走行性能をクロ−ズ
時における走行性能に近いものに維持することもできる
ことになる。
【0007】前述の目的を達成するために請求項3の発
明にあっては、請求項2において、前記揚力調整手段
が、作動:非作動可能なリアスポイラとされ、前記揚力
調整手段に基づく揚力を増大させることが、前記リアス
ポイラが非作動状態である、とした構成としてある。上
述の構成により、クロ−ズ時とオ−プン時との間で、リ
フトバランスに変化が生じないようにするために、既存
物であるリアスポイラに作動・非作動可能な構成を付加
するだけで足りることになる。このため、オ−プン時に
おける操縦安定性の向上を簡単な構成をもって確保でき
ることになる。
明にあっては、請求項2において、前記揚力調整手段
が、作動:非作動可能なリアスポイラとされ、前記揚力
調整手段に基づく揚力を増大させることが、前記リアス
ポイラが非作動状態である、とした構成としてある。上
述の構成により、クロ−ズ時とオ−プン時との間で、リ
フトバランスに変化が生じないようにするために、既存
物であるリアスポイラに作動・非作動可能な構成を付加
するだけで足りることになる。このため、オ−プン時に
おける操縦安定性の向上を簡単な構成をもって確保でき
ることになる。
【0008】前述の目的を達成するために請求項4の発
明にあっては、請求項3において、前記リアスポイラ
は、非作動時に、折畳まれた幌を覆うように設定されて
いる、構成としてある。上述の構成により、リアスポイ
ラを非作動時に幌カバ−として有効に利用できることに
なる。このため、リアスポイラの機能性を高めることが
できることになる。
明にあっては、請求項3において、前記リアスポイラ
は、非作動時に、折畳まれた幌を覆うように設定されて
いる、構成としてある。上述の構成により、リアスポイ
ラを非作動時に幌カバ−として有効に利用できることに
なる。このため、リアスポイラの機能性を高めることが
できることになる。
【0009】前述の目的を達成するために請求項5の発
明にあっては、請求項2において、前記揚力調整手段
が、アッパバンパよりも間隔をあけて下方に位置するア
ンダバンパと、該アンダバンパよりも車体前方側に配設
され、該アンダバンパの上部に走行流を導く第1位置と
該アンダバンパの下部にのみ走流流を導く第2位置とを
取得る案内板と、からなり、前記揚力調整手段に基づく
揚力を増大させることが、前記案内板を第2位置に位置
させることである、とした構成としてある。上述の構成
により、オ−プン時に、アンダバンパの下部に走行流を
流すことによって、車体後部における揚力を増大させ、
クロ−ズ時とオ−プン時との間で、リフトバランスに変
化が生じないようにすることができることになる。この
ため、アンダバンパの形状を利用することによって、オ
−プン時における操縦安定性を向上させることができる
ことになる。
明にあっては、請求項2において、前記揚力調整手段
が、アッパバンパよりも間隔をあけて下方に位置するア
ンダバンパと、該アンダバンパよりも車体前方側に配設
され、該アンダバンパの上部に走行流を導く第1位置と
該アンダバンパの下部にのみ走流流を導く第2位置とを
取得る案内板と、からなり、前記揚力調整手段に基づく
揚力を増大させることが、前記案内板を第2位置に位置
させることである、とした構成としてある。上述の構成
により、オ−プン時に、アンダバンパの下部に走行流を
流すことによって、車体後部における揚力を増大させ、
クロ−ズ時とオ−プン時との間で、リフトバランスに変
化が生じないようにすることができることになる。この
ため、アンダバンパの形状を利用することによって、オ
−プン時における操縦安定性を向上させることができる
ことになる。
【0010】前述の目的を達成するために請求項6の発
明にあっては、請求項1において、前記揚力調整手段
は、車体前部に設けられ、前記オ−プン時におけるリフ
トバランスが幌を取付けるクロ−ズ時のリフトバランス
に近づくように設定されることが、前記揚力調整手段に
基づく揚力を減少させることである、とした構成として
ある。上述の構成により、オ−プン時に、車体後部に作
用する巻込み空気流に基づく力をそのままダウンフォ−
スとして利用しつつ、クロ−ズ時と同等のリフトバラン
スを得て、オ−プン時とクロ−ズ時との間で、リフトバ
ランスの変化が生じることを抑えることができることに
なる。このため、オ−プン時において、路面に対する車
輪のグリップ力を高めつつ、操縦安定性を向上させるこ
とができることになる。
明にあっては、請求項1において、前記揚力調整手段
は、車体前部に設けられ、前記オ−プン時におけるリフ
トバランスが幌を取付けるクロ−ズ時のリフトバランス
に近づくように設定されることが、前記揚力調整手段に
基づく揚力を減少させることである、とした構成として
ある。上述の構成により、オ−プン時に、車体後部に作
用する巻込み空気流に基づく力をそのままダウンフォ−
スとして利用しつつ、クロ−ズ時と同等のリフトバラン
スを得て、オ−プン時とクロ−ズ時との間で、リフトバ
ランスの変化が生じることを抑えることができることに
なる。このため、オ−プン時において、路面に対する車
輪のグリップ力を高めつつ、操縦安定性を向上させるこ
とができることになる。
【0011】前述の目的を達成するために請求項7の発
明にあっては、請求項6において、前記揚力調整手段
が、作動・非作動可能なフロントスポイラとされ、前記
揚力調整手段に基づく揚力を減少させることが、前記フ
ロントスポイラが作動状態である、とした構成としてあ
る。上述の構成により、オ−プン時とクロ−ズ時との間
