JPH07195682A - インクジエツトプリントヘツド、インクジエツトプリンタ及びインクジエツトプリントヘツド製造方法 - Google Patents

インクジエツトプリントヘツド、インクジエツトプリンタ及びインクジエツトプリントヘツド製造方法

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JPH07195682A
JPH07195682A JP28271494A JP28271494A JPH07195682A JP H07195682 A JPH07195682 A JP H07195682A JP 28271494 A JP28271494 A JP 28271494A JP 28271494 A JP28271494 A JP 28271494A JP H07195682 A JPH07195682 A JP H07195682A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、インクジエツトプリントヘツド、イ
ンクジエツトプリンタ及びインクジエツトプリントヘツ
ド製造方法において、簡易な構成で濃度データに従つて
確実に中間調を表現する。 【構成】与えられた各画素毎の濃度データに従つてイン
ク(13)と透明溶媒(10)とを定量混合し、この混
合されたインク液滴を記録媒体に付着させることによ
り、与えられた各画素毎の濃度データに基づいた所定の
濃度のインク液滴を記録媒体に付着させ、簡易な構成で
濃度データに従つて確実に中間調を表現し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図7、図27及び図37) 作用(図7、図27及び図37) 実施例(図1〜図46) (1)ピエゾ素子を用いたインクジエツトプリントヘツ
ド(図1〜図23) (1−1)第1実施例のインクジエツトプリントヘツド
(図1〜図12) (1−2)第2実施例のインクジエツトプリントヘツド
(図13〜図19) (1−3)インクジエツトプリントヘツドの作成方法
(図20〜図23) (1−4)実施例の効果 (2)発熱素子を用いたインクジエツトプリントヘツド
(図24〜図41) (2−1)第3実施例のインクジエツトプリントヘツド
(図24〜図35) (2−2)インクジエツトプリントヘツドの作成方法
(図36及び図37) (2−3)第4実施例のインクジエツトプリントヘツド
(図38〜図41) (2−4)実施例の効果 (3)インクジエツトプリンタの構成(図42〜図4
5) (4)他の実施例(図46) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はインクジエツトプリント
ヘツド及びインクジエツトプリンタに関し、例えば中間
調をプリントし得るオンデマンド型インクジエツトプリ
ンタに適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】従来、いわゆるオンデマンド型インクジ
エツトプリンタは、記録信号に応じてインク液滴をノズ
ルより吐出して、紙やフイルムなどの記録媒体に記録す
るプリンタであり、小型化、低コスト化が可能なため近
年急速に普及しつつある。
【0004】一方近年、特にオフイスにおいてデスクト
ツプパブリツシングと呼ばれるコンピユータを用いた文
書作成が盛んに行われるようになり、最近では文字や図
形だけではなく写真等のカラーの自然画像を文字や図形
と共に出力するという要求が増加してきている。このよ
うに高品位な自然画像をプリントするためには中間調の
再現が重要である。
【0005】このオンデマンド型インクジエツトプリン
タにおいて、インク液滴を吐出するためには、例えばピ
エゾ素子を用いる方法や発熱素子を用いる方法が一般的
である。ピエゾ素子を用いる方法は、ピエゾ素子の変形
によりインクに圧力を与えノズルより吐出させるもので
あり、発熱素子を用いる方法は、発熱素子によりインク
を加熱沸騰させ発生する泡の圧力でインクを吐出させる
ものである。
【0006】また中間調を再現するためには、ピエゾ素
子又は発熱素子に与える電圧やパルス幅を変化させ、吐
出する液滴サイズを制御することで印字ドツトの径を可
変として階調を表現するものや、ドツト径は変化させず
に1画素を例えば4×4のドツトより成るマトリクスで
構成し、このマトリクス単位でいわゆるデイザ法を用い
て階調表現を行うものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述したよう
にオンデマンド型インクジエツトプリンタにおいて、ピ
エゾ素子又は発熱素子に与える電圧やパルス幅を変化さ
せる方法では、ピエゾ素子又は発熱素子に与える電圧や
パルス幅を下げすぎるとインクを吐出できなくなるため
最小液滴径に限界があり、表現可能な階調段数が少な
く、特に低濃度の表現ができず、自然画像をプリントア
ウトするためには、実用上不十分であつた。
【0008】またデイザ法を用いて階調表現を行う方法
で、例えば1画素を4×4のマトリクスで構成した場合
には、17階調の濃度を表現できる。しかし例えば上述の
方法と同じドツト密度で印字した場合、解像度が1/4
に劣化してしまつて荒さが目立つため、この場合も自然
画像をプリントアウトするためには、実用上不十分であ
つた。
【0009】このような問題を解決するため、透明溶媒
とインクを定量混合して得られる混合液を吐出して、印
刷を行うインクジエツトプリンタがある。このインクジ
エツトプリンタにおいては、透明溶媒及びインクのうち
一方の液体、例えばインクを所望する階調に合わせて定
量し、この定量したインクを、他方の液体として例えば
透明溶媒と混合し、その混合液量を一定として吐出し印
刷を行う。すなわちドツト内濃淡階調によつて印刷を行
うようになされている。
【0010】このようにインク及び透明溶媒を混合した
混合液により、印刷を行うインクジエツトプリンタとし
て、電気浸透を利用してインク及び透明溶媒の定量混合
を行うものが提案されている(特開平5−201024
号公報(米国特許第961982号))。ここで電気浸
透とは、電解質溶液が満たされている容器を、例えば左
右に仕切るように多孔質隔膜を設け、仕切られた左右の
電解質溶液それぞれの中に電極板を挿入して電圧を印加
した場合に、電解質溶液が多孔質隔膜を介して一方から
他方に移動する現象である。
【0011】この電気浸透を用いれば、電解質溶液の浸
透量(移動量)が流れた電気量に比例するので、比較的
正確な定量混合を行うことができる。しかしながら、電
気浸透現象の周波数応答は、例えばピエゾ素子や発熱素
子等と比較して遅いため、印刷速度の高速化を図ること
が困難であつた。また電気浸透自体、電解質溶液を用い
るため透明溶媒として水を用いると電気分解して気泡が
発生してしまう問題があつた。
【0012】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で濃度データに従つて確実に中間調を表
現し得るインクジエツトプリントヘツド及びインクジエ
ツトプリンタを提案しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、与えられた濃度データに従つて第
1の圧力付与手段(9、17)を制御して、インク(1
3)又は透明溶媒をその透明溶媒(10)又はインクに
定量混合する定量混合手段(2、3、4、5)と、その
定量混合手段(2、3、4、5)によつて混合された液
体でなるインク液滴を第2の圧力付与手段(8、16)
を制御して吐出し記録媒体に付着させる液体吐出手段
(1)とを設け、インク液滴の濃度変調によつて中間調
をプリントするようにした。
【0014】また本発明においては、与えられた濃度デ
ータに従つて第1の圧力付与手段(34)を制御してイ
ンク(32)又は透明溶媒をその透明溶媒(31)又は
インクに定量混合する定量混合手段(36、37、3
8)と、その定量混合手段(36、37、38)によつ
て混合された液体でなるインク液滴を第2の圧力付与手
段(33)を制御して吐出し記録媒体に付着させる液体
吐出手段(35)とを有するインクジエツトプリントヘ
ツドを設け、インク液滴の濃度変調によつて中間調をプ
リントするようにした。
【0015】また本発明においては、インク(32)及
び透明溶媒(31)を定量混合する筒形状の混合室(3