で、リフトバランスの変化が生じることを抑えるために
は、既存物であるフロントスポイラに作動・非作動可能
な構成を付加するだけで足りることになる。このため、
オ−プン時における操縦安定性の向上を簡単な構成をも
って確保できることになる。
明にあっては、請求項6において、前記揚力調整手段
が、作動・非作動可能なフロントスポイラとされ、前記
揚力調整手段に基づく揚力を減少させることが、前記フ
ロントスポイラが作動状態である、とした構成としてあ
る。上述の構成により、オ−プン時とクロ−ズ時との間
で、リフトバランスの変化が生じることを抑えるために
は、既存物であるフロントスポイラに作動・非作動可能
な構成を付加するだけで足りることになる。このため、
オ−プン時における操縦安定性の向上を簡単な構成をも
って確保できることになる。
【0012】前述の目的を達成するために請求項8の発
明にあっては、ボンネット内に幌ユニット収納空間が形
成されている、構成としてある。上述の構成により、オ
−プン時に不要となる幌ユニットをボンネット内の幌ユ
ニット収納空間に収納することによって、車体前部の重
量が増大され、オ−プン時における車体前部の浮き傾向
が是正されることになる。このため、既存の搭載物の重
量を荷重配分の変更に利用して、簡単に、オ−プン時に
おける操縦安定性を向上させることができることにな
る。
明にあっては、ボンネット内に幌ユニット収納空間が形
成されている、構成としてある。上述の構成により、オ
−プン時に不要となる幌ユニットをボンネット内の幌ユ
ニット収納空間に収納することによって、車体前部の重
量が増大され、オ−プン時における車体前部の浮き傾向
が是正されることになる。このため、既存の搭載物の重
量を荷重配分の変更に利用して、簡単に、オ−プン時に
おける操縦安定性を向上させることができることにな
る。
【0013】前述の目的を達成するために請求項9の発
明にあっては、車体後部にリアスポイラが上下方向に変
位動可能に設けられ、前記リアスポイラは、オ−プン時
に、車体上側の空気主流位置に変更されるように設定さ
れている、構成としてある。上述の構成により、オ−プ
ン時において、スポイラ効果を発揮し、スポイラによる
ダウンフォースが車体後部に的確に作用することにな
り、車体後部に作用する巻込み空気流に基づく力と相俟
って、車体後部には大きなダウンフォ−スが作用するこ
とになる。このため、一層のダウンフォ−スを車体後部
に作用させることによって、オ−プン時における操縦安
定性を向上させることができることになる。
明にあっては、車体後部にリアスポイラが上下方向に変
位動可能に設けられ、前記リアスポイラは、オ−プン時
に、車体上側の空気主流位置に変更されるように設定さ
れている、構成としてある。上述の構成により、オ−プ
ン時において、スポイラ効果を発揮し、スポイラによる
ダウンフォースが車体後部に的確に作用することにな
り、車体後部に作用する巻込み空気流に基づく力と相俟
って、車体後部には大きなダウンフォ−スが作用するこ
とになる。このため、一層のダウンフォ−スを車体後部
に作用させることによって、オ−プン時における操縦安
定性を向上させることができることになる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0015】図1〜図4は第1実施例を示すものであ
る。この第1実施例において、1はオ−プンカ−100
の車体後部に設けられるトランクリッドで、該トランク
リッド1の裏面にはアンダカバ−2が取付けられ、該ア
ンダカバ−2と該トランクリッド1とによりスポイラ収
納空間3が形成されている。
る。この第1実施例において、1はオ−プンカ−100
の車体後部に設けられるトランクリッドで、該トランク
リッド1の裏面にはアンダカバ−2が取付けられ、該ア
ンダカバ−2と該トランクリッド1とによりスポイラ収
納空間3が形成されている。
【0016】前記トランクリッド1には、図2に示すよ
うに、前記スポイラ収納空間3に臨むようにして開口4
が形成され、その開口4内には、該開口4を塞ぐように
して蓋体5が配設されている。蓋体5は平行リンク6
a、6bを介してトランクリッド1に連結されており、
平行リンク6a、6bの揺動に基づき、蓋体5は、図
2、図3に示すように、前記開口4を塞ぐ位置と、スポ
イラ収納空間3に収納される位置とを取得るようになっ
ている。
うに、前記スポイラ収納空間3に臨むようにして開口4
が形成され、その開口4内には、該開口4を塞ぐように
して蓋体5が配設されている。蓋体5は平行リンク6
a、6bを介してトランクリッド1に連結されており、
平行リンク6a、6bの揺動に基づき、蓋体5は、図
2、図3に示すように、前記開口4を塞ぐ位置と、スポ
イラ収納空間3に収納される位置とを取得るようになっ
ている。
【0017】前記蓋体5の上面にはステ−7を介してス
ポイラ8が取付けられている。このスポイラ8は、蓋体
5が開口4を塞ぐ位置にあるときには、図2に示すよう
にトランクリッド1の上方に位置して、通常通り、車両
の走行に伴ってダウンフォ−スを生じさせる機能を有
し、スポイラ収納空間3に蓋体5が収納される位置にあ
るときには、該蓋体5に代って、開口4を塞ぐ機能を有
している。
ポイラ8が取付けられている。このスポイラ8は、蓋体
5が開口4を塞ぐ位置にあるときには、図2に示すよう
にトランクリッド1の上方に位置して、通常通り、車両
の走行に伴ってダウンフォ−スを生じさせる機能を有
し、スポイラ収納空間3に蓋体5が収納される位置にあ
るときには、該蓋体5に代って、開口4を塞ぐ機能を有
している。
【0018】前記平行リンク6a、6bと前記アンダカ
バ−2とは、図2〜図4に示すように電動アクチュエ−
タ9を介して連結されている。この電動アクチュエ−タ
9は、伸縮動する機能を有しており、該電動アクチュエ
−タ9は制御ユニットUにより制御されることになって
いる。この制御ユニットUによる制御は、幌10を外し
てオ−プン状態になったか否かを検出するオ−プンセン
サ21からの信号に基づき、オ−プン状態と判断したと
きには、電動アクチュエ−タ9を短縮し、幌10を外し
た状態でないクロ−ズ状態と判断したときには、電動ア
クチュエ−タ9を伸張することになっている。これによ
り、クロ−ズ時には、図2に示すように、蓋体5が開口
4を塞ぐ位置に位置してスポイラ8を作動させる状態が
得られ、オ−プン時には、図3に示すように、スポイラ
8が開口4を塞ぐ位置に位置して該スポイラ8を非作動
とする状態が得られることになっている。
バ−2とは、図2〜図4に示すように電動アクチュエ−
タ9を介して連結されている。この電動アクチュエ−タ
9は、伸縮動する機能を有しており、該電動アクチュエ
−タ9は制御ユニットUにより制御されることになって
いる。この制御ユニットUによる制御は、幌10を外し
てオ−プン状態になったか否かを検出するオ−プンセン
サ21からの信号に基づき、オ−プン状態と判断したと
きには、電動アクチュエ−タ9を短縮し、幌10を外し
た状態でないクロ−ズ状態と判断したときには、電動ア
クチュエ−タ9を伸張することになっている。これによ
り、クロ−ズ時には、図2に示すように、蓋体5が開口
4を塞ぐ位置に位置してスポイラ8を作動させる状態が
得られ、オ−プン時には、図3に示すように、スポイラ
8が開口4を塞ぐ位置に位置して該スポイラ8を非作動
とする状態が得られることになっている。
【0019】したがって、上記オ−プンカ−100の車
体構造にあっては、幌10を取付けたクロ−ズ時には、
スポイラ8が機能して、車体前後に一定のリフトバラン
ス関係(図5に示すオ−プン時のリフトバランスと同
等)を得る一方、幌10を外したオ−プン時には、巻込
み空気流に基づく力を考慮してスポイラ8が機能しなく
なる。この結果、図5に示す如く、車体前部における揚
力Lfと車体後部における揚力Lrとのリフトバランス
に関し、クロ−ズ状態と同様のものが得られ、オ−プン
時とクロ−ズ時との間でリフトバランス変化が生じなく
なる。このため、クロ−ズ状態と同等の操縦安定性を確
保できることになり、オ−プンカ−100のオ−プン状
態における操縦安定性が向上することになる。また、こ
の場合、オ−プン時に車体後部における揚力の減少が車
体前部における揚力の減少よりも多くなりすぎることに
対して、直接的に対処することになり、オ−プン時にお
ける走行性能をクロ−ズ時における走行性能に近いもの
に維持することができることになる。しかも、上述の構
成は、既存物であるスポイラ8に、平行リンク6a、6
b、電動アクチュエ−タ9等の作動・非作動可能な構成
を付加するだけで得られることになり、オ−プン時にお
ける操縦安定性の向上を簡単な構成をもって確保できる
ことになる。
体構造にあっては、幌10を取付けたクロ−ズ時には、
スポイラ8が機能して、車体前後に一定のリフトバラン
ス関係(図5に示すオ−プン時のリフトバランスと同
等)を得る一方、幌10を外したオ−プン時には、巻込
み空気流に基づく力を考慮してスポイラ8が機能しなく
なる。この結果、図5に示す如く、車体前部における揚
力Lfと車体後部における揚力Lrとのリフトバランス
に関し、クロ−ズ状態と同様のものが得られ、オ−プン
時とクロ−ズ時との間でリフトバランス変化が生じなく
なる。このため、クロ−ズ状態と同等の操縦安定性を確
保できることになり、オ−プンカ−100のオ−プン状
態における操縦安定性が向上することになる。また、こ
の場合、オ−プン時に車体後部における揚力の減少が車
体前部における揚力の減少よりも多くなりすぎることに
対して、直接的に対処することになり、オ−プン時にお
ける走行性能をクロ−ズ時における走行性能に近いもの
に維持することができることになる。しかも、上述の構
成は、既存物であるスポイラ8に、平行リンク6a、6
b、電動アクチュエ−タ9等の作動・非作動可能な構成
を付加するだけで得られることになり、オ−プン時にお
ける操縦安定性の向上を簡単な構成をもって確保できる
ことになる。
【0020】尚、本実施例においては、アンダカバ−2
の底部2aが車体後方に向うに従って若干、下方に向う
ように傾斜すると共に、トランクリッド1の後部には、
アンダカバ−底部2aとの接続部付近において排水口1
1が形成されており、これにより、スポイラ収納空間3
に進入した雨水等を円滑に車体外に排出できることにな
っている
の底部2aが車体後方に向うに従って若干、下方に向う
ように傾斜すると共に、トランクリッド1の後部には、
アンダカバ−底部2aとの接続部付近において排水口1
1が形成されており、これにより、スポイラ収納空間3
に進入した雨水等を円滑に車体外に排出できることにな
っている
【0021】図6〜図9は第2実施例を示すものであ
る。この第2実施例にあっては、オ−プンカ−100の
車体後部に、シ−ト12の後方において、幌10を収納
する収納凹所13が形成されると共に、該収納凹所13
後方にスポイラ8が配設されている。スポイラ8は、そ
の前端部が車体後部に回動可能に支持されており、その
スポイラ8の回動領域には前記収納凹所13が臨むこと
になっている。
る。この第2実施例にあっては、オ−プンカ−100の