7)と、その混合室(37)の底面部に形成され透明溶
媒(31)又はインクが吐出される第1のオリフイス
(35)と、混合室(37)の側面部に形成されインク
(32)又は透明溶媒が吐出される第2のオリフイス
(36)と、その第2のオリフイス(36)にインク
(32)又は透明溶媒を導く混合溝(38)とを有する
オリフイスプレート(406)をレジストパターン及び
電気メツキの金属パターンを多層に繰り返して一体に形
成するようにした。
【0016】
【作用】与えられた各画素毎の濃度データに従つてイン
ク(13、32)と透明溶媒(10、31)とを定量混
合し、この混合されたインク液滴を記録媒体に付着させ
ることにより、与えられた各画素毎の濃度データに基づ
いた所定の濃度のインク液滴を記録媒体に付着させ、簡
易な構成で濃度データに従つて確実に中間調を表現し得
る。
【0017】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0018】(1)ピエゾ素子を用いたインクジエツト
プリントヘツド (1−1)第1実施例のインクジエツトプリントヘツド 図1〜図3は本発明によるインクジエツトプリントヘツ
ドを印字面側から見た場合の上面図、正面図及び右側面
図を示し、図4〜図6はインクジエツトプリントヘツド
の各断面図であり、また図7は吐出ノズル部Gの拡大断
面図である。この図1〜図7において、1はオリフイ
ス、2はノズルA、3はノズルB、4は混合孔、5は1
方向弁、6はキヤビテイA、7はキヤビテイB、8はピ
エゾ素子A、9はピエゾ素子Bを示す。透明溶媒10は
透明溶媒タンク(図示せず)より供給され、供給パイプ
A11から供給溝A12を通つてキヤビテイA6及びノ
ズルA2に充填される。
【0019】インク13はインクタンク(図示せず)よ
り供給され、供給パイプB14から供給溝B15を通つ
てキヤビテイB7及びノズルB3に充填されている。ピ
エゾ素子A8とピエゾ素子B9はピエゾ素子固定部材1
9に固定されていて、それぞれ振動板A16及び振動板
B17を介してキヤビテイA6とキヤビテイB7に圧力
を加える。20、21、22、23はピエゾ素子A8、
ピエゾ素子B9に駆動電圧を印加するためのフレキシブ
ル基板である。
【0020】このインクジエツトプリントヘツドにおい
ては、図8に示す手順で、吐出の動作を実行する。すな
わち透明溶媒10は、毛細管圧力によつてノズルA2に
充填され、表面張力によりオリフイス1で半月形のいわ
ゆるメニスカスを形成する(図8(A))。吐出の前の
待機時は、あらかじめピエゾ素子A8に例えば10〔v〕
を印加しておく。
【0021】吐出時には、まずピエゾ素子A10の印加
電圧を0〔v〕にする。これにより、ピエゾ素子A8は
縮小しキヤビテイA6の体積が増加し内圧が負圧とな
り、透明溶媒10はノズルA2内に引き込まれる(第8
図(B))。これと同時又は少し遅れてピエゾ素子B9
に駆動電圧例えば10〔v〕が与えられ、ピエゾ素子B9
が長手方向に伸長することで振動板B17を介してキヤ
ビテイB7及びノズルB3に内圧が加えられる。
【0022】ノズルB3内のインク13とノズルA2内
の透明溶媒10は1方向弁5によつて待機時は隔絶され
ているが、この内圧によつて1方向弁5は押しあけられ
て、インク13が混合孔4を通つてノズルA2の中に押
し出される(図8(C))。インク13の押し出される
量はピエゾ素子B9に与えられる駆動電圧パルスの電圧
値又はパルス幅によつて制御される。
【0023】ピエゾ素子B9の電圧パルスが切れるとピ
エゾ素子B9は元のサイズに復帰する。この際、キヤビ
テイB7の内圧は負圧となりインクはノズルB3に逆流
しよとする。しかしここで1方向弁5が閉じるため、押
し出されたインクはノズルA2内に留まる(図8
(D))。ピエゾ素子A8の縮小によつて生じたキヤビ
テイA6内の負圧はやがて元に戻り、ノズルA2に透明
溶媒が再充填される(図8(E))。
【0024】次にピエゾ素子A8に駆動信号として例え
ば20〔v〕が与えられ、振動板A16を介してキヤビテ
イA6及びノズルA2に内圧が加わる。この内圧によつ
て透明溶媒10と押し出されたインク13が一体となつ
てオリフイス1から所定濃度のインク液滴として吐出さ
れる(図8(F)、図8(G)、図8(H))。
【0025】この後ピエゾ素子A8の電圧を10〔v〕に
下げると、ピエゾ素子A8の縮小によりキヤビテイA6
及びノズルA2の内圧は負圧となり、これにより透明溶
媒10はノズルA2に引き込まれる(図8(I))。キ
ヤビテイA6、ノズルA2の内圧はやがて元に戻り、透
明溶媒10は毛細管圧力によりノズルA2に再充填され
る(図8(J))。
【0026】この一連の動作の中で、1方向弁5は、待
機時にインク13と透明溶媒10が拡散による不要な自
然混合を起こすのを防止する役割と、インク押し出し後
にピエゾ素子B9の変形が復帰する際のインクの逆流を
防止する役割、そして吐出時に吐出圧力によつて透明溶
媒10が混合孔4を通つてノズルB3の方に侵入するこ
とを防止する役割を果たしている。
【0027】ここでこのインクジエツトプリントヘツド
の場合、1方向弁5は図9(A)〜図9(C)に示すよ
うに、板状の基材に凸部分を設け、ここに放射状のスリ
ツトを加工して形成されている。また図8の動作で、待
機時に電圧をピエゾ素子A8に与えておきインク押し出
しの時又は直前にこれをオフして透明溶媒をノズルA2
内に引き込むことにより、インク押し出しの際にオリフ
イス1からインク又は透明溶媒があふれ出すのを防止す
ることができる。
【0028】ピエゾ素子A8とピエゾ素子B9には、図
10に示すタイミングで信号電圧が与えられる。図の場
合、横軸を時間とし縦軸を電圧としている。この実施例
の場合、吐出周期は1〔msec〕(周波数1〔kHz〕)で
あり、この間にインクの定量混合とインク液滴の吐出を
行う。図8(A)〜図8(J)の時点をタイミングチヤ
ートの中に示す。図8(C)及び図8(D)で押し出さ
れたインク13は、すべて吐出されるインク液滴に含ま
れ、ノズルA2内に残存しないことが必要である。
【0029】実際上インクがノズルA2内に残存しない
ためのインクの混合比は、吐出周波数等の条件による
が、この実施例のインクジエツトプリントヘツドでは、
実験的に70〔%〕以下としている。従つて充分な最大濃
度を得るためには、インクが充分な濃さを持つているこ
とが必要である。このためインクが混合重量%で70
〔%〕のとき、印字濃度が反射濃度で 1.5、好ましくは
2以上得られるように、インクに染料を含有させてい
る。
【0030】このインクジエツトプリントヘツドの駆動
回路は、図11に示すように構成され、デジタル中間調
データが他ブロツクより供給され、シリアルパラレル変
換回路111により各インク定量部(ピエゾ素子B)制
御回路113及び吐出制御回路114に送られる。シリ
アルパラレル変換回路111より与えられたデジタル中
間調データが所定のしきい値以下の場合はインク定量及
び吐出は行わない。
【0031】ピエゾ素子Aには10〔v〕が、ピエゾ素子
Bには0〔v〕が与えられている。印字タイミングにな
ると、他ブロツクから印字トリガが出力され、タイミン
グ制御回路112がそれを検出し、所定のタイミングで
インク定量部コントロール信号と吐出コントロール信号
をそれぞれインク定量部制御回路113及び吐出制御回
路114に出力する。それぞれの信号は、図10につい
て上述したタイミングで出力される。
【0032】タイミング制御回路112は、ピエゾ素子
Aへの印加電圧を10〔v〕→0〔v〕→20〔v〕→10
〔v〕の順で変化させるタイミングを吐出制御回路11
4に与え、これにより吐出制御回路114はこれに従つ
て吐出部(ピエゾ素子A)116に上述の所定電圧を印
加する。
【0033】また同時にタイミング制御回路112は、
ピエゾ素子Bへの印加電圧を0〔v〕→10〔v〕→0
〔v〕と変化させるタイミングをインク定量部制御回路
113に与え、これによりインク定量部制御回路113
はインク定量部(ピエゾ素子B)115に前記の所定電
圧を印加する。これによつて所定量のインクがピエゾ素
子B9によつてノズルA2に押し出される。
【0034】なおこの実施例のインクジエツトプリント
ヘツドの主な寸法は、オリフイス1のピツチが 0.338
〔mm〕(75〔dpi 〕)、ピエゾ素子8、9のサイズが0.