車体後部に、シ−ト12の後方において、幌10を収納
する収納凹所13が形成されると共に、該収納凹所13
後方にスポイラ8が配設されている。スポイラ8は、そ
の前端部が車体後部に回動可能に支持されており、その
スポイラ8の回動領域には前記収納凹所13が臨むこと
になっている。
【0022】一方、車体後部内には、図9に示すよう
に、アクチュエ−タ14が配設されており、そのアクチ
ュエ−タ14の伸縮動可能なロッド14aは、車体後部
上面に形成された長孔15を貫通して前記スポイラ8の
裏面に連結されている。そして、アクチュエ−タ14の
短縮時には、図6に示すように、スポイラ8が作動状態
となる姿勢をとり、アクチュエ−タ14が伸張時には、
図7に示すように、スポイラ8が収納凹所13を上方側
から覆うように設定されており、このスポイラ8の状態
は、例えば図外の操作スイッチに基づいて選択されるこ
とになっている。
に、アクチュエ−タ14が配設されており、そのアクチ
ュエ−タ14の伸縮動可能なロッド14aは、車体後部
上面に形成された長孔15を貫通して前記スポイラ8の
裏面に連結されている。そして、アクチュエ−タ14の
短縮時には、図6に示すように、スポイラ8が作動状態
となる姿勢をとり、アクチュエ−タ14が伸張時には、
図7に示すように、スポイラ8が収納凹所13を上方側
から覆うように設定されており、このスポイラ8の状態
は、例えば図外の操作スイッチに基づいて選択されるこ
とになっている。
【0023】尚、16は長孔15とアクチュエ−タ14
のロッド14aとの間の止水性を確保するシール、17
はトランクリッド1を受止めるシール、18はリアフェ
ンダ、19は長孔15から漏れた雨水等を排水する排水
口、20はバンパである。
のロッド14aとの間の止水性を確保するシール、17
はトランクリッド1を受止めるシール、18はリアフェ
ンダ、19は長孔15から漏れた雨水等を排水する排水
口、20はバンパである。
【0024】したがって、上記第2実施例においては、
前記第1実施例と同様、オ−プン時に、スポイラ8を作
動させないことにより、操縦安定性を向上させることが
できることは勿論、そのスポイラ8の非作動時に、その
スポイラ8を幌カバーとして有効に利用できることにな
る。
前記第1実施例と同様、オ−プン時に、スポイラ8を作
動させないことにより、操縦安定性を向上させることが
できることは勿論、そのスポイラ8の非作動時に、その
スポイラ8を幌カバーとして有効に利用できることにな
る。
【0025】図10〜図14は第3実施例を示すもので
ある。この実施例においては、オ−プンカ−100のバ
ンパ20に車幅方向に延びる孔22が形成されて、該バ
ンパ20はアッパバンパ部20aとアンダバンパ部20
bとを有しており、そのうち、アンダバンパ部20b
は、ダウンフォ−スを得るために、断面形状が通常のス
ポイラに近似した形状とされている。
ある。この実施例においては、オ−プンカ−100のバ
ンパ20に車幅方向に延びる孔22が形成されて、該バ
ンパ20はアッパバンパ部20aとアンダバンパ部20
bとを有しており、そのうち、アンダバンパ部20b
は、ダウンフォ−スを得るために、断面形状が通常のス
ポイラに近似した形状とされている。
【0026】一方、上記バンパ20の車体前方には、案
内板23が配設されている。案内板23は、その前端部
がリアフレ−ム24に支持部材25を介して連結されて
いる一方、その後端部上面にはラック26が該案内板2
3の上面に対して垂直に延びるようにして設けられてい
る。このラック26には、リアフレ−ム24に固定され
たモータ27がギア群28を介して機械的に連係されて
おり、モータ27の駆動により、案内板23の後端部
が、その前端部を支点として上下動することになってい
る。モータ27は、前述のオ−プンセンサ21からの信
号に基づき、制御ユニットUにより制御されることにな
っており、その制御は、クロ−ズ時には、図10、図1
1に示すように、案内板23の後端部を上昇させて、該
案内板23により空気流(図11中、矢印で示す)を、
孔22、すなわちアンダバンパ20aの上部に導き、オ
−プン時には、図12、図13に示すように、案内板2
3の後端部が下降されて、空気流(図13中、矢印で示
す)をアンダバンパ部20bの下部に導き、該アンダバ
ンパ部20bの上部には空気流を導かないように設定さ
れている。尚、29はラック26を案内するガイドレ−
ルである。
内板23が配設されている。案内板23は、その前端部
がリアフレ−ム24に支持部材25を介して連結されて
いる一方、その後端部上面にはラック26が該案内板2
3の上面に対して垂直に延びるようにして設けられてい
る。このラック26には、リアフレ−ム24に固定され
たモータ27がギア群28を介して機械的に連係されて
おり、モータ27の駆動により、案内板23の後端部
が、その前端部を支点として上下動することになってい
る。モータ27は、前述のオ−プンセンサ21からの信
号に基づき、制御ユニットUにより制御されることにな
っており、その制御は、クロ−ズ時には、図10、図1
1に示すように、案内板23の後端部を上昇させて、該
案内板23により空気流(図11中、矢印で示す)を、
孔22、すなわちアンダバンパ20aの上部に導き、オ
−プン時には、図12、図13に示すように、案内板2
3の後端部が下降されて、空気流(図13中、矢印で示
す)をアンダバンパ部20bの下部に導き、該アンダバ
ンパ部20bの上部には空気流を導かないように設定さ
れている。尚、29はラック26を案内するガイドレ−
ルである。
【0027】したがって、この第3実施例においては、
クロ−ズ時には、アンダバンパ部20bの上部形状を利
用して、ダウンフォ−スを得ることができる一方、オ−
プン時には、アンダバンパ部20bに基づくダウンフォ
−スが得られず、車体後部に作用するダウンフォ−スを
減少させることができることになる。このため、オ−プ
ン時においては、前述の実施例同様、車体後部に対する
巻込み空気流に基づく力を是正して、オ−プン時とクロ
−ズとの間でリフトバランスに変化が生じないようにす
ることができ、オ−プン時における操縦安定性を向上さ
せることができることになる。
クロ−ズ時には、アンダバンパ部20bの上部形状を利
用して、ダウンフォ−スを得ることができる一方、オ−
プン時には、アンダバンパ部20bに基づくダウンフォ
−スが得られず、車体後部に作用するダウンフォ−スを
減少させることができることになる。このため、オ−プ
ン時においては、前述の実施例同様、車体後部に対する
巻込み空気流に基づく力を是正して、オ−プン時とクロ
−ズとの間でリフトバランスに変化が生じないようにす
ることができ、オ−プン時における操縦安定性を向上さ
せることができることになる。
【0028】図15〜図17は第4実施例を示すもので
ある。この実施例においては、オ−プンカ−100にお
ける左右フロントフレ−ム30の前端部にチンスポイラ
31が、ラック32、該ラック32に噛合するギア群3
3を介して支持されており、該ギア群33には駆動モー
タ34が機械的に連係されている。これにより、駆動モ
ータ34の駆動によって、チンスポイラ31は、車体内
に収納される非作動位置と、車体外に突出する作動位置
とを取得るようになっている。
ある。この実施例においては、オ−プンカ−100にお
ける左右フロントフレ−ム30の前端部にチンスポイラ
31が、ラック32、該ラック32に噛合するギア群3
3を介して支持されており、該ギア群33には駆動モー
タ34が機械的に連係されている。これにより、駆動モ
ータ34の駆動によって、チンスポイラ31は、車体内
に収納される非作動位置と、車体外に突出する作動位置
とを取得るようになっている。
【0029】上記駆動モータ34は制御ユニットUによ
り制御されることになっており、その制御は、オ−プン
センサ21により、オ−プンカ−100がオ−プン状態
と判断されたとき、チンスポイラ31を作動位置に位置
させ、オ−プンカ−100がオ−プン状態でないと判断
されたときには、チンスポイラ31を非作動位置に位置
させることになっている。尚、35は、ラック32をガ
イドするガイドレ−ル、36はホイ−ルエプロンであ
る。
り制御されることになっており、その制御は、オ−プン
センサ21により、オ−プンカ−100がオ−プン状態
と判断されたとき、チンスポイラ31を作動位置に位置
させ、オ−プンカ−100がオ−プン状態でないと判断
されたときには、チンスポイラ31を非作動位置に位置
させることになっている。尚、35は、ラック32をガ
イドするガイドレ−ル、36はホイ−ルエプロンであ
る。
【0030】したがって、上記第4実施例にあっては、
オ−プン時において、チンスポイラ31により車体前部
にダウンフォ−スが新たに加わることになり、車体後部
に対して相対的に不足する車体前部におけるダウンフォ
−スを補い、クロ−ズの場合と同等のリフトバランス関
係を得ることができることになる。
オ−プン時において、チンスポイラ31により車体前部
にダウンフォ−スが新たに加わることになり、車体後部
に対して相対的に不足する車体前部におけるダウンフォ
−スを補い、クロ−ズの場合と同等のリフトバランス関
係を得ることができることになる。
【0031】しかも、この場合、車体後部に作用する巻
込み空気流に基づく力をそのままダウンフォ−スとして
利用することになり、路面に対する車輪のグリップ力を
高めることができることになる。
込み空気流に基づく力をそのままダウンフォ−スとして
利用することになり、路面に対する車輪のグリップ力を
高めることができることになる。
【0032】さらに、この場合、既存のチンスポイラを
利用することによって、上述の内容が得られることか
ら、オ−プン時における操縦安定性を極めて簡単に得る
ことができることになる。
利用することによって、上述の内容が得られることか
ら、オ−プン時における操縦安定性を極めて簡単に得る
ことができることになる。
【0033】図18〜図22は、第5実施例を示すもの
である。この実施例においては、図19、図20に示す
ように、オ−プンカ−100におけるボンネット37内
に幌ユニット収納空間38が形成されている。しかも、
本実施例においては、幌ユニット39は、フロントウイ
ンド周縁部に沿う前枠部40と、ル−フ側部を構成する
左右複数のサイドフレ−ム部41と、Bピラ−骨部42
と、複数の骨部材43と、幌10とからなっている。前
枠部40は、図21に示すように、フロントヘッダ45
上に該フロントヘッダ45に沿うようにして配設される
幌メンバ46と、図22に示すように、左右Aピラ−4
7に沿うに配設されてその各下端部がヒンジピラ−48
に回動可能に支持される幌フレ−ム49とから構成され
ており、該前枠部40は、回動支点を中心として幌ユニ
ット収納空間38側に回動可能となっている。複数のサ
イドフレ−ム部41は、連結具50により折畳み可能に
連結されていると共に、その全体としての一端側が前記
前枠部40に連結されていて、組立てられたときには、
直線状に延びた状態で保持できることになっている。B
ピラ−骨部42は、その一端側が前記複数のサイドフレ
−ム部41全体としての他端側に連結され、該Bピラ−