15× 0.5×3〔mm〕に選定されている。またオリフイス
1の形状は20〔μm 〕角の矩形、ノズルA2、ノズルB
3の断面は20〔μm 〕角の矩形、インク混合孔4は20
〔μm 〕φの丸穴に成形されている。
【0035】またこの実施例では、インクジエツトプリ
ントヘツドを単ノズルのヘツドとして構成したが、8ノ
ズル以上として、例えば32ノズル、64ノズル、 100ノズ
ル又は紙の全幅に対応したフルラインマルチヘツドとし
て構成するようにしても良い。因にオリフイスピツチ
0.338〔mm〕すなわち75〔dpi 〕としたが、これで解像
度が不足の場合には、図12に示すように、例えば4個
のヘツドを1/4ピツチすなわち84.5〔μm 〕ずつずら
して配設し、結果として 300〔dpi 〕の解像度を得るよ
うにしても良い。この場合ノズル数は32ノズルとなる。
【0036】(1−2)第2実施例のインクジエツトプ
リントヘツド ここでインクを透明溶媒に混合する方法の場合には、吐
出をオンデマンドでなくすることができる。上述した第
1実施例では、デジタル中間調データが所定のしきい値
以下の場合にはインク定量も吐出も行わない、すなわち
何も印字しないようにしたが常に吐出を行う、すなわち
常に印字するようにすることも可能である。
【0037】すなわちこのインクジエツトプリントヘツ
ドの場合、図1〜図6の対応部分に同一符号を付した図
13〜図18に示すように、定量混合用のピエゾ素子の
みをマルチ構成として、吐出側は1つのピエゾ素子で複
数のノズルから同時に吐出するなされている。これによ
り、回路の構成を簡略化し得ると共にヘツド構造自体を
簡略化し、部品点数を削減できる。
【0038】この場合は、白を表現するのに透明溶媒を
印字することになる。これにより、ヘツドの駆動回路の
吐出制御回路部分を図19に示すように簡略化すること
ができる。すなわちこの場合、吐出制御回路124を単
一化することができ、シリアルパラレル変換回路121
を吐出制御回路124に結線する必要がない。また吐出
用のピエゾ素子126を共通化することもできる。
【0039】(1−3)インクジエツトプリントヘツド
の作成方法 ここで実施例のインクジエツトプリントヘツドの作成方
法として、図20〜図23に加工組立工程を示す。簡単
のためシングルノズルのヘツドとして説明する。まずヘ
ツド部分の加工として、図20に示すように、 0.3〔m
m〕厚のガラス301の端面に、ダイシングにより幅30
〔μm 〕、深さ30〔μm 〕の溝を加工する。また50〔μ
m 〕厚のステンレスにキヤビテイ、供給溝、供給孔をエ
ツチング加工してプレート302を作成する。同じく50
〔μm〕厚のステンレスに供給孔をエツチング加工して
プレート303を作成する。これらをエポキシ系接着剤
により接着ラミネートして部材304を形成する。
【0040】次に1方向弁部分の作成を図21に示す。
これはフオトエレクトロフオーミング法を用いて行う。
まず母型となるステンレス板305にエツチングにより
直径20〔μm 〕、深さ5〔μm 〕のクレーター状の窪み
306を形成する(図21(A))。続いてメツキ用母
型の前処理(剥離皮膜処理)、フオトレジスト塗布、露
光、現像を行う。露光用原版には十字形状を有するよう
なパターンを使用し、予め母型305に作成しておいた
窪み306上に幅3〔μm 〕程度の十字形のレジストパ
ターン307が残るようにする(図21(B))。
【0041】次にレジストパターン307が形成された
母型305にニツケルメツキ308を施す(図21
(C))。メツキ厚は1〜10〔μm 〕好ましくは3〜5
〔μm 〕とする。この状態でフオトレジストを再度塗布
し、露光、現像する。この際の露光用原版は図のような
パターンを用い、十字のパターンの上に円柱状のレジス
ト309が残るようにする(図21(D))。続いてニ
ツケルメツキを今度はメツキ厚5〜30〔μm 〕好ましく
は10〜20〔μm 〕で施す(図21(E))。メツキ後、
レジストを除去しメツキされたニツケル皮膜を母型から
剥離して図のような半球状の凸部分に十字のスリツトを
もつニツケル薄板310を得る(図21(F))。
【0042】次に図20で加工したヘツド部分の部材3
04と、1方向弁部分のニツケル薄板310を図22に
示すように組み合わせる。すなわちまず図に示すような
開口部をエツチング又はワイヤーカツトで形成した 0.3
〔mm〕厚ステンレス板311を用意する。図20及び図
21について上述したように作成した部材304と、こ
れと鏡像の形である部材304′(同じ形でも良い)、
ニツケル薄板310、ステンレス板311を図のように
組み合わせ接着する。接着後、図中C面を研削し平滑に
する。この際、1方向弁5の中心から研磨面までの距離
が30〜40〔μm〕となるよう、あらかじめ各部品の寸法
及び研磨代を見込んでおく。
【0043】最後に、図23に示すように、オリフイス
プレート312及びピエゾ素子313、ピエゾ素子固定
ブロツク314を図のように組み合わせて接着し、この
ようにしてインクジエツトプリントヘツドを完成する。
なおピエゾ素子には積層型ピエゾ素子を短冊状にカツト
したものが使用されている。
【0044】(1−4)実施例の効果 以上の構成によれば、与えられた各画素毎の濃度データ
に従つてインクと透明溶媒とを定量混合し、この混合さ
れたインク液滴を記録媒体に付着させることにより、与
えられた各画素毎の濃度データに基づく濃度のインク液
滴を記録媒体に付着させ、簡易な構成で濃度データに従
つて確実に中間調を表現し得る。
【0045】さらに上述の構成によれば、インクジエツ
トプリントヘツドにおいて、1画素単位で高階調記録が
できるため、高品位の連続階調記録を行うことができ、
従来不可能であつた1ドツト単位での印字濃度による濃
度階調ができる。また板状の基材にスリツトを加工した
1方向弁によりインクと透明溶媒の不要な自然混合を防
止することができ、吐出時の透明溶媒又はインクの逆流
を防止することができるため、インク又は透明溶媒供給
量の高精度の定量制御が可能となり高品位の連続階調記
録が可能となる。
【0046】さらに上述の構成によれば、インク又は透
明溶媒の押し出し前に透明溶媒又はインクの引き込み動
作を行うことにより、オリフイスからのインク又は透明
溶媒の溢れ出しを防止することができ、さらに高精度の
インク又は透明溶媒供給量が定量制御できる。さらに1
方向弁を凸部分に放射状のスリツトを設けた形とするこ
とで確実に逆流を防止し得、さらにこの作成をフオトエ
レクトロフオーミング法によつて行うことにより高精度
の1方向弁が作成できる。
【0047】(2)発熱素子を用いたインクジエツトプ
リントヘツド (2−1)第3実施例のインクジエツトプリントヘツド 図24及び図25に本発明によるインクジエツトプリン
トヘツドの第3実施例の主要部を、図26及び図27に
その吐出部を拡大して示す。図24及び図25でベース
BにヘツドチツプTが接着されており、透明溶媒31が
ベースB内の透明溶媒溜45より、インク32がベース
B内のインク溜46よりそれぞれ、ヘツドチツプTの第
1の連通溝43及び第2の連通溝42に供給されてい
る。ヘツドチツプT内において透明溶媒31は第1の連
通溝43、第1の供給溝41を通つて、第1のキヤビテ
イ39に充填され毛細管力によつて維持され、第1のオ
リフイス35において半月形のいわゆるメニスカスM1
を形成している。
【0048】インク32は第2の連通溝44、第2の供
給溝42を通つて、第2のキヤビテイ40を経てさらに
混合溝38に充填され毛細管力によつて維持され、第2
のオリフイス36においてメニスカスM2を形成してい
る。第1の発熱素子33と第2の発熱素子34は、それ