骨部42の他端側は車体に固定されることになってい
る。複数の骨部材43は、前記前枠部40と前記Bピラ
−骨部42との間において車体前後方向に間隔をあけて
配設されており、その各骨部材43の各端部は左右複数
のサイドフレ−ム41に連結されている。幌10は、幌
メンバ46から複数の骨部材43を経て車体後部に掛渡
されており、該幌10の後端部は、車体後部にボタン5
1により車体にボタン止めされている。
である。この実施例においては、図19、図20に示す
ように、オ−プンカ−100におけるボンネット37内
に幌ユニット収納空間38が形成されている。しかも、
本実施例においては、幌ユニット39は、フロントウイ
ンド周縁部に沿う前枠部40と、ル−フ側部を構成する
左右複数のサイドフレ−ム部41と、Bピラ−骨部42
と、複数の骨部材43と、幌10とからなっている。前
枠部40は、図21に示すように、フロントヘッダ45
上に該フロントヘッダ45に沿うようにして配設される
幌メンバ46と、図22に示すように、左右Aピラ−4
7に沿うに配設されてその各下端部がヒンジピラ−48
に回動可能に支持される幌フレ−ム49とから構成され
ており、該前枠部40は、回動支点を中心として幌ユニ
ット収納空間38側に回動可能となっている。複数のサ
イドフレ−ム部41は、連結具50により折畳み可能に
連結されていると共に、その全体としての一端側が前記
前枠部40に連結されていて、組立てられたときには、
直線状に延びた状態で保持できることになっている。B
ピラ−骨部42は、その一端側が前記複数のサイドフレ
−ム部41全体としての他端側に連結され、該Bピラ−
骨部42の他端側は車体に固定されることになってい
る。複数の骨部材43は、前記前枠部40と前記Bピラ
−骨部42との間において車体前後方向に間隔をあけて
配設されており、その各骨部材43の各端部は左右複数
のサイドフレ−ム41に連結されている。幌10は、幌
メンバ46から複数の骨部材43を経て車体後部に掛渡
されており、該幌10の後端部は、車体後部にボタン5
1により車体にボタン止めされている。
【0034】したがって、幌ユニット39を外して、オ
−プン状態とするときには、ボタン51のボタン止め等
を外して、前枠部40を車体前側に揺動させれば、幌ユ
ニット39は幌ユニット収納空間38に収納されること
になり、荷重配分が車体前部に移動することになる。こ
のため、オ−プン時における車体前部の浮き傾向が是正
され、クロ−ズと同等のリフトバランス関係を得ること
ができることになる。このように、既存の搭載物の重量
を荷重配分の変更に利用して、簡単にオ−プン時におけ
る操縦安定性を向上させることができることになる。
−プン状態とするときには、ボタン51のボタン止め等
を外して、前枠部40を車体前側に揺動させれば、幌ユ
ニット39は幌ユニット収納空間38に収納されること
になり、荷重配分が車体前部に移動することになる。こ
のため、オ−プン時における車体前部の浮き傾向が是正
され、クロ−ズと同等のリフトバランス関係を得ること
ができることになる。このように、既存の搭載物の重量
を荷重配分の変更に利用して、簡単にオ−プン時におけ
る操縦安定性を向上させることができることになる。
【0035】尚、52はフロントウィンド、53はラジ
エ−タである。
エ−タである。
【0036】図23は第6実施例を示すものである。こ
の実施例においては、オ−プンカ−100におけるトラ
ンクリッド1にスポイラ8が上下方向に変位動可能に保
持されると共に、そのスポイラ8の裏面には伸縮動可能
な二重シリンダ54が固定されている。二重シリンダ5
4は、スポイラ8に固定される外筒55と、該外筒55
に液密に摺動可能に嵌合される内筒56とからなり、該
内筒56には、その内端において外筒55内に連通する
連通孔57が形成されていると共に、その外端には、オ
イル供給口58が形成されている。
の実施例においては、オ−プンカ−100におけるトラ
ンクリッド1にスポイラ8が上下方向に変位動可能に保
持されると共に、そのスポイラ8の裏面には伸縮動可能
な二重シリンダ54が固定されている。二重シリンダ5
4は、スポイラ8に固定される外筒55と、該外筒55
に液密に摺動可能に嵌合される内筒56とからなり、該
内筒56には、その内端において外筒55内に連通する
連通孔57が形成されていると共に、その外端には、オ
イル供給口58が形成されている。
【0037】一方、本実施例においては、幌ユニット3
9は、その構成要素としてのBピラ−骨部42の下端部
が車体に回動可能に連結されており、オ−プン状態とす
るときには、Bピラ−骨部42を車体後方側に回動させ
て、幌10等を折畳むことになっている。勿論、この場
合、幌ユニット39を折畳んだ後は、図示を略すロック
装置によりロックされることになっている。
9は、その構成要素としてのBピラ−骨部42の下端部
が車体に回動可能に連結されており、オ−プン状態とす
るときには、Bピラ−骨部42を車体後方側に回動させ
て、幌10等を折畳むことになっている。勿論、この場
合、幌ユニット39を折畳んだ後は、図示を略すロック
装置によりロックされることになっている。
【0038】このBピラ−骨部42には、図23に示す
ように、ピストン59が一体的に取付けられており、そ
のピストン59はBピラ−骨部42の車体後方側への回
動に伴って、車体に固定されたシリンダ60内に進入す
ることになっている。また、このシリンダ60と前記内
筒56のオイル供給口58とはホ−ス61を介して連通
されており、これらシリンダ60、ホ−ス61、二重シ
リンダ54内にはオイルが満たされている。
ように、ピストン59が一体的に取付けられており、そ
のピストン59はBピラ−骨部42の車体後方側への回
動に伴って、車体に固定されたシリンダ60内に進入す
ることになっている。また、このシリンダ60と前記内
筒56のオイル供給口58とはホ−ス61を介して連通
されており、これらシリンダ60、ホ−ス61、二重シ
リンダ54内にはオイルが満たされている。
【0039】これにより、幌ユニット39を折畳んでオ
−プン状態とするときには、Bピラ−骨部42の回動に
伴ってオイルが二重シリンダ54に供給され、これに基
づき、スポイラ8は、オ−プン時において、スポイラ効
果を発揮する位置まで上昇することになる。したがっ
て、オ−プン時においては、スポイラ8の位置変更に基
づいて、一層、大きなダウンフォ−スを的確に得ること
ができることになり、操縦安定性を向上させることがで
きることになる。
−プン状態とするときには、Bピラ−骨部42の回動に
伴ってオイルが二重シリンダ54に供給され、これに基
づき、スポイラ8は、オ−プン時において、スポイラ効
果を発揮する位置まで上昇することになる。したがっ
て、オ−プン時においては、スポイラ8の位置変更に基
づいて、一層、大きなダウンフォ−スを的確に得ること
ができることになり、操縦安定性を向上させることがで
きることになる。
【0040】図24、図25は、第7実施例を示すもの
である。この実施例は、スポイラ8をトランクリッド1
の後方に連続的に配設したもので、この実施例の作動
は、前記第6実施例と同様となっている。このため、第
6実施例の構成要素と同一構成要素については、同一符
号を付してその説明を省略する。
である。この実施例は、スポイラ8をトランクリッド1
の後方に連続的に配設したもので、この実施例の作動
は、前記第6実施例と同様となっている。このため、第
6実施例の構成要素と同一構成要素については、同一符
号を付してその説明を省略する。
【0041】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1〜9の発明
にあっては、オ−プン時における操縦安定性を向上させ
ることができる。請求項2の発明にあっては、オ−プン
時における走行性能をクロ−ズ時の走行性能に近いもの
に維持することができる。請求項3の発明にあっては、
簡単な構成をもって、オ−プン時における操縦安定性を
向上させることができる。請求項4の発明にあっては、
リアスポイラの機能性を高めることができる。請求項5
の発明にあっては、バンパのアンダバンパを利用して、
簡単に、オ−プン時における操縦安定性を向上させるこ
とができる。請求項6の発明にあっては、オ−プン時に
おいて、路面に対する車輪のグリップ力を高めつつ、操
縦安定性を向上させることができる。請求項7の発明に
あっては、フロントスポイラを利用して、簡単にオ−プ
ン時における操縦安定性を向上させることができる。請
求項8の発明にあっては、既存の搭載物の重量を荷重配
分の変更に利用して、簡単に、オ−プン時における操縦
安定性を向上させることができる。請求項9の発明にあ
っては、路面に対するグリップ力を的確に高めることに
よって、オ−プン時における操縦安定性を向上させるこ
とができる。
にあっては、オ−プン時における操縦安定性を向上させ
ることができる。請求項2の発明にあっては、オ−プン
時における走行性能をクロ−ズ時の走行性能に近いもの
に維持することができる。請求項3の発明にあっては、
簡単な構成をもって、オ−プン時における操縦安定性を
向上させることができる。請求項4の発明にあっては、
リアスポイラの機能性を高めることができる。請求項5
の発明にあっては、バンパのアンダバンパを利用して、
簡単に、オ−プン時における操縦安定性を向上させるこ
とができる。請求項6の発明にあっては、オ−プン時に
おいて、路面に対する車輪のグリップ力を高めつつ、操
縦安定性を向上させることができる。請求項7の発明に
あっては、フロントスポイラを利用して、簡単にオ−プ
ン時における操縦安定性を向上させることができる。請
求項8の発明にあっては、既存の搭載物の重量を荷重配
分の変更に利用して、簡単に、オ−プン時における操縦
安定性を向上させることができる。請求項9の発明にあ
っては、路面に対するグリップ力を的確に高めることに
よって、オ−プン時における操縦安定性を向上させるこ
とができる。
【図1】第1実施例に係る車体後部を示す図。
【図2】図1の縦断面図。
【図3】図2の動作状態図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】第1実施例におけるリフトバランスを説明する
説明図。
説明図。
【図6】第2実施例を示す図。
【図7】図6の動作状態図。
【図8】図7の平面図。
【図9】図7のB−B線断面図
【図10】第3実施例におけるクロ−ズ時の状態を説明
する説明図。
する説明図。
【図11】図10に係る車体後部の縦断面図。
【図12】第3実施例におけるオ−プン時の状態を説明
する説明図。
する説明図。
【図13】図12に係る車体後部の縦断面図。
【図14】図12の部分拡大図。
【図15】第4実施例を説明する説明図。
【図16】図15の動作状態図。
【図17】図15の部分拡大図。
【図18】第5実施例に係る車両を示す斜視図。
【図19】第5実施例を説明する説明図。
【図20】図19のC−C線断面図。
【図21】図19のD−D線断面図。
【図22】図19のE−E線断面図。
【図23】第6実施例を説明する説明図。