ぞれ第1のキヤビテイ39と第2のキヤビテイ40に接
して図のように配設されている。透明溶媒31及びイン
ク32は種々の構成のものが使用可能であるが、この実
施例で透明溶媒31は純水に界面活性剤を添加したもの
を使用し、インク32は水性インクを使用するようにな
されている。
【0049】図28にこのインクジエツトプリントヘツ
ドの吐出の動作を説明する。透明溶媒31は、毛細管力
によつて第1のキヤビテイ39に充填されていて、表面
張力によりオリフイス35で半月形のいわゆるメニスカ
スM1を形成する。インク32は、毛細管力により第2
のキヤビテイ40を経て混合溝38に充填されていて第
2のオリフイス36でメニスカスM2を形成している
(図28(A))。第2の発熱素子34に電圧パルスが
与えられ、インク32が膜沸騰して発熱素子34上でバ
ブルB2が発生し第2のキヤビテイ40内の内圧が高ま
る。これによりインク32は第2のオリフイス36より
混合部37に押し出される(図28(B))。インク3
2の押し出される量は第2の発熱素子34に与えられる
駆動電圧パルスの電圧値又はパルス幅によつて制御され
る。
【0050】次に第1の発熱素子33に電圧パルスが与
えられ、バブルB1が発生し第1のキヤビテイ39内の
内圧が高まる。これにより透明溶媒31は第1のオリフ
イス35より突出し始め、混合部37に押し出されてい
たインク32が透明溶媒31と合体する。このときもし
くはこれに先立つて、発熱素子34への電圧パルスはオ
フされバブルB2は急速に消滅し、第2のキヤビテイ4
0内の内圧が低下する。これによつて透明溶媒31とイ
ンク32は第2のオリフイス36近傍で引きちぎれ、イ
ンク32は第2のキヤビテイ40方向に引き込まれる
(図28(C))。
【0051】図28(D)において、第1のオリフイス
35より突出したインク32が混合した透明溶媒31は
さらに液柱となつて成長する。第2のキヤビテイ40及
び混合溝38ではインク32の再充填がはじまる。図2
8(E)では発熱素子33への電圧パルスがオフされ、
バブルB1の収縮がはじまり透明溶媒31はキヤビテイ
39に引き込まれ、液柱にくびれが生じる。インク32
は混合溝38に再充填される。図28(F)で液柱は引
きちぎれ、独立したインクと透明溶媒の混合液滴Dとそ
のサテライトSにわかれて記録媒体方向に飛翔してい
く。透明溶媒31のメニスカスM1は第1のキヤビテイ
39内に後退する。図28(G)において透明溶媒31
は第1のキヤビテイ39に再充填され、初期状態に戻
る。
【0052】このような一連の動作は代表的なものであ
り、各動作のタイミングや状態、例えば液柱の形状、再
充填動作、サテライト液滴の有無等は、オリフイスのサ
イズなどの構造的要素、インク32や透明溶媒31の粘
性や表面張力等の物性的要素、吐出周波数等の動作条件
によつて変化する。混合液滴Dのインク濃度は図28
(B)において第2のオリフイス36より押し出される
インク32の量により決まり、上述したようにこれは発
熱素子34に与えられる駆動電圧パルスの振幅やパルス
幅により制御される。振幅やパルス幅を大きくするとイ
ンク32の量は増加し、小さくするとインク32の量は
減少する。振幅やパルス幅の可変範囲は実験的に最適な
値に定める。第2のオリフイス36の開口面積は第1の
オリフイス35の開口面積以下、好ましくは2分の1以
下である。これによつてインク32をより精度よく定量
する事が可能である。
【0053】図29に第1の発熱素子33と第2の発熱
素子34に与える信号電圧のタイミングを、横軸に時
間、縦軸に電圧をとつて示す。この実施例の場合、吐出
周期は200〔μsec 〕(周波数5〔kHz〕)であり、こ
の間にインク32の定量混合とインク滴の吐出を行つて
いる。図28(A)〜(G)の時点をタイミングチヤー
トの中に示した。吐出の周期すなわち発熱素子33に駆
動電圧を印加する周期は200〔μsec 〕で一定であり、
インク32を押し出すタイミングすなわち第2の発熱素
子34に加える駆動電圧パルスをオンする時期を早くし
たり遅くしたりすることで(オフする時期は一定)パル
ス幅を変化させている。
【0054】図28(B)で押し出されたインク32は
すべて吐出されるインク滴に含まれ、ノズルA2内に残
存しないことが必要である。インク32がノズルA2内
に残存しないためのインク32の混合比は、吐出周波数
などの条件によるがこの実施例のインクジエツトプリン
トヘツドでは実験的には50〔%〕以下である。従つて充
分な最大濃度を得るために、インク32が充分な濃さを
持つていることが必要である。そのためにインク32が
混合重量%で50〔%〕のとき、印字濃度が反射濃度で
1.5、好ましくは2以上得られる程度にインク32に
は、着色剤(染料や顔料)を含有させる。この実施例で
はインク32に水性インクを使用し透明溶媒31には純
水に界面活性剤などを混合したものを使用しているが、
油性インクや油性溶媒を使用することもできる。
【0055】図30はこの実施例によるインクジエツト
プリントヘツドの駆動回路である。デジタル中間調デー
タが他のブロツクより供給され、データ転送回路131
により第2の発熱素子ドライバ133に送られる。デジ
タル中間調データがある所定のしきい値以下の場合は2
つの発熱素子33、34の駆動は行われない。吐出タイ
ミングになると他ブロツクから吐出トリガが出力され、
タイミング制御回路132がそれを検出し、所定のタイ
ミングで第2の発熱素子イネーブル信号と第1の発熱素
子イネーブル信号をそれぞれ第2の発熱素子ドライバ1
33及び第1の発熱素子ドライバ134に出力する。そ
れぞれの信号は図29で示したタイミングで出力する。
【0056】インク32を透明溶媒31に混合する方法
の場合には、吐出をオンデマンドでなく行うことができ
る。この実施例では、デジタル中間調データがある所定
のしきい値以下の場合にはインク定量も吐出も行わな
い、すなわち何も印字しないようになしたが、常に吐出
を行うすなわち常に印字するようにすることも可能であ
る。この場合は白を表現するのに透明溶媒31を印字す
ることになる。
【0057】またこの実施例では図29及び図30で上
述したようにインク32の定量を第2の発熱素子34へ
の駆動パルス幅を変化させることで行つているが、上述
したように駆動パルスの電圧値を変化させる方法をとる
こともできる。なおこの実施例のインクジエツトプリン
トヘツドの主な寸法は、発熱素子33、34のサイズが
60〔μm 〕角、オリフイス35、36の径は30〔μm
〕、第1のキヤビテイ39及び第2のキヤビテイ40
が直径 105〔μm 〕、深さ35〔μm 〕、混合溝38の断
面は10〔μm 〕角、混合部37は直径75〔μm 〕、深さ
25〔μm 〕である。
【0058】さらにオリフイスプレートには撥水処理を
施す。図31及び図32に示すように、少なくとも混合
部37の表面C(図中斜線部)に撥水処理を施すことに
より、透明溶媒31とインク32のメニスカスM1、M
2を安定して、オリフイス35及びオリフイス36に形
成することが可能となり、インク32と透明溶媒31の
不要な自然混合を防止することができる。撥水処理は例
えばフツ素系樹脂をコーテイングすることにより行う。
撥水処理はCだけでなくオリフイスプレート全体もしく
はCを含む1部に施してもよい。
【0059】図33及び図34に第3実施例のインクジ
エツトプリントヘツドをマルチノズル化した構成を示
す。この実施例のインクジエツトプリントヘツドは基本
的構造は図24及び図25のインクジエツトプリントヘ
ツドと全く同じである。ここでは図24及び図25の構
造が16個インラインに並列されており、これが左右に2
組、合計32個のインクジエツトプリントヘツドが配設さ