【図24】第7実施例に係る車体後部を示す斜視図。
【図25】図24の縦断面図。
3 スポイラ収納空間 8 スポイラ 20a アッパバンパ 20b アンダバンパ 23 案内板 31 チンスポイラ 37 ボンネット 38 幌ユニット収納空間 39 幌ユニット 100 オ−プンカー
フロントページの続き (72)発明者 大坪 智範 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 鈴木 俊史 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 片山 真一 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内
Claims (9)
- 【請求項1】 揚力調整手段が備えられ、 前記揚力調整手段は、幌を外すオ−プン時に、該オ−プ
ン時におけるリフトバランスが幌を取付けるクロ−ズ時
のリフトバランスに近づくように設定されている、こと
を特徴とするオ−プンカ−の車体構造。 - 【請求項2】 請求項1において、 前記揚力調整手段は、車体後部に設けられ、 前記オ−プン時におけるリフトバランスが幌を取付ける
クロ−ズ時のリフトバランスに近づくように設定される
ことが、前記揚力調整手段に基づく揚力を増大させるこ
とである、ことを特徴とするオープンカーの車体構造。 - 【請求項3】 請求項2において、 前記揚力調整手段が、作動・非作動可能なリアスポイラ
とされ、 前記前記揚力調整手段に基づく揚力を増大させること
が、前記リアスポイラが非作動状態である、ことを特徴
とするオープンカーの車体構造。 - 【請求項4】 請求項3において、 前記リアスポイラは、非作動時に、折畳まれた幌を覆う
ように設定されている、ことを特徴とするオープンカー
の車体構造。 - 【請求項5】 請求項2において、 前記揚力調整手段が、アッパバンパよりも間隔をあけて
下方に位置するアンダバンパと、該アンダバンパよりも
車体前方側に配設され、該アンダバンパの上部に走行流
を導く第1位置と該アンダバンパの下部にのみ走流流を
導く第2位置とを取得る案内板と、からなり、 前記揚力調整手段に基づく揚力を増大させることが、前
記案内板を第2位置に位置させることである、ことを特
徴とするオープンカーの車体構造。 - 【請求項6】 請求項1において、 前記揚力調整手段は、車体前部に設けられ、 前記オ−プン時におけるリフトバランスが幌を取付ける
クロ−ズ時のリフトバランスに近づくように設定される
ことが、前記揚力調整手段に基づく揚力を減少させるこ
とである、ことを特徴とするオープンカーの車体構造。 - 【請求項7】 請求項6において、 前記揚力調整手段が、作動・非作動可能なフロントスポ
イラとされ、 前記揚力調整手段に基づく揚力を減少させることが、前
記フロントスポイラが作動状態である、ことを特徴とす
るオープンカーの車体構造。 - 【請求項8】 ボンネット内に幌ユニット収納空間が形
成されている、ことを特徴とするオープンカーの車体構
造。 - 【請求項9】 車体後部にリアスポイラが上下方向に変
位動可能に設けられ、 前記リアスポイラは、オ−プン時に、車体上側の空気主
流位置に変更されるように設定されている、ことを特徴
とするオープンカーの車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35124993A JP3346501B2 (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | オープンカーの車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35124993A JP3346501B2 (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | オープンカーの車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07196055A true JPH07196055A (ja) | 1995-08-01 |
JP3346501B2 JP3346501B2 (ja) | 2002-11-18 |
Family
ID=18416056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35124993A Expired - Fee Related JP3346501B2 (ja) | 1993-12-30 | 1993-12-30 | オープンカーの車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3346501B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0735269U (ja) * | 1993-12-13 | 1995-06-27 | 株式会社大井製作所 | 自動車用のリヤスポイラ装置 |
JP2007045267A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Webasto Japan Kk | リヤスポイラ装置 |
JP2007045266A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Webasto Japan Kk | リヤスポイラ装置 |
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