れている。
【0060】各インクジエツトプリントヘツドのピツチ
は図33及び図34に示したように170〔μm 〕であ
り、左の組と右の組のインクジエツトプリントヘツド群
は、半ピツチ85〔μm 〕ずらして配置している。これに
より、1回のスキヤンで1〔mm〕当たり12ドツト( 300
〔dpi 〕)で32ドツト(約 2.7〔mm〕幅)の記録を行う
ことができる。左右それぞれの組において、ヘツドチツ
プTに設けられた第1の連通溝43と第2の連通溝44
は長穴となり、ここに第1の供給溝41と第2の供給溝
42が16本ずつ連結している。
【0061】このインクジエツトプリントヘツドの動作
は、図24及び図25のインクジエツトプリントヘツド
と同じであり、図28の動作原理及び図29のタイミン
グチヤートに応じて動作する。図35にこのインクジエ
ツトプリントヘツドの駆動回路のブロツク図を示す。デ
ジタル中間調データが他ブロツクより供給され、シリア
ルパラレル変換回路141により、各第2の発熱素子ド
ライバ143に送られる。
【0062】印字タイミングになると、他ブロツクから
印字トリガが出力され、タイミング制御回路142がそ
れを検出し、所定のタイミングで第2の発熱素子イネー
ブル信号と第1の発熱素子イネーブル信号をそれぞれ第
2の発熱素子ドライバ143及び第1の発熱素子ドライ
バ144に出力する。
【0063】第2の発熱素子イネーブル信号によつて、
第2の発熱素子ドライバ143は各第2の発熱素子14
5を制御し、これによつて所定量のインクが第2のオリ
フイス36より混合部37へ供給される。一方第1の発
熱素子イネーブル信号によつて各第1の発熱素子ドライ
バ144は各第1の発熱素子146を制御し、これによ
つて透明溶媒がインクと混合しながら吐出される。
【0064】(2−2)インクジエツトプリントヘツド
の作成方法 次にこの実施例のインクジエツトプリントヘツドの作成
方法について述べる。図36に加工組立工程を示す。ま
ずSiやアルミナ等の基板401上にZrB2、TaA
l等の発熱抵抗体402及びアルミニウムや銅等の電極
403を選択エツチングによつて形成する。表面には必
要に応じSiO2 等の保護層を被覆する(図36(A)
及び図36(B))。次に基板401に貫通穴404を
超音波加工により加工する(図36(C))。続いてド
ライフイルムレジスト(実施例では35〔μm 〕厚)40
5を基板401にラミネートし、所定のパターンを有す
るフオトマスクを重ね露光する。この後ドライフイルム
フオトレジスト405の未露光部を所定の現像液で溶解
除去し、図のような中間品を得る(図36(D))。最
後に図36(E)のように、オリフイスプレート406
を熱ラミネートもしくは接着しヘツドチツプTが完成す
る。
【0065】図37にオリフイスプレート406の作成
方法を示す。オリフイスプレート406はいわゆる電鋳
を基本とした方法で作成する。ステンレスなどの母材4
10にドライフイルムレジストをラミネート、あるいは
液状レジストをコーテイングし、露光現像してレジスト
パターン411を得る(図37(A))。Niをドライ
フイルムと同じ厚さで電鋳(電気メツキ)し、Niパタ
ーン412を得る(図37(B))。この上にドライフ
イルムあるいは液状レジストを10〔μm 〕厚でラミネー
トもしくはコーテイングし、露光現像してレジストパタ
ーン413を形成する(図37(C))。図37(B)
と同様にNiをレジストと同じ厚さで電鋳しNiパター
ン414を得る(図37(D))。
【0066】さらにドライフイルムレジストあるいは液
状レジストをラミネート又はコーテイングし、露光現像
してレジストパターン415を形成する(図37
(E))。この上にスパツタリング又は蒸着でNi膜4
16を形成する(図37(F))。Niをレジスト41
5の厚さよりも薄く電鋳してNiパターン417を得
る。最後にレジスト除去液、例えばKOH水溶液やNa
OH水溶液によりレジストを除去し、母材410よりN
iをはがしてオリフイスプレート406を得る(図37
(H))。
【0067】この実施例では、電鋳する金属にNiを用
いたが、適宜銅やクロムなどの他の金属やこれらを含め
た組み合わせでも作成可能である。また腐食防止のため
金メツキを最後に施す場合もある。オリフイスプレート
の混合部37の直径はオリフイス35の直径よりも大き
くすることにより、毛管力を利用して吐出待機時の透明
溶媒31の混合部37への侵入を防いでいる。これによ
り透明溶媒31とインク32は吐出待機時は接触するこ
とがなく、これらが自然に混合してしまうことがないよ
うになされている。
【0068】またこの実施例のインクジエツトプリント
ヘツドはオリフイスプレート406内部にインク32を
混合部37に導入するための通路、混合溝38を作成し
た構造を特徴とする。このような構造によりインク32
を吐出直前に透明溶媒31に混合することが可能にな
る。オリフイスプレート406は上述の通り、図36
(E)のように図36(D)で得られた中間品に熱ラミ
ネート又は接着され、ヘツドチツプTが出来上がる。ヘ
ツドチツプTは図24及び図25に示したようにベース
Bに接着される。このようにして、インクジエツトプリ
ントヘツドが作成される。
【0069】(2−3)第4実施例のインクジエツトプ
リントヘツド 図38に本発明によるインクジエツトプリントヘツドの
第4実施例の主要部を、図39にその吐出部を拡大して
示す。図24、図25、図33、図34に示したインク
ジエツトプリントヘツドは、発熱素子33、34の実装
形態からサイドシユータ型と呼ばれるものであつたが、
この実施例は発熱素子33、34をエツジシユータ型の
実装形態で用いるものである。図38は全体図、図39
は吐出ノズル部の拡大図、図40はマルチノズル化した
実施例である。この例では8ノズルの場合であり、ノズ
ル数は限定されるものではない。
【0070】図41は図40のマルチノズルヘツドを2
個使用し、互いに半ピツチずらして解像度とノズル数を
2倍にしたものである。図40でオリフイス(第1のオ
リフイス)のピツチは 170〔μm〕である。これは約6
〔dot/mm〕( 150〔dpi 〕)の解像度に相当する。図4
1のヘツドでは2倍の約12〔dot/mm〕( 300〔dpi 〕)
の解像度である。図38〜図41のインクジエツトプリ
ントヘツドも、図24、図25、図33、図34のイン
クジエツトプリントヘツドと同様に図31及び図32の
ように撥水処理を施しても良い。
【0071】(2−4)実施例の効果 以上の構成によれば、1画素単位で高階調記録が出来る
ため、高品位の連続階調記録が行える。従来液滴サイズ
の変調では液滴を小さくすることに限界があり、特に低
濃度部の表現力が甚だ不満足なものであつたが、この実
施例によれば液滴の濃度を自在に変えられるため、液滴
を小さく保つたままで、高濃度部から低濃度部を含め高
品位な階調記録が可能になる。またいわゆるデイザ法な
どの疑似面積階調法を用いる必要がなく、解像度を劣化
させずに階調記録できるインクジエツトプリントヘツド
を実現できる。
【0072】(3)インクジエツトプリンタの構成 図42〜図44に上述した実施例によるインクジエツト
プリントヘツドが搭載されたインクジエツトプリンタの
構成を示す。図42はドラム回転型インクジエツトプリ
ンタの構成である。被印刷物としてのプリント紙222
はドラム223の外周に巻回され、所定位置に固定され
ている。ドラム223の外周には送りネジ224がドラ
ム軸方向に平行に設けられており、送りネジ224には
ヘツド221が螺合している。そして、送りネジ224
の回転によつてヘツド221が軸方向に移動する。また
ドラム223はプーリ225、ベルト226、プーリ2
27を介してモータ228により回転駆動される。さら
に、送りネジ224及びモータ228の回転とヘツド2
21の駆動とは、駆動制御部229により印画データ及
び制御信号230に基づいて駆動制御される。
【0073】このような構成において、ドラム223が
回転するとその回転に同期してヘツド221からインク
が吐出され、プリント紙222上に画像が形成される。
ドラム223が1回転してプリント紙222上に円周方
向に1列の印刷が完了すると、送りネジ224が回転し
てヘツド221を1ピツチ移動させ、次の列の印刷を行
なう。この場合、ドラム223と送りネジ224を同時
に回転させ、印刷しながらヘツド221を除々に移動さ
せる方法もある。マルチノズルヘツドの場合や同じ場所
を何度か印字するような構成の場合はステツプ送りが適
するが、単ノズルやマルチノズルでも本数が少ない場合
は、ドラム223と送りネジ224とを連動して同時に
回転させながら、スパイラル状の印字を行なう。
【0074】図43はシリアル型インクジエツトプリン
タの構成である。この場合も図42に示すドラム回転型
の場合とほぼ同様の構成であるが、プリント紙222は
ドラム223に巻回されておらず、軸方向に平行に設け
られた紙圧着ローラ231により、ドラム223に圧着
保持されている。この場合はヘツド221が移動して1
行の印字を行なうと、ドラム223を1行分だけ回転さ
せて次の行の印字を行なう。ヘツド221の移動は同一
方向の場合と往復方向の場合とがある。
【0075】図44はライン型インクジエツトプリンタ
の構成である。この場合は図43に示すシリアル型のヘ
ツド221及び送りネジ224の代りに、多数のヘツド
221がライン状に配置されたラインヘツド232が軸
方向に固定して設けられている。この構成では、ライン
ヘツド232で1行分の印字が同時に行なわれ、印字が
完了するとドラム223を1行分だけ回転させて次の行
の印字を行なう。この場合、全ラインを一括して印字し
たり、複数ブロツクに分割したり、1行おきに交互に印
字する方法も考えられる。
【0076】図45はインクジエツトプリンタの印字及
び制御系の構成を示す。印字データなどの信号51は信
号処理制御回路52に入力され、信号処理制御回路52
において印字順番に揃えられて、ドライバ53を介して
ヘツド54に送られる。印字順番はヘツドや印字部の構
成で異なり、また印字データの入力順番との関係もあ
り、必要に応じてラインバツフアメモリや1画面メモリ
などのメモリ55に一旦記録してから取り出す。ヘツド
54には階調信号や吐出信号を出力する。
【0077】なおマルチヘツドでノズル数が非常に多い
場合は、ヘツド54にICを搭載してヘツド54に接続
する配線数を減らすようにする。また信号処理制御回路
52には補正回路56が接続されており、γ補正、カラ
ーの場合の色補正、各ヘツドのばらつき補正などを行な
う。補正回路56には予め決められた補正データをRO
Mマツプ型式で格納しておき、外部条件、例えばノズル
番号、温度、入力信号などに応じて取り出すようにする
のが一般的である。
【0078】信号処理制御回路52はCPUやDSP構
成としてソフトウエアで処理することが一般的であり、
処理された信号は各種制御部57に送られる。各種制御
部57ではドラム223及び送りネジ224を回転駆動
するモータの駆動、同期、ヘツドのクリーニング、プリ
ント紙222の供給、排出などの制御を行なう。また、
信号51には印字データ以外の操作部信号や外部制御信
号が含まれることは云うまでもない。
【0079】(4)他の実施例 上述の実施例においては、透明溶媒にインクを定量混合
した場合について述べたが、これに代え、インクと透明
溶媒を入れ換えて使用する、すなわち、インクに透明溶
媒を定量混合してインク液滴の濃度を変調するようにし
ても、上述の実施例と同様の効果を実現できる。この場
合インクジエツトプリントヘツドの構成及び動作も上述
の実施例と同様にできる。但し、上述したように透明溶
媒の混合比率が最大70〔%〕、50〔%〕程度であるた
め、淡色のドツトの表現、すなわちハイライト部の表現
力に限界がり、逆にシヤドウ部に関しては、透明溶媒に
インクを混合する場合のように、シヤドウ部で充分な濃
度を得るためにインクを予め濃くしておく必要がないた
め有利である。
【0080】上述の実施例においては、インク液滴のイ
ンク濃度を変調するようにしたが、これに加えて、イン
ク液滴のサイズを変調する方法を組み合わせて用いるよ
うにしても良い。因に、上述の実施例のインクジエツト
プリントヘツドにおいて、吐出用のピエゾ素子Aに与え
る電圧パルスの電圧値又はパルス幅を変化させてインク
液滴のサイズを変えることができ、これにより、さらに
ダイナミツクレンジの広い階調記録が可能となる。
【0081】例えば、図46(A)に示すように、濃度
の濃いほうからインク液滴の濃度を最大として液滴サイ
ズのみを順次下げていき、液滴サイズをそれ以上下げら
れなくなつたら、ここからインク液滴の濃度を順次下げ
ていく方法を適用しても良い。または図46(B)に示
すように、濃度の濃いほうからインク液滴のサイズを最
大として液滴濃度のみを順次下げていき、液滴濃度があ
る所定の値になつたら、ここからインク液滴のサイズを
下げていく方法を適用しても良い。さらに図46(C)
に示すように、濃度の濃いほうからインク液滴のサイズ
と濃度を並行して下げていく方法が適用できる。
【0082】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、与えられ
た各画素毎の濃度データに従つてインクと透明溶媒とを
定量混合し、この混合されたインク液滴を記録媒体に付
着させることにより、与えられた各画素毎の濃度データ
に基づいた所定の濃度のインク液滴を記録媒体に付着さ
せ、簡易な構成で濃度データに従つて確実に中間調を表
現し得るインクジエツトプリントヘツド、インクジエツ
トプリンタ及びインクジエツトプリントヘツド製造方法
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインクジエツトプリントヘツドの
第1実施例の構成を印字面側から見て示す上面図であ
る。
【図2】図1のインクジエツトプリントヘツドの構成を
示す正面図である。
【図3】図1のインクジエツトプリントヘツドの構成を
示す右側面図である。
【図4】図1のインクジエツトプリントヘツドをIV−IV
線でとつて示す断面図である。
【図5】図1のインクジエツトプリントヘツドをV −V
線でとつて示す断面図である。
【図6】図2のインクジエツトプリントヘツドをVI−VI
線でとつて示す断面図である。
【図7】図1のインクジエツトプリントヘツドのノズル
部の拡大断面図である。
【図8】図1のインクジエツトプリントヘツドの動作の
説明に供する略線的断面図である。
【図9】図1のインクジエツトプリントヘツドに使用す
る1方向弁の構造を示す略線的斜視図である。
【図10】図1のインクジエツトプリントヘツドの駆動
電圧の説明に供するタイミングチヤートである。
【図11】図1のインクジエツトプリントヘツドの駆動
回路を示すブロツク図である。
【図12】図1のインクジエツトプリントヘツドを用い
てノズルピツチを狭小化する方法の説明に供する平面図
である。
【図13】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
の第2実施例の構成を印字面側から見て示す上面図であ
る。
【図14】図13のインクジエツトプリントヘツドの構
成を示す正面図である。
【図15】図13のインクジエツトプリントヘツドの構
成を示す右側面図である。
【図16】図13のインクジエツトプリントヘツドをXV
I −XVI 線でとつて示す断面図である。
【図17】図13のインクジエツトプリントヘツドをXV
II−XVII線でとつて示す断面図である。
【図18】図14のインクジエツトプリントヘツドをXV
III −XVIII 線でとつて示す断面図である。
【図19】図13のインクジエツトプリントヘツドの駆
動回路を示すブロツク図である。
【図20】第1実施例のインクジエツトプリントヘツド
の作成工程の説明に供する略線的斜視図である。
【図21】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
に使用する1方向弁の作成工程の説明に供する略線的斜
視図である。
【図22】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
の作成工程の説明に供する略線的斜視図である。
【図23】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
の作成工程の説明に供する略線的斜視図である。
【図24】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
の第3実施例の構成を印字面側から見て示す正面図であ
る。
【図25】図24のインクジエツトプリントヘツドの構
成を示す右側面図である。
【図26】図24のインクジエツトプリントヘツドのノ
ズル部を拡大して示す正面図である。
【図27】図25のインクジエツトプリントヘツドのノ
ズル部を拡大して示す断面図である。
【図28】図24のインクジエツトプリントヘツドの動
作の説明に供する略線的断面図である。
【図29】図24のインクジエツトプリントヘツドの駆
動電圧の説明に供するタイミングチヤートである。
【図30】図24のインクジエツトプリントヘツドの駆
動回路を示すブロツク図である。
【図31】図24のインクジエツトプリントヘツドのオ
リフイスプレートの撥水処理の説明に供する正面図であ
る。
【図32】図25のインクジエツトプリントヘツドのオ
リフイスプレートの撥水処理の説明に供する断面図であ
る。
【図33】図24のインクジエツトプリントヘツドをマ
ルチノズル化した構成を印字面側より見て示す正面図で
ある。
【図34】図33のインクジエツトプリントヘツドの構
成を示す右側面図である。
【図35】図33のインクジエツトプリントヘツドの駆
動回路を示すブロツク図である。
【図36】図24のインクジエツトプリントヘツドの作
成工程の説明に供する略線的斜視図である。
【図37】図24のインクジエツトプリントヘツドのオ
リフイスプレートの作成工程の説明に供する略線的断面
図である。
【図38】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
の第4実施例の構成を示す略線図である。
【図39】図38のインクジエツトプリントヘツドのノ
ズル部を拡大して示す略線図である。
【図40】図38のインクジエツトプリントヘツドをマ
ルチノズル化した構成を示す略園図である。
【図41】図40のインクジエツトプリントヘツドを用
いてノズルピツチを狭小化する方法の説明に供する平面
図である。
【図42】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
が搭載されたドラム回転型インクジエツトプリンタの構
成を示す略線図である。
【図43】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
が搭載されたシリアル型インクジエツトプリンタの構成
を示す略線図である。
【図44】本発明によるインクジエツトプリントヘツド
が搭載されたライン型インクジエツトプリンタの構成を
示す略線図である。
【図45】インクジエツトプリンタにおける信号処理及
び制御系の構成を示すブロツク図である。
【図46】本発明のインクジエツトヘツドを用いてドツ
トの濃度変調と面積変調を組み合わせた場合の印字ドツ
トを模式的に示す略線図である。
【符号の説明】
1……オリフイス、2……ノズルA、3……ノズルB、
4……混合孔、5……1方向弁、6……キヤビテイA、
7……キヤビテイB、8……ピエゾ素子A、9……ピエ
ゾ素子B、10、31……透明溶媒、13、32……イ
ンク、33……第1の発熱素子、34……第2の発熱素
子、35……第1のオリフイス、36……第2のオリフ
イス、37……混合部、38……混合溝、406……オ
リフイスプレート、T……ヘツドチツプ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/205 2/045 2/055 H04N 1/034 B41J 3/04 102 Z 103 X 103 A

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】与えられた濃度データに従つて第1の圧力
    付与手段を制御して、インク又は透明溶媒を当該透明溶
    媒又は上記インクに定量混合する定量混合手段と、 当該定量混合手段によつて混合された液体でなるインク
    液滴を第2の圧力付与手段を制御して吐出し記録媒体に
    付着させる液体吐出手段とを具え、上記インク液滴の濃
    度変調によつて中間調をプリントすることを特徴とする
    インクジエツトプリントヘツド。
  2. 【請求項2】上記定量混合手段及び上記液体吐出手段の
    第1及び第2の圧力付与手段として、ピエゾ素子及びピ
    エゾ素子、発熱素子及び発熱素子、ピエゾ素子及び発熱
    素子又は発熱素子及びピエゾ素子の組み合わせを用いる
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載のインクジ
    エツトプリントヘツド。
  3. 【請求項3】上記インク液滴を濃度変調することに加
    え、上記インク液滴の大きさを変調するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載のインクジエツトプリント
    ヘツド。
  4. 【請求項4】上記インク又は上記透明溶媒の定量混合前
    に上記透明溶媒又は上記インクを引き込むようにしたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジエツトプリン
    トヘツド。
  5. 【請求項5】上記インクと上記透明溶媒を隔てる隔壁部
    に1方向弁手段を具えることを特徴とする請求項1に記
    載のインクジエツトプリントヘツド。
  6. 【請求項6】上記1方向弁手段は、板状の基材に凸部分
    を配し、上記凸部分に放射状のスリツトを形成してなる
    ことを特徴とする請求項5に記載のインクジエツトプリ
    ントヘツド。
  7. 【請求項7】上記透明溶媒が充填された第1のオリフイ
    スと、上記インクが充填された第2のオリフイスとを具
    えることを特徴とする請求項1に記載のインクジエツト
    プリントヘツド。
  8. 【請求項8】上記透明溶媒と上記インクとの混合室を具
    えることを特徴とする請求項7に記載のインクジエツト
    プリントヘツド。
  9. 【請求項9】上記混合室は所定の筒形状で、当該筒形状
    の底面部に上記第1のオリフイスが配され、上記筒形状
    の側面部に上記第2のオリフイスが配されて形成される
    ことを特徴とする請求項7に記載のインクジエツトプリ
    ントヘツド。
  10. 【請求項10】上記混合室は撥液性処理を施されてなる
    ことを特徴とする請求項8に記載のインクジエツトプリ
    ントヘツド。
  11. 【請求項11】上記インク又は上記透明溶媒を上記混合
    室に導入するための通路を、オリフイスプレート内部に
    作成したことを特徴とする請求項8に記載のインクジエ
    ツトプリントヘツド。
  12. 【請求項12】上記第1又は第2のオリフイスの開口面
    積を、上記第2又は第1のオリフイスの開口面積以下に
    選定したことを特徴とする請求項7に記載のインクジエ
    ツトプリントヘツド。
  13. 【請求項13】上記第1又は第2のオリフイスの開口面
    積を、上記第2又は第1のオリフイスの開口面積の1/
    2以下に選定したことを特徴とする請求項12に記載の
    インクジエツトプリントヘツド。
  14. 【請求項14】与えられた濃度データに従つて第1の圧
    力付与手段を制御して、インク又は透明溶媒を当該透明
    溶媒又は上記インクに定量混合する定量混合手段と、当
    該定量混合手段によつて混合された液体でなるインク液
    滴を第2の圧力付与手段を制御して吐出し記録媒体に付
    着させる液体吐出手段とを有するインクジエツトプリン
    トヘツドを具え、上記インク液滴の濃度変調によつて中
    間調をプリントすることを特徴とするインクジエツトプ
    リンタ。
  15. 【請求項15】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記定量混合手段及び上記液体吐出手段の第1及び第2
    の圧力付与手段として、ピエゾ素子及びピエゾ素子、発
    熱素子及び発熱素子、ピエゾ素子及び発熱素子又は発熱
    素子及びピエゾ素子の組み合わせを用いるようにしたこ
    とを特徴とする請求項14に記載のインクジエツトプリ
    ンタ。
  16. 【請求項16】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記インク又は上記透明溶媒の定量混合前に上記透明溶
    媒又は上記インクを引き込むようにしたことを特徴とす
    る請求項14に記載のインクジエツトプリンタ。
  17. 【請求項17】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記インク液滴を濃度変調することに加え、上記インク
    液滴の大きさを変調するようにしたことを特徴とする請
    求項14に記載のインクジエツトプリンタ。
  18. 【請求項18】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記インクと上記透明溶媒を隔てる隔壁部に1方向弁手
    段を具えることを特徴とする請求項14に記載のインク
    ジエツトプリンタ。
  19. 【請求項19】上記インクジエツトプリントヘツドの上
    記1方向弁手段は、板状の基材に凸部分を配し、上記凸
    部分に放射状のスリツトを形成してなることを特徴とす
    る請求項18に記載のインクジエツトプリンタ。
  20. 【請求項20】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記透明溶媒が充填された第1のオリフイスと、上記イ
    ンクが充填された第2のオリフイスとを具えることを特
    徴とする請求項14に記載のインクジエツトプリンタ。
  21. 【請求項21】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記透明溶媒と上記インクとの混合室を具えることを特
    徴とする請求項20に記載のインクジエツトプリンタ。
  22. 【請求項22】上記インクジエツトプリントヘツドの上
    記混合室は、所定の筒形状で当該筒形状の底面部に上記
    第1のオリフイスが配され、上記筒形状の側面部に上記
    第2のオリフイスが配されて形成されることを特徴とす
    る請求項21に記載のインクジエツトプリンタ。
  23. 【請求項23】上記インクジエツトプリントヘツドの上
    記混合室は、撥液性処理を施されてなることを特徴とす
    る請求項21に記載のインクジエツトプリンタ。
  24. 【請求項24】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記インク又は上記透明溶媒を上記混合室に導入するた
    めの通路を、オリフイスプレート内部に作成したことを
    特徴とする請求項21に記載のインクジエツトプリン
    タ。
  25. 【請求項25】上記インクジエツトプリントヘツドは、
    上記第1又は第2のオリフイスの開口面積を、上記第2
    又は第1のオリフイスの開口面積以下に選定したことを
    特徴とする請求項20に記載のインクジエツトプリン
    タ。
  26. 【請求項26】上記第1又は第2のオリフイスの開口面
    積を、上記第2又は第1のオリフイスの開口面積の1/
    2以下に選定したことを特徴とする請求項25に記載の
    インクジエツトプリンタ。
  27. 【請求項27】インク及び透明溶媒を定量混合する筒形
    状の混合室と、当該混合室の底面部に形成され上記透明
    溶媒又は上記インクが吐出される第1のオリフイスと、 上記混合室の側面部に形成され上記インク又は上記透明
    溶媒が吐出される第2のオリフイスと、 当該第2のオリフイスに上記インク又は上記透明溶媒を
    導く混合溝とを有するオリフイスプレートをレジストパ
    ターン及び電気メツキの金属パターンを多層に繰り返し
    て一体に形成するようにしたことを特徴とするインクジ
    エツトプリントヘツド製造方法。
  28. 【請求項28】母材上に所定高さで形成したレジスト膜
    を露光現像して、上記第1のオリフイスに応じた第1の
    筒形状と当該第1の筒形状と同形状の第2の筒形状とで
    なる第1のレジストパターンを形成し、 上記母材上に上記第1のレジストパターンと同じ高さま
    で、所定の金属を電気メツキして第1の金属パターンを
    形成し、 上記第1のレジストパターン及び上記第1の金属パター
    ン上に、上記第1の筒形状の上面側が上記第2のオリフ
    イスに応じた厚みで上記混合室の底面形状に応じた形状
    を有し、上記第2の筒形状の上面側が上記第2のオリフ
    イスに応じた厚み及び幅で上記混合室に伸張する上記混
    合溝に応じた形状を有する第2のレジストパターンを形
    成し、 上記第1の金属パターン及び上記第2のレジストパター
    ン上に、上記第2のレジストパターンと同じ高さまで、
    上記所定の金属を電気メツキして第2の金属パターンを
    形成し、 上記第2のレジストパターン上に、上記第1の筒形状の
    上面側に上記混合室に応じた形状の第3のレジストパタ
    ーンを形成し、 上記第2及び第3のレジストパターン及び上記第2の金
    属パターン上に、上記所定の金属で金属膜を形成すると
    共に、上記第3のレジストパターンより薄く上記所定の
    金属を電気メツキして第3の金属パターンを形成し、 上記第1、第2及び第3のレジストパターンを除去する
    と共に、上記第1、第2及び第3の金属パターンを上記
    母材より剥して、上記オリフイスプレートを作成するよ
    うにしたことを特徴とする請求項27に記載のインクジ
    エツトプリントヘツド製造方法。
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